JP2020140703A - サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラム - Google Patents

サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020140703A
JP2020140703A JP2020009241A JP2020009241A JP2020140703A JP 2020140703 A JP2020140703 A JP 2020140703A JP 2020009241 A JP2020009241 A JP 2020009241A JP 2020009241 A JP2020009241 A JP 2020009241A JP 2020140703 A JP2020140703 A JP 2020140703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seasoning
feature
dish
perceived
compatibility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020009241A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7152434B2 (ja
Inventor
美月 中村
Mizuki Nakamura
美月 中村
彰利 香村
Akitoshi Komura
彰利 香村
仲原 丈晴
Takeharu Nakahara
丈晴 仲原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kikkoman Corp
Original Assignee
Kikkoman Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kikkoman Corp filed Critical Kikkoman Corp
Publication of JP2020140703A publication Critical patent/JP2020140703A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7152434B2 publication Critical patent/JP7152434B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】専門的な知識や経験がなくとも、相性が良い料理と調味料との組み合わせがどれであるかについて容易に把握するサーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラムを提供する。【解決手段】相性判定システム10において、サーバー装置200は、端末装置100と通信可能であり、調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報を記憶する調味料情報記憶部210と、料理の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報を記憶する料理情報記憶部220と、調味料情報および料理情報を参照し、料理から知覚される特徴の特徴量と、調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、料理と調味料との相性を判定する相性判定部250と、判定の結果を端末装置100に出力する判定結果情報出力部260とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラムに関する。
和食にとって欠かせない調味料である醤油は、現在では世界100カ国以上で愛される調味料になっている。和食のみならず、現地の食材や食事に合わせた使われ方も浸透している。一言で醤油と言っても、用いる醤油の種類や品質によって料理の仕上がりが大きく変わる。そこで、料理に合わせて様々な醤油を使い分けるために、相性が良い料理と調味料との組み合わせがどれであるかについて予め把握しておくことが望ましい。
相性は、料理と調味料または飲料等との組み合わせを考えるうえで、当業者にとって非常に重要な概念である。一般に、相性が良い場合に、良い風味が新たに生まれたり増強され、あるいは悪い風味が抑制されるとされている。一方、相性が悪い場合には、良い風味が抑制され、あるいは悪い風味が新たに生まれたり増強されるとされている(例えば、非特許文献1を参照)。
なお、調味料に関連する技術ではないが、専門的な知識や経験がなくても日本酒と料理の相性を判定できる方法として、予め専門家がその酒の特性を4種類の味と香りのレベルで評価し、その判定結果を商品のラベルに表示する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許3559339号公報
田村 隆幸, 「料理とワインのマリアージュの科学」, 化学と生物, 2010, 48 巻, 10 号, p. 668-670, 公開日2011/10/03, Online ISSN 1883-6852, Print ISSN 0453-073X, https://doi.org/10.1271/kagakutoseibutsu.48.668, https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/48/10/48_10_668/_article/-char/ja 今村 美穂, 片山 弘, 定量的記述分析法による市販の生しょうゆと火入れしょうゆの評価および日本のしょうゆの特徴の体系化, 日本食品科学工学会誌, 2017, 64 巻, 7 号, p. 343-354, 公開日 2017/08/18, Online ISSN 1881-6681, Print ISSN 1341-027X, https://doi.org/10.3136/nskkk.64.343, https://www.jstage.jst.go.jp/article/nskkk/64/7/64_343/_article/-char/ja
ところで、料理に関して人とのコミュニケーションを促進するためのツールとして、フレーバーホイールが知られている。フレーバーホイールとは、ある食品から感じられる香りや味の特徴を、専門性や類似性を考慮して円状かつ層状に並べたものである。世界中で親しまれているワイン、ビール、ウイスキーなどはフレーバーホイールを有し、フレーバーホイールは、食品に関与する人々が品質について共通に認識をもち、コミュニケーションを行うために有益なツールである(例えば、非特許文献2を参照)。
しかしながら、フレーバーホイールは調味料や飲料の風味や香り等に対して、共通認識を持つために用いられており、料理と調味料または飲料との相性を考える上で用いられていない。
また、様々な醤油の種類や品質についての知識を一般消費者は有していないため、料理の専門家や醤油製造技術者など、専門的知識や経験を有する人でないと、相性が良い料理と醤油との組み合わせがどれであるかについて把握することは困難であるという問題があった。
本発明の目的は、専門的な知識や経験がなくとも、相性が良い料理と調味料との組み合わせがどれであるかについて容易に把握することが可能なサーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラムを提供することである。
本発明に係るサーバー装置は、
端末装置と通信可能なサーバー装置であって、
調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち前記調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報を記憶する調味料情報記憶部と、
料理の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報を記憶する料理情報記憶部と、
前記調味料情報および前記料理情報を参照し、前記料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記料理と前記調味料との相性を判定する相性判定部と、
前記判定の結果を前記端末装置に出力する出力部と、
を備える。
本発明に係る相性判定方法は、
調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち前記調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報と、料理の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報とを参照し、前記料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記料理と前記調味料との相性を判定し、
前記判定の結果を出力する。
本発明に係る相性判定プログラムは、
コンピューターに、
