JP2020132341A - シート排出装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シート積載部へ排出されるシートのカールを防止する。【解決手段】シート排出装置60は、シートを排出する排出部材62、71と、排出部材によって排出されたシートが積載されるシート積載部80、90と、排出部材によって排出されるシートの排出方向DDに直交するシート幅方向WDに並んで配置され、排出部材によって排出されるシートの落下を助長する少なくとも4つのシート押さえ部材81、91と、を備え、少なくとも4つのシート押さえ部材のそれぞれは、排出部材によって排出されるシートに接触する薄いシート状部材91aからなり、少なくとも4つのシート押さえ部材は、互いに独立して回動可能である。【選択図】図4

Description

本発明は、シート排出装置及び画像形成装置に関する。
プリンタによってプリントされたシートを排出トレイへ排出するシート排出装置が広く知られている。シート排出装置は、薄いシートから厚いシートまで多種多様なシートを排出トレイへ排出するものがある。近年、ユーザのシートコスト低減のために、薄いシートの需要が高まっている。また、電子写真方式のようにシートに熱を加えてシートに画像を形成するプリンタにおいては、シートが平面状ではなく曲率をもった(カールした)状態で排出されることがある。さらに、薄いシートは、熱容量が少ないので、定着装置から受ける熱によってカールしやすい。
薄いシート又はカールしたシートの積載整列性を向上するために、特許文献1のような排出されたシートの後端を上から押さえるシート押さえ部材(以下、後端落としという)が広く知られている。薄いシートは、自重が小さいので、排出トレイへ排出された時にシートの落下挙動が不安定となり、積載整列性が低下する。さらに、カールしたシートは、排出トレイへ排出された時に、シートの後端がシート排出装置の壁にもたれかかること(以下、後端もたれという)があり、積載整列性が低下する。これらの積載整列性の低下を防止するために、後端落としは効果的である。後端落としは、モータ等の駆動源からの駆動力によって昇降される方式もあるが、低コストのプリンタにおいては自重による回動式が一般的である。
特開2011−46534号公報
しかし、特許文献1に開示された後端落としは、棒状である。図10は、複数の棒状の後端落とし301が設けられた従来のシート排出装置360を示す図である。図10に示すように、シートSのサイズによっては、複数の棒状の後端落とし301は、シート幅方向WDにおけるシートSの両端部を押さえずにシートの中央部のみを押さえることになる。棒状の後端落とし301は、シートSをシート幅方向にカール(以下、トイカールという)させたり、シートSの端部の角にカール(以下、角カールという)を助長させたりする。その結果、図10に示すように、シートSの後端の角S−Pがシート排出装置360の壁360aにもたれかかる後端もたれが発生する。
トイカールや角カールの発生を防止するために、シート幅方向WDにおけるシートSの端部に合わせて後端落とし301を配置することが考えられる。しかし、一般的に、プリンタは、様々なサイズのシートに対応しているので、様々なサイズのシートの端部に合わせて後端落としを数多く配置すると、コストが増大する。また、後端落としの総荷重が大きくなるため、シートの剛性が後端落としの総荷重に負けてしまい、シートの先端が排出トレイ上で丸まってしまう現象(以下、先端丸まりという)が発生する。先端丸まりは、剛性の低い薄いシートで特に顕著に発生する。さらに、シートは、定着装置からの熱によってシートの先端が下がるようにカールしやすい(以下、下カールという)。下カールしたシートは、排出トレイへ排出されるときに先端丸まりを生じやすい。
このように、棒状の後端落とし301は、シートのサイズによってはシートの中央部を押さえることによって後端もたれを発生させやすい。様々なサイズのシートの端部に合わせて棒状の後端落とし301を配置すると、後端落としの総荷重が大きくなって先端丸まりを発生させやすい。
そこで、本発明は、シート積載部へ排出されるシートがカールしにくいシート排出装置を提供する。
本発明の一実施例によるシート排出装置は、
シートを排出する排出部材と、
前記排出部材によって排出された前記シートが積載されるシート積載部と、
前記排出部材によって排出される前記シートの排出方向に直交するシート幅方向に並んで配置され、前記排出部材によって排出される前記シートの落下を助長する少なくとも4つのシート押さえ部材と、
を備え、
前記少なくとも4つのシート押さえ部材のそれぞれは、前記排出部材によって排出される前記シートに接触する薄いシート状部材からなり、
