JP2020138854A - 積層装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アクチュエータの使用数を抑制した積層装置を提供する。【解決手段】積層装置100は、シート体21を供給する供給装置と、搬送経路に沿って搬送され、供給装置から供給されたシート体21が積層されるパレット200と、搬送経路に沿って配置されるガイドレールGと、を備え、パレット200は、開閉動作を行うことにより、積層されたシート体21を保持する一対のクランプ210と、一対のクランプ210に設けられ、ガイドレールGに係合するカムフォロア231と、を含み、一対のクランプ210は、パレット200が搬送経路を搬送されているときに、ガイドレールG及びカムフォロア231によって構成されるカム機構230によって開閉動作される。【選択図】図5
Description
本発明は、積層装置に関する。
特許文献1及び特許文献2には積層装置が開示されている。特許文献1に開示された積層装置は、シート部材が載置されるパレットと、シート部材を押さえるクランプ装置とを有する。クランプ装置は、シート部材を押さえる加圧部と、加圧部を駆動する駆動部とを有する。クランプ装置は、パレットの周囲に4個設けられている。
特許文献2に開示された積層装置は、シート部材が載置される載置台と、載置台を搬送するターンテーブルと、ターンテーブルを搬送される載置台にシート部材を載置する載置手段とを有する。ターンテーブル上には、複数の載置台が搬送され得る。
シート部材を積層する積層装置においては、積層されるシート部材の位置ずれが生じないように、シート部材を押さえる押さえ機構を備える場合がある。搬送される複数のパレットのそれぞれにシート部材を積層する装置に対して、シート部材の押さえ機構を適用する場合、複数のパレットのそれぞれに押さえ機構を設けることになる。この場合、押さえ機構を動作させるための多数のアクチュエータが必要となる。
本発明は、アクチュエータの使用数を抑制した積層装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る積層装置は、シート体を供給する供給装置と、搬送経路に沿って搬送され、供給装置から供給されたシート体が積層されるパレットと、搬送経路に沿って配置されるガイドレールと、を備え、パレットは、開閉動作を行うことにより、積層されたシート体を保持する一対のクランプと、一対のクランプに設けられ、ガイドレールに係合するカムフォロアと、を含み、一対のクランプは、パレットが搬送経路を搬送されているときに、ガイドレール及びカムフォロアによって構成されるカム機構によって開閉動作される。
上記の積層装置では、搬送経路を搬送されるパレットに供給装置からシート体が供給される。供給装置からの供給によりパレットに積層されたシート体は、開閉動作を行う一対のクランプによって保持される。クランプに設けられたカムフォロアは、搬送経路に沿って配置されたガイドレールとともにカム機構を構成している。これにより、ガイドレールにカムフォロアが係合した状態で、パレットが搬送経路を搬送されているときに、一対のクランプが開閉動作される。上記構成では、パレットごとにアクチュエータを必要としないため、アクチュエータの使用数を抑制することができる。
また、カムフォロアは、クランプを上下動させるための第1のカムフォロアと、クランプを開閉させるための第2のカムフォロアとを有していてよい。この構成では、クランプの上下動と、クランプの開閉とが異なるカムフォロアの動作に基づくため、例えば、積層されたシート体を保持しているクランプを一旦上方に移動させてからクランプを開閉することができる。
また、ガイドレールは、第1のカムフォロアに係合する第1の板カムと、第2のカムフォロアに係合する第2の板カムと、を有していてよい。ガイドレールを第1の板カム及び第2の板カムによって構成することで、ガイドレールの上下方向の大きさを抑制できる。
搬送経路は、直線状の区間を含む循環した経路であって、ガイドレールは、直線状の区間に沿って配置されていてよい。この構成では、直線状の区間を搬送されるパレットに対して供給装置からシート体が供給され得る。
カム機構は、一対のクランプの一方のみに含まれ、一対のクランプは、互いに接続されたリンク機構によって連動して開閉動作してもよい。この構成では、カムフォロア及びガイドレールの使用数を抑制することができる。
本発明によれば、アクチュエータの使用数を抑制した積層装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、一実施形態に係る積層装置によって製造された積層体を含む蓄電装置について説明する。図1は、蓄電装置の内部を示す断面図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図1及び図2において、蓄電装置1は、積層型の電極組立体を有するリチウムイオン二次電池である。
蓄電装置1は、例えば略直方体形状のケース2と、このケース2内に収容された電極組立体3とを備えている。ケース2は、例えばアルミニウム等の金属により形成されている。ケース2の内部には、図示はしないが、例えば非水系(有機溶媒系)の電解液が注液されている。ケース2上には、正極端子4及び負極端子5が互いに離間して配置されている。正極端子4は、絶縁リング6を介してケース2に固定され、負極端子5は、絶縁リング7を介してケース2に固定されている。また、電極組立体3とケース2の内側の側面及び底面との間には絶縁フィルムが配置されており、絶縁フィルムによってケース2と電極組立体3との間が絶縁されている。図1では便宜上、電極組立体3の下端とケース2の底面との間には僅かな隙間が設けられているが、実際には電極組立体3の下端が絶縁フィルムを介してケース2の内側の底面に接触している。
