JP2020143486A - 折損防止ポール - Google Patents

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青空 西村
Aozora Nishimura
青空 西村
浩幸 戸田
Hiroyuki Toda
浩幸 戸田
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Abstract

【課題】煩雑な管理をおこなうことなく長期にわたる用地杭の発見の容易化を実現し、併設された用地杭によって示される用地の境界の信頼性を確保すること。【解決手段】棒形状をなすポール本体部110と、ポール本体部110の長さ方向における一端に設けられて棒形状をなす杭部120と、を備えた折損防止ポール100において、ポール本体部110を、棒形状をなし長さ方向に沿って直線状に配置された一対のポール部材111、112と、加えられた外力に応じて変形し当該外力から解放された状態で初期形状に復帰する弾性を備え当該一対のポール部材111、112を連結する弾性連結部113と、を設け、ポール本体部110を折り曲げるような外力が加えられた場合は、弾性連結部113を変形させることにより当該外力を逃がすようにした。【選択図】図3

Description

この発明は、外力が加えられた場合の折損を防止できる折損防止ポールに関する。
従来、電力設備が建設される用地などの管理を目的として、用地の境界点を現地において示すための標識である用地杭の実地調査をおこなっている。用地杭は、美観上の観点からそれ自体は目立ちにくい大きさであることが多く、山間部に設置された用地杭は、生い茂る草木に隠れて見つけにくいことがあった。
このため、従来、用地杭に隣接して、アルミ製の用地境界標識ポールを設置することにより、山間部に設置された用地杭を見つけやすくしている。具体的に、用地境界標識ポールは、竿形状をなし、長さ方向における一端側が地中に埋設され、用地杭に沿わせた状態で地面から立設するように設置されている。
用地境界標識ポールは、長さ方向における一端側が地中に埋設され、鉛直方向に沿って一端側から他端側に延設し、他端側の端部(先端)が用地杭よりも高い位置に位置づけられるように設置されている。これにより、草木が生い茂る環境下においても、用地境界標識ポールを容易に見つけることができる。
関連する技術として、具体的には、従来、たとえば、地面などに下部が埋設されて支柱の機能を果す剛性支持体と、弾性を有する多数のチップ片により所要形状に成形され剛性支持体を部分的に被覆する被覆体と、の間に弾性体を介在させるようにした弾性構造物に関する技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
特開2000−179071号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、雪の重みによって用地境界標識ポールが折損してしまうという問題があった。用地境界標識ポールが折損してしまうと、雪が溶けた後も用地杭を見つけにくくなり、用地杭の実地調査などの作業に時間がかかってしまうという問題があった。
また、上述した従来の技術は、用地境界標識ポールが折損するごとに、あらたな用地境界標識ポールを再設置しなければならず、新しい用地境界標識ポールの資材代および取替設置費用などのコストがかかるという問題があった。
また、上述した従来の技術は、用地境界標識ポールが用地杭に固定された状態で設置されているため、用地境界標識ポールが折損する際の反発力が用地杭に作用し、折損する用地境界標識ポールに用地杭が押されて、用地杭の位置が移動してしまうという問題があった。
また、上述した特許文献1に記載された従来の技術は、衝撃吸収性を向上させることにより衝突を受けた際の破損防止や安全性の向上を図ることはできるが、草木が生い茂る山間部などに設置された用地杭を見つけやすくすることは難しいという問題があった。
仮に、上述した特許文献1に記載された従来の技術による弾性構造物の長さを長くして用地境界標識ポールの機能を持たせた場合にも、雪の重みなどによる荷重を受けて変形や破損してしまうと元の形状に復帰することはできず、以降、当該用地境界標識ポールを見つけるまでに時間がかかってしまい、再設置しなければならないという問題があった。
さらに、上述した特許文献1に記載された従来の技術を用地境界標識ポールに適用しても、雪の重みなどによる荷重を受けて用地境界標識ポールが変形したり破損したりする際に、用地杭が移動してしまうという不具合を回避することは難しいという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、煩雑な管理をおこなうことなく長期にわたる用地杭の発見の容易化を実現し、併設された用地杭によって示される用地の境界の信頼性を確保することができる折損防止ポールを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる折損防止ポールは、棒形状をなすポール本体部と、前記ポール本体部の長さ方向における一端に設けられて棒形状をなす杭部と、を備え、前記ポール本体部が、棒形状をなし長さ方向に沿って直線状に配置された一対のポール部材と、加えられた外力に応じて変形し当該外力から解放された状態で初期形状に復帰する弾性を備え当該一対のポール部材を連結する弾性連結部と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる折損防止ポールは、上記の発明において、前記弾性連結部が、コイルバネであることを特徴とする。