調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち前記調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報と、料理の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報とを参照し、前記料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記料理と前記調味料との相性を判定する処理と、
前記判定の結果を報知する処理と、
を実行させる。
本発明によれば、専門的な知識や経験がなくとも、相性が良い料理と調味料との組み合わせがどれであるかについて容易に把握することができる。
本実施の形態における相性判定システムの構成を示すブロック図である。 調味料情報の構成を示す図である。 醤油のフレーバーホイールを示す図である。 料理情報の構成を示す図である。 食材情報の構成を示す図である。 食材階層化情報の構成を示す図である。 本実施の形態におけるサーバー装置の動作例を示すフローチャートである。
以下、図面を適宜参照して、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態における相性判定システム10の機能構成を示すブロック図である。相性判定システム10は、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して通信接続された端末装置100およびサーバー装置200を備えて構成される。
ユーザーは、端末装置100を用いて、サーバー装置200が提供する各種のサービスにログインして当該サービスを受けることができる。本実施の形態では、サーバー装置200が提供するサービスは、ユーザーに指定された料理の種類と相性が良い醤油(本発明の「調味料」に対応)の種類をサーバー装置200にて判定し、端末装置100に提供する相性判定サービスである。ここで、相性が良いとは、良い風味が新たに生まれたり増強され、あるいは悪い風味が抑制される状態を指す。一方、相性が悪いとは、良い風味が抑制され、あるいは悪い風味が新たに生まれたり増強される状態を指す。ユーザーは、様々な醤油の種類や品質についての知識を必ずしも十分に有していない一般消費者である。なお、図1においては、端末装置100を1つのみ表示しているが、複数のユーザーのそれぞれが使用する複数の端末装置100が存在しても良い。
まず、端末装置100の機能構成について説明する。端末装置100は、例えばPC(パーソナルコンピューター)、タブレットPC(パーソナルコンピューター)等であり、サーバー装置200との間で各種のデータを送受信する機能、および、インターネット上の任意のWebサイトにアクセスする機能を備えている。
端末装置100は、入力受付部110、入力情報出力部120、料理食材情報取得部130、判定結果情報取得部140および報知部150を備えて構成される。
端末装置100は、図示しないが、例えば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ、および通信回路を有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
入力受付部110は、図示しない操作部を介してユーザーによる各種の入力を受け付ける。そして、入力受付部110は、受け付けた入力に応じた入力信号を入力情報出力部120および料理食材情報取得部130に出力する。例えば、入力受付部110は、サーバー装置200において様々な醤油との相性を判定する料理を指定するために必要な料理の種類の入力を受け付ける。
また、入力受付部110は、サーバー装置200において様々な醤油と、ユーザーに指定された料理との相性をより精度良く判定するために、当該料理に使用される食材の種類の入力を受け付ける。
入力情報出力部120は、入力受付部110により料理の種類の入力が受け付けられた場合、当該料理の種類を含む入力情報をサーバー装置200に出力する。また、入力情報出力部120は、入力受付部110により料理の種類および食材の種類の入力が受け付けられた場合、当該料理の種類および食材の種類を含む入力情報をサーバー装置200に出力する。
また、入力情報出力部120は、料理食材情報取得部130から料理の種類および食材の種類が出力された場合、当該料理の種類および食材の種類を含む入力情報をサーバー装置200に出力する。
料理食材情報取得部130は、ユーザーによるアクセス要求の入力に応じて、レシピ情報を掲載するレシピサイト300(本発明の「Webサイト」に対応)にアクセスし、ユーザーに選択されたレシピ情報から料理の種類および食材の種類を取得して入力情報出力部120に出力する。これにより、ユーザーは、レシピサイト300を閲覧しながら、醤油との相性判定を所望する料理の種類および食材の種類の入力を容易に行うことができる。例えば、料理食材情報取得部130は、ユーザーに選択されたレシピ情報に対して公知のパターンマッチング手法を用いて、当該レシピ情報から料理の種類および食材の種類を取得する。なお、レシピサイト300は例えば、レシピの投稿を様々なユーザーから受け付けて、投稿されたレシピをレシピ情報として公開するWebサイトである。レシピ情報は、料理に使用される食材および当該料理の調理方法等を示す情報である。
判定結果情報取得部140は、サーバー装置200から出力された判定結果情報を取得して報知部150に出力する。判定結果情報は、ユーザーに指定された料理の種類と相性が良い醤油の種類を示す情報である。
報知部150は、端末装置100を利用するユーザーに対して、判定結果情報取得部140から出力された判定結果情報を報知する。本実施の形態では、報知部150は、液晶パネル等を備える表示部に対して判定結果情報を表示させる。なお、報知部150は、音声やアラーム等、表示以外の態様で判定結果情報を報知しても良い。
次に、サーバー装置200の機能構成について説明する。サーバー装置200は、例えば相性判定サービスを提供する会社内に設けられており、端末装置100との間で各種のデータを送受信する機能を備えている。
サーバー装置200は、調味料情報記憶部210、料理情報記憶部220、食材情報記憶部230、入力情報取得部240(本発明の「取得部」に対応)、相性判定部250および判定結果情報出力部260(本発明の「出力部」に対応)を備えて構成される。
サーバー装置200は、図示しないが、例えば、プロセッサとしてのCPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)等の記憶媒体、RAM(Random Access Memory)等の作業用メモリ、および通信回路を有する。この場合、上記した各部の機能は、CPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
調味料情報記憶部210は、複数の種類の醤油(調味料)毎に、醤油の種類と、官能特性(本実施の形態では、香り、味および風味)に関する複数(86)の特徴のうち当該醤油から知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報(図2を参照)を記憶する。
調味料情報においては、図2に示すように、例えば醤油A〜Jから知覚される特徴として、ムレ臭、粉っぽい、刺激臭、綿菓子の香り、黒糖の香り、白ワインの香り、洋酒の香り、日本酒の香り、花の香り、梅の香り、赤ワインの香り、漬け物の香り、ぬか床のにおい、食酢の香り、柑橘の香り、エタノール臭などが規定されている。
官能特性に関する複数の特徴は、醤油の特徴を表現する用語を体系化した醤油のフレーバーホイール(図3を参照)に規定される特徴である。醤油から知覚される特徴の特徴量は、図2に示すように、醤油のフレーバーホイールの作成時と同一のパネリストによってCATA法(Check All That Apply)により得られた0〜1の間の頻度値である。醤油から知覚される特徴の特徴量は、頻度値が0に近づくほど小さくなり、頻度値が1に近づくほど大きくなる。
なお、CATA法とは、官能評価方法の1つであり、評価用語を多数設定して選択肢とし、パネリストに該当する選択肢をいくつでも選択させる方法である。各選択肢について、選択したパネリストの人数から頻度値が得られる。
フレーバーホイールとは、ある食品から感じられる香りや味の特徴を、類似性や専門性を考慮して円状かつ層状に並べたもので、その食品に関わる人や愛好者が香りや味について共通認識を持ち、コミュニケーションを行うためのツールとして用いられる。
ここで、本出願人による醤油のフレーバーホイールの作成方法について説明する。本出願人は、官能評価の一つの手法であるQDA(Quantitative Descriptive Analysis)を用いて、世界中から集めた149銘柄の醤油(火入れ醤油のみ)の詳細な官能評価を行い、88種類の特徴を見出し、「フレーバーホイール」として体系化した。その後、この88種類の特徴のうち海外醤油のみから感じられる特徴を排除し、新たに日本の生醤油の特性を追加した91種類の特徴を表現した日本の醤油の「フレーバーホイール」を体系化した。また、本出願人は、全ての醤油に共通し、”醤油らしさ”の形成に寄与する19種類の特徴を明らかにした。
