JP2020152394A - スパウトへの差し込みパーツおよびスパウト - Google Patents

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祐輔 仲野
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Abstract

【課題】ウォーターサーバーのボトルホルダーに装着した飲料水容器を、スパウトへの差し込みパーツによって開封、また飲料水を注出する場合の、差し込みパーツのニードル先端によって、手指を傷つけるおそれがない、スパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの提供を課題とする。【解決手段】飲料水容器は、容器本体と、フランジを有する円筒のスパウトで構成されており、スパウトの円筒内側には、スパウトと一体に成形された隔壁が設けられており、スパウトへの差し込みパーツは、ホース状のパーツへの接続部と、先端が細く尖ったニードルと、スパウトへの嵌合が可能な治具から構成されており、ニードルはその先端部が、治具のもう一方の先端から飛び出すことなく、治具の内側に収納されていることを特徴とする、飲料水容器およびスパウトへの差し込みパーツ、およびそれと嵌合するスパウト。【選択図】図1

Description

本発明は、スパウトへの差し込みパーツに関するものである。特にプラスチックフィルムからなる、内部に飲料水を収納可能な飲料水容器のスパウトを対象にしたものであって、ウォーターサーバーに装着可能で、飲料水容器のスパウトへの差し込みパーツを接続して、内容物の飲料水をウォーターサーバー側に必要量注ぎ出すことが可能な、スパウトへの差し込みパーツおよびスパウトに関するものである。
近年、水への関心が高まっており、例えば天然水やRO水を飲料用にする目的や、乳児用のミルクのための安全な水などを、家庭や店舗、あるいは各種施設で手軽に使うことを目的として、ウォーターサーバーの需要が徐々に増えているといわれる。
多くは、天然水やRO水が充填されたボトルをウォーターサーバーに装着して、取水口を介して必要量をくみ出すことができるというものである。その一方では、特許文献1に提案されているように、ボトルを用いるのではなく、軟素材を用いた飲料水容器による飲料水容器が提案されている。
例えば特許文献1に示されているように、一般にこのようなウォーターサーバー用の容器は、飲料水容器を受けるボトルホルダーの底部に設けられたニードルによって袋の底に穴かあけられて飲料水が注出され、冷却タンクまたは加熱タンクに貯められる仕組みになっている。
しかしながら、このような飲料水容器は、穿孔される箇所に筒状の穿孔補助部材が設けられ、穿孔時のニードルと飲料水容器との位置あわせや、穿孔してセットした後の位置ズレの防止が必要となる。
また流通過程において、穿孔補助部材内の、容器本体に付着した塵埃が穿孔の際に飲料水に混入することを防ぐために、穿孔補助部材の上端に剥離可能な蓋材を粘着材を用いて取り付ける場合があった。
しかしながら粘着材を用いて取り付けた場合、剥離後に穿孔補助部材に残った粘着剤が飲料水に触れることによって、粘着材の臭いが飲料水に移って飲料水の味の劣化を引き起こすおそれがあった。
また、特許文献2には、口栓自体に突き刺す部分を設けるものとして、口栓およびゴムパッキンを設けたものが提案されている。しかし、針が細いものであれば貫通させることができるが、たとえば多量に内容液を取り出そうとするために、針を太くする場合にはうまく貫通させることができなかった。
他に特許文献3には、内部に流路を有する中空のニードルを有する、差し込みパーツを用いて液体容器のスパウトを開封する提案がなされているが、開封作業において、ニードルの尖った先端に手指が誤って触れる恐れがあり、怪我に繋がることが危惧されている状況である。
なお、飲料水容器は内容物として飲料水を充填する場合に限らず、液体であれば飲料水同様に充填して液体容器として用いることが可能である。
特開2011−46446号公報 特開平7−33178号公報 特願2018−198381号公報
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ウォーターサーバーのボトルホルダーに装着した飲料水容器を、スパウトへの差し込みパーツによって開封、また飲料水を注出する場合の、差し込みパーツのニードル先端によって、手指を傷つけるおそれがない、スパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの提供を課題とする。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、
飲料水容器を、ウォーターサーバーのボトルホルダーに設置し、スパウトへの差し込みパーツでスパウトに穿孔することによって開封し、飲料水をスパウトから、ホース状のパーツを通じて、ウォーターサーバーに注出することのできる、スパウトへの差し込みパーツであって、
前記飲料水容器は、容器本体と、フランジを有する円筒のスパウトとで構成されており、
