JP2020128788A - 動力伝達装置 - Google Patents

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弘樹 上原
Hiroki Uehara
弘樹 上原
真澄 藤川
Masumi Fujikawa
真澄 藤川
忍足 俊一
Shunichi Oshitari
俊一 忍足
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Abstract

【課題】動力伝達装置を回転軸方向にサイズダウンする。【解決手段】動力伝達装置1は、モータ2と、モータ2の下流に接続された第1遊星減速ギア4と、第1遊星減速ギア4の下流に接続された差動装置6と、差動装置6の下流に接続されたドライブシャフト8A、8Bと、を有している。第1遊星減速ギア4と、モータ2のロータコア21とは、回転軸X方向においてオーバーラップしており、回転軸X方向から見ると、第1遊星減速ギア4と、モータ2のロータコア21とが重なる位置関係で設けられている。回転軸X方向から見ると、第1遊星減速ギア4とモータ2のロータコア21は、回転軸Xの径方向において、ドライブシャフト8Bと、モータ2のステータコア25との間に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
特許文献1から特許文献3には、動力伝達装置が開示されている。
特開2013−221566号公報 特開2016− 89860号公報 特開2018−103676号公報
特許文献1の動力伝達装置は、回転伝達に関与する3つの回転軸が並列に並んでおり、縦方向(重力方向)にサイズアップしやすい(以下、3軸タイプと呼ぶこととする)。
特許文献2の動力伝達装置は、モータのロータが中空軸となっており、この中空軸の内部をドライブシャフトが貫通している。そのため、3軸タイプと比較して縦方向のサイズダウンが可能となるが、大きなカウンタギアを配置しているため、縦方向にサイズアップしてしまう(以下、2軸タイプと呼ぶこととする)。
特許文献3の動力伝達装置は、カウンタギアではなく、段付きピニオンを有する遊星減速ギアを用いており、2軸タイプと比較して縦方向のサイズダウンが可能となる(以下、1軸タイプと呼ぶこととする)。
遊星減速ギアを用いた動力伝達装置は縦方向(重力方向)のサイズダウンが可能であり、更に横方向(軸方向)のサイズダウンを行うことで装置全体の小型化を行いたい要請がある。
本発明は
モータと、
前記モータの下流に接続された遊星減速ギアと、
前記遊星減速ギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、
前記デファレンシャルギアの下流に接続されたドライブシャフトと、を有し、
前記遊星減速ギアと前記モータのロータとは、軸方向においてオーバーラップしており、
前記遊星減速ギア及び前記モータのロータは、前記ドライブシャフトと前記モータのステータとの間に配置されている構成の動力伝達装置とした。
本発明によれば、動力伝達装置全体の小型化が可能になる。
実施形態にかかる動力伝達装置を説明する図である。 動力伝達装置の第1遊星減速ギア周りの拡大図である。 動力伝達装置の差動装置周りの拡大図である。 変形例にかかる第1遊星減速ギアを説明する図である。
以下、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態にかかる動力伝達装置1を説明する図である。
図2の(a)は、動力伝達装置1の第1遊星減速ギア4周りの拡大図である。図2の(b)は、(a)における第1遊星減速ギア4の部分の拡大図である。
図3は、動力伝達装置1の差動装置6周りの拡大図である。
動力伝達装置1は、モータ2と、モータ2の出力回転を減速して差動装置6に入力する減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、を有している。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
モータ2の出力回転は、減速機構3で減速されて差動装置6に入力された後、ドライブシャフト8(8A、8B)を介して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。図1では、ドライブシャフト8Aが、動力伝達装置1を搭載した車両の左輪に回転伝達可能に接続されていると共に、ドライブシャフト8Bが、右輪に回転伝達可能に接続されている。
ここで、第1遊星減速ギア4は、モータ2の下流に接続されており、第2遊星減速ギア5は、第1遊星減速ギア4の下流に接続されている。差動装置6は、第2遊星減速ギア5の下流に接続されており、ドライブシャフト8、8は、差動装置6の下流に接続されている。
モータ2は、円筒状のモータシャフト20と、モータシャフト20に外挿された円筒状のロータコア21と、ロータコア21の外周を所定間隔で囲むステータコア25とを、有している。
モータシャフト20は、ドライブシャフト8Bに外挿された状態で、ドライブシャフト8Bに対して相対回転可能に設けられている。
モータシャフト20では、長手方向の一端20a側と他端20b側の外周に、ベアリングB1、B1が外挿されて固定されている。
モータシャフト20の一端20a側は、ベアリングB1を介して、中間ケース12の円筒状のモータ支持部121で回転可能に支持されている。
