JP2020152331A - 操舵制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者によるステアリングホイールの操舵感を安定させることができる操舵制御装置を提供する。【解決手段】エンド反力演算部102は、操舵エンド角演算部102aと、減算器102bと、マップ演算部102cとを備えている。操舵エンド角演算部102aは、車速SPDと操舵エンド角θieとの関係を定めたマップを参照することにより車速SPDに応じた操舵エンド角θieを演算する。マップ演算部102cは、目標操舵角θh*から操舵エンド角θieを差し引いた値である角度余裕Δθieとエンド反力Fieとの関係を定めたマップを参照することにより、角度余裕Δθieに応じたエンド反力Fieを演算する。【選択図】図4

Description

本発明は、操舵制御装置に関する。
特許文献1に示すように、操舵装置の一種として、運転者により操舵される操舵部と運転者の操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離されたステアバイワイヤ式のものがある。ステアバイワイヤ式の操舵装置では、転舵部に転舵側モータが設けられ、操舵部に操舵側モータが設けられている。ステアバイワイヤ式の操舵装置を制御対象とする操舵制御装置は、ステアリングホイールの操舵に応じて、転舵側モータを制御することによって車両の進行方向を変更している。
特開2005−53416号公報
上記操舵制御装置では、操舵部と転舵部との間の動力伝達が分離されていることから、転舵輪の転舵範囲に対するステアリングホイールの操舵範囲の対比関係を変更することがある。こうした対比関係の変更を含めて転舵輪の転舵とステアリングホイールの操舵との間でずれが生じていると、そのずれによっては、転舵輪の一方向への転舵が制限される状況となる場合に転舵輪を一方向へ転舵させる操舵を規制するための規制反力にぶれが生じ、運転者によるステアリングホイールの操舵感が低下するおそれがある。
上記課題を解決する操舵制御装置は、操舵部と、前記操舵部に連結されるステアリングホイールに入力される操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離した構造を有する操舵装置を制御対象とし、前記操舵部に入力される操舵に抗する力である操舵反力を与えるように前記操舵部に設けられている操舵側モータの作動を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記転舵輪の一方向への転舵が制限される状況となる場合、前記転舵輪を前記一方向へ転舵させる操舵を規制するための規制反力を演算する規制反力演算部を有し、前記規制反力演算部は、前記規制反力を演算している間において前記操舵部の情報に基づいて前記規制反力を演算する。
上記構成によれば、規制反力を付与している間においては、操舵部の情報に基づいて操舵部に付与する規制反力を演算している。操舵部の情報に基づいて操舵部に付与する規制反力を演算していることから、ステアリングホイールの操舵と転舵輪の転舵との間でずれが生じていたとしても、そのずれによって規制反力がぶれることを抑制することができる。操舵部に付与する規制反力が安定するため、運転者によるステアリングホイールの操舵感を安定させることができる。
上記の操舵制御装置において、前記規制反力演算部は、前記ステアリングホイールの操舵限界位置よりも中立位置側に設定される操舵エンド位置を記憶していて、前記規制反力演算部は、前記操舵エンド位置と前記ステアリングホイールの操舵現位置とに基づいて前記規制反力を演算することが好ましい。
ステアリングホイールの操舵と転舵輪の転舵との間でずれが生じている場合、転舵輪の転舵限界に基づいて操舵部に付与する規制反力を規定していたのでは、その時々によって操舵エンド位置はぶれることになる。上記構成によれば、規制反力演算部は、操舵部の情報としての操舵エンド角及び操舵現位置に基づいて規制反力を演算していることから、ステアリングホイールの操舵と転舵輪の転舵との間でずれが生じていたとしても、そのずれによって操舵エンド位置がぶれることを抑制することができる。
上記の操舵制御装置において、前記規制反力演算部は、車速に基づいて変更操舵エンド位置を設定し、その設定された前記変更操舵エンド位置に前記操舵エンド位置を変更することが好ましい。
上記構成によれば、例えば高速域の車速の場合には中速域の車速の場合よりもステアリングホイールの操舵範囲を小さく設定するように、車速に基づいて設定された変更操舵エンド位置に操舵エンド位置を変更することができる。このように、ステアリングホイールの操舵範囲を車速に応じて適切な範囲内に設定することができる。
上記の操舵制御装置において、前記規制反力演算部は、当接位置を設定し、前記当接位置は、前記転舵輪が障害物に当たったと判定された場合における前記転舵輪の転舵位置を、前記転舵輪の転舵範囲に対する前記ステアリングホイールの操舵範囲の対比関係に基づいて前記ステアリングホイールの操舵位置に換算したものであり、前記規制反力演算部は、前記当接位置と前記ステアリングホイールの操舵現位置との偏差に基づいて前記規制反力を演算することが好ましい。
ステアリングホイールの操舵と転舵輪の転舵との間でずれが生じている場合、転舵輪の転舵位置とステアリングホイールの操舵位置との偏差に基づいて操舵部へ付与される規制反力を規定していたのでは、ステアリングホイールの操舵はその時々によってぶれることになりかねない。上記構成によれば、規制反力演算部は、操舵部の情報としての当接位置と操舵現位置との偏差に基づいて規制反力を演算していることから、ステアリングホイールの操舵と転舵との間でずれが生じていたとしても、そのずれによって操舵がぶれることを抑制できる。
本発明の操舵制御装置によれば、運転者によるステアリングホイールの操舵感を安定させることができる。
ステアバイワイヤ式の操舵装置の概略構成図。 操舵制御装置のブロック図。 転舵側モータ制御信号出力部のブロック図。 反力成分演算部のブロック図。 車速と操舵エンド角との関係を示すグラフ。 角度余裕とエンド反力との関係を示すグラフ。 障害物当て反力演算部のブロック図。 操舵エンド位置のぶれについて説明する図。 障害物当て反力のぶれについて説明する図。 他の実施形態のステアバイワイヤ式の操舵装置のブロック図。
操舵制御装置の一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、操舵制御装置1の制御対象となるステアバイワイヤ式の操舵装置2は、運転者により操舵される操舵部3と、運転者による操舵部3の操舵に応じて転舵輪4を転舵させる転舵部5とを備えている。
操舵部3は、ステアリングホイール11が固定されるステアリングシャフト12と、ステアリングシャフト12に操舵反力を付与可能な操舵側アクチュエータ13とを備えている。操舵側アクチュエータ13は、駆動源となる操舵側モータ14と、操舵側モータ14の回転を減速してステアリングシャフト12に伝達する操舵側減速機15とを備えている。
ステアリングホイール11には、スパイラルケーブル装置21が連結されている。スパイラルケーブル装置21は、ステアリングホイール11に固定された第1ハウジング22と、車体に固定された第2ハウジング23と、第2ハウジング23に固定されるとともに第1及び第2ハウジング22,23によって区画された空間に収容された筒状部材24と、筒状部材24に巻きつけられるスパイラルケーブル25とを備えている。筒状部材24には、ステアリングシャフト12が挿通されている。スパイラルケーブル25は、ステアリングホイール11に固定されたホーン26と、車体に固定された車載電源B等とを接続する電気配線である。そして、スパイラルケーブル25の長さは、ホーン26と車載電源Bとの間の距離よりも十分に長く設定されており、その長さに応じた範囲でステアリングホイール11の回転を許容しつつ、ホーン26に電力を供給する。