前記少なくとも4つのシート押さえ部材は、互いに独立して回動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、シート積載部へ排出されるシートがカールしにくい。
画像形成装置の断面図。 画像形成装置の制御ブロック図。 排出部の断面図。 排出トレイ及び後端落としの斜視図。 シートの先端に作用する後端落としの力を示す説明図。 シートの先端丸まりの説明図。 後端落としの分割位置を示す図。 後端落としの第一の構成を示す図。 後端落としの第二の構成を示す図。 複数の棒状の後端落としが設けられた従来のシート排出装置を示す図。
(画像形成装置)
図1は、画像形成装置1の断面図である。画像形成装置1は、記録媒体として用いられるシートSに画像を形成して出力する電子写真方式のフルカラーレーザープリンタである。シートSとしては、普通紙及び封筒等の紙、光沢紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、並びに布等を用いることができる。画像形成装置1の装置本体100には、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナー像を形成する4つの画像形成部PY,PM,PC,PKと、中間転写ベルト21と、を備えた画像形成エンジン10が収容されている。画像形成部PY、PM、PC、PKは、像担持体である感光ドラム11を有し、感光ドラム11にトナー像を形成する。感光ドラム11に形成されたトナー像は、中間転写体である中間転写ベルト21を介してシートSに転写される。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、現像に用いるトナーの色が異なる以外は同様に構成されるため、イエローの画像形成部PYを例に画像形成部の構成及びトナー像の形成プロセス(画像形成動作)について説明する。参照符号の添字Y、M、C及びKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックを示す。以下の説明において、特に必要でない場合、参照符号の添字Y、M、C、Kを省略することがある。画像形成部PYは、感光ドラム11の周りに、帯電手段としての帯電ローラ12、露光手段としての露光装置13Y、現像手段としての現像装置14及びドラムクリーナ15Yを有する。感光ドラム11は、外周部に感光層を有するドラム状の感光体であり、中間転写ベルト21の回転方向R1に沿った方向に回転する。帯電ローラ12は、感光ドラム11の表面を一様に帯電させる。露光装置13Yは、画像情報に応じて変調されたレーザ光を感光ドラム11に照射して感光ドラム11の表面に静電潜像を書き込む画像書き込み動作を行う。現像装置14は、トナーを含む現像剤を収容し、感光ドラム11にトナーを供給することで静電潜像をトナー像に現像する。感光ドラム11に形成されたトナー像は、一次転写装置である一次転写ローラ25によって中間転写ベルト21に転写される(一次転写)。一次転写後に感光ドラム11上に残ったトナーは、ドラムクリーナ15Yによって除去される。
中間転写ベルト21は、二次転写内ローラ22、張架ローラ23、テンションローラ24及び一次転写ローラ25に巻き掛けられ、図1において反時計回りの回転方向R1に回転される。上述の画像形成動作は、各画像形成部PY〜PKにおいて並行して進められ、4色のトナー像が互いに重なるように転写され(多重転写)、中間転写ベルト21上にフルカラーのトナー像が形成される。トナー像は、中間転写ベルト21に担持され、二次転写ローラ43と二次転写内ローラ22の間のニップ部として構成される転写部(以下、二次転写部という)STへ搬送される。転写手段としての二次転写ローラ43へトナーの帯電極性とは逆極性のバイアス電圧が印加されると、中間転写ベルト21によって担持されたトナー像がシートSへ転写される(二次転写)。二次転写後に中間転写ベルト21上に残ったトナーは、ベルトクリーナ26によって除去される。
トナー像を転写されたシートSは、定着装置50へ搬送される。定着装置50は、シートSを挟持して搬送する定着ローラ対51と、ハロゲンヒータ等の熱源とを有し、シートSに転写されたトナー像に圧力及び熱を加える。これによって、トナー粒子が溶融し、トナー像がシートSに定着してフルカラー画像が形成される。
