JP2020147120A - 車両用パワースライドドア装置 - Google Patents

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広成 配島
Hiroshige Haijima
広成 配島
浩成 奥田
Hiroshige Okuda
浩成 奥田
真司 風間
Shinji Kazama
真司 風間
健太 森
Kenta Mori
健太 森
康平 小林
Kohei Kobayashi
康平 小林
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Aisin Corp
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Toyota Motor East Japan Inc
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Abstract

【課題】車両の水没時点以後に乗員の要求操作があったときには、スライドドアが全開状態になるまでブレーキがかからず開動作し乗員等が車外に迅速に脱出できるようにした車両用パワースライドドア装置を提供する。【解決手段】ドアモータ31、電磁クラッチ33、スライドドア11を開閉駆動する開閉駆動手段30と、ドア開閉操作部49と、ドア用ECU51と、水没センサ53とを備え、ドア用ECU51は、水没センサ53で車両の水没状態を検出し、かつ、ドア開閉操作部49のトリガが入力された場合に、スライドドア11が全開状態になるまで、電磁クラッチ33を接続状態にかつドアモータ31をスライドドア11が開動作となる回転駆動状態にする。【選択図】図3

Description

本発明は、スライドドアをスライドして車体側面の乗降用開口部を自動開閉させるための車両用パワースライドドア装置に関する。
従来、車両が水没したときに、乗員等の車外への脱出をサポートする装置の発明が複数提案されている(例えば特許文献1、2、3)。
しかしながら、特許文献1〜3の何れの技術も、パワースライドドア装置を装備した車両に関するものではなく、車両が水没したときに、パワースライドドア装置を作動させてスライドドアを開いて乗員等の車外への脱出をサポートする発明ではない。
他方、例えば特許文献4には、車両用パワースライドドア装置が開示されている。
特開2000−43659号公報 特開2001−260647号公報 特開2005−254877号公報 特開2008−38403号公報
従来のパワースライドドア装置では、パワースライドドアの解放速度が所定以上になると、ブレーキ制御が働いて、水没時での迅速なドア開放が妨げられていたので、スライドドアが全開状態になるまでに時間がかかり、乗員等が車外に迅速に脱出することができないという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、車両の水没時点以後に乗員の要求操作があったときには、スライドドアが全開状態になるまでブレーキがかからず開動作し、これにより乗員等が車外に迅速に脱出できるようにした新規の車両用パワースライドドア装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用パワースライドドア装置は、車体の乗降用開口部を開閉するスライドドアと、ドアモータの回転を電磁クラッチを介して伝達してスライドドアを開閉駆動する開閉駆動手段と、スライドドアの開閉操作を行うトリガを入力するためのドア開閉操作部と、ドア開閉操作部のトリガに基づいて開閉駆動手段を制御するドア用ECUと、を備え、ドア用ECUは、スライドドアの速度が所定値以上であるときは、電磁クラッチを接続状態とし、かつ、ドアモータを停止状態としてスライドドアの開閉動にブレーキがかかるよう制御する、車両用パワースライドドア装置において、車両の所要位置に水没センサを更に備え、ドア用ECUは、水没センサの検出信号から車両の水没状態を検出し、かつ、トリガが入力された場合に、電磁クラッチを接続状態とし、かつ、ドアモータをスライドドアが開動作となる回転駆動状態にすることを特徴とする。
上記構成において、ドア用ECUは、電磁クラッチを接続状態、かつ、ドアモータをスライドドアが開動作となるよう回転駆動状態にしたときは、スライドドアが全開状態でドアモータを停止させるよう制御してもよい。
本発明によれば、車両の水没時点以後に乗員の要求操作があったときには、スライドドアが全開状態になるまでブレーキがかからず開動作し乗員等が車外に迅速に脱出できる車両用パワースライドドア装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用パワースライドドア装置を備えかつスライドドアが開いた状態の車両の部分斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用パワースライドドア装置のスライド支持機構部の概略斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用パワースライドドア装置を車室内側から見た概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る車両用パワースライドドア装置の電磁クラッチとドアモータ等との分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る車両用パワースライドドア装置のドア用ECUの非水没時および水没時のスライドドア開放制御を行うプログラムのフローチャートである。
