JP2020152352A - 乗用管理機 - Google Patents

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Abstract

【課題】格納姿勢の薬剤散布アームによって設定される乗用管理機の横幅を狭くしながら、薬剤散布アームの修理や交換が安く済むようにする。【解決手段】左右一対の薬剤散布アーム10が走行機体3の両横側部に振り分けて設けられている。左右の薬剤散布アーム10は、走行機体3の横外側に張り出た作用姿勢と、キャビン9の横側方を前後方向に通って走行機体3の前後方向に延びる格納姿勢と、に姿勢変更可能である。キャビン9の左横側部20及び右横側部のうちの左横側部20のみに、乗降口21、及び、乗降口21を開閉するドア22が設けられている。ドア22は、閉じ位置と開き位置とにわたって走行機体の前後方向に沿って移動する。【選択図】図1

Description

本発明は、キャビンが備えられた搭乗型運転部を有する走行機体と、走行機体の両横側部に振り分けて設けられた左右一対の薬剤散布アームと、が備えられた乗用管理機に関する。
上記した乗用管理機において、左右一対の薬剤散布アームは、走行機体の横外側に張り出た作用姿勢と、作用姿勢よりも走行機体の横幅方向での内側にキャビンの横側方を前後方向に通って走行機体の前後方向に延びる状態で位置する格納姿勢と、に姿勢変更可能な状態で備えられたものがある。
この種の乗用管理機として、例えば特許文献1に示されるものがある。特許文献1に示される乗用管理機では、薬剤散布アームとしてのサイドブームが備えられている。
特開2016−78616号公報
上記した乗用管理機においては、キャビンの横側部に乗降口、及び、乗降口を開閉するドアが設けられ、ドアが格納姿勢の薬剤散布アームに当らないで開くようにする広さの間隔をキャビンと格納姿勢の薬剤散布アームとの間に設ける必要があるが、この間隔が広くなるほど、格納姿勢にした薬剤散布アームによって設定される乗用管理機の横幅が大きくなる。しかし、格納姿勢の薬剤散布アームとキャビンとの間隔が狭くなると、搭乗型運転部に対する乗り降りの際、通路を確保するために薬剤散布アームを押し動かしたり、薬剤散布アームに体が触れたりしやすくて薬剤散布アームが傷みやすくなる。
本発明は、格納姿勢の薬剤散布アームによって設定される乗用管理機の横幅を狭くしながら、薬剤散布アームの修理や交換が安く済む乗用管理機を提供する。
本発明による乗用管理機は、キャビンが備えられた搭乗型運転部を有する走行機体と、前記走行機体の両横側部に振り分けて設けられ、前記走行機体の横外側に張り出た作用姿勢と、前記作用姿勢よりも前記走行機体の横幅方向での内側に前記キャビンの横側方を前後方向に通って前記走行機体の前後方向に延びる状態で位置する格納姿勢と、に姿勢変更可能な左右一対の薬剤散布アームと、が備えられ、前記キャビンの左横側部及び右横側部のうちの一方の横側部のみに、乗降口、及び、前記乗降口を開閉するドアが設けられており、前記ドアは、閉じ位置と開き位置とにわたって前記走行機体の前後方向に沿って移動する。
本構成によると、ドアが走行機体の前後方向に沿って移動して開き位置と閉じ位置とに位置変化するので、ドアが揺動によって開き位置と閉じ位置とに位置変化するものに比して、キャビンと格納姿勢の薬剤散布アームとの間隔を狭く済ませ、格納姿勢の薬剤散布アームによって設定される乗用管理機の横幅を狭くできる。キャビンと格納姿勢の薬剤散布アームとの間隔を狭く済ませる結果、運転部に対する乗降によって薬剤散布アームが傷むことがあっても、左右一対の薬剤散布アームのうちの乗降口が位置する側の薬剤散布アームだけが傷むので、薬剤散布アームの修理や交換が必要になっても、乗降口が位置する側の薬剤散布アームだけでの修理や交換で済んで安価で済む。
本発明においては、前記薬剤散布アームによって散布される薬剤を貯留する薬剤タンクが前記走行機体の後部に設けられており、前記ドアの開き位置が閉じ位置よりも前方に位置していると好適である。
