JP2020139822A - 検査装置、検査システム及び検査方法 - Google Patents

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孝弘 岡部
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Abstract

【課題】検査対象物の外観の不良の検出精度を向上させる技術を提供すること。【解決手段】本発明の一態様は、検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像部と、前記撮像部が生成した複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光及び拡散反射光の光波長スペクトルを取得する分離部と、分離部が取得した前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定部と、を備え、前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像部によって生成される、検査装置である。【選択図】図2

Description

本発明は、検査装置、検査システム及び検査方法に関する。
照明光で照明された検査対象物をカメラで撮影することで、検査対象物の色ムラや傷等の外観の不良を検出する検査技術がある。このような検査技術においてカメラで撮影した画像には、表面性状や材質に依存した検査対象物からの反射光や散乱光の影響が表れる。
例えば、検査対象物が釉薬を塗った陶磁器等の光沢がある物体の場合、照射光は検査対象物の表面で入射角と反射角とが同じという条件を満たすように反射した後、検査対象物から遠ざかる方向に伝搬する。このような光の伝搬の仕方を鏡面反射という。鏡面反射した光がカメラに入射すると、画像には鏡面反射した光の影響が表れる。このような鏡面反射した光の影響の大きさを表す値を鏡面反射成分という(非特許文献1参照)。
また、例えば、検査対象物が石膏等の不透明であって表面凹凸が比較的大きな物体の場合、照射光は検査対象物の表面で繰り返し散乱された後に検査対象物から遠ざかる方向に伝搬する。このような光の伝搬の仕方を拡散反射という。拡散反射した光がカメラに入射すると、画像には拡散反射した光の影響が表れる。このような拡散反射した光の影響の大きさを表す値を拡散反射成分という(非特許文献1参照)。
また、検査対象物が半透明の場合、鏡面反射や拡散反射に加えて、入射光が一旦検査対象物内に入ったのち検査対象物内で散乱された光が再び検査対象物の外に出てくる光のような、表面下散乱光と呼ばれる光の影響も表れる。表面下散乱においては、入射光の位置と出射光の位置とが異なるため、画素ごとの局所的な検査を行う場合に、外乱となる場合がある。
このように、画像には検査対象に応じてさまざまな光が含まれている。不良の影響をより強く反映する光は不良の種類によって異なるため、検出精度の向上のためには各光の影響を分離することが重要である。そのため、各光の影響を分離する技術がこれまで提案されてきた。
例えば、鏡面反射した光の影響が強くでるような位置と、拡散反射した光の影響が強くでるような位置とに設置された二つの光源を用いることで、鏡面反射した光の影響と拡散反射した光の影響とを分離する技術が開示されている(特許文献1)。
例えば、検査対象物が立体形状であって大きさが大きい場合に、一つの光源により検査対象物を照射することで、鏡面反射した光の影響と拡散反射した光とを分離して検査する技術が開示されている(特許文献2)。
特開2014−74631号公報 特開2018−115911号公報
David A. Forsyth、「Computer Vision: A Modern Approach Second Edition」、Pearson出版、2011年
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、検査対象物が蒸着装置等の立体形状であって大きさが大きい場合に、鏡面反射した光の影響と拡散反射した光の影響とを分離して検査することは困難である。また、特許文献2に開示された技術は、検査対象物が半透明であったりメタリック塗装であったりする場合には、鏡面反射した光の影響と拡散反射した光の影響とを分離することが難しい。さらに、特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、どちらも表面下散乱の影響を考慮した技術ではない。
このように、従来は、検査対象物によっては、検査対象物の外観の不良を検出できない場合があった。