次に、画像形成装置1によるシートSの搬送動作を説明する。給送カセット31及び32は、シートSを収納し、装置本体100に引抜可能に装着される。給送カセット31及び32に収納されたシートSは、給送ユニット40によって1枚ずつ給送される。給送ユニット40は、給送カセット31及び32からシートSを送り出すピックアップローラ40aと、ピックアップローラ40aによって送り出されたシートSを給送する給送ローラ40bとを備える。また、給送ユニット40は、給送ローラ40bによって給送されるシートSを他のシートSから分離する分離ローラ40cを備える。なお、給送ユニット40は、シートSを給送する給送手段の一例であり、吸引ファンによってベルト部材にシートSを吸着して搬送するベルト方式や、パッドを用いた摩擦分離方式の給送手段を用いてもよい。手差しトレイ33は、装置本体100の側部に設けられている。ユーザは、手差しトレイ33にシートSをセットすることができる。手差しトレイ33にセットされたシートSは、給送ユニット30によって給送される。
給送ユニット40から送り出されたシートSは、プレレジストレーションローラ対41を介してレジストレーションローラ対42へ搬送される。レジストレーション手段の一例であるレジストレーションローラ対42は、シートSの先端すなわちシートSの搬送方向における下流端に当接することによってシートSの斜行を補正する。その後、レジストレーションローラ対42は、画像形成部PY〜PKによる画像形成動作の進行度に合わせたタイミングでシートSを二次転写部STへ搬送する。二次転写部STにおいてトナー像を転写され、定着装置50によって画像の定着が行われたシートSは、定着後ローラ対61によって排出部60の切換部材64へ向けて搬送される。切換部材64は、シートSの搬送経路を、排出トレイ(シート積載部)80へ向かう搬送経路と排出トレイ(シート積載部)90へ向かう搬送経路に切換可能である。切換部材64は、シートSの搬送経路を排出トレイ80へ向かう搬送経路へ切り替え、シートSは、排出部材としての排出ローラ対62へ向けて搬送される。
片面印刷の場合、第一面(表面)に画像が形成されたシートSは、排出ローラ対62によって排出トレイ80へ排出される。両面印刷の場合、第一面に画像が形成されたシートSは、シートSの第二面(裏面)に画像を形成するために切換部材64によってシートSの搬送経路が排出トレイ90へ向かう搬送経路へ切り替えられ、搬送ローラ対63へ搬送される。シートSは、搬送ローラ対63によって反転搬送部70へ搬送される。反転搬送部70は、シートSを反転搬送(スイッチバック)する反転ローラ対71と、反転ローラ対71によってスイッチバックされたシートSをレジストレーションローラ対42へ向けて案内する両面パス79とを備える。反転ローラ対71は、シートSを排出トレイ90の上方の排出空間へ向けて所定距離搬送した後、逆方向にシートSを搬送してシートSを両面パス79へ搬送する。両面パス79には、複数の搬送ローラ対72、73及び74が配置されている。複数の搬送ローラ対72、73及び74は、シートSを再びレジストレーションローラ対42へ搬送する。そして、シートSは、二次転写部ST及び定着装置50を通過してシートSの第二面に画像が形成される。第二面に画像が形成されたシートSは、排出ローラ対62によって排出トレイ80へ排出される。
以下、図2を用いて、画像形成装置1が有する機能を制御する制御構成を説明する。図2は、画像形成装置1の制御ブロック図である。画像形成装置1には、CPU(Central Processing Unit)201、メモリ202、操作部203、画像形成制御部205、シート搬送制御部206、センサ制御部207等の機能部を有する制御部200が搭載されている。CPU201は、メモリ202に保存された制御プログラムを読出して実行することにより、画像形成装置1が行う各種処理を行う。メモリ202は、例えば、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read only memory)を含み、各種プログラム及び各種データを所定の記憶領域に記憶する。操作部203は、液晶パネル及びボタン等のデバイスを有し、印刷に使用するシートに関する各種情報(サイズ、坪量、表面性等の情報)の入力や、印刷の実行及びその中断の指示等のユーザが行う各種操作を受け付ける。
画像形成制御部205は、露光装置13Y、13M、13C及び13Kに画像書き込み動作を実行させる露光書き込み部103を含む画像形成エンジン10の各部へ指示を出力して画像形成動作を制御する。シート搬送制御部206は、給送モータ110、プレレジストレーションモータ120、レジストレーションモータ130、ITBモータ140、定着モータ150、排出モータ160、反転モータ170及び両面モータ180を制御する。給送モータ110は、ピックアップローラ40a及び給送ローラ40bを駆動する。プレレジストレーションモータ120は、プレレジストレーションローラ対41を駆動する。レジストレーションモータ130は、レジストレーションローラ対42を駆動する。ITBモータ140は、二次転写内ローラ22を駆動する。定着モータ150は、定着ローラ対51を駆動する。排出モータ160は、排出ローラ対62を駆動する。反転モータ170は、反転ローラ対71を駆動する。両面モータ180は、搬送ローラ対72、73及び74を駆動する。シート搬送制御部206は、各種搬送ローラを駆動する各種モータへ指示を出力し、シートSの搬送を制御する。センサ制御部207は、レジストレーションセンサ44及び両面センサ76等による検知の開始及び停止を制御するとともに、これら各センサの検知結果を受け付ける。また、制御部200は、通信ネットワーク250を介して画像形成装置1に接続されたコンピュータ204から、印刷に使用するシートに関する各種情報を受信することが可能である。
