JP2020152236A - 通報装置、通報方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】イベント発生時に信頼性の高い通報を行うことができる通報装置等を提供する。【解決手段】通報装置10は、撮影データ取得部120、加速度センサ142、イベント検出部127、記録制御部123、イベント解析部129、判断部130および通信部170を備える。イベント検出部127は、加速度情報に基づいて移動体に対してイベントが発生したことを検出する。記録制御部123は、イベントの検出に基づいて撮影データの少なくとも一部から予め設定された期間分の撮影データをイベント記録データとして記録する。イベント解析部129は、イベント記録データに基づいてイベントの状況を解析する。判断部130は、加速度情報および解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する。通信部170は、緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う。【選択図】図2

Description

本発明は通報装置、通報方法およびプログラムに関する。
車両等の移動体に事故が発生した場合に、移動体が受けた衝撃から事故を検出して所定の通報先へ緊急通報するシステムが開発されている。
例えば特許文献1に記載の事故通報システムは、車両に接続されたビーコンおよびビーコンと通信し事故判定部を有する端末とを有する。ビーコンは第1加速度センサを有し、第1加速度センサで検出される第1の加速度を含む情報を発信する。端末は、第2の加速度センサと、ビーコンから送信された情報を受信する受信装置と、第1の加速度値および第2の加速度値に基づいて事故が発生したか否かを判定する。また端末は、所定の周波数を検知する音声センサを有し、事故が発生した際の音声を感知する。
特開2017−088157号公報
しかしながら、特許文献1の事故通報システムが把握する事故の状況は限定的である。例えば、特許文献1の事故通報システムは、事故発生時における移動体外部の環境を把握することは困難である。また特許文献1の事故通報システムは、対物事故なのか、対人事故なのか、あるいは他の移動体と衝突したのか、等の情報を取得することが困難である。そのため、緊急通報の信頼性が低下するおそれがある。すなわち、このような通報システムにおいては、事故を検出した場合に、事故の状況をより正確に把握したうえで通報することが課題となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、イベント発生時に信頼性の高い通報を行うことができる通報装置等を提供するものである。
本発明にかかる通報装置は、撮影データ取得部、加速度センサ、イベント検出部、記録制御部、イベント解析部、判断部および通信部を備える。撮影データ取得部は、移動体に設置されたカメラが移動体の外部を撮影した撮影データを取得する。加速度センサは、移動体に加わる加速度情報を取得する。イベント検出部は、加速度情報に基づいて移動体に対してイベントが発生したことを検出する。記録制御部は、イベントの検出に基づいて撮影データの少なくとも一部から予め設定された期間分の撮影データをイベント記録データとして記録する。イベント解析部は、イベント記録データに基づいてイベントの状況を解析する。判断部は、加速度情報および解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する。通信部は、緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う。
本発明にかかる通報方法は、撮影データ取得ステップ、加速度情報取得ステップ、イベント検出ステップ、記録制御ステップ、イベント解析ステップ、判断ステップおよび通信ステップを備える。撮影データ取得ステップは、移動体に設置されたカメラが移動体の外部を撮影した撮影データを取得する。加速度情報取得ステップは、移動体に加わる加速度情報を取得する。イベント検出ステップは、加速度情報に基づいて移動体に対してイベントが発生したことを検出する。記録制御ステップは、イベントの検出に基づいて撮影データから予め設定された期間分の撮影データをイベント記録データとして記録する。イベント解析ステップは、イベント記録データに基づいてイベントの状況を解析する。判断ステップは、加速度情報および解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する。通信ステップは、緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う。
本発明にかかるプログラムは、コンピュータに通報方法を実行させる。当該通報方法は、撮影データ取得ステップ、加速度情報取得ステップ、イベント検出ステップ、記録制御ステップ、イベント解析ステップ、判断ステップおよび通信ステップを備える。撮影データ取得ステップは、移動体に設置されたカメラが移動体の外部を撮影した撮影データを取得する。加速度情報取得ステップは、移動体に加わる加速度情報を取得する。イベント検出ステップは、加速度情報に基づいて移動体に対してイベントが発生したことを検出する。記録制御ステップは、イベントの検出に基づいて撮影データから予め設定された期間分の撮影データをイベント記録データとして記録する。イベント解析ステップは、イベント記録データに基づいてイベントの状況を解析する。判断ステップは、加速度情報および解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する。通信ステップは、緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う。
本発明によれば、イベント発生時に信頼性の高い通報を行うことができる通報装置等を提供することができる。
