JP2020151843A - 刃先交換式ドリル、切削インサートおよびドリル本体 - Google Patents

刃先交換式ドリル、切削インサートおよびドリル本体 Download PDF

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Abstract

【課題】スラッジがドリル本体の先端側から切削インサートとインサート取付座との当接部位に入り込むのを防ぐ。【解決手段】軸線O回りに回転されるドリル本体1の先端部に形成されたインサート取付座6に切刃14が形成された切削インサートが着脱可能に取り付けられ、インサート取付座6にはドリル本体1の先端側を向く底面6aと底面6aに対して先端側に延びてドリル回転方向Tを向く壁面6bが形成され、切削インサートにはドリル本体1の後端側を向いて底面6aに着座させられる着座面15と、ドリル回転方向Tとは反対側を向いて壁面6bに当接させられる当接面16と、当接面16の先端側において当接面16よりもドリル回転方向Tとは反対側に突出する凸部17と、先端逃げ面12から着座面15に貫通する取付孔とが形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りに回転されるドリル本体の先端部にインサート取付座が形成され、このインサート取付座に切削インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリル、このような刃先交換式ドリルのインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサート、およびこのような刃先交換式ドリルのドリル本体に関するものである。
このような刃先交換式ドリルとして、例えば特許文献1には、ドリル本体のインサート取付座には、軸線に対して垂直に延びる分割面と、この分割面に隣接するトルク伝達面が形成されるとともに、切削インサートには、軸線に対して垂直に延びる分割面と、この分割面から先端逃げ面に向けて延びて先端逃げ面に隣接するトルク受け面が形成され、この切削インサートが締結ネジによってインサート取付座に着脱可能に取り付けられたものが記載されている。
欧州特許第2408581号明細書
ところが、この特許文献1に記載された刃先交換式ドリルでは、切削インサートのトルク受け面が先端逃げ面と隣接して交差しており、このトルク受け面とドリル本体のトルク伝達面との当接部位が刃先交換式ドリルの先端部に露出することになる。このため、特にクーラントを供給しながら穴明け加工を行う湿式切削の場合には、切削によって生成された細かい切粉がクーラントとともにスラッジとなってドリル本体の先端側からトルク受け面とトルク伝達面との当接部位に入り込み易く、このスラッジによってトルク受け面やトルク伝達面が摩耗してドリル寿命の短縮を招くおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、このようなスラッジがドリル本体の先端側から切削インサートとインサート取付座との当接部位に入り込むのを防いで、ドリル寿命が短縮されるのを防止することが可能な刃先交換式ドリル、このような刃先交換式ドリルのインサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサート、およびこのような刃先交換式ドリルのドリル本体を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するため、本発明の刃先交換式ドリルは、軸線回りに回転されるドリル本体の先端部にインサート取付座が形成され、このインサート取付座に切削インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリルであって、上記ドリル本体の先端部外周には、該ドリル本体の先端面に開口して後端側に延びる本体切屑排出溝が形成されるとともに、上記切削インサートには、該切削インサートの先端逃げ面に開口して上記本体切屑排出溝に連通するインサート切屑排出溝が形成されており、このインサート切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され、上記インサート取付座には、上記ドリル本体の先端側を向く底面と、この底面に対して上記ドリル本体の先端側に延びてドリル回転方向を向く壁面と、上記底面に開口するネジ孔とが形成されるとともに、上記切削インサートには、上記ドリル本体の後端側を向いて上記底面に着座させられる着座面と、ドリル回転方向とは反対側を向いてドリル回転方向から上記壁面に当接させられる当接面と、この当接面の先端側において上記当接面よりもドリル回転方向とは反対側に突出する凸部と、上記先端逃げ面から上記着座面に貫通する取付孔とが形成され、該切削インサートは上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記ネジ孔にねじ込まれることにより上記インサート取付座に取り付けられることを特徴とする。
