JP2020145818A - 掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具 - Google Patents

掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具 Download PDF

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Abstract

【課題】被覆電線から掴線部を外し易い掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具を提供すること【解決手段】この発明にかかる掴線器は上側掴線体20と下側掴線体30とにより被覆電線700を挟持する掴線器10であって、下側掴線体30を上側掴線体20方向に進退させる、作動体50より延在された遠隔操作具係止体100を有し、前記遠隔操作具係止体100は、遠隔操作具900の遠隔操作棒902の先端の係止部910,920を係止させ、作動体50を作動させて下側掴線体20を進退させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具に関するものであり、特に、例えば被覆電線の切り分け工事を行う際に、電線を引き寄せる工程において電線を掴持する掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具に関するものである。
電線の切り分け工事を行う際、電線を引き寄せて切り分ける部位に緩みを生じさせるために張線装置が用いられる。一般に、このような張線装置は、伸縮自在の伸縮軸の両端に、電線を掴むための掴線器を連結して構成されている。このような張線装置を用いて、両端の掴線器にてそれぞれ電線を掴持し、中央の伸縮軸を収縮させることにより、両掴線器間の電線をアーチ型に緩ませることができる。このような電線を掴持もしくは把持する器具として、掴線器が知られている(特許文献1参照)。
特開2014−128185号公報
引用文献1に開示された掴線器によれば、上側半周面に沿った第1把持溝が形成された第1掴線体と、下側半周面に沿った第2把持溝が形成された第2掴線体とが嵌合するので、嵌合部及び被嵌合部は、線状体の略中央側方で嵌合する。これにより、掴持状態の線状体には、全周に第1掴線体及び第2掴線体から圧力が加わる。したがって、挟持力に基づく圧力が逃げることなく、線状体の全周に加わるので、線状体に変形による損傷を生じさせることなく、効率的に掴持することが可能となる。
しかしながら、掴線装置で掴線器を引張った後、第2掴線体を線状体から外そうとすると第1掴線体と第2掴線体の把持溝内に線状体の被覆部分が密に喰い込んでいるので、外れにくいときがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、被覆電線から掴線部を外し易い掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具を提供することである。
本件発明にかかる掴線器は、上側掴線体と下側掴線体とにより被覆電線を挟持する掴線器であって、
下側掴線体を上側掴線体方向に進退させる、作動体より延在された遠隔操作具係止体を有し、前記遠隔操作具係止体は、遠隔操作具の遠隔操作棒の先端の係止部を係止させ、作動体を作動させて下側掴線体を進退させるように構成されている。
本件発明にかかる掴線器は、遠隔操作具係止体は、環状体を有し、前記環状体は、無端環状又は部分的に切り欠いた環状であると良い。
本件発明にかかる掴線器は、前記遠隔操作具係止体は、下側掴線体を上側掴線体より離す方向に向けてのびる、延出部の先端に無端環状部又は部分的に切り欠いた環状部を備えるとなお良い。
本件発明にかかる掴線器は、前記作動体は、下側掴線体に揺動自在に取り付けられたリンク又はリンクに取り付けられた操作アームであるとなお良い。
本件発明にかかる掴線器は、前記リンクは、下側掴線体に揺動自在に取り付けられた一対のリンクであって、一方のリンクは遠隔操作具係止体が設けられ、他方のリンクはその先端に摺接凹部が形成され、前記摺接凹部は、リンクが連結された操作アームを伸縮器にて引っ張る側に向けて下方に傾斜する円弧状面を有しており、締め込み部の頭部の上部の球状面と当接するように構成され、上側掴線体と下側掴線体が近接した状態において、締め込み部を回転させて下動したときに、頭部との間に空間を形成するために、リンクが連結された操作アームを伸縮器にて引っ張る側とは反対側の方向にのびる正面視円弧状で且つ一方のリンク側に凸の正面視円弧状の円弧状面を有するとなお良い。
本件発明にかかる電線の支持及び張緩用器具は、一対の掴線器と、該掴線器の間において、掴線器と連結される張線器とを備え、
前記掴線器は、上側掴線体と下側掴線体とにより被覆電線を挟持する掴線器であって、
下側掴線体を上側掴線体方向に進退させる、作動体より延在された遠隔操作具係止体を有し、前記遠隔操作具係止体は、遠隔操作具の遠隔操作棒の先端の係止部を係止させ、作動体を作動させて下側掴線体を進退させるように構成され、
前記掴線器と張線器とは、それらの角度、距離を自在に変化させることができる連結具により連結されたことを特徴とする。
本件発明にかかる電線の支持及び張緩用器具は、一対の掴線器は、前記記載の掴線器であるとなお良い。
本件発明にかかる電線の支持及び張緩用器具は、前記連結具は、掴線器の操作アームと張線器とを連結するものであって、ロープと、ナス環、環のうち1つとからなるとなお良い。