図3は、本出願人により作成された醤油のフレーバーホイールを示す図である。図3に示すように、フレーバーホイールの中心側には一般消費者が理解しやすいよう概念的な表現(特徴)が配置され、フレーバーホイールの外側には料理の専門家や醤油製造技術者が用いる具体的な表現(例えば、果物の名前や化学物質名)が配置される。醤油のフレーバーホイールにおいて、類似する特徴同士は隣接するように配置される。
官能特性に関する複数の特徴は、香りに関する複数の特徴と、風味に関する複数の特徴と、味に関する複数の特徴と、食感に関する複数の特徴とを有する。そして、香りに関する複数の特徴および風味に関する複数の特徴は、互いに重複する特徴(例えば、昆布)、および、互いに重複しない特徴(例えば、風味のみに存在するとうもろこし)を有する。
上述した91種類の醤油の特徴のうち、食感に関する3つの特徴と、味に関する「塩味」および「後味の塩味」の2つの特徴については、本発明において相性を考える上では除外した方が精度の高い結果が得られることを見出した。そのため、本実施の形態では、食感に関する3つの特徴と、味に関する2つの特徴を除いた86種類の官能特性を用いることとした。このように、醤油以外の調味料についても、料理と調味料の相性を考える上で影響がごく小さいと考えられる特徴については、相性判定を行なう上で除外することができる。
料理情報記憶部220は、複数の種類の料理毎に、料理の種類と、官能特性(本実施の形態では、香り、味および風味)に関する複数(86)の特徴のうち当該料理から知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量と、当該料理に使用される標準的な食材とが関連付けられた料理情報を記憶する。図4は、料理情報において、料理の種類と、当該料理から知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量との関係を表している。
料理情報に規定されている複数の種類の料理としては、例えば食卓実態調査の結果に基づいて家庭内で食事をしたときに出現数の多い料理(メニュー)が選ばれている。複数の種類の料理としては例えば、図4に示すように、卵焼き、野菜炒め、冷や奴、鶏肉のから揚げ、野菜のおひたし、魚介の刺身、炒飯、焼き餃子、ハンバーグ、うどんなどが含まれる。
料理情報においては、図4に示すように、各料理から知覚される特徴として、ムレ臭、粉っぽい、刺激臭、綿菓子の香り、黒糖の香り、白ワインの香り、洋酒の香り、日本酒の香り、花の香り、梅の香り、赤ワインの香り、漬け物の香り、ぬか床のにおい、食酢の香り、柑橘の香り、エタノール臭などが規定されている。
官能特性に関する複数の特徴は、醤油のフレーバーホイールに規定されている特徴と同じである。料理から知覚される特徴の特徴量は、官能評価の訓練を受けたパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値である。料理から知覚される特徴の特徴量は、頻度値が0に近づくほど小さくなり、頻度値が1に近づくほど大きくなる。なお、料理から知覚される特徴の特徴量は、官能評価の訓練を受けたパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値であっても良いし、醤油のフレーバーホイールの作成時と同一のパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値であっても良い。
また、簡易的に、料理から知覚される特徴の特徴量を決定することもできる。つまり、料理から知覚される特徴のうち、強度の強い上位数種類の特徴を抽出し、当該上位数種類の特徴について官能評価の訓練を受けたパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値を特徴量とすることもできる。
また、料理から知覚される特徴の特徴量の決定にあたっては、頻度値の他に、料理から知覚される特徴について官能評価の訓練を受けたパネリストによって評点法により得られた0〜1の間の強度を採用することもできる。例えばパネリストの評点の合計をX、パネリストの評点の合計の理論上最大値をXmaxとすると、強度Iは、以下の式(1)として計算することができる。
I=X/Xmax・・・(1)
なお、評点法とは、試料に評点を与える方法であり、試料をパネリストに提示し、予め決められた尺度を用いて点数を付ける方法である。
本実施の形態では、料理に使用される食材は、当該料理に関するレシピ情報を掲載するレシピサイトから取得される。例えば、料理が炊き込みご飯である場合、当該料理に使用される食材は、飯、ごぼう、にんじん、白菜、レタス、春菊、鮭、鯛等である。なお、料理に使用される食材は、当該料理に関するレシピの投稿を様々なユーザーから受け付けて、投稿されたレシピから取得されても良い。
食材情報記憶部230は、複数の種類の食材毎に、食材の種類と、官能特性(本実施の形態では、香り、味および風味)に関する複数(86)の特徴のうち当該食材から知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた食材情報(図5を参照)を記憶する。
食材情報に規定されている食材としては例えば、図5に示すように、飯、パン、うどん、そば、パスタ、大根、人参、牛蒡、春菊、レタスなどが含まれる。
食材情報においては、図5に示すように、各食材から知覚される特徴として、ムレ臭、粉っぽい、刺激臭、綿菓子の香り、黒糖の香り、白ワインの香り、洋酒の香り、日本酒の香り、花の香り、梅の香り、赤ワインの香り、漬け物の香り、ぬか床のにおい、食酢の香り、柑橘の香り、エタノール臭などが規定されている。
官能特性に関する複数の特徴は、醤油のフレーバーホイールに規定されている特徴と同じである。食材から知覚される特徴の特徴量は、官能評価の訓練を受けたパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値である。食材から知覚される特徴の特徴量は、頻度値が0に近づくほど小さくなり、頻度値が1に近づくほど大きくなる。なお、食材から知覚される特徴の特徴量は、官能評価の訓練を受けたパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値であっても良いし、醤油のフレーバーホイールの作成時と同一のパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値であっても良い。
また、簡易的に、食材から知覚される特徴の特徴量を決定することもできる。つまり、食材から知覚される特徴のうち、強度の強い上位数種類の特徴を抽出し、当該上位数種類の特徴について官能評価の訓練を受けたパネリストによってCATA法により得られた0〜1の間の頻度値を特徴量とすることもできる。
また、食材から知覚される特徴の特徴量の決定にあたっては、頻度値の他に、食材から知覚される特徴について官能評価の訓練を受けたパネリストによって評点法により得られた0〜1の間の強度を採用することもできる。
また、食材情報記憶部230は、例えば食品成分表に基づいて、複数の種類の食材を分類および階層化した食材階層化情報(図6を参照)を記憶する。図6に示すように、例えばうどん、そば、パスタの上位カテゴリの食材としては麺類が規定されている。また、とまと、なす、きゅうりの上位カテゴリの食材としては果菜類が規定されている。また、まぐろ、さばの上位カテゴリの食材としては赤身魚が規定されている。以上のように、食材階層化情報によって、各食材は分類および階層化される。
入力情報取得部240は、端末装置100(入力情報出力部120)から出力された入力情報を取得する。そして、入力情報取得部240は、取得した入力情報を相性判定部250に出力する。
相性判定部250は、入力情報取得部240から出力された入力情報に食材の種類が含まれない場合、調味料情報記憶部210および料理情報記憶部220に記憶される調味料情報および料理情報を参照し、複数の種類の醤油毎に、入力情報に含まれる料理(すなわちユーザーに指定された料理)から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、ユーザーに指定された料理と醤油との相性を判定する。
相性の判定は、料理から知覚される特徴の特徴ベクトルと、醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間の類似度を計算することによって行なわれる。つまり、入力情報に含まれる料理と、複数種類の醤油との間の類似度を計算し、それぞれについて相性スコアを得て、相性スコアが最大のものを推薦醤油として判定し、出力する。ここで、類似度の計算にはコサイン類似度を用いることが望ましく、ピアソンの相関係数など、類似度の指標として広く用いられているものを利用してもよい。
本実施の形態では、相性判定部250は、料理から知覚される特徴と醤油から知覚される特徴とが類似していればいるほど、さらに言えば、料理から知覚される特徴の特徴量と醤油から知覚される特徴の特徴量とが近ければ近いほど、料理と醤油との相性が良いと判定する。食べ物や飲み物の相性に関するフードペアリングでは、一般に、類似する特徴を持つと相性が良いと考えられているからである。