すなわち、本発明の刃先交換式ドリルは、軸線回りに回転されるドリル本体の先端部にインサート取付座が形成され、このインサート取付座に切削インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリルであって、上記ドリル本体の先端部外周には、該ドリル本体の先端面に開口して後端側に延びる本体切屑排出溝が形成されるとともに、上記切削インサートには、該切削インサートの先端逃げ面に開口して上記本体切屑排出溝に連通するインサート切屑排出溝が形成されており、このインサート切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され、上記インサート取付座には、上記ドリル本体の先端側を向く底面と、この底面に対して上記ドリル本体の先端側に延びてドリル回転方向を向く壁面と、上記底面に開口するネジ孔とが形成されるとともに、上記切削インサートには、上記ドリル本体の後端側を向いて上記底面に着座させられる着座面と、ドリル回転方向とは反対側を向いてドリル回転方向から上記壁面に当接させられる当接面と、この当接面の先端部からドリル回転方向とは反対側に突出する凸部と、上記先端逃げ面から上記着座面に貫通する取付孔とが形成され、該切削インサートは上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記ネジ孔にねじ込まれることにより上記インサート取付座に取り付けられ、こうして上記切削インサートが上記インサート取付座に取り付けられた状態で、上記当接面と上記壁面との当接部位の先端部は上記凸部によって覆われることを特徴とする。
また、本発明の切削インサートは、上述のような刃先交換式ドリルの上記ドリル本体における上記ドリル本体の上記インサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサートであって、インサート本体の先端逃げ面に開口して上記本体切屑排出溝に連通するインサート切屑排出溝が形成されており、このインサート切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され、上記ドリル本体の後端側を向いて上記インサート取付座の上記底面に着座させられる着座面と、ドリル回転方向とは反対側を向いてドリル回転方向から上記インサート取付座の上記壁面に当接させられる当接面と、この当接面の先端側において上記当接面よりもドリル回転方向とは反対側に突出する凸部と、上記先端逃げ面から上記着座面に貫通する取付孔とが形成されることを特徴とする。
さらに、本発明のドリル本体は、上述のような刃先交換式ドリルにおけるドリル本体であって、先端部にインサート取付座が形成されるとともに、先端部外周には先端面に開口して後端側に延びる本体切屑排出溝が形成され、上記インサート取付座には、先端側を向く底面と、この底面に対して先端側に延びてドリル回転方向を向く壁面と、上記底面に開口して上記クランプネジがねじ込まれるネジ孔とが形成されていることを特徴とする。
このような構成の刃先交換式ドリル、切削インサート、およびドリル本体においては、切削インサートのドリル回転方向とは反対側を向いてドリル回転方向からインサート取付座の上記壁面(トルク伝達面)に当接させられる当接面(トルク受け面)の先端側において上記当接面よりもドリル回転方向とは反対側に突出する凸部が形成されており、切削インサートの上記当接面は先端逃げ面に隣接することがなく不連続とされる。そして、切削インサートがインサート取付座に取り付けられた状態では、上記凸部は、当接面と壁面との当接部位の先端側に配設されることになり、この当接部位が上記凸部によって覆われるので、これらの切削インサートの当接面とインサート取付座の壁面との当接部位が刃先交換式ドリルの先端部に露出することがない。
このため、クーラントを供給しながら穴明け加工を行う湿式切削の場合でも、切削によって生成された細かい切粉がクーラントとともにスラッジとなってドリル本体の先端側から切削インサートの当接面とインサート取付座の壁面との当接部位に入り込むのを防ぐことができ、このようなスラッジによって当接面や壁面に摩耗が生じるのを防ぐことができる。従って、上述のような構成の刃先交換式ドリル、切削インサート、およびドリル本体によれば、このような摩耗によってドリル寿命が短縮されるのを防ぐことができ、長期に亙って安定した穴明け加工を行うことが可能となる。
ところで、このような刃先交換式ドリルでは、こうして長期に亙って穴明け加工を行ううちに切刃に摩耗が生じて切れ味が鈍ると、切削インサートの先端逃げ面を再研磨して再研磨した先端逃げ面とインサート切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面との交差稜線部に新たな切刃を研ぎ付けることがある。そこで、このような場合に、上記凸部には、ドリル回転方向とは反対側を向いて上記先端逃げ面と隣接する側面を形成することにより、この側面の軸線方向の幅を確認することによって再研磨の可否を目視によって確認することができる。
また、特許文献1に記載された刃先交換式ドリルでは、切削インサートの分割面に軸部が形成されるとともに、インサート取付座の分割面には孔部が形成されていて、この孔部に軸部が挿入される。ところが、この孔部は内周面が連続した円形孔であり、この孔部がドリル本体を貫通していない止まり孔であって孔部の内径と切削インサートの軸部の外径との差が小さいと、軸部を挿入した際に孔部内の空気が圧縮されて、その圧力により切削インサートを押し出す力が作用してしまう。