通報装置を搭載した車両の上面図である。 実施の形態1にかかる通報装置のブロック図である。 通報装置が記憶する撮影データと時間との関係を示す第1の図である。 通報装置が記憶する撮影データと時間との関係を示す第2の図である。 実施の形態1にかかる通報装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる通報装置が記録した撮影データの例を示す図である。 実施の形態1にかかる通報装置が通報する内容の例を示す表である。 実施の形態2にかかる通報装置のブロック図である。 実施の形態2にかかる通報装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる通報装置が通報する内容の例を示す表である。 実施の形態3にかかる通報装置のブロック図である。 実施の形態3にかかる通報装置が通報する内容の例を示す表である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲にかかる発明を以下の実施形態に限定するものではない。また、実施形態で説明する構成の全てが課題を解決するための手段として必須であるとは限らない。説明の明確化のため、以下の記載および図面は、適宜、省略、および簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
以下、図を参照して実施の形態1の構成について説明する。図1は、通報装置を搭載した車両の上面図である。移動体である車両900のウィンドシールド中央上部には、通報装置10が固定されている。通報装置10は車両900の前方を撮影するように設定されている。通報装置10が有するカメラは、図に示すように、車両900の前方を視野角180度で撮影する。通報装置10は、カメラが撮影した撮影データを記録および再生する。つまり、通報装置10は、ドライブレコーダとしての機能を有している。本実施の形態における通報装置10をドライブレコーダと称してもよい。
次に、図2を参照して通報装置10の機能構成の詳細について説明する。図2は、実施の形態1にかかる通報装置のブロック図である。通報装置10は、各構成要素の制御を司る制御部100および制御部100に接続された複数の構成要素を有している。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、メモリ、および複数のインタフェース等が実装された回路基板を有する制御装置であって、格納されているプログラムを実行して種々の処理を実行する。
以下に制御部100の詳細について説明する。制御部100は、撮影データ取得部120、バッファメモリ121、撮影データ処理部122、記録制御部123、再生制御部124、操作制御部125、表示制御部126、イベント検出部127、位置情報取得部128、イベント解析部129、判断部130および通報情報生成部131を有しており、これらの処理および制御を実行する構成は、制御部100が実行するプログラムによって実現される。便宜的に、これらの構成はそれぞれバスライン110に接続しているように表現される。
撮影データ取得部120は、カメラ150から供給された撮影データを取得する。撮影データ取得部120は、バスライン110を介して撮影データをバッファメモリ121に供給する。
バッファメモリ121は、揮発性または不揮発性のメモリ装置である。バッファメモリ121は、撮影データ取得部120を介してカメラ150が定期的に生成する撮影データを順次受け取り、受け取った撮影データを一時的に記憶する。バッファメモリ121が一時的に記憶する撮影データは予め設定された期間分である。バッファメモリ121は、予め設定された期間を経過した撮影データを順次消去するか、あるいは、新たに受け取った撮影データで順次上書きする。
撮影データ処理部122は、バッファメモリ121が記憶している撮影データから、予め設定された方式に準拠した形式の撮影ファイルを生成する。予め設定された方式とは、例えばH.264やMPEG−4(Moving Picture Experts Group)などの方式である。
なお、撮影データ処理部122は、撮影データを処理し、予め設定された画角の撮影ファイルを生成してもよい。また、撮影データ処理部122は、バッファメモリ121が出力した撮影データを処理し、予め設定された時間または予め設定された画角の撮影データを生成し、ファイル名称等のヘッダ情報等を付加して、撮影ファイルを生成してもよい。さらに、撮影データ処理部122は、バッファメモリ121が出力した撮影データを処理し、撮影データのノイズ除去や歪み補正等を行ってもよく、撮影データに時刻情報、車両900の速度情報または車両900の位置情報などを表示した撮影ファイルを生成してもよい。
記録制御部123は、撮影データ処理部122が生成した撮影ファイルを記録部160に記録させる制御を行う。イベント検出部127がイベントを検出した場合、記録制御部123は、イベントの検出に基づいて予め設定された期間分の撮影ファイルを上書き禁止されたイベント記録データとして記録部160に記録する。記録制御部123はイベント記録データを、記録部160における所定の記録領域に記録する。所定の記録領域とは例えば、上書きまたは消去禁止とすることを定められた記録領域である。あるいは、記録制御部123により記録部160に供給されたイベント記録データは、上書きまたは消去禁止であることを示すフラグをファイル内に含めて記録してもよい。
なお、記録制御部123は、イベント検出部127がイベントを検出していない場合、撮影ファイルを上書き可能な状態として記録部160に記憶させてもよい。記録部160に記憶させる、イベント記録データとは異なる撮影ファイルを、ここでは「通常ファイル」と称する。記録制御部123は、記録部160の記憶容量が上限となった場合、通常ファイルのうち古いものを消去して新たに生成された通常ファイルを記録部160に記録してもよい。
再生制御部124は、予め設定された条件下において、記録されているイベント記録データを再生するための処理を行う。予め設定された条件とは、ユーザの操作を受け付けた場合などである。
操作制御部125は、操作部140が受け付けた操作情報を取得し、操作情報に基づいた操作指示を、各構成要素に出力する。操作制御部125は、操作部140から再生対象となる各種データの選択指示を取得した場合、再生制御部124に記録部160に記録されているファイルなどを選択させる。操作制御部125は、操作部140から各種データの再生に関する指示を取得した場合、再生制御部124に再生に関する処理を行わせる。各種データの再生に関する指示とは、例えば、再生開始、一時停止、再生停止、拡大表示などである。
