JP6252325B2 - 繊維強化複合材 - Google Patents

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Description

本発明は、繊維強化複合材料からなる部材(以下、「繊維強化複合材」と称する)に関する。
繊維強化複合材は、航空機や車両などの構造部材として広く採用されており、自動車分野では、例えば、ピラーなどのフレーム部材やルーフパネルなどの板状部材として採用されている。特許文献1は、繊維強化複合材を自動車側部のピラーに適用した例を開示している。
特許4118263号公報
ところで、ルーフパネルなど長方形の外形を有する板状の繊維強化複合材では、その剛性を高めるために、対角同士を結ぶ2本の直線(対角線)に平行に強化繊維の配向方向を設定することがある。しかし、そのように強化繊維の配向方向を設定すると、繊維強化複合材の面内剛性の等方性が損なわれるために、熱成形後に樹脂の熱収縮によるひずみが生じる恐れがあった。
本発明は、繊維強化複合材の剛性を高めつつ熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみを抑制することを目的とする。
本発明の第1の態様は、2本の対角線のなす角のうち小さい方の角(以下、「交差角」ともいう)が60°より小さい四角形状の外形を有する繊維強化複合材である。この繊維強化複合材では、対角線のなす角のうち大きい方の角(以下、「交差角の補角」ともいう)の二等分線と平行に配向された第3繊維材の剛性が、対角線に平行に配向された第1及び第2繊維材の剛性より高く設定されている。
本発明の第2の態様は、2本の対角線の交差角が60°より大きくかつ90°より小さい四角形状の外形を有する繊維強化複合材である。この繊維強化複合材では、交差角の補角の二等分線と平行に配向された第3繊維材の剛性が、対角線に平行に配向された第1及び第2繊維材の剛性より低く設定されている。
上記繊維強化複合材では、第1及び第2繊維材がそれぞれ対角線に平行に配向されているので、対角同士を結ぶように第1繊維材または第2繊維材が架設されて、繊維強化複合材の剛性が向上する。また、対角線の交差角が60°より小さい場合は、第3繊維材の剛性を第1繊維材の剛性より高くかつ第2繊維材の剛性より高く設定し、対角線の交差角が60°より大きくかつ90°より小さい場合は、第3繊維材の剛性を第1繊維材の剛性より低くかつ第2繊維材の剛性より低く設定したので、繊維強化複合材の面内剛性を等方的に分布させることができ、熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみを抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態にかかるルーフパネルを示す図であり、(a)は、ルーフパネルの平面図、(b)は、A部の拡大図である。 図2は、図1のルーフパネルの積層構造を示す図である。 図3は、本発明の第1実施形態にかかるルーフパネルにおける強化繊維の配向方向と面内剛性分布の関係を説明する図である。 図4は、本発明の第2実施形態にかかるルーフパネルにおける強化繊維の配向方向と面内剛性分布の関係を説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、図面は模式的なものであり、各寸法の関係や比率などは実際のものとは異なる場合がある。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態にかかるルーフパネル1Aについて、図1乃至図3を参照して説明する。
ルーフパネル1Aは、図1に示すように、平面視において車両前後方向に長い略矩形状の外形を有している。ルーフパネル1Aでは、右前側の角部C1と左後側の角部C3とを結ぶ直線L1と、左前側の角部C2と右後側の角部C4とを結ぶ直線L2との交差角(対角線L1,L2のなす角のうち小さい方の角)B1は、60°より小さくなっている。
ルーフパネル1Aの前側の角部C1,C2は、一対のルーフサイドレール3を介して左右のフロントピラー5,6にそれぞれ連結されており、後側の角部C3,C4は、同じく一対のルーフサイドレール3を介して左右のリアピラー7,8にそれぞれ連結されている。ルーフパネル1Aには、これら各ピラーとの連結部を介して面内荷重または面外荷重が入力される。
ルーフパネル1Aは、炭素繊維強化プラスチック製である。ルーフパネル1Aは、強化繊維材として、対角線L1と平行に配向された複数本の第1強化繊維R1からなる第1繊維材11と、対角線L2と平行に配向された複数本の第2強化繊維R2からなる第2繊維材12とを備えている。また、ルーフパネル1Aは、強化繊維材として、交差角B1の補角の二等分線と平行に配向された複数本の第3強化繊維R3からなる第3繊維材13を備えている。
ルーフパネル1Aは、図2に示すように、第1の層21と第2の層22との間に第3の層23を挟むようにして積層したものを複数重ねて構成されている。ルーフパネル1Aの最表層には、第1の層21または第2の層22が配置されている。第1の層21は、第1繊維材11を強化繊維として有しており、第2の層22は、第2繊維材12を強化繊維として有しており、第3の層23は、第3繊維材13を強化繊維として有している。各層の強化繊維は連続繊維(長繊維)であり、各層ごとに一方向に引き揃えられている。
