JP2020147109A - 車両用送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来装置では空気流の届きにくい部位でも空気流を到達できるようにする。【解決手段】車両の車室内に向けて第1空気流を送風する車両用空調ユニット10と、第1空気流FL1と対向または交差する方向に流れる第2空気流FL2を送風するシート送風ユニット20と、第1空気流FL1および第2空気流FL2の一方の到達先および到達量を、第1空気流および第2空気流の他方で制御させるよう車両用空調ユニット10およびシート送風ユニット20を制御するエアコンECU156とシート送風ECU256を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用送風装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載された車両用シートがある。この車両用シートは、空気流を生じさせる吸気装置と、吸気装置によって生じた空気流の大半を通過させる高通気部と、高通気部よりも通気性が低い低通気部と、を備えている。そして、乗員の身体において、流れてくる空気流の流量が大きい方が好ましい部位に近接した位置に高通気部が配置され、乗員の身体において、流れてくる空気流の流量が小さい方が好ましい部位に近接した位置に低通気部が配置されている。
特開2018−127109号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された送風機は、乗員の身体の各部における空気流の流量に変化をつけることはできるが、空気流の到達範囲が限られる。すなわち、上記特許文献1に記載された送風機は、空気流の届きにくい部位に適切に空気を送風するのは難しいといった問題がある。
本発明は上記点に鑑みたもので、従来装置では空気流の届きにくい部位でも空気流を到達できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両の車室内に向けて第1空気流を送風する第1送風ユニット(10)と、第1空気流と対向または交差する方向に流れる第2空気流を送風する第2送風ユニット(20、30)と、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量を、第1空気流および第2空気流の他方で制御させるよう第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを制御する制御部(156、256)と、を備えている。
このような構成によれば、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量を、第1空気流および第2空気流の他方で制御させるよう第1送風ユニットおよび第2送風ユニットが制御されるので、従来装置では空気流の届きにくい部位でも空気流を到達させることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る車両用送風装置を搭載した車両全体の構成図である。 第1実施形態に係る車両用送風装置を搭載した車両のシートを表した図である。 第1実施形態に係る車両用送風装置のブロック図である。 第1実施形態に係る車両用送風装置の各ECUのフローチャートである。 シートに着座した乗員に向いて流れる空気流を表した図である。 車両用空調ユニットによって生成される空気流を表した図である。 シート送風ユニットによって生成される空気流を表した図である。 車両用空調ユニットによって生成される第1空気流とシート送風ユニットによって生成される第2空気流によって生成される空気流の一例を表した図である。 車両用空調ユニットによって生成される第1空気流とシート送風ユニットによって生成される第2空気流によって生成される空気流の一例を表した図である。 車両用空調ユニットによって生成される第1空気流とシート送風ユニットによって生成される第2空気流によって生成される空気流の一例を表した図である。 車両用空調ユニットによって生成される第1空気流の吹出温度を変化させるとともにシート送風ユニットによって生成される第2空気流の向きを変化させた際の空気流の一例を表した図である。 生体の表面に沿って空気流が流れる場合の生体からの距離と風速分布の関係を示した図である。 生体の表面に沿って生体よりも温度の低い空気流が流れる場合の生体からの距離と温度分布の関係を示した図である。 第2実施形態に係る車両用送風装置を搭載した車両全体の構成図である。 第2実施形態に係る車両用送風装置のブロック図である。 第2実施形態に係る車両用送風装置の各ECUのフローチャートである。 花粉モードとなっている場合の空気流れを表した図である。 防雲モードとなっている場合の空気流れを表した図である。 第2実施形態に係る車両用送風装置の変形例の空気流れを表した図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る車両用送風装置について図1〜図13を用いて説明する。図1に示すように、本実施形態の車両用送風装置は、車両1に搭載された車両用空調ユニット10およびシート送風ユニット20を備えている。
車両用空調ユニット10は、第1空気流の温度を調整する温度調整部を有し、車室内の前方から車両シート50に着座した乗員の身体に向かって温度調節された第1空気流を生成する。