本件の発明によれば、被覆電線から掴線部を外し易い掴線器並びに電線の支持及び張緩用器具を提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明の第1の実施の形態の電線の支持及び張緩用器具を被覆電線に取り付けた様子を示す正面図解図である。 本発明の第1の実施の形態に係る掴線器の全体斜視図である。 図2の掴線器の立体分解図である。 本発明の第1の実施の形態に係る掴線器の正面図解図である。 本発明の第1の実施の形態に係る掴線器の要部の分解した斜視図解図である。 ベース部の図解図であり、(A)は側面図解図、(B)は正面図解図である。 可動ホルダの図解図であり、(A)は右側面図解図、(B)は正面図解図、(C)は左側面図解図である。 掴線器の側面図解図であり、(A)は右側面図解図、(B)は左側面図解図である。 掴線器の作動状態を示す正面側の図解図である。 掴線器の作動状態を示す正面側の図解図である。 図2の掴線器の部分Aの拡大図である。 図11のC−C線端面図である。 図11のD−D線端面図である。 振分け器を示す図解図であり、(A)は、側面図解図であり、(B)は正面図解図である 振分け器を示す図解図であり、(A)は、側面図解図であり、(B)は正面図解図である。 把持器を示す側面図である。 遠隔操作具により、電線の支持及び張緩用器具を操作する方法を示す図解図である。 遠隔操作具により、電線の支持及び張緩用器具を操作する方法を示す図解図である。 掴線器を被覆電線より取り外す方法を示す図解図である。 遠隔操作具を示す正面図解図である。 遠隔操作具を示す正面図解図である。 別の実施形態の電線の支持及び張緩用器具を被覆電線に取り付けた様子を示す正面図解図である。 連結具を示す図解図であり、(A)は正面図解図であり、(B)は平面図解図である。 遠隔操作具係止体を、操作する方法を示す平面図解図である。 別の実施形態の電線の支持及び張緩用器具を被覆電線に取り付けた様子を示す正面図解図である。 別の実施形態の電線の支持及び張緩用器具を被覆電線に取り付けた様子を示す正面図解図である。 本発明の第2の実施の形態に係る掴線器の正面図解図である。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態の架線工事用補助具を被覆電線に取り付けた様子を示す正面図解図である。
図2は、本実施の形態に係る掴線器10の全体斜視図である。
掴線器10により掴持される被覆電線700は仮想線で示されている。掴線器10のベース部40には、下方側に、揺動可能となるように第1リンク片50及び第2リンク片52が軸支されている。第1リンク片50の揺動端50a、第2リンク片52の揺動端52aは、ともに操作アーム60に連結され、平行リンク機構が構成されている。
図2では、上側掴線体20(第1掴線体)と下側掴線体30(第2掴線体)とにより被覆電線700が上下2方向から挟持された状態が示されている。このうち、上側掴線体20はベース部40に固定されている。一方、下側掴線体30は、上側掴線体20に対して離接可能となるように、第1リンク片50及び第2リンク片52の上方に連結されている。
ベース部40は、上部に形成された固定ホルダ42とは反対側の下部に、リンク片取付部48が形成されている。
第2リンク片52は、枢軸54によりベース部40に回動自在に取り付けられている。
第1リンク片50は、枢軸56により、ベース部40に回動自在に取り付けられている。
リンク片取付部48は、第2リンク片52を取り付けるための前方取付部48Aと、第1リンク片50を取り付けるための後方取付部48Bとを備える。
実施の形態においては、リンク片取付部48は、その前方に、可動ホルダ80を取り付けるための空間を形成するために手前側に向けて膨出した凸部が形成され、その中央に、枢軸54及び枢軸56を挿入するための枢軸孔48a及び枢軸孔48bが穿設されている。枢軸孔48aは、前方取付部48Aに形成され、枢軸孔48bは後方取付部48Bに形成されている。
第1リンク片50は、後方取付部48Bを構成する凸部の平面状の頂部に載置されて、枢軸孔48bに挿入された枢軸56によって回転自在に後方取付部48Bに取り付けられる。
第2リンク片52は、前方取付部48Aを構成する凸部の平面状の頂部に載置されて、枢軸孔48aに挿入された枢軸54によって回転自在に後方取付部48Bに取り付けられる。
このような構成により、操作アーム60を矢印A1の方向へ引っ張ると、第1リンク片50及び第2リンク片52が揺動することにより、下側掴線体30が持ち上がり、上側掴線体20へ近付いて被覆電線700を掴持することができる。
ここで、図3に掴線器10の立体分解図を示す。図3に示すように、上側掴線体20の上面中央には位置決め穴26が形成されており、ベース部40の上方に上下動可能に設けられた位置決めピン44(下向きに延びるピンの先端は図示せず)が嵌入可能となっている。そして、位置決めピン44により位置決めされた上側掴線体20は、背面側(紙面裏側)から挿入される背面ボルト46により締結され、固定ホルダ42に固定される。この上側掴線体20の下面には、図1に示した被覆電線700の上側半周面702に沿うように上側把持溝22(第1把持溝)が形成されている。
また、この上側把持溝22の両側方には、凹凸形状(凹凸パターン)の繰り返しによる嵌合部24が形成されている。このような、上側把持溝22と嵌合部24とにより、被覆電線700の少なくとも上側半周面702を覆うことができる。
これに対して、下側掴線体30は、第1リンク片50及び第2リンク片52に連結された可動ホルダ80に取り付けられている。下側掴線体30の下方側には、屈曲した切欠き36が形成されており、この切欠き36に可動ホルダ80の側面に形成された係合凸部82を引っ掛けるようにして下側掴線体30が可動ホルダ80に配置され、側面の固定螺子84により締結固定される。この下側掴線体30の上面には、図2に示した被覆電線700の下側半周面704に沿うように下側把持溝32(第2把持溝)が形成されている。
可動ホルダ80は、下側掴線体30を取り付けるための上面が平面状の下側掴線体取付部86と、第1リンク片50及び第2リンク片52を取り付けるためのリンク片連結部88とを備える。
第1リンク片50は、その先端の近傍が、枢軸72により、可動ホルダ80に回動自在に取り付けられている。
第2リンク片52は、その先端の近傍が、枢軸74により、可動ホルダ80に回動自在に取り付けられている。
リンク片連結部88は、第1リンク片50を取り付けるための前方連結部88Aと、第2リンク片52を取り付けるための後方連結部88Bとを備える。
前方連結部88Aは、枢軸72を挿入するための枢軸孔88aが穿設され、後方連結部88Bは、枢軸74を挿入するための枢軸孔88bが穿設されている。
