JP2020131767A - 車両用シート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両前面衝突時に車両前側へ慣性移動するシート本体の車両前側への加速度(減速度)を効果的に低減できる車両用シート装置を得る。【解決手段】本車両用シート装置10では、車両前面衝突時に乗員18及びスライドレール30を伴って車両前側へ慣性移動するシート本体12は、ケース46の蓋部58の第1荷重吸収部を破壊した後に、シート本体12へ連結されたスライダ40がケース46内の第2荷重吸収部材68の凸部を変形させながら車両前側へ慣性移動する。これによって、シート本体12の車両前側への加速度(減速度)を効果的に低減できる。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用シート装置に関する。
下記特許文献1には、車両に対して車幅方向外側から他の車両等が衝突する側面衝突が生じた際の衝撃を緩和するための構成の一例が開示されている。特許文献1に開示された構成では、車両のフロアパネルにブラケットが固定されている。ブラケットには、複数の孔が車幅方向に並んで設けられている。これらの複数の孔のうち車幅方向外側に配置された孔には、車両上側から突起部が入っている。突起部は、車両のシートを車両前後方向へスライド可能に車両下側から支持する前後スライドレールに設けられている。
側面衝突等による車幅方向外側からの荷重は、シートに伝えられ、シートを車幅方向内側へ移動させようとする。車幅方向内側へシートが移動しようとすると、ブラケットにおいて突起部が入っている孔の内周部が突起によって車幅方向内側へ押圧される。この突起部が入った孔と、この孔に対して車幅方向内側で隣り合う孔との間の部分が、突起からの押圧力によって破壊されると、シートは、車幅方向内側へ移動できる。さらに、シートが受けた荷重の一部、すなわち、側面衝突時の衝撃の一部は、突起部によるブラケットの破壊に供されて吸収される。これによって、側面衝突が生じた際の衝撃を緩和できる。
ところで、車両の正面衝突等の車両前面衝突の際には、車両のシートに着座した乗員が車両前側へ慣性移動しようとする。このような車両前側への慣性移動の加速度(減速度)を低減するには、例えば、上記の特許文献1に開示された構成を応用することが考えられる。すなわち、特許文献1に開示されたブラケットの複数の孔を車両前後方向に並べ、車両前側へシートと共に慣性移動する突起部によってブラケットにおいて車両前後方向に隣り合う孔の間の部分を破壊させる。
このようにブラケットにおいて車両前後方向に隣り合う孔の間の部分が突起部により破壊されることで、突起部がブラケットを押圧して破壊する際の押圧荷重の一部を吸収でき、乗員が着座したシートの車両前側への慣性移動の加速度(減速度)を低減できる。しかしながら、このような構成では、シートの車両前側への加速度(減速度)を充分に低減することが難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、車両前面衝突時に車両前側へ慣性移動するシート本体の車両前側への加速度(減速度)を効果的に低減できる車両用シート装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の車両用シート装置は、シート本体を車両前後方向に移動可能に支持すると共に、前記シート本体がロックされることによって前記シート本体の車両前後方向の移動が制限されるスライドレールと、前記スライドレールの車両下側で前記スライドレールに一体的に設けられたスライダと、車両の床部に設けられ、前記スライダを車両前側へ移動可能に収容するガイド部材と、前記ガイド部材に設けられ、前記スライダの車両前側への移動を制限すると共に、前記スライダからの車両前側への所定の大きさ以上の荷重によって変形されて前記スライダの車両前側への移動制限を解除する制限部材と、前記ガイド部材に設けられ、車両前側へ移動する前記スライダから荷重を受けることによって変形される荷重吸収部材と、を備えている。
請求項1に記載の車両用シート装置では、シート本体がスライドレールに支持されており、シート本体は、スライドレールに案内されて車両前後方向へ移動できる。また、シート本体が車両前後方向の適宜位置に到達した状態でロックされると、シート本体の車両前後方向の移動が制限される。
一方、スライドレールの車両下側には、スライダがスライドレールに一体的に設けられている。スライダは、車両の床部に設けられたガイド部材の内側に配置される。スライダは、ガイド部材に案内されて車両前側へ移動できる。しかしながら、ガイド部材には制限部材が設けられており、スライダの車両前側への移動は、制限部材によって制限される。
車両の正面衝突時等の車両前面衝突の際には、シート本体は、車両前側へ慣性移動しようとする。この状態で、シート本体がロックされ、シート本体のスライドレールに対する車両前側への相対移動が制限されていると、スライドレールは、スライダを伴ってシート本体と共に車両前側へ慣性移動しようとする。このようにスライダが車両前側へ移動しようとすることで、制限部材がスライダから車両前側への所定の大きさ以上の荷重を受けると、制限部材が変形される。したがって、スライダから制限部材へ付与される車両前側への荷重の一部が制限部材の変形に供されて吸収される。これによって、シート本体が車両前側へ慣性移動した際の加速度が低減される。