以下、本発明に係る車両用パワースライドドア装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
[車両用パワースライドドア装置の基本構成について]
図1〜図4に示すように、車両用パワースライドドア装置10の基本的な構成は、車体側面部の乗降用開口部3を開閉するスライドドア11と、車体側とスライドドア11とに設けられスライドドア11を支持し乗降用開口部3に対し全閉する位置と全開する位置との間をスライドさせるスライド支持機構部12と、正逆転駆動するドアモータ(電動モータ)31の回転を電磁クラッチ33を介して伝達し、ワイヤ巻取りドラムの正逆転でスライドドア11をワイヤにより開閉駆動する開閉駆動手段30と、スライドドア11の操作を行うトリガを入力するためのドア開閉操作部49と、ドア開閉操作部49の出力信号であるトリガに基づいて開閉駆動手段30を制御するドア用ECU51と、を備えていることにある。ドア用ECU51は、スライドドア11の開閉制御に際してドア速度を検出し、ドア速度が所定値以上であるときは、開閉駆動手段30に対し、電磁クラッチ33を接続状態かつドアモータ31を停止状態として前記スライドドア11の開閉動にブレーキがかかるよう制御するようになっている。
例えば、車両前方に向かって下り勾配の坂に駐車しかつスライドドア11が全開状態で、ドア開閉操作部49で「ドア閉」の指令を入力すると、ドア用ECU51の制御信号に基づいて電磁クラッチ33がONおよびドアモータ31がONとなり、スライドドア11の閉動作を開始する。ドア速度が所定値以上になると、ドアモータ31がOFFとなってドア速度にブレーキがかかるからドア速度が所定値以下に抑制される。また、車両前方に向かって上り勾配の坂に駐車しかつスライドドア11が全閉状態で、ドア開閉操作部49で「ドア開」の指令を入力したときも同様である。また、人力でドアを開閉する場合も、ドア速度が所定値以上になるとドア速度にブレーキがかかるからドア速度が所定値以下に抑制される。
[車両用パワースライドドア装置の特徴的な構成について]
車両用パワースライドドア装置10の特徴的な構成は、車両内の所要位置に設けられた水没センサ53を更に備え、ドア用ECU51には、水没センサ53の検出信号とドア開閉操作部49の出力信号であるトリガとが入力されるようになっている。ここで、水没センサ53の検出信号から車両の水没状態を検出した場合、前記トリガが入力されると、スライドドア11が全開状態になるまで、電磁クラッチ33を接続状態にかつドアモータ31をスライドドア11が開動作となる回転駆動状態にするよう制御することにある。
さらに特徴的な構成は、ドア用ECU51は、車両が水没し、電磁クラッチ33を接続状態かつドアモータ31をスライドドア11が開動作となる回転駆動状態にし、スライドドア11が全開状態になったときは、ドアモータ31を停止させるよう制御することにある。
ドア用ECU51は、水没センサ53の出力信号を常時入力して車両が水没したか否かを判定し、「水没」と判定した後は乗員の要求操作を待機する。要求操作があったときには、電磁クラッチ33が接続状態にかつドアモータ31がドア開方向に回転するようバッテリの給電を制御し、スライドドア11が開方向に作動が行われ、ドア速度が所定値を超えてもブレーキがかからないで全開状態になる。さらに、スライドドア11が全開状態になったときは、電磁クラッチ33を引き続き接続状態にかつドアモータ31を停止させてブレーキがかかる状態として全開状態を維持する。これにより、迅速なドア開放により乗員等が車外に迅速に脱出することができる。以下、具体的構成について詳細に説明する。
[スライド支持機構部12について]
図1は車両用パワースライドドア装置10を備えた車両1の部分斜視図である。図2はスライドドアのスライド支持機構部12を示す斜視図である。図3は車室内側から視た車両用パワースライドドア装置10の概略構成図である。図4は本発明の実施の形態に係る車両用パワースライドドア装置の電磁クラッチとドアモータ等との分解斜視図であり、以下、主として図1〜図4を参照して説明する。
図1に示すように、スライド支持機構部12は、スライドドア11によって開閉されるよう車体2に形成した乗降用開口部3の上部に設けられたアッパレール13と、乗降用開口部3の下部に設けられたロアレール14と、スライドドア11の内側に設けられアッパレール13およびロアレール14の中間にかつほぼ平行に延在するセンタレール15と、スライドドア11の前端上部および前端下部にそれぞれ設けられアッパレール13およびロアレール14にそれぞれ係合するアッパローラおよびロアローラ(不図示)と、を有する。
図2に示すように、アッパレール13およびロアレール14は、車両前後方向の各前端部分が車体2の内側に湾曲するよう形成されたコーナ部13a、14aを有し、また、センタレール15も、車両前後方向の前端部分が車体2の内側に湾曲するよう形成されたコーナ部15aを有する。
スライド支持機構部12は公知の構成であり、ドア側に固定される支持ブラケットにピボットを介して鉛直軸線の回りに揺動可能に支持されるヒンジアームを有することも可能である。
そして、スライド支持機構部12は、ヒンジアームに設けられた公知のローラガイド装置(不図示)を有する。