車両用空調ユニット10は、車両のダッシュボード内に配置されている。車両用空調ユニット10は、ケーシング11、エバポレータ12、ヒータコア13、エアミックスドア154等を含んでいる。車両用空調ユニット10は、車両の車室内に向けて第1空気流を送風する第1送風ユニットに相当する。
ケーシング11は、車両用空調ユニット10の外殻となる部材であり、このケーシング11内に導入された空気が、ケーシング11内で加熱または冷却され、その後車室内に吹き出される。
エバポレータ12は、ケーシング11内に配置され、その内部を冷媒が流通する。車両用空調ユニット10内に導入された空気がエバポレータ12を通過する際、当該空気と冷媒とが熱交換することで、冷媒が蒸発すると共に空気が冷却される。
ヒータコア13は、ケーシング11内において、エバポレータ12よりも空気流れ下流側に配置され、その内部をエンジン冷却水等の熱媒体が流通する。エバポレータ12を通過した後の空気がヒータコア13を通過する際、当該空気と熱媒体とが熱交換することで、熱媒体が冷却されると共に空気が加熱される。エバポレータ12、ヒータコア13およびエアミックスドア154は、第1空気流の温度を調整する温度調整部に相当する。
エアミックスドア154は、ケーシング11内においてエバポレータ12よりも空気流れ下流側かつヒータコア13よりも空気流れ上流側に配置される可動部材である。エアミックスドア154は、位置が変化することにより、エアミックス比率が変化する。エアミックス比率は、エバポレータ12を通った後の空気がヒータコア13を通過する空気の流量と、あるいはヒータコア13を迂回してケーシング11内のバイパス通路を通過する空気の流量との比率である。
車両シート50は、図2に示すように、乗員の下半身を支持するシートクッション51、乗員の上半身を支持するシートバック52および乗員の後頭部を支持するヘッドレスト53を有している。
シート送風ユニット20は、車両1の乗員が着座する車両シート50から車両の車室内に第2空気流を吹き出す機能と車両の車室内から車両1の乗員が着座する車両シート50内に第2空気流を吸い込む機能と、を有している。なお、図2は、車両シート50から車両の車室内に第2空気流が吹き出される様子のみを示している。シート送風ユニット20は、第1空気流と対向または交差する方向に流れる第2空気流を送風する第2送風ユニットに相当する。
本実施形態の車両用送風装置のブロック構成について図3を参照して説明する。図3に示すように、車両用送風装置は、車両用空調ユニット10、エアコンECU156、シート送風ユニット20およびシート送風ECU256を備えている。
車両用空調ユニット10は、操作パネル151、空調センサ152、空調送風機153、エアミックスドア154および吹出口ドア155を備えている。
操作パネル151は、車両のインストルメントパネル等に配置され、車室内の温度設定、送風風量設定、送風モード設定等を行うためのスイッチを有し、乗員のスイッチ操作に応じた信号をエアコンECU156に出力する。
空調センサ152は、外気温を検出する外気温センサ、内気温を検出する内気センサ、車室内に入射する日射量を検出する日射センサ、エバポレータ12から吹き出される蒸発器吹出空気温度を検出する蒸発器温度センサ等がある。
空調送風機153は、ケーシング11から車室内に空気を送風する電動送風機である。エアミックスドア154は、エバポレータ14とヒータコア15との間に配置され、エバポレータ12を通過した後にヒータコア1135を迂回して流れる風量と、エバポレータ12を通過した後にヒータコア13を通過する風量との割合を調整する。
吹出口ドア155は、車両の乗員の顔部に向けて空気を吹き出すフェイス吹出口、車両の前面窓ガラスに向けて空気を吹き出すデフロスタ吹出口、車両の乗員の足元に向けて空気を吹き出すフット吹出口に配置される。吹出口ドア155は、各吹出口から吹き出される空気の向きを調節する。本実施形態の吹出口ドア155は、エアコンECU156からの制御信号に応じて車室内に吹き出される空気の向きが変化するよう回動する。
エアコンECU156は、ROM、RAM、CPU、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を行う。
エアコンECU156およびシート送風ECU256は、車室内の風速分布が、乗員の操作によって特定された分布となるよう車両用空調ユニット10およびシート送風ユニット20の各部を制御する。エアコンECU156およびシート送風ECU256は、第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを制御する制御部に相当する。
シート送風ユニット20は、座面送風機21、座面送風方向切替部211、背面送風機22、背面送風方向切替部221、頭部送風機23および頭部送風方向切替部231、を備えている。
座面送風機21は、送風ファンおよび該送風ファンを回転駆動するモータを備えており、車両シート50のシートクッション51内に配置されている。座面送風機21は、車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴を介して空気流れを生じさせる。
座面送風方向切替部211は、座面送風機21によって生じる空気流れの向きを切り替える。具体的には、座面送風方向切替部211は、車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴511から空気が吹き出す送風モードと、車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴511を介して空気をシート内に吸い込む吸込モードを切り替える。