そこで、上記構成の刃先交換式ドリルにおいては、上記切削インサートの着座面と上記インサート取付座の底面とのうち、一方には上記軸線を中心とする軸部を形成するとともに、他方には上記軸部を嵌め入れ可能な孔部を上記軸線を中心として形成し、ただし上記孔部は、上記本体切屑排出溝または上記インサート切屑排出溝に開口していることが望ましい。
これにより、孔部が底面を有する止まり孔である場合に、孔部の内径と軸部の外径との差を小さくしても、孔部内の空気は本体切屑排出溝またはインサート切屑排出溝への開口部から排出されるので、切削インサートを押し出す力が作用することがない。そして、このように孔部の内径と軸部の外径との差を小さくすることにより、切削インサートの切刃の振れ精度を確保することができる。
さらに、上記壁面と上記当接面とを、上記ドリル本体の外周側が内周側よりも上記軸線方向の幅が幅広となるように形成することにより、穴明け加工時に最も大きな切削負荷が作用するドリル本体の外周側における壁面への当接面の当接面積を大きく確保することができる。このため、インサート取付座のドリル本体最外周に作用する応力を低減することができる。
また、上記インサート取付座には、上記底面と上記壁面とが交差する隅角部に、上記底面と上記壁面に対して凹む凹部を上記本体切屑排出溝から上記ドリル本体の外周面にかけて形成することにより、切削インサートの着座面と当接面との交差稜線部がインサート取付座の底面と壁面とが交差する隅角部と干渉して切削インサートの取付安定性が損なわれるのを防ぐことができる。
そして、このような凹部を形成した場合において、上記凹部の断面積を、上記本体切屑排出溝側の開口部よりも上記ドリル本体の外周面側の開口部が大きくなるようにすることにより、上述のように穴明け加工時に最も大きな切削負荷が作用するドリル本体の外周面側においては、凹部への応力集中を緩和することができる。一方、本体切屑排出溝側の開口部の断面積は小さいので、壁面が形成されるドリル本体の凸壁部の剛性が損なわれることがない。
さらに、上記壁面と上記本体切屑排出溝の内周面との交差稜線部に面取りを施すことにより、この交差稜線部が鋭いエッジのままの場合と比べて傷が付くのを防ぐことが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、クーラントを供給しながら穴明け加工を行う湿式切削においても、切粉がクーラントとともにスラッジとなってドリル本体の先端側から切削インサートの当接面とインサート取付座の壁面との当接部位に入り込むのを防ぐことができるので、これら当接面や壁面に摩耗が生じるのを防止して、長期に亙って安定した穴明け加工を行うことが可能となる。
本発明における刃先交換式ドリルの第1の実施形態を示す第1の斜視図である。 図1に示す実施形態を別の方向から見た第2の斜視図である。 図1に示す実施形態の正面図である。 図1に示す実施形態の図3における矢線A方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の図3における矢線B方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の図3における矢線C方向視の側面図である。 図1に示す実施形態の分解図である。 本発明におけるドリル本体の第1の実施形態を示す正面図である。 図8に示す実施形態の矢線A方向視の側面図である。 本発明における切削インサートの第1の実施形態を示す第1の斜視図である。 図10に示す実施形態を別の方向から見た第2の斜視図である。 図10に示す実施形態の正面図である。 図10に示す実施形態の図12における矢線A方向視の側面図である。 図10に示す実施形態の図12における矢線B方向視の側面図である。 本発明における刃先交換式ドリルの第2の実施形態を示す第1の斜視図である。 図15に示す実施形態を別の方向から見た第2の斜視図である。 図15に示す実施形態の正面図である。 図15に示す実施形態の図16における矢線A方向視の側面図である。 図15に示す実施形態の図16における矢線B方向視の側面図である。 図15に示す実施形態の図16における矢線C方向視の側面図である。 図15に示す実施形態の分解図である。 本発明におけるドリル本体の第2の実施形態を示す正面図である。 図22に示す実施形態の矢線A方向視の側面図である。 図22に示す実施形態の矢線B方向視の側面図である。 本発明における切削インサートの第2の実施形態を示す第1の斜視図である。 図25に示す実施形態を別の方向から見た第2の斜視図である。 図25に示す実施形態の正面図である。 図25に示す実施形態の図27における矢線A方向視の側面図である。 図25に示す実施形態の図27における矢線B方向視の側面図である。 図25に示す実施形態の図27における矢線C方向視の側面図である。 図15に示す実施形態の切削インサートとドリル本体との軸線に沿った分解断面図である。
図1〜図6は、本発明における刃先交換式ドリルの第1の実施形態を示すものであり、図7は、この第1の実施形態の刃先交換式ドリルの分解図を示すものである。また、図8および図9は、この第1の実施形態の刃先交換式ドリルの本発明におけるドリル本体の第1の実施形態を示すものであり、図10〜図14は、このドリル本体に着脱可能に取り付けられる第1の実施形態の刃先交換式ドリルの本発明における切削インサートの第1の実施形態を示すものである。
