JP2020148887A - 加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱装置の発熱体の移動を規制することで回転部材の摩耗増大や駆動トルク上昇を防止する。
【解決手段】定着部材310と、定着部材の内周面に接した状態で定着部材の幅方向に配設された加熱体360と、定着部材の内周面に接した状態で加熱体よりも定着部材の回転方向下流側に配設された弾性体375と、加熱体および弾性体を保持する保持部材340と、加熱体および弾性体と対向して配設され、定着部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材320と、弾性体の表面を覆う摺動シートを備え、摺動シートの上流端を、加熱体と弾性体の間を経由して弾性体と保持部材の間に挿入した状態で保持部材に固定した。
【選択図】図4

Description

本発明は抵抗発熱体を使用した加熱装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置で使用される定着装置は種々の型式が知られている。その1つに例えば図10の定着装置300がある(特許文献1の図3参照)。
この定着装置300はローラ301、302に架け渡した低熱容量の薄肉定着ベルト310の内周面を、基材351と抵抗発熱体360で構成された面状ヒータ350で加熱する型式である。面状ヒータ350はステー500で支持され、定着ベルト310と加圧ローラ320の間に形成されたニップ部を面状ヒータ350で直接加熱するようにしている。
面状ヒータ350を使用した定着装置300は、面状ヒータ350が平板状のためニップ部後半で溶融軟化したトナーに十分な加圧力を付与するのが難しい。特にカラー画像を定着する場合、加圧力が不十分であると混色不良、定着不良となる。
そこで特許文献1の発明はニップ部後半に配設した弾性体375によって十分な加圧力を維持するようにしている。弾性体375の表面は定着ベルト310との摺動摩擦を低減するため摺動シート380で覆われている。弾性体375の表面を低摩擦剤でコーティングすることで定着ベルト310との摺動摩擦を低減することも可能であるが、耐久性と信頼性のため摺動シート380を使用することが多い。しかしながら弾性体375を摺動シート380で覆う場合、摺動シート380の固定方法が問題となる。
特許文献1の発明では摺動シート380の上流端を面状ヒータ350と弾性体375の間に挟み込んでいるが、これでは摺動シート380の上流端を確実に固定するのが難しい。また面状ヒータ350と弾性体375の間に隙間ができるので、この隙間部分でニップ面圧が不安定化することで、定着不良を引き起こしたり用紙にシワが入ったりするおそれがある。
また、定着ベルトとの摩擦で面状ヒータ350が下流側に位置ずれすると、当該位置ずれにより弾性体375の上流端が部分的に変形し、この変形部分で摺動シート380が部分的に浮き上がってシワ変形し、定着ベルトの摩耗増大や駆動トルク上昇がいっそう顕著になる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、摺動シートの上流端を確実に固定し、摺動シートのシワ変形やニップ面圧の不安定化を防止することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の加熱装置は、無端状の回転部材と、前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、前記加熱体および前記弾性体を保持する保持部材と、前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材と、前記回転部材に接する前記弾性体の表面を覆う摺動シートを備え、当該摺動シートの上流端を、前記加熱体と前記弾性体の間を経由して前記弾性体と前記保持部材の間に挿入した状態で前記保持部材に固定したことを特徴とする。
本発明の加熱装置によれば、摺動シートの上流端を、加熱体と弾性体の間を経由して弾性体と保持部材の間に挿入した状態で保持部材に固定したので、摺動シートの上流端を確実に固定し、摺動シートのシワ変形やニップ面圧の不安定化を防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の原理図である。 本発明の実施形態に係る定着装置の断面図である。 抵抗発熱体の(a)平面図と(b)断面図である。 (a)加熱装置の断面図、(b)摺動シートの平面図及び(c)加熱装置の変型例の断面図である。 加熱装置の(a)断面図、(b)斜視図及び(c)摺動シートの一端平面図である。 加熱装置の断面図である。 加熱装置の断面図である。 加熱装置の断面図である。 摺動シートの係止部を示す(a)本発明実施形態の平面図と(b)従来の平面図である。 従来の定着装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る加熱装置と、当該加熱装置を使用した定着装置及び画像形成装置(レーザプリンタ)について図面を参照して説明する。レーザプリンタは画像形成装置の一例であり、当該画像形成装置はレーザプリンタに限定されないことは勿論である。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。
なお、各図中の同一または相当する部分には同一の符号を付し、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
