JP2020145801A - 駆動装置 - Google Patents

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博之 小柳
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Abstract

【課題】平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制する。【解決手段】駆動装置は、電動機と、インバータと、蓄電装置と、蓄電装置が接続された低電圧側電力ラインの電力を昇圧してインバータが接続された高電圧側電力ラインに供給する昇圧コンバータと、高電圧側電力ラインに取り付けられた平滑コンデンサと、を備える。そして、インバータの3相の全てがオンまたは3相の全てがオフの第1状態のとき、または、インバータの3相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのときにこのゼロクロスの相の上アームまたは下アームが単独オンとなる第2状態のときには、昇圧コンバータの制御において出力電流が小さくなる補正を行ない、第1状態または第2状態が終了したときには、昇圧コンバータの制御において出力電流が大きくなる補正を行なう。【選択図】図2

Description

本発明は、駆動装置に関する。
従来、この種の駆動装置としては、電力変換器と平滑コンデンサと三相交流電動機とを備え、相電圧指令信号に対して三次高調波信号を加算した変調信号を用いて電力変換器の動作を制御するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。この装置では、三次高調波信号を、各相において、相電流の信号レベルの絶対値が最小になるタイミングで相電圧指令信号の信号レベルの絶対値よりも変調信号の信号レベルの絶対値を大きくなるように調整する。これにより、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制している。
特開2015−35897号公報
一般的に駆動装置では、装置の小型化を図る観点から平滑コンデンサの容量を小さくして平滑コンデンサを小型化することが望まれるが、平滑コンデンサの容量を小さくすると、端子間電圧のリプル(脈動成分)が相対的に大きくなってしまう。上述の駆動装置のように、相電流のゼロクロスに同期した3次高調波を重畳することにより、、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制することができるが、この場合、相電圧の基本位相がズレてしまう。また、過変調領域では、変調波どおりのパルス出力ができないため、3次高調波重畳の影響が消えず、線間電圧が歪み、周波数成分として5次、7次が増加してしまう。
本発明の駆動装置は、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制することを主目的とする。
本発明の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置は、
電動機と、電動機を駆動するインバータと、蓄電装置と、前記蓄電装置が接続された低電圧側電力ラインの電力を昇圧して前記インバータが接続された高電圧側電力ラインに供給する昇圧コンバータと、前記高電圧側電力ラインに取り付けられた平滑コンデンサと、前記インバータおよび前記昇圧コンバータを制御する制御装置と、を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、
前記インバータの3相の全てがオンまたは3相の全てがオフの第1状態のとき、または、前記インバータの3相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのときに該ゼロクロスの相の上アームまたは下アームが単独オンとなる第2状態のときには、前記昇圧コンバータの制御において前記高電圧側電力ライン側に出力される電流が小さくなる補正を行ない、
前記第1状態または前記第2状態が終了したときには、前記昇圧コンバータの制御において前記高電圧側電力ライン側に出力される電流が大きくなる補正を行なう、
ことを特徴とする。
本発明の駆動装置では、インバータの3相の全てがオンまたは3相の全てがオフの第1状態のとき、または、インバータの3相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのときに、このゼロクロスの相の上アームまたは下アームが単独オンとなる第2状態のときには、昇圧コンバータの制御において高電圧側電力ライン側に出力される電流が小さくなる補正を行なう。一方、第1状態または第2状態が終了したときには、昇圧コンバータの制御において高電圧側電力ライン側に出力される電流が大きくなる補正を行なう。第1状態のとき、即ちインバータの3相の全てがオンまたは3相の全てがオフの状態のときには、電動機からのある相の電流がインバータの他の2相の一方又は双方を介して電動機に流れ込む状態(3相還流)が生じ、高電圧側電力ラインからインバータに流れ込む電流が値0になる。また、第2状態のとき、即ちインバータの3相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのときに、このゼロクロスの相の上アームまたは下アームが単独オンとなる状態のときには、電動機からのゼロクロスの相以外の2相のうち一方の相の電流が他方の相を介して電動機に流れ込む状態(2相還流)が生じ、高電圧側電力ラインからインバータに流れ込む電流が値0近傍になる。こうした還流が生じると、昇圧コンバータから高電圧側電力ライン側に出力された電流は平滑コンデンサに流れるため、平滑コンデンサの端子間電圧が上昇する。本発明の駆動装置では、この還流が生じる状態のときには、昇圧コンバータの制御において高電圧側電力ライン側に出力される電流が小さくなる補正を行なうから、平滑コンデンサに流れ込む電流を抑制し、平滑コンデンサの端子間電圧の上昇を抑制することができる。また、還流が生じる状態が終了したときには、昇圧コンバータの制御において高電圧側電力ライン側に出力される電流が大きくなる補正を行なうから、還流が生じる状態が終了した直後に昇圧コンバータの高電圧側電力ライン側に出力される電流が小さいことによる平滑コンデンサの端子間電圧の降下を抑制することができる。この結果、平滑コンデンサの端子間電圧のリプルを抑制することができる。