容器本体にはスパウトがフランジで接着されて、先端部を容器外側に突き出して配置されており、
スパウトの円筒内側には、スパウトと一体に成形された隔壁が設けられて、飲料水容器は密閉されており、
隔壁は、外力に対して脆弱に設けられており、
スパウトへの穿孔はこの隔壁を、スパウトへの差し込みパーツによって穿孔するものであり、
前記スパウトへの差し込みパーツは、ホース状のパーツへの接続部と、先端が細く尖ったニードルと、スパウトへの嵌合が可能な治具とから構成されており、
治具の一方の先端は、ホース状のパーツへの接続部であり、
前記ニードルはその先端部が、治具のもう一方の先端から飛び出すことなく、治具の内側に収納されており、
ニードルは、取水口の穴を有して、内側は中空になっており、
この穴からニードル内側の中空部分は連続しており、
内容液注出は、取水口の穴から中空部分を流路として、ホース状パーツへ注出することが可能であり、
前記飲料水容器の開封は、スパウトへの差し込みパーツの治具をスパウトに被せ、さらに治具とニードルとを液体容器内側に向かって移動させて、治具をスパウトと嵌合すると同時に、スパウトの内側の隔壁をニードルの先端で穿孔することによって行なうことができ、
この穿孔によって飲料水容器の内容液を、前記流路を経由して、ウォーターサーバーに供給することが可能であることを特徴とする、スパウトへの差し込みパーツである。
また、請求項2に記載の発明は、
前記差し込みパーツの治具の、スパウトへの嵌合は、螺合によるものであることを特徴とする、請求項1に記載のスパウトへの差し込みパーツである。
また、請求項3に記載の発明は、
前記差し込みパーツの治具の、スパウトへの嵌合は、差し込みパーツの治具を、スパウ
トの長軸方向に押し込んでの、嵌め合いであることを特徴とする、請求項1に記載のスパウトへの差し込みパーツである。
また、請求項4に記載の発明は、
前記スパウトの隔壁が、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスパウトへの差し込みパーツを嵌合した状態において、ニードルの先端で破壊されることが可能な位置に設けられていることを特徴とする、スパウトである。
また、請求項5に記載の発明は、
前記スパウトの飲料水容器外側の先端は、シールまたはキャップで封止されていることを特徴とする、請求項4に記載のスパウトである。
また、請求項6に記載の発明は、
前記スパウトの脆弱部は、薄肉に成形されるか、あるいはハーフカット部分を有していることを特徴とする、請求項4に記載のスパウトである。
また、請求項7に記載の発明は、
前記スパウトは、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン系プラスチック、ポリエチレンテレフタレート樹脂のいずれかからなることを特徴とする、請求項4に記載のスパウトである。
また請求項8に記載の発明は、
前記スパウトは容器本体と、容器本体の外側もしくは容器本体の内側で、フランジで溶着されていることを特徴とする、請求項4〜請求項7のいずれかに記載のスパウトである。
本発明によれば、ウォーターサーバーのボトルホルダーに装着した飲料水容器を、スパウトへの差し込みパーツによって開封、また飲料水を注出する場合の、差し込みパーツのニードル先端によって、手指を傷つけるおそれがない、スパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの提供が可能である。
特に請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、差し込みパーツの治具と、スパウトとの嵌合が、螺合によるものであることによって、差し込みパーツの治具と、スパウトとの嵌合はより確実かつ容易なものとなり、また予期せぬ差し込みパーツの脱落などを防止することに効果的である。
それに加えて螺合による穿孔は、比較的小さな力で隔壁の破壊を行なうことを可能にするため、開封作用を容易で安定したものとすることができる。
特に請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明による効果に加えて、差し込みパーツの治具と、スパウトとの嵌合が、差し込みパーツの治具を、スパウトの長軸方向に押し込んでの、嵌め合いであることによって、より容易かつ迅速に差し込み、嵌合の作業を行なうことに効果的である。
特に請求項4に記載の発明によれば、スパウトの隔壁がスパウトへの差し込みパーツを嵌合した状態において、ニードルの先端で破壊されることが可能な位置に設けられていることによって、差し込み、嵌合と同時に隔壁の破壊、穿孔が確実に行なわれ、流路形成がなされることが可能なスパウトとすることができる。
特に請求項5に記載の発明によれば、スパウトの飲料水容器外側の先端が、中栓またはキャップによって、閉じられていることによって、容器外部からの塵埃の付着を防止することが可能で衛生面でも好ましい。それに加えて意図しない開封や、悪意、悪戯による開封を防止することにも効果的である。
