JP2020150088A - 積層セラミック電子部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層セラミック電子部品や金属端子が傾いて接続されることを抑制することができ、固着強度を十分に確保することが可能な積層セラミック電子部品を提供する。【解決手段】第1の積層セラミック電子部品本体10A、第2の積層セラミック電子部品本体10B、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを備え、第1および第2の金属端子30A、30Bは、第1および第2の金属端子30A、30Bに設けられた端子接合部32A、36A、32B、36Bの一部が第1または第2の積層セラミック電子部品本体10A、10B側に突出した突出部46A、46B、48A、48Bを有しており、突出部46A、46B、48A、48Bが第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10Bの外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbに接続される積層セラミック電子部品1。【選択図】図1

Description

本発明は、積層セラミック電子部品に関する。
近年、セラミック製のチップ型電子部品である積層セラミック電子部品が一般に使用されるようになった。積層セラミック電子部品のようなチップ型電子部品は、配線基板に実装する場合、チップ型電子部品の端子電極を配線基板のランド上に直接はんだ付けする表面実装方式が一般的である。
しかしながら、配線基板とチップ型電子部品との熱膨張係数差によって生じる応力や、配線基板の撓みによって生じる応力などにより、機械的応力がチップ型電子部品に加わってクラックが発生したり、端子電極がチップ型電子部品本体から剥離するといった問題が発生する可能性があった。
また、チップ型電子部品においては、誘電率の比較的高いチタン酸バリウムなどの強誘電体材料が一般的に用いられているが、強誘電体材料は圧電性および電歪性を有する為、強誘電体材料に電界が加わった際に応力および機械的歪みが生じる。
そして、電界が加わった際の応力および機械的歪みに伴い、チップ型電子部品の端子電極から基板側に振動が伝わるようになり、この基板全体が音響放射面となって、雑音となる振動音(いわゆる鳴き)を発生する可能性があった。
このような問題を解決するため、チップ型電子部品である積層セラミック電子部品の端子電極に弾性を有する金属板からなる金属端子を両側から対向させた状態で接合し、金属端子を配線基板上に実装することによって、積層セラミック電子部品への応力、または配線基板への応力を緩和するという方法が採用されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005―64377号公報 特開平11―74147号公報
特許文献1や特許文献2には、積層セラミック電子部品本体を複数個積み重ねた構造が開示されている。しかし、積層セラミック電子部品本体は製造の過程で積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法差が生じる場合がある。仮に、積層セラミック電子部品本体の長さ寸法の寸法差が生じた場合、金属端子付きの積層セラミック電子部品において、金属端子が図9(a)に示すようにハの字や図9(b)に示すように逆ハの字に取り付けられてしまう場合がある。
この場合、図9(a)および図9(b)に示すような金属端子130A、130Bが付いている積層セラミック電子部品100A、100Bが実装基板に実装されるようなことがあった場合、積層セラミック電子部品100A、100Bが傾いたり、固着強度を十分に確保することができないことが考えられる。
したがって、本発明では、積層セラミック電子部品や金属端子が傾いたり、固着強度を十分に確保することができないという課題を解決可能な積層セラミック電子部品を提供することを目的とする。
本発明に係る積層セラミック電子部品は、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極とを含み、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する第1の積層体と、第1の積層体と対向するように設けられ、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極とを含み、積層方向に相対する第3の主面および第4の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第3の側面および第4の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第3の端面および第4の端面と、を有する第2の積層体と、第1の積層体の第1の端面上に配置される第1の外部電極と、第1の積層体の第2の端面上に配置される第2の外部電極と、を備える第1の積層セラミック電子部品本体と、第2の積層体の第3の端面上に配置される第3の外部電極と、第2の積層体の第4の端面上に配置される第4の外部電極と、を備える第2の積層セラミック電子部品本体と、第1の外部電極と第3の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第1の金属端子と、第2の外部電極と第4の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第2の金属端子と、を有し、第1の金属端子は、第1の外部電極に接続される第1の端子接合部と、第1の端子接合部から延びる第1の延長部を介して第3の外部電極に接続される第2の端子接合部と、第2の端子接合部から第2の積層セラミック電子部品本体と実装面との間に隙間ができるように延びる第2の延長部と、第2の延長部に接続され、第2の延長部から実装面と平行に延びる第1の実装部と、を有し、第2の金属端子は、第2の外部電極に接続される第3の端子接合部と、第3の端子接合部から延びる第3の延長部を介して第4の外部電極に接続される第4の端子接合部と、第4の端子接合部から第2の積層セラミック電子部品本体と実装面との間に隙間ができるように延びる第4の延長部と、第4の延長部に接続され、第4の延長部から実装面と平行に延びる第2の実装部と、を有し、第1の金属端子の第1の端子接合部および第2の端子接合部は、それぞれ独立して離れて配置されており、第2の金属端子の第3の端子接合部および第4の端子接合部は、それぞれ独立して離れて配置されており、第1の金属端子の第1の端子接合部は、第1の側面および第2の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、第1の端子接合部の一部が、第1の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第1の突出部を有しており、第1の金属端子の第2の端子接合部は、第3の側面および第4の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、第2の端子接合部の一部が、第2の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第2の突出部を有しており、第2の金属端子の第3の端子接合部は、第1の側面および第2の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、第3の端子接合部の一部が、第1の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第3の突出部を有しており、第2の金属端子の第4の端子接合部は、第3の側面および第4の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、第4の端子接合部の一部が、第2の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第4の突出部を有していることを特徴とする。
本発明に係る積層セラミック電子部品によれば、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法と、第2の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法との間に寸法差が生じていたとしても、第1の金属端子の第1の突出部および第2の突出部ならびに第2の金属端子の第3の突出部および第4の突出部が変形可能な構造となっているため、上記の寸法差を第1の突出部、第2の突出部、第3の突出部および第4の突出部で補うこと(寸法差分の隙間を埋めること)が可能となる。よって、第1の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法と、第2の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法との寸法差によって生じる問題、すなわち、金属端子が傾いた状態で積層セラミック電子部品本体に取り付けられてしまう問題を抑制することができる。その結果、金属端子付きの積層セラミック電子部品を実装基板に実装する際、積層セラミック電子部品が傾いて接続されることを抑制できるだけでなく、実装基板との固着強度も十分に確保することが可能となる。
したがって、本発明に係る積層セラミック電子部品によれば、積層セラミック電子部品や金属端子が傾いて接続されることを抑制することができ、固着強度を十分に確保することが可能な積層セラミック電子部品を提供することができる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る積層セラミック電子部品の一実施の形態を示す斜視図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の第1の積層セラミック電子部品本体のII−II線における断面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の第2の積層セラミック電子部品本体のII−II線における断面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の第1の積層セラミック電子部品本体のIII−III線における断面図である。 図1に示す積層セラミック電子部品の第2の積層セラミック電子部品本体のIII−III線における断面図である。 (a)本発明に係る積層セラミック電子部品の内部電極層の一実施の形態であって、図2Aに示す積層セラミック電子部品のIV−IV線における断面図である。(b)本発明に係る積層セラミック電子部品の内部電極層の別の実施の形態であって、図2Aに示す積層セラミック電子部品のIV−IV線における断面図である。 (a)本発明に係る積層セラミック電子部品の一実施の形態を示す正面図である。(b)本発明に係る積層セラミック電子部品の別の実施の形態を示す正面図である。 本発明に係る積層セラミック電子部品を示す図5(b)のL−T平面で切断した断面図である。 (a)本発明に係る積層セラミック電子部品の第1の金属端子を示す平面図である。(b)本発明に係る積層セラミック電子部品の第1の金属端子を示す図7A(a)のVIIab−VIIab線における断面図である。(c)本発明に係る積層セラミック電子部品の第1の金属端子を示す斜視図である。 (a)本発明に係る積層セラミック電子部品の第2の金属端子を示す平面図である。(b)本発明に係る積層セラミック電子部品の第2の金属端子を示す図7B(a)のVIIbb−VIIbb線における断面図である。(c)本発明に係る積層セラミック電子部品の第2の金属端子を示す斜視図である。 第1の金属端子を示す図7A(c)のVIII−VIII線における端面図である。 (a)従来の積層セラミック電子部品の一実施の形態を示す正面図である。(b)従来の積層セラミック電子部品の別の実施の形態を示す正面図である。
本明細書で用いられる方向を、次のように定義する。図1に示すように、積層セラミック電子部品1の高さ方向(積層方向)をx方向とする。積層セラミック電子部品1の幅方向をy方向とする。積層セラミック電子部品1の長さ方向をz方向とする。