転舵部5は、転舵輪4の転舵角に換算可能な回転軸としての第1ピニオン軸31と、第1ピニオン軸31に連結された転舵軸としてのラック軸32と、ラック軸32を往復移動可能に収容するラックハウジング33とを備えている。第1ピニオン軸31とラック軸32とは、所定の交差角をもっては配置されており、第1ピニオン軸31に形成された第1ピニオン歯31aとラック軸32に形成された第1ラック歯32aとを噛合することによって第1ラックアンドピニオン機構34が構成されている。なお、ラック軸32は、第1ラックアンドピニオン機構34によりその軸方向一端側が往復動可能に支持されている。ラック軸32の両端には、ボールジョイントからなるラックエンド35を介してタイロッド36が連結されており、タイロッド36の先端は、転舵輪4が組み付けられた図示しないナックルに連結されている。
転舵部5には、ラック軸32に転舵輪4を転舵させる転舵力を付与する転舵側アクチュエータ41が第2ピニオン軸42を介して設けられている。転舵側アクチュエータ41は、駆動源となる転舵側モータ43と、転舵側モータ43の回転を減速して第2ピニオン軸42に伝達する転舵側減速機44とを備えている。第2ピニオン軸42とラック軸32とは、所定の交差角をもって配置されており、第2ピニオン軸42に形成された第2ピニオン歯42aとラック軸32に形成された第2ラック歯32bとを噛合することによって第2ラックアンドピニオン機構45が構成されている。なお、ラック軸32は、第2ラックアンドピニオン機構45によりその軸方向他端側が往復動可能に支持されている。
このように構成された操舵装置2では、運転者によるステアリング操作に応じて転舵側アクチュエータ41により第2ピニオン軸42が回転駆動され、この回転が第2ラックアンドピニオン機構45によりラック軸32の軸方向移動に変換されることで、転舵輪4の転舵角が変更される。このとき、操舵側アクチュエータ13からは、運転者の操舵に抗する操舵反力がステアリングホイール11に付与される。
本実施形態の電気的構成について説明する。
操舵制御装置1は、操舵側モータ14及び転舵側モータ43に接続されており、これらの作動を制御する。なお、操舵制御装置1は、図示しない中央処理装置(CPU)やメモリを備えており、所定の演算周期ごとにメモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することによって、各種制御が実行される。
操舵制御装置1には、車両の車速SPDを検出する車速センサ51、及びステアリングシャフト12に付与された操舵トルクThを検出するトルクセンサ52が接続されている。なお、トルクセンサ52は、ステアリングシャフト12における操舵側減速機15との連結部分よりもステアリングホイール11側に設けられている。また、操舵制御装置1には、操舵部3の操舵量を示す検出値として操舵側モータ14の回転角θsを360度の範囲内の相対角で検出する操舵側回転センサ53、及び転舵部5の転舵量を示す検出値として転舵側モータ43の回転角θtを相対角で検出する転舵側回転センサ54が接続されている。なお、操舵トルクTh及び回転角θs,θtは、右方向に操舵した場合に正の値、左方向に操舵した場合に負の値として検出される。そして、操舵制御装置1は、これらの各種状態量に基づいて操舵側モータ14及び転舵側モータ43の作動を制御する。
操舵制御装置1の構成について説明する。
図2に示すように、操舵制御装置1は、操舵側モータ制御信号Msを出力する操舵側制御部61と、操舵側モータ制御信号Msに基づいて操舵側モータ14に駆動電力を供給する操舵側駆動回路62とを備えている。操舵側制御部61には、操舵側駆動回路62と操舵側モータ14の各相のモータコイルとの間の接続線63を流れる操舵側モータ14の各相電流値Ius,Ivs,Iwsを検出する電流センサ64が接続されている。図2では、説明の便宜上、各相の接続線63及び各相の電流センサ64をそれぞれ1つにまとめて図示している。
操舵制御装置1は、転舵側モータ制御信号Mtを出力する転舵側制御部66と、転舵側モータ制御信号Mtに基づいて転舵側モータ43に駆動電力を供給する転舵側駆動回路67とを備えている。転舵側制御部66には、転舵側駆動回路67と転舵側モータ43の各相のモータコイルとの間の接続線68を流れる転舵側モータ43の各相電流値Iut,Ivt,Iwtを検出する電流センサ69が接続されている。図2では、説明の便宜上、各相の接続線68及び各相の電流センサ69をそれぞれ1つにまとめて図示している。本実施形態の操舵側駆動回路62及び転舵側駆動回路67には、複数のスイッチング素子を有する周知のPWMインバータがそれぞれ採用されている。このスイッチング素子としては、FET(電界効果トランジスタ)等が採用されている。操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtは、それぞれ各スイッチング素子のオンオフ状態を規定するゲートオンオフ信号となっている。
操舵制御装置1は、所定の演算周期毎に以下の各制御ブロックに示される各演算処理を実行して、操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtを生成する。そして、操舵側モータ制御信号Ms及び転舵側モータ制御信号Mtが操舵側駆動回路62及び転舵側駆動回路67に出力されることにより、各スイッチング素子がオンオフし、車載電源Bから操舵側モータ14及び転舵側モータ43に駆動電力がそれぞれ供給される。これにより、操舵側アクチュエータ13及び転舵側アクチュエータ41の作動が制御される。
操舵側制御部61の構成について説明する。
操舵側制御部61には、上記車速SPD、操舵トルクTh、回転角θs、各相電流値Iu,Ivs,Iws、後述する転舵側制御部66から出力される転舵対応角θp、及び転舵側モータ43の駆動電流であるq軸電流値Iqtが入力される。操舵側制御部61は、これら各状態量に基づいて操舵側モータ制御信号Msを生成して出力する。
具体的には、操舵側制御部61は、操舵側モータ14の回転角θsに基づいてステアリングホイール11の操舵角θhを演算する操舵角演算部71を備えている。また、操舵側制御部61は、ステアリングホイール11を回転させる力である入力トルク基礎成分Tb*を演算する入力トルク基礎成分演算部72と、ステアリングホイール11の回転に抗する力である反力成分Firを演算する反力成分演算部73とを備えている。また、操舵側制御部61は、操舵トルクTh、車速SPD、入力トルク基礎成分Tb*及び反力成分Firに基づいて目標操舵角θh*を演算する目標操舵角演算部74を備えている。また、操舵側制御部61は、操舵角θh及び目標操舵角θh*に基づいて目標反力トルクTs*を演算する目標反力トルク演算部75と、目標反力トルクTs*に基づいて操舵側モータ制御信号Msを出力する操舵側モータ制御信号出力部76とを備えている。
操舵角演算部71は、入力される回転角θsを、例えばステアリング中立位置からの操舵側モータ14の回転数をカウントすることにより、360度を超える範囲を含む絶対角に換算して取得する。そして、操舵角演算部71は、絶対角に換算された回転角に操舵側減速機15の回転速度比に基づく換算係数Ksを乗算することで、操舵角θhを演算する。このように演算された操舵角θhは、減算器77及び反力成分演算部73に出力される。
