JP2020147314A - フランジ付き紙容器、及びそのブランク - Google Patents

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Abstract

【課題】本願発明はフランジ付き紙容器に関し、より詳しくは、フランジが強化された、あるいはフランジのコーナー部の漏れを減少できるフランジ付き紙容器を提供する。【解決手段】フランジ付き紙容器のブランクの外縁部に、折り返し部が設けられ、紙容器を組み立てる際に、折り返し部が折り返されて、フランジの縁辺上部と重ねられて接合されることから、フランジが強化される。また、折り返し部がフランジのコーナー部の微細孔を塞ぐために、容器の密封性が向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、即席麺、うどん、パスタ、グラタン、各種丼、チルド食品、冷凍食品、冷菓、菓子等の食品や、芳香剤、洗剤、ワックス、整髪料等の非食品の包装に使用される紙容器であって、蓋材を取り付けることができるように上方開口縁に外向きフランジを一体に有しているフランジ付き紙容器、及びそのブランクに関するものである。
従来から、特許文献1に開示されているような形状をした一枚のブランクから上面開口とした矩形状のフランジ付き紙容器があり、この紙容器のフランジの上面に蓋材を被せてその蓋材周辺とフランジとをヒートシールすることで、各種食品の包装用として使用されている。
さらに、従来の矩形状のフランジ付き紙容器のフランジを形成するにあたり、矩形状の角部に位置するフランジに構造上の欠陥である透孔が生じるが、この透孔を塞ぐための発明が提示されている。なお、透孔はブランクの上面から下面まで貫通しており、内容物が前記透孔を通って滲出する虞れがある。
また、フランジは紙が1枚であるために、内容物の重量が大きい場合には強度が不足する虞れがある。また、フランジの縁部の端面の保護がないので、水分や浸透力に高い液体に侵されると、紙素材の剛度が低下して、フランジの強度が低下する虞れがある。
特許文献1の発明を図14から図16を用いて、説明する。なお、図面は左右対称のため、符号が右半分にのみ記載している。
まず、フランジ付き紙容器90を得るブランクについて説明する。図14は前記フランジ付き紙容器90用のブランク60を示していて、図15は図14のブランク60のコーナー部の拡大図である。矩形状の底面板61の相対向する二つの底面板第1側辺71にそれぞれ山折り線を介して第1側面板62が連設され、前記第1側面板62の前記底面板61とは反対側である第1側面板外辺72に、谷折り線を介してフランジの構成部材である第1縁片63が連設されている。前記第1縁片63の左右端(第1縁片63の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第1縁片63長手方向)に延出する第1半島状片631が設けられている。
上記第1側面板62の左右の第1側面板側辺73(容器形態での第1側面板62幅方向に対向する辺)にはそれぞれ山折り線を介して逆三角形状の第1折り込み接合板621が連設され、前記第1折り込み接合板621の底面板61とは反対側となる第1折り込み接合板外辺75には谷折り線を介して接合縁片622が連設されている。
接合縁片622は切り込みを介した状態で前記第1半島状片631と同一平面を形成している。そして、前記第1半島状片631を、前記接合縁片622と前記第1折り込み接合板621とから分ける切り込みの切り込み端が、前記第1側面板62の第1側面板側辺73の山折り線と前記第1側面板62の第1側面板外辺72の谷折り線と前記第1折り込み接合板621の第1折り込み接合板外辺75の谷折り線との集合点Lまで達している。この切り込みによって、前記第1半島状片631が製函時に前記接合縁片622と前記第1折り込み接合板621とから分離する。
また、上記底面板61の他の相対向する二つの底面板第2側辺81にはそれぞれ山折り線を介して第2側面板64が連設され、前記第2側面板64の底面板61とは反対側である第2側面板外辺82には谷折り線を介してフランジの構成部材である第2縁片65が連設されている。前記第2縁片65の左右端(第2縁片65の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第2縁片65の長手方向)に延出する第2半島状片651が設けられている。
そして製函時に、前記第1側面板62の第1側面板側辺73の山折り線の上部と前記第2側面板64の第2側面板側辺83の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Lに集合点Mが重なった状態)で、谷折りされた前記第1縁片63の第1半島状片631の上面に、前記第2縁片65の第2半島状片651の下面を重ねてヒートシールを行なえば、前記第1半島状片631の切り込み端が及んでいる集合点Lで微細な透孔が生じていたとしても、この部分が、第2側面板64の第2側面板側辺83の谷折り線の上部である集合点Mの部分で覆われる形となる。
さらに前記第2半島状片651の各々の第2側面板64側の端部に突起片66が一体に設けられている。そして、前記突起片66は、製函後では前記第1半島状片631が連続している前記第1縁片63の上面の上の領域のみに位置するように設けられており、前記第1側面板62と前記第1縁片63との間の谷折り線の折れ曲がり部分にかかることがないように設けられている。
ブランク60を構成する包装材料はその両面がヒートシール性を備える熱可塑性樹脂層であるため、前記第1縁片63の上面と前記と突起片66の下面が対面した状態でヒートシールを行なえば、前記第1縁片63のヒートシール領域内で前記突起片66がヒートシールされることとなる。そして、この場合、前記突起片66は前記第1側面板62と前記第1縁片63との間の谷折り線の部分を跨ぐことがないため、前記突起片66は折り曲がることなく平板状態のままで前記第1縁片63に接着される。
ブランク60からフランジ付き紙容器90を得るための組み立ては次のようにして行う。すなわち、前記第1側面板62、第2側面板64を折り曲げてトレー状に組み立て、前記第1折り込み接合板621と第2折り込み接合板641の内面同士を接着させる。次に、接着させた前記第1折り込み接合板621と第2折り込み接合板641を第2側面板64側に折り曲げる。これとともに前記第1縁片63、第2縁片65、接合縁片622をそれぞれ谷折りして、接着された前記第1折り込み接合板621と第2折り込み接合板641を、前記第2側面板64へ重ね合わせることにより、前記接合縁片622の上面とこの上に重なっている前記第2縁片65の下面とが相対し、この相対する前記接合縁片622と第2縁片65とをヒートシールするとともに、前記第1側面板62と第2側面板64との折り曲げにより前記第1半島状片631の上面と第2半島状片651の下面とが相対していて、前記第1半島状片631と第2半島状片651とをヒートシールして、前記第1縁片63と第2縁片65とが連続してなるフランジ92が形成されて、フランジ付き紙容器90が組み上がる(図16)。
フランジ付き紙容器90のフランジ92における各コーナーでは、前記第1半島状片631の上に、第2半島状片651が重ね合わされてヒートシールにて接着されており、上述したように前記第1側面板62の第1側面板側辺73の山折り線の上部である集合点Lに、前記第2側面板64の第2側面板側辺83の谷折り線の上部である集合点Mが密に重なる状態となった紙容器が得られているものである。また、前記突起片66はこのフランジ付き紙容器90でのフランジ92を形成するヒートシール時に、前記第1縁片63の上面にヒートシールにて熱溶着されて、上述したように前記第1側面板62側にかかることなく前記第1縁片63のヒートシール面の領域内のみに位置して、このフランジ付き紙容器90が組み上げられている。
特許第5743618号公報 特開2009−292537号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、容器の内容物が粉体物や、粘性物など流動しにくい物であれば漏れないが、液体の場合は漏れる虞れがある。
すなわち、紙容器組み立て装置でフランジ付き紙容器90が組み立てられる際、前記底面板61に連設される第1側面板62と第2側面板64とが山折り線の位置から折り起こされる過程で、容器の組み立て精度やブランクの品質のバラツキなどの要因により、前記第1側面板62の第1側面板側辺73での山折り線上部と、前記第2側面板64の第2側面板側辺83での谷折り線上部とが所定の位置で重なり合わずに、若干離れた状態で紙容器の組み立てが進むことがある。そして上記の状態でブランク60のヒートシールが行なわれてしまう。その結果、前記第2半島状片651に位置する前記突起片66が、前記集合点Lから離れて浮いた状態となることがある。
また、突起片66の大きさや形状が規定されていないことから、蓋材と突起片66との間に隙間が生じるのを防止できるという効果が確実ではなく、フランジ92の集合点Lでの微細な透孔からの内容物の漏れ出しの問題が解決できない。
さらに、フランジ付き紙容器90を上部から俯瞰した際に、前記突起片66にて前記フランジ92の集合点Lの透孔が塞がれていても、その塞ぐ面積が充分な大きさではない場合や、または浸透力ある内容物の場合は、前記突起片66のブランク60の端面を通じて、内容物が滲出することがある。
また、特許文献2のフランジ付き紙容器では、フランジを折り返して重ねているが、容器の角部の構造が複雑であり、容易に組み立てることができない。
本発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、フランジを折り返して重ねることによるフランジの強化、並びにフランジの外縁が保護されたフランジ付き紙容器を提供することを目的とする。
