JP2020151997A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】作業内容に応じて、ケースの開口を開閉するカバーの開口角度を設定することができる。【解決手段】プリンタ10は、開口30が形成されたケース20と、開口30を開閉自在に構成された中央カバー40と、中央カバー40およびケース20に接続された支持アーム47Lと、中央カバー40に対して支持アーム47Lをスライドさせるスライド機構50とを備えている。ケース20に対する中央カバー40の開口角度が第1角度R1であるときの中央カバー40の回転位置を第1開位置P21、および、中央カバー40の開口角度が第2角度R2であるときの中央カバー40の回転位置を第2開位置P22としたとき、スライド機構50は、中央カバー40が第1開位置P21と第2開位置P22との間を移動するときに、支持アーム47Lをカバー40に対してスライドさせるように構成されている。【選択図】図12

Description

本発明は、プリンタに関する。
例えば特許文献1には、主走査方向に延びるガイドレールと、ガイドレールに摺動自在に設けられたキャリッジと、キャリッジに搭載されたインクヘッドと、媒体が載置されるテーブルと、テーブルを副走査方向に移動させる移動機構とを備えたプリンタが開示されている。特許文献1に開示されたプリンタでは、インクヘッドは、主走査方向に移動しながらテーブルに載置された媒体にインクを吐出する。その後、テーブルに載置された媒体が移動機構によって副走査方向に移動する。以上のことを繰り返し行うことによって、媒体に所定の画像が印刷される。
また、特許文献1に開示されたプリンタでは、ガイドレール、キャリッジ、インクヘッド、テーブルおよび移動機構などの構成部材は、ケースに収容されている。ケースの内部にて印刷が行われる。そのため、ケースの外部からの光がケースによって遮られるため、インクが不必要に硬化し難くすることができる。また、ケースの外部の埃やゴミなどが印刷中の媒体に付着し難くすることができる。
特開2013−1004号公報
ところで、特許文献1に開示されたカバーが開いている状態が維持されているときの開口角度は、所定の1つの角度である。そのため、作業者がカバーを開けた状態でプリンタに関する作業を行う場合、どのような作業であっても、上記の開口角度の状態でカバーの姿勢を維持して作業が行われる。しかしながら、作業の内容によっては、上記の開口角度よりも角度が大きい状態でカバーの姿勢を維持して作業を行いたい場合があり得る。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、作業内容に応じて、ケースの開口を開閉するカバーの開口角度を設定することが可能なプリンタを提供することである。
本発明に係るプリンタは、載置部と、ケースと、カバーと、回転軸と、支持アームと、スライド機構と、を備えている。前記載置部には、記録媒体が載置される。前記ケースは、前記載置部を覆い、開口が形成されている。前記カバーは、前記ケースに設けられ、かつ、前記開口を開閉自在に構成されている。前記回転軸は、前記ケースに対して前記カバーを回転させる。前記支持アームは、一端が前記カバーに接続され、他端が前記ケースに接続され、前記カバーを支持する。前記スライド機構は、前記カバーに対して前記支持アームをスライドさせる。前記ケースに対する前記カバーの開口角度が第1角度であるときの前記カバーの回転位置を第1開位置、および、前記ケースに対する前記カバーの開口角度が前記第1角度よりも大きい第2角度であるときの前記カバーの回転位置を第2開位置としたとき、前記スライド機構は、前記カバーが前記第1開位置と前記第2開位置との間を移動するときに、前記支持アームを前記カバーに対してスライドさせるように構成されている。
上記プリンタによれば、回転軸を軸にしてケースに対してカバーを回転させることで、第1開位置にカバーを配置することができる。そして、第1開位置にカバーが配置されている状態で、スライド機構によって支持アームをカバーに対してスライドさせることで、ケースに対するカバーの開口角度が大きくなり、第2開位置にカバーを配置することができる。このように、本発明では、第1開位置と第2開位置との2つの位置でカバーを開けた状態で維持することができる。よって、作業者の作業内容に応じて、ケースに対するカバーの開口角度を2段階で設定することができる。
本発明によれば、作業内容に応じて、ケースの開口を開閉するカバーの開口角度を設定することが可能なプリンタを提供することができる。
一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの内部構成を示す斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの正面図である。 一実施形態に係るプリンタの左側面図である。 一実施形態に係るプリンタの右側面図である。 一実施形態に係るプリンタの背面図である。 一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの斜視図である。 ケースおよび中央カバーの正面図であり、中央カバーが開いている状態を示す図である。 中央カバーの左側面図であり、回転機構の周囲を示す図である。 中央カバーの左側面図であり、回転機構の周囲を示す図である。 中央カバーの左側面図であり、回転機構の周囲を示す図である。 スライド機構の周囲を示す左側面断面図である。 スライド機構の周囲を示す左側面断面図である。 第1スライド板を第2スライド板側から見た図である。 第1スライド板を第2スライド板側から見た図である。 一実施形態に係るプリンタの右側面図である。 一実施形態に係るプリンタの右側面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係るプリンタの実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら本発明を特に限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ10の斜視図である。以下の説明では、作業者がプリンタ10を正面から見たときに、作業者がプリンタ10から遠ざかる方を前方、作業者がプリンタ10に近づく方を後方とする。左、右、上、下とは、プリンタ10を正面から見たときの左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を意味するものとする。また、図面中の符号Yは主走査方向を示している。ここでは、主走査方向Yは左右方向である。図面中の符号Xは副走査方向を示している。ここでは、副走査方向Xは前後方向であり、平面視において主走査方向Yと直交している。ただし、上記方向は説明の便宜上定めた方向に過ぎず、プリンタ10の設置態様を何ら限定するものではなく、本発明を何ら限定するものでもない。
