JP2020150002A - 受光回路、及びapdアレイ装置 - Google Patents

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Katsuyuki Ono
勝之 櫻野
上田 佳徳
Keitoku Ueda
佳徳 上田
山中 俊輝
Toshiteru Yamanaka
俊輝 山中
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Abstract

【課題】従来技術に比較して、APDの増倍率の精度を向上して確保できる。【解決手段】受光回路は、PN接合層においてN型又はP型の不純物を有するアバランシェ増倍層を備え、光電変換電流を出力するアバランシェフォトダイオード(APD)と、バンドギャップリファレンス回路(BGR回路)を用いて温度を検出し、検出された温度に基づいて、前記APDのカソードバイアス電圧を変化させて出力する温度センサBGR回路とを備える。前記温度センサBGR回路は、半導体基板において、前記APDの近傍であって前記APDに隣接して形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、アバランシェフォトダイオード(以下、APDという。)を備えた受光回路と、前記受光回路に用いるAPDアレイ装置とに関する。
アバランシェフォトダイオード(APD)は、受光信号が微弱であってもアバランシェ増倍効果により、十分な信号強度を得られるデバイスとして既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−244801号公報
しかし、今までのAPDは、CMOSプロセスを用いてICに内蔵するためにアバランシェ増倍層の不純物濃度を低くする必要があり、APD自体のブレークダウン電圧がばらつく。また、温度検出手段に用いたダイオードの温度特性は各チップ毎にバラつくため、細かな温度補正に対応できない。そのため、このバラツキが原因で、APDの増倍率の精度が確保できないという問題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、従来技術に比較して、APDの増倍率の精度を向上して確保できる受光回路を提供することにある。
本発明に係る受光回路は、
PN接合層においてN型又はP型の不純物を有するアバランシェ増倍層を備え、光電変換電流を出力するアバランシェフォトダイオード(APD)と、
バンドギャップリファレンス回路(BGR回路)を用いて温度を検出し、検出された温度に基づいて、前記APDのカソードバイアス電圧を変化させて出力する温度センサBGR回路とを備えた受光回路であって、
前記温度センサBGR回路は、半導体基板において、前記APDの近傍であって前記APDに隣接して形成されたことを特徴とする。
従って、本発明によれば、従来技術に比較して、APDの増倍率の精度を向上して確保できる受光回路を提供できる。
実施形態に係る受光回路の構成例を示すブロック図である。 増倍率を一定に制御したときのAPDのカソードバイアス電圧の温度特性を示すグラフである。 カソードバイアス電圧を一定に制御したときのAPDの増倍率の温度特性を示すグラフである。 (a)従来例に係るAPDの平面図であり、(b)は(a)のA−A’に沿った縦断面図である。 (a)比較例に係るAPDの平面図であり、(b)は(a)のB−B’に沿った縦断面図である。 (a)実施形態に係るAPDの平面図であり、(b)は(a)のC−C’に沿った縦断面図である。 図3C(a)のAPD30と温度センサBGR回路32とそれらの周辺回路とを1チップ化したデバイスの断面構造を示す図であって、図3C(a)のC−C’線に直交する線に沿った縦断面図である。 図1の温度センサBGR回路32の温度特性を示すグラフである。 実施形態に係るカソードバイアス制御動作を含むウェハテスト処理を示すフローチャートである。 変形例に係る受光回路の構成例を示すブロック図である。 図3Cの複数のAPD30を備えて構成されたラインセンサ装置を示す平面図である。 図3Cの複数のAPD30を備えて構成されたエリアセンサ装置を示す平面図である。 APD30を一次元に配置したAPDアレイ装置を用いたLiDAR用途向けToFセンサ装置を用いた距離計測装置100の構成例を示すブロック図である。
以下、本発明にかかる実施形態について図面を参照して説明する。なお、同一又は同様の構成要素については同一の符号を付している。
