JP2020136747A - 撮像装置、及び、レンズ鏡筒 - Google Patents

撮像装置、及び、レンズ鏡筒 Download PDF

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尚樹 赤尾
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Abstract

【課題】防曇のための電力消費が抑えられた撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置は、外部からの入射光を透過する1つ以上のレンズ4と、1つ以上のレンズを透過した光を受光する撮像素子6Aを有する撮像部6と、1つ以上のレンズのうち少なくとも1つのレンズと撮像部とを結ぶように設けられた熱伝導部材22を備える。【効果】使用時には撮像素子が発熱し、この熱が熱伝導部材を介してレンズまで到達する。これにより、バッテリーの電力を防曇用に使用することなく、レンズを加熱して防曇することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、撮像装置、及び、レンズ鏡筒に関する。
近年、ドローンなどに搭載可能な小型の撮像装置が開発され、上空など様々な環境下で使われるようになっている。このような撮像装置はレンズなどの透過部材と、イメージセンサとを備えるが、透過部材の両面に温度差を生じるような場合や使用温度が急激に変化した場合には、透過部材に曇りが生じてしまうことがある。
このようなレンズなどの透過部材の曇りを防止する防曇機能を備えた撮像装置に関して、例えば、特許文献1には、ヒータにより透過部材を外周側から加熱することにより曇りを防止する構成が開示されている。また、特許文献2には、ヘリコプターなどにカメラを取り付けて撮像するための装置に関して、カメラの向きを変更するためのサーボモータにおいて発生した熱をファンによりガラスまで送って曇りを防止する構成が開示されている。
特開2018−185435号公報 特開2012−28974号公報
しかしながら、特許文献1に記載された装置ではヒータを駆動するために電力を消費してしまい、特許文献2に記載された装置ではファンを駆動するために電力を消費してしまう。このように特許文献1、2に記載された撮像装置では、防曇のためにバッテリーの電力が消費されてしまい、駆動時間が短くなってしまうという問題がある。また、防曇のために特別な機構を設ける必要があり、撮像装置やそれを搭載する飛行機体が大型化してしまう。
本発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、防曇のための電力消費が抑えられた撮像装置及びレンズ鏡筒を提供することである。
本発明は、外部からの入射光を透過する1つ以上の透過部材と、透過部材を透過した光を受光する撮像素子を有する撮像部と、を備えた撮像装置であって、さらに、1つ以上の透過部材うち少なくとも1つの透過部材と撮像部とを結ぶように設けられた熱伝導部材を備える、ことを特徴とする。
上記構成の本発明の撮像装置によれば、使用時には撮像素子が発熱し、この熱が熱伝導部材を介して透過部材まで到達する。これにより、バッテリーの電力を防曇用に使用することなく、透過部材を加熱して防曇することができる。また、撮像素子の熱が透過部材に逃げるため、撮像素子における発熱に起因する熱ノイズを防ぐこともできる。また、最小限の構成で防曇することができるため、撮像装置やそれを搭載する飛行機体の大型化を抑えることができる。
また、本発明において、好ましくは、熱伝導部材は、1つ以上の透過部材のうち最も被写体側に配置される透過部材と撮像部とを結ぶように設けられている。
曇りは、最も被写体側に配置される透過部材に最も発生しやすい。これに対して、上記構成の本発明によれば、熱伝導部材が最も被写体側に配置される透過部材と撮像部とを結ぶように設けられているため、より効率よく防曇できる。
また、本発明の撮像装置は、好ましくは、熱伝導部材は、透過部材の周縁部に当接する環状部材を有する。
上記構成の本発明によれば、透過部材を周縁部から環状に加熱することができ、均等な加熱が可能になる。
また、本発明の撮像装置は、撮像部は、撮像素子に取り付けられた放熱部材を有し、熱伝導部材は、放熱部材に当接して設けられている。
このような構成の本発明によれば、撮像素子の熱を確実に透過部材に伝達できるとともに、撮像素子が過剰に高温になるのを防止できる。
また、本発明の撮像装置は、好ましくは、熱伝導部材は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートを有する。
上記の構成に本発明によれば、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートは熱伝導性が高いため、撮像部で発生した熱を確実に透過部材に伝達することができる。