プリンタ10は、インクジェット式のプリンタである。プリンタ10は、家庭用のプリンタと比較すると主走査方向Yに長い、いわゆる大型のプリンタである。例えば、プリンタ10は業務用のプリンタである。図2は、プリンタ10の内部構成を示す斜視図である。図2では、後述するケース20が省略されている。本実施形態では、図2に示すように、プリンタ10は記録媒体5上に画像を印刷する。
記録媒体5は、例えば記録紙である。ただし、記録媒体5は記録紙に限定されない。例えば、記録媒体5には、PVC、ポリエステルなどの樹脂材料から形成されたシート、アルミや鉄などから形成された金属板、ガラス板、木材板などの比較的厚みを有するものが含まれる。
プリンタ10は、ベース部21と、ケース20(図1参照)と、中央カバー40(図1参照)と、ガイドレール15と、インクヘッドユニット60と、テーブルユニット80と、操作パネル90(図8参照)とを備えている。
ベース部21は板状の部材であり、プリンタ10の構成部品を支持するものである。ベース部21の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、平面視において矩形状の部材の前の左右両角を削ったような六角形形状である。ベース部21には、内壁22が設けられている。内壁22は、ベース部21から上方かつ主走査方向Yに延びている。内壁22には、副走査方向Xに貫通する開口(図示せず)が形成されている。後述するテーブル81は、内壁22の上記開口を通過するように構成されている。
図2に示すように、ガイドレール15は主走査方向Yに延びている。本実施形態では、ガイドレール15は、内壁22の前面に支持されており、テーブル81よりも上方に配置されている。
インクヘッドユニット60は、キャリッジ62と、キャリッジケース63と、インクヘッド66とを備えている。キャリッジ62は、ガイドレール15に摺動自在に係合している。本実施形態では、プリンタ10は、キャリッジ移動機構70を備えており、キャリッジ移動機構70は、キャリッジ62を主走査方向Yに移動させる。キャリッジ移動機構70は、左右のプーリ71、72と、無端状のベルト73と、キャリッジモータ74とを備えている。左側のプーリ71は、ガイドレール15の左端よりも左方に設けられている。右側のプーリ72は、ガイドレール15の右端よりも右方に設けられている。ベルト73は、左右のプーリ71、72に巻き掛けられている。キャリッジ62は、ベルト73に取り付けられている。ここでは、右側のプーリ72にキャリッジモータ74が接続されている。キャリッジモータ74が駆動して、右側のプーリ72が回転することで、左右のプーリ71、72の間においてベルト73が走行する。このベルト73の走行に伴い、キャリッジ62は主走査方向Yに移動する。
キャリッジケース63は、キャリッジ62に取り付けられている。インクヘッド66は、その底面が下方に露出するようにキャリッジケース63に収容されている。なお、インクヘッド66の数は特に限定されない。ここでは、インクヘッド66の数は、3つであるが、4つ以上であってもよい。図示は省略するが、インクヘッド66の底面には、複数のノズルが形成されており、それらのノズルからインクが記録媒体5に向かって吐出される。ここで、インクヘッド66から吐出されるインクは、いわゆる紫外線硬化インクである。紫外線硬化インクは、紫外線が照射されると硬化が促進されるインクである。インクヘッド66は、キャリッジ62の主走査方向Yへの移動に伴い、主走査方向Yに移動する。
テーブルユニット80は、テーブル81と、テーブル移動機構85とを有している。テーブル81には、記録媒体5が載置される。本実施形態では、テーブル81の形状は、平面視において矩形状であるが、特に限定されない。テーブル81は、ガイドレール15より下方に配置され、かつ、インクヘッド66より下方に配置されている。本実施形態では、テーブル81の主走査方向Yの長さは、ガイドレール15の主走査方向Yの長さよりも短い。ここでは、平面視においてガイドレール15の右端部分は、テーブル81から右方に突出している。なお、本実施形態では、テーブル81は、本発明の「載置部」の一例である。テーブル81は、テーブル移動機構85によって副走査方向Xに移動可能に構成されている。
ここでは、テーブル移動機構85は、テーブル81を支持するキャリッジ86と、キャリッジ86をスライド可能に支持し、副走査方向Xに延びた左右一対のスライドレール(図示せず)とを備えている。図示は省略するが、テーブル移動機構85は、さらに上記スライドレールの前方および後方に設けられた前後一対のプーリと、前後一対のプーリに巻き掛けられたベルトとを備えている。このベルトにキャリッジ86が取り付けられ、前後一対のプーリの一方に接続された駆動モータが駆動して、ベルトが走行することで、テーブル81は副走査方向Xに移動する。なお、詳しい説明は省略するが、テーブル81は、上下方向に移動可能に構成されている。
次に、ケース20について説明する。ケース20内には、上述したガイドレール15、インクヘッドユニット60、テーブルユニット80などが配置されている。本実施形態では、ケース20とベース部21によって囲まれた空間には、印刷空間24A、メンテナンス空間24Bおよび収容空間24Cが存在する。印刷空間24Aは、印刷が行われる空間であり、インクヘッド66からインクが吐出される空間である。印刷空間24Aは、平面視において少なくともテーブル81と重なる空間である。メンテナンス空間24Bは、メンテナンスが実施される空間である。ここでは、メンテナンス空間24Bは、印刷空間24Aの右方に位置している空間である。収容空間24Cは、プリンタ10を構成する部材の一部などが収容される空間であり、印刷空間24Aの左方に位置している。