また、このように制限部材が変形されると、制限部材によるスライダの車両前側への移動制限が解除される。これによって、スライダがガイド部材に案内されて車両前側へ移動すると、ガイド部材に設けられた荷重吸収部材がスライダによって変形される。したがって、スライダが車両前側へ移動するためにスライダから荷重吸収部材のへ付与される荷重の一部は、荷重吸収部材の変形に供される。このため、スライダが車両前側へ移動する際の加速度、すなわち、シート本体が車両前側へ慣性移動した際のシート本体の車両前側への加速度が低減される。
また、上記の請求項1に記載の車両用シート装置は、前記車両の床部に形成された床側孔部の車両下側に前記ガイド部材を設け、前記スライドレールと前記スライダとの連結部分を前記床側孔部に貫通配置すると共に、前記制限部材が車両上側から前記床側孔部を覆うように構成されてもよい。
このような車両用シート装置では、車両の床部に床側孔部が形成される。この床側孔部の車両下側にガイド部材が設けられ、スライドレールとスライダとの連結部分が床側孔部に貫通配置される。さらに、床側孔部は、制限部材によって車両上側から覆われる。このように、スライダ及び荷重吸収部材が設けられるガイド部材が車両の床部の車両下側に設けられるため、ガイド部材を設けることによって車両の室内が狭くなることを抑制できる。しかも、床側孔部は、車両上側から制限部材によって覆われるため、車両の床部に床側孔部を形成することによる車両の室内の見栄えの低下を抑制できる。
さらに、前記荷重吸収部材は、車両前後方向に対して交差する方向へ突出する部分を有し、車両前側へ移動する前記スライダの外側面が前記突出する部分を押圧して変形させるように構成してもよい。
このような車両用シート装置では、荷重吸収部材は、車両前後方向に対して交差する方向へ突出する部分を有しており、車両前側へ移動する前記スライダの外側面によって荷重吸収部材における上記の突出部分が押圧されて変形される。このような構成では、上記の突出部分を押圧するスライダの外側面の車両前側に対する傾斜角度や上記の突出部分の形状等によって、上記の突出部分の変形によるスライダからの押圧荷重の吸収量、すなわち、車両前側へ慣性移動するシート本体の車両前側への加速度の減少量等を調整できる。
以上、説明したように、請求項1に記載の車両用シート装置では、制限部材の変形と荷重吸収部材の変形とによってシート本体が車両前側へ慣性移動した際のシート本体の加速度を効果的に低減できる。
次に、本発明の一実施の形態を図1から図7の各図に基づいて説明する。なお、各図において矢印FRは、本車両用シート装置10が適用された車両の前側(車両前側)を示し、矢印OUTは、車幅方向外側を示し、矢印UPは、車両上側を示す。なお、本実施の形態では、車幅方向右側を車幅方向外側としているが、車幅方向左側が車幅方向外側の構成であっても本実施の形態、ひいては、本発明の適用は、可能である。
<本実施の形態の構成>
図1及び図3に示されるように、本実施の形態に係る車両用シート装置10は、シート本体12を備えている。シート本体12は、座部としてのシートクッション14を備えている。シートクッション14の車両後側には背凭れとしてのシートバック16が設けられており、シートクッション14に着座した乗員18は、シートバック16に凭れかかることができる。
図1及び図3に示されるように、本実施の形態に係る車両用シート装置10は、シート本体12を備えている。シート本体12は、座部としてのシートクッション14を備えている。シートクッション14の車両後側には背凭れとしてのシートバック16が設けられており、シートクッション14に着座した乗員18は、シートバック16に凭れかかることができる。
シートバック16の内側には、シートベルト装置20を構成するリトラクタ(図示省略)が設けられている。リトラクタのスプール(図示省略)には長尺帯状のウェビング22が長手方向基端側から巻き取られており、ウェビング22が長手方向先端側へ引っ張られると、ウェビング22がスプールから引き出されると共に、スプールがその中心軸線周りの一方である引出方向へ回転される。
ウェビング22は、シートバック16の車両上側端部における車幅方向外側端部からシートバック16の外側(前側)へ引き出されており、ウェビング22の長手方向先端部は、例えば、シートクッション14のクッションフレーム24の車幅方向外側部分に取り付けられたアンカ部材(図示省略)に係止されている。
図1に示されるように、ウェビング22においてシートバック16の外側へ延び出た部分にはタング26が設けられている。タング26は、例えば、シートクッション14のクッションフレーム24の車幅方向内側部分に取り付けられたバックル28へ挿し込むことができる。タング26がバックル28へ挿し込まれると、タング26は、バックル28を構成するラッチ等の保持部材に保持され、タング26のバックル28からの抜け出しが抑制される。乗員18がシート本体12に着座した状態でウェビング22が乗員18の身体に掛け回され、この状態でタング26がバックル28へ挿し込まれると、ウェビング22が乗員18の身体に装着されたウェビング装着状態になる。この状態では、乗員18の身体がウェビング22によって拘束される。