上記事情に鑑み、本発明は、検査対象物の外観の不良の検出精度を向上させる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像部と、前記撮像部が生成した複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光、拡散反射光及び表面下散乱光の光波長スペクトルを取得する分離部と、前記分離部が取得した前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定部と、を備え、前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像部によって生成される、検査装置である。
本発明の一態様は、検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像部と、前記撮像部が生成した複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光、拡散反射光及び表面下散乱光の光波長スペクトルを取得する分離部と、前記分離部が取得した前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定部と、を備え、前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像部によって生成される検査システムである。
本発明の一態様は、検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像ステップと、前記撮像ステップにおいて生成された複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光、拡散反射光及び表面下散乱の光波長スペクトルを取得する分離ステップと、前記分離ステップにおいて取得された前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定ステップと、を有し、前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像ステップにおいて生成される、検査方法である。
本発明により、検査対象物の外観の不良の検出精度を向上させることが可能となる。
実施形態における検査対象9に入射する光の伝搬の経路を説明する説明図。 実施形態の検査システム1の機能構成の一例を示す図。 実施形態における光学フィルタ20の一例を示す図。 実施形態における検知部51の機能構成の一例を示す図。 実施形態の検査システム1が実行する処理の一例を示す図。 変形例における検査システム1aの機能構成の一例を示す図。
(実施形態に係る原理の概要)
まず、実施形態に係る原理の概要を説明する。
図1は、光源からの光がチェッカーパターン状に第1光学素子を備える光学フィルタ20に入射した後に検査対象9に入射する光の伝搬の経路を説明する説明図である。第1光学素子は、第1透過率で光を透過させる光学素子である。チェッカーパターン状に第1光学素子を備える光学フィルタ20とは、具体的には、光が入射する光学フィルタ20の面をフィルタ入射面として、フィルタ入射面に垂直な方向から光学フィルタ20を見た場合に、第1光学素子と第2光学素子とがチェッカーパターン状に配置されている光学フィルタである。第2光学素子は、第1透過率よりも高い第2透過率で光を透過させる光学素子である。
第1光学素子は、例えば、非開口部であって、第2光学素子は、例えば、開口部であってもよい。以下、説明の簡単のため、第1光学素子は、非開口部であると仮定し、第2光学素子は、開口部であると仮定する。
光学フィルタ20に入射した光L1のうち、開口部に入射した光は光学フィルタ20を透過し、検査対象9に入射する。一方、光学フィルタ20に入射した光L1のうち、非開口部に入射した光は、光学フィルタ20を透過せず検査対象9に入射しない。以下、光L1が入射する検査対象9上の位置を、入射位置という。
検査対象9に入射した光L1の一部は鏡面反射する。以下、鏡面反射された光を鏡面反射光という。図1において、鏡面反射光は、L2である。検査対象9に入射した光L1の一部は拡散反射する。以下、拡散反射された光を拡散反射光という。図1において、拡散反射光は、L3である。物体に入射した光L1の一部は検査対象に侵入した後に散乱されて検査対象から再び出射する。このような現象は、表面下散乱と呼ばれる。以下、表面下散乱された光を表面下散乱光という。図1において、表面下散乱光は、L4である。
以下、鏡面反射光、拡散反射光又は表面下散乱光が出射される検査対象9上の位置を出射位置という。
