JP2020150144A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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直孝 長谷川
Naotaka Hasegawa
直孝 長谷川
正和 板持
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正和 板持
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Abstract

【課題】電歪現象によって生じるクラックの伸展を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供する。【解決手段】第1の積層セラミック電子部品本体10A、第2の積層セラミック電子部品本体10B、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを備え、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面12Ab側の第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afに配置される第1の外部電極22Aaおよび第2の外部電極22Abの端部、ならびに、第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面12Ba側の第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfに配置される第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbの端部にはめっき層が形成されておらず、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面12Abと、第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面12Baとが空間を空けて対向するように配置されている積層セラミック電子部品1。【選択図】図1

Description

本発明は、積層セラミック電子部品に関する。
近年、セラミック製のチップ型電子部品である積層セラミック電子部品が一般に使用されるようになった。積層セラミック電子部品のようなチップ型電子部品は、配線基板に実装する場合、チップ型電子部品の端子電極を配線基板のランド上に直接はんだ付けする表面実装方式が一般的である。しかしながら、配線基板とチップ型電子部品との熱膨張係数差によって生じる応力や、配線基板の撓みによって生じる応力などにより、機械的応力がチップ型電子部品に加わってクラックが発生したり、端子電極がチップ型電子部品本体から剥離するといった問題が発生する可能性があった。
また、チップ型電子部品においては、誘電率の比較的高いチタン酸バリウムなどの強誘電体材料が一般的に用いられているが、強誘電体材料は圧電性および電歪性を有する為、強誘電体材料に電界が加わった際に応力および機械的歪みが生じる。
そして、電界が加わった際の応力および機械的歪みに伴い、チップ型電子部品の端子電極から基板側に振動が伝わるようになり、この基板全体が音響放射面となって、雑音となる振動音(いわゆる鳴き)を発生する可能性があった。
このような問題を解決するため、チップ型電子部品の端子電極に弾性を有する金属板からなる端子板を両側から対向させた状態で接合し、端子板を配線基板上に実装することによって、チップ型電子部品への応力、または基板への応力を緩和するという方法が採用されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005―64377号公報 特開平11―74147号公報
特許文献1や特許文献2には、積層セラミック電子部品本体を複数個積み重ねた構造が開示されている。このような多段の構造の場合、積層セラミック電子部品本体の外部電極と金属端子とを接続する際に、積層セラミック電子部品本体の外部電極と金属端子とを接続する際に用いるはんだの量にばらつきが生じることがある。ここではんだの量が多くなってしまうと、図11のように、はんだが積み重ねられた積層セラミック電子部品本体の間に侵入しやすくなり、積み重ねられた積層セラミック電子部品本体の外部電極の端部(積層セラミック電子部品本体の表面付近)まで広がる場合がある。
このとき、積層セラミック電子部品本体の電歪現象で生じる機械的歪みに対し、さらにはんだの引っ張り応力が加わることで、外部電極の先端部において応力が集中しやすくなり、図12のように、積層セラミック電子部品本体にクラックが発生する可能性がある。
したがって、本発明においては上記のような電歪現象によって生じるクラックの伸展を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
本発明に係る積層セラミック電子部品は、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する第1の積層体と、第1の積層体と対向するように設けられ、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第3の主面および第4の主面と、高さに直交する幅方向に相対する第3の側面および第4の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第3の端面および第4の端面と、を有する第2の積層体と、第1の積層体の第1の端面上に配置される第1の外部電極と、第1の積層体の第2の端面上に配置される第2の外部電極と、を備える第1の積層セラミック電子部品本体と、第2の積層体の第3の端面上に配置される第3の外部電極と、第2の積層体の第4の端面上に配置される第4の外部電極と、を備える第2の積層セラミック電子部品本体と、第1の外部電極と第3の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第1の金属端子と、第2の外部電極と第4の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第2の金属端子と、を有し、第1の外部電極および第2の外部電極ならびに第3の外部電極および第4の外部電極は、下地電極層と下地電極層上に配置されるめっき層とを有し、第1の外部電極は、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面上には設けられておらず、第2の外部電極は、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面上には設けられておらず、第3の外部電極は、第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面上には設けられておらず、第4の外部電極は、第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面上には設けられておらず、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面側に位置する第1の端面および第2の端面上に配置される第1の外部電極および第2の外部電極の端部には、めっき層が形成されておらず、第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面側に位置する第3の端面および第4の端面上に配置される第3の外部電極および第4の外部電極の端部には、めっき層が形成されておらず、第1の積層セラミック電子部品本体と第2の積層セラミック電子部品本体とは、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面と、第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面とが空間を空けて対向するように配置されている。
本発明に係る積層セラミック電子部品によれば、第1の積層セラミック電子部品本体と第2の積層セラミック電子部品本体との間の対向する主面上において、外部電極が形成されておらず、第1の積層セラミック電子部品本体の第2の主面側に位置する第1の端面および第2の端面上に配置される第1の外部電極および第2の外部電極の端部および第2の積層セラミック電子部品本体の第3の主面側に位置する第3の端面および第4の端面上に配置される第3の外部電極および第4の外部電極の端部には、めっき層が形成されていない。よって、製造ばらつきによってはんだ量が多くなった場合においても、第1の積層セラミック電子部品本体と第2の積層セラミック電子部品本体との間にはんだが侵入することを抑制することが可能となり、はんだの引っ張り応力が発生することがないため、応力の集中を抑制することが可能となり第1の積層セラミック電子部品本体および第2の積層セラミック電子部品本体にクラックが発生することを抑制することが可能となる。
したがって、本発明に係る積層セラミック電子部品によれば、電歪現象によって生じるクラックの伸展を抑制することが可能な積層セラミック電子部品を提供することができる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る積層セラミック電子部品の斜視図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図1のII−II線における断面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図1のIII−III線における断面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品の実施の形態であって、積層セラミック電子部品をy方向から見た正面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図4のL−T平面で切断した断面図である。 (A)本発明に係る積層セラミック電子部品の内部電極層の一実施の形態であって、第1の内部電極層を含むように切断した断面図である。(B)本発明に係る積層セラミック電子部品の内部電極層の別の実施の形態であって、第1の内部電極層を含むように切断した断面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品の変形例であって、積層セラミック電子部品をy方向から見た正面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図7のL−T平面で切断した断面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品の別の変形例であって、積層セラミック電子部品をy方向から見た正面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図9のL−T平面で切断した断面図である。 従来の積層セラミック電子部品を示す正面図である。 従来の積層セラミック電子部品を示す図11のL−T平面で切断した断面図である。
本明細書で用いられる方向を、次のように定義する。図1に示すように、積層セラミック電子部品1の高さ方向(積層方向)をx方向とする。積層セラミック電子部品1の幅方向をy方向とする。積層セラミック電子部品1の長さ方向をz方向とする。
1.積層セラミック電子部品
