JP2020145843A - モータ装置 - Google Patents

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Kenji Sakata
憲児 坂田
大輔 関
Daisuke Seki
大輔 関
英樹 小黒
Hideki Oguro
英樹 小黒
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Abstract

【課題】モータ装置において、有効磁束の不足を解消しつつ、コギングトルクの低減化を図る。【解決手段】一対の円弧面状部24aおよび一対の平面状部24bを備え、断面が長円状に形成されたヨーク24と、ヨーク24の径方向Kの内側に互いの間に空隙部39を介して設けられた4つのマグネット25と、各マグネット25の内側に設けられたアーマチュア46と、各空隙部39に配置された補極45と、を有する。各マグネット25は、肉厚部26と肉薄部27とを備え、補極45は、第1補極45aと第2補極45bとを含む。第1補極45aの径方向Kの厚さは、肉薄部27の厚さよりも厚く、第1補極45aは、断面が台形であり、上記台形の幅広の下底45abがヨーク24側に配置されている。【選択図】図4

Description

本発明は、複数のマグネットを設けて多極化を図ったモータ装置に関する。
自動車などの車両に搭載されるパワーウィンド装置やサンルーフ装置などの駆動源には、小型でありながら大きな出力が得られる減速機構付きのモータ装置が用いられている。このようなモータ装置は、車両のドア内や天井内などの幅狭空間に搭載されるため、小型、軽量化であることが望ましい。そこで、モータ装置をより小型、軽量化するために、例えば、モータ装置に組み込まれるマグネットの個数を4つに増やす多極化が行われている。
4つのマグネットを備えた4極のモータ装置においては、4つのマグネットがそれぞれ発生する磁束がヨークの4箇所に分散する。その結果、ヨークを薄肉化してもヨークに磁束が集中せず、所定の出力を発生させることができる。
ここで、4極のモータ装置を小型化(薄型化)する技術として、例えば、特許文献1には、断面が長円状の扁平型のヨークを用いることが示されている。
また、隣り合う主極間の隙間に補極として永久磁石を配置した構造が、特許文献2に開示されている。
特開2014−193080号公報 特開平9−79117号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたモータ装置では、4つのマグネットのそれぞれにおいて、隣り合うマグネット間に空隙部が形成されるため、空隙部の近傍では磁場の強度が弱まり、有効磁束が不足してモータ装置の特性不良が発生する。さらに、コギングトルクが大きくなることでモータ装置の作動音が増幅されるという課題があった。なお、隣り合う主極間の隙間に永久磁石が配置された特許文献2に記載の構造では、主極の一部とヨークとの隙間が大きいと、上記と同様に磁場の強度が弱まるため、有効磁束が不足してモータ装置の特性不良が発生するとともにコギングトルクが大きくなる。
本発明の目的は、有効磁束の不足が解消され、かつコギングトルクが低減化されたモータ装置を提供することにある。
本発明の一態様は、一対の円弧面状部および一対の平面状部を備え、断面が長円状に形成されたヨークと、前記ヨークの径方向の内側に互いの間に空隙部を介して設けられ、それぞれ前記円弧面状部および前記平面状部に沿って配置された4つのマグネットと、前記4つのマグネットそれぞれの前記径方向の内側に設けられたアーマチュアと、それぞれの前記空隙部に配置された磁性体と、を有する。さらに、前記4つのマグネットのそれぞれは、前記円弧面状部に固定され、かつ前記径方向の厚さが厚い肉厚部と、前記肉厚部の両側に設けられ、かつ前記肉厚部より前記径方向の厚さが薄い肉薄部と、を備え、前記肉薄部と前記円弧面状部との間、および前記肉薄部と前記平面状部との間にはそれぞれ隙間が形成されている。前記磁性体は、前記円弧面状部に固定される一対の第1磁性体と、前記平面状部に固定される一対の第2磁性体と、を含み、前記第1磁性体は、前記第1磁性体の前記径方向の厚さが前記肉薄部の前記径方向の厚さよりも厚く、かつ断面形状が台形であり、前記台形の長さが異なる一組の底辺のうちの長い方の底辺がヨーク側に配置されている。
モータ装置において、有効磁束の不足を解消して特性の向上化を図ることができ、さらにコギングトルクの低減化を図って作動音の増幅を抑制することができる。