本構成によると、開き位置に位置したドアと薬剤タンクとの当りを回避する必要がなくて、キャビンの横外側に設けるドア移動用スペースの横幅を狭く済ませられるので、キャビンと格納姿勢の薬剤散布アームとの間隔をより狭く済ませられる。
本発明においては、前記薬剤タンクの前部に、前記搭乗型運転部の後部が入り込む凹入部が形成されていると好適である。
本構成によると、搭乗型運転部の後部の横側方を薬剤タンクの設置スペースに活用するものでありながら、開き位置に位置したドアと薬剤タンクとの当りを回避する必要がないので、キャビンと格納姿勢の薬剤散布アームとの間隔をより狭く済ませられる。
本発明においては、前記キャビンのフレームから揺動可能に延ばされ、延出端部が前記ドアに揺動可能に連結され、前記ドアを前記前後方向に沿わせて移動可能に支持するリンク機構が備えられていると好適である。
本構成によると、ドアがリンク機構によって支持されつつ、リンク機構の作用によって走行機体の前後方向に沿って移動するので、ガイドレールを設ける必要がなく、ドアの移動経路に土や砂が詰まるなどのトラブルが発生しない。
本発明においては、前記リンク機構は、平面視で前記ドアの前後方向に並ぶ前揺動リンクと後揺動リンクとを有し、前記前揺動リンクが上下2段に設けられており、前記後揺動リンクが1段だけ設けられていると好適である。
本構成によると、リンク機構の構造をリンクが3本で済む簡素な構造にできる。
本発明においては、前記上下2段の前揺動リンクの途中部分を連結する機体上下向きの連結杆が備えられ、前記連結杆に、前記ドアを開閉する取っ手部が形成されていると好適である。
本構成によると、取っ手部に加える開閉操作力が上下2段の揺動リンクに効率よく伝達されるのでドアをスムーズに、かつ軽く開閉できる。
本発明においては、前記キャビンの前記左横側部及び前記右横側部のうち、前記乗降口が設けられていない方の横側部の下方に、エンジン用の燃料タンクが設けられており、前記燃料タンクの給油口が前記乗降口を設けられていない方の前記横側部よりも機体横外側方に位置していると好適である。
本構成によると、燃料タンクに対する燃料供給の障害物になりやすい乗降用ステップを燃料タンクの上方に設ける必要がないので、燃料タンクに対する燃料供給を行いやすい。
本発明においては、前記燃料タンクの上方に物置台が設けられていると好適である。
本構成によると、物置台の上方に乗降口が無いので、物置台に上下方向に大きい物品を置いても問題がない。また、物置台に物品を置いても燃料タンクに物品の荷重が掛かるなどのことがないので、物置台を利用しやすい。
本発明においては、前記薬剤散布アームによって散布される薬剤を貯留する薬剤タンクが備えられ、前記薬剤タンクに給水するポンプを前記物置台に固定するバンドが前記物置台に装備されていると好適である。
本構成によると、ポンプを物置台に固定して常に保有できるので、川や池などの水源からでもポンプによって薬剤タンクに給水できて便利である。
本発明においては、前記キャビンの前記左横側部及び前記右横側部のうち、前記乗降口が設けられていない方の横側部の外側に、キャビン洗浄液を貯留するウオッシャータンクが設けられていると好適である。
本構成によると、ウオッシャータンクを機体横外側から容易に取り扱うことができるので、ウオッシャータンクへの給液などを行いやすい。
乗用管理機の全体を示す左側面図である。 乗用管理機の全体を示す右側面図である。 乗用管理機の全体を示す平面図である。 乗用管理機の正面図である。 閉じ位置のドア、及び、ドアの支持構造を示す平面図である。 開き位置のドア、及び、ドアの支持構造を示す平面図である。 ドアの支持構造を示す右側面図である。
以下、本発明の一例である実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、乗用管理機の走行機体に関し、図1,2,3に示される矢印Fの方向を「機体前方」、矢印Bの方向を「機体後方」、図1,4に示される矢印Uの方向を「機体上方」、矢印Dの方向を「機体下方」、図3,4に示される矢印Lの方向を「機体左方」、矢印Rの方向を「機体右方」とする。
〔乗用管理機の全体について〕