1.積層セラミック電子部品
図1および図5に示すように、積層セラミック電子部品1は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aと第2の金属端子30Bとを有する。第1の積層セラミック電子部品本体10Aは、第1の積層体12Aと、第1の積層体12Aの第1の端面12Ae上に接続される第1の外部電極22Aaと、第1の積層体12Aの第2の端面12Af上に接続される第2の外部電極22Abと、を有する。第2の積層セラミック電子部品本体10Bは、第2の積層体12Bと、第2の積層体12Bの第3の端面12Be上に接続される第3の外部電極22Baと、第2の積層体12Bの第4の端面12Bf上に接続される第4の外部電極22Bbと、を有する。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bは、角部(符号なし)および稜線部(符号なし)に丸みがつけられていることが好ましい。角部は、積層体の3面が交る部分であり、稜線部は、積層体の2面が交る部分である。第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Abと、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Baとが空間を空けて対向するように配置されている。これにより、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Abと、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Baとのはんだの濡れ性と、はんだに含まれるフラックス成分の表面張力によって決まるフラックス流動と、を抑制することで、はんだに含まれるフラックス成分が第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の主面12Abと、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の主面12Baの間に進入することを抑制する。
例えば、図5(b)および図6に示すように、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afを結ぶ長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfを結ぶ長さ方向の寸法L2は、長さ方向の寸法が異なっていても良い。本発明においては、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法L2との間に寸法差が生じていたとしても、後述する第1の金属端子30Aの一対の第1の突出部46Aおよび一対の第2の突出部46Bならびに第2の金属端子30Bの一対の第3の突出部48Aおよび一対の第4の突出部48Bが変形可能な構造となっているため、上記の寸法差を突出部46A、46B、48A、48Bで補うこと(寸法差分の隙間を埋めること)が可能となる。よって、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向の寸法L2との寸法差によって生じる問題、すなわち金属端子30A、30Bが傾いた状態で積層セラミック電子部品本体10A、10Bに取り付けられてしまう問題を抑制することができる。その結果、金属端子30A、30B付きの積層セラミック電子部品1を実装基板に実装する際、第1の積層セラミック電子部品10Aと第2の積層セラミック電子部品10Bとが傾いて接続されることを抑制できるだけでなく、実装基板との固着強度も十分に確保することが可能となる。
(積層体)
積層体は、第1の積層体12Aと第2の積層体12Bとを有する。なお、積層体は2個以上であっても良い。
第1の積層体12Aは、図2Aおよび図3Aに示すように、積層された複数のセラミック層14Aと積層された複数の内部電極16Aとを含む。第1の積層体12Aは、積層方向xに相対する第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第1の側面12Acおよび第2の側面12Adと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afと、を含む。
第2の積層体12Bは、図2Bおよび図3Bに示すように、積層された複数のセラミック層14Bと積層された複数の内部電極16Bとを含む。第2の積層体12Bは、積層方向xに相対する第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbと、積層方向xに直交する幅方向yに相対する第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdと、積層方向xおよび幅方向yに直交する長さ方向zに相対する第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfと、を含む。
第1の積層体12Aの第1主面12Aaおよび第2主面12Ab、第2の積層体12Bの第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbは、積層セラミック電子部品1が実装される面(以下、「実装面」という。図示しない。)と平行な面である。第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bは、角部(符号なし)および稜線部(符号なし)に丸みがつけられていることが好ましい。角部は、積層体の3面が交る部分であり、稜線部は、積層体の2面が交る部分である。
セラミック層14A、14Bを形成する誘電体材料としては、例えば、BaTiO3、CaTiO3、SrTiO3、またはCaZrO3などの成分を含む誘電体セラミックを用いることができる。また、これらの成分にMn化合物、Fe化合物、Cr化合物、Co化合物、Ni化合物などの主成分よりも含有量の少ない成分を添加したものを用いてもよい。セラミック層14A、14Bの厚みは、0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。
なお、積層体12A、12Bに、圧電体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品1は、セラミック圧電素子として機能する。圧電セラミック材料の具体例としては、例えば、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12A、12Bに、半導体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品1は、サーミスタ素子として機能する。半導体セラミック材料の具体例としては、例えば、スピネル系セラミック材料などが挙げられる。
また、積層体12A、12Bに、磁性体セラミックを用いた場合、積層セラミック電子部品1は、インダクタ素子として機能する。また、インダクタ素子として機能する場合は、内部電極16A、16Bは、コイル状の導体となる。磁性体セラミック材料の具体例としては、例えば、フェライトセラミック材料などが挙げられる。
第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bは、複数枚のセラミック層14A、14Bから構成される外層部15Aa、15Baと、単数または複数枚のセラミック層14A、14Bとそれらの上に配置される複数枚の内部電極16A、16Bとから構成される内層部15Ab、15Bbと、を含む。外層部15Aaは、第1の積層体12Aの第1の主面12Aa側および第2の主面12Ab側に位置し、第1の主面12Aaと最も第1の主面12Aaに近い内部電極16Aとの間に位置する複数枚のセラミック層14Aと、第2の主面12Abと第2の主面12Abに近い内部電極16Aとの間に位置する複数枚のセラミック層14Aと、の集合体である。そして、両外層部15Aaに挟まれた領域が内層部15Abである。同様に、外層部15Baは、第2の積層体12Bの第3の主面12Ba側および第4の主面12Bb側に位置し、第3の主面12Baと最も第3の主面12Baに近い内部電極16Bとの間に位置する複数枚のセラミック層14Bと、第4の主面12Bbと第4の主面12Bbに近い内部電極16Bとの間に位置する複数枚のセラミック層14Bと、の集合体である。そして、両外層部15Baに挟まれた領域が内層部15Bbである。なお、外層部15Aa、15Baの厚みは、10μm以上300μm以下であることが好ましい。
第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bは、積層された複数の内部電極16A、16Bを含む。複数の内部電極16A、16Bは、第1の内部電極16Aa、16Baと第2の内部電極16Ab、16Bbとを含む。第1および第2の内部電極16Aa、16Ba、16Ab、16Bbは、複数のセラミック層14A、14Bに挟まれて交互に積層されている。第1の内部電極16Aaと第2の内部電極16Abとは、互いに対向する対向電極部20Aaと、対向電極部20Aaから第1の積層体12Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afまでの引出電極部18Aa、18Abと、を備えている。引出電極部18Aa、18Abは、第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afに露出している。同様に、第1の内部電極16Baと第2の内部電極16Bbとは、互いに対向する対向電極部20Baと、対向電極部20Baから第2の積層体12Bの第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfまでの引出電極部18Ba、18Bbと、を備えている。引出電極部18Ba、18Bbは、第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfに露出している。なお、この対向電極部20Aa、20Baにより電気特性(たとえば、静電容量など)が発生する。
内部電極16A、16Bは、例えば、Ni、Cu、Ag、Pd、Auなどの金属や、これらの金属の一種を含む例えばAg−Pd合金などの合金により構成することができる。内部電極16A、16Bは、さらにセラミック層14A、14Bに含まれるセラミックスと同一組成系の誘電体粒子を含んでいても良い。内部電極16A、16Bの厚みは、0.1μm以上2μm以下であることが好ましい。
第1の積層体12Aは、図2Aおよび図3Aに示すように、対向電極部20Aaと第1および第2の側面12Ac、12Adとの間に位置する積層体の側部(いわゆるWギャップ)20Abと、対向電極部20Aaと第1および第2の端面12Ae、12Afとの間に位置し第1および第2の内部電極16Aa、16Abのいずれか一方の引出電極部18Aa、18Abを含む積層体の端部(いわゆるLギャップ)20Acと、を含む。
同様に、第2の積層体12Bは、図2Bおよび図3Bに示すように、対向電極部20Baと第3および第4の側面12Bc、12Bdとの間に位置する積層体の側部(いわゆるWギャップ)20Bbと、対向電極部20Baと第3および第4の端面12Be、12Bfとの間に位置し第1および第2の内部電極16Ba、16Bbのいずれか一方の引出電極部18Ba、18Bbを含む積層体の端部(いわゆるLギャップ)20Bcと、を含む。
第1の積層体12Aの第1の内部電極16Aaおよび第2の内部電極16Ab、ならびに第2の積層体12Bの第1の内部電極16Baおよび第2の内部電極16Bbは、実装面に対して平行になるように配置されていてもよく、垂直になるように配置されていてもよい。
また、内部電極16A、16Bの形状は、図4(a)に示すように、第1の積層体12Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af、ならびに第2の積層体12Bの第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfにのみ引き出されていてもよく、図4(b)に示すように、両側面に引き出されるようなT字形状でもよい。T字形状とすることで、内部電極と外部電極の接触面積を大きくすることができ、低ESR(等価直列抵抗)を実現することが可能となる。