本発明は、撮像素子を有する撮像部を含む撮像装置本体に取り付けられて用いられるレンズ鏡筒であって、撮像装置本体に取り付けるためのレンズ側マウントと、外部からの入射光を透過する1つ以上の透過部材と、レンズ側マウントと、1つ以上の透過部材のうち少なくとも1つの透過部材とを結ぶように設けられた熱伝導部材と、を備える、ことを特徴とする。
上記構成の本発明のレンズ鏡筒によれば、使用時に撮像素子が発熱すると、この熱を受けてレンズ側マウントが加熱される。そして、レンズ側マウントが受けた熱が熱伝導部材を介していて透過部材まで到達する。これにより、バッテリーの電力を防曇用に使用することなく、透過部材を加熱して防曇することができる。また、最小限の構成で防曇することができるため、撮像装置やそれを搭載する飛行機体の大型化を抑えることができる。
本発明において、好ましくは、熱伝導部材は、1つ以上の前記透過部材のうち最も被写体側に配置される透過部材と撮像部とを結ぶように設けられている。
曇りは、最も被写体側に配置される透過部材に最も発生しやすい。これに対して、上記構成の本発明によれば、熱伝導部材が最も被写体側に配置される透過部材と撮像部とを結ぶように設けられているため、より効率よく防曇できる。
本発明のレンズ鏡筒は、好ましくは、熱伝導部材は、透過部材の周縁部に当接する環状部材を有する。
上記構成の本発明によれば、透過部材を周縁部から環状に加熱することができ、均等な加熱が可能になる。
本発明のレンズ鏡筒は、好ましくは、熱伝導部材は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートを有する。
上記の構成に本発明によれば、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートは熱伝導性が高いため、撮像部で発生した熱を確実に透過部材に伝達することができる。
本発明によれば、防曇のための電力消費が抑えられた撮像装置及びレンズ鏡筒を提供することができる。
本発明の第1実施形態による撮像装置を示す光軸方向の鉛直断面図である。 図1に示す撮像装置の斜視分解図である。 本発明の第2実施形態によるレンズ鏡筒と、カメラ本体とからなる撮像装置を示す水平断面図である。 図3に示すレンズ筐体の斜視分解図である。
以下、本発明の第1実施形態による撮像装置について図面を参照しながら、詳細に説明する。なお、以下の説明では、被写体側を前方といい、結像側は後方という。また、光軸に垂直な平面内において光軸を中心として離間する方向を半径方向外方といい、光軸に近接する方向を半径方向内方という。
図1は、本発明の第1実施形態による撮像装置を示す光軸方向の鉛直断面図である。また、図2は、図1に示す撮像装置の斜視分解図である。なお、図2において一部の部材は省略して示している。
図1及び図2に示すように、撮像装置1は、筐体2と、筐体2が保持するレンズ(透過部材)4と、筐体に保持された撮像部6と、を備える。
筐体2は内部筐体8と、内部筐体8の半径方向外方に設けられた外部筐体10と、内部筐体8の前方に取り付けられたレンズ保持枠12と、外部筐体10の後方を閉鎖する後方部材14と、覆い部材16と、を備える。
内部筐体8は、円筒状の側面部8Aと、側面部8Aの前縁から半径方向内方に延びる前面部8Bと、を備える。前面部8Bには、円形の開口が設けられており、開口の周囲にはレンズ保持枠12が前方から嵌め込まれている。レンズ保持枠12は、保持枠本体12Aと、押え部材12Bとを備える。保持枠本体12Aは、円形の開口を備え、この開口の周縁部には環状の平坦な座部12A1が形成されている。また、保持枠本体12Aの座部12A1の周囲には、前方側に突出する円筒状の凸部12A2が形成されている。押え部材12Bは、円筒状の本体部12B1と、本体部12B1から半径方向内方に延びる円環状の押え部12B2とを有する。レンズ4の後面の外周部が座部12A1に当接するようにレンズ4を載置し、押え部材12Bの本体部12B1を保持枠本体12Aの凸部12A2の外周に嵌め込むことにより、レンズ4の周縁部が保持枠本体12Aの座部12A1と、押え部材12Bの押え部12B2との間に挟まれて、レンズ4がレンズ保持枠12に保持されている。
外部筐体10は、円筒状の側面部10Aと、側面部10Aの前縁から半径方向内方に延びる前面部10Bと、を備える。前面部10Bには円形の開口が設けられており、この開口の縁によりレンズ保持枠12の保持枠本体12Aが保持されている。
後方部材14は板状の部材であり、中心に矩形状の開口が形成されている。また、覆い部材16は板状の部材からなり、中央に矩形状の台部16Aが形成されている。
