JP2019034915A - 液状洗浄用組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、液状の皮膚洗浄料に使用される界面活性剤には、様々なタイプのものが存在する。その中で、配合する界面活性剤としてアシルグルタミン酸塩が注目されている。アシルグルタミン酸塩は、洗浄力に優れた安全性の高い界面活性剤であり、液状や粉末タイプの敏感肌用の洗顔料やボディ用洗浄料、シャンプーなどに用いられてきた(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。液状洗浄料は、容器から手に取ったときの扱い易さや使用時のたれ落ちを防ぐために、増粘剤を加えたりして適度な粘度が付与されることが多い。しかしながらアシルグルタミン酸塩は、ラウレス硫酸ナトリウムなどの一般的なアニオン性界面活性剤と比べて、多量に配合したり他の界面活性剤と組み合わせたりした場合に、液状洗浄料が増粘しにくいことが知られている。アシルグルタミン酸塩の化学構造中に存在する親水基はグルタミン酸であり、泡立ちが良好な弱酸性条件下では、2つあるカルボキシル基の一から二つが酸の状態となって存在し臨界充填パラメータが低くなっており、このことが増粘の難しさに影響しているものと推察される。高分子系の増粘剤や、脂肪酸アルカノールアミド、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等の非イオン性界面活性剤を併用して増粘させる技術が開示されているが(たとえば特許文献4)、洗浄料を増粘できたとしてもその目的のために配合した増粘剤によりヌルついた使用感となりがちであり、アシルグルタミン酸塩特有のさっぱりとした良好な使用感が損なわれてしまうことが多かった。
また、処方設計において、泡立ちや泡のキメ細かさ、洗い流し後の肌の感触を向上させるためには中鎖アシルグルタミン酸塩だけでなく、アシル基がステアリン酸やパルミチン酸といった長鎖アシルグルタミン酸塩も配合する必要があることが知られている。しかしながらアシル基が長鎖になると溶解性が低下し沈殿を生じてしまうため、液状洗浄料の透明性も低下してしまう問題が生じる。このとき塩として、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩を用いれば水への溶解性が向上することが知られているが、泡のキメ細かさや安全性の点ではナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩を用いることが望ましく、アルカノールアミン塩のみで処方設計することは泡質や安全性を重視する場合に問題があった。
さらにまたアシルグルタミン酸塩は、通常皮膚に用いる化粧料として好ましいとされるpH7未満の弱酸性領域では、それより高いpH領域と比べて水への溶解性が低下し、アシル基の組成によってはその水溶液が白濁或いは沈殿してしまうことが知られている。このため、アシルグルタミン酸塩を配合した液状洗浄料では、弱酸性下で好ましい粘度を有する透明性の高い製剤とすることが困難であった。特許文献1では透明な液状洗浄料が弱酸性条件下で一部得られているものの、泡質等の使用感や安全性の面で問題がある。したがって、アシルグルタミン酸塩を比較的多量に配合する場合は、特許文献2や特許文献3に開示された、粉末あるいは顆粒状の製剤とすることが一般的であった。アシルグルタミン酸塩を主成分としたクリーム状洗浄料が知られているが、これはアシルグルタミン酸塩が析出して増粘したものであり、アシルグルタミン酸塩が溶解して増粘している本発明の液状洗浄料とは異なる。
すなわち、本発明は、N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤と水を含有し、弱酸性下において皮膚や頭皮・毛髪の洗浄用組成物として好ましい粘度を有する液状洗浄用組成物を提供すること、さらに透明な液状洗浄用組成物を提供することを課題とする。
(1)N−アシルグルタミン酸塩と、アミンオキシド系両性界面活性剤と、水を含有し、酸性物質を加えてpHを下げる工程により増粘した液状洗浄用組成物。
(2)N−アシルグルタミン酸塩と、アミンオキシド系両性界面活性剤と、水を含有した組成物に、酸性物質を加えてpHを5〜6.7に下げて前記組成物の25℃における粘度を10〜5000倍に増大させる増粘工程を行うことにより、B型粘度計(ローター:2〜4号、12rpm又は30rpm、30秒、25℃)における粘度が100〜50000mPa・sに増粘した(1)に記載の液状洗浄用組成物。
(3)アミンオキシド系両性界面活性剤が、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド及び/又はラウリルジメチルアミンオキシドである(1)または(2)に記載の液状洗浄用組成物。
(4)N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基、ココイル基、パーム油脂肪酸アシル基、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル基およびミリストイル基及びオレイル基から選ばれる1種以上である(1)〜(3)のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
(5)N−アシルグルタミン酸塩がN−パルミトイルグルタミン酸塩及びN−ステアロイルグルタミン酸塩を合計で14質量%以上含む(1)〜(4)のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
(6)N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤を、液状洗浄用組成物中に質量比2:8〜6:4で含有する(1)〜(5)のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
(7)N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドである(1)または(2)に記載の液状洗浄用組成物。
(8)N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドであり、液状洗浄用組成物中に質量比2:8〜6:4の比率で含有し、酸性物質を加えてpHを5〜6.15に下げる工程により増粘した(7)に記載の液状洗浄用組成物。
(9)N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がラウロイル基及び/又はココイル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドであり、液状洗浄用組成物中に質量比2:8〜6:4の比率で含有し、酸性物質を加えてpHを5.4〜6.15に下げる工程により増粘した(1)または(2)に記載の液状洗浄用組成物。