(排出部の構成説明)
次に、図3乃至図9を用いて、シート排出装置としての排出部60の構成及びシート排出動作を説明する。図3は、排出部60の断面図である。排出部60は、排出トレイ80、90、排出ローラ対62、反転ローラ対71及びシート押さえ部材としての後端落とし81、91を有する。下側の排出トレイ80へのシート排出動作は、反転ローラ対71の代わりに排出ローラ対62を用いることを除いて、上側の排出トレイ90へのシート排出動作と同様である。したがって、以下、上側の排出トレイ90へのシート排出動作を説明し、下側の排出トレイ80へのシート排出動作の説明を省略する。
図3(a)は、シート排出前の状態すなわち待機状態を示す図である。待機状態において、後端落とし91の姿勢は、略鉛直である。後端落とし91は、シートSに接触する接触部分91aと回動中心部91bとからなる。シートSが排出トレイ90へ向かって搬送されると、まず、図3(b)に示すようにシートSの先端が後端落とし91の接触部分91aに当接する。その後、図3(c)に示すようにシートSの先端によって後端落とし91は時計回り方向に回動される。そして、シートSの後端が排出部材としての反転ローラ対(排出ローラ対)71を抜けると、図3(d)に示すように、後端落とし91によってシートSへ下向きの力Fが付与され、シートSの安定落下を助ける。最終的に、図3(e)に示すように、シートSは、排出トレイ90上に積載され、後端落とし91は、略鉛直な姿勢(元の位置)へ戻る。図3(a)から図3(e)に示すシート排出動作は、シートSが排出されるごとに行われる。
次に、図4を用いて、シート幅方向WDにおける後端落とし91の構成を説明する。図4は、排出トレイ90及び後端落とし91の斜視図である。図4(a)は、排出トレイ90の上方に回動可能に設けられた複数の後端落とし91を示す図である。図4(b)は、説明のために反転ローラ対71が見えやすいように後端落とし91を取り除いた図である。後端落とし91は、反転ローラ対71によって排出されるシートが排出トレイ90へ落下することを助長する。後端落とし91は、反転ローラ対71によって排出されるシートの排出方向DDに直交するシート幅方向WDに少なくとも4つに分割にされている。本実施例において、図4(a)に示すように、4つの後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4は、シート幅方向WDに並んで配置され、互いに独立して回転可能である。後端落とし91の面は、反転ローラ対71によって排出されるシートに接触し、後端落とし91は、排出されるシートによって押され回動されるがシートを排出トレイ90へ向かって押さえるように作用する。
例えば、A4横送りのようにシート幅が広いシートSLEFを排出する場合、図4(c)のように4つの後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4の全てがシートSLEFに接触して回動し、シートSLEFへ下向きの力を付与する。排出されるシートSLEFが接触する複数の後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4のシート幅方向WDにおける最も外側の両縁91−1EO、91−4EOの間の距離L1は、シートSLEFのシート幅SLEF−Wより大きいとよい。なお、距離L1は、シートSLEFのトイカール及び角カールを防止できる範囲で、シート幅SLEF−W以下であってもよい。
一方、例えば、A4縦送り(以下、A4R)のようにシート幅が小さいシートSSEFを排出する場合、図4(d)に示すように中央の2つの後端落とし91−2、91−3のみがシートSSEFに接触して回動し、シートSSEFへ下向きの力を付与する。排出されるシートSSEFが接触する複数の後端落とし91−2、91−3のシート幅方向WDにおける最も外側の両縁91−2EO、91−3EOの間の距離L2は、シートSSEFのシート幅SSEF−Wより大きいとよい。なお、距離L2は、シートSSEFのトイカール及び角カールを防止できる範囲で、シート幅SSEF−W以下であってもよい。本実施例において、シートに接触して回動される後端落としの数は、排出されるシートのシート幅に従って切り替わる。