図1,2,3に示されるように、乗用管理機は、左右一対の前車輪1、及び、左右一対の後車輪2が装備された走行機体3を備えている。走行機体3の前部に、エンジン4を有する原動部5が形成されている。走行機体3のうちのエンジン4よりも後方の部位に、運転座席6、及び、前車輪1及び後車輪2を操向操作するステアリングホィール7を有する搭乗型運転部8が形成されている。搭乗型運転部8には、搭乗空間を覆うキャビン9が備えられている。走行機体3の前部に、左右一対の薬剤散布アーム10を有する薬剤散布装置11が設けられている。走行機体3の後部に、薬剤散布装置11によって散布される液状の薬剤を貯留する薬剤タンク12が設けられている。薬剤タンク12の前部に、搭乗型運転部8の後部が入り込む凹入部13が形成されている。薬剤タンク12は、搭乗型運転部8の外部において、搭乗型運転部8のうちの運転座席6が位置する後部の両横側方の部位と、走行機体3の後端部とにわたって設けられている。薬剤タンク12のうち、凹入部13に対して両横側に位置する部分12aは、キャビン9の横側部に対して横外側に突出している。走行機体の後部に、肥料などの散布資材を圃場に散布するブロードキャスタ14が連結されている。
〔薬剤散布装置の構成について〕
薬剤散布装置11は、図1,2,3,4に示されるように、走行機体3の両横側部に振り分けて設けられた左右一対の薬剤散布アーム10を有している。左右の薬剤散布アーム10のそれぞれの基部は、走行機体3の横幅方向に延びる支持杆15の端部に連結軸15aを介して支持されている。支持杆15の中央部が支持枠体16に支持されている。支持枠体16は、支持枠体16と機体フレーム3aの前部とにわたって設けられた左右一対のリンク機構17を介して機体フレーム3aに支持されている。左右の薬剤散布アーム10は、連結軸15a、支持杆15、支持枠体16及びリンク機構17を介して走行機体3に支持され、連結軸15aが有する前上がり傾斜の軸芯を揺動支点にして走行機体の横外側に張り出た作用姿勢(図示せず)と、図1,2,3に示される如く作用姿勢よりも走行機体の横方向での内側に位置した格納姿勢とにわたって揺動可能になっている。左右の薬剤散布アーム10は、格納姿勢に姿勢変更されると、図2,3,4に示されるように、キャビン9の横側方を前後方向に後上り状態で通って走行機体3の前後方向に沿って走行機体3の前後方向に延びた状態になる。左右の薬剤散布アーム10が格納姿勢に姿勢変更されると、薬剤散布アーム10の中間部が支持アーム18(図1参照)の上端部によって下方から受け止め支持され、薬剤散布アーム10の揺れ動きが支持アーム18によって防止される。支持アーム18は、機体フレーム3aから上方向きに延ばされている。左右の薬剤散布アーム10の作用姿勢と格納姿勢との姿勢変更は、薬剤散布アームの基部と支持杆15とに連結された開閉シリンダ19の伸縮作動によって行われる。
〔乗用型運転部の構成について〕
キャビン9の左横側部20には、図1に示されるように、左横側部20の前部分に形成された乗降口21と、乗降口21を開閉するドア22と、乗降口21よりも後方の部分に形成され、透明板を有する左横窓23とが設けられている。キャビン9の右横側部24には、図2に示されるように、乗降口が設けられていない。右横側部24には、右横側部24の前部分の上部に形成され、透明板を有する右横前窓25と、右横前窓25よりも後方の部分に形成され、透明板を有する右横後窓26とが設けられている。
図5は、ドア22の支持構造を示す平面図である。図7は、搭乗型運転部の搭乗空間から見たドア22の支持構造を示す右側面図である。図5,7に示されるように、ドア22は、キャビン9のフレーム9F(以下、キャビンフレーム9Fと呼称する。)から後向きに揺動可能に延ばされたリンク機構30の遊端部に支持されている。リンク機構30によるドア22の支持は、ドア22が乗降口21を閉じる閉じ位置(図5に実線で示される位置)と、閉じ位置から前方に移動して乗降口21を開く開き位置(図5に二点鎖線で示される位置)とにわたって走行機体3の前後方向に沿って移動する状態で行われている。