電極組立体3は、複数の正極8と複数の負極9とが袋状のセパレータ10を介して交互に積層された構造を有している。正極8は、袋状のセパレータ10に包まれている。袋状のセパレータ10に包まれた状態の正極8は、セパレータ付き正極11として構成されている。従って、電極組立体3は、複数のセパレータ付き正極11と複数の負極9とが交互に積層された構造を有している。なお、電極組立体3の両端に位置する電極は、負極9である。
正極8は、例えばアルミニウム箔からなる正極集電体である金属箔14と、この金属箔14の両面に形成された正極活物質層15とを有している。金属箔14は、平面視矩形状の箔本体部14aと、この箔本体部14aと一体化されたタブ14bとを有している。タブ14bは、箔本体部14aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。そして、タブ14bは、セパレータ10を突き抜けている。複数の正極8より延びる複数のタブ14bは、集箔された状態で導電部材12に接続(溶接)され、導電部材12を介して正極端子4に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ14bを省略している。
正極活物質層15は、箔本体部14aの表裏両面に形成されている。正極活物質層15は、正極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。正極活物質としては、例えば複合酸化物、金属リチウムまたは硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つとリチウムとが含まれる。
負極9は、例えば銅箔からなる負極集電体である金属箔16と、この金属箔16の両面に形成された負極活物質層17とを有している。金属箔16は、平面視矩形状の箔本体部16aと、この箔本体部16aと一体化されたタブ16bとを有している。タブ16bは、箔本体部16aの長手方向の一端部近傍の縁から突出している。タブ16bは、導電部材13を介して負極端子5に接続されている。なお、図2では、便宜上タブ16bを省略している。
負極活物質層17は、箔本体部16aの表裏両面に形成されている。負極活物質層17は、負極活物質とバインダとを含んで形成された多孔質の層である。負極活物質としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx(0.5≦x≦1.5)等の金属酸化物またはホウ素添加炭素等が挙げられる。
セパレータ10は、平面視矩形状を呈している。セパレータ10の形成材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、或いはポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布または不織布等が例示される。本実施形態においては、セパレータ10は、二枚の多孔質フィルムの外周を溶着により貼り合せた袋状をなしている。
以上のように構成された蓄電装置1を製造する場合は、まず、帯状の金属箔(例えば、アルミニウム箔、銅箔)の表面に活物質層(活物質層前駆体)を形成した帯状の電極母材を製造する。次いで、電極母材を切断し、セパレータ付き正極11及び負極9を製作した後、セパレータ付き正極11と負極9とを交互に積層する。次いで、積層されたセパレータ付き正極11及び負極9を固定することで電極組立体3を得る。そして、導電部材12を介してセパレータ付き正極11のタブ14bを正極端子4に接続すると共に、導電部材13を介して負極9のタブ16bを負極端子5に接続した後、電極組立体3をケース2内に収容する。
次に、積層装置100について説明する。図3は、積層装置100を示す概略平面図である。図3に示すように、積層装置100は、正極搬送装置110と、負極搬送装置120と、正極移載装置(供給装置)130と、負極移載装置(供給装置)140と、正極用トラッキングカメラ150と、負極用トラッキングカメラ160と、積層コンベア170と、搬出コンベア180と、を有している。積層装置100では、セパレータ付き正極11と負極9とが、積層コンベア170を搬送される複数のパレット200のそれぞれに交互に積層される。
正極搬送装置110は、前工程によって製造されたセパレータ付き正極11を所定の搬送経路R1に沿って搬送する。前工程は、一例では、電極母材をダイカットして製造された正極8をセパレータで包みセパレータ付き正極11を製造するセパレータ包装システム91であってよい。セパレータ包装システム91は、製造したセパレータ付き正極11を正極搬送装置110に供給する。正極搬送装置110は、例えばベルトコンベアであってよい。図示のように、正極搬送装置110は、セパレータ包装システム91を起点としてX方向に沿って直線状に配置されている。正極搬送装置110では、例えばベルトコンベアにロータリエンコーダが設けられており、このロータリエンコーダによってベルトコンベアの搬送速度を取得することができる。
負極搬送装置120は、前工程によって製造された負極9を所定の搬送経路R2に沿って搬送する。前工程は、一例では、電極母材をダイカットして負極9を製造するダイカットシステム93であってよい。ダイカットシステム93は、製造された負極9を負極搬送装置120に供給する。負極搬送装置120は、例えばベルトコンベアであってよい。図示のように、負極搬送装置120は、ダイカットシステム93を起点としてX方向に沿って直線状に配置されている。負極搬送装置120では、例えばベルトコンベアにロータリエンコーダが設けられており、このロータリエンコーダによってベルトコンベアの搬送速度を取得することができる。図示例では、正極搬送装置110によって搬送されるセパレータ付き正極11の搬送方向と、負極搬送装置120によって搬送される負極9の搬送方向とが互いに対向している。また、正極搬送装置110と負極搬送装置120とは、Y方向に互いにずれた位置に配置されている。