このように、シート幅に従って、4つの後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4が回動される場合と2つの後端落とし91−2、91−3が回動される場合を切り替える効果とその原理を、図5及び図6を用いて説明する。図5は、シートSの先端に作用する後端落とし91の力Fsを示す説明図である。排出されるシートSが後端落とし91を回動できるかそれともシートSが後端落とし91の重さに負けてシートSの先端が垂れ下がってしまうかは、図5に示すように梁に作用する荷重と梁のたわみの関係と同様に判断される。反転ローラ対71のニップ71Nから後端落とし91の作用点Paまでの距離Lsが一定である場合、後端落とし91がシートSへ付与する力Fsが大きいほどシートSの先端が垂れ下がりやすい。また、シートSの幅が狭いほど断面二次モーメントが減少するので、シートSの幅が狭いほどシートSの先端が垂れ下がりやすい。
仮に、後端落とし91が2分割の構成(後端落とし91−1と91−2が一体、後端落とし91−3と91−4が一体)であるとすると、いかなるシート幅のシートも、2つの後端落とし(全幅分の後端落とし)を持ち上げなければならない。その場合、シートSが薄いシートであったり下カールしていたりすると、図6に示すように、シートSが座屈し排出トレイ90上でシートSが丸まってしまう。図6は、シートSの先端丸まりの説明図である。図6(a)に示すように、後端落とし91の重さによってシートSの先端が垂れ下がる。シートSが更に排出されると、図6(b)に示すように、シートSが座屈して先端丸まりを生じる。一方、本実施例のように、後端落とし91が例えば4分割されていると、幅の狭いシートSSEFは、中央の2つの後端落とし91−2、91−3のみに接触して回動すればよいので、シートSSEFにかかる後端落とし91の重量は半分となる。したがって、シートSが薄いシートであったり下カールしていたりしても、先端丸まりを効果的に防止することができる。
次に、図7を用いて、4つの後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4の位置を説明する。図7は、後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4の分割位置を示す図である。上述したように、シート幅が小さいシートSSEFの場合、中央の後端落とし91−2、91−3のみがシートに接触する。シート幅方向WDにおける両端部の2つの後端落とし91−1及び91−4のそれぞれの内側の縁部91−1EI及び91−4EIは、シートSSEFのシート幅方向WDにおける縁部SSEF−R及びSSEF−Lより外側になるように配置されている。つまり、シート幅方向WDにおける両端部の2つの後端落とし91−1、91−4のシート幅方向WDにおける間隔(以下、エッジ間距離という)Leは、シートSSEFのシート幅SSEF−Wより大きい。
例えば、日本、欧州、アメリカで販売される画像形成装置1によく使われるシートのサイズは、A4系又はLTR系である。エッジ間距離Leは、A4R送り時のシート幅である210mm又はLTRR送り時のシート幅である215.9mmより大きい約225mm―230mm程度であるとよい。エッジ間距離Leを210mm又は215.9mmよりどれだけ大きくするかは、部品寸法のばらつきや搬送時のばらつきを考慮して決定される。例えば、部品寸法のばらつきが±2mmであり、搬送時のばらつきが±3mmである場合、エッジ間距離Leは、215.9+(2+3)×2から225.9mmに設定されるとよい。
次に、後端落とし91の待機姿勢を説明する。図4(a)に示すように、本実施例における後端落とし91は、略鉛直な姿勢で待機している。これは、後端落とし91の先端部91dをなるべく下方に配置することによって、後端落とし91が排出されるシートSへ力を付与する時間を長くするためである。排出されるシートの先端は、略鉛直な姿勢で待機している後端落とし91に略垂直に当接する。例えば、図10に示した棒状の後端落とし301の場合、棒状の後端落としは重いので、後端落とし301を略鉛直にしてシートSの先端との当接角を略直角にすると、先端丸まりが発生しやすい。そのため、棒状の後端落とし301の場合、待機姿勢を本実施例よりも時計回りに回しシートSの先端との当接角を緩くすることで、先端丸まりを回避している。一方、時計回りに回すということはすなわち待機位置の後端落とし301の先端位置が高くなるので、排出されるシートSへ付与する力積が低下する。力積は、シートSに作用する力と力が作用している時間との積で表される。したがって、本実施例のように、後端落とし91を略鉛直の姿勢で待機させ、シート落下の最後まで後端落とし91の力をシートSへ付与できることは、力積が増加するという効果を奏する。なお、後端落とし91によっても先端丸まりが発生してしまう場合、後端落とし91の待機姿勢を時計回りに回しシートSとの当接角を緩くしてもよい。
