JP2020133111A - 土留壁及びその構築方法 - Google Patents
土留壁及びその構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020133111A JP2020133111A JP2019023251A JP2019023251A JP2020133111A JP 2020133111 A JP2020133111 A JP 2020133111A JP 2019023251 A JP2019023251 A JP 2019023251A JP 2019023251 A JP2019023251 A JP 2019023251A JP 2020133111 A JP2020133111 A JP 2020133111A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet pile
- concrete sheet
- retaining wall
- steel material
- waterway
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Abstract
Description
図1は本発明の実施の形態に係る土留壁1を構築する護岸の概略図であり、(a)は側面断面図、(b)は平面図である。図1に示すように、水路10の両側の護岸15(15a、15b)には、当該護岸15の高さ方向(図中上下方向)に沿って一対の側面鋼材20(20a、20b)が対向して設置される。また、図1(b)に示すように、一対の側面鋼材20は、護岸15の延伸方向(水路10の長さ方向)に沿って所定の間隔、例えば図示のように一定の間隔L1でもって複数対設置される。なお、側面鋼材20は、例えばH形鋼であり、護岸15の高さ(水路10の深さ)に合わせた長さに設計される。
次に、図1、2を参照して上述した構成の土留壁1の構築方法について説明する。図3は土留壁1の構築方法を示す概略説明図であり、構築過程を側面図として図示したものである。
先ず、図3(a)に示すように、側面鋼材20及び底鋼材25からなるU字型フレーム30を予め例えばボルトもしくは溶接といった接合方法を用いて作成しておく。この時、U字型フレーム30を構成する側面鋼材20及び底鋼材25の寸法は、施工対象水路の寸法に基き設計される。具体的には、側面鋼材20の長さT1は施工対象水路の深さに合わせて設計され、底鋼材25の長さT2は施工対象水路の幅に合わせて設計される。
以上、図1〜図3を参照したように構築される本実施の形態に係る土留壁1によれば、事前に予めU字型フレーム30を作成しておき、施工対象となる水路10に対し施工時に当該U字型フレーム30を設置するといった方法を採っている。そして設置されたU字型フレーム30をガイドとしてコンクリート矢板部材35を挿入、埋設している。このような壁体構造や構築方法を採ることで、簡易且つ安価な構造でもって土留壁1の施工を行うことができる。
上記実施の形態では、図1〜図3を参照して土留壁1の構成について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、本発明の第1の変形例として、水路形状に合わせてU字型フレーム30の形状を変えることが考えられる。
また、上記実施の形態に係る土留壁1では、図2を参照して説明したようにコンクリート矢板部材35の一部に切欠き部36が形成されている。そのため、図2(c)に示すように、底鋼材25の位置より下方の高さでは、隣接するコンクリート矢板部材35同士の間に所定の幅の隙間38が生じる。そこで、この隙間38を通じて背面土砂が水路内部に流出するのを防止するためにシール機構を設ける構成が考えられる。以下にシール機構の一例を図5を参照して説明する。
また、上記実施の形態に係る土留壁1では、図1、図2に示すように、土留壁1の背面(地盤側)に側面鋼材20の一部が突出した状態となる。例えば、側面鋼材20がH形鋼である場合には、当該H形鋼のフランジ部とウェブ部によって形成される溝部をガイドとしてコンクリート矢板部材35が挿入、埋設されるが、2本のフランジ部のうち一方は地盤側に突出した状態となる。このような場合、突出している部位の腐食や劣化がその他の部位よりも進行してしまうといった恐れがある。また、上記第2の変形例でも説明したように、底鋼材25の位置より下方の高さでは、隣接するコンクリート矢板部材35同士の間に所定の幅の隙間38が形成され、隙間38を通じて背面土砂が水路内部に流出する恐れもある。
また、上記実施の形態に係る土留壁1では、図1、図2に示すように、側面鋼材20をガイドとしてコンクリート矢板部材35の挿入、埋設を行っているが、コンクリート矢板部材35の挿入、埋設をより精度良く効率的に実施するために、位置決め部材55をコンクリート矢板部材35に取り付ける構成が考えられる。図7は本発明の第4の変形例に係る土留壁1dの概略説明図であり、壁体を構成する2枚のコンクリート矢板部材35に注視して図示したものである。なお、図7では、上記実施の形態において図2を参照して説明した各部材等と共通の機能構成を有する構成要素については同一の符号を付してその説明は省略する場合がある。
10…水路
15…護岸
20…側面鋼材
25…底鋼材
30…U字型フレーム
30a…略U字型フレーム
35…コンクリート矢板部材
35a…第1の突出部
35b…第2の突出部
35c…第3の突出部
36…切欠き部
38…隙間
40…(第1の)シール機構
41…(第2の)シール機構
50…カバー部材
55…位置決め部材
Claims (5)
- 水路の両護岸に壁体として連続的に構築される土留壁であって、
前記水路を挟んで対向する両護岸のそれぞれに、当該護岸の高さ方向に沿って設置される2本の側面鋼材と、前記水路の底部に設置される底鋼材と、を接合して構成されるU字型フレームと、
前記水路の長さ方向に所定の間隔で複数設置された前記U字型フレームにおいて、互いに隣接するU字型フレーム間に前記側面鋼材をガイドとして挿入される複数のコンクリート矢板部材と、を備え、
