JP2020133116A - 錠制御装置、錠制御方法およびプログラム - Google Patents

錠制御装置、錠制御方法およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020133116A
JP2020133116A JP2019023368A JP2019023368A JP2020133116A JP 2020133116 A JP2020133116 A JP 2020133116A JP 2019023368 A JP2019023368 A JP 2019023368A JP 2019023368 A JP2019023368 A JP 2019023368A JP 2020133116 A JP2020133116 A JP 2020133116A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
person
unit
opening
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019023368A
Other languages
English (en)
Inventor
雅典 小関
Masanori Koseki
雅典 小関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Embedded Products Ltd
Original Assignee
NEC Embedded Products Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Embedded Products Ltd filed Critical NEC Embedded Products Ltd
Priority to JP2019023368A priority Critical patent/JP2020133116A/ja
Publication of JP2020133116A publication Critical patent/JP2020133116A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Alarm Systems (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】出入口における人の出入を管理する場合に、出入口から中へ入ろうとする者の負担を比較的軽くする。【解決手段】錠制御装置が、撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近付く人の有無を判定する移動方向判定部と、前記移動方向判定部の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する錠開閉決定部と、前記錠開閉決定部の決定に従って前記錠の開閉を制御する錠制御部と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、錠制御装置、錠制御方法およびプログラムに関する。
認知症患者の徘徊防止などのために、玄関等の出入口における人の出入りを管理するための技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の徘徊防止システムでは、家の出入口の扉に取り付けられた徘徊保護用ロックキーのラッチが、所定の信号を出力するIDタグに応答して開錠する。介護者は、IDタグを保持しておき、扉内側スイッチまたは扉外側スイッチを押すことで、ラッチを開錠させて出入を行う。
扉内側スイッチが押下されると徘徊保護用ロックキーが磁場を発生させる。すると、IDタグが磁場によって起動されて所定の信号を出力する。この信号によってラッチが開錠し、介護者は出入り口から外へ出られる。一方、IDタグを保持していない被介護者は、単独ではラッチを開錠させることができず、出入口から外へ出られない。
家の外から中へ入る場合は、IDタグがなくとも扉外側スイッチを押すことで誰でも徘徊保護用ロックキーを開錠できる。
特開2017−167948号公報
特許文献1に記載の徘徊防止システムでは、家の外から中へ入ろうとする者は、扉外側スイッチを押す必要がある。この操作を不要にすることができれば、家の外から中へ入ろうとする者の利便性が高まる。このように、出入口における人の出入を管理する場合に、出入口から中へ入ろうとする者の負担が軽いことが好ましい。
本発明は、上述の課題を解決することのできる錠制御装置、錠制御方法およびプログラムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様によれば、錠制御装置は、撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近付く人の有無を判定する移動方向判定部と、前記移動方向判定部の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する錠開閉決定部と、前記錠開閉決定部の決定に従って前記錠の開閉を制御する錠制御部と、を備える。
本発明の第2の態様によれば、錠制御方法は、撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近づく人の有無を判定する工程と、前記出入口へ近づく人の有無の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する工程と、前記錠の開閉の決定に従って前記錠の開閉を制御する工程と、を含む。
本発明の第3の態様によれば、プログラムは、コンピュータに、撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近づく人の有無を判定する工程と、前記出入口へ近づく人の有無の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する工程と、前記錠の開閉の決定に従って前記錠の開閉を制御する工程と、を実行させるためのプログラムである。
この発明によれば、出入口における人の出入を管理する場合に、出入口から中へ入ろうとする者の負担が比較的軽い。
実施形態に係る施錠管理システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 実施形態に係る施錠状態の錠システムの外観の例を示す概略外形図である。 実施形態に係る開錠状態の錠システムの外観の例を示す概略外形図である。 実施形態に係る錠システムの機能構成の例を示す概略ブロック図である。 実施形態に係る錠制御装置の機能構成の例を示す概略ブロック図である。 実施形態に係る定常状態画像記憶部が記憶する定常状態画像の例を示す図である。 実施形態に係る人の画像を含む撮像画像の第1例を示す図である。 実施形態に係る人の画像を含む撮像画像の第2例を示す図である。 実施形態に係る人の画像を含む撮像画像の第3例を示す図である。 実施形態に係る人の画像を含む撮像画像の第4例を示す図である。 実施形態に係る人の画像を含む撮像画像の第5例を示す図である。 実施形態に係るペットの画像を含む撮像画像の例を示す図である。 実施形態に係る帰宅者が写った撮像画像の時系列データの例を示す図である。 実施形態に係る錠制御装置が錠システムの開閉を制御する処理の手順の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る錠制御装置が撮像画像またはその時系列データに基づいて錠システムの開閉を制御する処理の手順の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る錠制御装置が対象領域内人数情報を更新する処理手順の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る錠制御装置が定常状態画像に関する処理を行う手順の例を示すフローチャートである。 実施形態に係る錠制御装置が強化状態の判定および処理を行う手順の例を示す図である。 実施形態に係る錠制御装置の構成の例を示す図である。 実施形態に係る錠制御方法における処理手順の例を示すフローチャートである。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施形態に係る施錠管理システムの機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、施錠管理システム1は、錠システム100と、錠制御装置200とを備える。
施錠管理システム1は、徘徊防止対象者である要介護者など、単独での外出の防止が求められる者の単独での外出を防止するために、外出に用いられる出入口の施錠および開錠を制御する。単独での外出を抑制される対象者を施錠対象者と称する。施錠対象者が外出する際に付き添う者を開錠対象者と称する。
以下では、施錠対象者が要介護者であり、開錠対象者が介護者であり、施錠管理システム1が要介護者および介護者が居住する家(施錠管理システム1が設置された家)の玄関のドアの施錠および開錠を制御する場合を例に説明する。玄関またはそのドアが、出入口の例に該当する。但し、施錠管理システム1の適用対象はこれに限定されない。例えば、親が目を離しているすきに幼児がベランダに出て転落等の事故に遭わないよう、施錠管理システム1がベランダの出入口のドアの施錠の制御に用いられていてもよい。
施錠管理システム1が設置された家、その家の玄関、その玄関のドアを、単に家、玄関、ドアとも称する。
錠システム100は、要介護者および介護者が居住する家の玄関のドアなど、管理対象の出入口に設置され、電動式の錠として機能する。錠システム100が、家の玄関のドアに元々設けられている錠に加えて設置されてもよいし、元々の錠に代えて設置されてもよい。玄関のドアが新設される場合、このドアが備える錠が錠システム100のみであってもよいし、錠システム100以外にもあってもよい。
錠システム100が、例えば居住者の手の届かない高さなど比較的高いところに設置されていてもよい。
錠制御装置200は、錠システム100の施錠および開錠を制御する。具体的には、錠制御装置200は、要介護者が玄関から単独で外出することを防止するために予め定められた基準に基づいて、錠システム100の施錠および開錠を制御する。
錠システム100と錠制御装置200とが一体的に構成されていてもよい。あるいは、錠システム100と錠制御装置200とが別々の装置として構成されていてもよい。
図2は、施錠状態の錠システム100の外観の例を示す概略外形図である。
図2の例で、錠システム100は、筐体101と、筐体101から伸びるスライド式バー132と、フック131とを備える。図2の例では、スライド式バー132が筐体101からフック131の方向へ伸びてフック131の穴を貫通している。図2の状態は錠システム100が施錠された状態であり、錠システム100が施錠された状態では玄関のドアを開けることができない。家の中にいる人(在宅者)の玄関からの外出が抑制される。
錠システム100が施錠されることを、ドアが施錠される、または、玄関が施錠される、とも称する。錠システム100が開錠されることを、ドアが開錠される、または、玄関が開錠される、とも称する。
図2の例で、錠システム100は、さらに撮像装置120とLED140とスピーカ150とを備えており、これらは筐体101に設けられている。さらに、図1の錠制御装置200が筐体101内に設けられていてもよい。