入力トルク基礎成分演算部72には、操舵トルクThが入力される。入力トルク基礎成分演算部72は、操舵トルクThの絶対値が大きいほど、大きな絶対値を有する入力トルク基礎成分Tb*を演算する。このように演算された入力トルク基礎成分Tb*は、目標操舵角演算部74及び目標反力トルク演算部75に入力される。
目標操舵角演算部74には、操舵トルクTh、車速SPD及び入力トルク基礎成分Tb*に加え、後述する反力成分演算部73において演算される反力成分Firが入力される。目標操舵角演算部74は、入力トルク基礎成分Tb*に操舵トルクThを加算するとともに反力成分Firを減算した値である入力トルクTin*と目標操舵角θh*とを関係づける下記(1)のモデル式を利用して、目標操舵角θh*を演算する。
Tin*=C・θh*’+J・θh*’’…(1)
このモデル式は、ステアリングホイールと転舵輪4とが、すなわち操舵部3と転舵部5とが機械的に連結されたものにおいて、ステアリングホイール11の回転に伴って回転する回転軸のトルクと回転角との関係を定めて表したものである。そして、このモデル式は、操舵装置2の摩擦等をモデル化した粘性係数C、操舵装置2の慣性をモデル化した慣性係数Jを用いて表される。なお、粘性係数C及び慣性係数Jは、車速SPDに応じて可変設定される。そして、このようにモデル式を用いて演算された目標操舵角θh*は、減算器77及び舵角比可変処理部80に加え、反力成分演算部73に出力される。
目標反力トルク演算部75には、入力トルク基礎成分Tb*に加え、減算器77において目標操舵角θh*から操舵角θhが差し引かれた角度偏差Δθsが入力される。そして、目標反力トルク演算部75は、角度偏差Δθsに基づき、操舵角θhを目標操舵角θh*にフィードバック制御するための制御量として操舵側モータ14が付与する操舵反力の基礎となる基礎反力トルクを演算し、当該基礎反力トルクに入力トルク基礎成分Tb*を加算することで目標反力トルクTs*を演算する。具体的には、目標反力トルク演算部75は、角度偏差Δθsを入力とする比例要素、積分要素及び微分要素のそれぞれの出力値の和を、基礎反力トルクとして演算する。
操舵側モータ制御信号出力部76には、目標反力トルクTs*に加え、回転角θs及び各相電流値Ius,Ivs,Iwsが入力される。本実施形態の操舵側モータ制御信号出力部76は、目標反力トルクTs*に基づいて、d/q座標系におけるq軸上の操舵側q軸目標電流値Iqs*を演算する。なお、本実施形態では、d軸上の操舵側d軸目標電流値Ids*は、基本的にゼロに設定される。そして、操舵側モータ制御信号出力部76は、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することにより、上記操舵側駆動回路62に出力する操舵側モータ制御信号Msを生成する。
具体的には、操舵側モータ制御信号出力部76は、回転角θsに基づいて各相電流値Ius,Ivs,Iwsをd/q座標上に写像することにより、d/q座標系における操舵側モータ14の実電流値であるd軸電流値Ids及びq軸電流値Iqsを演算する。そして、操舵側モータ制御信号出力部76は、d軸電流値Idsを操舵側d軸目標電流値Ids*に追従させるべく、またq軸電流値Iqsを操舵側q軸目標電流値Iqs*に追従させるべく、d軸及びq軸上の各電流偏差に基づいて目標電圧値を演算し、当該目標電圧値に基づくデューティ比を有する操舵側モータ制御信号Msを生成する。このように演算された操舵側モータ制御信号Msが上記操舵側駆動回路62に出力されることにより、操舵側モータ制御信号Msに応じた駆動電力が操舵側モータ14に出力され、その作動が制御される。
転舵側制御部66について説明する。
転舵側制御部66には、上記回転角θt、目標操舵角θh*、転舵側モータ43の各相電流値Iut,Ivt,Iwt、及び車速SPDが入力される。転舵側制御部66は、これら各状態量に基づいて転舵側モータ制御信号Mtを生成して出力する。
具体的には、転舵側制御部66は、目標操舵角θh*及び車速SPDに基づいて、目標転舵角θp*を演算する舵角比可変処理部80を備えている。転舵側制御部66は、第1ピニオン軸31の回転角であるピニオン角に相当する転舵対応角θpを演算する転舵対応角演算部81を備えている。転舵側制御部66は、転舵対応角θp及び目標転舵角θp*に基づいて目標転舵トルクTt*を演算する目標転舵トルク演算部82と、目標転舵トルクTt*に基づいて転舵側モータ制御信号Mtを生成する転舵側モータ制御信号出力部83とを備えている。
舵角比可変処理部80には、目標操舵角θh*及び車速SPDが入力される。舵角比可変処理部80は、操舵角θhに対する転舵対応角θpの比である舵角比と車速SPDとの関係を記憶している。舵角比可変処理部80は、車速SPDに応じて舵角比を可変に設定するとともに、目標操舵角θh*及び当該舵角比に応じた目標転舵角θp*を演算する。舵角比可変処理部80は、車速SPDが高速であるほど舵角比を小さく設定する。このため、舵角比可変処理部80は、車速SPDが高速である場合には目標操舵角θh*よりも目標転舵角θp*が小さくなるよう舵角比を設定し、車速SPDが低速である場合には目標操舵角θh*よりも目標転舵角θp*が大きくなるよう舵角比を設定する。
転舵対応角演算部81は、入力される回転角θtを、例えば車両が直進する中立位置からの転舵側モータ43の回転数をカウントすることにより、絶対角に換算して取得する。そして、転舵対応角演算部81は、絶対角に換算された回転角に転舵側減速機44の回転速度比、第1及び第2ラックアンドピニオン機構34,45の回転速度比に基づく換算係数Ktを乗算して転舵対応角θpを演算する。つまり、転舵対応角θpは、第1ピニオン軸31がステアリングシャフト12に連結されていると仮定した場合におけるステアリングホイール11の操舵角θhに相当する。このように演算された転舵対応角θpは、減算器84及び上記反力成分演算部73に出力される。減算器84には、転舵対応角θpに加え、目標転舵角θp*が入力される。この目標転舵角θp*は、転舵対応角θpの目標値である目標転舵対応角である。
目標転舵トルク演算部82には、減算器84において目標転舵角θp*から転舵対応角θpが差し引かれた角度偏差Δθpが入力される。そして、目標転舵トルク演算部82は、角度偏差Δθpに基づき、転舵対応角θpを目標転舵角θp*にフィードバック制御するための制御量として、転舵側モータ43が付与する転舵力の目標値となる目標転舵トルクTt*を演算する。具体的には、目標転舵トルク演算部82は、角度偏差Δθpを入力とする比例要素、積分要素及び微分要素のそれぞれの出力値の和を、目標転舵トルクTt*として演算する。
転舵側モータ制御信号出力部83には、目標転舵トルクTt*に加え、回転角θt及び各相電流値Iut,Ivt,Iwtが入力される。転舵側モータ制御信号出力部83は、目標転舵トルクTt*に基づいて、d/q座標系におけるq軸上の転舵側q軸目標電流値Iqt*を演算する。また、転舵側モータ制御信号出力部83は、転舵側モータ43の駆動状態に基づいて転舵側q軸目標電流値Iqt*の絶対値を所定制限値Ilim以下に制限する。なお、所定制限値Ilimは、転舵側モータ43に供給可能な駆動電流の最大値として予め設定された定格電流Irよりも小さく、かつ縁石等の障害物に当たっていなければ円滑に転舵輪4を転舵させることの可能な値であり、予め実験等に基づいて設定されている。また、本実施形態では、d軸上の転舵側d軸目標電流値Idt*は、基本的にゼロに設定される。そして、転舵側モータ制御信号出力部83は、d/q座標系における電流フィードバック制御を実行することにより、上記転舵側駆動回路67に出力する転舵側モータ制御信号Mtを生成する。
転舵側モータ制御信号出力部83について説明する。