以下の実施形態では「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は紙(用紙)だけでなくOHPシートや布帛、金属シート、プラスチックフィルム、或いは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。
現像剤やインクを付着させることができる媒体、記録紙、記録シートと称されるものも、すべて「記録媒体」に含まれる。また「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。
また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することも意味する。
(レーザプリンタの構成)
図1Aは、本発明の加熱装置ないし定着装置300を備えた画像形成装置100の一実施形態としてのカラーレーザプリンタの構成を概略的に示す構成図である。また図1Bは当該カラーレーザプリンタの原理を単純化して図示する。
画像形成装置100は、画像形成手段としての4つのプロセスユニット1K、1Y、1M、1Cを備える。これらプロセスユニットは、カラー画像の色分解成分に対応するブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の現像剤によって画像を形成する。
各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cは、互いに異なる色の未使用トナーを収容したトナーボトル6K、6Y、6M、6Cを有する以外は、同様の構成となっている。このため、1つのプロセスユニット1Kの構成を以下に説明し、他のプロセスユニット1Y、1M、1Cの説明を省略する。
プロセスユニット1Kは、像担持体2K(例えば感光体ドラム)と、ドラムクリーニング装置3Kと、除電装置を有している。プロセスユニット1Kはさらに、像担持体の表面を一様帯電する帯電手段としての帯電装置4Kと、像担持体上に形成された静電潜像の可視像処理を行う現像手段としての現像装置5K等を有している。そして、プロセスユニット1Kは、画像形成装置100の本体に対して着脱自在に装着され、消耗部品を同時に交換可能となっている。
露光器7は、この画像形成装置100に設置された各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cの上方に配設されている。そして、この露光器7は、画像情報に応じた書き込み走査、すなわち、画像データに基づいてレーザダイオードからレーザ光Lをミラー7aで反射して像担持体2Kに照射するように構成されている。
転写装置15は、この実施形態では各プロセスユニット1K、1Y、1M、1Cの下方に配設されている。この転写装置15は図1Bの転写手段TMに対応する。一次転写ローラ19K、19Y、19M、19Cは、各像担持体2K、2Y、2M、2Cに対向して中間転写ベルト16に当接して配置されている。
中間転写ベルト16は、各一次転写ローラ19K、19Y、19M、19C、駆動ローラ18、従動ローラ17に掛け渡された状態で循環走行するようになっている。二次転写ローラ20は、駆動ローラ18に対向し中間転写ベルト16に当接して配置されている。なお、像担持体2K、2Y、2M、2Cが各色の第1の像担持体とすれば、中間転写ベルト16はそれらの像を合成した第2の像担持体である。
ベルトクリーニング装置21は、中間転写ベルト16の走行方向において、二次転写ローラ20より下流側に設置されている。また、クリーニングバックアップローラが中間転写ベルト16に対してベルトクリーニング装置21と反対側に設置されている。
用紙Pを積載するトレイを有する用紙給送装置200は、画像形成装置100の下方に設置されている。この用紙給送装置200は記録媒体供給部を構成するもので、記録媒体としての多数枚の用紙Pを束状で収容可能であり、用紙Pの搬送手段としての給紙ローラ60やローラ対210と共にユニット化されている。
用紙給送装置200は用紙の補給等のために、画像形成装置100の本体に対して挿脱可能とされている。給紙ローラ60とローラ対210は用紙給送装置200の上方に配置され、用紙給送装置200の最上位の用紙Pを給紙路32に向けて搬送するようになっている。
分離搬送手段としてのレジストローラ対250は、二次転写ローラ20の搬送方向直近上流側に配置され、用紙給送装置200から給紙された用紙Pを一旦停止させることができる。この一旦停止により用紙Pの先端側に弛みが形成されて用紙Pの斜行(スキュー)が修正される。
レジストローラ対250の搬送方向直近上流側にはレジストセンサ31が配設され、このレジストセンサ31によって用紙先端部分の通過が検知されるようになっている。レジストセンサ31が用紙先端部分の通過を検知した後、所定時間が経過すると、当該用紙はレジストローラ対250に突き当てられて一旦停止する。
用紙給送装置200の下流端には、ローラ対210から右側に搬送された用紙を上方に向けて搬送するための搬送ローラ240が配設されている。図1Aに示すように、搬送ローラ240は用紙を上方のレジストローラ対250へ向けて搬送する。
ローラ対210は上下一対のローラで構成されている。当該ローラ対210はFRR分離方式またはFR分離方式とすることができる。FRR分離方式は、駆動軸によりトルクリミッタを介して反給紙方向に一定量のトルクを印加された分離ローラ(戻しローラ)を給送ローラに圧接させてローラ間のニップで用紙を分離する。FR分離方式は、トルクリミッタを介して固定軸に支持された分離ローラ(摩擦ローラ)を給送ローラに圧接させてローラ間のニップで用紙を分離する。
