JP5212802B2 - パイプカッター - Google Patents

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Description

本発明は、管類切断用のカッターに係り、特に比較的小径の合成樹脂製管を切断するためのパイプカッターに関する。
近時、軽量小型で動力を要せず手作業で管類を精度良く切断することのできるパイプカッターが知られており、例えば特許文献1,2のようなものが提案されている。
特開平10−180531号公報 特開2002−144141号公報
特許文献1のパイプカッターは、内周縁が半円弧状を呈する一対の枠体の一端部同士をヒンジ手段により開閉可能に連結し、一方の枠体に固定ハンドルを設け、他方の枠体に回動ハンドルを設け、回動ハンドルに両枠体の閉じ合わせ状態で形成される円空間に突設する切断刃を連設し、切断刃で円空間内に包み込まれたパイプを切断するようにしたものである。また、特許文献2のパイプカッターは、被切断パイプの周囲に複数の算盤玉状のカッタ刃を2群に分けて配置軸支し、各群を互いに接近可能なフレーム1とカッタープレート4にそれぞれ軸支させ、フレーム1とカッタープレート4を接近させながら被切断パイプ周囲に回動させてパイプを切断するものである。しかしながら、特許文献1のパイプカッターでは、それぞれの枠体に一体接続された固定ハンドル並びに回動ハンドルが切断すべきパイプの外周に大きく張り出し、これを周回させるから例えば光通信ケーブル等を含む通信ケーブルのマンホール内等での作業のように、複数のケーブルラインが同じ管路を通線しかつ少しの損傷、破損が許されない超狭小部分でのパイプカット作業には適用できないものであった。通信ケーブルを少しでも傷つけると広範な地域にわたって通信を遮断したり、障害を与えるおそれがある。また、特許文献2のパイプカッターについても、やはりカッタープレート25,25’に対して近接方向にカッターガイド24を押動させるために、カッターガイド24を支持するフレーム22から大きく張り出した状態で送りねじ21並びにハンドル20を取り付けねばならず、超狭小部分でのパイプカット作業に用いることはできないという問題があった。すなわち、光通信ケーブル等が周辺に配置された作業領域でのパイプカット作業のように、周辺の機器等に少しの損傷、破損が許されない超狭小部分でのパイプカット作業に直に実用可能なパイプカッターはなく、現実には、このような作業領域での作業に際しては、図12に示すように、切断対象以外のケーブル類をシートなどで被覆して養生しておき、その状態で他のケーブルに留意しながら少しずつカット作業を行なわねばらならず、養生作業が必要でありかつ、カット作業自体についても作業時間がかかり、全体の管路通線作業効率を低下させる問題があった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、切断対象のケーブル周囲が数センチメートル程度の超狭小空間でも周囲の機器やケーブルに予め養生作業を施すことなく、確実、迅速、かつ安全に所望の部位での管類の切断を行うことのできるパイプカッターを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、内側にそれぞれ円弧凹状の片把持部43a,43bを有し、それぞれの一端側を枢着56して他端側58を開閉自在とし閉鎖時に環状に組みつけられて、片把持部において切断対象のパイプ1をその長手方向と直交するように把持する半円形の第1、第2把持フレーム40、42を含む把持フレーム対12と、片把持部43a,43bに取り付けられたカッタ刃14と、把持フレーム対12の他端側を連結解除自在に連結する連結手段(16)と、を含み、把持フレーム対12は閉鎖時に所要の幅で円形環状に形成される立体の環状殻体Sを