図1および図4に示すように、積層セラミック電子部品1は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aと第2の金属端子30Bとを有する。第1の積層セラミック電子部品本体10Aは、第1の積層体12Aと、第1の積層体12Aの第1の端面12Ae上に接続される第1の外部電極22Aaと、第1の積層体12Aの第2の端面12Af上に接続される第2の外部電極22Abと、を有する。第2の積層セラミック電子部品本体10Bは、第2の積層体12Bと、第2の積層体12Bの第3の端面12Be上に接続される第3の外部電極22Baと、第2の積層体12Bの第4の端面12Bf上に接続される第4の外部電極22Bbと、を有する。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bは、角部(符号なし)および稜線部(符号なし)に丸みがつけられていることが好ましい。角部は、積層体の3面が交る部分であり、稜線部は、積層体の2面が交る部分である。第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Abと、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Baとが空間を空けて対向するように配置されている。これにより、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの大気との接触面積を確保することが可能となるため、放熱性が向上し、発熱抑制効果を得ることができる。
(積層体)
積層体は、第1の積層体12Aと第2の積層体12Bとを有する。なお、積層体は2個以上であっても良い。
第1の積層体12Aは、図2および図3に示すように、積層された複数のセラミック層14Aと積層された複数の内部電極層16Aとを含む。第1の積層体12Aは、高さ方向xに相対する第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12Acおよび第2の側面12Adと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afと、を含む。
第2の積層体12Bは、図2および図3に示すように、積層された複数のセラミック層14Bと積層された複数の内部電極層16Bとを含む。第2の積層体12Bは、高さ方向xに相対する第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbと、高さ方向xに直交する幅方向yに相対する第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdと、高さ方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfと、を含む。
第1の積層体12Aの第1の主面12Aaおよび第2の主面12Ab、第2の積層体12Bの第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbは、積層セラミック電子部品1が実装される面(以下、「実装面」という。図示しない。)と平行な面である。第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bは、角部(符号なし)および稜線部(符号なし)に丸みがつけられていることが好ましい。角部は、積層体の3面が交る部分であり、稜線部は、積層体の2面が交る部分である。
セラミック層14A、14Bを形成する誘電体材料としては、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない成分を添加したものを用いてもよい。セラミック層14A、14Bの厚みは、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。
なお、積層体12A、12Bに、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品1は、セラミック圧電素子として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、たとえば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12A、12Bに、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品1は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、たとえば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12A、12Bに、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品1は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極層16A、16Bは、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、たとえば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
第1および第2の積層体12A、12Bは、複数枚のセラミック層14A、14Bから構成される外層部15Aa、15Baと、単数または複数枚のセラミック層14A、14Bとそれらの上に配置される複数枚の内部電極層16A、16Bとから構成される内層部15Ab、15Bbと、を含む。
外層部15Aaは、第1の積層体12Aの第1の主面12Aa側および第2の主面12Ab側に位置し、第1の主面12Aaと最も第1の主面12Aaに近い内部電極層16Aとの間に位置する複数枚のセラミック層14Aと、第2の主面12Abと第2の主面12Abに近い内部電極層16Aとの間に位置する複数枚のセラミック層14Aと、の集合体である。そして、両外層部15Aaに挟まれた領域が内層部15Abである。
同様に、外層部15Baは、第2の積層体12Bの第3の主面12Ba側および第4の主面12Bb側に位置し、第3の主面12Baと最も第3の主面12Baに近い内部電極層16Bとの間に位置する複数枚のセラミック層14Bと、第4の主面12Bbと第4の主面12Bbに近い内部電極層16Bとの間に位置する複数枚のセラミック層14Bと、の集合体である。そして、両外層部15Baに挟まれた領域が内層部15Bbである。
なお、外層部15Aa、15Baの厚みは、10μm以上300μm以下であることが好ましい。
第1および第2の積層体12A、12Bは、積層された複数の内部電極層16A、16Bを含む。複数の内部電極層16A、16Bは、第1の内部電極層16Aa、16Baと第2の内部電極層16Ab、16Bbとを含む。第1および第2の内部電極層16Aa、16Ba、16Ab、16Bbは、複数のセラミック層14A、14Bに挟まれて交互に積層されている。第1の内部電極層16Aaと第2の内部電極層16Abとは、互いに対向する対向電極部20Aaと、対向電極部20Aaから第1の積層体12Aの第1の端面12Aeまでの引出電極部18Aaと、対向電極部20Aaから第1の積層体12Aの第2の端面12Afまでの引出電極部18Abと、を備えている。引出電極部18Aaは、第1の端面12Aeに露出しており、引出電極部18Abは、第2の端面12Afに露出している。同様に、第1の内部電極層16Baと第2の内部電極層16Bbとは、互いに対向する対向電極部20Baと、対向電極部20Baから第2の積層体12Bの第3の端面12Beまでの引出電極部18Baと、対向電極部20Baから第2の積層体12Bの第4の端面12Bfまでの引出電極部18Bbと、を備えている。引出電極部18Baは、第3の端面12Beに露出しており、引出電極部18Bbは第4の端面12Bfに露出している。なお、この対向電極部20Aa、20Baにより電気特性(たとえば、静電容量など)が発生する。
内部電極層16A、16Bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の一種を含む例えばAg−Pd合金などの合金により構成することができる。内部電極層16A、16Bは、さらにセラミック層14A、14Bに含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいても良い。内部電極層16A、16Bの厚みは、0.1μm以上2μm以下であることが好ましい。
第1の積層体12Aは、図2および図3に示すように、対向電極部20Aaと第1および第2の側面12Ac、12Adとの間に位置する積層体の側部20Ab(いわゆるWギャップ)と、対向電極部20Aaと第1および第2の端面12Ae、12Afとの間に位置し第1および第2の内部電極層16Aa、16Abのいずれか一方の引出電極部18Aa、18Abを含む積層体の端部20Ac(いわゆるLギャップ)と、を含む。
同様に、第2の積層体12Bは、図2および図3に示すように、対向電極部20Baと第3および第4の側面12Bc、12Bdとの間に位置する積層体の側部20Bb(いわゆるWギャップ)と、対向電極部20Baと第3および第4の端面12Be、12Bfとの間に位置し第1および第2の内部電極層16Ba、16Bbのいずれか一方の引出電極部18Ba、18Bbを含む積層体の端部20Bc(いわゆるLギャップ)と、を含む。
第1の積層体12Aの第1の内部電極層16Aaおよび第2の内部電極層16Ab、ならびに第2の積層体12Bの第1の内部電極層16Baおよび第2の内部電極層16Bbは、実装面に対して平行になるように配置されていてもよく、垂直になるように配置されていてもよい。
また、内部電極層16A、16Bの形状は、図6(A)に示すように、第1の積層体12Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af、ならびに第2の積層体12Bの第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfにのみ引き出されていてもよく、図6(B)に示すように、両側面12Ac、12Ad、12Bc、12Bdに引き出されるようなT字形状でもよい。T字形状とすることで、内部電極と外部電極の接触面積を大きくすることができ、低ESR(等価直列抵抗)を実現することが可能となる。
(外部電極)
第1の積層体12Aの外部電極22Aは、図2に示すように、第1の積層体12Aの第1の端面12Ae上に接続される第1の外部電極22Aaと、第1の積層体12Aの第2の端面12Af上に接続される第2の外部電極22Abと、を有する。同様に、第2の積層体12Bの外部電極22Bは、図2に示すように、第2の積層体12Bの第3の端面12Be上に接続される第3の外部電極22Baと、第2の積層体12Aの第4の端面12Bf上に接続される第4の外部電極22Bbと、を有する。
第1の外部電極22Aaおよび第2の外部電極22Abは、下地電極層24Aa、24Abと、下地電極層24Aa、24Ab上に配置されためっき層26Aa、26Abと、を有する。同様に、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbは、下地電極層24Ba、24Bbと、下地電極層24Ba、24Bb上に配置されためっき層26Ba、26Bbと、を有する。
第1の外部電極22Aaは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab上には設けられておらず、第2の外部電極22Abは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab上には設けられておらず、第3の外部電極22Baは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba上には設けられておらず、第4の外部電極22Bbは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba上には設けられていない。言い換えれば、上下に積み重ねられている第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面において外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbが形成されていない。
