JP2020142158A - ブラシテーブル洗浄機 - Google Patents

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Abstract

【課題】板材加工機から取り外したブラシテーブルを確実かつ効率良く洗浄するのに適した専用のブラシテーブル洗浄機を提供すること。【解決手段】ブラシテーブル洗浄機1は、異物掻き取り具7を経由してブラシテーブル100を搬送して、ブラシ103に付着している異物、ブラシ103間に絡まっている異物を、針状体7bによって掻き取る。温水等の洗浄液を用いて、搬送面、ブラシテーブル100に流水洗浄を施す。ブラシテーブル100の表面102、ブラシ103に付着している加工油等の異物が洗い流され、異物掻き取り具7において掻き取られた異物も、ブラシ103間等に残らないように洗い流される。流水洗浄、異物掻き取りが行われた後のブラシテーブル100は超音波浸漬洗浄され、確実に、ブラシテーブル100の表面102、ブラシ103に付着していた汚れが除去される。【選択図】図3

Description

本発明は板材加工機のブラシテーブルを洗浄するためのブラシテーブル洗浄機に関する。
タレットパンチプレス、レーザー加工機、これらの複合機であるパンチレーザー複合加工機などの板材加工機では、板材のワークテーブルとして、ブラシテーブルが使用されている。ブラシテーブルは、ベークライト、金属、プラスチック等の素材からなるワークテーブルの表面に一定のピッチで多数本のカーボン、プラスチック等の素材からなるブラシを取り付けた構成となっている。ブラシに乗った状態で加工対象の板材が搬送されて加工位置に位置決めされるので、板材裏面の擦り傷、搬送位置決め等に伴う騒音などの発生を回避できる。
ブラシテーブルは、使用に伴って、加工油その他の異物がブラシあるいはテーブル表面に付着、堆積する。ブラシ、テーブル表面に汚れが付着すると、特に、加工対象の板材に接するブラシに汚れが付着すると、付着した汚れによって板材裏面に細かな擦り傷が付く、板材裏面に汚れが移るなどの弊害が生じる。このため、定期的にブラシテーブルの交換あるいは清掃が必要になる。
ブラシテーブルの清掃を手作業により行う場合には、時間が掛かり、十分にブラシの汚れが取れない場合が多く、効率が悪い。ブラシテーブルのブラシ等に付いた汚れを清掃する機構としては、特許文献1において、板材加工機に、ブラシローラを備えたブラシテーブル清掃装置を搭載することが提案されている。また、特許文献2においては、板材加工機に、汚れ吸着マットを備えたブラシテーブル清掃具を搭載することが提案されている。
特開平11−320318号公報 特開2016−120502号公報
しかしながら、ブラシローラ、吸着マットを用いてブラシテーブルのブラシ間あるいはテーブル表面に付着あるいは堆積した加工油、粉塵などの汚れを十分に除去することは困難である。このような付設の清掃装置を用いる場合でも、ブラシテーブルの寿命が大幅に伸びて交換頻度が大きく下がることを期待できない。ブラシテーブルの単価は一般に高いので、汚れを確実かつ効率良く除去して、ブラシテーブルを繰り返し使用できることが強く望まれている。
本発明の目的は、この点に鑑みて、板材加工機から取り外したブラシテーブルのブラシおよびテーブル表面の汚れを確実かつ効率良く洗浄するのに適した専用のブラシテーブル洗浄機を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明のブラシテーブル洗浄機は、ブラシテーブルのブラシに付着している異物を掻き取るための針状体が所定のピッチで配列されている異物掻き取り部を備えている。異物掻き取り部の針状体が洗浄対象のブラシテーブルのブラシに所定深さで食い込むように双方の相対的な位置を決め、この状態で、一方あるいは双方を相対的に移動させることで、ブラシ表面に付着している異物、ブラシ間に詰まっている異物を除去している。
