JP2020142319A - 作業ロボット - Google Patents

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JP2020142319A
JP2020142319A JP2019040273A JP2019040273A JP2020142319A JP 2020142319 A JP2020142319 A JP 2020142319A JP 2019040273 A JP2019040273 A JP 2019040273A JP 2019040273 A JP2019040273 A JP 2019040273A JP 2020142319 A JP2020142319 A JP 2020142319A
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一成 松本
Kazunari Matsumoto
一成 松本
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】作業者の指などが締結部材に挟み込まれた場合でも、その力を軽減しつつ、そのことを素早く検知し、その作業を停止すること。【解決手段】作業ロボットは、ロボットアームと、ロボットアームの先端部に設けられ、先端部に対して上下方向へ弾性的に摺動する摺動部と、摺動部の摺動を検出する摺動検出部と、摺動部に保持され、締結部材を締め付ける締付け部と、ロボットアームの動作を制御する制御部と、を備える。制御部は、摺動検出部により検出された摺動部の摺動に基づいて、摺動部が所定値以上摺動したと判断した場合、ロボットアームの動作を停止させる制御を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、ナットやボルトなどの締結部材の締め付けを行う作業ロボットに関する。
作業ロボットと作業者との協働によって、締結部材を締め付ける締結工程が存在する。この締結工程で、締結部材に作業者の指などが挟み込まれることがある。これに対し、センサにより検出されたアクチュエータのトルクが閾値以上になった場合に、物体がアーム部等に接触したと判断し、アーム部の動作を停止させる作業ロボットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018−114587号公報
しかしながら、上記作業ロボットは、アーム部に作業者の腕などが挟まれた場合を想定しており、上述のように、締結工程においてナットやボルトなどの締結部材に作業者の指などが挟み込まれる場合を想定してない。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、作業者の指などが締結部材に挟み込まれた場合でも、その力を軽減しつつ、そのことを素早く検知し、その作業を停止することができる作業ロボットを提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
ロボットアームと、
前記ロボットアームの先端部に設けられ、該先端部に対して上下方向へ弾性的に摺動する摺動部と、
前記摺動部の摺動を検出する摺動検出部と、
前記摺動部に保持され、締結部材を締め付ける締付け部と、
前記ロボットアームの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記摺動検出部により検出された摺動部の摺動に基づいて、前記摺動部が所定値以上摺動したと判断した場合、前記ロボットアームの動作を停止させる制御を行う、
ことを特徴とする作業ロボット
である。
本発明によれば、作業者の指などが締結部材に挟み込まれた場合でも、その力を軽減しつつ、そのことを素早く検知し、その作業を停止することができる作業ロボットを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る作業ロボットの概略的な構成を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る作業ロボットの概略的なシステム構成を示すブロック図である。 ロボットアームの先端部の構成を示す斜視図である。 摺動部の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る作業ロボットの制御方法のフローを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。作業ロボットと作業者との協働によって、ナットやボルトなどの締結部材を締め付ける締結工程が存在する。この締結工程では、作業者は、様々な締結部材の知識を必要とし、かつ、作業ロボットに接近して締結作業を行う。このため、締結工程において、締結部材に作業者の指、手、腕などが挟み込まれることがある。
これに対し、本発明の一実施形態に係る作業ロボットは、作業者の指などが締結部材に挟み込まれた場合でも、その力を軽減しつつ、そのことを素早く検知し、その作業を停止することができる。
図1は、本実施形態に係る作業ロボットの概略的な構成を示す概略図である。図2は、本実施形態に係る作業ロボットの概略的なシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る作業ロボット1は、ロボットアーム2と、ロボットアーム2に対し摺動する摺動部3と、摺動部3の摺動を検出する摺動検出部4と、締結部材Tをワークに締め付ける締付け部5と、ロボットアーム2の動作を制御する制御部6と、を備えている。
ロボットアーム2は、例えば、複数のリンク21と、各リンク21を回転可能に連結する関節部22と、を有する多関節型アームとして構成されている。各関節部22には、各関節部22を駆動させるアクチュエータ23が設けられている。アクチュエータ23は、例えば、モータ、油圧式や空気圧式の駆動部などである。各関節部22には、各関節部22の回転角を検出する角度センサ24が設けられている。
