JP2020142448A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷対象物の走行を停止させることなく、かつ、印刷対象物上に未印刷領域を発生させることなく、ドクターナイフを交換可能な印刷装置を実現する。【解決手段】印刷装置1は、インクが貯留されるインク槽10と、インク槽10内に回転可能に設けられ、インク槽10に貯留されているインクに浸漬される印刷ロール20と、印刷ロール20の外周面20aに接触し、当該外周面20aから余分なインクを除去する第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40と、を有する。第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、印刷ロール20の回転方向において互いに異なる位置に配置される。第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、印刷ロール20の外周面20aに接触する作動位置と、印刷ロール20の外周面20aに接触しない待機位置と、に互いに独立して移動可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、対象物の表面に文字,図形,記号などを印刷する印刷装置に関するものであり、特に、電線などの長尺物に対する連続印刷に適した印刷装置に関するものである。
現在、様々な印刷装置が開発され、実用化されているが、その1つに印刷ロールおよびドクターナイフを備える印刷装置がある。この種の印刷装置が備える印刷ロールの表面(外周面)には、印刷すべき文字,図形,記号などに応じた凹凸(溝)が形成される。外周面に凹凸が形成された印刷ロールは、インクに浸漬され、外周面にインクが付着される。一方、この種の印刷装置に設けられるドクターナイフは、印刷ロールの外周面から余分なインクを除去する役割を担う。具体的には、ドクターナイフの先端が回転する印刷ロールの外周面に接触し、印刷ロールの外周面から余分なインクを削ぎ落す。つまり、ドクターナイフの先端は、回転する印刷ロールの外周面と常に接触している。このため、ドクターナイフの先端が徐々に摩耗し、インクを削ぎ落す能力が次第に低下する。そこで、定期的に、或いは適宜にドクターナイフを交換する必要がある。
通常、ドクターナイフの交換作業は、印刷装置を稼働させたまま行われる。具体的には、印刷対象物を走行させつつ、印刷ロールを印刷対象物から離間させ、さらに印刷ロールからドクターナイフを離間させる。その上で、ドクターナイフを保持しているホルダから使用済みのドクターナイフを取り外し、未使用のドクターナイフをホルダに取り付ける。したがって、ドクターナイフの交換作業中は、印刷が中断され、印刷対象物上に未印刷の領域が発生してしまう。従来、このようにして発生した印刷対象物上の未印刷領域は破棄されていた。
そこで、特許文献1には、印刷ロールの幅の2倍以上の長さのドクターナイフおよびホルダを有し、ドクターナイフの一部が摩耗した場合に、摩耗していないドクターナイフの他の一部を使用可能としたドクターホルダ装置が記載されている。
特開2013−233677号公報
しかし、特許文献1に記載されているドクターホルダ装置を備えた印刷装置であっても、いつかはドクターナイフを交換しなくてはならない。そして、ドクターナイフの交換作業中は従来と同じく印刷が中断されるので、印刷対象物上に未印刷領域が発生する。
また、特許文献1に記載されているドクターホルダ装置では、ドクターナイフの一部が摩耗した場合、当該ドクターナイフが長手方向にスライドされ、摩耗していないドクターナイフの他の一部が印刷ロールの外周面に当接される。しかし、それまで使用されていたドクターナイフの一部は既に摩耗している。このため、それまで使用されていたドクターナイフの一部(既使用部分)と、新たに使用されるドクターナイフの他の一部(未使用部分)との間に段差が発生し、ドクターナイフを円滑にスライドさせることができなかったり、ドクターナイフと印刷ロールとの間に隙間が発生してしまったりする虞がある。
本発明の目的は、印刷対象物の走行を停止させることなく、かつ、印刷対象物上に未印刷領域を発生させることなく、ドクターナイフを交換可能な印刷装置を提供することである。
本発明に係る印刷装置は、インクが貯留されるインク槽と、前記インク槽内に回転可能に設けられ、前記インク槽に貯留されているインクに浸漬される印刷ロールと、前記印刷ロールの外周面に接触し、前記印刷ロールの外周面から余分なインクを除去する第1ドクターナイフおよび第2ドクターナイフと、を有する。前記第1ドクターナイフおよび前記第2ドクターナイフは、前記印刷ロールの回転方向において互いに異なる位置に配置される。また、前記第1ドクターナイフおよび前記第2ドクターナイフは、前記印刷ロールの外周面に接触する作動位置と、前記印刷ロールの外周面に接触しない待機位置と、に互いに独立して移動可能である。
