JPH06224463A - 半導体受光装置 - Google Patents

半導体受光装置

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JPH06224463A
JPH06224463A JP50A JP876393A JPH06224463A JP H06224463 A JPH06224463 A JP H06224463A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 876393 A JP876393 A JP 876393A JP H06224463 A JPH06224463 A JP H06224463A
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JP
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apd
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JP50A
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English (en)
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Misao Hironaka
美佐夫 廣中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受光APDと温度補正用遮光APDとを備え
た受光装置において、素子の選別歩留りを向上させると
共に、コストを低減させる。 【構成】 受光用APD部20と同一基板上で、近傍
に、遮光APD部30を形成し、集積化した。かつ、遮
光APD部30のブレークダウン電圧VB と、該VB の
温度係数β等の特性を、受光用APD部の特性に一致す
るように構成した。さらに、メサ溝40その他の手段を
設けることにより、遮光APD30に受光APD20の
信号が入らない構成とした。 【効果】 遮光APDを、受光APDの特性を同じとで
き、素子の選別,準備の手間が省け、歩留向上及びコス
ト低減を達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体受光装置に関
し、特に、なだれ増幅機能を有するアバランシェフォト
ダイオード(Avalanche Photo Diode ;APDと略す)
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の受光用APDの断面図を
示すものである。図6の構造は、IEEEELECTRON DEVICE
LETTERS,VOL EDL-7,No4,APRIL 1986 から引用したもの
で、受光領域と増倍領域とが分離された、SAM型(Se
parated Absorption and Multiplication)と呼ばれるI
nGaAsAPDである。
【0003】図中、20は本InGaAsAPDであ
り、1はn+ −InP基板、2は該InP基板1上にエ
ピ成長され、キャリア濃度が1〜10×1016cm -3
度で、厚さが0.5〜1.0μmのn型InPバッファ
層、3は該バッファ層2上に連続エピ成長され、キャリ
ア濃度が、5×1015cm -3 程度以下に制御された、厚
さが4μmのn- −InGaAs光吸収層、4は該光吸
収層3上に連続エピ成長され、キャリア濃度が、8×1
15cm -3 程度に制御され、厚さが0.1μm程度に制
御されたn−InGaAsPパイルアップ防止層、5は
該パイルアップ防止層4上に連続エピ成長され、キャリ
ア濃度が1.0〜1.3×1016cm -3 に制御され、厚
さが1.8〜2.0μmに制御されたn−InP増倍
層、6は該増倍層5上に連続エピ成長され、キャリア濃
度が2×1015cm -3 に制御され、厚さが2μm程度の
- 型InPガードリング層、7は該ガードリング層6
の主面より部分的に、その拡散フロントが、前記増倍層
5に接するように制御され、Zn,Cdなどのアクセプ
タ不純物の拡散によって形成されたP+ −InP拡散領
域、8は同様に該ガードリング層6の主面より、前記拡
散領域7の周囲にリング状に形成され、前記拡散領域7
の拡散深さよりも少なくとも深くなるように形成され、
かつ、PN接合フロントが傾斜接合となるように形成さ
れた、例えばBeのイオン注入などの方法で形成された
+ −InPガードリング領域、9は前記ガードリング
層6上に形成された、例えばSiNなどの誘電体よりな
る表面保護膜、10は該表面保護膜9に形成され、前記
拡散領域7が露呈されたコンタクトホール、11は該コ
ンタクトホール10を介して前記拡散領域7と電気的に
導通するアノード電極、12は前記InP基板1に形成
されたカソード電極、13は受光領域を示す。
【0004】図7は、従来の温度補正モニタ用の遮光A
PD30の断面図を示すものである。図7の構造は、図
6の受光用APDと本質的には変わらない。14は、例
えばAu,Ti等の金属からなる、光の入射を阻止する
遮光膜である。
【0005】図8は従来の、上記遮光APD30を用い
た上記受光用APD20のための温度補正バイアス回路
の一例を示したもので、6個のトランジスタと、14個
の抵抗からなる。101は本温度補正バイアス回路の駆
動用のバイアス入力端子で、102は上記受光用APD
20のバイアスを与える出力端子で、103は出力端子
102の出力を制御する制御端子である。104は温度
補正モニタ用の遮光APDに相当するダイオード。
【0006】次に図6の受光用APD20の動作につい
て説明する。アノード電極11にマイナス,カソード電
極12にプラスの逆方向バイアスを印加すると、拡散領
域7と増倍層5とで形成されるPN接合に逆方向バイア
スが印加され、主にキャリア濃度の低い増倍層5の側に
空乏層が形成され、さらにバイアスを大きくすると、空
乏層はパイルアップ防止層4を通過し、光吸収層3まで
のびる。さらにバイアスを大きくすると、光吸収層3に
形成された空乏層の長さは1〜3μm程度に達し、増倍
層5,パイルアップ防止層4,光吸収層3にそれぞれ形
成された空乏層内のドナーイオンによって生じた空間電
