JP2020142999A - 粉末皮膚洗浄料 - Google Patents

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Abstract

【課題】泡立ちの早さ、泡の量、泡質(キメ細かさや泡の持続性)が優れ、且つ、洗い流した後につっぱり感を感じず自然な保湿感が得られ、粉の飛散が抑えられるといった付加価値を備えた粉末状皮膚洗浄料を提供する。【解決手段】次の成分(A)〜(E);(A)N−アシルグリシン塩、(B)N−アシルグルタミン酸塩、(C)プルラン、(D)デキストリン、(E)マンニトールを含有する粉末皮膚洗浄料。【選択図】なし

Description

本発明は、粉末状の皮膚洗浄料に関する。
粉末皮膚洗浄料は、洗浄剤とビルダーとなる無機粉体や有機粉体を混合粉砕して調製され、洗顔料、シャンプー、ボディ用洗浄料等に用いられている。粉末皮膚洗浄料は、液状やジェル状に比べ水分がないため、水分で失活しやすい成分を配合することが可能である。また、防腐剤や殺菌剤を配合せずに製品化することが可能であり、より安全性の高い製品の提供が可能である。
ところが、粉末皮膚洗浄料は、使用する際に容器から粉末皮膚洗浄料を手のひらやスポンジなどに取り出して泡立てる作業が必要であるため、粉末にまとまりがないと、目的とする場所以外にも粉末が飛散してしまい、ユーザーにとってストレスとなってしまう。すなわち、粉末皮膚洗浄料において、起泡性(泡立ちの早さ、泡の量)、泡質(泡のキメ細かさ、泡の持続性)、洗浄時や洗浄後の良好な肌感触といった基本性能に加え、粉末の飛散を抑制するという付加価値を持たせた開発が要求されている。
本出願人は、処方中にカチオン化デキストランを配合することにより、安全性の高い、使用時の溶解性を向上させ、起泡性にも優れ、さらには手のひらなどでの泡立ての際、ザラツキを生じず使用性を高めた粉末状の皮膚洗浄料を提案した(特許文献1:特許第4712222号公報)。また、N−アシルグルタミン酸塩または高級脂肪酸塩と、ポリアミノ酸と、中性アミノ酸を配合した泡立ちに優れた粉末状の洗浄料組成物(特許文献2:特許第4253687号公報)、N−アシルグルタミン酸塩と環状構造保有分岐状グルカン、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、ポリデキストロースを配合した泡質及び起泡性に優れた粉末状の洗浄料(特許文献3:特許第5662986号公報)を提案した。
さらに、N−アシルグルタミン酸塩と脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシドを配合した泡立ちの早さや泡質を改善した粉末状の皮膚洗浄料(特許文献4:特許第5952932号公報)、N−アシルグルタミン酸塩とN−脂肪酸アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩を配合した泡立ちの早さや泡質を改善した粉末状の皮膚洗浄料(特許文献5:特許第5952933号公報)、N−アシルグルタミン酸塩と、炭素数20〜24の直鎖高級アルコールを配合した泡立ちの早さと洗い流した後のつるつる感に優れた粉末状または顆粒状の皮膚洗浄料(特許文献6:特許第6054558号公報)を提案した。
しかしながら、泡立ちの早さ、泡の量、泡質(キメ細かさや泡の持続性)のさらなる性能の向上が求められている。
一方、泡立ちや泡質以外の特長として、洗い流した後につっぱり感がなく、皮膚感触として自然な保湿感が得られ、粉体の飛散が抑えられた粉末皮膚洗浄料が求められている。
例えば、脂肪酸塩とN−アシルアミノ酸系界面活性剤とからなる界面活性剤系に、糖類及び粘土鉱物から選ばれる少なくとも一種の賦形剤を特定量含有させることで、低刺激性、良好な泡質、及び洗浄後の良好な肌感を有し、使用時の「だま」又は「ままこ」がなく、かつ安定性のよい粉末状の身体洗浄用組成物が提案されている(特許文献7:特許第4834456号公報)。
また、洗浄時の泡立ち性ならびに洗浄性、洗浄時及び洗浄後の使用感に優れ、且つ、粉末状洗浄剤における飛散がなく粉体の流動性に優れた、N−アシルアスパラギン酸またはその塩を主成分とするN−アシルアスパラギン酸系界面活性剤を配合した固体洗浄剤組成物が提案されている(特許文献8:特開2005−325244号公報)。
しかしながら、速泡性、泡量、泡質、すっきりした洗いあがり感、タオルドライ後のつっぱり感、粉の飛散についてさらなる性能の向上が求められる。