可動ホルダ80は、枢軸72により第2リンク片52の上端と回動自在に連結され、且つ、枢軸74により第1リンク片50の上端と回動自在に連結されている。
可動ホルダ80は、枢軸56を中心として揺動する第1リンク片50と枢軸54を中心として揺動する第2リンク片52とにより、操作アーム60の移動に合わせて上下動する。
第1リンク片50の枢軸孔50bは、枢軸68の径より大きい孔径を備えており、操作アーム60の移動に合わせて枢軸孔50bの中で枢軸68が移動するように構成されている。
この実施の形態においては、枢軸68が断面真円であるが、枢軸孔50bは、操作アーム60の移動方向に長い長軸の楕円形である。
前記下側把持溝32の両側方には、嵌合部24と噛み合う凹凸形状の被嵌合部34が形成されている。このような、下側把持溝32と被嵌合部34とにより、被覆電線700の少なくとも下側半周面704を覆うことができる。
ここで、嵌合部24及び被嵌合部34の凹凸形状について詳細に説明すると、嵌合部24には傾斜面28が形成され、被嵌合部34には傾斜面38が形成されている。これら傾斜面28と傾斜面38とは、被覆電線700を挟持した際に対向する位置に形成されている。
次に、これら傾斜面28、38を含めて、嵌合部24及び被嵌合部34の凹凸形状について、図11に基づいて説明する。
図11は、図2中に二点鎖線で囲んだ部分Aの拡大図である。図11において、上側掴線体20の嵌合部24と下側掴線体30の被嵌合部34とが噛み合った状態が示されている。図11に示すように、被覆電線700を掴持した状態において、嵌合部24と被嵌合部34との間には締め代として間隙76が形成されている。
したがって、この状態から更に挟持力を増大させると、被覆部の変形を伴って締め込むことが可能である。ただし、間隙76の間隔は僅かであり、かつ、長手方向に不連続に形成されているので、被覆部に損傷が生じたり、芯線720が変形してしまうようなことはない。
下側掴線体30は、第1リンク片50及び第2リンク片52の揺動と連動して上下動するので、図11中に示した矢印A2のように円弧運動をする。前記した傾斜面28及び傾斜面38は、この円弧運動と略同じ方向に沿って形成されている。このため、図11においては、傾斜面28と傾斜面38とは殆ど接しているが、更に挟持力が加わっても、互いに摺動することにより上側掴線体20と下側掴線体30との間隔を縮めることが可能である。
図11中においては、嵌合により上下方向にオーバーラップした領域にハッチングを施して示している。このように、本実施の形態に係る掴線器10は、被覆電線700の全周域に渡って接触するように掴持することができるので、被覆電線700と上側掴線体20及び下側掴線体30との間に大きな摩擦力が生じ、安定して被覆電線700を保持できる。
続いて、図11に示した被覆電線700の掴持状態について、視方向を変えて説明する。図12は、図11の傾斜面28、38を通過するC−C線で切断した端面図である。
図12に示すように、被覆電線700は、全周に渡って、上側掴線体20と下側掴線体30とにより掴持されている。これにより、上下方向から受けた挟持力に基づく圧力が逃げることなく、均等に被覆電線700の全周に加わっている。
したがって、被覆の外側への変形(流れ出し)が防止される分だけ、挟持力は内圧の増加分として反映されるので、非常に大きな摩擦力が得られる。また、全周に渡って略均等に圧力が加わるので、掴持状態が安定する。
図11の間隙76を通過するD−D線で切断した端面図である図13に示すように、上側掴線体20と下側掴線体30との間には、隙間が空いている。これは、図3に示した間隙76であり、締め代である。すなわち、図12のように、この状態において、既に被覆電線700には、上側把持溝22及び下側把持溝32(図3参照)から全周に圧力が加わる形で掴持されているが、更に、図13に示した間隙76の分だけ締め込むことが可能な状態となっている。
このように、噛み合わせ状態において上側把持溝22と下側把持溝32とで形成される空間の高さが、幅(被覆電線700の径方向)よりも小さくなる位置まで上側掴線体20と下側掴線体30とが嵌合できるように、嵌合部24及び被嵌合部34が形成されている。
つまり、被覆電線700の外径のばらつきに対して、傾斜面28、38が当接する部分では全周を掴持できる状態(図12参照)を保ちつつ、十分な挟持力が得られる位置まで、上側掴線体20と下側掴線体30との間隔を調節することが可能となる。
なお、間隙76の間隔は、上側把持溝22及び下側把持溝32から被覆電線700へ加えられる圧力が被覆の変形により外側へ逃げないように、被覆材710の硬度との関係で設定する必要がある。すなわち、間隙76の間隔は、被覆材710や芯線720の変形が殆ど無視できる程度の間隔に抑えると好適である。したがって、被覆材710や芯線720に損傷レベルの変形を伴わない範囲であれば、外側に膨らんだ部分を積極的にグリップ部分として作用させることが可能である。
操作アーム60を構成する操作アーム体60aと操作アーム体60bとは、長手方向における中央付近で第2リンク片52の揺動端52aと回動自在に連結されている。
この実施の形態においては、第2リンク片52の揺動端52aに穿設された枢軸孔52bと、操作アーム体60aの中央において穿設された枢軸孔62aと操作アーム体60bの中央において穿設された62bの間に架け渡された枢軸66により、回動自在に連結されている。
枢軸66は、ブッシュ66a及びブッシュ66bが嵌挿されている。ブッシュ66aは、第2リンク片52と操作アーム体60aとの間に介在し、ブッシュ66bは、第2リンク片52と操作アーム体60bとの間に介在している。
操作アーム60を構成する操作アーム体60aと操作アーム体60bとは、先端付近で第1リンク片(平行リンク片)50と回動自在に連結されている。
この実施の形態においては、第1リンク片(平行リンク片)50の揺動端50aに穿設された枢軸孔50bと、操作アーム体60aの先端において穿設された枢軸孔62cと操作アーム体60bの先端において穿設された枢軸孔62dとの間に架け渡された枢軸68により回動自在に連結されている。
枢軸68は、ブッシュ68a及びブッシュ68bが嵌挿されている。ブッシュ68aは、第2リンク片50と操作アーム体60bとの間に介在し、ブッシュ68bは、第1リンク片50と操作アーム体60aとの間に介在している。
(遠隔操作具係止体)
図2及び図5に示すように、下側掴線体30に揺動可能となるように取り付けられた、作動体を構成する第1リンク片50には、操作アーム60を伸縮器200によって引っ張る側(図2図示矢印A1方向)又は操作アーム60を伸縮器200によって引っ張る側とは反対側(図2図示矢印B1方向)に進退させる、遠隔操作具係止体を構成する環状体100が形成されている。環状体100は、作動体を構成する第1リンク片50より延在された前記環状体100は、下側掴線体30を上側掴線体20より離す方向に向けてのびる、延出部の先端に無端環状部(図2図示無端環状部142と同様)又は部分的に切り欠いた環状部102を備えている。
前記作動体は、下側掴線体30に揺動自在に取り付けられた第1リンク片50に取り付けられた操作アーム60であってよい。
環状体100は、第1リンク片50と一体成形されている。
第1リンク片50の中心線50Lと環状体100の中心線100Lとは、直線状に連続するか、若干鈍角で交差するように構成されている。
操作アーム60は、操作アーム体60aと操作アーム体60bとからなり、操作アーム体60aと操作アーム体60bとは一定の間隔をおいて配設され、操作アーム60aと操作アーム60bの後尾において締結されて、連結端60cが形成されている。
支持リング90は、吊り上げ具係止体を構成する環状体であり、遠隔操作具900のタイスティック910又は、フックバー920で吊り下げられ、掴線器10A及び掴線器10Bを持ち上げられる。
支持リング90は、環状部90aの下端に係止体固定部90bが延在されてなる。
係止体固定部90bは、穿設された固定孔90cにビス等の固定具90dにより、
掴線器10のベース部40に固定されている。
アイリング締め込み部92は、締め込み部本体92aに環状部92bが突設され、且つ締め込み部本体92aの環状部92bとは反対側にねじ部92cが突設されている。
締め込み部本体92aの先端には、第2リンク片52の下端に形成された摺接凹部58に突き当たる頭部92dが配設されている。
アイリング締め込み部92の環状部92bは、操作アーム60を構成する一対の操作アーム体60aと操作アーム体60bとの間に架設されたアイリング締め込み部固定部92eのねじ孔に進退自在に配設されている。
摺接凹部58は、操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側に向けて下方に傾斜する円弧状面を有しており、アイリング締め込み部92の頭部92dの上部の球状面と当接するように構成されている。
摺接凹部58は、上側掴線体20と下側掴線体30とが離れた状態において、アイリング締め込み部92を時計回りに回転させて上動させたときに頭部92dが接する点より操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側(図2図示矢印A1方向)にのびる正面視円弧状で且つ下側掴線体30側に凸の正面視円弧状の第1円弧状面58aを有する。
更に、摺接凹部58は、上側掴線体20と下側掴線体30が近接した状態において、締め込み部92を反時計回りに回転させて下動したときに、頭部92dとの間に空間を形成するために、操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側とは反対側の方向(図2図示B1方向)にのびる正面視円弧状で且つ第1リンク片50側に凸の正面視円弧状の第2円弧状面58bを有する。
摺接凹部58は、第1円弧状面58aと第2円弧状面58bとが連続した正面視円弧状の半球状の頭部92dが摺動するに適する滑らかな面で構成されている。
アイリング締め込み部92は、締め込み部本体92aが上側掴線体20及び下側掴線体30で挟持された被覆電線700と交差するようにねじ部92cに螺動自在に取り付けられている。
締め込み部本体92aは、操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側(図2図示矢印A1方向)に向けて球状部92b側が傾斜している。
アイリング締め込み部92の締め込み部本体92aが、時計回りに回転して第2リンク片52の摺接凹部58に向けて上動したとき、第2リンク片52は、頭部92dが第1円弧状面58aを滑り且つ摺接凹部58を頭部92dにより押し上げられ、操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側(図2図示矢印A1方向)に向けて第2リンク片52の下方が揺動する。
そして、第2リンク片52は、枢軸54を中心として、その先端が操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側(図2図示矢印A1方向)に向けて回動するとともに、第1リンク片50は、枢軸56を中心として、その先端が操作アーム60を伸縮器200にて引っ張る側(図2図示矢印A1方向)に向けて回動する。
而して、可動ホルダ80は、固定ホルダ42に向けて上動し、被覆電線700を締め付ける。
締め込み部92の締め込み部本体92aを反時計回りに回転させたとき、頭部92dが第2リンク片52の摺接凹部58より離間して、第2円弧状面58bとの間に空間ができ、操作アーム60を伸縮器200に引っ張る側とは反対側(図2図示矢印B1方向)に向けて揺動させることができる。
而して、環状体100に遠隔操作具900のタイスティック910を引っ掛けて、操作アーム60及び可動ホルダ80を揺動させることができ、上側掴線体20と下側掴線体30との間隔を広げることができる。
入口閉鎖手段70は、上側掴線体20と下側掴線体30との間に被覆電線700を出し入れするために開口した入口を閉塞するものであり、第1リンク片50の動きに従動するように構成されている。
入口閉鎖手段70は、後端に形成された枢軸孔70aに枢軸56を貫挿して、回動自在に第1リンク片50に固定されている。
入口閉鎖手段70は、中央に形成された枢軸孔70bに枢軸74を貫挿して、回動自在に可動ホルダ80に固定されている。