撮像装置120は撮像を行い、撮像画像を画像データにて生成し出力する。錠システム100は、玄関のドアの家の内側の面に設置されており、撮像装置120は、ドアから家の内側を向いて撮像を行う。撮像装置120が撮像する画像は、錠制御装置200が錠システム100の施錠の要否を判定するために玄関付近の人を検出するために用いられる。
撮像装置120は、例えば1秒間隔など比較的短い時間間隔で撮像を行う。これにより、撮像装置120の撮像タイミングの合間に要介護者が外出してしまい、錠システム100の施錠が間に合わないということを防止する。
LED140は、介護者および要介護者のうち少なくとも何れか一方への通知用に用いられる。例えば、錠制御装置200は、撮像装置120の撮像画像に介護者および要介護者の両方が写っている場合に、LED140を点灯させる。このLED140の点灯により、撮像画像に写っている介護者(玄関の近くの介護者)に、要介護者が玄関の近くにいることを通知する。この通知によって介護者が要介護者を認識することで、介護者が要介護者に気付かずにドアを開け、介護者が気付かないうちに要介護者が単独で(1人で)が出するといったことを防止できる。
スピーカ150は、LED140と同様、介護者および要介護者のうち少なくとも何れか一方への通知用に用いられる。例えば、錠制御装置200が、撮像装置120の撮像画像に介護者および要介護者の両方が写っている場合に、LED140を点灯させることに加えて、あるいは代えて、スピーカ150に音声メッセージおよび警報音のうち何れか一方または両方を出力させるようにしてもよい。
また、スピーカ150は、要介護者を玄関に近付けないための処理に用いられる。例えば、スピーカ150が、人が不快と感じる周波数帯の音を流すことで、心理的に人が玄関に近付きたくないようにする。
図3は、開錠状態の錠システム100の外観の例を示す概略外形図である。
図3の各部は図2の各部と同一であり、同一の符号(100、101、120、131、132、140、150)を付して説明を省略する。
図2の例ではスライド式バー132がフック131に達してフック131の穴を貫通しているのに対し、図3の例では、スライド式バー132が図2の場合よりも図に向かって右側にスライドしており、フック131に達していない。図3の状態は錠システム100が開錠された状態であり、錠システム100が開錠された状態では、家の中にいる人は、玄関のドアを開けて外出することができる。例えば、要介護者が介護者と共に外出することができる。
図4は、錠システム100の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図4の例で、錠システム100は、錠側通信部110と、撮像装置120と、錠動作部130と、LED140と、スピーカ150と、錠側記憶部170と、錠側処理部180とを備える。錠動作部130は、フック131と、スライド式バー132と、バー駆動部133とを備える。
図4の各部のうち、図2の各部と同一の部分には同一の符号(100、120、131、132、140、150)を付して説明を省略する。
錠側通信部110は、他の装置と通信を行う。特に錠側通信部110は、錠制御装置200と通信を行い、撮像装置120の撮像画像を画像データにて錠制御装置200へ送信する。また、錠側通信部110は、錠制御装置200から錠システム100に対する指令(制御信号)を受信する。
バー駆動部133は、図2および図3の例のようにスライド式バー132をスライドさせる。バー駆動部133は、例えば筐体101(図2、図3)内に設けられたモータを用いて構成されていてもよいが、これに限定されない。
フック131とスライド式バー132とバー駆動部133との組み合わせを錠動作部130と称する。錠動作部130は、錠システム100の開閉を実行する部分に該当する。ここでいう錠システム100の開閉は、錠システム100の開錠および施錠である。
錠側記憶部170は、各種データを記憶する。錠側記憶部170は、錠システム100が備える記憶デバイスを用いて構成される。
錠側処理部180は、錠システム100の各部を制御して各種処理を実行する。錠システム100がCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)を備え、このCPUが錠側記憶部170からプログラムを読み出して実行することで錠側処理部180の機能を実行するようにしてもよい。あるいは、錠側処理部180の機能がASIC(Application Specific Integrated Circuit)など専用のハードウェアを用いて構成されるようにしてもよい。
図5は、錠制御装置200の機能構成の例を示す概略ブロック図である。図5の例で、錠制御装置200は、制御側通信部210と、制御側記憶部270と、制御側処理部280とを備える。制御側記憶部270は、撮像画像記憶部271と、定常状態画像記憶部272と、対象者情報記憶部273とを備える。制御側処理部280は、錠開閉決定部281と、錠制御部287と、接近防止処理部288と、通知処理部289と、定常状態画像登録部290とを備える。錠開閉決定部281は、人物検出部282と、顔認証部283と、接近判定部284と、移動方向判定部285と、施錠対象者推定部286とを備える。
制御側通信部210は、他の装置と通信を行う。特に、制御側通信部210は、錠システム100の錠側通信部110と通信を行って、撮像装置120の撮像画像を画像データにて受信する。また、制御側通信部210は、錠システム100に対する指令を錠側通信部110へ送信する。
錠システム100と錠制御装置200とが一体的に構成される場合、錠システム100の錠側通信部110および錠制御装置200の制御側通信部210が、信号線で構成されていてもよい。
制御側記憶部270は、各種データを記憶する。制御側記憶部270は、錠制御装置200が備える記憶デバイスを用いて構成される。
撮像画像記憶部271は、撮像装置120の撮像画像の時系列データ(時系列の画像データ)を記憶する。撮像画像記憶部271が時系列の画像データを記憶することで、移動方向判定部285は、撮影画像に写った人の動きを検出することができる。例えば、移動方向判定部285は、撮影画像に写った人がドア(出入口)に向かって移動しているか、あるいはドアから離れる方向に移動しているかなど、撮像画像に写った人の移動方向を検出することができる。
定常状態画像記憶部272は、定常状態画像を記憶する。ここでいう定常状態画像は、人が写っていない状態における、撮像装置120の撮像画像である。
定常状態画像記憶部272が、時間帯毎に定常状態画像を記憶するなど、複数の定常状態画像を記憶するようにしてもよい。
対象者情報記憶部273は、対象者情報を記憶する。対象者情報記憶部273が記憶する対象者情報は、顔認証部283が撮像装置120の撮像画像に対して顔認証を行うための顔認証用データと、施錠対象者推定部286が家の中にいる人が要介護者のみか否かを推定するための対象領域内人数情報とを含む。
対象者情報記憶部273が記憶する顔認証用データは、顔認証の対象者(施錠管理システム1が設けられた家の居住者)が、要介護者に該当するか否か、および、介護者に該当するか否かを示す情報を含む。
施錠管理システム1が設けられた家の居住者全員が、介護者または要介護者の何れかであってもよい。あるいは、施錠管理システム1が設けられた家の居住者のうち、介護者、要介護者の何れにも該当しない人がいてもよい。
施錠管理システム1が設けられた家の居住者全員が、介護者または要介護者の何れかである場合、対象者情報記憶部273が記憶する顔認証用データが要介護者および介護者のうち何れか一方のみを示すようにしてもよい。例えば、顔認証用データが要介護者のみを示す場合、顔認証部283が、要介護者でない人を介護者と判定するようにしてもよい。あるいは、顔認証用データが介護者のみを示す場合、顔認証部283が、介護者でない人を要介護者と判定するようにしてもよい。
制御側処理部280は、錠制御装置200の各部を制御して各種処理を実行する。錠制御装置200がCPU(Central Processing Unit、中央処理装置)を備え、このCPUが制御側記憶部270からプログラムを読み出して実行することで制御側処理部280の機能を実行するようにしてもよい。あるいは、制御側処理部280の機能がASIC(Application Specific Integrated Circuit)など専用のハードウェアを用いて構成されるようにしてもよい。
錠開閉決定部281は、錠システム100の開閉を決定する。具体的には、錠開閉決定部281は、錠システム100の状態を開錠状態とするか施錠状態とするかを決定する。錠システム100の状態を開錠状態とするとは、錠システム100が施錠されている場合は開錠し、開錠されている場合は開錠された状態を維持させることである。錠システム100の状態を施錠状態とするとは、錠システム100が開錠されている場合は施錠し、施錠されている場合は施錠された状態を維持させることである。
錠開閉決定部281は、接近判定部284による、ドア(出入口)から所定の範囲内に位置する人の有無の判定結果に基づいて、錠システム100の開閉を決定する。具体的には、錠開閉決定部281は、ドアから家の内側へ所定範囲内に要介護者がいることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。
なお、錠開閉決定部281は、要介護者か否か不明な人(顔認証部283が顔認証に失敗した人)を要介護者として扱う。
また、錠開閉決定部281は、移動方向判定部285による、ドアへ近づく人の有無の判定結果に基づいて、錠システム100の開閉を決定する。具体的には、錠開閉決定部281は、ドアへ近づく要介護者がいることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。
また、錠開閉決定部281は、顔認証部283による顔認証の結果に基づいて錠システム100の開閉を制御する。具体的には、錠開閉決定部281は、顔認証部283による顔認証で要介護者が検知されたことを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。一方、錠開閉決定部281は、顔認証部283による顔認証で介護者が検知されたことを、錠システム100の状態を開錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。
また、錠開閉決定部281は、施錠対象者推定部286による、家の中にいる人が要介護者のみか否かの推定結果に基づいて錠システム100の開閉を制御する。具体的には、錠開閉決定部281が、家の中にいる人が要介護者のみであることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。
家(施錠管理システム1が設置された家)の中は、出入口の内側の領域である対象領域の例に該当する。
このように、錠開閉決定部281は、錠システム100の状態の開閉を複数の基準(判定条件)に基づいて決定する。これらの基準の優先順位は特定のものに限定されない。ユーザは、施錠管理システム1を用いて行いたい運用に応じて、これらの基準の優先順位を設定することができる。