モータシャフト20の他端20b側は、ベアリングB1を介して、カバー11の円筒状のモータ支持部111で回転可能に支持されている。
モータ2は、ロータコア21の外周を所定間隔で囲むモータハウジング10を有している。本実施形態では、モータハウジング10の一端10aに、中間ケース12が接合されており、モータハウジング10の他端10bに、カバー11が接合されている。
モータハウジング10の一端10aと他端10bには、シールリングS、Sが設けられている。モータハウジング10の一端10aは、当該一端10aに設けたシールリングSにより、中間ケース12の環状の基部120に隙間なく接合されている。
モータハウジング10の他端10bは、当該他端10bに設けたシールリングSにより、カバー11の環状の接合部110に隙間なく接合されている。
これにより、モータハウジング10の内側に、モータハウジング10とカバー11と中間ケース12とで囲まれた空間Sa(モータ室)が形成されている。
本実施形態では、モータハウジング10と、カバー11と、中間ケース12と、後記するケース13および中間カバー14とで、動力伝達装置1の本体ケース9を構成している。
本体ケース9の内部空間は、中間ケース12を境にして、モータハウジング10側の空間Saが、モータ2を収容するモータ室となっている。そして、ケース13側の空間Sb、Scが、減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)を収容するギア室となっている。
そして、ギア室は、後記する中間カバー14により、第1遊星減速ギア4を収容する空間Sbと、第2遊星減速ギア5およびデフケース60を収容する空間Scとに、区画されている。
カバー11では、接合部110とモータ支持部111とが、回転軸X方向で位置をずらして設けられている。
本実施形態では、カバー11の接合部110をモータハウジング10の他端10bに固定すると、モータ支持部111が、モータハウジング10の内側に挿入されるようになっている。
この状態においてモータ支持部111は、後記するコイルエンド253bの内径側で、ロータコア21の他端部21bに、回転軸X方向の隙間をあけて対向して配置される。
そして、接合部110と、カバー11の側壁部113とを接続する接続部115は、コイルエンド253bと後記する支持筒112との接触を避けて設けられている。
中間ケース12では、環状の基部120と、モータ支持部121とが、回転軸X方向で位置をずらして設けられている。
本実施形態では、中間ケース12をモータハウジング10の一端10aに固定すると、モータ支持部121が、モータハウジング10の内側に挿入されるようになっている。
モータハウジング10の内側では、カバー11側のモータ支持部111と、中間ケース12側のモータ支持部121との間に、ロータコア21が配置されている。
ロータコア21は、複数の珪素鋼板を積層して形成したものであり、珪素鋼板の各々は、モータシャフト20との相対回転が規制された状態で、モータシャフト20に外挿されている。
モータシャフト20の回転軸X方向から見て、珪素鋼板はリング状を成しており、珪素鋼板の外周側では、図示しないN極とS極の磁石が、回転軸X周りの周方向に交互に設けられている。
回転軸X方向におけるロータコア21の一端部21aは、モータシャフト20の大径部203で位置決めされている。ロータコア21の他端部21bは、モータシャフト20に圧入されたストッパ23で位置決めされている。
ステータコア25は、複数の電磁鋼板を積層して形成したものであり、電磁鋼板の各々は、モータハウジング10の内周に固定されたリング状のヨーク部251と、ヨーク部251の内周からロータコア21側に突出するティース部252を、有している。
本実施形態では、巻線253を、複数のティース部252に跨がって分布巻きした構成のステータコア25を採用しており、ステータコア25は、回転軸X方向に突出するコイルエンド253a、253bの分だけ、ロータコア21よりも回転軸方向の長さが長くなっている。
なお、ロータコア21側に突出する複数のティース部の各々に、巻線を集中巻きした構成のステータコアを採用しても良い。
モータシャフト20では、大径部203よりも一端20a側の領域の外周に、ベアリングB1が圧入されている。
図2の(b)に示すように、ベアリングB1のインナレースB1aは、回転軸X方向の長さLaが、アウタレースB1bの回転軸X方向の長さLbよりも長くなっている。
回転軸X方向におけるインナレースB1aの一方の側面は、モータシャフト20の外周に設けた段部204に当接している。インナレースB1aの他方の側面は、アウタレースB1bよりもロータコア21側(図中、右側)に突出しており、インナレースB1aの他方の側面は、回転軸X方向からロータコア21の一端部21aに当接している。
そのため、アウタレースB1bと、ロータコア21の一端部21aとの間に隙間が確保されている。
図2の(a)に示すように、中間ケース12では、基部120におけるモータハウジング10との対向部に、モータハウジング10側に延びる環状の接続部123が設けられている。
接続部123は、基部120の内周縁から、回転軸Xに沿ってモータハウジング10側に延出している。接続部123のモータハウジング10側の先端部は、環状のモータ支持部121の外周部に、回転軸X方向から接続されている。
中間ケース12の基部120では、接続部123の外径側に、モータハウジング10から離れる方向に窪んだ凹部120aが設けられている。