荷により電界が発生し、特に拡散領域7と増倍層5との
間のPN接合界面で最大電界となる。この様子を図9を
用いて説明する。図9は拡散領域7と増倍層5との間の
PN接合界面をゼロの位置にし、InP基板1方向へ距
離xを取った時に各位置に生じている電界強度E(x)
を示している。増倍層5のキャリヤ濃度が、パイルアッ
プ防止層4,光吸収層3のキャリヤ濃度よりも大きいた
め、電界強度E(x)の傾きも大きく、パイルアップ防
止層4の電界強度E(x)の傾きは光吸収層3のそれよ
り若干大きい。さらにバイアスを大きくすると、最大電
界強度EBmaxは、ついになだれ増倍を生じさせる臨界電
界強度EBava. に達し、この増倍層5でなだれ増倍が生
じる。一方、受光領域13より入射された波長約1.3
μmの光は、バンドキャップエネルギーの大きい増倍層
5,パイルアップ防止層4にはほとんど吸収されず、バ
ンドキャップエネルギーが0.75eVの光吸収層3に
達して初めて光吸収が発生し、約1.5μmの距離を通
過する間に、そのほとんどが吸収される。光吸収によっ
て生じたキャリヤは、図9で示した内部電界で加速され
て、電子と正孔はそれぞれ反対方向へ移動する。特に正
孔は、パイルアップ防止層4を通り、増倍層5を通って
増倍され、拡散領域7へ達し、多数キャリヤとなってア
ノード電極11から信号となって観測されるため、微弱
な光入力信号でも大きな光電流として観測されるといっ
た、自己増幅機能を持った受光装置であることがこの装
置の特徴である。さらにこの装置の設計において重要な
事項について述べると、光吸収層3に約1.5μm程度
の空乏層を形成するためには、図9に示したETmaxは、
キャリヤ濃度をNT とすると、 ETmax=(eNT ×1.5μm)/(ε0 εT * ) が必要であり、 EQmax=(eNQ wQ )/(εO εQ * )+ETmax EBmax=(eNB wB )/(εO εB * )+EQmax が必要で、さらにEBmax≧EBava.が増倍のための必要
条件となる。ここでeは電子の電荷、NQ ,NB はパイ
ルアップ防止層4、増倍層5のキャリア濃度、wQ ,w
B はそれぞれの厚さ、εQ * ,εB * はそれぞれの比誘
電率、εT * は光吸収層3の比誘電率である。
【0007】InP増倍層5とInGaAsPパイルア
ップ防止層4とInGaAs光吸収層3との間の各界面
には、各界面の接合がヘテロ接合であるため、それぞれ
価電子帯においてバンドの不連続が形成されており、正
孔がドリフトにより移動する際にはこの不連続領域にお
いてある時定数の蓄積が生じ、応答速度が悪くなるた
め、この部分での電界強度EQmax,ETmaxはある程度以
上大きくする必要があり、最低必要電界強度をEQmax
▽,ETmax▽とすると、 EQmax▽≒ ETmax▽≒1.5×105 V/cm であるとされている。また、大きすぎると、特にバンド
ギャップエネルギーの小さい光吸収層3のパイルアップ
防止層4との界面近傍においてトンネル電流成分が増加
し、リーク電流が大きくなり、暗電流の増加,雑音の増
加を招くと共に、この部分でのなだれ増倍を生じるた
め、増倍領域が増倍層5以外の部分でも生じることにな
り、増倍距離が等価的に分散され、増倍時間が大きくな
り、応答速度が悪くなる。この場合の最大限界電界強度
EQmax△,ETmax△は、約2×105V/cmとされてい
る。以上の理由で、EQmax,ETmaxは、1.5〜2.0
×105 V/cmが最適であり、この電界強度を与えるた
めには、増倍層5の最大電界強度EBmaxがなだれ電界E
Bava.と等しい状態を想定して、NB =1×1016とす
ると、 EBmax=EBava.≒4.7×105 V/cm であるから、増倍層5での電界の低下分は、 △E=EBmax−EQmax=2.7〜3.2×105 V/cm の範囲にする必要があり、NB と、wB には、下式で与
えられる範囲が存在する。
【0008】
【数3】
【0009】また、NB を大きくすると、EBava.を越
えたEBmaxの大きさが大きくなり、キャリヤのイオン化
率の積分で与えられる増倍率は、EBmaxに指数関数的に
反映されるため、一定増倍率を与えるEBmaxは大きく、
EBava.を越えた増倍領域△wBava. は小さくなる。し
たがって、キャリヤのなだれ増倍時間が小さくなるた
め、周波数応答特性が良くなり、遮断周波数fc と、増
倍率Mとの積で与えられるGB積は向上する。
【0010】拡散領域7と増倍率5との間に形成された
主PN接合のキャリヤ濃度プロファイルは階段接合と呼
ばれる急峻なステップ形状を示し、一方、ガードリング
領域8と、増倍層5との間に形成されたガードリングP
N接合のキャリヤ濃度プロファイルは、上述したように
傾斜接合と呼ばれるなだらかなステップ形状を示すよう
形成してあるため、同じ電圧が印加される状態における
各々のPN接合での最大電界強度は、主PN接合よりも
ガードリングPN接合の方が小さくなるため、拡散領域
7のパターンエッジ部の電界集中によるエッジブレーク
ダウンを防止し、主PN接合のみで効果的に増倍を生じ
させる特徴がある。
【0011】次に、図7における温度補正モニタ用の遮
光APDの動作について説明する。
【0012】図7の構造は、図6におけるアノード電極
11が、図7における遮光膜14に替わっただけで、そ
の他の構造は図6のものと本質的には同等であるため、
図6における受光用APDの動作の場合と全く同様に動
作できる。ただし、遮光膜14が形成してあるため、外
部からの一切の光は遮光膜で反射され、光吸収層3に入
射しないため、遮光膜14とカソード電極12の間に逆
バイアスを印加した場合、光吸収層3の空乏層内で発生
した微小な熱励起キャリヤ、即ち、暗電流成分の増倍の
みが生じる。一般に、図6における受光用APD及び、
図7における遮光APDに限らず、アバランシェ増倍を
生じている場合、一定のバイアス下で温度が増加する
と、結晶格子の格子振動エネルギーが増加し、キャリヤ
の散乱確率が増加するため、キャリアの運動エネルギー
が減少し、アバランシェ増倍を生じさせるイオン化率は
低下する。つまり、温度が増加すると、ブレークダウン
電圧が大きい方へシフトした分、一定のバイアス下で使
用すると増倍率は減少する。図10、図11、図12に
APDの特性の一例を示す。