本発明に係るモータ装置を備えたパワーウィンド装置の概要を説明する説明図である。 図1のモータ装置の詳細構造を説明する部分断面図である。 図2のA矢視図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図4に示すモータ装置のモータ特性(有効磁束/コギングトルク)を比較例と比較して示す解析グラフである。 本発明の変形例のモータ装置の断面図である。 図6に示すモータ装置のモータ特性(有効磁束/コギングトルク)を比較例と比較して示す解析グラフである。 比較例のモータ装置におけるヨークの形状を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1に示すように、自動車などの車両の側部に設けられる開閉ドア10には、ケーブル式のパワーウィンド装置11が搭載されている。パワーウィンド装置11は、開閉ドア10を形成するドア枠10aに設けられたウィンドガラス12を開閉駆動するようになっている。
ドア枠10aには、ウィンドガラス12の締め切り時において、当該ウィンドガラス12の外周部分と密着するウェザーストリップ13(図中網掛部分)が装着されている。ウェザーストリップ13は、ゴムなどの弾性材料により形成され、ウィンドガラス12の閉駆動に伴い、ウィンドガラス12が接触して弾性変形するようになっている。これにより、両者は密着して車室内への雨水などの侵入を防止している。
パワーウィンド装置11は、パワーウィンドモータ(モータ装置)20とウィンドレギュレータ40とを備えている。パワーウィンドモータ20は、減速機構付きのモータ装置であり、モータ部21とギヤ部22とを備えている。ギヤ部22には、外周部に駆動ケーブル14が巻き掛けられたドラム23が設けられている。ウィンドレギュレータ40は、開閉ドア10の上下方向、つまりウィンドガラス12の開閉方向に延びるガイドレール41を備え、ガイドレール41の図中上側および下側には、駆動ケーブル14の移動方向を折り返す上側プーリ42および下側プーリ43がそれぞれ回転自在に設けられている。
ガイドレール41には、ウィンドガラス12の下端部を支持するキャリアプレート44が摺動自在に設けられ、キャリアプレート44には、上側プーリ42と下側プーリ43によって折り返された駆動ケーブル14の一側端部14aと他側端部14bとが連結されている。
そして、車室内に設けられる操作スイッチ(図示せず)を「開操作」することにより、パワーウィンドモータ20は正方向に回転駆動され、ドラム23が時計方向に回転する。これにより、駆動ケーブル14の他側端部14bが、図中破線矢印のように引っ張られてキャリアプレート44がガイドレール41に沿って下降し、ひいてはウィンドガラス12が図中破線矢印の方向に移動する。その結果、ウィンドガラス12を開けることができる(開動作)。
一方、操作スイッチを「閉操作」することにより、パワーウィンドモータ20は逆方向に回転駆動され、ドラム23が反時計方向に回転する。これにより、駆動ケーブル14の一側端部14aが、図中実線矢印のように引っ張られてキャリアプレート44がガイドレール41に沿って上昇し、ひいてはウィンドガラス12が図中実線矢印の方向に移動する。その結果、ウィンドガラス12を閉じることができる(閉動作)。
パワーウィンドモータ20を形成するモータ部21は、図2または図4に示すように、一対の円弧面状部24aおよび一対の平面状部24bを備え、かつ断面(後述するアーマチュア軸47に直交する方向に沿って切断した断面であり、以降、この断面を横断面とも言う)が長円状に形成されたヨーク24を有している。ヨーク24は、断面が円形形状のヨーク(図示せず)に比して扁平形状となっており、図3に示すように、各平面状部24bを開閉ドア10内の幅狭空間を形成する一対の取付枠体10bと対向させた状態のもとで、パワーウィンドモータ20を開閉ドア10内に配置している。つまりヨーク24は、小型化・薄型化され、パワーウィンドモータ20の開閉ドア10内への搭載性を向上させている。