前記コンクリート矢板部材は、高さ方向において前記底鋼材よりも下方まで地盤に埋設されることを特徴とする、土留壁。 - 前記側面鋼材はH形鋼であり、
前記コンクリート矢板部材は、隣接する前記U字型フレーム間に挿入される際に前記H形鋼のフランジ部の内側に位置するように、当該コンクリート矢板部材の一方の幅方向端部に延びた第1の突出部、及び、当該コンクリート矢板部材の他方の幅方向端部に延びた第2の突出部と、
前記水路側に露出した前記H形鋼のフランジ部の外側全体を覆うように、当該コンクリート矢板部材の他方の幅方向端部に延びた第3の突出部と、を有することを特徴とする、請求項1に記載の土留壁。 - 前記コンクリート矢板部材において、高さ方向で前記底鋼材よりも下方まで地盤に埋設される部分には、隣接する前記コンクリート矢板部材間に生じる隙間を閉塞させるシール部材を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の土留壁。
- 隣接する前記コンクリート矢板部材間において、当該コンクリート矢板部材同士の隣接部分の地盤側には、当該隣接部分を覆うカバー部材が設置されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の土留壁。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の土留壁の構築方法であって、
前記水路の両護岸の高さに合わせて設計された2本の側面鋼材と、前記水路の幅に合わせて設計された底鋼材と、を予め接合して前記U字型フレームを作成し、
作成された前記U字型フレームを前記水路の長手方向に所定の間隔だけ離間させて複数設置し、
互いに隣接する前記U字型フレーム間に前記コンクリート矢板部材を挿入及び埋設させて壁体としての土留壁を構築することを特徴とする、土留壁の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019023251A JP7217640B2 (ja) | 2019-02-13 | 2019-02-13 | 土留壁及びその構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019023251A JP7217640B2 (ja) | 2019-02-13 | 2019-02-13 | 土留壁及びその構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020133111A true JP2020133111A (ja) | 2020-08-31 |
JP7217640B2 JP7217640B2 (ja) | 2023-02-03 |
Family
ID=72262528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019023251A Active JP7217640B2 (ja) | 2019-02-13 | 2019-02-13 | 土留壁及びその構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7217640B2 (ja) |
Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49134034U (ja) * | 1973-03-10 | 1974-11-18 | ||
JPS5625744U (ja) * | 1979-08-03 | 1981-03-09 | ||
JPS59102621U (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-10 | 吉田コンクリ−ト工業株式会社 | 開渠用プレハブ水路 |
JPS6351532A (ja) * | 1986-08-19 | 1988-03-04 | Bridgestone Corp | 鋼矢板の防食カバ−取着構造 |
JPH0175144U (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-22 | ||
JPH01120522U (ja) * | 1988-02-10 | 1989-08-15 | ||
JPH07300836A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Shiro Ozawa | 軟弱地盤布設用コンクリートブロック |
JPH09111795A (ja) * | 1995-10-13 | 1997-04-28 | Daito:Kk | 鋼管矢板の防食構造 |
JP2002129537A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-05-09 | Sei Hosokawa | コンクリート矢板とその矢板を用いた既設水路の補修方法及びその補修構造並びにその矢板を用いた水路構造 |
JP2006138168A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Fukuiken Tochi Kairyo Jigyo Dantai Rengokai | 生態系配慮型水路構造 |
JP2007205142A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Shunsuke Irie | 1枚板側壁パネルを備える組立柵渠 |
JP2013052598A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Mitsubishi Plastics Inc | 壁面パネル、横矢板及び親杭横矢板式防水防護柵 |
JP2018197490A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-13 | ジオスター株式会社 | コンクリート矢板部材、土留め壁および土留め壁の構築方法 |
-
2019
- 2019-02-13 JP JP2019023251A patent/JP7217640B2/ja active Active