(外部電極)
外部電極22は、第1の積層体12Aの第1の端面12Ae上に接続される第1の外部電極22Aaと、第1の積層体12Aの第2の端面12Af上に接続される第2の外部電極22Ab、第2の積層体12Bの第3の端面12Be上に接続される第3の外部電極22Baと、第2の積層体12Bの第4の端面12Bf上に接続される第4の外部電極22Bbと、を有する。
この時、第1の外部電極22Aaは、第1の積層体12Aの少なくとも第1の端面12Ae上のみに設けられていても良く、第1の主面12Aaまたは第2の主面12Ab、第1の側面12Acまたは第2の側面12Ad上に延びて形成されていてもよく、第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abならびに第1の側面12Acおよび第2の側面12Ad上のすべてに延びて形成されていてもよい。
また、第2の外部電極22Abは、第1の積層体12Aの少なくとも第2の端面12Af上のみに設けられていても良く、第1の主面12Aaまたは第2の主面12Ab、第1の側面12Acまたは第2の側面12Ad上に延びて形成されていてもよく、第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abならびに第1の側面12Acおよび第2の側面12Ad上のすべてに延びて形成されていてもよい。
また、第3の外部電極22Baは、第2の積層体12Bの少なくとも第3の端面12Be上のみに設けられていても良く、第3の主面12Baまたは第4の主面12Bb、第3の側面12Bcまたは第4の側面12Bd上に延びて形成されていてもよく、第3の主面12Baおよび第4の主面12Bb、ならびに、第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bd上のすべてに延びて形成されていてもよい。
さらに、第4の外部電極22Bbは、第2の積層体12Bの少なくとも第4の端面12Bf上のみに設けられていても良く、第3の主面12Baまたは第4の主面12Bb、第3の側面12Bcまたは第4の側面12Bd上に延びて形成されていてもよく、第3の主面12Baおよび第4の主面12Bb、ならびに、第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bd上のすべてに延びて形成されていてもよい。
第1の外部電極22Aaおよび第2の外部電極22Abは、下地電極層24Aa、24Abと、下地電極層24Aa、24Ab上に配置されためっき電極層26Aa、26Abと、を有する。同様に、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbは、下地電極層24Ba、24Bbと、下地電極層24Ba、24Bb上に配置されためっき電極層26Ba、26Bbと、を有する。
第1の外部電極22Aa、第2の外部電極22Ab、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbに含まれる下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbは、焼付け層、導電性樹脂層、薄膜層等から選ばれる少なくとも1つを含む。
焼付け層は、ガラスと金属とを含む。ガラスは、B、Si、Ba、Mg、AlおよびLiなどから選ばれる少なくとも1つを含む。また、ガラスの代わりにセラミック層と同種のセラミック材料を用いてもよい。焼付け層の金属としては、例えば、Cu、Ni、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1つを含む。焼付け層は、複数層で形成されていてもよい。焼付け層は、ガラスおよび金属を含む導電性ペーストを積層体に塗布して焼き付けたものであり、内部電極と同時焼成したものでもよく、内部電極を焼成した後に焼き付けてもよい。なお、内部電極と同時焼成する場合には、ガラスの代わりにセラミック層と同種のセラミック材料を用いることが好ましい。焼付け層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上50μm以下であることが好ましい。
導電性樹脂層は、例えば、導電性粒子と熱硬化性樹脂とを含む。導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよいし、焼付け層を形成せずに第1の端面12Ae、第2の端面12Af、第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfの表面に直接形成されてもよい。導電性樹脂層は、複数層で形成されていてもよい。導電性樹脂層の厚み(最も厚い部分)は、10μm以上150μm以下であることが好ましい。
薄膜層は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により形成され、金属粒子が堆積された1μm以下の層である。
めっき電極層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbとしては、例えば、Cu、Ni、Sn、Ag、Pd、Ag−Pd合金、Au等から選ばれる少なくとも1種の金属またはそれらの合金を含むことが好ましい。めっき電極層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbは、複数層により形成されていてもよい。好ましくは、Niめっき層とSnめっき層との2層構造である。Niめっき層は、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbが第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装する際のはんだによって侵食されることを防止することができ、Snめっき層は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装する際のはんだの濡れ性を向上させ、容易に実装することができる。めっき電極層26Aa、26Ab、26Ba、26Bbの一層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。
なお、第1の外部電極22Aa、第2の外部電極22Ab、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbのそれぞれは、第1の積層体12Aまたは第2の積層体12Bの表面に直接形成され、第1の内部電極16Aまたは第2の内部電極16Bに電気的に接続されるめっき電極層26を含む構造であってもよい。このような場合、前処理として第1の積層体12Aまたは第2の積層体12Bの表面に触媒を配設した後で、めっき電極層26が形成されてもよい。
めっき電極層26は、第1の積層体12Aまたは第2の積層体12Bの表面に形成される下層めっき電極(図示しない)と、当該下層めっき電極の表面に形成される上層めっき電極(図示しない)とを含むことが好ましい。
下層めっき電極および上層めっき電極のそれぞれは、例えば、Cu、Ni、Sn、Pb、Au、Ag、Pd、BiおよびZnなどから選ばれる少なくとも1種の金属または当該金属を含む合金を含むことが好ましい。下層めっき電極は、はんだバリア性能を有するNiを用いて形成されることが好ましく、上層めっき電極は、はんだ濡れ性が良好なSnやAuを用いて形成されることが好ましい。
また、例えば、第1の内部電極16Aおよび第2の内部電極16BがNiを用いて形成される場合、下層めっき電極は、Niと接合性のよいCuを用いて形成されることが好ましい。なお、上層めっき電極は必要に応じて形成されればよく、第1の外部電極22Aaおよび第2の外部電極22Abならびに第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbのそれぞれは、下層めっき電極のみで構成されてもよい。上層めっき電極を最外層としてもよいし、上層めっき電極の表面にさらに他のめっき電極層26を形成してもよい。めっき電極層26の1層あたりの厚みは、1μm以上15μm以下であることが好ましい。めっき電極層26は、ガラスを含まないことが好ましい。めっき電極層26の単位体積あたりの金属割合は、99体積%以上であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向z(第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afを結ぶ方向)の寸法をL1寸法とする。第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向z(第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfを結ぶ方向)の寸法をL2寸法とする。L1およびL2寸法は、2.0mm以上5.7mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの積層方向x(第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abを結ぶ方向)の寸法をT1寸法とする。第2の積層セラミック電子部品本体10Bの積層方向x(第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbを結ぶ方向)の寸法をT2寸法とする。T1およびT2の寸法は、1.0mm以上2.5mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの幅方向y(第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ方向)の寸法をW1寸法とする。第2の積層セラミック電子部品本体10Bの幅方向y(第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ方向)の寸法をW2寸法とする。W1およびW2寸法は、1.2mm以上5.0mm以下であることが好ましい。
(金属端子)
金属端子は、第1の金属端子30Aと第2の金属端子30Bとを有する。第1の金属端子30Aは、第1の外部電極22Aaと第3の外部電極22Baとに跨るようにはんだによって接続されている。第2の金属端子30Bは、第2の外部電極22Abと第4の外部電極22Bbとに跨るようにはんだによって接続されている。
第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bは、図1および図5に示すように、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを実装基板に実装するために設けられる。第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bには、たとえば、板状のリードフレームが用いられる。そして、この板状のリードフレームにより形成される一対の第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bは、断面の形状がL字形状(部品間延長部は除く)に形成されている。このように、一対の第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの断面の形状がL字形状に形成されると、セラミック電子部品を実装基板に実装したとき、実装基板のたわみに対する耐性を向上させることができる。
第1の金属端子30Aは、図7Aに示すように、第1の外部電極22Aaおよび第3の外部電極22Baと接続される第1の主面30Aaと、第1の主面30Aaと対向する第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10A、10Bとは反対側の面)と、第1の主面30Aaと第2の主面30Abとの間の厚みを形成する周囲面30Acと、を有する。また、第1の金属端子30Aは、母材42Aと母材の表面に配置されるめっき層44Aとから構成される。