本発明の一態様では、印刷装置に、前記第1ドクターナイフが着脱される第1ホルダと、前記第2ドクターナイフが着脱される第2ホルダと、前記第1ホルダを支持する第1シャフトと、前記第2ホルダを支持する第2シャフトと、が設けられる。そして、前記第1シャフトの回転に伴って、前記第1ホルダに装着されている前記第1ドクターナイフが移動し、前記第2シャフトの回転に伴って、前記第2ホルダに装着されている前記第2ドクターナイフが移動する。
本発明の他の一態様では、印刷装置に、前記第1シャフトを回転させる第1操作ハンドルと、前記第2シャフトを回転させる第2操作ハンドルと、が設けられる。
本発明の他の一態様では、印刷装置に、前記作動位置にある前記第1ドクターナイフを前記印刷ロールの外周面に圧接させる第1弾性体と、前記作動位置にある前記第2ドクターナイフを前記印刷ロールの外周面に圧接させる第2弾性体と、が設けられる。
本発明によれば、印刷対象物の走行を停止させることなく、かつ、印刷対象物上に未印刷領域を発生させることなく、ドクターナイフを交換可能な印刷装置が実現される。
本発明が適用された印刷装置の構成を示す説明図である。 本発明が適用された印刷装置の構成を示す他の説明図である。 (a)は第1ホルダおよび第1ドクターナイフの拡大側面図であり、(b)は第1ホルダおよび第1ドクターナイフの拡大平面図である。 本発明が適用された印刷装置の構成を示す他の説明図である。 (a)は作動位置にある第1ドクターナイフおよび待機位置にある第2ドクターナイフを示す説明図であり、(b)は待機位置にある第1ドクターナイフおよび作動位置にある第2ドクターナイフを示す説明図である。
以下、本発明が適用された印刷装置の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明が適用された印刷装置の用途は特に限定されないが、本実施形態に係る印刷装置は、印刷対象物の一例である絶縁電線のシース表面に所望の文字,図形,記号などを印刷するために用いられる。
図1,図2に示されるように、本実施形態に係る印刷装置1は、インク槽10と、印刷ロール20と、押えロール21と、第1ドクターナイフ30および第1ホルダ31と、第2ドクターナイフ40および第2ホルダ41と、を有する。尚、作図の便宜上の理由により、図2では、図1に示されている構成の一部が省略されている。
インク槽10は、上方が開口した箱形に形成されており、インクを貯留する。印刷ロール20は、インク槽10内に回転可能に設けられており、インク槽10に貯留されているインクに浸漬される。具体的には、印刷ロール20は、絶縁電線Aの直径と同程度の厚みを有する円板状に形成されている。ロール固定シャフト22が印刷ロール20の中心を貫通している。印刷ロール20は、ロール固定シャフト22にベアリングを介して固定されている。つまり、印刷ロール20は、ロール固定シャフト22に回転自在に取付けられている。言い換えれば、ロール固定シャフト22は、印刷ロール20を回転自在に支持している。
印刷ロール20の外周面20aには、絶縁電線Aのシース表面に印刷すべき文字,図形,記号などに応じた凹凸(溝)が形成されている。印刷ロール20が回転すると、当該印刷ロール20の全周の1/4〜1/2程度がインク槽10に貯留されているインクに浸かる。この結果、凹凸(溝)が形成されている印刷ロール20の外周面20aにインクが付着する。
押えロール21は、インク槽10の上方に配置されており、絶縁電線Aを挟んで印刷ロール20と対向する。押えロール21は、絶縁電線Aを適度な力で印刷ロール20に押し付けつつ、回転する。これにより、印刷ロール20と押えロール21との間を絶縁電線Aが走行する。また、印刷ロール20が回転し、かつ、回転する印刷ロール20の外周面20aが絶縁電線Aのシース表面に押し付けられる。この結果、絶縁電線Aのシース表面に文字,図形,記号などが印刷(転写)される。
第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、印刷ロール20の外周面20aに接触し、当該外周面20aから余分なインクを除去する役割を担う。かかる役割を果たすべく、第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、印刷ロール20の周囲に配置されている。より詳細には、図1に示されるように、第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、印刷ロール20の周囲であって、かつ、印刷ロール20の回転方向において互いに異なる位置に配置されている。