Patent Citations (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49134034U (ja) * | 1973-03-10 | 1974-11-18 | ||
JPS5625744U (ja) * | 1979-08-03 | 1981-03-09 | ||
JPS59102621U (ja) * | 1982-12-24 | 1984-07-10 | 吉田コンクリ−ト工業株式会社 | 開渠用プレハブ水路 |
JPS6351532A (ja) * | 1986-08-19 | 1988-03-04 | Bridgestone Corp | 鋼矢板の防食カバ−取着構造 |
JPH0175144U (ja) * | 1987-11-04 | 1989-05-22 | ||
JPH01120522U (ja) * | 1988-02-10 | 1989-08-15 | ||
JPH07300836A (ja) * | 1994-05-02 | 1995-11-14 | Shiro Ozawa | 軟弱地盤布設用コンクリートブロック |
JPH09111795A (ja) * | 1995-10-13 | 1997-04-28 | Daito:Kk | 鋼管矢板の防食構造 |
JP2002129537A (ja) * | 2000-08-18 | 2002-05-09 | Sei Hosokawa | コンクリート矢板とその矢板を用いた既設水路の補修方法及びその補修構造並びにその矢板を用いた水路構造 |
JP2006138168A (ja) * | 2004-11-15 | 2006-06-01 | Fukuiken Tochi Kairyo Jigyo Dantai Rengokai | 生態系配慮型水路構造 |
JP2007205142A (ja) * | 2006-02-06 | 2007-08-16 | Shunsuke Irie | 1枚板側壁パネルを備える組立柵渠 |
JP2013052598A (ja) * | 2011-09-05 | 2013-03-21 | Mitsubishi Plastics Inc | 壁面パネル、横矢板及び親杭横矢板式防水防護柵 |
JP2018197490A (ja) * | 2017-05-22 | 2018-12-13 | ジオスター株式会社 | コンクリート矢板部材、土留め壁および土留め壁の構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7217640B2 (ja) | 2023-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6449041B2 (ja) | 海底トンネルの施工方法および陸上トンネルの施工方法 | |
KR101861805B1 (ko) | 케이싱 및 h빔 가이드가 장착된 연속벽체시공을 위한 구조물 | |
KR102097855B1 (ko) | 더블 아이 빔에 압축응력이 도입된 자립식 흙막이 공법 | |
KR102011321B1 (ko) | 변단면 각관을 이용한 환형 기초의 시공방법 및 그 기초 | |
KR20150060079A (ko) | 흙막이 구조체 | |
KR101671395B1 (ko) | 흙막이 구조 | |
KR20120102281A (ko) | 강재토류판을 이용한 흙막이 구조물 및 그 시공방법 | |
JP6082916B2 (ja) | 地中鋼製壁構造および地中鋼製壁構造の施工方法 | |
KR102195203B1 (ko) | 수평 및 경사 버팀을 이용한 흙막이 공법 | |
CN210288431U (zh) | 一种基槽支护结构 | |
KR101862208B1 (ko) | 흙막이 가시설 구조체와 이를 이용한 흙막이 가시설 공법 | |
KR100969552B1 (ko) | 지하수위 조절 집배수장치 | |
KR101902791B1 (ko) | 합성강관파일을 이용한 지중구조물 시공방법 및 이를 이용하여 제작된 지중구조물 | |
CN211773796U (zh) | 一种应用于桥墩施工的围堰结构 | |
JP7217640B2 (ja) | 土留壁及びその構築方法 | |
JP6277755B2 (ja) | 地盤改良工法、及び地盤改良システム | |
KR102251982B1 (ko) | 구조물 지하벽체로 사용가능한 흙막이벽체시스템 및 그 시공방법 | |
CN210288414U (zh) | 用于建筑基坑中的支护结构 | |
JP7183819B2 (ja) | 堤体の浸透破壊抑止構造 | |
KR20210123805A (ko) | 흙막이용 차수 구조물 | |
KR20180072305A (ko) | ㅠ형강재빔 및 이를 이용한 구조물 | |
JP2001317043A (ja) | 沈下縁切り矢板壁 | |
KR101724407B1 (ko) | 자립식 흙막이 구조물 | |
CN218292007U (zh) | 一种用于建筑工程的分层式沉井结构 | |
KR102383835B1 (ko) | 방수구조를 가지는 무띠장 앵커 흙막이 벽체, 이를 영구구조체로 이용한 무띠장 앵커 옹벽 및 그 시공방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20211111 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220830 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221013 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230124 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7217640 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |