JP2020127652A - 展示台キット、および展示台 - Google Patents

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Abstract

【課題】 展示会場に十分な、あるいは展示に適したテーブル等の展示用備品が不足していたり、ない場合であっても、展示・陳列を何ら支障なく行うことのできる展示台を提供すること。【解決手段】 展示台キット10は、回動軸Xにより二分され離合自在の箱部材1a、1bからなる箱体2と、箱状形態[B]をとった際の箱体2内に収容可能でありかつ後記展示台20の支持部として用いるための一または複数の支持部材3とからなり、箱体2を形成する二の箱部材1a、1bはそれらの離隔により一平面をなして卓状形態[T]を形成して展示台20をなすことを、主たる構成とする。【選択図】 図1

Description

本発明は展示台キット、および展示台に係り、特に、物品の輸送と輸送先での物品の展示に繰り返し用いることができ、輸送箱としても機能する、組立て式の自立展示台等に関するものである。
新商品等を陳列展示してその広告宣伝を行う展示会では、その会場が展示会開催を主要用途としている場合には、備品として展示台やテーブルが用意されており、出品者・出展者はそれを使用することができる。しかしながら、全ての会場が必ずしも展示に適した展示台等の備品を備えているとは限らない。たとえばホテルや多目的施設、あるいは公民館的な施設等では、展示に適した展示台等がなく、会議用のテーブル、机等を用いざるを得ないこともあり、即席的な印象、安上がりな印象を与えるなど、好ましいとは言えない。
展示台については従来、技術的な提案も複数なされている。たとえば後掲特許文献1には、各種容器・日用品・雑貨などの商品を梱包して輸送し、輸送後の商品を簡単に陳列して展示できる展示兼用輸送箱として、商品を横並びに適宜間隔で保持する保持部が一定の傾斜角で階段状に設けられている陳列部材と、これを支持する支持部材、支持部材を載置する箱型の土台部材とからなる構成が開示されており、土台部材の載置面を開放した状態で上下に反転し、商品を保持している陳列部材を支持部材に支持させた状態でその上方から土台部材を被せて梱包することで輸送可能な形態をとる、としている。
また特許文献2には、折り畳んだ状態での搬入や迅速な組み立てが可能な商品用展示台として、第1側板および第2側板が折り線を介して連結された筒状体と、第1側板の上端に橋渡し状に固定され、中央に折り線が形成された天面部と、筒状体の内部に収納される支柱とを有する構成が開示されている。そして、筒状体が支柱とともに平坦状に折り畳まれて天面部が折り線に沿い二つ折りとなる第1の状態と、輪ゴムの付勢力によって支柱の形状が復元することで第1側板が内側から押圧されて筒状体が断面六角形状となり、天面部が平坦に展開される第2の状態とに変形可能、としている。なお、これら先行技術はいずれも、展示会での展示用というよりも、むしろ実店舗における商品陳列を目的とする技術と認められる。
特開2007−22603号公報「展示兼用輸送箱」 特開2015−97726号公報「展示台」
上述の通り、全ての会場において必ずしも展示に適した展示台等の備品を備えているとは限らない。このことは、たとえば、講演会・説明会・発表会・シンポジウム・交流会といった会合の一または複数と、展示会とが併催されるような複合的イベントの場合等に、特に問題となることが多い。これらの併催型のイベントでは、どうしても、展示会専用ではない多目的な施設を用いることが多く、それらの施設には必ずしも十分な備品があるとは限らないからである。そうすると、会議用のテーブルや机等の利用により、即席的、陳腐な印象を与えかねない。しかし、そのようなテーブル等でも十分な台数があればまだよいが、そうではない場合には陳列・展示そのものができなくなってしまう。このような問題に対する有効な解決策が望まれる。
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかる従来技術の問題点をなくし、たとえ展示会場に十分な、あるいは展示に適したテーブル等の展示用備品が不足している場合であっても、あるいはそれらがない場合であっても、展示・陳列を何ら支障なく行うことのできる、いわばプロモーションツールの一つとして有用な、展示台を提供することである。
また、本発明の課題は、展示台としてしか機能できないのではなく、展示用の物品の輸送手段としても機能でき、それによって輸送時における荷物の純増を防止することのできる、輸送手段を兼ねることのできる展示台を提供することである。しかも、このような展示用の物品の輸送と輸送先での物品の展示に、反復して何回でも用いることのできる展示台を提供することである。さらには、輸送手段として適したコンパクトなサイズを備えるとともに、展示台として必要な高さを有する形態をとることのできる、展示台を提供することである。