本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50により実行される昇圧コンバータ補正処理の一例を示すフローチャートである。 各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*や三角波、各相の上下アームのうちオンする側、各相の下アームのうち単独オンになる相、各相の上アームのうち単独オンになる相の、モータ32の電気角θeに対する様子の一例を示す説明図である。 図3のうちモータ32の電気角θeが0deg〜60degの範囲を拡大した拡大図である。 3つの上アームの全てをオンしたときの様子の一例を示す説明図である。 U相の上アームおよびV相、W相の下アームをオンしたときで且つU相の相電流Iuの絶対値が小さいときの様子の一例を示す説明図である。 通常時、還流中、還流後における昇圧コンバータ40のデューティ(duty)と上アームと出力電流Idcとリアクトル電流の状態の一例を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、蓄電装置としてのバッテリ36と、昇圧コンバータ40と、電子制御ユニット50と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32の回転子は、駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。
インバータ34は、モータ32の駆動に用いられる。このインバータ34は、高電圧側電力ライン42を介して昇圧コンバータ40に接続されており、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのトランジスタT11〜T16のそれぞれに並列に接続された6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとに対してソース側とシンク側になるように2個ずつペアで配置されている。また、トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点の各々には、モータ32の三相コイル(U相,V相,W相のコイル)の各々が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。以下、トランジスタT11〜T13を「上アーム」といい、トランジスタT14〜T16を「下アーム」ということがある。高電圧側電力ライン42の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ46が取り付けられている。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されており、低電圧側電力ライン44を介して昇圧コンバータ40に接続されている。低電圧側電力ライン44の正極側ラインと負極側ラインとには、平滑用のコンデンサ48が取り付けられている。
昇圧コンバータ40は、高電圧側電力ライン42と低電圧側電力ライン44とに接続されており、2つのトランジスタT31,T32と、2つのトランジスタT31,T32のそれぞれに並列に接続された2つのダイオードD31,D32と、リアクトルLと、を有する。トランジスタT31は、高電圧側電力ライン42の正極側ラインに接続されている。トランジスタT32は、トランジスタT31と、高電圧側電力ライン42および低電圧側電力ライン44の負極側ラインと、に接続されている。リアクトルLは、トランジスタT31,T32同士の接続点と、低電圧側電力ライン44の正極側ラインと、に接続されている。昇圧コンバータ40は、電子制御ユニット50によって、トランジスタT31,T32のオン時間の割合が調節されることにより、低電圧側電力ライン44の電力を昇圧して高電圧側電力ライン42に供給したり、高電圧側電力ライン42の電力を降圧して低電圧側電力ライン44に供給したりする。
電子制御ユニット50は、CPU52を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU52に加えて、処理プログラムを記憶するROM54や、データを一時的に記憶するRAM56、入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ(例えばレゾルバ)32aからの回転位置θmや、モータ32の各相の相電流を検出する電流センサ32u,32vからの相電流Iu,Ivを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた電圧センサ36aからの電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた電流センサ36bからの電流Ibも挙げることができる。さらに、リアクトルLに直列に取り付けられた電流センサ40aからの電流ILや、コンデンサ46の端子間に取り付けられた電圧センサ46aからのコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VH、コンデンサ48の端子間に取り付けられた電圧センサ48aからのコンデンサ48(低電圧側電力ライン44)の電圧VLも挙げることができる。加えて、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSPも挙げることができる。また、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。
