JP2002528024A - 永久磁石励磁される小型モータ - Google Patents
永久磁石励磁される小型モータInfo
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Abstract
Description
を起点としている。
連邦共和国実用新案第8428487号明細書により公知である。この刊行物に
記載の永久磁石励磁される小型モータは例えば自動車のウインドリフタのための
駆動装置として働く。この小型モータは回転軸線を中心として回転可能に支承さ
れた回転子を有しており、この回転子は、整流子と、積層鉄芯から成る可動子と
を有している。さらに可動子を互いに向き合う区分で取り囲む2つの永久磁石極
が設けられている。これらの永久磁石極は可動子と永久磁石極とを環状に取り囲
む磁極ケーシングを介して互いに接続されており、これにより磁気的な帰路が磁
極ケーシングを介して案内されている。磁極ケーシングはプラスチックから成る
モータケーシング内に射出成形されている。永久磁石極の間の領域では、磁極ケ
ーシングと、磁極ケーシングを取り囲むプラスチックのモータケーシングとがそ
れぞれ扁平部を有しているので、磁極ケーシングとモータケーシングとはスペー
ス節約的に形成されていて、例えば車両ドアにおいて僅かな組み込み領域しか要
さない。
極ケーシングでは、完全に円形の構成形状のものと比較して騒音放出が高められ
ることにある。さらにモータ出力と小型モータによって生ぜしめられるトルクと
は、扁平にされた側方領域の間の可動子の交差磁界に基づき減少されている。
る小型モータは、先行技術により公知の、完全に扁平な磁極ケーシングの扁平部
を有する永久磁石励磁される小型モータよりも騒音エミッションが著しく減じら
れるという利点を有している。磁極ケーシングの扁平部が本発明により少なくと
も部分的に凸面状に外方に向かって湾曲されているので、扁平部が設けられてい
るにもかかわらず磁極ケーシングが所定の円形部を有している。これにより一方
では磁極ケーシングの扁平部の領域における振動励起が減じられる。何故ならば
磁極ケーシングと可動子との間の間隔が比較的大きく調整されており、従って振
動を励起する力が減じられているからである。他方では、磁極ケーシングの構造
体伝搬音の放出も、円形部に起因するディフューザ効果に基づき減じられる。
動子の交差磁界が減じられる。この交差磁界は両永久磁石極の間の結合線に対し
て垂直に延びており、両扁平部を可動子を介して互いに接続する。可動子の横方
向磁界の減少により、永久磁石励磁される小型モータのトルクは高められ、従っ
てモータ出力が増大する。
いるにも関わらず、磁極ケーシングの必要な組み込みスペースは比較的少なくて
よい。即ちこの組み込みスペースは、扁平部を扁平に形成したものよりも僅かに
大きいだけで、完全に円形の磁極ケーシングの構成よりも著しく減じられている
。本発明による小型モータは従ってスペース節約的に例えば自動車に組み込むこ
とができる。
な構成および改良形が記載されている。
い。部分的にだけ湾曲されている場合には、永久磁石極に隣接する扁平な領域と
、これら扁平な領域の間に配置された凸面状に外方に向かって湾曲された領域と
を設けることができる。この場合、有利には湾曲された領域が、可動子の回転軸
線と一致する湾曲中心点を有しているので、湾曲領域が可動子を均一な間隔をお
いて取り囲んでいる。
可動子との間の半径方向の間隔よりも著しく大きいように成形するならば、可動
子の横方向磁界は可動子の主磁界よりも著しく小さい。
的に断面された長手方向図で示されている。符号1で示された永久磁石励磁され
る小型モータは特に自動車において、駆動モータとして多様に使用することがで
き、例えば自動車のウィンドウリフタのための駆動装置として使用することがで
きる。図1Aには、この実施例では同時にモータケーシングとして働く磁極ケー
シング2が部分的に断面されて示されている。磁極ケーシング2は組み付け長孔
3によって例えば自動車に組み付け可能である。
湾曲領域4と、同様に図1Aには示されていない第2の永久磁石極を取り囲む第
2の湾曲領域5と、第1の湾曲領域4に続く第1の扁平領域6と、第2の湾曲領