これにより、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとの間にはんだが侵入することを抑制することが可能となり、はんだの引っ張り応力が発生することがないため、応力の集中を抑制することが可能となり第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bにクラックが発生することを抑制することが可能となる。
また、上下に積み重ねられている第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面において外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbが形成されていないことにより、積層セラミック電子部品本体の低背化および容量密度の向上が可能となる。
また、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab側に位置する第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af上に配置される第1の外部電極の端部23Aaおよび第2の外部電極の端部23Abには、めっき層が形成されておらず、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba側に位置する第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf上に配置される第3の外部電極の端部23Baおよび第4の外部電極の端部23Bbには、めっき層が形成されていない。これにより、はんだの濡れ性が低下するため、はんだが第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとの間に侵入することをさらに抑制することが可能となる。よって、本発明の効果をより効果的なものにすることができる。
めっき層が形成されていない第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab側に位置する第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af上に配置される第1の外部電極の端部23Aaおよび第2の外部電極の端部23Abは、下地電極層24Aa、24Abの金属が酸化していることが好ましい。これにより、はんだの濡れ性をさらに低下させることができるため、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとの間にはんだが侵入することをさらに抑制することが可能となる。よって、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
めっき層が形成されていない第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba側に位置する第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf上に配置される第3の外部電極の端部23Baおよび第4の外部電極の端部23Bbは、下地電極層24Ba、24Bbの金属が酸化していることが好ましい。これにより、はんだの濡れ性をさらに低下させることができるため、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとの間にはんだが侵入することをさらに抑制することが可能となる。よって、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
第1の外部電極22Aa、第2の外部電極22Ab、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbに含まれる下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbは、焼付け層、導電性樹脂層、薄膜層等から選ばれる少なくとも1つを含む。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。ガラスは、B、Si、Ba、Mg、AlおよびLiなどから選ばれる少なくとも1つを含む。また、ガラスの代わりにセラミック層と同種のセラミック材料を用いてもよい。焼付け層の金属としては、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、複数層で形成されていてもよい。焼付け層は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストを積層体に塗布して焼き付けたものであり、内部電極層16A、16Bと同時焼成したものでもよく、内部電極層16A、16Bを焼成した後に焼き付けてもよい。なお、内部電極層16A、16Bと同時焼成する場合には、ガラスの代わりにセラミック層14A、14Bと同種のセラミック材料を用いることが好ましい。焼付け層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
導電性樹脂層は、例えば、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む。導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよいし、焼付け層を形成せずに第1ないし第4の端面12Ae、12Af、12Be、12Bfの表面に直接形成されてもよい。導電性樹脂層は、複数層で形成されていてもよい。導電性樹脂層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上150μm以下であることが好ましい。
薄膜層は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
めっき層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbとしては、例えば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1種の金属またはそれらの合金を含むことが好ましい。めっき層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbは、複数層により形成されていてもよい。好ましくは、Niめっき層とSnめっき層との2層構造である。Niめっき層は、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbが第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装する際のはんだによって侵食されることを防止することができ、Snめっき層は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装する際のはんだの濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。めっき層26Aa、26Ab、26Ba、26Bb一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向z(第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afを結ぶ方向)の寸法をL1寸法とする。第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向z(第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfを結ぶ方向)の寸法をL2寸法とする。L1およびL2寸法は、2.0mm以上5.7mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの高さ方向x(第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abを結ぶ方向)の寸法をT1寸法とする。第2の積層セラミック電子部品本体10Bの高さ方向x(第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbを結ぶ方向)の寸法をT2寸法とする。T1およびT2寸法は、1.0mm以上2.5mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの幅方向y(第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ方向)の寸法をW1寸法とする。第2の積層セラミック電子部品本体10Bの幅方向y(第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ方向)の寸法をW2寸法とする。W1およびW2寸法は、1.2mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
(金属端子)
金属端子は、第1の金属端子30Aと第2の金属端子30Bとを有する。第1の金属端子30Aは、第1の外部電極22Aaと第3の外部電極22Baとに跨るようにはんだによって接続されている。第2の金属端子30Bは、第2の外部電極22Abと第4の外部電極22Bbとに跨るようにはんだによって接続されている。
第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装基板に実装するために設けられる。第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bには、たとえば、板状のリードフレームが用いられる。そして、この板状のリードフレームにより形成される一対の第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bは、断面の形状がL字形状(部品間延長部は除く)に形成されている。このように、一対の第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの断面の形状がL字形状に形成されると、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装基板に実装したとき、実装基板のたわみに対する耐性を向上させることができる。
第1の金属端子30Aは、第1の外部電極22Aaおよび第3の外部電極22Baと接続される第1の主面30Aaと、第1の主面30Aaと対向する第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10A、10Bとは反対側の面)と、第1の主面30Aaと第2の主面30Abとの間の厚みを形成する周囲面30Acと、を有する。また、第1の金属端子30Aは、母材と母材の表面に配置されるめっき層44Aとから構成される。
同様に、第2の金属端子30Bは、第2の外部電極22Abおよび第4の外部電極22Bbと接続される第1の主面30Baと、第1の主面30Baと対向する第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10A、10Bとは反対側の面)と、第1の主面30Baと第2の主面30Bbとの間の厚みを形成する周囲面30Bcと、を有する。また、第2の金属端子30Bは、母材と母材の表面に配置されるめっき層44Bとから構成される。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bは、空間があくように第2の主面12Abと第3の主面12Baとが対向するように配置されている。これにより、第2の主面12Abと第3の主面12Baとの濡れ性と、はんだに含まれるフラックス成分の表面張力によって決まるフラックス流動と、を抑制することで、はんだに含まれるフラックス成分が第2の主面12Abと第3の主面12Baとの間に進入することを抑制する。