この実施形態ではローラ対210をFRR分離方式で構成している。すなわち、ローラ対210は、用紙をマシン内部に搬送する上側の給送ローラ220と、この給送ローラ220と逆方向にトルクリミッタを介して駆動軸により駆動力を与えられる下側の分離ローラ230で構成されている。
分離ローラ230は給送ローラ220に向けてバネ等の付勢手段で付勢されている。なお、前記給紙ローラ60は、給送ローラ220の駆動力をクラッチ手段を介して伝達することで図1Aで左回転するようになっている。
レジストローラ対250に突き当てられて先端部に弛みが形成された用紙Pは、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせ、二次転写ローラ20と駆動ローラ18との二次転写ニップ(図1Bでは転写ニップN)に送り出される。そして、送り出された用紙Pは、二次転写ニップにおいて印加されたバイアスによって、中間転写ベルト16上に形成されたトナー像が所望の転写位置に高精度に静電的に転写されるようになっている。
転写後搬送路33は、二次転写ローラ20と駆動ローラ18の二次転写ニップの上方に配設されている。定着装置300は、転写後搬送路33の上端近傍に設置されている。定着装置300は、加熱装置を内包する回転部材としての無端状(筒状)の定着ベルト310と、この定着ベルト310の外周面に対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧部材としての加圧ローラ320を備えている。
定着後搬送路35は、定着装置300の上方に配設され、定着後搬送路35の上端で、排紙路36と反転搬送路41に分岐している。この分岐部に切り替え部材42が配置され、切り替え部材42はその揺動軸42aを軸として揺動するようになっている。また排紙路36の開口端近傍には排紙ローラ対37が配設されている。
反転搬送路41は、分岐部と反対側の他端で給紙路32に合流している。そして、反転搬送路41の途中には、反転搬送ローラ対43が配設されている。排紙トレイ44は、画像形成装置100の上部に、画像形成装置100の内側方向に凹形状を形成して、設置されている。
粉体収容器10(例えばトナー収容器)は、転写装置15と用紙給送装置200の間に配置されている。そして、粉体収容器10は、画像形成装置100の本体に対して着脱自在に装着されている。
本実施形態の画像形成装置100は、転写紙搬送の関係により、給紙ローラ60から二次転写ローラ20までの所定の距離が必要である。そして、この距離に生じたデッドスペースに粉体収容器10を設置し、レーザプリンタ全体の小型化を図っている。
転写カバー8は、用紙給送装置200の上部で、用紙給送装置200の引出方向正面に設置されている。そして、この転写カバー8を開くことで、画像形成装置100の内部を点検可能にしている。転写カバー8には、手差し給紙用の手差し給紙ローラ45、及び手差し給紙用の手差しトレイ46が設置されている。
(レーザプリンタの作動)
次に、本実施形態に係るレーザプリンタの基本的動作について図1Aを参照して以下に説明する。最初に、片面印刷を行う場合について説明する。
給紙ローラ60は、図1Aに示すように、画像形成装置100の制御部からの給紙信号によって回転する。そして、給紙ローラ60は、用紙給送装置200に積載された束状用紙Pの最上位の用紙のみを分離し、給紙路32へ送り出す。
給紙ローラ60およびローラ対210によって送り出された用紙Pは、その先端がレジストローラ対250のニップに到達すると、弛みを形成し、その状態で待機する。そして、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像をこの用紙Pに転写する最適なタイミング(同期)を図ると共に、用紙Pの先端スキューを補正する。
手差しによる給紙の場合は、手差しトレイ46に積載された束状用紙が、最上位の用紙から一枚ずつ手差し給紙ローラ45によって反転搬送路41の一部を通り、レジストローラ対250のニップまで搬送される。以後の動作は用紙給送装置200からの給紙と同一である。
ここで、作像動作については、1つのプロセスユニット1Kを説明し、他のプロセスユニット1Y、1M、1Cについてのその説明を省略する。まず、帯電装置4Kは、像担持体2Kの表面を高電位に均一に帯電する。そして、露光器7は、画像データに基づいたレーザ光Lを像担持体2Kの表面に照射する。
レーザ光Lが照射された像担持体2Kの表面は、照射された部分の電位が低下して、静電潜像を形成する。現像装置5Kは、トナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体を有し、トナーボトル6Kから供給された未使用のブラックトナーを、現像剤担持体を介して、静電潜像が形成された像担持体2Kの表面部分に転移させる。
トナーが転移した像担持体2Kは、その表面にブラックトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2K上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト16に転写する。
ドラムクリーニング装置3Kは、中間転写行程を経た後の像担持体2Kの表面に付着している残留トナーを除去する。除去された残留トナーは、廃トナー搬送手段によって、プロセスユニット1K内にある廃トナー収容部へ送られ回収される。また、除電装置は、クリーニング装置3Kによって残留トナーが除去された像担持体2Kの残留電荷を除電する。
各色のプロセスユニット1Y、1M、1Cにおいても、同様にして像担持体2Y、2M、2C上にトナー画像を形成し、各色トナー画像が重なり合うように中間転写ベルト16に転写する。