本発明は、粉末皮膚洗浄料の剤型で、泡立ちの早さ、泡の量、泡質(キメ細かさや泡の持続性)の性能がさらに向上し、且つ、洗い流した後につっぱり感を感じず自然な保湿感が得られ、粉末の飛散が抑えられるといった付加価値を備えた粉末皮膚洗浄料の実現を追求するものである。
特許第4712222号公報 特許第4253687号公報 特許第5662986号公報 特許第5952932号公報 特許第5952933号公報 特許第6054558号公報 特許第4834456号公報 特開2005−325244号公報
本発明は、泡立ちの早さ、泡の量、泡質(キメ細かさや泡の持続性)が優れ、且つ、洗い流した後につっぱり感を感じず自然な保湿感が得られ、粉の飛散が抑えられるといった付加価値を備えた粉末皮膚洗浄料を提供することを課題とする。
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
1.次の成分(A)〜(E);
(A)N−アシルグリシン塩
(B)N−アシルグルタミン酸塩
(C)プルラン
(D)デキストリン
(E)マンニトール
を含有することを特徴とする、粉末皮膚洗浄料。
2.成分(A)と成分(B)の質量比((A)/(B))が1以上5以下であることを特徴とする1.に記載の粉末皮膚洗浄料。
3.成分(A)と成分(B)の合計質量((A)+(B))と、成分(C)の質量との質量比(((A)+(B))/(C))が2以上13以下であることを特徴とする1.又は2.に記載の粉末皮膚洗浄料。
4.成分(A)と成分(B)の合計質量((A)+(B))と、成分(D)の質量との質量比(((A)+(B))/(D))が2以上13以下であることを特徴とする1.〜3.のいずれか1項に記載の粉末皮膚洗浄料。
5.成分(A)と成分(B)の合計質量((A)+(B))と、成分(E)の質量との質量比(((A)+(B))/(E))が1以上4以下であることを特徴とする1.〜4.のいずれか1項に記載の粉末皮膚洗浄料。
本発明の粉末皮膚洗浄料は、従来の粉末皮膚洗浄料と比較して泡立ちの早さ、泡の量、泡質(キメ細かさや泡の持続性)の性能がさらに向上し、且つ、洗い流した後につっぱり感を感じず自然な保湿感が得られる。粉末皮膚洗浄料は使用前に泡立てる行為が必要であるが、本発明の粉末皮膚洗浄料は、粉のまとまりが良く、粉末が飛散しないため、容器から使用分を取り出す際、ユーザーはストレスを感じることなく泡立てることができ、ユーザーフレンドリーの観点からも優れている。
本発明の粉末皮膚洗浄料は、次の成分(A)〜(E);
(A)N−アシルグリシン塩
(B)N−アシルグルタミン酸塩
(C)プルラン
(D)デキストリン
(E)マンニトール
を含有することを特徴とする。
本発明の粉末皮膚洗浄料は、粉末を取り出して泡立てる際、粉末が飛散しないためストレスなく泡立てることができる。また、すっきりとした洗いあがり感が得られ、タオルドライ後はつっぱり感を感じることなく保湿感が得られる。
すっきりとした洗いあがり感とは、べたついたり、ぬるついたり、摩擦感のない肌感触であるともいえる。粉末皮膚洗浄料の剤型において、配合する界面活性剤や保湿剤によってはべたつきや、ぬるつきを感じることがあるが、一般的に好ましい感触であるとはされていない。粉末皮膚洗浄料には、べたつきやぬるつきがなくすっきりとした洗いあがり感が、洗浄後の肌が平滑になり美しくなった感覚を想起するものとして求められている。
つっぱり感とは、肌に水分や油分がなく潤いが少ないために肌が引っ張られる肌感触ともいえる。粉末皮膚洗浄料の剤型において、配合する界面活性剤や保湿剤によっては、すっきりとした洗いあがり感を得られるが、タオルドライ後につっぱり感があるために、ユーザーから低評価となってしまうことがある。粉末皮膚洗浄料には、すっきりとした洗いあがり感とタオルドライ後の保湿感の両立が求められている。
(A)N−アシルグリシン塩
本発明に用いるN−アシルグリシン塩におけるアシル基としては、オクタノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、リノレオイル基、ヤシ油脂肪酸アシル基(ココイル基)などが挙げられる。また、塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。特に限定されるものではないが、好適にはN−ヤシ脂肪酸アシルグリシンカリウムが挙げられる。