背面送風機22は、送風ファンおよび該送風ファンを回転駆動するモータを備えており、車両シート50のシートバック52内に配置されている。背面送風機22は、車両シート50のシートバック52に設けられた送風穴を介して空気流れを生じさせる。
背面送風方向切替部221は、背面送風機22によって生じる空気流れの向きを切り替える。具体的には、背面送風方向切替部221は、背面送風機22によって生じる空気流れが、車両シート50のシートバック52に設けられた送風穴521から空気が吹き出す送風モードと、車両シート50のシートバック52に設けられた送風穴521を介して空気をシート内に吸い込む吸込モードを切り替える。
頭部送風機23は、送風ファンおよび該送風ファンを回転駆動するモータを備えており、車両シート50のヘッドレスト53内に配置されている。頭部送風機23は、車両シート50のヘッドレスト53に設けられた送風穴531を介して空気流れを生じさせる。
頭部送風方向切替部231は、頭部送風機23によって生じる空気流れの向きを切り替える。具体的には、頭部送風方向切替部231は、車両シート50のヘッドレスト53に設けられた送風穴531から空気が吹き出す送風モードと、車両のシートのヘッドレスト53に設けられた送風穴531を介して空気をシート内に吸い込む吸込モードを切り替える。
シート送風ECU256は、ROM、RAM、CPU、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を行う。
なお、一般的なシート送風ユニットは、乗員の身体に向けて温度調整された空気流を送風する構成となっているが、本実施形態のシート送風ユニット20は、乗員の身体に向けて温度調整された空気流を送風するものとは異なる。
本実施形態の車両用空調ユニット10は、乗員の体表面の部位別温度分布を形成するとともに、この部位別温度分布を維持するために必要な温度調整された空気流を生成し、必要な身体部位に供給する。
なお、ここでいう部位別温度分布は、生体の表面から遠ざかる方向の温度分布ではなく、生体の表面に沿う方向の温度分布である。例えば、乗員の頭部の体表面に沿うように比較的温度の低い空気流を供給し、乗員の足元の体表面に沿うように比較的温度の高い空気流を供給する。
次に、エアコンECU156およびシート送風ECU256の処理について図4に従って説明する。車両のイグニッションスイッチがオン状態となり、車両用空調ユニット10およびシート送風ユニット20が動作状態になると、エアコンECU156およびシート送風ECU256は、図4に示す処理を実施する。
まず、エアコンECU156は、S100にて、操作パネル151の出力信号に基づいて乗員によるパネル操作の検出を行う。具体的には、エアコンECU156は、予め定められた複数の風速分布パターンを表示部に表示させ、操作パネル151の出力信号に基づいて乗員により特定の風速分布パターンが指定されたか否かを検出する。
図4のフローチャートには示してないが、ここで、特定の風速分布パターンが指定されたことが検出されない場合、本処理を終了する。
また、特定の風速分布パターンが指定されたことが検出された場合、エアコンECU156は、S102にて、風速分布パターンを、S100にて検出された風速分布パターンに決定する。ここでは、空気流の到達先および到達量が、図5に示す空気流FL3のような風速分布パターンに決定されたものとする。
次に、エアコンECU156は、S104にて、空調対流モードを特定する。具体的には、フェイスモード、フットモード、バイレベルモード、デフロスタモードのうちどの空調対流モードとなっているかを特定する。
次に、エアコンECU156は、S106にて、シート送風ECU256からシート情報を取得し、シート制御状態を特定する。ここで、シート情報には、座面送風機21、背面送風機22および頭部送風機23の動作状態と、頭部送風方向切替部231、背面送風方向切替部221および頭部送風方向切替部231の切り替え状態を示す情報が含まれる。
次に、エアコンECU156は、S108にて、風量バランスを特定する。具体的には、エアコンECU156は、乗員により特定された風速分布パターンとなるよう車両用空調ユニット10から吹出される第1空気流の風量バランスと、シート送風ユニット20により生成される第2空気流の風量バランスを特定する。
ここでは、車両用空調ユニット10から吹出される第1空気流の風量バランスを、図6に示すような風量バランスとして特定する。すなわち、フェイス吹出口およびフット吹出口から車両後方に向けて同じ風量の第1空気流FL1を送風するように風量バランスを特定する。
また、シート送風ユニット20から吹出される第2空気流の風量バランスを、図7に示すような風量バランスとして特定する。すなわち、車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴511を介して空気をシート内に吸い込むとともに、車両シート50のシートバック52に設けられた送風穴521および車両シート50のヘッドレスト53に設けられた送風穴531から吹き出す第2空気流FL2を送風するように風量バランスを特定する。
次に、エアコンECU156は、S110にて、S108にて特定した風量バランスとなるようにするための送風情報を生成し、生成した送風情報をシート送風ECU256に通知する。なお、送風情報には、座面送風機21、背面送風機22および頭部送風機23の動作状態と、頭部送風方向切替部231、背面送風方向切替部221および頭部送風方向切替部231の切り替え状態を示す情報が含まれる。