ケース20は、平面視において(言い換えると、図1の上方から見て)ベース部21に支持されている。図1に示すように、ケース20は、印刷空間24A(図2参照)および収容空間24C(図2参照)を形成する第1ケース部20Aと、メンテナンス空間24B(図2参照)を形成する第2ケース部20Bとを備えている。
図3、図4、図5、図6は、それぞれプリンタ10の正面図、左側面図、右側面図、背面図である。図7、図8は、それぞれプリンタ10の斜視図である。本実施形態では、図3に示すように、第1ケース部20Aは、中央前フレーム25Aと、左前カバー25Bと、を有している。中央前フレーム25Aは、ベース部21の前端の中央部分から上方に向かって延びている。左前カバー25Bは、中央前フレーム25Aの左方に配置されており、ベース部21の前端の左部分から上方に向かって延びている。図8に示すように、左前カバー25Bは、平面視において中央前フレーム25Aから左斜め後ろ向きに傾斜するように配置されている。本実施形態では、図3に示すように、左前カバー25Bの後方であって、正面視において左前カバー25Bと重なる位置には、開口25Caが形成された左前フレーム25Cが配置されている。左前フレーム25Cは、ベース部21の前端の左部分から上方に向かって延びている。左前カバー25Bは、左前フレーム25Cの開口25Caを開閉可能に左前フレーム25Cに取り付けられている。左前カバー25Bは、左端を軸にして回転可能であり、左前カバー25Bの前面の右部には、取っ手25Eが設けられている。
図1に示すように、第1ケース部20Aは、中央上フレーム27Aと、左上フレーム27Bと、後上フレーム27Cと、後フレーム28(図6参照)と、左フレーム29(図4参照)とをさらに有している。中央上フレーム27Aは、中央前フレーム25Aよりも上方に配置されており、前斜め下向きに傾斜している。ここでは、中央上フレーム27Aと中央前フレーム25Aとの間には、開口30が形成されている。左上フレーム27Bは、中央上フレーム27Aの左方、および、開口30の左方に配置されており、前斜め下向きに傾斜している。左上フレーム27Bの上面の右部には、取っ手27Baが設けられている。
図9は、ケース20および中央カバー40の正面図であり、中央カバー40が開いている状態を示す図である。本実施形態では、図9に示すように、左上フレーム27Bと中央上フレーム27Aとの間、および左上フレーム27Bと開口30との間には、左サポートフレーム27Dが設けられている。左サポートフレーム27Dは、前斜め下方に向かって延びている。図7に示すように、後上フレーム27Cは、中央上フレーム27Aの後端(言い換えると、上端)、および、左上フレーム27Bの後端(言い換えると、上端)から後斜め下向きに傾斜している。
図6に示すように、後フレーム28は、後上フレーム27Cの後端に接続されており、後上フレーム27Cの後端から下方に向かって延びている。言い換えると、後フレーム28は、ベース部21の後端の中央部分および左部から上方に向かって延びている。後フレーム28は、1つの部材によって構成されていてもよいし、2つ以上の複数の部材によって構成されていてもよい。図4に示すように、左フレーム29は、ベース部21の左端から上方に向かって延びている。左フレーム29は、左前フレーム25C(図3参照)の左端、左上フレーム27B(図1参照)の左端、後上フレーム27C(図1参照)の左端、および、後フレーム28(図6参照)の左端に接続されている。
本実施形態では、第1ケース部20Aを構成する部品、すなわち、中央前フレーム25Aと、左前カバー25Bと、左前フレーム25Cと、中央上フレーム27Aと、左上フレーム27Bと、後上フレーム27Cと、左サポートフレーム27Dと、後フレーム28と、左フレーム29とは、金属によって形成されており、例えば板金によって構成されている。しかしながら、第1ケース部20Aを構成する部品の材料は特に限定されない。
第2ケース部20Bは、上述のようにメンテナンス空間24B(図2参照)を形成する部分である。図3に示すように、第2ケース部20Bは、開口31aが形成された右前フレーム31と、右前フレーム31の開口31aを開閉自在に設けられた右前カバー32とを備えている。右前フレーム31は、中央前フレーム25Aの右端に接続されており、図1に示すように、平面視において中央前フレーム25Aの右端から右斜め後ろに向かって傾斜している。右前フレーム31は、ベース部21の前端の右部から上方に向かって延びている。右前カバー32が閉じている状態において、右前カバー32は、右前フレーム31の前方に配置され、正面視において右前フレーム31と重なる位置に配置されている。右前カバー32は、右前フレーム31の開口31aを開閉可能に右前フレーム31に取り付けられている。ここでは、右前カバー32は、右端を軸にして回転可能である。右前カバー32の前面の左部には、取っ手32aが設けられている。
図7に示すように、第2ケース部20Bは、右フレーム33と、右サポートフレーム34と、第1右上フレーム35(図1参照)と、第2右上フレーム36と、右後フレーム37とを備えている。図5に示すように、右フレーム33は、ベース部21の右端から上方に向かって延びている。本実施形態では、右フレーム33の形状は、五角形形状である。図8に示すように、右サポートフレーム34は、右フレーム33から所定の距離離れており、右フレーム33と対向している。右サポートフレーム34は、開口30(図1参照)の右方、および、中央上フレーム27Aの右方に配置されており、前斜め下方に向かって延びている。右サポートフレーム34の下端は、右前フレーム31(図3参照)に接続されている。本実施形態では、右サポートフレーム34の短手方向に沿った断面形状は、L字状である。
図1に示すように、第1右上フレーム35は、中央上フレーム27Aの右方および右サポートフレーム34(図8参照)の上部の右方に配置されており、前斜め下方に向かって傾斜するように配置されている。本実施形態では、図8に示すように、右前フレーム31、右フレーム33、右サポートフレーム34、および、第2右上フレーム36によって囲まれることで、開口38が形成されている。第1右上フレーム35は、開口38の一部(言い換えると、平面視においてメンテナンス空間24Bの一部)を覆うように、右フレーム33と右サポートフレーム34とに連結されている。ここでは、第1右上フレーム35は、ネジ(図示せず)を介して右フレーム33および右サポートフレーム34に固定されている。