(B)N−アシルグルタミン酸塩
本発明に用いるN−アシルグルタミン酸塩としては、N−ラウロイルグルタミン酸塩、N−ミリストイルグルタミン酸塩、N−パルミトイルグルタミン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸塩、N−オレオイルグルタミン酸塩等が挙げられる。また、それらの混合物としてN−(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)アシルグルタミン酸塩、N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸塩、N−パーム油脂肪酸アシルグルタミン酸塩、N−水素添加牛脂脂肪酸アシルグルタミン酸塩等が挙げられる。また、塩としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。特に限定されるものではないが、好適にはN−ラウロイルグルタミン酸ナトリウムが挙げられる。
本発明の粉末皮膚洗浄料において、(A)〜(E)成分の合計質量に対する(A)N−アシルグリシン塩と(B)N−アシルグルタミン酸塩A)の合計質量の割合は、30質量%以上70質量%以下であることが好ましく、40質量%以上60質量%以下であることがより好ましく、45質量%以上55質量%以下であることがさらに好ましい。
本発明に用いる(A)N−アシルグリシン塩と(B)N−アシルグルタミン酸塩との質量比(N−アシルグリシン塩/N−アシルグルタミン酸塩、(A)/(B))は、1以上5以下が好ましく、より好ましくは1以上4以下である。
(C)プルラン
プルランはマルトトリオースがα−1,6結合で繰り返し鎖状に結合した水溶性多糖類で保水力に富み、食品、化粧品に広く用いられている。本発明に用いるプルランは、既に化粧品原料として市販されているものであり、何ら限定なく使用できる。本発明において、プルランの配合量は、特に限定されるものではないが、(A)N−アシルグリシン塩と(B)N−アシルグルタミン酸塩の合計質量と、(C)プルランの質量比((N−アシルグリシン塩+N−アシルグルタミン酸塩)/プルラン、((A)+(B))/(C))が、2以上13以下が好ましく、より好ましくは3以上10以下である。
(D)デキストリン
本発明におけるデキストリンとは、澱粉を酸や酵素によって加水分解して得られる澱粉加水分解物を表し、分子量の異なるものが種々存在する。本発明において、デキストリンを配合すると、速泡性や泡の量、泡質といった性能が向上する。本発明において、デキストリンの配合量は、特に限定されるものではないが、この効果が期待できる配合量として、特に限定されるものではないが、(A)N−アシルグリシン塩と(B)N−アシルグルタミン酸塩の合計質量と、(D)デキストリンの質量比((N−アシルグリシン塩+N−アシルグルタミン酸塩)/デキストリン、((A)+(B))/(D))が、2以上13以下が好ましく、より好ましくは3以上10以下である。
(E)マンニトール
マンニトールは、自然界に広く分布している6価の糖アルコールであり、ソルビトールの異性体である。ソルビトールは吸湿性であるのに対し、マンニトールはほとんど吸湿しないのが特徴である。本発明に用いるマンニトールは、既に化粧品原料として市販されているものであり、何ら限定なく使用できる。本発明においては、マンニトールを配合することにより、速泡性が良好となる効果が発揮される。本発明において、マンニトールの配合量は、特に限定されるものではないが、(A)N−アシルグリシン塩と(B)N−アシルグルタミン酸塩の合計質量と、(E)マンニトールの質量比((N−アシルグリシン塩+N−アシルグルタミン酸塩)/マンニトール、((A)+(B))/(E))が、1以上4以下が好ましく、より好ましくは1以上3以下である。
[その他配合成分]
本発明の粉末皮膚洗浄料には界面活性剤として、N−アシルグルタミン酸塩とN−アシルグリシン塩以外のアニオン界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤を配合することができる。アニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸塩、N−アシルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシルイセチオン酸塩、モノアルキルリン酸塩、エーテルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、スルホコハク酸塩、脂肪酸アミドアルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。両性界面活性剤としては、カルボベタイン型界面活性剤、スルホベタイン型界面活性剤、アミドベタイン型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等が挙げられる。