入口閉鎖手段70は、先端側、すなわち、上側掴線体20と下側掴線体30との間の開口領域に進退する側に、閉塞部70cが形成されている。
閉塞部70cは、中央の枢軸孔70bより先端に向けてのびる嘴状である。
入口閉鎖手段70は、第1リンク片50の下端が伸縮器200により操作アーム60を引っ張る側(図2図示A1方向)に回動したとき、閉塞部70cが上側掴線体20と下側掴線体30との間の開口領域にのび、且つ、第1リンク片50の下端が伸縮器200により操作アーム60を引っ張る側とは反対側(図2図示B1方向)に回動したとき、閉塞部70cが上側掴線体20と下側掴線体30との間の開口領域から外れて、開口するように構成されている。
被覆電線700を架空状態のまま切断する作業を行う場合には、図1に示される被覆電線700の支持及び張緩用器具(ストレインロッドとも称される。)が用いられる。
被覆電線700の支持及び張緩用器具は、本件発明にかかる架線(被覆電線700)を掴むための一対の掴線器10A,10Bと、これらの掴線器10A,10Bに連結具500を介して連結された長尺体の伸縮器200とを備えており、伸縮器200の長手方向の一方端側に設けられた操作部218を操作することにより、伸縮器200の長手方向寸法を伸縮させる構成となっている。
更に、被覆電線700の支持及び張緩用器具(ストレインロッドとも称される。)は、図1に示すように、伸縮器200に外装されると共に被覆電線700を支持する一対の振分け器400A及び400Bを備えている。
この振分け器400A及び400Bは、図14及び図15に示すように、一方の側方の開口部410を有する略C字状の支持本体412と、支持本体412の開口部410を閉塞する閉止片414とを有し、支持本体412の開口部410内に被覆電線700を導入した後、支持本体412の開口部410を閉止片414で閉塞することにより、被覆電線700を支持する構成となっている。
これらの被覆電線700の支持及び張緩用器具を用いることにより、一方の掴線器10Aで被覆電線700の所定の部位を掴むと共に他方の掴線器10Bで架線の所定の部位を掴み、更に、被覆電線700の掴線器10Aと10Bとの間の部位を一対の振分け器400A及び400Bで支持した後、操作部218を操作して、伸縮器200の長手方向寸法を収縮し、一方の掴線器10Aと他方の掴線器10Bとを近接させ、被覆電線700の掴線器10よりも外側では被覆電線700を張った状態としつつ、被覆電線700の一方の掴線器10Aと他方の掴線器10Bとの間の部位では弛緩させて、この被覆電線700の弛緩した部位を間接活線用切断工具800で切断する作業が行われる。
この操作アーム60の先端には、図1及び図17に示すように連結具500及び連結具510が接続されている。
この連結具500に引張力が作用すると、操作アーム60が掴線器10A及び掴線器10Bの上側掴線体20及び下側掴線体30を互いに近接する方向に駆動して、被覆電線700を強固に挟持するように形成されている。
伸縮器200は、図1に示すように、筒形状を有する本体筒部210と、本体筒部210内に軸芯方向に相対移動に嵌合された小径筒状の移動軸部212を有する。本体筒部210は、アルミニウム製又はFRP(繊維強化プラスチック)製の筒状部214と、この筒状部本体筒部210の端に固定された駆動部216で構成されている。駆動部216は、アルミ合金製のケーシングと、このケーシングの下面から突出して回転操作される操作部218と、この操作部218に連結されてケーシング内に収容された歯車伝達機構を有する。この歯車伝達機構は、筒状部214内に長手方向に伸びるねじ軸に連結されており、このねじ軸は、移動軸部212の本体筒部210側の端部に設けられた図示しないナット部材に螺合している。移動軸部212は、FRPで形成されている。
この伸縮器200を伸縮駆動する際、操作部218に遠隔操作具900が係合され、この遠隔操作具900で操作部218が回転操作されることにより、筒状部214内のねじ軸が回転駆動されて、このねじ軸に端部が螺合する移動軸部212が軸方向に駆動される。これにより、本体筒部210から移動軸部212が出没して、伸縮器200が伸張又は収縮するように構成されている。伸縮器200の本体筒部210側の端と移動軸部212側の端には、前記連結具500が掛けられる固定部材520が夫々設けられている。
図1、図14、図15及び図16は、伸縮器200の一部と、この伸縮器200に取り付けられた、一対の把持器300A及び把持器300Bと一対の振分け器400A及び振分け器400Bとを示す図解図である。
把持器300A,300Bは、図1及び図16に示すように、伸縮器200に外嵌する移動部としてのカラー310と、このカラー310にボルトで連結された把持部340とで大略構成されている。
把持器300A,300Bのカラー310は円筒形状を有し、中心軸に沿って貫通穴312が形成されている。この貫通穴312に伸縮器200が挿通されて、カラー310が伸縮器200の軸方向に移動自在に形成されている。一対の把持器300A,300Bのうち、一方の把持器300Aは伸縮器200の本体筒部210に取り付けられており、他方の把持器300Bは伸縮器200の移動軸部212に取り付けられている。これに応じて、一対の把持器300A,300Bが夫々有するカラー310,カラー310の貫通穴312は、本体筒部210の径と移動軸部212の径とに対応して互いに異なる径に形成されている。カラー310の下側には、把持器300A,300Bを伸縮器200の所望の軸方向位置に固定するための固定部330が設けられている。この固定部330は、遠隔操作具900によって回転操作される操作部332と、この操作部332と一体に形成されたネジ本体334を有し、このネジ本体334が、カラー310の外周面と貫通穴312の内周面との間に形成された雌ネジ310aに螺合している。この固定部330は、操作部332を介して回転駆動されるに伴い、貫通穴312の内壁面からネジ本体334の端部が突出し、ネジ本体334の端面が貫通穴312内に挿通された伸縮器200の外周面に圧迫して、伸縮器200の所望の軸方向位置においてカラー310を固定するように形成されている。