電子制御ユニット50からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50から出力される信号としては、例えば、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号や、昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32へのスイッチング制御信号を挙げることができる。電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。また、電子制御ユニット50は、電流センサ36bからのバッテリ36の電流Ibの積算値に基づいてバッテリ36の蓄電割合SOCを演算している。ここで、蓄電割合SOCは、バッテリ36の全容量に対するバッテリ36の蓄電量(放電可能な電力量)の割合である。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、電子制御ユニット50は、アクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accと車速センサ68からの車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、設定した要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。また、電子制御ユニット50は、モータ32をトルク指令Tm*で駆動できるように高電圧側電力ライン42の目標電圧VH*を設定し、高電圧側電力ライン42の電圧VHが目標電圧VH*となるように昇圧コンバータ40のトランジスタT31,T32のスイッチング制御を行なう。
ここで、インバータ34の制御について説明する。実施例では、インバータ34を、正弦波PWM(パルス幅変調)制御モード、過変調PWM制御モード、矩形波制御モードのうちの何れかの制御モードで制御するものとした。正弦波PWM制御モードは、擬似的な三相交流電圧がモータ32に印加(供給)されるようにインバータ34を制御する制御モードであり、過変調PWM制御モードは、過変調電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御モードであり、矩形波制御モードは、矩形波電圧がモータ32に印加されるようにインバータ34を制御する制御モードである。正弦波PWM制御モードでは、変調率Rmは値0以上で且つ値Rm1(略0.61)以下となり、過変調制御モードでは、変調率Rmは値Rm1よりも大きく且つRm2(略0.78)未満となり、矩形波制御モードでは、変調率Rmは値Rm2となる。ここで、変調率Rmは、インバータ34の入力電圧(高電圧側電力ライン42の電圧VH)に対する出力電圧(モータ32の印加電圧)の実効値の割合である。実施例では、変調率Rmに基づいて、正弦波PWM制御モード、過変調PWM制御モード、矩形波制御モードのうちの何れかの制御モードでインバータ34を制御するものとした。
次に,こうして構成された実施例の電気自動車20に搭載される駆動装置の動作、特に、PWM制御モード(正弦波PWM制御モードや過変調PWM制御モード)でインバータ34を制御している最中に生じ得る平滑用のコンデンサ46の端子間電圧のリプルを抑制する際の動作について説明する。図2は、電子制御ユニット50により実行される昇圧コンバータ補正処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、繰り返し実行される。
図2の昇圧コンバータ補正処理が実行されると、電子制御ユニット50は、まず、インバータ34のスイッチング素子の状態が3相オンまたは3相オフの状態であるか、または、U相,V相,W相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのタイミングでゼロクロスの相の上アームか下アームが単独オンとなる状態であるか、について判定する(ステップS100)。3相オンまたは3相オフの状態のときには3相還流(U相、V相、W相での電流の還流)が生じ、いずれかの相電流がゼロクロスのタイミングで他の相の上アームか下アームが単独オンとなる状態のときには2相還流(U相、V相、W相のうちのいずれか2相での電流の還流)が生じるから、ステップS100では3相還流が生じる状態であるか又は2相還流が生じる状態であるかについて判定しているのである。
ここで、3相還流および2相還流について説明する。図3は、各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*や三角波、各相の上下アームのうちオンする側、各相の下アームのうち単独オンになる相、各相の上アームのうち単独オンになる相、各相の相電流Iu,Iv,Iwの、モータ32の電気角θeに対する様子の一例を示す説明図であり、図4は、図3のうちモータ32の電気角θeが0deg〜60degの範囲を拡大した拡大図である。図4中、矢印で示した各範囲Aが各相の下アーム(トランジスタT14〜T16)のうち単独オン(以下、「下アーム単独オン」という)になる相であり、各範囲Bが各相の上アーム(トランジスタT11〜T13)のうち単独オン(以下、「上アーム単独オン」という)になる相である。下アーム単独オンは、各相の下アームのうち1つの相(例えば、U相)の下アームをオンにすると共に残りの2相(例えば、V相、W相)の下アームをオフにすることをいい、上アーム単独オンは、各相の上アームのうち1つの相の上アームをオンにすると共に残りの2相の上アームをオフにすることをいう。
図4に示すように、三角波の谷のタイミングでは、各相の上アームの全てがオン(以下、「上アーム全オン」)になり、三角波の山のタイミングでは、各相の下アームの全てがオン(以下、「下アーム全オン」という)になる。