各色トナー画像が重なり合うように転写された中間転写ベルト16は、二次転写ローラ20と駆動ローラ18の二次転写ニップまで走行する。一方、レジストローラ対250は、それに突き当てられた用紙を所定のタイミングで挟み込んで回転し、中間転写ベルト16上に重畳転写して形成されたトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせて、二次転写ローラ20の二次転写ニップまで搬送する。このようにして、中間転写ベルト16上のトナー画像をレジストローラ対250によって送り出された用紙Pに転写する。
トナー画像が転写された用紙Pは、転写後搬送路33を通って定着装置300へと搬送される。そして、定着装置300に搬送された用紙Pは、定着ベルト310と加圧ローラ320によって挟まれ、加熱・加圧することで未定着トナー画像が用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは、定着装置300から定着後搬送路35へ送り出される。
切り替え部材42は、定着装置300から用紙Pが送り出されたタイミングでは、図1Aの実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置300から送り出された用紙Pは、定着後搬送路35を経由して排紙路36へ送り出される。排紙ローラ対37は、排紙路36へ送り出された用紙Pを挟み込み、回転駆動することで排紙トレイ44に排出することで片面印刷を終了する。
次に、両面印刷を行う場合について説明する。片面印刷の場合と同様に、定着装置300は用紙Pを排紙路36へ送り出す。そして、両面印刷を行う場合、排紙ローラ対37は、回転駆動によって用紙Pの一部を画像形成装置100外に搬送する。
そして、用紙Pの後端が、排紙路36を通過すると、切り替え部材42は、図1Aの点線で示すように揺動軸42aを軸として揺動し、定着後搬送路35の上端を閉鎖する。この定着後搬送路35の上端の閉鎖とほぼ同時に、排紙ローラ対37は、用紙Pを画像形成装置100外へ搬送する方向と逆の方向に回転し、反転搬送路41へ用紙Pを送り出す。
反転搬送路41へ送り出された用紙Pは、反転搬送ローラ対43を経て、レジストローラ対250に至る。そして、レジストローラ対250は、中間転写ベルト16上に形成されたトナー画像を用紙Pのトナー画像未転写面に転写する最適なタイミング(同期)を図り、用紙Pを二次転写ニップへ送り出す。
そして、二次転写ローラ20と駆動ローラ18は、用紙Pが二次転写ニップを通過する際に用紙Pのトナー画像未転写面(裏面)にトナー画像を転写する。そして、トナー画像が転写された用紙Pは、転写後搬送路33を通って定着装置300へと搬送される。
定着装置300は、定着ベルト310と加圧ローラ320によって、搬送された用紙Pを挟み、加熱・加圧することで未定着トナー画像を用紙Pの裏面に定着する。このようにして、表裏両面にトナー画像が定着された用紙Pは、定着装置300から定着後搬送路35へ送り出される。
切り替え部材42は、定着装置300から用紙Pが送り出されたタイミングでは、図1Aの実線で示すように定着後搬送路35の上端近傍を開放している位置にある。そして、定着装置300から送り出された用紙Pは、定着搬送路を経由して排紙路36へ送り出される。排紙ローラ対37は、排紙路36へ送り出された用紙Pを挟み、回転駆動し排紙トレイ44に排出することで両面印刷を終了する。
中間転写ベルト16上のトナー画像を用紙Pに転写した後、中間転写ベルト16上には残留トナーが付着している。ベルトクリーニング装置21は、この残留トナーを中間転写ベルト16から除去する。また、中間転写ベルト16から除去されたトナーは、廃トナー搬送手段によって、粉体収容器10へと搬送され、粉体収容器10内に回収される。
(定着装置)
次に、本発明の実施形態1〜6に係る加熱装置ないし定着装置300について、図2から図9を参照してさらに説明する。本実施形態の加熱装置(以下「ヒータ」ともいう)は、定着装置300の定着ベルト310を加熱するためのものである。
(実施形態1)
定着装置300は図2に示すように、低熱容量の薄肉円筒状の定着ベルト310と加圧ローラ320で構成されている。定着ニップSNに向けて矢印方向から用紙Pを通紙すると、定着ベルト310と加圧ローラ320との間で用紙Pが加熱されてトナー像が用紙Pに定着される。この際、定着ベルト310は発熱体360の絶縁層370と摺動しつつ発熱体360からの熱で加熱される。
定着ベルト310は、例えば外径が25mmで厚みが50〜70μmのポリイミド(PI)製の筒状基体を有している。定着ベルト310の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5〜20μmの離型層が形成される。基体と離型層の間に厚さ100〜300μmのゴム等からなる弾性層を設けてもよい。
また、定着ベルト310の基体はポリイミドに限らず、PEEKなどの耐熱性樹脂やニッケル(Ni)、SUSなどの金属基体であってもよい。定着ベルト310の内周面に摺動層としてポリイミドやPTFEなどをコートしてもよい。SUSによる筒状基体は厚み20〜40μmでも十分な強度が得られる。
加圧ローラ320は、例えば外径が25mmであり、中実の鉄製芯金321と、この芯金321の表面に形成された弾性層322と、弾性層322の外側に形成された離型層323とで構成されている。弾性層322はシリコーンゴムで形成されており、厚みは例えば3.5mmである。
弾性層322の表面は離型性を高めるために、厚みが例えば40μm程度のフッ素樹脂層による離型層323を形成するのが望ましい。定着ベルト310に対して加圧ローラ320が付勢手段により圧接している。