例えば、徘徊防止の確実性を優先させたい場合、錠システム100の状態を施錠状態とする要因となる基準のうち何れか1つ以上の優先順位を高く設定してもよい。あるいは外出者の帰宅時の利便性を優先させたい場合、錠システム100の状態を開錠状態とする要因となる基準のうち何れか1つ以上の優先順位を高く設定してもよい。
また、錠開閉決定部281が、錠システム100の開閉を決定する基準は、上述したものに限定されない。
人物検出部282は、撮像装置120の撮影画像に写っている人の画像を抽出する。具体的には、人物検出部282は、撮像装置120の撮像画像と、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像との差分に基づいて、差分のうち所定の大きさ以上の差分を、その撮像画像に写っている人の画像として抽出する。ただし、人物検出部282が、撮像装置120の撮影画像に写っている人の画像を抽出する方法は特定の方法に限定されない。例えば、人物検出部282が、上記の方法に加えて、あるいは代えて、公知の画像マッチングの方法を用いて、人の画像を抽出するようにしてもよい。
顔認証部283は、撮像装置120の撮像画像含まれる顔画像に対して顔認証を行う。顔認証部283が顔認証を行う方法として、公知の顔認証の方法を用いることができる。一方、上記のように、対象者情報記憶部273が記憶する顔認証用データに、顔認証の対象者が、要介護者に該当するか否か、および、介護者に該当するか否かを示す情報が含まれる。これにより、顔認証部283は、顔認証に成功した場合、その顔の人物が要介護者か否か、および、その顔の人物が介護者か否かを判定することができる。
接近判定部284は、撮像装置120の撮像画像に基づいて、ドアから家の内側へ所定の範囲内に位置する人の有無を判定する。例えば、玄関の土間が所定の範囲に設定されている場合、接近判定部284は、人物検出部282が抽出した人の画像が、撮像画像において玄関の土間にかかっているか否かを判定することで、その人が所定の範囲内に位置するか否かを判定する。
移動方向判定部285は、撮像装置120の撮像画像の時系列データに基づいて、ドアへ近付く人の有無を判定する。例えば、撮像装置120の撮像画像の時系列データにおいて、時間経過につれて人の画像が大きくなっている場合、移動方向判定部285は、その人がドアへ近づいていると判定する。
ただし、移動方向判定部285がドアへ近づく人の有無を判定する方法は、特定の方法に限定されない。例えば、移動方向判定部285が、撮像装置120の撮像画像の時系列データにおいて、時間経過につれて人の画像の足先の位置が下がっている場合に、その人がドアへ近づいていると判定するようにしてもよい。
施錠対象者推定部286は、家の中にいる人が、要介護者のみか否かを推定する。
例えば、以下のようにしてこの推定を行うようにしてもよい。施錠管理システム1の起動時の初期設定として、ユーザが、家の中にいる人数(在宅人数)、そのうち要介護者の人数、および、介護者の人数を入力し、対象者情報記憶部273が対象領域内人数情報として記憶しておく。そして、人物検出部282および顔認証部283が、撮像装置120の撮像画像に基づいて、外出した人数、そのうち要介護者の人数、および、介護者の人数と、帰宅した人数、そのうち要介護者の人数、および、介護者の人数とを算出する。施錠対象者推定部286は、対象者情報記憶部273が記憶している対象領域内人数情報に、人物検出部282および顔認証部283が算出した人数を反映させることで、現在の人数を算出する。家の中にいる人数と、要介護者の人数とが一致する場合、施錠対象者推定部286は、家の中にいる人が要介護者のみであると判定する。
なお、顔認証部283が顔認証に失敗した場合など、人物検出部282および顔認証部283が人数を正確に数えられなかった場合、施錠管理システム1がユーザに問い合わせて対象領域内人数情報を更新するようにしてもよい。
施錠対象者推定部286の推定結果は、錠開閉決定部281が錠システム100の開閉を決定するために用いられる。例えば、施錠対象者推定部286が、家の中にいる人が、要介護者のみであると推定した場合、錠開閉決定部281は、錠システム100の状態を施錠状態とすると決定するようにしてもよい。家の中にいる人が、要介護者のみである状態を強化状態と称する。
ただし、施錠対象者推定部286による強化状態の推定、および、錠開閉決定部281が施錠対象者推定部286の推定結果を用いることは、必須ではない。強化状態の場合に錠システム100の状態を施錠状態とすれば、要介護者の徘徊を防止できる可能性が高まる。一方、外出している介護者が帰宅した場合、帰宅した介護者は家に入るために錠システム100を開錠する必要があり、この点で、介護者に手間が生じる。介護者の利便性を優先させたい場合、強化状態か否かを錠システム100の開閉に反映させないようにしてもよい。この場合、錠制御装置200が、施錠対象者推定部286を備えていなくてもよい。また、対象者情報記憶部273が、対象領域内人数情報を記憶していなくてもよい。
錠制御部287は、錠開閉決定部281の決定に従って錠システム100の開閉を制御する。具体的には、錠開閉決定部281が錠システム100の状態を施錠状態とすると決定した場合、錠制御部287は、制御側通信部210を介して錠システム100へ、施錠を指示する指令(制御信号)を送信する。また、錠開閉決定部281が錠システム100の状態を開錠状態とすると決定した場合、錠制御部287は、制御側通信部210を介して錠システム100へ、開錠を指示する指令(制御信号)を送信する。
あるいは、錠制御部287が、錠システム100の状態(錠システム100が施錠されているか開錠されているか)を記憶しておき、錠システム100の状態を変化させる場合のみ、制御側通信部210を介して錠システム100へ指令を送信するようにしてもよい。
接近防止処理部288は、家の中にいる人(在宅者)が要介護者のみである(すなわち、強化状態である)と施錠対象者推定部286が推定し、かつ、移動方向判定部285がドアへ近づく人がいると判定した場合、家の中にいる人をドアに近付けないための処理を行う。例えば、スピーカ150が、人が不快と感じる周波数帯の音を流すよう指示する指令を、接近防止処理部288が制御側通信部210を介して錠システム100へ送信するようにしてもよい。家の中にいる人をドアに近付けないための処理を接近防止処理と称する。
ただし、施錠管理システム1が、家の中にいる人をドアに近付けないようにする方法は、特定の方法に限定されない。例えば、スピーカ150が、人がドアに近付かないよう呼びかける音声メッセージを出力するように指示する指令を、接近防止処理部288が制御側通信部210を介して錠システム100へ送信するようにしてもよい。
また、家の中にいる人をドアに近付けないための処理を行うことは、必須ではない。例えば、施錠管理システム1が施錠対象者推定部286を備えていない場合、接近防止処理部288の処理も行わないようにしてもよい。この場合、施錠管理システム1が接近防止処理部288を備えていなくてもよい。
通知処理部289は、家の中にいる人に要介護者以外の人が含まれると施錠対象者推定部286が推定し、かつ、錠制御部287が錠システム100を施錠した場合、施錠したことを通知するための処理を行う。例えば、スピーカ150が、錠システム100が施錠された旨の音声メッセージを出力するように指示する指令を、通知処理部289が制御側通信部210を介して錠システム100へ送信するようにしてもよい。あるいは、通知処理部289が、錠システム100が施錠されたことを通知する電子メールを、制御側通信部210を介して介護者のスマートフォン等に送信するようにしてもよい。
定常状態画像登録部290は、定常状態画像の登録を行う。ここでいう定常状態画像の登録は、定常状態画像記憶部272に定常状態画像(の画像データ)を記憶させる(書き込む)ことである。
定常状態画像記憶部272が未だ定常状態画像を記憶していない場合、定常状態画像登録部290は、撮像装置120の撮像画像を定常状態画像として定常状態画像記憶部272に記憶させる。
一方、定常状態画像記憶部272が既に定常状態画像を記憶している場合、定常状態画像登録部290による定常状態画像の登録は、定常状態画像記憶部272が記憶している定常状態画像の更新に該当する。
この場合、定常状態画像登録部290は、撮像装置120の撮像画像の時系列データから定常状態画像を抽出する。例えば、定常状態画像登録部290は、撮像装置120の撮像画像の時系列データを、1時間分など所定期間分取得する(撮像画像記憶部271から読み出す)。そして、定常状態画像登録部290は、得られた撮像画像の時系列データ(複数の撮像画像)のうち、同一の撮像画像を抽出する。抽出した撮像画像の個数が所定以上(例えば、抽出した画像数の5割以上)である場合、定常状態画像登録部290は、抽出した同一の撮像画像のうち何れか1つを定常状態画像として扱う。
撮像装置120の撮像画像の時系列データから定常状態画像を抽出した定常状態画像登録部290は、得られた定常状態画像に基づいて、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像の更新の要否を判定する。例えば、定常状態画像登録部290は、得られた定常状態画像と定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像とを比較し、異なっていれば更新が必要と判定する。
更新が必要と判定した場合、定常状態画像登録部290は、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像を、得られた定常状態画像に更新する。あるいは、定常状態画像登録部290が、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像の更新の要否の判定を行わず、定常状態画像を得られる毎に、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像を更新するようにしてもよい。
定常状態画像登録部290は、定常状態画像更新部の例に該当する。
あるいは、施錠管理システム1が定常状態画像撮像用のボタンを備え、ユーザがボタンの押下で指示したタイミングで撮像装置120が撮像を行い、定常状態画像登録部290が、得られた撮像画像を定常状態画像として定常状態画像記憶部272に記憶させるようにしてもよい。
あるいは、ユーザが撮像装置120の位置からユーザの携帯端末装置(例えばスマートフォン)のカメラで撮像を行い、得られた撮像画像を電子メールに添付して錠制御装置200へ送信するようにしてもよい。そして、定常状態画像登録部290が、送信された撮像画像を定常状態画像として定常状態画像記憶部272に記憶させるようにしてもよい。
図6〜13を参照して、錠開閉決定部281が行う錠システム100の開閉の決定の例についてさらに説明する。
図6は、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像の例を示す図である。図6に示す定常状態画像は、玄関のドアに設置された錠システム100の撮像装置120から家の内側を撮像した画像であり、人が映っていない画像となっている。
また、領域A11は、出入口(ドア)から所定の範囲内の画像の領域の例に該当する。図6の例では、玄関の土間が、出入口から所定の範囲内になっている。図7から13においても、図6の場合と同様の、出入口から所定の範囲内の画像の領域に、図6の場合と同じ符号A11を付す。