具体的には、図5,7に示されるように、リンク機構30は、平面視で前後方向に並ぶ前揺動リンク31と後揺動リンク32とを有している。前揺動リンク31は、上下2段に設けられている。後揺動リンク32は、1段だけ設けられている。
図7に示されるように、上下2段の前揺動リンク31のうちの上段の前揺動リンク31uの前端部は、フレーム側の上支持部33に連結軸芯を揺動支点にして揺動可能に支持されている。フレーム側の上支持部33は、キャビンフレーム9Fの前左隅部分に形成されている。上段の前揺動リンク31uの後端部は、ドア側の上支持部34に連結軸芯を揺動支点にして揺動可能に支持されている。ドア側の上支持部34は、ドア22の前後方向での中間部に形成されている。
図7に示されるように、上下2段の前揺動リンク31のうちの下段の前揺動リンク31dの前端部は、フレーム側の下支持部35に連結軸芯を揺動支点にして揺動可能に支持されている。フレーム側の下支持部35は、キャビンフレーム9Fの前左隅部分に形成されている。下段の前揺動リンク31dの後端部は、ドア側の下支持部36に連結軸芯を揺動支点にして揺動可能に支持されている。ドア側の下支持部36は、ドア22の前後方向での中間部に形成されている。
上段の前揺動リンク31uの前端部の連結軸芯と、下段の前揺動リンク31dの前端部の連結軸芯とは、機体上下方向に延びる連結軸芯であり、かつ、同一の軸芯P1上に位置している。上段の前揺動リンク31uの後端部の連結軸芯と、下段の前揺動リンク31dの後端部の連結軸芯とは、機体上下方向に延びる軸芯であり、かつ、同一の軸芯P2上に位置している。
図5に示されるように、上下2段の前揺動リンク31の平面視形状は、屈曲形状にされている。上下2段の前揺動リンク31の平面視での屈曲形状は、前揺動リンク31の後側部分が乗降口21を通ってキャビン9の外部に出てドア22が開き位置になるとき、上段の前揺動リンク31がキャビンフレーム9Fの前左隅部分における機体上下向きのフレーム部分に当たらないようにフレーム部分を迂回するための形状である。
図7に示されるように、上下2段の前揺動リンク31の途中部分に機体上下向きの連結杆37が連結されている。上下2段の前揺動リンク31は、連結杆37によって連動連結され、一体的に揺動する。連結杆37の途中部分にドア22の開閉操作に使用する取っ手部37aが形成されている。
後揺動リンク32の前端部は、フレーム側の支持部38に連結軸芯P3を揺動支点にして揺動可能に支持されている。フレーム側の支持部38は、キャビンフレーム9Fのうち、乗降口21の上縁に沿って前後方向に延びる前後向きフレーム部分9aに形成されている。後揺動リンク32の後端部は、ドア側の支持部39に連結軸芯P4を揺動支点にして揺動可能に支持されている。ドア側の支持部39は、ドア22の後部に形成されている。フレーム側の連結軸芯P3、及び、ドア側の連結軸芯P4は、機体上下方向に延びる連結軸芯であり、かつ、平行な連結軸芯である。
キャビン9の内部でドア22を開閉する場合、連結杆37の取っ手部37aによって開閉操作を行い、キャビン9の外部でドア22を開閉する場合、ドア22の外面側の後部に設けられているドアノブ44によって開閉操作を行う。キャビン9の内部で開き操作する場合、及び、キャビン9の外部で開き操作する場合のいずれにおいても、図6に示されるように、取っ手部37aやドアノブ44によって付与される開き操作力により、上下2段の前揺動リンク31が連結軸芯(軸芯P1)を揺動支点にして揺動して上下2段の前揺動リンク31の後側部分がキャビン9の内部から乗降口21を通って外部へ移動し、かつ、後揺動リンク32が連結軸芯P3を揺動支点にして揺動して後揺動リンク32の後側部分がキャビン9の内部から乗降口21を通って外部へ移動し、ドア22が閉じ位置から前方に機体前後方向に沿って移動して開き位置になる。このとき、ドア22は、乗降口21の下方に設けられている乗降用ステップ40の上方を移動する。ドア22が開き位置(全開の位置)に位置したとき、ドア22及びドアノブ44は、乗降用ステップ40の横幅内に位置する。ドア22が開き位置になると、連結杆37がストッパー45に当り、連結杆37によってドア22の開き位置での位置決めが行われる。ストッパー45は、キャビンフレーム9Fに支持されている。