本発明のブラシテーブル洗浄機の好適な形態は、
洗浄対象のブラシテーブルを搬送する搬送路と、
搬送路に沿ってブラシテーブルを搬送する搬送機構と、
搬送路の搬送面および搬送路に沿って搬送されるブラシテーブルに流水洗浄、シャワー洗浄または、これらの双方を施す第1洗浄部と、
第1洗浄部によって洗浄されながら搬送路に沿って搬送されるブラシテーブルのブラシに付着している異物を掻き取るための針状体が所定のピッチで配列されている異物掻き取り部と、
異物掻き取り部の異物掻き取り位置を通過した後のブラシテーブルに浸漬洗浄を施す第2洗浄部と
を有していることを特徴としている。
本発明のブラシテーブル洗浄機では、剣山等と同様な構造の異物掻き取り部を配置し、この異物掻き取り部を経由してブラシテーブルを搬送することで、ブラシ自体に付着している異物、ブラシ間に詰まっている異物が、針状体によって掻き取られる。また、温水、薬液などの洗浄液を用いて、搬送面および搬送されるブラシテーブルに流水洗浄あるいはシャワー洗浄を施している。流水洗浄あるいはシャワー洗浄によって、搬送面、ブラシ表面、テーブル表面に付着している加工油等の異物を洗い流すことができる。また、異物掻き取り部において掻き取られた異物がブラシ間、テーブル表面等に残らないように、洗い流すことができる。さらに、流水洗浄あるいはシャワー洗浄と、異物掻き取りとが行われた後のブラシテーブルに浸漬洗浄、例えば超音波浸漬洗浄を施しているので、確実に、ブラシテーブルおよびそのブラシに付着していた汚れを除去できる。
本発明を適用したブラシテーブル洗浄機の一例を示す斜視図である。 ブラシテーブル洗浄機の傾斜搬送路を示す説明図である。 ブラシテーブル洗浄機の洗浄動作の一例を示すフローチャートおよび各工程の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したブラシテーブルの実施の形態を説明する。図1は実施の形態に係るブラシテーブル洗浄機を示す斜視図であり、図2はその傾斜搬送路を示す説明図である。なお、説明の都合上、ブラシテーブル洗浄機1において、図に示すyを前後方向、xを幅方向、zを高さ方向とする。
(全体構成)
ブラシテーブル洗浄機1は、金属製の枠材を組むことによって構成された架台2を備えている。架台2には、洗浄対象のブラシテーブル100が搬送される搬送路である傾斜搬送路3が配置されている。ブラシテーブル100は、テーブル搬送具4に搭載されて、傾斜搬送路3に沿って搬送される。テーブル搬送具4は、搬送機構5によって、傾斜搬送路3を往復する。傾斜搬送路3における搬送方向Aの上流側の部分は、傾斜搬送路3の搬送面、および、搬送されるブラシテーブル100のうち、少なくとも搬送面に、流水洗浄、シャワー洗浄、または双方を施す第1洗浄部となっている。本例では、ブラシテーブル100に流水洗浄を施すことのできる流水洗浄部6を備えている。
傾斜搬送路3における搬送方向Aの中程の位置には、ブラシテーブル100のブラシに付着している異物を掻き取るための異物掻き取り部である異物掻き取り具7が配置されている。傾斜搬送路3における搬送方向Aの下流端側の部分には、第2洗浄部が配置されている。本例では、ブラシテーブル100に超音波浸漬洗浄を施す浸漬洗浄部である洗浄槽8が配置されている。架台2には、洗浄液タンク9a、および、ここから洗浄液、例えば温水を洗浄槽8に供給し、洗浄槽8から回収する洗浄液供給部9が搭載されている。また、ブラシテーブル洗浄機1の各部を駆動制御して、予め設定された洗浄動作を行う制御盤10が、架台2の後端下側の部位に配置されている。
(各部の構成)
傾斜搬送路3は、前後方向yに長い架台2の上端部分において、その後端から前端側の部分に掛けて、下方に傾斜した状態に配置されている。傾斜搬送路3は、幅方向xの両側に平行に配置したアングル材からなる一対の傾斜ガイドレール3aによって規定されている。傾斜ガイドレール3aは、架台2に取り付けた両側の側板2aの内側表面に取り付けられており、水平に対して鋭角、例えば15度程度の傾斜角度で傾斜している。傾斜角度は各種の条件に応じて適切な値に設定される。