撮像部6は、撮像素子6Aと、一対の取付部材6Bとを有する。撮像素子6Aは、例えば、CCDやCMOSであり、撮像素子6Aは、レンズ4と光軸方向に整列するように配置されている。撮像素子6Aは処理装置(図示せず)に電気的に接続されており、処理装置は撮像素子6Aからの出力信号を処理して画像信号を記憶する。撮像装置1を起動すると撮像素子6Aに電力が供給され、これにより撮像素子6Aが発熱する。
取付部材(放熱部材)6Bは、例えば、アルミからなり、平坦な基端部6B1と、基端部6B1の半径方向内方の縁から前方に延びる延出部6B2と、延出部6B2の前縁から半径方向内方に延びる押え部6B3と、を有する。取付部材6Bは、それぞれ、延出部6B2が後方部材14の開口の上縁及び下縁に沿うように配置され、基端部6B1が後方部材14の後面と、覆い部材16の前面との間に挟み込まれることにより固定されている。撮像素子6Aは、覆い部材16の台部16Aの前面上に載置され、上下縁部が取付部材6Bの押え部6B3の後面と、台部16Aの前面とにより挟みこまれることにより、保持されている。取付部材6Bは、撮像素子6Aを保持するのみではなく、撮像素子6Aから伝熱された熱を放熱する放熱部材としても機能する。なお、本実施形態では、取付部材6Bは熱伝導部材18と別体として構成しているが、熱伝導部材18と一体形成してもよい。また、本実施形態では、取付部材6Bが放熱部材として機能するが、これに限らず、覆い部材16や台部16Aをアルミなどで構成して放熱部材として機能させてもよい。この場合、熱伝導部材18を覆い部材16又は台部16Aに接続してもよい。
撮像装置1は、さらに、レンズ4と、撮像部6とを結ぶように設けられた熱伝導部材18を備える。熱伝導部材18は、レンズ4の後面の外周縁部に当接するように形成された金属ワッシャー20と、金属ワッシャー20に接続され、撮像部6の取付部材6Bまで延びる一対の熱伝導材22と、を備える。
金属ワッシャー20は、鉄やステンレスなどの金属からなり、円環状の円環部20Aと、円環部20Aの上下から後方に延出する一対の延出部20Bと、を有する。金属ワッシャー20は、円環部20Aがレンズ4の後面の外周縁部と、レンズ保持枠12の座部12A1との間に挟み込まれて保持されている。
熱伝導材22は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートからなる帯状の部材である。フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートはシート状の部材であり、熱伝導率が高く、可撓性が高く、所望の形状に容易に加工することができる。熱伝導材22は、光軸方向に延びる前方部22Aと、前方部22Aの後端から半径方向外方に延びる第1の半径方向延在部22Bと、第1の半径方向延在部22Bの外方端部から光軸方向後方に延びる光軸方向延在部22Cと、光軸方向延在部22Cの後方端部から半径方向内方に延びる第2の半径方向延在部22Dとを有する。前方部22Aは、先端部が金属ワッシャー20の延出部20Bに接続されており、保持枠本体12Aの開口の縁に沿うように光軸方向に延びている。第1の半径方向延在部22Bは、内部筐体8の前面部8Bの後面に沿って半径方向に上下に延在している。光軸方向延在部22Cは内部筐体8の側面部8Aに沿って光軸方向に延在している。第2の半径方向延在部22Dは後方部材14の前面に沿って半径方向に上下に延在しており、第2の半径方向延在部22Dの半径方向内端部は撮像部6の取付部材6Bに当接するように取り付けられている。
本実施形態では、一対の熱伝導材22を、内部筐体8の内部空間の上部及び下部を延びるように設けているが、熱伝導材の数はこれに限られない。ただし、金属ワッシャー20に均等に熱が伝達されるように、複数本の熱伝導材を設けることが好ましく、複数本の熱伝導材を設ける場合には、光軸を中心として等角度間隔で設けられるのが好ましい。また、本実施形態では、撮像部6の取付部材6Bに熱伝導材22の端部を接続しているが、これに限らず、撮像素子6Aに接続してもよい。
このような構成の撮像装置を起動すると、撮像素子6Aが供給される電力により発熱する。撮像素子6Aが発した熱は、取付部材6Bを介して熱伝導材22に伝達される。熱伝導材22に伝達された熱は金属ワッシャー20まで到達し、金属ワッシャー20を介してレンズ4の外周部に伝達される。これにより、撮像素子6Aの発した熱によりレンズ4を加熱することができる。
第1実施形態による撮像装置1によれば、以下の効果が奏される。
撮像装置1がレンズ4と、撮像部6とを結ぶように設けられた熱伝導部材18を備えるため、使用時には撮像素子6Aが発熱し、この熱が熱伝導部材18を介していてレンズ4まで到達する。これにより、バッテリーの電力を使用することなく、レンズ4を加熱して防曇することができる。また、撮像素子6Aの熱がレンズ4に逃げるため、撮像素子6Aにおける発熱に起因する熱ノイズを防ぐこともできる。
また、本実施形態では、熱伝導部材18は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートからなる、熱伝導材22を有する。フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートは熱伝導性が高いため、撮像部6で発生した熱を確実にレンズ4に伝達することができる。
また、本実施形態では、熱伝導部材18は、レンズ4の周縁部に当接する金属ワッシャー20を有する。これにより、レンズ4を周縁部から環状に加熱することができ、均等な加熱が可能になる。
また、本実施形態では、撮像部6は、撮像素子6Aに取り付けられ、放熱部材として機能する取付部材6Bを有し、熱伝導部材18の熱伝導材22は、取付部材6Bに当接して設けられている。これにより、撮像素子6Aの熱を確実にレンズ4に伝達できるとともに、撮像素子6Aが過剰に高温になるのを防止できる。
なお、上記実施形態では、レンズを一枚のみ備えた撮像装置に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、複数のレンズからなる光学系を有する撮像装置にも本発明を適用できる。この場合、複数のレンズのそれぞれと、撮像部とを結ぶように熱伝導部材を設けてもよいし、何れかのレンズと撮像部とを結ぶように熱伝導部材を設けてもよい。ただし、複数のレンズからなる光学系を有する撮像装置に本発明を適用する場合には、前玉(最も被写体側のレンズ)と、撮像部とを結ぶように熱伝導部材を設けるのが好ましい。また、撮像装置がレンズの前方にガラス板等を有している場合には、このガラス板と撮像部とを結ぶように熱伝導部材を設けるのが好ましい。曇りは、最も被写体側に配置される透過部材に最も発生しやすい。これに対して、前玉と、撮像部とを結ぶように熱伝導部材を設けることにより、より効率よく防曇できる。
次に、本発明の第2実施形態によるレンズ鏡筒について説明する。
図3は、本発明の第2実施形態によるレンズ鏡筒と、カメラ本体とからなる撮像装置を示す水平断面図である。また、図4は、図3に示すレンズ筐体の斜視分解図である。なお、図4において一部の部材は省略して示している。
図3及び図4に示すように、第2実施形態によるレンズ鏡筒101はカメラ本体(撮像装置本体)150に取り付けられて用いられるものである。撮像装置100は、カメラ本体150と、このカメラ本体150に取り付けられるレンズ鏡筒101とを備える。
カメラ本体150は、カメラ筐体152と、撮像部154と、カメラ側マウント156を備える。カメラ筐体152は、内部に空洞152Aを有し、この空洞152A内に撮像部154が配置されている。カメラ筐体152の前方には開口152Bが形成されており、この開口152Bの縁にカメラ側マウント156が設けられている。
撮像部154は撮像素子を有し、レンズ106と光軸方向に整列するように保持されている。撮像素子は、例えば、CCDやCMOSである。撮像素子は処理装置(図示せず)に電気的に接続されており、処理装置は撮像素子からの出力信号を処理して画像信号を記憶する。カメラ本体150を起動すると撮像素子には電力が供給され、これにより発熱する。
カメラ側マウント156は、カメラ筐体152の開口152Bの縁に設けられおり、後述するレンズ鏡筒101のレンズ側マウント104と対応する形状になっている。
レンズ鏡筒101は、筒体102と、筒体102の後端部に設けられたレンズ側マウント104と、筒体102の前端部に設けられたレンズ(光透過部材)106とを備える。
筒体102は、内筒108と、内筒108の半径方向外方に設けられた外筒110と、内筒108の前方に取り付けられたレンズ保持枠112と、を備える。
レンズ保持枠112は、保持枠本体112Aと、押え部材112Bとを備える。保持枠本体112Aは、円形の開口を備え、この開口の周縁部には半径方向内方に向かって突出する座部112A1が形成されている。押え部材112Bは円環状に形成されている。
内筒108は、円筒状の側面部108Aと、側面部108Aの前縁から半径方向内方に延びる前面部108Bと、を備える。前面部108Bには、円形の開口が設けられており、前面部108Bの前面の開口の周囲にはレンズ保持枠112の保持枠本体112Aの後面が当接している。
外筒110は、円筒状の側面部110Aと、側面部110Aの前端部において半径方向内方に延びる座部110Bと、を備える。座部110Bは円環状に形成されている。押え部材112Bは、押え部材112Bの後面が座部110Bの前面に当接するように外筒110の前端部に嵌め込まれることにより、外筒110に固定されている。
レンズ106を後面の外周部が当接するように保持枠本体112Aの座部112A1に載置し、押え部材112Bを外筒110の先端部内に嵌め込むことにより、レンズ106の周縁部が保持枠本体112Aの座部112A1と、押え部材112Bの内周縁との間に挟まれてレンズ106が保持されている。
レンズ側マウント104は内筒108の後端部に接続されている。カメラ本体150のカメラ側マウント156の内側に、レンズ鏡筒101のレンズ側マウント104を嵌合させることにより、レンズ鏡筒101をカメラ本体150に固定することができる。
レンズ鏡筒101は、さらに、レンズ106と、レンズ側マウント104とを結ぶように設けられた熱伝導部材118を備える。
熱伝導部材118は、レンズ116の後面の外周縁部に当接するように形成された金属ワッシャー120と、金属ワッシャー120に接続され、レンズ側マウント104まで延びる熱伝導材122と、を備える。
金属ワッシャー120は、鉄やステンレスなどの金属からなる円環状の部材であり、レンズ106の後面の外周縁部と、保持枠本体112Aの座部112A1との間に挟み込まれている。
熱伝導材122は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートからなる帯状の部材である。フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートはシート状の部材であり、熱伝導率が高く、可撓性が高く、所望の形状に容易に加工することができる。熱伝導材122は、光軸方向に延びる前方部122Aと、前方部122Aの後端から半径方向外方に延びる第1の半径方向延在部122Bと、第1の半径方向延在部122Bの外方端部から光軸方向後方に延びる光軸方向延在部122Cと、光軸方向延在部122Cの後方端部から半径方向内方に延びる第2の半径方向延在部122Dとを有する。前方部122Aは、先端部が金属ワッシャー120の延出部120Bに接続されており、前方部122Aは保持枠本体112Aの開口に沿うように光軸方向に延びている。第1の半径方向延在部122Bは、内筒108の前面部108Bの後面に沿って半径方向に左右に延在している。光軸方向延在部122Cは内筒108の側面部108Aに沿って光軸方向に延在している。第2の半径方向延在部122Dはレンズ側マウント104の前面に沿って半径方向に左右に延在しており、第2の半径方向延在部122Dの半径方向内端部はレンズ側マウント104に接続されている。
本実施形態では、一対の熱伝導材122を、内筒108の内部空間の両側部を延びるように設けているが、熱伝導部材の数はこれに限られない。ただし、金属ワッシャー120に均等に熱が伝達されるように、複数本の熱伝導材を設けることが好ましく、複数本の熱伝導材を設ける場合には、光軸を中心として等角度間隔で設けられるのが好ましい。
このような構成の撮像装置100を起動すると、撮像部154の撮像素子が供給される電力により発熱する。撮像部154の撮像素子が発熱すると、放射熱によりカメラ側マウント156が加熱される。カメラ側マウント156の熱はレンズ側マウント104に伝達され、122熱伝導材に伝達される。熱伝導材122に伝達された熱は、金属ワッシャー120に伝わり、さらに、金属ワッシャー120を介してレンズ106の外周部に伝達される。これにより、撮像素子の発した熱によりレンズ106を加熱することができる。
以上説明したように、本発明の第2実施形態によるレンズ鏡筒101によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態のレンズ鏡筒101は、レンズ側マウントと104、レンズ106とを結ぶように設けられた熱伝導部材118を備える。これにより、使用時に撮像部154の撮像素子が発熱すると、この熱を受けてレンズ側マウント104が加熱される。そして、レンズ側マウント104が受けた熱が熱伝導部材118を介していてレンズ106まで到達する。これにより、バッテリーの電力を使用することなく、レンズ106を加熱して防曇することができる。
また、本実施形態によれば、熱伝導部材118は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートからなる熱伝導材122を有する。フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートは熱伝導性が高いため、撮像部で発生した熱を確実にレンズ106に伝達することができる。
また、本実施形態では、熱伝導部材118は、レンズ106の周縁部に当接する金属ワッシャー120を有する。これにより、レンズ106を周縁部から環状に加熱することができ、均等な加熱が可能になる。