【0013】図11は、逆方向電圧Vrに対する逆方向
電流Irのグラフを、環境温度がT1 ,T2 の場合につ
いて示し、図11はこの時の増倍率Mのグラフを示す。
T1とT2 の関係は、T1 <T2 であって、環境温度が
高いT2 の方が、Ir=100μAで定義したブレーク
ダウン電圧VB が高く(VB1<VB2)なり、一定のバイ
アス電圧VM における増倍率Mが小さく(M1 >M2 )
なっていることがわかる。図12には環境温度Tに対す
るブレークダウン電圧VB の関係を示す。このグラフの
傾きβは、拡散領域7,増倍率5のキャリヤ濃度,厚さ
等によって特に敏感に変化する。
【0014】実使用に際しては、環境温度の変化に対す
るバイアス補正回路が必要となり、それが、図8で示し
たバイアス回路と、その中で使用される図7で示した遮
光APD30である。図8中で、遮光APD30(10
4)には、制御端子102で制御した一定の逆方向電流
が流れ、温度が変化しても逆方向電流値は一定にしてあ
るが、遮光APD30の両極端子間の電圧は同じ理由で
変化する。この電圧変化をバイアス回路内でフィードバ
ックし、その出力端子102から受光用APD20の印
加バイアスとして出力することにより、受光用APD2
0の入射信号強度を、独立に温度変化を補正して制御
し、一定増倍率を与えることが可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
受光用APD,遮光APD,及び温度補正バイアス回路
は以上のように構成されているため、遮光APDの特
性、特に、ブレークダウン電圧VB と、ブレークダウン
電圧が温度に対して変化する量である温度係数βとは、
受光用APDのそれに対し同一か、もしくは一定の比例
関係のあるものの方が使いやすいが、実際は製造上のば
らつき量が大きく、受光用APDの特性に見合う特性を
持つ遮光用APDを別途準備する必要があり、その選別
に手間がかかるため、歩留が低下し製造コストが上昇す
るなどの問題点があった。
【0016】なお、特開昭62−108582号の第1
図,特開昭63−158881号の第5図に、同一チッ
プ上に、受光面と、遮光された受光面とを設けた受光ダ
イオードが示され、この構造により暗電流成分をキャン
セルでき、かつ受光面と遮光面の構造パラメータが同じ
であるため、特性の良い装置が低価格で得られるとの記
載があるが、これは一般のフォトダイオードについての
もので、アバランシェフォトダイオードについてのもの
ではなかった。
【0017】また、特開平2−299275号,特開平
3−34370号には、同一チップに受光面と遮光面が
構成されたフォトダイオードにおいて、両素子間に溝や
電荷吸収層を設け、リーク電流を低減し、クロストーク
を防止するようにしたものが記載されているが、これも
やはり、一般のフォトダイオードについてのもので、ア
バランシェフォトダイオードについてのものではなかっ
た。
【0018】この発明は、以上のような従来の問題点に
鑑みてなされたもので、遮光APDの選別を必要とする
ことなく、補正特性の良い温度補正機能を持つAPDを
有する半導体受光装置を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】(1) この発明にかかる半
導体受光装置は、1つのチップ内に、温度補正モニタ用
の遮光APDを、受光用APDと共に集積化したもので
ある。
【0020】(2) この発明にかかる受光装置は、1つの
チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDを、受光用
APDと共に集積化したものであって、遮光APDのブ
レークダウン電圧VB と、該VB の温度係数βが、受光
用APDのVB ,βと同一の値を持つものである。
【0021】(3) この発明にかかる受光装置は、1つの
チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDを、受光用
APDと共に集積化したものであって、遮光効果を与え
る遮光膜以外の装置構造の厚さ,長さ,キャリア濃度,
材料等の構造要因を、全て遮光APDと受光APDとで
同一であるようにしたものである。
【0022】(4) この発明にかかる受光装置は、1つの
チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDを、受光A
PDと共に集積化したものであって、遮光APDのPN
接合と、受光用APDのPN接合との距離を、光吸収層
の少数キャリアの拡散長よりも大きくしたものである。
【0023】(5) この発明にかかる受光装置は、1つの
チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDを、受光用
PADと共に集積化したものであって、遮光用APDの
PN接合と、受光用APDのPN接合との間に、少なく
とも主面から光吸収層までを切断して設けられた電気的
絶縁のためのメサ溝を備えたものである。
【0024】(6) この発明にかかる受光装置は、1つの
チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDを、受光用
APDと共に集積化したものであって、遮光APDのP
N接合と、受光用APDのPN接合との間の一部の領域
において、光吸収層の欠落した領域を形成したものであ
る。
【0025】(7) この発明にかかる受光装置は、1つの
チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDを、受光用
APDと共に集積化したものであって、遮光APDのP
N接合と、受光APDのPN接合との間の光吸収層の一
部に、高抵抗領域を形成したものである。
【0026】
【作用】(1) この発明における受光装置は、受光用AP
Dの近傍である同一チップ内に温度補正モニタ用の遮光
APDを集積化してあるため、各半導体層の膜厚、キャ
リア濃度等構造パラメータはほとんど一致して、ブレー
クダウン電圧VB ,及びその温度係数βはほとんど同一
の値となり、受光用APDの特性に合う遮光APDを、
受光用APDと同時に提供でき、かつ別途遮光APDを
手配する必要がない。
【0027】(2) この発明における受光装置は、受光用