また、ブランクの構成がシンプルであり、組み立てが容易であるフランジ付き紙容器を提供することを目的とする。
さらに、従来のフランジ付き紙容器におけるフランジの集合点L及び集合点Mに生じる透孔を確実に塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点L及び集合点Mに生じる透孔から漏れることがないフランジ付き紙容器を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様によって、上記の課題を解決した。
すなわち、本発明の第一の態様は、フランジ付き紙容器50用のブランク10において、
前記ブランク10は、4以上の偶数個の角部を有するn角形状の底面板11を備え、
前記底面板11のn個の辺の一つを1番目の底面板側辺31とし、前記1番目の底面板側辺31の一方の方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41とし、以降順次、3番目の底面板側辺31からn番目の底面板側辺41とし、
奇数番目の底面板側辺31のそれぞれに、山折り線を介して奇数番目の側面板12が連設され、偶数番目の底面板側辺41のそれぞれに、山折り線を介して偶数番目の側面板14が連設され、
前記奇数番目の側面板12の前記ブランク10の周方向の両側に位置する側辺33のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板121の一方の辺を備え、
前記偶数番目の側面板14の前記ブランク10の周方向の両側に位置する側辺43のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板141の一方の辺を備え、
前記奇数番目の折り込み接合板121の前記ブランク10の周方向に配置される他方の側辺34と、前記偶数番目の折り込み接合板141の前記ブランク10の周方向に配置される他方の側辺44とが、山折り線となる共通の側辺をなし、
前記奇数番目の折り込み接合板121のそれぞれは、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側の前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に谷折り線を介して接合縁片122が連設され、
前記奇数番目の側面板12のそれぞれには、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある前記奇数番目の側面板12の外辺32には、谷折り線を介して奇数番目の縁片上部13が連設され、
前記奇数番目の縁片上部13の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される前記奇数番目の縁片上部13の端部131が設けられ、
前記偶数番目の側面板14の前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある前記偶数番目の側面板14の外辺42には、谷折り線を介して偶数番目の縁片上部15が連設され、
前記偶数番目の縁片上部15の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される前記偶数番目の縁片上部15の端部151が設けられ、
前記奇数番目の縁片上部13のそれぞれには、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある前記奇数番目の縁片上部13の外辺36に谷折り線を介して、奇数番目の縁片折り返し部16が連設され、
前記偶数番目の縁片上部15のそれぞれには、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある前記偶数番目の縁片上部15の外辺46に谷折り線を介して、偶数番目の縁片折り返し部17が連設されることを、特徴としている。
本実施形態の態様によれば、フランジ付き紙容器50において、フランジ52を強化できる。
本実施形態の第二の態様は、前記第一の態様において、前記ブランク10の内側から外側方向の幅において、前記奇数番目の縁片折り返し部16の幅が、前記奇数番目の縁片上部13の幅の50%以上であり、かつ120%以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記奇数番目の縁片折り返し部16により、フランジ52の充分な強化が行われる。また、前記奇数番目の縁片折り返し部16の幅が適切であるため紙容器の組み立てに支障がない。
本実施形態の第三の態様は、前記第一の態様において、前記ブランク10の内側から外側方向の幅において、前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅が、前記偶数番目の縁片上部15の幅の大きさの50%以上であり、かつ120%以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記偶数番目の縁片折り返し部17により、フランジ52の充分な強化が行われる。また、前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅が適切であるため紙容器の組み立てに支障がない。
前記第二の態様と、前記第三の態様は、いずれか一方のみ実施してもよく、双方実施してもよい。その実施は、前記フランジ付き紙容器50をの要求仕様、コストなどにより、適宜選択される。
本実施形態の第四の態様は、前記第一の態様において、前記偶数番目の縁片折り返し部17の両端からブランク10の外側方向に突出した突起部18が延出され、前記偶数番目の縁片折り返し部17の両端の側辺47の前記ブランク10の外側方向の端点から、前記ブランク10の内側方向に向かう前記突起部18の突起部内側の辺49と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外縁である外辺48とが成す角部Eの角度θEと、前記底面板11の角部のうち、前記角部Eに最も近い位置にある前記底面板11の角部Fの角度θFが、略同じであることを特徴としている。
前記第四の実施の態様について、さらに説明すると、前記偶数番目の縁片折り返し部17の両端からブランク10の外側方向に突出した突起部18が延出され、前記偶数番目の縁片折り返し部17の両端の側辺47の前記ブランク10の外側方向の端点から、前記ブランク10の内側方向に向かう前記突起部18の突起部内側の辺49と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外縁である外辺48とが成す角部Eの角度θEと、前記底面板の角部のうち、前記角部Eに最も近い位置にある前記底面板の角部Fの角度θFが、略同じであることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記角度θEと前記角度θFの大きさを略同じにすることで、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外辺48と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18の内側の辺49が、前記フランジ付き紙容器50の胴部51に近づくことができるので、ブランク10の積層体が2枚になっている領域が増大することになり、フランジをより強化できて、さらに外観上も好ましい。
本実施形態の第五の態様は、前記第一の態様において、前記フランジ付き紙容器50を組み立てる際に、前記偶数番目の縁片折り返し部17及び/又は前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18が、前記奇数番目の縁片上部13と前記偶数番目の縁片上部15の接合部付近において、前記奇数番目の縁片上部13の端部131の切り込み132の前記ブランク10の内方の端点と、前記奇数番目の側面板12の側辺33の山折り線と、前記奇数番目の側面板12の外辺32の谷折り線との集合点Aと、前記偶数番目の縁片上部15の端部151の外縁152と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142の交点である集合点Bとが重なる、又は接近することにより生じる虞れがある透孔を、塞ぐことを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記偶数番目の縁片折り返し部17及び/又は前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18で、フランジ52のコーナー部の集合点A及びBに生じる虞れがある透孔を下面側から塞ぐことができるため、内容物が漏れにくいフランジ52を提供することができる。
本実施形態の第六の態様は、前記第一の態様において、前記ブランク10の内側から外側方向の幅において、前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅が、前記偶数番目の縁片上部15の幅の105%以上であり、かつ120%以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記偶数番目の縁片折り返し部17で、フランジ52のコーナー部の集合点A及びBに生じる虞れがある透孔を下面側から確実に塞ぐことができるため、内容物が漏れにくいフランジ52を提供することができる。
本実施形態の第七の態様は、前記第一の態様におけるフランジ付き紙容器のブランク10を組み上げて形成されるフランジ付き紙容器50である。
