JP7358788B2 - フランジ付き紙容器、及びそのブランク - Google Patents

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Description

本発明は、即席麺、うどん、パスタ、グラタン、各種丼、チルド食品、冷凍食品、冷菓、菓子等の食品や、芳香剤、洗剤、ワックス、整髪料等の非食品の包装に使用される紙容器であって、蓋材を取り付けることができるように上方開口縁に外向きフランジを一体に有しているフランジ付き紙容器、及びそのブランクに関するものである。
従来から、特許文献1に開示されているような形状をした一枚のブランクからなる上面開口とした矩形状のフランジ付き紙容器があり、この紙容器のフランジの上面に蓋材を被せてその蓋材周辺とフランジとをヒートシールすることで、各種食品の包装用として使用されている。
さらに、従来の矩形状のフランジ付き紙容器のフランジを形成するにあたり、矩形状の角部に位置するフランジに構造上の欠陥である透孔が生じるが、この透孔を塞ぐための発明が提示されている。なお、透孔はブランクの上面から下面まで貫通しており、内容物が前記透孔を通って滲出する虞れがある。
特許文献1の発明を図15から図17を用いて、説明する。なお、図面は左右対称のため、符号が右半分にのみ記載している。
まず、フランジ付き紙容器90を得るブランクについて説明する。図15は前記フランジ付き紙容器90用のブランク60を示していて、図16は図15のブランク60のコーナー部の拡大図である。矩形状の底面板61の相対向する二つの底面板第1側辺71にそれぞれ山折り線を介して第1側面板62が連設され、前記第1側面板62の前記底面板61とは反対側である第1側面板外辺72に、谷折り線を介してフランジの構成部材である第1縁片63が連設されている。前記第1縁片63の左右端(第1縁片63の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第1縁片63の長手方向)に延出する第1舌片631が設けられている。
上記第1側面板62の左右の第1側面板側辺73(容器形態での第1側面板62の幅方向に対向する辺)にはそれぞれ山折り線を介して逆三角形状の第1折り込み接合板621が連設され、前記第1折り込み接合板621の底面板61とは反対側となる第1折り込み接合板外辺75には谷折り線を介して接合縁片622が連設されている。
接合縁片622は切り込みを介した状態で前記第1舌片631と同一平面を形成している。そして、前記第1舌片631を、前記接合縁片622と前記第1折り込み接合板621とから分ける切り込みの切り込み端が、前記第1側面板62の第1側面板側辺73の山折り線と前記第1側面板62の第1側面板外辺72の谷折り線と前記第1折り込み接合板621の第1折り込み接合板外辺75の谷折り線との集合点Lまで達している。この切り込みによって、前記第1舌片631が製函時に前記接合縁片622と前記第1折り込み接合板621とから分離する。
また、上記底面板61の他の相対向する二つの底面板第2側辺81にはそれぞれ山折り線を介して第2側面板64が連設され、前記第2側面板64の底面板61とは反対側である第2側面板外辺82には谷折り線を介してフランジの構成部材である第2縁片65が連設されている。前記第2縁片65の左右端(第2縁片65の長手方向に対向する端部)にはそれぞれ横方向(第2縁片65の長手方向)に延出する第2舌片651が設けられている。
そして製函時に、前記第1側面板62の第1側面板側辺73の山折り線の上部と前記第2側面板64の第2側面板側辺83の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Lに集合点Mが重なった状態)で、谷折りされた前記第1縁片63の第1舌片631の上面に、前記第2縁片65の第2舌片651の下面を重ねてヒートシールを行なえば、前記第1舌片631の切り込み端が及んでいる集合点Lで微細な透孔が生じていたとしても、この部分が、第2側面板64の第2側面板側辺83の谷折り線の上部である集合点Mの部分で覆われる形となる。
さらに、前記第2舌片651の各々の第2側面板64側の端部に突起片66が一体に設けられている。そして、前記突起片66は、製函後では前記第1舌片631が連続している前記第1縁片63の上面の上の領域のみに位置するように設けられており、前記第1側面板62と前記第1縁片63との間の谷折り線の折れ曲がり部分にかかることがないように設けられている。
ブランク60を構成する包装材料はその両面がヒートシール性を備える熱可塑性樹脂層であるため、前記第1縁片63の上面と前記突起片66の下面が対面した状態でヒートシールを行なえば、前記第1縁片63のヒートシール領域内で前記突起片66がヒートシールされることとなる。そして、この場合、前記突起片66は前記第1側面板62と前記第1縁片63との間の谷折り線の部分を跨ぐことがないため、前記突起片66は折り曲がることなく平板状態のままで前記第1縁片63に接着される。
ブランク60からフランジ付き紙容器90を得るための組み立ては次のようにして行う。すなわち、前記第1側面板62、第2側面板64を折り曲げてトレー状に組み立て、前記第1折り込み接合板621と第2折り込み接合板641の内面同士を接着させる。次に、接着させた前記第1折り込み接合板621と第2折り込み接合板641を第2側面板64側に折り曲げる。これとともに前記第1縁片63、第2縁片65、接合縁片622をそれぞれ谷折りして、接着された前記第1折り込み接合板621と第2折り込み接合板641を、前記第2側面板64へ重ね合わせることにより、前記接合縁片622の上面とこの上に重なっている前記第2縁片65の下面とが相対し、この相対する前記接合縁片622と第2縁片65とをヒートシールするとともに、前記第1側面板62と第2側面板64との折り曲げにより前記第1舌片631の上面と第2舌片651の下面とが相対していて、前記第1舌片631と第2舌片651とをヒートシールして、前記第1縁片63と第2縁片65とが連続してなるフランジ92が形成されて、フランジ付き紙容器90が組み上がる(図17参照)。
フランジ付き紙容器90のフランジ92における各コーナーでは、前記第1舌片631の上に、第2舌片651が重ね合わされてヒートシールにて接着されており、上述したように前記第1側面板62の第1側面板側辺73の山折り線の上部である集合点Lに、前記第2側面板64の第2側面板側辺83の谷折り線の上部である集合点Mが密に重なる状態となった紙容器が得られているものである。また、前記突起片66はこのフランジ付き紙容器90でのフランジ92を形成するヒートシール時に、前記第1縁片63の上面にヒートシールにて熱溶着されて、上述したように前記第1側面板62側にかかることなく前記第1縁片63のヒートシール面の領域内のみに位置して、このフランジ付き紙容器90が組み上げられている。
特許第5743618号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、容器の内容物が粉体物や、粘性物など流動しにくい物であれば漏れないが、液体の場合は漏れる虞れがある。
すなわち、紙容器組み立て装置でフランジ付き紙容器90が組み立てられる際、前記底面板61に連設される第1側面板62と第2側面板64とが山折り線の位置から折り起こされる過程で、容器の組み立て精度やブランクの品質のバラツキなどの要因により、前記第1側面板62の第1側面板側辺73での山折り線上部と、前記第2側面板64の第2側面板側辺83での谷折り線上部とが所定の位置で重なり合わずに、若干離れた状態で紙容器の組み立てが進むことがある。そして上記の状態でブランク60のヒートシールが行なわれてしまう。その結果、前記第2舌片651に位置する前記突起片66が、前記集合点Lから離れて浮いた状態となることがある。
また、突起片66の大きさや形状が規定されていないことから、蓋材と突起片66との間に隙間が生じるのを防止できるという効果が確実ではなく、フランジ92の集合点Lでの微細な透孔からの内容物の漏れ出しの問題が解決できない。
さらに、フランジ付き紙容器90を上部から俯瞰した際に、前記突起片66にて前記フランジ92の集合点Lの透孔が塞がれていても、その塞ぐ面積が充分な大きさではない場合や、または浸透力ある内容物の場合は、前記突起片66のブランク60の端面を通じて、内容物が滲出することがある。
本発明は上記の状況を鑑みてなされたものであり、従来のフランジ付き紙容器におけるフランジの集合点L及び集合点Mに生じる虞れがある透孔を確実に塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点L及び集合点Mに生じる虞れがある透孔から漏れることがないフランジ付き紙容器を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様によって、上記の課題を解決した。
すなわち、本実施形態の第一の態様は、フランジ付き紙容器50用のブランク10において、
前記ブランク10は、4以上の偶数個の角部を有する多角形状の底面板11を備え、
前記底面板11のn個の辺の一つを1番目の底面板側辺31とし、前記1番目の底面板側辺31の一方の方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41とし、以降順次、3番目の底面板側辺31からn番目の底面板側辺41とし、