定着ベルト310の内側に、支持体としてのステー330と保持部材としてのフォルダ340が軸線方向に配設されている。ステー330は金属製のチャンネル材で構成され、その両端部分が加熱装置(ヒータ)の両側板に支持されている。ステー330は加圧ローラ320の押圧力を確実に受けとめて定着ニップSNを安定的に形成する。
フォルダ340は、定着ニップSNの入口側と出口側において定着ベルト310の内周面を断面円弧状のガイド部341、342によって定着ニップSNの接線方向にガイドすると共に、ヒータ350の基材351を凹溝345内に保持するためのものである。フォルダ340の背面はステー330によって支持されている。フォルダ340は好ましくはLCPなどの低熱伝導性の耐熱性樹脂で形成することができ、これによりフォルダ340への熱伝達が減って効率的に定着ベルト310を加熱することができる。
フォルダ340の形状は、ヒータ350の高温部との接触を回避するために、ヒータ350の短手方向両端部付近の各2箇所のみを支持する形状にしている。これにより、フォルダ340へ流れる熱量をさらに低減して効率的に定着ベルト310を加熱することができる。
ヒータ350(面状ヒータ)は抵抗発熱体で構成された発熱体360を有する。この発熱体360は図3に示すように、細長の金属製薄板部材を絶縁材料で被覆した基材351の上に形成されている。
基材351の材料としては低コストなアルミやステンレスなどが好ましい。基材351は金属製に限定されたものではなく、アルミナや窒化アルミなどのセラミックや、ガラス、マイカなどの耐熱性と絶縁性に優れた非金属材料で構成することも可能である。
ヒータ350の均熱性を向上し画像品位を高めるため、基材351を銅、グラファイト、グラフェンなどの高熱伝導率の材料で構成してもよい。本実施形態では、短手幅8mm、長手幅270mm、厚さ1.0mmのアルミナ基材を使用している。
図3の発熱体360は、詳しくは基材351の長手方向に平行二列で直列線状に形成されている。二列の発熱体360の一端部は、基材351の一端側で長手方向に形成された小抵抗値の給電線369a、369cを介して、給電用の電極360c、360dにそれぞれ接続されている。この電極360c、360dは、交流電源を含む電力供給手段に接続される。
発熱体360の他端部は、基材351の他端側で短手方向に形成された小抵抗値の給電線369bを介して、基材351の長手方向反対側に向けて折り返す形で接続されている。発熱体360、電極360c、360dおよび給電線369a〜369cは、スクリーン印刷によって所定の線幅・厚みで形成されている。
発熱体360の材料は、銀(Ag)もしくは銀パラジウム(AgPd)やガラス粉末などを調合したペーストをスクリーン印刷等により塗工し、その後の焼成によって形成することができる。発熱体360の抵抗値は例えば常温で10Ωとすることができる。発熱体360の抵抗材料はこの他に、銀合金(AgPt)や酸化ルテニウム(RuO2)などを使用することもできる。
発熱体360と給電線369a〜369cの表面は、薄いオーバーコート層ないし絶縁層370で覆われている。当該絶縁層370によって、定着ベルト310の摺動性が確保されると共に、定着ベルト310と発熱体360、給電線369a〜369cとの間の絶縁性が確保される。
この絶縁層370の材料は、例えば厚さ75μmの耐熱性ガラスを用いることができる。発熱体360は絶縁層370側に接触する定着ベルト310を伝熱により加熱してその温度を上昇させ、定着ニップSNに搬送される用紙Pの未定着画像を加熱して定着する。
定着ベルト310の内周面には、ヒータ350との摺動性を良好にするために潤滑剤が配設されている。当該潤滑性としては、耐熱性と所定の動粘度を有するシリコーンオイルを使用することができ、特に濡れ性に優れたアミノ変性シリコーンオイルや、耐熱性に優れたメチルフェニルシリコーンオイルが好ましい。耐熱性を向上させるためシリコーンオイル中に微量の酸化防止剤を添加することもできる。
潤滑剤として具体的に使用可能なものを列挙すると、グリース、ジメチルシリコーンオイル、有機金属塩添加ジメチルシリコーンオイル、ヒンダードアミン添加ジメチルシリコーンオイル、有機金属塩及びヒンダードアミン添加ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、有機金属塩添加アミノ変性シリコーンオイル、ヒンダードアミン添加アミノ変性シリコーンオイル、パーフルオロポリエーテルオイルなどが挙げられる。
図2において、発熱体360を有するヒータ350(面状ヒータ)の下流側に隣接して弾性体375が配設されている。当該弾性体375は短手方向で矩形状断面を有し、ヒータ350の長手方向に沿って配設されている。
弾性体375は、アスカーC硬度で40〜50°の所定厚(例えば2〜3mm)のシリコーンゴムを使用することができる。トナー画像の高低に対する追随性を向上するために、アスカーC硬度で20〜40°のシリコーンスポンジ、耐熱性不織布、フェルト等を使用することもできる。
弾性体375は、フォルダ340に形成された凹溝345内でヒータ350の下流側に収容されて位置決めされている。弾性体375の表面は摺動シート380で覆われている。この摺動シート380の上流端は、弾性体375とヒータ350の間を通して弾性体375の下面で下流側に折り返されている。すなわち、摺動シート380の上流端は、弾性体375と、ヒータ350及びフォルダ340の間に挟み込まれている。