ヨーク24は、図2に示すように、導電性を有する金属板を深絞り加工(プレス加工)することにより有底筒状に形成されている。さらに、ヨーク24においては、開口に近接する位置にブラシホルダ組付部24dが形成されており、ブラシホルダ組付部24dとヨーク24の底面との間にマグネット組付部24cが形成されている。ヨーク24のマグネット組付部24cの径方向K(図4参照)の内側には、図4に示すように断面が略円弧形状に形成された4つのマグネット25が互いの間に空隙部39を形成して設けられている。各マグネット25は、ヨーク24の各円弧面状部24aと各平面状部24bとの間の接続部CNに近接するようそれぞれ配置されている。言い換えると、各マグネット25は、それぞれヨーク24の径方向Kの内側において円弧面状部24aと平面状部24bとに沿って配置されている。ここで、各マグネット25が発生する磁束(図示せず)は、ヨーク24の4箇所に分散されるため、例えば2極のモータ装置に比してヨーク24には磁束が集中しない。これによりヨーク24は薄肉化され、かつ軽量化されている。
図2に示すように、各マグネット25の径方向K(図4参照)の内側には、所定隙間Sを介してアーマチュア(回転体)46が回転自在に設けられている。図4に示すように、アーマチュア46にはコイル28が所定の巻き数および巻き方で巻装されており、アーマチュア46の回転中心には、アーマチュア46の回転軸であるアーマチュア軸47が貫通して固定されている。アーマチュア軸47の一端側(図2中右側)は、ヨーク24の底部に装着されたラジアル軸受29により回転自在に支持されている。アーマチュア軸47の他端側(図2中左側)は、ギヤ部22のギヤケース30の内部にまで延ばされており、ブラシホルダ31に設けられたラジアル軸受32により回転自在に支持されている。
図2に示すように、アーマチュア軸47のギヤ部22側でアーマチュア46に近接する位置には、整流子33が一体に設けられている。整流子33には、コイル28の端部が電気的に接続されており、整流子33を介してコイル28に駆動電流を供給することでアーマチュア46には電磁力が発生し、これによりアーマチュア軸47が正方向または逆方向に回転するようになっている。
ヨーク24の開口側(図2中左側)、すなわちブラシホルダ組付部24dには、プラスチックなどの樹脂材料によって長円状に形成されたブラシホルダ31が装着されている。ブラシホルダ組付部24dは、円弧状に形成された一対のブラシホルダ組付用円弧面状部24eと、一対のブラシホルダ組付用平面状部24fとを備え(図3参照)、断面が長円状に形成されている。なお、ヨーク24において平面状部24bとブラシホルダ組付用平面状部24fとは、同一平面に形成されている。これにより、ヨーク24の成形がし易くなるとともに、図3に示すように開閉ドア10内に配置したときの寸法を小さくすることができ、パワーウィンドモータ20の開閉ドア10内への搭載性を向上させている。
また、ヨーク24において、ブラシホルダ組付用円弧面状部24eは、円弧面状部24aよりも径方向K(図4参照)の外側に配置されている。これにより、ブラシホルダ31(図2参照)の開閉ドア10の厚み方向(図3における左右方向)を増やさずに、パワーウィンドモータ20の小型化、薄型化を向上させている。
ブラシホルダ31には、2つのブラシ34が、相互が90°の角度を成す位置にそれぞれ移動自在に設けられており、各ブラシ34はスプリング35の弾性力によりそれぞれ整流子33に向けて押圧されている。これにより、各ブラシ34は確実に整流子33上を摺接して、ひいてはコイル28に安定した駆動電流を供給できるようになっている。
アーマチュア軸47の他端側には、連結部材36を介してウォーム軸37が一体回転可能に連結されている。ウォーム軸37の外周にはウォーム37a(詳細図示せず)が一体に設けられ、ウォーム37aには、ウォームホイール38の歯部38a(詳細図示せず)が噛み合わされている。
ここで、ウォーム37aおよびウォームホイール38は、いずれも減速機構を形成し、ギヤケース30内に回転自在に設けられている。そして、ウォーム37aおよびウォームホイール38は、アーマチュア軸47の回転を所定の速度にまで減速して高トルク化し、この高トルク化した回転をギヤケース30の外部に設けられたドラム23に出力するようになっている。
次に、図8を用いて本願発明者が比較検討を実施した比較例のモータ装置(モータ部50)についてその構造を説明する。
図8に示す比較例のモータ部50は、一対の円弧面状部24aおよび一対の平面状部24bを備え、かつ横断面が長円状に形成されたヨーク24を備えている。すなわち、図8に示すモータ部50のヨーク24は、一対の円弧面状部24aと一対の平面状部24bとからなる長円状の扁平型のものであり、モータ装置の小型化(薄型化)に対応した形状となっている。