傾斜ガイドレール3aに沿って、矩形枠状のテーブル搬送具4がスライド可能である。テーブル搬送具4は、傾斜ガイドレール3aと同一の傾斜角度で傾斜した姿勢で、一対の傾斜ガイドレール3aの間に架け渡されている。テーブル搬送具4は、矩形枠状の搬送具本体4aの両側の側枠部分に、一定の間隔でローラ4bが取り付けられている。ローラ4bは、各傾斜ガイドレール3aに乗っており、各傾斜ガイドレール3aに沿って転動可能である。
架台2には、その幅方向の中央部分に、前後方向yに延びる搬送機構5が搭載されている。搬送機構5は、テーブル搬送具4を、傾斜ガイドレール3aに沿って一定のストロークで直線往復移動させる直動機構である。図1においてテーブル搬送具4が位置している傾斜搬送路3の上端側の位置は、テーブル搭載・取り外し位置である。テーブル搭載・取り外し位置において、テーブル搬送具4に洗浄対象のブラシテーブル100が搭載され、また、テーブル搬送具4から洗浄後のブラシテーブル100が取り外される。
ここで、ブラシテーブル100は公知のように、矩形板状のテーブル101と、このテーブル101の表面102に固定されたブラシ103とから構成されている。プラスチック製等の素材からなる線状材を束ねて構成したブラシ103が、テーブル101の表面102に、一定のピッチで縦横に配列されている。ブラシテーブル100のテーブル101の外周縁部には、複数の箇所に取付穴104が形成されている。取付穴104に対応するように、テーブル搬送具4の側枠部分、横枠部分のそれぞれには、複数の箇所に取付穴4cが形成されている。また、テーブル搬送具4は、各種サイズのブラシテーブル100を搭載できる大きさに設定されている。ブラシテーブル100は、ブラシ103が下向きとなる姿勢で、テーブル搬送具4に搭載される。
流水洗浄部6は、一対の傾斜ガイドレール3aにおける搬送方向の上流端から異物掻き取り具7まで間に配置した傾斜底面板6aと、両側の側板2aとを備えている。傾斜底面板6aは、傾斜ガイドレール3aの間を封鎖する状態に配置されており、傾斜ガイドレール3aと同一の傾斜角度で傾斜している。また、流水洗浄部6は洗浄液吹き出し口6bを備えている。洗浄液吹き出し口6bは、両側の側板2aにおける上流端近傍の位置にそれぞれ開口している。洗浄液吹き出し6bには、洗浄液供給部9から洗浄液が供給される。洗浄液吹き出し口6bは、傾斜ガイドレール3aの上側に位置し、幅方向xに向けて傾斜底面板6aの表面に洗浄液を吹き出す。洗浄液吹き出し口6bから吹き出される洗浄液は、傾斜底面板6aの上端側に吹き出され、傾斜底面板6aの表面である傾斜底面(搬送面)に沿って流れ落ちる。これにより、傾斜底面(搬送面)に流水洗浄が施される。
また、搬送されるブラシテーブル100にも流水洗浄を施すことができる。この場合には、テーブル搬送具4に搭載したブラシテーブル100のブラシ103の毛先が、傾斜底面板6aに対して近接した高さ位置となるように、ブラシテーブル100をテーブル搬送具4に搭載しておく。例えば、適切な厚さのスペーサを介して、テーブル搬送具4にブラシテーブル100を搭載することで、ブラシテーブル100のブラシ103、または、ブラシ103およびテーブル101の表面102の双方が、傾斜底面板6aに沿って洗浄槽8に向けて流れ落ちる洗浄液に晒されて、流水洗浄が施される。側板2a、傾斜底面板6aにおいて、複数箇所に洗浄液噴射口を配置して、ブラシテーブル100に洗浄液を噴射することで、シャワー洗浄を行うこともできる。この場合、傾斜底面板6aを流れ落ちる洗浄液によって、ブラシテーブル100のブラシ103等に流水洗浄も同時に施すことができる。