(実施形態)
本実施形態は、図3Aを参照して後述するAPD30をICに内蔵し、ウエハ表面側のみに電極51,52を形成して周辺制御回路と1チップ化したときに、小型化する。これを同時に、エッジブレークダウンを抑制するように、アノード領域51AのPwell層43とカソード領域52AのNwell層47の間でDeep Nwell層46よりウエハ表面側において、ガードリング領域53を設ける。アバランシェ増倍層48を、不純物濃度の勾配をつけて形成することで、ウエハ深さ方向でアバランシェブレークダウンを起こすような構造を形成する。従って、アバランシェ増倍層48による入射光信号の増倍ができ、例えば100〜200倍程度の適当な増倍率を確保することを可能とする。
そして、APD30自体のブレークダウン電圧Vbdと、APD30の温度特性がバラつくことを考慮し、APD30と温度センサBGR回路32を1チップ化するとともに、温度センサBGR回路32をAPD30の近傍であって隣接するように配置し、APD30の温度特性に応じて温度センサBGR回路32の回路定数を変更することを特徴としている。以下、本実施形態について詳述する。
図1は実施形態に係る受光回路の構成例を示すブロック図である。
図1において、CMOSプロセスを用いて1チップ化した受光回路は、APD30,温度センサバンドギャップリファレンス回路(以下、温度センサBGR回路という。)32と、メモリ31mを有するカソードバイアス制御回路31とを備えて構成される。ここで、1チップ化とは各構成要素を1枚のSiウエハ上に作りこむことである。また、本実施形態に係るAPD30は微弱光を受けて光電変換電流の信号を発生する機能を持つ。
温度センサBGR回路32はバイポーラトランジスタを備えて構成された公知のBGR回路である。温度センサBGR回路32は、APD30の温度を測定し、その測定された温度を示す温度検出信号をカソードバイアス制御回路31に出力する。これに応答して、カソードバイアス制御回路31は、温度検出信号が示す温度に応じて、APD30に供給するカソードバイアス電圧Vcbを制御する。従って、光がAPD30へ入力されるときに、1チップ化した受光回路からは光電変換電流の信号Soとして入力光に応じた電流が出力される。
図2Aは増倍率を一定に制御したときのAPDのカソードバイアス電圧の温度特性を示すグラフである。また、図2Bはカソードバイアス電圧Vcbを一定に制御したときのAPDの増倍率の温度特性を示すグラフである。
APD30は温度によって、増幅率が大きく変動するため、カソードバイアス電圧Vcbを制御する必要がある。ここで、カソードバイアス制御回路31はオペアンプを含み、温度センサBGR回路32からの温度検出信号に応じてカソードバイアス電圧Vcbを制御してAPD30に出力する。温度センサBGR回路32は、CMOSプロセスを用いてAPD30と1チップで作りこむため、APD30の直近にSi半導体基板上に作りこむことができ、より精度良くAPD30の温度検知を行うことができる。
図2Aは、増倍率Mを一定に制御したとき(M=100)のAPD30のカソードバイアス電圧Vcbの温度特性を示す。図2Aから明らかなように、APD30のブレークダウン電圧Vbdは温度依存性を持っており、リニアモード(ブレークダウン電圧以下の逆バイアス印加)で動作させるときに、カソードバイアス電圧Vcbはブレークダウン電圧Vbdを超えないように制御しなければならない。ブレークダウン電圧Vbdとは、APD30がアバランシェブレークダウンを起こす電圧のことであり、温度と正比例の関係にある。
当該ブレークダウン電圧Vbdを超えてカソードバイアス電圧Vcbを印加すると、APD30のアバランシェ増倍率が数万〜数十万の値に大きくなってしまう。理論的には、増倍率は無限大に大きくなるが、実際には配線部分の寄生成分などが存在するため、有限の値に落ち着く。例えば、APD30を間接型ToFセンサ装置として用いる場合、受光信号量を使って距離を算出するため、増倍率が数万〜数十万の値になってしまうと、正確な受光電荷量が分からず、距離の算出に使うことができない。
図2Bは、カソードバイアス電圧Vcbを一定に制御したときのAPD30の増倍率の温度特性を示す。本実施形態では、CMOSプロセスで作成したAPD30のブレークダウン電圧Vbdは、この図2Bの場合において、8.7mV/°Cという温度係数を持つため、精度良くカソードバイアス制御を行わなければ、図2Bに示すようにブレークダウン電圧Vbdに達してしまい、増倍率が数万〜数十万になる。