そして、ヨーク24の径方向Kの内側に設けられ、かつそれぞれ円弧面状部24aと平面状部24bとに沿って配置された4つのマグネット25と、4つのマグネット25それぞれの径方向Kの内側に設けられた回転体であるアーマチュア46と、を備えている。なお、4つのマグネット25のそれぞれは、隣り合うマグネット25間に空隙部39を形成して配置されている。また、アーマチュア46にはコイル28が所定の巻き数および巻き方で巻装されており、アーマチュア46の回転中心には、アーマチュア46の回転軸であるアーマチュア軸47が貫通して固定されている。
このようなモータ部50では、4つのマグネット25において、隣り合うマグネット25間に空隙部39が形成されているため、空隙部39の近傍では、磁場の強度が弱まる。その結果、有効磁束が不足してモータ部50の特性不良が発生する。さらに、コギングトルクが大きくなることによる作動音悪化という課題が発生していた。
そこで、図4に示す本実施の形態のモータ部21においては、主極として設けられた4つのマグネット25のうちの隣り合うマグネット25間に形成された空隙部39のそれぞれに、補極45として磁性体が設けられている。
図4を用いて本実施の形態のモータ装置であるパワーウィンドモータ20が備えるモータ部21の内部構造について説明する。図4に示すモータ部21は、一対の円弧面状部24aおよび一対の平面状部24bを備え、かつ横断面が長円状に形成されたヨーク24を備えている。つまり、モータ部21のヨーク24は、その横断面の形状が、対向して配置される一対の円弧面状部24aと、対向して配置される一対の平面状部24bとが接続部CNにて繋がって形成された長円状となっており、このような形状のヨーク24を、例えば、二方取りヨークとも呼ぶ。つまり、図4に示すモータ部21も、一対の円弧面状部24aと一対の平面状部24bとからなる長円状の扁平型のヨーク24を備えており、これにより、モータ装置の小型化(薄型化)に対応した形状となっている。
また、モータ部21は、ヨーク24の径方向Kの内側に互いの間に空隙部39を介して設けられ、かつそれぞれヨーク24の円弧面状部24aおよび平面状部24bに沿って配置された主極としての4つのマグネット25(25a、25b、25c、25d)を有している。別の表現で述べると、4つのマグネット25のそれぞれは、ヨーク24の各円弧面状部24aと各平面状部24bとの間の接続部CNに近接するよう配置されている。
また、モータ部21は、4つのマグネット25それぞれの径方向Kの内側に設けられた回転体であるアーマチュア46と、それぞれの空隙部39に配置された補極45としての磁性体と、を有している。そして、上記磁性体は、ヨーク24の円弧面状部24aに固定される一対の第1磁性体と、ヨーク24の平面状部24bに固定される一対の第2磁性体と、を含んでいる。補極45は、例えば、マグネットである。
なお、4つのマグネット25a、25b、25c、25d、2つの第1補極45a、および2つの第2補極45bは、ハルバッハ配列となっている。
また、4つのマグネット25(25a、25b、25c、25d)のそれぞれは、ヨーク24の円弧面状部24aに固定され、かつ径方向Kの厚さが厚い肉厚部26(26a、26b、26c、26d)と、肉厚部26の両側に設けられ、かつ径方向Kの厚さが肉厚部26より薄い肉薄部27(27a、27b、27c、27d)と、を備えている。
具体的には、アーマチュア軸47に直交する方向に沿って切断した断面形状(図4に示す断面)において、ヨーク24の径方向Kの内側には、ヨーク24の内壁にマグネット25a、25b、25c、25dが固定されている。そして、マグネット25aとマグネット25dとの間には第1空隙部39aが形成されている。また、マグネット25aとマグネット25bとの間には第2空隙部39bが形成されている。さらに、マグネット25bとマグネット25cとの間には第3空隙部39cが形成されている。また、マグネット25cとマグネット25dとの間には第4空隙部39dが形成されている。
ここで、ヨーク24の円弧面状部24aの内側に形成された第1空隙部39aおよび第3空隙部39cには、それぞれ横断面が台形形状を成す第1補極(第1磁性体)45aが設けられており、一方、ヨーク24の平面状部24bの内側に形成された第2空隙部39bおよび第4空隙部39dには、それぞれ横断面が長方形を成す第2補極(第2磁性体)45bが設けられている。