同様に、第2の金属端子30Bは、図7Bに示すように、第2の外部電極22Abおよび第4の外部電極22Bbと接続される第1の主面30Baと、第1の主面30Baと対向する第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10A、10Bとは反対側の面)と、第1の主面30Baと第2の主面30Bbとの間の厚みを形成する周囲面30Bcと、を有する。また、第2の金属端子30Bは、母材42Bと母材の表面に配置されるめっき層44Bとから構成される。
第1の金属端子30Aは、図7A(a)および図7A(c)に示すように、第1の外部電極22Aaに接続される第1の端子接合部32Aと、第1の端子接合部32Aから延びる第1の延長部34Aと、第1の延長部34Aを介して第3の外部電極22Baに接続される第2の端子接合部36Aと、第2の端子接合部36Aから第2の積層セラミック電子部品本体10Bと実装面との間に隙間ができるように延びる第2の延長部38Aと、第2の延長部38Aに接続され、第2の延長部38Aから実装面と平行に延びる第1の実装部40Aと、を有する。
同様に、第2の金属端子30Bは、図7B(a)および図7B(c)に示すように、第2の外部電極22Abに接続される第3の端子接合部32Bと、第3の端子接合部32Bから延びる第3の延長部34Bと、第3の延長部34Bを介して第4の外部電極22Bbに接続される第4の端子接合部36Bと、第4の端子接合部36Bから第2の積層セラミック電子部品本体10Bと実装面との間に隙間ができるように延びる第4の延長部38Bと、第4の延長部38Bに接続され第4の延長部38Bから実装面と平行に延びる第2の実装部40Bと、を有する。
この構成により、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを介在させることで、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bに対して、熱衝撃を加わりにくくすることができる。また、温度変化によるストレスや、配線基板の変形が生じたとしても、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの弾性的変形によって有利に吸収することができる。なお、母材露出部にめっき成分が一部残存しても良い。
(端子接合部)
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の端面12Aeに設けられた第1の外部電極22Aaに接続される部分である。第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の端面12Beに設けられた第3の外部電極22Baに接続される部分である。第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aおよび第2の端子接合部36Aは、それぞれ独立して離れて配置されている。言い換えると、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aと第2の端子接合部36Aとは、積層方向xにおいて空間をあけて形成されている。また、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aと第2の端子接合部36Aには、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acと第2の側面12Adおよび第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yにおいて、中央部の切り欠きを挟んで両端にそれぞれ配置されている。
第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の端面12Afに設けられた第2の外部電極22Abに接続される部分である。第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の端面12Bfに設けられた第4の外部電極22Bbに接続される部分である。第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bは、それぞれ独立して離れて配置されている。言い換えると、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bと第4の端子接合部36Bとは、積層方向xにおいて空間をあけて形成されている。また、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bと第4の端子接合部36Bには、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acと第2の側面12Adおよび第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yにおいて、中央部の切り欠きを挟んで両端にそれぞれ配置されている。
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aは、図7A(a)および図7A(c)に示すように、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第1の端子接合部32Aの一部は、第1の積層セラミック電子部品本体10A側に突出した一対の第1の突出部46Aを有している。
第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aは、図7A(a)および図7A(c)に示すように、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第2の端子接合部36Aの一部は、第2の積層セラミック電子部品本体10B側に突出した一対の第2の突出部46Bを有している。
第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bは、図7B(a)および図7B(c)に示すように、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第3の端子接合部32Bの一部は、第1の積層セラミック電子部品本体10A側に突出した一対の第2の突出部48Aを有している。
第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bは、図7B(a)および図7B(c)に示すように、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第4の端子接合部36Bの一部は、第2の積層セラミック電子部品本体10B側に突出した一対の第4の突出部48Bを有している。
これにより、本発明では、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向の寸法L2との間に寸法差が生じていたとしても、第1の金属端子30Aの一対の第1の突出部46Aおよび一対の第2の突出部46Bならびに第2の金属端子30Bの一対の第3の突出部48Aおよび一対の第4の突出部48Bとが変形可能な構造となっているため、上記の寸法差を第1の突出部46A、第2の突出部46B、第3の突出部48Aおよび第4の突出部48Bで補うこと(寸法差分の隙間を埋めること)が可能となる。よって、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向L2の寸法との寸法差によって生じる問題、すなわち、金属端子30A、30Bが傾いた状態で積層セラミック電子部品本体10A、10Bに取り付けられてしまう問題を抑制することができる。その結果、金属端子付きの積層セラミック電子部品10A、10Bを実装基板に実装する際、積層セラミック電子部品10A、10Bが傾いて接続されることを抑制できるだけでなく、実装基板との固着強度も十分に確保することが可能となる。
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第1の端子接合部32Aは、例えば、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの端面上の第1の外部電極22Aaに対応する大きさの矩形板状に形成され、片面30Aaが第1の外部電極22Aaにはんだ52によって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形形状に限らない。なお、第1の端子接合部32Aの大きさは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aに形成される第1の外部電極22Aaよりも大きく形成されていても、小さく形成されていても良い。
第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第2の端子接合部36Aは、例えば、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの端面上の第3の外部電極22Baに対応する大きさの矩形板状に形成され、片面30Aaが第3の外部電極22Baにはんだ52によって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形形状に限らない。なお、第2の端子接合部36Aの大きさは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bに形成される第3の外部電極22Baよりも大きく形成されていても、小さく形成されていても良い。
第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第3の端子接合部32Bは、例えば、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの端面上の第2の外部電極22Abに対応する大きさの矩形板状に形成され、片面30Baが第2の外部電極22Abにはんだ52によって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形形状に限らない。なお、第3の端子接合部32Bの大きさは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aに形成される第2の外部電極22Abよりも大きく形成されていても、小さく形成されていても良い。
第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yの中央において切り欠き部を有している。第4の端子接合部36Bは、例えば、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの端面上の第4の外部電極22Bbに対応する大きさの矩形板状に形成され、片面30Baが第4の外部電極22Bbにはんだ52によって接続されていることが好ましい。また、形状は矩形形状に限らない。なお、第4の端子接合部36Bの大きさは、第2の積層セラミック電子部品本体10Bに形成される第4の外部電極22Bbよりも大きく形成されていても、小さく形成されていても良い。
第1の突出部46A、第2の突出部46B、第3の突出部48Aおよび第4の突出部48Bは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaおよび第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の外部電極22Abならびに第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の外部電極22Bbと接触することにより、弾性変形することが好ましい。これにより、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向の寸法L2との間に寸法差が生じていたとしても、第1の金属端子30Aの第1の突出部46Aと第2の金属端子30Bの第2の突出部46Bが変形することで、上記の寸法差を突出部46A、46B、48A、48Bで補うこと(寸法差分の隙間を埋めること)が可能となる。
また、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaおよび第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の外部電極22Abならびに第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の外部電極22Bbと接触する第1の突出部46A、第2の突出部46B、第3の突出部48Aおよび第4の突出部48Bは、弾性変形された状態で接続されていてもよい。これにより、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向の寸法L2との間に寸法差が生じていない場合でも、第1の外部電極22Aa、第2の外部電極22Ab、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを問題なく接続することが可能となる。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaおよび第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の外部電極22Abならびに第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の外部電極22Bbと接触する第1の突出部46Aおよび第2の突出部46Bは、弾性変形された状態で接続されている個所と、弾性変形されない状態で接続されている個所が混在していてもよい。これにより、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの長さ方向の寸法L2との寸法差が生じていたとしても、第1の金属端子30Aの第1の突出部46Aおよび第2の突出部46Bならびに第2の金属端子30Bの第3の突出部48Aおよび第4の突出部48Bが変形することで、上記の寸法差を突出部46A、46B、48A、48Bで補うこと(寸法差分の隙間を埋めること)が可能となる。
第1の金属端子30Aの一対の第1の突出部46Aの一方側突出部50Aと一対の第1の突出部46Aの他方側突出部50Bとの間の距離d1(図8参照)および第1の金属端子30Aの一対の第2の突出部46Bの一方側突出部50Cと一対の第2の突出部46Bの他方側突出部50Dとの間の距離d2(図示せず)、ならびに、第2の金属端子30Bの一対の第3の突出部48Aの一方側突出部50Eと一対の第3の突出部48Aの他方側突出部50Fとの間の距離d3(図示せず)および第2の金属端子30Bの一対の第4の突出部48Bの一方側突出部50Gと一対の第4の突出部48Bの他方側突出部50Hとの間の距離d4(図示せず)は、0.15mm以上0.45mm以下であることが好ましい。これにより、第1の金属端子の突出部46A、第2の金属端子の突出部46B、第3の金属端子の突出部48Aおよび第4の金属端子の突出部48Bが積層セラミック電子部品の外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbと十分に接着するだけの面積が確保することができ、十分な物理強度を確保することができる。
第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aの積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Aeとほぼ平行に延びる第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Aeと対面する側と反対側の面)に沿った直線l1と、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aの一対の第1の突出部46Aの一方側突出部50Aの第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Aeと対面する側と反対側の面)に沿った直線l2とが交わる部分の角度θ1は、20°以上50°以下であることが好ましい。同様に、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aの積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Aeとほぼ平行に延びる第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Aeと対面する側と反対側の面)に沿った直線l1と、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aの一対の第1の突出部46Aの他方側突出部50Bの第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Aeと対面する側と反対側の面)に沿った直線l3とが交わる部分の角度θ2は、20°以上50°以下であることが好ましい。
第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aの積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Beとほぼ平行に延びる第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Beと対面する側と反対側の面)に沿った直線l1と、第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aの一対の第2の突出部46Bの一方側突出部50Cの第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Beと対面する側と反対側の面)に沿った直線l4とが交わる部分の角度θ3は、20°以上50°以下であることが好ましい。同様に、第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aの積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Beとほぼ平行に延びる第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Beと対面する側と反対側の面)に沿った直線l1と、第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36Aの一対の第2の突出部46Bの他方側突出部50Dの第2の主面30Ab(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Beと対面する側と反対側の面)に沿った直線l5とが交わる部分の角度θ4は、20°以上50°以下であることが好ましい。
これにより、第1の金属端子30Aの一対の第1の突出部46Aの突出距離g1と第1の金属端子30Aの一対の第2の突出部46Bの突出距離g2との長さの差が積層セラミック電子部品のL寸法の寸法差よりも大きくなり、第1の金属端子30Aの一対の第1の突出部46Aと一対の第2の突出部46Bで積層セラミック電子部品の寸法差を相殺することができるため、金属端子30A、30Bが傾いた状態で積層セラミック電子部品本体10A、10Bに取り付けられてしまう問題を抑制する効果を得ることができる。
第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bの積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Afとほぼ平行に延びる第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Afと対面する側と反対側の面)に沿った直線l6と、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bの一対の第3の突出部48Aの一方側突出部50Eの第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Afと対面する側と反対側の面)に沿った直線l7とが交わる部分の角度θ5は、20°以上50°以下であることが好ましい。同様に、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bの積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Afとほぼ平行に延びる第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Aの端面12Afと対面する側と反対側の面)に沿った直線l6と、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bの一対の第3の突出部46Bの他方側突出部50Fの第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Afと対面する側と反対側の面)に沿った直線l8とが交わる部分の角度θ6は、20°以上50°以下であることが好ましい。
第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bの積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Bfとほぼ平行に延びる第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Bfと対面する側と反対側の面)に沿った直線l6と、第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bの一対の第4の突出部48Bの一方側突出部50Gの第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Bfと対面する側と反対側の面)に沿った直線l9とが交わる部分の角度θ7は、20°以上50°以下であることが好ましい。同様に、第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bの積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Bfとほぼ平行に延びる第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Bfと対面する側と反対側の面)に沿った直線l6と、第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36Bの一対の第4の突出部48Bの他方側突出部50Hの第2の主面30Bb(積層セラミック電子部品本体10Bの端面12Bfと対面する側と反対側の面)に沿った直線l10とが交わる部分の角度θ8は、20°以上50°以下であることが好ましい。
これにより、第2の金属端子30Bの一対の第3の突出部48Aの突出距離g3と第2の金属端子30Bの一対の第4の突出部48Bの突出距離g4との長さの差が積層セラミック電子部品のL寸法の寸法差よりも大きくなり、第2の金属端子30Bの一対の第3の突出部48Aと一対の第4の突出部48Bで積層セラミック電子部品の寸法差を相殺することができるため、金属端子30A、30Bが傾いた状態で積層セラミック電子部品本体10A、10Bに取り付けられてしまう問題を抑制する効果を得ることができる。
(第1の延長部および第3の延長部)
第1の金属端子30Aの第1の延長部34Aは、第1の端子接合部32Aの一方の端部と第2の端子接合部36Aの一方の端部とを接続する部分である。言い換えると、高さ方向x(積層方向)において、第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32Aの一対の第1の突出部46Aと第2の端子接合部36Aの一対の第2の突出部46Bとの間に空間をあけるための部分である。第1の金属端子30Aの第1の延長部34Aは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acと第2の側面12Adを結ぶ幅方向yにおいて、または第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yにおいて、両端部にそれぞれ独立して配置されている。
第2の金属端子30Bの第3の延長部34Bは、第3の端子接合部32Bの一方の端部と第4の端子接合部36Bの一方の端部とを接続する部分である。言い換えると、高さ方向x(積層方向)において、第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32Bの一対の第3の突出部48Aと第4の端子接合部36Bの一対の第4の突出部48Bとの間に空間をあけるための部分である。第2の金属端子30Bの第3の延長部34Bは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の側面12Acと第2の側面12Adを結ぶ幅方向yにおいて、または第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向yにおいて、両端部にそれぞれ独立して配置されている。
第1の延長部34Aおよび第3の延長部34Bは、例えば矩形板状を有しており、第1の端子接合部32Aおよび第3の端子接合部32Bから実装面方向に、第1の主面12Aa、第2の主面12Ab、第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbと直交する積層方向x(高さ方向)に向かって延び、第1の端子接合部32Aと第3の端子接合部32Bとが一平面状に形成されている。
第1の延長部34Aおよび第3の延長部34Bは、幅方向yの長さすなわち第1の側面12Ac(第3の側面12Bc)および第2の側面12Ad(第4の側面12Bd)を結ぶ方向の長さが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部36A、第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部36A、第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さより短くても長くても良い。また、第1の延長部34Aおよび第3の延長部34Bには、切り欠きなどが設けられていてもよい。
(第2の延長部および第4の延長部)
第1の金属端子30Aの第2の延長部38Aは、第2の端子接合部36Aの第1の延長部34Aが接続する端部と反対側の端部に接続され、実装面方向に第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bbと実装面との間に隙間ができるように延びる部分である。これは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを、積層セラミック電子部品1を実装する実装基板から浮かせるためのものである。これにより、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの弾性変形によって交流電圧が加わることでセラミック層14A、14Bに生じる機械的歪みを吸収することができ、その振動が外部電極22を介して基板に伝達されることを抑えて雑音の発生を減少することができる。
第1の金属端子30Aの第2の延長部38Aは、積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向において、両端部にそれぞれ独立して配置されている。ただし、後述の第1の実装部40A側に位置する部分においては、積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向に渡って一体で形成されていることが好ましい。
第1の金属端子30Aの第2の延長部38Aは、幅方向yの長さすなわち第1の側面12Ac(第3の側面12Bc)および第2の側面12Ad(第4の側面12Bd)を結ぶ方向の長さが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部36A、第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの幅方向の長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部36A、第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの幅方向の長さより短くても長くても良い。また、第2の延長部38Aには、切り欠きなどが設けられていてもよい。
第2の金属端子30Bの第4の延長部38Bは、第4の端子接合部36Bの第3の延長部34Bが接続する端部と反対側の端部に接続され、実装面方向に第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bbと実装面との間に隙間ができるように延びる部分である。これは、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを、積層セラミック電子部品1を実装する実装基板から浮かせるためのものである。これにより、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの弾性変形によって交流電圧が加わることでセラミック層14A、14Bに生じる機械的歪みを吸収することができ、その振動が外部電極22を介して基板に伝達されることを抑えて雑音の発生を減少することができる。
第2の金属端子30Bの第4の延長部38Bは、積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向において、両端部にそれぞれ独立して配置されている。ただし、後述の第2の実装部40B側に位置する部分においては、積層セラミック電子部品本体10Bの第3の側面12Bcと第4の側面12Bdを結ぶ幅方向に渡って一体で形成されていることが好ましい。
第2の金属端子30Bの第4の延長部38Bは、幅方向yの長さすなわち第1の側面12Ac(第3の側面12Bc)および第2の側面12Ad(第4の側面12Bd)を結ぶ方向の長さが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部36A、第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さと同じ長さで形成されていることが好ましいが、第1の端子接合部32A、第2の端子接合部36A、第3の端子接合部32Bおよび第4の端子接合部36Bの幅方向yの長さより短くても長くても良い。また、第4の延長部38Bには、切り欠きなどが設けられていてもよい。
(第1の実装部および第2の実装部)
第1の実装部40Aは、第1の金属端子30Aの第2の延長部38Aに接続され、第2の延長部38Aから第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びる部分である。この部分によって、積層セラミック電子部品1は、実装基板に実装される。
第1の実装部40Aは、第2の延長部38Aの端部から第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第1の実装部40Aの折り曲げられる方向は、第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10B側に折り曲げられていても良いし、第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10B側と反対側に折り曲げられていても良い。
第1の実装部40Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向の長さは、特に限定されないが、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bb(実装面側)上に形成される第3の外部電極22Baの長さ方向zの長さよりも長く形成されていてもよい。これによって、積層セラミック電子部品1をマウントする際において、積層セラミック電子部品1を下方からカメラで画像認識して部品の位置を検出する場合、積層セラミック電子部品1の第3の外部電極22Baを金属端子30Aとして誤認識することを防止でき、検出ミスを防止することができる。
第2の実装部40Bは、第2の金属端子30Bの第4の延長部38Bに接続され、第4の延長部38Bから第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びる部分である。この部分によって、積層セラミック電子部品1は、実装基板に実装される。
第2の実装部40Bは、第4の延長部38Bの端部から第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向に延びて折り曲げて形成される。なお、第2の実装部40Bの折り曲げられる方向は、第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10B側に折り曲げられていても良いし、第1および第2の積層セラミック電子部品本体10A、10B側と反対側に折り曲げられていても良い。
第2の実装部40Bの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Af同士を結ぶ方向または第3の端面12Beおよび第4の端面12Bf同士を結ぶ方向の長さは、特に限定されないが、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の主面12Bb(実装面側)上に形成される第4の外部電極22Bbの長さ方向zの長さよりも長く形成されていてもよい。これによって、積層セラミック電子部品1をマウントする際において、積層セラミック電子部品1を下方からカメラで画像認識して部品の位置を検出する場合、積層セラミック電子部品1の第4の外部電極22Bbを金属端子30Bとして誤認識することを防止でき、検出ミスを防止することができる。
(金属端子全般)
第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bは、母材となる端子本体42A、42Bと、母材となる端子本体42A、42Bとの表面に配置されるめっき層から構成される。
端子本体42A、42Bは、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。さらに、端子本体42A、42Bは、Ni、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。具体的には、例えば、端子本体42A、42Bの母材をFe−42Ni合金やFe−18Cr合金とすることができる。端子本体42A、42Bの厚みは、0.05mm以上0.5mm以下であることが好ましい。
めっき層44A、44Bのそれぞれは、下層めっき層(図示しない)と上層めっき層(図示しない)とを有する。下層めっき層は、端子本体42A、42Bの上に形成されており、上層めっき層は、下層めっき層の上に形成されている。なお、下層めっき層および上層めっき層のそれぞれは、複数のめっき層により構成されていてもよい。
さらに、めっき層44A、44Bは、少なくとも、第1の金属端子30Aの第1の実装部40Aおよび第2の延長部38Aならびに第2の金属端子30Bの第2の実装部40Bおよび第4の延長部38Bの周囲面30Ac、30Bcにおいては形成されていなくてもよい。これにより、積層セラミック電子部品1を実装基板にはんだにより実装する際に、はんだの第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bへの濡れ上がりを抑制することが可能になる。そのため、第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の実装部40Aおよび第2の実装部40Bとの間(浮き部分)にはんだが濡れ上がることを抑制することができ、浮き部分にはんだが充填されることを防止することができる。よって、浮き部分の空間を十分に確保することができるため、基板への振動伝達を抑制することができ、安定して積層セラミック電子部品1の鳴き抑制効果を発揮することが可能になる。なお、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bの周囲面30Ac、30Bcの全面においてめっき層44A、44Bが形成されていなくても良い。
第1の金属端子30Aの第1の実装部40Aおよび第2の延長部38Aならびに第2の金属端子30Bの第2の実装部40Bおよび第4の延長部38Bの周囲面30Ac、30Bc、または、第1および第2の金属端子30A、30Bの周囲面30Ac、30Bcの全面のめっき層44A、44Bを除去する場合、その除去の方法は機械的に除去(切削、研磨)、レーザートリミングによる除去、または、めっき剥離剤(例えば水酸化ナトリウム)による除去、第1および第2の金属端子30A、30Bのめっき層44A、44Bを形成する前に、レジストでめっきを形成しない部分を覆って第1および第2の金属端子30A、30Bにめっき層44A、44Bを形成した後にレジストを除去するといった方法で除去することができる。
下層めっき層は、Ni、Fe、Cu、Ag、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。さらに、下層めっき層のそれぞれは、Ni、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなることが好ましい。
上層めっき層は、Sn、Ag、Auまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金からなる。さらに、上層めっき層は、SnまたはSnを主成分として含む合金からなることが好ましい。これにより、第1および第2の金属端子30A、30Bと第1ないし第4の外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbとのはんだ濡れ性を向上させることができる。下層めっき層の厚みは、0.2μmから5.0μm程度であることが好ましい。上層めっき層の厚みは、1.0μmから5.0μm程度であることが好ましい。端子本体42A、42Bおよび下層めっき層のそれぞれを、高融点のNi、Fe、Crまたはこれらの金属のうちの一種以上の金属を主成分として含む合金により形成することにより、第1の外部電極22Aa、第2の外部電極22Ab、第3の外部電極22Baおよび第4の外部電極22Bbの耐熱性を向上させることができる。
(接合材)
接合材52は、第1ないし第4の外部電極22Aa、22Ab、22Ba、22Bbと第1ないし第4の端子接合部32A、36A、32B、36Bとを接合するために用いられる。接合材52は例えばはんだであり、Sn−Sb系、Sn−Ag−Cu系、Sn−Cu系、Sn−Bi系などのLFはんだを用いることができる。特に、Sn−Sb系のはんだの場合は、Sbの含有率が5%以上15%以下程度であることが好ましい。
(積層セラミック電子部品)
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを含む長さ方向z(第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afを結ぶ方向、第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfを結ぶ方向)の寸法をLM寸法とする。LM寸法は、2.2mm以上6.4mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを含む積層方向x(第1の主面12Aaおよび第2の主面12Abを結ぶ方向、第3の主面12Baおよび第4の主面12Bbを結ぶ方向)の寸法をTM寸法とする。TM寸法は、1.8mm以上6.4mm以下であることが好ましい。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bと第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bとを含む幅方向y(第1の側面12Acおよび第2の側面12Adを結ぶ方向、第3の側面12Bcおよび第4の側面12Bdを結ぶ方向)の寸法をWM寸法とする。WM寸法は、1.25mm以上5.3mm以下であることが好ましい。
2.積層セラミック電子部品の製造方法
次に、本発明にかかる積層セラミック電子部品について、上記した実施の形態に係る積層セラミック電子部品1を例にして説明する。はじめに、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bを作製する工程について説明し、その後、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bに第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを取り付け、積層セラミック電子部品1を作製する工程について説明する。
(第1および第2の積層セラミック電子部品本体の製造方法)
誘電体シートと、内部電極16A、16B用の導電性ペーストと、を準備する。誘電体シートと内部電極16A、16B用の導電性ペーストとには、バインダおよび溶剤が含まれるが、公知の有機バインダや有機溶剤を用いることができる。
誘電体シート上に、例えば、スクリーン印刷やグラビア印刷などにより所定のパターンで内部電極16A、16B用の導電性ペーストを印刷し、内部電極パターンを形成する。
内部電極パターンが印刷されていない外層部15Aa、15Ba用の誘電体シートを所定枚数積層し、その上に内部電極パターンが印刷された誘電体シートを順次積層し、その上に外層部15Aa、15Ba用の誘電体シートを所定枚数積層し、積層シートを作製する。
積層シートを静水圧プレスなどの手段により積層方向(x方向)にプレスし積層ブロックを作製する。
積層ブロックを所定のサイズにカットし、積層チップを切り出す。このとき、バレル研磨などにより積層チップの角部および稜線部に丸みをつけてもよい。
積層チップを焼成し、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bを作製する。焼成温度は、セラミック層14A、14Bや内部電極16A、16Bの材料にもよるが、900℃以上1400℃以下であることが好ましい。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbが焼付け層である場合には、第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bの第1の端面12Ae、第2の端面12Af、第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfにガラス成分と金属とを含む導電性ペーストを塗布する。その後、焼き付け処理を行い下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを形成する。この時の焼き付け処理の温度は、700℃以上900℃以下であることが好ましい。必要に応じて、焼き付け層の表面にめっきを施す。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを導電性樹脂層で形成する場合は、以下の方法で導電性樹脂層を形成することができる。なお、導電性樹脂層は、焼付け層の表面に形成されてもよく、焼付け層を形成せずに導電性樹脂層を単体で第1の積層体12Aおよび第2の積層体12B上に直接形成してもよい。
導電性樹脂層の形成方法としては、熱硬化性樹脂および金属成分を含む導電性樹脂ペーストを焼付け層上もしくは第1の積層体12Aおよび第2の積層体12B上に塗布し、250℃以上550℃以下の温度で熱処理を行い、樹脂を熱硬化させ、導電性樹脂層を形成する。この時の熱処理時の雰囲気は、N2雰囲気であることが好ましい。また、樹脂の飛散を防ぎ、かつ、各種金属成分の酸化を防ぐため、酸素濃度は100ppm以下に抑えることが好ましい。
下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを薄膜層で形成する場合は、スパッタ法または蒸着法等の薄膜形成法により下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを形成することができる。薄膜層で形成された下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbは、金属粒子が堆積された1μm以下の層とする。
さらに、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbを設けずに第1の積層体12Aおよび第2の積層体12Bの内部電極16A、16Bの露出部にめっき電極層26A、26Bを設けてもよい。
第1の積層体12Aの第1の端面12Aeおよび第2の端面12Afならびに第2の積層体12Bの第3の端面12Beおよび第4の端面12Bfにめっき処理を施し、内部電極16A、16Bの露出部上に下地めっき膜を形成する。めっき処理を行うにあたっては、電解めっき、無電解めっきのどちらを採用してもよいが、無電解めっきはめっき析出速度を向上させるために、触媒などによる前処理が必要となり、工程が複雑化するというデメリットがある。したがって、通常は、電解めっきを採用することが好ましい。めっき工法としては、バレルめっきを用いることが好ましい。また、必要に応じて、下層めっき電極(下地めっき膜)の表面に形成される上層めっき電極を同様に形成してもよい。
その後、下地電極層24Aa、24Ab、24Ba、24Bbの表面に、めっき電極層26A、26Bが形成される。本実施形態では焼き付け層上にNiめっき層およびSnめっき層を形成した。Niめっき層およびSnめっき層は、例えばバレルめっき法により、順次形成される。このようにして、第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bが得られる。
(積層セラミック電子部品の製造方法)
上記方法で製造された第1の積層セラミック電子部品本体10Aおよび第2の積層セラミック電子部品本体10Bに対して、第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを取り付けて、積層セラミック電子部品1を製造する方法を説明する。
上記方法で製造された第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとを、準備する。
本発明の特徴を有している第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを準備する。
第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaの端面および第2の外部電極22Abの端面にはんだ52を塗布する。
第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baの端面および第4の外部電極22Bbの端面にはんだ52を塗布する。
その後、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとが対向するように整列させ、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第1の外部電極22Aaと第1の金属端子30Aの第1の端子接合部32A、第1の積層セラミック電子部品本体10Aの第2の外部電極22Abと第2の金属端子30Bの第3の端子接合部32B、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第3の外部電極22Baと第1の金属端子30Aの第2の端子接合部36A、第2の積層セラミック電子部品本体10Bの第4の外部電極22Bbと第2の金属端子30Bの第4の端子接合部36B、とが接続されるように第1の金属端子30Aおよび第2の金属端子30Bを取り付ける。そして、この状態でリフローを行うことで、それぞれの外部電極22Aa、22Ab、22Baおよび22Bbとそれぞれの金属端子30A、30Bを接合させる。
この時のはんだ52のリフロー温度は260℃以上280℃以下であることが好ましい。なお、リフローによる接続は、第1の積層セラミック電子部品本体10Aと第2の積層セラミック電子部品本体10Bとをまとめて同時にリフロー接続により、金属端子30A、30Bを接合する。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係る積層セラミック電子部品1が製造される。
以上の構成とすることにより、本発明では、仮に、第1の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法L2との間に寸法差が生じたとしても、第1の金属端子30Aの一対の第1の突出部46Aおよび一対の第2の突出部46Bと第2の金属端子30Bの一対の第3の突出部48Aおよび一対の第4の突出部48Bが変形可能な構造となっているため、上記の寸法差を突出部46A、46B、48A、48Bで補うこと(寸法差分の隙間を埋めること)が可能となる。よって、第1の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法L1と、第2の積層セラミック電子部品本体の長さ方向の寸法L2との寸法差によって生じる問題、すなわち、金属端子30A、30Bが傾いた状態で積層セラミック電子部品本体10A、10Bに取り付けられてしまう問題を抑制することができる。
その結果、金属端子付きの積層セラミック電子部品1を実装基板に実装する際、積層セラミック電子部品10A、10Bが傾いて接続されることを抑制できるだけでなく、実装基板との固着強度も十分に確保することが可能となる。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変形される。また、電子部品本体のセラミック層の厚み、層数、対向電極面積および外形寸法は、これに限定されるものではない。
1 積層セラミック電子部品
10A 第1の積層セラミック電子部品本体
10B 第2の積層セラミック電子部品本体
12A 第1の積層体
12B 第2の積層体
12Aa 第1の主面
12Ab 第2の主面
12Ba 第3の主面
12Bb 第4の主面
12Ac 第1の側面
12Ad 第2の側面
12Bc 第3の側面
12Bd 第4の側面
12Ae 第1の端面
12Af 第2の端面
12Be 第3の端面
12Bf 第4の端面
14A、14B セラミック層
15Aa、15Ba 外層部
15Ab、15Bb 内層部
16A、16B 内部電極
16Aa、16Ba 第1の内部電極
16Ab、16Bb 第2の内部電極
18Aa、18Ab、18Ba、18Bb 引出電極部
20Aa、20Ba 対向電極部
20Ab、20Bb Wギャップ
20Ac、20Bc Lギャップ
22A 第1の積層体の外部電極
22B 第2の積層体の外部電極
22Aa 第1の外部電極
22Ab 第2の外部電極
22Ba 第3の外部電極
22Bb 第4の外部電極
23Aa 第1の外部電極の端部
23Ab 第2の外部電極の端部
23Ba 第3の外部電極の端部
23Bb 第4の外部電極の端部
24Aa、24Ab、24Ba、24Bb 下地電極層
26Aa、26Ab、26Ba、26Bb めっき電極層
30A 第1の金属端子
30B 第2の金属端子
30Aa、30Ba 第1の主面
30Ab、30Bb 第2の主面
30Ac、30Bc 周囲面
32A 第1の端子接合部
32B 第3の端子接合部
34A 第1の延長部
34B 第3の延長部
36A 第2の端子接合部
36B 第4の端子接合部
38A 第2の延長部
38B 第4の延長部
40A 第1の実装部
40B 第2の実装部
42A、42B 端子本体(母材)
44A、44B めっき層
46A 一対の第1の突出部
46B 一対の第2の突出部
48A 一対の第3の突出部
48B 一対の第4の突出部
50A 第1の突出部の一方側突出部
50B 第1の突出部の他方側突出部
50C 第2の突出部の一方側突出部
50D 第2の突出部の他方側突出部
50E 第3の突出部の一方側突出部
50F 第3の突出部の他方側突出部
50G 第4の突出部の一方側突出部
50H 第4の突出部の他方側突出部
52 接合材
1 第1の突出部の一方側突出部と他方側突出部の間の距離
2 第2の突出部の一方側突出部と他方側突出部の間の距離
3 第3の突出部の一方側突出部と他方側突出部の間の距離
4 第4の突出部の一方側突出部と他方側突出部の間の距離
1 第1の突出部と第1の金属端子の間の距離(突出距離)
2 第2の突出部と第1の金属端子の間の距離(突出距離)
3 第3の突出部と第2の金属端子の間の距離(突出距離)
4 第4の突出部と第2の金属端子の間の距離(突出距離)
x 積層方向
y 幅方向
z 長さ方向
1 第1の積層体の積層方向の長さ
1 第1の積層体の幅方向の長さ
1 第1の積層体の長さ方向の長さ
2 第2の積層体の積層方向の長さ
2 第2の積層体の幅方向の長さ
2 第2の積層体の長さ方向の長さ
M 積層セラミック電子部品の積層方向の長さ
M 積層セラミック電子部品の幅方向の長さ
M 積層セラミック電子部品の長さ方向の長さ
100A、100B 従来の積層セラミック電子部品
110A 従来の第1の積層セラミック電子部品本体
110B 従来の第2の積層セラミック電子部品本体
130A 従来の第1の金属端子
130B 従来の第2の金属端子

Claims (5)

  1. 積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極とを含み、積層方向に相対する第1の主面および第2の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を有する第1の積層体と、
    前記第1の積層体と対向するように設けられ、積層された複数のセラミック層と積層された複数の内部電極とを含み、積層方向に相対する第3の主面および第4の主面と、積層方向に直交する幅方向に相対する第3の側面および第4の側面と、積層方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第3の端面および第4の端面と、を有する第2の積層体と、
    前記第1の積層体の第1の端面上に配置される第1の外部電極と、前記第1の積層体の前記第2の端面上に配置される第2の外部電極と、を備える第1の積層セラミック電子部品本体と、
    前記第2の積層体の第3の端面上に配置される第3の外部電極と、前記第2の積層体の前記第4の端面上に配置される第4の外部電極と、を備える第2の積層セラミック電子部品本体と、
    前記第1の外部電極と前記第3の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第1の金属端子と、
    前記第2の外部電極と前記第4の外部電極とに跨るように接合材によって接続される第2の金属端子と、
    を有し、
    前記第1の金属端子は、前記第1の外部電極に接続される第1の端子接合部と、前記第1の端子接合部から延びる第1の延長部を介して前記第3の外部電極に接続される第2の端子接合部と、前記第2の端子接合部から前記第2の積層セラミック電子部品本体と実装面との間に隙間ができるように延びる第2の延長部と、前記第2の延長部に接続され、前記第2の延長部から実装面と平行に延びる第1の実装部と、を有し、
    前記第2の金属端子は、前記第2の外部電極に接続される第3の端子接合部と、前記第3の端子接合部から延びる第3の延長部を介して前記第4の外部電極に接続される第4の端子接合部と、前記第4の端子接合部から前記第2の積層セラミック電子部品本体と実装面との間に隙間ができるように延びる第4の延長部と、前記第4の延長部に接続され、前記第4の延長部から実装面と平行に延びる第2の実装部と、を有し、
    前記第1の金属端子の前記第1の端子接合部および前記第2の端子接合部は、それぞれ独立して離れて配置されており、
    前記第2の金属端子の前記第3の端子接合部および前記第4の端子接合部は、それぞれ独立して離れて配置されており、
    前記第1の金属端子の前記第1の端子接合部は、前記第1の側面および前記第2の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、前記第1の端子接合部の一部が、前記第1の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第1の突出部を有しており、
    前記第1の金属端子の前記第2の端子接合部は、前記第3の側面および前記第4の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、前記第2の端子接合部の一部が、前記第2の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第2の突出部を有しており、
    前記第2の金属端子の前記第3の端子接合部は、前記第1の側面および前記第2の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、前記第3の端子接合部の一部が、前記第1の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第3の突出部を有しており、
    前記第2の金属端子の前記第4の端子接合部は、前記第3の側面および前記第4の側面を結ぶ幅方向中央において切り欠き部を有しており、前記第4の端子接合部の一部が、前記第2の積層セラミック電子部品本体側に突出した一対の第4の突出部を有している、積層セラミック電子部品。
  2. 前記第1の積層セラミック電子部品本体の前記第1の端面および前記第2の端面を結ぶ長さ方向の長さと、前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の端面および前記第4の端面を結ぶ長さ方向の長さとは、長さが異なる、請求項1に記載の積層セラミック電子部品。
  3. 前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第3の突出部および前記第4の突出部は、前記第1の積層セラミック電子部品本体の第1の外部電極および前記第1の積層セラミック電子部品本体の第2の外部電極ならびに前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の外部電極および前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第4の外部電極と接触することにより、弾性変形する、請求項1または請求項2に記載の積層セラミック電子部品。
  4. 前記第1の積層セラミック電子部品本体の第1の外部電極および前記第1の積層セラミック電子部品本体の第2の外部電極ならびに前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の外部電極および前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第4の外部電極と接触する前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第3の突出部および前記第4の突出部は、弾性変形された状態で接続されている、請求項1ないし請求項3に記載の積層セラミック電子部品。
  5. 前記第1の積層セラミック電子部品本体の第1の外部電極および前記第1の積層セラミック電子部品本体の第2の外部電極ならびに前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第3の外部電極および前記第2の積層セラミック電子部品本体の前記第4の外部電極と接触する前記第1の突出部、前記第2の突出部、前記第3の突出部および前記第4の突出部は、弾性変形された状態で接続されている個所と、弾性変形されない状態で接続されている個所が混在している、請求項1ないし請求項4に記載の積層セラミック電子部品。
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JP2023080022A (ja) * 2021-11-29 2023-06-08 サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド. 積層型電子部品

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