APDの近傍である同一チップ内に温度補正モニタ用の
遮光APDを集積化してあるため、受光用APDと同時
に遮光APDを提供でき、別途遮光APDを手配する必
要がない。また、ブレークダウン電圧VB ,及びその温
度係数βをほとんど同一の値であるため、これをバイア
ス回路内に組込んだ場合、その調整をする必要がなく、
また選別する必要もない。
【0028】(3) この発明における受光装置は、受光用
APDの近傍である同一チップ内に温度補正モニタ用の
遮光APDを集積化してあるため、受光用APDと同時
に遮光APDを提供でき、別途遮光APDを手配する必
要がない。また、特性を決定する構造要因である、受光
増倍装置の、第1の拡散領域の主面からの深さ,形状,
及びキャリヤ濃度,第1の拡散領域下面から光吸収層ま
での増倍層中における距離,増倍層のキャリヤ濃度,第
1の拡散領域下の光吸収層の厚さ,及びキャリヤ濃度
と、遮光増倍装置の、第2の拡散領域の主面からの深
さ,形状,及びキャリヤ濃度,第2の拡散領域下面から
光吸収層までの増倍層中における距離,増倍層のキャリ
ヤ濃度,第2の拡散領域下の光吸収層の厚さ,及びキャ
リヤ濃度とが、相等しいものとしたので、遮光APD
の、ブレークダウン電圧VB と、その温度係数β、さら
にその他の特性は、受光用APDのそれとほとんど同一
となり、遮光APDをバイアス回路内に組込んだ場合、
その調整をする必要がなく、また選別する必要もない。
【0029】(4) (5) この発明における受光装置は、受
光用APDの近傍である同一チップ内に温度補正モニタ
用の遮光APDを集積化してあるため、受光用APDと
同時に遮光APDを提供でき、別途遮光APDを手配す
る必要がなく、また、特性を決定する構造要因は遮光A
PDと受光APDとが近傍にあることから、同様なもの
となり、特性も同様なものとなるため、遮光APDを選
別する必要もなくなる。また、両APDのPN接合間の
距離が少数キャリヤの拡散長よりも長いため、電気的な
クロストークが発生せず、安定な特性を示すこととな
る。
【0030】(6) この発明における受光装置は、受光用
APDの近傍である同一チップ内に温度補正モニタ用の
遮光APDを集積化してあるため、受光用APDと同時
に遮光APDを提供でき、別途遮光APDを手配する必
要がなく、また、特性を決定する構造要因は、遮光AP
Dと受光APDが近傍にあることから、同様なものとな
り、特性も同様なものとなるため、遮光APDを選別す
る必要もなくなる。また、両APDのPN接合間に、光
吸収層の欠落領域があるため、電気的なクロストークが
発生せず、安定な特性を示すこととなる。
【0031】(7) この発明における受光装置は、受光用
APDの近傍である同一チップ内に温度補正モニタ用の
遮光APDを集積化してあるため、受光用APDと同時
に遮光APDを提供でき、別途遮光APDを手配する必
要がなく、また、特性を決定する構造要因は、遮光AP
Dと受光APDが近傍にあることから同様なものとな
り、特性も同様なものとなるため、遮光APDを選別す
る必要もなくなる。また、両APDのPN接合間に光吸
収層の高抵抗領域があるため、電気的なクロストークが
発生せず、安定な特性を示すこととなる。
【0032】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例1を図に
ついて説明する。図1は本発明の実施例1による半導体
受光装置を示し、図において、図6、図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APDと同一チップ内に形成された、図7と
同じ構造を持つ温度補正モニタ用の遮光APDの部分で
ある。
【0033】次に本実施例1の半導体受光装置の動作に
ついて説明する。本実施例のAPD部20は、従来のも
のと全く同様に機能し、アノード電極11,カソード電
極12間に逆方向バイアスを印加すれば、やがて増倍層
5でなだれ増倍が生じ、受光領域13から入射した光に
よって光吸収層3に生じたキャリヤが増倍され、増幅さ
れた信号となって検出される。一方、遮光APD部30
の遮光膜14,カソード電極12間にも同様に逆方向バ
イアスを印加すれば、同様になだれ増倍が生じるが、該
遮光APD部には遮光膜14によって外部からの光は全
く入射せず、受光用APD部20の受光領域13に信号
光が入ってきた場合にもこれと無関係に、環境温度のみ
で決まる電圧電流特性を与える。従って、図8で示した
バイアス回路のダイオード104に代えて遮光APD3
0を、端子102に受光用APD20をそれぞれ接続す
れば、従来と同様に、温度が変化しても、環境温度によ
って決まる電圧電流特性分が相殺されて、受光用APD
部20は一定の増倍率を与えることとなる。
【0034】図1に示した本実施例1の受光装置におい
ては、受光用APD20と遮光APD30を同一チップ
上に形成しているため、受光用APD20の特性と遮光
APD30の特性とは一定の関係を有しており、このた
め、受光用APD20の特性に合致した特性を持つ遮光
APDを、特別に用意する必要はなくなるという効果が
得られる。
【0035】実施例2.以下、この発明の実施例2を図
について説明する。本実施例2は実施例1と同じ図1を
用いて説明する。図1において、図6、図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APD部20と、同一チップ内に形成され
た、図7と同じ構造を持つ温度補正モニタ用の遮光AP
Dの部分である。そして、本実施例2では、遮光APD
部30のブレークダウン電圧VB1と、該VB1の温度変化
に対する変化率である温度係数β1 とは、受光用APD
部20のそれらVB2,β2 と、数1,数2に示される範
囲で同一の値としている。
【0036】図1に示した本実施例2の受光装置の動作
について以下説明する。本実施例2のAPD部は従来の
ものと全く同様に機能し、アノード電極11,カソード
電極12間に逆方向バイアスを印加すれば、やがて増倍
層5でなだれ増倍が生じ、受光領域13から入射した光
によって光吸収層3に生じたキャリアが増倍され、増倍
された信号となって検出できる。一方、遮光APD部3
0の遮光膜14,カソード電極12間にも同様に逆方向
バイアスを印加すれば、同様になだれ増倍が生じるが、