奇数番目の底面板側辺31のそれぞれに、山折り線を介して奇数番目の側面板12が連設され、偶数番目の底面板側辺41のそれぞれに、山折り線を介して偶数番目の側面板14が連設され、
前記奇数番目の側面板12の前記ブランク10の周方向の両側に位置する側辺33のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板121の一方の辺を備え、
前記偶数番目の側面板14の前記ブランク10の周方向の両側に位置する側辺43のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板11の角部に対して逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板141の一方の辺を備え、
前記奇数番目の折り込み接合板121のそれぞれの、前記ブランク10の周方向に配置される他方の側辺34と、前記偶数番目の折り込み接合板141のそれぞれの、前記ブランク10の周方向に配置される他方の側辺44とが、山折り線となる共通の側辺をなし、
前記奇数番目の折り込み接合板121のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側の外辺35に谷折り線を介して接合縁片122が連設され、
前記奇数番目の側面板12のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある外辺32には、谷折り線を介して奇数番目の縁片13が連設され、
前記奇数番目の縁片13のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される端部131が、前記接合縁片122と切り込み132を介して連設され、
前記偶数番目の側面板14のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある外辺42には、谷折り線を介して偶数番目の縁片15が連設され、
前記偶数番目の縁片15のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向の両端から延出される端部151が設けられ、
それぞれの前記切り込み132の一部分は前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、曲げられた前記切り込み132の一部分と前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35の間に封鎖部123を備えたことを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、フランジ付き紙容器50におけるフランジの集合点A及び集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点A及び集合点Bに生じる虞れがある透孔から漏れることが少ないフランジ付き紙容器50のブランク10を提供することができる。
本実施形態の第二の態様は、前記切り込み132と前記折り込み接合板121の外辺35の間の封鎖部123の幅が、0.5mm以上3mm以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記封鎖部123の形状が適切であるため、フランジ付き紙容器50におけるフランジの集合点A及び集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点A及び集合点Bに生じる虞れがある透孔から漏れることが少ない。また、ブランク10からフランジ付き紙容器50を成形する際にブランクが損傷しにくく、組み立ても容易である。
本実施形態の第三の態様は、前記切り込み132の前記奇数番目の側面板12に近い方の終端部Cは、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線と接するか交わる位置、もしくは接する直前の位置であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記切り込み132の終端部Cの位置が適切であるために、適切な形状(帯形状)の封鎖部123を形成することができて、フランジ付き紙容器50におけるフランジの集合点A及び集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの集合点A及び集合点Bに生じる虞れがある透孔から漏れることが少ない。
本実施形態の第四の態様は、前記切り込み132の前記奇数番目の側面板12に近い方の終端部Cは、前記フランジ付き紙容器50の外側方向に曲がっていることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記切り込み132に外部から力が加わり、前記切り込み132が開かれるように損傷した際に、前記終端部Cは前記ブランク10の外周に向かって亀裂が生じる。前記亀裂が内側に進行しないことから、前記切り込み132が集合点Aに近づくことがなく内容物の密封性を損なう虞れが少ない。
本実施形態の第五の態様は、前記切り込み132の前記奇数番目の側面板12に近い方の終端部Cは、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線より前記接合縁片122の方向で離れた屈曲点Eで前記フランジ付き紙容器50の内側方向に曲がり、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35と接するか交わる位置、もしくは接する直前の位置であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記切り込み132の終端部C付近で屈曲点Eを有するため、前記切り込み132に外部から力が加わり、前記切り込み132が開かれるようになった際、前記屈曲点Eの折り曲がりの角度が開くことで、外部の力を分散して吸収するために、前記切り込み132の損傷が生じにくい。そのため前記切り込み132が集合点Aに近づくことがなく内容物の密封性を損なう虞れが少ない。
本実施形態の第六の態様は、前記切り込み132の前記奇数番目の側面板12に近い方の終端部Cと、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が、0.5mm以上5mm以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、フランジ付き紙容器50を成形する際に、引き伸ばす力がかかる前記奇数番目の側面板12の側辺33の延長線と、損傷が伝播しやすい切り込み132とが離間するため、前記切り込み132が損傷しにくくなることから、内容物の密封性を損なう虞れが少ない。
本実施形態の第七の態様は、前記切り込み132の前記奇数番目の側面板12に近い方の終端部Cの位置より、前記切り込み132に沿って反対側に戻った分岐点Fから前記奇数番目の折り込み接合板121方向に分岐する切り込み133を備え、前記分岐する切り込み133の終端部Dは前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35と接するか交わる位置、もしくは接する直前の位置であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記切り込み132から分岐する切り込み133が前記切り込み132に外部から力が加わり、前記切り込み132が開かれるようになった際、前記分岐する切り込み133も開くことで、外部の力を分散して吸収するために、2つの前記切り込み132、133の損傷が生じにくい。そのため、2つの前記切り込み132、133が集合点Aに近づくことがなく内容物の密封性を損なう虞れが少ない。
本実施形態の第八の態様は、前記第七の態様において、前記分岐する切り込み133の分岐点Fの位置と、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が、1mm以上5mm以下であることを特徴としている。
本実施形態の態様によれば、前記分岐点Fと、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が適切な距離であるために、前記切り込み132および前記分岐する切り込み133に外部から力が加わった際に、損傷が生じにくい。
本実施形態の第九の態様は、前記第一から第八の態様におけるフランジ付き紙容器のブランク10を組み上げて形成されるフランジ付き紙容器50であることを特徴としている。
本実施形態の態様について、さらに説明すると、前記フランジ付き紙容器50のブランク10から、前記側面板12、14のそれぞれを折り曲げて中空容器状に組み立て、前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141とを重ね合わせ、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近とを、前記奇数番目の側面板12の側辺33から前記偶数番目の側面板14の側辺43に渡り接合して、この重ね合わせた二枚の接合板121、141をさらに前記偶数番目の側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせ、前記奇数番目の縁片13と偶数番目の縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされて、二枚の前記接合板121、141を前記偶数番目の側面板14へ重ね合わせることにより相対する前記奇数番目の縁片13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片15の端部151の下面とが接着され、前記接合縁片122の下面と、前記奇数番目の縁片13の端部131の下面、及び前記偶数番目の縁片15の下面が相対し、接合されることによりフランジ52をなしたフランジ付き紙容器50である。