図3に示すように、転舵側モータ制御信号出力部83は、転舵側d軸目標電流値Idt*及び転舵側q軸目標電流値Iqt*を演算する転舵側目標電流値演算部91と、転舵側d軸目標電流値Idt*及び転舵側q軸目標電流値Iqt*の絶対値を小さく制限するガード処理部92とを備えている。
転舵側目標電流値演算部91には、目標転舵トルクTt*が入力される。転舵側目標電流値演算部91は、目標転舵トルクTt*に基づいて転舵側q軸目標電流値Iqt*を演算する。具体的には、転舵側目標電流値演算部91は、目標転舵トルクTt*の絶対値の増大に基づいてより大きな絶対値を有する転舵側q軸目標電流値Iqt*を演算する。このように演算された転舵側q軸目標電流値Iqt*は、ガード処理部92及び反力成分演算部73に出力される。また、転舵側目標電流値演算部91は、ゼロを示す転舵側d軸目標電流値Idt*をガード処理部92に出力する。
ガード処理部92には、転舵側d軸目標電流値Idt*及び転舵側q軸目標電流値Iqt*、後述するdq変換部93から出力されるq軸電流値Iqtが入力される。そして、ガード処理部92は、転舵側モータ43の駆動状態を示す値であるq軸電流値Iqtに基づいて転舵側q軸目標電流値Iqt*の絶対値を所定制限値Ilim以下に制限する。ガード処理を行うことで、転舵側q軸目標電流値Iqt*の絶対値が所定制限値Ilim以下の場合には、制限後の制限転舵側q軸目標電流値Iqt**は転舵側q軸目標電流値Iqt*と等しくなる。また、転舵側q軸目標電流値Iqt*の絶対値が所定制限値Ilimよりも大きい場合には、制限転舵側q軸目標電流値Iqt**の絶対値は所定制限値Ilimと等しくなる。なお、転舵側d軸目標電流値Idt*はゼロとされるため、ガード処理部92は、転舵側d軸目標電流値Idt*をそのまま制限転舵側d軸目標電流値Idt**として出力する。
図3に示すように、転舵側モータ制御信号出力部83に入力された各相電流値Iut,Ivt,Iwtは、dq変換部93に入力される。dq変換部93は、回転角θtに基づいて各相電流値Iut,Ivt,Iwtをdq座標上に写像することにより、d軸電流値Idt及びq軸電流値Iqtを演算する。d軸電流値Idtは、制限転舵側d軸目標電流値Idt**とともに減算器94dに入力され、q軸電流値Iqtは、制限転舵側q軸目標電流値Iqt**とともに減算器94qに入力される。そして、各減算器94d,94qは、d軸電流偏差ΔIdt及びq軸電流偏差ΔIqtを演算する。なお、q軸電流値Iqtは、反力成分演算部73にも出力される。
d軸電流偏差ΔIdt及びq軸電流偏差ΔIqtは、それぞれ対応するF/B(フィードバック)制御部95d,95qに入力される。そして、各F/B制御部95d,95qは、制限転舵側d軸目標電流値Idt**及び制限転舵側q軸目標電流値Iqt**にd軸電流値Idt及びq軸電流値Iqtを追従させるべく、d軸電流偏差ΔIdt及びq軸電流偏差ΔIqtにそれぞれ所定のゲインを乗算することにより、d軸目標電圧値Vdt*及びq軸目標電圧値Vqt*を演算する。
d軸目標電圧値Vdt*及びq軸目標電圧値Vqt*は、回転角θtとともにdq逆変換部96に入力される。dq逆変換部96は、回転角θtに基づいてd軸目標電圧値Vdt*及びq軸目標電圧値Vqt*を三相の交流座標上に写像することにより三相の目標電圧値Vut*,Vvt*,Vwt*を演算する。続いて、これら各目標電圧値Vut*,Vvt*,Vwt*は、PWM変換部97に入力される。PWM変換部97は、各目標電圧値Vut*,Vvt*,Vwt*に基づくデューティ指令値αut*,αvt*,αwt*を演算し、制御信号生成部98に出力する。制御信号生成部98は、デューティ指令値αut*,αvt*,αwt*と三角波や鋸波等の搬送波としてのPWMキャリアとの比較を通じて、デューティ指令値αut*,αvt*,αwt*に示されるデューティ比を有する転舵側モータ制御信号Mtを生成して上記転舵側駆動回路67に出力する。これにより、図2に示すように、転舵側モータ制御信号Mtに応じた駆動電力が転舵側モータ43に出力され、その作動が制御される。
反力成分演算部73の構成について説明する。
反力成分演算部73には、車速SPD、操舵角θh、転舵対応角θp、目標操舵角θh*、目標転舵角θp*、及びq軸電流値Iqtが入力される。
図4に示すように、反力成分演算部73は、ベース反力演算部101と、エンド反力演算部102と、障害物当て反力演算部103とを備えている。ベース反力演算部101は、ラック軸32の軸力に応じたベース反力Fdを演算する。エンド反力演算部102は、ステアリングホイール11の操舵角θhの絶対値が限界舵角に近づく場合に、更なる切り込み操舵が行われるのに抗する反力であるエンド反力Fieを演算する。障害物当て反力演算部103は、転舵輪4が転舵により縁石等の障害物に当たっている状況になる場合に、更なる切り込み操舵が行われるのに抗する障害物当て反力Foを演算する。そして、反力成分演算部73は、ベース反力Fdに対し、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値が最も大きな反力を加算した値を反力成分Firとして出力する。
理想軸力演算部112には、目標転舵角θp*が入力される。理想軸力演算部112は、転舵輪4に作用する軸力の理想値であって、路面情報が反映されない理想軸力Fibを目標転舵角θp*に基づいて演算する。転舵輪4に作用する軸力とは、転舵輪4に伝達される伝達力のことである。具体的には、理想軸力演算部112は、目標転舵角θp*の絶対値が大きくなるほど、理想軸力Fibの絶対値が大きくなるように演算する。このように演算された理想軸力Fibは、乗算器114に出力される。
路面軸力演算部111には、転舵側モータ43のq軸電流値Iqtが入力される。路面軸力演算部111は、転舵輪4に作用する軸力の推定値であって、路面情報が反映された路面軸力Ferをq軸電流値Iqtに基づいて演算する。具体的には、路面軸力演算部111は、転舵側モータ43によってラック軸32に加えられるトルクと、転舵輪4に対して路面から加えられる力に応じたトルクとが釣り合うとして、q軸電流値Iqtの絶対値が大きくなるほど、路面軸力Ferの絶対値が大きくなるように演算する。このように演算された路面軸力Ferは、乗算器115に出力される。
配分軸力演算部113には、車速SPDに加え、路面軸力Fer及び理想軸力Fibが入力される。配分軸力演算部113は、車速SPDに基づいて理想軸力Fibと路面軸力Ferとを配分するためのそれぞれの配分比率である配分ゲインGib,Gerを演算する配分ゲイン演算部116を備えている。本実施形態の配分ゲイン演算部116は、車速SPDと配分ゲインGib,Gerとの関係を定めたマップM1を備えている。配分ゲイン演算部116は、マップM1を参照することにより車速SPDに応じた配分ゲインGib,Gerを演算する。実線で示すように、配分ゲインGibは、車速SPDが高速の場合に低速の場合よりも値が小さくなる。また、破線で示すように、配分ゲインGerは、車速SPDが高速の場合に低速の場合よりも値が大きくなる。なお、本実施形態では、配分ゲインGib及び配分ゲインGerの和が「1」となるように値が設定されている。このように演算された配分ゲインGibは乗算器114に出力され、配分ゲインGerは乗算器115に出力される。
配分軸力演算部113は、乗算器114において理想軸力Fibに配分ゲインGibを乗算するとともに、乗算器115において路面軸力Ferに配分ゲインGerを乗算し、加算器117においてこれらの値を足し合わせてベース反力Fdを演算する。ベース反力Fdは、理想軸力Fib及び路面軸力Ferを所定割合で配分した配分軸力のことである。このように演算されたベース反力Fdは、加算器105に出力される。