図1に示すように、第2右上フレーム36は、第1右上フレーム35の後端(言い換えると、上端)から後斜め下向きに傾斜している。図7に示すように、第2右上フレーム36の左端は、後上フレーム27Cの右端に接続されている。第2右上フレーム36の右端は、右フレーム33の上端に接続されている。
図7に示すように、右後フレーム37は、第2右上フレーム36の後端(言い換えると、上端)に接続されており、第2右上フレーム36の後端から下方に向かって延びている。言い換えると、右後フレーム37は、ベース部21の後端の右部から上方に向かって延びている。右後フレーム37は、後フレーム28の右端、および、右フレーム33の後端に接続されている。
本実施形態では、第2ケース部20Bを構成する部品、すなわち、右前フレーム31と、右前カバー32と、右フレーム33と、右サポートフレーム34と、第1右上フレーム35と、第2右上フレーム36と、右後フレーム37とは、金属によって形成されており、例えば板金によって構成されている。しかしながら、第2ケース部20Bを構成する部品の材料は特に限定されない。
なお、本実施形態では、図8に示すように、右フレーム33および右サポートフレーム34には、操作パネル90が連結されている。操作パネル90は、作業者によって操作されるものである。ここでは、作業者が操作パネル90を操作することで、印刷に関する設定、および、メンテナンス時の操作を行うことができる。操作パネル90は、パネル本体91と、パネル本体91の上面に設けられた表示画面92と、パネル本体91の上面に設けられ、作業者が操作するボタンを有する操作部93と、を備えている。操作パネル90は、パネルカバー95(図1参照)によって覆われている。パネルカバー95の上面の左部には、取っ手96(図1参照)が設けられている。
次に、中央カバー40について説明する。図9に示すように、ケース20には開口30が形成されている。開口30は、ケース20の前部の中央部分に形成されている。ここでは、開口30は、第1ケース部20Aの中央前フレーム25A、左前フレーム25C(図3参照)、左サポートフレーム27D、中央上フレーム27A、右サポートフレーム34および右前フレーム31(図3参照)によって囲まれた開口である。中央カバー40は、ケース20に設けられ、かつ、ケース20の開口30を開閉自在に構成されている。中央カバー40は、本発明のカバーの一例である。
中央カバー40の形状などは特に限定されない。以下の中央カバー40に関する説明では、特に記載がない限り、中央カバー40の状態は、開口30を閉鎖している状態である。本実施形態では、図1に示すように、中央カバー40は、中央上フレーム27Aの下端から前斜め下方に延びた矩形状の枠体41と、枠体41の下端から下方に延びた縦カバー42とを有している。
枠体41は、左サポートフレーム27Dと、右サポートフレーム34との間に配置されている。枠体41には、窓部材41aが設けられている。窓部材41aは、透明または半透明な板状の部材である。窓部材41aを形成する材料の種類は特に限定されないが、例えば窓部材41aはアクリル板によって形成されている。作業者は、中央カバー40が閉じている状態において、窓部材41aを通じてケース20内の印刷空間24A(図2参照)を視認することができる。
図10、図11、図12は、それぞれ中央カバー40の左側面図であり、回転機構45の周囲を示す図である。図10、図11、図12では、それぞれ中央カバー40が後述する閉位置P23、第1開位置P21、第2開位置P22に配置された状態が示されている。図10〜図12に示すように、中央カバー40は、ケース20に対して回転可能である。ここでは、中央カバー40は、中央カバー40の上端(言い換えると、枠体41の上端)を軸にして回転可能である。ここでは、プリンタ10は、回転機構45を備えており、この回転機構45によって中央カバー40は、ケース20に対して回転する。
プリンタ10は、回転軸46と、一対の支持アーム47L、47R(図9参照)とを有している。本実施形態では、回転機構45は、回転軸46と一対の支持アーム47L、47Rとによって構成されている。回転軸46は、ケース20に対して中央カバー40を回転させるものであり、中央カバー40が回転する際の軸となるものである。回転軸46は、中央カバー40の枠体41の上部に設けられている。回転軸46は、主走査方向Yに延びている。詳しい図示は省略するが、回転軸46の左右両端部は、ケース20に接続されている。
図9に示すように、一対の支持アーム47L、47Rは、ケース20に対して回転可能に構成された中央カバー40を支持するものである。本実施形態では、一対の支持アーム47L、47Rによって、ケース20と中央カバー40とは繋がっている。左の支持アーム47Lは、中央カバー40の左端部分に設けられ、右の支持アーム47Rは、中央カバー40の右端部分に設けられている。なお、2つの支持アーム47L、47Rのうちの一方の支持アームは省略されてもよい。
本実施形態では、一対の支持アーム47L、47Rの構成は同じである。そのため、以下では、左の支持アーム47Lについて説明し、右の支持アーム47Rの説明は適宜省略する。図12に示すように、支持アーム47Lの一端は、中央カバー40に接続され、支持アーム47Lの他端は、ケース20に接続されている。詳しくは、支持アーム47Lの一端は、中央カバー40の枠体41に回転可能に接続されている。ここでは、支持アーム47Lの一端は、枠体41の開口30(図9参照)側の面に設けられている。支持アーム47Lの他端は、ケース20の開口30を形成する部位に回転可能に接続されている。ここでは、支持アーム47Lの他端は、ケース20の左サポートフレーム27Dに設けられている。