ドリル本体1は、鋼材等の金属材料によって軸線Oを中心とした多段の円柱状に形成されている。このドリル本体1の後端部(図1、図2、図4〜図7、図9において右側部分)は大径のシャンク部2とされるとともに、先端部(図1、図2、図4〜図7、図9において左側部分)は切削インサートのインサート本体11が着脱可能に取り付けられる切刃部3とされている。切刃部3は、シャンク部2よりも小径で、シャンク部2と切刃部3との間には、先端側に向けてシャンク部2よりも一段拡径した後に縮径して切刃部3と同径となる鍔部4が形成されている。
このような刃先交換式ドリルは、ドリル本体1のシャンク部2が工作機械の主軸に把持され、軸線O回りにドリル回転方向Tに回転されつつ該軸線O方向先端側に送り出されることにより、切削インサートの切刃によって被削材に穴明け加工を行う。なお、シャンク部2の外周面には、シャンク部2の先端と後端の間に間隔をあけて軸線Oに平行に延びる平坦面2aが形成されるとともに、鍔部4のシャンク部2に対して拡径した部分にも、この平坦面2aと平行な平坦面4aが形成されている。
ドリル本体1の外周部には、切刃部3の先端から鍔部4の後端の手前にかけて、複数の本体切屑排出溝5が周方向に間隔をあけて形成されている。本実施形態では、2条の本体切屑排出溝5が周方向に等間隔に形成されており、これらの本体切屑排出溝5はドリル本体1の後端側に向かうに従い軸線O回りにドリル回転方向Tとは反対側に緩やかに捩れる螺旋状とされている。
切刃部3の先端部には、インサート取付座6が形成されている。このインサート取付座6は、切刃部3の先端部を、2つの本体切屑排出溝5のドリル回転方向Tを向く壁面からドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面に亙って、軸線Oに対する径方向に該軸線O方向に偏平した断面長方形状に切り欠くようにして形成されている。
インサート取付座6は、軸線Oに垂直な方向に延びてドリル本体1の先端側を向く底面6aと、この底面6aの両側部から、底面6aに対して垂直で軸線Oに平行に延び、互いにも平行な2つの対向するドリル回転方向Tを向く壁面6bを備えている。この壁面6bは、本実施形態では軸線Oに対する径方向に長手方向を有する長方形状である。
本実施形態では、上記底面6aの中央部に開口するようにして、軸線Oを中心とする一定内径の断面円形の孔部6cがドリル本体1の後端側に延びるように形成されている。ただし、この孔部6cの内径は、軸線Oに直交する断面において本体切屑排出溝5のドリル本体1外周側を向く底面に内接する円の直径よりも大きくされている。従って、この孔部6cは本体切屑排出溝5の上記底面に開口していて、インサート取付座6の底面6aは孔部6cによって2つの部分に分割される。また、この孔部6cは、ドリル本体1の先端側を向く底面を有する止まり孔である。
さらに、こうして孔部6cによって2つに分割された底面6aには、孔部6cと間隔をあけて軸線Oから等しい距離に中心を有するネジ孔6dがそれぞれ形成されている。さらにまた、ドリル本体1には、シャンク部2の後端面から軸線Oに沿って先端側に向けてクーラント孔1aが形成されており、このクーラント孔1aはインサート取付座6の手前で2つに分岐して、本体切屑排出溝5のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面に開口している。
また、インサート取付座6の上記壁面6bのドリル回転方向Tとは反対側には、この壁面6bと、切刃部3の外周面と、本体切屑排出溝5のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面とにより囲まれた凸壁部7が残されており、この凸壁部7の先端面7aは軸線Oに垂直な平面とされている。さらに、底面6aと壁面6bとが交差する隅角部には、本実施形態では一定の内径の断面円形で底面6aと壁面6bに対して凹む凹部6eが逃げ部として形成されている。この凹部6eはインサート取付座6の底面6aおよび壁面6bと切削インサートとの干渉を避けるためのものである。さらにまた、インサート取付座6と2条の本体切屑排出溝5とは、軸線Oに関して180°回転対称形状である。
このようなインサート取付座6に着脱可能に取り付けられる切削インサートは、ドリル本体1よりも硬度の高い超硬合金等の硬質材料によって形成されたインサート本体11を備えている。このインサート本体11は、インサート取付座6に取り付けられた状態において、やはりドリル本体1の軸線Oに関して180°回転対称形状となるように形成されている。
このインサート本体11には、こうしてインサート取付座6に取り付けられた状態においてドリル本体1の先端側を向く先端逃げ面12と、この先端逃げ面12に開口して2つの本体切屑排出溝5にそれぞれ連通するインサート切屑排出溝13が形成されており、このインサート切屑排出溝13のドリル回転方向Tを向く壁面と先端逃げ面12との交差稜線部に切刃14が形成されている。先端逃げ面12は、ドリル回転方向Tとは反対側とドリル本体1の外周側に向かうに従いドリル本体1の後端側に向かうように傾斜しており、これによって切刃14には逃げ角と先端角が与えられる。