正極用トラッキングカメラ150は、正極搬送装置110における搬送経路R1を搬送中のセパレータ付き正極11を撮像する。正極用トラッキングカメラ150は、正極搬送装置110の搬送経路R1に沿った位置に配置されている。一例として、正極用トラッキングカメラ150によって撮像された画像情報と、正極搬送装置110のロータリエンコーダから取得される搬送速度とに基づいて、正極搬送装置110を搬送されるセパレータ付き正極11の位置と、セパレータ付き正極11の姿勢とが推定され得る。なお、セパレータ付き正極11の位置とは、X方向及びY方向における位置であってよい。また、セパレータ付き正極11の姿勢とは、Z方向を回転軸としたときのセパレータ付き正極11の回転位置であってよい。
負極用トラッキングカメラ160は、負極搬送装置120における搬送経路R2を搬送中の負極9を撮像する。負極用トラッキングカメラ160は、負極搬送装置120の搬送経路R2に沿った位置に配置されている。一例として、負極用トラッキングカメラ160によって撮像された画像情報と、負極搬送装置120のロータリエンコーダから取得される搬送速度とに基づいて、負極搬送装置120を搬送される負極9の位置と、負極9の姿勢とが推定され得る。なお、負極9の位置とは、X方向及びY方向における位置であってよい。また、負極9の姿勢とは、Z方向を回転軸としたときの負極9の回転位置であってよい。
正極移載装置130は、正極搬送装置110を搬送中のセパレータ付き正極11を保持する。保持されたセパレータ付き正極11は、積層コンベア170を搬送されるパレット200上に移載される。図示例の正極移載装置130は、正極搬送装置110と積層コンベア170との間に配置されている。
正極移載装置130は、レール131と、レール131に沿って搬送される複数の吸着ハンド133と、を備えている。レール131は、直線状の区間を含む循環した搬送経路R3を構成する。図示例のレール131によって構成される搬送経路R3は、トラック形状をなしており、互いに平行に配置された2カ所の直線状の区間S1,S2を含む。一方の直線状の区間S1において、レール131の搬送経路R3は、正極搬送装置110の搬送経路R1と平行になっている。図示例では、正極移載装置130の吸着ハンド133は、平面視において左回り(反時計回り)に移動する。なお、一例として、各吸着ハンド133は、レール131に沿って配置される環状のチェーンに連結し、図示しない駆動装置(モータ)によりチェーンを循環駆動する駆動手段によって、搬送されてもよい。吸着ハンド133の駆動手段は、その他の手段、例えば、リニアモータなどを利用するものであってもよい。
吸着ハンド133は、レール131の搬送経路R3を搬送されるアーム134と、アーム134の先端に設けられた吸着パッド135と、を備えている。アーム134は、吸着パッド135の位置、すなわちX方向の位置、Y方向の位置、Z方向の位置、及び、Z方向を回転軸とした回転位置を調整し得る。アーム134は、例えば、正極搬送装置110を搬送されるセパレータ付き正極11と同じ速度で、レール131に沿って搬送されている。
吸着ハンド133は、正極搬送装置110を搬送されるセパレータ付き正極11を吸着パッド135で保持する。図示例では、吸着ハンド133がレール131の搬送経路R3のうちの一方の直線状の区間S1を搬送されているときに、吸着パッド135によってセパレータ付き正極11が保持される。吸着パッド135は、セパレータ付き正極11の一側における表面よりも小さい吸着面を有し、後述するクランプ210の爪部と重ならない位置で吸着を行う。吸着ハンド133では、正極用トラッキングカメラ150によって推定されるセパレータ付き正極11の位置及び姿勢に基づいて、吸着パッド135の位置が調整される。吸着ハンド133によって保持されたセパレータ付き正極11は、レール131の搬送経路R3のうちの他方の直線状の区間S2において、積層コンベア170を搬送されるパレット200上に積層される。
負極移載装置140は、負極搬送装置120を搬送中の負極9を保持する。保持された負極9は、積層コンベア170を搬送されるパレット200上に移載される。図示例の負極移載装置140は、負極搬送装置120と積層コンベア170との間に配置されている。負極移載装置140は、レール141と、レール141に沿って搬送される複数の吸着ハンド143と、を備えている。レール141は、直線状の区間を含む循環した搬送経路R4を構成する。図示例のレール141によって構成される搬送経路R4は、トラック形状をなしており、互いに平行に配置された2カ所の直線状の区間S3,S4を含む。一方の直線状の区間S3において、レール141の搬送経路R4は、負極搬送装置120の搬送経路R2と平行になっている。図示例では、負極移載装置140の吸着ハンド143は、平面視において右回り(時計回り)に移動する。なお、吸着ハンド143の駆動手段は正極移載装置130における吸着ハンド133の駆動手段と同様であってよい。
吸着ハンド143は、レール141の搬送経路R4を搬送されるアーム144と、アーム144の先端に設けられた吸着パッド145と、を備えている。アーム144は、吸着パッド145の位置、すなわちX方向の位置、Y方向の位置、Z方向の位置、及び、Z方向を回転軸とした回転位置を調整し得る。アーム144は、例えば、負極搬送装置120を搬送される負極9と同じ速度で、レール141に沿って搬送されている。
吸着ハンド143は、負極搬送装置120を搬送される負極9を吸着パッド145で保持する。図示例では、吸着ハンド143がレール141の搬送経路R4のうちの一方の直線状の区間S3を搬送されているときに、吸着パッド145によって負極9が保持される。吸着ハンド143では、負極用トラッキングカメラ160によって推定される負極9の位置及び姿勢に基づいて、吸着パッド145の位置が調整される。吸着ハンド143によって保持された負極9は、レール141の搬送経路R4のうちの他方の直線状の区間S4において、積層コンベア170を搬送されるパレット200上に積層される。