鏡面反射光及び拡散反射光は、入射位置と出射位置とが同じである。表面下散乱は、入射位置と出射位置とが異なる。
表面下散乱光は入射位置と出射位置とが異なるため、光学フィルタ20の非開口部によって光が遮られて光が入射しない検査対象9上の位置であっても、図1の位置Bで示されるように表面下散乱光の出射位置ではあり得る。
このように、鏡面反射光と拡散反射光とは入射位置と出射位置とが同じである。以下、鏡面反射光と拡散反射光とを区別しない場合、直接反射光という。直接反射光は入射位置と出射位置とが同じであるため、検査対象9上の任意の1つの出射位置から放射される直接反射光の強度は、入射位置の変化に応じて変化する。
一方、表面下散乱光は入射位置と出射位置とが必ずしも一致しない。表面下散乱光は、入射位置と同じ位置だけではなく検査対象9上の複数の位置から出射され、入射位置の異なる複数の表面下散乱光が同じ出射位置から出射され得る。そのため、検査対象9上の任意の1つの出射位置から放射される表面下散乱光の強度の入射位置の変化に応じた変化は、略0である。
ここで、光学フィルタ20内の第1光学素子と第2光学素子の配列を入れ替えることを考える。以下、光学フィルタ20内の第1光学素子と第2光学素子の入替を、光学フィルタ20の入替、という。光学フィルタ20の入替に応じて光照射(照明)される検査面の位置は入れ替わる。そのため、検査対象9上の任意の1つの出射位置における直接反射光の強度は、光学フィルタ20の入替に応じて変化する。
このように、光学フィルタ20の入替によって生じた検査面上の光の強度の変化は、所定の観測位置が光照射されたときの出射光の強度は式(1)で表され、光照射されないときの出射光の強度は式(2)で表される。
なお、観測位置は、検査対象9から出射された光を受光する位置であって、例えば、撮像装置40の位置である。
Figure 2020139822
Figure 2020139822
式(1)のLは、光強度の最大値を表す。式(2)のLは、光強度の最小値を表す。式(1)及び式(2)のLは、直接反射光の強度を表す。Lは、表面下散乱光の強度を表す。またbは、光学フィルタ20内の第2光学素子と第1光学素子の光透過率の比であり、第1光学素子が完全に光を遮蔽する場合は0である。
このように、光学フィルタ20の位置と光の強度との関係に基づいて、直接反射光の強度と表面下散乱光の強度とは分離可能である。このような方法は、例えば、以下の参考文献1に詳細が記載されている。
参考文献1:Shree K. Nayar, Gurunandan Krishnan, Michael D. Grossberg, and Ramesh Raskar, 「Fast Separation of Direct and Global Components of a Scene using High Frequency Illumination」
なお、光学フィルタ20は、必ずしも、チェッカーパターン状に配置された第1光学素子と第2光学素子とを備える必要は無い。光学フィルタ20は、光学フィルタ20の面上の各位置に応じた透過率を有することで、光1Lが入射する位置に応じて光1Lの透過光強度を変化させるものであれば、どのようなものであってもよい。また、第1光学素子と第2光学素子は交互に配列されていればよいが、周期的に配列されている必要はない。光学フィルタ20は、例えば、ストライプ状に配置された第1光学素子と第2光学素子とを備えてもよい。
また光学フィルタ20内の第1光学素子と第2光学素子の数は、検査対象の大きさや検査対象と撮像素子の位置関係に従って、任意に設定できる。検査対象の大きさに比べて第1光学素子と第2光学素子の数が多すぎると、チェッカーパターンを撮像素子は正しく撮影できない恐れがある。逆に第1光学素子と第2光学素子の数が少なすぎると、検査面上の各位置のLとLとを正しく観測できない恐れがある。
(実施形態)
図2は、実施形態の検査システム1の機能構成の一例を示す図である。検査システム1は、検査対象9に光を照射し、検査対象9によって反射又は散乱された光に基づいて、検査対象9の外観における不良箇所を検知する。
検査システム1は、照射部10、光学フィルタ20、フィルタ駆動部30、撮像装置40、検査装置50及び検査システム制御部60を備える。
照射部10は、光1Lを照射する。
光学フィルタ20は、照射部10から検査対象9に向かう光1Lの光路上に位置する。光学フィルタ20は、光学フィルタ20上の各位置に応じた透過率を有する。光学フィルタ20は、光学フィルタ20上の各位置に応じた透過率を有するため、光1Lが入射する位置に応じて光1Lの透過光強度を変化させる。