例えば、相性判定部250は、ユーザーに指定された料理が炊き込みごはんである場合、米飯の風味、米ぬかのにおい、大豆のにおい・風味の特徴の特徴量が大きい醤油との相性が良いと判定する。この判定は、炊き込みごはんに使用される標準的な食材(例えば、飯ひいては穀類)について、米飯の風味、米ぬかのにおい、大豆のにおい・風味の特徴の特徴量が大きい、すなわち炊き込みごはんから知覚される特徴と醤油から知覚される特徴とが類似し、炊き込みごはんから知覚される特徴の特徴量と醤油から知覚される特徴の特徴量とが近いことに基づく。また、相性判定部250は、ユーザーに指定された料理がかれいの煮付けである場合、刺身の風味、青臭い、花の香りの特徴の特徴量が大きい醤油との相性が良いと判定する。この判定は、かれいの煮付けに使用される標準的な食材(例えば、かれいひいては魚全般)について、刺身の風味、青臭い、花の香りの特徴の特徴量大きい、すなわちかれいの煮付けから知覚される特徴と醤油から知覚される特徴とが類似し、かれいの煮付けから知覚される特徴の特徴量と醤油から知覚される特徴の特徴量とが近いことに基づく。
また、相性判定部250は、入力情報取得部240から出力された入力情報に食材の種類が含まれている場合、料理情報記憶部220に記憶される料理情報を参照し、入力情報に含まれる料理に使用される標準的な食材として、入力情報に含まれる食材が規定されているか否かについて判定する。相性判定部250は、入力情報に含まれる食材が規定されていない場合、食材情報記憶部230に記憶される食材情報に当該食材の種類が存在するか否かについて判定する。
相性判定部250は、食材情報に食材の種類が存在する場合、料理情報記憶部220および食材情報記憶部230に記憶される料理情報および食材情報を参照し、入力情報に含まれる食材(すなわち、ユーザーに指定された食材)から知覚される特徴の特徴量を用いて、入力情報に含まれる料理から知覚される特徴の特徴量を補正する。例えば、相性判定部250は、料理から知覚される特徴の特徴量と、食材から知覚される特徴の特徴量に所定係数を乗算した値とを積算することにより、当該料理から知覚される特徴の特徴量を補正する。
相性判定部250は、特徴量の補正を行った後、調味料情報記憶部210および料理情報記憶部220に記憶される調味料情報および料理情報を参照し、複数の種類の醤油毎に、入力情報に含まれる料理から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、ユーザーに指定された料理と醤油との相性を判定する。
一方、相性判定部250は、食材情報記憶部230に記憶される食材情報に、入力情報に含まれる食材の種類が存在しない場合、食材情報記憶部230に記憶される食材階層化情報を参照し、入力情報に含まれる食材の上位カテゴリであり、食材情報に存在する食材の種類を取得する。
そして、相性判定部250は、料理情報記憶部220および食材情報記憶部230に記憶される料理情報および食材情報を参照し、取得した食材(上位カテゴリ)から知覚される特徴の特徴量を用いて、入力情報に含まれる料理から知覚される特徴の特徴量を補正する。相性判定部250は、特徴量の補正を行った後、調味料情報記憶部210および料理情報記憶部220に記憶される調味料情報および料理情報を参照し、複数の種類の醤油毎に、入力情報に示される料理から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、ユーザーに指定された料理と醤油との相性を判定する。
相性判定部250は、複数の種類の醤油毎にユーザーに指定された料理と醤油との相性を判定した後、相性の判定結果(複数の種類の醤油毎における相性の良否)を判定結果情報出力部260に出力する。
判定結果情報出力部260は、相性判定部250から出力された相性の判定結果を示す判定結果情報を端末装置100(判定結果情報取得部140)に出力する。本実施の形態では、判定結果情報は、ユーザーに指定された料理の種類と相性が良い醤油の種類を示す。なお、判定結果情報は、ユーザーの嗜好や性別を考慮して、当該ユーザーに指定された料理の種類と相性が良い醤油の種類を示しても良い。端末装置100では、判定結果情報取得部140は、サーバー装置200から出力された判定結果情報を取得する。そして、報知部150は、端末装置100を利用するユーザーに対して、判定結果情報取得部140にて取得された判定結果情報を報知する。
次に、図7のフローチャートを参照し、本実施の形態におけるサーバー装置200の動作例について説明する。図7における処理は、端末装置100(入力情報出力部120)からサーバー装置200に向けて入力情報が出力される毎に実行される。
まず、入力情報取得部240は、端末装置100(入力情報出力部120)から出力された入力情報を取得する(ステップS100)。そして、入力情報取得部240は、取得した入力情報を相性判定部250に出力する。
次に、相性判定部250は、入力情報取得部240から出力された入力情報に食材の種類が含まれるか否かについて判定する(ステップS120)。判定の結果、入力情報に食材の種類が含まれない場合(ステップS120、NO)、相性判定部250は、調味料情報記憶部210および料理情報記憶部220に記憶される調味料情報および料理情報を参照し、入力情報に示される料理から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、複数の種類の醤油毎にユーザーに指定された料理と醤油との相性を判定する(ステップS140)。そして、相性判定部250は、相性の判定結果を判定結果情報出力部260に出力する。
最後に、判定結果情報出力部260は、相性判定部250から出力された相性の判定結果を示す判定結果情報を端末装置100(判定結果情報取得部140)に出力する(ステップS160)。ステップS160の処理が完了することによって、サーバー装置200は、図7における処理を終了する。
ステップS120の判定に戻って、入力情報に食材の種類が含まれる場合(ステップS120、YES)、相性判定部250は、料理情報記憶部220に記憶される料理情報を参照し、入力情報に含まれる料理に使用される標準的な食材として、入力情報に含まれる食材が規定されているか否かについて判定する(ステップS180)。
判定の結果、入力情報に含まれる食材が規定されている場合(ステップS180、YES)、処理はステップS140(相性判定処理)に遷移する。一方、入力情報に含まれる食材が規定されていない場合(ステップS180、NO)、相性判定部250は、食材情報記憶部230に記憶される食材情報に、入力情報に含まれる食材の種類が存在するか否かについて判定する(ステップS200)。
判定の結果、食材の種類が存在する場合(ステップS200、YES)、相性判定部250は、料理情報記憶部220および食材情報記憶部230に記憶される料理情報および食材情報を参照し、入力情報に含まれる食材から知覚される特徴の特徴量を用いて、入力情報に含まれる料理(すなわち、ユーザーに指定された料理)から知覚される特徴の特徴量を補正する(ステップS220)。その後、処理はステップS140(相性判定処理)に遷移する。
一方、食材の種類が存在しない場合(ステップS200、NO)、相性判定部250は、食材情報記憶部230に記憶される食材階層化情報を参照し、当該食材の上位カテゴリであり、食材情報に存在する食材を取得する(ステップS240)。次に、相性判定部250は、料理情報記憶部220および食材情報記憶部230に記憶される料理情報および食材情報を参照し、ステップS240にて取得した食材から知覚される特徴の特徴量を用いて、入力情報に含まれる料理から知覚される特徴の特徴量を補正する(ステップS260)。その後、処理はステップS140(相性判定処理)に遷移する。
以上詳しく説明したように、本実施の形態では、サーバー装置200は、ユーザーに指定された料理の種類を端末装置100から取得する取得部(入力情報取得部240)と、醤油(調味料)の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち醤油から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報を記憶する調味料情報記憶部210と、料理の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報を記憶する料理情報記憶部220と、調味料情報および料理情報を参照し、指定された料理から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、指定された料理と醤油との相性を判定する相性判定部250と、判定の結果を端末装置100に出力する出力部(判定結果情報出力部260)とを備える。
このように構成した本実施の形態によれば、サーバー装置200においてユーザーに指定された料理と醤油との相性が判定され、その判定結果が端末装置100に出力される。そのため、様々な醤油の種類や品質についての知識を有していない一般消費者(ユーザー)でも、サーバー装置200から端末装置100に出力された判定結果を参照することによって、ユーザーが指定した料理と相性が良い醤油、ひいては相性が良い料理と調味料との組み合わせがどれであるかについて容易に把握することができる。