積層コンベア170は、複数のパレット200を所定の間隔で搬送するコンベア171を有する。コンベア171は、直線状の区間を含む循環した搬送経路R5を構成する。図示例のコンベア171によって構成される搬送経路R5は、トラック形状をなしており、互いに平行に配置された2カ所の直線状の区間S5,S6を含む。一方の直線状の区間S5において、コンベア171の搬送経路R5は、正極移載装置130の搬送経路R3(区間S2)と平行に隣り合っている。また、他方の直線状の区間S6において、コンベア171の搬送経路R5は、負極移載装置140の搬送経路R4(区間S4)と平行に隣り合っている。図示例では、コンベア171は平面視において右回り(時計回り)に移動する。コンベア171の搬送速度は、一例として、正極移載装置130の吸着ハンド133及び負極移載装置140の吸着ハンド143の搬送速度と同じであってよい。
搬出コンベア180は、パレット200に積層された積層体20を後工程に搬出するためのコンベア181を含む。図示例のコンベア181によって構成される搬送経路R6は、トラック形状をなしており、互いに平行に配置された2カ所の直線状の区間S7,S8を含む。搬出コンベア180は、X方向において積層コンベア170に隣り合って配置されている。図示例では、コンベア171と同様に、コンベア181は平面視において右回り(時計回り)に移動する。搬出コンベア180と、積層コンベア170とは、第1接続経路191及び第2接続経路193によって互いに接続されている。
第1接続経路191は、積層コンベア170から搬出コンベア180に向かう搬送経路を構成する。第1接続経路191の接続状態を切り替えることによって、積層コンベア170を搬送されるパレット200を搬出コンベア180に搬送することができる。例えば、積層コンベア170を搬送されるパレット200に所定の積層数の積層体20が形成された場合、第1接続経路191の接続状態を切り替えることによって、当該パレット200を搬出コンベア180に搬送してもよい。
第2接続経路193は、搬出コンベア180から積層コンベア170に向かう搬送経路を構成する。第2接続経路193の接続状態を切り替えることによって、搬出コンベア180を搬送されるパレット200を積層コンベア170に搬送することができる。例えば、搬出コンベア180においてパレット200に積層された積層体20が搬出された場合、第2接続経路193の接続状態を切り替えることによって、空になったパレット200を積層コンベア170に搬送してもよい。図示例の搬出コンベア180では、搬送経路のうちの一方の直線状の区間S7において、パレット200上の積層体20の搬出がなされる。
続いて、パレット200の構成について詳細に説明する。図4は、パレットを示す概略正面図である。図5は、パレットを示す概略側面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。パレット200は、載置台201と、支持台203と、一対のクランプ210A,210Bと、を備えている。なお、クランプ210Aとクランプ210Bとを区別せずに説明する場合、クランプ210A,210Bをクランプ210と称する。載置台201は積層体20が載置される載置面を有する。図示例では、載置台201の上面によって載置面が構成されている。載置面には、セパレータ付き正極11及び負極9が交互に積層された積層体20が載置される。図示例の載置台201は、例えば略矩形板状をなしている。
載置台201は、支持台203によって支持されている。図示例の支持台203は、上下方向の長さにおいて、載置台201より大きく形成されている。また、Z方向から見たときに、支持台203は載置台201よりも小さい矩形状をなしている。そのため、載置台201の下方には、支持台203の周囲において所定の空間が形成されている。例えば、支持台203と載置台201とは互いに固定されている。本実施形態では、支持台203がコンベア171又はコンベア181に載置されることによって、パレット200が搬送される。
一対のクランプ210は、開閉動作を行うことにより、クランプ210によって積層体20が保持された状態と、クランプ210によって積層体20が解放された状態との切り替えを行う。クランプ210は、積層体20を下側に押圧するための爪部211を含む。爪部211は、略板状をなしており、Y方向に沿って延びている。爪部211のY方向の両端には、爪部211を支持する腕部212が設けられている。爪部211によって積層体20が押圧されている状態において、腕部212はZ方向に沿って延在している。Y方向から見たとき、一対のクランプ210に設けられた一対の爪部211は、腕部212の上端から互いに向き合う方向に突出している。
腕部212の下部には、腕部212の回転中心Cが形成されている。図示例では、一対の腕部212同士を接続する回転軸213が設けられている(図5,図6参照)。回転軸213は、Y方向に延在している。回転軸213はY方向に延在する筒状の軸受け215に回転自在に支持されている。
図6に示すように、一対のクランプ210において、一方の回転軸213を支持する軸受け215と、他方の回転軸213を支持する軸受け215とは、接続部材216に固定されている。接続部材216は、X方向に互いに離間してY方向に延びる一対の第1部分216aと、一対の第1部分216aにおけるY方向の一端同士を接続する第2部分216bと、一対の第1部分216aにおけるY方向の他端からX方向に沿って互いに近付くように延びる一対の第3部分216cとを有する。軸受け215は、X方向において一対の第1部分216a同士の間に配置されており、第2部分216bと第3部分216cとを接続している。また、X方向において、接続部材216の両端と腕部212の下端とは、それぞれバネ等の付勢部材217で接続されている。一対のクランプ210は、付勢部材217によって互いに閉じる方向に付勢されている。