また、シートベルト装置20のリトラクタには、ELR(Emergency Locking Retractor)等のロック機構が設けられている。例えば、車両の正面衝突時等の車両前面衝突時に、リトラクタのスプールの引出方向への回転がロック機構によって制限される。これによって、スプールからのウェビング22の引き出しが制限され、車両前面衝突時における車両前側への乗員18の身体の慣性移動がウェビング22によって抑制される。
さらに、シートベルト装置20のリトラクタは、リトラクタ側荷重吸収部材(図示省略)を備えている。ロック機構によるスプールの回転制限状態で、ウェビング22が所定の大きさ以上の荷重で引っ張られると、この荷重によってリトラクタ側荷重吸収部材が変形される。このリトラクタ側荷重吸収部材の変形量に応じてリトラクタのスプールが引出方向へ回転される。したがって、車両前面衝突時には、スプールの引出方向への回転量に応じた長さのウェビング22がスプールから引き出されて、乗員18の身体は、スプールからのウェビング22の引き出し長さに応じた距離だけ車両前側へ慣性移動される。さらに、乗員18の身体が車両前側へ慣性移動しようとしてウェビング22を引っ張った際の荷重の一部は、リトラクタ側荷重吸収部材の変形に供されて吸収される。
一方、シートクッション14のクッションフレーム24の車両下側には、一対のスライドレール30が設けられている。各スライドレール30の長手方向は、車両前後方向とされ、一方のスライドレール30は、クッションフレーム24の車幅方向外側部分の車両下側に配置され、他方のスライドレール30は、クッションフレーム24の車幅方向内側部分の車両下側に配置される。クッションフレーム24の車両下側部分は、両スライドレール30に係合されており、クッションフレーム24(すなわち、シート本体12)は、スライドレール30に案内されて車両前後方向へスライドレール30に対して相対移動可能とされている。
また、両スライドレール30の少なくとも一方には、スライドロック装置を構成する複数のロック孔(図示省略)が設けられている。ロック孔は、スライドレール30の車幅方向側の壁部においてスライドレール30の長手方向に所定の間隔をおいて形成されている。このスライドレール30のロック孔に対応してクッションフレーム24には、スライドロック装置を構成するラッチ(図示省略)が設けられている。ラッチは、ロック孔へ係合可能とされており、ラッチのロック孔への係合状態では、クッションフレーム24のスライドレール30に対する車両前後方向への相対移動が制限される。
さらに、クッションフレーム24には、スライドロック装置を構成する操作レバー(図示省略)が設けられている。操作レバーは、上記のラッチに機械的に連結されており、操作レバーが操作されると、ラッチが移動され、ラッチのロック孔への係合が解除される。これによって、クッションフレーム24(すなわち、シート本体12)は、スライドレール30に対して車両前後方向へ移動できる。また、操作レバーの操作を解除すると、ラッチは、ロック孔へ係合される。
また、図3に示されるように、各スライドレール30の車両前側端部と車両後側端部の各々にはブラケット32が設けられている。図6に示されるように、各ブラケット32は、上側固定部34を備えており、上側固定部34は、スライドレール30の車両下側でスライドレール30に溶接又はボルト等の締結部材等によってスライドレール30に固定されている。また、各ブラケット32は、脚部36を備えている。スライドレール30の車両前側に設けられたブラケット32では、脚部36は、上側固定部34の車両前側端から車両下側(車両前下側を含む)へ延びている。これに対して、スライドレール30の車両後側に設けられたブラケット32では、脚部36は、上側固定部34の車両後側端から車両下側(車両後下側を含む)へ延びている。
さらに、各ブラケット32は、下側固定部38を備えている。スライドレール30の車両前側に設けられたブラケット32では、下側固定部38は、脚部36の上側固定部34とは反対側の端部から車両前側に延びるように設けられている。これに対して、スライドレール30の車両前側に設けられたブラケット32では、下側固定部38は、脚部36の上側固定部34とは反対側の端部から車両後側に延びるように設けられている。
図5及び図6に示されるように、これらのブラケット32には、スライダ40が設けられている。図4に示されるように、各スライダ40は、略直方体形状とされており、各スライダ40の縦方向は、概ね、車両前後方向に沿い、各スライダ40の横方向は、概ね、車幅方向に沿い、各スライダ40の高さ方向は、概ね、車両上下方向に沿っている。図5及び図6に示されるように、スライダ40は、各ブラケット32の下側固定部38の車両下側で下側固定部38から離れて配置されており、ボルト64によって下側固定部38に固定されている。
一方、図3に示されるように、車両の床部42には、4つの床側孔部44が形成されている。床側孔部44は、車両上側から見て長方形状とされており、床側孔部44の長手方向は、概ね、車両前後方向とされている。床側孔部44は、床部42を車両上下方向に貫通されている。これらの床側孔部44は、上述した各スライダ40に対応して設けられている。また、図3に示されるように、床部42には、ガイド部材としてのケース46が配置されている。