表示制御部126は、表示部141に対し、様々な情報を表示させる制御を行う。例えば、表示制御部126は、カメラ150が撮影中の撮影データを表示部141に表示させる。また、表示制御部126は、再生制御部124から供給されたイベント記録データを受け取り、受け取ったイベント記録データを表示部141に表示させる。表示制御部126は、表示部141に、操作部140の機能としてタッチセンサが重畳されている場合、タッチセンサに対応したアイコンなどを表示部141に適宜表示させる。
イベント検出部127は、加速度センサ142が検出する加速度に関する情報を受け取るとともに、受け取った情報の信号の大きさや信号パターンから所定のイベントが発生したことを検出する。外部から受ける加速度とは、通報装置10が通報装置の外部から受ける加速度であって、例えば車両900が他の物体と衝突したときに発生する衝撃などにより生じる加速度である。
イベント検出部127は、加速度センサ142から受け取った情報が所定のイベントの発生に該当することを検出した場合には、イベントの発生を検出したことを示す信号を撮影データ処理部122およびイベント解析部129に供給する。イベントの発生とは、例えば、急ブレーキによる衝撃や、車両に対して物体が衝突した場合の衝撃など、事故に該当する場合に生じる加速度が検出される場合である。例えば、予め設定された方向に対して、予め設定された大きさを越える加速度が、予め設定された期間を越えて検出された場合や、予め設定された期間に加速度の変化が大きかった場合などに、イベント検出部127はイベントの発生を検出する。なおイベント検出部127は、3軸座標の座標軸であるX軸、Y軸およびZ軸の加速度を検出するものであってもよいし、これらのうち少なくとも1方向の加速度を検出するものであってもよい。またこれら3軸方向から受ける加速度に重み付けを行ってもよい。またイベント検出部127は、イベントの発生を検出した場合には、イベント発生時の加速度に関する情報を、判断部130に供給する。
位置情報取得部128は、GPS(Global Positioning System)受信部143が受信したGPS衛星からの信号を受け取り、受け取った信号から現在位置に関する情報である位置情報を取得し、取得した位置情報を記録制御部123に供給する。位置情報には例えば、GPS衛星から信号を受け取った時刻における車両の緯度および経度が含まれる。
イベント解析部129は、イベント検出部127からイベントの発生を検出したことを示す信号を受け取り、これをトリガ信号として、イベント記録データからイベントの状況を解析する。より具体的には、イベント解析部129は、イベント記録データに含まれる物体を認識し、認識した物体の移動軌跡を解析する。これによりイベント解析部129は、イベント発生時にイベント記録データに含まれる物体が車両900に衝突や接触をしたことを推定する。
判断部130は、イベント検出部127から加速度に関する情報を受け取るとともにイベント解析部129から解析の結果を受け取る。判断部130は、受け取ったこれらの情報から、緊急通報をするか否かを判断する。例えば、判断部130は、加速度に関する情報に対して予め設定された閾値を有しており、イベント検出部127から受け取った加速度の値がこの閾値を超えていた場合には、緊急通報をすることを決定する。あるいは、判断部130は、受け取った加速度が予め設定された値より大きい場合であって、さらに受け取った解析の結果が緊急通報をするための条件を満たしている場合に、緊急通報をすることを決定する。緊急通報をするための条件とは例えば車両900が他の自動車と衝突したことを推定した場合などである。
判断部130は、イベント解析部129から受け取った解析の結果から、発生したイベントの深刻度を示す信号を生成してもよい。この場合、例えば、解析の結果に、車両900に衝突した物体が大型車両であったことが含まれる場合には、小型車両であった場合に比べて深刻度が高いと判断してもよい。あるいは、例えば、判断部130は、解析の結果に衝突速度が含まれる場合に、衝突速度が予め設定された閾値以上(例えば時速50キロメートル以上)の場合には、衝突速度が当該閾値に満たない場合よりも深刻度が高いと判断してもよい。深刻度を示す信号は、例えば3段階や5段階のレベルを有していてもよい。深刻度を示す信号を生成した場合、判断部130は、深刻度を示す信号に応じて緊急通報を行うことを判断する。
通報情報生成部131は、緊急通報において送信する通報内容を生成する。通報内容は、イベント解析部129が行った解析の結果が含まれる。例えば、解析の結果に、車両900が他の自動車と正面衝突したことを推定する内容が含まれる場合、通報内容は、車両900が他の自動車と正面衝突したことを示す情報が含まれる。このように、通報内容に、イベント解析部129が行った解析の結果が含まれることにより、緊急通報の内容は、より具体的かつ把握が容易なものとなる。よって緊急通報を受信した場合、発生したイベントに対する対応をより具体的に実行することができる。
次に、制御部100に接続している各構成について説明する。通報装置10は、操作部140、表示部141、加速度センサ142、GPS受信部143、カメラ150、記録部160および通信部170を有している。
操作部140は、通報装置10に対してユーザが行う操作を受け付けるユーザインタフェースである。ユーザインタフェースは、例えば操作ボタンであってもよいし、表示部141に重畳して設置されたタッチセンサであってもよい。またユーザインタフェースは、赤外線や無線通信の受信部であって、リモコン等から送信される信号を受け付けるものであってもよい。操作部140は、受け付けた操作に関する情報である操作情報を、所定のインタフェースを介して制御部100に供給する。操作情報は例えば、イベント記録開始の指示やイベント記録データの再生を行う指示等である。