接続部材216は、Z方向(上下方向)に延びるガイド部材218にガイドされている。すなわち、接続部材216は、ガイド部材218に沿ってZ方向に移動可能となっている。図示例において、一対のガイド部材218は支持台203に形成されている。一例において、ガイド部材218は、略円柱状をなしており、支持台203の側面に対して一体的に形成されている。ガイド部材218は、接続部材216の第2部分216bに形成された断面視略円形状の係合部216dに係合されている。ガイド部材218は、接続部材216を水平に保った状態で、上下方向における接続部材216の移動をガイドする。接続部材216がガイド部材218に沿って上下方向に移動した場合、軸受け215も接続部材216と共に上下方向に移動する。そのため、軸受け215に支持された回転軸213を有する腕部212も上下方向に移動する。なお、本実施形態のパレット200は、接続部材216又は軸受け215を下側に付勢する付勢部材219を有している(図5参照)。一例として、付勢部材219は、載置台201と接続部材216とを接続している。これにより、クランプ210は、下向きに付勢されている。
図7は、クランプのリンク機構の一例を説明するための図である。なお、図7にはリンク部材221が示されているが、図面の理解容易のため、このリンク部材221は他の図面において省略されている。本実施形態において、一対のクランプ210は、互いに接続されたリンク機構220によって連動して開閉動作する。図7に示すように、一例のリンク機構220は、ガイド部材218にガイドされたリンク部材221と、腕部212に設けられたカムフォロア224とを含む。ガイド部材218は、リンク部材221を水平に保った状態で、上下方向におけるリンク部材221の移動をガイドする。リンク部材221は、X方向に延在しており、一対の腕部212を互いに接続する。リンク部材221の両端には、それぞれカム溝223が形成されている。カム溝223は、リンク部材221の延在方向に沿って延びている。一端のカム溝223には一方の腕部212のカムフォロア224が配置され、他端のカム溝223には他方の腕部212のカムフォロア224が配置されている。例えば、一対のクランプ210が閉じられている状態から一方のクランプ210Aが外側に向かって回転すると、クランプ210Aの腕部212のカムフォロア224が下側に下がる。これにより、リンク部材221がガイド部材218に沿って下側に下がるため、他方のクランプ210Bは外側に向かって回転する。このように、本実施形態では、一方のクランプ210Aの開閉動作に連動して他方のクランプ210Bが開閉動作する。
また、少なくとも一方のクランプ210Aには、ガイドレールGに係合するカムフォロア231が設けられている。本実施形態では、積層コンベア170の搬送経路R5に沿ってガイドレールGが配置されている。図示例では、ガイドレールGは、電極の積層が行われる一方の直線状の区間S5と、他方の直線状の区間S6とにおいて、コンベア171に沿って配置されている。また、搬出コンベア180の搬送経路R6に沿ってガイドレールGが配置されている。図示例では、ガイドレールGは、積層体の搬出がなされる一方の直線状の区間S7において、コンベアに沿って配置されている。一例では、いずれの区間においても同様のガイドレールGが配置されている。
一対のクランプ210は、パレット200が搬送経路を搬送されているときに、ガイドレールG及びカムフォロア231によって構成されるカム機構230によって開閉動作される。本実施形態では、クランプ210Aの腕部212において、回転軸213の位置に第1のカムフォロア233が設けられている。また、クランプ210Aの腕部212において、回転軸213よりも下側の位置に第2のカムフォロア235が設けられている。第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235は、腕部212からY方向に突出している。図5に示すように、第1のカムフォロア233は、Y方向において、第2のカムフォロア255の位置よりも外側まで突出している。そのため、Y方向において第1のカムフォロア233の位置と第2のカムフォロア235の位置とは、互いに重複しない。ガイドレールGは、第1のカムフォロア233に対応した第1のガイドレールG1と、第2のカムフォロア235に対応した第2のガイドレールG2とを含む。第1のガイドレールG1は、第1のカムフォロア233の下方に配置されている。第2のガイドレールG2は、第2のカムフォロア235の下方に配置されている。一例として、第1のガイドレールG1及び第2のガイドレールG2は、板カムである。
第1のカムフォロア233は、クランプ210を上下方向に移動させ得る。例えば、第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1に係合することによって第1のカムフォロア233が上側に移動した場合、第1のカムフォロア233の移動に伴って腕部212が上側に移動する。この場合、腕部212が上側に移動することで接続部材216によって接続された他方の腕部212も上側に移動する。なお、第1のカムフォロア233は、腕部212の回転軸213の位置に設けられているため、腕部212を回転させる力の発生はない。
第2のカムフォロア235は、クランプ210を開閉させ得る。例えば、第2のカムフォロア235が第2のガイドレールG2に係合することによって第2のカムフォロア235が上側に移動した場合のように、Z方向における第1のカムフォロア233と第2のカムフォロア235との間の距離が小さくなった場合には、腕部212を回転させる力が発生する。本実施形態では、第2のカムフォロア235が回転軸213を中心とした円軌道を描きながら上側に移動することによって、腕部212が開く方向に回転する。この場合、リンク機構220によって、他方の腕部212も開く方向に回転する。なお、第2のカムフォロア235がガイドレールGに係合していないときには、付勢部材217の作用によって、腕部は閉じた状態となっている。