本実施形態の態様について、さらに説明すると、前記フランジ付き紙容器のブランク10から、前記側面板12、14のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141とを重ね合わせ、前記奇数番目の折り込み接合板121の折り込み接合板外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近とを、前記奇数番目の側面板12の側辺33から前記偶数番目の側面板14の側辺43に渡り接合して、この重ね合わせた二枚の接合板121、141をさらに前記偶数番目の側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせ、前記奇数番目の縁片上部13と偶数番目の縁片上部15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされて、二枚の前記接合板121、141を前記偶数番目の側面板14へ重ね合わせることにより相対する前記奇数番目の縁片上部13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片上部15の端部151の下面とが接着され、前記奇数番目の縁片折り返し部16を、前記奇数番目の縁片上部13の外辺36にて谷折りして、前記奇数番目の折り返し部16の下面と、前記奇数番目の縁片上部13の下面が相対し、接合され、前記偶数番目の縁片折り返し部17を、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46にて谷折りして、前記偶数番目の縁片折り返し部17の下面と、前記接合縁片122の下面と、前記奇数番目の縁片上部の端部131の下面、及び前記偶数番目の縁片上部15の下面が相対し、接合されることによりフランジ52をなしたフランジ付き紙容器50である。
本実施形態の態様によれば、フランジ部52が強化され、かつ漏れが少なく密封性に優れたフランジ52を備えたフランジ付き紙容器50を提供できる。
本実施形態の第八の態様は、前記第七の態様において、前記偶数番目の縁片折り返し部17の両端からブランク10の外側方向に突出した突起部18が延出され、前記偶数番目の縁片折り返し部17の両端の側辺47の前記ブランク10の外側方向にある端点から、前記ブランク10の内側方向に向かう前記突起部18の突起部内側の辺49と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外縁である外辺48とが成す角部Eの角度θEと、前記フランジ付き紙容器50のフランジ52の近傍において、前記奇数番目の側面板12と前記奇数番目の折り込み接合板121とが成す角度θGが、略同じであることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記偶数番目の縁片折り返し部17で、前記フランジ52のコーナー部の集合点A及びBに生じる虞れがある透孔を下面側から確実に塞ぐことができるため、内容物が漏れにくく、密封性を有するフランジ52を有するフランジ付き紙容器50を提供することができる。
また、前記偶数番目の縁片折り返し部17を、前記フランジ付き紙容器50の胴部51の位置まで大きくすることができるため、前記偶数番目の縁片折り返し部17を折り返して、前記縁片上部15と接触または近傍に位置する場合は、前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記縁片上部15との重なる面積が大きくできる。そのために、フランジ52の強化が図れる。
さらに、上記のように前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記縁片上部15とが重なる面積が大きいことから、前記偶数番目の縁片折り返し部17が、接合縁片122と前記奇数番目の縁片上部13の端部131の部分もしくは全部を隠蔽するので、外観が平坦になり、優れる。
本実施形態の第九の態様は、前記第七の態様において、前記奇数番目の折り返し部16の前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端の側辺37と、前記側辺37に相対する前記偶数番目の縁片折り返し部17のフランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端の側辺47との間隔(すき間)が、0.2mm以上3mm以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、フランジ付き紙容器50が成形されフランジ52をなした際には、前記奇数番目の縁片折り返し部16と前記偶数番目の縁片折り返し部17とのすき間が3mmより小さいことで、フランジ52においてブランク10の積層体が2枚になっている領域が増大することになりフランジ52の強化になる。また、すき間が小さいことから外観性も向上する。
また、前記すき間が0.2mm以上あるので、前記奇数番目の縁片折り返し部16と前記偶数番目の縁片折り返し部17とが重なることがなく、フランジ52の平坦性を保てる。
本発明によれば、フランジ付き紙容器において、フランジを折り返すことによりフランジの強化が図れ、さらにブランク形状がシンプルであることから、フランジ付き紙容器の組み立ても容易である。
また、フランジ付き紙容器におけるフランジのコーナー部の集合点に生じる虞れがある透孔を、縁片折り返し部にて塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物が前記フランジのコーナー部の集合点から漏れにくくなる。
本実施形態にかかる底面板が矩形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。 本実施形態にかかる底面板が六角形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図2の六角形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 本実施形態にかかる底面板が八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図4の八角形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 本実施形態にかかる矩形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。 本実施形態にかかる八角形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。 図6の矩形状のフランジ付き紙容器において、縁片折り返し部を折り曲げる直前の状態のコーナー部を下側から見た拡大図である。 図6の矩形状のフランジ付き紙容器の完成後のコーナー部を下側から見た拡大図である。 図6の矩形状のフランジ付き紙容器において、縁片上部の幅よりも縁片折り返し部の幅が狭いような縁片折り返し部を、折り曲げる直前の状態で、コーナー部を下側から見た拡大図である。 図10の矩形状のフランジ付き紙容器の容器完成後のコーナー部を下側から見た拡大図である。 図7の八角形状のフランジ付き紙容器において、縁片折り返し部を折り曲げる直前の状態のコーナー部を下側から見た拡大図である。 図7の八角形状のフランジ付き紙容器の完成後のコーナー部を下側から見た拡大図である。 従来技術にかかるフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図14のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 従来技術にかかるフランジ付き紙容器の斜視図である。
以下、本発明にかかる実施形態について、図面を用いて更に詳しく説明する。但し、本発明はこれら具体的に例示された形態や、各種の具体的に記載された構成に限定されるものではない。
なお、各図面においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
図1は本実施形態にかかる第1の態様の矩形状のフランジ付き紙容器50のブランク図である。底面板11は矩形状であるので、組み上がった前記フランジ付き紙容器50を開口面の上から観察すると、矩形状の容器が観察される。(図6)。
図1は、フランジ付き紙容器50を組み立てる前のブランク10を示す図面である。図1は上下左右対称であるので、符号は右上半分にのみ記載している。なお、図1に示したブランク10は底面板11が矩形状であるが、六角形状、八角形状など偶数の個数の角部を有する多角形状に展開できる。
矩形状の前記フランジ付き紙容器50においては、矩形状の底面板11の四つの辺の一つを1番目の底面板側辺31として、前記1番目の底面板側辺31の反時計回りの方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41として、3番目(奇数番目)の底面板側辺31、4番目(偶数番目)の底面板側辺41としている。前記4番目の底面板側辺41は、前記1番目の底面板側辺31と隣接し、底面板11の矩形は閉じる。
なお、本実施形態において底面板は、4以上の偶数の角部を持つ多角形状であるので、奇数番目の底面板側辺31と偶数番目の底面板側辺41は交互に存在して、同じ種類の底面板側辺、具体的には奇数番目の底面板側辺31同士や、偶数番目の底面板側辺41同士は隣接しない。
前記1番目と3番目からなる奇数番目の底面板側辺31のそれぞれを介して奇数番目の側面板12が連設され、前記2番目と4番目からなる偶数番目の底面板側辺41のそれぞれを介して偶数番目の側面板14が連設されている。すなわち前記底面板11の周囲には、前記奇数番目の側面板12の2枚、前記偶数番目の側面板14の2枚が交互に連設されている。
前記奇数番目の底面板側辺31のそれぞれに、山折り線を介して奇数番目の側面板12が連設されている。前記奇数番目の側面板12のブランク10の周方向の両側に位置する奇数番目の側辺33のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板11の角部を頂点として逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板121の一方の辺を備えている。