本発明の粉末皮膚洗浄料には、糖類、糖アルコール類、ロウ類、有機粉体、無機粉体、高分子類、防腐剤、金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、保湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤等を含有させることができる。また、本発明の粉末皮膚洗浄料には、その他の薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
糖類、糖アルコール類としては、マンニトール以外に、グルコース、ソルビトール、マンノース、ガラクトース、ガラクチトール、マルトース、マルチトール、トレハロース、エリトロース、エリスリトール、キシロース、キシリトール、スクロース、ラクトース、ラクチトール、ダイフラクトースアンハイドライド等が挙げられる。
ロウ類としては、コメヌカロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等が挙げられる。
有機粉体としてはポリエチレン粉末、ポリスチレン粉末、ポリメチル(メタ)アクリレート粉末、ナイロン粉末、ポリウレタン粉末、寒天粉末、コルク粉末、澱粉等を挙げることができる。
無機粉体としては、タルク、カオリン、シリカ、雲母、ゼオライト、ベントナイト、二酸化チタン等が挙げられる。
高分子類としては、プルラン、デキストリン以外に、アラビアゴム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、カラギーナン、ペクチン、キサンタンガム、クインスシード、デキストラン、カチオン化デキストラン、カルボキシメチルデンプン、コラーゲン、カゼイン、ゼラチンメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー等を挙げることができる。
金属イオン封鎖剤として、例えばエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩等のエデト酸塩を挙げることができる。
薬効成分、生理活性成分としては、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸モノパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸ジパルミチン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド等のビタミンC類等、グルタチオン、ユキノシタ抽出物等の美白剤、ローヤルゼリー等の皮膚賦活剤、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、カフェイン、タンニン酸、γ−オリザノール等の血行促進剤、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、アズレン等の消炎剤、プロテアーゼ等の酵素、常在菌コントロール剤のマルトースショ糖縮合物、塩化リゾチーム等を挙げることができる。
本発明の洗浄料は、粉末状であり、顔面、頭部や身体の洗浄に使用することができる。
実施例1〜5、比較例1〜8として、各成分を表1に示す質量比で配合し、粉末皮膚洗浄料を調製した。使用した各成分は、以下の通りである。
ココイルグリシンカリウム(味の素株式会社製「アミライトGCK-11」)
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム
(旭化成ファインケム株式会社製「アミノサーファクトALMS-P1」)
プルラン(株式会社林原製「化粧品用プルラン 微粉」)
デキストリン(日澱化学株式会社製「日本薬局方デキストリン アミコールNo.10」)
マンニトール(三菱商事フードテック株式会社製「マリンクリスタル」)