また、この発明にかかる折損防止ポールは、上記の発明において、前記コイルバネが、軸心方向の両端を、前記一対のポール部材の長さ方向における一端側にそれぞれ巻き付けることによって当該一対のポール部材を連結することを特徴とする。
また、この発明にかかる折損防止ポールは、上記の発明において、前記杭部または前記一対のポール部材のうち当該杭部が設けられた一方のポール部材に連結され、当該杭部または当該一方のポール部材を用地杭に固定する固定部を備えたことを特徴とする。
また、この発明にかかる折損防止ポールは、上記の発明において、前記固定部が、前記用地杭の外周を囲む位置に配置され、内径寸法が可変な環形状をなす締結部材と、前記締結部材を前記用地杭に固定する固定部材と、前記締結部材に設けられて当該締結部材に対する前記杭部または前記一方のポール部材の位置を規制する規制部材と、を備えたことを特徴とする。
この発明にかかる折損防止ポールによれば、煩雑な管理をおこなうことなく長期にわたる用地杭の発見の容易化を実現し、併設された用地杭によって示される用地の境界の信頼性を確保することができるという効果を奏する。
この発明にかかる実施の形態の折損防止ポールの構成を示す説明図(その1)である。 この発明にかかる実施の形態の折損防止ポールの構成を示す説明図(その2)である。 折損防止ポール100の取付状態を示す説明図である。 従来の用地杭301の状況を示す説明図(その1)である。 従来の用地杭301の状況を示す説明図(その2)である。 この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100の使用例を示す説明図である。 この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100の動作を示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる折損防止ポールの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(折損防止ポールの構成)
まず、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポールの構成について説明する。図1および図2は、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポールの構成を示す説明図である。図1においては、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポールの全体斜視図を示している。図2においては、図1に示す折損防止ポールの一部を分解した斜視図を示している。
図1および図2において、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100は、ポール本体部110と、杭部120と、固定部130と、を備えている。ポール本体部110は、一対のポール部材111、112と、弾性連結部113と、を備えている。一対のポール部材111、112は、それぞれ、中空の棒形状をなす。一対のポール部材111、112は、たとえば、アルミ管(アルミニウム製の管)によって実現することができる。この実施の形態において、一対のポール部材111、112は、外径寸法が等しい。
一対のポール部材111、112のうちの一方のポール部材111は、他方のポール部材112よりも長い。一方のポール部材111は、たとえば、他方のポール部材112の長さ寸法の2倍程度の長さ寸法となるように形成されている。具体的には、たとえば、一方のポール部材111の長さ寸法を90〜110cm程度とする場合、他方のポールの長さ寸法を30〜40cm程度とすることができる。
弾性連結部113は、一対のポール部材111、112を連結する。弾性連結部113は、加えられた外力に応じて変形し、当該外力から解放された状態において初期形状に復帰する弾性を備えている。弾性連結部113は、たとえば、素線をコイル(螺旋)状に巻くことによって形成された円筒形状をなすコイルスプリングによって実現することができる。弾性連結部113をコイルスプリングによって実現する場合、外力が加えられていない状態のコイルスプリングの円筒形状が初期形状となる。
コイルスプリングを構成する素線は、たとえば、断面形状が円形のバネ鋼やバネ用銅線を用いて形成することができる。コイルスプリングの内径(コイル内径)は、一対のポール部材111、112の外径寸法と同等とされている。コイルスプリングの内径は、一対のポール部材111、112の外径寸法よりも若干小さいことが好ましい。