以下、説明の簡単のため、光学フィルタ20上の各位置の透過率は、第1透過率と第1透過率よりも高い透過率である第2透過率とのいずれか一方である、と仮定する。
また、以下、説明の簡単のため、第1透過率は0であり、第2透過率は1であると仮定する。
フィルタ駆動部30は、光学フィルタ20を入れ替える。光学フィルタ20を入れ替えるとは、光学フィルタ20内の第1光学素子と第2光学素子の位置を入れ替えることを意味する。フィルタ駆動部30は、光学フィルタ20を入れ替え可能であればどのようなものであってもよい。フィルタ駆動部30は、例えば、ステッピングモータの回転によって光学フィルタ20を移動させる装置であってもよいし、位置ごとの光透過率を制御できる液晶光学素子であっても良い。
照射部10と光学フィルタ20の組合せとして、スライド映写機や液晶プロジェクタ、デジタルミラーデバイスを用いたいわゆるDLPプロジェクタ等を用いることができる。
照射部10、光学フィルタ20及びフィルタ駆動部30は、一体として構成されてもよい。以下、照射部10、光学フィルタ20及びフィルタ駆動部30が一体として構成されたものを、光源ユニット100という。
光源ユニット100は、光学フィルタ20を備えるため、検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を検査面上に照明する光源である。
また、光学フィルタ20は、光学フィルタ20上の各位置に応じた透過率を有するため、光源ユニット100は、フィルタ駆動部30によって光学フィルタ20を入れ替えることで、検査対象9面上(以下「検査面上」という。)の光強度を検査面上の位置に応じた光強度に調整することができる。以下、このことを、検査対象の検査面上の位置に応じて光強度を調整できるという。
なお、光学フィルタ20が光学フィルタ20上の各位置に応じた透過率を有するということは、光源ユニット100から放射される光の光学フィルタ20における強度は、光学フィルタ20の面内の位置に応じた強度であることを意味する。すなわち、光源ユニット100が放射する光強度は光学フィルタ20の面内において面内の位置に応じた分布を有することを意味する。光学フィルタ20がチェッカーパターン状に配置された第1光学素子と第2光学素子とを備える場合、分布は、光強度が強い領域と弱い領域とが交互に配置されたチェッカーパターン状である。光学フィルタ20がストライプ状に配置された第1光学素子と第2光学素子とを備える場合、分布は、光強度が強い領域と弱い領域とが交互に配置されたストライプ状である。
撮像装置40は、二次元的に配列された複数の受光素子401を備える。撮像装置40は、光学フィルタ20を透過して検査対象9に入射した光1Lの反射光又は散乱光である二次光を、複数の受光素子401によって受光する。撮像装置40は、受光した二次光に基づいて、画像集合情報を生成する。画像集合情報は、予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である。光波長ごとの二次元画像のそれぞれは、光波長ごとに、各受光素子401が受光した二次光の波長成分の強度を示す画像である。
撮像装置40は、例えば、ハイパースペクトルカメラである。画像集合情報は、例えば、データキューブである。
検査装置50は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)501やメモリ502や補助記憶装置503などを備え、プログラムを実行する。検査装置50は、プログラムの実行によって入力部504及び出力部505を備える装置として機能する。
CPU501は、メモリ502又は補助記憶装置503に記憶されたプログラムを実行することによって検知部51として機能する。検知部51は、画像集合情報に基づいて、検査対象9の外観の不良箇所を検知する。検査対象9の外観の不良箇所を検知するとは、検査対象9の外観に不良箇所があるか否かを判定する処理と、不良箇所があると判定された場合に不良箇所の位置を特定する処理とを検知部51が実行することである。
検査システム制御部60は、CPUやメモリや補助記憶装置などを備え、プログラムを実行する。検査システム制御部60は、プログラムの実行によって、検査システム1が備える各機能部の動作を制御する。検査システム制御部60は、例えば、照射部10の照射時にフィルタ駆動部30及び撮像装置40を同期して動作させることで、撮像装置40に光学フィルタ20の複数の位置における画像集合情報を生成させる。
図3は、実施形態における光学フィルタ20の一例を示す図である。
図3は、光1Lが入射する側から見た光学フィルタ20の一例を示す。光学フィルタ20は、フィルタ入射面方向の隣り合う領域とは透過率が異なり内部は透過率が同一である複数の領域を有する。フィルタ入射面方向とは、フィルタ入射面に平行な方向である。以下、フィルタ入射面方向の隣り合う領域とは透過率が異なり内部は透過率が同一である領域を透過率領域という。光学フィルタ20が有する複数の透過率領域は、光1Lが入射する面内でチェッカーパターン状に位置する。複数の透過率領域の一部は、第1の透過率を有する第1透過率領域201である。複数の透過率領域の残り全部は、第2の透過率を有する第2透過率領域202である。第1透過率領域201には、例えば、第1光学素子が位置する。第2透過率領域202には、例えば、第2光学素子が位置する。
図4は、実施形態における検知部51の機能構成の一例を示す図である。
検知部51は、画像生成部510、分離部511及び判定部512を備える。
画像生成部510は、画像集合情報に基づいて検査対象9の画像(以下「検査対象画像」という。)を生成する。検査対象画像の各画素の輝度は、撮像装置40の受光素子401が受光した二次光の強度に応じた輝度の画像である。検査対象画像は、少なくとも2つの受光素子401が受光した二次光の強度に基づいて生成された画像である。例えば、検査対象画像の任意の2つの画素は、異なる受光素子401が受光した二次光の強度に応じた輝度の画像である。
分離部511は、光学フィルタ20の複数の位置における画像集合情報に基づいて、検査対象画像の各画素における直接成分と大域成分とを分離する。直接成分とは、直接反射光の光波長スペクトルである。大域成分とは、表面下散乱光の光波長スペクトルである。直接成分と大域成分とを分離するとは、直接反射光および表面下散乱光の光波長スペクトルを取得する処理である。
具体的には、画像データの画素ごとに分離処理を実行することで、直接成分と大域成分とを分離する。分離処理は、分離部511が、処理対象画素の輝度の最大値と最小値との差を算出する処理である。なお、処理対象画素は、分離処理の対象となる画素である。
分離部511は、各画素における直接成分と大域成分と分離することで、直接成分からなる画像と大域成分からなる画像を生成する。
判定部512は、特徴量取得部521、不良画素判定部522及び不良画素有無判定部523を備える。
特徴量取得部521は、第1特徴量取得処理を実行する。特徴量取得部521は、第1特徴量取得処理を実行することで、直接成分の光波長スペクトル情報に基づいて、各画素における検知特徴量を取得する。検知特徴量は、光波長スペクトルに対して定義可能な物理量又は工業値である。検知特徴量は、試験用不良位置における値と試験用非不良位置における値とが有意差を示す物理量又は工業値であれば、どのような物理量又は工業値であってもよい。試験用不良位置は、所定の試験用の検査対象上の位置であって、試験用の検査対象の外観における不良箇所の位置である。試験用非不良位置は、所定の試験用の検査対象上の位置であって、試験用の検査対象の外観における不良で無い位置である。試験用の検査対象とは、予め不良位置が知られた検査対象である。
検知特徴量は、例えば、光波長スペクトルに対する主成分分析によって取得される第1主成分又は第2主成分の値であってもよい。検知特徴量は、例えば、光波長スペクトルに対する主成分分析によって取得される分布の中心値であってもよい。検知特徴量は、例えば、光波長スペクトルに対する主成分分析によって取得される分布の分散であってもよい。
第1特徴量取得処理は、検知特徴量の定義に応じて予め定められた処理であって、光波長スペクトル位置依存情報に基づいて各画素における検知特徴量を取得する処理であればどのような処理であってもよい。検知特徴量が、例えば、主成分分析によって取得される第1主成分又は第2主成分である場合には、第1特徴量取得処理は、主成分分析の実行によって特徴量取得部521が第1主成分又は第2主成分を取得する処理であってもよい。
第1特徴量取得処理は、予め機械学習によって学習された直接成分の光波長スペクトル情報と検知特徴量との関係を示す情報に基づき、分離部511によって取得された直接成分の光波長スペクトル情報に基づいて、各画素における検知特徴量を取得する処理であってもよい。
不良画素判定部522は、特徴量取得部521が取得した各画素における検知特徴量に基づき、受光素子401ごとに、特徴量取得部521が取得した検知特徴量と予め定められた値との違いが所定の大きさ以上か否かを判定する。
不良画素判定部522は、特徴量取得部521が取得した検知特徴量と予め定められた値との違いが所定の大きさ以上である場合に、不良であると判定する。以下、不良画素判定部522によって不良であると判定された画素を不良画素という。
