JP2020148849A - 画像形成装置および異常判定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングブレードの異常を精度よく判定できるようにする。【解決手段】画像形成装置1は、感光ドラム11と、感光ドラム11を回転駆動するモータ20と、感光ドラム11を帯電する帯電ローラ12と、感光ドラム11に接触して該感光ドラム11の表面から残留トナーを除去するクリーニングブレード17と、モータ20を流れるモータ電流と、感光ドラム11と帯電ローラ12との間のギャップとに基づいて、クリーニングブレード17の異常を判定するプロセッサ31と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置および異常判定方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、回転駆動される感光体の表面にクリーニングブレードの先端を接触させることにより、転写材に転移せずに感光体の表面に残る残留トナーを除去するクリーニング手段が多く用いられている。
クリーニングブレードは、感光体との間の摩擦が過剰になると先端が感光体の回転に伴って反転し、ブレードめくれと呼ばれる異常が発生する場合がある。クリーニングブレードにブレードめくれの異常が発生すると、クリーニング性能が著しく低下する。そこで、感光体を駆動するモータの駆動トルクに基づいてクリーニングブレードの異常有無を判定し、異常があると判定した場合に例えば未転写トナーを投入してクリーニングブレードと感光体との間の摩擦を低下させるなどの処置を行うことで、安定したクリーニング性能を得られるようにすることが提案されている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載の従来技術では、モータの駆動トルクのみに基づいてクリーニングブレードの異常有無を判定しているため、例えばモータ自体が故障した場合など、クリーニングブレードのブレードめくれ以外の要因でモータの駆動トルクが上昇した場合にも、クリーニングブレードに異常が生じていると判定してしまう場合がある。
上述した課題を解決するため、本発明は、感光体と、前記感光体を回転駆動するモータと、前記感光体を帯電する帯電部材と、前記感光体に接触して該感光体の表面から残留トナーを除去するクリーニングブレードと、前記モータを流れるモータ電流と、前記感光体と前記帯電部材との間のギャップとに基づいて、前記クリーニングブレードの異常を判定する異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、クリーニングブレードの異常を精度よく判定できるという効果を奏する。
図1は、画像形成装置の概略構成を示す図である。 図2は、画像形成ユニットの具体例を示す図である。 図3−1は、ブレードめくれによる帯電ローラギャップの変化を説明する図である。 図3−2は、ブレードめくれによる帯電ローラギャップの変化を説明する図である。 図4は、帯電ローラギャップとモータ電流を日ごとに観察した結果を示すグラフ図である。 図5は、クリーニングブレードの異常判定に関わる画像形成装置の要部構成を示す図である。 図6は、モータ電流とモータの駆動トルクとの関係を示す特性図である。 図7は、帯電電流から変換される電圧値と帯電ローラギャップとの関係を示す特性図である。 図8は、異常判定を行う画像形成装置の動作の流れを説明するフローチャートである。 図9は、判定処理の具体例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、実施形態の画像形成装置および異常判定方法について詳細に説明する。
まず、本実施形態の画像形成装置の概要について、図1および図2を参照して説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置1の概略構成を示す図であり、図2は、画像形成ユニット10の具体例を示す図である。図1に例示する画像形成装置1は、電子写真方式により4色フルカラーの画像を形成する画像形成装置であり、特に中間転写体を介して記録媒体にトナー像を転写する中間転写方式の画像形成装置である。
画像形成装置1は、図1に示すように、Y(イエロー),M(マゼンダ),C(シアン),K(ブラック)の4色に対応する4つの画像形成ユニット10と、中間転写体としての中間転写ベルト2と、二次転写ローラ3と、定着装置4と、給紙トレイ5と、操作パネル6とを備える。4つの画像形成ユニット10は、それぞれ電子写真プロセスを行うユニットであり、中間転写ベルト2の走行方向に沿って配置されている。なお、4つの画像形成ユニット10は、使用するトナーの色が異なる以外は同様の構成となっている。
画像形成ユニット10は、図2に示すように、感光体としての感光ドラム11と、帯電部材としての帯電ローラ12と、露光装置13と、現像器14と、一次転写ローラ15と、除電器16と、クリーニングブレード17とを備えて構成されている。