構成し、把持フレーム対12の閉鎖時に、環状殻体Sの幅部分の外周から半径方向に突設するものがなく、把持フレーム40,42のみで環状殻体Sの外周輪郭を形成するように設けられ、連結手段はパイプ周囲を囲むように開閉する第1、第2把持フレーム40,42の開閉端側を近接離開自在に連結する連結装置16からなり、該連結装置16は閉鎖状態の把持フレーム対12で形成される円形の環状殻体Sの接線方向を長手とし第1、第2把持フレーム40,42の開閉端側を閉鎖方向に締め付け可能で螺進退自在に設けられたボルト96を含み、把持フレーム対12の一方又は両側面であり環状殻体Sの異なる周位置に、切断対象のパイプ1の長手方向に沿う方向に長い複数の短ロッド52、82からなる回動操作ハンドル50、80を設けるとよい。例えば、把持フレーム対12の閉鎖時に外側から親指Ufで把持フレーム対の一部を掛け、同じ手の親指以外の他の指Pf,Mf,Tfを把持フレーム対のフレーム幅部分にあてがって把持フレーム対12の全体外殻Sを回動させる際に、把持フレーム対12のフレーム幅部分であって把持フレーム対12の外周部分に親指以外の他の指Pf,Mf,Tfの手掛かりを妨げる突出部を存在させないように構成している。本発明のパイプカッターは、内側にそれぞれ円弧凹状の片把持部を有する2つの把持フレームが一端側を共通軸で枢支されて他端側を開閉自在とし閉鎖時に環状に組みつけられる。環状に組み付けた状態でパイプの外周に当るカッタ刃を片把持部に突設して設ける。環状に組み付けた状態で環状殻体を形成させ、片把持部に切断対象のパイプを挟みつけた状態とし、指で環状殻体の外周部分を掛けながらパイプ軸回りに環状殻体全体を強制的に回転させることにより、カッタ刃が当った状態でパイプ外周を周方向に切り込んでいくことでパイプを切断する。環状殻体が囲周に突設部を設けず手掛かりできる大きさと立体環状フレーム構造で構成することにより、超狭小空間で、確実なパイプ切断を実現する。
また、ボルト96は、一つの把持フレームの開閉端側において切断対象のパイプ1の長手軸に沿う軸周りに回動自在なブラケット98に設けたナット部94に螺進退自在に設けられ、他の把持フレームの開閉端側において、切断対象のパイプ1の長手軸に沿う軸周りに回動自在に取り付けられ該ボルト96の軸部を受ける係止受ブラケット66を設けるとよい。
また、把持フレーム対12の閉鎖時において一つの短ロッド82に外側から親指Ufを掛け、他の短ロッド52に同じ手の親指以外の他の指Pf,Mf,Tfを外側から掛け回した状態で把持フレーム対12を切断対象のパイプ1周りに回動させるとよい。
本発明のパイプカッターによれば、内側にそれぞれ円弧凹状の片把持部を有し、それぞれの一端側を枢着して他端側を開閉自在とし閉鎖時に環状に組みつけられて、片把持部において切断対象のパイプをその長手方向と直交するように把持する把持フレーム対と、片把持部に取り付けられたカッタ刃と、把持フレーム対の他端側を連結解除自在に連結する連結手段と、を含み、把持フレーム対は閉鎖時に所要の幅で環状に形成される立体の環状殻体を構成し、把持フレーム対の閉鎖時に、環状殻体の幅部分の外周から半径方向に突設するものがなく、把持フレームのみで環状殻体の外周輪郭を形成するように設けた構成であるから、切断対象のケーブル周囲作業空間が数センチメートル半径程度の超狭小空間でも周囲の機器やケーブルに予め養生作業を施すことなく、確実、迅速、かつ安全に所望の部位での管類の切断を行うことができる。
また、連結手段はパイプ周囲を囲むように開閉する把持フレームの開閉端側を近接離開自在に連結する連結装置からなり、該連結装置は閉鎖状態の把持フレーム対の側面側であって、切断対象のパイプの長手方向端部側となる側面側に突設して設けられている構成であるから、環状殻体の幅部分の外周から半径方向に突設するものを存在させない構成を具体的に実現できる。