次に、エアコンECU156は、S112にて、S108にて特定した風量バランスとなるようにHVAC制御を実施する。なお、エアコンECU156は、第1空気流FL1の温度制御も行う。具体的には、図6に示したように、フェイス吹出口およびフット吹出口から車両後方に向けて、温度調整された同じ風量の第1空気流FL1を送風するように車両用空調ユニット10を実施する。これにより、図6に示したような第1空気流FL1が送風される。
次に、シート送風ECU256の処理について説明する。シート送風ユニット20が動作状態になると、シート送風ECU256は、S200にて、シート制御状態を検出する。シート制御状態には、座面送風機21、背面送風機22および頭部送風機23の動作状態と、頭部送風方向切替部231、背面送風方向切替部221および頭部送風方向切替部231の切り替え状態が含まれる。
次に、シート送風ECU256は、S202にて、エアコンECU156から送風情報を取得する。ここで、送風情報には、図7に示したように、車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴511を介して空気をシート内に吸い込むとともに、車両シート50のシートバック52に設けられた送風穴521から吹き出し、さらに、車両シート50のヘッドレスト53に設けられた送風穴531を介してシート内に吸い込むことを指示する内容が含まれている。
次に、シート送風ECU256は、S204にて、S202にて取得した送風情報に従ってシート送風制御を実施する。具体的には、図7に示したように、車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴511を介して空気をシート内に吸い込むとともに、車両シート50のシートバック52に設けられた送風穴521から吹き出し、さらに、車両シート50のヘッドレスト53に設けられた送風穴531を介してシート内に吸い込むようシート送風ユニット20を制御する。これにより、図7に示したような、第2空気流FL2が送風される。
したがって、図6に示したような第1空気流FL1の到達先および到達量が、図7に示したような第2空気流FL2によって制御され、乗員の身体に向かって図5に示したような空気流FL3が送風される。このようにして、乗員の体表面に届く風速分布をコントロールすることができる。すなわち、従来装置では空気流の届きにくい部位でも空気流を到達させることができる。
なお、本実施形態では、図6に示したような第1空気流FL1が、図7に示したような第2空気流FL2によって制御され、乗員の身体に向かって図5に示したような空気流FL3が送風されるようにした。
これに対し、図8に示すように、車両用空調ユニット10によりフェイス吹出口から車両後方の乗員に身体に向けて第1空気流を送風するとともに、この第1空気流と対向するように、シート送風ユニット20によりシートバック52に設けられた送風穴521から車両前方に第2空気流FL2を送風するようにしてもよい。この場合、乗員の腹部に当たる空気流を低減させ、乗員の顔に当たる空気流を増加させるといったことが可能である。例えば、乗員の腹部に当たる冷風を抑制し、乗員の顔に当たる冷風を増加させて覚醒させるといったことが可能である。
また、図9に示すように、車両用空調ユニット10によりフェイス吹出口から車両後方の乗員の胴体に向けて斜め下方向に第1空気流を送風するとともに、シート送風ユニット20によりシートバック52に設けられた送風穴521から車両前方に第2空気流FL2を送風するとともにシートクッション51に設けられた送風穴511から上下方向上側に吹き出す第2空気流FL2を送風するようにしてもよい。この場合、フェイス吹出口から斜め下方向に第1空気流が送風されるにもかかわらず、乗員の顔に当たる空気流FL3を増加させることが可能であり、乗員に顔部への空気流の増量感を与えることができる。
なお、ヘッドレスト53に設けられた送風穴531に空気流を吸い込むようにすることで、乗員の顔に当たる空気流を増加させることも可能であるが、この場合、風切り音が耳障りとなる場合がある。
しかし、上記したように、フェイス吹出口から斜め下方向に送風された第1空気流の向きを第2空気流で制御して、乗員の顔に当たる空気流FL3を増加させることにより、風切り音を生じさせることなく、乗員の顔に当たる空気流を増加させて覚醒させることが可能である。
また、図10に示すように、車両用空調ユニット10によりフェイス吹出口から車両後方の乗員に身体に向けて送風する第1空気流FL1の風速を周期的に変化させるとともに、シート送風ユニット20によりシートバック52に設けられた送風穴521を流れる第2空気流FL2の吸い込みまたは吹き出しの切り替えを周期的に変化させることもできる。
このように、第1空気流FL1の風速と、第2空気流FL2の吸い込みまたは吹き出しの切り替えをそれぞれ変化させることで、乗員の顔に当たる空気流FL3を相補的に増速または減速させることが可能である。また、車両用空調ユニット10によりフェイス吹出口から送風される第1空気流FL1の風量が少ない場合でも、シート内に第2空気流FL2の吸い込ませるようにすることで、乗員に身体に到達する空気流を増加させることもできる。
また、図11に示すように、車両用空調ユニット10によりフェイス吹出口から車両後方の乗員に身体に向けて送風する第1空気流FL1の吹出温度を変化させるとともに、シート送風ユニット20によりシートバック52に設けられた送風穴521を流れる第2空気流FL2の吸い込みまたは吹き出しの切り替えを周期的に変化させることもできる。