また、図4に示すように、下アーム単独オンの相および上アーム単独オンの相は、各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*の大小関係により定まる。下アーム単独オンは、三角波の谷側における上アーム全オンの前後に生じる。したがって、三角波の谷側では、下アーム単独オン、上アーム全オン、下アーム単独オンの順に生じる。下アーム単独オンの相は、各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*のうち値が最も小さい相(図4中、最も下側の相)となる。また、上アーム単独オンは、三角波の山側における下アーム全オンの前後に生じる。したがって、三角波の山側では、上アーム単独オン、下アーム全オン、上アーム単独オンの順に生じる。上アーム単独オンの相は、各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*のうち値が最も大きい相(図4中、最も上側の相)となる。
図4では、下アーム単独オンの相は、モータ32の電気角θeが0deg〜60degの範囲でV相(トランジスタT15)となり、上アーム単独オンの相は、モータ32の電気角θeが0deg〜30degの範囲でW相(トランジスタT13)、30deg〜60degの範囲でU相(トランジスタT11)となる。モータ32の電気角θeが60deg〜360degの範囲についても同様であり、モータ32の電気角θeでの1周期で見ると、図3のようになる。具体的には、下アーム単独オンの相は、モータ32の電気角θeが0deg〜90deg,330deg〜360の範囲ではV相(トランジスタT15)となり、90deg〜210degの範囲ではW相(トランジスタT16)となり、210deg〜330degの範囲ではU相(トランジスタT14)となる。また、上アーム単独オンの相は、モータ32の電気角θeが0deg〜30deg,270deg〜360degの範囲ではW相(トランジスタT13)となり、30deg〜150degの範囲ではU相(トランジスタT11)となり、150deg〜270degの範囲ではV相(トランジスタT12)となる。
図5は、3つの上アームの全てをオンしたときの様子の一例を示す説明図であり、図6は、U相の上アームおよびV相、W相の下アームをオンしたとき(U相の上アームを単独オンしたとき)で且つU相の相電流Iuの絶対値が小さいとき(例えば、図4の電気角θがθ(u0)のu相電流Iuが値0となるとき)の様子の一例を示す説明図である。
図5に示すように、各相の上アームの全てをオンしたときには、モータ32およびインバータ34の3相で電流が還流する(電流の向きや大きさは各相の相電流の値による)。このため、昇圧コンバータ40からの出力電流Icoのうちインバータ34側に流れる電流Iinが値0になって出力電流Icoの全てがコンデンサ46に供給され、コンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHが上昇する。各相の下アームの全てをオンにしたときについても同様に考えることができる。
図6に示すように、U相の上アーム(トランジスタT11)を単独オンしたときで且つU相の相電流Iuの絶対値が小さいとき(例えば、略値0のとき)には、モータ32およびインバータ34のV相、W相で電流が還流する(電流の向きや大きさは各相の相電流の値による)。このとき、昇圧コンバータ40からの出力電流Icoのうちインバータ34側に流れる電流Iinが小さく且つコンデンサ46に供給される電流が大きいことから、コンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHが上昇する。V相、W相での電流の還流は、U相の相電流Iuの絶対値が相電流Iu,Iv,Iwのうち最小のときに生じると考えられる。即ち、U相の上アームを単独オンしたときでも、U相の相電流Iuの絶対値が相電流Iu,Iv,Iwのうち最小でないときには、V相、W相での電流の還流は生じないと考えられる。U相の下アーム(トランジスタT12)を単独オンしたときで且つU相の相電流Iuの絶対値が小さいときや、V相の上アーム(トランジスタT12)または下アーム(トランジスタT15)を単独オンしたときでV相の相電流Ivの絶対値が小さいとき、W相の上アーム(トランジスタT13)または下アーム(トランジスタT16)を単独オンしたときでW相の相電流Iwの絶対値が小さいときについても同様に考えることができる。
図2の昇圧コンバータ補正処理の説明に戻る。ステップS100で3相還流が生じる状態であるか2相還流が生じる状態であると判定したときには、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を下アームオン側に補正し(ステップS110)、補正実行フラグFに値1をセットして(ステップS120)、本処理を終了する。図7に、通常時、還流中、還流後における昇圧コンバータ40のデューティ(duty)と上アームと出力電流Idcとリアクトル電流の状態の一例を示す。昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を下アームオン側に補正すると、図7に示すように、昇圧コンバータ40の出力電流Idcは小さくなる。したがって、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を下アームオン側に補正することは、昇圧コンバータ40の出力電流Idcを小さくするように補正することを意味している。こうした補正により、3相還流中や2相還流中にコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHが上昇するのを抑制することができる。