また同様に、前記偶数番目の底面板側辺41のそれぞれに、山折り線を介して偶数番目の側面板14が連設されている。前記偶数番目の側面板14のブランク10の周方向の両側に位置する偶数番目の側辺43のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板11の角部を頂点として逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板141の一方の辺を備えている。
前記奇数番目の折り込み接合板121のブランク10の周方向に配置される、前記奇数番目の側面板12と反対側である奇数番目の折り込み接合板121の側辺34と、前記偶数番目の折り込み接合板141のブランク10の周方向に配置される前記偶数番目の側面板14と反対側である偶数番目の折り込み接合板141の側辺44とが、山折り線となる共通の側辺となっている。
そして、前記奇数番目の折り込み接合板121のそれぞれには、フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に谷折り線を介して、接合縁片122が連設されている。
前記奇数番目の側面板12のそれぞれには、フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある奇数番目の側面板の外辺32には谷折り線を介して、奇数番目の縁片上部13が連設されている。
そして、前記奇数番目の縁片上部13の両端から、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向に延出される、奇数番目の縁片上部13の端部131が設けられている。
また前記奇数番目の縁片上部13の、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される奇数番目の縁片上部13の端部131が、切り込み132を介して前記接合縁片122及び前記奇数番目の折り込み接合板121と連設されている。
切り込み132を介した状態で前記接合縁片122は、前記奇数番目の縁片上部13の端部131及び奇数番目の折り込み接合板121と同一平面を形成している。
そして、前記切り込み132は、前記接合縁片122の外縁124から前記ブランク10の内方に向き、さらにその先で前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に接した後に、前記奇数番目の縁片上部13方向に曲がる。
さらに前記切り込み132は、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35の延長線上を、前記奇数番目の側面板12の側辺33の山折り線と、前記奇数番目の側面板12の側面板外辺32の谷折り線との集合点Aまで到達する。あるいは到達する前の近傍を端としてもよい。
前記切り込み132によって、前記奇数番目の端部131及び前記奇数番目の折り込み接合板121が、フランジ付き紙容器50組み立て時に前記接合縁片122から分離する。
また、前記偶数番目の側面板14の前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある偶数番目の側面板14の外辺42には、谷折り線を介して偶数番目の縁片上部15が連設されている。
そして、前記偶数番目の縁片上部15の両端から、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向に延出される偶数番目の縁片上部の端部151が設けられている。
また、前記偶数番目の縁片上部15のそれぞれには、フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある前記偶数番目の縁片上部15の外辺46に谷折り線を介して、偶数番目の縁片折り返し部17が連設されている。
さらに、前記偶数番目の縁片上部15のそれぞれには、フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある前記偶数番目の縁片上部15の外辺46に谷折り線を介して、偶数番目の縁片折り返し部17が連設されている。
前記奇数番目の折り込み接合板121の側辺34と共通の辺をなす、前記偶数番目の折り込み接合板141の側辺44が山折りされて、前記フランジ付き紙容器50用のブランク10のそれぞれの前記側面板12、14を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記奇数番目の折り込み接合板121と偶数番目の折り込み接合板141とを重ね合わせる。そして、この重ね合わせた二枚の折り込み接合板121、141をさらに前記偶数番目の側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせる。さらに、前記奇数番目の縁片上部13と偶数番目の縁片上部15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされる。
そして、その手段により相対することになる前記奇数番目の縁片上部13の端部131の上面と、前記偶数番目の縁片上部15の端部151の下面とが接合される。
その後、前記奇数番目の縁片折り返し部16を奇数番目の縁片上部13の外辺36にて、谷折りに折り曲げて、前記奇数番目の縁片折り返し部16の下面と、前記奇数番目の縁片上部13との下側が相対して、接合される。
さらに、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46を谷折りして、前記偶数番目の縁片折り返し部17を折り返して、前記偶数番目の縁片折り返し部17の下面を、前記接合縁片122の下面と前記奇数番目の縁片上部13の端部131の下面、及び前記偶数番目の縁片上部15の下面を相対させて、接合する。
なお、前記接合縁片122と前記奇数番目の縁片上部13の端部131は、前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記縁片上部15の間に、部分的に存在する。したがって、前記偶数番目の縁片折り返し部17と、前記接合縁片122及び前記奇数番目の縁片上部13の端部131との密着は強く、その接合はしっかりしている。しかし、前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記縁片上部15との間はブランク積層体1枚分のすき間があるため、ブランクが撓むことでそのすき間を減少させても、前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記縁片上部15との接合は弱めであり、状況によっては、接合しないことがある。
上記のような手順により、周回状に連続し、かつ縁片折り返し部により補強されたフランジ52が形成されて、本実施形態の矩形状のフランジ付き紙容器50が組み上がる。(図6)。
ブランク10からフランジ付き紙容器50を得るための組み立て手順について説明する。なお、ブランク10の上面とは内容物に接触する側を示し、下面とはその反対側を示す。また、フランジ付き紙容器50の上面とは内容物を入れる側の面(天面)を示し、下面とはその反対側の面を示す。
前記奇数番目の側面板12と前記偶数番目の側面板14を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近を、前記奇数番目の側面板12の側辺33から偶数番目の側面板14の側辺43に渡りヒートシールさせる。
次に、ヒートシールさせた前記奇数番目の折り込み接合板121と偶数番目の折り込み接合板141を偶数番目の側面板14の側に折り曲げる。これとともに前記奇数番目の縁片上部13、偶数番目の縁片上部15、接合縁片122をそれぞれ谷折りして、ヒートシールされた前記奇数番目の折り込み接合板121と偶数番目の折り込み接合板141を、前記偶数番目の側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせる。これにより前記接合縁片122の上面とこの上に重なっている前記偶数番目の縁片上部15の下面とが相対し、この相対する接合縁片122と偶数番目の縁片上部15とをヒートシールする。
そして、前記奇数番目の側面板12と偶数番目の側面板14との折り曲げにより、前記奇数番目の縁片上部13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片上部15の端部151の下面とが相対して、ヒートシールされる。そして、前記奇数番目の縁片上部13と偶数番目の縁片上部15とが連続する。
前記奇数番目の縁片上部13の外辺36を谷折りして、前記奇数番目の縁片折り返し部16を折り返して、前記奇数番目の縁片折り返し部16の下面を、前記奇数番目の縁片上部13の下面とをヒートシールする。
また、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46を谷折りして、前記偶数番目の縁片折り返し部17を折り返して、前記偶数番目の縁片折り返し部17の下面を、前記接合縁片122の下面と前記奇数番目の縁片上部の端部131の下面、及び前記偶数番目の縁片上部15の下面とをヒートシールする。
上記のような手順により、周回状に連続し、かつ縁片折り返し部により補強されたフランジ52が形成されて、矩形状のフランジ付き紙容器50が組み上がる。(図6)。
図2は、底面板11が六角形状からなるフランジ付き紙容器50のブランク10であり、図3は図2のコーナー部の拡大図である。
なお、前記底面板11は正六角形状でなくてもよいが、それぞれの内角が等しい大きさの角度であることが望ましい。六角形状の場合は、120°となる。