摺動シート380は、耐熱性樹脂からなる非多孔質シートで構成することができる。非多孔質とは、潤滑剤が内部に含浸する孔が無い。耐熱性樹脂は定着温度に対し十分な耐熱性を有するものであればよく、例えば熱硬化性ポリイミド、熱可塑性ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド、シリコーン樹脂、フッ素樹脂などが使用可能である。
一方、摺動シート380の下流端は、定着ベルト310と弾性体375に挟まれた状態でフォルダ340の下流側端部まで延びている。摺動シート380の下流端を固定しないでフリーにしておくことで、摺動シート380の組付けが容易に実施でき、摺動シート380の面積も最小限に抑制してその低コスト化を図ることができる。
ヒータ350、発熱体360および摺動シート380は、定着ベルト310が回転すると定着ベルト310との摺動摩擦によって搬送方向下流側に力が作用する。図10のような従来の定着装置で摺動シート380の固定が不十分であると、摺動シート380が下流側に位置ずれして弾性体375の上流側端部が盛り上がり変形したり、摺動シートが部分的に浮き上がってシワ変形したりする。そうすると当該変形部分でニップ圧が所期圧力よりも部分的に高くなり、定着ベルト310の内周面の摩耗増大や駆動トルク上昇を引き起こしたり、定着不良を発生したりする。
そこで本発明の実施形態1では、図2、図4(a)に示すように、摺動シート380の上流端を係止部344によって確実に固定するようにした。図10の従来の定着装置300のように、摺動シート380の上流端をヒータ350と弾性体375の間の圧着力だけで確実に固定するのは困難だからである。弾性体375の底部には係止部344を避けるための切欠き375bを形成するが、弾性体375のゴム硬度が低い場合(50Hs未満)は切欠き375bなしで係止部344を弾性体375に押し込むことも可能である。
前記係止部344はフォルダ340の凹溝345の下流側端部の底面上にフォルダ340と一体で形成されている。係止部344は摺動シート380が外れにくいように断面L字状ないし鈎状で下流側に向かって屈曲している。一方、摺動シート380の上流端は、ヒータ350と弾性体と375の間を通して弾性体と375の底面に沿って下流側に折り返されている。そして当該折り返し端を係止部344に係合している。
摺動シート380の上流端には、図4(b)のように複数の矩形穴382が等間隔に形成されている。これら矩形穴382にフォルダ340の係止部344が挿入・係合される。図4(a)のように摺動シート380の上流端を固定することで、摺動シート380の上流端が部分的に浮き上がってシワ変形するのを確実に防止する。これにより、定着ベルト310が回転する際に、ヒータ350から弾性体375に定着ベルト310がスムーズに摺動する。
また、ヒータ350と弾性体375の間に摺動シート380の上流端を挟み込んでいるが、この挟み込み部分には隙間がないので、ヒータ350と弾性体375との間でニップ荷重の落ち込みが発生するのを防止することができる。ニップ荷重が部分的に落ち込むと、定着ベルト310の内周面の摩耗増大や駆動トルク上昇につながる。
なお、摺動シート380の固定方法は係止部344に限られない。すなわち、ネジを摺動シート380の上流端とフォルダ340に捩じ込む方法や、摺動シート380の上流端をフォルダ340に接着剤で固定する方法など、固定手段は問わない。
また前記弾性体375の高さは、ヒータ350の絶縁層370の高さよりもやや高くするのがよい。すなわち、弾性体375の上面を絶縁層370の表面よりも加圧ローラ320側に突出させる。これにより弾性体375による大きな加圧力を定着ベルト310に作用させることができる。
面状ヒータを使用した定着装置では、ニップ部後半で溶融軟化したトナーに十分な加圧力を付与することが難しい。しかし、以上のように弾性体375を加圧ローラ320側に突出させることで、特にカラー画像を定着する場合の混色不良や定着不良を防止することができる。
これとは反対に、ヒータ350の絶縁層370の高さを弾性体375の高さよりも高くすることもできる。これにより、ヒータ350下流端で定着ベルト310内周面の潤滑剤が弾性体375によって堰き止められて幅方向外側に移動・漏洩するのを防止することができる。
ところで、ヒータ350とフォルダ340の間には、通常、ヒータ制御用の第1温度センサが配置される。この第1温度センサは、ヒータ350の長手方向中央部に配置されることが多い。また当該第1温度センサとは別に、定着装置300の蓄熱量を測定するため、弾性体375の温度検知用として第2センサを配設することがある。
定着装置300は始業時などの立ち上げ時は冷えているが、頻繁に使用する日中では十分に温まっているように、畜熱状態は時間によって一定ではない。そこで、この畜熱状態を検知し適正な定着ベルト310の温度制御をするため、第2温度センサが必要である。第2温度センサもヒータ350の長手方向中央部に配置するのが望ましい。
第2温度センサを取り付ける場合、図4(c)のように第2温度センサ390を挿入するための第1貫通穴346をフォルダ340に形成する。また、摺動シート380の上流端に矩形穴382に隣接して第2貫通穴383を形成する。そして、第2温度センサ390の先端部を、摺動シート380の第2貫通穴383に通して弾性部材375の底面に接触させる。
(実施形態2)
図5(a)〜(c)は本発明の実施形態2を示すもので、この実施形態2では摺動シート380の上流端を固定する係止部344を下流側ガイド部342の位置に設けている。すなわち、下流側ガイド部342に長手方向等間隔に切欠き343を形成し、当該切欠き343の底部に係止部344が形成されている。
一方、摺動シート380の上流端には図5(c)のように、切欠き343に収まる大きさの矩形状舌片381が等間隔に形成されている。そして当該舌片381に形成した矩形穴に前記係止部344が挿入・係合している。その他は図4の実施形態1と同じである。