また、把持フレーム対の一方又は両側面であり、切断対象のパイプの長手方向に沿う方向に回動操作ハンドルを延設した構成とすることにより、環状殻体の幅部分の外周から半径方向に突設するものを存在させない構成とし、かつ、環状殻体全体の回動操作用のハンドルを設けて円滑、迅速にパイプ切断を行なえる。
また、把持フレーム対の閉鎖時に外側から親指で把持フレーム対の一部を掛け、同じ手の親指以外の他の指による回動操作ハンドルを掛ける態様が、少なくとも人差し指から連続する3本の指が略等しい密な間隔で並べて掛けるように把持フレーム対の全体外殻のフレーム幅部分に突出部を存在させない構造であることにより、回動操作ハンドルに具体的に回動操作時に指を掛けて片手で環状殻体を回動し、さらに環状殻体を強制的に回転させる際に効果的に回転方向への力を加えやすいものとなり、円滑にパイプ切断を行なうことが可能である。
さらに、連結装置は、それぞれの把持フレームの開閉端側寄りであって、一つの把持フレーム側に取り付けられたストッパ付きボルトの軸方向移動支持ブラケットと、他方の把持フレーム側に取り付けられボルト軸を受ける係止受ブラケットと、を含み、これらの支持ブラケットと係止受ブラケットがそれぞれの把持フレームに枢支された構成とすることにより、両ブラケットはそれぞれ第1、第2把持フレームの同じ側面側の半円形フレーム板44a,45aにおいて支軸68,100回りに回動支持されており、さらに、ボルトを軸方向に回転させて締め込み調整する際に、両ブラケットの直線的な移動に同期して支軸回りに各ブラケットの先端側が回動可能であるからボルトでの締め込み作業を円滑にし、かつ挟み付けた切断対象のパイプの曲面への最初の当接範囲が小さくなって切断位置の決定を明確にし、さらに探り切りがなく、切断面をきれいに仕上げることが可能である。
次に、添付図面を参照して本発明に係るパイプカッターの実施の形態を詳細に説明する。本実施形態に係るパイプカッターは、特に管類の切断作業時にパイプの長手方向と直角方向についての周囲の間隙が例えば4センチメートル程度しかないような超狭小作業空間でも精度良く、確実かつ安全に切断作業を遂行できるパイプカッターであり、例えば、図10、図11に示すように地中に設置した作業用マンホールM内での通信ケーブルの敷設作業時に適用する例を示している。
図10において、例えば数百メートル間隔で作業用マンホールMが地中に設置されており、これらのマンホールどうしを接続して通信管路L1、L2が地中設置されている。通信管路L1には例えばメタリック回線用ケーブルCMが通係されて複数のマンホールMを通して敷設されている。また、通信管路L2には、ケーブル挿通用の合成樹脂製パイプDとともに、既設の光回線ケーブルCRが通係されている。そして、合成樹脂製パイプD内に新たに他の光回線ケーブルCRを敷設するものであり、この際、図11に示すように、地上側の大型ドラムからパイプDを繰り出しながら通信管路L2内にパイプDが収容されるように挿通される。パイプDは通信管路L2の開口からマンホールMの室内側に例えば約10センチメートル程度突出させたP位置でカットし、その後、通線ワイヤ、ロープによりパイロット通線しそれらに連結した新規な光回線ケーブルを通線させるようになっている。このときの通信管路L2の開口からの突出位置PでパイプDを切断作業する際の作業環境は、図12のように同一通信管路内に既設の光回線ケーブルCRが通係しており、さらに通信管路L2と接近した位置に他の通信管路L1、L3・・・が配置されており、パイプとしての可撓管の切断作業に許される空間は既設光回線ケーブルCRとの10センチメートル突出位置での間隔となり、例えば40ミリメートル程度しかないという環境である。