図3は、ロボットアームの先端部の構成を示す斜視図である。図3に示す如く、ロボットアーム2の先端部25には、摺動部3を保持するための保持部26が設けられている。保持部26は、バネ及びボールブッシュ機構を介して摺動部3を弾性的に保持している。保持部26は、保持部26に対して摺動部3が上下方向に摺動可能なように、摺動部3を保持する。
図4は、摺動部の構成を示す斜視図である。図4に示す如く、摺動部3は、ロボットアーム2の先端部25の保持部26に対して上下方向へ弾性的に摺動する。摺動部3には、締付け部5を保持するチャック部31が設けられている。チャック部31は、一対の把持部32を有している。各把持部32は、締付け部5を挟み込むようにして締付け部5を保持する。
摺動検出部4は、例えば、ロボットアーム2の先端部25の保持部26にブラケットなどを介して設けられている。摺動検出部4は、例えば、光電センサ4である。光電センサ4は、発光部41と、発光部41に対向し、発光部41から出射される光を受光する受光部42と、を有している。
摺動部3は、例えば、上方へ所定値以上摺動すると、発光部41から出射させる光を遮光する。摺動検出部4は、発光部41からの光が受光部42で受光できない場合に、摺動部3の摺動を検出し、制御部6に対して停止信号を出力する。
締付け部5は、図3に示す如く、摺動部3のチャック部31の把持部32に保持されている。締付け部5は、例えば、ナットランナーとして構成されている。締付け部5は、ナットなどの締結部材Tを回転させることで、締結部材Tをワークに締め付ける。
制御部6は、ロボットアーム2の動作を制御する。制御部6は、ロボットアーム2の各関節部22の角度センサ24からの回転角に基づいて、各アクチュエータ23を制御する。制御部6は、例えば、フィードバック制御、フィードフォワード制御、PID制御、ロバスト制御などを行う。
制御部6は、例えば、制御処理、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)61、CPU61によって実行される制御プログラム、演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)からなるメモリ62、外部と信号の入出力を行うインターフェイス部(I/F)63、などからなるマイクロコンピュータを中心にして、ハードウェア構成されている。CPU61、メモリ62、及びインターフェイス部63は、データバスなどを介して相互に接続されている。
制御部6は、摺動検出部4により検出された摺動に基づいて、摺動部3が所定値以上、上方へ摺動したと判断した場合、ロボットアーム2の動作を停止させる制御を行う。これにより、作業者の指などが締結部材Tに挟み込まれ、摺動部3が所定値以上、上方へ摺動した場合に、そのことを素早く検知し、ロボットアーム2の動作を停止させることができる。
次に、本実施形態に係る作業ロボットの制御方法について、説明する。図5は、本実施形態に係る作業ロボットの制御方法のフローを示すフローチャートである。締付け部5が、ナットなどの締結部材Tを回転させ締付けると(ステップS101)、締結部材Tは下方へ移動する。
この下方の移動に追従するように、ロボットアーム2は、先端部25の保持部26で保持された締付け部5を下方へ移動させる。このとき、作業者の指などが締結部材Tに挟み込まれた場合(ステップS102)、この締付け部5の下方の移動が止められるが、ロボットアーム2の先端部25は下方へ移動しようとする。
これに対し、摺動部3は、ロボットアーム2の先端部25の保持部26に対して上方向へ弾性的に摺動する。この上方向へ弾性的な摺動により、ロボットアーム2による、作業者の指などに対する下方への力を逃がし、その力を軽減できる。
さらに、摺動部3がロボットアーム2の先端部25の保持部26に対し所定値以上、上方へ摺動した場合(ステップS103)、摺動検出部4は制御部6に対し停止信号を出力する(ステップS104)。
制御部6は、摺動検出部4から停止信号を受信すると、摺動部3が所定値以上摺動したと判断する。制御部6は、ロボットアーム2の動作を停止させる制御を行う(ステップS105)。これにより、作業者の指などが締結部材Tに挟み込まれ、摺動部3が所定値以上、上方へ摺動した場合、そのことを素早く検知し、作業を停止させることができる。
以上、本実施形態に係る作業ロボット1において、摺動部3は、ロボットアーム2の先端部25に対して上下方向へ弾性的に摺動する。制御部6は、摺動検出部4により検出された摺動に基づいて、摺動部3が所定値以上摺動したと判断した場合、ロボットアーム2の動作を停止させる制御を行う。これにより、作業者の指などが締結部材Tに挟み込まれた場合でも、その力を軽減しつつ、そのことを素早く検知し、作業を停止させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
本発明は、例えば、図5に示す処理を、CPUにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 作業ロボット、2 ロボットアーム、3 摺動部、4 摺動検出部、6 制御部、21 リンク、22 関節部、23 アクチュエータ、24 角度センサ、25 先端部、26 保持部、31 チャック部、32 把持部、41 発光部、42 受光部

Claims (1)

  1. ロボットアームと、
    前記ロボットアームの先端部に設けられ、該先端部に対して上下方向へ弾性的に摺動する摺動部と、
    前記摺動部の摺動を検出する摺動検出部と、
    前記摺動部に保持され、締結部材を締め付ける締付け部と、
    前記ロボットアームの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記摺動検出部により検出された摺動部の摺動に基づいて、前記摺動部が所定値以上摺動したと判断した場合、前記ロボットアームの動作を停止させる制御を行う、
    ことを特徴とする作業ロボット。
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