支持アーム47Lは、折り畳み可能に構成されている。本実施形態では、支持アーム47Lは、スライドアーム部48Aと、第1アーム部48Bと、第2アーム部48Cとを有している。スライドアーム部48Aは、支持アーム47Lの一端部を構成しており、中央カバー40に対してスライド可能に設けられている。本実施形態では、中央カバー40は、中央カバー40におけるケース20の開口30側の面に形成されたブラケット43を備えている。具体的に、ブラケット43は、中央カバー40の枠体41の開口30側の面の左上部に設けられている。このブラケット43は、枠体41の開口30側の面の右上部にも設けられている。詳しい説明は後述するが、スライドアーム部48Aは、ブラケット43に対してスライド可能である。
第1アーム部48Bの一端は、スライドアーム部48Aに対して回転可能に接続されている。ここでは、第1アーム部48Bの一端とスライドアーム部48Aとは、第1回転軸49Aによって連結されている。第1回転軸49Aは主走査方向Yに延びている。第1アーム部48Bは、第1回転軸49Aを中心に回転可能である。
第2アーム部48Cの一端は、第1アーム部48Bの他端に対して回転可能に接続されている。ここでは、第2アーム部48Cの一端と第1アーム部48Bの他端とは、第2回転軸49Bによって連結されている。第2回転軸49Bは主走査方向Yに延びている。第2アーム部48Cは、第2回転軸49Bを中心に第1アーム部48Bに対して回転可能である。第2アーム部48Cの他端は、ケース20に回転可能に接続されている。ここでは、第2アーム部48Cの他端とケース20の左サポートフレーム27D(図9参照)とは、第3回転軸49Cによって連結されている。第3回転軸49Cは主走査方向Yに延びている。第2アーム部48Cは、第3回転軸49Cを中心にケース20に対して回転可能である。
本実施形態では、側面視において、第1アーム部48Bの幅は、スライドアーム部48Aに向かうにしたがって短くなっている。側面視において第1アーム部48Bは、L字状である。側面視において、第1アーム部48Bの幅は、第2アーム部48Cの幅よりも短い。しかしながら、第1アーム部48Bの幅は、第2アーム部48Cの幅と同じであってもよいし、第2アーム部48Cの幅よりも長くてもよい。ここで、幅とは、短手方向の長さであり、側面視においてその部材の軸と直交する方向の長さのことである。本実施形態では、第1アーム部48Bの軸方向の長さは、第2アーム部48Cの軸方向の長さよりも短い。しかしながら、第1アーム部48Bの軸方向の長さは、第2アーム部48Cの軸方向の長さと同じであってもよいし、第2アーム部48Cの軸方向の長さよりも長くてもよい。
本実施形態では、プリンタ10はスライド機構50を備えており、スライド機構50は、支持アーム47L、47Rを中央カバー40に対してスライドさせる機構である。なお、スライド機構50の構成は特に限定されない。図13、図14は、それぞれスライド機構50の周囲を示す左側面断面図である。図13、図14は、それぞれ中央カバー40が閉位置P23、第2開位置P22に配置された状態が示されている。本実施形態では、図13、図14に示すように、スライド機構50は、第1スライド板51と、第2スライド板52と、第3スライド板53とを有している。
第1スライド板51は、本発明の「第1スライド部」の一例である。第1スライド板51は、中央カバー40に設けられている。本実施形態では、第1スライド板51は、中央カバー40の枠体41のブラケット43に設けられている。ここでは、図12に示すように、第1スライド板51は、枠体41の表面に対して傾斜している。詳しくは、第1スライド板51は、側面視において回転軸46に接近するにしたがって枠体41に近づくように傾斜している。
図15、図16は、それぞれ第1スライド板51を裏側面(言い換えると、後述する第2スライド板52側)から見た図である。図15、図16では、それぞれ中央カバー40に対する支持アーム47Lの一端の位置が後述する第1位置P11、第2位置P12に配置された状態が示されている。図15および図16において、符号D1は、中央カバー40に対して支持アーム47Lがスライドする方向であるスライド方向を示している。本実施形態では、図15、図16に示すように、第1スライド板51には、長孔の係合孔55が形成されている。係合孔55は、スライド方向D1に沿って延びた孔である。言い換えると、係合孔55は、第1スライド板51の所定の位置から、回転軸46(図12参照)とは反対方向へ延びた長孔である。図15では、第1スライド板51の下方に回転軸46が位置している。本実施形態では、係合孔55の回転軸46とは反対側の端の位置を第1位置P11とし、係合孔55内の回転軸46側の端の位置を第2位置P12とする。係合孔55は、第1位置P11から第2位置P12に亘って第1スライド板51に長孔状に形成されている。
図13に示すように、第2スライド板52は、支持アーム47Lのスライドアーム部48Aに設けられている。第2スライド板52は、中央カバー40のブラケット43に形成された第1スライド板51と対向し、第1スライド板51に対してスライド可能に構成されている。
第3スライド板53は、第2スライド板52と共に第1スライド板51を挟むものである。第3スライド板53は、第1スライド板51および第2スライド板52と対向している。本実施形態では、第2スライド板52と第3スライド板53とは、2つの係合ネジ56A、56Bによって連結されている。
本実施形態では、第1スライド板51、第2スライド板52および第3スライド板53は、金属製であり、板金である。しかしながら、第1スライド板51、第2スライド板52および第3スライド板53を形成する材料は特に限定されない。
係合ネジ56A、56Bは、第2スライド板52から第3スライド板53に向かって突出しており、係合ネジ56A、56Bの頭部は、第2スライド板52側に配置されている。2つの係合ネジ56A、56Bは、図15に示すように、第2スライド板52のスライド方向D1(ここでは、第1位置P11から第2位置P12に向かう方向、および、第2位置P12から第1位置P11へ向かう方向)に並ぶように、第2スライド板52に取り付けられている。なお、係合ネジ56A、56Bの数は特に限定されず、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