図1ないし図9は、本実施形態のパイプカッターを示しており、図1ないし図4に示すように、パイプカッター10は、それぞれの一端側を共通軸で枢着し、他端側を開閉可能に閉鎖連結し、所要の幅を有して円環状に組みつけられる把持フレーム対から構成されている。
すなわち、実施形態のパイプカッター10は、第1、第2の把持フレーム40,42からなる把持フレーム対12と、カッタ刃14と、連結装置16と、を含む。把持フレーム対12のそれぞれの要素を構成する第1、第2把持フレーム40,42は、図6に示すように切断対象のパイプの長手方向と直交する面上でそれぞれの一端側を共通軸で枢着され、他端側を開閉するように組付けられている。第1、第2把持フレーム40,42は、開閉端側を閉鎖連結した状態で図3、図4に示すように、パイプの長手方向と直交方向から見てある程度の横幅を有する環状殻体Sを構成し、例えば、全体を作業者の一方の手で3分の1〜3分の2程度握れるような外殻の大きさ、形状で形成されている。
把持フレーム40,42は、正面(切断対象のパイプの長手方向両端側の側面)となる一側面側から見るとそれぞれ半円形あるいは半割れ馬蹄形の立体フレーム体からなり、半円の内側に円弧凹状の片把持部43a、43bを有している。片把持部43a、43bにおいて、両把持フレーム40、42が閉鎖連結してこれらの片把持部43a、43bが相互に合わせられた状態で切断対象のパイプDをその長手方向a−a’と直交するように把持する。
詳細には、図4,5において、第1把持フレーム40は、ある程度の板幅を有し相互に離隔対向して配置された一対の半円形フレーム板44a、44bと、それらの半円形フレーム板44a、44bの離隔間隙に設けた連結スペーサ機能の幅連結具46と、複数の遊転ローラ47と、を含む。幅連結具46は、第1把持フレーム40を半円形立体フレーム体として組付構成させるための連結を行うものであり、両半円形フレーム板44a、44bを固定連結する筒部材または中実のロッド体から構成されている。また、遊転ローラ47は、片把持部43a、43b間に挟み付けた切断対象のパイプ1の円滑な切断の補助機能を有しており、具体的には、一部を半円形フレーム板44a、44bを合わせて形成される環形状の内縁からさらにその環形状の内側に周面の一部を突出して2個の遊転ローラ47,47が遊転自在に取り付けられている。そして、2個の遊転ローラの中間位置に回動操作ハンドル50が取り付けられている。
回動操作ハンドル50は、パイプ1の長手方向と直交する面に沿って環状殻体S全体をパイプの長手軸回り方向に回動させる際の回動操作補助手段であり、半円形フレーム板44a、44bからパイプ長手方向に沿って相互に離隔して突出形成された短ロッド52から構成されている。短ロッド52は、環状殻体Sの殻周から突設することなくパイプ長手方向となる側面側へのみ突設されている。本実施形態において、短ロッド52の突設部に対応する半円形フレーム板44a、44bの間隙部分はそれらの短ロッド52と同じ径の支柱ロッドが固定され、両半円形フレーム板44a、44bを連結している。短ロッド52は、操作時に例えば人差し指や薬指等が交差方向に掛けられる程度の突出長さで形成されている。特に、図9に示すように、第1、第2把持フレームを閉鎖連結して把持フレーム対としたときに、外側から親指で把持フレーム対の一部を掛け、同じ手の親指Uf以外の他の指による回動操作ハンドル50を掛ける態様が、少なくとも人差し指Pfから連続する3本の指Pf,Mf,Tfが略等しい密な間隔で並べて掛けるようにして把持フレーム対12の全体外殻Sを掴めるように形成されている。