続いて、積層コンベア170を搬送されるときのパレット200の具体的な動作について説明する。本実施形態では、パレット200が搬送経路R5,R6を搬送されているときに、ガイドレールG及びカムフォロア231によって構成されるカム機構230によって、一対のクランプ210が開閉動作される。クランプ210は、パレット200にセパレータ付き正極11が積層されるとき、パレット200に負極9が積層されるとき、及び、パレット200に積層された積層体20が搬出されるときに、開閉動作される。いずれの場合であっても、クランプ210の動作は同様であるため、以下の説明では、積層コンベア170においてパレット200に負極9が積層されるときの開閉動作を例示する。すなわち、積層コンベア170の搬送経路R5における他方の直線状の区間S6をパレット200が搬送されているときのクランプ210の動作について説明する。なお、以下の説明では、セパレータ付き正極11及び負極9を区別することなく、シート体21と称する。
図8〜図12は、クランプ210の動作を説明するための図であって、載置台201上にシート体21が積層される一連の流れを示す。なお、図8〜図12では、載置台201上に積層された積層体20上にさらにシート体21が積層される過程を示す。
図8は、積層体20上にシート体21が供給されたところを示す。図8の状態では、第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235の両方がガイドレールGと係合していない。そのため、載置台201上の積層体20は、一対のクランプ210によって下側に押圧されている。この状態で、負極移載装置140は、積層体20上に新たなシート体21を積層する。前述の如く、吸着パッド145の吸着面は、セパレータ付き正極11の一側における表面よりも小さく形成されており、クランプ210の爪部211と重ならない状態で、上方より積層体20を押圧する。負極移載装置140の吸着パッド145は、新たなシート体21を積層体20上に押圧した状態を維持して、搬送されるパレット200と共に移動する。積層された新たなシート体21の周縁は、クランプ210の爪部211を上側から覆っている。
図9は、図8の状態からクランプ210が上方に移動したところを示す。図9に示すように、第1のガイドレールG1及び第2のガイドレールG2は、搬送経路R5の上流側にそれぞれ傾斜面G11,G21を有している。また、第1のガイドレールG1及び第2のガイドレールG2は、傾斜面G11,G21に連続して下流側に形成される水平な上面G12,G22を有している。本実施形態において、第1のガイドレールG1の傾斜面G11の開始位置は、第2のガイドレールG2の傾斜面G21の開始位置よりも搬送方向Dの上流側となっている。また、第1のガイドレールG1の傾斜面G11の勾配は、第2のガイドレールG2の傾斜面G21の勾配よりも小さくなっている。
図9に示す状態では、第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1の傾斜面G11に係合しており、第2のカムフォロア235は第2のガイドレールG2から離間している。これにより、第1のカムフォロア233が上側に移動するため、クランプ210が上方に移動している。この状態では、クランプ210による積層体20の押圧が解除されており、積層体20は吸着パッド145のみによって押圧されている。
図10は、図9の状態からクランプ210が開状態となったところ示す。図10に示す状態では、第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1の傾斜面G11に係合しており、第2のカムフォロア235は第2のガイドレールG2の傾斜面G21に係合している。上述の通り、第1のガイドレールG1の傾斜面G11の勾配は、第2のガイドレールG2の傾斜面G21の勾配よりも小さくなっている。そのため、パレット200が下流側に搬送されるにつれて、Z方向における第1のカムフォロア233と第2のカムフォロア235との間の距離が小さくなる。これにより、腕部212が開く方向に回転し、クランプ210が開いた状態となる。すなわち、クランプ210の爪部211は、積層体20の上面と新たに積層されたシート体21の下面との間から待避する。
図11は、図10の状態が維持されているところを示す。図11の状態では、第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1の上面G12に係合しており、第2のカムフォロア235は第2のガイドレールG2の上面G22に係合している。本実施形態では、第1のガイドレールG1の上面G12の高さ位置と第2のガイドレールG2の上面G22の高さ位置との差は、クランプ210が閉じた状態のときの第1のカムフォロア233の高さ位置と第2のカムフォロア235の高さ位置との差よりも小さい。そのため、第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1の上面G12に係合しており、第2のカムフォロア235が第2のガイドレールG2の上面G22に係合している状態では、クランプ210が開いている状態が維持される。
図12は、図10の状態からクランプ210が閉じられたところを示す。図12に示すように、第1のガイドレールG1及び第2のガイドレールG2は、搬送経路の下流側において、それぞれ上面G12,G22に連続した傾斜面G13,G23を有している。本実施形態において、第2のガイドレールG2の傾斜面G23の開始位置は、第1のガイドレールG1の傾斜面G13の開始位置よりも搬送方向Dの上流側となっている。また、第2のガイドレールG2の傾斜面G23の勾配は、第1のガイドレールG1の傾斜面G13の勾配よりも大きくなっている。