(10)N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウラミンオキシドであり、液状洗浄用組成物中に質量比4:6〜6:4の比率で含有し、酸性物質を加えてpHを5.85〜6.7に下げる工程により増粘した(1)または(2)に記載の液状洗浄用組成物。
(11)酸性物質が塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、アシルアスパラギン酸塩から選ばれる一種以上である(1)〜(10)のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
(12)透明であることを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
(13)N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤が紐状ミセル構造を有している(1)〜(12)のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
(14)N−アシルグルタミン酸塩と、アミンオキシド系両性界面活性剤と、水を含有した組成物に、酸性物質を加えてpHを5〜6.7に下げ、前記組成物の25℃における粘度を10〜5000倍に増大させる増粘工程を行うことにより、B型粘度計(ローター:2〜4号、12rpm又は30rpm、30秒、25℃)における粘度が100〜50000mPa・sに増粘した(1)または(2)に記載の液状洗浄用組成物の製造方法。
本発明で用いるN−アシルグルタミン酸塩は、特許第4257442号公報あるいは特許第4770286号公報に記載された方法により製造しそれを用いてもよいし、化粧料用アニオン界面活性剤として市販されているものを用いてもよい。例えば、「アミソフト」の商品名で味の素ヘルシーサプライ株式会社から販売されているもの、「アミノサーファクト」の商品名で旭化成ファインケム株式会社から販売されているものを用いてよい。本発明で用いるN−アシルグルタミン酸塩としては、アシル基としてココイル、パーム脂肪酸、ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸混合物、ステアロイル、ラウロイル、パルミトイル、オレイル、ミリストイル基を導入したものが使用できる。これらの化合物や化合物を含む組成物から1又は複数のものを適宜選択して用いることができる。
本発明において、使用感も考慮すると、アシル基としてヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸を導入したもの、あるいはN−パルミトイルグルタミン酸塩及びN−ステアロイルグルタミン酸塩を合計で14質量%以上含むものが特に好ましい。
本発明の液状洗浄用組成物において、N−アシルグルタミン酸塩を1〜15質量%、好ましくは1〜10質量%配合する。
なお、N−アシルグルタミン酸塩の塩の種類としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩、リジン、アルギニン等の塩基性アミノ酸塩等を用いることができる。液状洗浄料としたときの泡質や皮膚安全性の面を考慮するとアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩が特に好ましい。
本発明に用いるアミンオキシド系両性界面活性剤の配合量は、本発明の液状洗浄用組成物当たり1〜20質量%、さらに好ましくは3〜15質量%、より好ましくは3〜12質量%配合することが好ましい。
このため、本発明の組成物の製造では、全ての配合成分を混合し、最終的なpHを酸性物質を添加してpH5〜6.7に収まるように下げる。このとき塩基を添加して微調整することは構わない。pHを下げるためには、通常化粧料で使用されている一般的な酸性物質を用いればよく、いずれの物質を用いても水溶液を所望のpHに調整することができれば同様の増粘効果が得られる。酸性物質の例としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、クエン酸、コハク酸、乳酸などの有機酸などを用いることが出来る。また、酸性物質としてアシルアスパラギン酸塩などのアシルグルタミン酸塩ではない酸性アミノ酸系界面活性剤を用いてもよい。
本発明の液状組成物を化粧料とする場合は、酸性物質としてクエン酸を用いることが好ましく、クエン酸を0.5〜2質量%添加するとpH5〜6.7になり組成物が増粘する。微調整には水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを用いてもよい。N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤を含む組成物のpHを、pH5〜6.7に収まるように下げることができたとき、液状洗浄用組成物は、増粘する。そしてN−アシルグルタミン酸塩やアミンオキシド系両性界面活性剤の沈殿もなく、透明性の高い弱酸性の組成物となる。なお、この液状洗浄用組成物の粘度は、室温でB型粘度計を用いて測定するとき、液状洗浄用組成物として最低確保したい粘度である100mPa・s以上となり、最適条件では1000〜40000mPa・s、さらには50000mPa・sを呈する。チューブ容器に充填することもでき、その場合の粘度は6000mPa・s以上が好ましい。
紐状ミセルは、一般の界面活性剤が形成するような球形のミセルとは異なり、マクロ的に見ると、ポリマーのような紐状の構造をとる。このため、水中ではそれらがお互いに絡み合い、ネットワーク構造をとることにより、粘性だけでなく、ゴムのような弾性を併せもつ特異的な粘弾性挙動を示す。紐状ミセルとポリマーの相違点は、紐状ミセルは複数の分子が会合して紐状構造を保つのに対して、ポリマーは1分子で1本の紐をなしていることから、前者は絡み合いのポイントにおいて、すり抜けを生じるのに対して、後者はすり抜けを生じないことである。そのため、その粘弾性挙動ないし、使用性が、本発明の組成物は従来のポリマー配合洗浄料とは異なったものとなる。紐状ミセルが形成された洗浄料の場合には、皮膚上で水を加えこすり合わせた時に紐状ミセル構造が破壊されるため、ポリマーで増粘させた液状洗浄料よりも水になじみやすく泡立て易い使用性を持たせることができる。
界面活性剤が、紐状ミセルを形成していることは、特許第5296571号公報に開示されているように透過型電子顕微鏡写真で確認でき、また動的粘弾性を測定することによっても確認できる。
まず本発明で用いるN−アシルグルタミン酸塩の特性を確認するために予備試験を行った。予備試験1として溶解性確認試験、予備試験2として使用感確認を行った。
<予備試験1:N−アシルグルタミン酸塩の溶解性確認試験>
N−アシルグルタミン酸塩の溶解性を確認するために下記1〜3の試験を行った。
1.(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムの溶解性確認試験