感光ドラム11は、電子写真プロセスが開始されると、モータの駆動により回転を始め、電子写真プロセスが終了するまで回転を続ける。感光ドラム11が回転を開始すると、高圧電源18により生成された高電圧が帯電ローラ12に印加され、感光ドラム11の表面に負の電荷が均一に帯電される。その後、帯電された感光ドラム11の表面に、露光装置13から画像データに応じて変調された書込光が照射され、静電潜像が形成される。そして、感光ドラム11の回転により静電潜像が形成された部分が現像器14と対向する位置に到達すると、現像器14から負電荷に帯電したトナーが静電潜像へと引き付けられ、静電潜像がトナーにより現像されて感光ドラム11上にトナー像が形成される。
感光ドラム11上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト2を挟んで一次転写ローラ15と対向する位置に到達すると、高圧電源19から一次転写ローラ15に印加された高電圧の作用によって中間転写ベルト2側に引きつけられ、中間転写ベルト2上に転写(一次転写)される。トナー像の一次転写が終了した感光ドラム11は、表面の電荷が除電器16により除去された後、次の動作の帯電処理が行われる。このとき、中間転写ベルト2に転写されずに残った残留トナーなどの異物をクリーニングブレード17で取り除くことにより、次の動作への影響(残留トナーによる異常画像など)を発生させないようにしている。
画像形成装置1においては、中間転写ベルト2の走行にタイミングを合せて、Y,M,C,Kの4色に対応する4つの画像形成ユニット10により各々形成されたトナー像が中間転写ベルト2上に順次転写されることにより、4色のトナー像が重ね合されて、中間転写ベルト130上にはフルカラーのトナー像が形成される。
一方、給紙トレイ5からは、中間転写ベルト2の走行にタイミングを合せて記録媒体が供給される。給紙トレイ5から供給された記録媒体は、図1中破線で示す搬送路に沿って搬送され、中間転写ベルト2上に形成されたフルカラーのトナー像と同期して二次転写ローラ3と対向する位置に到達する。そして、二次転写ローラ3に印加された高電圧の作用によって、中間転写ベルト2上に形成されたフルカラーのトナー像が記録媒体上に転写(二次転写)される。
フルカラーのトナー像が転写された記録媒体は、定着装置4へと搬送される。そして、定着装置4によって熱および圧力が与えられることにより、記録媒体上に転写されたフルカラーのトナー像が記録媒体に定着する。トナー像が定着された記録媒体は、画像形成装置1から排出される。
本実施形態の画像形成装置1では、上述のように、各画像形成ユニット10にクリーニングブレード17が設けられ、回転駆動される感光ドラム11の表面にクリーニングブレード17の先端を接触させることにより、中間転写ベルト2に転写されずに感光ドラム11の表面に残った残留トナーを除去するようにしている。ここで、クリーニングブレード17の先端と感光ドラム11との間の摩擦が過剰になると、クリーニングブレード17の先端が感光ドラム11の回転に伴って反転し、ブレードめくれと呼ばれる異常が発生する場合がある。
例えば、トナー消費量の少ない画像(トナー面積の少ない画像)を連続して多量にコピーするような場合には、クリーニングブレード17の先端に残って潤滑作用に寄与するトナー量が少なくなり、クリーニングブレード17の先端と感光ドラム11との間の摩擦が極端に大きくなってブレードめくれが発生してしまう場合がある。クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生すると、クリーニング性能が著しく低下する。そこで、本実施形態の画像形成装置1は、このようなブレードめくれの異常を精度よく判定する機能を備えている。
クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生すると、感光ドラム11に対するクリーニングブレード17の当接圧が増大する。感光ドラム11に対するクリーニングブレード17の当接圧が増大すると、摩擦係数の上昇に伴って感光ドラム11を回転駆動するモータの駆動トルクが上昇する。また、ブレードめくれによって感光ドラム11に対するクリーニングブレード17の当接圧が増大すると、感光ドラム11がクリーニングブレード17によって帯電ローラ12から離間する方向に押されて、感光ドラム11と帯電ローラ12との間のギャップ(以下、これを「帯電ローラギャップ」と呼ぶ)が広がる。
図3−1および図3−2は、ブレードめくれによる帯電ローラギャップの変化を説明する図である。正常な状態においては、図3−1に示すように、感光ドラム11と帯電ローラ12は一定の帯電ローラギャップを保つように配置されている。そして、クリーニングブレード17の先端が感光ドラム11の表面に当接することで、感光ドラム11の表面に残った残存トナーが除去される。
ここで、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生すると、感光ドラム11に対するクリーニングブレード17の当接圧が増大し、感光ドラム11を回転駆動するモータの駆動トルクが上昇するとともに、図3−2に示すように、感光ドラム11がクリーニングブレード17によって帯電ローラ12から離間する方向に押されることにより、帯電ローラギャップが広がることになる。感光ドラム11を回転駆動するモータの駆動トルクの変化は、このモータを流れるモータ電流の変化として検知できる。