異物掻き取り具7は、傾斜底面板6aの下流側の位置に配置されている。異物掻き取り具7は、一対の傾斜ガイドレール3aの間において、これらに直交する幅方向xに水平に延びている。異物掻き取り具7は、金属製などの素材からなる細長い矩形板からなるベース7aと、ベース7aの上面に配列した金属製等の素材からなる針状体7bとを備えている。異物掻き取り具7は、取付け用ブラケット7cによって、架台2の側に固定されている。各針状体7bは、一定のピッチで縦横に配列されている。また、各針状体7bは、傾斜底面板6aに直交する方向に延びており、針先が上を向く姿勢で、ベース7aに固定されている。
テーブル搬送具4によって搬送されるブラシテーブル100のブラシ103は、流れ落ちる洗浄液に晒されながら、針状体7bが配列されている位置(異物掻き取り位置)を通って搬送される。針状体7bの先が、ブラシテーブル100の表面102に接しないように、針状体7bの高さ寸法、ブラシテーブル100の搬送高さ位置が設定されている。また、ブラシ103に対して針状体7bが適切な食い込み深さの状態となるように、これらの相対位置等が設定される。搬送されるブラシ103の間に針状体7bが通る間に、ブラシ表面、ブラシ間に付着、堆積している異物が針状体7bによって掻き取られる。針状体7bは、ブラシ103から異物を掻き取るのに適するように、高さ、太さ、先端形状、材質、剛性、ブラシに対する食い込み深さ、その他の要素が設定される。
なお、本例では、固定した位置に配置した異物掻き取り具7の異物掻き取り位置を経由して、ブラシテーブル100を搬送させている。この代わりに、ブラシテーブル100の搬送を止めて、異物掻き取り具7を搬送方向にスライド機構によって所定のストロークで往復移動させてもよい。また、異物掻き取り具7を搬送方向とは異なる方向、例えば、搬送方向に直交する方向に往復移動させることもできる。ブラシテーブル100および異物掻き取り具7の双方を移動させて、相対運動を発生させることも可能である。
また、異物掻き取り具7を、ベース7aとして回転筒を配置し、回転筒の外周面から放射状に多数本の針状体7bを突出させたブラシローラと同様な構造とすることもできる。このブラシローラ状の異物掻き取り具を用いる場合には、円筒体の中心回りに異物掻き取り具を回転させることで、ブラシ103から異物の掻き取り動作が行われる。この場合には、ブラシテーブル100を停止させた状態、あるいは、ブラシテーブル100を搬送しながら、異物掻き取り動作を行うことができる。
さらに、本例では異物掻き取り具7の高さ位置が固定されている。例えば、架台2に取り付けた昇降機構によって異物掻き取り具7を支持し、異物掻き取り具7を搬送面に直交する方向に昇降させて、その高さ位置を調整する。これにより、搬送されるブラシテーブル100のブラシ103に対して、針状体7bを適切な食い込み深さの状態に設定できる。勿論、ベース7aに対して各針状体7bを昇降可能に取り付けており、各針状体7bを、昇降機構によって昇降させてもよい。
次に、洗浄槽8は、傾斜搬送路3における異物掻き取り具7の下流側に配置されている。洗浄槽8は上方に開口した矩形断面の槽であり、側板2aに連続している両側の側板部分2bの間に形成されている。洗浄槽8の後端側の上縁部分は、連結板部分8aを介して、異物掻き取り具7の下側を通って、傾斜底面板6aの側に繋がっている。傾斜底面板6aを流れ落ちる洗浄液は連結板部分8aを介して洗浄槽8に流れ込む。
洗浄槽8の底には洗浄液回収口81および洗浄液排出口82が開口している。また、洗浄槽8の前端側の上縁からは、水平板部分8bが前方に水平に延びており、ここには、オーバーフロー口83が開口している。洗浄液供給部9から供給される洗浄液は、洗浄液吹き出し口6bから傾斜底面板6aに吹き出され、傾斜底面板6aを流れ落ちて、洗浄槽8に流れ込む。洗浄槽8に溜る洗浄液は、洗浄液回収口81、オーバーフロー口83を介して、洗浄液供給部9の側に回収可能である。洗浄液供給部9は、洗浄液タンク91、洗浄液循環ポンプ92、洗浄液供給循環配管系93から構成される。