エンド反力演算部102には、目標操舵角θh*及び車速SPDが入力される。エンド反力演算部102は、操舵エンド角演算部102aと、減算器102bと、マップ演算部102cとを備えている。
操舵エンド角演算部102aには、車速SPDが入力される。操舵エンド角演算部102aは、車速SPDと操舵エンド角θieとの関係を定めたマップM2を備えている。操舵エンド角演算部102aは、マップM2を参照することにより車速SPDに応じた操舵エンド角θieを演算している。
図5は、車速SPDと操舵エンド角θieとの関係を定めたマップM2を示している。マップM2には、第1閾値車速SPD1及び第2閾値車速SPD2が設定されている。第1閾値車速SPD1は、低速域の車速と中速域の車速とを切り分ける閾値であり、第2閾値車速SPD2は、中速域の車速と高速域の車速とを切り分ける閾値である。第2閾値車速SPD2は、第1閾値車速SPD1よりも大きく設定されている。車速SPDが第1閾値車速SPD1未満である場合、操舵エンド角θieを第1操舵エンド角θie1に変更している。車速SPDが第1閾値車速SPD1以上かつ第2閾値車速SPD2未満である場合、操舵エンド角θieを第1操舵エンド角θie1よりも小さい第2操舵エンド角θie2に変更している。車速SPDが第2閾値車速SPD2以上である場合、操舵エンド角θieを第2操舵エンド角θie2よりも小さい第3操舵エンド角θie3に変更している。このように演算された操舵エンド角θieは、減算器102bに出力される。
減算器102bには、絶対値演算部102dにより演算された目標操舵角θh*の絶対値及び操舵エンド角θieが入力される。減算器102bは、目標操舵角θh*の絶対値から操舵エンド角θieを差し引いた値である角度余裕Δθieを演算する。角度余裕Δθieは、ステアリングホイール11の操舵が操舵エンド角θieに達するまでの余裕を示している。
マップ演算部102cには、減算器102bにより演算された角度余裕Δθieが入力される。マップ演算部102cは、角度余裕Δθieとエンド反力Fieとの関係を定めたマップM3を備えている。マップ演算部102cは、マップM3を参照することにより角度余裕Δθieに応じたエンド反力Fieを演算する。
操舵エンド角θieは、車速SPDと操舵エンド角θieとの関係を定めたマップM2から求めていることから、常に操舵角θhで定められている操舵部3の情報である。
図6は、角度余裕Δθieとエンド反力Fieとの関係を定めたマップM3を示している。マップM3では、角度余裕Δθieが小さくなるほど、エンド反力Fieの絶対値はより大きな値となる。すなわち、目標操舵角θh*が操舵エンド角θieに近付くほど、エンド反力Fieの絶対値はより大きい値となる。マップM3では、角度余裕Δθieが小さくなるほど、角度余裕Δθieに対するエンド反力Fieの傾きが大きく設定されている。
本実施形態では、エンド反力Fieが付与されることでステアリングホイール11の操舵が規制される操舵エンド位置は、操舵部3と転舵部5との間で動力伝達されていると仮定した場合において、転舵部5の機械的構成との関係において、ラックエンド35がラックハウジング33に当接することでラック軸32の軸方向移動が規制される機械的なラックエンド位置よりも中立位置側に対応して設定されている。操舵エンド角θieは、操舵エンド位置での操舵角θhの値に基づいて設定されている。車速SPDが第1閾値車速SPD1未満である場合において、操舵エンド角θieは、操舵エンド位置での操舵角θhの値である第1操舵エンド角θie1に設定されている。また、第2操舵エンド角θie2及び第3操舵エンド角θie3は、ステアリングホイール11の第1操舵エンド角θie1よりも中立位置側に設定されている。操舵エンド角θieは、スパイラルケーブル装置21により最大限許容されるステアリングホイール11の操舵限界位置での操舵角θhよりも中立位置側に設定されている。操舵角θhが操舵エンド角θieに近付くほどエンド反力Fieは大きくなる。エンド反力Fieは、操舵エンド位置よりも中立位置側の操舵エンド近傍位置においては、人の力ではそれ以上の切込み操舵ができないほどに大きな絶対値となるように設定されている。
図4に示すように、障害物当て反力演算部103には、q軸電流値Iqt、操舵角θh、転舵対応角θp、及び車速SPDが入力される。本実施形態の障害物当て反力演算部103は、これらの状態量に基づいて障害物当て反力Foを演算する。
障害物当て反力演算部103について説明する。
図7に示すように、障害物当て反力演算部103は、障害物当て判定部103aと、障害物当て基準角演算部103bと、反力演算部103cとを備えている。
障害物当て判定部103aには、q軸電流値Iqtが入力される。障害物当て判定部103aは、q軸電流値Iqtの絶対値が電流閾値以上である場合、転舵輪4が障害物に当たっている旨判定し、当該判定情報を示すフラグFを生成する。なお、電流閾値は、転舵側モータ43に供給された場合に、通常の路面であれば転舵輪4を転舵することが可能な電流値であり、予め試験等により設定されている。一方、障害物当て判定部103aは、q軸電流値Iqtの絶対値が電流閾値よりも小さい場合、転舵輪4が障害物に当たっていない旨判定し、フラグFを生成しない。転舵輪4が障害物に当たっている場合には、目標操舵角θh*と転舵対応角θpとの偏差である角度偏差Δθpを無くすように転舵側モータ43に駆動電流であるq軸電流値Iqtを流したとしても、目標操舵角θh*と転舵対応角θpとの偏差を無くすことができない。操舵制御装置1は、q軸電流値Iqtの電流を流しても角度偏差Δθpを無くすことができないため、転舵側モータ43に流れる電流のq軸電流値Iqtの絶対値を現在よりもさらに大きくする。この結果、転舵輪4が障害物に当たっている場合には、q軸電流値Iqtは電流閾値以上になる。このように生成されたフラグFは、障害物当て基準角演算部103bに出力される。
障害物当て基準角演算部103bには、転舵対応角θp、車速SPD、及びフラグFが入力される。障害物当て基準角演算部103bは、フラグFが入力されたとき、すなわち転舵輪4が障害物に当たった旨判定されたとき、転舵対応角θp及び車速SPDに基づいて基準角θrefを設定している。基準角θrefは、転舵輪4が障害物に当たったと判定した当接位置に対応したステアリングホイール11の操舵角θhである。すなわち、基準角θrefは、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間で動力伝達がなされているかのごとく対応している場合において、転舵輪4が障害物に当たったことに起因してステアリングホイール11が操舵できなくなったときの操舵角θhである。障害物当て基準角演算部103bは、舵角比と車速SPDとの関係を記憶している。障害物当て基準角演算部103bは、車速SPDに基づいて舵角比を求めて、当該舵角比を用いて基準角θrefを設定している。障害物当て基準角演算部103bは、転舵対応角θpに車速SPDに応じて設定されている舵角比を除算することにより、転舵対応角θpを操舵角θhに換算した換算角を演算して、当該換算角を基準角θrefとして設定している。障害物当て基準角演算部103bは、フラグFの入力に基づいて基準角θrefを設定した後、フラグFが入力されなくなるまで、設定した基準角θrefを保持する。障害物当て基準角演算部103bは、フラグFが入力されない場合、転舵対応角θpが入力される度に、舵角比を用いて転舵対応角θpを操舵角θhに換算した換算角を基準角θrefとして設定する。設定された基準角θrefは、減算器103dに出力される。特許請求の範囲で記載した、転舵輪の転舵範囲に対するステアリングホイールの操舵範囲の対比関係とは、本実施形態では車速SPDに応じて可変に設定されている舵角比のことである。