このように、第1空気流FL1の吹出温度とシートバック52に設けられた送風穴521を流れる第2空気流FL2の吸い込みまたは吹き出しの切り替えを周期的に変化させて、乗員の体感温度を変化させることもできる。
ここで、生体の表面からの放熱量を促進させるための方法として、空気流の温度を変えずに空気流の風速を大きくする方法と、空気流の温度を低下させる方法とがある。
まず、空気流の温度を変えずに空気流の風速を大きくする方法について説明する。図12は、生体の表面に沿って空気流が流れる場合の生体からの距離Lと風速分布Uの関係を示した図である。縦軸は、生体からの距離Lであり、横軸は風速を表している。
生体からの距離Lが短い部位では、空気流の風速は小さくなる。そして、生体からの距離Lが長くなると空気流の風速は徐々に大きくなり、空気流の風速は本来の空気流の風速に近付く。なお、この場合、空気流の風速を風速S1から風速S2に下げると熱移動量も減少する。すなわち、空気流の温度を変えずに空気流の風速を大きくすると、生体の表面からの放熱量を促進させることができる。
次に、空気流の温度を低下させる方法について説明する。図13は、生体の表面に沿って生体よりも温度の低い空気流が流れる場合の生体からの距離Lと温度分布Tの関係を示した図である。空気流は、人体から放散した熱を持ち去るように生体の表面に沿って流れる。縦軸は、生体からの距離Lであり、横軸は温度を表している。生体からの距離Lが所定距離の位置に温度境界層が形成される。図13には、第1温度T1の空気流と、第1温度T1よりも温度の低い第2温度の空気流の温度分布Tが示されている。
図13に示すように、生体からの距離Lが短いほど空気流の温度は高くなり、生体からの距離Lが長くなると空気流の温度は低下して空気流の温度に近付く。空気流の風速を大きくすると、生体の表面からの放熱量を促進させることができる。したがって、空気流の風速を大きくすることで、涼風感を得ることができる。
第2温度T2の空気流は、第1温度T1の空気流と比較して、生体の表面からの所定距離に形成される温度境界層における温度変化が大きくなっている。したがって、第1温度T1の空気流よりも第2温度T2の空気流の方法がさらに生体の表面からの放熱量を促進させることができる。
以上、説明したように、本実施形態の車両用送風装置は、車両の車室内に向けて第1空気流を送風する第1送風ユニットと、第1空気流と対向または交差する方向に流れる第2空気流を送風する第2送風ユニットと、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量を、第1空気流および第2空気流の他方で制御させるよう第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを制御する制御部と、を備えている。
このような構成によれば、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量を、第1空気流および第2空気流の他方で制御させるよう第1送風ユニットおよび第2送風ユニットが制御されるので、従来装置では空気流の届きにくい部位でも空気流を到達させることができる。
また、第1送風ユニットは、第1空気流の温度を調整する温度調整部を有し、車両の前方から車両の乗員の身体に向かって流れる第1空気流を生成する車両用空調ユニット10として構成することができる。
また、第2送風ユニットは、車両の乗員が着座する車両シート50から車両の車室内に第2空気流を吹き出す機能と車両の車室内から車両の乗員が着座する車両シート内に第2空気流を吸い込む機能の少なくとも一方を有するシート送風ユニット20として構成することができる。
また、制御部は、車両の乗員の操作に応じて車両の車室内における目標空気流れを特定し、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量が、目標特定部により特定された目標空気流れとなるよう第1空気流および第2空気流の風量バランスを特定する。
したがって、車両の乗員の好みに応じた風量バランスとなるような空気流を生成することが可能である。
また、制御部は、第1空気流を生成する車両用空調ユニット10を制御するエアコンECU156と、第2空気流を生成するシート送風ユニット20を制御するシート送風ECU256と、を有している。
また、エアコンECU156は、車両の乗員の操作に応じて特定された風量バランスとなるようにするための送風情報を生成し、生成した送風情報をシート送風ECU256に通知する通知制御部(S108)を備えている。
そして、シート送風ECU256は、通知制御部により通知された送風情報に基づいてシート送風ユニット20を制御する。
このように、エアコンECU156とシート送風ECU256とが連携してシート送風ECU256を制御することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る車両用送風装置について図14〜図18を用いて説明する。図114に示すように、本実施形態の車両用送風装置は、上記第1実施形態のシート送風ユニット20に代えて天井送風ユニット30を備えている。すなわち、本実施形態の車両用送風装置は、車両1に搭載された車両用空調ユニット10および天井送風ユニット30を備えている。車両用空調ユニット10の構成は、上記第1実施形態のものと同じである。
天井送風ユニット30は、車両1の天井部に配置され、車両1の上下方向上側から車両1の上下方向下側に向けて第2空気流を送風する。