また、同じくインサート取付座6に取り付けられた状態において、インサート本体11の後端面は軸線Oに垂直な平面とされて、ドリル本体1の後端側を向いてインサート取付座6の上記底面6aに着座させられる着座面15とされている。さらに、この着座面15の中央部には、軸線Oを中心として先端部が大径、後端部が僅かに小径とされた多段円柱状の軸部15aが後端側に突出するように形成されていて、この軸部15aの先端部の外径はインサート取付座6の上記孔部6cに嵌め入れ可能な大きさとされている。
さらにまた、2つのインサート切屑排出溝13のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面からインサート本体11の外周面にかけては、ドリル回転方向Tとは反対側を向いてドリル回転方向Tからインサート取付座6の上記壁面6bに当接させられる当接面16がそれぞれ形成されている。これらの当接面16は、着座面15に対して垂直に交差するとともに、軸線Oに平行で互いにも平行に延びるように形成されており、本実施形態では軸線Oに対する径方向に長手方向を有する長方形状とされている。
また、インサート本体11には、先端逃げ面12から着座面15に貫通する2つの取付孔11aが軸部15aと間隔をあけて形成されている。これらの取付孔11aは、インサート取付座6の壁面6bに当接面16を当接させた状態で、インサート取付座6の2つのネジ孔6dとそれぞれ同軸となるように配置されており、その内径は、先端逃げ面12側の開口部から着座面15側に向かうに従い漸次小さくなり、着座面15側では一定とされている。
そして、この切削インサートのインサート本体11には、上記当接面16の先端側において当接面16よりもドリル回転方向Tとは反対側に突出する凸部17が形成されている。従って、この凸部17は、インサート本体11の軸部15aをインサート取付座6の孔部6cに嵌め入れて着座面15を底面6aに密着させ、当接面16を壁面6bに当接させた状態で、これら当接面16と壁面6bの当接部位Pの先端側に配設されて、この当接部位Pの先端部を覆うように配設される。
すなわち、この凸部17のドリル本体1後端側を向く後端面17aは、上述のようにインサート本体11の着座面15をインサート取付座6の底面6aに密着させた状態で、軸線Oに垂直な平面とされた凸壁部7の先端面7aに摺接可能な軸線Oに垂直な平面とされており、こうして凸部17の後端面17aを凸壁部7の先端面7aに摺接させることによって当接面16と壁面6bの当接部位Pの先端部が凸部17によって覆われる。
また、この凸部17のドリル回転方向Tとは反対側を向く側面17bは、当接面16と平行に延びて先端逃げ面12に隣接していて、すなわち軸線Oと平行かつ後端面17aとは垂直に延びており、インサート本体11の先端逃げ面12とは交差稜線Qにおいて角度をもって交差している。なお、凸部17は、ドリル本体1の上記凸壁部7の先端面7aの全てを覆ってはおらず、上記側面17bのドリル回転方向Tとは反対側には、この先端面7aが露出している。
このような切削インサートのインサート本体11は、上述のように軸部15aをインサート取付座6の孔部6cに嵌め入れて着座面15を底面6aに密着させ、当接面16を壁面6bに当接させた上で、図7に示すようにドリル本体1の先端側から上記取付孔11aに挿通したクランプネジ18をネジ孔6dにねじ込むことにより、インサート取付座6に着脱可能に取り付けられる。
このように構成された刃先交換式ドリルおよび切削インサートにおいては、ドリル本体1の形成されたクーラント孔1aから切削油剤等のクーラントを噴出しつつ、切削インサートにおけるインサート本体11の切刃14によって被削材を切削して被削材に穴明け加工を行う。このとき、このインサート本体11においてインサート取付座6の壁面6bに当接させられる当接面16の先端側において当接面16よりもドリル回転方向Tとは反対側に突出する凸部17が形成されており、この凸部17は当接面16と壁面6bとの当接部位Pの先端側に配設されて該当接部位Pの先端部を覆うので、当接部位Pが刃先交換式ドリルの先端部に露出することがない。
このため、上述のように切削油剤を噴出する湿式切削において、切削によって生成された細かい切粉が切削油剤とともにスラッジとなっても、これがドリル本体1の先端側から切削インサートの当接面16とインサート取付座6の壁面6bとの当接部位Pに入り込むのを防ぐことができる。従って、このようなスラッジによって当接面16や壁面6bが摩耗するのを防ぐことができ、このような摩耗によって刃先交換式ドリルの寿命が短縮されるのを抑えて、長期に亙って安定した穴明け加工を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、この凸部17に、ドリル回転方向Tとは反対側を向いて先端逃げ面12と隣接する側面17bが交差稜線Qにおいて先端逃げ面12に角度をもって交差するように形成されている。従って、切刃14に摩耗が生じて切れ味が鈍ったときに、先端逃げ面12を再研磨してインサート切屑排出溝13のドリル回転方向Tを向く壁面との交差稜線部に新たな切刃14を研ぎ着ける場合に、交差稜線Qと着座面15との間の側面17bの軸線O方向の幅を確認することによって再研磨の可否を目視によって確認することができる。このため、凸部17が薄くなりすぎてドリル本体1の凸壁部7に摩耗が生じるような事態を避けることができる。