本実施形態では、係合ネジ56A、56Bは、本発明の係合突起の一例である。係合ネジ56A、56B(詳しくは、係合ネジ56A、56Bの螺子部)は、第1スライド板51に形成された係合孔55に係合する。ここで、第1スライド板51に対して第2スライド板52および第3スライド板53がスライドするとき、係合ネジ56A、56Bは係合孔55内を移動する。本実施形態では、図13に示すように、係合孔55の回転軸46とは反対側の端(図13では第1スライド板51の左上に回転軸46が配置されている)に係合ネジ56Bが配置されたときの中央カバー40に対する支持アーム47Lの一端の位置が第1位置P11である。また、図14に示すように、係合孔55の回転軸46側の端(図14では第1スライド板51の上方に回転軸46が配置されている)に係合ネジ56Bが配置されたときの中央カバー40に対する支持アーム47Lの一端の位置が第2位置P12である。スライド機構50は、第1位置P11と第2位置P12との間で支持アーム47Lを中央カバー40に対してスライドさせるように構成されている。
本実施形態では、係合ネジ56A、56Bの螺子部には、セルスペーサ57が挿入されている。セルスペーサ57の材料は特に限定されないが、例えばセルスペーサ57は、炭素鋼によって形成されている。
本実施形態では、第1スライド板51と第2スライド板52との間には、一対の第1滑りシート58A、58Bが設けられている。ここでは、第1滑りシート58Aは、第2スライド板52の第1スライド板51側の面に設けられている。第1滑りシート58Bは、第1スライド板51の第2スライド板52側の面に設けられている。また、第1スライド板51と第3スライド板52との間には、一対の第2滑りシート58C、58Dが設けられている。ここでは、第2滑りシート58Cは、第3スライド板53の第1スライド板51側の面に設けられている。第2滑りシート58Dは、第1スライド板51の第3スライド板53側の面に設けられている。なお、第1滑りシート58A、58Bおよび第2滑りシート58C、58Dの材料の種類は特に限定されない。例えば、第1滑りシート58A、58Bおよび第2滑りシート58C、58Dは、樹脂によって形成されている。
図17、図18は、プリンタ10の右側面図である。図17は、中央カバー40が第1開位置P21に配置されている状態を示し、図18は、中央カバー40が第2開位置P22に配置されている状態を示している。なお、図5の右側面図は、中央カバー40が閉位置P23に配置されている状態を示している。本実施形態では、図17に示すように、ケース20に対する中央カバー40との開口角度が第1角度R1であるときの中央カバー40の回転位置を第1開位置P21という。また、図18に示すように、ケース20に対する中央カバー40との開口角度が第1角度R1よりも大きい第2角度R2のときの中央カバー40の回転位置を第2開位置P22という。また、図5に示すように、中央カバー40がケース20の開口30を閉鎖しているときの中央カバー40の回転位置を閉位置という。ここで、「中央カバー40がケース20の開口30を閉鎖している」には、中央カバー40が開口30を完全に閉鎖している状態はもちろんのこと、中央カバー40の下端(ここでは、縦カバー42の下端)と中央前フレーム25Aとの間にわずかな間隙(例えば作業者の指が入らない程度。概ね5mm〜20mm。例えば10mm)が形成されているものも含まれる。上記開口角度とは、側面視において、パネルカバーの上面と、中央カバー40の枠体41とが成す角度のことをいう。
本実施形態では、図17および図18に示すように、中央カバー40は第1開位置P21で姿勢を維持することが可能であり、かつ、第2開位置P22で姿勢を維持することが可能である。図10に示すように、例えば中央カバー40が閉位置P23に配置されているとき、支持アーム47Lは、第1アーム部48Bと第2アーム部48Cとが折り畳まれた状態となる。このとき、図13に示すように、支持アーム47Lの一端、すなわち、スライドアーム部48Aは、第1位置P11に配置されており、図15に示すように、中央カバー40の係合孔55の回転軸46とは反対側の端(図15では上側の端)に、スライドアーム部48Aの係合ネジ56Bが突き当てられた状態となる。
中央カバー40が閉位置P23から第1開位置P21に移動する際、第1アーム部48Bと第2アーム部48Cとは、第2回転軸49Bを軸にして相互が回転し、図11に示すように、第1アーム部48Bと第2アーム部48Cとは折り畳まれた状態から開いた状態へと徐々に位置が変化する。このとき、中央カバー40に対する支持アーム47Lのスライドアーム部48Aの位置は変わらず、第1位置P11の状態が維持される。すなわち、中央カバー40が閉位置P23から第1開位置P21に移動する際、支持アーム47Lのスライドアーム部48Aは、中央カバー40に対してスライドしない。
なお、中央カバー40が第1開位置P21に配置されているとき、第2開位置P22側に向かう力のモーメントと、閉位置P23側に向かう力のモーメントが釣り合った状態となる。そのため、中央カバー40は、第1開位置P21の位置で姿勢を維持することができる。なお、中央カバー40は、中央カバー40が第1開位置P21の位置で姿勢を維持させるためのロック機構を有していてもよい。
次に、中央カバー40に対して第2開位置P22側に向かって力をかけることで、中央カバー40は、第1開位置P21から第2開位置P22に向かってスライド方向D1(図15参照)に移動する。本実施形態では、スライド機構50は、中央カバー40が第1開位置P21と第2開位置P22との間を移動するときに、支持アーム47L、47Rを中央カバー40に対してスライドさせるように構成されている。中央カバー40が第1開位置P21から第2開位置P22に移動する際、図15および図16に示すように、中央カバー40に対する支持アーム47Lのスライドアーム部48Aの位置が第1位置P11から第2位置P12へと移動する。すなわち、中央カバー40が第1開位置P21から第2開位置P22に移動する際、第1スライド板51に対して、第2スライド板52および第3スライド板53が下方にスライドするため、中央カバー40に対してスライドアーム部48Aが下方にスライドする。このとき、第1スライド板51に形成された係合孔55内を、係合ネジ56A、56Bが下方に向かって移動する。そして、図16に示すように、係合孔55の回転軸46側の端(図16では下側の端)に係合ネジ56Aが突き当てられたとき、スライドアーム部48Aは第2位置P12に配置される。このように、中央カバー40に対してスライドアーム部48Aが下方にスライドすることで、図12に示すように、第1アーム部48Bと第2アーム部48Cとが更に開いた状態になる。このとき、開口角度が徐々に大きくなり、中央カバー40が第2開位置P22に配置された状態となる。