次に、本実施形態の車両用送風装置のブロック構成について図15を参照して説明する。図15に示すように、車両用送風装置は、車両用空調ユニット10、エアコンECU156、天井送風ユニット30および天井送風ECU356を備えている。
天井送風ユニット30は、操作パネル31、送風機32および送風方向切替部33を備えている。
操作パネル31は、車両のインストメントパネル等に配置されている。送風機32は、第2空気流を生成する電動送風機である。送風機32は、天井送風ユニット30のケーシング内に配置されている。
送風方向切替部33は、天井送風ユニット30のケーシング内から送風機32によって生成された第2空気流を吹き出すモードと送風機32によって天井送風ユニット30のケーシング内に車室内の空気を吸い込むモードの切り替えを行う。
天井送風ECU356は、ROM、RAM、CPU、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、ROMに記憶されたプログラムに従って各種処理を行う。
次に、エアコンECU156および天井送風ECU356の処理について図16に従って説明する。車両のイグニッションスイッチがオン状態となり、車両用空調ユニット10および天井送風ユニット30が動作状態になると、エアコンECU156および天井送風ECU356は、図16に示す処理を実施する。
まず、エアコンECU156は、S120にて、天井送風ユニット30の有無を判定する。天井送風ユニット30からエアコンECU156に周期的に装備有無情報が送信されるようになっている。エアコンECU156は、天井送風ユニット30から装備有無情報を受信した場合には、天井送風ユニット30が備えられていると判定し、天井送風ユニット30から装備有無情報を受信できない場合には、天井送風ユニット30が備えられてないと判定する。ここで、天井送風ユニット30が備えられてないと判定した場合には、本処理を終了する。
エアコンECU156は、S120にて天井送風ユニット30が備えられていると判定した場合、S122にて、風速分布パターンを決定する。具体的には、エアコンECU156は、予め定められた複数の風速分布パターンを表示部に表示させ、操作パネル31の出力信号に基づいて乗員により特定の風速分布パターンが指定されたか否かを検出する。ここでは、空気流の到達先および到達量が、図17に示す空気流FL3のような風速分布パターンに決定されたものとする。
次に、エアコンECU156は、S124にて、防雲/花粉モード判定を行う。防雲モードまたは花粉モードの設定画面を表示部に表示させ、操作パネル31の出力信号に基づいて防雲モードまたは花粉モードが設定されているか否かを判定する。ここでは、防雲モードまたは花粉モードのいずれかが設定されるようになっているものとする。
次に、エアコンECU156は、S126にて、風量バランスを特定する。具体的には、エアコンECU156は、S124にて判定されたモードに対応する風速分布パターンとなるよう車両用空調ユニット10から吹出される第1空気流の風量バランスと、天井送風ユニット30により生成される第2空気流の風量バランスを特定する。
ここで、花粉モードに対応する風速分布パターンとなるよう風量バランスを特定する際には、以下のように風量バランスを特定する。
エアコンECU156は、車両用空調ユニット10から吹出される第1空気流FL1の風量バランスを、図17に示すような風量バランスとして特定する。すなわち、フェイス吹出口から車両後方に向けて第1空気流FL1を送風するように風量バランスを特定する。
また、エアコンECU156は、天井送風ユニット30から吹出される第2空気流FL2の風量バランスを、図17に示すような風量バランスとして特定する。すなわち、乗員の顔部へ向けて第2空気流FL2を送風するように風量バランスを特定する。
また、防雲モードに対応する風速分布パターンとなるよう風量バランスを特定する際には、以下のように風量バランスを特定する。
エアコンECU156は、車両用空調ユニット10から吹出される第1空気流FL1の風量バランスを、図18に示すような風量バランスとして特定する。すなわち、デフロスタ吹出口から車両のフロントガラスに向けて第1空気流FL1を送風するように風量バランスを特定する。
また、エアコンECU156は、天井送風ユニット30から吹出される第2空気流FL2の風量バランスを、図18に示すような風量バランスとして特定する。すなわち、乗員の顔部へ向けて第2空気流FL2を送風するように風量バランスを特定する。
次に、エアコンECU156は、S128にて、S126にて特定した風量バランスとなるようにするための送風情報を生成し、生成した送風情報を天井送風ECU356に通知する。なお、送風情報には、送風機32の動作状態と、送風方向切替部33の切り替え状態を示す情報が含まれる。
次に、エアコンECU156は、S130にて、S126にて特定した風量バランスとなるようにHVAC制御を実施する。花粉モードとなっている場合には、図17の第1空気流FL1に示すような空気流が送風されるようHVAC制御を実施し、防雲モードとなっている場合には、図18の第1空気流FL1に示すような空気流が送風されるようHVAC制御を実施する。なお、エアコンECU156は、第1空気流FL1の温度制御も行う。
次に、天井送風ECU356の処理について説明する。天井送風ユニット30が動作状態になると、天井送風ECU356は、S300にて、装備有無情報をエアコンECU156に送信する。
次に、天井送風ECU356は、S302にて、エアコンECU156から送風情報を取得する。なお、送風情報には、送風機32の動作状態と、送風方向切替部33の切り替え状態を示す情報が含まれる。