弾性連結部113は、弾性連結部113を実現するコイルスプリングの軸心方向における一端側を、一方のポール部材111の長さ方向における一端側に巻き付けることによって、弾性連結部113に連結されている。また、弾性連結部113は、弾性連結部113を実現するコイルスプリングの軸心方向における他端側を、他方のポール部材112の長さ方向における一端側に巻き付けることによって、弾性連結部113に連結されている。これにより、一対のポール部材111、112は、軸心を揃えた状態で弾性連結部113によって連結され、直線状に配置される。
折損防止ポール100の製造に際しては、一方のポール部材111の長さ方向における一端側(下端側)を、弾性連結部113を実現するコイルスプリングの軸心方向における一端側(上端側)からコイルスプリングに挿入し、一方のポール部材111の長さ方向における一端側(下端側)とコイルスプリングの軸心方向における一端側(上端側)とを嵌合させる。これによって、一方のポール部材111と弾性連結部113とを連結することができる。
同様に、折損防止ポール100の製造に際しては、他方のポール部材112の長さ方向における一端側(上端側)を、コイルスプリングの軸心方向における他端側(下端側)からコイルスプリングに挿入し、他方のポール部材112の長さ方向における一端側(上端側)とコイルスプリングの軸心方向における他端側(下端側)とを嵌合させる。これによって、他方のポール部材112と弾性連結部113とを連結することができる。
このように、一対のポール部材111、112の一端側を、コイルスプリングにおける軸心方向の両端側からそれぞれ嵌合させることによって折損防止ポール100を製造することにより、複雑な加工を必要とせず、折損防止ポール100を容易に製造することができる。また、折損防止ポール100の構造を簡易化することにより、折損防止ポール100の製造の容易化を図るとともに、製造コストを抑えることができる。
一方のポール部材111の一端、すなわち、一方のポール部材111の長さ方向において弾性連結部113と連結される端部の近傍には、一方のポール部材111の周壁を貫通する規制用のボルト孔(図示を省略する)が設けられている。規制用のボルト孔には、規制用のネジ(図示を省略する)が螺合される。規制用のネジは、たとえば、全ネジを用いる。
規制用のボルト孔に規制用のネジを螺合することにより、一方のポール部材111の一端側(下端側)に被せるようにして嵌合される弾性連結部(コイルスプリング)113の、杭部120側への移動を、規制用のネジによって規制することができる。これにより、一方のポール部材111が弾性連結部113から抜けて外れてしまったり、弾性連結部113が過剰に杭部120側へ移動してしまったりすることを防止できる。
杭部120は、中空の棒形状をなす。杭部120は、たとえば、鋼管(鋼を圧延して管状に形成した鋼製の管)によって実現することができる。杭部120の長さ方向における一端は、閉じられている。杭部120において、閉じられた一端は、先端ほど外径寸法が小さくなるように尖った形状をなす。
杭部120の長さ方向における一端には、杭部120の周壁を貫通する水抜き孔が形成されている。これにより、杭部120内に侵入した雨水などが杭部120内に溜まって、杭部120を腐食させることを防止できる。
杭部120の長さ方向における他端には、杭部120の内側を外部に開放する開口201が設けられている。開口201の開口径は、一方のポール部材111の外径寸法と同等とされている。杭部120の開口201には、一方のポール部材111の他端が挿入される。杭部120の長さ方向における他端側であって、開口201の近傍には、固定用のボルト孔(図示を省略する)が設けられている。
一方のポール部材111の他端側、すなわち、一方のポール部材111の長さ方向において杭部120と連結される端部の近傍には、周壁を貫通する固定用のボルト孔(図示を省略する)が設けられている。杭部120と一方のポール部材111とは、杭部120の開口201に一方のポール部材111の他端を挿入し、それぞれの固定用のボルト孔を重ね合わせた状態で、それぞれの固定用のボルト孔に固定用のネジを螺合させることによって連結されている。固定用のネジは、たとえば、半ネジを用いることができる。
固定部130は、一方のポール部材111に連結され、一方のポール部材111を、対象とする用地杭に固定する。固定部130は、締結部材131と、固定部材132と、規制部材133と、を備えている。締結部材131は、略「ク」の字形状ないし略「L」字形状をなす一対のバンド状部材131a、131bによって構成される。一対のバンド状部材131a、131bは、それぞれ、帯形状をなし、長さ方向において屈曲することにより内側となる面を対向させた状態で、両端を互いに当接させることによって環形状をなしている。
固定部材132は、締結部材131を用地杭(図3を参照)に固定する。具体的に、固定部材132は、両端を互いに当接させた一対のバンド状部材131a、131bの長さ方向における両端部にそれぞれ設けられた貫通孔(図示を省略する)と、各貫通孔にそれぞれ挿入されるボルト132aと、一対のバンド状部材131a、131bを間にして当該ボルト132aに螺合されるナット132bと、によって実現することができる。