第1把持フレーム40は、図1,2,4,5,6において、一端側は後述する第2把持フレーム42の一端側と共通軸54により枢着されて枢着部56を形成するとともに、他端側は第2把持フレーム42の他端側とともに、開閉部58を形成する。第1把持フレーム40の開閉部58に対応する部分は半円形フレーム板44a、44bのそれぞれ本体から延長した対向突設部60が離隔平行板から構成されて取り付けられている。さらに、第1把持フレーム40の1つの半円形フレーム板44aには側方(切断のため把持したパイプの長手方向)に突出して連結受具62が取り付けられている。連結受具62は、連結装置16の第1の開閉連結要素であり、具体的には台部64と、台部64の先端側からL字状にパイプ1の長手方向に突設された受部65とからなる係止受ブラケット66から構成されている。台部64の基端側は支軸68に回動自在に支持されて先端の受部65側を軸回りに自在に回動しうるようになっている。受部65は一部を開放したU字状の溝65aを備えている。
第2把持フレーム42は、ある程度の板幅を有し相互に離隔対向して配置された一対の半円形フレーム板45a、45bと、それらの半円形フレーム板45a、45bの離隔間隙に設けた連結スペーサ機能の第2の幅連結具48と、第2の幅連結具48に取り付けられたカッタ刃14と、を含み、幅連結具48により、第2把持フレーム40を半円形立体フレーム体として組付連結させる。幅連結具48は、同時にカッタ刃14の支持を行なうものであり、実施形態において、図1,2,4,6に示すように、半円形フレーム板の3分の2程度の円弧長さにわたってブロック状の幅連結具48が2つの半円形フレーム板45a、45bの間隙にスペーサのように挟まれた状態で両フレーム板を連結し半円形立体フレーム体として組み付けている。そして、この幅連結具に支持されて把持フレーム対12により形成される内側の円形あるいは楕円形部分から円弧に対する弦を構成するように直線状の刃先を突出配置させてカッタ刃14が取付固定されている。
また、この第2把持フレーム42の開閉部寄り位置には第2の回動操作ハンドル80が取り付けられている。第2回動操作ハンドル80は、第1の回動操作ハンドル50とともに、パイプ1の長手方向と直交する面に沿って環状殻体S全体をパイプの長手軸回り方向に回動させる際の回動操作補助を行う。実施形態において、第2の回動操作ハンドル80は、一方の半円形フレーム板45bからパイプ長手方向に沿って突出形成された1つの短ロッド82から構成されている。短ロッド82は、短ロッド52と同じ径、長さサイズの円柱部材で構成され閉鎖して把持フレーム対で形成される内側の円形位置で第1回動操作ハンドル50と異なる円周位置に取り付けられている。なお、操作ハンドルの機能としては第1回動操作ハンドルがあればよいが、第2回動操作ハンドルを設けることにより、異なる円周位置での手掛かり部分が多くなり具体的な作業現場での状況に応じて回動操作を行いやすくし得る。第2把持フレーム42の一端側は後述する第1把持フレーム40の一端側と共通軸54により枢着されて枢着部56を形成するとともに、他端側は第1把持フレーム40の他端側とともに、開閉部58を形成する。
第2把持フレーム42の開閉部58に対応する部分は半円形フレーム板45a、45bのそれぞれ本体から延長した対向突設部84が離隔平行板から構成されて取り付けられている。この第2把持フレーム42の対向突設部84の離隔平行板は、第1把持フレーム40の対向突設部60の離隔平行板よりも狭い間隙幅で突設されており片把持部43においてパイプ1を挟み付けて閉鎖した状態で、対向突設部84の離隔平行板は対向突設部60の離隔平行板の間隙幅内に挿入しうるようになって第1把持フレーム側の遊転ローラ47に当たって停止するようになっている。