表示部141は、表示制御部126の制御により各種情報を表示する表示装置である。表示部141は、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)などの表示パネルを少なくとも有している。表示部141は、表示制御部126に接続し、表示制御部126から供給される信号を表示する。表示部141は、イベント記録データに含まれる映像を表示するように構成されている。
加速度センサ142は、例えば3軸加速度センサであって、通報装置10の任意の場所に設置されている。加速度センサ142は、加速度センサ142に印加された加速度を検出し、検出した加速度に応じて、検出した加速度に関する情報を制御部100に供給する。加速度センサ142は、イベント検出部127に接続しており、検出した加速度に関する情報をイベント検出部127に供給する。なお、加速度センサ142が制御部100に供給する加速度に関する情報は、適宜、他の構成も利用可能であり、より具体的には、再生制御部124も加速度センサ142から受け取る加速度に関する情報を利用する。なお、加速度センサ142は、3軸加速度センサに代えて、1軸または2軸加速度センサであってもよい。
GPS受信部143は、GPSあるいはGNSS(Global Navigation Satellite System)と称される衛星測位システムにより車両の現在位置に関する情報を受信する。GPS受信部143は、GPS信号を受信するためのアンテナであってもよいし、車両が取得する位置情報を受け取るための通信インタフェースであってもよい。GPS受信部143は、受信した現在位置に関する信号を、位置情報取得部128に供給する。
カメラ150は、対物レンズ、撮像素子およびA−D(Analog to Digital)変換素子等を有する撮像装置である。カメラ150は、移動体である車両の周囲の景色を含む映像を撮影し、撮影した映像のデータである撮影データを生成する。カメラ150は、生成した撮影データを撮影データ取得部120に供給する。
記録部160は、カメラ150から供給された撮影データを格納する記録装置である。記録部160は、例えばフラッシュメモリを含むメモリカードや、SSD(Solid State Drive)またはHDD(Hard Disk Drive)等の不揮発性の記録装置である。記録部160は、記録制御部123に接続し、記録制御部123から所定のデータを受け取り、受け取ったデータを記録する。また、記録部160は、再生制御部124の指示に応じて再生制御部124に対して記録しておいたイベント記録データを含むイベントファイルを供給する。記録部160は通報装置10から脱着可能に構成されていてもよいし、取り外しできない構成であってもよい。
通信部170は、車両900の外部と無線通信を行うための通信装置であって、例えば電話回線やWi−Fi(登録商標)を介した通信を行うためのアンテナ、送信回路および受信回路等を有している。通信部170は、緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う。予め設定された通報先は、任意に設定することができる。通信部170は、緊急通報により、通報情報生成部131が生成した通報情報を通報先に送信する。
次に、図3を参照しながら、撮影データについて説明する。図3は、通報装置が記憶する撮影データと時間との関係を示す第1の図である。図の横軸は時刻を表しており、時刻t10から時刻t11に向かって矢印の方向(右方向)に時間が経過することを示している。
時間軸に沿って示された長尺形状は、時刻t11における撮影データC11である。撮影データC11は、カメラ150が生成した撮影データであって、バッファメモリ121に記憶されている。通報装置10は、予め設定された期間Pnの撮影データを常に記憶しておくように設定されている。期間Pnは、例えば60秒、120秒あるいは150秒などの期間である。時刻t11における撮影データC11は、時刻t11から期間Pnを遡った時刻t10から時刻t11までの撮影データである。またバッファメモリ121に記憶される撮影データは時刻の経過とともに、期間Pnより過去の撮影データは順次消去される。
ここで、図3に示す例では、時刻t11において、通報装置10がイベントの発生を検出したものとする。そのため、通報装置10はこの後、時刻t11を基準としてイベント記録データを生成する処理を行う。
次に、図4を参照しながら、イベントの発生を検出した後の撮影データとイベント記録データについて説明する。図4は、通報装置が記憶する撮影データと時間との関係を示す第2の図である。図4は時刻t11より後の時刻t21におけるデータの構成を示している。時刻t21においてバッファメモリ121に記憶されているのは時刻t21から期間Pnを遡った時刻t20から時刻t21までの撮影データC21である。
撮影データC21の下に示されている矩形は、イベント記録データE11である。イベント記録データE11は、時刻t11に検出されたイベントに応じて撮影データから抽出されたものである。本実施の形態において通報装置10は、イベントを検出した時刻t11を基準として、時刻t11から期間P1を遡った時刻tsをイベント記録データの開始時刻と設定する。また本実施の形態において、通報装置10は、イベントを検出した時刻t11を基準として期間P2を経過した時刻teをイベント記録データの終了時刻として設定する。期間P1および期間P2は、例えば10秒、15秒あるいは20秒などの期間である。すなわち、通報装置10は、時刻tsから時刻teまでの期間の撮影データをイベント記録データE11として記録する。
上述のようにイベント記録データを生成することにより、通報装置10は、発生したイベントの前後の期間について、撮影データを記録できる。したがって、ユーザは、イベントが発生した後に通報装置10が記録したイベント記録データを再生することにより、イベント発生前後における車両の周囲の状況を視認できる。また、イベント解析部129は、記録されたイベント記録データを取得することによりイベントの解析をする。
なお、通報装置10は、イベント記録データに加えて、通常ファイルを記録部160に記録してもよい。その場合、通報装置10は、バッファメモリ121に記憶されている撮影データから所定の期間の撮影データを抽出し、抽出した撮影データを通常ファイルとして記録部160に記録する。通報装置10は、通常ファイルを記録する処理と、イベント記録データを記録する処理とを並列して行ってもよい。