この凹部120aは、モータハウジング10側に開口する環状穴である。中間ケース12の基部120の外周部を、モータハウジング10の一端10aに固定すると、ステータコア25のコイルエンド253aが、回転軸X方向から凹部120a内に挿入される。
本実施形態では、凹部120aの回転軸X方向の深さLが、ステータコア25のコイルエンド253aとの干渉を避けることが可能な深さに設定されている。
そのため、中間ケース12とモータハウジング10とを互いに接合すると、コイルエンド253aの端部253a1が、中間ケース12の内側で、凹部120aの底との間に回転軸X方向の隙間をあけて配置される。
この状態において、コイルエンド253aの内径側に、中間ケース12の接続部123が配置されており、この接続部123の内周に、第1遊星減速ギア4のリングギア42が、スプライン嵌合している。
コイルエンド253aの端部253a1は、第1遊星減速ギア4(リングギア42)の回転軸方向の中心線Cよりも奥側(図中、左側)に位置している。
図2の(b)に示すように、第1遊星減速ギア4(リングギア42)から見て、モータハウジング10側(図中、右側)に、モータ支持部121が位置している。
モータ支持部121は、コイルエンド253aの内径側で、ロータコア21の一端部21aに、回転軸X方向の隙間をあけて対向して配置されている。
モータ支持部121は、回転軸Xに直交する向きで配置された筒状部材であり、モータ支持部121の開口121aには、ベアリングB1のアウタレースB1bが固定されている。
モータシャフト20の一端20a側は、モータ支持部121の開口121aを、差動装置6側(図中、左側)に貫通している。回転軸X方向において一端20aは、中間ケース12の基部120の内径側に位置している。
本実施形態では、モータシャフト20の一端20a側(モータ支持部121よりも差動装置6側の領域)と、前記した中間ケース12の接続部123との間に、第1遊星減速ギア4が設けられている。
第1遊星減速ギア4は、サンギア41と、リングギア42と、ピニオンギア43と、キャリア45と、を有している。
サンギア41は、モータシャフト20の一端20a側の外周に設けられている。サンギア41は、モータシャフト20と一体に形成されている。
モータ2の駆動により、モータシャフト20が回転軸X回りに回転すると、モータ2の出力回転が、モータシャフト20と一体に形成されたサンギア41を介して、第1遊星減速ギア4に入力される。
リングギア42は、回転軸Xの径方向におけるサンギア41の外径側に位置している。リングギア42は、中間ケース12の接続部123の内周にスプライン嵌合している。
中間ケース12は、固定側部材であるので、リングギア42は、回転軸X回りの回転が規制された状態で設けられている。
回転軸Xの径方向において、サンギア41とリングギア42の間では、ピニオン軸44で回転可能に支持されたピニオンギア43が、サンギア41の外周と、リングギア42の内周に噛合している。
ピニオンギア43は、ニードルベアリングNBを介して、ピニオン軸44の外周で回転可能に支持されている。ピニオン軸44は、ピニオンギア43を回転軸Xに沿う軸線X1方向に貫通している。ピニオン軸44の長手方向の一端と他端は、キャリア45の一対の側板部451、452で支持されている。
側板部451、452は、回転軸X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。
側板部451、452の間では、複数のピニオンギア43が回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、4つ)設けられている。
図2の(a)に示すように、差動装置6側に位置する側板部451には、円筒状の連結部453が設けられている。
側板部451において連結部453は、回転軸Xに対して同心に配置されていると共に、回転軸Xに沿って、差動装置6(第2遊星減速ギア5)に近づく方向(図中、左方向)に突出している。
中間ケース12から見て差動装置6側には、リング状の中間カバー14が位置している。
中間カバー14は、中間ケース12とケース13との間に挟み込まれた状態で設けられている。
側板部451の内径側に設けられた連結部453は、中間カバー14の中央の開口140を、モータ2側から差動装置6側の左方に貫通している。
連結部453の先端453aは、中間カバー14に取り付けられたケース13内に位置している。回転軸X方向において連結部453の先端453aは、第2遊星減速ギア5のサンギア51と段付きピニオンギア53(大径歯車部531)との噛み合い部分に、間隔をあけて対向している。
連結部453の内側には、サンギア51から延びる円筒状の連結部511が挿入されてスプライン嵌合しており、第1遊星減速ギア4側の連結部453と、第2遊星減速ギア5側の連結部511とが、相対回転不能に連結されている。
第1遊星減速ギア4では、サンギア41が、モータの出力回転の入力部となっており、ピニオンギア43を支持するキャリア45(連結部453)が、入力された回転の出力部となっている。
第2遊星減速ギア5では、サンギア51が、回転の入力部となっている。
サンギア51の連結部511は、内径側の側面51aから回転軸X方向に延びている。連結部511は、サンギア51と一体に形成されおり、サンギア51の内径側と連結部511の内径側とに跨がって、貫通孔510が形成されている。