特に請求項6に記載の発明によれば、スパウトの脆弱部は、薄肉に成形されるか、あるいはハーフカット部分を有していることによって、ニードルによる穿孔がより容易になり、飲料水容器の開封作業を円滑に行なうことに効果的である。
それに加えて、ハーフカットを設けてあることによって、この部分をきっかけとして、隔壁の破壊、穿孔が行なわれるために、破壊される部分の形状を予め決めておくことができるため、より安定した破壊、穿孔作業が可能である。
特に請求項7に記載の発明によれば、スパウトが、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン系プラスチック、ポリエチレンテレフタレート樹脂のいずれかからなることによって、たとえば飲料水に対して、材質由来の臭気の移行や風味の変化を避けることが可能である。
さらに、これらの材質を用いて、たとえばインジェクション成型によってスパウトを形成しようとする場合には、隔壁などのデザイン設計、形成がより自由度の高いものとなり、かつ生産性の高い成型を行うことに効果的である。
特に請求項8に記載の発明によれば、スパウトは容器本体と、容器本体の外側もしくは容器本体の内側で、フランジで溶着されていることによって、より堅牢かつ確実な密封が可能となる。
図1は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトを説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。 図2は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツを説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。 図3は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツを装着する直前の様子を説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。 図4は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツを装着する途中の様子を説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。 図5は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツの装着が完了して、内容液の注出が可能な状態を説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。
以下、本発明を図1〜図5を参照しながら、更に詳しい説明を加える。ただし本発明は、ここに示す例にのみ限定されるものではない。本発明は、請求項によって限定されるものである。
図1は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトを説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である
本発明は、飲料水容器を、ウォーターサーバーのボトルホルダーに設置し、スパウト(20)への差し込みパーツでスパウト(20)に穿孔することによって、飲料水をスパウト(20)から、それに接続されたホース状のパーツを通じて、ウォーターサーバーに注出することのできる、スパウト(20)へ差し込みパーツおよびスパウト(20)である。
図1に示す例は、スパウト(20)の部分を示すものであって、本発明においては、飲料水容器は、容器本体と、フランジ(22)を有する円筒のスパウト(20)で構成されている。
図1に示す例においては飲料水容器本体は、図中矢印(60)で示す飲料水容器本体側の袋体部分であって、プラスチックフィルム、もしくはプラスチックフィルムを基材とした積層体(11)から構成されて、内部に飲料水を収納可能である。
スパウト(20)は、円筒(26)形状をしており、開口部(23)を形成する、先端部(24)を飲料水容器外側に突き出して、スパウト(20)は、飲料水容器本体とフランジ(22)で接着されている。
この接着は、たとえば、スパウト(20)は容器本体と、容器本体の外側もしくは容器本体の内側で、フランジ(22)で溶着することによるものであってもよく、この部分をより堅牢で確実な密封とすることができる。
図1にはその例は示されていないが、スパウト(20)の飲料水容器外側の先端部(24)は、中栓またはキャップによって、閉じられている状態にすることもできる。閉じられていることによって、容器外部からの塵埃の付着を防止することが可能であり、加えて意図しない開封や悪戯を防止すること、すなわちタンパープルーフ性を具備することが可能である。
また、スパウト(20)の円筒(26)内側には、スパウト(20)と一体に成形された隔壁(21)が設けられて、飲料水容器は密閉されている。
また、図1に示す例においては、スパウト(20)の円筒(26)外側には、スパウト(20)と一体に成形された螺子溝(25)が設けられており、この螺子溝(25)によって、スパウト(20)への差し込みパーツに螺子山が設けてある場合には、差し込み作業に際して、スパウト(20)との螺合が可能である。