次に、天井送風ECU356は、S304にて、S302にて取得した送風情報に従って天井送風制御を実施する。具体的には、図17または図18に示したように、乗員の顔部へ向けて第2空気流FL2を送風するよう天井送風ユニット30を制御する。これにより、図17または図18に示した、第2空気流FL2が送風される。
したがって、花粉モードとなっている場合には、図17に示したような第1空気流FL1の到達先および到達量が、第2空気流FL2によって制御され、乗員の顔から下方向に向かう空気流FL3が送風される。この空気流FL3は、乗員が第1空気流FL1に含まれる花粉を吸い込まないようにするとともに、乗員の衣服に付着した花粉を吹き払う。
また、防雲モードになっている場合には、図18に示したような第1空気流FL1の到達先および到達量が、第2空気流FL2によって制御され、車両のフロントガラスに向けて送風された第1空気流FL1が、第2空気流によって制御され、乗員の顔部へ向けて吹き下ろした後、車両前方に循環して乗員の足元に当たるような空気流FL3が流れる。空気流FL3は、車両のフロントガラスの防雲効果を果たすとともに乗員の足元を温める。
本実施形態では、上記第1実施形態と共通の構成から奏される同様の効果を上記第1実施形態と同様に得ることができる。
また、第2送風ユニットは、車両の天井部に配置され、車両の天井部から車両の車室内に向けて第2空気流を送風する天井送風ユニット30として構成することができる。
また、天井送風ユニット30は、第1空気流と交差する方向に流れる交差流を含む第2空気流を生成する。そして、天井送風ECU356は、第1空気流が、第2送風ユニットにより生成された第1空気流と交差する方向に流れる交差流を含む第2空気流により車両の乗員の足元に向かう方向に制御されるよう車両用空調ユニット10および天井送風ユニット30を制御する。このように、空気流の届きにくい乗員の足元でも空気流を到達させることができる。
なお、本実施形態では、車両用空調ユニット10により生成された第1空気流FL1と、天井送風ユニット30により生成された第2空気流FL2によって図18に示すような空気流FL3を生成した。これに対し、さらにシート送風ユニット20を備え、このシート送風ユニット20により車両シート50のシートクッション51に設けられた送風穴511を介して天井送風ユニット30により生成された第2空気流FL2を吸い込むようにして車両前方に循環した空気流FL3を生成することもできる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、エアコンECU156は、S100またはS122にて、予め定められた複数の風速分布パターンを表示部に表示させ、乗員により指定された特定の風速分布パターンを特定した。これに対し、乗員の操作により任意の方向に任意の風量の風速分布パターンを指定できるようして、乗員の操作により指定された風速分布パターンを特定するようにしてもよい。
(2)上記各実施形態では、車両用空調ユニット10から送風された第1空気流の到達先および到達量を、シート送風ユニット20または天井送風ユニット30によって生成される第2空気流で制御するようにした。
これに対し、シート送風ユニット20または天井送風ユニット30によって生成される第2空気流の到達先および到達量を、車両用空調ユニット10から送風される第1空気流で制御するようにしてもよい。この場合、シート送風ユニット20または天井送風ユニット30によって生成される第2空気流の温度調節を行い、車両用空調ユニット10から送風される第1空気流の温度調節を行わないようにしてもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用送風装置は、車両の車室内に向けて第1空気流を送風する第1送風ユニットと、第1空気流と対向または交差する方向に流れる第2空気流を送風する第2送風ユニットと、を備えている。また、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量を、第1空気流および第2空気流の他方で制御させるよう第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを制御する制御部と、を備えている。
また、第2の観点によれば、第1送風ユニットは、第1空気流の温度を調整する温度調整部を有し、車両の前方から車両の乗員の身体に向かって流れる第1空気流を生成する車両用空調ユニットとして構成することができる。
また、第3の観点によれば、第2送風ユニットは、車両の乗員が着座する車両シートから車両の車室内に第2空気流を吹き出す機能と車両の車室内から車両の乗員が着座する車両シート内に第2空気流を吸い込む機能の少なくとも一方を有するシート送風ユニットとして構成することができる。
また、第4の観点によれば、第2送風ユニットは、車両の天井部に配置され、車両の天井部から車両の車室内に向けて第2空気流を送風する天井送風ユニットとして構成することができる。
また、第5の観点によれば、制御部は、車両の乗員の操作に応じて車両の車室内における目標空気流れを特定し、第1空気流および第2空気流の一方の到達先および到達量が、目標特定部により特定された目標空気流れとなるよう第1空気流および第2空気流の風量バランスを特定する。
したがって、車両の乗員の好みに応じた風量バランスとなるような空気流を生成することが可能である。