次に、図5を参照しながら通報装置10が行う処理について説明する。図5は、実施の形態1にかかる通報装置の処理を示すフローチャートである。図5は、制御部100が行う処理を示している。図5に示すフローチャートは、車両の動作の開始などに応じて通報装置10に電源が供給されるなどの任意の条件により開始される。
まず、制御部100が有する撮影データ取得部120は、撮影データの取得を開始する(ステップS10)。ステップS10において制御部100はイベントの検出も開始する。撮影データはカメラ150から定期的(例えば30フレーム毎秒)に供給される。撮影データ取得部120はカメラ150から供給される撮影データをバッファメモリ121に供給する。バッファメモリ121は予め設定された期間(例えば60秒)の撮影データを記憶し、予め設定された期間の撮影データが記憶された後は、古い撮影データを削除しながら新しい撮影データを順次記憶する。
次にイベント検出部127は、加速度センサ142から供給される情報からイベントの発生を検出したか否かを判断する(ステップS11)。イベントの発生を検出したと判定しない場合(ステップS11:No)、制御部100はイベント記録データの生成を行わず、ステップS16に進む。
ステップS16において、制御部100は、一連の処理を終了するか否かを判断する(ステップS16)。処理を終了すると判断しない場合(ステップS16:No)、制御部100はステップS11に戻り再びイベントの発生を検出したか否かの判断を行う。一方、処理を終了すると判断した場合(ステップS16:Yes)、制御部100は処理を終了する。
ステップS11に戻り説明を続ける。イベントの発生を検出したと判断した場合(ステップS11:Yes)、記録制御部123は、イベント記録データを生成し、記録部160に記録させる(ステップS12)。
次に、イベント解析部129は、イベント記録データからイベントの状況を解析する(ステップS13)。
図6を参照してイベント解析部129が行う処理の具体例について説明する。図6は、実施の形態1にかかる通報装置10が記録した撮影データの例を示す図である。図6に示した画像A10は、通報装置10がイベント記録データとして記録した撮影データのうち、任意の時刻における画像を示したものである。画像A10は、車両900が画像の奥行き方向に延びる道路に沿って進行していることを示している。画像A10に示された道路は左にカーブしている。また車両900の進行方向には他の自動車A30が走行している。また、車両900の前方には車両900の方向に向かって他の自動車A20が走行している。車両900と他の自動車A20とは数秒後に衝突してイベントが発生するという状況である。
このような状況において、イベント解析部129は、画像A10において、画像データの画素値を演算することにより他の自動車A20および他の自動車A30を認識する。より具体的にはイベント解析部129は、例えばHOG(Histograms of Oriented Gradients)を利用することにより、画像データ中の特徴量を抽出して、物体を認識する。なお、画像データから物体を認識する手法については既に当業者に広く知られている。そのためここでの詳述は省略する。
イベント解析部129は、イベント記録データに含まれる各フレームの画像データから物体を認識したうえで、車両900に対してそれぞれの物体がどちらの方向にどれくらいの速さで移動しているかを算出する。認識した物体の移動する方向および移動する速さを算出するにあたり、イベント解析部129は、例えば各フレームの画像データの差分を算出する。これによりイベント解析部129は、画像データに含まれる物体の移動する方向および移動する速さを推定する。
図6に示した例の場合、他の自動車A20は車両900と衝突する。したがって、イベント解析部129は、イベント記録データを解析することにより、車両900が他の自動車A20と衝突したことを推定する。またイベント解析部129は、解析の結果から、他の自動車A20が車両900の右側前部(例えば運転席側)に損傷を与えたことを推定する。イベント解析部129は、イベントの発生とともに撮影データ全体が揺れたことを認識することもできる。このような処理を行うことによりイベント解析部129は、発生したイベントの状況を解析する。イベント解析部129は、解析の結果を判断部130に供給する。
図5に戻り説明を続ける。ステップS13の後、判断部130は、緊急通報を行うか否かを判断する(ステップS14)。緊急通報を行うと判断しない場合(ステップS14:No)、制御部100は、一連の処理を終了するか否かを判断する(ステップS16)。一方、緊急通報を行うと判断した場合(ステップS14:Yes)、制御部100は、通報先に緊急通報を行う(ステップS15)。緊急通報を行った後、制御部100は、ステップS16に進む。
次に、図7を参照して緊急通報の内容について説明する。図7は、実施の形態1にかかる通報装置が通報する内容の例を示す表である。図7に示す表B10は通報情報生成部131が生成する情報の一例である。表B10は左側の列に項目番号1〜6が示されている。項目番号の右隣には、各項目番号に対応した項目の名称が示されている。項目の名称の右隣には、通報情報生成部131が生成した具体的な内容が示されている。
具体的には、例えば、項目番号1は、通報装置10が一意に有しているID情報(ABC−102−DEF−345)である。項目番号2は、通報装置10がイベントを検出した日時である。項目番号3は、イベントの検出した日時において位置情報取得部128が取得した車両900の位置(24度44分12秒N/125度27分12秒E)である。項目番号4は、イベント解析部129が推定した車両900の損傷個所(右前部)である。項目番号5は、イベント解析部129が推定した物体の識別である。イベント解析部129は、図6に示したように、他の自動車A20が車両900に向かってきたことを認識した。そのため、項目番号5は、対向車と示されている。項目番号6は添付ファイルの表示である。ここで示した緊急通報の内容は、イベント記録データが添付される。緊急通報を受信した受信者は、添付されたイベント記録データを再生することにより、より詳細な情報を把握することができる。