また、本実施の形態では、サーバー装置200は、食材の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち食材から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた食材情報を記憶する食材情報記憶部230を備える。そして、入力情報取得部240は、ユーザーに指定された料理の種類および食材の種類を取得する。また、相性判定部250は、料理情報および食材情報を参照し、ユーザーに指定された食材から知覚される特徴の特徴量を用いて、ユーザーに指定された料理から知覚される特徴の特徴量を補正する。この構成により、ユーザーに指定された料理に使用される食材として、当該ユーザーが想定する食材の特徴を相性判定処理に反映させることができ、当該ユーザーが想定する料理と醤油との相性を精度良く判定することができる。
また、本実施の形態では、相性判定部250は、ユーザーに指定された食材の種類が食材情報に存在しない場合、ユーザーに指定された食材の上位カテゴリであり、食材情報に存在する食材から知覚される特徴の特徴量を用いて、ユーザーに指定された料理から知覚される特徴の特徴量を補正する。この構成により、ユーザーに指定された食材の種類が食材情報に存在しない場合でも、ユーザーに指定された料理に使用される食材として、当該ユーザーが想定する食材に近い特徴を相性判定処理に反映させることができ、補正を行わないときと比べて当該ユーザーが想定する料理と醤油との相性を精度良く判定することができる。
なお、上記実施の形態において、判定結果情報出力部260は、調味料情報において醤油の種類と関連付けられている特徴を端末装置100(判定結果情報取得部140)に出力しても良い。この場合、端末装置100の報知部150は、判定結果情報出力部260から判定結果情報取得部140に出力された醤油の種類と関連付けられている特徴を報知する。この構成により、ユーザーは、指定した料理との相性が判定された醤油の特徴についても、例えば参考情報として把握することができる。
また、上記実施の形態では、サーバー装置200は、ユーザーに指定された料理と醤油との相性を判定する例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、サーバー装置200は、ユーザーに指定された料理と醤油以外の調味料(例えば、だし、味噌など)との相性を判定しても良い。この場合、サーバー装置200は、複数の種類のだし(または味噌)毎に、だし(または味噌)の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうちだし(または味噌)から知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報を記憶する調味料情報記憶部を備える。
また、上記実施の形態では、サーバー装置200は、調味料情報記憶部210、料理情報記憶部220、食材情報記憶部230を備える例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、サーバー装置200とは別の装置が調味料情報記憶部210、料理情報記憶部220、食材情報記憶部230を備えても良い。この場合、サーバー装置200は、相性判定処理を実行する際に、調味料情報記憶部210、料理情報記憶部220、食材情報記憶部230にアクセスして調味料情報、料理情報および食材情報を参照する。
また、上記実施の形態では、端末装置100とサーバー装置200との連携動作によって、ユーザーに指定された料理と調味料との相性を判定する例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、ユーザーが利用する端末装置が相性判定プログラムを実行することにより、当該ユーザーに指定された料理と調味料との相性を判定しても良い。具体的には、端末装置は、ユーザーに指定された料理の種類を取得する処理と、醤油の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち醤油から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報と、料理の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報とを参照し、指定された料理から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、指定された料理と醤油との相性を判定する処理と、判定の結果を報知する処理とを実行する。端末装置は、調味料情報を記憶する調味料情報記憶部と、料理情報を記憶する料理情報記憶部とを備えても良いし、別の装置に設けられた調味料情報記憶部および料理情報記憶部から調味料情報および料理情報を取得して参照しても良い。なお、相性判定プログラムは、磁気ディスク、光学ディスク、フラッシュメモリーなどのコンピューターで読取可能な記憶媒体に格納して各種機器(例えばパーソナルコンピューター)に提供することができる。または、相性判定プログラムは、インターネットなどの通信回線を介して、ダウンロードにより提供することもできる。
また、上記実施の形態では、相性判定部250は、ユーザーに指定された料理から知覚される特徴の特徴量と、醤油から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、指定された料理と醤油との相性を判定する例について説明したが、本発明はこれに限らない。例えば、相性判定部250は、ユーザーに指定された醤油から知覚される特徴の特徴量と、料理から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、指定された醤油と料理との相性を判定し、判定の結果を端末装置100に出力しても良い。この構成により、ユーザーが指定した醤油と相性が良い料理がどれであるかについて容易に把握することができる。
最後に、上記実施の形態の構成における効果、具体的には料理に合った醤油を出力できるか否かを確認するための官能評価を行ったので説明する。
(かつおのたたき)
官能評価は、官能評価の訓練を受けた11名のパネリストにより、料理と醤油について、「相性」を評価項目として9段階(−4:極めて悪い、−3:かなり悪い、−2:悪い、−1:やや悪い、0:どちらでもない、1:やや良い、2:良い、3:かなり良い、4:極めて良い)で評価し、その平均値を算出した。さらに、有意差検定をSteel−Dwass法を用いて実施した。評価する醤油及び食塩水の順番は、パネリストごとにランダム化した。評価のはじめとサンプル間には、パネリストに対して水で口をすすがせ十分な休憩をとらせた。また、サンプルごとに箸を用意した。
(料理の官能特性の決定)
かつおのたたきについて知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とを、簡易的に下記のように決定した。つまり、パネリスト2名によって、官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、かつおのたたきに特有と考えられ、かつ、一般的であると思われる特徴として、「炭のにおい」および「鉄のにおい」を選択し、それぞれの特徴量を1.0とした。
かつおのたたきから知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
かつおのたたき(料理)に対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油1、スコアが8番目の醤油を対照醤油1とした。また、比較検討のため、推薦醤油1と食塩濃度を揃えた対照食塩水1を調製した。
(試食サンプルの調製)
市販のかつおのたたきの切り身を半分に切り(厚さ:1cm、重量:約9g)、これを1サンプルにつき2切れずつ用意した。醤油は76×56×13mmの黒い器に10mlずつ入れた。各パネリストに対しては、試食前に、醤油をたたきの両面につけるように指示した。
官能評価の結果を表1に示す。対照食塩水1に比べ、推薦醤油1はかつおのたたきに対して相性がよいことが統計的に示された(p<0.01)。また、推薦醤油1は対照醤油1と比べて、相性がよいとされる傾向が見られ、素材と醤油が良く調和しており旨味が強く感じられたというコメントが多くあったことから、かつおのたたきに対する相性が良いことが示唆された。
Figure 2020140703
(キャベツの野菜炒め、簡易判定)
官能評価は、官能評価の訓練を受けた5名のパネリストにより、2回ずつ、料理と醤油について、「相性」を評価項目として9段階(−4:極めて悪い、−3:かなり悪い、−2:悪い、−1:やや悪い、0:どちらでもない、1:やや良い、2:良い、3:かなり良い、4:極めて良い)で評価し、その平均値を算出した。さらに、有意差検定をSteel−Dwass法を用いて実施した。評価する醤油(または食塩水)の順番は、パネリストごとにランダム化した。評価のはじめとサンプル間には、パネリストに対して水で口をすすがせ十分な休憩をとらせた。また、サンプルごとに箸を用意した。
(料理の官能特性の決定)
官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、キャベツの野菜炒めに特有と考えられる特徴として「青臭い」を選択し、特徴量を1.0とした。