さらに、本実施形態では、切削インサートのインサート本体11における着座面15に上記軸線Oを中心とする軸部15aが形成されるとともに、インサート取付座6の底面6aにはこの軸部15aを嵌め入れ可能な孔部6cが軸線Oを中心として形成されている。このため、切削インサートを精度良くドリル本体1の軸線Oを中心に取り付けることができて、切刃14の振れ精度を確保することができる。
そして、この孔部6cは、ドリル本体1の本体切屑排出溝5に開口しているので、軸部15aを孔部6cに嵌め入れる際に孔部6c内の空気を排出することができ、孔部6c内の空気が圧縮されるのを避けることができる。このため、圧縮された空気の圧力によってインサート本体11をドリル本体1の先端側に押し出す力が作用することもないので、本実施形態によれば、切削インサートを強固に安定してインサート取付座6に取り付けることができる。
なお、本実施形態では、上述のようにインサート本体11の着座面15に軸線Oを中心とする軸部15aを形成するとともに、インサート取付座6の底面6aにはこの軸部15aを嵌め入れ可能な孔部6cを軸線Oを中心として形成しているが、これとは逆にインサート本体11の着座面15に軸線Oを中心とする孔部を形成するとともに、インサート取付座6の底面6aにはこの孔部に嵌め入れ可能な軸部を軸線Oを中心として形成して、この孔部をインサート切屑排出溝13に開口するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ドリル本体1に、シャンク部2の後端面から軸線Oに沿って先端側に向けてクーラント孔1aが形成して、このクーラント孔1aをインサート取付座6の手前で2つに分岐させて、本体切屑排出溝5のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面に開口させているが、これに代えて、シャンク部2の後端面から2つのクーラント孔を2条の本体切屑排出溝5の間を通してドリル本体1の先端側に向けて形成して、これらのクーラント孔をインサート取付座6の手前で本体切屑排出溝5のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面に開口させてもよい。
さらに、本実施形態では、インサート本体11に、先端逃げ面12から着座面15に貫通する2つの取付孔11aを、インサート取付座6の壁面6bに当接面16を当接させた状態で、インサート取付座6の2つのネジ孔6dとそれぞれ同軸となるように配置しているが、これに代えて、インサート取付座6の2つのネジ孔6dに対して僅かに当接面16とは反対側に偏心して配置されるようにしてもよい。
次に、図15〜図20は、本発明における刃先交換式ドリルの第2の実施形態を示すものであり、図21および図31は、この第2の実施形態における刃先交換式ドリルの分解図を示すものである。また、図22〜図24は、この第2の実施形態の刃先交換式ドリルの本発明におけるドリル本体の第2の実施形態を示すものであり、図25〜図30は、このドリル本体に着脱可能に取り付けられる第2の実施形態の刃先交換式ドリルの本発明における切削インサートの第2の実施形態を示すものである。なお、これら第2の実施形態の刃先交換式ドリル、ドリル本体および切削インサートにおいて、図1〜図14に示した第1の実施形態と共通する部分には同一の符号を配してある。
第1の実施形態では、インサート取付座6のドリル回転方向Tを向く壁面6bと、この壁面6bに当接させられる切削インサートのインサート本体11の当接面16とが長方形状であって、壁面6bと当接面16の軸線O方向の幅が軸線Oに対する径方向に一定であったのに対し、この第2の実施形態においては、これら壁面6bと当接面16とは、ドリル本体1の外周側が内周側よりも軸線O方向の幅が幅広とされている。
ここで、第2の実施形態では、図21、図24、図29、図30に示すように、壁面6bと当接面16とは、軸線O方向の幅がドリル本体1の内周側から外周側に向かうに従い漸次幅広となるように形成されていて、これら壁面6bと当接面16とは略台形状に形成されている。
また、第1の実施形態では、インサート取付座6の底面6aと壁面6bとが交差する隅角部に形成される逃げ部としての凹部6eが一定の内径の断面円形であり、従って一定の断面積であったのに対し、この第2の実施形態では、凹部6eの断面積は、本体切屑排出溝5側の開口部よりもドリル本体1の外周面側の開口部の方が大きくなるように形成されている。
ここで、この第2の実施形態では、凹部6eは、本体切屑排出溝5側の開口部からドリル本体1の外周面側の開口部に向けて順に、断面が円形の部分と、この円形の部分よりも断面積が2段に大きくなる断面が凹曲線状の部分とによって形成されていて、凹部6eのうち本体切屑排出溝5側に開口する断面が円形の部分の長さが最も長くされている。さらに、この第2の実施形態では、インサート取付座6の壁面6bと本体切屑排出溝5の内周面との交差稜線部が面取りされて、壁面6bと本体切屑排出溝5の内周面とに交差する面取り部6fが形成されている。