N−アシルグルタミン酸塩として(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムを用いて、10質量%の濃度の水溶液を調製した。調製にあたり、水溶液を50℃程度に加温して完全溶解させた。なお、水溶液のpHは5.85であった。
この水溶液をスクリューキャップ付ガラスビンに取り、10質量%クエン酸水溶液を用いてpHを4.2、5.0に調整し、10質量%水酸化カリウム水溶液を用いてpH7.0、8.0に調整した。最終的に水を加えて各水溶液に含有される総界面活性剤濃度が等しくなるようにした(最終界面活性剤濃度は8質量%であった)。このガラスビンを25℃で1晩放置したのち目視で外観を観察した。観察画像を図1に示す。
図1に示すようにN−アシルグルタミン酸塩の水溶液は、25℃で一晩保存後の外観観察において、pH8.0は透明液状(増粘はしていない)を呈したが、それ以外のpHでは、pH4.2(白濁クリーム状)、pH5.0(沈殿)、pH5.85(沈殿)、pH7.0(沈殿)であり、弱酸性条件下ではいずれの試料も白濁、分離又は沈殿を生じ、液状洗浄料が得られないことが確認された。
なお(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムのアシル基は、分析すると下記の表1の脂肪酸組成であった。
N−アシルグルタミン酸塩としてココイルグルタミン酸カリウム(「アミソフトCK−11(F)」)を用いて、10質量%の濃度の水溶液を調製した。なお、水溶液のpHは5.84であった。上記と同様の操作にて10質量%クエン酸水溶液または10質量%水酸化カリウム水溶液を用いてpHを調整し、pH4.0からpH10.0まで0.5おきに13個の水溶液を調製した。各水溶液を25℃で1晩放置したのち目視で外観を観察した。
ココイルグルタミン酸カリウムの水溶液は、pH4.0、pH4.5、pH5.0はいずれも白色固体を生じ、pH5.5からpH10.0は全て透明液状(増粘はしていない)であった。酸性条件下ではいずれの試料も白濁、分離又は沈殿を生じ、液状洗浄料が得られないことが確認された。弱酸性領域で透明溶解することが確認されたが増粘したものはなかった。
なお、ココイルグルタミン酸カリウムは構成脂肪酸がヤシ油脂肪酸の構成比を示し、分析するとラウリン酸が58%、ミリスチン酸が18%、パルミチン酸が9%、ステアリン酸が4%、その他11%であった。まとめたものを表2に示す。
N−アシルグルタミン酸塩としてラウロイルグルタミン酸ナトリウム(アミソフトLS−11)、ミリストイルグルタミン酸ナトリウム(アミソフトMS−11)、ステアロイルグルタミン酸ナトリウム(アミソフトHS−11P)を用いて、それぞれ10質量%の濃度の水溶液を調製した。なお、水溶液のpHはラウロイルグルタミン酸ナトリウムがpH5.81、ミリストイルグルタミン酸ナトリウムがpH6.10、ステアロイルグルタミン酸ナトリウムがpH6.79であった。上記と同様の操作にて10質量%クエン酸水溶液または10質量%水酸化カリウム水溶液を用いてpHを調整し、pH5.0からpH8.0まで0.5おきに7個の水溶液を調製した。
各水溶液を25℃で1晩放置したのち目視で外観を観察した。
ラウロイルグルタミン酸ナトリウムの水溶液は、pH5.0、pH5.5、pH6.0、pH6.5はいずれも白色沈殿を生じ、pH7.0からpH8.0は全て透明液状(増粘はしていない)であった。
ミリストイルグルタミン酸ナトリウムの水溶液は、pH5.0、pH5.5、pH6.0、pH6.5、pH7.0はいずれも白色沈殿もしくは白色分散を生じ、pH7.5とpH8.0は透明液状(増粘はしていない)であった。
ステアロイルグルタミン酸ナトリウムの水溶液は、pH5.0、pH5.5、pH6.0、pH6.5、pH7.0、pH7.5、pH8.0はいずれも白色沈殿もしくは白色分散を生じた。
弱酸性条件下ではいずれの試料も白濁、分離又は沈殿を生じ、液状洗浄料が得られないことが確認された。特にアシル基が長鎖のものほど顕著であった。
以上の結果から、N−アシルグルタミン酸塩は弱酸性条件下では白濁、分離または沈殿を生じやすく、液体洗浄料を得ることが難しいことが確認された。
表1に示す組成の(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸カリウム(「アミソフトCK−11(F)」)、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム(「アミソフトLS−11」)について使用感を確認するために官能評価試験を行った。
0.5gを手の平に取り出し、N−アシルグルタミン酸塩粉末の約10倍重量の水を加えて泡立て、通常の洗顔方法で洗顔を行い、泡立ち、ツルツル感、しっとり感について5段階評価を行った。被験者は専門パネラー10名とした。なお評価に際して、スタンダード品を設定した。スタンダード品としては固形石鹸用N−アシルグルタミン酸Na(脂肪酸組成:ラウリン酸8%、ミリスチン酸5%、パルミチン酸25%、ステアリン酸41%、オレイン酸13%、その他8%)を用い、この評価を5段階評価のうちの3とした。
以下の評価基準により試験品を評価した。
(1)泡立ち :泡立てた泡の量(多い5→少ない1)で評価し、スタンダード品はやや泡立ちに劣るので、スタンダードの「3点」を「△:泡立ちに劣る」として、以下の基準を設けた。
4.5点以上5点以下 ◎:泡立ちに非常に優れる。
3.5点以上4.5点未満 ○:泡立ちに優れる。
2.5点以上3.5点未満 △:泡立ちに劣る。
2.5点未満 ×:泡立ちに非常に劣る。
(2)ツルツル感 :すすぎ後の肌と指との滑り感覚(ツルツルする5→ツルツルしない1)で評価し、スタンダード品はツルツル感に優れるので、スタンダードの「3点」を○:ツルツル感に優れる」として以下の基準を設けた。
3.5点以上5点未満 ◎:ツルツル感に非常に優れる。
2.5点以上3.5点未満 ○:ツルツル感に優れる。
1.5点以上2.5点未満 △:ツルツル感に劣る。
1.5点未満 ×:ツルツル感に非常に劣る。
(3)しっとり感 :水分を拭き取ったあとの肌と手の平との密着感覚(しっとり5→さっぱり1)で評価し、スタンダード品はしっとり感に優れるので、スタンダードの「3点」を「○:しっとり感に優れる」として以下の基準を設けた。
3.5点以上5点未満 ◎:しっとり感に非常に優れる。
2.5点以上3.5点未満 ○:しっとり感に優れる。
1.5点以上2.5点未満 △:しっとり感に劣る。
1.5点未満 ×:しっとり感に非常に劣る。
スタンダード品の評価を、「泡立ち△評価、ツルツル感○評価、しっとり感○評価」としたとき、表1に示す組成の(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムは「泡立ち◎評価、ツルツル感○評価、しっとり感○評価」であり、ココイルグルタミン酸カリウムは「泡立ち◎評価、ツルツル感×評価、しっとり感×評価」であり、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムは「泡立ち◎評価、ツルツル感×評価、しっとり感×評価」であった。