図2Bに示す通り、カソードバイアス電圧Vcbが12.3Vであれば、20〜100°Cの温度範囲でブレークダウン電圧Vbd以下なので、増倍率が極端に変化することは無いが、12.5Vになると、50°C以下の温度範囲で、増倍率が無限大に大きくなってしまう。
図3A(a)は従来例に係るAPDの平面図であり、図3A(b)は図3A(a)のA−A’に沿った縦断面図であり、図3A(a)と図3A(b)を総称して図3Aという。
図3Aにおいて、チップの表面側にカソード領域であるN+半導体層44が形成され、当該N+半導体層44がカソード電極52に電気的に接続される一方、チップの裏面側にアノード領域であるP+半導体層41が形成され、当該P+半導体層41がアノード電極51に電気的に接続される。アバランシェ増倍を起こすために、アノード電極51とカソード電極52間に数百Vの高電圧が印加される。電界はチップの表面側から裏面側に向かって形成され、入射光による光電変換信号がアバランシェ増倍され、カソード電極52からアノード電極51に向かって信号電流が発生する。なお、42はP型半導体層であり、45は素子分離を行うSTI(Shallow Trench Isolation)構造部である。
図3Aの従来例では、チップの表裏両面で両電極51,52にそれぞれ接続するための、P+半導体層41及びN+半導体層44を形成するため、CMOSプロセスを用いた1チップ化が困難であり、APD30のみをパッケージ化したディスクリート部品として提供される。一方で、チップを積層し表裏両面の電極のための半導体層を利用できるような特殊なプロセスがあるが、一般的なCMOSプロセスと比較して製造コストが高く適用しにくい。
図3B(a)は、CMOSプロセスを用いて電極51,52を表面側に配置した比較例に係るAPDの平面図であり、図3B(b)は図3B(a)のB−B’に沿った縦断面図であり、図3B(a)と図3B(b)を総称して図3Bという。
図3Bにおいて、アノード領域のPwell層43のウエハ表面より深い側に、カソード領域のDeep Nwell層46が形成され、当該Deep Nwell層46はカソード領域のNwell層47及びN+半導体層44を介してウエハ表面側のカソード電極52に電気的に接続される。このような構造にすることで、ウエハ表面側にアノード電極51及びカソード電極52の両電極のための半導体層54,44を配置することができるため、CMOSプロセスの製造フローが適用でき、周辺回路との1チップ化が可能となる。しかし、この構造では、アノード領域のPwell層43と、カソード領域のNwell層47の境界がウエハ表面側に存在しており、ウエハ表面側は結晶欠陥が多いため耐圧が低く、アノード電極51とカソード電極52間はウエハ表面の経路を介してブレークダウンしてしまう可能性があった。
図3C(a)は実施形態に係るAPD30の平面図であり、図3C(b)は図3C(a)のC−C’に沿った縦断面図であり、図3C(a)と図3C(b)を総称して図3Cという。
図3Cにおいて、本実施形態に係るAPD30は、
(1)カソード領域52Aであり、カソード電極52に電気的に接続されるN+半導体層44と、
(2)アノード層であり、アノード電極51に電気的に接続されるP+半導体層54と、
(3)DTI(Deep Trench Insolation)構造部を有するガードリング領域53と、
(4)Deep Nwell層46とPwell層43との間に形成されるアバランシェ増倍層48とを有し、これらは以下のように形成されることを特徴とする。
なお、APD30は、PN接合層においてN型又はP型の不純物を有するアバランシェ増倍層48を備えて構成される。また、アバランシェ増倍層48はPwell層43の表面から深い方へ設けられているので、平面図である図3C(a)において図示していない。
カソード領域52Aは、P型半導体基板40の表面より深い方から順番にDeep Nwell層46と、Nwell層47とを備えて構成され、Nwell層47はN+半導体層44を介してカソード電極52に電気的に接続される。ここで、カソード電極52は、アノード電極51と、ガードリング領域53を囲むようにリング形状で形成される。ここで、Deep Nwell層46はAPD30全体を覆うように形成されており、アバランシェ増倍層48と、Pwell層43とを介してアノード領域51AであるP+半導体層54に接している。