第1の金属端子30Aは、第1の外部電極22Aaに接続される第1の端子接合部32Aと、第1の端子接合部32Aから延びる第1の延長部34Aと、第1の延長部34Aを介して第3の外部電極22Baに接続される第2の端子接合部36Aと、第2の端子接合部36Aから第2の積層セラミック電子部品本体10Bと実装面との間に隙間ができるように延びる第2の延長部38Aと、第2の延長部38Aに接続され、第2の延長部38Aから実装面と平行に延びる第1の実装部40Aと、を有する。
この構成により、第1の金属端子30Aを介在させることで、第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10Bに対して、熱衝撃を加わりにくくすることができる。また、温度変化によるストレスや、配線基板の変形が生じたとしても、第1の金属端子30Aの弾性的変形によって有利に吸収することができる。
同様に、第2の金属端子30Bは、第2の外部電極22Abに接続される第3の端子接合部32Bと、第3の端子接合部32Bから延びる第3の延長部34Bと、第3の延長部34Bを介して第4の外部電極22Bbに接続される第4の端子接合部36Bと、第4の端子接合部36Bから第2の積層セラミック電子部品本体10Bと実装面との間に隙間ができるように延びる第4の延長部38Bと、第4の延長部38Bに接続され第4の延長部38Bから実装面と平行に延びる第2の実装部40Bと、を有する。
この構成により、第2の金属端子30Bを介在させることで、第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10Bに対して、熱衝撃を加わりにくくすることができる。また、温度変化によるストレスや、配線基板の変形が生じたとしても、第2の金属端子30Bの弾性的変形によって有利に吸収することができる。
(端子接合部)
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の端面12Aeに設けられた第1の外部電極22Aaに接続される部分である。第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の端面12Beに設けられた第3の外部電極22Baに接続される部分である。第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の端面12Afに設けられた第2の外部電極22Abに接続される部分である。第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の端面12Bfに設けられた第4の外部電極22Bbに接続される部分である。
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aは、たとえば、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の端面12Ae上の第1の外部電極22Aaの幅と同等の大きさの矩形板状に形成され、片面が第1の外部電極22Aaにはんだによって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形板状に限らず、切り欠きや穴が形成されていてもよい。切り欠きや穴の数は単数であっても複数にわたって形成されていてもよい。
第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aは、たとえば、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の端面12Be上の第3の外部電極22Baの幅と同等の大きさの矩形板状に形成され、片面が第3の外部電極22Baにはんだによって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形板状に限らず、切り欠きや穴が形成されていてもよい。切り欠きや穴の数は単数であっても複数にわたって形成されていてもよい。
第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bは、たとえば、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の端面12Af上の第2の外部電極22Abの幅と同等の大きさの矩形板状に形成され、片面が第2の外部電極22Abにはんだによって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形板状に限らず、切り欠きや穴が形成されていてもよい。切り欠きや穴の数は単数であっても複数にわたって形成されていてもよい。
第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bは、たとえば、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の端面12Bf上の第4の外部電極22Bbの幅と同等の大きさの矩形板状に形成され、片面が第4の外部電極22Bbにはんだによって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形板状に限らず、切り欠きや穴が形成されていてもよい。切り欠きや穴の数は単数であっても複数にわたって形成されていてもよい。
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aおよび第2の端子接合部36Aにおいて、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと対向するように延びるリブ部が設けられ、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aおよび第2の端子接合部36Aにおいて、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の側面12Adおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の側面12Bdと対向するように延びるリブ部が設けられていてもよい。
第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bにおいて、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと対向するように延びるリブ部が設けられ、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bにおいて、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の側面12Adおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の側面12Bdと対向するように延びるリブ部が設けられていてもよい。
このように、リブ部を設けることにより、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aおよび第2の端子接合部36Aの剛性を向上させることができ、同様に、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの剛性を向上させることができる。これにより、たとえば、積層セラミック電子部品10の長さ方向zから荷重が加わった際に、各端子接合部の変形を抑制することができる。
(第1の延長部および第3の延長部)
第1の金属端子30Aの第1の延長部34Aは、第1の端子接合部32Aの一方の端部と第2の端子接合部36Aの一方の端部とを接続する部分である。
第2の金属端子30Bの第3の延長部34Bは、第3の端子接合部32Bの一方の端部と第4の端子接合部36Bの一方の端部とを接続する部分である。
第1の延長部34Aおよび第3の延長部34Bは、たとえば矩形板状を有しており、第1の端子接合部32Aおよび第3の端子接合部32Bから実装面方向にすなわち第1の主面12Aa、第2の主面12Ab、第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbと直交する高さ方向xに向かって延び、第1の端子接合部32Aおよび第3の端子接合部32Bと一平面状に形成されている。
第1の延長部34Aおよび第3の延長部34Bは、幅方向yの長さすなわち第1の側面12Ac(第3の側面12Bc)および第2の側面12Ad(第4の側面12Bd)を結ぶ方向の長さが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部32B、第3の端子接合部36Aおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部32B、第3の端子接合部36Aおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さより短くても長くても良い。
また、第1の延長部34Aおよび第3の延長部34Bには、切り欠きなどが設けられていてもよい。
(第2の延長部および第4の延長部)
第1の金属端子30Aの第2の延長部38Aは、第2の端子接合部36Aの第1の延長部34Aが接続する端部と反対側の端部に接続され、実装面方向に第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bbと実装面との間に隙間ができるように延びる部分である。これは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを、積層セラミック電子部品1を実装する実装基板から浮かせるためのものである。これにより、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの弾性変形によって、交流電圧が加わることでセラミック層14に生じる機械的歪みを吸収することができ、その振動が外部電極22を介して基板に伝達されることを抑えて雑音の発生を減少することができる。
第2の延長部38Aは、幅方向yの長さすなわち第1の側面12Ac(第3の側面12Bc)および第2の側面12Ad(第4の側面12Bd)を結ぶ方向の長さが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部32B、第3の端子接合部36Aおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部32B、第3の端子接合部36Aおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さより短くても長くても良い。また、第2の延長部38Aには、切り欠きなどが設けられていてもよい。
第2の金属端子30Bの第4の延長部38Bは、第4の端子接合部36Bの第3の延長部34Bが接続する端部と反対側の端部に接続され、実装面方向に第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bbと実装面との間に隙間ができるように延びる部分である。これは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを、積層セラミック電子部品1を実装する実装基板から浮かせるためのものである。これにより、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの弾性変形によって、交流電圧が加わることでセラミック層14に生じる機械的歪みを吸収することができ、その振動が外部電極22を介して基板に伝達されることを抑えて雑音の発生を減少することができる。