[開閉駆動手段30について]
開閉駆動手段30は、スライドドア11の内面側に収容されている。図4に示すように、開閉駆動手段30は、例えば正逆回転可能なドアモータ31と、電磁クラッチ33等から構成されている。ドアモータ31の回転が、電磁クラッチ33を介してワイヤ巻取りドラム(図示省略)に伝達され、ワイヤによりスライドドア11を開閉駆動するようになっている。
開閉駆動手段30は、ドア用ECU51(図3、図4)の制御によりバッテリ52の電力がドアモータ31および電磁クラッチ33に給電されスライドドア11を開閉駆動するようになっている。ドア用ECU51は、例えば図4に示すように、カバー35内に設けられる。
ドアモータ31を駆動するモータドライバー(不図示)とバッテリ52とを電気的に接続する給電回路の中途に、切り替えスイッチ回路(不図示)が介設されている。この切り替えスイッチ回路は、ドア用ECU51からの制御信号によりスイッチのON/OFFおよびドアモータ31を正逆転するスイッチ切り替えを行うようになっており、したがって、ドアモータ31が正逆転駆動および駆動停止するようになっている。
また、電磁クラッチ33とバッテリ52とを電気的に接続する給電回路の中途にスイッチ回路(不図示)が介設されている。このスイッチ回路は、ドア用ECU51からの制御信号によりON−OFFが切り替わり、ONのときは電磁クラッチ33が接続状態になりドアモータ31によりワイヤ巻取りドラムが回転される。またOFFのときは非接続状態になりドアモータ31が停止しワイヤ巻取りドラムが回転を停止するようになっている。
なお、ドア速度が閾値よりも大きいか小さいかをドア開閉制御プログラムの中で判定するために、開閉駆動手段30内にパルスセンサ50が備えられている(図4)。
また、例えば、スライドドア11とドア枠との間に、ドア全開状態でドア開動作をロックするドア開ラッチ(不図示)が設けられるとともに、ドア全閉状態でドア閉動作をロックするドア閉ラッチ(不図示)が設けられる。ドア開ラッチとドア閉ラッチは、バッテリ52の電力とドア用ECU51の制御により動作される。ドア開のラッチ嵌合異常とドア閉のラッチ嵌合異常を検出するために、ドア開ラッチ嵌合センサ(不図示)およびドア閉ラッチ嵌合センサ(不図示)が設けられ、各ラッチ嵌合センサのON/OFF信号をドア用ECU51に出力するようになっている。ドア用ECU51は、ドア開ラッチ嵌合センサおよびドア閉ラッチ嵌合センサからの信号をフリップフロップ回路などで統合的に交互に保持するようになっている。
[ドア開閉操作部49について]
ドア開閉操作部49(図3)は、開閉駆動手段30にスライドドア11の開閉操作を行わせるために、ドア用ECU51が実行するドア開閉制御プログラム(フローチャート)の中の、トリガのON/OFFを入力するための入力手段である。ドア開閉操作部49は、キーに内蔵された「ドア開」と「ドア閉」の電波を出力する回路部(不図示)、運転席近傍に設けられるドア開スイッチとドア閉スイッチ(不図示)、スライドドア11に設けられるドアノブの引き上げ等に連動するスイッチにより構成され、互いに独立していずれか1つの入力手段による信号入力がドア用ECU51にトリガのON/OFFとして入力するようになっている。
[水没センサ53について]
図3に示すように、水没センサ53は、ドア開閉操作部49と並ぶ高さで車室内の前部と後部との間に設けられる。なお、水没センサ53は、車両内の1か所または複数箇所に所要位置、例えば、エンジンルームのエンジンの上面に対応する高さ位置、ハンドルの高さに対応する車室内の前部と後部、車室内の天井部などに設けられる。水没センサ53にはバッテリ52の電力が常時供給されるようになっていて、かつ、水没センサ53の検出信号がドア用ECU51に入力するようになっている。水没センサ53は、たとえば圧力センサや、一対の水没検出電極間の電気抵抗の減少により水没を検出するセンサ、その他が用いられる。
(ドア用ECUの制御プログラム)
図5に示すフローチャートは、ドア用ECU51が、水没センサ53の信号とパルスセンサ50の信号とドア開閉操作部49のトリガ(出力信号)の入力に基づいて、非水没時並びに水没時におけるドアモータ31と電磁クラッチ33の駆動制御を統合して実行するための制御プログラムを示す。
図5において、プログラムが開始すると、先ず、ステップS1で水没センサ53からの入力信号を閾値と比較して車両が水没しているか否かを判定し、ステップS1で水没していないと判定(Noの判定)した場合には、以下に説明する非水没時制御を実行する。
(非水没時制御)
ステップS2に移行し、パルスセンサ50(図3、図4)からの入力信号からドア速度を算出し、ドア速度が所定値(閾値)以上であるか否かを判定する。ドア速度が所定値以下であると判定(Noの判定)した場合には、ステップS3に移行し、トリガONであるか否かを判定する。
なお、このフローチャートにおいて、ドア全閉状態で入力するトリガは「ドア開」の信号であり、プログラム終了まで保持される。また、ドア全開状態で入力するトリガは「ドア閉」の信号であり、プログラム終了まで保持される。
ステップS3でトリガがOFFであると判定(Noの判定)した場合には、ステップS4に移行し、電磁クラッチ33をOFFに保持し(ステップS4)、次いでドアモータ31をOFFに保持し(ステップS5)、次にステップS6に移行し、ドア全開またはドア全閉であるか否かを判定する。また、ステップS3でトリガがONであると判定(Yesの判定)した場合には、電磁クラッチ33をONに制御し(ステップS7)、次いでドアモータ31をONに制御し(ステップS8)、もってドア開動作を開始し、次にステップS6に移行し、ドア全開またはドア全閉であるか否かを判定する。