さらに、第2把持フレーム42の1つの半円形フレーム板45aには第1把持フレームの連結受具62の取り付け突設側と同じ方向となる側方(切断のため把持したパイプの長手方向)に突出して連結具90が取り付けられている。連結具90は、第1把持フレーム40の連結受具62とともに連結装置16を構成する開閉連結手段の構成要素である。具体的には、本実施形態において、連結具90は、台部92と台部92からL字状に屈曲して一体連結されたナット部94とナット部94に螺合してナットの中心軸方向に進退移動するボルト96とを含む支持ブラケット98から構成されている。そして、台部92の基端側は支軸100に回動自在に支持されて先端のナット部94側を軸回りに自在に回動しうるようになっている。ボルト96はパイプ1を片把持部43間に挟みこんで開閉端側を閉鎖した状態で第1把持フレーム40の受部65のU字状溝65aに係合しその状態で螺進退移動させることによりパイプ1の挟み付け強さを調整し得る。この場合、ボルト96のボルトヘッドがストッパ97とされ、ボルト軸をU字状溝65a内を挿通させて受けさせた状態でボルトの抜け止めを行なう。実施形態ではボルトヘッドは外周にローレット加工を施した円柱体からなり、端面に回転入力穴としての六角穴が穿穴されている。
以上のように、把持フレーム対12の閉鎖時に環状殻体Sを形成した状態であって、外側から親指で把持フレーム対の一部を掛け、同じ手の親指以外の他の指による回動操作ハンドルを掛ける際には、全体外殻のフレーム幅H、すなわち環状殻体Sの幅Hの外周部分に突出部を存在させない構造となっており、超狭小領域での管切断作業と、手掛かりによる環状殻体全体の回転作業と、を安定して円滑に行わせることが可能である。
次に、図を参照しつつ本実施形態のパイプカッター10の作用を説明する。例えば図12のような作業条件の中で、隣接するケーブル等との間で、設け得る間隙が4センチメートル程度しかない場合において、図6のように、枢着部56回りに回動させて第1、第2把持フレーム40,42の開閉端側を開放させその状態で開放側をパイプに近接して当てさせ、切断すべきパイプ1の例えば縦断面に沿って挟み付けてパイプ1の外周を囲むように装着させる。この際、第1、第2把持フレーム40,42の他端側において、連結装置16の係止受ブラケット66、支持ブラケット98をそれぞれ支軸68,100回りに回動させながらナット部94からある程度ヘッド側を突出させていたボルト96のボルト軸を受部65のU字状溝65a内に係嵌させてストッパ97で抜け止めさせ閉鎖連結した把持フレーム対12を形成させる。この状態でストッパ97のボルトヘッドの回転入力穴から小型六角レンチ等によりボルトを回転させて軸方向に移動し(図7参照)、例えば図3,4のように締めこんでカッタ刃14がパイプ1の外周に軸直交切断方向に配置されるように準備する。このとき、係止受ブラケット66、支持ブラケット98はそれぞれ第1、第2把持フレームの同じ側面側の半円形フレーム板44a,45aにおいて支軸68,100回りに回動支持されており、さらに、支持ブラケット98のナット部94と係止受ブラケット66のボルトヘッド部に係合して締められた状態で形成されるボルト96の軸線が直状刃14の刃先線200と略直交方向となるように両支軸68、100を介して各ブラケット66,98が回動するのでボルト締め込みによる両ブラケットの直線的な移動に同期した枢着部56回りの回転移動を円滑に実現させることができる。
この状態で環状殻体Sが形成されており、図9に示すように外側から親指Ufで把持フレーム対の一部を掛け、同じ手の親指以外の他の指Pf、Mf、Tfを把持フレーム対のフレーム幅部分にあてがう。このとき、各指先部分を回動操作ハンドル50、80に掛けると力が効果的に加わり、この状態で把持フレーム対の全体外殻を回動させる。そして、図8に示すように遊転ローラ47とカッタ刃14とにより回動軌跡を一定にして安定した管切断作業を行うことができる。環状殻体Sの回動操作に際しては、図8において、管中心1aからボルト先端96aまでの長さを半径Hdとする円周範囲で環状殻体Sが回動可能であればよく、手操作により従来の例えば隣接ケーブル間距離が4センチメートル程度しかないような作業現場においても、容易かつ円滑に切断作業を行うことが可能である。