キャベツの野菜炒めから知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
野菜炒め(料理)に対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油2、スコアが5番目の醤油を対照醤油2とした。また、比較検討のため、推薦醤油2と食塩濃度を揃えた対照食塩水2を調製した。
(サンプルの調製)
5人分のキャベツの野菜炒めの調製方法を示す。キャベツ200gを一口大(2cm×2cm)に切った。フライパンに油を8gしき、1分半熱した。中火でキャベツを5分炒めた。塩0.14g、こしょう0.08gを加えてよく混ぜた後、4つに分け、それぞれに食塩0.36gまたは醤油3mlを加えてよく混ぜた。これを1サンプルにつき約8gずつ(キャベツ6切れ程度)φ70×50mmの白いカップに入れて蓋をした。
官能評価の結果を表2に示す。対照食塩水2に比べ、推薦醤油2はキャベツの野菜炒めに対して相性がよいことが統計的に示された(p<0.1)。また、推薦醤油2は対照醤油2と比べて、相性がよいとされる傾向が見られ、対照醤油2では醤油感が強すぎ、推薦醤油2ではちょうど良いというコメントが多くあったことから、キャベツの野菜炒めに対する相性が良いことが示唆された。
Figure 2020140703
(きのこの野菜炒め、簡易判定)
実施例2と同様の方法によって、きのこの野菜炒めと醤油との相性について官能評価を行なった。
(料理の官能特性の決定)
官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、きのこの野菜炒めに特有と考えられる特徴として、「青臭い」および「きのこのにおい」を選択し、それぞれの特徴量を0.5、1.0とした。ここで、「青臭い」の特徴量を0.5としたのは、キャベツの野菜炒めに比べて、きのこを加えることできのこの香りが際立ち、野菜炒めの青臭さが緩和されるためであり、実際に2人に1人ほどの割合で青臭さを指摘する人が現れるためである。また、「きのこのにおい」の特徴量を1.0としたのは、きのこの香り、存在感が際立っており、誰でもきのこの香りを感じ取れる料理となっているためである。このように簡易的には、料理のなかでも特に目立つ官能特性及び、2番目に目立つ官能特性をもって料理の官能特性及びその特徴量とすることができる。
きのこの野菜炒めから知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
きのこの野菜炒め(料理)に対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油3、スコアが5番目の醤油を対照醤油3とした。また、比較検討のため、推薦醤油3と食塩濃度を揃えた対照食塩水3を調製した。
(サンプルの調製)
5人分のきのこの野菜炒めの調製方法を示す。キャベツ200gを一口大(2cm×2cm)に切った。フライパンに油を8gしき、1分半熱した。中火でキャベツ、しめじ120gを5分炒めた。塩0.14g、こしょう0.08gを加えてよく混ぜた後、4つに分け、それぞれに食塩0.36gまたは醤油3mlを加えてよく混ぜた。これを1サンプルにつき約10gずつ(キャベツ4切れ、きのこ2切れ程度)φ70×50mmの白いカップに入れて蓋をした。
官能評価の結果を表3に示す。統計的な有意差は見られなかったものの、推薦醤油3は対照食塩水3や対照醤油3と比べて、キャベツの甘みやきのこの香りが強く感じられたというコメントがあり、一方、対照醤油3ではきのこの香りは強く感じられたもののキャベツの香りが弱くなり、素材感が損なわれたとするコメントがあったことから、対照醤油3に比べて推薦醤油3の方がきのこの野菜炒めに対する相性が良いことが示唆された。
Figure 2020140703
(きのこの野菜炒め、詳細判定)
実施例2と同様の方法によって、きのこの野菜炒めと醤油との相性について官能評価を行なった。きのこの野菜炒めの調製方法については、実施例3と同様の方法とした。
(料理の官能特性の決定)
官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、きのこの野菜炒めに特有と考えられる特徴として、「花の香り」と「梅の香り」と「漬物の香り」と「ハーブの香り」と「青臭い」と「きのこのにおい」と「旨味」と「花の風味」とを選択し、それぞれの特徴量を0.5、0.5、0.5、0.5、0.5、1.0、0.5、0.5とした。実施例3と比べて、より詳細に官能特性及びその特徴量を決定する際にはこのように、官能評価の訓練を受けた複数のパネリストの中から多く出た官能特性(特徴)について、その官能特性の強度(0〜1)について一致した見解がでるまで話し合うことで、当該官能特性の強度の一致した見解をその特徴量とすることができる。
きのこの野菜炒めから知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
きのこの野菜炒めに対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油4とした。また、スコアが5番目の醤油を対照醤油4とした。対照醤油4は実施例3における対照醤油3と同一の醤油である。また、比較検討のため、推薦醤油4と食塩濃度を揃えた対照食塩水4を調製した。
官能評価の結果を表4に示す。対照食塩水4と対照醤油4に比べ、推薦醤油4はきのこの野菜炒めに対して相性が良いことが統計的に示された(p<0.1)。また、実施例3の結果と合わせると、推薦醤油3よりも推薦醤油4の方が相性の評価が高くなる傾向が得られた。つまり、詳細な料理の官能特性の決定を行なったうえで、推薦醤油を出力することで、料理に対してより相性の良い醤油を得ることができる、と言える。
Figure 2020140703
(大根の煮物)
官能評価は、官能評価の訓練を受けた10名のパネリストにより、料理と醤油について、「相性」を評価項目として9段階(−4:極めて悪い、−3:かなり悪い、−2:悪い、−1:やや悪い、0:どちらでもない、1:やや良い、2:良い、3:かなり良い、4:極めて良い)で評価し、その平均値を算出した。さらに、有意差検定をSteel−Dwass法を用いて実施した。評価する醤油及び食塩水の順番は、パネリストごとにランダム化した。評価のはじめとサンプル間には、パネリストに対して水で口をすすがせ十分な休憩をとらせた。また、サンプルごとに箸を用意した。
(料理の官能特性の決定)
大根の煮物について知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とを、下記のように決定した。パネリスト2名によって、官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、大根の煮物に特有と考えられ、かつ、一般的であると思われる特徴として、「ムレ臭」、「漬物の香り」、「ハーブの香り」、「青臭い」、「昆布だしのにおい」、「鰹だしのにおい」、「磯のにおい」、「甘味」、「旨味」、「昆布だしの風味」、「鰹だしの風味」を選択し、それぞれの特徴量を1.0、1.0、0.5、0.5、0.5、0.5、1.0、1.0、1.0、0.5、0.5とした。
大根の煮物から知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
大根の煮物(料理)に対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油5、スコアが9番目の醤油を対照醤油5とした。また、比較検討のため、推薦醤油5と食塩濃度を揃えた対照食塩水5を調製した。
(試食サンプルの調製)
2人分の大根の煮物の調製方法を示す。皮をむいた大根330gを厚さ1.5〜2.0cmのいちょう切りにした。フライパンに大根、2.4g/15ml食塩水または醤油20ml、みりん15ml、かつおだし300mlを入れた。落し蓋をして沸騰するまで中火、その後弱火で20分、落し蓋をとってさらに10分煮た。これを1サンプルにつき3切ずつφ70×50mmの白いカップに入れて蓋をした。
官能評価の結果を表5に示す。統計的な有意差は見られなかったものの、推薦醤油5はちょうどよいしょうゆ感で大根の甘味や程よい苦味が感じられたというコメントがあり、一方、対照醤油5はしょうゆ感が弱く素材の味がかき消され大根の苦味を強く感じた、対照食塩水5は青臭さや塩味が経っていたというコメントがあったことから、対照醤油5や対照食塩水5に比べて推薦醤油5の方が大根の煮物に対する相性が良いことが示唆された。
Figure 2020140703
(豚バラ大根)
実施例5と同様の方法によって、豚バラ大根と醤油との相性について官能評価を行った。
(料理の官能特性の決定)
豚バラ大根について知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とを、下記のように決定した。パネリスト2名によって、官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、豚バラ大根に特有と考えられ、かつ、一般的であると思われる特徴として、「ムレ臭」、「ハーブの香り」、「青臭い」、「ベーコンのにおい」、「磯のにおい」、「油のにおい」、「旨味」、「昆布だしの風味」、「鰹だしの風味」、「昆布の風味」を選択し、それぞれの特徴量を1.0、0.5、0.5、1.0、0.5、0.5、1.0、0.5、1.0、0.5とした。