第4の延長部38Bは、幅方向yの長さすなわち第1の側面12Ac(第3の側面12Bc)および第2の側面12Ad(第4の側面12Bd)を結ぶ方向の長さが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部32B、第3の端子接合部36Aおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部32B、第3の端子接合部36Aおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さより短くても長くても良い。また、第4の延長部38Bには、切り欠きなどが設けられていてもよい。
(第1の実装部および第2の実装部)
第1の実装部40Aは、第1の金属端子30Aの第2の延長部38Aに接続され、第2の延長部38Aから第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びる部分である。この部分によって、積層セラミック電子部品1は実装基板に実装される。第1の実装部40Aは、第2の延長部38Aの端部から第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第1の実装部40Aの折り曲げられる方向は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10B側に折り曲げられていても良いし、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10B側と反対側に折り曲げられていても良い。第1の実装部40Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向の長さは、特に限定されないが、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bb(実装面側)上に形成される第3の外部電極22Baの長さ方向の長さよりも長く形成されていてもよい。これによって、積層セラミック電子部品1をマウントする際において、積層セラミック電子部品1を下方からカメラで画像認識して部品の位置を検出する場合、積層セラミック電子部品1の第3の外部電極22Baを金属端子として誤認識することを防止でき、検出ミスを防止することができる。
第2の実装部40Bは、第2の金属端子30Bの第4の延長部38Bに接続され、第4の延長部38Bから第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びる部分である。この部分によって、積層セラミック電子部品1は実装基板に実装される。第2の実装部40Bは、第4の延長部38Bの端部から第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第2の実装部40Bの折り曲げられる方向は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10B側に折り曲げられていても良いし、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10B側と反対側に折り曲げられていても良い。第2の実装部40Bの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向の長さは、特に限定されないが、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bb(実装面側)上に形成される第4の外部電極22Bbの長さ方向の長さよりも長く形成されていてもよい。これによって、積層セラミック電子部品1をマウントする際において、積層セラミック電子部品1を下方からカメラで画像認識して部品の位置を検出する場合、積層セラミック電子部品1の第4の外部電極22Bbを金属端子として誤認識することを防止でき、検出ミスを防止することができる。
(金属端子全般)
第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bは、母材となる端子本体42A、42Bと、母材となる端子本体42A、42Bの表面に配置されるめっき層44A、44Bとから構成される。
端子本体42A、42Bは、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。さらに、端子本体42A、42Bは、Ni、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。具体的には、例えば、端子本体42A、42Bの母材をFe−42Ni合金やFe−18Cr合金とすることができる。端子本体42A、42Bの厚みは、0.05mmから0.5mm程度であることが好ましい。
めっき層44A、44Bのそれぞれは、下層めっき層(図示しない)と上層めっき層(図示しない)とを有する。下層めっき層は、端子本体42A、42Bの上に形成されており、上層めっき層は、下層めっき層の上に形成されている。なお、下層めっき層および上層めっき層のそれぞれは、複数のめっき層により構成されていてもよい。さらに、めっき層44A、44Bは、少なくとも、第1の金属端子30Aの第1の実装部40Aおよび第2の延長部38A並びに第2の金属端子30Bの第2の実装部40Bおよび第4の延長部38Bの周囲面30Ac、30Bcにおいては形成されていなくてもよい。これにより、積層セラミック電子部品1を実装基板にはんだにより実装する際に、はんだの第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bへの濡れ上がりを抑制することが可能になる。そのため、第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の実装部40Aおよび第2の実装部40Bとの間(浮き部分)にはんだが濡れ上がることを抑制することができ、浮き部分にはんだが充填されることを防止することができる。よって、浮き部分の空間を十分に確保することができるため、基板への振動伝達を抑制することができ、安定して積層セラミック電子部品1の鳴き抑制効果を発揮することが可能になる。なお、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの周囲面30Ac、30Bcの全面においてめっき層44A、44Bが形成されていなくても良い。
第1の金属端子30Aの第1の実装部40Aおよび第2の延長部38A並びに第2の金属端子30Bの第2の実装部40Bおよび第4の延長部38Bの周囲面30Ac、30Bc、または、第1および第2の金属端子30A、30Bの周囲面30Ac、30Bcの全面のめっき層44A、44Bを除去する場合、その除去の方法は機械的に除去(切削、研磨)、または、レーザートリミングによる除去、めっき剥離剤(たとえば水酸化ナトリウム)による除去、めっき層形成前にレジストでめっきを形成しない部分を覆って第1および第2の金属端子30A、30Bにめっき層44A、44Bを形成した後にレジストを除去するといった方法で除去することができる。
下層めっき層は、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。さらに、下層めっき層のそれぞれは、Ni、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。
上層めっき層は、Sn、Ag、Auまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。さらに、上層めっき層は、SnまたはSnを主成分として含む合金からなることが好ましい。これにより、第1および第2の金属端子30A、30Bと第1ないし第4の外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbとのはんだ濡れ性を向上させることができる。下層めっき層の厚みは、0.2μmから5.0μm程度であることが好ましい。上層めっき層の厚みは、1.0μmから5.0μm程度であることが好ましい。端子本体42A、42Bおよび下層めっき層のそれぞれを、高融点のNi、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金により形成することにより、第1の外部電極22Aa、第2の外部電極22Ab、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbの耐熱性を向上させることができる。
(接合材)
接合材46は、第1ないし第4の外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbと第1ないし第4の端子接合部32A、36A、32B、36Bとを接合するために用いられる。接合材46は例えばはんだであり、Sn−Sb系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Cu系、Sn−Bi系などのLFはんだを用いることができる。特に、Sn−Sb系のはんだの場合は、Sbの含有率が5%以上15%以下程度であることが好ましい。
(積層セラミック電子部品)
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを含む長さ方向z(第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afを結ぶ方向、第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfを結ぶ方向)の寸法をLM寸法とする。LM寸法は、2.2mm以上6.4mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを含む高さ方向x(第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abを結ぶ方向、第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbを結ぶ方向)の寸法をTM寸法とする。TM寸法は、1.8mm以上6.4mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを含む幅方向y(第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ方向、第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ方向)の寸法をWM寸法とする。WM寸法は、1.25mm以上5.3mm以下であることが好ましい。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、本発明にかかる積層セラミック電子部品の製造方法について、上記した実施の形態に係る積層セラミック電子部品1を例にして説明する。はじめに、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを作製する工程について説明し、その後、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bに第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを取り付け、積層セラミック電子部品1を作製する工程について説明する。なお、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを製造する工程として2つの方法により製造することができる
