JP2020131828A - 自動車用バンパービーム - Google Patents
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Abstract
Description
前記炭素繊維強化樹脂層(A)のそれぞれは、熱可塑性樹脂と、一方向に配向性を有する連続炭素繊維からなり、
前記炭素繊維強化樹脂層(A)のうちの少なくとも1層が、配向角がαである炭素繊維強化樹脂層(Aα)であり、残りの炭素繊維強化樹脂層(A)のうちの少なくとも1層が、配向角が−αである炭素繊維強化樹脂層(A−α)であり、ここで、配向角はバンパービームの長手方向に対して前記連続炭素繊維の配向方向がなす角度であり、30°≦α≦90°であり、
前記ガラス繊維強化樹脂層(B)は、熱可塑性樹脂と、不連続ガラス繊維とからなり、
前記積層体の積層方向における2つの表面のうちの一方の表面が前記ガラス繊維強化部によって形成され、他方の表面が別の前記ガラス繊維強化部によって形成されており、
全ての前記炭素繊維強化樹脂層(A)の配向角が、−90°以上、−15°未満の範囲または15°を超え、90°以下の範囲にある、
自動車用バンパービーム。
前記積層方向において、前記第一の部分における積層構成と前記第二の部分における積層構成とが対称である、上記(3)に記載の自動車用バンパービーム。
それぞれの炭素繊維強化樹脂層(A)は、熱可塑性樹脂と、一方向に配向性を有する連続炭素繊維からなる。すなわち、それぞれの炭素繊維強化樹脂層(A)は、連続炭素繊維が一方向に配向した一方向材によって形成される。
ガラス繊維強化樹脂層(B)は、熱可塑性樹脂と、不連続ガラス繊維とからなる。不連続ガラス繊維の平均繊維長は、例えば、5mm以上、100mm以下である。
本明細書において、バンパービームが車体に取り付けられた際に、車体側を向く方向を「後方」、後方とは反対を向く方向を「前方」、上に向かう方向を「上方」、下に向かう方向を「下方」、車体右側を向く方向を「右方」、車体左側を向く方向を「左方」という。
炭素繊維強化樹脂層(A)を構成する熱可塑性樹脂及びガラス繊維強化樹脂層(B)を構成する熱可塑性樹脂はそれぞれ、特に限定されないが、例えばナイロン6、ナイロン66、ナイロン12、ナイロンMXD6等のポリアミド;低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン(酸等により変性されていてもよい);ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリカーボネート;ポリアミドイミド;ポリフェニレンオキシド;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルエーテルケトン;ポリエーテルイミド;ポリスチレン;ABS樹脂;ポリフェニレンサルファイド;液晶ポリエステル;アクリロニトリルとスチレンの共重合体;ナイロン6とナイロン66の共重合体等の樹脂を用いることができる。変性ポリオレフィンは、例えば、マレイン酸等の酸によりポリオレフィンを変性した酸変性ポリオレフィンである。炭素繊維強化樹脂層(A)を構成する熱可塑性樹脂及びガラス繊維強化樹脂層(B)を構成する熱可塑性樹脂はそれぞれ、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
炭素繊維強化樹脂層(A)を形成するために、炭素繊維強化樹脂シートを用いることができる。ガラス繊維強化樹脂層(B)を形成するために、ガラス繊維強化樹脂シートを用いることができる。例えば、炭素繊維強化樹脂シート及びガラス繊維強化樹脂シートを適宜積み重ね、加熱加圧成形することによって、積層体1を得ることができる。得られた積層体を自動車用バンパービームとして用いることができる。炭素繊維強化部が、複数の同じ炭素繊維強化樹脂シートからなることができる。ガラス繊維強化部が、複数の同じガラス繊維強化樹脂シートからなることができる。炭素繊維強化樹脂シートとして一方向材を用い、Aα層を形成するために当該一方向材を配向角がαとなるように配置し、A−α層を形成するために当該一方向材を配向角が−αとなるように配置することができる。
バンパービームの形状については特に限定されない。例えばバンパービームの断面がハット形であってもよく、ハット形のフランジ同士を張り合わせた形状でもよく、またΘ状であってもよい。
シミュレーションソフト(商品名:LS−DYNA。LSTC社製)を使用して、シミュレーションによって積層体からなるバンパービームを評価した。
幅:72mm、
高さ:25mm、
厚さ:2mm、