本願発明者は上記課題について検討した結果、物品の輸送に使用可能な箱であって、これを所定の方法で展開し組立てることにより単独で自立する展示台として使用可能であるとともに、展開して天板となる外箱部分には展示台の脚部を含むすべての部材中空部材として入れ子式に収容可能な構成とすることによって解決できることを見出し、これを基礎として本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
〔1〕 回動軸により二分され離合自在の箱部材からなる箱体と、箱状形態をとった際の該箱体内に収容可能でありかつ後記展示台の支持部として用いるための一または複数の支持部材とからなる展示台キットであって、該箱体を形成する二の該箱部材はそれらの離隔により一平面をなして卓状形態を形成し、展示台を構成可能であることを特徴とする、展示台キット。
〔2〕 前記卓状形態をとる前記箱体と前記支持部材とを固定する固定手段が設けられていることを特徴とする、〔1〕に記載の展示台キット。
〔3〕 前記固定手段は、前記箱体および前記支持部材双方に設けられた、これら相互を連結する連結スリットであることを特徴とする、〔2〕に記載の展示台キット。
〔4〕 前記支持部材として、一または複数の中空の柱状体が含まれ、該柱状体は前記卓状形態をとる前記箱体を下方から支持するために用いられることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕のいずれかに記載の展示台キット。
〔5〕 前記柱状体は複数設けられ、該柱状体相互を連結する連結スリットが該柱状体に設けられていることを特徴とする、〔4〕に記載の展示台キット。
〔6〕 前記支持部材として、前記柱状体を下方から支持する一または複数の足部部材が含まれていることを特徴とする、〔4〕、〔5〕のいずれかに記載の展示台キット。
〔7〕 前記足部部材には、他の支持部材と連結するための連結スリットが設けられていることを特徴とする、〔6〕に記載の展示台キット。
〔8〕 前記支持部材は複数備えられ、一の支持部材の内部に他の支持部材が収容され得る関係(以下「入れ子関係」という。)が一または複数存在するように各支持部材の形状およびサイズ(以下「形態」という。)が形成されていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕のいずれかに記載の展示台キット。
〔9〕 前記箱体が箱状形態をとった際にその内部に物品を収容可能な一または複数の内部箱体を備えていることを特徴とする、〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕のいずれかに記載の展示台キット。
〔10〕 前記内部箱体の一つが、前記展示台による展示に係る物品収容用の箱であることを特徴とする、〔9〕に記載の展示台キット。
〔11〕 〔1〕、〔2〕、〔3〕、〔4〕、〔5〕、〔6〕、〔7〕、〔8〕、〔9〕、〔10〕のいずれかに記載の展示台キットにより形成されていることを特徴とする、展示台。
本発明の展示台キット、および展示台は上述のように構成されるため、これらによれば、たとえ展示会場に十分な、あるいは展示に適したテーブル等の展示用備品が不足している場合であっても、あるいはそれらがない場合であっても、展示・陳列を何ら支障なく行うことができ、有用なプロモーションツールとして用いることができる。
また本発明の展示台キット等は、展示台としてしか機能できないのではなく、展示用の物品の輸送手段としても機能でき、それによって輸送時における荷物の純増を無くすことができる。つまり本発明の展示台は、内部に部材を納めた余剰の空間を物品収容用の空間として用い、輸送手段を兼ねることができ、一台二役の機能を果たすことができる。すなわち、輸送・搬出入の際には展示用物品輸送箱の形態であって、展示台としての空間占有はなく、一方、展示に供用される際には展示台の形態であって、輸送箱としての空間占有はなく、各場面において場所をとらない構成である。
しかも本発明の展示台等は、展示用物品の輸送と輸送先での物品の展示に、反復して何回でも用いることができ、便利である。輸送箱および展示台としての耐久性は、その材質を適宜選択し、また具体的な構造・形態の設計により、如何様にも高めることができる。さらに本発明の展示台等は、輸送手段として適したコンパクトなサイズにすることができるとともに、全ての部材を内部に収容可能な形状・寸法にでき、加えて展示台として必要な高さを有する形態、そしてもちろん安定して自立できる形態をとることができる。