予備試験1から、N−アシルグルタミン酸塩は弱酸性条件下では白濁、分離または沈殿を生じやすく、液体洗浄料を得ることが難しいことが確認された。ただしココイルグルタミン酸塩のみ弱酸性領域で一部透明に溶解することが確認され、今回試験で用いた他のアシルグルタミン酸系界面活性剤よりも、比較的水への溶解性が高いことが分かった。
予備試験2から、使用感(泡立ち、ツルツル感、しっとり感)の官能評価試験において、3項目とも高い評価を得たN−アシルグルタミン酸塩は、表1の組成の(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムであった。ラウロイルグルタミン酸ナトリウムやココイルグルタミン酸カリウムは、泡立ちはよいが、ツルツル感やしっとり感が足りない成分であると評価された。これはラウロイルグルタミン酸ナトリウムやココイルグルタミン酸カリウムには、長鎖のアシル基すなわちパルミトイル基やステアロイル基を有するN−アシルグルタミン酸塩が少なく、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムでは0質量%、ココイルグルタミン酸カリウムでは合計13質量%と少ないことに起因すると考えられた。なお今回の試験結果は特許第4257442号公報の記載と合致していた。これらを踏まえると、液状洗浄料とした場合においても、最も良好な使用感を実現させるためにはN−アシルグルタミン酸塩としてラウロイルグルタミン酸塩を36〜40質量%含有し、パルミトイルグルタミン酸塩とステアロイルグルタミン酸塩の合計量として40〜46質量%必要である。本発明の液状洗浄用組成物において良好な使用感を実現させることも考慮するとパルミトイルグルタミン酸塩とステアロイルグルタミン酸塩の合計量として14質量%以上必要であり、より好ましくは14〜46質量%、さらに好ましくは36〜46質量%必要である。
N−アシルグルタミン酸塩として(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム(表1の脂肪酸構成)、アミンオキシド系両性界面活性剤としてラウラミドプロピルアミンオキシド(川研ファインケミカル株式会社製 ソフタゾリンLAO-C)を用いて、両成分を配合した洗浄用組成物を常法により調製し、外観観察と粘度変化について試験を行った。
まず(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム10%水溶液、ラウラミドプロピルアミンオキシド10%水溶液をそれぞれ調製する。次にこれを用いて表3に示すとおり、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム:ラウラミドプロピルアミンオキシドが、0:10、2:8、4:6、5:5、6:4、8:2、10:0の配合比率となる10質量%濃度の混合界面活性剤水溶液を調製した。この水溶液は、配合比率が0:10、2:8、4:6、5:5、6:4では透明溶解で増粘しておらず、8:2、10:0は沈殿が生じた。
この段階では、目視で粘度があると判断されるものはなかったが、粘度の初期値として、これらの混合溶液の粘度測定を試みた。B型粘度計:VISCO METER TV−25(東機産業株式会社)において低粘度試料の測定条件である1号ローター、60rpm、30sec(測定適合域10〜90mPa・s)にて測定を行った。配合比率10:0以外は測定適合域下限以下であった。測定適合域外の値とはなっているが、参考のため、粘度測定結果を表3の上段に《》をつけて示す(単位はmPa・s)。配合比率0:10は3.5mPa・s、2:8は4.3mPa・s、4:6は4.5mPa・s、5:5は4.0mPa・s、6:4は4.0mPa・s、8:2は3.9mPa・sであった。10:0は固形沈殿物が分散しクリーム状態(結晶析出)を呈していた。この配合比率10:0の組成物は前述したとおり本発明の液状組成物の範疇ではないが2号ローターを用いて測定したところ1029mPa・sであった。また参考までに記載すると、25℃における純水の粘度は0.890mPa・sである(JIS Z 8 803による)。
pHに関しては、2成分を混合しただけの組成物のpHは、6.31、6.75、6.72、6.63、6.5、6.21、5.85であった。
次いでこの溶液を、10質量%の水酸化カリウム水溶液または10質量%の塩酸を添加しながら、表2のpHとなるよう調製し、pH5、pH5.4、pH5.6、pH5.7、pH5.85、pH6、pH6.15、pH6.3、pH8に調整された混合界面活性剤水溶液を得た。ここでは最終的に水を加えて各水溶液に含有される総界面活性剤濃度が等しくなるようにした(最終界面活性剤の合計濃度は8質量%であった)。
これを25℃、24時間静置後、溶液の外観を目視観察した。外観の評価は、次の基準に従って評価した。
◎ :透明均一
○ :ほぼ透明均一
△ :半透明均一
× :白濁均一
××:分離(結晶析出含む)
また目視により粘度増加が観察された溶液は、粘度測定を行った。粘度の測定は、B型粘度計:VISCO METER TV−25(東機産業株式会社)を用いて測定した(測定条件:ローター2〜4号、12rpm又は30rpm、30sec)。粘度を示さない(水のようにシャパシャパである)か、トロミを有するが100mPa・sに満たない粘度であった場合(10〜99mPa・s)は表中に「−」で示した。
表3に外観の観察結果及び粘度測定結果を示す。
一方、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドを組み合わせて含む水溶液に、酸性物質を加えてpHを低下させると組成物が増粘し、146〜13510mPa・sの粘性を有する液状洗浄用組成物が得られた。その増粘の程度は酸性物質を加える前の組成物の粘度が水のようにシャパシャパであったので、仮にその粘度を10mPa・sとすると、14〜1351倍に増大したことになる。
(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率が2:8〜6:4のとき、pHを低下させたものが増粘した。具体的には(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を2:8〜6:4とし、酸性物質を加えてpHを下げる工程をとりpHを5〜6.15に調整すると透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られた。より具体的には(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を2:8とし酸性物質を加えてpHを5〜5.85に調整する、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を4:6とし酸性物質を加えてpHを5.6〜6.15に調整する、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を5:5とし酸性物質を加えてpHを5.6〜6.15に調整する、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を6:4とし酸性物質を加えてpHを5.6〜5.85に調整すると透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることがわかった。表3に示したとおり「pH、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの配合比率」が、(pH5〜5.85、配合比率2:8)、(pH5.6〜6.15、配合比率4:6)、(pH5.6〜6.15、配合比率5:5)、(pH5.6〜5.85、配合比率6:4)となるように酸を用いてpHを下げることにより、透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることが確認できた。