図4、図5、図6に示されるように、ケース46は、底部48を備えている。底部48は、底板50を備えている。底板50は、車両上側から見て略長方形の平板状とされ、底板50の長手方向は、概ね、車両前後方向とされている。底板50の車両上側には、底側枠状部52が設けられている。底側枠状部52は、底板50の外周縁の近傍で底板50の車両上側面から車両上側へ立設されている。底側枠状部52は、車両上側から見て底板50に対して相似形状の略長方形の枠状とされている。
また、ケース46は、ケース本体54を備えている。ケース本体54は、本体側枠状部56を備えている。本体側枠状部56は、車両下側から見て底側枠状部52に対して相似形状の略長方形の枠状とされている。本体側枠状部56の内周形状は、底側枠状部52の外周形状と同じ形状(厳密には、底側枠状部52の外周形状よりも僅かに大きな形状)とされており、底側枠状部52が車両下側から本体側枠状部56の内側へ挿入され、底板50の車両上側の面が本体側枠状部56の車両下側端へ当接される。この状態で、溶接又は接着等によって底部48と本体側枠状部56とが溶接又は接着等によって互いに固定される。このようにしてケース本体54と底部48とが組み付けられる。
車両前側に配置されて車幅方向に隣り合うケース本体54の本体側枠状部56の車両前側端は、車両前後方向に、概ね、同じ位置に配置されている。車両前側に配置されて車幅方向に隣り合うケース本体54の本体側枠状部56の車幅方向の間隔は、車幅方向に隣り合うスライダ40の間隔と、概ね、同じ間隔とされている。また、車両後側に配置されて車幅方向に隣り合うケース本体54の本体側枠状部56の車両前側端は、車両前後方向に、概ね、同じ位置に配置されている。車両後側に配置されて車幅方向に隣り合うケース本体54の本体側枠状部56の車幅方向の間隔は、車幅方向に隣り合うスライダ40の間隔と、概ね、同じ間隔とされている。
さらに、車両前後方向に隣り合うケース本体54の内周部において車両前側のケース本体54の本体側枠状部56の車両後側端と、車両後側のケース本体54の本体側枠状部56の車両後側端との間隔は、車両前後方向に隣り合うスライダ40の車両後側端の間隔と、概ね、同じ間隔とされている。これらのケース本体54の本体側枠状部56の内周部における車幅方向寸法は、スライダ40の車幅方向寸法と、概ね、同じ寸法(厳密には、スライダ40の車幅方向寸法よりも僅かに大きい寸法)とされている。また、これらのケース本体54の本体側枠状部56の内周部における車両前後方向寸法は、スライダ40の車両前後方向よりの大きくされている。各スライダ40は、本体側枠状部56の内側に配置されており、本体側枠状部56に案内されて車両前後方向へスライド可能とされている。
また、ケース本体54は、制限部材としての蓋部58を備えている。蓋部58は、車両上側から見て略長方形状の平板状とされている。蓋部58の外周形状は、本体側枠状部56の外周形状よりも大きく、蓋部58の車両下側面と本体側枠状部56の車両上側端とは繋がっており、蓋部58と本体側枠状部56とは一体とされている。蓋部58における本体側枠状部56の外側の部分は、車両上下方向に車両の床部42と対向されており、蓋部58は、溶接やボルト等の締結等によって床部42における床側孔部44の周辺部分へ固定されている。これによって、ケース46が床部42に取り付けられていると共に、床側孔部44が車両上側から蓋部58によって覆われて隠されている。
また、図4及び図6に示されるように、蓋部58には、第1蓋側孔部60と第2蓋側孔部62とが形成されている。第1蓋側孔部60は、車両上側から見て、概ね、円形とされており、車両上下方向に蓋部58を貫通している。また、第1蓋側孔部60の内径寸法は、スライダ40とブラケット32とを繋ぐボルト64の中心軸線方向中間部における外径寸法よりも大きい。さらに、第1蓋側孔部60は、ケース本体54の本体側枠状部56の車両後側端部よりも車両前側に配置されており、本体側枠状部56の内側にスライダ40が配置された状態で、ボルト64の長手方向中間部が第1蓋側孔部60を貫通している。
一方、第2蓋側孔部62は、車両前後方向に長い長孔とされており、第2蓋側孔部62の車幅方向寸法は、ボルト64の中心軸線方向中間部における直径寸法よりも大きい。第2蓋側孔部62は、第1蓋側孔部60の車両前側に形成されており、ボルト64が蓋部58における第1蓋側孔部60と第2蓋側孔部62との間の部分を破断して車両前側へ移動すると、ボルト64は、第2蓋側孔部62の内側へ入ることができ、更に、ボルト64が第2蓋側孔部62の車両前側端に当接するか、スライダ40がケース本体54の本体側枠状部56の車両前側端に当接するまで、スライダ40は、車両前側へ移動できる。
ここで、図4及び図6に示されるように、蓋部58における第1蓋側孔部60と第2蓋側孔部62との間の部分は、第1荷重吸収部66とされている。第1荷重吸収部66は、第1蓋側孔部60側からの所定の大きさの第1荷重以上の大きさの荷重を受けることによって破壊される。すなわち、ボルト64が第1蓋側孔部60の内周部を第1荷重以上の大きさ以上の荷重で車両後側から押圧すると、蓋部58の第1荷重吸収部66は、ボルト64によって破壊される。これによって、ボルト64は、第2蓋側孔部62の内側へ移動できる。しかしながら、ボルト64が第1蓋側孔部60の内周部を車両後側から押圧した際の荷重が第1荷重未満であれば、第1荷重吸収部66は、破壊されない。このため、ボルト64の車両前後方向への移動は、第1蓋側孔部60の内周部によって制限される。