本実施形態では、第3繊維材13の剛性が、第1繊維材11の剛性より高く、かつ、第2繊維材12の剛性より高く設定されている。すなわち、ルーフパネル1Aを構成する炭素繊維強化プラスチック(或いはその単位体積内)において、第3繊維材13の弾性率が第1及び第2繊維材11,12の弾性率より高くなるように設定されている。このような剛性(弾性率)の配分は、例えば、各繊維材11,12,13の体積分率が略同等であれば、第1強化繊維R1及び第2強化繊維R2をPAN系の炭素繊維とし、第3強化繊維R3をピッチ系の炭素繊維とすることで得ることができる。なお、各繊維材11,12,13の弾性率の値は、ルーフパネル1Aの全方位における面内剛性がより均一に分布するように(後述する図3のグラフにおいて曲線F1の振幅がより小さくなるように)、解析・試験等を通じて適宜設定可能である。
ルーフパネル1Aは、ホットプレス成形法やオートクレーブ成形法など公知の方法を用いて、一体的に成形することができる。具体的には、例えば、各層ごとに予めマトリックス樹脂を繊維材に含浸させたプリプレグを用意し、これを所定形状に裁断したものを所定枚数積層して、加熱プレスやオートクレーブ内で加熱・加圧することで一体成形する。また、各繊維材11,12,13を所定の配向方向で3次元に配列した繊維プリフォームを金型に封入し、金型内にマトリックス樹脂を加圧注入する方法(レジントランスファー成形法)でこれらを一体成形してもよい。マトリックス樹脂は、特に限定されず、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂など公知の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂を用いることができる。
以下、図3を参照して、第1実施形態の作用効果を説明する。図3は、ルーフパネル1Aを構成する炭素繊維強化プラスチックにおける強化繊維の配向方向と面内剛性分布の関係を説明する図である。図3のグラフにおいて、太一点鎖線で示された波形d11は、第1の配向方向D11(配向角:−X°)に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示している。また、太実線で示された波形d12は、第2の配向方向D12(配向角:+X°)に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示し、太二点鎖線で示された波形d13は、第3の配向方向D13(配向角:0°)に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示している。実線の曲線F1は、上記3つの波形d11,d12,d13を合成した波形であり、ルーフパネル1Aの材料である炭素繊維強化プラスチックの面内剛性の特性(分布)を示している。
一般に繊維強化複合材は、強化繊維の配向方向同士のなす角を均等に配分する(配向方向がN個あれば各配向方向の角度差を180°/Nとする)ことにより、面内剛性を配向方向によらず略一定とする(弾性率を等方的にする)ことができる。本実施形態のように強化繊維の配向方向が3個である場合は、配向方向同士のなす角を60°に設定することにより、面内剛性を等方的に分布させることができる。一方、強化繊維の配向方向が3個である場合において、配向方向同士のなす角に60°以外のものが含まれると、面内剛性の等方性が損なわれる。例えば、図3において、Xの値が60°<X<90°の範囲にあり、第1の配向方向D11と第2の配向方向D12とのなす角B1’が60°より小さくなっている場合、面内剛性は、破線の曲線E1で示すように第3の配向方向D13(0°方向または180°方向)において相対的に低くなる。そのため、面内剛性の分布に偏りが生じ、熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみが生じやすくなる。なお、曲線E1は、上記波形d11,d12に、細二点鎖線で示された波形d13’を合成した波形を示している。波形d13’は、第3の配向方向D13に配向された繊維材の剛性が第1及び第2の配向方向D11,D12に配向された繊維材の剛性と等しい場合における、当該第3の配向方向D13に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示している。
本実施形態では、60°より小さい角度で交差する2本の対角線のなす角のうち大きい方の角の二等分線に沿った方向、すなわち、図3における第3の配向方向D13に相当する方向に平行に配向された第3繊維材13の剛性を、対角線L1に平行に配向された第1繊維材11の剛性よりも高く、かつ、対角線L2に平行に配向された第2繊維材12の剛性より高く設定したので、面内剛性の分布を、図3に曲線F1で示すように、全方位において略均等にする(面内剛性の等方性を高める)ことができ、熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1及び第2繊維材11,12が、対角線L1,L2にそれぞれ平行に配向されている。このため、ルーフパネル1Aの対角同士(角部C1と角部C3または角部C2と角部C4)の間に対角同士を結ぶように第1繊維材11または第2繊維材12が架設される。これにより、ルーフパネル1Aの剛性、特に、ねじり剛性や面内せん断変形に対する剛性を効率よく向上させることができる。