本発明展示台キットの基本構成を示す概念的説明図である。 図1に示す展示台キットの卓状形態を示す概念的説明図である。 本発明展示台キットの別の基本構成を示す概念的説明図である。 図2に示す展示台キットの卓状形態を示す概念的説明図である。 固定手段の存在を明示する本発明展示台キットの卓状形態を示す概念的説明図である。 本発明展示台キットの要素構成を示す概念的説明図である。 図6に示す展示台キットの一部収容状態を示す概念的説明図である。 図7に示す収容状態をさらに進めた状態を示す概念的説明図である。 図6に示す展示台キットの完全収容状態を示す概念的説明図である。 本発明展示台キット実施例の収容関係(入れ子関係、収容方法)を示す説明図である。 本発明展示台キット実施例の組立て説明図である(その1)。 本発明展示台キット実施例の組立て説明図である(その2)。 本発明展示台キット実施例の組立て説明図である(その3)。 本発明展示台キット実施例の卓状形態(展示台)を示す説明図である。 本発明展示台キット実施例の箱状形態(輸送箱)を示す説明図である。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明展示台キットの基本構成を示す概念的説明図である。また、
図2は、図1に示す展示台キットの卓状形態を示す概念的説明図である。図1では、(i)に箱状形態、(ii)に箱状形態が解かれて収容されている支持部材が出された状態を示す。各図に示すように本展示台キット10は、回動軸Xにより二分され離合自在の箱部材1a、1bからなる箱体2と、箱状形態[B]をとった際の箱体2内に収容可能でありかつ後記展示台20の支持部として用いるための一または複数の支持部材3とからなり、箱体2を形成する二の箱部材1a、1bはそれらの離隔により一平面をなして卓状形態[T]を形成して展示台20を構成可能であることを、主たる構成とする。なお、概念的説明図である各図では支持部材3は一のみを示しているが、これは複数であってもよい。
かかる構成により、図1中(i)のように箱状形態[B]をとっている本展示台キット10の箱部材1a、1bが同図(ii)のように回動軸Xを軸として相互に回動して離隔され、内部に収容されていた一または複数の支持部材3が外に出される。箱部材1a、1bは相互回動、離隔して一平面となって卓状形態[T]をとり(図2)、一方支持部材3は、卓状形態[T]をとった箱体2を下方から支える支持部として用いられ、これによって展示台20が形成される。
展示台20として用いられた後の展示台キット10(卓状形態[T])は、支持部3が箱体2から取り外されて箱体2の内部に収容される準備がなされ、箱体2は回動軸Xを軸として箱部材1a、1bが再度閉じられて箱状形態[B]をとるともに支持部材3を内部に収容し、搬出入・運搬可能な状態となる。なお、図示しないが、箱状形態[B]をとる箱部2内部には、展示台20上に展示するための展示用物品を収容することができる。
本発明展示台キット10の材料としては、合成樹脂、紙類、木材、金属、その他適宜の材料を、単独で、または2種以上を併せて、用いることができる。要するに、上に展示物品を載せる展示台20として機能し得る強度、輸送―組立て―分解―輸送に繰り返し用いることのできる耐久性、プロモーションツールたる展示台20として適した外観等を備えるものである限り、如何なる材料を用いてもよい。また、本発明展示台キット10を構成する各要素の具体的な形状や寸法も、上述した基本構成に合致する限り、如何なる形状・寸法であってもよい。
図3は、本発明展示台キットの別の基本構成を示す概念的説明図である。また、
図4は、図2に示す展示台キットの卓状形態を示す概念的説明図である。図3では、(i)に箱状形態、(ii)に箱状形態が解かれて収容されている支持部材が出された状態を示す。各図に示すように本展示台キット210は、図1等に示した構成に加えて、箱体22内部に収容される支持部材23a等の数を複数とすることができる。なお、概念的説明図である各図では、支持部材は23a、23bの二のみを示しているが、もちろんこれは三以上であってもよい。支持部材23a等は、卓状形態[T]をとった箱体22を下方から安定的に支持する支持部として機能するものであり、その機能を果たす限り、単独の支持部材であっても、複数の部材を組み合わせる等して支持部となす構成であってもよい。
本展示台キット10等における箱状状態[B]はすなわち、輸送・搬出入時・保管時形態である収納状態であり、卓状形態[T]は、箱状状態[B](収納状態)から、いわば外箱であるところの箱体2等が展開して天板を形成した状態である。そして、外箱たる箱体2の内部には、支持部すなわち展示台20等の脚部を形成することとなる支持部材3等が収容されていて、脚部形態とされた支持部材3等(または支持部材3等が複数の場合は、脚部形態に組み合わされた支持部材3等)の上に、展開されて卓状形態[T]となっている箱体2等(外箱)が載せられ等して取付けられて、自立した展示台20等として使用される。