第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、印刷ロール20の外周面20aに接触する作動位置と、印刷ロール20の外周面20aに接触しない待機位置と、に互いに独立して移動可能である。また、第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、互いに干渉することなく、それぞれの作動位置と待機位置とに移動可能である。尚、図1に示されている第1ドクターナイフ30は作動位置にあり、第2ドクターナイフ40は待機位置にある。第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40の移動の詳細については後述する。
第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40は、それぞれホルダに保持された状態でインク槽10内の所定位置に配置されている。具体的には、第1ドクターナイフ30は第1ホルダ31に保持されており、第2ドクターナイフ40は第2ホルダ41に保持されている。第1ホルダ31および第2ホルダ41は、同一または実質的に同一の形状,構造および寸法を有する。そこで、図3を参照しながら第1ホルダ31の詳細について説明することによって、第2ホルダ41の詳細についても同時に明らかにする。
図3(a),(b)に示されるように、第1ホルダ31は、全体として略直方体形の外観を呈する。第1ホルダ31には、前面および両側面において開口するスリット32と、上面からスリット32の内側まで貫通する3つのボルト穴33と、両側面において開口するシャフト挿通穴34と、が設けられている。第1ドクターナイフ30は、その一部がスリット32に差し込まれ、残りの一部が第1ホルダ31の前面から前方に突出している。
第1ドクターナイフ30は、第1ホルダ31のそれぞれのボルト穴33に挿通された固定ボルト35によって第1ホルダ31に固定され、第1ホルダ31と一体化されている。具体的には、第1ドクターナイフ30の、スリットに差し込まれている部分の上面に、ボルト穴33に挿通された固定ボルト35の先端面が突き当てられている。もっとも、固定ボルト35を緩めると、第1ドクターナイフ30と第1ホルダ31との固定が解除され、第1ドクターナイフ30を第1ホルダ31から取り外すことができる。つまり、図1に示されている第1ドクターナイフ30は第1ホルダ31に着脱され、第2ドクターナイフ40は第2ホルダ41に着脱される。
第1ホルダ31に装着されている第1ドクターナイフ30が待機位置から作動位置に移動すると、第1ホルダ31の前面から突出している第1ドクターナイフ30の突出部分の先端(第1ドクターナイフ30の先端部)が印刷ロール20の外周面20aに接触する。また、第2ホルダ41に装着されている第2ドクターナイフ40が待機位置から作動位置に移動すると、第2ホルダ41の前面から突出している第2ドクターナイフ40の突出部分の先端(第2ドクターナイフ40の先端部)が印刷ロール20の外周面20aに接触する。
一方、第1ホルダ31に装着されている第1ドクターナイフ30が作動位置から待機位置に移動すると、それまで印刷ロール20の外周面20aに接触していた第1ドクターナイフ30の先端部が印刷ロール20の外周面20aから離れる。また、第2ホルダ41に装着されている第2ドクターナイフ40が作動位置から待機位置に移動すると、それまで印刷ロール20の外周面20aに接触していた第2ドクターナイフ40の先端部が印刷ロール20の外周面20aから離れる。
図1に示されるように、第1ドクターナイフ30が装着される第1ホルダ31は、シャフト挿通穴34(図3)に挿通された第1シャフト36によって支持されている。第1ホルダ31と第1シャフト36とは相対回転不能に固定されている一方、第1シャフト36はインク槽10に回転自在に取付けられている。また、第2ドクターナイフ40が装着される第2ホルダ41は、シャフト挿通穴34(図3)と同一のシャフト挿通穴に挿通された第2シャフト46によって支持されている。第2ホルダ41と第2シャフト46とは相対回転不能に固定されている一方、第2シャフト46はインク槽10に回転自在に取付けられている。以下の説明では、第1シャフト36を「第1ホルダ固定シャフト36」と呼び、第2シャフト46を「第2ホルダ固定シャフト46」と呼ぶ。
第1ホルダ固定シャフト36と第2ホルダ固定シャフト46とは互いに平行である。また、第1ホルダ固定シャフト36および第2ホルダ固定シャフト46は、ロール固定シャフト22に対して平行である。
図2,図4に示されるように、第1ホルダ固定シャフト36の一端は、インク槽10の側壁を貫通し、当該側壁の外面に設けられている第1操作ハンドル37に連結されている。同様に、第2ホルダ固定シャフト46の一端は、インク槽10の側壁を貫通し、当該側壁の外面に設けられている第2操作ハンドル47に連結されている。尚、図2では、第2ホルダ固定シャフト46および第2操作ハンドル47の図示が省略されている。