反力演算部103cには、減算器103dにおいて操舵角θhから基準角θrefを差し引いた角度偏差Δθxが入力される。反力演算部103cは、マップM4を記憶している。マップM4は、角度偏差Δθxの絶対値と障害物当て反力Foとの関係を定めたマップである。反力演算部103cは、マップM4を参照することにより、角度偏差Δθxに応じた障害物当て反力Foを演算する。マップM4には、角度偏差閾値Δθthが設定されている。マップM4では、角度偏差Δθxがゼロの場合に障害物当て反力Foが「0」となり、角度偏差Δθxの増大に比例して障害物当て反力Foが緩やかに増大する。角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθthよりも大きくなると、角度偏差Δθxの増大に比例して障害物当て反力Foが急激に増大する。なお、角度偏差閾値Δθthは、転舵輪4が障害物に当たっている状況と判断しても差し支えない程度の値であり、試験等により設定されている。障害物当て反力Foは、角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθthを超えてある程度大きくなると、人の力ではそれ以上切込み操舵ができないほどに大きな絶対値となるように設定されている。これにより、角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθth以下の領域では、障害物当て反力Foにより転舵輪4のタイヤ部分のみが障害物に当たった際の反力を再現し、角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθthよりも大きな領域では、障害物当て反力Foにより転舵輪4のホイール部分が障害物に当たった際の反力を再現している。このように演算された障害物当て反力Foは、反力選択部106に出力される。
基準角θrefは、障害物当て反力Foを演算する前に求められて、かつ転舵輪4が障害物に当たっている期間、すなわちフラグFが入力されている間において一度だけ求められるものであることから、障害物当て反力Foを演算している間においては、操舵部3の情報である。また、障害物当て基準角演算部103bは、フラグFが入力されてからフラグFが入力されなくなるまでの間、基準角θrefを用いて障害物当て反力Foの演算を実行する。すなわち、障害物当て反力Foを演算している間とは、転舵輪4が障害物に当たってから障害物に当たらなくなるまでの間である。障害物当て反力演算部103は、障害物当て反力Foを演算している間において、操舵部3の情報である基準角θrefに基づいて障害物当て反力Foを演算している。
図4に示すように、反力選択部106には、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foに加え、操舵角θhを微分することにより得られる操舵速度ωhが入力される。反力選択部106は、エンド反力Fie及び障害物当て反力Foのうちの絶対値の大きい反力を選択し、当該反力の符号を操舵速度ωhに示される符号とした値を選択反力Fslとして加算器105に出力する。そして、反力成分演算部73は、加算器105において、上記ベース反力Fdに選択反力Fslを加算した値を反力成分Firとして演算し、図2に示す目標操舵角演算部74に出力する。
本実施形態の作用及び効果を説明する。
(1)舵角比を可変させる制御等を実行している場合には、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵とが常に一定の関係に対応しないことがある。このような場合、舵角比の可変制御を実行している時々に応じて、ステアリングホイール11の操舵角θhと第1ピニオン軸31の回転角であるピニオン角に相当する転舵対応角θpとの間でずれが生じることになる。操舵部3に付与されるエンド反力Fieや障害物当て反力Foである規制反力は、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間で生じたずれによってぶれることになる。本実施形態によれば、規制反力を付与している間においては、操舵部3の情報に基づいて操舵部3に付与する規制反力を演算している。操舵部3の情報に基づいて操舵部3に付与する規制反力を演算していることから、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間でずれが生じていたとしても、そのずれによって規制反力がぶれることを抑制することができる。操舵部3に付与する規制反力が安定するため、運転者によるステアリングホイール11の操舵感を安定させることができる。
(2)ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間でずれが生じている場合、転舵部5の舵角限界位置に基づいて操舵部3に付与するエンド反力Fieを規定していたのでは、時々によって操舵部3の操舵エンド位置はぶれることになる。
例えば、図8には、車速SPDに基づいて舵角比を可変させる制御を実行している場合における、操舵角θhと転舵対応角θpとの関係が示されている。この場合、操舵角θhの変化量と転舵対応角θpの変化量とは車速SPDに応じて異なるものとなる。なお、ここでは、説明を簡単にするために、車速SPDは、低速域の車速にあるものとする。この場合、車速SPDが低速域の範囲内で変化した場合でも、転舵部5の舵角限界位置における転舵対応角θpは変化しない。一方、転舵部5の舵角限界位置における転舵対応角θpに基づいて操舵部3の舵角限界位置を規定しようとすると、操舵部3の舵角限界位置はぶれることになる。例えば、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間で動力伝達がなされているかのごとく対応している場合では、点P1に示すように、転舵部5の舵角限界位置における転舵対応角θpに対して、操舵部3の舵角限界位置における操舵角θhである操舵エンド角θieは第1操舵エンド角θie1となる。一方、目標操舵角θh*の変化量よりも目標転舵角θp*の変化量が小さい場合では、点P2に示すように、転舵部5の舵角限界位置における転舵対応角θpに対して、操舵部3の舵角限界位置における操舵エンド角θieは第1操舵エンド角θie1よりも大きい角度となる。目標操舵角θh*の変化量よりも目標転舵角θp*の変化量が大きい場合では、点P3に示すように、転舵部5の転舵限界位置における転舵対応角θpに対して、操舵部3の舵角限界位置における操舵エンド角θieは第1操舵エンド角θie1よりも小さい角度となる。このように、操舵部3の舵角限界位置における操舵角θhである操舵エンド角θieがぶれることになる。
本実施形態では、車速SPDが高速の場合でも低速の場合でも、車速SPDが所定の速度域にある場合には、操舵エンド角θieを第1操舵エンド角θie1に設定している。このことから、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間でずれが生じていたとしても、操舵エンド角θieを第1操舵エンド角θie1に定めることから、ずれによって操舵エンド角θieがぶれることを抑制することができる。エンド反力演算部102は、操舵現位置である操舵角θhの指令値である目標操舵角θh*の絶対値から操舵エンド角θieを差し引いた値である角度余裕Δθieに基づいて、エンド反力Fieを演算している。このことから、車速SPDが高速の場合でも低速の場合でも、操舵部3の舵角限界位置を決められた位置とすることができるため、運転者の操舵感に寄与することができる。
(3)車速SPDが高速域の場合には車速SPDが中速域の場合と比べて、また車速SPDが中速域の場合には車速SPDが低速域の場合と比べてステアリングホイール11の操舵範囲を小さく設定するように、車速SPDに基づいて設定された第1操舵エンド角θie1〜第3操舵エンド角θie3に操舵エンド角θieを変更している。これにより、ステアリングホイール11の操舵範囲を車速SPDに応じて適切な範囲内に設定することができる。
(4)ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間でずれが生じる場合、転舵部5の情報である転舵対応角θpを用いて障害物当て反力Foを規定していたのでは、ステアリングホイール11の操舵は時々によってぶれることになりかねない。
例えば、図9には、車速SPDに基づいて舵角比を可変させる制御を実行している場合における、操舵角θhと転舵対応角θpとの関係が示されている。操舵角θhを目標操舵角θh*に置き換えても同様の関係となる。なお、角度θp0は、転舵輪4が障害物に当たったときの転舵対応角θpであり、基準角θrefは、角度θp0を舵角比を用いて操舵角θhに換算した角度である。基準角θrefは、転舵輪4が障害物に当たったときにおけるステアリングホイール11の当接位置に対応した操舵角θhである。ここでは、転舵輪4が障害物に当たった場合の転舵対応角θpは、転舵輪4を障害物側へ転舵させる方向へステアリングホイール11がさらに切込み操舵されたとしても変化しないものとする。こうした場合、転舵輪4が障害物に当たったときに、転舵輪4が障害物に当たったことに起因するステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との偏差が生じる。
比較例として、ステアリングホイール11の操舵角θhと転舵輪4の転舵対応角θpとの偏差に基づいて障害物当て反力Foを演算する場合について説明する。例えば、関係L1に示すように、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間で動力伝達がなされているかのごとく対応している場合では、操舵現位置での操舵角θhと当接位置における操舵角θhとの偏差d1は、転舵輪4が障害物に当たったことに起因するステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との偏差が反映されたものである。一方、関係L2に示すように、目標操舵角θh*の変化量よりも目標転舵角θp*の変化量が小さい場合には、操舵現位置での操舵角θhと当接位置における操舵角θhとの偏差に、転舵輪4が障害物に当たったことに起因する偏差d2だけでなく、舵角比に起因するずれd3が含まれる。このような転舵輪4が障害物に当たったことに起因しない偏差は、関係L3に示すように、目標操舵角θh*の変化量よりも目標転舵角θp*の変化量が大きい場合についても同様に生じる。仮に、障害物当て反力Foが大きく演算された場合には、ステアリングホイール11の切込み操舵と反対方向にステアリングホイール11が戻されるおそれがある。ステアリングホイール11が切込み操舵と反対方向に戻されると、操舵角θhと転舵対応角θpとの偏差が小さくなることから、障害物当て反力の大きさが小さくなり、再びステアリングホイール11を切込み操舵されるおそれがある。このように、ステアリングホイール11の操舵が時々によってふらつくことになりかねない。
本実施形態によれば、障害物当て反力演算部103は、操舵部3の情報としての基準角θrefと操舵現位置である目標操舵角θh*との偏差に基づいて障害物当て反力Foを演算している。障害物当て基準角演算部103bは、転舵輪4が障害物に当たったと判定される場合における転舵対応角θpを車速SPDに応じて設定されている舵角比に基づいて操舵角θhに換算して、当該換算値を基準角θrefとして設定している。このことから、関係L2に示すように、目標操舵角θh*の変化量よりも目標転舵角θp*の変化量が小さい場合であっても、目標操舵角θh*と基準角θrefとの偏差は、転舵輪4が障害物に当たったことに起因する偏差d2となる。これは、関係L3に示すように、目標操舵角θh*の変化量よりも目標転舵角θp*の変化量が大きい場合であっても同様であり、目標操舵角θh*と基準角θrefとの偏差は、転舵輪4が障害物に当たったことに起因する偏差となる。このように、障害物当て反力演算部103は、操舵部3の情報としての基準角θrefと操舵現位置としての目標操舵角θh*との偏差に基づいて障害物当て反力Foを演算していることから、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4との間でずれが生じていたとしても、そのずれによって操舵がぶれることを抑制できる。
本実施形態は次のように変更してもよい。また、以下の他の実施形態は、技術的に矛盾しない範囲において、互いに組み合わせることができる。
・本実施形態では、操舵エンド角演算部102aは、車速SPDに応じて操舵エンド角θieを3段階に設定したが、これに限らず、2段階に設定してもよいし、4段階以上に設定してもよい。
・本実施形態において、操舵エンド角演算部102aは、車速SPDに応じて連続的に操舵エンド角θieを設定してもよく、車速SPDに対する操舵エンド角θieの変化態様は適宜変更可能である。
・本実施形態では、車速SPDに応じて操舵エンド角θieを設定したが、車速SPDに限らず、他のパラメータに応じて操舵エンド角θieを設定してもよい。
・本実施形態では、反力演算部103cは、角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθth以下である場合、角度偏差Δθxの増大に比例して緩やかに増大する障害物当て反力Foを演算したが、これに限らず、障害物当て反力Foを「0」として演算してもよい。
・本実施形態では、反力演算部103cでは、角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθth以下である場合と角度偏差Δθxが角度偏差閾値Δθthよりも大きい場合とで、角度偏差Δθxに対する障害物当て反力Foの傾きを異ならせたが、これに限らない。例えば、反力演算部103cは、角度偏差Δθxがゼロの場合に障害物当て反力Foとして「0」を演算するとともに、角度偏差Δθxの増大に比例して絶対値が大きくなる障害物当て反力Foを演算するようにしてもよい。
・本実施形態では、障害物当て判定部103aは、q軸電流値Iqtに基づいて、転舵輪4が障害物に当たっていることを判定したが、これに限らない。例えば、障害物当て判定部103aは、q軸電流値Iqtに加えて、角度偏差Δθxや転舵対応角θpを微分した値である転舵速度に基づいて、転舵輪4が障害物に当たっていることを判定するようにしてもよい。このように、障害物当て判定部103aは、他のパラメータに基づいて、転舵輪4が障害物に当たっていることを判定するようにしてもよい。
・本実施形態では、反力演算部103cは、目標操舵角θh*と基準角θrefとの偏差である角度偏差Δθxに応じた障害物当て反力Foを演算したが、これに限らず、例えばq軸電流値Iqtに応じた障害物当て反力Foを演算する等、他のパラメータに応じて障害物当て反力Foを演算するようにしてもよい。
・本実施形態では、障害物当て基準角演算部103bにおいて、フラグFが入力されたときの転舵対応角θpを換算した値を基準角θrefとして設定したが、これに限らず、フラグFが入力されたときの操舵角θhを基準角θrefとして設定してもよい。
・本実施形態では、障害物当て判定部103aは、転舵輪4が障害物に当たっている旨判定した場合にその旨示すフラグFを生成したが、転舵輪4が障害物に当たっていない旨判定した場合においてもその旨示すフラグを生成するようにしてもよい。