傾斜搬送路3を規定している両側の傾斜ガイドレール3aの下流側搬送路部分は、洗浄槽8の両側の側板部分2bの内側表面に沿って、洗浄槽8の底側に向かって延びている。下流側搬送路部分に沿って搬送されるブラシテーブル100は、洗浄槽8に貯留される洗浄液に浸漬され、浸漬洗浄が施される。本例では、洗浄槽8の底に超音波振動子84が配置され、架台2の後側下端部分に超音波発振器85が搭載されている。洗浄槽8において、ブラシテーブル100には超音波浸漬洗浄が施される。
ここで、洗浄液供給循環経路を説明する。洗浄液吹き出し口6bから洗浄液が出てない状態では、洗浄液は、洗浄液タンク91から簡易フィルタ94、洗浄液循環ポンプ92、三方向弁95(切替弁)を介して、洗浄液タンク91に戻る循環経路に沿って循環する。三方向弁95を切り替えることで、洗浄液が、三方向弁95、流量調整弁96、フィルタ97およびホース98を順次通って、洗浄液吹き出し口6bに供給される。流量調整弁96によって、洗浄液吹き出し口6bの側に供給される洗浄液の供給流量と洗浄液タンク91に還流させる洗浄液の戻し流量との比率が調整される。これにより、洗浄液吹き出し口6bから吹き出される洗浄液の量を調整できる。なお、洗浄液として温水を使用しているので、水蒸気が発生することを考慮して、図2において細い想像線で示すように、洗浄槽8に被せる蓋15が付設されている。蓋15によって覆われる内部空間に溜まった水蒸気を強制的に外部へ放出するために、架台2の前側の上端にはミストコレクタ16が設置されている。
本例のように洗浄液として温水を使用する場合、洗浄効果を高めるために、洗浄液の加温制御部を配置する場合がある。洗浄対象のブラシテーブル100のブラシ103の素材、汚れとなっている異物の種類、汚れ状態、洗浄液の特性その他の要因に応じて、洗浄液を最も洗浄効果の高い温度状態に制御することが望ましい。なお、洗浄液の洗浄効果を維持するために、洗浄液タンク91に回収した洗浄液を浄化再生するための機構を付設してもよい。このような浄化再生機構としては、一般的に使用されている各種の機構を採用できる。例えば、洗浄液の脱気処理を行うことで超音波による洗浄効果を維持する。
(洗浄動作)
図3(a)はブラシテーブル洗浄機1の洗浄動作を示す概略フローチャートであり、図3(b)、(c)、(d)、(e)は、洗浄動作の各工程における状態を示す説明図である。これらの図を参照して洗浄動作の一連の流れを纏めて説明する。なお、以下の洗浄動作は一例を示すものであり、本発明のブラシテーブル洗浄機1の洗浄動作は、以下の洗浄動作手順に限定されるものではない。
まず、テーブル搬送具4は、搬送方向Aの上流端のテーブル搭載取り外し位置にある。洗浄対象のブラシテーブル100を下向きで、テーブル搬送具4に搭載する(図3(a)のステップST1)。初期状態においては、洗浄槽8には、図3(b)に示すように、洗浄液回収口81によって規定される液面レベルまで洗浄液11が溜まっている。
制御盤10に配置されている操作部(図示せず)から洗浄動作の開始指令を入力する(図3(a)のステップST2)。洗浄液供給部9の洗浄液タンク91から洗浄液吹き出し口6bへ向けて洗浄液の供給が開始される。洗浄槽8の洗浄液回収口81および洗浄液排出口82は閉じている。洗浄液が、洗浄液吹き出し口6bから流水洗浄部6の底面を規定している傾斜底面板6aに吹き出される。洗浄液は傾斜底面板6aを流れ落ちて、洗浄槽8に流れ込み、ここに溜まる(図3(a)のステップST3、図3(b))。
テーブル搬送具4に搭載したブラシテーブル100のブラシ103あるいはテーブル101の表面102から傾斜底面板6aに落下した塵などの異物が、流水によって洗い流される。例えば、適切な厚さのスペーサを介してブラシテーブル100をテーブル搬送具4に搭載しておくと、ブラシテーブル100のテーブル101の表面102およびブラシ103が傾斜底面板6aに沿って洗浄槽8に向けて流れ落ちる洗浄液に晒されて、これらに流水洗浄が施され、ブラシテーブル100に付着している加工油等の汚れを、流水洗浄によって、洗い落すことができる。