図2は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツを説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。
スパウトへの差し込みパーツ(30)は、ホース状のパーツ(50)への接続部(31)と、先端が細く尖ったニードル(32)と、スパウト(20)への嵌合が可能な治具(33)から構成されている。
ホース状のパーツ(50)は、注出された内容液のウォーターサーバー側への供給を行なう。すなわち図2において、ホース状のパーツ(50)はウォーターサーバー側のパーツであって、それ以外の部分が、スパウトへの差し込みパーツ(30)である。
スパウトへの差し込みパーツ(30)のうち、接続部(31)では、スパウトへの差し込みパーツ(30)からホース状のパーツ(50)へ、飲料水容器から注出された飲料水の流路が接続されている。このことは、流路を維持して、ウォーターサーバー側への飲料水の注出を安定した状態に保つことに効果的である。
図2に示す例においては、ニードル(32)の、端部(38)が、ホース状のパーツ(50)の内側に差し込まれている状態で連結されて、流路を形成、確保していることが示されており、接続部(31)において外側から保護されている状態である。
ニードル(32)は、飲料水容器側の先端部(37)が、細く尖った形状をしている、したがってこの部分を直接手指で触れることは、危険である。あるいは、スパウトへの差し込みパーツ(30)の、スパウト(20)への差し込み等の作業時に、予期せぬ接触をしてしまい怪我をする危険もある。
この点に関して、本発明においては、図2からも見て取れるとおり、ニードル(32)はその先端部(37)において、治具(30)のもう一方の先端(36)から飛び出すことなく、治具(33)の内側に収納されている。
したがって、飲料水を注出する場合の飲料水容器において、スパウトへの差し込みパーツ(30)のニードル先端部(37)によって手指を傷つけることがなく、安全である。かつ飲料水の注出が安定した、飲料水容器およびスパウトへの差し込みパーツ(30)の提供が可能である。
また、図2に示すとおり、ニードル(32)は、取水口の穴(34)を有している。またニードル(32)の内側は中空になっており、穴(34)からニードル(32)内側の中空部分は連続しており、内容液注出は、取水口の穴から中空部分を流路として、ホース状のパーツ(50)へ注出することが可能である。
また、図2に示す例においては、治具(33)の内側に、螺子山(35)が設けてある。これは図1に示す、スパウト(20)に設けてある、螺子溝(25)と螺合して、スパウトへの差し込みパーツ(30)と、スパウト(25)を嵌合させ、しっかりと固定することに効果的である。また、図2には螺合の際に、小さな力を加えるだけで螺合を可能にする、回転棒(39)を治具(33)に設けた例を示している。
そのほか、スパウトへの差し込みパーツ(30)の治具(33)と、スパウト(20)との嵌合は、スパウトへの差し込みパーツ(30)の治具(33)を、スパウト(20)の長軸方向に押し込んでの、嵌め合いで嵌合させることも可能である。この場合には、作業は螺合による場合と比べて、回転を伴わないことにより、より簡単に差し込んで、結合することが可能である。
このような方式の場合、たとえば螺合に替えて、ゴム弾性を有するパッキンを用いて、スパウトへの差し込みパーツ(30)の治具(33)と、スパウト(20)との結合を固定することが可能である。
図3は、本発明に係る飲料水容器、およびスパウトへの差し込みパーツの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツを装着する直前の様子を説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。
本発明においては、飲料水容器の開封に際して、スパウトへの差し込みパーツ(30)の治具(33)をスパウト(20)に被せて連結し、さらに治具(33)とニードル(2
0)とを液体容器内側に向かって移動させて、治具(33)をスパウト(20)と嵌合することによって、飲料水の流路を連続させ、注出を行なう。
図3に示す例においては、図中矢印(61)方向に、スパウトへの差し込みパーツ(30)を差し込んで、この例に場合には、さらに螺合によってスパウトへの差し込みパーツ(30)と、スパウト(20)とを結合させる。
螺合に際しては、たとえば治具(33)に設けてある回転棒(39)を使ってもよく、回転棒(39)を用いて治具(33)を回転させることによって、小さな力によっても螺合が可能になり好都合である。
図4は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツを装着する途中の様子を説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。