一方、図5及び図6に示されるように、ケース46の底側枠状部52の内側には、荷重吸収部材としてのケース側荷重吸収部材68が設けられている。図4に示されるように、ケース側荷重吸収部材68は、車両上側から見て略長方形の板状とされている。また、ケース側荷重吸収部材68の外周形状は、ケース本体54の本体側枠状部56の内周形状と、概ね、同じ形状(厳密には、本体側枠状部56の内周形状より僅かに小さい形状)とされている。図5及び図6に示されるように、ケース側荷重吸収部材68は、本体側枠状部56の内側におけるスライダ40の車両下側に配置されており、本体側枠状部56及び底部48の底板50の少なくとも一方に溶接や接着、又は、ねじやボルト等の締結部材によって固定されている。
図4及び図6に示されるように、ケース側荷重吸収部材68には、車両前後方向に所定の間隔をおいて凸部70が形成されている。本実施の形態では、凸部70は、車幅方向を軸方向とする軸周り方向にケース側荷重吸収部材68を形成する平板を曲げることによって形成されている。これに対して、各スライダ40の車両前側端部には、斜面部72が形成されている。斜面部72は、各スライダ40の車両前側端において上記の凸部70の車両上側端よりも車両上側の部分から各スライダ40の車両下側端にかけて形成されており、斜面部72では、スライダ40の車両前側端が車両後側へ傾斜した斜面とされている。
したがって、スライダ40が車両前側へ移動すると、斜面部72が凸部70の車両上側に移動する。この状態で、スライダ40が更に車両前側へ移動すると、凸部70がスライダ40の斜面部72によって車両前下側へ押圧される。斜面部72からの押圧荷重が、凸部70の機械的強度(例えば、圧縮強度やせん断強度)よりも大きいと、凸部70は、斜面部72からの押圧荷重によって変形される。
ここで、本実施の形態では、各凸部70の変形の開始に必要な斜面部72からの押圧荷重は、第1荷重吸収部66の破壊の開始に必要なボルト64からケース46の蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部への押圧荷重よりも大きくなるように、斜面部72の傾きや、凸部70の形状が設定されている。
<本実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本車両用シート装置10が搭載された車両では、シート本体12に乗員18が着席すると、スライドロック装置の操作レバーが乗員18によって操作される。これによって、ラッチとスライドレールのロック孔との係合が解除される。この状態で、シート本体12がスライドレール30に対して車両前後方向へ移動(スライド)される。これによって、シート本体12が乗員18の所望の位置へ移動されると、乗員18による操作レバーの操作が解除され、ラッチがスライドレールのロック孔へ係合される。このようにして、シート本体12が乗員18の所望の位置で保持される。
次いで、車両が走行する際には、シート本体12に着座した乗員18の身体にシートベルト装置20のウェビング22が装着される。これによって、乗員18の身体は、ウェビング22によって拘束される。この状態で、乗員18の身体が所定の大きさ以上の加速度で車両前側へ移動しようとしてウェビング22が乗員18の身体によって引っ張られると、シートベルト装置20のリトラクタに設けられたロック機構が作動され、ウェビング22のリトラクタのスプールからの引き出しが制限される。これによって、乗員18の車両前側への移動が抑制される。
また、車両の走行状態で車両が加速又は減速された際には、車両の加速度及び減速度(負の加速度)によってシート本体12が乗員18と共に車両前後方向へ慣性移動しようとする。この状態では、上記のように、スライドロック装置のラッチがスライドレールのロック孔へ係合されている。このため、シート本体12のスライドレール30に対する車両前後方向への慣性移動は、制限される。
また、スライドレール30に連結されたブラケット32は、ボルト64によってスライダ40へ連結されており、ボルト64の中心軸線方向中間部は、ケース46のケース本体54の蓋部58に形成された第1蓋側孔部60を貫通している。このため、上記のようにスライドレール30がシート本体12及び乗員18の身体と共に車両前後方向へ慣性移動しようとすると、蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部がボルト64によって押圧される。この状態で、通常の車両の走行における加速度、減速度であれば、ボルト64からの押圧による第1蓋側孔部60の内周部の変形は、阻止又は制限される。
このため、ケース46のケース本体54の蓋部58に対するスライドレール30の車両前後方向への慣性移動、すなわち、車両の床部42に対するスライドレール30の車両前後方向への慣性移動は、制限される。したがって、通常の車両の走行状態での車両の加速、減速によるシート本体12の車両前後方向への移動は、抑制される。