パイロフェライト(株式会社勝光山鉱業所製「日本薬局方カオリン」)
コーンスターチ(日澱化学株式会社製「トウモロコシデンプン ST-C」)
なお、パイロフェライト及びコーンスターチは、成分の組成比を調製する際の単なる質量合わせのために使用しており、本発明において影響を与えない。
調製した粉末皮膚洗浄料の速泡性、泡量、泡の持続性、泡のキメ細かさ、すっきりした洗いあがり感、タオルドライ後のつっぱり感のなさ、粉の飛散抑制の7項目について、以下の基準にて評価した。各評価結果を表1に示す。
[速泡性]
調製した粉末皮膚洗浄料50mgをIWAKIネジ付試験管(TST−SCR16−125、外径16mm×長さ125mmの試験管)に量りとり、精製水3mLを加え、試験管を上下に10回振った直後、泡の高さを測定し、以下の基準により速泡性の評価をした。
◎:6.0cm以上
○:5.5cm以上6.0cm未満
△:5.0cm以上5.5cm未満
×:5.0cm未満
[泡量]
調製した粉末皮膚洗浄料の1wt%水溶液200mLを1000mLビーカーに量りとり、反転撹拌法(撹拌時間:20秒×3回)により形成した泡量を測定し、以下の基準により泡量の評価をした。
◎:650mL以上
○:600mL以上650mL未満
△:550mL以上600mL未満
×:550mL未満
[泡の持続性]
泡量評価で用いた条件で形成された泡の1時間後の泡量を測定し、下記式により泡の持続率を算出した。
持続率[%]=反転撹拌法により形成された泡の1時間静置後の泡量/反転撹拌法により形成された直後の泡量 ×100
以下の基準により泡の持続性を評価した。
◎:持続率95%以上
○:90%以上95%未満
△:85%以上90%未満
×:85%未満
[泡のキメ細かさ]
調製した粉末皮膚洗浄料1gを手にとり、水道水約2〜3mLを加えて、両手をこすり合わせるように約20秒間泡立て、さらに水道水約2〜3mLを加えながら泡に空気を巻き込むようにしっかりと泡立てた。泡立て操作の時間は合計で1分間とした。訓練した専門パネラー1名が、以下の基準により、泡立て操作により形成された泡のキメ細かさを目視で評価した。
◎:とてもキメ細かい
〇:ややキメ細かい
△:ややキメが粗い
×:とてもキメが粗い
[すっきりした洗いあがり感]
調製した粉末皮膚洗浄料1gを手にとり、水道水約2〜3mLを加えて、両手をこすり合わせるように約20秒間泡立て、さらに水道水約2〜3mLを加えながら泡に空気を巻き込むようにしっかりと泡立てた。泡立て操作の時間は合計で1分間とした。
水道水の流水にて両手をこすり合わせながら泡を洗い流し、泡が全て流れ落ちた後まで、手のひらで感じる感触を評価した。訓練した専門パネラー1名が、以下の基準により評価を行った。
○:ぬるつきがなく、きゅっとする
△:ぬるつきがわずかにあるがきゅっとする
×:ぬるつきがあり、きゅっとしない
[タオルドライ後のつっぱり感のなさ]
調製した粉末皮膚洗浄料1gを手にとり、水道水約2〜3mLを加えて、両手をこすり合わせるように約20秒間泡立て、さらに水道水約2〜3mLを加えながら泡に空気を巻き込むようにしっかりと泡立てた。泡立て操作の時間は合計で1分間とした。
水道水の流水にて両手をこすり合わせながら泡を洗い流し、泡が全て流れ落ちた後、タオルで軽く3回たたくようにして手に残った水分をとり、手の感触を評価した。訓練した専門パネラー1名が、以下の基準により評価を行った。
◎:つっぱらず、保湿感がある
〇:つっぱらず、やや保湿感がある
△:ややつっぱる
×:とてもつっぱる
[粉の飛散抑制]
調製した粉末皮膚洗浄料10gをビニール袋に入れ、親指と人差し指でつまむように掴んだときのバルクの飛散を評価した。以下の基準により評価を行った。
○:バルクがしっかりと掴める
△:バルクは掴めるが、やや粉舞いする
×:バルクが掴めないほど粉舞いする
[評価結果]
Figure 2020142999
(A)ココイルグリシンカリウム、(B)ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、(C)プルラン、(D)デキストリン、(E)マンニトールを配合した実施例1〜5の粉末皮膚洗浄料は、いずれも速泡性、泡量、泡の持続性、泡のキメ細かさ、すっきりした洗いあがり感、タオルドライ後のつっぱり感のなさ、粉の飛散抑制に優れていた。