六角形状の前記フランジ付き紙容器50においては、六角形状の底面板11の六つの辺の一つを1番目の底面板側辺31として、前記1番目の底面板側辺31の反時計回りの方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41として、順次3番目(奇数番目)の底面板側辺31、4番目(偶数番目)の底面板側辺41、5番目(奇数番目)の底面板側辺31、6番目(偶数番目)の底面板側辺41としている。前記6番目の底面板側辺41は、前記1番目の底面板側辺31と隣接し、前記底面板11の六角形状は閉じる。
前記1番目と3番目と5番目からなる奇数番目の底面板側辺31のそれぞれを介して奇数番目の側面板12が連設され、前記2番目と4番目と6番目からなる偶数番目の底面板側辺41のそれぞれを介して偶数番目の側面板14が連設されている。すなわち前記底面板11の周囲には、前記奇数番目の側面板12の3枚、前記偶数番目の側面板14の3枚が交互に連設されている。
前記奇数番目の側面板12の前記ブランク10の周方向の両端に備えられる辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備える辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成要素である。また、前記奇数番目の側面板12に備えられる各辺及び各板に連設される各辺及び各板も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成要素である。
前記偶数番目の側面板14の前記ブランク10の周方向の両端に備えられる辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備える辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成要素である。また、前記偶数番目の側面板14に備える各辺及び各板に連設される各辺及び各板も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成要素である。
したがって、底面板11が六角形状のブランク10の構成要素は、上記で説明した矩形状のブランク10の構成要素と同じであるので、六角形状のブランク10の構成についての説明を割愛する。
図4は、底面板11が八角形状からなるフランジ付き紙容器50のブランク10であり、図5は図4のコーナー部の拡大図である。
なお、前記底面板11は正八角形状でなくてもよいが、それぞれの内角が等角度であることが望ましい。八角形状の場合は、135°となる。
底面板11が八角形状のフランジ付き紙容器50を図7に示す。
八角形状の前記フランジ付き紙容器50においては、八角形状の底面板11の八つの辺の一つを1番目の底面板側辺31として、前記1番目の底面板側辺31の反時計回りの方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41として、順次3番目(奇数番目)の底面板側辺31、4番目(偶数番目)の底面板側辺41、5番目(奇数番目)の底面板側辺31、6番目(偶数番目)の底面板側辺41、7番目(奇数番目)の底面板側辺31、8番目(偶数番目)の底面板側辺41としている。前記8番目の底面板側辺41は、前記1番目の底面板側辺31と隣接し、前記底面板11の八角形状は閉じる。
前記1番目と3番目と5番目と7番目からなる奇数番目の底面板側辺31のそれぞれを介して奇数番目の側面板12が連設され、前記2番目と4番目と6番目と8番目からなる偶数番目の底面板側辺41のそれぞれを介して偶数番目の側面板14が連設さている。すなわち前記底面板11の周囲には、前記奇数番目の側面板12の4枚、前記偶数番目の側面板14の4枚が交互に連設されている。
前記奇数番目の側面板12の前記ブランク10の周方向の両端に備える辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備える辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成である。また、前記奇数番目の側面板12に備える各辺及び各板に連設される各辺及び各板の構成も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成である。
前記偶数番目の側面板14の前記ブランク10の周方向の両端に備える辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備える辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成である。また、前記偶数番目の側面板14に備える各辺及び各板に連設される各辺及び各板の構成も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成である。
したがって、前記底面板11が八角形状のブランク10の構成要素は、以前に説明した矩形状のブランク10の構成要素と同じであるので、八角形状のブランク10の構成についての説明を割愛する。
底面板11が六角形状のフランジ付き紙容器50と、底面板11が八角形状のフランジ付き紙容器50の組み立て方は、底面板11が矩形状のフランジ付き紙容器50の組み立て方と同じであるため、説明を割愛する。
なお、底面板11が十角形状以上の偶数の角数を持つ多角形状の場合のブランク10の構成要素も、以前に説明した矩形状のブランク10の構成要素と同じである。その場合も、前記底面板11のそれぞれの内角の角度の大きさは等しいことが望ましい。
図8は、図6のフランジ付き紙容器50の偶数番目の側面及びその両端部の拡大図であり、フランジ付き紙容器50のフランジ52を下面側から見ている。矩形状の前記フランジ付き紙容器50を組み立てている途中の図であり、それぞれの前記縁片折り返し部16、17を折り曲げて、それぞれの前記縁片上部13、15に接合する直前の段階である。
図9は、図8の加工工程を進め、矩形状の紙容器が完成後の前記フランジ付き紙容器50の偶数番目の側面及びその両端部の拡大図である。
図8にかかる前記フランジ付き紙容器50のフランジ52の各コーナー部においては、前記奇数番目の縁片上部13の端部131の上面に、前記偶数番目の縁片上部15の端部151の下面が重ね合わされてヒートシールにて接合されており、前記奇数番目の側面板12の側辺33の山折り線の上部である集合点Aに、前記偶数番目の側面板14の側辺43の谷折り線の上部である集合点Bが重なる状態となっている。
さらに、前記集合点Aは、前記奇数番目の縁片上部13の切り込み132の端部であることから、ブランク10の端面に露出しており、透孔が生じる要因となる。
また、前記集合点Bは、前記偶数番目の縁片上部15の端部151の外縁152と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142との交点であることから、ブランク10の端面に露出しており、透孔が生じる要因となる。
いずれも透孔を生じる虞れがある前記集合点A及びBが重なることから、フランジの角部には透孔を生じる虞れがある。したがって、それぞれの前記縁片折り返し部16、17を折り返されておらず、ヒートシールされていない図8の段階では、集合点AとBが重なった位置には、透孔を生じる虞れがある。
ここで、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外辺48と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18の内側の辺49との交点を交点Eとし、その角度をθEとする。(図1、図3、図5)。
また、前記フランジ付き紙容器50を組み立てることにより、前記偶数番目の折り返し部17の角部Eは、前記フランジ52の集合点AとBの近傍にある前記フランジ付き紙容器50の胴部51のコーナー部と相対することになる。前記コーナー部は、前記奇数番目の折り込み接合板121と前記奇数番目の側面板12とが、前記奇数番目の側面板12の側辺33を介して折り曲がっている角度のうち、前記フランジ52の近傍の角度であり、その角度を角度θGとする。
また、前記角度θGは、前記交点E及び集合点AとBに最も近い前記底面板11の角部Fの内角の角度θFと略同じである。
これは、前記フランジ付き紙容器50の胴部51を任意の水平面(底面板と平行な平面)で切断すると、どの切断面も底面板と略相似形となる。また前記底面板11と前記フランジ52とは略平行であるので、フランジ52の近傍での胴部51の折り曲げ角度θG(胴部の水平断面の内角)は、前記奇数番目の側面板12の側辺33の下側の端部に連なった前記底面板11の角部Fの角度θFとは略同じとなる。
なお設計上では、前記角度θEとθFおよびθGは、同じ大きさにすることができるが、紙容器の素材が柔らかいことや、組み立て精度が高くない場合を考慮して、前記角度θEとθFおよびθGが略同じであると表記している。
前記ブランク10において、前記角度θEと前記角度θFを略同じとすることで、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外辺48と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18の内側の辺49が、前記フランジ付き紙容器50の胴部51に近づくことができるため、外観上も好ましく、また、前記フランジ付き紙容器50のフランジ52をより強化できる。
本実施形態では、前記角度θEと前記角度θFがほぼ同じの角度であり、かつ前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅を、前記偶数番目の縁片上部15の幅と略同じとして、前記集合点A及びBと前記交点Eがほぼ一致するように角部Eを配置するので、図9のように、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46を谷折りし、前記偶数番目の縁片折り返し部17を折り曲げることにより、前記偶数番目の縁片折り返し部17及び/又は前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18で、集合点A及びBに生じる虞れがある透孔を下面側から塞ぐことができる。