つまり、一対の第1補極45aがヨーク24の対向する円弧面状部24aそれぞれの内壁に固定されており、一方、一対の第2補極45bがヨーク24の対向する平面状部24bそれぞれの内壁に固定されている。
そして、第1補極45aの径方向Kの厚さT1は、各マグネット25の肉薄部27の径方向Kの厚さT2よりも厚く(T1>T2)、かつ、第1補極45aは、この第1補極45aの横断面の形状が台形である。そして、上記台形の長さが異なる一組の底辺(上底45aaと下底45ab)のうちの長い方の底辺である下底45abがヨーク24側に配置されている。すなわち、上記台形の幅広の下底45abがヨーク24側に配置されている。言い換えると、上記台形の幅狭の上底45aaがアーマチュア軸47側に配置されている。つまり、第1補極45aは、その横断面の形状が台形を成し、上記台形の上底45aaがアーマチュア軸47側に配置され、下底45abがヨーク24側に配置されるように設けられている(ここで、上底45aaの長さ<下底45abの長さ)。
なお、第1補極45a、マグネット25および第2補極45bのそれぞれは、ヨーク24の内壁に接着材によって固定される。そこで、第1補極45aの上記台形における下底45abを、ヨーク24の内壁の曲線形状に沿うような小さな曲率を有する曲線形状としてもよい。このように第1補極45aの上記台形における下底45abをヨーク24の内壁の形状に沿うような形状とすることで、第1補極45aのヨーク24への接着強度をより高めることができる。
また、各マグネット25の肉薄部27とヨーク24の円弧面状部24aとの間、および各マグネット25の肉薄部27とヨーク24の平面状部24bとの間には、それぞれ隙間48が形成されている。詳細には、各マグネット25の肉薄部27とヨーク24の円弧面状部24aとの間には、第1隙間48aが形成され、一方、各マグネット25の肉薄部27とヨーク24の平面状部24bとの間には、第2隙間48bが形成されている。そして、第1隙間48aの面積は、第2隙間48bの面積より大きい。
本実施の形態のモータ部21では、横断面が台形形状の第1補極45aの幅広部Pが、面積が大きい第1隙間48aの一部分に入り込んで配置されている。
また、モータ部21の組立てにおいて、マグネット25、第1補極45aおよび第2補極45bのヨーク24の内周壁への接着材による固定としては、まず対向して配置される2つの第2補極45bの固定を行い、その後、主極である4つのマグネット25の固定を行い、4つのマグネット25の固定後、2つの第1補極45aの固定を行う。
本実施の形態のモータ装置(モータ部21)によれば、ヨーク24の円弧面状部24aに配置された隣り合うマグネット25間の空隙部39に、台形の第1補極45aを設けたことで、第1補極45aの幅広部Pが、空隙部39と連通する面積が大きい第1隙間48aの一部分に入り込んだ状態となる。
これにより、第1隙間48aに連通する2箇所の空隙部39(第1空隙部39aと第3空隙部39c)それぞれの近傍での磁場の強度を高めることができる。その結果、上記2箇所の空隙部39(第1空隙部39aと第3空隙部39c)それぞれにおける有効磁束の不足を解消してモータ部21の特性の向上化を図ることができる。さらに、有効磁束の不足を解消することができるため、コギングトルクの低減化を図ることができ、モータ部21の作動音の増幅を抑制することができる。
なお、ヨーク24の平面状部24bの内側に形成された2つの空隙部39(第2隙間48bと第4空隙部39d)のそれぞれにも第2補極45bが設けられるため、第2空隙部39bと第4空隙部39dのそれぞれに補極45が設けられていない構造に比べて、第2空隙部39bと第4空隙部39dのそれぞれの近傍での磁場の強度も高めることができることは言うまでもない。
ここで、図5は図4に示すモータ装置(モータ部21)のモータ特性(有効磁束/コギングトルク)を比較例(図8に示すモータ部50)と比較して示す解析グラフ(シミュレーション)である。
図5に示すように、図8に示す比較例のモータ部50に比べて本実施の形態の図4に示すモータ部21(二方取りヨーク)の方が、有効磁束が大きく、かつコギングトルクが小さいという結果を得ることができた。すなわち、本実施の形態のモータ部21は、図8に示す比較例のモータ部50に比べてモータ性能が高いと言うことができる。