以上、詳細に説明した本実施形態のパイプカッターは、本発明の本質を逸脱しない範囲において任意の変更を加えても本発明に含まれる。例えば、遊転ローラの数や具体的なカッタ刃の形状、パイプへの当接の態様、回転操作ハンドルの周方向の位置、個数などは任意に設定することができる。
本発明のパイプカッターは、超狭小領域でのパイプ切断ばかりでなく、そのような制約を受けない場所でのパイプ切断にも適用できる。
本発明の実施形態に係るパイプカッターの正面図である。 図1のパイプカッターの背面図である。 図1のパイプカッターの平面図である。 図1のパイプカッターの切断対象パイプへの装着状態の斜視説明図である。 図1のパイプカッターの第1、第2把持フレームを分離して示した斜視説明図である。 図1のパイプカッターの動きを示す作用説明図である。 図1のパイプカッターの作用説明図である。 図1のパイプカッターの作用説明図である。 図1のパイプカッターを用いた切断作業時の手による握り状態を示す説明図である。 実施形態に係るパイプカッターの切断作業現場を説明する断面説明図である。 実施形態に係るパイプカッターの切断作業現場でのパイプの設置説明図である。 従来のマンホール内でのパイプ切断作業状態を示す説明図である。
1 切断対象パイプ
10 パイプカッター
12 把持フレーム対
14 カッタ刃
16 連結装置
40 第1把持フレーム
42 第2把持フレーム
43a、43b 片把持部
44a,44b 半円形フレーム板
45a、45b 半円形フレーム板
50 回動操作ハンドル
56 枢着部
58 開閉部
66 係止受ブラケット
96 ボルト
97 係止部
98 支持ブラケット

Claims (3)

  1. 内側にそれぞれ円弧凹状の片把持部を有し、それぞれの一端側を枢着して他端側を開閉自在とし閉鎖時に環状に組みつけられて、片把持部において切断対象のパイプをその長手方向と直交するように把持する半円形の第1、第2把持フレームを含む把持フレーム対と、
    片把持部に取り付けられたカッタ刃と、
    把持フレーム対の他端側を連結解除自在に連結する連結手段と、を含み、
    把持フレーム対は閉鎖時に所要の幅で円形環状に形成される立体の環状殻体を構成し、
    把持フレーム対の閉鎖時に、環状殻体の幅部分の外周から半径方向に突設するものがなく、把持フレームのみで環状殻体の外周輪郭を形成するように設けられ、
    連結手段はパイプ周囲を囲むように開閉する第1、第2把持フレームの開閉端側を近接離開自在に連結する連結装置からなり、
    該連結装置は閉鎖状態の把持フレーム対で形成される円形の環状殻体の接線方向を長手とし第1、第2把持フレームの開閉端側を閉鎖方向に締め付け可能で螺進退自在に設けられたボルトを含み、
    把持フレーム対の一方又は両側面であり環状殻体の異なる周位置に、切断対象のパイプの長手方向に沿う方向に長い複数の短ロッドからなる回動操作ハンドルを設けたことを特徴とするパイプカッター。
  2. ボルトは、一つの把持フレームの開閉端側において切断対象のパイプの長手軸に沿う軸周りに回動自在なブラケットに設けたナット部に螺進退自在に設けられ、
    他の把持フレームの開閉端側において、切断対象のパイプの長手軸に沿う軸周りに回動自在に取り付けられ該ボルトの軸部を受ける係止受ブラケットが設けられたことを特徴とする請求項1記載のパイプカッター。
  3. 把持フレーム対の閉鎖時において一つの短ロッドに外側から親指を掛け、他の短ロッドに同じ手の親指以外の他の指を外側から掛け回した状態で把持フレーム対を切断対象のパイプ周りに回動させることを特徴とする請求項1又は2記載のパイプカッター。
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