本実施形態の態様によれば、従来の紙容器のフランジのコーナー部の集合点に生じる虞れがある透孔を塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物が前記フランジのコーナー部の集合点から漏れることが少なくなる。
本発明によれば、従来の紙容器のフランジのコーナー部の集合点に生じる虞れがある透孔を塞ぐことができ、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物が前記フランジのコーナー部の集合点から漏れることが少ないフランジ付き紙容器を提供することができる。
第一の態様の第1の切り込み形態を備える矩形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図1の矩形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 第四の態様の第2の切り込み形態を備える矩形状のフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。 第五の態様の第3の切り込み形態を備える矩形状のフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。 第七の態様の第4の切り込み形態を備える矩形状のフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。 第一の態様の矩形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。 図6の矩形状のフランジ付き紙容器のコーナー部の拡大図である。 第一の態様の六角形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図8の六角形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 第一の態様の六角形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。 第一の態様の八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図11の八角形状のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 第一の態様の八角形状のフランジ付き紙容器の斜視図である。 図13の八角形状のフランジ付き紙容器のコーナー部を下側から見た拡大図 従来技術にかかるフランジ付き紙容器のブランクの図である。 図15のフランジ付き紙容器のブランクのコーナー部の拡大図である。 従来技術にかかるフランジ付き紙容器の斜視図である。
以下、本発明にかかる実施形態について、図面を用いて更に詳しく説明する。但し、本発明はこれら具体的に例示された形態や、各種の具体的に記載された構成に限定されるものではない。
なお、各図面においては、分かり易くする為に、部材の大きさや比率を変更または誇張して記載することがある。また、見やすさの為に説明上不要な部分や繰り返しとなる符号は省略することがある。
図1は第一の態様の矩形状のフランジ付き紙容器50のブランク図である。底面板11は矩形状であるので、組み上がった前記フランジ付き紙容器50を開口面の上から観察すると、矩形状の容器(図6参照)が観察される。
図1は、フランジ付き紙容器50を組み立てる前のブランク10を示す図面である。図1は上下左右対称であるので、符号は右半分にのみ記載している。
なお、図1に示した奇数番目の縁片13の端部131の切り込み132の1つの形態(第1の切り込み形態)であり、本実施形態では前記切り込み132は第1の切り込み形態の他、第2の切り込み形態、第3の切り込み形態、第4の切り込み形態がある。
また、図2は図1のコーナー部の拡大図である。図1の四つのコーナー部は同一形状であり、図2はそのうち1つのコーナー部を拡大している。
なお、図1に示したブランク10は底面板11が矩形状であるが、六角形状、八角形状など偶数の個数の角部を有する多角形状に展開できる。
矩形状の前記フランジ付き紙容器50においては、矩形状の底面板11の四つの辺の一つを1番目の底面板側辺31として、前記1番目の底面板側辺31の反時計回りの方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41として、3番目(奇数番目)の底面板側辺31、4番目(偶数番目)の底面板側辺41としている。前記4番目の底面板側辺41は、前記1番目の底面板側辺31と隣接し、底面板11の矩形は閉じる。
なお、本実施形態において底面板は、4以上の偶数の角部を持つ多角形状であるので、奇数番目の底面板側辺31と偶数番目の底面板側辺41は交互に存在して、同じ種類の底面板側辺、具体的には奇数番目の底面板側辺31同士や、偶数番目の底面板側辺41同士は隣接しない。
前記1番目と3番目からなる奇数番目の底面板側辺31のそれぞれを介して奇数番目の側面板12が連設され、前記2番目と4番目からなる偶数番目の底面板側辺41のそれぞれを介して偶数番目の側面板14が連設されている。すなわち前記底面板11の周囲には、前記奇数番目の側面板12の2枚、前記偶数番目の側面板14の2枚が交互に連設されている。
前記奇数番目の底面板側辺31のそれぞれに、山折り線を介して前記奇数番目の側面板12が連設されている。前記奇数番目の側面板12のブランク10の周方向の両側に位置する奇数番目の側辺33のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板11の角部を頂点として逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板121の一方の辺を備えている。
また同様に、前記偶数番目の底面板側辺41のそれぞれに、山折り線を介して前記偶数番目の側面板14が連設されている。前記偶数番目の側面板14のブランク10の周方向の両側に位置する偶数番目の側辺43のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板11の角部を頂点として逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板141の一方の辺を備えている。
前記奇数番目の折り込み接合板121のブランク10の周方向に配置される、前記奇数番目の側面板12と反対側にある側辺34と、前記偶数番目の折り込み接合板141のブランク10の周方向に配置される前記偶数番目の側面板14と反対側にある側辺44とが、山折り線となる共通の側辺となっている。
そして、前記奇数番目の折り込み接合板121のそれぞれには、フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある外辺35に谷折り線を介して、接合縁片122が連設されている。
前記奇数番目の側面板12のそれぞれには、フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある外辺32には谷折り線を介して、奇数番目の縁片13が連設されている。
そして、前記奇数番目の縁片13の両端から、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向に延出される端部131が切り込み132を介して前記接合縁片122と連設されている。
前記切り込み132を介した状態で前記接合縁片122は、前記奇数番目の縁片13の端部131と同一平面を形成している。
そして、前記奇数番目の縁片13の端部131を、前記接合縁片122から分ける切り込み132は、接合縁片122の外縁124から容器内方に向き、さらにその先で前記奇数番目の縁片13の中央方向に曲がる。前記切り込み132は、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35とは間隔を開けており、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35とは接触はしない。前記切り込み132は、前記奇数番目の側面板12の側辺33の山折り線と、前記奇数番目の側面板12の外辺32の谷折り線と、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35の谷折り線との集合点Aの近傍まで到達するが、前記集合点Aとは接触はしない。
前記切り込み132と前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35との間隙には、封鎖部123がある。前記封鎖部123は、前記フランジ付き紙容器50を組み立てた際に、前記集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐ作用がある。詳細については、後述する。