さらに、モータ部21では、4つのマグネット25a、25b、25c、25d、2つの第1補極45a、および2つの第2補極45bがハルバッハ配列で設けられているため、磁場WB(図4に示す二点鎖線部)を磁石の片側(磁石の内側であり、アーマチュア46側)に集中させることができ、図8に示す比較例のモータ部50に比べて、さらにモータ特性を高めることができる。
また、モータ部21の組立てにおいては、ヨーク24の内壁に、第2補極45b、主極(マグネット25)、第1補極45aの順番で固定する。その際、第1補極45aの台形形状がテーパ部45acを有することで、第1補極45aを2つのマグネット25間の空隙部39に配置し易くすることができる。すなわち、空隙部39に対して第1補極45aの対向するテーパ部45acの幅狭の上底45aa側から第1補極45aを配置することができ、モータ部21の組み付け性を向上させることができる。
また、ヨーク24の内壁に、第2補極45b、主極(マグネット25)、第1補極45aの順番で固定するため、主極であるマグネット25を固定する際に、第2補極45bを位置決めとして利用することができる。すなわち、第2補極45bによって周方向(回転方向)を位置決めした状態で4つのマグネット25を固定することができ、主極である4つのマグネット25の取り付け位置精度を高めることができる。
(変形例)
本実施の形態の変形例について説明する。図6は変形例のモータ装置(モータ部49)の構造を示すものである。
図6に示すモータ部49は、そのヨーク24が、一対の円弧面状部24aおよび一対の平面状部24bからなり、かつ横断面が長円状に形成されたものである。すなわち、モータ部21のヨーク24と同様に、断面が円形形状のヨーク(図示せず)に比して扁平形状のヨーク24となっており、モータ装置の小型化(薄型化)に対応するものである。
ただし、ヨーク24における一対の円弧面状部24aそれぞれの一部に内壁面が平坦面24abとなっている部分があり、対向する2つの平坦面24abの一方の内側に第1空隙部39aが形成され、他方の内側に第3空隙部39cが形成されている。このような扁平形状のヨーク24を、例えば、四方取りヨークとも呼ぶ。
本変形例のモータ部49の構造における実施の形態のモータ部21との相違点について説明する。図6に示すように、モータ部49においても、対向する2つの空隙部39である第1空隙部39aと第3空隙部39cには、それぞれ横断面が台形を成す第1補極45aが設けられている。その際、モータ部21と同様に、第1補極45aは、その横断面の形状が台形を成し、かつ上記台形の長さが異なる一組の底辺(上底45aaと下底45ab)のうちの長い方の底辺である下底45abがヨーク24側に配置されている。すなわち、上記台形の幅狭の上底45aaがアーマチュア軸47側に配置され、幅広の下底45abがヨーク24側に配置されるように設けられている(ここで、上底45aaの長さ<下底45abの長さ)。
また、第2空隙部39bと第4空隙部39dのそれぞれには、モータ部21と同様に、横断面が長方形の第2補極45bが設けられている。
なお、モータ部49においては、一対の円弧面状部24aそれぞれの一部に内壁面が平坦面24abとなっている部分があり、この平坦面24abとなっている部分の内側に第1空隙部39aや第3空隙部39cが形成されるため、第1空隙部39aおよび第3空隙部39cのそれぞれの径方向Kの大きさは、実施の形態のモータ部21の空隙部39に比べて小さい。つまり、第1空隙部39aや第3空隙部39cにおいて、モータ部21のようにそれぞれの空隙部39に連通する面積の大きな第1隙間48aは、形成されていない。つまり、変形例のモータ部49では、第1空隙部39aの両脇に第1空隙部39aに連通する面積の小さな第2隙間48bが形成されており、第3空隙部39cの両脇にも第3空隙部39cに連通する面積の小さな第2隙間48bが形成されている。
したがって、変形例のモータ部49の第1空隙部39aや第3空隙部39cにおいて、第1補極45aが設けられた後の隙間48については、実施の形態のモータ部21に比べて面積が小さい。
さらに、本変形例のモータ部49においても、横断面が台形形状の第1補極45aの幅広部Pが、第2隙間48bの一部分に入り込んで配置されている。
本変形例のモータ部49によれば、第1補極45aの幅広部Pが、第2隙間48bの一部分に入り込んでいるため、第1空隙部39aと第3空隙部39cそれぞれの近傍での磁場の強度を高めることができ、第1空隙部39aと第3空隙部39cそれぞれにおける有効磁束の不足を解消してモータ部49の特性の向上化を図ることができる。さらに、有効磁束の不足を解消することができるため、コギングトルクの低減化を図ることができ、モータ部49の作動音の増幅を抑制することができる。