サンギア51は、貫通孔510を貫通したドライブシャフト8Bの外周で回転可能に支持されている。
サンギア51の差動装置6側(図中、左側)の側面51bは、後記するデフケース60の筒状の支持部601に、回転軸X方向の隙間をあけて対向しており、側面51bと支持部601との間には、ニードルベアリングNBが介在している。
サンギア51は、前記した第1遊星減速ギア4側の連結部453の延長上で、段付きピニオンギア53の大径歯車部531に噛合している。
図3に示すように、段付きピニオンギア53は、サンギア51に噛合する大径歯車部531と、大径歯車部531よりも小径の小径歯車部532とを有している。
段付きピニオンギア53は、大径歯車部531と小径歯車部532が、回転軸Xに平行な軸線X2方向で並んで、一体に設けられたギア部品である。
段付きピニオンギア53は、大径歯車部531と小径歯車部532の内径側を軸線X2方向に貫通した貫通孔530を有している。
段付きピニオンギア53は、貫通孔530を貫通したピニオン軸54の外周で、ニードルベアリングNBを介して回転可能に支持されている。
ピニオン軸54の長手方向の一端と他端は、デフケース60と一体に形成された側板部651と、この側板部651に間隔をあけて配置された側板部551で支持されている。
側板部651、551は、回転軸X方向に間隔をあけて互いに平行に設けられている。
側板部651、551の間では、複数の段付きピニオンギア53が回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、3つ)設けられている。
小径歯車部532の各々は、リングギア52の内周に噛合している。リングギア52は、ケース13の内周にスプライン嵌合しており、リングギア52は、ケース13との相対回転が規制されている。
側板部551の内径側には、第1遊星減速ギア4側に延びる筒状部552が設けられている。筒状部552は、中間カバー14の中央の開口140を、差動装置6側からモータ2側(図中、右側)に貫通している。
筒状部552は、第1遊星減速ギア4側の連結部453と、第2遊星減速ギア5側の連結部511との噛み合い部分の径方向外側に位置している。筒状部552の外周には、中間カバー14の開口140の内周に固定されたベアリングB3が接触している。側板部551の筒状部552は、ベアリングB3を介して、中間カバー14で回転可能に支持されている。
第2遊星減速ギア5では、キャリア55を構成する側板部551と側板部651のうちの一方の側板部651が、差動装置6のデフケース60と一体に形成されている。
第2遊星減速ギア5では、第1遊星減速ギア4で減速されたモータ2の出力回転が、サンギア51に入力される。
サンギア51に入力された出力回転は、サンギア51に噛合する大径歯車部531を介して、段付きピニオンギア53に入力されて、段付きピニオンギア53が軸線X2回りに回転する。
そうすると、大径歯車部531と一体に形成された小径歯車部532は、大径歯車部531と一体に軸線X2周りに回転する。
ここで、小径歯車部532は、ケース13の内周に固定されたリングギア52に噛合している。そのため、小径歯車部532が軸線X2回りに回転すると、段付きピニオンギア53は、軸線X2回りに自転しながら、回転軸X周りに回転する。
そうすると、ピニオン軸54の一端が、デフケース60と一体に形成された側板部651に支持されているので、段付きピニオンギア53の回転軸X周りの周方向の変位に連動して、デフケース60が回転軸X回りに回転する。
ここで、段付きピニオンギア53では、小径歯車部532の外径R2が大径歯車部531の外径R1よりも小さくなっている。
そして、第2遊星減速ギア5では、サンギア51が、回転の入力部となっており、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55が、入力された回転の出力部となっている。
そうすると、第2遊星減速ギア5のサンギア51に入力された回転は、段付きピニオンギア53により大きく減速されたのちに、キャリア55の側板部651が一体に形成されたデフケース60に出力される。
デフケース60は、シャフト61と、かさ歯車62A、62Bと、サイドギア63A、63Bとを、内部に収納する中空状に形成されている。
デフケース60では、回転軸X方向(図中、左右方向)の両側部に、筒状の支持部601、602が設けられている。支持部601、602は、シャフト61から離れる方向に、回転軸Xに沿って延出している。
支持部601の外径側には、キャリア55の側板部651と側板部551とを接続する接続片56が設けられている。
接続片56のデフケース60側の一端は、側板部651とデフケース60の外周とに跨がって設けられており、他端は、回転軸X方向から側板部551に接続されている。
接続片56は、前記した段付きピニオンギア53との干渉を避けた位置に設けられている。前記したように、段付きピニオンギア53は、回転軸X周りの周方向に所定間隔で複数(例えば、3つ)設けられている。
接続片56は、回転軸X回りの周方向で隣接する段付きピニオンギア53の間に設けられている。
デフケース60では、支持部602の外周に、ベアリングB2のインナレースB2aが圧入されている。
ベアリングB2のアウタレースB2bは、ケース13のリング状の支持部131で保持されており、デフケース60の支持部602は、ベアリングB2を介して、ケース13で回転可能に支持されている。