なお、本実施形態では、カラー310は貫通穴312内に伸縮器200を端部から挿通して取り付けるように形成されているが、例えば中心軸を通る平面に沿って2分割されたような2つの半円筒体で形成し、この2つの半円筒体をヒンジで開閉可能にして、端部を経由することなく側面から伸縮器200に着脱可能にしてもよい。
把持器300A及び300Bの把持部340は、固定掴持部340を上部に有する伸縮装置本体342と、この伸縮装置本体342にスライド可能に保持された可動掴持部346と、伸縮装置本体342の下部に螺合されると共に可動掴持部346に回転自在かつ軸方向に一体移動するように連結されたネジ軸348と、このネジ軸348の下端に一体に固定され、遠隔操作具900によって回転操作される操作部350を有する。固定掴持部344と可動掴持部346との間に、被覆電線700又は接続スリーブ750を配置し、ネジ軸348を回転させて螺進させることにより、被覆電線700又は接続スリーブ750を固定掴持部340と可動掴持部346との間に強固に掴持することができる。
振分け器400A,400Bは、図14及び図15に示すように、一方の側に開口部410を有する略C字状の支持本体412と、開口部410を開閉する閉止片414と、支持本体412の下部に設けられて伸縮器200が挿通される貫通穴416を有する。閉止片414には、遠隔操作具900によって操作するための係合環420が形成されている。支持本体412の下部には、伸縮器200の所望の軸方向位置や軸回り角度位置に振分け器400A,400Bを固定するための固定部430が設けられており、この固定部430を遠隔操作具900によって操作するための操作部432,434が両側面に設けられている。
掴線器10A及び掴線器10Bの連結端60cに無端環状のロープからなる連結具500が、環状の連結具510を介して連結されている。
また、連結具500は、ナス環からなる連結具520を介して伸縮器200と連結されている。
連結具500は、角度、長さ、距離を自在に変化させる自在連結具である。連結具510及びナス環からなる連結具520は、角度を自在に変化させる自在連結具である。
而して、掴線器の操作アーム60と伸縮器200との角度、長さ、距離を自在に変化させることができる。
掴線器10A及び掴線器10Bを被覆電線700から外すとき、別の遠隔操作具900のタイスティック910のフック部914を環状体100に引っ掛けて被覆電線700の長手方向に沿って振るように力を加える。これを数回繰り返す。
この操作のとき、特に第1リンク片50に配設された環状体100を第2リンク片52とは反対側に押し込んだとき、掴線器10A及び掴線器10Bの上側掴線体20の嵌合部24と下側掴線体30の被嵌合部34との間がやや斜めに開き、被覆電線700から外れる。
このとき、連結具500は、比較的柔軟性を有しているので、図19にて示すように、連結具500が撓み、環状体100を被覆電線700の表面方向に沿って振り易い。
上記構成の電線の支持及び張緩用器具を用いて、被覆電線700の切断及び接続を行う工事について、主として図19〜図21に基づいて説明する。
架線工事に用いられる遠隔操作具900は、操作棒902の先端に取付けた工具を、手元の操作により回転させるための構造を必要とするもの(先端回転タイプ)や、反対に、手元と工具との間が安定確固とした関係にあることが要求されて、操作棒902の棒先端から基端までを一体構造としたもの(一体構造タイプ)がある。
操作棒902の先端に着脱可能に取付けられる2種類の工具として、タイスティック910とフックバー920とを有している。
前記タイスティック(工具)910は、前記操作棒902の上端部から一側方に延びるハンマー部912と、他側方に延びるフック部914とを有している。この工具910は、原則として非回転状態で使用される工具である。
前記フックバー(工具)920は、前記操作棒902の上端から延びるフック部922と、このフック部922の途中から側方に延びるバー部924とを有している。この工具920は、原則として回転状態で使用される工具である。
まず、一対の掴線器10Aと掴線器10Bとを,被覆電線700を被覆電線700に所定間隔をあけて固定する。
掴線器10A及び掴線器10Bを被覆電線700に取り付けるときには、上側掴線体20の上面に設けられた、支持リング90に、遠隔操作具900のタイスティック910のフック部914を差し込み、遠隔操作具900の操作で持ち上げ、被覆電線700の掴線器10A及び掴線器10Bを取り付ける。
別の遠隔操作具900のフック部922でアイリング締め込み部92を締め込み、掴線器10A及び掴線器10Bで被覆電線700を把持させる。
伸縮器200の操作部218に遠隔操作具900のフック部922を係止させ、駆動部216を締め込む。
この一対の掴線器10Aと掴線器10Bとの間に伸張状態の伸縮器200を配置して、伸縮器200の両端の連結具520及び連結具520に掴線器10A,10Bに連結具510を介して連結された連結具500を係合させる。
続いて、伸縮器200の操作部218に遠隔操作具900のフック部914を係合させて回転操作することにより、伸縮器200の本体筒部210内に移動軸部212を収縮させる。
これにより、掴線器10Aと掴線器10Bとが互いに近づく方向に移動して被覆電線700の掴線器10Aと掴線器10Bとの間の部分が彎曲する一方、被覆電線700の掴線器10A及び掴線器10Bよりも外側の部分は連結具500及び伸縮器200を経由して張力が保持される。
次に、一対の振分け器400A,400Bの開口部410を通して支持本体412内に被覆電線700を挿入し、閉止片414を引き下げて開口部410を閉じて、振分け器400A,400Bで被覆電線700を支持する。
次に、振分け器400A,400Bの間の所定位置において、被覆電線700を遠隔操作切断具(図示せず)によって切断する。
この後、片方の振分け器400Bの操作部432、434を遠隔操作具900で操作して伸縮器200への固定を解除し、伸縮器200回りに例えば180°回転させることにより、被覆電線700の一方の切断端部を他方の切断端部と逆側に振り分けて離隔する。この状態で、被覆電線700の切断位置に関して一方の側をバイパス配線し、他方の側を接地して、接地側の作業を行う。