域5に続く第2の扁平領域7と、これらの両扁平領域6,7の間に配置された外
方に向かって凸面状に湾曲する領域8とを有している。図1Aの実施例を部分的
に断面した横方向図である図1Bからわかるように、外方に向かって江凸面状に
湾曲する第3の湾曲領域8に向かい合って、外方に向かって凸面状に湾曲する第
4の湾曲領域9が位置している。この第4の湾曲領域9は第3の扁平領域10と
第4の扁平領域11との間に位置している。第3の扁平領域10は第1の扁平領
域6に向かい合って位置しており、第1の湾曲領域に続いている。一方、第4の
扁平領域は第2の扁平領域7に向かい合って位置しており第2の湾曲領域5に続
いている。磁極ケーシング2の上記の領域4〜11は、この実施例ではまとめて
一体に形成された磁極ケーシング2の領域であって、この磁極ケーシング2は可
動子12と、永久磁石極(図1A、図1Bには示さない)とを取り囲んでいる。
永久磁石極は符号13,14で示された組み込み室に組み込まれている。内方に
向かって突入する部分15,16は、永久磁石極を軸方向で固定するために働く
。
ーシング2に支承されている。同時に軸受台17は磁極ケーシング2のカバー状
の閉鎖部を形成している。磁極ケーシング2の、軸受台17とは反対側の端部に
は、可動子のための別の支承部が設けられている。可動子12は通常は積層鉄芯
から組み合わされて成っており、複数の可動子巻線を有している。これらの可動
子巻線は整流子(図示せず)を介して電気的な供給部に接続されている。
久磁石極の間の領域に2つの扁平部19,20を有している。この場合、これら
の扁平部は外方に向かって凸面状に湾曲されている。図1A及び図1Bに示され
た実施例ではこれらの扁平部19,20は第3の湾曲領域8及び第4の湾曲領域
9の領域で部分的にしか外方に向かって凸面状に湾曲されておらず、扁平部19
,20のその他の領域6,7,10,11は扁平に形成されており、永久磁石極
の結合軸線21に対して平行に延びている。
込み室を減じており、これにより永久磁石励磁される小型モータ1のスペース節
約的な構成に貢献している。組み込み室は、扁平部19,20が完全に扁平に形
成されている従来の技術の構成よりもさらに減じられている。何故ならば扁平な
領域6,7,10,11をより内側に位置するように配置することができるから
である。しかしながら重要であるのは騒音放出が減じられることにある。何故な
らば、磁極ケーシング2から放出される構造体伝搬音が、湾曲領域8,9による
円形部に基づき、ひいてはこれに関連するディフューザ効果に基づき著しく減じ
られるからである。さらに扁平部19,20の領域で磁極ケーシング2と可動子
12との間の間隔が増大されたことによりトルクが高められ、従って本発明によ
る永久磁石励磁される小型モータ1のモータ出力が高められる。これについては
さらに詳しく説明する。
5の曲率中心点と、本発明による第3の湾曲領域8と第4の湾曲領域9の曲率中
心点とが可動子12の回転軸線18に一致する。湾曲領域8,9は従って可動子
12の半径に適合する。
分的に断面された長手方向図で示されており、図2Bには図2Aに示した第2実
施例が部分的に断面された横方向図で示されている。既に記載したエレメントは
同じ符号を付しているので繰り返し説明はしない。
との相違点は、扁平部19,20が、湾曲領域8,9でのみ部分的に外方に向か
って凸面状に湾曲されているのではなく、扁平部19,20全体が外方に向かっ
て湾曲されていることにある。この場合、第2の実施例で外方に向かって凸面状
に湾曲する扁平部19,20の曲率半径は、第1の実施例の湾曲領域8,9の曲
率半径と比して著しく大きい。
1の部分的に断面された横方向図が、図2A及び図2Bに示された実施例に相応
して再度、拡大されより詳しく示されている。この場合も既に記載した部材には
同じ符号を付与し再び説明はしない。
れている。さらに可動子12がより詳しく示されている。この場合、可動子12
がほぼ半径方向に延びる複数のウエブ32を有していることがわかる。これらの
ウエブ32には可動子巻線(図3には示さない)が巻き付けられる。
部19,20の内縁部の延びが示されている。扁平部19,20が従来の技術の