一方、走行中の車両が車両前方の障害物に衝突することで(車両前面衝突が生じることで)、シート本体12が乗員18の身体及びスライドレール30を伴って車両前側へ慣性移動しようとすると、蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部がボルト64によって車両後側から押圧される。この状態では、蓋部58における第1蓋側孔部60と第2蓋側孔部62との間の第1荷重吸収部66にボルト64からの押圧荷重が作用する。ボルト64からの押圧荷重は、乗員18の身体、シート本体12、スライドレール30の質量の和と、車両衝突時における車両の減速度との積に応じた大きさになる。この押圧荷重が、第1荷重以上の大きさ以上であると、第1荷重吸収部66は、ボルト64よって破壊される。
これによって、ボルト64は、車両前側へ移動でき、ボルト64の車両前側への移動量応じた距離だけシート本体12は、乗員18の身体及びスライドレール30を伴って車両前側へ移動できる。さらに、ボルト64から第1蓋側孔部60の内周部へ付与される押圧荷重の一部は、蓋部58の第1荷重吸収部66の破壊(変形)に供されて吸収される。上記のようにボルト64から第1蓋側孔部60の内周部へ付与される押圧荷重は、乗員18の身体、シート本体12、スライドレール30の質量の和と、車両衝突時における車両の減速度との積に応じた大きさである。このため、上記の押圧力の一部が吸収されることによって、乗員18の身体が車両前側へ慣性移動する際の加速度(減速度)が減少される。
次いで、ボルト64が蓋部58の第1荷重吸収部66を破壊(変形)して車両前側へ移動すると、スライダ40がケース46のケース本体54の本体側枠状部56に案内されて車両前側へ移動する。さらに、第1荷重吸収部66を破壊したボルト64が蓋部58の第2蓋側孔部62に入って更に車両前側へ移動すると、スライダ40の斜面部72は、ケース側荷重吸収部材68の凸部70の車両上側に移動する。
この状態でスライダ40がボルト64と共に車両前側へ移動されると、凸部70は、スライダ40の斜面部72によって車両後上側から押圧される。この斜面部72から凸部70へ付与された押圧荷重が、凸部70の機械的強度(例えば、圧縮強度やせん断強度)よりも大きいと、凸部70は、変形される。
スライダ40の斜面部72からの押圧荷重によって凸部70が充分に変形されると、スライダ40は、凸部70を越えて車両前側へ移動され、スライダ40の斜面部72は、変形させた凸部70に対して車両前側で隣り合う凸部70へ到達する。このようにして、スライダ40は、ケース側荷重吸収部材68の各凸部70を変形させながら車両前側へ移動する。このスライダ40の車両前側への移動によってシート本体12は、乗員18の身体及びスライドレール30を伴って車両前側へ移動する(図2及び図7参照)。
スライダ40からケース側荷重吸収部材68の各凸部70へ付与される押圧荷重の一部は、各凸部70の変形に供されて吸収される。これによって、スライダ40が車両前側へ移動する際の減速度(加速度)が減少する。スライダ40が車両前側へ移動する際の減速度(加速度)は、シート本体12が乗員18の身体及びスライドレール30を伴って車両前側へ慣性移動する際の減速度(加速度)である。このため、スライダ40の減速度(加速度)が減少することによって乗員18の身体が車両前側へ慣性移動する際の減速度(加速度)が減少する。
しかも、各凸部70の変形の開始に必要な斜面部72からの押圧荷重は、第1荷重吸収部66の破壊の開始に必要なボルト64からケース46の蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部への押圧荷重よりも大きい。このため、個々の凸部70の変形によるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量は、ボルト64が第1荷重吸収部66を破壊することによるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量よりも大きくできる。しかも、各凸部70は、車両前後方向に所定の間隔をおいて複数設けられている。このため、スライダ40の斜面部72が複数の凸部70を変形させることでシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量を更に大きくできる。
さらに、蓋部58の第1荷重吸収部66の破壊によるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量は、蓋部58の材質、第1荷重吸収部66における蓋部58の板厚、第1荷重吸収部66の車両前後方向長さ(すなわち、蓋部58における第1蓋側孔部60と第2蓋側孔部62との間隔)等によって決まる。このため、シート本体12の車両前側への移動量あたりの第1荷重吸収部66の破壊によるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量を効果的に大きくできない。
しかも、第1荷重吸収部66は、蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部がボルト64から受ける車両後側からの押圧荷重によって破壊される。このため、第1荷重吸収部66の開始には大きな荷重をようするが、破壊開始後に第1荷重吸収部66の破壊を継続する荷重の増加は小さい。このため、第1荷重吸収部66の破壊によるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量のコントロールが難しい。