さらに、ルーフパネル1Aを構成する各層では、第1繊維材11を強化繊維として有する第1の層21と第2繊維材12を強化繊維として有する第2の層22との間に、第3繊維材13を強化繊維として有する第3の層23が配置されている。そのため、熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみを効率よく抑制することができる。
また、ルーフパネル1Aの最表層には、対角線L1,L2に平行に配向された強化繊維を有する第1の層21または第2の層22が配置される。そのため、ルーフパネル1Aの剛性、特に、曲げ剛性やねじり剛性など面外荷重に対する剛性を効率的に高めることができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態にかかるルーフパネル1Bについて、図1、図2及び図4を参照して説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の構成には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態にかかるルーフパネル1Bは、ルーフパネル1Aと同様に、平面視において車両前後方向に長い略矩形状の外形を有しているが(図1参照)、車両前後方向の長さに対する車幅方向の幅の比がルーフパネル1Aのそれより大きい。そのため、2本の対角線L1,L2の交差角B2は、60°より大きくかつ90°より小さくなっている。
また、本実施形態では、交差角B2の補角の二等分線に沿った方向に平行に配向された第3繊維材13の剛性が、2本の対角線L1,L2に平行に配向された第1及び第2繊維材11,12の剛性より低く設定されている(図1、図2参照)。すなわち、ルーフパネル1Bを構成する炭素繊維強化プラスチック(或いはその単位体積内)において、第3繊維材13の弾性率が、第1及び第2繊維材11,12の弾性率より低くなるように設定されている。このような剛性(弾性率)の配分は、例えば、各繊維材11,12,13の体積分率が略同等であれば、第1強化繊維R1及び第2強化繊維R2をピッチ系の炭素繊維とし、第3強化繊維R3をPAN系の炭素繊維とすることで得ることができる。なお、各繊維材11,12,13の弾性率の値は、ルーフパネル1Bの全方位における面内剛性がより均一に分布するように(後述する図4のグラフにおいて曲線F2の振幅がより小さくなるように)、解析・試験等を通じて適宜設定可能である。
他の構成に関しては、第1実施形態のものと同様であるので、図示及び説明を省略する。
以下、図4を参照して、第2実施形態の作用効果を説明する。図4は、ルーフパネル1Bを構成する炭素繊維強化プラスチックにおける強化繊維の配向方向と面内剛性分布の関係を説明する図である。図4のグラフにおいて、太一点鎖線で示された波形d21は、第1の配向方向D21(配向角:−Y°)に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示している。また、太実線で示された波形d22は、第2の配向方向D22(配向角:+Y°)に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示し、太二点鎖線で示された波形d23は、第3の配向方向D23(配向角:0°)に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示している。実線の曲線F2は、上記3つの波形d21,d22,d23を合成した波形であり、ルーフパネル1Bの材料である炭素繊維強化プラスチックの面内剛性の特性(分布)を示している。
上述の通り、強化繊維の配向方向が3個である場合において、配向方向同士のなす角に60°以外のものが含まれると、面内剛性の等方性が損なわれる。例えば、図4において、Yの値が45°<Y<60°の範囲にあり、第1の配向方向D21と第2の配向方向D22とのなす角B2’が60°より大きくかつ90°より小さくなっている場合、面内剛性は、破線の曲線E2で示すように、第3の配向方向D13(0°方向または180°方向)において相対的に高くなる。そのため、面内剛性の分布に偏りが生じ、熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみが生じやすくなる。なお、曲線E2は、上記波形d21,d22に、細二点鎖線で示された波形d23’を合成した波形を示している。波形d23’は、第3の配向方向D13に配向された繊維材の剛性が第1及び第2の配向方向D11,D12に配向された繊維材の剛性と等しい場合における、当該第3の配向方向D13に配向された繊維材による面内剛性への寄与を示している。