接地側の作業が終了すると、被覆電線700の切断端部の接続を行う。まず、他方の切断端部を支持する振分け器400Bを元の回転位置まで回転させて、他方の切断端部を一方の切断端部と略同一位置に戻す。続いて、被覆電線700の切断端部の被覆材710を所定長さにわたって除去して、両切断端部に芯線720を露出させる。この後、図1に示すように、一方の切断端部近傍の被覆部を一方の把持器300Aの把持部340で把持する。また、他方の切断端部の芯線720に筒状の接続スリーブ750を装着した後、この芯線720の被覆部を他方の把持器300Bの把持部340で把持する。被覆電線700の芯線720と接続スリーブ750は、アルミ合金で形成されている。各把持器300A,300Bのカラー310を、固定部330によって伸縮器200の本体筒部210と移動軸部212に夫々固定する。カラー310による把持器300A,300Bの固定位置は、一方の把持器300Aが把持する側の一方の芯線720の先端が、他方の把持器300Bが把持する側の芯線720に装着した接続スリーブ750の開口に対向する位置にする。この後、伸縮器200の操作部218を遠隔操作具900で回転操作し、伸縮器200を収縮動作させて、伸縮器200の本体筒部210側の把持器300Aで近傍の被覆部が把持された芯線720と、伸縮器200の移動軸部212側の把持器300Bで被覆部が把持される芯線720に装着された接続スリーブ750とを互いに接近させる。これにより、接続スリーブ750の一端の開口から芯線720を接続スリーブ750内に挿入する。このように、把持器300A,300Bに芯線720の切断端部近傍の被覆部を把持させた後、伸縮器200を収縮させるのみによって、容易かつ確実に芯線720に接続スリーブ750を装着することができる。
作業後、掴線器10A及び掴線器10Bを被覆電線700から外すときのことについて、主として図21に基づいて、ここで説明する。
掴線器10A及び掴線器10Bを被覆電線700から外すときは、遠隔操作具900でアイリング締め込み部92のネジ部を弛める。
そして、別の遠隔操作具900のタイスティック910のフック部914を環状体100に引っ掛けて被覆電線700の長手方向に沿って振るように力を加える。これを数回繰り返す。
この操作のとき、特に第1リンク片50に配設された環状体100を第2リンク片52とは反対側に押し込んだとき、掴線器10A及び掴線器10Bの上側掴線体20の嵌合部24と下側掴線体30の被嵌合部34との間がやや斜めに開き、被覆電線700から外れる。
また、前記操作で外れにくいときは、被覆電線700に対して交差する方向に揺さぶると被覆電線700から掴線器10の下側掴線体30が外れる。
再度、掴線器10の支持リング90に遠隔操作具900のタイスティック910のフック部914を引っ掛けて、掴線器10を被覆電線700から外し、被覆電線700より下に掴線器10を降ろす。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について、主として図27に基づいて説明する。
第2の実施の形態の掴線器10は、先端に環状部122を備える環状体120が、第2のリンク片52に形成されている。
図22及び図23に示す実施の形態においては、連結具及びそれに係る連結器具が、第1の実施の形態の連結具及びそれに係る連結器具と異なる。
連結具530は、図23において示すように、伸縮装置本体220の端部に固定ねじ532Aにより連結された平面視でU字形状の固定部材532と、この固定部材532に基端部が支軸534を介して回転自在に連結された可動部材536と、この可動部材536と固定部材532との間に介設されて可動部材536を固定部材532に対し回動付勢するねじりコイルばねからなるばね体538とを主構成要素として構成されている。
上記可動部材536は、図23において示すように、基端部を除く部分がほぼ三角形状となった2枚の板部材536aを所定間隔で対向させるとともに、これら板部材536aを2本の連結軸536b,536cで相互に連結して構成されている。なお、両板部材536aは、図22に示すように、掴線器10A及び掴線器10Bの操作アーム60を回動自在に挿入することのできる間隔に対置されている。この可動部材536は、基端部が固定部材532に対しボルトからなる支軸534を支点に回動自在に連結されているとともに、両板部材536aにおける上記三角形状の中間部に掴線器10A及び掴線器10Bにおける操作アーム60が連結軸540により回動自在に連結されている。
固定部材22と可動部材24との間にはばね体538が介在されており、この実施形態において、ばね体538として用いられているねじりコイルばねは、図23に示すように、U字形状となった中間部538bの両側にそれぞれコイルばね部538aが延設され、この両コイルばね部538aの端部に掛止めフック部538cを有した形状になっている。このばね体27は、コイルばね体27aに挿通した支軸534に支持されているとともに、中間部538bが可動部材536の下面に当接され、両端部の掛止めフック部538cが、中間部538bが可動部材536を反時計方向に回動付勢するようコイルばね部538aを撓ませた状態で、それぞれ固定部材532の係止孔に挿入されて掛け止めされている。可動部材536は、ばね体538の回動付勢力を受けて基端部の係合部536dが固定部材532の係止部532aに当接されて、所定状態に保持されている。
連結具550は、伸縮器200の一端に配設され、それに穿設された固定具孔にビス等の固定具522を貫入し、該固定具522にて、操作アーム60と回動自在に連結されている。
連結具550は、角度を自在に変化させる自在連結具である。
而して、掴線器10の操作アーム60と伸縮器200との角度を自在に変化させることができる。
図25に示す実施の形態においては、連結具及びそれに係る連結器具が、第1の実施の形態の連結具及びそれに係る連結器具が異なる。
掴線器10A及び掴線器10Bの連結端60cに環状の連結具540を介して伸縮器200のナス環からなる連結具570と連結されている。
図26に示す実施の形態においては、連結具及びそれに係る連結器具が、第1の実施の形態の連結具及びそれに係る連結器具が異なる。