不良画素判定部522は、特徴量取得部521が取得した検知特徴量と予め定められた値との違いが所定の大きさ未満である場合に、正常であると判定する。以下、不良画素判定部522によって正常であると判定された画素を正常画素という。
不良画素判定部522は、判定結果を示す情報を出力する。判定結果を示す情報は、不良画素と正常画素とを示す情報であれば、どのような形式の情報であってもよい。例えば、判定結果は、検査対象画像の不良画素に対応する画素を強調表示させた画像であってもよい。
判定結果を示す情報は、例えば、予め各画素に対して定められた番号であって画素ごとに異なる番号が各画素に定められている場合には、番号と各画素が不良画素か否かを示す情報とを対応付けて示す情報であってもよい。
このような場合、画素と受光素子401とを対応付ける予め定められた情報(以下「対応情報」という。)が補助記憶装置503に記憶されていれば、検知部51は、必ずしも、画像生成部510を備える必要は無い。なお、対応情報は、必ずしも補助記憶装置503に記憶されている必要は無く、検査装置50の動作のたびに対応情報を記憶する外部装置(不図示)から入力部504を介して入力されてもよい。
不良画素有無判定部523は、不良画素判定部522の判定結果に基づいて、不良画素の有無を判定する。不良画素有無判定部523は、不良画素がある場合に、不良画素が有ると判定する。不良画素有無判定部523は、不良画素が無い場合に、不良画素が無いと判定する。
図5は、実施形態の検査システム1が実行する処理の一例を示す図である。
検査システム制御部60の制御によって、照射部10が動作し、光を照射する(ステップS101)。
検査システム制御部60の制御によって、照射部10、フィルタ駆動部30及び撮像装置40が動作し、撮像装置40が、光学フィルタ20の複数の位置における画像集合情報を生成する(ステップS102)。
分離部511が、撮像装置40が生成した光学フィルタ20の複数の位置における画像集合情報に基づいて、検査対象画像の各画素における直接成分と大域成分とを分離する。分離部511は、各画素における直接成分と大域成分とを分離することで、直接成分の光波長スペクトル情報を取得する(ステップS103)。
特徴量取得部521が、直接成分の光波長スペクトル情報に基づいて各画素における検知特徴量を取得する(ステップS104)。
不良画素判定部522が、特徴量取得部521が取得した各画素における検知特徴量に基づき、受光素子401ごとに、不良画素か否かを判定する(ステップS105)。
不良画素有無判定部523が、不良画素判定部522の判定結果に基づいて、不良画素が有るか否かを判定する(ステップS106)。
このように構成された検査システム1は、チェッカーパターンを有する光学フィルタ20を透過した光によって検査対象9を照射することで、直接成分と大域成分とを分離する。そのため、このように構成された検査システム1は、大域成分の影響を軽減して検査対象物の外観の不良を検出することができ、検出精度を向上させることができる。
なお、検査システム1において、撮像装置40は入射光の正反射方向の近傍(以下「正方向領域」という。)の外に位置してもよい。正方向領域の外に撮像装置40が位置する場合、受光素子401に入射する鏡面反射光の強度が、正方向領域に位置する受光素子401に入射する鏡面反射光の強度よりも弱い。そのため、正方向領域の外に撮像装置40が位置する場合、直接成分は拡散反射光の強度に略同一である。そのため、撮像装置40が正方向領域の外に位置する場合、検査システム1は、大域成分の影響と鏡面反射光の影響とを軽減して検査対象物の外観の不良を検出することができ、検出精度を向上させることができる。
(変形例)
図6は、変形例における検査システム1aの機能構成の一例を示す図である。
検査システム1aは、撮像部駆動部70を備える点で、検査システム1と異なる。撮像部駆動部70は、検査システム制御部60の制御によって、撮像装置40を移動させる。撮像部駆動部70は、撮像装置40を移動可能であればどのようなものであってもよい。撮像部駆動部70は、例えば、ステッピングモータの回転によって撮像装置40を移動させる装置であってもよい。
以下、検査システム1と同様の機能を有するものについては、図2と同じ符号を付すことで説明を省略する。
なお、撮像装置40が撮像部駆動部70によって移動させられることで複数の位置で二次光を受光する場合、検査システム1aにおいて画像集合情報は、撮像装置40の各位置における受光素子401ごとの光波長スペクトルを示す情報であってもよい。