ここまで実施の形態1について説明したが、実施の形態1にかかる通報装置の構成はこれに限られない。例えば、通報装置10は、車両900の前方を撮影するカメラに加えて、車両900の側方や後方を撮影するカメラを有していてもよい。カメラ150は車両900の周囲を撮影する360度カメラであってもよい。通報装置10が有するカメラは、可視光を撮像するカメラ150に代えて赤外線カメラやLIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)などの測距センサであってもよいし、これらの組合せであってもよい。イベントの深刻度を示す信号は、判断部130に代えて、イベント解析部129が行ってもよい。通報装置10は表示部141およびGPS受信部143を有しているがこれらの構成は必須ではない。実施の形態1は具体例としてドライブレコーダに搭載された構成により通報装置10を説明したが、通報装置は、ナビゲーションシステムや車載カメラ等と連動する構成として採用されてもよい。
実施の形態1にかかる通報装置10は、カメラ150が撮影した撮影データを利用して、車両900に対する具体的な損傷や、イベントに関わる物体の種別を認識する。そして、通報装置10は、緊急通報を行う際に、撮影データを利用した情報を通報することができる。このような構成により、通報装置10は、車両900の搭乗者と緊急通報の通報先のオペレータとが会話をすることにより伝達することが困難な情報を通報することができる。したがって、実施の形態1によれば、イベント発生時に信頼性の高い通報を行うことができる通報装置等を提供することができる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2について説明する。実施の形態2は、車両900に搭乗しているユーザ(以降、搭乗者とも称する)の状況を音声により取得する点において、実施の形態1と異なる。
図8を参照して実施の形態2にかかる通報装置について説明する。図8は、実施の形態2にかかる通報装置のブロック図である。図に示す通報装置20は、制御部100に代えて制御部200を有している。制御部200は、制御部100が有する構成に加えて、音声制御部132、音声認識部133をさらに有する。また通報装置20は、制御部200に接続する構成として、スピーカ180およびマイク181を有する。
音声制御部132は、予め設定された発信用の音声データを有し、音声データをスピーカ180に供給する。音声制御部132は例えば、イベント検出部127がイベントの発生を検出した場合に、予め設定された音声データをスピーカ180に供給する。また、音声制御部132は、音声認識部133が音声の内容を認識した場合に、認識した音声の内容に応じた音声データをスピーカ180に供給する。
音声認識部133は、マイク181に入力された音声を取得し、取得した音声に含まれる人間の言葉を認識する音声認識装置である。音声認識部133は、取得した音声に含まれる人間の言葉から、単語(ワード)を検出し、検出したワードに関する情報を判断部130に供給する。
判断部130は、イベントが発生した後に、音声制御部132に予め設定された音声データをスピーカ180に供給させる。そして、判断部130は、音声データに対する音声による応答いわゆる応答音声を音声認識部133が検出したワードに関する情報を取得する。さらに判断部130は、取得したワードに関する情報から緊急通報を行うか否かを判断する。
緊急通報を行うか否かを判断するために、判断部130は予め記憶されたワードリストを有している。ワードリストは、図示しない不揮発性の記憶装置に格納されていてもよい。判断部130は、音声認識部133から受け取ったワードに関する情報と、ワードリストを照合することにより緊急通報を行うか否かを判断する。
スピーカ180は、音声制御部132から受け取った音声データを音声に変換して発信し、ユーザに音声を認識させるスピーカである。マイク181は、ユーザの発話や車両900の室内外の音声を取得して電気信号に変換し、変換した電気信号を音声認識部133に供給するマイクロホンである。
実施の形態2にかかる通報装置20は、このような構成により、車両900に搭乗している搭乗者と音声により情報の受け渡しを行う。これにより通報装置20は、搭乗者の状況を把握したり、所定の操作を行ったりすることができる。
次に図9を参照して実施の形態2にかかる通報装置がスピーカ180およびマイク181を通じて行う処理の例について説明する。図9は、通報装置20の処理を示すフローチャートである。図9に示すフローチャートは、イベントが発生した後に判断部130が行う処理である。判断部130は、車両900が強い衝撃を受けた場合や、イベント解析部129が行った解析の結果が緊急通報を行うと判断されるものだった場合に、以下の処理を開始する。
まず、判断部130は、搭乗者に対して搭乗者の状況を把握するための音声データを発信する(ステップS20)。具体的には例えば、判断部130は、スピーカ180を通じて「強い衝撃を受けました」「お怪我はありませんか?」などの音声を発信する。そして判断部130は、音声認識部133からの情報を受け取る(ステップS21)。
次に、判断部130は、所定期間内に搭乗者から何らかの応答があったか否かを判断する(ステップS22)。所定期間内に搭乗者から何らかの応答があったと判断しない場合(ステップS22:No)、判断部130は、ステップS24に進む。
一方、所定期間内に搭乗者から何らかの応答があったと判断する場合(ステップS22:Yes)、判断部130は、搭乗者からの応答に深刻度が高いワードが含まれているか否かを判断する(ステップS23)。より具体的には、判断部130は、音声認識部133から供給されたワードと、判断部130が予め格納しているワードのリストとを照合し、搭乗者の発話内容に、「痛い」「怪我した」「大丈夫じゃない」などの深刻度が高いワードが含まれるか否かを判断することにより、深刻度を判断する。すなわち、上述の深刻度が高いワードを認識しない場合(ステップS23:No)、判断部130は、緊急通報を行わずに処理を終了する。