該遮光APD部には遮光膜14によって外部からの光は
全く入射せず、受光用APD20の受光領域13に信号
光が入ってきた場合もこれと無関係に、環境温度のみで
決まる電圧電流特性を与える。従って、図8で示したバ
イアス回路のダイオード104に代えて遮光APD30
を、端子102に受光用APD20をそれぞれ接続すれ
ば、従来と同様に、温度が変化しても、環境温度によっ
て決まる電圧電流特性分が相殺されて、受光用APD部
20は一定の増倍率を与えることとなる。
【0037】図1に示した本実施例2の受光装置におい
ては、受光用APD20と遮光APD30を同一チップ
上に形成しており、受光用APD20の特性と遮光AP
D30の特性とは所定の関係を、即ち遮光APDのブレ
ークダウン電圧VB 、及び該VB の温度変化に対する変
化率である温度係数βが、受光用APDのVB 、及びβ
と数1,数2で示される範囲で同一であるという関係を
有するものとしているため、環境温度の変化に対し、遮
光APDと受光用APDの電圧電流特性は全く同じ変化
をすることとなり、バイアス回路内での調整や、受光用
APDに合った遮光APDを別途準備するという必要が
なくなる効果がある。
【0038】実施例3.以下、この発明の実施例3を図
について説明する。本実施例2は実施例1と同じ図1を
用いて説明する。図1において、図6、図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APDと、同一チップ内に形成された、図7
と同じ構造を持つ温度補正モニタ用の遮光APDの部分
である。そして、本実施例3では、受光用APD20
の、増倍特性に直接影響を与える構造要因である,第1
の拡散領域7の主面からの深さ,形状,及びキャリヤ濃
度、ガードリング領域8の深さ,形状,キャリア濃度,
及び材料、第1の拡散領域7下面から光吸収層3までの
増倍層5中における距離,増倍層5のキャリヤ濃度,第
1の拡散領域7下の光吸収層3の厚さ,及びキャリヤ濃
度と、遮光用APD30の、増倍特性に直接影響を与え
る構造要因である,第2の拡散領域7の主面からの深
さ,形状,及びキャリヤ濃度,ガードリング領域8の深
さ,形状,キャリア濃度,及び材料、第2の拡散領域7
下面から光吸収層3までの増倍層5中における距離,増
倍層5のキャリヤ濃度,第2の拡散領域7下の光吸収層
3の厚さ,及びキャリヤ濃度とを、全く相等しく設定し
ている。
【0039】図1に示した本実施例3の受光装置の動作
について以下説明する。本実施例3の受光装置のAPD
部は従来のものと全く同様に機能し、アノード電極1
1,カソード電極12間に逆方向バイアスを印加すれ
ば、やがて増倍層5でなだれ増倍が生じ、受光領域13
から入射した光によって光吸収層3に生じたキャリアが
増倍され、増倍された信号となって検出できる。一方、
遮光APD部30の遮光膜14,カソード電極12間に
も同様に逆方向バイアスを印加すれば、同様になだれ増
倍が生じるが、該遮光部には遮光膜14によって外部か
らの光は全く入射せず、受光用APD20の受光領域1
3に信号光が入ってきた場合も無関係に、環境温度のみ
で決まる電圧電流特性を与える。従って、図8で示した
バイアス回路のダイオード104に代えて遮光APD3
0を、端子102に受光用APD20をそれぞれ接続す
れば、従来と同様に、温度が変化しても、環境温度によ
って決まる電圧電流特性分が相殺されて、受光用APD
20は一定の増倍率を与えることとなる。
【0040】特に本実施例において、遮光APDの遮光
効果を有する部分である遮光膜14以外の構造要因は、
すべて受光APDのそれと同一にしてあるため、特性、
特に電圧電流特性、増倍特性、温度特性等は同様の値と
なることが予想される。したがって、遮光APDのブレ
ークダウン電圧VB ,及び該VB の温度係数βは、受光
用APDのそれらと同等な値となるため、バイアス回路
内で使用する場合の調整や、別途受光用APDを選別し
て準備する必要がなくなる効果がある。
【0041】実施例4.以下、この発明の実施例4を図
について説明する。図2は本発明の実施例4による半導
体受光装置を示し、図において、図6,図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APDと同一チップ内に形成された、図7と
同じ構造を持つ温度補正モニタ用の遮光APDの部分で
ある。特に本実施例において、受光用APD20のPN
接合と、遮光APD30のPN接合との距離l(エル)
は、光吸収層3の少数キャリヤである正孔の拡散長lh
に対し、l≦lh となるよう構成してある。
【0042】以下本実施例4の半導体受光装置の動作に
ついて説明する。本実施例4のAPD部は、従来のもの
と全く同様に機能し、アノード電極11,カソード電極
12間に逆方向バイアスを印加すれば、やがて増倍層5
でなだれ増倍が生じ、受光領域13から入射した光によ
って光吸収層3に生じたキャリヤが増倍され、増幅され
た信号となって検出される。一方、遮光APD部30の
遮光膜14,カソード電極12間にも同様に逆方向バイ
アスを印加すれば、同様になだれ増倍が生じるが、該遮
光APD部には遮光膜14によって外部からの光は全く
入射せず、受光用APD20の受光領域13に信号光が
入ってきた場合も無関係に、環境温度のみで決まる電圧
電流特性を与える。従って、図8で示したバイアス回路
のダイオード104に代えて遮光APD30を、端子1
02に受光用APD20をそれぞれ接続すれば、従来と
同様に、温度が変化しても、環境温度によって決まる電
圧電流特性分が相殺されて、受光用APD20は一定の
増倍率を与えることとなる。
【0043】また、図2に示した本実施例4において
は、受光用APD20と遮光APD30を同一チップ上
に形成しており、受光用APD20の特性と遮光用AP
D30の特性とは一定の関係を有しているため、特別
に、受光用APD20の特性に合致した特性を持つ遮光
APDを用意する必要がなくなる。又、受光領域13か
ら入射した光によって、光吸収層3にキャリヤが生じ、
特に空乏層外で生じた正孔は光吸収層3中を拡散によっ
て伝わってゆく。この場合の拡散距離は、キャリヤの存
在確率が統計的に1/eの確率となる拡散長lh で表さ
れる。本実施例4のAPDは、受光用APDのPN接合