図7は、人の画像を含む撮像画像の第1例を示す図である。
図7の例で、人の画像P11は、要介護者が前向きに写った画像である。画像P11は、領域A11にかかっておらず、従って、この人は、出入口から所定の範囲内には位置していない。図7の例は、出入口から所定の範囲内に位置する人がいない場合の例になっている。
図7の例の場合、例えば錠開閉決定部281は、出入口から所定の範囲内に位置する人がいないので、錠システム100の状態を開錠状態とする。
図8は、人の画像を含む撮像画像の第2例を示す図である。
図8の例で、人の画像P21は、図7の場合と同じ要介護者が前向きに写った画像である。画像P21は、領域A11にかかっており、従って、この人は、出入口から所定の範囲内に位置している。図8の例は、出入口から所定の範囲内に要介護者が位置する場合の例になっている。
図8の例の場合、例えば錠開閉決定部281は、出入口から所定の範囲内に要介護者が位置しているので、錠システム100の状態を施錠状態とすると決定する。
なお、撮像画像に写っている人が要介護者以外の人(介護者、または、要介護者でも介護者でもない人)の場合は、その人が出入口から所定の範囲内に位置していても、錠開閉決定部281は、錠システム100の施錠を行わない。例えば、図8の撮像画像で画像P21が要介護者以外の人の画像であった場合、錠開閉決定部281は、錠システム100の施錠を行わない。この場合、撮像画像に写っている人(要介護者以外の人)は、外出しようとしていると考えられる。そこで、錠開閉決定部281が錠システム100の状態を開錠状態とすると決定するようにしてもよい。
錠開閉決定部281は、撮像画像に写った人の移動方向にも基づいて、錠システム100の開閉を決定する。例えば、図7の例と図8の例とでは、図7の撮像画像よりも図8の撮像画像のほうが、撮像画像に写っている人の位置がドアに近い。移動方向判定部285は、撮像画像の時系列データに含まれる複数の撮像画像を比較することで、撮像画像に写っている人がドアに近付いているか否かを判定できる。
移動方向判定部285は、例えば、人物の画像の大きさ(例えば面積)の変化、撮像画像における人物の画像の高さ(例えば、足元の部分の位置)の変化、および、左右の黒目の距離の変化のうち何れか、あるいはこれらの組み合わせに基づいて、撮像画像に写っている人がドアに近付いているか否かを判定する。
例えば、錠開閉決定部281が、要介護者が出入口から所定の範囲内に位置しており、かつ、その要介護者が出入口に向かって移動していることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定するようにしてもよい。あるいは、錠開閉決定部281が、要介護者が出入口から所定の範囲内に位置しているか、または、要介護者が出入口に向かって移動していることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定するようにしてもよい。
図9は、人の画像を含む撮像画像の第3例を示す図である。
図9の例で、人の画像P31は、後ろ向きに写った画像である。画像P31は、領域A11にかかっておらず、従って、この人は、出入口から所定の範囲内には位置していない。図9の例は、出入口から所定の範囲内に位置する人がいない場合の例になっている。
図9の撮像画像では人が後ろ向きに写っており顔が見えていないため、顔認証部283はこの人の顔認証に失敗する。顔認証部283が顔認証に失敗することで、錠開閉決定部281にとってこの人が要介護者か否か、および、介護者か否か不明である。
錠開閉決定部281は、要介護者か否か不明な人を要介護者とみなして錠システム100の開閉を決定する。図9の例の場合、錠開閉決定部281は、図7の場合と同様に錠システム100の開閉を決定する。例えば錠開閉決定部281は、出入口から所定の範囲内に位置する人がいないので、錠システム100の状態を開錠状態とする。
図10は、人の画像を含む撮像画像の第4例を示す図である。
図10の例で、人の画像P41は、図9の場合と同じ人が後ろ向きに写った画像である。画像P41は、領域A11にかかっており、従って、この人は、出入口から所定の範囲内に位置している。図10の例は、出入口から所定の範囲内に要介護者が位置する場合の例になっている。
図10の撮像画像でも人が後ろ向きに写っており顔が見えていないため、図9の場合と同様、顔認証部283はこの人の顔認証に失敗する。顔認証部283が顔認証に失敗することで、錠開閉決定部281にとってこの人が要介護者か否か、および、介護者か否か不明である。
図10の例の場合、錠開閉決定部281は、図8の場合と同様に錠システム100の開閉を決定する。例えば錠開閉決定部281は、出入口から所定の範囲内に要介護者が位置しているので、錠システム100の状態を施錠状態とすると決定する。
図10の撮像画像に写っている人が要介護者でない場合、この人は、撮像装置120のほうを向くことで錠システム100を開錠させることができる。この人が、撮像装置120のほうを向いて撮像画像に顔が写り、顔認証部283が顔認証に成功することで、顔認証部283は、この人が要介護者ではないと判定する。この判定を受けて、錠開閉決定部281は、錠システム100の状態を開錠状態とすると決定する。
顔認証部283が顔認証に失敗して錠開閉決定部281が錠システム100の状態を施錠状態と決定する場合、例えば、LED140が発光する、または、スピーカ150が音を出力するなど、何らかの通知を行うようにしてもよい。撮像画像に写っている人が、LED140の光またはスピーカ150からの音に反応して錠システム100のほうを見ることで、撮像装置120がこの人の画像を撮影し、顔認証部283が顔認証できるようになる。顔認証部283が、顔認証に基づいてこの人が要介護者ではないと判定した場合、上記のように錠システム100が開錠される。
図11は、人の画像を含む撮像画像の第5例を示す図である。
図11の例では、2人の画像P51およびP52が撮像画像に写っている。画像P51は、要介護者が前向きに写った画像である。画像P51は、領域A11にかかっており、従って、この人は、出入口から所定の範囲内に位置している。画像P52は、介護者が前向きに写った画像である。画像P52は、領域A11にかかっておらず、従って、この人は、出入口から所定の範囲内には位置していない。
また、画像P52の人(介護者)が向いているほうに画像P51の人(要介護者)が位置している。従って、介護者は、要介護者に気付いている。
図11の例では、要介護者が出入口から所定の範囲内に位置しているが、介護者も撮像画像に写っていて、かつ、介護者の向きが要介護者を認識可能な向きであることで、錠開閉決定部281は、錠システム100の状態を開錠状態とすると決定する。
例えば、図11の状況から要介護者と介護者とが一緒に外出することが考えられる。この場合、錠システム100を開錠しておくことが要介護者および介護者が外出できる。あるいは、図11の状況から要介護者が単独で外出した場合、介護者が要介護者を認識していることで、この介護者が要介護者に追いつき、要介護者の徘徊を防止し得る。
介護者の向きが要介護者を認識可能な向きか否かの判定は、例えば移動方向判定部285が行う。顔認証部283が介護者の顔認証に成功し(従って、介護者の顔が少なくともある程度前を向いていて)、かつ、要介護者が介護者よりもドアに近い位置にいる場合に、移動方向判定部285が、介護者の向きが要介護者を認識可能な向きであると判定するようにしてもよい。それ以外の場合、移動方向判定部285が、介護者の向きが要介護者を認識可能な向きではないと判定するようにしてもよい。
要介護者が出入口から所定の範囲内に位置しており、かつ、介護者も撮像画像に写っていても、介護者の向きが要介護者を認識可能な向きでないと移動方向判定部285が判定した場合、錠開閉決定部281が、錠システム100の状態を施錠状態とすると決定するようにしてもよい。この場合、スピーカ150が、要介護者がいる旨の音声メッセージを出力して、要介護者がいることを介護者に気付かせるようにしてもよい。
要介護者と介護者とが撮像画像に写っている状態から、介護者が立ち去って要介護者のみが撮像画像に写っている状態になった場合、錠開閉決定部281は、要介護者のみが撮像画像に写っている場合の基準に基づいて、錠システム100の開閉を決定する。例えば、図11の状態から図8の状態へと変化した場合、錠開閉決定部281は、錠システム100の状態を施錠状態にすると決定する。
図12は、ペットの画像を含む撮像画像の例を示す図である。
図12の例では、撮像画像にペットの画像P31が含まれている。人物検出部282は、撮像画像と定常状態画像との比較で得られた差分の領域のうち、所定の大きさ(例えば、面積)以下の領域を無視する(人以外の画像の領域として扱う)。
図12の例の場合、人物検出部282は、ペットの画像P31の領域の大きさと閾値とを比較し、大きさが閾値以下であることで画像P31の領域を無視する。これにより、人物検出部282は、図12の画像には人は写っていないと判定する。
図13は、帰宅者が写った撮像画像の時系列データの例を示す図である。
図13では、2つの撮像画像P60およびP70が示されている。また、図13に矢印で示す縦軸は時刻(時間軸)を示している。2つの撮像画像P60およびP70のうち、撮像画像70のほうが、撮像時刻が遅い(新しい)。
人物の画像P61とP71とは同一の人の画像であり、いずれも後ろ向きの画像となっている。画像P61とP71とでは、P71のほうがドアから遠い。従って、撮像画像に写っている人は、ドアから遠ざかる向き(家の中へ入ってく向き)に移動している。
このように、撮像画像に後ろ向きに写っている人がドアから遠ざかる向きに移動している場合、この人が出入口から所定の範囲内に位置していても、錠開閉決定部281は、錠システム100の開閉を決定する対象から除外する。特に、出入口から所定の範囲内に人がいて、顔認証部283がこの人の顔認証に失敗しても、錠開閉決定部281は、そのことで錠システム100の状態を施錠状態とは決定しない。
このように、錠開閉決定部281は、撮像装置120の撮像画像に基づいて錠システム100の開閉を決定する。錠開閉決定部281が、他のセンサ等を必要とせずに錠システム100の開閉を決定することで、施錠管理システム1の構造を比較的簡単な構造とすることができ、この点で、施錠管理システム1のコンパクト化を図ることができる。
一方、錠開閉決定部281が、撮像装置120の撮像画像に加えてさらにセンサ等他の情報に基づいて錠システム100の開閉を決定するようにしてもよい。例えば、施錠管理システム1が距離センサを備え、ドアと人との距離を測定するようにしてもよい。これにより、移動方向判定部285は、人の移動方向をより正確に判定できるようになる。移動方向判定部285の判定結果を用いる錠開閉決定部281は、錠システム100の開閉を、より適切に決定できるようになる。
次に、図14〜18を参照して、施錠管理システム1の動作について説明する。
図14は、錠制御装置200が錠システム100の開閉を制御する処理の手順の例を示すフローチャートである。施錠管理システム1が電源を接続(ON)されて起動すると、錠制御装置200は、図14の処理を開始する。
図14の処理で、錠制御装置200は、対象領域内人数情報の設定、および、強化状態フラグのリセットなどの初期化処理を行う(ステップS101)。