前記フランジ付き紙容器50において、前記角度θEと前記角度θGのを略同じにすることで、前記偶数番目の縁片折り返し部17の外辺48と、前記偶数番目の縁片折り返し部17の突起部18の内側の辺49が、前記フランジ付き紙容器50の胴部51に近づくことができるため、外観上も好ましく、また、前記フランジ付き紙容器50のフランジ52をより強化できる。
本実施形態では、前記角度θEと前記角度θGがほぼ同じ大きさの角度であり、かつ前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅を、前記偶数番目の縁片上部15の幅と略同じとして、前記集合点A及びBと前記交点Eがほぼ一致するように角部Eを配置するので、図9のように、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46を谷折りし、前記偶数番目の縁片折り返し部17を折り曲げることにより、前記偶数番目の縁片折り返し部17で、集合点A及びBに生じる虞れがある透孔を下面側から塞ぐことができる。
さらに望ましくは、前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅を、前記偶数番目の縁片上部15の幅よりも大きくすることで、前記集合点A及びBに生じる虞がある透孔を確実に塞ぐことができる。前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅を、前記偶数番目の縁片上部の幅の105%から120%にすることが望ましい。105%より小さいと透孔を塞ぐ能力が劣る恐れがあり、120%より大きいと、前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記フランジ付き紙容器50の胴部51との干渉が強くなり、容器の成形に悪影響が生じる虞れがある。
また、前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅を、前記偶数番目の縁片上部15の幅より0.5mm大きい幅から2mm大きい幅にすることが望ましい。0.5mmより小さいと透孔を塞ぐ能力が劣る恐れがあり、2mmより大きいと、前記偶数番目の縁片折り返し部17と前記フランジ付き紙容器の胴部51との干渉が強くなり、容器の成形に悪影響が生じる虞れがある。
また、前記奇数番目の縁片折り返し部16のフランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端の側辺37と、前記側辺37に相対する前記偶数番目の縁片折り返し部17をフランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端の側辺47との間隔(すき間)が、0.2mm以上3mm以下とすることが望ましい。
フランジ付き紙容器50が成形されフランジ52をなした際には、前記奇数番目の縁片折り返し部16と前記偶数番目の縁片折り返し部17とのすき間が小さい方が良い。すき間が小さいことで、フランジ52においてブランク10の積層体が2枚になっている領域が増大することになりフランジ52の強化になる。また、すき間が小さいことから外観性も向上する。
前記すき間が3mmを超えるとフランジの強度低下が顕著になってしまう。また、前記すき間を0.2mm未満にすると、フランジ付き紙容器50を組み立てる際の誤差で、前記奇数番目の縁片折り返し部16と前記偶数番目の縁片折り返し部17が重なってしまう虞れがある。重なった部分の厚みが大きくなり、フランジの厚みの均一性が劣ると、蓋材を接合した際の安定性に欠ける。また、重なって上側になった縁片折り返し部の側辺が顕著になるため、そこに段差ができて、引き剥がす切っ掛けとなる虞れがある。
図10は、前記奇数番目の縁片折り返し部16の幅が前記奇数番目の縁片上部13の幅の約50%であり、前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅が前記偶数番目の縁片上部15の幅の約50%であるブランク10を組み立てている途中の図であり、それぞれの前記縁片折り返し部16、17を折り曲げて、それぞれの前記縁片上部13、15に接合する直前の段階である。
図11は、図10の加工工程を進め、矩形状の紙容器が完成後の前記フランジ付き紙容器50の偶数番目の側面及びその両端コーナー部の拡大図である。
前記偶数番目の縁片折り返し部17の幅が短いことから、前記フランジ付き紙容器50のフランジ52の集合点A及びBには到達しないので透孔を塞ぐ機能は有さないが、ブランク10の素材が2枚に重ねられることから、フランジ52は強化される。透孔が問題ならない用途や、透孔が別の手段で塞がれる場合(例えば封止材などによる処理)に、ブランクの材料が削減できて有効である。
前記縁片折り返し部による前記フランジ52の強化のためには、少なくとも前記縁片折り返し部に幅は、相対する縁片上部の幅の50%以上の幅であることが望ましい。
なお、図11では、前記奇数番目の縁片折り返し部16と前記偶数番目の縁片折り返し部17の双方の幅が、前記奇数番目の縁片上部13の幅及び前記偶数番目の縁片上部15の幅の約50%としたが、フランジ強度の要求が高くない場合は、どちらか一方の縁片折り返し部の幅のみを、相対する縁片上部の幅の50%以上としてもよい。
図12は、図7のフランジ付き紙容器50の偶数番目の側面及びその両端部の拡大図であり、底面板が八角形状の前記フランジ付き紙容器50のフランジ52を下面側から見ている。前記フランジ付き紙容器50を組み立てている途中の図であり、それぞれの縁片折り返し部16、17を折り曲げて、前記縁片上部13、15に接合する直前の段階である。
図13は、図12より加工工程を進め、それぞれの縁片折り返し部16、17を折り曲げて、前記縁片上部13、15に接合して、前記フランジ付き紙容器50が完成した状態である。
透孔を塞ぐ作用効果については、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じであるので、説明を割愛する。
接合縁片122の幅は、前記偶数番目の縁片上部15の幅より狭くすることが望ましい。これは上面側から見て、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46と、前記接合縁片122が重ならないようにすることで、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46を谷折りする際に、前記偶数番目の縁片折り返し部17を円滑に折り曲げることができるからである。
前記接合縁片122の幅は、前記偶数番目の縁片上部15の幅より0.5mmから2mm狭くすることが望ましい。この数値が0.5mmより小さいと、フランジ付き紙容器50の組み立て精度が劣った場合には、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46と、前記接合縁片122が重なってしまい、前記偶数番目の縁片折り返し部17の折り曲げに支障が出る虞れがある。また、この数値が3mmより大きければ、有効な接合面積を得ることができずに、前記接合縁片122と、前記偶数番目の縁片上部15の接合力が劣ってしまう。
ここで、ブランク10の材質について説明する。ブランク10は紙を主体とした紙基材層の片面、若しくは両面に熱可塑性樹脂層を設けた積層体である。紙は、白ボール、マニラボール、カップ原紙、カード紙、アイボリー紙等の板紙が使用される。食品容器に用いられる紙は、再生紙を含まないものが望ましい。紙の坪量は、容器サイズや用途により適宜決定されるが、150〜400g/m2のものを使用するのが好ましい。150g/m2を下回ると容器の剛度が小さいため変形しやすくなる。また、400g/m2を超えると、ブランク10の厚みが増すため、罫線での折り曲げ時に、罫割れが発生しやすくなる。また、紙の過剰な坪量はコストアップ要因となる。
また、中間層には、必要に応じて、フィルム層を設けてもよい。
フランジ付き紙容器50に水蒸気バリア性や酸素バリア性を要求する場合には、ガスバリア層として、フィルム層として、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデンフィルム(PVDC)、ポリビニルアルコールフィルム(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレートフィルム等のガスバリア性フィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルム等に酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンコーティング、水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜や金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層などのガスバリアコーティング層を用いることができる。