このように構成された第2の実施形態の刃先交換式ドリル、切削インサートおよびドリル本体1では、第1の実施形態と同様の効果を得ることができるのは勿論、まずインサート取付座6の壁面6bと切削インサートの当接面16とが、ドリル本体1の外周側が内周側よりも軸線O方向の幅が幅広とされているので、穴明け加工時に最も大きな切削負荷が作用するドリル本体1の外周側における壁面6bへの当接面16の当接面積を大きく確保することができる。
このため、インサート取付座6のドリル本体1最外周に作用する応力を低減することができ、穴明け加工時の切削負荷に対しても安定して切削インサートを保持することが可能となって、高精度の穴明け加工を行うことができる。特に、本実施形態では、この壁面6bと当接面16との軸線O方向の幅が、ドリル本体1の内周側から外周側に向けて漸次幅広となるように形成されているので、壁面6bへの当接面16の当接面積をより大きく確保することが可能となる。
また、この第2の実施形態では、インサート取付座6の底面6aと壁面6bとが交差する隅角部に逃げ部として底面6aと壁面6bに対して凹むように形成される凹部6eの断面積が、本体切屑排出溝5側の開口部よりもドリル本体1の外周面側の開口部が大きくなるように形成されている。このため、上述のように穴明け加工時に最も大きな切削負荷が作用するドリル本体1の外周面側においては、凹部6eへの応力集中を緩和することができる。
その一方で、本体切屑排出溝5側の開口部は断面積が小さいので、壁面6bが形成されるドリル本体1の凸壁部7の剛性が損なわれることがなく、安定した切削インサートの保持が妨げられることがない。特に、本実施形態では、この凹部6eの断面積が段階的に大きくなるように形成されていて、本体切屑排出溝5側の断面が円形の部分の段の長さが最も長くされているので、一層確実に凸壁部7の剛性を維持することができる。なお、この凹部6eの断面形状は、いずれの段が円形であってもよく、非円形の凹曲線であってもよい。
さらに、この第2の実施形態のように、インサート取付座6の壁面6bと本体切屑排出溝5の内周面との交差稜線部に面取りを施して壁面6bと本体切屑排出溝5の内周面とに交差する面取り部6fを形成することにより、この交差稜線部が鋭いエッジのままの場合と比べて傷や欠け生じるのを防ぐことが可能となる。なお、この面取り部6fは、インサート本体11と接触することはなく、大部分が軸線O方向に傾いた凹曲面状に形成される。
ここで、この第2の実施形態における軸部15aと孔部6cについて図31を用いて詳述すると、本実施形態では、ドリル本体1のインサート取付座6の底面6aに開口する孔部6cは、先端側の部分が一定内径の軸線Oを中心とした断面円形で軸線O方向の長さが長い大径部6c1とされるとともに、後端側の部分が大径部6c1よりも僅かに小さな一定内径の軸線Oを中心とした断面円形で軸線O方向の長さが大径部よりも短い小径部6c2とされている。ただし、これら大径部6c1と小径部6c2が本体切屑排出溝5のドリル本体1外周側を向く底面に開口する部分は、この底面によって切り欠かれている。
一方、切削インサートのインサート本体11の着座面15から突出する軸部15aは、第1の実施形態と同様に先端部が大径部15a1とされるとともに、後端部は大径部15a1よりも僅かに小径の小径部15a2とされた軸線Oを中心とする多段円柱状に形成されており、大径部15a1の軸線O方向の長さは小径部15a2よりも長くされている。ただし、この軸部15aにおいても、インサート切屑排出溝13が形成される部分は、このインサート切屑排出溝13の外周側を向く底面に沿って切り欠かれている。
そして、本実施形態では、軸部15aの大径部15a1の外径が孔部6cの大径部6c1に嵌め入れ可能な大きさとされており、これによって切削インサートのインサート本体11がドリル本体1の軸線Oを中心として高精度に同軸に取り付け可能とされて、切刃14に高い振れ精度が確保される。なお、このような高い振れ精度を確保するには、JIS B 0401−1:1998(ISO 286−1:1988)における嵌め合いクラスにおいて、軸部15aはh6〜h7の範囲内、孔部6cはH6〜H7の範囲内であることが望ましい。
また、軸部15a全体の軸線O方向の長さは孔部6cの軸線O方向の長さ(深さ)よりも僅かに小さくされるとともに、軸部15aの大径部15a1の軸線O方向の長さも孔部6cの大径部6c1の軸線O方向の長さ(深さ)よりも僅かに小さくされ、軸部15aを孔部6cに嵌め入れたときに、ドリル本体1のインサート取付座6の底面6aと切削インサートのインサート本体11の着座面15との間に隙間があかないようにされている。なお、これらの構成は、孔部6cが一定内径であることを除いて、第1の実施形態においても共通している。
本発明によれば、クーラントを供給しながら穴明け加工を行う湿式切削においても、切粉がクーラントとともにスラッジとなってドリル本体の先端側から切削インサートの当接面とインサート取付座の壁面との当接部位に入り込むのを防ぐことができるので、これら当接面や壁面に摩耗が生じるのを防止して、長期に亙って安定した穴明け加工を行うことが可能となる。
1 ドリル本体
1a クーラント孔
5 本体切屑排出溝
6 インサート取付座
6a インサート取付座6の底面
6b インサート取付座6の壁面
6c 孔部
6c1 孔部6cの大径部
6c2 孔部6cの小径部
6d ネジ孔
6e 凹部
6f 面取り部
7 凸壁部
7a 凸壁部7の先端面
11 インサート本体