また、前記切り込み132の終端部Cは、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線と接するか交わる位置、もしくは接する直前の位置である。このようにすることにより、集合点Aの近傍に充分な面積の封鎖部123が得られ、前記集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐ効果が得られる。
また、前記切り込み132によって、前記奇数番目の縁片13の端部131が、フランジ付き紙容器50の組み立て時に前記接合縁片122から分離する。
また、前記偶数番目の側面板14の前記フランジ付き紙容器50の縁部となる側にある外辺42には、谷折り線を介して偶数番目の縁片15が連設されている。
そして、前記偶数番目の縁片15の両端から、前記フランジ付き紙容器50の縁部に沿う方向に延出される端部151が設けられている。
前記奇数番目の折り込み接合板121の側辺34と共通の辺をなす、前記偶数番目の折り込み接合板141の側辺44が山折りされて、前記フランジ付き紙容器50用のブランク10のそれぞれの前記側面板12、14を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記奇数番目の折り込み接合板121と偶数番目の折り込み接合板141とを重ね合わせる。そして、この重ね合わせた二枚の折り込み接合板121、141をさらに前記偶数番目の側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせる。さらに、前記奇数番目の縁片13と偶数番目の縁片15と接合縁片122とがそれぞれ谷折りされる。
そして、その手段により相対することになる前記奇数番目の縁片13の端部131の上面と、前記偶数番目の縁片15の端部151の下面とが接合される。
前記フランジ付き紙容器50を組み立てる際に、前記奇数番目の側面板12の側辺33の山折り線の上部と、前記偶数番目の側面板14の側辺43の谷折り線の上部とが適正に重なった状態(集合点Aに集合点Bが重なった状態)で、谷折りされた前記奇数番目の縁片13から延出した端部131の上面に、前記偶数番目の縁片15から延出した端部151を重ねてヒートシールを行なえば、前記偶数番目の縁片15の端部151の外縁152と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142との交点である集合点Bで微細な透孔が生じたとしても、この透孔の部分が前記封鎖部123で覆われる形となる。
なお、前記集合点Bは、前記偶数番目の縁片15の端部151の外縁152と前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142との交点であることから、フランジ52において透孔が生じやすい箇所である。前記封鎖部123は、前記フランジ付き紙容器50を組み立てた際に、前記集合点Bに生じる虞れがある透孔をフランジ52の下面側から塞ぐ作用がある。
ブランク10を構成する包装材料は、その両面にヒートシール性がある熱可塑性樹脂層を備えるため、前記偶数番目の縁片15および前記偶数番目の縁片15の端部151の下面と、前記封鎖部123の上面を重ね合わせた状態でヒートシールを行なえば、前記集合点Bに生じる虞れがある透孔の周囲をシールすることができて、透孔を塞ぐことができる。
上記のような手順により、周回状に連続したフランジ52が形成されて、本実施形態の矩形状のフランジ付き紙容器50が組み上がる(図6参照)。
ブランク10からフランジ付き紙容器50を得るための組み立て手順について、さらに詳しく説明する。なお、ブランク10の上面とは内容物に接触する側を示し、下面とはその反対側を示す。また、フランジ付き紙容器50の上面とは内容物を入れる側の面(天面)を示し、下面とはその反対側の面を示す。
前記奇数番目の側面板12と前記偶数番目の側面板14を折り曲げて中空容器状に組み立て、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近を、前記奇数番目の側面板12の側辺33から前記偶数番目の側面板14の側辺43に渡り連続的にヒートシールさせる。
次に、ヒートシールさせた前記奇数番目の折り込み接合板121と偶数番目の折り込み接合板141を偶数番目の側面板14の側に折り曲げる。これとともに前記奇数番目の縁片13、前記偶数番目の縁片15、前記接合縁片122をそれぞれ谷折りして、ヒートシールされた前記奇数番目の折り込み接合板121と偶数番目の折り込み接合板141を、前記偶数番目の側面板14の外面側に折り曲げて重ね合わせる。これにより前記接合縁片122の上面とこの上に重なっている前記偶数番目の縁片15の下面とが相対し、この相対する前記接合縁片122と前記偶数番目の縁片15とをヒートシールする。
そして、前記奇数番目の側面板12と偶数番目の側面板14との折り曲げにより、前記奇数番目の縁片13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片15の端部151の下面とが相対して、ヒートシールされる。そして、前記奇数番目の縁片13と偶数番目の縁片15とが連続する。
上記のような手順により、周回状に連続したフランジ52が形成されて、矩形状のフランジ付き紙容器50が組み上がる(図6参照)。
図7は、図6のコーナー部の拡大図であり、フランジ付き紙容器50の内面側から見ている。
フランジ付き紙容器50のフランジ52における各コーナー部においては、前記奇数番目の縁片13の端部131の上に、前記偶数番目の縁片15の端部151が重ね合わされてヒートシールにて接合されており、上述したように前記奇数番目の側面板12の側辺33の山折り線位置での山折り部分の上部である集合点Aに、前記偶数番目の側面板14の側辺43の谷折り線位置での谷折り部分の上部である集合点Bが重なる状態となったフランジ付き紙容器50が得られているものである。
また、前記集合点Bは、前記偶数番目の縁片15の端部151の外縁152と前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142の交点であることから、ブランク10の端面が露出しており、透孔を生じる要因となる。しかし、前記集合点Aは、前記奇数番目の側面板12と前記奇数番目の折り込み接合板121と前記奇数番目の縁片13と前記封鎖部123の集合している箇所であり、前記ブランク10の端面は露出していない。上記のような形状が形成されるのは、前記切り込み132が、前記集合点Aに到達せずに、かつ前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35と間隔を設けて、前記封鎖部123を形成したことによる。
なお、上記のように前記切り込み132と、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35とに間隙を有することで前記封鎖部123の形状が帯状になるので、紙容器成型時に生じる応力による前記封鎖部123の損傷を少なくすることができる。
また、前記封鎖部123と前記接合縁片122は、切り込み132を介しており、前記封鎖部123を帯状とすることで、前記奇数番目の縁片13の端部131の形状が不規則にならずに適切となる。そのため、前記奇数番目の縁片13の端部131の上面と、前記偶数番目の縁片15の端部151の下面との接触部分の形状が適切になるので、接合が適切に行われて、漏れの少ないフランジ52を形成できる。
このように前記集合点Bに対して前記奇数番目の側面板12側の集合点Aの近傍部分が適正に位置しており、また前記集合点Aの近傍はブランク10の端面が露出していないので、前記集合点Aの近傍部分は孔の無い面である。前記集合点Bの下側を前記集合点Aの近傍部分のブランク10の上面で塞ぐことから、従来技術で製造したフランジ付き紙容器で生じている集合点L及び集合点Mでの透孔は生じ難くなる。したがって、内容物を充填した後に、蓋材を被せてフランジ52と接合した際には、前記集合点A及び集合点Bの透孔から外部への内容物の滲出は生じにくいものとなる。
ここで、前記接合縁片122の幅は、前記偶数番目の縁片15の幅より狭くすることが望ましい。これは上面側から見て、前記接合縁片122が見えないようにすることで、フランジ52の縁片15だけを視認できて、フランジ52の端面が二重に見えないので、美観的に優れるからである。前記接合縁片122の幅は、前記偶数番目の縁片15の幅より0.5mmから3mm狭くすることが望ましく、0.5mmより小さいとフランジ付き紙容器の組み立て精度が劣った場合には、前記接合縁片122がはみ出してしまい、3mmより大きければ、有効な接合面積を得ることができずに、前記接合縁片122と前記偶数番目の縁片15との接合力が劣る。
図8は、底面板11が六角形状からなるフランジ付き紙容器50のブランク10であり、図9は図8のコーナー部の拡大図である。
なお、前記底面板11は正六角形状でなくてもよい。正六角形状の場合は、各内角の大きさは120°となる。
底面板11が六角形状のフランジ付き紙容器50を図10に示す。