pHを下げる工程によって得られた組成物の構造の変化を特定することは、一般的な物理化学測定で特定することが困難であったため、本発明においては、製造工程を特定することで組成物の特定を行うこととした。
N−アシルグルタミン酸塩として「ラウロイルグルタミン酸ナトリウム(味の素ヘルシーサプライ株式会社製 アミソフトLS−11)」、アミンオキシド系両性界面活性剤として「ラウラミドプロピルアミンオキシド(川研ファインケミカル株式会社製 ソフタゾリンLAO-C)を用いて、両成分を配合した液状組成物の透明性と粘度変化について試験を行った。なおアミソフトLS−11は構成脂肪酸がラウリン酸からなる。
ラウロイルグルタミン酸ナトリウム又はラウラミドプロピルアミンオキシドを含む10質量%濃度の水溶液をそれぞれ調製し、これを表4に示すように0:10〜10:0の比率で混合した。この溶液は比率10:0以外は透明であったが増粘はしていなかった。
そしてラウロイルグルタミン酸ナトリウム:ラウラミドプロピルアミンオキシドが、0:10、2:8、4:6、5:5、6:4、8:2、10:0の配合比率のとき、組成物のpHは、6.31、6.81、6.71、6.59、6.44、6.10、5.76であった。
次いでこの溶液を、10質量%の水酸化カリウム水溶液または10質量%の塩酸を添加しながら、表4のpHの溶液を得た。最終的に水を加えて各溶液に含有される総界面活性剤濃度が等しくなるようにした(最終界面活性剤の合計濃度は8質量%であった)。
これを25℃、24時間静置後、溶液の外観を目視観察した。外観の評価、粘度測定は、試験例1と同様にして行った。
表4に外観の観察結果及び粘度測定結果を示す。
一方、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドを組み合わせて含む水溶液に、酸性物質を加えてpHを低下させると組成物が増粘し、343〜9140mPa・sの粘性を有する液状洗浄用組成物が得られた。その増粘の程度は酸を加える前の組成物の粘度が水のようにシャパシャパであったので、仮にその粘度を10mPa・sとすると、34〜914倍に増大したことになる。
ラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率が2:8〜6:4のとき、pHを低下させると増粘した洗浄用組成物が得られた。具体的には酸性物質を加えてpH5.4〜6としたとき増粘した洗浄用組成物が得られた。より具体的にはラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を2:8としpHを5.4〜5.9に調整する、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を4:6としpHを5.81〜6に調整する、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を5:5としpHを5.6〜5.9に調整する、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を6:4としpHを5.6に調整すると透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることがわかった。表4に示したとおり「pH、ラウロイルグルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの配合比率」が、(pH5.4〜5.9、配合比率2:8)、(pH5.81〜6、配合比率4:6)、(pH5.6〜5.9、配合比率5:5)、(pH5.6、配合比率6:4)となるように酸性物質を加えてpHを下げることにより、透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることが確認できた。
N−アシルグルタミン酸塩として「ココイルグルタミン酸カリウム(味の素ヘルシーサプライ株式会社製 アミソフトCK−11(F))」、アミンオキシド系両性界面活性剤として「ラウラミドプロピルアミンオキシド(川研ファインケミカル株式会社製 ソフタゾリンLAO-C)を用いて、両成分を配合した液状組成物の透明性と粘度変化について試験を行った。
ココイルグルタミン酸カリウム及びラウラミドプロピルアミンオキシドを含む10質量%濃度の水溶液を調製し、これを表5に示すように0:10〜10:0の比率で混合した。この溶液は透明であった。このとき増粘はしていない。そしてココイルグルタミン酸カリウム:ラウラミドプロピルアミンオキシドが、0:10、2:8、4:6、5:5、6:4、8:2、10:0の配合比率のとき、組成物のpHは、6.31、6.82、6.74、6.64、6.49、6.15、5.84であった。
次いでこの溶液を、10質量%の水酸化カリウム水溶液または10質量%の塩酸を添加しながら、表5のpHの溶液を得た。最終的に水を加えて各溶液に含有される総界面活性剤濃度が等しくなるようにした(最終界面活性剤の合計濃度は8質量%であった)。
これを25℃、24時間静置後、溶液の外観を目視観察した。外観の評価、粘度測定は、試験例1と同様にして行った。
表5に透明性の観察結果及び粘度測定結果を示す。
一方、ココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドを組み合わせて含む水溶液に、酸性物質を加えてpHを低下させると組成物が増粘し、171〜9350mPa・sの粘性を有する液状洗浄用組成物が得られた。その増粘の程度は酸を加える前の組成物の粘度が水のようにシャパシャパであったので、仮にその粘度を10mPa・sとすると、17〜935倍に増大したことになる。