もののように扁平に形成されているならば、扁平部19,20の内縁部と可動子
12との間に間隔aが形成される。これに対して扁平部19,20が本発明のも
ののように扁平ではなく凸面状に外方に湾曲するように形成されているならば、
扁平部19,20の内縁部と可動子12との間には著しく拡大された間隔bが形
成される。
て垂直に延びる可動子の交差磁界は主として、磁極ケーシング2の扁平部19,
20と可動子12との間の間隔に依存している。従ってこの間隔を拡大すること
により可動子の交差磁界は減じられる。これにより本発明による永久磁石励磁さ
れる小型モータ1のトルクは、即ちモータの出力は高められる。従って既に記載
したような著しく減じられる騒音放出の他に、本発明による構成のさらなる利点
としてトルクひいてはモータ出力の増大が得られる。
、可動子12からの間隔bが拡大されたことに基づき減じられることにより得ら
れる。他方では磁極ケーシング2の構造体伝搬音の放出も、扁平部19,20の
外方湾曲に基づき、ひいては磁極ケーシング2の円形部に基づき、騒音放出を減
じるディフューザ効果が生じることにより減じられる。
的に断面された長手方図であって、図1Bは、図1Aに示した永久磁石励磁され
る小型モータの部分的に断面された横方向図である。
的に断面された長手方図であって、図2Bは、図2Aに示した永久磁石励磁され
る小型モータの部分的に断面された横方向図である。
された横方向図である。
湾曲領域、 5 第2の湾曲領域、 6,7 扁平領域、 8,9 外方湾曲領
域、 10 第3の扁平領域、 11 第4の扁平領域、 12 可動子、 1
3,14 組み込み室、 15,16 突入する部分、 17 軸受台、 18
回転軸線、 19,20 扁平部、 21 結合軸線、 30,31 永久磁
石極、 32 ウエブ
Claims (7)
- 【請求項1】 永久磁石励磁される小型モータ(1)であって、回転軸線(
18)を中心として回転可能に支承された可動子(12)と、該可動子(12)
を互いに向き合う区分で取り囲む少なくとも2つの永久磁石極(30,31)と
、該永久磁石極(30,31)を接続する磁極ケーシング(2)とを有しており
、該磁極ケーシング(2)が、前記両永久磁石極(30,31)の間の領域に扁
平部(19,20)を有している形式のものにおいて、 磁極ケーシング(2)の扁平部(19,20)が少なくとも部分的に凸面状に
外方に向かって湾曲されていることを特徴とする永久磁石励磁される小型モータ
。 - 【請求項2】 磁極ケーシング(2)の扁平部(19,20)が完全に凸面
状に外方に向かって湾曲されている、請求項1記載の永久磁石励磁される小型モ
ータ。 - 【請求項3】 磁極ケーシング(2)の扁平部(19,20)が、それぞれ
永久磁石極(30,31)に隣接する扁平の領域(6,7;10,11)と、こ
れら扁平の領域(6,7;10,11)の間にそれぞれ配置された凸面状に外方
に向かって湾曲する領域(8,9)とを有している、請求項1記載の永久磁石励
磁される小型モータ。 - 【請求項4】 外方に向かって湾曲された領域(8,9)がそれぞれ、可動
子(12)の回転軸線(18)にほぼ一致する曲率中心点を有している、請求項
3記載の永久磁石励磁される小型モータ。 - 【請求項5】 扁平部(19,20)の湾曲領域と可動子(12)との間の
半径方向間隔(b)が、永久磁石極(30,31)と可動子(12)との間の半
径方向間隔(c)よりも大きい、請求項1から4までのいずれか1項記載の永久
磁石励磁される小型モータ。 - 【請求項6】 磁極ケーシング(2)が、可動子(12)と永久磁石極(3
0,31)とを環状に、一体に取り囲んでいる、請求項1から5までのいずれか
1項記載の永久磁石励磁される小型モータ。 - 【請求項7】 扁平部(19,20)の湾曲領域に沿った接線平面(22)
と、可動子(12)との間の半径方向の間隔(b)が、扁平部(19,20)の
両端部を通る平面(33)と可動子(12)との間の半径方向の間隔(a)より
も大きい、請求項1から6までのいずれか1項記載の永久磁石励磁される小型モ
ータ。
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