係止部344は図示例では角柱状であるが、図4のように断面L字状ないし鈎状で下流側に向かって屈曲した形状にしてもよい。このように係止部344を下流側ガイド部342の位置に形成することで、フォルダ340の短手方向を短縮化して装置の小型化を容易にする。
また、図4(a)のように弾性体375の底部に係止部344を避けるための切欠き375bを形成する必要がないので、弾性体375と定着ベルト310の間のニップ圧の均一化に有利である。
なお、ヒータ350、摺動シート380および弾性体375は、定着ベルト310によって下流方向に摺動摩擦が作用するが、弾性体375の下流端に下流側ガイド部342の内側面が当接している。このため、弾性体375の下流方向位置ズレ、ひいてはヒータ350の下流方向位置ズレを下流側ガイド部342で抑制することができる。
なお、下流側ガイド部342の切欠き343の縁部は、C面やR面により面取りを形成するのが望ましい。このように面取りを形成することで、定着ベルト310の内面が切欠き343の縁部に接触することによる損傷を防止することができる。
(実施形態3)
図6は本発明の実施形態3を示すもので、下流側ガイド部342の長手方向内側面に複数の係止部348を等間隔で形成し、当該係止部348に摺動シート380の上流端に図4(b)のように形成した矩形穴382を係合している。図5の実施形態2は下流側ガイド部342に切欠き343を形成する必要があった。しかし、この実施形態3では下流側ガイド部342を長手方向に連続させたままでよいから、当該ガイド部342における定着ベルト310の安定性が高まる。
また弾性体375の下流端は係止部348に接触しているが、当該下流端にはニップ圧が直接的に作用しないので、当該下流端に係止部348を避けるための切欠きを形成する必要はない。弾性体375の下流端は複数の係止部348に当接しているので、定着ベルト310との摺動摩擦による弾性体375の下流方向位置ズレ、ひいてはヒータ350の下流方向位置ズレを抑制することができる。
(実施形態4)
図7は本発明の実施形態4を示すもので、この実施形態4では弾性体375用の第2フォルダ400を使用する。すなわち、弾性体375を実施例1〜3のようにフォルダ340の凹溝345内に直接載せるのではなく、第2フォルダ400の上に弾性体375を載せて接着剤等で固定した上で、当該第2フォルダ400を凹溝345内に配置する。
弾性体375を第2フォルダ400に載せた状態でフォルダ340の凹溝345内に配置するので、弾性体375を単体で凹溝345内に配置する場合に比べて取扱性がよく、作業性や位置決め精度が向上する。
第2フォルダ400の底面には、凹溝345の底面の係止部344が係合する被係合穴410が形成されている。第2フォルダ400の係止部344に摺動シート380の上流端の矩形穴382を係合した後、第2フォルダ400を凹溝345の底面に載せる。そうするとフォルダ340の係止部344が第2フォルダ400の被係合穴410に係合し、また第2フォルダ400と凹溝345の底面との間に摺動シート380の上流端が挟み込まれる。
図7の実施形態4はフォルダ340の底面に係止部344があるが、図4と異なり弾性体375に当該係止部344を避けるための切欠きを形成しなくて済む。また、第2フォルダ400と弾性体375は、フォルダ340側の係止部344と下流側ガイド部342の二箇所で位置規制可能なので、定着ベルト310との摺動摩擦による弾性体375の下流方向位置ズレ、ひいてはヒータ350の下流方向位置ズレをより確実に抑制することができる。
なお、弾性体375の温度検知用として図4(c)と同様に第2温度センサ390を取り付ける場合、第2温度センサ390を挿入するための第1貫通穴346をフォルダ340に形成する。また、摺動シート380の上流端に矩形穴382に隣接して第2貫通穴383を形成する。さらに第2フォルダ400に第3貫通穴430を形成する。そして、第2温度センサ390の先端部を、フォルダ340の第1貫通穴346、摺動シート380の第2貫通穴383、第2フォルダ400に第3貫通穴430に通して弾性部材375の底面に接触させる。
(実施形態5)
図8は本発明の実施形態5を示すもので、この実施形態5は図7の実施形態4と係止部の凹凸を逆にしたものである。すなわち第2フォルダ400に係止凸部420を形成し、フォルダ340側に係止凹部347を形成する。そして第2フォルダ400の係止凸部420を摺動シート380の第2貫通穴を通して係止凹部347に嵌合する。その他は図7と同様である。
第2温度センサ390を使用する場合は、図7と同様に第2温度センサ390を挿入するための第1貫通穴346をフォルダ340に形成し、また摺動シート380には矩形穴382の他に第2温度センサ390用の別の第2貫通穴を形成する。なお、フォルダ340の係止凹部347を底面まで抜けた貫通穴とし、当該貫通穴を第2温度センサ390用の貫通穴として兼用する構成も可能である。
(実施形態6)
図9(a)は本発明の実施形態6を示すもので、この実施形態6は摺動シート380の繊維380aの配向を、定着ベルト310との摺動摩擦による引張り方向に対して斜めに配置したものである。斜めの角度は45°に限らず30°、60°など任意である。このように繊維380aを斜めに配置することで、係止部344により矩形穴382の内周縁に作用する力を繊維380aの経糸と緯糸に分散することができ、矩形穴382の係合強度と耐久性を高めることができる。