キャビン9の内部で閉じ操作する場合、及び、キャビン9の外部で閉じ操作する場合のいずれにおいても、図5に示されるように、取っ手部37aやドアノブ44によって付与される閉じ操作力により、上下2段の前揺動リンク31が連結軸芯(軸芯P1)を揺動支点にして揺動して上下2段の前揺動リンク31の後側部分がキャビン9の外部から乗降口21を通って内部に移動し、かつ、後揺動リンク32が連結軸芯P3を揺動支点にして揺動して後揺動リンク32の後側部分がキャビン9の外部から乗降口21を通って内部に移動し、ドア22が閉じ位置から後方に機体前後方向に沿って移動して閉じ位置になる。ドア22が開き位置になると、ドア22の前端部の上下2箇所に作用するドアキャッチャー42(図6参照)と、ドア22の後端部に作用するドアロック装置43とによって、ドア22が閉じ位置に固定される。
図7に示されるように、上段の前揺動リンク31a及び後の揺動リンク32は、インナールーフ50の下方のインナールーフ50に近い箇所に設けられている。上段の前揺動リンク31uの平面視での屈曲形状は、平面視において、上の前揺動リンク31uがインナールーフ50の前部に設けられている噴出口51(図7参照)を迂回して前後方向に延びる状態を現出するための形状である。噴出口51は、キャビン内に空調吸気を噴出するものである。上段の前揺動リンク31uは、ワイパーモータ52の下端よりも下方に設けられている。ワイパーモータ52は、キャビン9のフロント透明板の上部に支持されている。下段の前揺動リンク31d及び乗降用取っ手41は、キャビンフレーム9Fに機体横幅方向に延びる状態で備えられた補強部材53とほぼ同じ配置高さで設けられている。下段の前揺動リンク31dと床部54との間には、少なくとも運転者の足が入り得る広さの間隔が設けられている。乗降用取っ手41は、前後方向視でキャビン9のフロント透明板と重複しない配置で設けられている。
乗降口がない走行機体3の右横側部において、図2に示されるように、キャビン9の右横側部24の下方に、エンジン用の燃料タンク55が設けられている。燃料タンク55の給油口55aは、図2に示されるように、右横側部24よりも機体横外側方に位置している。燃料タンク55の上方に、物置台56が設けられている。物置台56は、薬剤の希釈水を川や池などから汲み上げてブロードキャスタ14及び薬剤タンク12に供給するポンプ57a、及び、ポンプ57aに接続されたホース57を載置できるようになっている。ポンプ57a及びホース57を物置台56に載置した場合、ポンプ57a及びホース57を物置台56に固定するバンド58が物置台56に装備されている。ポンプ57a及びホース57を物置台56に固定して常に保有することができる。物置台56は、燃料タンク55に燃料を補給するとき、補給タンクの載置に使用できるようになっている。燃料タンク55を横外側方からガードするタンクガード59が物置台56に支持される状態で設けられている。
図2に示されるように、乗降口がない走行機体3の右横側部の外側に、ウインドウオッシャー液などのキャビン洗浄液を貯留するウオッシャータンク60が設けられている。ウオッシャータンク60への給液が走行機体3の横外側から行いやすい。原動部5のうち、右横側部24に対して前側に位置する部位に、薬剤散布アーム10の姿勢変更を行う開閉シリンダ19、及び、薬剤散布アーム10の昇降操作を行う昇降シリンダ61(図2参照)などを操作するバルブユニット62が設けられている。
〔別実施形態〕
(1)上記した実施形態では、ドア22が開閉するとき、平行移動に近い移動で前後方向に沿って移動するリンク機構30を採用しているが、平行移動で前後方向に沿って移動するリンク機構を採用してもよい。
(2)上記した実施形態では、乗降口21及びドア22が左横側部20に設けられた例を示したが、乗降口21及びドア22が右横側部24に設けられ、左横側部20に乗降口21が設けられていないものであってもよい。