規制部材133は、締結部材131を構成する一対のバンド状部材131a、131bのうちの一方のバンド状部材131aに設けられている。規制部材133は、締結部材131に対する一方のポール部材111の位置を規制する。具体的に、規制部材133は、一方のバンド状部材131aに設けられたアーム133aと、アーム133aに対して取り外し可能に取り付けられる押さえ用プレート133bと、押さえ用プレート133bをアーム133aに固定するボルト133cおよびナット(図示を省略する)と、によって実現することができる。
アーム133aは、長さ方向に連続する3つの面を備えた略「コ」字形状をなすバンド状部材によって実現される。押さえ用プレート133bは、アーム133aを構成する3つの面のうちの中央の面に突き当てられる板状部材によって実現される。アーム133aにおける中央の面と押さえ用プレート133bとには、互いに離反する方向に凹む凹部が設けられている。凹部は、一方のポール部材111の外径に応じた曲率で湾曲した形状をなす。
アーム133aにおける中央の面に押さえ用プレート133bを対向させた状態においては、中央の面および押さえ用プレート133bの間に、ポール本体部110の軸心方向と平行な貫通孔202が形成される。一方のポール部材111は、中央の面および押さえ用プレート133bの間に形成される貫通孔202を貫通した状態で、中央の面と押さえ用プレート133bとによって狭持される。中央の面および押さえ用プレート133bの間に一方のポール部材111を狭持した状態で、ボルトおよびナットによって押さえ用プレート133bをアーム133aに固定することにより、一方のポール部材111すなわちポール本体部110の締結部材131に対する位置を固定することができる。
(折損防止ポール100の取付状態)
つぎに、折損防止ポール100の取付状態について説明する。図3は、折損防止ポール100の取付状態を示す説明図である。図3に示すように、折損防止ポール100は、用地杭に固定した状態で設置する。
折損防止ポール100の設置に際しては、たとえば、最初に、対象とする用地杭301の近傍の地面に、杭部120を打ち込む。対象とする用地杭301が角柱形状をなす場合、杭部120は、用地杭301の4つの角のうちのいずれか1つの角の近傍に打ち込む。また、杭部120は、用地杭301に設けられた用地境界を示すマーク302が指示する方向とは異なる位置に打ち込む。
具体的には、たとえば、図3に示すように、矢印形状のマーク302によって用地境界を示す用地杭301に取り付ける場合、矢印の指し示す方向とは反対側に位置する角の近傍に杭部120を打ち込む。これにより、折損防止ポール100が用地杭301が示す用地境界を越えて隣接する別の用地に入り込ませることなく、折損防止ポール100を設置することができる。
つぎに、地面に打ち込んだ杭部120に、ポール本体部110を連結する。ポール本体部110は、一方のポール部材111の他端(弾性連結部113とは反対側の端部)を、地面に打ち込んだ杭部120の開口201に挿入した状態で、杭部120および一方のポール部材111のそれぞれの固定用のボルト孔にネジ(半ネジ)を螺合させることによって連結する。これにより、ポール本体部110が、地面から起立した状態となる。
つぎに、用地杭301に締結部材131を取り付ける。締結部材131は、一対のバンド状部材131a、131bの間に用地杭301を位置づけた状態で、当該一対のバンド状部材131a、131bの長さ方向における両端部にそれぞれ設けられた貫通孔に、それぞれ、ボルト132aを貫通させ、貫通孔を貫通させたボルト132aにナット132bを螺合させることによって取り付ける。このとき、一方のバンド状部材131aが備えるアーム133aに設けられた凹部を、一方のポール部材111の外周面に突き当てた状態とする。
その後、押さえ用プレート133bを取り付ける。押さえ用プレート133bは、アーム133aにおける中央の面との間に一方のポール部材111を狭持した状態で、ボルト133cおよびナットによってアーム133aに固定する。このような手順によって、用地杭301の近傍に、折損防止ポール100を設置することができる。
あるいは、折損防止ポール100は、先に、ポール本体部110と規制部材133とを連結しておき、地面に打ち込んだ杭部120に、規制部材133と連結されたポール本体部110を取り付け、その後、締結部材131を用地杭301に固定する、という手順によって設置してもよい。また、あるいは、折損防止ポール100は、まず、締結部材131を用地杭301に取り付けてから、アーム133aの凹部の位置に合わせて杭部120を打ち込み、打ち込んだ杭部120に規制部材133によってポール本体部110を連結した後に、押さえ用プレート133bをアーム133aに取り付けて締結部材131に対する一方のポール部材111の位置を規制する、という手順によって設置してもよい。