図12に示すように、パレット200が搬送経路を下流に進行すると、まず、第2のカムフォロア235が傾斜面G23に係合する。これにより、第1のカムフォロア233の高さ位置と第2のカムフォロア235の高さ位置との差が徐々に大きくなる。そのため、クランプ210は、閉状態へと移行する。クランプ210が閉状態となった段階では、第1のカムフォロア233は第1のガイドレールG1の上面G12に係合している。さらにパレット200が下流に進行すると、第2のカムフォロア235が第2のガイドレールG2の傾斜面G23から離間する。そして、第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1の傾斜面G13に係合することによって、クランプ210が徐々に下側に移動する。第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1から離間すると、付勢部材217の付勢力によってクランプ210は閉じられた状態を維持する。また、付勢部材219の付勢力によってクランプ210は積層体20を押圧する。これにより、新たなシート体21が積層された積層体20はクランプ210によって保持される。
続いて、積層装置100における積層工程の全体の流れについて説明する。図3に示すように、セパレータ包装システム91で製造されたセパレータ付き正極11は、正極搬送装置110によって搬送経路を下流に搬送される。搬送されたセパレータ付き正極11は、正極移載装置130によって、積層コンベア170を搬送されるパレット200の載置台201上に移載される。
また、ダイカットシステム93で製造された負極9は、負極搬送装置120によって搬送経路を下流に搬送される。搬送された負極9は、負極移載装置140によって、積層コンベア170を搬送されるパレット200の載置台201上に移載される。
上述の通り、本実施形態では、ガイドレールGが配置された一方の直線状の区間S5において各パレット200に一枚のセパレータ付き正極11が移載される。また、ガイドレールGが配置された他方の直線状の区間S6において各パレット200に一枚の負極9が移載される。すなわち、パレット200が積層コンベア170を一周することによって、パレット200の載置台201上にセパレータ付き正極11及び負極9がそれぞれ一枚ずつ積層される。パレット200が積層コンベア170を所定の回数だけ周回することによって、パレット200の載置台201上にセパレータ付き正極11及び負極9が交互に所定の数だけ積層された積層体20が形成される。
積層体20が積層されたパレット200は、第1接続経路191を介して搬出コンベア180に移動する。パレット200に載置された積層体20は、ガイドレールGが配置された直線状の区間S7において、載置台201上から次工程に向けて搬出される。例えば、積層体20は、パレット200が直線状の区間S7を搬送されている状態でパレット200から搬出されてもよいし、直線状の区間S7において停止されたパレット200から搬出されてもよい。
以上説明した積層装置100では、搬送経路を搬送されるパレット200に正極移載装置130及び負極移載装置140からシート体21が供給される。パレット200に積層されたシート体21は、開閉動作を行う一対のクランプ210によって保持される。クランプ210に設けられたカムフォロア231は、搬送経路に沿って配置されたガイドレールGとともにカム機構230を構成している。これにより、ガイドレールGにカムフォロア231が係合した状態で、パレット200が搬送経路を搬送されているときに、一対のクランプ210が開閉動作される。上記構成では、パレット200ごとにアクチュエータを必要としないため、アクチュエータの使用数を抑制することができる。
また、カムフォロア231は、クランプ210を上下動させるための第1のカムフォロア233と、クランプ210を開閉させるための第2のカムフォロア235とを有している。この構成では、クランプ210の上下動と、クランプ210の開閉とが異なるカムフォロアの動作に基づくため、例えば、積層されたシート体21を保持しているクランプ210を上方に確実に移動させてから、クランプ210を開閉することができる。
また、ガイドレールGが第1のカムフォロア233に係合する板カムである第1のガイドレールG1と、第2のカムフォロアに係合する板カムである第2のガイドレールG2とによって構成されることで、ガイドレールGの上下方向の大きさを抑制できる。
また、ガイドレールGは、搬送経路のうちの直線状の区間に沿って配置されている。この構成では、直線状の区間を搬送されるパレット200に対して正極移載装置130及び負極移載装置140の吸着パッドを並走させ易いため、パレット200にシート体21を供給しやすい。
カム機構230は、一対のクランプ210の一方のみに含まれ、一対のクランプ210は、互いに接続されたリンク機構220によって連動して開閉動作する。この構成では、カムフォロア231及びガイドレールGの使用数を抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではない。