ココイルグルタミン酸カリウム及びラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率2:8〜6:4のときpHを低下させると増粘した洗浄用組成物が得られた。具体的には酸性物質を加えてpHを5.4〜6.15としたとき増粘した洗浄用組成物が得られた。つまりココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を2:8〜6:4とし、酸性物質を加えてpHを下げる工程をとりpHを5.4〜6.15に調整すると透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られた。より具体的にはココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を2:8としpHを5.4〜6に調整する、ココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を4:6としpHを5.85〜6.15に調整する、ココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を5:5としpHを5.85〜6に調整する、ココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を6:4としpHを5.6〜5.85に調整すると透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることがわかった。表6に示したとおり「pH、ココイルグルタミン酸カリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの配合比率」が、(pH5.4〜6、配合比率2:8)、(pH5.85〜6.15、配合比率4:6)、(pH5.85〜6、配合比率5:5)、(pH5.6〜5.85、配合比率6:4)とすることで、透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることが確認できた。
N−アシルグルタミン酸塩として表1の組成の(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム、アミンオキシド系両性界面活性剤として「ラウラミンオキシド(新日本理化株式会社製 ワンダミン OX−300)」を用いて、両成分を配合した液状組成物の透明性と粘度変化について試験を行った。
1.試験方法
試験例1と同様に(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム及びラウラミンオキシドを含む10質量%濃度の水溶液を調製し、これを表6に示すように0:10〜10:0の比率で混合した。この段階で増粘したものはなかった。そして(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム:ラウラミンオキシドが、0:10、2:8、4:6、5:5、6:4、8:2、10:0の配合比率のとき、組成物のpHは7.85、7.44、7.28、7.12、6.89、6.26、5.85であった。この溶液は比率0:10、2:8以外は沈殿が生じた。
次いでこの溶液を、10質量%の水酸化カリウム水溶液または10質量%の塩酸を添加しながら、表7のpHの溶液を得た。最終的に水を加えて各溶液に含有される総界面活性剤濃度が等しくなるようにした(最終界面活性剤の合計濃度は8質量%であった)。
これを25℃、24時間静置後、溶液の外観を目視観察した。外観の評価、粘度測定は、試験例1と同様にして行った。
表6に透明性の観察結果及び粘度測定結果を示す。
一方、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミンオキシドを組み合わせて含む水溶液に、酸性物質を加えてpHを低下させると組成物が増粘し、168〜9900mPa・sの粘性を有する液状洗浄用組成物が得られた。
その増粘の程度は酸を加える前の組成物の粘度が水のようにシャパシャパであったことから仮にその粘度を10mPa・sとすると、16〜990倍に増大したことになる。
(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミンオキシドの混合比率4:6〜6:4のときpHを低下させると増粘した洗浄用組成物が得られた。具体的にはpH5.85〜6.7の範囲で増粘組成物が得られた。(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミンオキシドの混合比率を4:6〜6:4とし、pHを5.85〜6.7の範囲に調整すると透明で粘性のある溶液が得られた。より具体的には(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミンオキシドの混合比率を4:6としpHを6.0〜6.7の範囲に調整する、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミンオキシドの混合比率を5:5としpHを6.0〜6.7の範囲に調整する、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミンオキシドの混合比率を6:4としpHを5.85〜6.3の範囲に調整すると透明で粘性のある溶液となることが明らかとなった。表6に示したとおり「pH、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの配合比率」が、(pH6〜6.7、配合比率4:6)、(pH6〜6.7、配合比率5:5)、(pH5.85〜6.3、配合比率6:4)とすることで、透明性及び粘性を有する液状洗浄用組成物が得られることが確認できた。
N−アシルグルタミン酸塩として表1の組成の(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム、その他の両性界面活性剤としてココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルベタインの3種を用いて、同様の試験により液状組成物の透明性と粘度変化について試験を行った。
1.試験方法
(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルベタインを含む10質量%濃度の水溶液をそれぞれ調製した。これを表8に示すように(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムと各両性界面活性剤を0:10〜10:0の比率で混合した。この水溶液は、配合比率が0:10以外の、2:8、4:6、5:5、6:4、8:2、10:0では沈殿が生じた。このとき増粘しているものはなかった。次いでこの溶液を、10質量%の水酸化カリウム水溶液または10質量%の塩酸を添加しながら、表7のpHの溶液を得た。最終的に水を加えて各溶液に含有される総界面活性剤濃度が等しくなるようにした(最終界面活性剤の合計濃度は8質量%であった)。
これを25℃、24時間静置後、溶液の外観を目視観察した。外観の評価、粘度測定は、試験例1と同様にして行った。
表7に透明性の観察結果及び粘度測定結果を示す。