紙基材層の両面に備えられた熱可塑性樹脂層は、前記フランジ付き紙容器50を容器形状に保形するために必要箇所を接合することと、及び必要箇所の接合を充分に行い内容物の漏れを防止する役割を有する。本実施形態のフランジ付き紙容器50では、内容物の漏れを防止するためのフランジ付き紙容器の胴部51の接合は不要であるが、フランジ52の部材同士は充分に接合して、内容物の漏れを防止しなくてはならない。前記熱可塑性樹脂層の材料としては、ポリエチレン系樹脂が好ましく、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマ−樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、ポリエチレン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などが例示でき、必要に応じて、適宜に添加剤を加えても良い。又はLDPE/MDPE/LDPE、LDPE/HDPE/LDPEからなる多層構成のものが使用されてもよい。
また、耐熱性が求められる場合は、熱可塑性樹脂層をポリプロピレンとすることができ、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン及び上記樹脂からの2種、又は3種のブレンド樹脂を使用することができる。また、上記の単体樹脂又はブレンド樹脂に、容器の加工を容易にするために、前段落に記載のポリエチレン系樹脂をブレンドすることができる。容器の加工工程とは、例えば紙基材層に熱可塑性樹脂層をコートする工程や、容器を組み立てる工程である。
前記ポリエチレン系樹脂の添加量は、5重量%から50重量%が望ましい。5重量%未満であると加工性の向上は望めず、50重量%を超えると耐熱性の低下が見られる。
ポリプロピレンよりも高い耐熱性を求められる用途、例えば、油分の多い内容物の加温や、容器のままで電子レンジや熱風式オーブンにて調理される用途に対しては、紙基材層にラミネートする表面樹脂層を、より融点の高い樹脂を用いてもよい。上記の樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリメチルペンテン樹脂(TPX)等を用いることができる。
本実施形態のフランジ付き紙容器50は、紙カップと違い糸尻部を有さないため、紙カップのように電子レンジ調理時に糸尻部が発熱し焦げが生じることがない。このような特性を持つことから、表面樹脂層をより耐熱性のある樹脂を用いることで、より電子レンジ調理の適性がある紙容器となる。
前記ブランク10の積層体の積層方法としては、各種の接合方法が用いられるが、好適には紙を主体とした基材層の両面若しくは片面に、溶融した熱可塑性樹脂をコートする押出コート法が望ましい。紙基材層にフィルムを貼り合せる場合は、ドライラミネート法、押出コート法など加工材料に適した方法が選択される。
上記の工程で熱可塑性樹脂層がコートされた前記ブランク10の原反は、抜き工程に送られて、前記ブランク10の形状に抜かれる。抜き方法は、トムソン抜き方式、ロータリーダイカット方式、CADカット方式、レーザーカット方式、ドルスラー方式など公知の抜き方法で抜かれる。前記抜き方法は、生産数量、生産速度、品質要求、コストなどを考慮したうえで、適宜に選定される。抜かれたブランク10は、方向を揃えて積み重ねられて保管される。
前記ブランク10から本実施形態のフランジ付き紙容器50を組み立てるには、前記奇数番目の側面板12と偶数番目の側面板14とを折り曲げて中空容器状とする。そして、前記奇数番目の折り込み接合板121の側辺34(奇数番目の側面板12と反対側)と、前記偶数番目の折り込み接合板141の側辺44(偶数番目の側面板14と反対側)は共通する側辺であり、夫々の前記折り込み接合板の側辺34、44を山折り線として山折りして、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近の内面同士を、前記奇数番目の側面板12の側辺33から前記偶数番目の側面板14の側辺43に渡り連続的にヒートシールさせる。
このようにすることで、重ね合わせた前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141における、前記奇数番目の折り込み接合板121のブランク10の外縁側にある切り込み123と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142を経由して、内容物が漏れることを防止できる。
次に、前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141をヒートシールにより重ね合わせた状態で、前記偶数番目の折り込み接合板141が前記偶数番目の側面板14の外面側に相対するようにして、前記偶数番目の側面板14側に折り曲げる。前記奇数番目の縁片上部13と偶数番目の縁片上部15と接合縁片122をそれぞれ谷折りにして、ヒートシールされた前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141とを前記偶数番目の側面板14へ重ね合わせる。
すると、前記接合縁片122の上面と、前記偶数番目の縁片上部15の下面とが相対するようになり、前記接合縁片122の上面と前記偶数番目の縁片上部15の下面とがヒートシールされる。また、前記奇数番目の側面板12と前記偶数番目の側面板14とを折り曲げて相互の側辺同士を揃えるようにすることにより、前記奇数番目の縁片上部13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片上部15の端部151の下面が相対し、前記奇数番目の縁片上部13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片上部15の端部151の下面とがヒートシールされる。
さらに、前記奇数番目の縁片上部13の外辺36を谷折りして、前記奇数番目の縁片折り返し部16を折り返すことにより、前記奇数番目の縁片折り返し部16の下面と、前記奇数番目の縁片上部13の下面とが相対して、ヒートシールされる。
また、前記偶数番目の縁片上部15の外辺46を谷折りして、前記偶数番目の縁片折り返し部17を折り返すことにより、前記偶数番目の縁片折り返し部17の下面と、前記接合縁片122の下面と前記奇数番目の縁片上部の端部131の下面及び前記偶数番目の縁片上部15の下面が相対する。そして、前記偶数番目の縁片折り返し部17の下面と、前記接合縁片122の下面と前記奇数番目の縁片上部の端部131の下面及び前記偶数番目の縁片上部15の下面がヒートシールされる。上記のような手順により、周回状に連続し、かつ折り縁片返し部により補強されたフランジ52を備え、上面が開口部とされたフランジ付き紙容器50が組み立てられる。
なお、上記のフランジ付き紙容器50の組み立て方法では、各箇所に接合工程を有する。前記ブランク10の積層体の層構成として、表裏の両面に熱可塑性樹脂層を設けている場合の接合方法は、ヒートシールが望ましい。ヒートシールの方法としては、熱風を吹きかけて加圧する方法、高温のヒーターバーを押し当てる方法、超音波溶着法、高周波溶着法、赤外線により加熱して加圧する方法、およびその他の公知の方法から適宜選択される。
また、前記ブランク10の積層体は、両面に熱可塑性樹脂層を設けずに、片面に熱可塑性樹脂層を設けてもよい。熱可塑性樹脂層を設ける面であるが、前記フランジ付き紙容器50の内面に設けてもよいし、外面に設けてもよい。内容物の滲出防止に主眼を置くならば内面に設ければよく、外部からの滲入や容器外面の結露などを防止することが主眼であれば、外面に設ければよい。
片面に熱可塑性樹脂層を設けた場合は、接合界面が紙基材層と熱可塑性樹脂層の組み合わせになる場合があり、この場合、熱可塑性樹脂層の材質によっては、そのまま未処理で接合できる場合もあるが、未処理では接合できない場合は、紙基材層への表面処理や、接着剤を用いた接合を行う。また、接合界面が紙基材層同士になる箇所は、接着剤を用いて接合することができる。紙容器の密封性の要求が低く、かつ保形性への寄与も低い箇所ならば、未接合としてもよい。
両面ともに熱可塑性樹脂層を用いない場合は、すべての接合界面が、熱溶着できない層の組合せになるので、各表面層への表面処理や、接着剤を用いた接合を行う。
六角形状のフランジ付き紙容器、及び八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの形状の構成や、紙容器の組み立て方は、以前に説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じであるので説明は割愛する。
また、六角形状のフランジ付き紙容器、及び八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの材質や製造方法については、以前に説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。
また、六角形状のフランジ付き紙容器、及び八角形状のフランジ付き紙容器の組み立て方法については、以前に説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。
底面板11の角数が偶数であり、かつ内角の大きさが同一の場合は、前記フランジ付き紙容器50の対向辺は平行となる。
また、前記ブランク10の各構成要素(板や辺など)において、上下方向及び左右方向が対称になるので、成形したフランジ付き紙容器50の形状も対称となり、安定した外観となる。
以上に説明した通り、本発明のフランジ付き紙容器は縁片折り返し部を折り返すことによりフランジの強化を図ることができる。
また、フランジの外縁が、ブランクの積層体を折り返した縁となるため、ブランクの断面が露出しない。そのため、フランジの縁から液体等が浸透しないので、フランジ付き紙容器の強度の低下を少なくすることができる。
さらに、フランジに透孔を生じさせないので、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの透孔から漏れることがなく、密封性の優れるフランジ付き紙容器を提供することをできる。