(第1および第2の積層セラミック電子部品本体の製造方法(1))
誘電体シートと、内部電極層16A、16B用の導電性ペーストと、を準備する。誘電体シートと内部電極層16A、16B用の導電性ペーストには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶剤を用いることができる。
誘電体シート上に、例えば、スクリーン印刷やグラビア印刷などにより所定のパターンで内部電極層16A、16B用の導電性ペーストを印刷し、内部電極パターンを形成する。
内部電極パターンが印刷されていない外層部15Aa、15Ba用の誘電体シートを所定枚数積層し、その上に内部電極パターンが印刷された誘電体シートを順次積層し、その上に外層部15Aa、15Ba用の誘電体シートを所定枚数積層し、積層シートを作製する。
積層シートを静水圧プレスなどの手段により積層方向(x方向)にプレスし、積層ブロックを作製する。
積層ブロックを所定のサイズにカットし、積層チップを切り出す。このとき、バレル研磨などにより積層チップの角部および稜線部に丸みをつけてもよい。
積層チップを焼成し、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bを作製する。焼成温度は、セラミック層14A、14Bや内部電極層16A、16Bの材料にもよるが、900℃以上1400℃以下であることが好ましい。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbが焼付け層である場合には、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bを作製したあと、それぞれに下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbとして焼付け層を形成する。第1ないし第4の外部電極の端部23Aa、23Ab、23Ba、23Bbの形成方法としては、例えば、焼付け層を形成しない部分をマスクする方法や焼付け層を形成しない部分の導電性ペーストを拭き取る方法がある。
焼付け層を形成しない部分をマスクする方法で第1ないし第4の外部電極の端部23Aa、23Ab、23Ba、23Bbを形成する場合、以下の方法により形成する。すなわち、完成品として、第1の積層体12Aと第2の積層体12Bが対向する面(第2の主面12Ab、第3の主面12Ba)において、焼付け層が形成されないようにシールを貼り付けた状態(マスキングを行った状態)でガラス成分と金属とを含む導電性ペーストを塗布する。導電性ペーストの塗布方法としては、例えばディッピング法を用いる。その後、シールを剥がして焼き付け処理を行い、焼付け層を形成する。この時の焼き付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。これにより、上下に積み重ねられている第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面において外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbが形成されない構造の実現が可能となる。
焼付け層を形成しない部分の導電性ペースト拭き取る方法で第1ないし第4の外部電極の端部23Aa、23Ab、23Ba、23Bbを形成する場合、以下の方法により形成する。すなわち、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bの第1の端面12Ae、第2の端面12Af、第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfにガラス成分と金属とを含む導電性ペーストを塗布する。導電性ペーストの塗布方法としては、例えばディッピング法を用いる。完成品として、第1の積層体12Aと第2の積層体12Bが対向する面に付着した導電性ペーストをヘラ状の器具を使用してかきとる。この器具の材質としてはゴムまたはシリコン製であることが好ましい。その後、焼き付け処理を行い、下地電極層を形成する。この時の焼き付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。これにより、上下に積み重ねられている第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面において外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbが形成されない構造の実現が可能となる。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを導電性樹脂層で形成する場合は、上記の焼付け層と同様に、例えば、導電性樹脂層を形成しない部分をマスクする方法や導電性樹脂ペーストを拭き取る方法を用いて第1ないし第4の外部電極の端部23Aa、23Ab、23Ba、23Bbを形成することができる。なお、導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよく、焼付け層を形成せずに導電性樹脂層を単体で第1の積層体12Aおよび第2の積層体12B上に直接形成してもよい。
導電性樹脂層の形成方法としては、熱硬化性樹脂および金属成分を含む導電性樹脂ペーストを上記の焼付け層と同様に導電性樹脂層を形成しない部分をマスクする方法もしくは導電性樹脂ペーストを拭き取る方法を用いて、焼付け層上もしくは第1の積層体12Aおよび第2の積層体12B上に塗布し、250℃以上550℃以下の温度で熱処理を行い、樹脂を熱硬化させ、導電性樹脂層を形成する。この時の熱処理時の雰囲気は、N2雰囲気であることが好ましい。また、樹脂の飛散を防ぎ、かつ、各種金属成分の酸化を防ぐため、酸素濃度は100ppm以下に抑えることが好ましい。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを薄膜層で形成する場合は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを形成することができる。このとき、上下に積み重ねられている第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面(第2の主面12Abおよび第3の主面12Ba)において薄膜層が形成されないように、上記の焼付け層と同様に、薄膜層を形成しない部分をマスクする方法により第1ないし第4の外部電極の端部23Aa、23Ab、23Ba、23Bbを形成する。薄膜層で形成された下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbは金属粒子が堆積された1μm以下の層とする。薄膜層で形成された下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbは、金属粒子が堆積された1μm以下の層とする。
その後、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbの表面に、めっき層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbが形成される。本実施形態では焼付け層上にNiめっき層およびSnめっき層を形成した。Niめっき層およびSnめっき層は、たとえばバレルめっき法により、順次形成される。このようにして、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bが得られる。
(第1および第2の積層セラミック電子部品本体の製造方法(2))
誘電体シートと、内部電極層16A、16B用の導電性ペーストと、を準備する。誘電体シートと内部電極層16A、16B用の導電性ペーストとには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶剤を用いることができる。
誘電体シート上に、例えば、スクリーン印刷やグラビア印刷などにより所定のパターンで内部電極層16A、16B用の導電性ペーストを印刷し、内部電極パターンを形成する。
内部電極パターンが印刷されていない外層部15Aa、15Ba用の誘電体シートを所定枚数積層し、その上に内部電極パターンが印刷された誘電体シートを順次積層し、その上に外層部15Aa、15Ba用の誘電体シートを所定枚数積層し、積層シートを作製する。
積層シートを静水圧プレスなどの手段により積層方向(x方向)にプレスし、積層ブロックを作製する。
積層ブロックを所定のサイズにカットし、積層チップを切り出す。このとき、バレル研磨などにより積層チップの角部および稜線部に丸みをつけてもよい。
積層チップを焼成し、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bを作製する。焼成温度は、セラミック層14A、14Bや内部電極層16A、16Bの材料にもよるが、900℃以上1400℃以下であることが好ましい。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbが焼付け層である場合には、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bの両端面にガラス成分と金属とを含む導電性ペーストを塗布する。その後、焼き付け処理を行い、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを形成する。この時の焼き付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。必要に応じて、焼付け層の表面にめっきを施す。
なお、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを導電性樹脂層で形成する場合は、以下の方法で導電性樹脂層を形成することができる。なお、導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよく、焼付け層を形成せずに導電性樹脂層を単体で第1の積層体12Aおよび第2の積層体12B上に直接形成してもよい。
導電性樹脂層の形成方法としては、熱硬化性樹脂および金属成分を含む導電性樹脂ペーストを焼付け層上もしくは第1の積層体12Aおよび第2の積層体12B上に塗布し、250℃以上550℃以下の温度で熱処理を行い、樹脂を熱硬化させ、導電性樹脂層を形成する。この時の熱処理時の雰囲気は、N2雰囲気であることが好ましい。また、樹脂の飛散を防ぎ、かつ、各種金属成分の酸化を防ぐため、酸素濃度は100ppm以下に抑えることが好ましい。
また、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを薄膜層で形成する場合は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを形成することができる。薄膜層で形成された下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbは、金属粒子が堆積された1μm以下の層とする。
その後、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbの表面に、めっき層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbが形成される。たとえば、焼付け層上にNiめっき層およびSnめっき層を形成する。Niめっき層およびSnめっき層は、たとえばバレルめっき法により、順次形成される。このようにして、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bが得られる。