例えば、搬送方向Dの下流側のクランプ210Aのみに第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235が形成された例を示したが、カムフォロア231の形態はこれに限定されない。図13は、変形例に係るパレットを説明するための図であって、クランプが上方に移動したところを示す。図14は、変形例に係るパレットを説明するための図であって、図13の状態から一方のクランプが開状態となったところ示す。図13、図14に示すように、変形例に係るパレット300では、一対のクランプ210のそれぞれに第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235が設けられている。第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235以外の構成について、パレット300はパレット200と同様の形態を備えている。
パレット300において、クランプ210Aに設けられた第2のカムフォロア235は、第1のカムフォロア233よりも下側且つ搬送方向Dの上流側であり、クランプ210Bに設けられた第2のカムフォロア235は、第1のカムフォロア233よりも下側且つ搬送方向Dの下流側である。第1のカムフォロア233から第2のカムフォロア235までの距離は、クランプ210Aとクランプ210Bとで同じとなっている。このような構成を備えるパレット300では、パレット300が搬送方向Dに沿って搬送されることによって、図13に示すように、まず、クランプ210Aの第1のカムフォロア233が第1のガイドレールG1の傾斜面G11に係合する。これによって、クランプ210Aの第1のカムフォロア233が上側に移動するため、クランプ210が上方に移動する。この状態では、クランプ210による積層体20の押圧が解除されており、積層体20は吸着パッド145のみによって押圧されている。なお、図示例では、クランプ210Aの第2のカムフォロア235は第2のガイドレールG2から離間している。また、クランプ210Bの第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235は、第1のガイドレールG1及び第2のガイドレールG2からそれぞれ離間している。
図13の状態から、さらにパレット300が搬送方向Dに沿って搬送されると、図14に示すように、クランプ210Aの第2のカムフォロア235は、第2のガイドレールG2の傾斜面G21に係合し、さらに、上面G22に係合する。これにより、クランプ210Aは開いた状態となる。図14の状態では、クランプ210Bの第1のカムフォロア233及び第2のカムフォロア235が、第1のガイドレールG1及び第2のガイドレールG2からそれぞれ離間しているため、クランプ210Bは閉じた状態を維持している。パレット300が搬送方向Dに沿ってさらに搬送されると、クランプ210Bの第2のカムフォロア235が第2のガイドレールG2の傾斜面G21に係合し、さらに、上面G22に係合することにより、クランプ210Bも開いた状態となる。このように、変形例に係るパレット300においても、パレット200と同様にクランプ210の開閉動作が行われる。
また、ガイドレールGが2つの板カムによって構成されている例を示したが、ガイドレールGは溝カムであってもよい。例えば、Y方向における同じ位置に、第1のカムフォロア233と第2のカムフォロア235とを上下に離間して配置し、2つの溝カムが形成された1つガイドレールを用いてもよい。
また、一例においては、支持台203の底部に例えばピン及びローラによって構成される係合部材が設けられていてもよく、搬送経路に沿って配置されたレールに係合部材が係合しながら、パレット200が搬送される形態であってもよい。この構成では、パレット200が、第1のカムフォロア233又は第2のカムフォロア235を介して上下方向に力を受けたとしても、レールと係合部材との係合によって、パレット200が傾斜することを抑制できる。
また、ガイドレールは、搬送方向前後に移動できる構成であってもよい。これにより、一対のクランプが開閉するタイミングを制御することができる。また、パレットの搬送方向を前後方向としたときに、ガイドレールを左右両側に配置するとともに、パレットのカムフォロアも左右両側に配置してもよい。この場合、左右方向において、クランプに作用する力が一方に偏ることが抑制される。
20…積層体、21…シート体、100…積層装置、130…正極移載装置(供給装置)、140…負極移載装置(供給装置)、200…パレット、210…クランプ、230…カム機構、231…カムフォロア、G…ガイドレール、R5…搬送経路。
Claims (5)
- シート体を供給する供給装置と、
搬送経路に沿って搬送され、前記供給装置から供給された前記シート体が積層されるパレットと、
前記搬送経路に沿って配置されるガイドレールと、を備え、
前記パレットは、
開閉動作を行うことにより、積層された前記シート体を保持する一対のクランプと、
少なくとも一方の前記クランプに設けられ、前記ガイドレールに係合するカムフォロアと、を含み、
前記一対のクランプは、前記パレットが前記搬送経路を搬送されているときに、前記ガイドレール及び前記カムフォロアによって構成されるカム機構によって開閉動作される、積層装置。 - 前記カムフォロアは、前記クランプを上下動させるための第1のカムフォロアと、前記クランプを開閉させるための第2のカムフォロアと、を含む、請求項1に記載の積層装置。
- 前記ガイドレールは、前記第1のカムフォロアに係合する第1の板カムと、前記第2のカムフォロアに係合する第2の板カムと、を有する、請求項2に記載の積層装置。
- 前記搬送経路は、直線状の区間を含む循環した経路であって、
前記ガイドレールは、前記直線状の区間に沿って配置されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層装置。 - 前記カム機構は、前記一対のクランプの一方のみに含まれ、
前記一対のクランプは、互いに接続されたリンク機構によって連動して開閉動作する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層装置。
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