これに対して、ケース側荷重吸収部材68の各凸部70の変形によるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量や、シート本体12の車両前側への移動量あたりの減速度(加速度)の減少量等を、各凸部70の形状やスライダ40の斜面部72の傾斜角度の調整によって容易にコントロールできる。
しかも、各凸部70の変形の開始に必要な斜面部72からの押圧荷重は、第1荷重吸収部66の破壊の開始に必要なボルト64からケース46の蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部への押圧荷重よりも大きい。このため、個々の凸部70の変形によるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量は、ボルト64が第1荷重吸収部66を破壊することによるシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量よりも大きくできる。しかも、各凸部70は、車両前後方向に所定の間隔をおいて複数設けられている。このため、スライダ40の斜面部72が複数の凸部70を変形させることでシート本体12の車両前側への減速度(加速度)の減少量を更に大きくできる。
以上のように、本実施の形態では、シート本体12に着座した乗員18の身体の車両前側への慣性移動によって、ケース46の蓋部58の第1荷重吸収部66が破壊(変形)され、ケース側荷重吸収部材68の各凸部70が変形される。この第1荷重吸収部66の破壊(変形)及び各凸部70が変形によって上記のように乗員18の身体の慣性移動の減速度(加速度)が減少される。
これによって、スライダ40の車両前側への移動が停止させられる(すなわち、シート本体12の車両前側への慣性移動が停止させられる)までに、乗員18の身体の慣性移動の減速度(加速度)を充分に小さくできる。シート本体12の車両前側への慣性移動が停止させられた状態で、乗員18の身体が更に車両前側へ慣性移動しようとすると、乗員18の身体は、シートベルト装置20のウェビング22を車両前側へ引っ張る。
このため、乗員18の身体は、ウェビング22に付与する引っ張り荷重の反力を受ける。この反力の大きさは、乗員18の体重(更に言えば、乗員の上半身の質量)と車両前側への乗員18の身体の減速度(加速度)の積に対応する。ここで、上記のように、本実施の形態では、シート本体12の車両前側への慣性移動が停止させられるまでに、乗員18の身体の車両前側への減速度(加速度)は、充分に減少される。これによって、乗員18の身体がウェビング22から受ける反力を小さくでき、例えば、車両前面衝突時における乗員18の胸部傷害値を低減できる。
次に、シート本体12の車両前側にエアバッグ装置(図示省略)が設けられ、車両前面衝突時に乗員18の身体の車両前側でエアバッグ装置の袋体(図示省略)が膨張、展開される構成について考えてみる。このような構成では、乗員18の身体がシート本体12と共に車両前側へ移動されることによって膨張、展開状態の袋体に当接される。ここで、上記のように、スライダ40の車両前側への移動が停止されるまでの間に、乗員18の身体の車両前側への減速度(加速度)は、充分に減少される。このため、乗員18の身体が膨張、展開状態の袋体へ当接され、これによって、乗員18の身体が袋体から受ける反力を小さくできる。したがって、これによって、例えば、車両前面衝突時における乗員18の胸部傷害値を低減できる。
また、本実施の形態では、ケース本体54の蓋部58および本体側枠状部56の車両上側部分を除いたケース46の大部分は、車両の床部42の車両下側に配置される。このため、ケース46を設けることで車両の室内が狭くなることや、シート本体12の位置が極端に車両上側になることを抑制できる。
さらに、本実施の形態では、ブラケット32の下側固定部38にボルト64を介してスライダ40が取り付けられる。このため、ブラケット32の下側固定部38が車両の床部42へ固定される従来の車両に対して、本実施の形態を容易に適用でき、本実施の形態を適用することによるコストの増加を抑制できる。
また、本実施の形態では、ケース46を設けるため、車両の床部42に床側孔部44が形成される。しかしながら、床部42へのケース46の取付状態で、床側孔部44は、車両上側からケース46の蓋部58に覆われて隠される。このため、車両の床部42に床側孔部44を形成することによる車両室内の見栄えの悪化を抑制できると共に、異物が床側孔部44からケース46内に入ることを抑制できる。
なお、本実施の形態では、底部48とケース本体54とによってケース46が構成されていた。しかしながら、例えば、蓋部58と本体側枠状部56とを別体で構成し、底板50と本体側枠状部56とを一体形成し、本体側枠状部56を蓋部58へ固定する構成にしてもよい。すなわち、ケース46は、スライドレール30から付与された車両後側からの一定の大きさ以上の荷重(すなわち、上述した第1荷重以上の荷重)によって変形してスライドレール30の車両前側への移動を許容する機能とスライダ40を車両前後方向へ案内する機能とを有していれば、その具体的な態様に限定されるものではない、
