JP2010222022A - 注出具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】円筒部12の上端と連結部121を介して注出筒部131が破断可能に接続し、開封時には摘み部133をねじり込むことにより該注出筒部131の下端に設けられる開封部130がシール部材22を破断して容器2を開封できる構造とした。また摘み部133の延長部133bにおける内側両下端の距離を円筒部12の外径より大きくした。これにより使用者は注出具1のねじり込みを効率的に行うことができ、また注出筒23に延長部が干渉することもなく容器2のシール部22を容易に破断することができる。
【選択図】図2
Description
このような容器に収容された内容液を注出するときには、注出栓などの注出用の部材を用いてシール部材を破断させることが一般的に行われている。そして利便性などの観点からは、注出具が容器に付随しており、直ちにこれを使用できることが望ましい。
このような注出具に関し、例えば下記のような技術が開示されている。
収容した液体を注出する時には開封部材を指などで押圧して連結手段を破断させ、さらにそのまま押圧を続けることによって開封部材が容器の注出孔を封止しているシートを破断して容器に収容された液体が注出可能となる。
このように、特許文献1には、開口筒壁に離間可能に連結手段により固定された開封部材を指などで押圧するだけで注出孔が開封される構造の注出栓が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の構造では、開封部材を直接指などで押圧するため、衛生上の観点から好ましくない。また容器の大きさは様々であり、これに伴って開口筒壁の径も大小様々なものが適用される。その結果、特に開口筒の径が比較的小さい場合には、指などの押圧による力が伝わり難く、開封が困難となる。また、開封部材の胴部が開口筒壁の内周壁を摺動して注出口内を降下しながら、開封部材内に固定されている開封刃34によりシートが破断されることとなるため、シートの開封に大きな力が必要となり、開封が困難となる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、シール部が形成されている容器から内容液を注出するのに開封し易く衛生的な注出具を提供することを目的とする。
(2)本発明の注出具は、上記(1)において、前記延長部の内方両下端が円筒部の上外周縁と破断可能な橋絡部を介して接続されていることを特徴とする。
(3)本発明の注出具は、上記(1)または(2)において、前記注出筒部の下方には、容器内部に挿入された後、容器の内壁に係止する突起が設けられていることを特徴とする。
(4)本発明の注出具は、上記(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記環状接続板の上面には、前記摘み部の延長部の下端近傍まで対向するように延伸したストッパー部材が設けられていることを特徴とする。
また、環状壁の下端外周面が、容器の注出筒の上端内周面に密接して容器との機密性を確保しているため、容器の開封に際して筒状部の押し込み力がシール部の破断のみに作用して容器の開封を容易に行うことができる。
さらに、容器の円筒部を跨ぐ両延長部間の距離が円筒部外径より若干大きいので、開封部を円筒部内に挿入する際に、この延長部がガイドとなりスムーズに挿入操作を行うことができる。
また、注出筒部の下方に突起を設けることにより、開封部材と円筒部との係止力が向上するので、開封部材が円筒部から外れることを防止できる。
さらに、環状接続板の上面に延長部と対向するようにストッパー部材を設けることにより、注出筒部の上方から何らかの荷重が加えられたとき、連結部が破断してしまい、開封部によりシール部が破断されることを有効に防止することができる。
開口部は、容器の外面に設けられており、内容液により適宜その大きさや形状が決定される。
連結部は、円筒部の上端付近において半径方向内側に延びて注出筒部と接続しており、この連結部は注出筒部の全周に亘って、又は隙間を介して断続的に形成されている。
また、この連結部は注出筒部を容器の開封時まで保持する強度を備えていればよく、その厚みは適宜設定可能である。
また、注出筒部の下端は斜めに切断されて尖った形状の開封部を形成しており、容器の円筒部へ挿入して、容器のシール部を破断しやすいようになっている。
<実施例1>
図1は、実施例1の注出具を取り付けた容器の斜視図であり、図2は、実施例1の注出具の斜視図であり、図3は、容器に実施例1の注出具を取り付けた状態を示す側面図である。図4は、実施例1の注出具の使用形態を容器要部と共に示す断面図である。
図4(a)に示すように、容器2の開封に際し注出具1の使用者は、摘み部133を手で摘んで下方へねじり込む。すると図4(b)に示すように、このねじり込みによって連結部121が破断され、注出筒部131の下端に形成された開封部130が容器2のシール部22を破断し、これにより開口部21から内容液が注出可能となる。
次に、図5および図6を用いて本発明を適用した実施例2を説明する。
図5(a)は実施例2の注出具の斜視図であり、(b)は容器に実施例2の注出具を取り付けた状態を示す側面図である。
図6は容器に実施例2の注出具を取り付けた状態を示す縦断面図である。
この実施例2と実施例1との違いは環状接続板11上にストッパー部材14を設けた点であり、その他の構成は実施例1と同様なので重複する説明は省略する。
図7は、実施例3の注出具の斜視図であり、本発明の注出具の適用例をさらに説明する。この実施例3と実施例2との違いは、実施例3では、円筒部12の上端と注出筒部131とを連結する連結部121が注出筒部の全周に亘って形成されておらず、隙間をおいて断続的に形成されている点にある。
2 容器
11 環状接続板
12 円筒部
13 開封部材
14 ストッパー部材
21 開口部
22 シール部
23 内壁
121 連結部
130 開封部
131 注出筒部
132 環状壁
133 摘み部
133a 基部
133b 延長部
135 突起
136 内方両下端
137 橋絡部
138 スリット
Claims (4)
- 開口部を封止するシール部を有する容器に溶着乃至接着される開封部付き注出具であって、
前記注出具は、前記シール部の周囲に接着乃至溶着される環状接続板と該接続板の内周縁から上方に延びる円筒部を有しており、
該円筒部より内側には、該円筒部から半径方向内側に延びる破断可能な連結部を介して円筒部より上方に延びる注出筒部が連結されており、
該注出筒部の外周には、前記円筒部の上端内周面に密接可能な外径を有する環状壁が設けられており、
該環状壁の外周面及び/又は該環状壁の上部の前記注出筒部外周面には、左右側方に伸延した基部と、該基部の下端から前記注出筒部の外壁に沿って下方に延伸した延長部とからなる摘み部が形成されており、
前記注出筒部は、その上端及び下端が開口され、該下端が容器のシール部を破断するため斜めに切断されて尖った形状の開封部を形成しており、
前記両延長部間の距離は、前記円筒部外径より大きく形成されていることを特徴とする注出具。 - 前記延長部の内方両下端が円筒部の上外周縁と破断可能な橋絡部を介して接続されていることを特徴とする請求項1に記載の注出具。
- 前記注出筒部の下方には、容器内部に挿入された後、容器の内壁に係止する突起が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出具。
- 前記環状接続板の上面には、前記摘み部の延長部の下端近傍まで対向するように延伸したストッパー部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の注出具。
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