以上、本実施形態では、回転機構45によってケース20に対して中央カバー40を回転させることで、図17に示すように、第1開位置P21に中央カバー40を配置することができる。そして、第1開位置P21において中央カバー40が支持されている状態で、スライド機構50によって支持アーム47L、47Rを中央カバー40に対してスライドさせることで中央カバー40が後方に移動するため、図18に示すようにケース20に対する中央カバー40の開口角度が大きくなり、第2開位置P22に中央カバー40を配置することができる。このように、本実施形態では、第1開位置P21と第2開位置P22との2つの回転位置で中央カバー40を開けた状態で姿勢を維持することができる。よって、作業者の作業内容に応じて、ケース20に対する中央カバー40の開口角度を2段階で設定することができる。
本実施形態では、図17に示すように、中央カバー40の回転位置が第1開位置P21のとき、プリンタ10の設置面に対する中央カバー40の開口角度が90度以下となり、中央カバー40が前傾姿勢となる。そのため、第1開位置P21は、中央カバー40の開口角度をそれ程大きくしないで行うことが可能な作業をするときに有効である。一方、図18に示すように、中央カバー40の回転位置が第2開位置P22のとき、プリンタ10の設置面に対する中央カバー40の開口角度が90度より大きくなり、中央カバー40は、中央カバー40の自重によって後方に倒れこむ。よって、第2開位置P22では、中央カバー40の姿勢を安定させることができる。そのため、第2開位置P22は、中央カバー40の開口角度を大きくし、作業者の視界を確保するような作業をするときに有効である。
本実施形態では、図12に示すように、支持アーム47L、47Rは、中央カバー40のブラケット43にスライド可能なスライドアーム部48Aと、一端がスライドアーム部48Aに対して回転可能に接続された第1アーム部48Bと、一端が第1アーム部48Bの他端に対して回転可能に接続され、他端が中央カバー40に回転可能に接続された第2アーム部48Cと、をそれぞれ有している。よって、中央カバー40が閉位置P23から第1開位置P21、および、第1開位置P21から第2開位置P22に位置が変更される際、スライドアーム部48A、第1アーム部48Bおよび第2アーム部48Cの相対的な位置を変更させることでスムーズに中央カバー40を開けることができる。また、図10に示すように、中央カバー40が閉位置P23のとき、第1アーム部48Bを中心にして支持アーム47L、47Rが回動するため、支持アーム47L、47Rを折り畳むことができる。よって、コンパクト化を図ることができる。
本実施形態では、スライド機構50は、図13に示すように、第1スライド板51と、第2スライド板52と、係合ネジ56A、56Bとを有している。図15に示すように、第1スライド板51には、スライド方向D1に延びた係合孔55が形成され、第1スライド板51は中央カバー40のブラケット43に設けられている。図13に示すように、第2スライド板52は、スライドアーム部48Aに設けられ、第1スライド板51に対してスライド可能である。係合ネジ56A、56Bは、第2スライド板52から第1スライド板51に向かって突出し、係合孔55に係合可能である。このように、係合ネジ56A、56Bを係合孔55に係合させることで、係合孔55は、第1スライド板51に対する第2スライド板52のスライドのガイドの役割を担う。よって、第1スライド板51に対して第2スライド板52を第1位置P11から第2位置P12、および、第2位置P12から第1位置P11にスムーズにスライドさせることができる。
本実施形態では、係合ネジ56A、56Bは、複数(ここでは2つ)設けられている。このことによって、第1スライド板51に対して第2スライド板52がズレ難くなり、第1スライド板51に対して第2スライド板52を第1位置P11から第2位置P12、および、第2位置P12から第1位置P11によりスムーズにスライドさせることができる。
本実施形態では、本発明の係合突起は、係合ネジ56A、56Bによって実現されている。このことによって、複雑な鋳型を作製することなく、第2スライド板52に係合ネジ56A、56Bを挿入するという簡単な手順で、スライド機構50を実現することができる。
本実施形態では、スライド機構50は、図13に示すように、係合ネジ56A、56Bが挿入されるセルスペーサ57を有している。このことによって、第1スライド板51に対して第2スライド板52がスライドするとき、係合孔55の周囲の端は、セルスペーサ57に適宜接触しながら第2スライド板52はスライドされる。係合孔55の周囲の端とセルスペーサ57が接触することで、係合孔55と係合ネジ56A、56Bとの間の抵抗を安定的に低減することができる。したがって、第1スライド板51に対して第2スライド板52を第1位置P11から第2位置P12、および、第2位置P12から第1位置P11によりスムーズにスライドさせることができる。
本実施形態では、第2スライド板52における第1スライド板51の部分には、第1滑りシート58Aが設けられている。第1スライド板51における第2スライド板52側の部分には、第1滑りシート58Bが設けられている。第1滑りシート58A、58Bは、樹脂によって形成されている。仮に、第1滑りシート58A、58Bが省略されている場合、金属製の第1スライド板51と、金属製の第2スライド板52とが接触しながら相対的にスライドする。このとき、第1スライド板51と第2スライド板52との間から磨耗粉が発生することがあり得る。このような磨耗粉がテーブル81に載置された記録媒体5に付着した場合、この磨耗粉に起因して印刷の品質が低下するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、第1スライド板51に対して第2スライド板52がスライドする際、第1滑りシート58A、58Bが接触するため、上記のような磨耗粉は発生しない。よって、磨耗粉の発生に起因して印刷の品質が低下することを防止することができる。