例えば、錠制御装置200は、家の中にいる人数、そのうち要介護者の人数および介護者の人数を入力するユーザ操作を受け、入力された人数を対象領域内人数情報として対象者情報記憶部273に書き込む。
強化状態フラグは、上述した強化状態か否かを示すフラグである。強化状態フラグの値は、強化状態であることを示すON、または、強化状態でないことを示すOFFの何れかである。例えば、制御側記憶部270が強化状態フラグを記憶する。
上述したように、強化状態に基づく錠システム100の制御は必須ではない。錠制御装置200が、強化状態に基づく錠システム100の制御を行わない場合、例えば、強化フラグの値を常にOFFにしておく。
施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報に基づいて強化状態フラグの初期設定を行う。家の中にいる人数と、そのうち要介護者の人数とが等しい場合、施錠対象者推定部286は、強化状態フラグの初期値をONに設定する。家の中にいる人数が、そのうち要介護者の人数よりも多い場合、施錠対象者推定部286は、強化状態フラグの初期値をOFFに設定する。
次に、錠制御装置200は、撮像装置120の撮像画像を画像データで取得する(ステップS102)。上述したように、撮像装置120は、例えば1秒間隔など短い時間間隔で繰り返し撮像を行っており、ステップS102で錠制御装置200は、1回の撮像分の撮像画像を取得する。あるいは、錠制御装置200が、複数回の撮像分の撮像画像をまとめて取得するようにしてもよい。施錠および開錠の遅延が生じないように、錠制御装置200が、撮像装置120の撮像画像をリアルタイムで取得することが好ましい。
撮像装置120が送信する撮像画像の画像データを制御側通信部210が受信する。
制御側処理部280は、ステップS102で得られた画像データを、撮像画像の時系列データの一部(最新の画像データ)として撮像画像記憶部271に書き込む(ステップS103)。
次に、人物検出部282は、ステップS102で得られた撮像画像における人の画像の検出を試みる(ステップS104)。撮像画像に複数の人が写っている場合、人物検出部282は、それぞれの人の画像を検出する。
人物検出部282が行う、撮像画像における人の画像の検出を試みる処理を、人物検出処理と称する。
次に、錠開閉決定部281は、ステップS104での人物検出部282による人の画像の検出の結果に基づいて、撮像画像に人が写っているか否かを判定する(ステップS105)。
撮像画像に人が写っていると判定した場合(ステップS105:YES)、錠制御装置200は、撮像画像またはその時系列データに基づいて錠システム100の開閉を制御する処理を行う(ステップS111)。撮像画像またはその時系列データに基づいて錠システム100の開閉を制御する処理の詳細については後述する。
また、錠制御装置200は、対象領域内人数情報を更新する(ステップS112)。対象領域内人数情報を更新する処理の詳細については後述する。
次に、錠制御装置200は、強化状態の判定および処理を行う(ステップS141)。強化状態の判定および処理の詳細については後述する。
ステップS141の後、処理がステップS102へ戻る。
一方、ステップS105で、撮像画像に人が写っていないと判定した場合(ステップS105:NO)、錠制御装置200は、定常状態画像に関する処理を行う(ステップS121)。定常状態画像に関する処理の詳細については後述する。
次に、錠開閉決定部281は、強化状態フラグの値がONか否かを判定する(ステップS122)。
強化状態フラグの値がONであると錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS122:YES)、処理がステップS141へ進む。
一方、強化状態フラグの値がOFFであると錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS122:NO)、錠制御装置200は、開錠状態化処理を行う(ステップS131)。
開錠状態化処理は、錠開閉決定部281が、錠システム100の状態を開錠状態にすると決定し、錠制御部287が、錠開閉決定部281の決定に従って、錠システム100を制御する処理である。したがって、錠システム100が施錠されている場合、錠制御部287は、制御側通信部210を介して錠システム100に、錠システム100の開錠を指示する指令を送信することで、錠システム100を開錠する。一方、錠システム100が開錠されている場合、錠制御部287は、錠システム100を開錠されたままの状態にする。この場合、錠制御部287は、錠システム100の開閉に関して別段、指令を送信しない。
次に、錠制御装置200は、LED消灯化処理を行う(ステップS132)。LED消灯化処理は、LED140の状態を消灯した状態とする処理である。LED140が点灯している場合、錠制御部287が、制御側通信部210を介して錠システム100に、LED140の消灯を指示する指令を送信することで、LED140を消灯させる。LED140が消灯している場合、錠制御部287は、LED140を消灯したままの状態にする。錠制御部287は、LED140の点灯または消灯に関して別段、指令を送信しない。
ステップS132の後、処理がステップS141へ進む。
図15は、錠制御装置200が撮像画像またはその時系列データに基づいて錠システム100の開閉を制御する処理の手順の例を示すフローチャートである。錠制御装置200は、図14のステップS111で、図15の処理を行う。
図15の処理で、錠開閉決定部281は、強化状態フラグの値がONか否かを判定する(ステップS201)。
強化状態フラグの値がONであると判定した場合(ステップS201:YES)、錠制御装置200は、図15の処理を終了し、図14の処理に戻る。強化状態の場合、家の中にいる人が要介護者のみなので、玄関付近(出入口の付近)に人がいるか否かにかかわらず、錠システム100を施錠状態のままにしておくためである。
一方、強化状態フラグの値がOFFであると判定した場合(ステップS201:NO)、錠開閉決定部281は、図14のステップS104で人物検出部282が行った人の画像の検出の結果に基づいて、出入口から所定範囲内に人がいるか否かを判定する(ステップS211)。例えば錠開閉決定部281は、図7を参照して説明したように、撮像画像中の所定の領域(例えば、撮像画像の縦方向のある高さから下の部分)に人の画像が含まれているか否かを判定する。
出入口から所定範囲内に人がいると錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS211:YES)、移動方向判定部285は、撮像画像の時系列データに基づいて、今回の撮像画像(最新の撮像画像)に写っている人の移動方向を検出する(ステップS221)。例えば、移動方向判定部285は、今回の撮像画像に写っている人のうち、ドア(出入口)の方向に向かっている人を検出する。
次に、錠開閉決定部281は、移動方向判定部285の検出結果に基づいて、出入口から所定範囲内に人が出入口(ドア)に向かっているか否かを判定する(ステップS222)。
出入口に向かっていると錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS222:YES)、顔認証部283は、今回の撮像画像に写っている人の顔認証を試みる(ステップS231)。
ここでの顔認証の目的は、撮像画像に写っている人が要介護者か否か、および、その人が介護者か否かを判定することである。そこで、顔認証部283が、前回まで(前回またはそれ以前)の撮像画像で顔認証に成功している人についてはその時のデータ(顔認証の結果)を流用し、今回の撮像画像での顔認証を省略するようにしてもよい。あるいは、顔認証部283が、今回の撮像画像での顔認証に失敗した人について、前回までの撮像画像で顔認証に成功していれば、その時のデータを流用し、顔認証に成功したものとして扱うようにしてもよい。
顔認証部283は、顔認証に成功した人の各々について、その人が要介護者か否か、および、その人が介護者か否かを判定する。
そして、錠開閉決定部281は、顔認証部283が、出入口から所定範囲内にいて、かつ、出入口に向かっている人の顔認証に成功したか否かを判定する(ステップS232)。
顔認証に成功したと判定した場合(ステップS232:YES)、錠開閉決定部281は、出入口から所定の範囲内に要介護者がいるか否かを判定する(ステップS233)。
要介護者がいると判定した場合(ステップS233:YES)、錠開閉決定部281は、今回の撮像画像に写っている人の中に介護者がいるか否かを判定する(ステップS234)。
介護者がいると錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS234:YES)、移動方向判定部285は、介護者の位置および向きが要介護者を認識する位置および向きか否かを判定する(ステップS235)。出入口から所定範囲内に位置する要介護者が複数いる場合、移動方向判定部285は、出入口から所定範囲内に位置する何れの要介護者についても、その要介護者を認識する位置および向きの介護者がいるか否かを判定する。
介護者の位置および向きが要介護者を認識する位置および向きであると判定した場合(ステップS235:YES)、錠制御装置200は、開錠状態化処理を行う(ステップS251)。さらに、錠制御装置200は、LED消灯化処理を行う(ステップS252)。
ステップS252の後、錠制御装置200は、図15の処理を終了して図14の処理へ戻る。
一方、ステップS235で、介護者の位置および向きが要介護者を認識する位置および向きではないと判定した場合(ステップS235:NO)、錠制御装置200は、施錠状態化処理を行う(ステップS241)。
施錠状態化処理は、錠開閉決定部281が、錠システム100の状態を施錠状態にすると決定し、錠制御部287が、錠開閉決定部281の決定に従って、錠システム100を制御する処理である。したがって、錠システム100が開錠されている場合、錠制御部287は、制御側通信部210を介して錠システム100に、錠システム100の施錠を指示する指令を送信することで、錠システム100を施錠する。一方、錠システム100が施錠されている場合、錠制御部287は、錠システム100を施錠されたままの状態にする。この場合、錠制御部287は、錠システム100の開閉に関して別段、指令を送信しない。
次に、錠制御装置200は、LED点灯化処理を行う(ステップS242)。LED点灯化処理は、LED140の状態を点灯した状態とする処理である。LED140が消灯している場合、錠制御部287が、制御側通信部210を介して錠システム100に、LED140の点灯を指示する指令を送信することで、LED140を点灯させる。LED140が点灯している場合、錠制御部287は、LED140を点灯したままの状態にする。錠制御部287は、LED140の点灯または消灯に関して別段、指令を送信しない。
また、通知処理部289は、錠システム100を施錠したことを介護者に通知するための処理を行う(ステップS243)。例えば、通知処理部289が、制御側通信部210を介して介護者に、錠システム100を施錠したことを通知するメールを送信するようにしてもよい。