アノード領域51Aは、Pwell層43と、P+半導体層54とを備えて構成され、P型半導体基板40の表面より深い方から順番に、Deep Nwell層46とアバランシェ増倍層48を介してPwell層43が形成される。Pwell層43はAPD30の中心部分のP+半導体層54を介してアノード電極51に電気的に接続されている。
アノード電極51とカソード電極52との間は数十Vの高電圧が印加されるため、比較例に係る図3Bに示す通り、電界の集中しやすいアノード領域51AのPwell層43とカソード領域52AのNwell層47の間でDeep Nwell層46よりウエハ表面の層を介してエッジブレークダウンを起こしやすい。エッジブレークダウンを起こしてしまうと、本来のアバランシェ増倍層48に所定の電圧が印加されないので、微弱光を検知するというAPD30の動作ができない。
そこで、図3Cに示すようにアノード領域51Aとカソード領域52Aとの間にガードリング領域53を形成し、エッジブレークダウンを抑制する。ガードリング領域53はアノード領域51Aとカソード領域52Aの境界において、Deep Nwell層46までの深さを持って、いわゆるDTI構造部を有して形成され、切れ目なく一定の幅の寸法で構成される。
また、ガードリング領域53にはチップ製造プロセスにおいてイオン注入及び不純物拡散が全く行われず、P型半導体基板40における不純物濃度の構造部となる。ここで、P型半導体基板40の不純物濃度は例えば7×1014[cm−3]である。よって、P型半導体基板40は高抵抗のSi基板であり、アノード電極51とカソード電極52間に高電圧を印加したときにブレークダウンする電圧を、アバランシェ増倍層48でのブレークダウン電圧より高くすることができる。さらに、ガードリング領域53の中心部にDTI構造部を、例えば幅0.5μmで形成し、ブレークダウン電圧をより高くすることができる。
このように、アノード領域51Aとカソード領域52A間の境界は、アノード領域51AのPwell層と、カソード領域52AのNwell層の間でDeep Nwell層46よりウエハ表面付近にガードリング領域53が形成されている。そのため、図3C(b)の断面図で図示するアバランシェ増倍層48において、ガードリング領域53でのエッジブレークダウンを起こす電圧より低い電圧でブレークダウンを起こすような構造となっており、微弱光が入射したときの光信号をアバランシェ増倍することができる。
アノード領域51AのPwell層43とカソード領域52AのDeep Nwell層46の間はアバランシェ増倍層48となっており、例えば、次のような不純物注入工程によって形成される。
(1)ボロン注入:注入エネルギー=180keV;注入チルト角=0°;注入量=1.1×1012cm−2
(2)リン注入:注入エネルギー=140keV;注入チルト角=7°;注入量=3.0×1012cm−2
また、アバランシェ増倍層48の拡散条件は、
(1)1180°CのN雰囲気で60分のウェルドライブ工程であり、
(2)最終的に不純物濃度は、1×1015〜1×1017[cm−3]の範囲内で、アノード領域51Aの不純物濃度がカソード領域52Aの不純物濃度の2倍以上高く設定することである。
ここで、不純物濃度が下限値以下の場合、ブレークダウン電圧Vbdは高くなるが、Pwell層43−Deep Nwell層46間でのアバランシェ増倍を起こせない。すなわち、受光素子として働くが、増幅はしない。一方、アバランシェ増倍層48の不純物濃度が上限値以上の場合、ブレークダウン電圧Vbdは低くなるが、例えば100〜200倍といった適当な値のアバランシェ増倍率を確保できない。すなわち、ブレークダウン電圧Vbdまでの印加電圧では増倍せず、ブレークダウン電圧Vbdを超えると増倍率が数万〜数十万の値になる。
このように、アバランシェ増倍層48に注入する不純物種及び注入量を組み合わせることにより、Pwell層43−Deep Nwell層46間の不純物濃度プロファイルが不純物濃度勾配を持つため、より高電圧のブレークダウンを実現できる。
図4は図3C(a)のAPD30と温度センサBGR回路32とそれらの周辺回路とを1チップ化したデバイスの断面構造を示す図であって、図3C(a)のC−C’線に直交する線に沿った縦断面図である。
図4において、具体的なAPD30と、温度センサBGR回路32を1チップ化したデバイスの断面構造を示している。図4において、温度センサBGR回路32は、APD30の近傍であってかつAPD30に隣接してAPD30の温度を検出可能に配置することで、APD30の温度を従来技術に比較して高い精度で検出する。図4に示すように、温度センサBGR回路32は、Nwell層61と、Pwell62と、STI構造部63と、N+半導体層64とを含む。
以上説明したように、温度センサBGR回路32を用いてAPD30の温度を測定し、その温度に基づいてカソードバイアス電圧Vcbを制御するため、APD30の近傍にかつ隣接して温度センサBGR回路32を配置している。これにより、APD30の温度変化を、従来技術に比較して、精度良く測定することができ、カソードバイアス電圧Vcbを適切な値に制御することができる。
APD30のカソード電極52には、高電圧が印加されるため、周辺回路を配置する際はある程度離して配置する必要がある。本実施形態においては、ガードリング領域53のDTI構造部の幅を、例えば0.5μmで形成し、温度センサBGR回路32と隔離して配置することで温度を精度良く計測するために直近に配置することが可能となっている。
例えばAPD30と温度センサBGR回路32がそれぞれ別チップに形成され、それらを組み合わせて構成した場合は、例えば1mmといった間隔で配置される。さらに、それぞれが別チップであるため、温度が伝わる経路は、さらにチップの厚みやチップを配置するパッケージといったものを含むものになり、精度が低くなってしまう。
温度センサBGR回路32の回路定数を変更することによって、出力電圧の温度特性を制御することができる。APD30のブレークダウン電圧Vbdは正の温度特性を持つため、温度が上昇しても増倍率を一定に保つためには、カソードバイアス電圧Vcbを上げる必要がある。しかし、APD30のブレークダウン電圧とその温度特性は各チップでバラつくため、各チップ毎にAPD30のブレークダウン電圧の温度特性と、温度センサBGR回路32の出力電圧の温度特性を相関付ける必要がある。温度センサBGR回路32においては、温度特性を変更させる回路定数として回路内の抵抗値をトリミング技術、例えばレーザによる配線カットを使ったトリミング、もしくは大電流を流すことによるジュール熱による配線カットを使ったトリミング、などによって調整する。
図5は図1の温度センサBGR回路32の温度特性を示すグラフである。図5から明らかなように、温度センサBGR回路32の出力電圧は、温度と正比例の関係にあり、回路定数を変更することで、図5に示すように温度に対する変化の傾きkを決めることができる。
図6は実施形態に係るカソードバイアス制御動作を含むウェハテスト処理を示すフローチャートである。
以下、図6を参照して、カソードバイアス制御動作について説明する。各受光回路チップにおいて、APD30の電気的特性のでき栄えは異なり、バラツキが発生するため、温度特性について補正を加える必要がある。例えば次に示すように、チップ作成工程後の図6のウェハテスト処理にて補正を行う。
図6のステップS1において、APD30の増倍率Mを常温で決定する。すなわち、APD30をいくらの増幅率で使うかを決定する。そして、常温でのカソードバイアス電圧Vcbを測定する。次いで、ステップS2において、各チップのAPD30のカソードバイアス電圧Vcbの温度特性を測定する。温度を、例えば常温(25°C)、50°C、75°C、100°Cの4点に変更し、それぞれステップS1で決定した増倍率Mになるカソードバイアス電圧Vcbを測定し、メモリ31m内のテーブルに格納しておく。
次いで、ステップS3において、各チップのAPD30のカソードバイアス電圧Vcbの温度係数を算出する。当該温度係数を、例えば8.7mV/°Cのように、ステップS2で準備したテーブルの温度とカソードバイアス電圧Vcbの値を使って算出し、メモリ31mに格納する。次いで、ステップS4において、カソードバイアス電圧Vcbの温度係数と同じになるように温度センサBGR回路32の回路定数を変更する。
次いで、ステップS5において、カソードバイアス制御回路31の出力電圧の温度特性を測定する。ステップS2及びS3と同様に、温度を変えてカソードバイアス制御回路31の出力電圧を測定し、メモリ31m内のテーブルに格納し、それらの値から温度係数を算出する。この温度係数値が、ステップS3でメモリ31mに格納した値と同じならば、OKとして当該処理をそのまま終了する。もし異なればNGとして、ステップS6で故障表示し、当該処理を終了する。
以上のように構成することで、APD30のブレークダウン電圧Vbdが温度によって変わったとしても、それに追従してカソードバイアス電圧Vcbを上げることができるため、APD30の増倍率は温度によらず一定に維持することができる。
図7は変形例に係る受光回路の構成例を示すブロック図である。図7の受光回路は、図1の受光回路に比較して、APD30の後段にAD変換器33をさらに設けたことを特徴としている。
図7において、受光回路は、CMOSプロセスを用いて1チップ化した受光回路であって、APD30と、温度センサBGR回路32、カソードバイアス制御回路31と、AD変換器33とを備えて構成される。この変形例においては、APD30からの出力信号電流をAD変換器33へ入力し、デジタル信号Sodとして出力することができる。チップ内で信号をデジタル化することで、ノイズに対して影響を受けにくくなるという効果がある。
図8Aは図3Cの複数のAPD30を備えて構成されたラインセンサ装置を示す平面図である。また、図8Bは図3Cの複数のAPD30を備えて構成されたエリアセンサ装置を示す平面図である。
図8Aに示すように、複数個のAPD30を、例えば12個を並べて1次元に配置することで、1次元方向の微弱光の分布を見ることができる。つまり、1次元方向の微弱光のイメージングを行うことができる。このセンサ装置は、ラインセンサ装置と呼ばれる。
また、図8Bに示すように、複数個のAPD30を2次元に配列することで、2次元の微弱光の分布をみることもできる。このセンサ装置はエリアセンサ装置と呼ばれる。
なお、各APD30の近傍には温度センサBGR回路32を配置しており、精度良く温度を測定できる。また、温度センサBGR回路32はAPD30に比べて小型であるため、APD30と温度センサBGR回路32を密に配置することができる。
図9は、APD30を一次元に配置したAPDアレイ装置を用いたLiDAR用途向けToF(Time Of Flight)センサを用いた距離計測装置100の構成例を示すブロック図である。
図9において、距離計測装置100は、光源からの光を投光する投光部1と、投光された対象物からの反射光を受光する受光部2と、受光部2からの出力信号を時間積算する積算器25と、投光部1の制御及び反射信号に基づく距離計測を行う制御回路3を備える。図9では、受光部2の出力は積算器25の入力に接続され、時間積算された反射信号が制御回路3に入力されている。
投光部1と受光部2は、一般的には、例えば距離計測装置として車両の前方に存在する物体を検出するように、車両の前部に配置されるが、車両の側方または後方の物体を検出する場合等、車両のあらゆる箇所に設置可能である。投光部1は、光源11、カプリングレンズ13、光スキャナ14、光源駆動回路16、光スキャナ駆動回路17、及び走査角モニタ18を備える。
光源11は、複数の発光素子群が光走査の方向に離間して配置されている。各発光素子群は、複数の面発光レーザ(VCSEL)で形成されている。光源11は、光源駆動回路16を介して制御回路3に接続され、制御回路3によって発光素子群の発光タイミングが互いに独立して制御されている。カプリングレンズ13は、光源11から出射されるレーザ光を光スキャナ(光走査部)14に結合する。光スキャナ14は、光源11の複数の発光素子群から出力されるレーザ光を、同一の検出層に向けてXZ面内で走査する。光スキャナ14によって与えられるビーム偏向により、所定の角度範囲に存在する物体が検出され、検出された物体までの距離を測定することが可能となる。
光スキャナ14によるレーザ光の走査角は、走査角モニタ18によって検出されて制御回路3に供給されてもよい。この場合、モニタ結果は、光スキャナ駆動信号にフィードバックされて走査角度及び走査周波数などが制御される。受光部2は、受光素子21と受光レンズ22を有する。受光レンズ22は、ビーム走査方向に存在する物体から反射されたレーザ光を、受光素子21に結合させる。受光素子21は、図8A及び図8Bに示したAPDアレイ装置である。受光レンズ22と受光素子21の間に、ミラー等のその他の光学素子が配置されていてもよい。
投光部1と受光部2は近接して配置され、数メートル程度以上離れた位置からは、互いの光軸は同軸関係にあるとみなし得る。検出対象物で反射された光は、その反射点において様々な方向に散乱されるが、距離計測装置100から出力されたレーザ光と等しい光路を辿って戻ってくる光成分が、受光レンズ22を介して受光素子21に導かれ、反射信号として検出される。