ハット形状側面のテーパー:93°、
角部のR:4mm、
ハット形状の天面(平坦部)の幅:40mm。
ここで炭素繊維強化樹脂層(A)として想定した一方向連続繊維複合材料は、次のようにして製造した。炭素繊維(商品名:パイロフィルTR 50S、三菱ケミカル製、炭素繊維直径7μm)を一方向に、かつ平面状に引き揃えて、目付が72g/m2である繊維シートとした。酸変性ポリプロピレン樹脂(商品名:モディックP958V、三菱ケミカル製)からなる目付が36g/m2のフィルムによって、該繊維シートを両面から挟んだ。これらをカレンダロールに複数回通して加熱と加圧を行い、樹脂を繊維シートに含浸させ、繊維体積含有率(Vf)が33体積%、厚み125μmの一方向連続繊維複合材料を作製した。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は1290Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は1450Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は1540Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は1590Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は930Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は610Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は840Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は1190Nであった。
下表のとおりの積層構成とした以外は、実施例1と同様の評価を行った。最大変位での荷重は1090Nであった。
10 炭素繊維強化部
11 配向角がαである炭素繊維強化樹脂層
12 配向角が−αである炭素繊維強化樹脂層
20 繊維強化部
Claims (6)
- 少なくとも2層の炭素繊維強化樹脂層(A)からなる炭素繊維強化部と、少なくとも1層のガラス繊維強化樹脂層(B)からなるガラス繊維強化部と、の積層体からなる自動車用バンパービームであって、
前記炭素繊維強化樹脂層(A)のそれぞれは、熱可塑性樹脂と、一方向に配向性を有する連続炭素繊維からなり、
前記炭素繊維強化樹脂層(A)のうちの少なくとも1層が、配向角がαである炭素繊維強化樹脂層(Aα)であり、残りの炭素繊維強化樹脂層(A)のうちの少なくとも1層が、配向角が−αである炭素繊維強化樹脂層(A−α)であり、ここで、配向角はバンパービームの長手方向に対して前記連続炭素繊維の配向方向がなす角度であり、30°≦α≦90°であり、
前記ガラス繊維強化樹脂層(B)は、熱可塑性樹脂と、不連続ガラス繊維とからなり、
前記積層体の積層方向における2つの表面のうちの一方の表面が前記ガラス繊維強化部によって形成され、他方の表面が別の前記ガラス繊維強化部によって形成されており、
全ての前記炭素繊維強化樹脂層(A)の配向角が、−90°以上、−15°未満の範囲または15°を超え、90°以下の範囲にある、
自動車用バンパービーム。 - 全ての前記炭素繊維強化樹脂層(A)の配向角が、αまたは−αである、請求項1に記載の自動車用バンパービーム。
- 前記炭素繊維強化部が、配向角がαである炭素繊維強化樹脂層(Aα)と配向角が−αである炭素繊維強化樹脂層(A−α)とが1層ずつ隣り合って配置された少なくとも1つの対からなる、請求項2に記載の自動車用バンパービーム。
- 前記炭素繊維強化部が、n個の前記対からなる第一の部分と、別のn個の前記対からなる第二の部分とからなり、ここでnは正の整数を表し、
前記積層方向において、前記第一の部分における積層構成と前記第二の部分における積層構成とが対称である、請求項3に記載の自動車用バンパービーム。 - 前記炭素繊維強化樹脂層(A)を構成する前記熱可塑性樹脂と、前記ガラス繊維強化樹脂層(B)を構成する前記熱可塑性樹脂がそれぞれポリアミド、ポリカーボネート、及び変性されていてもよいポリプロピレンから選ばれる、請求項1から4のいずれかに記載の自動車用バンパービーム。
- 前記炭素繊維強化樹脂層(A)を構成する前記熱可塑性樹脂と、前記ガラス繊維強化樹脂層(B)を構成する前記熱可塑性樹脂とが、同一系の樹脂である、請求項5に記載の自動車用バンパービーム。
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