通知によって介護者は、要介護者がドアから外出しようとしている可能性があることを知ることができる。通知者は、必要に応じてドア付近に行き、要介護者が一人で外出しないよう見守る、あるいは、部屋に連れてくる等の対応をすることができる。また、要介護者が外出したがっている場合、介護者は、要介護者と一緒に外出することができる。
ステップS243の後、錠制御装置200は、図15の処理を終了し、図14の処理へ戻る。
一方、ステップS232で、顔認証部283が、出入口から所定範囲内にいて、かつ、出入口に向かっている人の顔認証に失敗したと錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS232:NO)、処理がステップS241へ進む。
ステップS234で、今回の撮像画像に写っている人の中に介護者がいないと錠開閉決定部281が判定した場合も(ステップS234:NO)、処理がステップS234へ進む。
ステップS235で、介護者の位置および向きが要介護者を認識する位置および向きではないと移動方向判定部285が判定した場合も(ステップS235:NO)、処理がステップS234へ進む。
一方、ステップS211で、出入口から所定範囲内に人がないと錠開閉決定部281が判定した場合(ステップS211:NO)、処理がステップS251へ進む。
ステップS222で、出入口から所定範囲内に人が出入口(ドア)に向かっていないと錠開閉決定部281が判定した場合も(ステップS222:NO)、処理がステップS251へ進む。
ステップS233で、出入口から所定の範囲内に要介護者がいないと錠開閉決定部281が判定した場合も(ステップS233:NO)、処理がステップS251へ進む。
図16は、錠制御装置200が対象領域内人数情報を更新する処理手順の例を示すフローチャートである。錠制御装置200は、図14のステップS112で図16の処理を行う。
図16の処理で、施錠対象者推定部286は、図14のステップS104での撮像画像における人の画像の検出結果に基づいて、帰宅者の有無を判定する(ステップS301)。例えば、施錠対象者推定部286は、前回の撮像画像に写っておらず、今回の撮像画像で出入口から所定範囲内に相当する部分に画像が写っている人を帰宅者と判定する。
ここでの帰宅者は帰宅して間もない人であり、具体的には、帰宅した人のうち対象領域内人数情報に未反映の人である。
帰宅者ありと判定した場合(ステップS301:YES)、錠制御装置200は、図15のステップS232で顔認証部283が帰宅者の顔認証に成功しているか否かを判定する(ステップS302)。
認証に成功していると判定した場合(ステップS302:YES)、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報を更新する(ステップS321)。具体的には、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報における家の中にいる人数に帰宅者数を加算する。また、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報における要介護者の人数に、帰宅者のうち要介護者の人数を加算する。また、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報における介護者の人数に、帰宅者のうち介護者の人数を加算する。
次に、施錠対象者推定部286は、図14のステップS104での撮像画像における人の画像の検出結果に基づいて、外出者の有無を判定する(ステップS322)。例えば、施錠対象者推定部286は、前回の撮像画像で出入口から所定範囲内に相当する部分に画像が写っている人で、今回の撮像画像に写っていない人を外出者と判定する。
ここでの外出者は外出して間もない人であり、具体的には、外出した人のうち対象領域内人数情報に未反映の人である。
外出者ありと判定した場合(ステップS322:YES)、錠制御装置200は、前回の撮像画像に対する図15のステップS232の処理で、顔認証部283が外出者の顔認証に成功しているか否かを判定する(ステップS323)。
認証に成功していると判定した場合(ステップS323:YES)、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報を更新する(ステップS341)。具体的には、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報における家の中にいる人数に外出者数を加算する。また、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報における要介護者の人数に、外出者のうち要介護者の人数を加算する。また、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報における介護者の人数に、外出者のうち介護者の人数を加算する。
ステップS341の後、錠制御装置200は、図16の処理を終了して図14の処理へ戻る。
一方、ステップS301で帰宅者なしと施錠対象者推定部286が判定した場合(ステップS301:NO)、処理がステップS322へ進む。
一方、ステップS302で、顔認証部283が帰宅者の顔認証に成功していないと施錠対象者推定部286が判定した場合(ステップS302:NO)、錠制御装置200は、帰宅者の情報をユーザに問い合わせて回答を得る(ステップS311)。
ステップS311の後、処理がステップ321へ進む。
なお、図13を参照して説明したように、帰宅者は通常、ドアに背を向けている。したがって、顔認証部283が帰宅者の顔認証に失敗することが多い。そこで、施錠管理システム1がさらに家の中からドアの方向を撮像するカメラを備えるようにしてもよい。顔認証部283が撮像装置120の撮像画像の顔認証に加えてこのカメラの撮像画像の顔認証を行うことで、帰宅者の顔認証に成功する可能性を高めることができる。
一方、ステップS322で外出者なしと施錠対象者推定部286が判定した場合(ステップS322:NO)、錠制御装置200は、図16の処理を終了して図14の処理へ戻る。
一方、ステップS323で、顔認証部283が外出者の顔認証に成功していないと施錠対象者推定部286が判定した場合(ステップS323:NO)、錠制御装置200は、帰宅者の情報をユーザに問い合わせて回答を得る(ステップS331)。
ステップS331の後、処理がステップS341へ進む。
図17は、錠制御装置200が定常状態画像に関する処理を行う手順の例を示すフローチャートである。図17の処理では、錠制御装置200は、定常状態画像の新規登録または更新を行う。錠制御装置200は、図14のステップS121で図17の処理を行う。
図17の処理で、定常状態画像登録部290は、定常状態画像が登録されているか否か(定常状態画像記憶部272が定常状態画像を記憶しているか否か)を判定する(ステップS401)。
定常状態画像が登録されていないと判定した場合(ステップS401:NO)、定常状態画像登録部290は、図14のステップS102で得られた撮像画像を定常状態画像記憶部272に記憶させる(ステップS411)。これにより、定常状態画像登録部290は、撮像画像を定常状態画像として登録する。
ステップS411の後、錠制御装置200は、図17の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、ステップS401で、定常状態画像が登録されていると判定した場合(ステップS401:YES)、定常状態画像登録部290は、図14のステップS102で得られた撮像画像と、定常状態画像記憶部272が記憶している定常状態画像とを比較する(ステップS421)。
そして、定常状態画像登録部290は、撮像画像と定常状態画像とが相違するか否かを判定する(ステップS422)。
相違しないと判定した場合(ステップS422:NO)、錠制御装置200は、図17の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、撮像画像と定常状態画像とが相違すると判定した場合(ステップS422:YES)、定常状態画像登録部290は、他の撮像画像があるか否か(撮像画像記憶部271が前回まで撮像画像を記憶しているか否か)を判定する(ステップS423)。
他の撮像画像がないと判定した場合(ステップS423:NO)、錠制御装置200は、図17の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、他の撮像画像があると判定した場合(ステップS423:YES)、定常状態画像登録部290は、今回の撮像画像と、1つ以上の他の撮像画像(前回までの撮像画像)とを比較する(ステップS424)。
そして、定常状態画像登録部290は、定常状態画像の抽出条件が成立しているか否かを判定する(ステップS425)。例えば定常状態画像登録部290は、撮像装置120の撮像画像の時系列データを、1時間分など所定期間分取得する。そして、定常状態画像登録部290は、得られた撮像画像の時系列データのうち、今回の撮像画像と同一の撮像画像を抽出し、抽出した撮像画像の個数が所定以上か否かを判定する。
条件が成立していないと判定した場合(ステップS425:NO)、錠制御装置200は、図17の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、条件が成立していると判定した場合(ステップS425:YES)、定常状態画像登録部290は、登録されている定常状態画像を更新する(ステップS426)。具体的には、定常状態画像登録部290は、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像を、今回の撮像画像に置き換える。
ステップS426の後、錠制御装置200は、図17の処理を終了し、図14の処理に戻る。
図18は、錠制御装置200が強化状態の判定および処理を行う手順の例を示す図である。錠制御装置200は、図14のステップS141で図18の処理を行う。
図18の処理で、施錠対象者推定部286は、対象領域内人数情報に基づいて、家の中にいる人が要介護者のみか否かを判定する(ステップS501)。
要介護者のみではないと判定した場合(ステップS501:NO)、施錠対象者推定部286は、強化状態フラグの値をOFFに設定する(ステップS511)。
ステップS511の後、錠制御装置200は図18の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、ステップS501で、家の中にいる人が要介護者のみであると施錠対象者推定部286が判定した場合(ステップS501:YES)、錠開閉決定部281は施錠状態化処理を行う(ステップS521)。
また、施錠対象者推定部286は、強化状態フラグの値をONに設定する(ステップS522)。
次に、錠開閉決定部281は、図14のステップS104での人物検出部282による人の画像の検出の結果に基づいて、撮像画像に人が写っているか否かを判定する(ステップS523)。ステップS523の処理は、図14のステップS105の処理と同様である。
撮像画像に人物が写っていないと判定した場合(ステップS523:NO)、錠制御装置200は図18の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、撮像画像に人物が写っていると判定した場合(ステップS523:YES)、移動方向判定部285は、撮像画像に写った人の移動方向を検出する(ステップS531)。例えば、移動方向判定部285は、図15のステップS221の場合と同様に、撮像画像の時系列データに基づいて、撮像画像に写った人の移動方向を検出する。