と、遮光APDのPN接合との間の距離lが、l≧lh
となっているため、受光用APD20に入射した光信号
を、遮光APD30で検出してしまう、電気的クロスト
ークが非常に小さくなる。
【0044】実施例5.以下、この発明の実施例5を図
について説明する。図3は本発明の実施例5による半導
体受光装置を示し、図において、図6,図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APDと、同一チップ内に形成された、図7
と同じ構造を持つ温度補正モニタ用の遮光APDの部分
である。40は、本実施例5において、受光用APD2
0のPN接合と、遮光APD30のPN接合との間に、
主面から光吸収層3までを切断しバッファ層2に達する
ように形成された、受光用APD部20と遮光用APD
部30との間の電気的絶縁を目的とするメサ溝である。
【0045】図3に示した本実施例5の受光装置の動作
について以下説明する。本実施例5のAPD部20は、
従来のものと全く同様に機能し、アノード電極11,カ
ソード電極12間に逆方向バイアスを印加すれば、やが
て増倍層5でなだれ増倍が生じ、受光領域13から入射
した光によって光吸収層3に生じたキャリヤが増倍さ
れ、増幅された信号となって検出される。一方、遮光A
PD部30の遮光膜14,カソード電極12間にも同様
に逆方向バイアスを印加すれば、同様になだれ増倍が生
じるが、該遮光APD部には遮光膜14によって外部か
らの光は全く入射せず、受光用APD20の受光領域1
3に信号光が入ってきた場合もこれと無関係に、環境温
度のみで決まる電圧電流特性を与える。従って、図8で
示したバイアス回路のダイオード104に代えて遮光A
PD30を、端子102に受光用APD20をそれぞれ
接続すれば、従来と同様に、温度が変化しても、環境温
度によって決まる電圧電流特性分が相殺されて、受光用
APD20は一定の増倍率を与えることとなる。
【0046】図3に示した本実施例5においては、受光
用APD20と遮光APD30とを同一チップ上に形成
しており、受光用APD20の特性と遮光APD30の
特性とは一定の関係を有しているため、特別に、受光用
APD20の特性に合致した特性を持つ遮光APDを用
意する必要はなくなる。又、受光領域13から入射した
光によって、光吸収層3にキャリヤが生じ、特に空乏層
外で生じた正孔は、光吸収層3中を拡散によって伝わっ
てゆく。しかるに、本実施例5では、受光用APD20
と遮光APD30との間に、光吸収層3を切断するメサ
溝40が形成されているため、受光用APD20の光吸
収層3で生じた正孔は、遮光APD30に達することは
できず、受光用APD20に入射した光信号を遮光AP
D30で検出してしまう電気的クロストークが皆無とな
る。
【0047】実施例6.以下、この発明の実施例6を図
について説明する。図4は本発明の実施例6による半導
体受光装置を示し、図において、図6、図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APDと、同一チップ内に形成された、図7
と同じ構造を持つ温度補正モニタ用の遮光APDの部分
を示す。50は、本実施例6において、受光用APD2
0のPN接合と、遮光APD30のPN接合との間に形
成された、光吸収層3,パイルアップ防止層4の欠落し
た領域で、例えば、パイルアップ防止層4までエピ層を
連続形成した後に、写真製版を行ってパターンを形成
し、これをマスクとして部分的にエッチング加工してバ
ッファ層2を露呈させた後に、再度、液相エピタキシャ
ル成長などの方法で埋込みエピ成長を行って、エッチン
グ加工を行った部分を増倍層5と同じ入射光のエネルギ
ーよりも広いパンドギャップを持つ半導体層50で埋込
むと同時に、つづけて増倍層5を形成するなどの方法で
形成される。この場合、上記半導体層50は上記光吸収
層3との間でヘテロ接合を形成することとなる。
【0048】以下図4に示した本実施例6の受光装置の
動作について説明する。本実施例6のAPD部は、従来
のものと全く同様に機能し、アノード電極11,カソー
ド電極12間に逆方向バイアスを印加すれば、やがて増
倍層5でなだれ増倍が生じ、受光領域13から入射した
光によって光吸収層3に生じたキャリヤが増倍され、増
幅された信号となって検出される。一方、遮光膜14,
カソード電極12間にも同様に逆方向バイアスを印加す
れば、同様になだれ増倍が生じるが、遮光膜14によっ
て外部からの光は全く入射せず、受光用APD20の受
光領域13に信号光が入ってきた場合も無関係に、環境
温度のみで決まる電圧電流特性を与える。従って、図8
で示したバイアス回路のダイオード104に代えて遮光
APD30を、端子102に受光用APD20をそれぞ
れ接続すれば、従来と同様に、温度が変化しても、環境
温度によって決まる電圧電流特性分が相殺されて、受光
用APD20は一定の増倍率を与えることとなる。
【0049】図4に示した本実施例6においては、受光
用APD20と遮光APD30とを同一チップ上に形成
しており、受光用APD20の特性と遮光APD30の
特性とは一定の関係を有しているため、特別に、受光用
APD20の特性に合致した特性を持つ遮光APDを用
意する必要がなくなる。又、受光領域13から入射した
光によって、光吸収層3にキャリヤが生じ、特に空乏層
外で生じた正孔は光吸収層3中を拡散によって伝わって
ゆく。しかるに、本実施例6では、受光用APD20と
遮光APD30との間に光吸収層3の欠落したバリア領
域50が形成され、該バリア領域50と光吸収層12と
の間は、ヘテロ接合であるため、少数キャリアである正
孔の移動する価電子帯には、バンド不連続とよばれるエ
ネルギー障壁ができ、光吸収層12に生じた少数キャリ
アは容易にバリア領域50には入っていけないため、受
光用APD20の光吸収層3で生じた正孔は、遮光AP
D30に達することはできず、受光用APD部20に入
射した光信号を遮光APD30で検出してしまう電気的
クロストークは皆無となる。
【0050】実施例7.以下、この発明の実施例7を図
について説明する。図5は本発明の実施例7による半導
体受光装置を示し、図において、図6、図7と同一番号
は、同一もしくは相当部分を示している。20は、図6
と同じ構造を持つ受光用のAPDの部分を示し、30