一方、深刻度が高いワードを認識した場合(ステップS23:Yes)、判断部130は、搭乗者に対して「緊急通報をしますか?」などの音声データを発信し、緊急通報をすることの問い合わせを行い(ステップS24)、これに対する応答を取得するために音声認識を行う(ステップS25)。
次に、判断部130は、所定期間内に搭乗者から何らかの応答があったか否かを判断する(ステップS26)。所定期間内に搭乗者から何らかの応答があったと判断しない場合(ステップS26:No)、搭乗者が応答困難な深刻な状況にいる可能性がある。この場合、判断部130は、ステップS28に進む。
一方、所定期間内に搭乗者から何らかの応答があったと判断する場合(ステップS26:Yes)、判断部130は、搭乗者からの応答に「はい」「おねがい」「通報して」などの通報指示のワードが含まれているか否かを判断する(ステップS27)。
搭乗者からの応答に、通報指示のワードが含まれている場合(ステップS27:Yes)、判断部130は、通報先に緊急通報を行う(ステップS28)。一方、搭乗者からの応答に、通報指示のワードが含まれていない場合(ステップS27:No)、判断部130は、通報先に緊急通報を行わずに処理を終了する。
次に、図10を参照して実施の形態2にかかる通報装置が生成する緊急通報の内容について説明する。図10は、実施の形態2にかかる通報装置が通報する内容の例を示す表である。図10に示す表B20は通報情報生成部131が生成する情報の一例である。表B20は項目番号7が追加されている点が、実施の形態1にかかる緊急通報の内容と異なる。
項目番号7は、搭乗者情報に関する情報である。搭乗者情報に関する情報は、スピーカ180およびマイク181を介して情報の受け渡しを行った結果から生成された情報である。図に示した搭乗者情報は搭乗者からの応答があったと判断しなかった場合の情報として「搭乗者から応答なし」と示されている。搭乗者から応答があった場合には、その旨を示す情報が含まれる。なお、項目番号6の添付ファイルには、マイク181が取得した音声データを添付してもよい。
以上、実施の形態2について説明した。実施の形態2にかかる通報装置は、上述の構成に加えて、あるいは上述の構成に代えて、以下のような構成を有していてもよい。すなわち、例えば、判断部130が上述の処理において行った搭乗者との情報の受け渡しにおいて、「動けますか」「どのような怪我をしていますか」などの音声データを発信してもよい。そして、通報情報生成部131は、このような音声データに対する搭乗者からの応答に応じて、搭乗者情報として「足が挟まれて動けない」などの情報を示してもよい。また深刻度が高いワードを認識した場合(ステップS23:Yes)、判断部130は通報先に緊急通報(ステップS28)を直ちに行っても良い。
なお、制御部200は、機械学習により生成された学習済みモデルを有しており、学習済みモデルにより音声認識処理を行ってもよい。
実施の形態2にかかる通報装置20は、カメラ150が撮影した撮影データに加えて、スピーカ180およびマイク181を利用して、車両900に対する具体的な損傷や、搭乗者の状況を認識する。そして、通報装置20は、緊急通報を行う際に、撮影データおよび認識した音声の情報を利用した情報を通報することができる。したがって、実施の形態2によれば、イベント発生時に信頼性の高い通報を行うことができる通報装置等を提供することができる。
<実施の形態3>
次に、実施の形態3について説明する。実施の形態3は、車両900の情報を取得する点において、上述の実施の形態と異なる。
図11を参照して実施の形態3にかかる通報装置について説明する。図11は、実施の形態3にかかる通報装置のブロック図である。図に示す通報装置30は、制御部100または制御部200に代えて制御部300を有している。制御部300は、制御部200が有する構成に加えて、移動体情報取得部134をさらに有する。また通報装置30は、制御部200に接続する構成として、車内通信インタフェース190を有する。
移動体情報取得部134は、車内通信インタフェース190を介して車両900の情報(移動体情報)を取得する。移動体情報とは、移動体である車両の安全装置が作動したことを示す情報であって、例えば、エアバッグの作動状態である。また移動体情報とは、例えば、燃料タンクが破損した等の情報が含まれていてもよい。
車内通信インタフェース190は、車両900に設けられている車内ネットワークに接続するインタフェースであって、車内ネットワークを介して車両から受け取った情報を、制御部300が有する移動体情報取得部134に供給する。車内ネットワークとは例えばCAN(Controller Area Network)、イーサネット(登録商標)またはFlexRay(登録商標)などである。
次に、図12を参照して実施の形態3にかかる通報装置が生成する緊急通報の内容について説明する。図12は、実施の形態3にかかる通報装置が通報する内容の例を示す表である。図12に示す表B30は通報情報生成部131が生成する情報の一例である。表B30は項目番号8が追加されている点が、実施の形態2にかかる緊急通報の内容と異なる。
項目番号8は、移動体情報である。移動体情報は、例えば車両900に設けられているエアバッグのうち、どのエアバッグが作動したかを示す。図に示した移動体情報は「運転席前方エアバッグ作動」と示されている。表B30に含まれる情報を受け取った緊急通報の受信者は、車両900の運転席側に対向車が衝突し、運転席の搭乗者の意識がない状態であることを推定することができる。また表B30において、移動体情報には、「燃料漏れ発生」と示されている。したがって、緊急通報の受信者は、このような情報を活用して搭乗者の救助活動を行うことができる。
なお、本実施の形態にかかる判断部130は、車両900のエアバッグが作動したことを示す情報を緊急通報することを判断する場合のパラメータとして利用してもよい。また、移動体情報取得部134は、車両900のエアバッグに代えて搭乗者の安全を確保するための装置が搭載されていた場合には、当該装置の作動情報を取得してもよい。