これに対して従来の摺動シート380は、図9(b)のように繊維380bの経糸が定着ベルト310との摺動摩擦による引張り方向と同じ方向に配置され、繊維380bの緯糸が当該方向と直角方向に配置されていた。このため矩形穴382の角部に応力が集中すると当該角部から亀裂が容易に発生する可能性があった。
以上、本発明を実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば前記実施形態では本発明を電子写真方式の画像形成装置の定着装置に適用したが、本発明は定着装置に限らず、インクジェットプリンタの記録媒体のカールを矯正するための加熱装置にも適用可能である。
1K,1Y,1M,1C:プロセスユニット 2K,2Y,2M,2C:像担持体
3K,3Y,3M,3C:ドラムクリーニング装置 4K,4Y,4M,4C:帯電装置
5K,5Y,5M,5C:現像装置(作像部) 6K,6Y,6M,6C:トナーボトル
7:露光器 7a:ミラー
8:転写カバー 10:粉体収容器
15:転写装置 16:中間転写ベルト
17:従動ローラ 18:駆動ローラ
19K,19Y,19M,19C:一次転写ローラ 20:二次転写ローラ
21:ベルトクリーニング装置 31:レジストセンサ
32:給紙路 33:転写後搬送路
35:定着後搬送路 36:排紙路
37:排紙ローラ対 41:反転搬送路
42:切り替え部材 42a:揺動軸
43:反転搬送ローラ対 44:排紙トレイ
45:給紙ローラ 46:トレイ
60:給紙ローラ 100:画像形成装置
200:用紙給送装置 210:ローラ対
220:給送ローラ 230:分離ローラ
240:搬送ローラ 250:レジストローラ対
300:定着装置 301:ローラ
310:定着ベルト 310:定着部材
320:加圧ローラ 320:加圧部材
321:鉄製芯金 321:芯金
322:弾性層 323:離型層
330:ステー 330:支持部材
340:フォルダ(保持部材) 341:上流側ガイド部
342:下流側ガイド部 344:係止部
345:凹溝 346:第1貫通穴
347:係止凹部 348:係止部
350:面状ヒータ 350:ヒータ
351:基材 360:抵抗発熱体
360:発熱体 360:加熱体
360c:電極 369a-369c:給電線
370:絶縁層 375:弾性体
380:摺動シート 380a、380b:繊維
381:舌片 382:矩形穴
383:第2貫通穴 390:第2温度センサ
400:第2フォルダ(第2保持部材) 410:被係合穴
420:係止凸部 430:第3貫通穴
500:ステー L:レーザ光
N:転写ニップ P:用紙
SN:定着ニップ TM:転写手段
特許第3576760号公報

Claims (11)

  1. 無端状の回転部材と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記回転部材の幅方向に配設された加熱体と、
    前記回転部材の内周面に接した状態で前記加熱体よりも前記回転部材の回転方向下流側に配設された弾性体と、
    前記加熱体および前記弾性体を保持する保持部材と、
    前記加熱体および前記弾性体と対向して配設され、前記回転部材との間に記録媒体を通すためのニップ部を形成する加圧部材と、
    前記回転部材に接する前記弾性体の表面を覆う摺動シートを備え、
    当該摺動シートの上流端を、前記加熱体と前記弾性体の間を経由して前記弾性体と前記保持部材の間に挿入した状態で前記保持部材に固定したことを特徴とする加熱装置。
  2. 前記保持部材に前記摺動シートの上流端を固定する係止部を設けたことを特徴とする請求項1の加熱装置。
  3. 前記係止部を、前記弾性体に成形した切欠きに収容したことを特徴とする請求項2の加熱装置。
  4. 前記加熱体が前記保持部材に保持され、前記弾性体が第2保持部材を介して前記保持部材に保持され、前記保持部材と前記第2保持部材の間に、前記摺動シートの上流端を固定する係止部を設けたことを特徴とする請求項1の加熱装置。
  5. 前記保持部材の下流端に形成され前記回転部材の内周面をガイドする下流側ガイド部に第2切欠きを形成すると共に、当該第2切欠き内に、前記摺動シートの上流端を固定する係止部を設けたことを特徴とする請求項1の加熱装置。
  6. 前記回転部材の内周面をガイドするため前記保持部材の下流端に形成された下流側ガイド部の内側面に、前記摺動シートの上流端を固定する係止部を設けたことを特徴とする請求項1の加熱装置。
  7. 前記保持部材に形成された第1貫通穴に温度センサが挿入されると共に、前記摺動シートの上流端に、前記温度センサの先端を通すための第2貫通穴が形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項の加熱装置。
  8. 前記摺動シートの繊維が、前記回転部材の回転方向に対して傾斜していることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項の加熱装置。
  9. 前記摺動シートの下流端が固定されていないことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項の加熱装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項の加熱装置の前記ニップ部に現像剤を担持した前記記録媒体を通紙することで前記現像剤を定着することを特徴とする定着装置。
  11. 請求項10の定着装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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