なお、検査システム1aにおいて、撮像装置40は、必ずしも複数の受光素子401を備える必要はなく、受光素子401をひとつだけ備えてもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1、1a…検査システム、 10…照射部、 20…光学フィルタ、 30…フィルタ駆動部、 40…撮像装置、 50…検査装置、 60…検査システム制御部、 70…撮像部駆動部、 401…受光素子、 501…CPU(Central Processing Unit)、 502…メモリ、 503…補助記憶装置、 504…入力部、 505…出力部、 51…検知部、 510…画像生成部、 511…分離部、 512…判定部、 521…特徴量取得部、 522…不良画素判定部、 523…不良画素有無判定部

Claims (6)

  1. 検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像部と、前記撮像部が生成した複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光及び拡散反射光の光波長スペクトルを取得する分離部と、
    前記分離部が取得した前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定部と、
    を備え、
    前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像部によって生成される、
    検査装置。
  2. 前記光源が放射する光強度は所定の面内で前記面内の位置に応じた分布を有し、
    前記分布は、光強度が強い領域と弱い領域とが交互に配置されたチェッカーパターン状である、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記光源が放射する光強度は所定の面内で前記面内の位置に応じた分布を有し、
    前記分布は、光強度が強い領域と弱い領域とが交互に配置されたストライプ状である、
    請求項1に記載の検査装置。
  4. 前記光波長スペクトルに対して定義可能な予め定められた所定の物理量又は工業値を検知特徴量として、
    前記判定部は、前記光波長スペクトルに基づいて前記検知特徴量を取得した後、取得した前記検知特徴量に基づいて前記検査対象の不良箇所を判定する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の検査装置。
  5. 検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像部と、
    前記撮像部が生成した複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光及び拡散反射光の光波長スペクトルを取得する分離部と、
    前記分離部が取得した前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定部と、
    を備え、
    前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像部によって生成される、
    検査システム。
  6. 検査対象の検査面上の位置に応じた光強度の光を前記検査面上に照明する光源によって照明された光が前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した光である二次光を受光し、受光した前記二次光の強度に基づいて予め定められた複数の光波長ごとの二次元画像の画像データの集合である画像集合情報を生成する撮像ステップと、
    前記撮像ステップにおいて生成された複数の前記画像集合情報に基づいて、鏡面反射光及び拡散反射光の光波長スペクトルを取得する分離ステップと、
    前記分離ステップにおいて取得された前記光波長スペクトルに基づいて、前記検査対象の不良箇所を判定する判定ステップと、
    を有し、
    前記複数の前記画像集合情報は、前記光源によって照明された前記検査対象によって鏡面反射、拡散反射又は表面下散乱した前記二次光に基づいて前記撮像ステップにおいて生成される、
    検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112345555A (zh) * 2020-10-30 2021-02-09 凌云光技术股份有限公司 外观检查机高亮成像光源系统
WO2022177049A1 (ko) * 2021-02-19 2022-08-25 삼성전자(주) 테스트 장치의 표면 불량을 검출하는 전자장치 및 그 제어방법

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