洗浄槽8に洗浄液が満杯になった後は、洗浄液吹き出し口6bから洗浄液を吹き出しながら、搬送機構5を駆動して、テーブル搬送具4を一定のストロークで傾斜搬送路3に沿って繰り返し往復搬送する。ブラシテーブル100の各ブラシ103が異物掻き取り具7の針状体7bを通過するのに十分なストロークで往復搬送が繰り返される(図3(a)のステップST4、図3(c))。これにより、ブラシテーブル100のブラシ103は、異物掻き取り具7によって異物が掻き取られる。
異物掻き取り動作によってブラシテーブル100の側から掻き落とされた加工油、塵埃等の異物は洗浄液によって洗い流されて、洗浄液と共に洗浄槽8の側に流れ込む。ブラシテーブル100のテーブル101の表面102およびブラシ103が流水に晒される構成とした場合には、流水洗浄によって、ブラシテーブル100の側から掻き落とされた加工油、塵埃等の異物が洗浄液によって効率良く洗い流されて、洗浄液と共に洗浄槽8の側に流れ込む。洗浄槽8から溢れる洗浄液およびその液面に浮いている異物は、オーバーフロー口83から洗浄液タンク91の側に回収される。回収される洗浄液に混入している異物は、タンク回収口に取り付けた布袋91aによって捕捉される。
この後は、洗浄液吹き出し口6bからの洗浄液の吹き出し動作を止める。超音波振動子84を駆動すると共に、テーブル搬送具4によって、ブラシテーブル100が洗浄槽8の洗浄液11に浸漬する位置まで搬送する。ブラシテーブル100を洗浄液に浸漬した状態で、テーブル搬送具4によって、所定のストロークでブラシテーブル100を前後方向に揺動させる。このようにブラシテーブル100を揺動させながら、ブラシテーブル100に、所定時間に亘って、超音波浸漬洗浄を施す(図3(a)のステップS5、図3(d))。
上記の異物掻き取り動作および超音波浸漬洗浄を繰り返し行う(図3(a)のステップST4、ST5、ST6)。これらの動作を、設定回数だけ繰り返した後は、テーブル搬送具4によりブラシテーブル100を洗浄槽8から引き上げ、元のテーブル搭載取り外し位置まで戻す。また、洗浄槽8の洗浄液を洗浄液回収口81から洗浄液タンク91の側に回収して、その液面を初期のレベルまで下げる(図3(a)のステップST7、図3(e))。洗浄液回収口81から洗浄液タンク91に回収される洗浄液に混入している異物は、タンク回収口に取り付けた布袋91bによって捕捉される。
洗浄後のブラシテーブル100は、テーブル搭載取り外し位置まで引き上げられた後に、テーブル搬送具4から取り外される(図3(a)のステップST8)。この後は、新たな洗浄対象のブラシテーブル100をテーブル搬送具4に搭載し、上記と同様にして洗浄を行う。なお、本例では、ブラシテーブル100をテーブル搬送具4に搭載する動作および取り外す動作を作業員が行うようにしている。ブラシテーブル100をテーブル搬送具4に搭載する動作および取り外す動作を、ローダー等を付設して自動化することも勿論可能である。
1 ブラシテーブル洗浄機
2 架台
2a 側板
2b 側板部分
3 傾斜搬送路
3a 傾斜ガイドレール
4 テーブル搬送具
4a 搬送具本体
4b ローラ
4c 取付穴
5 搬送機構
6 流水洗浄部
6a 傾斜底面板
6b 洗浄液吹き出し口
7 異物掻き取り具
7a ベース
7b 針状体
7c 取付け用ブラケット
8 洗浄槽
8a 連結板部分
8b 水平板部分
9 洗浄液供給部
10 制御盤
11 洗浄液
15 蓋
16 ミストコレクタ
81 洗浄液回収口
82 洗浄液排出口
83 オーバーフロー口
84 超音波振動子
85 超音波発振器
91 洗浄液タンク
91a、91b 布袋
92 洗浄液循環ポンプ