また、第6の観点によれば、制御部は、第1空気流を生成する第1送風ユニットを制御する第1制御部と、第2空気流を生成する第2送風ユニットを制御する第2制御部と、を有している。
また、第1制御部および第2制御部の一方は、バランス特定部により特定された風量バランスとなるようにするための送風情報を生成し、生成した送風情報を第1制御部および第2制御部の他方に通知する通知制御部を備えている。
さらに、第1制御部および第2制御部の他方は、通知制御部により通知された送風情報に基づいて第1送風ユニットまたは第2送風ユニットを制御する送風制御部を備えている。
このように、第1制御部と第2制御部とが連携して第1送風ユニットまたは第2送風ユニットを制御することができる。
また、第7の観点によれば、第2送風ユニットは、第1空気流と交差する方向に流れる交差流を含む第2空気流を生成し、制御部は、第1空気流が、第2送風ユニットにより生成された第1空気流と交差する方向に流れる交差流を含む第2空気流により車両の乗員の足元に向かう方向に制御されるよう第1送風ユニットおよび第2送風ユニットを制御する。このように、空気流の届きにくい乗員の足元でも空気流を到達させることができる。
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、車両用空調ユニット10が第1送風ユニットに相当し、シート送風ユニット20または天井送風ユニット30が第2送風ユニットに相当する。
また、エアコンECU156およびシート送風ECU256が制御部に相当し、エバポレータ12、ヒータコア13およびエアミックスドア154温度調整部に相当し、S102の処理が目標特定部に相当し、S108、S126がバランス特定部に相当する。
また、エアコンECU156が第1制御部に相当し、シート送風ECU256または天井送風ECU356が第2制御部に相当し、S110、S128が通知制御部に相当し、S204、304が送風制御部に相当する。
10 車両用空調ユニット
20 シート送風ユニット
21 座面送風機
22 背面送風機
23 頭部送風機
50 車両シート
30 天井送風ユニット
156 エアコンECU
256 シート送風ECU
356 天井送風ECU

Claims (7)

  1. 車両の車室内に向けて第1空気流を送風する第1送風ユニット(10)と、
    前記第1空気流と対向または交差する方向に流れる第2空気流を送風する第2送風ユニット(20、30)と、
    前記第1空気流および前記第2空気流の一方の到達先および到達量を、前記第1空気流および前記第2空気流の他方で制御させるよう前記第1送風ユニットおよび前記第2送風ユニットを制御する制御部(156、256)と、を備えた車両用送風装置。
  2. 前記第1送風ユニットは、前記第1空気流の温度を調整する温度調整部(12、13、154)を有し、前記車両の前方から前記車両の乗員の身体に向かって流れる前記第1空気流を生成する車両用空調ユニット(10)である請求項1に記載の車両用送風装置。
  3. 前記第2送風ユニットは、前記車両の乗員が着座する車両シート(50)から前記車両の車室内に前記第2空気流を吹き出す機能と前記車両の車室内から前記車両の乗員が着座する前記車両シート内に前記第2空気流を吸い込む機能の少なくとも一方を有するシート送風ユニット(20)である請求項1または2に記載の車両用送風装置。
  4. 前記第2送風ユニットは、前記車両の天井部に配置され、前記車両の天井部から前記車両の車室内に向けて前記第2空気流を送風する天井送風ユニット(30)である請求項1または2に記載の車両用送風装置。
  5. 前記制御部は、
    前記車両の乗員の操作に応じて前記車両の車室内における目標空気流れを特定する目標特定部(S102)と、
    前記第1空気流および前記第2空気流の一方の到達先および到達量が、前記目標特定部により特定された前記目標空気流れとなるよう前記第1空気流および前記第2空気流の風量バランスを特定するバランス特定部(S108、S126)と、を備えた請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用送風装置。
  6. 前記制御部は、前記第1空気流を生成する前記第1送風ユニットを制御する第1制御部(156)と、前記第2空気流を生成する前記第2送風ユニットを制御する第2制御部(256)と、を有し、
    前記第1制御部および前記第2制御部の一方は、前記バランス特定部により特定された前記風量バランスとなるようにするための送風情報を生成し、生成した前記送風情報を前記第1制御部および前記第2制御部の他方に通知する通知制御部(S110、S128)を備え、
    前記第1制御部および前記第2制御部の他方は、前記通知制御部により通知された前記送風情報に基づいて前記第1送風ユニットまたは前記第2送風ユニットを制御する送風制御部(S204、304)を備えた請求項5に記載の車両用送風装置。
  7. 前記第2送風ユニットは、前記第1空気流と交差する方向に流れる交差流を含む前記第2空気流を生成し、
    前記制御部は、前記第1空気流が、前記第2送風ユニットにより生成された前記第1空気流と交差する方向に流れる交差流を含む前記第2空気流により前記車両の乗員の足元に向かう方向に制御されるよう前記第1送風ユニットおよび前記第2送風ユニットを制御する請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用送風装置。
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