なお、ドア全開またはドア全閉であるか否かの判定は、ドア開ラッチ嵌合センサとドア閉ラッチ嵌合センサのいずれの信号が入力されている状態と、いずれの信号も入力されていない状態とにより判定する。またドアモータ31をONに制御する際は、ドア開ラッチ嵌合センサとドア閉ラッチ嵌合センサのいずれの信号の入力に対応して正回転または逆回転の指示信号として出力するトリガに基づいて切り替えスイッチ回路のスイッチの切り替えを制御し、もってドアモータ31を正回転または逆回転となるように制御する。
上記の非水没時のフローによれば、スライドドア11の開閉動を人力で行う場合も、ステップS2でドア速度が所定値以上であるか否かをチェックするようになっている。ドア速度が所定値以下であれば、ステップS4→ステップS5へと移行するが、ドア速度が所定値以上であれば、ステップS9→ステップS10へと移行してドア速度にブレーキがかかるようになっている。
ドア開動作中は、ステップS3の判定はNoの判定となり、ステップS2に移行する。ドア開動作中のドア速度が所定値以下であると、ステップ2の判定はNoの判定となるから、ステップS3→S7→S8→S6→S2を循環し、ドア開動作中のドア速度が所定値以上になると、ステップS2の判定はYesの判定となるから、電磁クラッチ33をONに保持する(ステップS9)。次いで、ドアモータ31をOFFに制御し(ステップS10)、もってドア速度が所定値以下になるようにブレーキを掛けることになり、ステップS6→S2→S3→S7→S8→S6を循環し、ステップS6の判定でドア全開であると判定(Yesの判定)した場合には、プログラムを終了する。
他方、ステップS1で水没センサ53からの入力信号を閾値と比較して車両が水没していると判定(Yesの判定)した場合には、以下に説明する水没時制御を実行する。
ステップS2に移行しないでステップS11に移行し、トリガがONであるか否かを判定する。ここでのトリガは「ドア開」の制御信号として取り扱うようになっている。ステップS11でトリガがOFFであると判定(Noの判定)した場合には、ステップS1に戻り、トリガがONになるまで以後ステップS11とステップS1を循環する。
ステップS11でトリガがONであると判定(Yesの判定)した場合には、電磁クラッチ33をONに制御し(ステップS12)、次いでドアモータ31を正回転となりONに保持し(ステップS13)、次にステップS14に移行し、ドア全開であるか、否かを判定する。ドア全開であるか、否かの判定は、ドア開ラッチ嵌合センサの信号が入力されている状態と、信号が入力されていない状態とにより判定する。
ステップS14の判定でドア全開ではない(ドア開動作中)と判定(Noの判定)した場合には、ステップS12に戻り、以後、ドア全開になるまで、ステップS12→S13→S14→S12を循環し、ステップS14の判定でドア全開であると判定(Yesの判定)した場合には、プログラムを終了する。もって、水没時には、電磁クラッチ33が常にON、ドアモータ31が常にONに制御されるから、ドア速度にブレーキがかからず、迅速にドアが全開され、乗員の脱出が迅速に行われることを可能にする。
上記の水没時のフローによれば、プログラムが開始して水没か否かを判定する。水没であると判定した場合、ドア速度のチェックは行わず、またメインスイッチのON/OFFのチェックは行わず、トリガの入力を待機するので、運転者のみだけでなく、運転者以外のドアノブの開ドア操作で水没時対応プログラムが実行される。また、運転者がメインスイッチをOFFにしてしまった後でも、ドアノブの開ドア操作で水没時対応プログラムが実行される。
表1は、図5に示すフローチャートの非水没時のフロー部分によるスライドドア制御の制御要素の制御マトリクスを示す。
表1は、水没センサがOFFのときに、符号1〜18で示す各状態のパルスセンサ、ドア閉ラッチ嵌合センサ、ドア開ラッチ嵌合センサ、メインスイッチ、トリガ、クラッチ、モータの動作状態を示す表である。
Figure 2020147120
表1は、水没センサがOFFのときに、符号1〜18で示す各状態のパルスセンサ、ドア閉ラッチ嵌合センサ、ドア開ラッチ嵌合センサ、メインスイッチ、トリガ、クラッチ、モータの動作状態を示す表である。
符号1の状態はドア全閉状態であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはON、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号2の状態はラッチ嵌合異常クラッチ制御であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号3の状態はドア閉ラッチ解除であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号4の状態はPSDドア開動中であり、パルスセンサは開方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号5の状態はドア停止制御であり、パルスセンサは開方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはON、モータはOFFである。