・本実施形態において、反力成分演算部73は、障害物当て反力演算部103やエンド反力演算部102以外に、転舵輪4の状況を伝えるための追加反力を演算する追加反力演算部を備えてもよい。
・本実施形態では、障害物当て反力演算部103において、転舵輪4が障害物に当たっているかを判定する際にq軸電流値Iqtを用いたが、これに限らず、転舵側q軸目標電流値Iqt*を用いてもよい。
・本実施形態では、車速SPDに応じて舵角比を可変としたが、操舵角θhと転舵対応角θpとの舵角比を一定としてもよい。
・本実施形態では、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間にずれが生じる制御として、舵角比を可変させる制御を挙げたが、これに限らない。例えば、ステアリングホイール11の操舵と転舵輪4の転舵との間にずれが生じる制御としては、ステアリングホイール11の操舵の変化速度に対して転舵輪4の転舵の変化速度を遅くするなまし制御が挙げられる。
・本実施形態では、路面軸力Ferをq軸電流値Iqtに基づいて演算したが、これに限らず、ヨーレートや車速SPDの変化に基づいて演算する等、他の方法を用いてもよい。また、例えばラック軸32に軸力を検出できる圧力センサ等を設け、その検出結果を路面軸力Ferとして用いてよい。
・本実施形態では、理想軸力Fibを目標操舵角θh*に基づいて演算したが、これに限らず、例えば操舵角θhに基づいて演算してもよい。また、理想軸力Fibを、操舵トルクThや車速SPD等の他のパラメータを加味する等、他の方法で演算してもよい。
・本実施形態において、配分軸力演算部113は、車速SPD以外のパラメータを加味して配分ゲインGib,Gerを演算してもよい。例えば、車載のエンジン等の制御パターンの設定状態を示すドライブモードを複数の中から選択可能な車両において、当該ドライブモードを配分ゲインGib,Gerを設定するためのパラメータとしてもよい。この場合、配分軸力演算部113がドライブモード毎に車速SPDに対する傾向が異なる複数のマップを備え、同マップを参照することにより、配分ゲインGib,Gerを演算する構成を採用できる。
・本実施形態では、目標操舵角演算部74が操舵トルクTh、入力トルク基礎成分Tb*、反力成分Fir、及び車速SPDに基づいて目標操舵角θh*を設定したが、これに限らず、少なくとも操舵トルクTh、入力トルク基礎成分Tb*、及び反力成分Firに基づいて設定されれば、例えば車速SPDを用いなくてもよい。
・本実施形態では、目標操舵角演算部74がサスペンションやホイールアライメント等の仕様によって決定されるバネ係数を用いた、いわゆるバネ項を追加してモデル化したモデル式を利用して目標操舵角θh*を演算してもよい。
・本実施形態では、目標反力トルク演算部75が基礎反力トルクに入力トルク基礎成分Tb*を加算して目標反力トルクTs*を演算したが、これに限らず、例えば入力トルク基礎成分Tb*を加算せず、基礎反力トルクをそのまま目標反力トルクTs*として演算してもよい。
・本実施形態では、第1ラックアンドピニオン機構34に代えて、例えばブッシュ等によりラック軸32を支持してもよい。
・本実施形態では、転舵側アクチュエータ41として、例えばラック軸32の同軸上に転舵側モータ43を配置するものや、ラック軸32と平行に転舵側モータ43を配置するもの等を用いてもよい。
・本実施形態では、操舵制御装置1の制御対象となる操舵装置2を、操舵部3と転舵部5とを機械的に分離したリンクレスのステアバイワイヤ式操舵装置としたが、これに限らず、クラッチにより操舵部3と転舵部5とを機械的に断接可能なステアバイワイヤ式操舵装置としてもよい。
例えば図10に示す例では、操舵部3と転舵部5との間には、クラッチ201が設けられている。クラッチ201は、その入力側要素に固定された入力側中間軸202を介してステアリングシャフト12に連結されるとともに、その出力側要素に固定された出力側中間軸203を介して第1ピニオン軸31に連結されている。そして、操舵制御装置1からの制御信号によりクラッチ201が開放状態となることで、操舵装置2はステアバイワイヤモードとなり、クラッチ201が締結状態となることで、操舵装置2は電動パワーステアリングモードとなる。
Fd…ベース反力、Fsl…選択反力、Fer…路面軸力、Fib…理想軸力、Fie…エンド反力、Fie0…エンド反力基礎量、Fo…障害物当て反力、Fo0…障害物当て反力基礎量、Fir…反力成分、Idt…d軸電流値、Iqt…q軸電流値、Idt*…転舵側d軸目標電流値、Iqt*…転舵側q軸目標電流値、SPD…車速、SPD1…第1閾値車速、SPD2…第2閾値車速、Ts*…目標反力トルク、Tt*…目標転舵トルク、ωh…操舵速度、θh…操舵角、θp…転舵対応角、θh*…目標操舵角、θref…基準角、1…操舵制御装置、2…操舵装置、3…操舵部、4…転舵輪、5…転舵部、11…ステアリングホイール、12…ステアリングシャフト、14…操舵側モータ、31…第1ピニオン軸、32…ラック軸、42…第2ピニオン軸、43…転舵側モータ、53…操舵側回転角センサ、54…転舵側回転角センサ、61…操舵側制御部、62…操舵側駆動回路、66…転舵側制御部、67…転舵側駆動回路、75…目標反力トルク演算部、76…操舵側モータ制御信号出力部、82…目標転舵トルク演算部、83…転舵側モータ制御信号出力部、91…転舵側目標電流値演算部、92…ガード処理部、102…エンド反力演算部、102a…操舵エンド角演算部、102c…マップ演算部、103…障害物当て反力演算部、103a…障害物当て判定部、103b…障害物当て基準角演算部、103c…反力演算部、103d…減算器、106…反力選択部。

Claims (4)

  1. 操舵部と、前記操舵部に連結されるステアリングホイールに入力される操舵に応じて転舵輪を転舵させる転舵部との間の動力伝達が分離した構造を有する操舵装置を制御対象とし、
    前記操舵部に入力される操舵に抗する力である操舵反力を与えるように前記操舵部に設けられている操舵側モータの作動を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記転舵輪の一方向への転舵が制限される状況となる場合、前記転舵輪を前記一方向へ転舵させる操舵を規制するための規制反力を演算する規制反力演算部を有し、
    前記規制反力演算部は、前記規制反力を演算している間において前記操舵部の情報に基づいて前記規制反力を演算する操舵制御装置。
  2. 前記規制反力演算部は、前記ステアリングホイールの操舵限界位置よりも中立位置側に設定される操舵エンド位置を記憶していて、
    前記規制反力演算部は、前記操舵エンド位置と前記ステアリングホイールの操舵現位置とに基づいて前記規制反力を演算する請求項1に記載の操舵制御装置。
  3. 前記規制反力演算部は、車速に基づいて変更操舵エンド位置を設定し、その設定された前記変更操舵エンド位置に前記操舵エンド位置を変更する請求項2に記載の操舵制御装置。
  4. 前記規制反力演算部は、当接位置を設定し、
    前記当接位置は、前記転舵輪が障害物に当たったと判定された場合における前記転舵輪の転舵位置を、前記転舵輪の転舵範囲に対する前記ステアリングホイールの操舵範囲の対比関係に基づいて前記ステアリングホイールの操舵位置に換算したものであり、
    前記規制反力演算部は、前記当接位置と前記ステアリングホイールの操舵現位置との偏差に基づいて前記規制反力を演算する請求項1〜3のいずれか一項に記載の操舵制御装置。
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