支持部602には、ケース13の開口部130を貫通したドライブシャフト8Aが、回転軸X方向から挿入されており、ドライブシャフト8Aは、支持部602で回転可能に支持されている。
開口部130の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Aの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Aの外周と開口部130の内周との隙間が封止されている。
図1に示すように、支持部601には、カバー11の開口部114を貫通したドライブシャフト8Bが、回転軸方向から挿入されている。
ドライブシャフト8Bは、モータ2のモータシャフト20と、第2遊星減速ギア5のサンギア51の内径側を回転軸X方向に横切って設けられており、ドライブシャフト8Bの先端側が、支持部601で回転可能に支持されている。
カバー11の開口部114の内周には、リップシールRSが固定されており、リップシールRSの図示しないリップ部が、ドライブシャフト8Bの外周に弾発的に接触することで、ドライブシャフト8Bの外周と開口部114の内周との隙間が封止されている。
デフケース60の内部では、ドライブシャフト8A、8Bの先端部の外周に、サイドギア63A、63Bがスプライン嵌合しており、サイドギア63A、63Bとドライブシャフト8(8A、8B)とが、回転軸X周りに一体回転可能に連結されている。
図3に示すように、デフケース60には、回転軸Xに直交する方向に貫通した軸孔60a、60bが、回転軸Xを挟んで対称となる位置に設けられている。
軸孔60a、60bは、回転軸Xに直交する軸線Y上に位置しており、シャフト61の一端61a側および他端61b側が挿入されている。
シャフト61の一端61a側および他端61b側は、ピンPでデフケース60に固定されており、シャフト61は、軸線Y周りの自転が禁止されている。
デフケース60の下部側は、ケース13内の潤滑油に浸っている。
実施の形態では、シャフト61の一端61aまたは他端61bが最も下部側に位置した際に、シャフト61の一端61aまたは他端61bが少なくとも潤滑油内に位置する高さまで、ケース13内に潤滑油が貯留されている。
シャフト61は、デフケース60内において、サイドギア63A、63Bの間に位置しており、軸線Yに沿って配置されている。
デフケース60内においてシャフト61には、かさ歯車62A、62Bが外挿して回転可能に支持されている。
かさ歯車62A、62Bは、シャフト61の長手方向(軸線Yの軸方向)で間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bは、互いの歯部を対向させた状態で配置されている。シャフト61においてかさ歯車62A、62Bは、当該かさ歯車62A、62Bの軸心を、シャフト61の軸心と一致させて設けられている。
デフケース60内において、回転軸Xの軸方向におけるかさ歯車62A、62Bの両側には、サイドギア63A、63Bが位置している。
サイドギア63A、63Bは、互いの歯部を対向させた状態で、回転軸Xの軸方向に間隔を空けて2つ設けられており、かさ歯車62A、62Bとサイドギア63A、63Bとは、互いの歯部を噛合させた状態で組み付けられている。
かかる構成の動力伝達装置1の作用を説明する。
動力伝達装置1では、モータ2の出力回転の伝達経路に沿って、減速機構3(第1遊星減速ギア4、第2遊星減速ギア5)と、差動装置6と、ドライブシャフト8(8A、8B)と、が設けられている。
モータ2の駆動により、ロータコア21が回転軸X回りに回転すると、ロータコア21と一体に回転するモータシャフト20を介して、第1遊星減速ギア4のサンギア41に回転が入力される。
第1遊星減速ギア4では、サンギア41が、モータ2の出力回転の入力部、ピニオンギア43を支持するキャリア45が、入力された回転の出力部となっている。
ここで、ステータコア25は、回転軸X方向に突出するコイルエンド253a、253bの分だけ、ロータコア21よりも回転軸方向の長さが長くなっている。そのため、コイルエンド253aの内径側に空間的な余裕がある。
本実施形態では、第1遊星減速ギア4を、ステータコア25のコイルエンド253aの内径側に配置して、コイルエンド253aの内径側の空間を活用している。
これにより、第1遊星減速ギア4が、回転軸X方向で、ロータコア21に近接して配置されており、動力伝達装置1の回転軸X方向の軸長の短縮に寄与している。
第1遊星減速ギア4のサンギア41が、モータ2の出力回転で回転軸X回りに回転すると、サンギア41の外周とリングギア42の内周に噛合したピニオンギア43が、軸線X1回りに回転する。
ここで、リングギア42は、中間ケース12(固定側部材)の内周にスプライン嵌合しており、中間ケース12との相対回転が規制されている。
そのため、ピニオンギア43は、軸線X1回りに回転しながら、回転軸X周りに公転する。これにより、ピニオンギア43を支持するキャリア45(側板部451、452)が、モータ2の出力回転よりも低い回転速度で回転軸X回りに回転する。
前記したようにキャリア45の連結部453は、第2遊星減速ギア5側のサンギア51の連結部511に連結されており、キャリア45の回転(第1遊星減速ギア4の出力回転)は、第2遊星減速ギア5のサンギア51に入力される。