本発明のフランジ付き紙容器は、即席麺、うどん、パスタ、グラタン、各種丼、チルド食品、冷凍食品、冷菓、菓子等の食品や、芳香剤、洗剤、ワックス、整髪料等の非食品の包装に使用される紙容器であって、蓋材を取り付けることができるように上方開口縁に外向きフランジを一体に有しているフランジ付き紙容器に適用できる。
10 ブランク
11 底面板
12 奇数番目の側面板
121 奇数番目の折り込み接合板
122 接合縁片
124 接合縁片の外縁
13 奇数番目の縁片上部
131 奇数番目の縁片上部の端部
132 奇数番目の縁片上部の切り込み
133 奇数番目の折り込み接合板の外縁
14 偶数番目の側面板
141 偶数番目の折り込み接合板
142 偶数番目の折り込み接合板の外縁
15 偶数番目の縁片上部
151 偶数番目の縁片上部の端部
152 偶数番目の縁片上部の端部の外縁
16 奇数番目の縁片折り返し部
17 偶数番目の縁片折り返し部
18 偶数番目の縁片折り返し部の突起部
31 奇数番目の底面板側辺
32 奇数番目の側面板の外辺
33 奇数番目の側面板の側辺
34 奇数番目の折り込み接合板の側辺(奇数番目の側面板と反対側)
35 奇数番目の折り込み接合板の外辺
36 奇数番目の縁片上部の外辺
37 奇数番目の縁片折り返し部の側辺
38 奇数番目の縁片折り返し部の外辺
41 偶数番目の底面板側辺
42 偶数番目の側面板の外辺
43 偶数番目の側面板の側辺
44 偶数番目の折り込み接合板の側辺(偶数番目の側面板と反対側)
46 偶数番目の縁片上部の外辺
47 偶数番目の縁片折り返し部の側辺
48 偶数番目の縁片折り返し部の外辺
49 偶数番目の縁片折り返し部の突起部の内側の辺
50 フランジ付き紙容器
51 胴部
52 フランジ
60 ブランク
61 底面板
62 第1側面板
621 第1折り込み接合板
622 接合縁片
623 封鎖部
624 接合縁片外縁
625 分離封鎖部
63 第1縁片
631 第1半島状片
632 第1半島状片切り込み
633 分岐した切り込み
64 第2側面板
641 第2折り込み接合板
642 第2折り込み接合板外縁
65 第2縁片
651 第2半島状片
652 第2半島状片外縁
66 突起片
71 底面板第1側辺
72 第1側面板外辺
73 第1側面板側辺
74 第1折り込み接合板側辺(第1側面板と反対側)
75 第1折り込み接合板外辺
81 底面板第2側辺
82 第2側面板外辺
83 第2側面板側辺
84 第2折り込み接合板側辺(第2側面板と反対側)
90 フランジ付き紙容器
91 胴部
92 フランジ

A 奇数番目の側面板集合点
B 偶数番目の側面板集合点
E 偶数番目の縁片折り返し部の突起内側の辺と、偶数番目の縁片折り返し部外辺との交点
F 奇数番目の底面板側辺と偶数番目の底面板側辺の交点
L 第1側面板集合点
M 第2側面板集合点
θE 偶数番目の縁片折り返し部の突起内側の辺と、偶数番目の縁片折り返し部外辺とが成す角度
θF 偶数番目の縁片折り返し部の突起内側の辺と、偶数番目の縁片折り返し部外辺とが成す角部に最も近くにある底面板の角部の角度
θG 成形した紙容器のフランジ近傍において、奇数番目の側面板と奇数番目の折り込み接合板とが成す角度


Claims (9)

  1. フランジ付き紙容器用のブランクにおいて、
    前記ブランクは、4以上の偶数個の角部を有するn角形状の底面板を備え、
    前記底面板のn個の辺の一つを1番目の底面板側辺とし、前記1番目の底面板側辺の一方の方向に隣接する前記底面板の辺を2番目の底面板側辺とし、以降順次、3番目の底面板側辺からn番目の底面板側辺とし、
    奇数番目の底面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して奇数番目の側面板が連設され、偶数番目の底面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して偶数番目の側面板が連設され、
    前記奇数番目の側面板の前記ブランクの周方向の両側に位置する側辺のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板の一方の辺を備え、
    前記偶数番目の側面板の前記ブランクの周方向の両側に位置する側辺のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板の一方の辺を備え、
    前記奇数番目の折り込み接合板の前記ブランクの周方向に配置される他方の側辺と、前記偶数番目の折り込み接合板の前記ブランクの周方向に配置される他方の側辺とが、山折り線となる共通の側辺をなし、
    前記奇数番目の折り込み接合板のそれぞれは、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側の前記奇数番目の折り込み接合板の外辺に谷折り線を介して接合縁片が連設され、
    前記奇数番目の側面板のそれぞれには、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある前記奇数番目の側面板の外辺には、谷折り線を介して奇数番目の縁片上部が連設され、
    前記奇数番目の縁片上部の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される前記奇数番目の縁片上部の端部が設けられ、
    前記偶数番目の側面板の前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある前記偶数番目の側面板の外辺には、谷折り線を介して偶数番目の縁片上部が連設され、
    前記偶数番目の縁片上部の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される前記偶数番目の縁片上部の端部が設けられ、
    前記奇数番目の縁片上部のそれぞれには、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある前記奇数番目の縁片上部の外辺に谷折り線を介して、奇数番目の縁片折り返し部が連設され、
    前記偶数番目の縁片上部のそれぞれには、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある前記偶数番目の縁片上部の外辺に谷折り線を介して、偶数番目の縁片折り返し部が連設されることを、特徴とするフランジ付き紙容器用のブランク。
  2. 前記ブランクの内側から外側方向の幅において、前記奇数番目の縁片折り返し部の幅が、前記奇数番目の縁片上部の幅の50%以上であり、かつ120%以下であることを特徴とする請求項1に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  3. 前記ブランクの内側から外側方向の幅において、前記偶数番目の縁片折り返し部の幅が、前記偶数番目の縁片上部の幅の大きさの50%以上であり、かつ120%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  4. 前記偶数番目の縁片折り返し部の両端からブランクの外側方向に突出した突起部が延出され、
    前記偶数番目の縁片折り返し部の両端の側辺の前記ブランクの外側方向の端点から、前記ブランクの内側方向に向かう前記突起部の突起部内側の辺と、前記偶数番目の縁片折り返し部の外縁である外辺とが成す角部Eの角度θEと、前記底面板の角部のうち、前記角部Eに最も近い位置にある前記底面板の角部Fの角度θFが、略同じであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフランジ付き紙容器用ブランク。
  5. 前記フランジ付き紙容器を組み立てる際に、
    前記偶数番目の縁片折り返し部及び/又は前記偶数番目の縁片折り返し部の突起部が、
    前記奇数番目の縁片上部と前記偶数番目の縁片上部の接合部付近において、
    前記奇数番目の縁片上部の端部の切り込みの前記ブランクの内方の端点と、前記奇数番目の側面板の側辺の山折り線と、前記奇数番目の側面板の外辺の谷折り線との集合点Aと、
    前記偶数番目の縁片上部の端部の外縁と、前記偶数番目の折り込み接合板の外縁の交点である集合点Bとが重なる、又は接近することにより生じる虞れがある透孔を、塞ぐことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  6. 前記ブランクの内側から外側方向の幅において、前記偶数番目の縁片折り返し部の幅が、前記偶数番目の縁片上部の幅の105%以上であり、かつ120%以下であることを特徴とする請求項5に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載するフランジ付き紙容器用ブランクを組み上げて形成されるフランジ付き紙容器。
  8. 前記偶数番目の縁片折り返し部の両端からブランクの外側方向に突出した突起部が延出され、
    前記偶数番目の縁片折り返し部の両端の側辺の前記ブランクの外側方向の端点から、前記ブランクの内側方向に向かう前記突起部の突起部内側の辺と、前記偶数番目の縁片折り返し部の外縁である外辺とが成す角部Eの角度θEと、
    前記フランジ付き紙容器のフランジ近傍において、奇数番目の側面板と奇数番目の折り込み接合板とが成す角度θGが、略同一であることを特徴とする請求項7に記載のフランジ付き紙容器。
  9. 前記奇数番目の折り返し部の前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端の側辺と、前記側辺に相対する前記偶数番目の縁片折り返し部のフランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端の側辺との間隔が、0.2mm以上3mm以下であることを特徴とする請求項7又は8に記載のフランジ付き紙容器。
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