図5は、固定手段の存在を明示する本発明展示台キットの卓状形態を示す概念的説明図である。図示するように本展示台キット310は、上述した構成に加えて、卓状形態[T]をとる箱体32と支持部材33a等とを固定する固定手段34が設けられている構成とすることができる。本図は概念的説明図であるため、固定手段34の具体的構造は示していないが、要するに支持部材33a等とその上に位置せしめられる卓状形態[T]の箱体32とを、展示台320として用いる間、一時的に連結、固定する手段であって、脱着自在な手段であれば、如何なる手段であってもよい。
たとえば、箱体32、支持部材33a等の両者に設けた面ファスナー等による両者の相互接合、何らかの別途の係止用部材、結合用部材を用いた両者の結合、両者に相互に嵌め込み合う部位を設けての結合など、適宜の方法をとることができる。図10等により実施例として後述するように、あらかじめ本展示台キットの各要素に所定の要素同士が嵌め込み合う関係の部位を設けることで固定手段とする方式が、結合―分離作業が簡単迅速であり、別途他の部材や治具等を要することがなく、繰り返し使用にも適し、さらに外観としてもスマートであって、好ましい。
図6は、本発明展示台キットの要素構成を示す概念的説明図である。また、
図7は図6に示す展示台キットの一部収容状態を示す概念的説明図、
図8は図7に示す収容状態をさらに進めた状態を示す概念的説明図、そして
図9は図6に示す展示台キットの完全収容状態を示す概念的説明図である。これらに示すように本展示台キット410は、その箱体42の内部に全ての支持部材43a、43b、・・・を収容できるように構成されている。すなわち、支持部材として、一または複数の中空の柱状体である支持部材が(図の例では、支持部材43a、43bが)含まれ、大容積の支持部材43aの中にそれより小容積の支持部材43bが入れ子式に収容され、さらに支持部材43bの中にそれより小さい支持部材43c、43dが入れ子式に収容される構造である。
つまり、支持部材43a、43bは、展示台形成の際の支持部として機能する他、箱体42が箱状形態[B]をとった際に、内部に物品を収容可能な一または複数の内部箱体としても機能する。実施例に後述するように、支持部がサイズの異なる複数種類の支持部材により形成される場合、これらの支持部材のうち少なくとも一部は、入れ子式の収容関係により一方が他方を収容する内部箱体である。
また、かかる内部箱体の一つを、展示台による展示に係る物品401、402、・・・等を収容するための物品収容用の箱45とすることもできる。もちろん、展示に係る物品以外の物品の収容用としてもよい。たとえば、展示会用のその他のプロモーションツールとしてのネームプレート、立て札、バナーやポスター、チラシ類やアンケート用紙等の紙類、工具や文具類等の収容用としてもよい。、
図6〜9に即して、本発明展示台キット410の収容作用を説明する。図6に示した各要素からなる本発明展示台キット410のうち、展示に係る物品401、402、・・・等は物品収容用の箱45に収容され、一方、支持部材43c、43d、43e、43fは支持部材43bに収容され、さらに支持部材43bは支持部材43aに収容される(図7)。さらに、物品401等を収容済みの物品収容用の箱45も、支持部材43a内に収容される(図8)。最後に、他の部材・物品の全てを収容した支持部材43aが、箱部材41a、41bからなる箱体42内に収容される(図9)。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明がこれに限定されるものではない。
図10は、本発明展示台キット実施例の収容関係(入れ子関係、収容方法)を示す説明図である。図6等での説明と同様、本実施例展示台キット510では、支持部材は、それぞれ形状やサイズ(形態)の異なる支持部材53a、53b、53c、53d、のように複数備えられ、支持部材53a内に支持部材53bが収容される関係のように、一の支持部材の内部に他の支持部材が収容され得る関係(入れ子関係)となるように、各支持部材53a等の形状およびサイズ(形態)は形成されている。本実施例では、支持部材53a内に支持部材53b、支持部材53b内に支持部材53c、53dが収容されている。
図11、12、13は、本発明展示台キット実施例の組立て説明図である(その1、2、3)。これらに図示するように本実施例展示台キット510の固定手段は、箱体52、および支持部材53a、53b、・・・等双の方に設けられた、これら相互を連結する連結スリット541、542、・・・等である。連結スリット541等は、箱体52の連結スリット541―支持部材53aの連結スリット542、支持部材53aの連結スリット543―支持部材53bの連結スリット544、支持部材53bの連結スリット545―支持部材53cの連結スリット546、支持部材53cの連結スリット547―支持部材53dの連結スリット548、これら4組の連結スリットが、箱体52および支持部材53a等計5つの部材の間の固定手段として機能する。