なお、第1遊星減速ギア4の出力部(キャリア45)が、第2遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)とクラッチ、変速機構等の別部材を介さずに連結されている。
即ち、第1遊星減速ギア4の出力部(キャリア45)は、第2遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)と、一体回転する(常時、一体回転する)。よって、別部材が動力伝達経路上にない分だけ、第1遊星減速ギア4と第2遊星減速ギア5の距離を近づけることができるので軸方向の短縮に寄与する。
第2遊星減速ギア5では、サンギア51が、第1遊星減速ギア4の出力回転の入力部となっており、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55が、入力された回転の出力部となっている。
サンギア51が入力された回転で回転軸X回りに回転すると、段付きピニオンギア53(大径歯車部531、小径歯車部532)が、サンギア51側から入力される回転で、軸線X2回りに回転する。
ここで、段付きピニオンギア53の小径歯車部532は、ケース13の内周に固定されたリングギア52に噛合している。そのため、段付きピニオンギア53は、軸線X2回りに自転しながら、回転軸X周りに回転する。
これにより、段付きピニオンギア53を支持するキャリア55(側板部551、651)が、第1遊星減速ギア4側から入力された回転よりも低い回転速度で回転軸X回りに回転する。
ここで、段付きピニオンギア53では、小径歯車部532の外径R2が大径歯車部531の外径R1よりも小さくなっている(図3参照)。
そのため、第2遊星減速ギア5のサンギア51に入力された回転は、段付きピニオンギア53により、第1遊星減速ギア4の場合よりも大きく減速されたのちに、キャリア55の側板部651が一体に形成されたデフケース60(差動装置6)に出力される。
そして、デフケース60に入力された回転は、ドライブシャフト8(8A、8B)を介して、動力伝達装置1が搭載された車両の左右の駆動輪(図示せず)に伝達される。
このように、モータ2の出力回転の伝達経路上で、減速機構3を構成する第1遊星減速ギア4と第2遊星減速ギア5とを直列に配置し、一方の第2遊星減速ギア5のピニオンギアを、段付きピニオンギア53とした。
これにより、1軸タイプの動力伝達装置において、通常のピニオンギア(段無しのピニオンギア)を持つ遊星減速ギアを単純に直列に配置する場合よりも、減速機構3における減速比を大きくすることができる。
さらに、(a)第1遊星減速ギア4を、ステータコア25のコイルエンド253aの内径側に配置して、第1遊星減速ギア4が、回転軸X方向で、ロータコア21に近接して配置されている。(b)第1遊星減速ギア4の出力部(キャリア45)が、第2遊星減速ギア5の入力部(サンギア51)とクラッチ、変速機構等の別部材を介さずに連結されている。これにより、動力伝達装置1の回転軸X方向の軸長をより短くできる。
そして、上記した動力伝達装置1は、モータ2のモータシャフト20が中空軸となっている。動力伝達装置1は、この中空軸の内部をドライブシャフト8Bが貫通した、いわゆる1軸タイプの動力伝達装置である。そのため、いわゆる3軸タイプの動力伝達装置に比べて、縦方向(重力方向)のサイズダウンが可能である。よって、本実施形態にかかる動力伝達装置1は、縦方向(重力方向)と横方向(軸方向)の両方において、サイズダウンが可能になる。
以上の通り、本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(1)動力伝達装置1は、
モータ2と、
モータ2の下流に接続された第1遊星減速ギア4と、
第1遊星減速ギア4の下流に接続された差動装置6(デファレンシャルギア)と、
差動装置6の下流に接続されたドライブシャフト8(8A、8B)と、を有している。
第1遊星減速ギア4と、モータ2のロータコア21とは、回転軸X方向(軸方向)においてオーバーラップしており、回転軸X方向から見ると、第1遊星減速ギア4と、モータ2のロータコア21とが重なる位置関係で設けられている。
回転軸X方向から見ると、第1遊星減速ギア4とモータ2のロータコア21は、回転軸Xの径方向において、ドライブシャフト8Bと、モータ2のステータコア25との間に配置されている。
モータ2のステータコア25は、回転軸X方向(軸方向)の長さが、コイルエンド253a、253bの分だけロータコア21よりも長いので、コイルエンド253a、253bの内径側に空間的な余裕がある。
上記のように、第1遊星減速ギア4を、ドライブシャフト8Bとモータ2のステータコア25(コイルエンド253a)との間に潜り込ませて配置させることで、動力伝達装置1の回転軸X方向のサイズダウンが可能になる。
回転軸Xの径方向から見て、第1遊星減速ギア4とステータコア25(コイルエンド253a)とが、重なる範囲を持って配置されるので、重なる範囲の回転軸X方向の長さの分だけ、動力伝達装置1の回転軸X方向に短くできるからである。
なお、第1遊星減速ギア4をモータ2のロータコア21の内周にまで潜り込ませることも可能である。この場合には、第1遊星減速ギア4をロータコア21の内側に単純に潜り込ませると、(a)動力伝達装置1が径方向に拡大する。動力伝達装置1の径方向の拡大を防ぎつつ、第1遊星減速ギア4をモータ2のロータコア21の内周にまで潜り込ませると、(b)第1遊星減速ギア4の外径が小さくなる結果、第1遊星減速ギア4での減速比が小さくなる。