六角形状のフランジ付き紙容器50においては、六角形状の底面板11の六つの辺の一つを1番目の底面板側辺31として、前記1番目の底面板側辺31の反時計回りの方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41として、順次3番目(奇数番目)の底面板側辺31、4番目(偶数番目)の底面板側辺41、5番目(奇数番目)の底面板側辺31、6番目(偶数番目)の底面板側辺41としている。前記6番目の底面板側辺41は、前記1番目の底面板側辺31と隣接し、前記底面板11の六角形状は閉じる。
前記1番目と3番目と5番目からなる奇数番目の底面板側辺31のそれぞれを介して奇数番目の側面板12が連設され、前記2番目と4番目と6番目からなる偶数番目の底面板側辺41のそれぞれを介して偶数番目の側面板14が連設されている。すなわち前記底面板11の周囲には、前記奇数番目の側面板12の3枚、前記偶数番目の側面板14の3枚が交互に連設されている。
前記奇数番目の側面板12の前記ブランク10の周方向の両端に備えられる辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備える辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成要素である。
さらに、前記奇数番目の側面板12に備えられる各辺及び各板に連設される各辺及び各板も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成要素である。
前記偶数番目の側面板14の前記ブランク10の周方向の両端に備えられる辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備える辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成要素である。
さらに、前記偶数番目の側面板14に備える各辺及び各板に連設される各辺及び各板も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成要素である。
したがって、底面板11が六角形状のブランク10の構成要素は、上記で説明した矩形状のブランク10の構成要素と同じであるので、六角形状のブランク10の構成についての説明を割愛する。
図11は、底面板11が八角形状からなるフランジ付き紙容器50のブランク10であり、図12は図11のコーナー部の拡大図である。
なお、前記底面板11は正八角形状でなくてもよい。正八角形状の場合は、各内角の大きさは135°となる。
底面板11が八角形状のフランジ付き紙容器50を図13に示す。
図14は、図13のフランジ付き紙容器50のコーナー部の拡大図であり、前記フランジ付き紙容器50の下面側から見ており、前記フランジ52を下側から見ていることになる。集合点Bに生じる虞れがある透孔は、前記集合点A近傍の奇数番目の側面板12、前記奇数番目の折り込み接合板121、前記奇数番目の縁片13、前記封鎖部123に隠されており、前記フランジ付き紙容器50の下側からは視認できない。
また、前記集合点A付近は透孔が生じていないので、集合点Bの透孔をフランジ52の下側から接合することで塞ぐ効果がある。
八角形状のフランジ付き紙容器50においては、八角形状の底面板11の八つの辺の一つを1番目の底面板側辺31として、前記1番目の底面板側辺31の反時計回りの方向に隣接する前記底面板11の辺を2番目の底面板側辺41として、順次3番目(奇数番目)の底面板側辺31、4番目(偶数番目)の底面板側辺41、5番目(奇数番目)の底面板側辺31、6番目(偶数番目)の底面板側辺41、7番目(奇数番目)の底面板側辺31、8番目(偶数番目)の底面板側辺41としている。前記8番目の底面板側辺41は、前記1番目の底面板側辺31と隣接し、前記底面板11の八角形状は閉じる。
前記1番目と3番目と5番目と7番目からなる奇数番目の底面板側辺31のそれぞれを介して奇数番目の側面板12が連設され、前記2番目と4番目と6番目と8番目からなる偶数番目の底面板側辺41のそれぞれを介して偶数番目の側面板14が連設さている。すなわち前記底面板11の周囲には、前記奇数番目の側面板12の4枚、前記偶数番目の側面板14の4枚が交互に連設されている。
前記奇数番目の側面板12の前記ブランク10の周方向の両端に備える辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備えられる辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成である。
さらに、前記奇数番目の側面板12に備えられる各辺及び各板に連設される各辺及び各板の構成も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成である。
前記偶数番目の側面板14の前記ブランク10の周方向の両端に備える辺と各種の板、及び前記ブランク10の外縁方向に備えられる辺及び板は、以前に説明した底面板11が矩形状のブランク10と同じ構成である。
さらに、前記偶数番目の側面板14に備えられる各辺及び各板に連設される各辺及び各板の構成も、底面板11が矩形状のブランク10と同じの構成である。
したがって、前記底面板11が八角形状のブランク10の構成要素は、以前に説明した矩形状のブランク10の構成要素と同じであるので、八角形状のブランク10の構成についての説明を割愛する。
底面板11が六角形状のフランジ付き紙容器50と、底面板11が八角形状のフランジ付き紙容器50の組み立て方は、底面板11が矩形状のフランジ付き紙容器50の組み立て方と同じであるため、説明を割愛する。
なお、底面板11が十以上の偶数の角数を持つ多角形状の場合のブランク10の構成要素も、以前に説明した矩形状のブランク10の構成要素と同じである。
前記フランジ付き紙容器50を組み立てる際に、前記奇数番目の側面板12の側辺33は、底面板11の角と同じ角度で曲がっている。即ち矩形であれば90°であり、正六角形であれば120°であり、正八角形であれば135°である。すなわち、前記底面板11が矩形状の場合は前記奇数番目の側面板12の側辺33を折り曲げる角度は90°であり、前記底面板11が正六角形状の場合は、前記奇数番目の側面板12の側辺33を折り曲げる角度は60°であり、正八角形状の場合は、前記奇数番目の側面板12の側辺33を折り曲げる角度は45°となる。多角形状の角数が多くなるほど、前記奇数番目の側面板12の側辺33の曲がる角度は小さくなる。
前記奇数番目の側面板12の側辺33の紙容器縁部側の終端である集合点Aの近傍に位置する封鎖部123は、前記奇数番目の側面板12の側辺33が折り曲げられた際に、前記切り込み132の終端部C付近の前記封鎖部123の紙容器縁部側の縁が、前記集合点Aを中心に曲げられるように伸ばされる。
一例として、前記奇数番目の側面板12の側辺33の延長線上にある前記切り込み132の終端部Cと前記集合点Aの距離を「r」とし、前記奇数番目の側面板12の側辺33の折り曲げ角度を「α」とすると、前記終端部C付近の封鎖部123は、「(π×r×α)/180」の長さだけ伸ばされる。この長さの伸びが過大になった場合は、ブランク10に亀裂などの損傷が生じることがある(図2参照)。なお、θを底面板11の内角の大きさとすると、αは180-θである。αとθの単位は度「°」である。
前記損傷が集合点A付近で発生すると、フランジ52のコーナー部の集合点Bで生じる虞れがある透孔を塞ぐことができなくなる虞れがある。上記の式から分かるように、ブランク10の封鎖部123の紙容器縁部側の辺の伸びの長さはr及びαに比例するので、rは小さいほうが、またαは小さいほう、すなわちθが大きいほうが、前記ブランク10に損傷を生じさせずに、前記フランジ付き紙容器50を組み立てることができる。
ただし、前記距離rは小さすぎると、前記封鎖部123の充分な大きさの幅を確保できず、大きすぎると前記封鎖部123の外縁が過大に伸ばされて、前記ブランク10に損傷を与える虞れがある。前記距離rは、前記封鎖部123の幅とほぼ見なすことができ、その幅は0.5mm以上3mm以下が望ましい。
また、前記奇数番目の側面板12の側辺33の折り曲げ角度αは小さいほうが望ましいが、容器の形状により前記角度αはほぼ決定される。
特定の角数の底面板を有するフランジ付き紙容器においては、底面板の内角が等角の場合が、前記角度αを最も小さくすることができるので望ましい。底面板が六角形の場合は底面板が矩形状の場合よりも、前記奇数番目の側面板12の側辺33の折り曲げ角度αが小さいため、前記ブランク10の封鎖部123の紙容器縁部側の辺が伸ばされなくなるので、損傷の虞れが少なくなるので望ましい。六角形状よりもさらに角の数が多い多角形状は、より前記角度αが小さくなるので、前記ブランク10の封鎖部123の紙容器縁部側の辺の損傷のリスクはさらに小さくなる。
また、底面板の角数が4以上の偶数であり、かつ内角の大きさが同一の場合は、前記フランジ付き紙容器50のフランジ52の対向辺は平行となる。また、前記ブランク10の各構成板において、上下方向及び左右方向が対称になるので、安定した外観となる。
以上は、切り込み132の一つの形態である第1の切り込み形態の場合について説明した。
これから説明する、第2の切り込み形態、第3の切り込み形態、第4の切り込み形態は、切り込み132の変形例である。また、図面は、矩形状のフランジ付き紙容器50のブランク10の例で説明しているが、矩形状に限らず、4以上の偶数の角の底面板11のフランジ付き紙容器50にも展開できる。