は、受光用APDと、同一チップ内に形成された、図7
と同じ構造をもつ温度補正モニタ用の遮光APDの部分
を示す。60は、本実施例7において、受光用APD2
0のPN接合と、遮光APD30のPN接合との間に形
成された、少なくとも光吸収層3が高抵抗化した高抵抗
領域で、例えば、ガードリング層6までエピ層を連続形
成した後に、写真製版を行ってパターンを形成し、これ
をマスクとして部分的に少なくとも光吸収層3よりも深
くプロトン(H+ )のイオン注入を行うことによって、
光吸収層3の一部を高抵抗化して形成されており、かつ
その幅は光吸収層12,トラップ領域23の少数キャリ
アの拡散長をそれぞれl1 ,l2 とした時、受光用AP
D20から遮光用APD30までの直線方向のトラップ
領域60の幅が少なくともl2 よりも大きく、また、ト
ラップ領域60の外部の光吸収層12中を少数キャリア
が移動できる受光用APD20から遮光用APD30ま
での距離が、少なくともl1 より大きくなるつように形
成されている。
【0051】以下図5に示した本実施例7の受光装置の
動作について説明する。本実施例7のAPDは、従来の
ものと全く同様に機能し、アノード電極11,カソード
電極12間に逆方向バイアスを印加すれば、やがて増倍
層5でなだれ増倍が生じ、受光領域13から入射した光
によって光吸収層3に生じたキャリヤが増倍され、増幅
された信号となって検出できる。一方、遮光APD部3
0の遮光膜14,カソード電極12間にも同様に逆方向
バイアスを印加すれば、同様になだれ増倍が生じるが、
該遮光APD部には遮光膜14によって外部からの光は
全く入射せず、受光用APD20の受光領域13に信号
光が入ってきた場合もこれと無関係に、環境温度のみで
決まる電圧電流特性を与える。従って、図8で示したバ
イアス回路のダイオード104に代えて遮光APD30
を、端子102に受光用APD20をそれぞれ接続すれ
ば、従来と同様に、温度が変化しても、環境温度によっ
て決まる電圧電流特性分が相殺されて、受光用APD2
0は一定の増倍率を与えることとなる。
【0052】図5に示した本実施例7においては、受光
用APD20と遮光APD30とを同一チップ上に形成
しており、受光用APD20の特性と遮光APD30の
特性とは一定の関係を有しているため、特別に、受光用
APD20の特性に合致した特性を持つ遮光APDを用
意する必要がなくなる。また、受光領域12から入射し
た光によって、光吸収層3にキャリヤが生じ、特に空乏
層外で生じた正孔は光吸収層3中を拡散によって伝わっ
てゆく。しかるに、本実施例7においては、受光用AP
D20と遮光APD30との間に光吸収層3の高抵抗領
域60が形成されているため、受光用APD20に光が
入射しているとき、空乏層外で発生した少数キャリアで
ある正孔は、遮光APD30へは達することはできず、
受光用APD20に入射した光信号を遮光APD30で
検出してしまう電気的クロストークはほとんどなくなる
こととなる。
【0053】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、受光用
APDと同一チップ内に、温度補正モニタ用の遮光AP
Dを集積化したこと、及び、ブレークダウン電圧VB と
その温度係数β、あるいは遮光膜以外の構造要因を受光
用APDと同様な値となるようにしたことにより、別途
温度補正モニタ用の遮光APDを手配する必要がなく、
これを選別する手間が必要なくなるため、歩留りが向上
し、製造コストを低下できるなどの効果が得られる。
【0054】またこの発明によれば、受光用APDと同
一チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDが集積化
されているため、特性が、受光用APDと同一かもしく
は、一定の比例関係を持つものとなり、別途温度補正モ
ニタ用の遮光APDを手配する必要がなく、選別の手間
が省けるため、歩留りが向上し、製造コストを低下でき
る。また、両APDのPN接合間の距離が少数キャリヤ
の拡散長よりも長くしたため、電気的なクロストークが
発生せず、安定な特性を示すものが得られる効果があ
る。
【0055】またこの発明によれば、受光用APDと同
一チップ内に、温度補正モニタ用の遮光APDが集積化
されているため、特性が、受光用APDと同一かもしく
は、一定の比例関係を持つものとなり、別途温度補正モ
ニタ用の遮光APDを手配する必要がなく、選別の手間
が省けるため、歩留りが向上し、製造コストを低下でき
る。また、両APDのPN接合間に、メサ溝,光吸収層
の欠落領域,あるいは光吸収層の高抵抗領域を設けたた
め、電気的なクロストークが発生せず、安定な特性を示
すものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1,2,3による半導体受光装
置を示す断面図。
【図2】本発明の実施例4による半導体受光装置を示す
断面図。
【図3】本発明の実施例5による半導体受光装置を示す
断面図。
【図4】本発明の実施例6による半導体受光装置を示す
断面図。
【図5】本発明の実施例7による半導体受光装置を示す
断面図。
【図6】従来のAPDを示す断面図
【図7】従来の遮光APDを示す断面図
【図8】従来の温度補正用バイアス回路を示す図
【図9】本発明の実施例1の受光装置における電界強度
分布を示すグラフ。
【図10】APDのVrとJrの関係を示すグラフ。
【図11】APDのVrとMの関係を示すグラフ。
【図12】APDのTとVB の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1 n+ −InP基板 2 n−InPバッファ層 3 n- −InGaAs光吸収層 4 n−InGaAsPパイルアップ防止層 5 n−InP増倍層 6 n- −InPガードリング層 7 P+ −InP拡散領域 8 P+ −InPガードリング領域 9 表面保護膜 10 コンタクトホール 11 アノード電極 12 カソード電極 13 受光領域 14 遮光膜 20 受光用APD 30 遮光APD 40 メサ溝 50 欠落領域 60 高抵抗領域 101 バイアス入力端子 102 出力端子 103 制御端子 104 遮光APD