すなわち、(a)動力伝達装置1が径方向に拡大する、および/または(b)第1遊星減速ギア4の外径が小さくなって減速比が小さくなる。
よって、第1遊星減速ギア4とモータ2のロータコア21とは、回転軸X方向から見てオーバーラップしている配置、すなわち回転軸X方向で隣り合う配置にしておくことが好ましい。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(2)モータ2のステータコア25の内周(内径側)に、固定部材である円筒状の接続部123が設けられている。
このように構成すると、モータ2のステータコア25(コイルエンド253a)の内周に設けた円筒状の接続部123(固定部材)で、ステータコア25(コイルエンド253a)の内径側に配置した他の部品(例えば、第1遊星減速ギア4やベアリングB1)を適切に支持できる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(3)第1遊星減速ギア4のリングギア42は、接続部123の内周にスプライン嵌合により固定されている。
このように構成すると、第1遊星減速ギア4のリングギア42を、別部材である接続部123(固定部材)に固定することができる。
ステータコア25の内側に潜り込まされた接続部123(固定部材)に、リングギア42を固定にすることで、第1遊星減速ギア4を可能な限り大径化することができる。大径化した分だけ、減速比を大きくできる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(4)モータ2のステータコア25の内周(内径側)において、モータ2の出力軸であるモータシャフト20がベアリングB1(軸受)を介して、リング状のモータ支持部121(固定側部材)に支持されている。
モータ支持部121の外周部には、接続部123の先端が回転軸X方向から接続されており、モータ支持部121の開口121aの内周にベアリングB1が固定されている。
このように構成すると、モータ2の出力軸であるモータシャフト20の第1遊星減速ギア4側が、ステータコア25の内径側で、ベアリングB1を介してモータ支持部121(固定部材)に支持される。
モータ2の出力軸であるモータシャフト20を支持する位置を、回転軸X方向でモータ2(ステータコア25)の外側に設定すると、モータシャフト20の回転軸X方向の長さが長くなる。
上記のように構成して、モータ2の出力軸であるモータシャフト20を支持する位置を、ステータコア25の内径側(モータ2の内側)に設定すると、モータシャフト20の回転軸X方向の長さを短くできる。すなわち、モータシャフト20の回転軸X方向の軸長を短縮できる。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(5)モータ2の第1遊星減速ギア4と逆側の位置において、モータ2の出力軸であるモータシャフト20を支持するベアリングB1(軸受)が、モータシャフト20の第1遊星減速ギア4側を支持するベアリングB1(軸受)とは別に設けられている。
このように構成すると、モータシャフト20の第1遊星減速ギア4とは反対側が、モータ支持部121(固定部材)で支持されたベアリングB1とは別のベアリングB1で支持される。
これにより、モータ2の出力軸であるモータシャフト20は、ロータコア21を挟んだ一方側と他方側が、それぞれベアリングB1、B1で支持される。
すなわち、モータ2の出力軸であるモータシャフト20は、ベアリングB1がロータコア21の一方側にのみ設けられた片持ち支持ではなく、ベアリングB1、B1がロータコア21の両側に設けられた両持ち支持となる。
よって、モータ2の出力軸であるモータシャフト20の回転軸X回りの回転がさらに安定する。
本実施形態にかかる動力伝達装置1は、以下の構成を有している。
(6)モータ2の第1遊星減速ギア4と逆側のベアリングB1(軸受)は、モータ2のステータコア25の内周(内径側)に配置されている。
このように構成すると、モータシャフト20の第1遊星減速ギア4とは反対側が、ステータコア25の内径側で、ベアリングB1を介してモータ支持部111(固定部材)に支持される。
ロータコア21を挟んだ一方側のベアリングB1と、他方側のベアリングB1とが、それぞれ、ステータコア25の内周(内径側)で、モータシャフト20を支持するので、モータシャフト20の回転軸X方向の軸長を短縮できる
図4は、変形例にかかる第1遊星減速ギア4Aを説明する図である。
前記した実施形態では、第1遊星減速ギア4のサンギア41が、モータ2の出力軸であるモータシャフト20と一体に形成されている場合を例示した。図4に示すように、サンギア41Aが、モータ2の出力軸であるモータシャフト20と別体に形成されている構成の第1遊星減速ギア4Aとしても良い。
図4に示す第1遊星減速ギア4Aでは、サンギア41Aが、モータ2側に延出する連結部411を有しており、モータシャフト20の一端20a側には、連結部411が内周(内径側)に挿入される環状の連結部206が設けられている。
サンギア41Aは、連結部411の外周を、連結部206の内周にスプライン嵌合させた状態で、モータシャフト20に連結されている。
変形例にかかる動力伝達装置1の第1遊星減速ギア4Aは、以下の構成を有している。
(7)第1遊星減速ギア4Aの入力軸である連結部411は、モータ2の出力軸であるモータシャフト20の内周側とスプライン嵌合している。