図4は、上述の構成の画像形成ユニット10において、帯電ローラギャップとモータ電流を日ごとに観察した結果を示すグラフ図である。この図4に示す例では、観測開始から9日目と10日目の間に、クリーニングブレード17のブレードめくれが発生している。この図4に示す観測結果から、クリーニングブレード17にブレードめくれが発生する前に比べて、ブレードめくれが発生した後は、帯電ローラギャップの値(帯電ローラギャップ値)とモータ電流の値(モータ電流値)の双方が上昇していることが分かる。
そこで、本実施形態では、感光ドラム11を回転駆動するモータを流れるモータ電流と、感光ドラム11と帯電ローラ12との間の帯電ローラギャップとに基づいて、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生したか否かを判定する機能を、画像形成装置1に持たせるようにしている。
図5は、クリーニングブレード17の異常判定に関わる画像形成装置1の要部構成を示す図である。本実施形態では、図5に示すように、感光ドラム11を回転駆動するモータ20に、モータ電流を検出するモータ電流検出部21が設けられている。また、高電圧を帯電ローラ12に印加する高圧電源18に、この高圧電源18の出力電流(帯電電流)を検出する帯電電流検出部22が設けられている。
モータ20は、制御基板30から送られる制御信号に応じた回転速度で回転し、感光ドラム11を駆動する。このとき、モータ20を流れるモータ電流がモータ電流検出部21により随時検出され、検出されたモータ電流値がアナログ信号であるモータFB(フィードバック)信号として制御基板30に送られる。
高圧電源18は、制御基板30から送られる制御信号に応じて、直流電圧に交流電圧を重畳した高電圧を生成し、帯電ローラ12に印加する。このとき、高圧電源18の出力電流(帯電電流)が帯電電流検出部22により随時検出され、検出された帯電電流値が電圧値に変換されて、アナログ信号である帯電FB(フィードバック)信号として制御基板30に送られる。
制御基板30は、高圧電源18やモータ20に対して制御信号を出力し、これら高圧電源18やモータ20の動作を制御する。制御基板30はCPUなどのプロセッサ31を備え、帯電電流検出部22から送られる帯電FB信号やモータ電流検出部21から送られるモータFB信号に基づく演算処理が、このプロセッサ31により行われる。
記憶装置32は、制御基板30内のプロセッサ31が演算に用いる情報や演算結果の情報を記憶する。例えば、記憶装置32には、モータFB信号によって示されるモータ電流値や、帯電FB信号によって示される電圧値から帯電ローラギャップ値を求める特性式、この特性式を用いて帯電FB信号によって示される電圧値から算出される帯電ローラギャップ値、判定に用いる閾値などが格納される。
コントローラ基板33は、画像形成装置1の全体を制御しており、外部とのI/F機能や画像形成の開始終了の指示、各種時間の管理などを行う。上述の操作パネル6は、このコントローラ基板33に接続されている。
本実施形態の画像形成装置1では、制御基板30の内部のプロセッサ31が、モータ電流と帯電ローラギャップとに基づいてクリーニングブレード17の異常を判定する異常判定手段としての機能を持つ。
クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生すると、上述したように、感光ドラム11を回転駆動するモータ20の駆動トルクが上昇する。モータ20の駆動トルクが上昇すると、モータ20を流れるモータ電流が上昇する。モータ電流とモータ20の駆動トルクとの関係を示す特性図の一例を図6に示す。モータ電流とモータ20の駆動トルクとは、図6に示すように線形の特性を持っており、駆動トルクの上昇に伴ってモータ電流が上昇することが分かる。
また、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生すると、上述したように、帯電ローラギャップが広がる。帯電ローラギャップが広がると、高圧電源18が出力する帯電電流が低下し、この帯電電流から変換される電圧値が小さくなる。帯電電流から変換される電圧値と帯電ローラギャップとの関係を示す特性図の一例を図7に示す。帯電ローラギャップと帯電電流から変換される電圧値とは、図7に示すように線形の特性を持っており、線形変換関数である特性式f(x)を用いて、帯電電流から変換される電圧値から帯電ローラギャップを求めることができる。
本実施形態では、この帯電ローラギャップと帯電電流から変換される電圧値との関係を示す特性式を事前に求めて記憶装置32に格納しておく。制御基板30の内部のプロセッサ31(異常判定手段)は、この特性式を用いて、帯電電流検出部22からの帯電FB信号によって示される電圧値から、帯電ローラギャップ値を求めることができる。例えば図7の例で示すように、帯電ローラギャップと帯電電流から変換される電圧値との関係を示す特性式がf(x)=−80.812x+172.96であり、帯電FB信号によって示される電圧値が1.4[v]であった場合、帯電ローラギャップ値は、−80.812×1.4+172.96=59.8232[μm]と算出される。