また、本実施の形態では、ケース側荷重吸収部材68がケース46とは別体で構成されていた。しかしながら、例えば、ケース46の底部48の底板50に各凸部70を形成する構成、すなわち、底板50をケース側荷重吸収部材68とする構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、ケース側荷重吸収部材68がケース46とは別体で構成されていた。しかしながら、例えば、ケース46の底部48の底板50に各凸部70を形成する構成、すなわち、底板50をケース側荷重吸収部材68とする構成にしてもよい。
さらに、本実施の形態では、ケース側荷重吸収部材68の各凸部70は、ケース側荷重吸収部材68が車幅方向を軸方向とする軸周り方向へ適宜に曲げられることによって形成されていた。しかしながら、ケース側荷重吸収部材68の一部が車両上側へ突出形成されることによって凸部70が形成される構成にしてもよい。
また、本実施の形態では、ケース側荷重吸収部材68がスライダ40の車両下側に配置される構成であった。しかしながら、例えば、ケース側荷重吸収部材68からの凸部70の突出方向が車幅方向内側(又は外側)とされ、スライダ40に対して車幅方向外側(又は内側)にケース側荷重吸収部材68が配置される構成にしてもよい。すなわち、スライダ40が車両前側へ移動することでケース側荷重吸収部材68の凸部70を変形させることができれば、スライダ40に対するケース側荷重吸収部材68の相対的な配置位置に関しては、特に限定されるものではない。
さらに、本実施の形態では、各凸部70の変形の開始に必要な斜面部72からの押圧荷重は、第1荷重吸収部66の破壊の開始に必要なボルト64からケース46の蓋部58の第1蓋側孔部60の内周部への押圧荷重よりも大きい構成であった。しかしながら、各凸部70の変形の開始に必要な斜面部72からの押圧荷重は、第1荷重吸収部66の破壊の開始に必要なボルト64から第1蓋側孔部60の内周部への押圧荷重と同じであってもよいし、第1蓋側孔部60の内周部への押圧荷重より小さくてもよい。
また、これまでの説明では、複数の凸部70の各々で変形開始に必要な斜面部72からの押圧荷重に関して特に言及していない。この点に関しては、複数の凸部70の少なくとも2つの凸部70で変形開始に必要な斜面部72からの押圧荷重を同じ大きさに設定してもよいし、全ての凸部70で変形開始に必要な斜面部72からの押圧荷重を異なる大きさに設定してもよい。
さらに、本実施の形態では、蓋部58に形成された第2蓋側孔部62は、車両前後方向に長い長孔とされていた。しかしながら、例えば、このような第2蓋側孔部62に代えて第1蓋側孔部60と同様の孔部を第1蓋側孔部60の車両前側で車両前後方向に所定の間隔をおいて形成し、第1蓋側孔部60と孔部の間、及び車両前後方向に隣り合う孔部の間を第1荷重吸収部66とする構成にしてもよい。
10 車両用シート装置
12 シート本体
30 スライドレール
40 スライダ
46 ケース(ガイド部材)
58 蓋部(制限部材)
68 ケース側荷重吸収部材(荷重吸収部材)
12 シート本体
30 スライドレール
40 スライダ
46 ケース(ガイド部材)
58 蓋部(制限部材)
68 ケース側荷重吸収部材(荷重吸収部材)
Claims (1)
- シート本体を車両前後方向に移動可能に支持すると共に、前記シート本体がロックされることによって前記シート本体の車両前後方向の移動が制限されるスライドレールと、
前記スライドレールの車両下側で前記スライドレールに一体的に設けられたスライダと、
車両の床部に設けられ、前記スライダを車両前側へ移動可能に収容するガイド部材と、
前記ガイド部材に設けられ、前記スライダの車両前側への移動を制限すると共に、前記スライダからの車両前側への所定の大きさ以上の荷重によって変形されて前記スライダの車両前側への移動制限を解除する制限部材と、
前記ガイド部材に設けられ、車両前側へ移動する前記スライダから荷重を受けることによって変形される荷重吸収部材と、
を備える車両用シート装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019023928A JP2020131767A (ja) | 2019-02-13 | 2019-02-13 | 車両用シート装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019023928A JP2020131767A (ja) | 2019-02-13 | 2019-02-13 | 車両用シート装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020131767A true JP2020131767A (ja) | 2020-08-31 |
Family
ID=72277451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019023928A Pending JP2020131767A (ja) | 2019-02-13 | 2019-02-13 | 車両用シート装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020131767A (ja) |
-
2019
- 2019-02-13 JP JP2019023928A patent/JP2020131767A/ja active Pending
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