(A)ココイルグリシンカリウムを除いて(B)ラウロイルグルタミン酸ナトリウムで質量を調整した比較例1は、実施例1〜5に比べて、速泡性、泡の持続性、泡のキメ細かさ、すっきりした洗いあがり感、粉の飛散の評価項目において劣っていた。また、(B)ラウロイルグルタミン酸ナトリウムを除いて(A)ココイルグリシンカリウムで質量を調整した比較例2は、実施例1〜5に比べて、速泡性、タオルドライ後のつっぱり感の評価項目が劣っていた。
実施例1〜5に比べ、(C)プルランに変えてコーンスターチを含む比較例3は、速泡性、泡のキメ細かさ、粉の飛散の評価項目が、(C)プルランを除いて(E)マンニトールで質量を調整した比較例4は、速泡性、泡のキメ細かさ、すっきりした洗いあがり感、粉の飛散の評価項目が劣っていた。
実施例1〜5に比べ、(D)デキストリンに変えてコーンスターチを含む比較例5は、速泡性、泡量、泡の持続性、泡のキメ細かさ、すっきりした洗いあがり感の評価項目が、(D)デキストリンを除いて(E)マンニトールで質量を調整した比較例6は、速泡性、泡の持続性、泡のキメ細かさ、すっきりした洗いあがり感の評価項目が劣っていた。
実施例1〜5に比べ、(E)マンニトールに変えてコーンスターチを含む比較例7は、速泡性、泡量、泡の持続性、泡のキメ細かさ、タオルドライ後のつっぱり感、粉の飛散の評価項目が、(E)マンニトールを除いて(C)プルランと(D)デキストリンで質量を調整した比較例8は、速泡性、粉の飛散の評価項目が劣っていた。
[処方例1] 洗顔パウダー
成分 配合量(質量%)
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 20
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 5
プルラン 5
デキストリン 5
マンニトール 15
ラウラミドプロピルアミンオキシド 1
ステアリン酸 1
ブドウ糖 10
寒天粉末 5
炭 0.1
タルク 残余
[処方例2] 洗顔パウダー
成分 配合量(質量%)
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 30
N−ヤシ油脂肪酸アシルグルタミン酸ナトリウム 20
プルラン 5
デキストリン 5
マンニトール 15
ミリスチン酸カリウム 2
コカミドプロピルアミンオキシド 1
マルチトール 10
カチオン化デキストラン‐2 0.1
ベヘニルアルコール 2
タルク 残余
[処方例3] 洗顔パウダー
成分 配合量(質量%)
N−ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム 30
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 5
プルラン 5
デキストリン 5
マンニトール 20
ミリスチン酸カリウム 2
マルチトール 10
シリカ 5
ベヘニルアルコール 3
ヒドロキシプロピルデンプンリン酸 2
プロテアーゼ 0.1
タルク 残余

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(E);
    (A)N−アシルグリシン塩
    (B)N−アシルグルタミン酸塩
    (C)プルラン
    (D)デキストリン
    (E)マンニトール
    を含有することを特徴とする、粉末皮膚洗浄料。
  2. 成分(A)と成分(B)の質量比((A)/(B))が1以上5以下であることを特徴とする請求項1に記載の粉末皮膚洗浄料。
  3. 成分(A)と成分(B)の合計質量((A)+(B))と、成分(C)の質量との質量比(((A)+(B))/(C))が2以上13以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉末皮膚洗浄料。
  4. 成分(A)と成分(B)の合計質量((A)+(B))と、成分(D)の質量との質量比(((A)+(B))/(D))が2以上13以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の粉末皮膚洗浄料。
  5. 成分(A)と成分(B)の合計質量((A)+(B))と、成分(E)の質量との質量比(((A)+(B))/(E))が1以上4以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉末皮膚洗浄料。
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