図4に示されている第1操作ハンドル37を反時計回りに回転させると、第1ホルダ固定シャフト36が反時計回りに回転し、これに伴って第1ホルダ31がインク槽10内で反時計回りに回動する。また、図4に示されている第2操作ハンドル47を反時計回りに回転させると、第2ホルダ固定シャフト46が反時計回りに回転し、これに伴って第2ホルダ41がインク槽10内で反時計回りに回動する。一方、図4に示されている第1操作ハンドル37を時計回り回転させると、第1ホルダ固定シャフト36が時計回りに回転し、これに伴って第1ホルダ31がインク槽10内で時計回りに回動する。また、図4に示されている第2操作ハンドル47を時計回りに回転させると、第2ホルダ固定シャフト46が時計回りに回転し、これに伴って第2ホルダ41がインク槽10内で時計回りに回動する。
上記のように、第1操作ハンドル37を操作することによって、第1ホルダ31をインク槽10内で回動させることができる。同様に、第2操作ハンドル47の操作することによって、第2ホルダ41をインク槽10内で回動させることができる。さらに、第1ホルダ31および第2ホルダ41を所望の方向に回動させることによって、第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40を作動位置から待機位置に移動させ、或いは待機位置から作動位置に移動させることができる。
次に、第1操作ハンドル37および第2操作ハンドル47に対する操作と、これに伴う第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40の移動と、の関係について、図4,図5を参照しながらより詳細に説明する。
図4および図5(a)に示されている第1ドクターナイフ30は作動位置にあり、第2ドクターナイフ40は待機位置にある。一方、図5(b)に示されている第1ドクターナイフ30は待機位置にあり、第2ドクターナイフ40は作動位置にある。
図4に示されている第1操作ハンドル37を時計回りに回転させると、第1ホルダ固定シャフト36が時計回りに回転する。すると、第1ホルダ固定シャフト36に固定されている第1ホルダ31および当該第1ホルダ31に装着されている第1ドクターナイフ30が時計回りに回動する。言い換えれば、第1ホルダ31および当該第1ホルダ31に装着されている第1ドクターナイフ30が、第1ホルダ固定シャフト36を回転軸として右回りに回動する。この結果、それまで印刷ロール20の外周面20aに接触していた第1ドクターナイフ30の先端部が印刷ロール20の外周面20aから離れる。つまり、第1ドクターナイフ30は、図5(a)に示されている作動位置から図5(b)に示されている待機位置に移動する。
一方、図4に示されている第2操作ハンドル47を反時計回りに回転させると、第2ホルダ固定シャフト46が反時計回りに回転する。すると、第2ホルダ固定シャフト46に固定されている第2ホルダ41および当該第2ホルダ41に装着されている第2ドクターナイフ40が反時計回りに回動する。言い換えれば、第2ホルダ41および当該第2ホルダ41に装着されている第2ドクターナイフ40が、第2ホルダ固定シャフト46を回転軸として左回りに回動する。この結果、それまで印刷ロール20の外周面20aに接触していなかった第2ドクターナイフ40の先端部が印刷ロール20の外周面20aに接触する。つまり、第2ドクターナイフ40は、図5(a)に示されている待機位置から図5(b)に示されている作動位置に移動する。要するに、印刷ロール20の外周面20aに接触するドクターナイフが第1ドクターナイフ30から第2ドクターナイフ40に切り替えられる。尚、上記と実質的に同一の操作によって、印刷ロール20の外周面20aに接触するドクターナイフを第2ドクターナイフ40から第1ドクターナイフ30に切替可能であることは容易に理解できるはずである。
また、図5(a)に示されている第2ドクターナイフ40を待機位置から作動位置に移動させた後に、同図に示されている第1ドクターナイフ30を作動位置から待機位置に移動させれば、印刷ロール20の外周面20aにドクターナイフが接触していない空白時間が生じることもない。
つまり、印刷対象物である絶縁電線Aの走行を停止させることなく、かつ、絶縁電線Aのシース表面に未印刷領域を発生させることなく、印刷ロール20の外周面20aに接触するドクターナイフを第1ドクターナイフ30から第2ドクターナイフ40に切り替えることができる。