第1遊星減速ギア4Aの入力軸となる連結部411を、モータ2の出力軸であるモータシャフト20とは別体としたうえで、連結部411がモータシャフト40の内周側と嵌合する。そうすると、連結部411の外径が小さくなり、連結部411に隣接するサンギア41Aの外径も小さくできる。これにより、第1遊星減速ギア4Aに入力された回転の減速比を大きくすることができる。
ここで、本明細書における用語「下流に接続」とは、上流に配置された部品から下流に配置された部品へと動力が伝達される接続関係にあることを意味する。
例えば、モータ2の下流に接続された第1遊星減速ギア4という場合は、モータ2から第1遊星減速ギア4へと動力が伝達されることを意味する。
また、本明細書における用語「直接接続」とは、他の減速機構、増速機構、変速機構などの減速比が変換される部材を介さずに部材同士が動力伝達可能に接続されていることを意味する。
なお、モータ2の出力部(モータシャフト20)と第1遊星減速ギア4の入力部(サンギア41、41A)との連結態様、第2遊星減速ギア5と差動装置6(デフケース60)との連結態様は、前記した実施形態および変形例に挙げたものに限定されない。
モータ2の出力部(モータシャフト20)と第1遊星減速ギア4の入力部(サンギア41)との連結態様と、第2遊星減速ギア5と差動装置6(デフケース60)との連結態様は、別のギア部品などを介して回転伝達可能に連結されている構成としても良い。
以上、本願発明の実施形態を説明したが、本願発明は、これら実施形態に示した態様のみに限定されるものではない。発明の技術的な思想の範囲内で、適宜変更可能である。
1 動力伝達装置
10 モータハウジング
11 カバー
110 接合部
111 モータ支持部
112 支持筒
113 側壁部
114 開口部
115 接続部
12 中間ケース
120 基部
120a 凹部
121 モータ支持部
121a 開口
123 接続部
13 ケース
130 開口部
131 支持部
14 中間カバー
140 開口
2 モータ
20 モータシャフト
203 大径部
204 段部
206 連結部
21 ロータコア(ロータ)
23 ストッパ
25 ステータコア(ステータ)
251 ヨーク部
252 ティース部
253 巻線
253a、253b コイルエンド
253a1 端部
3 減速機構
4、4A 第1遊星減速ギア
40 モータシャフト
41、41A サンギア
411 連結部
42 リングギア
43 ピニオンギア
44 ピニオン軸
45 キャリア
451、452 側板部
453 連結部
5 第2遊星減速ギア
51 サンギア
510 貫通孔
511 連結部
52 リングギア
53 段付きピニオンギア
530 貫通孔
531 大径歯車部
532 小径歯車部
54 ピニオン軸
55 キャリア
551 側板部
552 筒状部
56 接続片
6 差動装置
60 デフケース
601、602 支持部
61 シャフト
62A、62B かさ歯車
63A、63B サイドギア
651 側板部
8(8A、8B) ドライブシャフト
9 本体ケース
B1、B2、B3 ベアリング
B1b、B2b アウタレース
B1a、B2a インナレース
C 中心線
NB ニードルベアリング
P ピン
RS リップシール
S シールリング
Sc 空間(ギア室)
Sb 空間(ギア室)
Sa 空間(モータ室)
X 回転軸
X1、X2、Y 軸線

Claims (7)

  1. モータと、
    前記モータの下流に接続された遊星減速ギアと、
    前記遊星減速ギアの下流に接続されたデファレンシャルギアと、
    前記デファレンシャルギアの下流に接続されたドライブシャフトと、を有し、
    前記遊星減速ギアと前記モータのロータとは、軸方向においてオーバーラップしており、
    前記遊星減速ギア及び前記モータのロータは、前記ドライブシャフトと前記モータのステータとの間に配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項1において、
    前記モータのステータの内周に固定部材を有することを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項2において、
    前記遊星減速ギアのリングギアは前記固定部材に固定されていることを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項2又は請求項3において、
    前記モータのステータの内周において、前記モータの出力軸が軸受を介して前記固定部材に支持されていることを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項4において、
    前記モータの前記遊星減速ギア側と逆側の位置において、前記モータの出力軸を支持する軸受が、前記軸受とは別に設けられていることを特徴とする動力伝達装置。
  6. 請求項5において、
    前記モータの前記遊星減速ギア側と逆側の位置における軸受は、前記モータのステータの内周に配置されていることを特徴とする動力伝達装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一において、
    前記遊星減速ギアの入力軸は、前記モータの出力軸の内周側とスプライン嵌合していることを特徴とする動力伝達装置。
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