図3は、切り込み132の第2の形態であり、前記切り込み132の終端部Cを紙容器外縁側に曲げている。
このようにすることにより、前記切り込み132に引き裂くような力がかかった場合は、切り込み132が紙容器縁部方向に伝播するので、切り込み132が集合点Aに到達しにくい。したがって、封鎖部123の領域が確保されるので、集合点Bを塞ぐ機能が保たれる。
図3に示すように、集合点A近傍に前記奇数番目の側面板12、前記奇数番目の縁片13、前記奇数番目の折り込み接合板121、前記封鎖部123が存在し、透孔が生じていない。前記集合点A近傍のブランク10の部材にて、集合点Bの近傍に生じる虞れがある透孔を塞ぐことにより、フランジの漏れを防ぐことができる。
図4は、切り込み132の第3の形態であり、前記切り込み132の終端部Cを、前記奇数番目の側面板12の側辺33の紙容器縁部方向の延長線より前記接合縁片122の方向で離れた屈曲点Eで、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に向かって曲がっている。前記切り込み132の終端部Cは、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35の近傍に位置するか、または前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に接することが望ましいが、交わってもよい。
このようにすることにより、前記切り込み132に引き裂くような力がかかった場合は、その力は屈曲点E又は終端部Cにかかるようになり、損傷が生じた場合は、前記の2箇所に分散される。したがって、封鎖部123の領域が確保されるので、集合点Bを塞ぐ機能が保たれる。
また、前記切り込み132の終端部Cが、前記集合点Aから大きく離れていると、前記封鎖部123から前記切り込み132で分離された分離封鎖部125に大きな負荷がかかり損傷する虞れがあり、その場合は集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐことができなくなる。
上記の理由により、前記切り込み132の終端部Cと、前記奇数番目の側面板12の側辺33又は前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が、0.5mm以上5mm以下であることが望ましい。
図4に示すように、集合点A近傍に、前記奇数番目の側面板12、前記奇数番目の縁片13、前記奇数番目の折り込み接合板121、前記分離封鎖部125が存在し、透孔が生じていない。前記封鎖部123は、前記切り込み132にて分離されているため、集合点Aの近傍には存在しない。前記集合点A近傍の分離封鎖部125のブランク10の部材により、集合点Bの近傍に生じる虞れがある透孔を塞ぐことにより、フランジの漏れを防ぐことができる。
また、前記終端部Cに損傷が生じて、その損傷が前記奇数番目の折り込み接合板121に及んだとしても、前記奇折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近とを、前記奇数番目の側面板12の側辺33から偶数番目の側面板14の側辺43に渡り連続的にヒートシールさせていることから、内容物の漏れにつながる虞れは低い。
図5は、切り込み132の第4の形態であり、前記奇数番目の側面板12の側辺33の紙容器縁部方向の延長線より前記接合縁片122の方向で離れた分岐点Fで、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に向かって分岐する切り込み133があり、前記分岐する切り込み133の終端部Dは、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35の近傍に位置するか、または前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35に接することが望ましいが、交わってもよい。
また、分岐していない元の切り込み132の終端部Cは、前記奇数番目の側面板12の側辺33の紙容器縁部方向の延長線の近傍に位置するか、または前記延長線と接することが望ましいが、交わってもよい。
このようにすることにより、2本の前記切り込み132、133に引き裂くような力がかかった場合は、その力は分岐する切り込み133の終端Dと元の切り込み132の終端部Cにかかるようになり、損傷が生じる場合は上記の2箇所に分散して生じ、各々の損傷は小さくなる。したがって、分離封鎖部125の領域が確保されるので、集合点Bを塞ぐ機能が保たれる。
前記分岐する切り込み133の分岐点Fの位置が、前記奇数番目の側面板12の側辺33の紙容器縁部方向の延長線から近いと、前記分岐する切り込み133の終端部Dが前記集合点Aに近すぎるため、前記集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐことができなくなる。
前記終端部Dに損傷が生じて、その損傷が前記奇数番目の折り込み接合板121に及んだとしても、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近とを、前記奇数番目の側面板12の側辺33から偶数番目の側面板14の側辺43に渡り連続的にヒートシールさせていることから、内容物の漏れにつながる虞れは低い。
前記分岐する切り込み133の分岐点Fの位置が、前記奇数番目の側面板12の側辺33の紙容器縁部方向の延長線から遠いと、前記封鎖部123から前記分岐する切り込み133で分離された分離封鎖部125に大きな負荷がかかり損傷する虞れがあり、その場合は前記集合点Bに生じる虞れがある透孔を塞ぐことができなくなる。
上記理由により、前記分岐する切り込み133の分岐点Fの位置と、前記奇数番目の側面板12の側辺33、もしくは前記側辺33の前記フランジ付き紙容器50の縁部側への延長線との距離が、1mm以上5mm以下であることが望ましい。
図5に示すように、集合点A近傍に、前記奇数番目の側面板12、前記奇数番目の縁片13、前記奇数番目の折り込み接合板121、前記分離封鎖部125が存在し、透孔が生じていない。また前記封鎖部123は、前記分岐する切り込み133にて分離されているため、集合点Aの近傍には存在しない。前記集合点A近傍のブランク10の部材により、集合点Bの近傍に生じる虞れがある透孔を塞ぐことにより、フランジの漏れを防ぐことができる。
ここで、ブランク10の材質について説明する。ブランク10は紙を主体とした紙基材層の片面、若しくは両面に熱可塑性樹脂層を設けた積層体である。紙は、白ボール、マニラボール、カップ原紙、カード紙、アイボリー紙等の板紙が使用される。食品容器に用いられる紙は、再生紙を含まないものが望ましい。紙の坪量は、容器サイズや用途により適宜決定されるが、150~400g/m2のものを使用するのが好ましい。150g/m2を下回ると容器の剛度が小さいため変形しやすくなる。また、400g/m2を超えると、ブランク10の厚みが増すため、罫線での折り曲げ時に、罫割れが発生しやすくなる。また、紙の過剰な坪量はコストアップ要因となる。
また、中間層には、必要に応じて、フィルム層を設けてもよい。
フランジ付き紙容器50に水蒸気バリア性や酸素バリア性を要求する場合には、ガスバリア層のフィルム層として、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデンフィルム(PVDC)、ポリビニルアルコールフィルム(PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム(EVOH)、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレートフィルム等のガスバリア性フィルムや、ポリエチレンテレフタレートフィルム等に酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルム、あるいは、ポリ塩化ビニリデンコーティング、水溶性樹脂と無機層状化合物を含有する被膜や金属アルコキシドあるいはその加水分解物とイソシアネート化合物を反応させた被膜からなる樹脂層などのガスバリアコーティング層を用いることができる。
紙基材層の両面に備えられた熱可塑性樹脂層は、前記フランジ付き紙容器50を容器形状に保形するために必要箇所を接合することと、及び必要箇所の接合を充分に行い内容物の漏れを防止する役割を有する。本実施形態のフランジ付き紙容器50では、内容物の漏れを防止するために、フランジ52の部材同士は充分に接合して、内容物の漏れを防止しなくてはならない。前記熱可塑性樹脂層の材料としては、ポリエチレン系樹脂が好ましく、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマ-樹脂、エチレン-アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン-アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン-メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン-メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、ポリエチレン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などが例示でき、必要に応じて、適宜に添加剤を加えても良い。又はLDPE/MDPE/LDPE、LDPE/HDPE/LDPEなどからなる多層構成のものが使用されてもよい。