上記のようにして第1ドクターナイフ30を作動位置から待機位置に移動させた後、第1ホルダ31から使用済みの第1ドクターナイフ30を取り外し、未使用の第1ドクターナイフ30を第1ホルダ31に取り付ける。つまり、次回のドクターナイフ交換に備えて第1ドクターナイフ30を新品に取り換えておく。尚、第2ドクターナイフ40が摩耗したら、当該第2ドクターナイフ40を待機位置から作動位置に移動させてから新品の第1ドクターナイフ30を作動位置から待機位置に移動させ、その後に第2ドクターナイフ40を新品に取り換えることはもちろんである。このようなドクターナイフの切替および交換を繰り返すことにより、絶縁電線A上に未印刷領域を発生させることなく、絶縁電線Aに対して連続的に印刷を行うことができる。
尚、図4に示されるように、第1操作ハンドル37および第2操作ハンドル47が設けられているインク槽10の側壁外面には、第1ドクターナイフ30を印刷ロール20の外周面20aに圧接させる第1弾性体38と、第2ドクターナイフ40を印刷ロール20の外周面20aに圧接させる第2弾性体48と、が設けられている。本実施形態における第1弾性体38および第2弾性体48は、コイルばねである。第1弾性体38としてのコイルばねの一端は、第1操作ハンドル37に連結され、他端は係止金具39に連結されている。同様に、第2弾性体48としてのコイルばねの一端は、第2操作ハンドル47に連結され、他端は他の係止金具49に連結されている。第1弾性体38の弾性復元力により、第1操作ハンドル37は反時計回りに引っ張られ、第2弾性体48の弾性復元力により、第2操作ハンドル47は反時計回りに引っ張られる。この結果、第1ドクターナイフ30および第2ドクターナイフ40のそれぞれは、作動位置にあるとき、印刷ロール20の外周面20aに一定の力で圧接される。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ドクターナイフの数は2つに限られず、3つ以上のドクターナイフを設けることもできる。この場合、3つ以上のドクターナイフは、互いに干渉することなく、かつ、互いに独立して作動位置と待機位置とに移動可能とされる。
また、印刷ロールの数は1つに限られず、2つ以上の印刷ロールを設けることもできる。この場合、それぞれの印刷ロールの周囲に少なくとも2つのドクターナイフが設けられる。そして、各印刷ロールの周囲に設置される2つ以上のドクターナイフは、互いに干渉することなく、かつ、互いに独立して作動位置と待機位置とに移動可能とされる。
1 印刷装置
10 インク槽
20 印刷ロール
20a 外周面
21 押えロール
22 ロール固定シャフト
30 第1ドクターナイフ
31 第1ホルダ
32 スリット
33 ボルト穴
34 シャフト挿通穴
35 固定ボルト
36 第1シャフト(第1ホルダ固定シャフト)
37 第1操作ハンドル
38 第1弾性体
39,49 係止金具
40 第2ドクターナイフ
41 第2ホルダ
46 第2シャフト(第2ホルダ固定シャフト)
47 第2操作ハンドル
48 第2弾性体
A 絶縁電線

Claims (4)

  1. インクが貯留されるインク槽と、
    前記インク槽内に回転可能に設けられ、前記インク槽に貯留されているインクに浸漬される印刷ロールと、
    前記印刷ロールの外周面に接触し、前記印刷ロールの外周面から余分なインクを除去する第1ドクターナイフおよび第2ドクターナイフと、を有し、
    前記第1ドクターナイフおよび前記第2ドクターナイフは、前記印刷ロールの回転方向において互いに異なる位置に配置され、
    前記第1ドクターナイフおよび前記第2ドクターナイフは、前記印刷ロールの外周面に接触する作動位置と、前記印刷ロールの外周面に接触しない待機位置と、に互いに独立して移動可能である、
    印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記第1ドクターナイフが着脱される第1ホルダと、
    前記第2ドクターナイフが着脱される第2ホルダと、
    前記第1ホルダを支持する第1シャフトと、
    前記第2ホルダを支持する第2シャフトと、を有し、
    前記第1シャフトの回転に伴って、前記第1ホルダに装着されている前記第1ドクターナイフが移動し、
    前記第2シャフトの回転に伴って、前記第2ホルダに装着されている前記第2ドクターナイフが移動する、
    印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記第1シャフトを回転させる第1操作ハンドルと、
    前記第2シャフトを回転させる第2操作ハンドルと、を有する、
    印刷装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
    前記作動位置にある前記第1ドクターナイフを前記印刷ロールの外周面に圧接させる第1弾性体と、
    前記作動位置にある前記第2ドクターナイフを前記印刷ロールの外周面に圧接させる第2弾性体と、を有する、
    印刷装置。
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