本実施形態では、60°より大きくかつ90°より小さい角度で交差する2本の対角線のなす角のうち大きい方の角の二等分線に沿った方向、すなわち、図4における第3の配向方向D23に相当する方向に平行に配向された第3繊維材13の剛性を、対角線L1に平行に配向された第1繊維材11の剛性よりも低く、かつ、対角線L2に平行に配向された第2繊維材12の剛性より低く設定したので、面内剛性の分布を、図4に曲線F2で示すように、全方位において略均等にする(面内剛性の等方性を高める)ことができ、熱成形後の樹脂の熱収縮によるひずみを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、第1及び第2繊維材11,12が対角線L1,L2にそれぞれ平行に配向されているため、ルーフパネル1Bの対角同士を結ぶように第1繊維材11または第2繊維材12が架設されることになる。これにより、ルーフパネル1Bの剛性、特に、ねじり剛性や面内せん断変形に対する剛性を効率よく向上させることができる。さらに、ルーフパネル1Bの最表層に第1の層21または第2の層22が配置されるので、ルーフパネル1Bの曲げ剛性などを効率的に高めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらの実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載された単なる例示に過ぎず、本発明は、それらの実施形態に限定されるものではない。本発明の技術的範囲は、上記実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、そこから容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上記実施形態では、自動車のルーフパネル1A,1Bを例にとって説明したが、本発明の適用対象はこれに限らない。本発明は、四角形状の外形を有する板状の繊維強化複合材であって、2本の対角線の交差角が上述の条件を満たすものであれば、ダッシュパネル、リアシートバックパネル、リアパーセルシェルフ等にも適用することができる。
また、上記実施形態では、略矩形状のルーフパネル1A,1Bを例にとって説明したが、繊維強化複合材の形状はこれに限らず、台形状、平行四辺形状、ひし形状など他の四角形状であってもよい。
さらに、上記実施形態では、各繊維材を構成する炭素繊維の種類(PAN系またはピッチ系)を異なるものとすることで第3繊維材13の剛性を他の繊維材11,12の剛性と異なるものとしていたが、各繊維材の剛性の設定方法はこれに限らない。例えば、各繊維材に同種の炭素繊維を用いた場合でも、単位体積中に含まれる第3強化繊維R3の量を他の強化繊維R1,R2の量と異なるものとすることで、各繊維材の剛性を調節してもよい。
また、上記実施形態では、各繊維材11,12,13を炭素繊維から構成した例を説明したが、強化繊維の種類は特に限定されない。各繊維材11,12,13は、例えば、ガラス繊維、ポリアラミド繊維、アルミナ繊維、シリコンカーバイド繊維、ボロン繊維、炭化ケイ素繊維などで構成してもよい。従って、各繊維材11,12,13の剛性は、異なる種類の強化繊維を組み合わせることで調節してもよい。
さらに、上記実施形態では、各繊維材11,12,13を構成する強化繊維は、層ごとに一方向に引き揃えられた連続繊維であったが、強化繊維の形態は特に限定されない。強化繊維の形態は、織物、3D織物等であってもよく、また、連続繊維、織物等に短繊維、フェルト等を組み合わせたものであってもよい。
1A,1B ルーフパネル
L1,L2 対角線
R1 第1強化繊維(強化繊維)
R2 第2強化繊維(強化繊維)
R3 第3強化繊維(強化繊維)
11 第1繊維材
12 第2繊維材
13 第3繊維材
21 第1の層
22 第2の層
23 第3の層

Claims (3)

  1. 2本の対角線のなす角のうち小さい方の角が60°より小さい四角形状の外形を有し、
    前記2本の対角線のうち一方と平行に配向された強化繊維からなる第1繊維材と、前記2本の対角線のうち他方と平行に配向された強化繊維からなる第2繊維材と、前記2本の対角線のなす角のうち大きい方の角の二等分線と平行に配向された強化繊維からなる第3繊維材と、を備え、
    前記第3繊維材の剛性が、前記第1繊維材の剛性より高く、かつ、前記第2繊維材の剛性より高く設定されていることを特徴とする繊維強化複合材。
  2. 2本の対角線のなす角のうち小さい方の角が60°より大きくかつ90°より小さい四角形状の外形を有し、
    前記2本の対角線のうち一方と平行に配向された強化繊維からなる第1繊維材と、前記2本の対角線のうち他方と平行に配向された強化繊維からなる第2繊維材と、前記2本の対角線のなす角のうち大きい方の角の二等分線と平行に配向された強化繊維からなる第3繊維材と、を備え、
    前記第3繊維材の剛性が、前記第1繊維材の剛性より低く、かつ、前記第2繊維材の剛性より低く設定されていることを特徴とする繊維強化複合材。
  3. 前記第1繊維材を強化繊維として含む第1の層と、前記第2繊維材を強化繊維として含む第2の層と、前記第3繊維材を強化繊維として含む第3の層と、を互いに積層して構成されており、
    前記第1の層または第2の層を最表層として配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化複合材。
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