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型を有する半導体基板と、 該半導体基板上に直接、又は第1の導電型を有し該基板
    と同一材料からなるバッファ層を介して形成された、第
    1の導電型を有する,光電効果を有し、入射光を吸収す
    る禁制帯幅を有する光吸収層と、 該光吸収層上に、直接もしくは、該光吸収層よりも禁制
    帯幅の広い単層もしくは複数層からなるパイルアップ防
    止層を介して形成された、なだれ増倍機能を有する第1
    の導電型を有する増倍層と、 該増倍層の主面より、該増倍層の一部の領域に形成され
    た、第2の導電型を有する第1の拡散領域と、 該増倍層上に形成された誘電体保護膜と、 該誘電体保護膜上に形成された第1の電流通路用の開口
    部と、 該開口部にて上記第1の拡散領域と電気的に接触する第
    1の電極とを備え、 上記第1の拡散領域上から入射した光を上記光吸収層で
    吸収し、上記増倍層でなだれ増倍する機能を有する受光
    増倍装置を備え、さらに上記増倍層の主面より上記第1
    の拡散領域の近傍で上記増倍層の一部の領域に形成され
    た、第2の導電型を有する第2の拡散領域と、 上記増倍層上に形成された誘電体保護膜と、 上記誘電体保護膜に形成された第2の電流通路用の開口
    部と、 該開口部にて上記第2の拡散領域と電気的に接触すると
    共に、外部からの光が該第2の拡散領域に入射しないよ
    うな遮光効果を有する第2の電極とを備えた温度補正モ
    ニタ用の遮光増倍装置を、上記受光増倍装置の近傍に少
    なくとも1つ以上備えたことを特徴とする半導体受光装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体受光装置におい
    て、 上記受光増倍装置の、特定逆方向電流値Irにおける逆
    方向ブレークダウン電圧VB1と、該VB1(V)の環境温
    度変化に対する変化率β1 (%/℃)と、上記遮光増倍
    装置の特定逆方向電流値Irにおける逆方向のブレーク
    ダウン電圧VB2(V)と、該VB2の環境温度変化に
    対する変化率β2 (%/℃)とは、 【数1】 の関係にあり、かつ、 【数2】 であることを特徴とする半導体受光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体受光装置におい
    て、 上記受光増倍装置の、第1の拡散領域の主面からの深
    さ,形状,及びキャリヤ濃度、ガードリング領域の深
    さ,形状,キャリア濃度,及び材料、第1の拡散領域下
    面から前記光吸収層までの上記増倍層中における距離,
    上記増倍層のキャリヤ濃度,第1の拡散領域下の上記光
    吸収層の厚さ,及びキャリヤ濃度と、上記遮光増倍装置
    の、第2の拡散領域の主面からの深さ,形状,及びキャ
    リヤ濃度、ガードリング領域の深さ,形状,キャリア濃
    度,及び材料、第2の拡散領域下面から上記光吸収層ま
    での上記増倍層中における距離,増倍層のキャリヤ濃
    度,第2の拡散領域下の上記光吸収層の厚さ,及びキャ
    リヤ濃度とが、相等しいことを特徴とする半導体受光装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体受光装置におい
    て、 上記受光増倍装置に信号光が入射した場合に生ずる電気
    的信号が上記遮光増倍装置に入るのを防げる電気分離領
    域を備えたことを特徴とする半導体受光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体受光装置におい
    て、 請求項4に記載の電気分離領域が、上記受光増倍装置の
    第1の拡散領域と、上記遮光増倍装置の第2の拡散領域
    との間の上記増倍層、上記光吸収層等の半導体層からな
    り、第1の拡散領域と第2の拡散領域との間の距離をl
    (エル)とすると、l(エル)は少なくとも光吸収層の
    小数キャリヤの拡散長よりも大きいことを特徴とする半
    導体受光装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の半導体受光装置におい
    て、 請求項4に記載の電気分離領域が、上記第1の拡散領域
    と第2の拡散領域との間の領域に本受光装置の主面より
    加工形成された、少なくとも上記光吸収層を貫くメサ溝
    からなる領域であることを特徴とする半導体受光装置。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の半導体受光装置におい
    て、 請求項4に記載の電気分離領域が、上記第1の拡散領域
    と第2の拡散領域との間の領域に形成された、上記光吸
    収層の存在しない欠落部分からなる領域であることを特
    徴とする半導体受光装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体受光装置におい
    て、 請求項7に記載の欠落部分からなる領域が、入射光のエ
    ネルギーよりも広いバンドギャップを持つ半導体層によ
    って埋め込まれ、これによりヘテロ接合が形成されたバ
    リヤ領域であることを特徴とする半導体受光装置。
  9. 【請求項9】 請求項4に記載の半導体受光装置におい
    て、 請求項4に記載の電気分離領域が、本受光装置の主面よ
    り少なくとも光吸収層を貫く水素のイオン注入領域であ
    ることを特徴とする半導体受光装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体受光装置にお
    いて、 請求項9に記載の水素のイオン注入領域が、該イオン注
    入により少数キャリアの拡散長が短くなっている領域で
    あることを特徴とする半導体受光装置。
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Cited By (16)

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