上記の手順においては、杭部120を地面に打ち込んだ後にポール本体部110と杭部120とを連結する手順について説明したが、これに限るものではなく、ポール本体部110と杭部120とをあらかじめ連結した状態で、上記の手順に準じた設置をおこなってもよい。
(折損防止ポール100の使用例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100の使用例について説明する。図4および図5は、従来の用地杭301の状況を示す説明図である。図6は、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100の使用例を示す説明図である。図7は、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100の動作を示す説明図である。
図4に示すように、冬場などのように用地杭301の周囲の草木が少ない場合は、折損防止ポール100がなくても、山間地に設置された用地杭301を容易かつ迅速に発見することができる。これに対し、草木が生い茂る春から秋にかけては、図5に示すように、山間地に設置された用地杭301が、生い茂る草木に覆われて隠されてしまうため、発見することが難しい。
この対策として、用地境界標識ポールを用地杭301に隣接して設置する従来の技術は、冬季の積雪による雪の重みが加わった場合に、用地境界標識ポールが折損してしまうことがあった。用地杭301の実地調査は、積雪のない春から秋の間におこなうため、時間と労力をかけて発見した用地杭301に用地境界標識ポールを併設しても、冬季の積雪によって用地境界標識ポールが折損してしまうと、冬季をはさんで次回におこなう用地杭301の実地調査に際しては、雪が溶けた後も用地杭301を見つけにくく、前回と同様に、時間と労力をかけて用地杭301を発見する作業をおこなわなくてはならない。
また、用地境界標識ポールが折損する環境においては、次回におこなう用地杭301の実地調査のために、折損した用地境界標識ポールに代えてあらたな用地境界標識ポールを設置しても、あらたな用地境界標識ポールも同様に折損するおそれがあり、同様な作業を繰り返しおこなうこととなるため、新しい用地境界標識ポールの資材代および取替設置費用などのコストがかかってしまう。
これに対し、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100においては、従来の用地境界標識ポールに代えて、折損防止ポール100を用地杭301に併設することにより、図6に示すように、用地杭301を直接視認することが困難な場合にも、折損防止ポール100を目印にすることで、用地杭301を容易に見つけることができる。
そして、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100においては、ポール本体部110が、弾性連結部113を介して連結された一対のポール部材111、112によって構成されているため、雪などによって、ポール本体部110に対して、ポール本体部110を折り曲げるような外力が加えられた場合は、図7に示すように、弾性連結部113を変形させることにより当該外力を逃がすことができる。これにより、ポール本体部110の折損を回避することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100においては、弾性連結部113が、外力から解放された状態で初期形状に復帰する弾性を備えているため、ポール本体部110が、ポール本体部110を折り曲げるような外力から解放された場合は、作業者などの人手を介することなく弾性連結部113の弾性によって初期状態に復帰させることができる。これにより、ポール本体部110を直立した状態に復帰させることができ、用地杭301を見つけやすい状態にすることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100においては、弾性連結部113を変形させることによって、ポール本体部110を折り曲げるような外力を逃がすことにより、杭部120に伝達される外力の大きさを小さくすることができる。これにより、締結部材131を介して用地杭301に固定された規制部材133を支点として杭部120が移動することを防止し、用地杭301の位置が移動してしまうことを防止することができる。
上述した実施の形態においては、規制部材133によって、締結部材131に対する一方のポール部材111の位置を固定するようにしたが、この発明にかかる折損防止ポール100においては、これに限るものではない。規制部材133は、一方のポール部材111に代えて、締結部材131に対する杭部120の位置を固定するものであってもよい。折損防止ポール100においては、他方のポールを弾性連結部113との連結部によってのみ支持することにより、加えられた外力を逃がす可撓性を確保するとともに、当該外力が用地杭301に作用して用地杭301が移動してしまうことを確実に防止できる。