実施の形態3にかかる通報装置30は、カメラ150が撮影した撮影データに加えて、スピーカ180およびマイク181を利用して、車両900に対する具体的な損傷や、搭乗者の状況を認識する。さらに、通報装置30は、車両900の損傷具合を取得して緊急通報の内容として示すことができる。したがって、実施の形態3によれば、イベント発生時に信頼性の高い通報を行うことができる通報装置等を提供することができる。
なお、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、および電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線および光ファイバ等の有線通信路、または無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上述の通報装置は車両の室内を撮影する第2カメラをさらに備え、第2カメラが撮影した撮影データをイベントの解析に利用したり、通報情報の生成に利用したりすることもできる。また、車両が車両の外部に音声を発信する音響装置をさらに備えている場合には、通報装置は、車両の外部に向かって救助を求める音声を発信する構成であってもよい。また通報装置は、通信機能を利用してネットワークに接続し、ネットワークを介して所定の演算を行うコンピュータにアクセスしてもよい。これにより、通報装置は、上述したイベントの解析、音声データの選択、応答音声の認識、深刻度の決定または緊急通報を行うことの判断などを、ネットワークを介してコンピュータに処理させ、処理させた結果を取得してもよい。
10、20、30 通報装置
100、200、300 制御部
110 バスライン
120 撮影データ取得部
121 バッファメモリ
122 撮影データ処理部
123 記録制御部
124 再生制御部
125 操作制御部
126 表示制御部
127 イベント検出部
128 位置情報取得部
129 イベント解析部
130 判断部
131 通報情報生成部
132 音声制御部
133 音声認識部
134 移動体情報取得部
140 操作部
141 表示部
142 加速度センサ
143 GPS受信部
150 カメラ
160 記録部
170 通信部
180 スピーカ
181 マイク
190 車内通信インタフェース
900 車両

Claims (6)

  1. 移動体に設置されたカメラが前記移動体の外部を撮影した撮影データを取得する撮影データ取得部と、
    前記移動体に加わる加速度情報を取得する加速度センサと、
    前記加速度情報に基づいて前記移動体に対してイベントが発生したことを検出するイベント検出部と、
    前記イベントの検出に基づいて前記撮影データから予め設定された期間分の前記撮影データをイベント記録データとして記録する記録制御部と、
    前記イベント記録データに基づいて前記イベントの状況を解析するイベント解析部と、
    前記加速度情報および前記解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する判断部と、
    前記緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う通信部と、を備える
    通報装置。
  2. 前記イベントが発生した後に予め設定された発信用音声の発信を制御する音声制御部と、
    前記発信用音声に対するユーザの応答である応答音声を認識する音声認識部と、をさらに備え、
    前記判断部は、前記加速度情報と前記解析の結果と前記応答音声の内容に基づいて、前記緊急通報をすることを決定する
    請求項1に記載の通報装置。
  3. 前記移動体が有する安全装置の状態に関する移動体情報を取得する移動体情報取得部をさらに有し、
    前記判断部は、前記イベントの発生に伴う前記移動体情報に前記安全装置が作動したことを示す情報が含まれる場合に、前記緊急通報をすることを決定する
    請求項1または2に記載の通報装置。
  4. 前記緊急通報において送信する通報内容を生成する通報情報生成部をさらに有し、
    前記通報情報生成部が生成する前記通報内容は、前記イベント記録データに基づく情報を含む
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の通報装置。
  5. 移動体に設置されたカメラが前記移動体の外部を撮影した撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
    前記移動体に加わる加速度情報を取得する加速度情報取得ステップと、
    前記加速度情報に基づいて前記移動体に対してイベントが発生したことを検出するイベント検出ステップと、
    前記イベントの検出に基づいて前記撮影データから予め設定された期間分の前記撮影データをイベント記録データとして記録する記録制御ステップと、
    前記イベント記録データに基づいて前記イベントの状況を解析するイベント解析ステップと、
    前記加速度情報および前記解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する判断ステップと、
    前記緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う通信ステップと、を備える
    通報方法。
  6. 移動体に設置されたカメラが前記移動体の外部を撮影した撮影データを取得する撮影データ取得ステップと、
    前記移動体に加わる加速度情報を取得する加速度情報取得ステップと、
    前記加速度情報に基づいて前記移動体に対してイベントが発生したことを検出するイベント検出ステップと、
    前記イベントの検出に基づいて前記撮影データから予め設定された期間分の前記撮影データをイベント記録データとして記録する記録制御ステップと、
    前記イベント記録データに基づいて前記イベントの状況を解析するイベント解析ステップと、
    前記加速度情報および前記解析の結果に基づいて緊急通報をするか否かを判断する判断ステップと、
    前記緊急通報をする場合に、予め設定された通報先に通報を行う通信ステップと、を備える
    通報方法を、コンピュータに実行させるプログラム。
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