(後端落とし)
次に、図8を用いて、後端落とし91の代表的な第一の構成を説明する。図8は、後端落とし91の第一の構成を示す図である。図8(a)は、後端落とし91の斜視図である。図8(b)は、後端落とし91の正面図である。図8(c)は、図8(b)のVIIIC−VIIIC線に沿って取った後端落とし91の断面図である。後端落とし91は、シートに接触する接触部91aと接触部91aの回動中心となる回動中心部91bとから成る。接触部91aは、回動中心部91bと別部材として構成され、固定手段によって回動中心部91bに固定されている。接触部91aは、例えば、厚さ0.3mm程度の薄いシート状部材である。複数の後端落とし91−1、91−2、91−3、91−4のシート状部材は、同じ厚さを有しているとよい。シート状部材は、樹脂材料又は金属材料でつくられているとよい。シート状部材の厚さは、0.15mmから0.8mmであるとよい。接触部91aを薄いシート状部材で形成することにより、以下の効果を奏する。後端落とし91の重量を軽くすることができるので、薄いシートの先端丸まりを防ぐことができる。接触部91aがシートの端部にも接触するので、棒状の後端落とし301によって発生する端部もたれを防止することができる。
回動中心部91bは、樹脂部材でつくられている。回動中心部91bは、円柱状部分91b−1と、円柱状部分91b−1から延在する二つの板状部分91b−3及び91b−4とからなる。回動中心部91bが薄いシート状部材のみで構成されると、回動中心部91bが回動する時に回動中心部91bがよじれてしまい回動不良を発生する恐れがある。そこで、回動中心部91bは、樹脂部材でつくられた円柱状部分91b−1が設けられている。円柱状部分91b−1の両端部は、排出部60に設けられた軸受け部92によって回動可能に支持される。なお、円柱状部分91b−1は、中空の円筒状部分として形成され、円筒状部分の貫通穴に軸を通して回動可能に支持されてもよい。
第一の板状部分91b−3及び第二の板状部分91b−4は、互いに平行である。第一の板状部分91b−3と第二の板状部分91b−4との間の距離は、第一の板状部分91b−3と第二の板状部分91b−4の間に接触部91aを挟み込むことができるように接触部91aの厚さよりわずかに大きい。第一の板状部分91b−3には、二つの爪91b−2が設けられている。第二の板状部分91b−4には、第一の板状部分91b−3の二つの爪91b−2に対向して二つの穴部91b−5が設けられている。接触部91aには、二つの穴部91a−1が設けられている。
接触部91aと回動中心部91bは、図8(b)及び図8(c)に示すように、回動中心部91bの爪91b−2と接触部91aの穴部91a−1によってお互いの位置が規制され、お互いから外れることが防止される。接触部91aを回動中心部91bの第一の板状部分91b−3と第二の板状部分91b−4との間に矢印Bで示す方向に挿入することによって接触部91aが回動中心部91bに組み付けられる。接触部91aの穴部91a−1が、回動中心部91bの爪91b−2に嵌まることによって回動中心部91bに対する接触部91aの位置規制と外れ防止がなされる。回動中心部91bが樹脂部材でつくられているので、後端落とし91の全体の重量は軽い。したがって、後端落とし91の回動に必要なモーメントは小さい。
次に、図9を用いて、後端落とし191の第二の構成を説明する。図9は、後端落とし191の第二の構成を示す図である。図9(a)は、後端落とし191の斜視図である。図9(b)は、後端落とし191の正面図である。図9(c)は、図9(b)のIXC−IXC線に沿って取った後端落とし191の断面図である。後端落とし191は、シートに接触する接触部191aと接触部191aの回動中心となる回動中心部191bとから成る。接触部191aは、回動中心部191bと別部材として構成され、固定手段によって回動中心部191bに固定されている。接触部191aは、例えば、厚さ0.3mm程度の薄いシート状部材である。回動中心部191bは、例えば、樹脂でつくられた厚さ1.0mm程度の厚いシート状部材であって、接触部191aと両面テープ191cによって結合されている。回動中心部191bは、両端部に矩形状突出部分191b−1が設けられている。矩形状突出部分191b−1は、排出部60に設けられた軸受け部92によって回動可能に支持される。回動中心部191bが厚いシート状部材であるので、回動中心部191bが回動する時に回動中心部191bによじれが発生しづらい。
本実施例によれば、排出されるシートに接触する接触部91a、191aは、薄いシート状部材で軽くつくられている。排出されるシートは、薄いシート状部材の広い面によって押さえられるので、従来の棒状の後端落としによって生じる後端もたれを回避することができる。また、本実施例の後端落とし91、191の重量が軽いので、従来の後端落としの総荷重が重いことによって生じる先端丸まりを回避することができる。よって、本実施例の後端落とし91、191によれば、良好なシート積載整列性を達成することができる。
本実施例によれば、少なくとも4つの後端落とし91、191が設けられているので、排出されるシートのシート幅が小さい場合であっても先端丸まり及び後端もたれを回避することができる。本実施例によれば、排出されるシートが薄い場合であっても下カールしている場合であっても、先端丸まり及び後端もたれを効果的に回避することができる。
本実施例によれば、少なくとも4つの後端落とし91、191は、A4R送りされるシートSSEFのシート幅方向WDにおける両縁部SSEF−R及びSSEF−Lの近傍で分割されている。したがって、幅広のシートSLEFと幅狭のシートSSEFのシート幅方向WDにおける単位長さ当りに作用する後端落とし91、191による押さえ力(付勢力)を略同じにすることができる。本実施例によれば、排出トレイ80、80へ排出されるシートがカールしにくい。
60・・・排出部(シート排出装置)
62・・・排出ローラ対(排出部材)
71・・・反転ローラ対(排出部材)
80・・・排出トレイ(シート積載部)
90・・・排出トレイ(シート積載部)
81・・・後端落とし(シート押さえ部材)
91・・・後端落とし(シート押さえ部材)
91a・・接触部分(シート状部材)
DD・・・排出方向
WD・・・シート幅方向

Claims (9)

  1. シートを排出する排出部材と、
    前記排出部材によって排出された前記シートが積載されるシート積載部と、
    前記排出部材によって排出される前記シートの排出方向に直交するシート幅方向に並んで配置され、前記排出部材によって排出される前記シートの落下を助長する少なくとも4つのシート押さえ部材と、
    を備え、
    前記少なくとも4つのシート押さえ部材のそれぞれは、前記排出部材によって排出される前記シートに接触する薄いシート状部材からなり、
    前記少なくとも4つのシート押さえ部材は、互いに独立して回動可能であることを特徴とするシート排出装置。
  2. 前記少なくとも4つのシート押さえ部材のうちの前記シート幅方向における両端部の2つのシート押さえ部材の前記シート幅方向における間隔は、210mmより大きいことを特徴とする請求項1に記載のシート排出装置。
  3. 前記少なくとも4つのシート押さえ部材のうちの前記シート幅方向における両端部の2つのシート押さえ部材の前記シート幅方向における間隔は、215.9mmより大きいことを特徴とする請求項1に記載のシート排出装置。
  4. 前記少なくとも4つの接触部分のそれぞれは、前記シート状部材と、前記シート状部材の回動中心となる回動中心部とからなり、
    前記シート状部材は、前記回動中心部と別部材として構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート排出装置。
  5. 前記回動中心部は、樹脂部材でつくられ、
    前記回動中心部は、両端部が軸受け部によって支持される円柱状部分を有することを特徴とする請求項4に記載のシート排出装置。
  6. 前記シート押さえ部材は、鉛直な姿勢で待機しており、
    排出される前記シートの先端は、前記シート押さえ部材に垂直に当接することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート排出装置。
  7. 排出される前記シートが接触する複数のシート押さえ部材の前記シート幅方向における最も外側の両縁の間の距離は、前記シートのシート幅より大きいことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート排出装置。
  8. 前記少なくとも4つのシート押さえ部材のそれぞれの前記シート状部材は、同じ厚さを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート排出装置。
  9. シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシート排出装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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