そして、接近防止処理部284は、ステップS532での移動方向判定部285の判定結果に基づいて、出口へ向かう人がいるか否かを判定する(ステップS532)。
出口へ向かう人がいないと判定した場合(ステップS532:NO)、錠制御装置200は図18の処理を終了し、図14の処理に戻る。
一方、出口へ向かう人がいると判定した場合(ステップS533:YES)、接近防止処理部288は、接近防止処理を行う(ステップS541)。
上述したように、接近防止処理は、家の中にいる人をドアに近付けないための処理である。例えば、スピーカ150が、人が不快と感じる周波数帯の音を流すよう指示する指令を、接近防止処理部288が制御側通信部210を介して錠システム100へ送信するようにしてもよい。あるいは、スピーカ150が、人がドアに近付かないよう呼びかける音声メッセージを出力するように指示する指令を、接近防止処理部288が制御側通信部210を介して錠システム100へ送信するようにしてもよい。
ステップS541の後、錠制御装置200は図18の処理を終了し、図14の処理に戻る。
以上のように、移動方向判定部285は、撮像画像の時系列データに基づいて、出入口(ドア)へ近付く人の有無を判定する。錠開閉決定部281は、移動方向判定部285の判定結果に基づいて、出入口に設けられた錠システム100の開閉を決定する。錠制御部287は、錠開閉決定部281の決定に従って錠システム100の開閉を制御する。
これにより、錠開閉決定部281は、出入口へ近付く人がいることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、通常時は錠システム100の状態を開錠状態とすることができる。通常時は、錠システム100の状態を開錠状態とすることにより、出入口から中へ入ろうとする者は、錠システム100を開錠する操作を行う必要がない。錠制御装置200によればこの点で、出入口における人の出入を管理する場合に、家の外から中へ入ろうとする者の負担が比較的軽い。
また、錠制御装置200によれば、撮像画像に写った人を顔認証で特定できない場合でも、要介護者の外出防止のために錠システム100を施錠することができる。
また、錠制御装置200によれば、撮像装置120の撮像画像があればよく、他のセンサ等を必要としない。この点で施錠管理システム1を、ドア付近のみ(玄関のみ)で構築できる。
また、接近判定部284は、撮像画像に基づいて、出入口から所定の範囲内に位置する人の有無を判定する。錠開閉決定部281は、接近判定部284の判定結果に基づいて、錠システム100の開閉を決定する。
錠開閉決定部281が、出入口へ近づく人がいることだけでなく、出入口から所定の範囲内に人がいることも、錠システム100の開閉を決定するための条件として用いることで、錠システム100の開閉をより柔軟に運用できる。
錠開閉決定部281が、出入口へ近づく人がいて、かつ、出入口へ近づく人が出入口から所定の範囲内にいることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因とする場合、出入口へ近づく人が出入口から所定の範囲内にいるという条件が無い場合よりも錠システム100が施錠されにくい。この点で、家の外から中へ入ろうとする者の負担がさらに軽くなる。
錠開閉決定部281が、出入口へ近づく人がいるか、または、出入口から所定の範囲内に人がいることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因とする場合、出入口から所定の範囲内に人がいるという条件が無い場合よりも確実に要介護者の徘徊を防止できる。
また、顔認証部283は、撮像画像に含まれる顔画像に対して顔認証を行う。錠開閉決定部281は、顔認証の結果に基づいて錠システム100の開閉を決定する。
錠制御装置200は、顔認証で人を特定することで、特定された人が要介護者か否か、および、特定された人が介護者か否かを判定できる。これにより、錠制御装置200は、錠システム100の開閉をより柔軟に運用できる。例えば、出入口に向かって移動している人がいても、その人が要介護者でない場合は錠システム100を施錠しないといった運用が可能である。
また、錠開閉決定部281は、介護者(開錠対象者に該当する人)が顔認証によって検知されたことを、錠システム100の状態を開錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。
これにより、錠制御装置200は、錠システム100の開閉をより柔軟に運用できる。例えば、要介護者が出入口に向かって移動していても、その要介護者を認識している介護者がいる場合は、錠システム100を施錠しないといった運用が可能である。
また、施錠対象者推定部286は、家の中(出入口の内側の領域である対象領域)にいる人が、要介護者(施錠対象者に該当する人)のみか否かを推定する。錠開閉決定部281は、家の中にいる人が要介護者のみであることを、錠システム100の状態を施錠状態とする要因として、錠システム100の開閉を決定する。
錠制御装置200によれば、より確実に錠システム100を施錠することができ、この点で、要介護者の徘徊をより確実に防止できる。
また、接近防止処理部288は、家の中にいる人が要介護者のみであると施錠対象者推定部286が推定し、かつ、移動方向判定部285がドアへ近づく人がいると判定した場合、家の中の人をドアに近付けないための処理を行う。
これにより、錠制御装置200では、要介護者がドアから外出することをより確実に防止できる。したがって、錠制御装置200によれば、要介護者の徘徊をより確実に防止できる。
また、通知処理部289は、家の中にいる人に要介護者以外の人が含まれると施錠対象者推定部286が推定し、かつ、錠制御部287が錠システム100を施錠した場合、施錠したことを通知するための処理を行う。
通知によって介護者は、要介護者がドアから外出しようとしている可能性があることを知ることができる。通知者は、必要に応じてドア付近に行き、要介護者が一人で外出しないよう見守る、あるいは、部屋に連れてくる等の対応をすることができる。また、要介護者が外出したがっている場合、介護者は、要介護者と一緒に外出することができる。
また、定常状態画像記憶部272は、人が写っていない状態における撮像画像である定常状態画像を記憶する。定常状態画像登録部290は、撮像画像の時系列データから定常状態画像を抽出し、定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像を、得られた定常状態画像に更新する。人物検出部282は、撮像画像と定常状態画像記憶部272が記憶する定常状態画像との差分に基づいて、その撮像画像に写っている人の画像を抽出する。
これにより、定常状態画像登録部290は、ドア付近のレイアウト等の変更に応じて定常状態画像を更新することができ、人物検出部282は、更新された定常状態画像を用いてより高精度に人の画像の抽出を行うことができる。
なお、要介護者がドアを強引に開けてフック131が外れる等の事象が発生した場合、その旨を登録されている家人(例えば介護者)向けにメールにて通知するようにしてもよい。例えば、施錠管理システム1が、スライド式バー132とフック131との間にセンサを備えてフック131が外れる等の事象を検知し、通知メールを送信するようにしてもよい。
また、錠システム100が施錠された場合、通知処理部289が、予め登録されているメールアドレスに通知するようにしてもよい。ユーザがこのメールに返信することで、家の外から錠システム100を開錠できるようにしてもよい。これにより、外出していたユーザの帰宅時に錠システム100が施錠されている場合、施錠管理システム1は、返信メールに基づいて錠システム100を開錠することができる。帰宅したユーザは、錠システム100を開錠させて家の中に入ることができる。
次に、図19および20を参照して、本発明の実施形態の構成について説明する。
図19は、実施形態に係る錠制御装置10の構成の例を示す図である。図19に示す錠制御装置10は、移動方向判定部11と、錠開閉決定部12と、錠制御部13とを備える。
かかる構成にて、移動方向判定部11は、 撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近付く人の有無を判定する。錠開閉決定部12は、移動方向判定部11の判定結果に基づいて、出入口に設けられた錠の開閉を決定する。錠制御部13は錠開閉決定部12の決定に従って錠の開閉を制御する。
これにより、錠開閉決定部12は、出入口へ近付く人がいることを、錠の状態を施錠状態とする要因として、通常時は錠の状態を開錠状態とすることができる。通常時は、錠の状態を開錠状態とすることで、出入口から中へ入ろうとする者は、錠を開錠する操作を行う必要がない。錠制御装置200によればこの点で、出入口における人の出入を管理する場合に、家の外から中へ入ろうとする者の負担が比較的軽い。
図20は、実施形態に係る錠制御方法における処理手順の例を示すフローチャートである。図20に示す処理では、撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近付く人の有無を判定する(ステップS11)。次に、ステップS11での判定結果に基づいて、出入口に設けられた錠の開閉を決定する(ステップS12)。次に、ステップS12での決定に従って錠の開閉を制御する(ステップS13)。
この錠制御方法では、出入口へ近付く人がいることを、錠の状態を施錠状態とする要因として、通常時は錠の状態を開錠状態とすることができる。通常時は、錠の状態を開錠状態とすることで、出入口から中へ入ろうとする者は、錠を開錠する操作を行う必要がない。この錠制御方法によればこの点で、出入口における人の出入を管理する場合に、家の外から中へ入ろうとする者の負担が比較的軽い。
図21は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
図21に示す構成で、コンピュータ700は、CPU(Central Processing Unit)710と、主記憶装置720と、補助記憶装置730と、インタフェース740とを備える。
上記の錠制御装置10および200のうち何れか1つ以上が、コンピュータ700に実装されてもよい。その場合、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU710は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域を主記憶装置720に確保する。錠制御装置10または200と他の装置との通信は、インタフェース740が通信機能を有し、CPU710の制御に従って通信を行うことで実行される。錠制御装置10または200のユーザインタフェースは、インタフェース740が表示デバイスを備えてデータ表示しまた、入力デバイスを備えてデータの入力を受け付けることで実行される。
錠制御装置10がコンピュータ700に実装される場合、移動方向判定部11と、錠開閉決定部12と、錠制御部13との動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
錠制御装置200がコンピュータ700に実装される場合、制御側処理部280およびその各部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置730に記憶されている。CPU710は、プログラムを補助記憶装置730から読み出して主記憶装置720に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。
なお、錠制御装置10または制御側処理部280が行う処理の全部または一部を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
1 施錠管理システム
10、200 錠制御装置
11、285 移動方向判定部
12、281 錠開閉決定部
13、287 錠制御部
100 錠システム
110 錠側通信部
120 撮像装置
130 錠動作部
131 フック
132 スライド式バー
133 バー駆動部
140 LED
150 スピーカ
170 錠側記憶部
180 錠側処理部
210 制御側通信部
270 制御側記憶部
271 撮像画像記憶部
272 定常状態画像記憶部
273 対象者情報記憶部
280 制御側処理部
282 人物検出部
283 顔認証部
284 接近判定部
286 施錠対象者推定部
288 接近防止処理部
289 通知処理部
290 定常状態画像登録部

Claims (10)

  1. 撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近付く人の有無を判定する移動方向判定部と、
    前記移動方向判定部の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する錠開閉決定部と、
    前記錠開閉決定部の決定に従って前記錠の開閉を制御する錠制御部と、
    を備える錠制御装置。
  2. 前記撮像画像に基づいて、出入口から所定の範囲内に位置する人の有無を判定する接近判定部を備え、
    前記錠開閉決定部は、前記接近判定部の判定結果に基づいて、前記錠の開閉を決定する、
    請求項1に記載の錠制御装置。
  3. 前記撮像画像に含まれる顔画像に対して顔認証を行う顔認証部を備え、
    前記錠開閉決定部は顔認証の結果に基づいて前記錠の開閉を決定する、
    請求項1または請求項2に記載の錠制御装置。
  4. 前記錠開閉決定部は、開錠対象者に該当する人が前記顔認証によって検知されたことを、前記錠の状態を開錠状態とする要因として、前記錠の開閉を決定する、
    請求項3に記載の錠制御装置。
  5. 前記出入口の内側の領域である対象領域にいる人が、施錠対象者に該当する人のみか否かを推定する施錠対象者推定部を備え、
    前記錠開閉決定部は、前記対象領域にいる人が施錠対象者に該当する人のみであることを、前記錠の状態を施錠状態とする要因として、前記錠の開閉を決定する、
    請求項1から4の何れか一項に記載の錠制御装置。
  6. 前記対象領域にいる人が施錠対象者に該当する人のみであると前記施錠対象者推定部が推定し、かつ、前記移動方向判定部が前記出入口へ近づく人がいると判定した場合、前記対象領域にいる人を前記出入口に近付けないための処理を行う接近防止処理部を備える、
    請求項5に記載の錠制御装置。
  7. 前記対象領域にいる人に施錠対象者以外の人が含まれると前記施錠対象者推定部が推定し、かつ、前記錠制御部が前記錠を施錠した場合、施錠したことを通知するための処理を行う通知処理部を備える、
    請求項5または6に記載の錠制御装置。
  8. 人が写っていない状態における前記撮像画像である定常状態画像を記憶する定常状態画像記憶部と、
    前記撮像画像の時系列データから定常状態画像を抽出し、前記定常状態画像記憶部が記憶する定常状態画像を、得られた定常状態画像に更新する定常状態画像更新部と、
    撮像画像と前記定常状態画像記憶部が記憶する前記定常状態画像との差分に基づいて、その撮像画像に写っている人の画像を抽出する人物検出部と、
    を備える請求項1から7の何れか一項に記載の錠制御装置。
  9. 撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近づく人の有無を判定する工程と、
    前記出入口へ近づく人の有無の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する工程と、
    前記錠の開閉の決定に従って前記錠の開閉を制御する工程と、
    を含む錠制御方法。
  10. コンピュータに、
    撮像画像の時系列データに基づいて、出入口へ近づく人の有無を判定する工程と、
    前記出入口へ近づく人の有無の判定結果に基づいて、前記出入口に設けられた錠の開閉を決定する工程と、
    前記錠の開閉の決定に従って前記錠の開閉を制御する工程と、
    を実行させるためのプログラム。
JP2019023368A 2019-02-13 2019-02-13 錠制御装置、錠制御方法およびプログラム Pending JP2020133116A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019023368A JP2020133116A (ja) 2019-02-13 2019-02-13 錠制御装置、錠制御方法およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019023368A JP2020133116A (ja) 2019-02-13 2019-02-13 錠制御装置、錠制御方法およびプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020133116A true JP2020133116A (ja) 2020-08-31

Family

ID=72262611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019023368A Pending JP2020133116A (ja) 2019-02-13 2019-02-13 錠制御装置、錠制御方法およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020133116A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023079928A1 (ja) * 2021-11-02 2023-05-11 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002157599A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 物体検出認識方法,物体検出認識プログラムを記録した記録媒体および物体監視追跡装置
JP2007303239A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Konica Minolta Holdings Inc 認証装置、認証装置の制御方法、および認証装置の制御プログラム
JP2013049983A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nabtesco Corp 徘徊防止装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002157599A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 物体検出認識方法,物体検出認識プログラムを記録した記録媒体および物体監視追跡装置
JP2007303239A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Konica Minolta Holdings Inc 認証装置、認証装置の制御方法、および認証装置の制御プログラム
JP2013049983A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Nabtesco Corp 徘徊防止装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023079928A1 (ja) * 2021-11-02 2023-05-11 Necプラットフォームズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び非一時的なコンピュータ可読媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4559819B2 (ja) 不審者検出システム及び不審者検出プログラム
JP4357247B2 (ja) エレベータ制御装置
US10955822B2 (en) Toilet system, toilet management method, and recording medium
JP2008059327A (ja) セキュリティインターホンシステム
JP2006137572A (ja) エレベータの行先階登録装置
JP2021153251A (ja) 集合住宅用インターホンシステム
EP1667081A1 (en) Security management device, security management method, security management program, and computer-readable recording medium
JP2008266988A (ja) 入退室管理システム
JP2020133116A (ja) 錠制御装置、錠制御方法およびプログラム
JP2011204057A (ja) 入場管理システム及び制御装置
JP2009205392A (ja) 顔認証装置
JP2019198385A (ja) トイレ装置
JP6419464B2 (ja) 電気錠システム
KR101025830B1 (ko) 지문인식 방범시스템
KR20160005204A (ko) 사람의 얼굴 또는 사람의 형체 감지를 이용한 보안 시스템 및 방법
JP3877171B2 (ja) セキュリティ装置の制御システム及びその制御方法
JP6389129B2 (ja) 集合住宅用インターホンシステム
JP4835247B2 (ja) 入退室管理システム
JP2007113192A (ja) 錠前装置
JP3772878B2 (ja) サービス提供装置、サービス提供プログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、サービス提供方法、セキュリティ管理装置、およびセキュリティ管理方法
JP2010010900A (ja) インターホンシステム
JP2015138506A (ja) 退出管理システム及び徘徊者情報の供給方法
TWI642020B (zh) 人流管制保全系統
JP7344664B2 (ja) ドアロック装置
JP2015143414A (ja) 退出管理システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220906

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230228