豚バラ大根から知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
豚バラ大根(料理)に対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油6、スコアが6番目の醤油を対照醤油6とした。また、比較検討のため、推薦醤油6と食塩濃度を揃えた対照食塩水6を調製した。
(試食サンプルの調製)
2人分の豚バラ大根の調製方法を示す。皮をむいた大根250gを厚さ1.5〜2.0cmのいちょう切り、豚バラ肉80gを2cm幅に切った。フライパンに中火でサラダ油gを1分熱し、豚バラ肉を1分半、大根を加えて1分炒め、2.4g/15ml食塩水または醤油20ml、みりん15ml、かつおだし300mlを入れて落し蓋をした。弱めの中火で20分、落し蓋をとってさらに10分煮た。これを1サンプルにつき大根と豚バラ肉をそれぞれ2切ずつφ70×50mmの白いカップに入れて蓋をした。
官能評価の結果を表6に示す。推薦醤油6と対照食塩水6について統計的な有意差が見られた。また、推薦醤油6はバランスが良いというコメントがあり、一方、対照醤油6は青臭いやだしの風味といった素材の特徴が弱いというコメントがあったことから、対照醤油6や対照食塩水6に比べて推薦醤油6の方が豚バラ大根に対する相性が良いことが示唆された。
Figure 2020140703
(BBQソース)
実施例5と同様の方法によって、BBQソースと醤油との相性について官能評価を行った。
(料理の官能特性の決定)
BBQソースについて知覚される特徴と、当該知覚される特徴の特徴量とを、下記のように決定した。パネリスト2名によって、官能特性に関する複数(86)の特徴のうち、BBQソースに特有と考えられ、かつ、一般的であると思われる特徴として、「食酢の香り」、「ハーブの香り」、「香ばしい」、「油のにおい」、「酸味」、「旨味」、「食酢の風味」を選択し、それぞれの特徴量を1.0、1.0、1.0、0.5、1.0、1.0、1.0とした。
BBQソースから知覚される特徴の特徴ベクトルと、各醤油から知覚される特徴の特徴ベクトルとの間のコサイン類似度を計算し、相性スコアを得た。
(醤油サンプルの決定)
BBQソース(料理)に対して、15種類の醤油の中から最高スコアの醤油として出力されたものを推薦醤油7、スコアが7番目の醤油を対照醤油7とした。また、比較検討のため、推薦醤油7と食塩濃度を揃えた対照食塩水7を調製した。
(試食サンプルの調製)
2人分のBBQソースの調製方法を示す。玉ねぎ60g、りんご50g、にんにく10gをミキサーにかけた。これを水100mlで洗いこみながら鍋に移し、トマトケチャップ45g、ウスターソース45ml、2.4g/15ml食塩水または醤油45ml、食酢15mlを加えた。沸騰するまで中火、その後弱火で10分加熱した。ソースをつける肉には成形肉のサイコロステーキを使用した。これはフライパンで全面合計6分加熱し、1人につき9個ずつ白いカップに入れて蓋をした。
官能評価の結果を表7に示す。推薦醤油7と対照食塩水7について統計的な有意差が見られた。推薦醤油7はまとまっていたというコメントや香りと味のバランスが良いというコメントがあり、一方、対照醤油7はソースと肉をバラバラに感じる、対照食塩水7は食酢の香りが強いというコメントや肉臭いというコメントがあったことから、対照醤油7や対照食塩水7に比べて推薦醤油7の方がBBQソースに対する相性が良いことが示唆された。
Figure 2020140703
本発明は、専門的な知識や経験がなくとも、料理と相性が良い醤油がどれであるかについて容易に把握することが可能なサーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラムとして有用である。
また、上記実施の形態において、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 相性判定システム
100 端末装置
110 入力受付部
120 入力情報出力部
130 料理食材情報取得部
140 判定結果情報取得部
150 報知部
200 サーバー装置
210 調味料情報記憶部
220 料理情報記憶部
230 食材情報記憶部
240 入力情報取得部
250 相性判定部
260 判定結果情報出力部
300 レシピサイト

Claims (11)

  1. 端末装置と通信可能なサーバー装置であって、
    調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち前記調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報を記憶する調味料情報記憶部と、
    料理の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報を記憶する料理情報記憶部と、
    前記調味料情報および前記料理情報を参照し、前記料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記料理と前記調味料との相性を判定する相性判定部と、
    前記判定の結果を前記端末装置に出力する出力部と、
    を備えるサーバー装置。
  2. ユーザーに指定された料理の種類を前記端末装置から取得する取得部を備え、
    前記相性判定部は、前記指定された料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記指定された料理と前記調味料との相性を判定する、
    請求項1に記載のサーバー装置。
  3. 食材の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記食材から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた食材情報を記憶する食材情報記憶部を備え、
    前記取得部は、前記ユーザーに指定された料理の種類および食材の種類を取得し、
    前記相性判定部は、前記料理情報および前記食材情報を参照し、前記指定された食材から知覚される特徴の特徴量を用いて、前記指定された料理から知覚される特徴の特徴量を補正する、
    請求項2に記載のサーバー装置。
  4. 前記相性判定部は、前記指定された食材の種類が前記食材情報に存在しない場合、前記指定された食材の上位カテゴリであり、前記食材情報に存在する食材から知覚される特徴の特徴量を用いて補正する、
    請求項3に記載のサーバー装置。
  5. 前記取得部は、前記端末装置が外部Webサイトから取得した料理の種類を取得する、
    請求項2または3に記載のサーバー装置。
  6. 前記出力部は、前記調味料情報において前記調味料の種類と関連付けられている特徴を前記端末装置に出力する、
    請求項1〜5の何れか1項に記載のサーバー装置。
  7. 前記官能特性に関する複数の特徴は、香りに関する複数の特徴と、風味に関する複数の特徴とを有し、
    前記香りに関する複数の特徴および前記風味に関する複数の特徴は、互いに重複する特徴を有する、
    請求項1〜6の何れか1項に記載のサーバー装置。
  8. 前記官能特性に関する複数の特徴は、香りに関する複数の特徴と、風味に関する複数の特徴とを有し、
    前記香りに関する複数の特徴および前記風味に関する複数の特徴は、互いに重複しない特徴を有する、
    請求項1〜7の何れか1項に記載のサーバー装置。
  9. 前記調味料の一つは、醤油である、
    請求項1〜8の何れか1項に記載のサーバー装置。
  10. 調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち前記調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報と、料理の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報とを参照し、前記料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記料理と前記調味料との相性を判定し、
    前記判定の結果を出力する、
    相性判定方法。
  11. コンピューターに、
    調味料の種類と、官能特性に関する複数の特徴のうち前記調味料から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた調味料情報と、料理の種類と、前記官能特性に関する複数の特徴のうち前記料理から知覚される特徴の特徴量とが関連付けられた料理情報とを参照し、前記料理から知覚される特徴の特徴量と、前記調味料から知覚される特徴の特徴量との相関に基づいて、前記料理と前記調味料との相性を判定する処理と、
    前記判定の結果を報知する処理と、
    を実行させる相性判定プログラム。