プロセッサ31は、例えば、モータFB信号によって示されるモータ電流値と、帯電FB信号によって示される電圧値に基づいて算出される帯電ローラギャップ値とを、それぞれ予め定めた閾値と比較することによって、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生したか否かを判定することができる。例えば、プロセッサ31は、モータ電流値が第1閾値(例えば0.65[A])以上であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値(例えば80[μm])以上である場合に、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常があると判断する。また、プロセッサ31は、モータ電流値が第1閾値以上であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値未満である場合は、モータ20に故障などの異常があると判断する。また、プロセッサ31は、モータ電流値が第1閾値未満であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値以上である場合は、帯電ローラ12に故障などの異常があると判断する。また、プロセッサ31は、モータ電流値が第1閾値未満であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値未満である場合は、異常なしと判断する。
本実施形態の画像形成装置1では、プロセッサ31によってクリーニングブレード17のブレードめくれの異常、モータ20の故障などの異常、帯電ローラ12の故障などの異常のいずれかが発生したと判断された場合、例えば、制御基板30からコントローラ基板33に異常発生を示す信号が送られて、操作パネル6に異常発生の警告および異常の内容が表示される。これにより画像形成装置1を利用するユーザが異常の発生を認識し、異常の内容に応じて必要な対応を図ることができる。また、プロセッサ31によってクリーニングブレード17のブレードめくれの異常が発生したと判断された場合には、特許文献1に記載されているように、未転写トナーを投入してクリーニングブレード17と感光ドラム11との間の摩擦を低下させるなどの処置を行うようにしてもよい。
次に、以上のような異常判定を行う画像形成装置1の動作について、図8および図9を参照して説明する。図8は、異常判定を行う画像形成装置1の動作の流れを説明するフローチャートであり、図9は、判定処理の具体例を示すフローチャートである。
画像形成装置1が動作を開始すると、まず、制御基板30からモータ20に制御信号が送られて、感光ドラム11の回転駆動が開始される(ステップS101)。
次に、モータ電流検出部21により、感光ドラム11が回転駆動されているときのモータ電流値が検出されて、モータFB信号として制御基板30に送られる(ステップS102)。そして、モータFB信号によって示されるモータ電流値が、記憶装置32に格納される(ステップS103)。
次に、制御基板30から高圧電源18に制御信号が送られて、高圧電源18から帯電ローラ12への高電圧の印加が開始される(ステップS104)。
次に、帯電電流検出部22により、高圧電源18から帯電ローラ12へ高電圧が印加されているときの帯電電流が検出され、電圧値に変換されて帯電FB信号として制御基板30に送られる(ステップS105)。
次に、制御基板30の内部のプロセッサ31により、帯電FB信号によって示される電圧値から、上述の特性式を用いて、その電圧値に対応する帯電ローラギャップ値が算出される(ステップS106)。そして、算出された帯電ローラギャップ値が、記憶装置32に格納される(ステップS107)。
その後、高圧電源18から帯電ローラ12への高電圧の印加が終了し(ステップS108)、モータ20による感光ドラム11の回転駆動が終了すると(ステップS109)、制御基板30の内部のプロセッサ31により、図9に示す判定処理が行われる(ステップS110)。
判定処理が開始されると、プロセッサ31は、まず、ステップS103で格納されたモータ電流値、ステップS107で格納された帯電ローラギャップ値、第1閾値および第2閾値を、記憶装置32から読み出す(ステップS201)。そして、プロセッサ31は、モータ電流値を第1閾値、帯電ローラギャップ値を第2閾値とそれぞれ比較する(ステップS202)。
この比較の結果、モータ電流値が第1閾値以上であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値以上であった場合(ステップS203:Yes)、プロセッサ31は、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が発生していると判断する(ステップS204)。また、プロセッサ31は、モータ電流値が第1閾値以上であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値未満であった場合は(ステップS203:No、ステップS205:Yes)、モータ20に故障などの異常が発生していると判断する(ステップS206)。