スパウトへの差し込みパーツ(30)を、スパウト(20)に被せ、差し込んだのち、図4に示す例においては、さらにスパウトへの差し込みパーツ(30)を下方に押し込むとともに、螺合部(10)によって、下方への押し込みを継続して装着する。
このとき回転棒(39)を、図中矢印(62)方向に回転させて、省力化することも可能である。またこのとき、ニードル(32)の先端は隔壁(21)に接触して、隔壁(21)の破壊が開始される。
この隔壁(21)については、我々は本発明を鋭意検討する過程で、以下の知見を得ている。すなわち、スパウト(20)はプラスチック成形品とすることができ、このとき一体に成形された隔壁(21)の厚さは0.1mm〜2.0mmの範囲とすることができる。
この範囲であれば、隔壁(21)をニードル(32)で、手指を用いた作業で穿孔しようとする場合には、脆弱性において適しており、穿孔による飲料水容器の開封を、より容易に行うことができる。
あるいは、この脆弱部を形成しようとする場合に、隔壁(21)にハーフカットによる脆弱部を設ける方法をとることもできる。この場合には、穿孔部の形状を予め決めておくことが可能であるため、より安定した流路の形成に効果的である。
図5は、飲料水容器に関して、本発明に係るスパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの一実施態様のうち、スパウトへの差し込みパーツの装着が完了して、内容液の注出が可能な状態を説明するための、部分断面(一部斜視)模式図である。
図5に示す状態において、スパウトへの差し込みパーツ(30)の装着が完了しており、ここで示す例の場合には螺合も完了している。したがって、飲料水容器本体から、ニードル(32)の穴(34)、中空のニードル(32)の中を貫通する流路、ホース状のパーツ(50)に至る流路は連続して、飲料水の注出が可能な状態である。
すなわち、図中矢印(63)から、穴(34)に取り込まれた飲料水は、これらの流路を連続して通り、ホース状のパーツ(50)を経て、図中矢印(64)の流れとなって、ウォーターサーバー側に供給されることが可能になる。
このように本発明においては、飲料水容器の開封作業から、飲料水の供給を開始するま
での一連の作業において、ニードル(20)には手を触れることなく、作業を行なうことが可能である。
したがって、本発明によればウォーターサーバーのボトルホルダーに装着した、飲料水容器のスパウトへの差し込みパーツによって開封、また飲料水を注出する場合の飲料水容器において、スパウトへの差し込みパーツのニードル先端によって手指を傷つけることがなく、かつ飲料水の注出が安定した、飲料水容器およびスパウトへの差し込みパーツの提供という課題解決が可能である。
ここで、本発明において、スパウト(20)は、たとえば低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン系プラスチック、ポリエチレンテレフタレート樹脂のいずれかから適宜選択することができる。
これらの樹脂のいずれかからなることによって、たとえば飲料水に対して、材質由来の臭気の移行や風味の変化を避けることが可能である。
また、これらの材質を用いて、たとえばインジェクション成型によってスパウトを形成しようとする場合には、隔壁などのデザイン設計、形成がより自由度の高いものとなり、かつ生産性の高い成型を行うことに効果的である。
また本発明による飲料水容器本体は、プラスチックフィルムを基材とする積層体からなるものであって、積層体には、製袋のためのシーラント層や、内容物の保存性等の向上のためのガスバリア層などを含むことができる。
プラスチックフィルムは、高分子樹脂組成物からなるフィルムであって、たとえばポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロンー6、ナイロンー66等)、ポリイミドなどが使用でき、用途に応じて適宜選択される。
特にポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートをプラスチックフィルムとする場合は、フィルム強度と価格においてより好ましい。そのほか延伸ポリアミドフィルムを用いる場合には、積層体に突き刺しに対する強靭性や、衝撃に対する強靭性を付与することができる。
またプラスチックフィルムは、接着剤層を介して他の層と積層して積層体とすることができる。積層体の層構成やその材料構成、厚さなどは、パウチに対する要求品質に応じて適宜設計することができる。
また、たとえば内容物の保存性を向上させることなどを目的として、積層体中に、着色フィルムなど紫外線を遮蔽する不透明層を設けることができる。あるいは、積層体中にガスバリア層を設けることができる。たとえば、アルミニウム箔や、あるいはプラスチックフィルムの表面にガスバリア層を設けてなるガスバリアフィルムを用いることができる。
製袋のためのシーラント層は、2枚の積層体をシーラント層同士が対向するように重ねて、加熱、加圧してヒートシールすることによって互いを接着させ、飲料水容器本体に製袋することを可能にする。