JP2020009241A 2019-02-27 2020-01-23 サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラム Active JP7152434B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019034178 2019-02-27
JP2019034178 2019-02-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020140703A true JP2020140703A (ja) 2020-09-03
JP7152434B2 JP7152434B2 (ja) 2022-10-12

Family

ID=72280506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020009241A Active JP7152434B2 (ja) 2019-02-27 2020-01-23 サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7152434B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022239751A1 (ja) * 2021-05-12 2022-11-17

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7392962B2 (ja) 2017-09-05 2023-12-06 日本電気株式会社 空間認識装置、空間認識方法、プログラム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004242645A (ja) * 2003-02-10 2004-09-02 Win Cube International:Kk 日本酒と料理の相性判定システム
JP2008102688A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Hakutsuru Shuzo Kk 日本酒と料理の相性判定方法、相性判定システム、並びに、相性判定プログラム及びそれを記録した記録媒体
US20130224695A1 (en) * 2012-02-24 2013-08-29 Mccormick & Company, Incorporated System and method for providing flavor advisement and enhancement
JP2017068829A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 調理レシピ提供方法
JP6424300B1 (ja) * 2017-08-29 2018-11-14 株式会社ブロードエッジ・リキュエール 料理と一緒に飲むワインを提案するコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラム
JP2019021354A (ja) * 2018-11-08 2019-02-07 株式会社ぐるなび 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004242645A (ja) * 2003-02-10 2004-09-02 Win Cube International:Kk 日本酒と料理の相性判定システム
JP2008102688A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Hakutsuru Shuzo Kk 日本酒と料理の相性判定方法、相性判定システム、並びに、相性判定プログラム及びそれを記録した記録媒体
US20130224695A1 (en) * 2012-02-24 2013-08-29 Mccormick & Company, Incorporated System and method for providing flavor advisement and enhancement
JP2017068829A (ja) * 2015-10-02 2017-04-06 パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカPanasonic Intellectual Property Corporation of America 調理レシピ提供方法
JP6424300B1 (ja) * 2017-08-29 2018-11-14 株式会社ブロードエッジ・リキュエール 料理と一緒に飲むワインを提案するコンピュータシステム、そのコンピュータシステムにおいて実行される方法およびプログラム
JP2019021354A (ja) * 2018-11-08 2019-02-07 株式会社ぐるなび 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2022239751A1 (ja) * 2021-05-12 2022-11-17
JP7398855B2 (ja) 2021-05-12 2023-12-15 株式会社味香り戦略研究所 飲料と食品、料理と調味料、調味料、食品構成材料それぞれの相性情報提示装置及び飲料と食品の相性診断方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7152434B2 (ja) 2022-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101662303B1 (ko) 육개장 짬뽕의 제조방법 및 이에 따라 제조된 육개장 짬뽕
Durazzo et al. Nutritional composition and dietary intake of composite dishes traditionally consumed in Italy
JP7152434B2 (ja) サーバー装置、相性判定方法および相性判定プログラム
KR101190171B1 (ko) 고춧가루를 함유한 조미료 조성물
KR20180119807A (ko) 치즈김치삼겹살꼬치구이
KR20000006604A (ko) 갈비용양념소스
KR101893301B1 (ko) 볶음밥소스 및 이의 제조방법
Bahri et al. Gastronomic Tourism: Experiencing a Region's Identity through Modern Cuisine in Asia
KR101458101B1 (ko) 야채육류볶음을 덧씌운 볶음생면
US20050118321A1 (en) Special four meat pasta sauce and method of preparation
KR102482068B1 (ko) 샤브샤브 대패순대국 식품 포장체의 제조방법 및 이에 따라 제조된 샤브샤브 대패순대국
JP6143288B2 (ja) 煮込みソースの製造方法、煮込みソース、レトルト煮込みソース用風味改善剤
RU2134046C1 (ru) Фарш мясной
JP2015000009A (ja) 味噌調味材及びその製造方法、並びに調味ソース及びその製造方法
KR102566121B1 (ko) 순대요리 조리방법
KR20130138053A (ko) 떡볶이가 첨가된 주먹밥
Jeong et al. Survey on Hanwoo usage and menu development using lean cut Hanwoo for school foodservice
JPH0556765A (ja) 食用ソース
Kapoor et al. Providing sodium information on a restaurant menu: a case study from the restaurant at Kellogg Ranch part I
KR101890732B1 (ko) 소시지 형태의 파스타 및 이의 제조방법
Emery The Easy Dinner Cookbook: No-Fuss Recipes for Family-Friendly Meals
Mamak In search of a Macanese cookbook
JP3651688B2 (ja) 辛し味噌ラーメン用調合味噌およびその使用方法
Nachay Travel the Globe One Ingredient at a Time
KR101872009B1 (ko) 육개장용 양념 소고기 제조방법 및 이를 이용한 육개장 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20200207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200210

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220617

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7152434

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150