ここで、図7は図6に示す変形例のモータ装置(モータ部49)のモータ特性(有効磁束/コギングトルク)を比較例(図8に示すモータ部50)と比較して示す解析グラフ(シミュレーション)である。
図7に示すように、図8に示す比較例のモータ部50に比べて本変形例の図6に示すモータ部49(四方取りヨーク)の方が、有効磁束が大きく、かつコギングトルクが小さいという結果を得ることができた。すなわち、本変形例のモータ部49も、図8に示す比較例のモータ部50に比べてモータ性能が高いと言うことができる。また、実施の形態のモータ部21と比較してもコギングトルクの値をさらに小さくすることができ、実施の形態のモータ部21よりもさらにモータ性能を高めることができる。これは、第1空隙部39aや第3空隙部39cにおいて、第1補極45aが設けられた後の隙間48の面積が、変形例のモータ部49の方が実施の形態のモータ部21よりも小さいためと考えられる。
本変形例のモータ部49によって得られるその他の効果については、実施の形態のモータ部21によって得られる効果と同様であるため、その重複説明は省略する。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態や変形例においては、補極がマグネットの場合を説明したが、第1補極45aや第2補極45bなどの補極は、鉄などの磁性体からなる部材であってもよい。
10 開閉ドア
10a ドア枠
10b 取付枠体(対向壁部)
11 パワーウィンド装置
12 ウィンドガラス
13 ウェザーストリップ
14 駆動ケーブル
14a 一側端部
14b 他側端部
20 パワーウィンドモータ(モータ装置)
21 モータ部
22 ギヤ部
23 ドラム
24 ヨーク
24a 円弧面状部
24ab 平坦面
24b 平面状部
24c マグネット組付部
24d ブラシホルダ組付部
24e ブラシホルダ組付用円弧面状部
24f ブラシホルダ組付用平面状部
25、25a、25b、25c、25d マグネット
26、26a、26b、26c、26d 肉厚部
27、27a、27b、27c、27d 肉薄部
28 コイル
29 ラジアル軸受
30 ギヤケース
31 ブラシホルダ
32 ラジアル軸受
33 整流子
34 ブラシ
35 スプリング
36 連結部材
37 ウォーム軸
37a ウォーム
38 ウォームホイール
38a 歯部
39 空隙部
39a 第1空隙部
39b 第2空隙部
39c 第3空隙部
39d 第4空隙部
40 ウィンドレギュレータ
41 ガイドレール
42 上側プーリ
43 下側プーリ
44 キャリアプレート
45 補極(磁性体)
45a 第1補極(第1磁性体)
45aa 上底(底辺)
45ab 下底(底辺)
45ac テーパ部
45b 第2補極(第2磁性体)
46 アーマチュア(回転体)
47 アーマチュア軸(回転軸)
48 隙間
48a 第1隙間
48b 第2隙間
49、50 モータ部

Claims (1)

  1. 一対の円弧面状部および一対の平面状部を備え、断面が長円状に形成されたヨークと、
    前記ヨークの径方向の内側に互いの間に空隙部を介して設けられ、それぞれ前記円弧面状部および前記平面状部に沿って配置された4つのマグネットと、
    前記4つのマグネットそれぞれの前記径方向の内側に設けられたアーマチュアと、
    それぞれの前記空隙部に配置された磁性体と、
    を有し、
    前記4つのマグネットのそれぞれは、前記円弧面状部に固定され、かつ前記径方向の厚さが厚い肉厚部と、前記肉厚部の両側に設けられ、かつ前記肉厚部より前記径方向の厚さが薄い肉薄部と、を備え、
    前記肉薄部と前記円弧面状部との間、および前記肉薄部と前記平面状部との間にはそれぞれ隙間が形成され、
    前記磁性体は、前記円弧面状部に固定される一対の第1磁性体と、前記平面状部に固定される一対の第2磁性体と、を含み、
    前記第1磁性体は、前記第1磁性体の前記径方向の厚さが前記肉薄部の前記径方向の厚さよりも厚く、かつ断面形状が台形であり、
    前記台形の長さが異なる一組の底辺のうちの長い方の底辺がヨーク側に配置されている、モータ装置。
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