また、モータ電流値が第1閾値未満であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値以上であった場合(ステップS205:No、ステップS207:Yes)、プロセッサ31は、帯電ローラ12に故障などの異常が発生していると判断する(ステップS208)。また、プロセッサ31は、モータ電流値が第1閾値未満であり、かつ、帯電ローラギャップ値が第2閾値未満であった場合は(ステップS205:No、ステップS207:No)、異常なしと判断する(ステップS209)。
以上、具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態によれば、感光ドラム11を回転駆動するモータ20に流れるモータ電流と、感光ドラム11と帯電ローラ12との間の帯電ローラギャップとに基づいて、クリーニングブレード17の異常を判定するようにしている。したがって、例えばモータ20の異常などの要因によってモータ電流値が上昇した場合に、クリーニングブレード17にブレードめくれの異常が生じたと誤って判断してしまうことがなく、クリーニングブレード17の異常を精度よく判定することができる。
また、本実施形態によれば、モータ電流値を第1閾値、帯電ローラギャップ値を第2閾値と比較することによって、クリーニングブレード17のブレードめくれ、モータ20の異常、帯電ローラ12の異常を切り分けて、これらの異常の有無を正しく判定することができる。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明の一適用例を示したものである。本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。
例えば、上述した実施形態では、本発明を適用した画像形成装置の例として、4色フルカラーの画像を形成する中間転写方式の画像形成装置1を例示したが、本発明は、上述の実施形態で例示した構成の画像形成装置1に限らず、感光体の表面にクリーニングブレードを接触させて残留トナーを除去するクリーニング手段を備えた電子写真方式の画像形成装置に対して広く適用可能である。
1 画像形成装置
10 画像形成ユニット
11 感光ドラム
12 帯電ローラ
17 クリーニングブレード
18 高圧電源
20 モータ
21 モータ電流検出部
22 帯電電流検出部
30 制御基板
31 プロセッサ
32 記憶装置
33 コントローラ基板
特開2004−258419号公報

Claims (5)

  1. 感光体と、
    前記感光体を回転駆動するモータと、
    前記感光体を帯電する帯電部材と、
    前記感光体に接触して該感光体の表面から残留トナーを除去するクリーニングブレードと、
    前記モータを流れるモータ電流と、前記感光体と前記帯電部材との間のギャップとに基づいて、前記クリーニングブレードの異常を判定する異常判定手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記モータ電流を検出するモータ電流検出手段と、
    前記帯電部材に高電圧を印加する高圧電源の出力電流を検出する帯電電流検出手段と、をさらに備え、
    前記ギャップは、前記帯電電流検出手段が検出した電流値から変換される電圧値に基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記モータ電流の値が第1閾値以上であり、かつ、前記ギャップの値が第2閾値以上である場合に、前記クリーニングブレードにブレードめくれの異常が発生していると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記異常判定手段は、
    前記モータ電流の値が前記第1閾値以上であり、かつ、前記ギャップの値が前記第2閾値未満である場合は、前記モータに異常があると判断し、
    前記モータ電流の値が前記第1閾値未満であり、かつ、前記ギャップの値が前記第2閾値以上である場合は、前記帯電部材に異常があると判断し、
    前記モータ電流の値が前記第1閾値未満であり、かつ、前記ギャップの値が前記第2閾値未満である場合は、異常なしと判断することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 感光体と、
    前記感光体を回転駆動するモータと、
    前記感光体を帯電する帯電部材と、
    前記感光体に接触して該感光体の表面から残留トナーを除去するクリーニングブレードと、を備える画像形成装置における異常判定方法であって、
    前記モータを流れるモータ電流と、前記感光体と前記帯電部材との間のギャップとに基づいて、前記クリーニングブレードの異常を判定することを特徴とする異常判定方法。
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