シーラント層の材質としては、熱可塑性樹脂のうちポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(
MDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−メタアクリル酸樹脂共重合体などのエチレン系樹脂や、ポリエチレンとポリブテンのブレンド樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂(PP)、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂等を使用することができる。
このようにして、本発明によればウォーターサーバーのボトルホルダーに装着した飲料水容器を、スパウトへの差し込みパーツによって開封、また飲料水を注出する場合の、差し込みパーツのニードル先端によって、手指を傷つけるおそれがない、スパウトへの差し込みパーツおよびスパウトの提供が可能である。
10・・・螺合部
11・・・積層体
20・・・スパウト
21・・・隔壁
22・・・フランジ
23・・・開口部
24・・・先端部
25・・・螺子溝
26・・・円筒
30・・・スパウトへの差し込みパーツ
31・・・接続部
32・・・ニードル
33・・・治具
34・・・穴
35・・・螺子山
36・・・先端
37・・・先端部
38・・・端部
39・・・回転棒
50・・・ホース状のパーツ
60・・・矢印
61・・・矢印
62・・・矢印
63・・・矢印
64・・・矢印

Claims (8)

  1. 飲料水容器を、ウォーターサーバーのボトルホルダーに設置し、スパウトへの差し込みパーツでスパウトに穿孔することによって開封し、飲料水をスパウトから、ホース状のパーツを通じて、ウォーターサーバーに注出することのできる、スパウトへの差し込みパーツであって、
    前記飲料水容器は、容器本体と、フランジを有する円筒のスパウトとで構成されており、
    容器本体にはスパウトがフランジで接着されて、先端部を容器外側に突き出して配置されており、
    スパウトの円筒内側には、スパウトと一体に成形された隔壁が設けられて、飲料水容器は密閉されており、
    隔壁は、外力に対して脆弱に設けられており、
    スパウトへの穿孔はこの隔壁を、スパウトへの差し込みパーツによって穿孔するものであり、
    前記スパウトへの差し込みパーツは、ホース状のパーツへの接続部と、先端が細く尖ったニードルと、スパウトへの嵌合が可能な治具とから構成されており、
    治具の一方の先端は、ホース状のパーツへの接続部であり、
    前記ニードルはその先端部が、治具のもう一方の先端から飛び出すことなく、治具の内側に収納されており、
    ニードルは、取水口の穴を有して、内側は中空になっており、
    この穴からニードル内側の中空部分は連続しており、
    内容液注出は、取水口の穴から中空部分を流路として、ホース状パーツへ注出することが可能であり、
    前記飲料水容器の開封は、スパウトへの差し込みパーツの治具をスパウトに被せ、さらに治具とニードルとを液体容器内側に向かって移動させて、治具をスパウトと嵌合すると同時に、スパウトの内側の隔壁をニードルの先端で穿孔することによって行なうことができ、
    この穿孔によって飲料水容器の内容液を、前記流路を経由して、ウォーターサーバーに供給することが可能であることを特徴とする、スパウトへの差し込みパーツ。
  2. 前記差し込みパーツの治具の、スパウトへの嵌合は、螺合によるものであることを特徴とする、請求項1に記載のスパウトへの差し込みパーツ。
  3. 前記差し込みパーツの治具の、スパウトへの嵌合は、差し込みパーツの治具を、スパウトの長軸方向に押し込んでの、嵌め合いであることを特徴とする、請求項1に記載のスパウトへの差し込みパーツ。
  4. 前記スパウトの隔壁が、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスパウトへの差し込みパーツを嵌合した状態において、ニードルの先端で破壊されることが可能な位置に設けられていることを特徴とする、スパウト。
  5. 前記スパウトの飲料水容器外側の先端は、シールまたはキャップで封止されていることを特徴とする、請求項4に記載のスパウト。
  6. 前記スパウトの脆弱部は、薄肉に成形されるか、あるいはハーフカット部分を有していることを特徴とする、請求項4に記載のスパウト。
  7. 前記スパウトは、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、環状ポリオレフィン系プラスチック、ポリエチレンテレフタレート樹脂のいずれかからなることを特徴とす
    る、請求項4に記載のスパウト。
  8. 前記スパウトは容器本体と、容器本体の外側もしくは容器本体の内側で、フランジで溶着されていることを特徴とする、請求項4〜請求項7のいずれかに記載のスパウト。
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