また、参考試験例1の結果から(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム)は、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ラウラミドプロピルベタインと組み合わせても、さらに前記組成物に酸性物質を加えてpHを低下させても増粘しないことがわかった。つまり(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム)はアミンオキシド系両性界面活性剤と組み合わせ酸性物質を加えてpHを低下させることで特異的に増粘することが分かった。
以上、試験例1〜3では界面活性剤総量を8%で固定した試験例を示し本発明の説明を行った。
次に、界面活性剤の総量を増やした試験例、多価アルコール等を配合した試験例を示す。これは様々な界面活性剤濃度で本発明が成り立つこと、化粧料の処方設計において本発明がそのまま応用可能なことの確認試験である。尚、先の試験例1〜3の試験品(洗浄用組成物)はそのまま何も加えることなく、洗顔料やシャンプーとしてもよい。
1.界面活性剤の濃度を16質量%としたときの評価
N−アシルグルタミン酸塩を9.6質量%、アミンオキシド系両性界面活性剤を6.42質量%とし、界面活性剤の濃度を合計量で約16質量%とした処方例を下記の表8に示す。pHを下げるための酸としては、クエン酸を用いた。透明性及び粘度の評価は試験例1と同様である。尚、以下に示す処方例において、処方No.の数字は、そのまま処方例の番号である。
皮膚洗浄料に配合されることの多い多価アルコールとして代表的な成分であるグリセリン、ソルビトールを配合した組成を処方した。さらにその他の任意成分として汎用原料であるココイルグリシンK、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインを配合した組成を処方し評価した。試験に用いた処方例を表9に示す。透明性及び粘度の評価は試験例1と同様に行った。
尚、表9の組成を詳細にみると、本発明で用いる界面活性剤(N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤)の総量は16質量%である。このうち、処方例10と11は任意成分であるココイルグリシンカリウム、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインを約4質量%配合しているため界面活性剤の総量は約20質量%(20.04と19.91)となっている。また、グリセリンはすべての組成に5質量%配合され、処方例9にはさらにソルビトールが配合されている。
この試験では酸としてクエン酸を用い、クエン酸を1質量%(処方No.5)、0.95質量%(処方No.6)、0.9質量%(処方No.7)、0.8質量%(処方No.8)、0.8質量%(処方No.9)、0.9質量%(処方No.10)、0.8質量%(処方No.11)、0.7質量%(処方No.12)、0.6質量%(処方No.13)、0.5質量%(処方No.14)加えて各組成物のpHを下げる工程をとった。この工程により、酸性物質を加える前のpH6.4(処方No.15)から、組成物のpHは5.58(処方No.5)、5.59(処方No.6)、5.7(処方No.7)、5.82(処方No.8)、5.78(処方No.9)、5.87(処方No.10)、5.56(処方No.11)、5.86(処方No.12)、5.97(処方No.13)、6(処方No.14)に低下し、粘度は酸を加える前の水のようにシャパシャパの状態(処方No.15)から、2360mPa・s(処方No.5)、4507mPa・s(処方No.6)、12170mPa・s(処方No.7)、25380mPa・s(処方No.8)、24480mPa・s(処方No.9)、7810mPa・s(処方No.10)、39750mPa・s(処方No.11)、17500mPa・s(処方No.12)、3860mPa・s(処方No.13)、149mPa・s(処方No.14)と上昇して好ましい粘性に増粘した透明な液状洗浄用組成物が得られた。
処方例5〜14に示したとおり、いずれの組成でも、酸性物質を加えてpHを下げる工程をとることで、増粘剤を配合せずに組成物の粘度を高めることができた。酸を加える工程では、クエン酸を0.5〜1質量%の範囲で加える工程をとって、組成物のpHを先の試験結果から得られたpH5〜6.7の範囲に収め、この例ではpH5.56〜6の範囲で、149〜39750mPa・sの透明な液状洗浄用組成物が得られた。処方例5〜14の液状洗浄用組成物は、いずれも泡立ちが早く泡立てやすい使用性であった。そしてヌルついた使用感は全くなかった。洗いあがりは、同時に配合した多価アルコールの効果により、しっとり感が得られた。
N−アシルグルタミン酸塩を3質量%、アミンオキシド系両性界面活性剤を12質量%とし、界面活性剤の合計濃度を15質量%とした処方例を表10に示す。透明性及び粘度の評価は試験例1と同様である。
尚、表10の組成を詳細にみると、処方例16〜20に示したとおり、いずれの組成でも、酸性物質を加えてpHを下げる工程をとることで、増粘剤を配合せずに組成物の粘度を高めることができた。酸を加える工程では、クエン酸を0.5〜1.5質量%の範囲で加える工程をとって、組成物のpHを先の試験結果から得られたpH5〜6.7の範囲に収め、この例ではpH5.12〜5.89の範囲で、粘度が1236〜5700mPa・sの透明な液状洗浄用組成物が得られた。処方例16〜20の液状洗浄用組成物は、泡立ちが早く泡立てやすい使用性であった。そしてヌルついた使用感は全くなかった。
次に任意成分として汎用的に配合されることの多い成分であるヒアルロン酸ナトリウム(キッコーマンバイオケミファ株式会社製 商品名:ヒアルロン酸FCH−SU)、グリチルリチン酸ジカリウム、塩化[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]デキストラン(名糖産業株式会社製 商品名:CDC)を配合した組成にて処方No.22の液状洗顔料を調製した。透明性と粘度の評価は試験例1と同様にして評価した。
1.(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウム 9.6
2.ラウラミドプロピルアミンオキシド(30%水溶液) 21.4
3.クエン酸 0.9
4.ココイルグリシンカリウム(30%水溶液) 13.4
5.ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
6.マルチトール(75%水溶液) 1
7.グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
8.(塩化[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]デキストラン)
0.1
9.ジグリセリン 2
10.精製水 残余