最後に、完成品として、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面に形成されることとなる外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbを、研磨装置を用いて積層体12A、12Bの表面が完全に露出するまで取り除く。これにより、上下に積み重ねられている第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する面において外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbが形成されない構造の実現が可能となる。
(積層セラミック電子部品の製造方法)
上記方法で製造された第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bに対して、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを取り付けて、積層セラミック電子部品1を製造する方法を説明する。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとを、準備する。
第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを準備する。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaおよび第2の外部電極22Abにはんだ46を塗布する。
第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbにはんだ46を塗布する。
その後、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとを外部電極が形成されていない面(第2の主面12Ab、第3の主面12Ba)が対向するように整列させ、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaと第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32A、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の外部電極22Abと第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32B、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baと第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36A、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の外部電極22Bbと第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36B、とが接続されるように第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを取り付ける。そして、この状態でリフローを行うことで、それぞれの外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbとそれぞれの金属端子30A、30Bを接合させる。
この時のはんだのリフロー温度は260℃以上280℃以下であることが好ましい。なお、リフローによる接続は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとをまとめて同時にリフロー接続により、金属端子30A、30Bを接合する。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品1が製造される。
3.実験データ
上記の製造方法にしたがって、積層セラミック電子部品1を作製し、積層体12A、12Bのクラック発生の有無の確認を行った。上記の第1および第2の積層セラミック電子部品本体の製造方法(1)を用いて第1および第2の積層セラミック電子部品本体を作製した。ここでは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bとして積層セラミックコンデンサを用いた。
また比較例として、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab上、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba上にも外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbが形成されている金属端子30A、30B付の積層セラミック電子部品(図示せず)を準備した。
実施例および比較例として用いた積層セラミック電子部品の各種パラメータは、以下のとおりである。
(実施例の構造)
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bのサイズ設計値:L×W×T=5.7mm×5.0mm×2.5mm
チップ(積層セラミック電子部品本体)個数:2個
セラミック層:BaTiO3
内部電極層:Ni
・外部電極構造
下地電極層(焼付け層):Cu
めっき層:Niめっき、Snめっきの2層構造
・金属端子
端子本体:SUS430
下層めっき電極:Cu
上層めっき電極:Sn
・外部電極と金属端子の接合に用いたはんだ:Sn−10Sb(LFはんだ)
(比較例の構造)
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bのサイズ設計値:L×W×T=5.7mm×5.0mm×2.5mm
チップ(積層セラミック電子部品本体)個数:2個
セラミック層:BaTiO3
内部電極層:Ni
・外部電極構造
下地電極層(焼付け層):Cu
めっき層:Niめっき、Snめっきの2層構造
・金属端子
端子本体:SUS430
下層めっき電極:Cu
上層めっき電極:Sn
・外部電極と金属端子の接合に用いたはんだ:Sn−10Sb(LFはんだ)
(クラックの確認方法)
はんだの塗布量を100%(通常品)および150%(はんだ量が多い場合を想定)としてそれぞれ50個ずつ作製した実施例と比較例の金属端子付き積層セラミック電子部品を準備した。その後、それぞれのサンプルに対して定格電圧の2倍の直流電圧を10秒間印加した後に、研磨装置を用いてそれぞれのサンプルを断面研磨し、顕微鏡を用いてクラックの発生有無を確認した。断面研磨は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Ac側または第2の側面12Ad側から、第1の側面12Acおよび第2の側面12Adとほぼ並行になるように積層セラミック電子部品1のWM寸法がほぼ4等分となる位置まで徐々に研磨を行った。また同様に、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bc側または第4の側面12Bd側から、第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdとほぼ並行になるように積層セラミック電子部品1のWM寸法がほぼ4等分となる位置まで徐々に研磨を行った。そして、積層セラミック電子部品1のWM寸法がほほ4等分となる3断面において、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向する第2の主面12Ab、第3の主面12Ba側において、それぞれの積層体12A、12Bにクラックが発生していないかを確認した。この時、3断面のどれか一つの面にでもクラックが発生していた場合をNGとした。なお、この時の顕微鏡の倍率は50倍とした。
Figure 2020150144
表1の結果より、はんだの塗布量が100%(通常品)の場合は実施例および比較例ともにクラックは発生しなかった。しかし、はんだの塗布量が150%(はんだ量が多い場合を想定)の場合は実施例ではクラックは発生しなかったが、比較例では50個中3個(6%)にクラックは発生した。
以上の結果から、本発明においては、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとの間の対向する主面(第2の主面12Abおよび第3の主面12Ba)上において、外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbが形成されておらず、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab側に位置する第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af上に配置される第1の外部電極の端部23Aaおよび第2の外部電極の端部23Abおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba側に位置する第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf上に配置される第3の外部電極の端部23Baおよび第4の外部電極の端部23Bbには、めっき層が形成されていない。よって、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとの間にはんだが侵入することを抑制することが可能となり、はんだの引っ張り応力が発生することがないため、応力の集中を抑制することが可能となり第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bにクラックが発生することを抑制することが可能となる。
(変形例1)
この発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の変形例について、図7および図8を参照して説明する。なお、この変形例の積層セラミック電子部品1Aは、第1の積層セラミック電子部品10Aの第1の主面12Aaおよび第2の主面12Ab並びに第2の積層セラミック電子部品10Bの第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbに外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbが設けられていないことを除いて、図1ないし図6を用いて説明した積層セラミック電子部品1と同様の構成を有する。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。図7は、本発明に係る積層セラミック電子部品の変形例であって、積層セラミック電子部品をy方向から見た正面図である。図8は、本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図7のL−T平面で切断した断面図である。
第1の外部電極22Aaは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab上だけでなく第1の主面12Aa上にも設けられていない。第2の外部電極22Abは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Ab上だけでなく第1の主面12Aa上にも設けられていない。第3の外部電極22Baは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba上だけでなく第4の主面12Bb上にも設けられていない。第4の外部電極22Bbは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Ba上だけでなく第4の主面12Bb上にも設けられていない。これにより、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bに取り付ける際に、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの上下面の2面の方向選別が不要になり、金属端子の取り付けが容易となる。