93 洗浄液供給循環配管系
94 簡易フィルタ
95 三方向弁
96 流量調整弁
97 フィルタ
98 ホース
100 ブラシテーブル
101 テーブル
102 表面
103 ブラシ
104 取付穴
A 搬送方向

Claims (11)

  1. 洗浄対象のブラシテーブルを搬送する搬送路と、
    前記搬送路に沿って前記ブラシテーブルを搬送する搬送機構と、
    前記搬送路に沿って搬送される前記ブラシテーブルのブラシに付着している異物を掻き取るための針状体が所定のピッチで配列されている異物掻き取り部と、
    前記異物掻き取り部の異物掻き取り位置を通過した後の前記ブラシテーブルに浸漬洗浄を施す浸漬洗浄部と
    を有しているブラシテーブル洗浄機。
  2. 前記搬送路の搬送面、または、当該搬送路および前記搬送路に沿って搬送される前記ブラシテーブルの双方に、流水洗浄を施す流水洗浄部を有している
    請求項1に記載のブラシテーブル洗浄機。
  3. 前記流水洗浄部では、前記搬送面および前記ブラシテーブルの双方に流水洗浄が施され、
    前記異物掻き取り部では、前記搬送路に沿って流水洗浄されながら搬送される前記ブラシテーブルのブラシから異物の掻き取りが行われる
    請求項2に記載のブラシテーブル洗浄機。
  4. 前記ブラシテーブルの前記ブラシが前記異物掻き取り位置を繰り返し通過するように、前記搬送機構は、前記ブラシテーブルを前記搬送路に沿って前方および後方に繰り返し往復搬送する機能を備えている
    請求項2または3に記載のブラシテーブル洗浄機。
  5. 前記ブラシテーブルの前記ブラシが前記異物掻き取り位置を繰り返し通過するように、前記搬送路上の前記ブラシテーブルに対して、前記異物掻き取り部を移動させる移動機構を有している
    請求項2または3に記載のブラシテーブル洗浄機。
  6. 前記搬送路は、水平面に対して鋭角で傾斜した傾斜搬送路を備え、
    前記異物掻き取り位置は、前記傾斜搬送路の途中に配置されており、
    前記流水洗浄部は、前記傾斜搬送路における上流端から前記異物掻き取り位置までの間に形成した傾斜底面に沿って流水を形成する
    請求項2乃至5のうちのいずれか一つの項に記載のブラシテーブル洗浄機。
  7. 前記搬送機構は、前記ブラシテーブルを、前記ブラシが前記流水に晒されながら前記傾斜底面に対峙する姿勢で、前記傾斜搬送路に沿って搬送する
    請求項6に記載のブラシテーブル洗浄機。
  8. 前記浸漬洗浄部は、前記流水が流れ落ちる位置に配置した洗浄槽を備えており、
    前記傾斜搬送路は、前記異物掻き取り位置よりも下流側の下流側傾斜搬送路部分を備えており、
    前記下流側傾斜搬送路部分は、当該下流側傾斜搬送路部分を搬送される前記ブラシテーブルが前記洗浄槽に貯留される洗浄液に浸漬した状態が形成されるように配置されている
    請求項6または7に記載のブラシテーブル洗浄機。
  9. 前記浸漬洗浄部は超音波洗浄部である
    請求項8に記載のブラシテーブル洗浄機。
  10. 前記搬送機構は、前記下流側傾斜搬送路部分に沿って前記ブラシテーブルを前方および後方に一定のストロークで繰り返し揺動させる揺動機能を備えている
    請求項8または9に記載のブラシテーブル洗浄機。
  11. 前記搬送機構は、前記ブラシテーブルが搭載されるテーブル搬送具を、前記傾斜搬送路に沿って直線往復移動させる直動機構であり、
    前記テーブル搬送具の前記傾斜搬送路の上端位置は、前記テーブル搬送具に洗浄対象の前記ブラシテーブルを搭載し、前記テーブル搬送具から洗浄後の前記ブラシテーブルを取り外すテーブル搭載取り外し位置である
    請求項6ないし10のうちのいずれか一つの項に記載のブラシテーブル洗浄機。
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