符号6の状態はブレーキ制御であり、パルスセンサは開方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号7の状態はドア全開状態であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF。ドア開ラッチ嵌合センサはON、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号8の状態は、ドア開ラッチ解除であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号9の状態は、PSDドア閉動作中であり、パルスセンサは閉方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号10の状態はドア停止制御であり、パルスセンサは閉方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはON、モータはOFFである。
符号11の状態はブレーキ制御であり、パルスセンサは閉方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号12の状態はドア全閉状態であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはON、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号13の状態はラッチ嵌合異常クラッチ制御であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号14の状態はマニュアルドア開動作中であり、パルスセンサは開方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号15の状態はブレーキ制御であり、パルスセンサは開方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号16の状態はドア全開状態であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはON、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号17の状態はマニュアルドア閉動作中であり、パルスセンサは閉方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号18の状態はブレーキ制御であり、パルスセンサは閉方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
(水没時制御)
表2は、図5に示すフローチャートの水没時のスライドドア制御の制御要素の制御マトリクスを示す。
Figure 2020147120
表2は、水没センサがONのときに、符号1〜18で示す各状態のパルスセンサ、ドア閉ラッチ嵌合センサ、ドア開ラッチ嵌合センサ、メインSW、トリガ、クラッチ、モータの動作状態を示す表である。
符号1の状態はドア全閉状態であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはON、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号2の状態はラッチ嵌合異常クラッチ制御カットであり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号3の状態はドア閉ラッチ解除であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号4の状態はPSDドア開動中であり、パルスセンサは開方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号5の状態はドア停止制御カットであり、パルスセンサは開方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号6の状態はブレーキ制御カットであり、パルスセンサは開方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号7の状態はドア全開状態維持であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはON、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号8の状態はドア全開状態維持であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはON、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはON、モータはOFFである。