連結具580は、帯状又は板状の可動部材582の一端が操作アーム60の連結端60cに回動自在に取り付けられ、可動部材582の他端が連結棒584の一端に回動自在に取り付けられている。
連結棒584は、直線状体であって、その一端が可動部材582に回動自在に取り付けられ、その他端にフックからなる連結具586が取り付けられている。
フックからなる連結具586は、伸縮器200の一端に取り付けられた連結軸540に係止されている。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 掴線器
10A,10B 掴線器
20 上側掴線体(第1掴線体)
22 上側把持溝(第1把持溝)
24 嵌合部
26 位置決め穴
28 傾斜面
30 下側掴線体(第2掴線体)
32 下側把持溝(第2把持溝)
34 被嵌合部
36 切欠き
38 傾斜面
40 ベース部
42 固定ホルダ
44 位置決めピン
46 背面ボルト
48 リンク片取付部48
48A 前方取付部48A
48B 後方取付部48B
48a、48b 枢軸孔
50 第1リンク片(平行リンク片)
52 第2リンク片(平行リンク片)
54 枢軸
56 枢軸
50a、52a 揺動端
50b、52b 枢軸孔
58 摺接凹部
58a 第1円弧状面
58b 第2円弧状面
60 操作アーム
60a 操作アーム体
60b 操作アーム体
60c 連結端
62a、62b、62c、62d 枢軸孔
66、68 枢軸
66a、66b、68a、68b ブッシュ
70 入口閉鎖手段
70a 枢軸孔
70b 枢軸孔
70c 閉塞部
72 枢軸
74 枢軸
76 間隙
80 可動ホルダ
82 係合凸部
84 固定螺子
86 下側掴線体取付部86
88リンク片連結部
88A 前方連結部
88B 後方連結部
88a、88b 枢軸孔
90 支持リング
90a 環状部
90b 係止体固定部
90c 固定孔
90d 固定具
92 アイリング締め込み部
92a 締め込み部本体
92b 環状部
92c ねじ部
92d 頭部
92e アイリング締め込み部固定部
100 環状体
102 環状部
120 第2の環状体
122 環状部
140 第3の環状体
142 環状部
50L 中心線
100L 中心線
200 伸縮器
210 本体筒部
212 移動軸部
214 筒状部
216 駆動部
218 操作部
300A,300B 把持器
310 カラー
312 貫通穴
330 固定部
332 操作部
334ネジ本体
340 把持部
342 伸縮装置本体
344 固定把持部
346 可動掴持部
348 ネジ軸
350 操作部
400A,400B 振分け器
410 開口部
412 支持本体
414 閉止片
416 貫通穴
420 係合環
430 固定部
432、434 操作部
500 連結具
510 連結具
520 連結具
530 連結具
532 固定部材
532A 固定ねじ
532a 係止部
534 支軸
536 可動部材
536a 板部材
536b、536c 連結軸
536d 係合部
538 ばね体
538a コイルばね部
538b 中間部
538c 掛止めフック部
540 連結軸
550 連結具
570 連結具
586 連結具
700 被覆電線(線状体)
702 上側半周面
704 下側半周面
710 被覆材
720 芯線
750 接続スリーブ
800 間接活線用切断工具
900 遠隔操作具
910 タイスティック
920 フックバー(工具)
922 フック部(工具)
A1、A2 矢印

Claims (8)

  1. 上側掴線体と下側掴線体とにより被覆電線を挟持する掴線器であって、
    下側掴線体を上側掴線体方向に進退させる、作動体より延在された遠隔操作具係止体を有し、前記遠隔操作具係止体は、遠隔操作具の遠隔操作棒の先端の係止部を係止させ、作動体を作動させて下側掴線体を進退させるように構成された、掴線器。
  2. 遠隔操作具係止体は、環状体を有し、
    前記環状体は、無端環状又は部分的に切り欠いた環状である、請求項1に記載の掴線器。
  3. 前記遠隔操作具係止体は、下側掴線体を上側掴線体より離す方向に向けてのびる、延出部の先端に無端環状部又は部分的に切り欠いた環状部を備えた、請求項1又は請求項2に記載の掴線器。
  4. 前記作動体は、下側掴線体に揺動自在に取り付けられたリンク又はリンクに取り付けられた操作アームである、請求項1ないし請求項3のいずれかの掴線器。
  5. 前記リンクは、下側掴線体に揺動自在に取り付けられた一対のリンクであって、一方のリンクは遠隔操作具係止体が設けられ、他方のリンクはその先端に摺接凹部が形成され、
    前記摺接凹部は、リンクが連結された操作アームを伸縮器にて引っ張る側に向けて下方に傾斜する円弧状面を有しており、締め込み部の頭部の上部の球状面と当接するように構成され、上側掴線体と下側掴線体が近接した状態において、締め込み部を回転させて下動したときに、頭部との間に空間を形成するために、リンクが連結された操作アームを伸縮器にて引っ張る側とは反対側の方向にのびる正面視円弧状で且つ一方のリンク側に凸の正面視円弧状の円弧状面を有する、請求項4に記載の掴線器。
  6. 一対の掴線器と、該掴線器の間において、掴線器と連結される張線器とを備え、
    前記掴線器は、上側掴線体と下側掴線体とにより被覆電線を挟持する掴線器であって、
    下側掴線体を上側掴線体方向に進退させる、作動体より延在された遠隔操作具係止体を有し、前記遠隔操作具係止体は、遠隔操作具の遠隔操作棒の先端の係止部を係止させ、作動体を作動させて下側掴線体を進退させるように構成され、
    前記掴線器と張線器とは、それらの角度、距離を自在に変化させることができる連結具により連結されたことを特徴とする、電線の支持及び張緩用器具。
  7. 一対の掴線器は、請求項1ないし5に記載の掴線器である、請求項6に記載の電線の支持及び張緩用器具
  8. 前記連結具は、掴線器の操作アームと張線器とを連結するものであって、ロープと、ナス環、環のうち1つとからなる、請求項6又は7に記載の電線の支持及び張緩用器具。
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