また、上述した実施の形態においては、一方のポール部材111の外径寸法と他方のポール部材112の外径寸法とが同じポール本体部110について説明したが、これに限るものではない。ポール本体部110においては、一方のポール部材111の外径寸法と他方のポール部材112の外径寸法とが、異なっていてもよい。具体的には、たとえば、一方のポール部材111の外径寸法を、他方のポール部材112の外径寸法よりも小さくしてもよい。
一方のポール部材111の外径寸法と他方のポール部材112の外径寸法とが異なる場合、コイルスプリングの軸心方向における一端側の内径を一方のポール部材111の外径寸法と同等とし、他端側の内径を他方のポール部材112の外径寸法と同等とする。これにより、コイルスプリングによって実現される弾性連結部113による一対のポール部材111、112の固定力を確保し、かつ、他方のポール部材112よりも長さが長い一方のポール部材111の軽量化を図り、他方のポール部材112や杭部120にかかる負荷を軽減することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100は、棒形状をなすポール本体部110と、ポール本体部110の長さ方向における一端に設けられて棒形状をなす杭部120と、を備え、ポール本体部110が、棒形状をなし長さ方向に沿って直線状に配置された一対のポール部材111、112と、加えられた外力に応じて変形し当該外力から解放された状態で初期形状に復帰する弾性を備え当該一対のポール部材111、112を連結する弾性連結部113と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、一対のポール部材111、112を弾性連結部113を介して連結したポール本体部110を備えるため、雪などによってポール本体部110を折り曲げるような外力が加えられた場合は、弾性連結部113を変形させることにより当該外力を逃がしてポール本体部110の折損を回避し、当該外力から解放された場合は、作業者などの人手を介することなく弾性連結部113の弾性によって初期状態に復帰させ、ポール本体部110を直立した状態に復帰させることができる。
これにより、煩雑な管理をおこなうことなく、用地杭301の実地調査をおこなう時期、すなわち、積雪がなく草が生い茂る時期に、用地境界標識ポールが折損することに起因して用地杭301が見つけにくくなることを回避し、長期にわたって用地杭301の発見の容易化を実現することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、雪などによってポール本体部110を折り曲げるような外力が加えられた場合は、弾性連結部113を変形させることにより当該外力を逃がすことにより、加えられた外力のうち杭部120に伝達される外力の大きさを小さくすることができる。
これにより、雪などによってポール本体部110を折り曲げるように加えられた外力によって、用地杭301の位置が移動してしまうことを防止することができ、折損防止ポール100が併設された用地杭301によって示される用地の境界の信頼性を確保することができる。
このように、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、煩雑な管理をおこなうことなく長期にわたる用地杭301の発見の容易化を実現し、併設された用地杭301によって示される用地の境界の信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100は、弾性連結部113が、コイルバネであることを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、煩雑な管理をおこなうことなく長期にわたる用地杭301の発見の容易化を実現し、併設された用地杭301によって示される用地の境界の信頼性を確保することができる折損防止ポール100を、簡易な構成によって実現することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100は、コイルバネが、軸心方向の両端を、一対のポール部材111、112の長さ方向における一端側にそれぞれ巻き付けることによって当該一対のポール部材111、112を連結することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、ネジやその他の留め具を用いることなく、コイルスプリングが内周側に収縮する弾性を利用して、ポール本体部110を構成する一対のポール部材111、112とコイルバネとを連結することができる。
