JPH0340210Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、百貨店やスーパーマーケツト等の各
種店舗において、いわゆるレジ台や陳列用の平台
として使用されるノツクダウン式テーブルに関す
るものである。

〔従来の技術〕

従来、レジスタ等の横に置かれて使用されるい
わゆるレジテーブルは、天板に四本の脚を取り付
けただけの、或は、台状の箱体に天板を載置固定
したものが多い。

この種のテーブルは、レジスタの脇におかれ購
入商品についての対価の支払清算の際に、商品を
包装したり、袋詰めするための作業台ともなるも
ので、必要に応じて商品陳列用の平台にも転用で
きるものである。

〔考案が解決しようとする問題点〕

ところで、百貨店等では、売場の配置変えが行
なわれたり、各種特別セールのため特設会場を設
けて臨時の支払い清算場所等を設定することがあ
るが、このような場所にわゆるレジテーブルが新
たに必要になつたり、不要になつたレジテーブル
等を倉庫等に格納しておく必要が生じる。

このような場合、きわめて簡単な操作で組立て
たり、折畳んだりすることのできるテーブルがあ
ればきわめて有用であるが、従来の組立、分解自
在のこの種テーブルは操作がそれどほ容易でない
上に、部品が多かつたりコンパクトに折畳めない
等の問題点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記問題点を解決するため、使用し
ない場合は床面積をあまり取らないコンパクトな
形態に折畳んで倉庫等に保管でき、また、組立て
も別個のバラ部品や特別の工具等を用いることな
く容易且手軽にできるノツクダウン式テーブルを
提供することを目的として成されたもので、その
構成は、正面横長矩形状の前パネル体とこのパネ
ルを左右に２分した程度の大きさを有する側パネ
ル体とを平面略状をなすように両パネル体の側
端部において螺着した接合パネル体と、前記の前
パネル体の上辺において前端を螺着すると共に下
面両側にＬ状係止部を対称的に形成した天パネル
体と、前記前パネル体及び側パネル体の内面側に
おいて側パネル体に支持される棚パネル体とから
成り、前記天パネル体を起立旋回させて前パネル
体の前面に重合すると共に棚パネル体を天パネル
体のＬ状係止部に係止させて当該天パネル体に重
合収納し、且つ、両方の側パネル体を前パネル体
の後面に重合するように旋回させ折畳むようにし
たことを特徴とするものである。

〔作用〕

本考案ノツクダウン式テーブルは各構成部材を
棚パネル体を除き、相互に分離することなく重合
状態に折畳むことができる。

〔実施例〕

次に、本考案の実施の一例を第１図及び第２図
を参照して説明する。

第１図は本考案のノツクダウン式テーブルを組
み立てる状態の斜視図、第２図は第１図に示すテ
ーブルを折畳んだ状態の斜視図である。

第１図に於て、１は正面からみて横長矩形状を
なす前パネル体で、垂直に立てられている。１ａ
は前パネル体１の後面である。２Ｌ，２Ｒは、
左、右の側パネル体で、その形状は前パネル体１
を左右にほぼ２分した平面の大きさのものであ
る。この前パネル体１及び左右の側パネル体２
Ｌ，２Ｒの大きさは、任意に設定できるが、ここ
での前パネル体の大きさは、高さ約850mm、正面
幅約900mm程度のものである。

上記の側パネル体２Ｌ，２Ｒは、それらの前端
面２ａが前パネル体１の左右の両側端面にそれぞ
れ蝶番２ｂにより取付けられることにより、組立
て時、平面略状をなす接合パネル体Ａに形成さ
れている。

尚、側パネル体２Ｌ，２Ｒの上端面２ｃにはそ
れらの後端部に縦向きの嵌合孔２ｄが夫々に穿設
されている。

２ｅは側パネル体２Ｌ，２Ｒの内面２ａの所定
高さ位置に前後して取付けた係止杆で、この係止
杆は内面２ａに着脱自在乃至は折畳自在の構造等
により設けられる。

尚、この係止杆２ｅは上下において高さを調整
できる構造にしても良い。

３は上記接合パネル体Ａを上から覆う大きさの
平面横長矩形状をなす天パネル体で、この天パネ
ル体３の前端面３ａと前パネル体１の上端面は蝶
番３ｂにより折畳可能に接合されている。