また、耐熱性が求められる場合は、熱可塑性樹脂層をポリプロピレンとすることができ、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン及び上記樹脂からの2種、又は3種のブレンド樹脂を使用することができる。また、上記の単体樹脂又はブレンド樹脂に、容器の加工を容易にするために、前段落に記載のポリエチレン系樹脂をブレンドすることができる。容器の加工工程とは、例えば紙基材層に熱可塑性樹脂層をコートする工程や、容器を組み立てる工程である。
前記ポリエチレン系樹脂の添加量は、5重量%から50重量%が望ましい。5重量%未満であると加工性の向上は望めず、50重量%を超えると耐熱性の低下が見られる。
ポリプロピレンよりも高い耐熱性を求められる用途、例えば、油分の多い内容物の加熱や、容器のままで電子レンジや熱風式オーブンにて調理される用途に対しては、紙基材層にラミネートする表面樹脂層を、より融点の高い樹脂を用いてもよい。上記の樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリメチルペンテン樹脂(TPX)等を用いることができる。
本実施形態のフランジ付き紙容器50は、紙カップと違い糸尻部を有さないため、紙カップのように電子レンジ調理時に糸尻部が発熱し焦げが生じることがない。このような特性を持つことから、表面樹脂層をより耐熱性のある樹脂を用いることで、より電子レンジ調理の適性がある紙容器となる。
前記ブランク10の積層体の積層方法としては、各種の接合方法が用いられるが、好適には紙を主体とした基材層の両面若しくは片面に、溶融した熱可塑性樹脂をコートする押出コート法が望ましい。紙基材層にフィルムを貼り合せる場合は、ドライラミネート法、押出コート法など加工材料に適した方法が選択される。
上記の工程で熱可塑性樹脂層がコートされた前記ブランク10の原反は、抜き工程に送られて、前記ブランク10の形状に抜かれる。抜き方法は、トムソン抜き方式、ロータリーダイカット方式、CADカット方式、レーザーカット方式、ドルスラー方式など公知の抜き方法で抜かれる。前記抜き方法は、生産数量、生産速度、品質要求、コストなどを考慮したうえで、適宜に選定される。抜かれたブランク10は、方向を揃えて積み重ねられて保管される。
また、抜き工程と同時もしくは別工程にて、ブランク10は折り罫の加工がなされる。折り罫の加工は、抜き工程の前後どちらでもよい。
前記ブランク10から本実施形態のフランジ付き紙容器50を組み立てるには、前記奇数番目の側面板12と偶数番目の側面板14とを折り曲げて中空容器状とする。そして、前記奇数番目の折り込み接合板121の側辺34(奇数番目の側面板12と反対側)と、前記偶数番目の折り込み接合板141の側辺44(偶数番目の側面板14と反対側)は共通する側辺であり、夫々の前記折り込み接合板の側辺34、44を山折り線として山折りして、前記奇数番目の折り込み接合板121の外辺35付近と、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142付近の内面同士を、前記奇数番目の側面板12の側辺33から前記偶数番目の側面板14の側辺43に渡り連続的にヒートシールさせる。
このようにすることで、重ね合わせた前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141における、前記奇数番目の折り込み接合板121のブランク10の外縁側にある切り込み132や、前記偶数番目の折り込み接合板141の外縁142を経由して内容物が漏れることを、防止できる。
次に、前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141をヒートシールにより重ね合わせた状態で、前記偶数番目の折り込み接合板141が前記偶数番目の側面板14の外面側に相対するようにして、前記偶数番目の側面板14側に折り曲げる。前記奇数番目の縁片13と偶数番目の縁片15と接合縁片122をそれぞれ谷折りにして、ヒートシールされた前記奇数番目の折り込み接合板121と前記偶数番目の折り込み接合板141とを前記偶数番目の側面板14へ重ね合わせる。
すると、前記接合縁片122の上面と、前記偶数番目の縁片15の下面とが相対するようになり、前記接合縁片122の上面と前記偶数番目の縁片15の下面とがヒートシールされる。また、前記奇数番目の側面板12と前記偶数番目の側面板14とを折り曲げて相互の側辺同士を揃えるようにすることにより、前記奇数番目の縁片13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片15の端部151の下面が相対し、前記奇数番目の縁片13の端部131の上面と前記偶数番目の縁片15の端部151の下面とがヒートシールされる。
なお、上記のフランジ付き紙容器50の組み立て方法では、各箇所に接合工程を有する。前記ブランク10の積層体の層構成として、表裏の両面に熱可塑性樹脂層を設けている場合の接合方法は、ヒートシールが望ましい。ヒートシールの方法としては、熱風を吹きかけて加圧する方法、高温のヒーターバーを押し当てる方法、超音波溶着法、高周波溶着法、赤外線により加熱して加圧する方法、およびその他の公知の方法から適宜選択される。
また、前記ブランク10の積層体は、両面に熱可塑性樹脂層を設けずに、片面に熱可塑性樹脂層を設けてもよい。熱可塑性樹脂層を設ける面であるが、前記フランジ付き紙容器50の内面に設けてもよいし、外面に設けてもよい。内容物の滲出防止に主目的を置くならば内面に設ければよく、外部からの滲入や容器外面の結露などを防止することが主目的であれば、外面に設ければよい。
片面に熱可塑性樹脂層を設けた場合は、接合界面が紙基材層と熱可塑性樹脂層の組み合わせになる場合があり、この場合、熱可塑性樹脂層の材質によっては、そのまま未処理で接合できる場合もあるが、未処理では接合できない場合は、紙基材層への表面処理や、接着剤を用いた接合を行う。また、接合界面が紙基材層同士になる箇所は、接着剤を用いて接合することができる。紙容器の密封性の要求が低く、かつ保形性への寄与も低い箇所ならば、未接合としてもよい。
両面ともに熱可塑性樹脂層を用いない場合は、すべての接合界面が、熱溶着できない層の組合せになるので、各表面層への表面処理や、接着剤を用いた接合を行う。
六角形状のフランジ付き紙容器、及び八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの形状の構成は、以前に説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じであるので説明は割愛する。
また、六角形状のフランジ付き紙容器、及び八角形状のフランジ付き紙容器のブランクの材質や製造方法については、以前に説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。
また、六角形状のフランジ付き紙容器、及び八角形状のフランジ付き紙容器の組み立て方法については、以前に説明した矩形状のフランジ付き紙容器の場合と同じなので、説明は割愛する。
十角形以上の偶数の多角形状のフランジ付き紙容器の場合も同様であるので、説明は割愛する。
以上に説明した通り、本発明のフランジ付き紙容器はフランジに透孔を生じさせないので、内容物を充填して蓋材をシールした場合に、内容物がフランジの透孔から漏れることがなく、密封性の優れるフランジ付き紙容器を提供することができる。
本発明のフランジ付き紙容器は、即席麺、うどん、パスタ、グラタン、各種丼、チルド食品、冷凍食品、冷菓、菓子等の食品や、芳香剤、洗剤、ワックス、整髪料等の非食品の包装に使用される紙容器であって、蓋材を取り付けることができるように上方開口縁に外向きフランジを一体に有しているフランジ付き紙容器に適用できる。
10 ブランク
11 底面板
12 奇数番目の側面板
121 奇数番目の折り込み接合板
122 接合縁片
123 封鎖部
124 接合縁片の外縁
125 分離封鎖部
13 奇数番目の縁片
131 奇数番目の縁片の端部
132 切り込み
133 分岐する切り込み
14 偶数番目の側面板
141 偶数番目の折り込み接合板
142 偶数番目の折り込み接合板の外縁
15 偶数番目の縁片
151 偶数番目の縁片の端部
152 偶数番目の縁片の端部の外縁
31 奇数番目の底面板側辺
32 奇数番目の側面板の外辺
33 奇数番目の側面板の側辺
34 奇数番目の折り込み接合板の側辺(奇数番目の側面板と反対側)
35 奇数番目の折り込み接合板の外辺
41 偶数番目の底面板側辺
42 偶数番目の側面板の外辺
43 偶数番目の側面板の側辺
44 偶数番目の折り込み接合板の側辺(偶数番目の側面板と反対側)
50 フランジ付き紙容器
51 胴部
52 フランジ
60 従来技術のブランク
61 底面板
62 第1側面板
621 第1折り込み接合板
622 接合縁片

63 第1縁片
631 第1舌片
64 第2側面板
641 第2折り込み接合板
65 第2縁片
651 第2舌片
66 突起片
71 底面板第1側辺