本実施形態では、スライド機構50は、第2スライド板52と共に第1スライド板51を挟むように第2スライド板52と対向し、係合ネジ56A、56Bが連結する第3スライド板53を有している。このことによって、第2スライド板52が第1スライド板51に対して浮き難くすることができる。よって、第1スライド板51に対して第2スライド板52を第1位置P11から第2位置P12、および、第2位置P12から第1位置P11によりスムーズにスライドさせることができる。
本実施形態では、第3スライド板53における第1スライド板51の部分には、第2滑りシート58Cが設けられている。第1スライド板51における第3スライド板53側の部分には、第2滑りシート58Dが設けられている。第2滑りシート58C、58Dは、樹脂によって形成されている。仮に、第2滑りシート58C、58Dが省略されている場合、金属製の第1スライド板51と、金属製の第3スライド板53とが接触しながら相対的にスライドする。このとき、第1スライド板51と第3スライド板53との間から磨耗粉が発生することがあり得る。このような磨耗粉がテーブル81に載置された記録媒体5に付着した場合、この磨耗粉に起因して印刷の品質が低下するおそれがある。しかしながら、本実施形態では、第1スライド板51に対して第3スライド板53がスライドする際、第2滑りシート58C、58Dが接触するため、上記のような磨耗粉は発生しない。よって、磨耗粉の発生に起因して印刷の品質が低下することを防止することができる。
以上、一実施形態に係るプリンタ10について説明した。上記実施形態では、係合ネジ56A、56Bが本発明の係合突起であった。しかしながら、係合突起は、係合ネジ56A、56Bに限定されない。例えば、係合突起は、第2スライド板52と一体成形された部位であってもよい。
上記実施形態では、支持アーム47L、47Rは、スライドアーム部48A、第1アーム部48Bおよび第2アーム部48Cによってそれぞれ構成されていた。しかしながら、支持アーム47L、47Rを構成する部材数は3つに限定されず、4つ以上の部材によって構成されていてもよい。
10 プリンタ
20 ケース
30 開口
40 中央カバー(カバー)
43 ブラケット
45 回転機構
46 回転軸
47L、47R 支持アーム
48A スライドアーム部
48B 第1アーム部
48C 第2アーム部
50 スライド機構

Claims (9)

  1. 記録媒体が載置される載置部と、
    前記載置部を覆い、開口が形成されたケースと、
    前記ケースに設けられ、かつ、前記開口を開閉自在に構成されたカバーと、
    前記ケースに対して前記カバーを回転させる回転軸と、
    一端が前記カバーに接続され、他端が前記ケースに接続され、前記カバーを支持する支持アームと、
    前記カバーに対して前記支持アームをスライドさせるスライド機構と、
    を備え、
    前記ケースに対する前記カバーの開口角度が第1角度であるときの前記カバーの回転位置を第1開位置、および、前記ケースに対する前記カバーの開口角度が前記第1角度よりも大きい第2角度であるときの前記カバーの回転位置を第2開位置としたとき、
    前記スライド機構は、前記カバーが前記第1開位置と前記第2開位置との間を移動するときに、前記支持アームを前記カバーに対してスライドさせるように構成されている、プリンタ。
  2. 前記カバーは、前記カバーにおける前記ケースの前記開口側の面に形成されたブラケットを有し、
    前記支持アームは、
    前記ブラケットにスライド可能なスライドアーム部と、
    一端が前記スライドアーム部に対して回転可能に接続された第1アーム部と、
    一端が前記第1アーム部の他端に対して回転可能に接続され、他端が前記カバーに対して回転可能に接続された第2アーム部と、
    を有している、請求項1に記載されたプリンタ。
  3. 前記カバーに対して前記支持アームがスライドする方向をスライド方向としたとき、
    前記スライド機構は、
    前記スライド方向に延びた係合孔が形成され、前記ブラケットに設けられた第1スライド部と、
    前記スライドアーム部に設けられ、前記第1スライド部に対してスライド可能な第2スライド部と、
    前記第2スライド部から前記第1スライド部に向かって突出し、前記係合孔に係合可能な係合突起と、
    を有している、請求項2に記載されたプリンタ。
  4. 前記係合突起は、前記第2スライド部に複数設けられている、請求項3に記載されたプリンタ。
  5. 前記係合突起は、前記第2スライド部に取り付けられたネジである、請求項3または4に記載されたプリンタ。
  6. 前記スライド機構は、前記係合突起が挿入されるセルスペーサを有している、請求項3から5までの何れか1つに記載されたプリンタ。
  7. 前記第1スライド部における前記第2スライド部側の部分、および、前記第2スライド部における前記第1スライド部側の部分は、それぞれ金属によって形成され、
    前記第1スライド部における前記第2スライド部側の部分と、前記第2スライド部における前記第1スライド部(51)側の部分とには、それぞれ樹脂によって形成された第1滑りシートが設けられている、請求項3から6までの何れか1つに記載されたプリンタ。
  8. 前記第1スライド部は板状であり、
    前記スライド機構は、前記第2スライド部と共に前記第1スライド部を挟むように前記第2スライド部と対向し、前記係合突起が連結する第3スライド部を有している、請求項3から7までの何れか1つに記載されたプリンタ。
  9. 前記第1スライド部における前記第3スライド部側の部分、および、前記第3スライド部における前記第1スライド部側の部分は、それぞれ金属によって形成され、
    前記第1スライド部における前記第3スライド部側の部分と、前記第3スライド部における前記第1スライド部側の部分とには、それぞれ樹脂によって形成された第2滑りシートが設けられている、請求項8に記載されたプリンタ。
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