３ｃは天パネル体３の下面において後方両側に
突設したノツクピン状をなすダボであり、テーブ
ル組み立ての際、上記側パネル体２Ｌ，２Ｒの嵌
合孔２ｄに嵌挿する。

３ｄは、天パネル体３の下面の両側においてダ
ボ３ｃより若干内側に形成したＬ状係止部で、こ
こでは断面Ｌ状をなすチヤンネル材を左右対称に
取付けて形成されている。

４は棚パネル体で、接合パネル体Ａの内側に上
記係止杆２ｅにより水平に架設される。

５は高さ調整用の足部、６は折畳んだ側パネル
体２Ｌ，２Ｒを固定するためのラツチ状をなす掛
止部材である。

而して、上記構成の本考案ノツクダウン式テー
ブルの一例をレジテーブル等として使用する場合
は、第１図に示す状態の天パネル体３の後方を押
し下げてそのダボ３ｃを嵌合孔２ｄに嵌挿すると
共に、棚パネル体４を係止杆２ｅの上に載置する
ことによりテーブルに組立てられる。

使用しない時は、まず、第１図に示す状態から
天パネル体１を起立させてはね上げ、そのまま反
転旋回させて前パネル体１の前面に重合させる。

次に、棚パネル体４を接合パネル体Ａから取外
すと共に、左右の側パネル体２Ｌ，２Ｒをその蝶
番２ｂにおいて夫々に旋回させ、前パネル体１の
後面１ａに重合させる。

そして、取外した棚板４を天パネル体３の下面
に形成したＬ状係止部３ｄに、第２図の一点鎖線
に示すような姿勢で収納する。

〔考案の効果〕

本考案のノツクダウン式テーブルは、レジスタ
等の横において使用するいわゆるレジテーブルや
陳列用平台として簡単に組み立てることができ
る。

使用しない時は垂直な前パネル体の前後に天パ
ネル体及び左右の側パネル体を重合するように折
畳むと共に、棚パネル体も同時に天パネル体に重
合して収納できるから、百貨店等において使用し
ない場合に場所をあまり取らずに所定場所で保管
することができる。

また、組立操作、或は、折畳操作も特別な工具
や治具を用いることなく行うことができるので、
操作が至つて簡便であるという利点がある。

本考案は以上の通りであつて、いわゆるレジテ
ーブルや陳列用平台として利用するノツクダウン
式テーブルとしてきわめて有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施の一例であるノツクダウ
ン式テーブルを組立てる状態の斜視図、第２図は
第１図に示すテーブルを折畳んだ状態の斜視図で
ある。 １……前パネル体、１ａ……後面、２Ｌ，２Ｒ
……側パネル体、２ａ……内面、２ｂ……蝶番、
２ｃ……上端面、２ｄ……嵌合孔、２ｅ……係止
杆、３……天パネル体、３ａ……前端面、３ｂ…
…蝶番、３ｃ……ダボ、３ｄ……Ｌ状係止部、４
……棚パネル体、５……足部、６……掛止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 正面横長矩形状の前パネル体とこのパネルを左
   右に２分した程度の大きさを有する側パネル体と
   を平面略状をなすように両パネル体の側端部に
   おいて螺着した接合パネル体と、前記の前パネル
   体の上辺において前端を螺着すると共に下面両側
   にＬ状係止部を対称的に形成した天パネル体と、
   前記前パネル体及び側パネル体の内面側において
   側パネル体に支持される棚パネル体とから成り、
   前記天パネル体を起立旋回させて前パネル体の前
   面に重合すると共に棚パネル体を天パネル体のＬ
   状係止部に係止させて当該天パネル体に重合収納
   し、且つ、両方の側パネル体を前パネル体の後面
   に重合するように旋回させ折畳むようにしたこと
   を特徴とするノツクダウン式テーブル。