11a 取付孔
12 先端逃げ面
13 インサート切屑排出溝
14 切刃
15 着座面
15a 軸部
15a1 軸部15aの大径部
15a2 軸部15aの小径部
16 当接面
17 凸部
17a 凸部17の後端面
17b 凸部17のドリル回転方向Tとは反対側を向く側面
18 クランプネジ
O ドリル本体1の軸線
T ドリル回転方向
P 壁面6bと当接面16との当接部位
Q 先端逃げ面12と凸部17の側面17bとの交差稜線

Claims (8)

  1. 軸線回りに回転されるドリル本体の先端部にインサート取付座が形成され、このインサート取付座に切削インサートが着脱可能に取り付けられた刃先交換式ドリルであって、
    上記ドリル本体の先端部外周には、該ドリル本体の先端面に開口して後端側に延びる本体切屑排出溝が形成されるとともに、
    上記切削インサートには、該切削インサートの先端逃げ面に開口して上記本体切屑排出溝に連通するインサート切屑排出溝が形成されており、
    このインサート切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され、
    上記インサート取付座には、上記ドリル本体の先端側を向く底面と、この底面に対して上記ドリル本体の先端側に延びてドリル回転方向を向く壁面と、上記底面に開口するネジ孔とが形成されるとともに、
    上記切削インサートには、上記ドリル本体の後端側を向いて上記底面に着座させられる着座面と、ドリル回転方向とは反対側を向いてドリル回転方向から上記壁面に当接させられる当接面と、この当接面の先端側において上記当接面よりもドリル回転方向とは反対側に突出する凸部と、上記先端逃げ面から上記着座面に貫通する取付孔とが形成され、
    該切削インサートは上記取付孔に挿通されたクランプネジが上記ネジ孔にねじ込まれることにより上記インサート取付座に取り付けられることを特徴とする刃先交換式ドリル。
  2. 上記凸部には、ドリル回転方向とは反対側を向いて上記先端逃げ面と隣接する側面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の刃先交換式ドリル。
  3. 上記切削インサートの着座面と上記インサート取付座の底面とのうち、一方には上記軸線を中心とする軸部が形成されるとともに、他方には上記軸部を嵌め入れ可能な孔部が上記軸線を中心として形成されており、
    上記孔部は、上記本体切屑排出溝または上記インサート切屑排出溝に開口していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の刃先交換式ドリル。
  4. 上記壁面と上記当接面とは、上記ドリル本体の外周側が内周側よりも上記軸線方向の幅が幅広とされていることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の刃先交換式ドリル。
  5. 上記インサート取付座には、上記底面と上記壁面とが交差する隅角部に、上記底面と上記壁面に対して凹む凹部が上記本体切屑排出溝から上記ドリル本体の外周面にかけて形成されており、
    上記凹部の断面積は、上記本体切屑排出溝側の開口部よりも上記ドリル本体の外周面側の開口部が大きくされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の刃先交換式ドリル。
  6. 上記壁面と上記本体切屑排出溝の内周面との交差稜線部が面取りされていることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の刃先交換式ドリル。
  7. 請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルにおける上記ドリル本体の上記インサート取付座に着脱可能に取り付けられる切削インサートであって、
    インサート本体の先端逃げ面に開口して上記本体切屑排出溝に連通するインサート切屑排出溝が形成されており、
    このインサート切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成され、
    上記ドリル本体の後端側を向いて上記インサート取付座の上記底面に着座させられる着座面と、ドリル回転方向とは反対側を向いてドリル回転方向から上記インサート取付座の上記壁面に当接させられる当接面と、この当接面の先端側において上記当接面よりもドリル回転方向とは反対側に突出する凸部と、上記先端逃げ面から上記着座面に貫通する取付孔とが形成されていることを特徴とする切削インサート。
  8. 請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルにおけるドリル本体であって、
    先端部にインサート取付座が形成されるとともに、先端部外周には先端面に開口して後端側に延びる本体切屑排出溝が形成され、
    上記インサート取付座には、先端側を向く底面と、この底面に対して先端側に延びてドリル回転方向を向く壁面と、上記底面に開口して上記クランプネジがねじ込まれるネジ孔とが形成されていることを特徴とするドリル本体。
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