(変形例2)
この発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品の変形例について、図9および図10を参照して説明する。なお、この変形例の積層セラミック電子部品1Bは、変形例1の積層セラミック電子部品1Aの構造に加え、第1の積層セラミック電子部品10Aの第1の側面12Acおよび第2の側面12Ad並びに第2の積層セラミック電子部品10Bの第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdに外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbが設けられていないことを除いて、図7および図8を用いて説明した積層セラミック電子部品1Aと同様の構成を有する。したがって、同一部分には同じ参照番号を付し、同様となる説明は繰り返さない。図9は、本発明に係る積層セラミック電子部品の別の変形例であって、積層セラミック電子部品をy方向から見た正面図である。図10は、本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図9のL−T平面で切断した断面図である。
第1の外部電極22Aaは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Ac上および第2の側面12Ad上にも設けられていない。第2の外部電極22Abは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Ac上および第2の側面12Ad上にも設けられていない。第3の外部電極22Baは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bc上および第4の側面12Bd上にも設けられていない。第4の外部電極22Bbは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bc上および第4の側面12Bd上にも設けられていない。これにより、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bに取り付ける際に、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの4面の方向選別が不要になり、金属端子の取り付けがより容易となる。
なお、この発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。また、電子部品本体のセラミック層の厚み、層数、対向電極面積および外形寸法は、これに限定されるものではない。
1、1A、1B 積層セラミック電子部品
10A 第1の積層セラミック電子部品本体
10B 第2の積層セラミック電子部品本体
12A 第1の積層体
12B 第2の積層体
12Aa 第1の主面
12Ab 第2の主面
12Ba 第3の主面
12Bb 第4の主面
12Ac 第1の側面
12Ad 第2の側面
12Bc 第3の側面
12Bd 第4の側面
12Ae 第1の端面
12Af 第2の端面
12Be 第3の端面
12Bf 第4の端面
14A、14B セラミック層
15Aa、15Ba 外層部
15Ab、15Bb 内層部
16A、16B 内部電極層
16Aa、16Ba 第1の内部電極層
16Ab、16Bb 第2の内部電極層
18Aa、18Ab、18Ba、18Bb 引出電極部
20Aa、20Ba 対向電極部
20Ab、20Bb Wギャップ
20Ac、20Bc Lギャップ
22A 第1の積層体の外部電極
22B 第2の積層体の外部電極
22Aa 第1の外部電極
22Ab 第2の外部電極
22Ba 第3の外部電極
22Bb 第4の外部電極
23Aa 第1の外部電極の端部
23Ab 第2の外部電極の端部
23Ba 第3の外部電極の端部
23Bb 第4の外部電極の端部
24Aa、24Ab、24Ba、24Bb 下地電極層
26Aa、26Ab、26Ba、26Bb めっき層
30A 第1の金属端子
30B 第2の金属端子
30Aa、30Ba 第1の主面
30Ab、30Bb 第2の主面
30Ac、30Bc 周囲面
32A 第1の端子接合部
32B 第3の端子接合部
34A 第1の延長部
34B 第3の延長部
36A 第2の端子接合部
36B 第4の端子接合部
38A 第2の延長部
38B 第4の延長部
40A 第1の実装部
40B 第2の実装部
42A、42B 端子本体(母材)
44A、44B めっき層
46 接合材(はんだ)
70 従来の積層セラミック電子部品
80A 従来の第1の積層セラミック電子部品本体
80B 従来の第2の積層セラミック電子部品本体
82 セラミック層
84 内部電極層
86 外部電極
90A 従来の第1の金属端子
90B 従来の第2の金属端子
92 接合材(はんだ)
94 クラック
x 高さ方向(積層方向)
y 幅方向
z 長さ方向
M 積層セラミック電子部品の高さ方向の長さ
1 第1の積層セラミック電子部品本体の高さ方向の長さ
2 第2の積層セラミック電子部品本体の高さ方向の長さ
M 積層セラミック電子部品の幅方向の長さ
1 第1の積層セラミック電子部品本体の幅方向の長さ
2 第2の積層セラミック電子部品本体の幅方向の長さ
M 積層セラミック電子部品の長さ方向の長さ
1 第1の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の長さ
2 第2の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の長さ

Claims (4)

  1. 積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する第1の積層体と、
    前記第1の積層体と対向するように設けられ、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第3の主面および第4の主面と、高さに直交する幅方向に相対する第3の側面および第4の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第3の端面および第4の端面と、を有する第2の積層体と、
    前記第1の積層体の第1の端面上に配置される第1の外部電極と、前記第1の積層体の第2の端面上に配置される第2の外部電極と、を備える第1の積層セラミック電子部品本体と、
    前記第2の積層体の第3の端面上に配置される第3の外部電極と、前記第2の積層体の第4の端面上に配置される第4の外部電極と、を備える第2の積層セラミック電子部品本体と、
    前記第1の外部電極と前記第3の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第1の金属端子と、
    前記第2の外部電極と前記第4の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第2の金属端子と、
    を有し、
    前記第1の外部電極および前記第2の外部電極ならびに前記第3の外部電極および前記第4の外部電極は、下地電極層と前記下地電極層上に配置されるめっき層とを有し、
    前記第1の外部電極は、前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第2の主面上には設けられておらず、
    前記第2の外部電極は、前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第2の主面上には設けられておらず、
    前記第3の外部電極は、前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の主面上には設けられておらず、
    前記第4の外部電極は、前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の主面上には設けられておらず、
    前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第2の主面側に位置する前記第1の端面および前記第2の端面上に配置される第1の外部電極および第2の外部電極の端部には、めっき層が形成されておらず、
    前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の主面側に位置する前記第3の端面および前記第4の端面上に配置される第3の外部電極および第4の外部電極の端部には、めっき層が形成されておらず、
    前記第1の積層セラミック電子部品本体と前記第2の積層セラミック電子部品本体とは、前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第2の主面と、前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の主面とが空間を空けて対向するように配置されている、積層セラミック電子部品。
  2. めっき層が形成されていない前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第2の主面側に位置する前記第1の端面および前記第2の端面上に配置される第1の外部電極および第2の外部電極の端部は、下地電極層の金属が酸化しており、
    めっき層が形成されていない前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の主面側に位置する前記第2の端面および前記第4の端面上に配置される第3の外部電極および第4の外部電極の端部は、下地電極層の金属が酸化している、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記第1の金属端子は、前記第1の外部電極に接続される第1の端子接合部と、前記第1の端子接合部から延びる第1の延長部を介して、前記第3の外部電極に接続される第2の端子接合部と、前記第2の端子接合部から前記第2の積層セラミック電子部品本体と実装面との間に隙間ができるように延びる第2の延長部と、前記第2の延長部に接続され、前記第2の延長部から実装面と平行に延びる第1の実装部と、を有し、
    前記第2の金属端子は、前記第2の外部電極に接続される第3の端子接合部と、前記第3の端子接合部から延びる第3の延長部を介して、前記第4の外部電極に接続される第4の端子接合部と、前記第4の端子接合部から前記第2の積層セラミック電子部品本体と実装面との間に隙間ができるように延びる第4の延長部と、前記第4の延長部に接続され、前記第4の延長部から実装面と平行に延びる第2の実装部と、を有する、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第1の主面側に位置する前記第1の端面および前記第2の端面上に配置される第1の外部電極および第2の外部電極の端部には、めっき層が形成されておらず、
    前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第4の主面側に位置する前記第3の端面および前記第4の端面上に配置される第3の外部電極および第4の外部電極の端部には、めっき層が形成されていない、請求項1ないし請求項3に記載の積層セラミック電子部品。
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