1、2、4〜10の成分を常法により混合し組成物Aを調製した。次いで10の一部に3を加えたクエン酸水溶液を組成物Aに加えて組成物Aを増粘させ、処方例22の液状洗顔料を得た。試験例1と同様にして処方例22の液状洗顔料の粘度を測定したところ、pH5.82、粘度6900mPa・sであった。この粘度は、液状洗顔料として容器から手のひらに取り出しやすく使用に適した粘度であった。また、外観は透明であり美しかった。この洗顔料は、使用に際して速やかに水に分散し、すばやく泡立てることができ、キメの細かい泡質であった。また泡切れがよく、洗い流した後のヌルつきは全くなく、すすぎ後の感触に優れ(ツルツル感がある)、タオルドライ後のしっとり感も良好であった。皮膚刺激感は全くなかった。
前述の処方No.22の組成において、組成物Aにクエン酸を粒のまま投入した場合も増粘した液状洗顔料は得られた。
また、成分10:精製水に、成分3:クエン酸を混合溶解させた中に、成分1、2、4〜9を投入して混合した場合も、増粘した液状洗顔料は得られた。
なお予備試験等により、使用感が良好となるアシルグルタミン酸塩の脂肪酸構成として、パルミトイルグルタミン酸塩とステアロイルグルタミン酸塩を合計量で14質量%以上含有するアシルグルタミン酸塩を選択し、これとアミンオキシド系両性界面活性剤とを組み合わせ、酸性物質を加えてpHを下げる工程をとることで、粘性だけでなく優れた使用感(泡立ち、ツルツル感、しっとり感)をも兼ね備えた安全で透明な増粘した液状洗浄用組成物となることが確認された。
紐状ミセルが形成していることを確認するために、試験例1の試験品について動的粘弾性を測定した。具体的には、(ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸ナトリウムとラウラミドプロピルアミンオキシドの混合比率を5:5、酸性物質を加えてpHを5.85に調製したサンプルの動的粘弾性測定を行った。測定装置は、ストレス制御式レオメーターAR-G2(TAインスツルメント製)を用い、直径4cm(コーン角1°)のコーンアンドプレートシステムを使用した。振動測定モードで周波数スイープ測定を行った。角周波数は0.01〜100rad/secとした。測定温度は25℃とした。
弾性項である貯蔵弾性率G’と粘性項である損失弾性率G”の角周波数依存性のグラフを図2に示す。G’曲線とG”曲線は交点を持ち、低周波数領域ではliquid-likeなふるまい(G’<G”)をし、高周波数領域ではsolid-likeなふるまい(G’>G”)をすることが示唆された。これは紐状ミセルに見られる典型的な粘弾性挙動である。
グラフ中の点線はMaxwellモデルへのフィッティングカーブである。
紐状ミセルの粘弾性挙動については、その絡み合いの程度にも寄るが、十分に発達した紐状ミセルでは単一の緩和時間を有するMaxwellモデルで記述できる。これはフック弾性成分を示すバネ1個と、ニュートン粘性成分を示すダッシュポット1個を直列につないだモデルで示される。
τRは緩和時間である。ωCはG’とG”の交点の周波数、G0の高周波数側でのプラトー領域の値とした。
Claims (14)
- N−アシルグルタミン酸塩と、アミンオキシド系両性界面活性剤と、水を含有し、酸性物質を加えてpHを下げる工程により増粘した液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩と、アミンオキシド系両性界面活性剤と、水を含有した組成物に、酸性物質を加えてpHを5〜6.7に下げて前記組成物の25℃における粘度を10〜5000倍に増大させる増粘工程を行うことにより、B型粘度計(ローター:2〜4号、12rpm又は30rpm、30秒、25℃)における粘度が100〜50000mPa・sに増粘した請求項1に記載の液状洗浄用組成物。
- アミンオキシド系両性界面活性剤が、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシド及び/又はラウリルジメチルアミンオキシドである請求項1または2に記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基、ココイル基、パーム油脂肪酸アシル基、ラウロイル基、パルミトイル基、ステアロイル基およびミリストイル基及びオレイル基から選ばれる1種以上である請求項1〜3のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩がN−パルミトイルグルタミン酸塩及びN−ステアロイルグルタミン酸塩を合計で14質量%以上含む請求項1〜4のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤を、液状洗浄用組成物中に質量比2:8〜6:4で含有する請求項1〜5のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドである請求項1または2に記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドであり、液状洗浄用組成物中に質量比2:8〜6:4の比率で含有し、酸性物質を加えてpHを5〜6.15に下げる工程により増粘した請求項7に記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がラウロイル基及び/又はココイル基でありアミンオキシド系両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルジメチルアミンオキシドであり、液状洗浄用組成物中に質量比2:8〜6:4の比率で含有し、酸性物質を加えてpHを5.4〜6.15に下げる工程により増粘した請求項1または2に記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩のアシル基がヤシ油、パーム油、ヒマワリ油の混合油脂の脂肪酸のアシル基であり、アミンオキシド系両性界面活性剤がラウラミンオキシドであり、液状洗浄用組成物中に質量比4:6〜6:4の比率で含有し、酸性物質を加えてpHを5.85〜6.7に下げる工程により増粘した請求項1または2に記載の液状洗浄用組成物。
- 酸性物質が塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、乳酸、コハク酸、クエン酸、アシルアスパラギン酸塩から選ばれる一種以上である請求項1〜10のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
- 透明であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩とアミンオキシド系両性界面活性剤が紐状ミセル構造を有している請求項1〜12のいずれかに記載の液状洗浄用組成物。
- N−アシルグルタミン酸塩と、アミンオキシド系両性界面活性剤と、水を含有した組成物に、酸性物質を加えてpHを5〜6.7に下げ、前記組成物の25℃における粘度を10〜5000倍に増大させる増粘工程を行うことにより、B型粘度計(ローター:2〜4号、12rpm又は30rpm、30秒、25℃)における粘度が100〜50000mPa・sに増粘した請求項1または2に記載の液状洗浄用組成物の製造方法。
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