符号9の状態はドア開状態維持であり、パルスセンサは閉方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号10の状態はドア開状態維持であり、パルスセンサは閉方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはON、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号11の状態はドア開状態維持であり、パルスセンサは閉方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはON、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号12の状態はドア全開状態であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはON、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号13の状態はラッチ嵌合異常クラッチ制御カットであり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはOFF、モータはOFFである。
符号14の状態はマニュアルドア開動作中であり、パルスセンサは開方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号15の状態はブレーキ制御カットであり、パルスセンサは開方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号16の状態はドア全開状態維持であり、パルスセンサは停止、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはON、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはOFFである。
符号17の状態はドア開状態維持であり、パルスセンサは閉方向基準速度以下、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
符号18の状態はブレーキ制御カットであり、パルスセンサは閉方向基準速度以上、ドア閉ラッチ嵌合センサはOFF、ドア開ラッチ嵌合センサはOFF、メインスイッチはOFF、トリガはOFF、クラッチはON、モータはON開方向である。
ここで、表2中の符号8と符号9は、スライドドアの状態が同一であるのにトリガがONとOFFとで相違している。これは、トリガのONとOFFはスライドドアの状態に関係しない、すなわち、ドア開閉操作部49の操作が無効であることを意味している。
表3は、図5に示すフローチャートで実行されるドア開放制御の、ドア動作方向とドア速度と水没センサとクラッチとモータのマトリクスを示す。
Figure 2020147120
表4は、図5に示すフローチャートで実行される水没時の、水没センサとメインスイッチとPSDでのドア開閉、ブレーキ制御、ドア停止制御、ラッチ嵌合異常クラッチ制御のマトリクスを示す。
Figure 2020147120
表5は、図5に示すフローチャートで実行されるブレーキ制御時の、パルスセンサとクラッチとモータのマトリクスを示す。
Figure 2020147120
表6は、図5に示すフローチャートで実行されるドア停止時の、トリガとクラッチとモータのマトリクスを示す。
Figure 2020147120
表7は、図5に示すフローチャートで実行されるドア嵌合異常クラッチ制御時の、ラッチの状態とクラッチとモータのマトリクスを示す。
Figure 2020147120
本発明によれば、車両の水没時点以後に乗員の要求操作があったときには、スライドドアが全開状態になるまでブレーキがかからず開動作し、これにより乗員等が車外に迅速に脱出でき、自動スライドドアの水没時開放制御装置として効果を奏するものであり、スライドドアをスライドして車体側面の乗降用開口部を自動開閉させるための車両用パワースライドドア装置に有用である。
3 乗降用開口部
10 車両用パワースライドドア装置
11 スライドドア
12 スライド支持機構部
30 自動開閉駆動手段
31 ドアモータ
33 電磁クラッチ
49 ドア開閉操作部
50 パルスセンサ
51 ドア用ECU
53 水没センサ

Claims (2)

  1. 車体の乗降用開口部を開閉するスライドドアと、
    ドアモータの回転を電磁クラッチを介して伝達して前記スライドドアを開閉駆動する開閉駆動手段と、
    前記スライドドアの開閉操作を行うトリガを入力するためのドア開閉操作部と、
    前記ドア開閉操作部のトリガに基づいて前記開閉駆動手段を制御するドア用ECUと、
    を備え、
    前記ドア用ECUは、前記スライドドアの速度が所定値以上であるときは、前記電磁クラッチを接続状態、かつ、前記ドアモータを停止状態として前記スライドドアの開閉動にブレーキがかかるよう制御する、車両用パワースライドドア装置において、
    車両の所要位置に水没センサを更に備え、
    前記ドア用ECUは、前記水没センサの検出信号から車両の水没状態を検出し、かつ、前記トリガが入力された場合に、前記電磁クラッチを接続状態、かつ、前記ドアモータを前記スライドドアが開動作となる回転駆動状態にする、車両用パワースライドドア装置。
  2. 前記ドア用ECUは、前記電磁クラッチを接続状態にし、かつ、前記ドアモータを前記スライドドアが開動作となるよう回転駆動状態にしたときは、前記スライドドアが全開状態で前記ドアモータを停止させるよう制御する、請求項1に記載の車両用パワースライドドア装置。
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