本発明展示台キットに係る「固定手段」は上述の通り、基本的に箱体―支持部材間における固定を行うための手段であるが、支持部材が本実施例のように複数用いられて支持部を形成する構成では、各支持部材間を固定する手段をも、同様に「固定手段」とする。
また、各連結スリットの組、連結スリット541―連結スリット542、連結スリット543―連結スリット544等は、本実施例展示台キット510に示すように、一組の部材間(例.支持部材53b―支持部材53c間)においてそれぞれ複数設けるようにすることが望ましい。固定箇所が一箇所よりも複数箇所である方が、両部材間の安定的な固定を行えるからである。なお、かかる固定箇所の数は限定されないが、いたずらに多くても作業が繁雑であるから、一組の部材間において、2〜8箇所程度とすることが望ましい。
連結スリット541―連結スリット542、連結スリット543―連結スリット544のような各連結スリットの組内では、スリットの幅を略同一とする。幅を略同一とすることによって両連結スリット541、542は、力を加えなければ容易には相互に脱離しないように嵌り合い、安定的な固定を行えるからである。また、各連結スリットの組み内では、スリットの長さも略同一とすることが望ましい。かかる構成によって、各スリットの最深部同士における結合がなされ、安定的な嵌り合い、固定を行えるからである。
図示するように本実施例展示台キット510の支持部材53a、53bは、中空の柱状体として形成されており、すなわち上述の入れ子式であり、その柱状体上に、支持部材相互を連結するための連結スリット543、544等が設けられている。一方、支持部材53c、53dは、柱状体たる支持部材53b等を下方から支持する足部部材として形成されており、それらにも、支持部材相互を連結するための連結スリット546、547等が設けられている。
図11に示すように、本実施例展示台キット510ではまず、足部部材たる2本の支持部材53dに、同じく足部部材たる2本の支持部材53dが直交して固定される。固定は、前者の連結スリット548と後者の連結スリット547とが嵌め合わされてなされる。両連結スリット548、547の嵌め合わせにより両支持部材53d、53cが十字型に組んだ足部が形成され、支持部の基礎が安定する。
さらに本図に示すように、足部部材たる支持部材53c、53dには、柱状体である支持部材53bが固定される。固定は、支持部材53cの連結スリット546と支持部材53bの連結スリット545とが嵌め合わされ、また、支持部材53dの連結スリット548と支持部材53bの連結スリット545とが嵌め合わされてなされる。両連結スリット546−545、548−545の嵌め合わせにより、足部を形成する各支持部材53c、53dと、柱状体である支持部材53bとが安定的に固定され、足部の上に、展示台としての高さを担保する脚部が安定的に形成される。
図12に示すように、柱状体である支持部材53bの上にはさらに、同じく柱状体である支持部材53aが固定される。固定は、前者の連結スリット544と後者の連結スリット543とが嵌め合わされてなされる。両連結スリット544、543の嵌め合わせにより両支持部材53b、53aが安定的に固定され、展示台としての高さをさらに伸長させる脚部が安定的に形成される。
なお本実施例展示台キット510では、両柱状体(支持部材)53b、53aは、45°の角度差をもって結合、固定される。角度差は45°である必要はないが、幾らかの角度差をもって、つまり両者の水平位置をずらして重ね、固定することが望ましい。これは、先の図11で示した連結スリット548−547等の嵌め合わせ固定でも同様である。すなわち、連結スリットの設けられている面同士が同一面上にならず、角度をもった位置関係(面同士が交わるようにする位置関係)とすることが、安定性の高い、確実な固定にはよい。
図13に示すように、柱状体である支持部材53aの上には、天板となる箱体52が固定される。固定は、前者の連結スリット542と後者の連結スリット541とが嵌め合わされてなされる。両連結スリット542、541の嵌め合わせにより、支持部材53b、53aよりなる脚部の上に天板たる箱体52が安定的に固定され、展示台の組立てが完了する。図14は、このようにして組立てられた本発明展示台キット実施例の卓状形態、すなわち展示台520を示す説明図である。