なお、上記実施形態では、レンズを一枚のみ備えたレンズ鏡筒に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、複数のレンズからなる光学系を有するレンズ鏡筒にも本発明を適用できる。この場合、複数のレンズのそれぞれと、レンズ側マウントとを結ぶように熱伝導部材を設けてもよいし、何れかのレンズとレンズ側マウントとを結ぶように熱伝導部材を設けてもよい。ただし、複数のレンズからなる光学系を有する撮像装置に本発明を適用する場合には、前玉(最も被写体側のレンズ)と、レンズ側マウントとを結ぶように熱伝導部材を設けるのが好ましい。また、撮像装置がレンズの前方にガラス板等を有している場合には、このガラス板とレンズ側マウントとを結ぶように熱伝導部材を設けるのが好ましい。曇りは、最も被写体側に配置される透過部材に最も発生しやすい。これに対して、前玉と、レンズ側マウントとを結ぶように熱伝導部材を設けることにより、より効率よく防曇できる。
1 撮像装置
2 筐体
4 レンズ
6 撮像部
6A 撮像素子
6B 取付部材
6B1 基端部
6B2 延出部
6B3 押え部
8 内部筐体
8A 側面部
8B 前面部
10 外部筐体
10A 側面部
10B 前面部
12 レンズ保持枠
12A 保持枠本体
12A1 座部
12A2 凸部
12B 押え部材
12B1 本体部
12B2 押え部
14 後方部材
16 覆い部材
16A 台部
18 熱伝導部材
20 金属ワッシャー
20A 円環部
20B 延出部
22 熱伝導材
22A 前方部
22B 第1の半径方向延在部
22C 光軸方向延在部
22D 第2の半径方向延在部
100 撮像装置
101 レンズ鏡筒
102 筒体
104 レンズ側マウント
106 レンズ
108 内筒
108A 側面部
108B 前面部
110 外筒
110A 側面部
110B 座部
112 レンズ保持枠
112A 保持枠本体
112A1 座部
112B 押え部材
116 レンズ
118 熱伝導部材
120 金属ワッシャー
120B 延出部
122 熱伝導材
122A 前方部
122B 第1の半径方向延在部
122C 光軸方向延在部
122D 第2の半径方向延在部
150 カメラ本体
152 カメラ筐体
152A 空洞
152B 開口
154 撮像部
156 カメラ側マウント

Claims (9)

  1. 外部からの入射光を透過する1つ以上の透過部材と、
    前記透過部材を透過した光を受光する撮像素子を有する撮像部と、を備えた撮像装置であって、
    さらに、1つ以上の前記透過部材うち少なくとも1つの透過部材と前記撮像部とを結ぶように設けられた熱伝導部材を備える、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記熱伝導部材は、1つ以上の前記透過部材のうち最も被写体側に配置される透過部材と前記撮像部とを結ぶように設けられている、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記熱伝導部材は、前記透過部材の周縁部に当接する環状部材を有する、
    請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像部は、前記撮像素子に取り付けられた放熱部材を有し、
    前記熱伝導部材は、前記放熱部材に当接するように設けられている、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記熱伝導部材は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートを有する、
    請求項1〜4の何れかに記載の撮像装置。
  6. 撮像素子を有する撮像部を含む撮像装置本体に取り付けられて用いられるレンズ鏡筒であって、
    前記撮像装置本体に取り付けるためのレンズ側マウントと、
    外部からの入射光を透過する1つ以上の透過部材と、
    前記レンズ側マウントと、1つ以上の前記透過部材のうち少なくとも1つの透過部材とを結ぶように設けられた熱伝導部材と、を備える、
    ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  7. 前記熱伝導部材は、1つ以上の前記透過部材のうち最も被写体側に配置される透過部材と前記撮像部とを結ぶように設けられている、
    請求項6に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記熱伝導部材は、前記透過部材の周縁部に当接する環状部材を有する、
    請求項6又は7に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記熱伝導部材は、フレキシブルプリント基板、又は、グラファイトシートを有する、
    請求項6〜8の何れかに記載のレンズ鏡筒。
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