ステップS100で3相還流も2相還流も生じる状態ではないと判定したときには、補正実行フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS130)。補正実行フラグFが値1であると判定したときには、3相還流や2相還流が終了したと判断し、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を上アームオン側に補正し(ステップS140)、補正実行フラグFに値0をセットして(ステップS150)、本処理を終了する。昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を上アームオン側に補正すると、図7に示すように、昇圧コンバータ40の出力電流Idcは大きくなる。これにより、3相還流中や2相還流中に昇圧コンバータ40の出力電流Idcを小さく補正したものを大きくするのである。したがって、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を上アームオン側に補正することは、昇圧コンバータ40の出力電流Idcを大きくするように補正することを意味している。こうした補正により、3相還流や2相還流が終了した直後に昇圧コンバータ40の出力電流Idcが小さいことによってコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHが降下するのを抑制することができる。
ステップS100で3相還流も2相還流も生じる状態ではないと判定し、ステップS130で補正実行フラグFが値0であると判定したときには、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)の補正を行なう必要がないと判断し、補正を行なうことなく、本処理を終了する。
以上説明した実施例の電気自動車20が搭載する駆動装置では、インバータ34のスイッチング素子の状態が3相オンまたは3相オフの状態(3相還流が生じる状態)であるか、または、U相,V相,W相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのタイミングでゼロクロスの相の上アームか下アームが単独オンとなる状態(2相還流が生じる状態)であるときには、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を下アームオン側に補正し、昇圧コンバータ40の出力電流Idcを小さくしてコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHが上昇するのを抑制する。一方、3相還流が生じる状態や2相還流が生じる状態が終了したときには、昇圧コンバータ40のデューティ(duty)を上アームオン側に補正し、3相還流中や2相還流中に昇圧コンバータ40の出力電流Idcを小さく補正したものを大きくし、3相還流や2相還流が終了した直後に昇圧コンバータ40の出力電流Idcが小さいことによりコンデンサ46(高電圧側電力ライン42)の電圧VHが降下するのを抑制する。これにより、平滑用のコンデンサ46の端子間電圧(高電圧側電力ライン42の電圧VH)のリプルを抑制することができる。
実施例の電気自動車20に搭載される駆動装置では、昇圧コンバータ40を備えるものとしたが、こうした昇圧コンバータ40を備えないものとしてもよい。
実施例の電気自動車20に搭載される駆動装置では、蓄電装置として、バッテリ36を用いるものとしたが、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例では、モータ32を備える電気自動車20に搭載される駆動装置の形態とした。しかし、モータ32に加えてエンジンも備えるハイブリッド自動車に搭載される駆動装置の形態としてもよいし、自動車以外の車両や船舶、航空機などの移動体に搭載される駆動装置の形態としてもよいし、建設設備などの移動しない設備に搭載される駆動装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「電動機」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、バッテリ36が「蓄電装置」に相当し、昇圧コンバータ40が「昇圧コンバータ」に相当し、コンデンサ46が「平滑コンデンサ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32u,32v 電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、36a 電圧センサ、36b 電流センサ、40 昇圧コンバータ、40a 電流センサ、42 高電圧側電力ライン、44 低電圧側電力ライン、46,48 コンデンサ、46a,48a 電圧センサ、50 電子制御ユニット、52 CPU、54 ROM、56 RAM、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D16,D31,D32 ダイオード、L リアクトル、T11〜T16,T31,T32 トランジスタ。

Claims (1)

  1. 電動機と、電動機を駆動するインバータと、蓄電装置と、前記蓄電装置が接続された低電圧側電力ラインの電力を昇圧して前記インバータが接続された高電圧側電力ラインに供給する昇圧コンバータと、前記高電圧側電力ラインに取り付けられた平滑コンデンサと、前記インバータおよび前記昇圧コンバータを制御する制御装置と、を備える駆動装置であって、
    前記制御装置は、
    前記インバータの3相の全てがオンまたは3相の全てがオフの第1状態のとき、または、前記インバータの3相のうちのいずれかの相電流が値0を跨ぐゼロクロスのときに該ゼロクロスの相の上アームまたは下アームが単独オンとなる第2状態のときには、前記昇圧コンバータの制御において前記高電圧側電力ライン側に出力される電流が小さくなる補正を行ない、
    前記第1状態または前記第2状態が終了したときには、前記昇圧コンバータの制御において前記高電圧側電力ライン側に出力される電流が大きくなる補正を行なう、
    ことを特徴とする駆動装置。
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