図15は、本発明展示台キット実施例の箱状形態(輸送箱)を示す説明図である。展示台520としての使用が終了した展示台キット510は、図11〜13に示した各要素に分解され、図10に示した収容関係により収容されて、本図に示す箱状形態[B]となり、搬出入・輸送・保管に供される。
なお、図10に示した物品収容用の箱55は、支持部材53a等を納めてなお残る余剰の空間に収容可能な箱であり、これには展示物を内包して輸送し、到着先での展示供用終了後は元通りに内包して再度輸送することができる。したがって、本展示台キット510は、荷物として純増することがない。
また、本展示台キット510の素材としては、上述の通り適宜のものを用いることができるが、合成樹脂など、輸送を含む反復使用に十分に耐える強度、硬度を有する上、できるだけ軽量で扱いやすい素材がよい。なおまた、以上説明したいずれかの本発明展示台キットにより形成されている展示台もまた、本発明の範囲内である。
本発明の展示台キット、および展示台によれば、展示用物品の輸送に使用できる箱でありながら、これを展開・組立てることにより単独で自立する展示台の形態にすることができ、展示手段兼輸送手段として繰り返し使用することができる。そして、美術・工芸品、工業製品、食品、その他あらゆる物品の展示と輸送に応用できるものであり、産業上の利用が期待できる。したがって、物品の輸送業務分野、展示業務分野、および関連する全分野において、産業上利用性が高い発明である。
1a、1b、21a、21b、31a、31b、41a、41b、51a、51b…箱部材
2、22、32、42、52…箱体
3、23a、23b、33a、33b、43a、43b、43c、43d、43e、43f、53a、53b、53c、53d…支持部材
10、210、310、410、510…展示台キット
20、220、320、520…展示台
34、541、542、543、544、545、546、547、548…固定手段
45、55…物品収容用の箱
401、402、403、404、405、405、406、407、408、409・・・展示に係る物品
B…箱状形態
T…卓状形態
X、2X、3X、4X、5X…回動軸

Claims (11)

  1. 回動軸により二分され離合自在の箱部材からなる箱体と、箱状形態をとった際の該箱体内に収容可能でありかつ後記展示台の支持部として用いるための一または複数の支持部材とからなる展示台キットであって、該箱体を形成する二の該箱部材はそれらの離隔により一平面をなして卓状形態を形成し、展示台を構成可能であることを特徴とする、展示台キット。
  2. 前記卓状形態をとる前記箱体と前記支持部材とを固定する固定手段が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の展示台キット。
  3. 前記固定手段は、前記箱体および前記支持部材双方に設けられた、これら相互を連結する連結スリットであることを特徴とする、請求項2に記載の展示台キット。
  4. 前記支持部材として、一または複数の中空の柱状体が含まれ、該柱状体は前記卓状形態をとる前記箱体を下方から支持するために用いられることを特徴とする、請求項1、2、3のいずれかに記載の展示台キット。
  5. 前記柱状体は複数設けられ、該柱状体相互を連結する連結スリットが該柱状体に設けられていることを特徴とする、請求項4に記載の展示台キット。
  6. 前記支持部材として、前記柱状体を下方から支持する一または複数の足部部材が含まれていることを特徴とする、請求項4、5のいずれかに記載の展示台キット。
  7. 前記足部部材には、他の支持部材と連結するための連結スリットが設けられていることを特徴とする、請求項6に記載の展示台キット。
  8. 前記支持部材は複数備えられ、一の支持部材の内部に他の支持部材が収容され得る関係(以下「入れ子関係」という。)が一または複数存在するように各支持部材の形状およびサイズ(以下「形態」という。)が形成されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7のいずれかに記載の展示台キット。
  9. 前記箱体が箱状形態をとった際にその内部に物品を収容可能な一または複数の内部箱体を備えていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、6、7、8のいずれかに記載の展示台キット。
  10. 前記内部箱体の一つが、前記展示台による展示に係る物品収容用の箱であることを特徴とする、請求項9に記載の展示台キット。
  11. 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10のいずれかに記載の展示台キットにより形成されていることを特徴とする、展示台。
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