(3)上記した実施形態では、ドア22がリンク機構30によって開閉可能に支持される例を示したが、これに限らない。たとえば、ガイドレールによって開閉可能に支持されるものであってもよい。
(4)上記した実施形態では、薬剤散布アーム10が走行機体3の前部に支持された例を示したが、これに限らない。たとえば走行機体3の後部に支持されるものであってもよい。
(5)上記した実施形態では、上下2段の前揺動リンク31と、1段のみの後揺動リンク32を備えた例を示したが、これに限らない。たとえば、前揺動リンク31及び後揺動リンク32の両方が上下2段に設けられたもの、あるいは、前揺動リンク31が1段のみ設けられ、後揺動リンク32が上下2段に設けられたものであってもよい。
上記した実施形態では、連結杆37が備えられた例を示したが、連結杆37を備えないものであってもよい。
本発明は、ブロードキャスタを備えないものに適用できる。
3 走行機体
8 搭乗型運転部
9 キャビン
10 薬剤散布アーム
12 薬剤タンク
13 凹入部
20 左横側部
21 乗降口
22 ドア
24 右横側部
30 リンク機構
31 前揺動リンク
32 後揺動リンク
37 連結杆
37a 取っ手部
55 燃料タンク
55a 給油口
56 物置台
57a ポンプ
58 バンド

Claims (10)

  1. キャビンが備えられた搭乗型運転部を有する走行機体と、
    前記走行機体の両横側部に振り分けて設けられ、前記走行機体の横外側に張り出た作用姿勢と、前記作用姿勢よりも前記走行機体の横幅方向での内側に前記キャビンの横側方を前後方向に通って前記走行機体の前後方向に延びる状態で位置する格納姿勢と、に姿勢変更可能な左右一対の薬剤散布アームと、が備えられ、
    前記キャビンの左横側部及び右横側部のうちの一方の横側部のみに、乗降口、及び、前記乗降口を開閉するドアが設けられており、
    前記ドアは、閉じ位置と開き位置とにわたって前記走行機体の前後方向に沿って移動する乗用管理機。
  2. 前記薬剤散布アームによって散布される薬剤を貯留する薬剤タンクが前記走行機体の後部に設けられており、
    前記ドアの開き位置が閉じ位置よりも前方に位置している請求項1に記載の乗用管理機。
  3. 前記薬剤タンクの前部に、前記搭乗型運転部の後部が入り込む凹入部が形成されている請求項2に記載の乗用管理機。
  4. 前記キャビンのフレームから揺動可能に延ばされ、延出端部が前記ドアに揺動可能に連結され、前記ドアを前記前後方向に沿わせて移動可能に支持するリンク機構が備えられている請求項1から3のいずれか一項に記載の乗用管理機。
  5. 前記リンク機構は、平面視で前記ドアの前後方向に並ぶ前揺動リンクと後揺動リンクとを有し、
    前記前揺動リンクが上下2段に設けられており、
    前記後揺動リンクが1段だけ設けられている請求項4に記載の乗用管理機。
  6. 前記上下2段の前揺動リンクの途中部分を連結する機体上下向きの連結杆が備えられ、
    前記連結杆に、前記ドアを開閉する取っ手部が形成されている請求項5に記載の乗用管理機。
  7. 前記キャビンの前記左横側部及び前記右横側部のうち、前記乗降口が設けられていない方の横側部の下方に、エンジン用の燃料タンクが設けられており、
    前記燃料タンクの給油口が前記乗降口を設けられていない方の前記横側部よりも機体横外側方に位置している請求項1から6のいずれか一項に記載の乗用管理機。
  8. 前記燃料タンクの上方に物置台が設けられている請求項7に記載の乗用管理機。
  9. 前記薬剤散布アームによって散布される薬剤を貯留する薬剤タンクが備えられ、
    前記薬剤タンクに給水するポンプを前記物置台に固定するバンドが前記物置台に装備されている請求項8に記載の乗用管理機。
  10. 前記キャビンの前記左横側部及び前記右横側部のうち、前記乗降口が設けられていない方の横側部の外側に、キャビン洗浄液を貯留するウオッシャータンクが設けられている請求項1から9のいずれか一項に記載の乗用管理機。
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