これにより、屋外に暴露されることに起因して劣化する部品を極力少なくして折損防止ポール100の長寿命化を図ることができる。また、折損防止ポール100の製造にかかる部品点数や作業工程数を抑えることにより折損防止ポール100の製造にかかる作業負担の軽減を図るとともに製造コストを抑えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、金属材料によって形成されたコイルバネを用いることにより、強度を確保するとともに、屋外に暴露されることに起因する劣化を、長期にわたって抑制することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100は、杭部120または一対のポール部材111、112のうち当該杭部120が設けられた一方のポール部材111に連結され、当該杭部120または当該一方のポール部材111を用地杭301に固定する固定部130を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、固定部130を一体に備えることにより、折損防止ポール100を用地杭301の近傍に確実に設置することができる。これにより、用地杭301を迅速かつ容易に見つけることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、杭部120が設けられた一方のポール部材111に固定部130を連結することにより、ポール本体部110を折り曲げるように加えられた外力が連結部分に伝えることなく弾性連結部113において逃がすことができる。
これにより、雪などによってポール本体部110を折り曲げるように加えられた外力によって、用地杭301の位置が移動してしまうことを防止することができ、折損防止ポール100が併設された用地杭301によって示される用地の境界の信頼性を確保することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100は、固定部130が、用地杭301の外周を囲む位置に配置され、内径寸法が可変な環形状をなす締結部材131と、締結部材131を用地杭301に固定する固定部材132と、締結部材131に設けられて当該締結部材131に対する杭部120または一方のポール部材111の位置を規制する規制部材133と、を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の折損防止ポール100によれば、規制部材133によって締結部材131に対する一方のポール部材111(または杭部120)の位置が規制されるので、用地杭301に巻き付けた状態の締結部材131を固定部材132によって固定するだけで、折損防止ポール100を用地杭301の近傍に容易かつ確実に設置することができる。これにより、折損防止ポール100の設置にかかる作業者の負担軽減および作業効率の向上を図るとともに、用地杭301を迅速かつ容易に見つけることができる。
以上のように、この発明にかかる折損防止ポールは、外力が加えられた場合の折損を防止できる折損防止ポールに有用であり、特に、積雪に起因して折損させる方向への外力が加えられた場合の折損を防止できる折損防止ポールに適している。
100 折損防止ポール
110 ポール本体部
111、112 一対のポール部材
113 弾性連結部
120 杭部
130 固定部
131 締結部材
131a、131b 一対のバンド状部材
132 固定部材
132a ボルト
132b ナット
133 規制部材
133a アーム
133b 押さえ用プレート
133c ボルト
201 開口
202 貫通孔

Claims (5)

  1. 棒形状をなすポール本体部と、
    前記ポール本体部の長さ方向における一端に設けられて棒形状をなす杭部と、
    を備え、
    前記ポール本体部は、
    棒形状をなし長さ方向に沿って直線状に配置された一対のポール部材と、加えられた外力に応じて変形し当該外力から解放された状態で初期形状に復帰する弾性を備え当該一対のポール部材を連結する弾性連結部と、
    を備えたことを特徴とする折損防止ポール。
  2. 前記弾性連結部は、コイルバネであることを特徴とする請求項1に記載の折損防止ポール。
  3. 前記コイルバネは、軸心方向の両端を、前記一対のポール部材の長さ方向における一端側にそれぞれ巻き付けることによって当該一対のポール部材を連結することを特徴とする請求項2に記載の折損防止ポール。
  4. 前記杭部または前記一対のポール部材のうち当該杭部が設けられた一方のポール部材に連結され、当該杭部または当該一方のポール部材を用地杭に固定する固定部を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の折損防止ポール。
  5. 前記固定部は、
    前記用地杭の外周を囲む位置に配置され、内径寸法が可変な環形状をなす締結部材と、
    前記締結部材を前記用地杭に固定する固定部材と、
    前記締結部材に設けられて当該締結部材に対する前記杭部または前記一方のポール部材の位置を規制する規制部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項4に記載の折損防止ポール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113291108A (zh) * 2021-07-07 2021-08-24 青岛市地铁四号线有限公司 一种地铁盾构机下井组装用牵引装置

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