72 第1側面板外辺
73 第1側面板側辺
74 第1折り込み接合板側辺(第1側面板と反対側)
75 第1折り込み接合板外辺
81 底面板第2側辺
82 第2側面板外辺
83 第2側面板側辺
84 第2折り込み接合板側辺(第2側面板と反対側)
90 フランジ付き紙容器
91 胴部
92 フランジ

A 奇数番目の側面板集合点
B 偶数番目の側面板集合点
C 切り込みの奇数番目の側面板に近い方の終端部
D 分岐する切り込みの奇数番目の側面板に近い方の終端部
E 切り込みの屈曲点
F 切り込みの分岐点
L 第1側面板集合点
M 第2側面板集合点

r 集合点Aからの距離
θ 底面板の内角の大きさ
α 奇数番目の側面板の側辺の折り曲げ角度

Claims (10)

  1. フランジ付き紙容器用のブランクにおいて、
    前記ブランクは、4n+2角形状(多角形状、nは自然数)の底面板を備え、
    前記底面板の4n+2個の辺の一つを1番目の底面板側辺とし、前記1番目の底面板側辺の一方の方向に隣接する前記底面板の辺を2番目の底面板側辺とし、以降順次、3番目の底面板側辺から4n+2番目の底面板側辺とし、
    奇数番目の底面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して奇数番目の側面板が連設され、偶数番目の底面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して偶数番目の側面板が連設され、
    前記奇数番目の側面板の前記ブランクの周方向の両側に位置する側辺のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板の一方の辺を備え、
    前記偶数番目の側面板の前記ブランクの周方向の両側に位置する側辺のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板の一方の辺を備え、
    前記奇数番目の折り込み接合板のそれぞれの、前記ブランクの周方向に配置される他方の側辺と、前記偶数番目の折り込み接合板のそれぞれの、前記ブランクの周方向に配置される他方の側辺とが、山折り線となる共通の側辺をなし、
    前記奇数番目の折り込み接合板のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側の外辺に谷折り線を介して接合縁片が連設され、
    前記奇数番目の側面板のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある外辺には、谷折り線を介して奇数番目の縁片が連設され、
    前記奇数番目の縁片のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される端部が、前記接合縁片と切り込みを介して連設され、
    前記偶数番目の側面板のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある外辺には、谷折り線を介して偶数番目の縁片が連設され、
    前記偶数番目の縁片のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される端部が設けられ、
    それぞれの前記切り込みの一部分は前記奇数番目の折り込み接合板の外辺に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、前記切り込みは、前記奇数番目の折り込み接合板外辺、及び前記奇数番目の側面板側辺と前記奇数番目の側面板外辺及び前記奇数番目の折り込み接合板外辺との集合点Aとは接触はせず、曲げられた前記切り込みの一部分と前記奇数番目の折り込み接合板の外辺の間に封鎖部を備えたことを特徴とするフランジ付き紙容器用のブランク。
  2. フランジ付き紙容器用のブランクにおいて、
    前記ブランクは、六角形状の底面板を備え、
    前記底面板の個の辺の一つを1番目の底面板側辺とし、前記1番目の底面板側辺の一方の方向に隣接する前記底面板の辺を2番目の底面板側辺とし、以降順次、3番目の底面板側辺から番目の底面板側辺とし、
    奇数番目の底面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して奇数番目の側面板が連設され、偶数番目の底面板側辺のそれぞれに、山折り線を介して偶数番目の側面板が連設され、
    前記奇数番目の側面板の前記ブランクの周方向の両側に位置する側辺のそれぞれに山折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の奇数番目の折り込み接合板の一方の辺を備え、
    前記偶数番目の側面板の前記ブランクの周方向の両側に位置する側辺のそれぞれに谷折り線を介して、前記底面板の角部に対して逆三角形状の偶数番目の折り込み接合板の一方の辺を備え、
    前記奇数番目の折り込み接合板のそれぞれの、前記ブランクの周方向に配置される他方の側辺と、前記偶数番目の折り込み接合板のそれぞれの、前記ブランクの周方向に配置される他方の側辺とが、山折り線となる共通の側辺をなし、
    前記奇数番目の折り込み接合板のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側の外辺に谷折り線を介して接合縁片が連設され、
    前記奇数番目の側面板のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある外辺には、谷折り線を介して奇数番目の縁片が連設され、
    前記奇数番目の縁片のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される端部が、前記接合縁片と切り込みを介して連設され、
    前記偶数番目の側面板のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部となる側にある外辺には、谷折り線を介して偶数番目の縁片が連設され、
    前記偶数番目の縁片のそれぞれの、前記フランジ付き紙容器の縁部に沿う方向の両端から延出される端部が設けられ、
    それぞれの前記切り込みの一部分は前記奇数番目の折り込み接合板の外辺に対して間隔を開けて曲げられ、かつ、前記切り込みは、前記奇数番目の折り込み接合板外辺、及び前記奇数番目の側面板側辺と前記奇数番目の側面板外辺及び前記奇数番目の折り込み接合板外辺との集合点Aとは接触はせず、曲げられた前記切り込みの一部分と前記奇数番目の折り込み接合板の外辺の間に封鎖部を備えたことを特徴とするフランジ付き紙容器用のブランク。
  3. 前記切り込みと前記折り込み接合板の外辺の間の封鎖部の幅が、0.5mm以上3mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  4. 前記切り込みの前記奇数番目の側面板に近い方の終端部は、前記奇数番目の側面板の側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線と接するか交わる位置、もしくは接する直前の位置であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  5. 前記切り込みの前記奇数番目の側面板に近い方の終端部は、前記フランジ付き紙容器の外側方向に曲がっていることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  6. 前記切り込みの前記奇数番目の側面板に近い方の終端部は前記奇数番目の側面板の側辺、もしくは前記側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線より前記接合縁片の方向で離れた屈曲点で前記フランジ付き紙容器の内側方向に曲がり、前記奇数番目の折り込み接合板の外辺と接する直前の位置であることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  7. 前記切り込みの前記奇数番目の側面板に近い方の終端部と、前記奇数番目の側面板の側辺、もしくは前記側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線との距離が、0.5mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  8. 前記切り込みの前記奇数番目の側面板に近い方の終端部の位置より、前記切り込みに沿って反対側に戻った分岐点から前記奇数番目の折り込み接合板方向に分岐する切り込みを備え、前記分岐する切り込みの終端部は前記奇数番目の折り込み接合板の外辺と接する直前の位置であることを特徴とする請求項1からまでのいずれか1項に記載のフランジ付き紙容器用のブランク。
  9. 前記分岐する切り込みの分岐点の位置と、前記奇数番目の側面板の側辺、もしくは前記側辺の前記フランジ付き紙容器の縁部側への延長線との距離が、1mm以上5mm以下であることを特徴とする請求項のフランジ付き紙容器用のブランク。
  10. 請求項1からまでのいずれか1項に記載するフランジ付き紙容器用のブランクを組み上げて形成されるフランジ付き紙容器。
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