受光素子21は、入力された反射光の強度に対応した光電変換電流を出力する。受光素子21から出力される光電変換電流は、図示しないトランスインピーダンスアンプで電圧信号に変換され、増幅器23で増幅された後、積算器25に入力される。積算器25は、一回の走査で複数の発光素子群から異なる発光タイミングで出力され、対象物から反射された検出信号を積算し、検出信号の総和値を制御回路3に出力する。
制御回路3は、光源の駆動タイミング信号が出力されてから検出信号が得られるまでの時間、すなわちレーザ光を出射した時刻と反射光を受光した時刻の差分に基づいて、検出された対象物までの距離を計測する。
以上のように構成された距離計測装置100では、各発光素子群から出力されるレーザ光の品質は保証され、かつ角度分解能が高く維持されている。また、同一検出エリアに複数のレーザ光を異なるタイミングで照射することでトータルの強度を向上して、測定距離を伸ばすことができる。反射光に基づく検出信号を積算することで、検出信号を高いS/N比で取得して、高精度の距離計測を行うことができる。
なお、制御回路3は、例えば、LSIチップ、マイクロプロセッサ等の集積回路チップ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)等のロジックデバイス、集積回路チップとロジックデバイスの組み合わせ等で実現されてもよい。
(特許文献1との相違点)
特許文献1には、高感度の光受信器を提供する目的で、APDのカソードバイアス電圧を温度変化に追従して変化させる方法が開示されている。しかし、特許文献1では、「各チップのダイオードがバラつくため、細かな温度補正に対応できない」という問題は解消できていない。
これに対して、本実施形態では、APD30自体のブレークダウン電圧、もしくはダイオードの温度特性がばらつくことを考慮し、温度センサとして、温度センサBGR回路32を採用する。温度センサBGR回路32の回路定数を変更して温度係数を変えることで、各APD30のデバイスチップ毎に温度補正係数を変更することができる。その結果、APD30の増倍率の精度を従来技術に比較して改善できる。
1 投光部
2 受光部
3 制御回路
11 光源
13 カプリングレンズ
14 光スキャナ(光走査部)
16 光源駆動回路
17 光スキャナ駆動回路
18 走査角モニタ
21 受光素子
22 受光レンズ
23 増幅器
25 積算器
30 アバランシェフォトダイオード(APD)
31 カソードバイアス制御回路
32 温度センサバンドギャップリファレンス回路(温度センサBGR回路)
33 AD変換器(ADC)
40 半導体基板
41 P+半導体層
42 P半導体層
43 Pwell層
44 N+半導体層
45 STI構造部
46 Deep Nwell層
47 Nwell層
48 アバランシェ増倍層
51 アノード電極
51A アノード領域
52 カソード電極
52A カソード領域
53 ガードリング領域
61 Nwell層
62 Pwell層
63 STI構造部
64 N+半導体層
65 N+半導体層
100 距離計測装置

Claims (5)

  1. PN接合層においてN型又はP型の不純物を有するアバランシェ増倍層を備え、光電変換電流を出力するアバランシェフォトダイオード(APD)と、
    バンドギャップリファレンス回路(BGR回路)を用いて温度を検出し、検出された温度に基づいて、前記APDのカソードバイアス電圧を変化させて出力する温度センサBGR回路とを備えた受光回路であって、
    前記温度センサBGR回路は、半導体基板において、前記APDの近傍であって前記APDに隣接して形成されたことを特徴とする受光回路。
  2. 前記温度センサBGR回路は、前記APDからDTI構造部を介して隣接するように形成されたことを特徴とする請求項1記載の受光回路。
  3. 前記APDにおいて、前記アバランシェ増倍層の不純物濃度が、1×1015〜1017[cm−3]の範囲内であって、アノード領域の不純物濃度がカソード領域の不純物濃度の2倍以上高いことを特徴とする請求項1又は2記載の受光回路。
  4. 前記受光回路は、前記APDからの光電変換電流の信号をデジタル信号にAD変換するAD変換器をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか1つに記載の受光回路。
  5. 請求項1〜4のうちのいずれか1つに記載の受光回路のためのAPDアレイ装置であって、
    複数の前記APDを1次元又は2次元に配列したことを特徴とするAPDアレイ装置。
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