JP2020127174A - 情報処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行でき、利用者による好ましくない操作を無効にできる情報処理システムを提供する。【解決手段】情報処理システムであって、情報入出力機器20は、利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信し、情報入出力機器20から受信した特定の拡張機能に関する情報をサーバ装置1にて処理させ、情報入出力機器20では、拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じてその拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する情報送信回数を、第1設定期間内に第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、情報入出力機器で実行可能な機能には、動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、情報入出力機器が基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、スイッチ操作は、複数のスイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムに関する。
特許文献1(特開2004−219000号公報)には、施設に設置される動作機器(熱源機1a)との間で情報通信を行う情報入出力機器(リモコン2)を備え、その情報入出力機器は、サーバ装置(サーバ装置3)との間で情報通信網を介して情報通信可能であるシステムが記載されている。
情報入出力機器で実行可能な機能には、動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有る。例えば、動作機器10が給湯器であり、情報入出力機器20が給湯器に付随して設けられるリモコンの場合、給湯実行機能、風呂湯張り機能、風呂追焚き機能などの基本機能がある。そして、リモコンには、給湯実行機能の実行・停止を切り替えるための「運転入/切」スイッチ、風呂湯張りの開始を指令するための「ふろ自動」スイッチ、風呂追焚きの開始を指令するための「追いだき」スイッチなどの操作対象スイッチが設けられ、各操作対象スイッチに対して所定の操作入力(例えば、1回の短時間押し操作など)が行われると、リモコンは、各機能に対する実行が指令されたと判定する。
特開2004−219000号公報
情報入出力機器に、上記基本機能とは別の拡張機能を追加できれば好ましい。但し、予め搭載されていない拡張機能を情報入出力機器に追加する場合、利用者がその拡張機能の実行を指令するための操作対象スイッチも必要になる。
更に、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行するようなシステムを構築できれば、サーバ装置が備える高い性能を利用できる点で好ましい。
また更に、利用者が操作対象スイッチを誤って複数回操作するといった誤操作を行った場合に、そのような誤操作を無効にできれば好ましい。或いは、利用者が操作対象スイッチを意図的に複数回操作した場合であっても、それによる過大な処理負荷が発生することを回避したい場合もある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行でき、利用者による好ましくない操作を無効にできる情報処理システムを提供する点にある。
上記目的を達成するための本発明に係る情報処理システムの特徴構成は、施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
前記情報入出力機器に前記拡張機能が追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置にて処理させ、
前記情報入出力機器では、当該拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じて当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信する情報送信回数を、第1設定期間内に第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われる点にある。
ここで、前記情報入出力機器は、前記サーバ装置から受信した前記第1設定期間の値及び前記第1設定上限回数の値に従って前記機器側回数管理処理を行ってもよい。
上記特徴構成によれば、情報入出力機器に搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加で搭載することができる。そして、情報入出力機器に拡張機能が追加設定されると、情報入出力機器が拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その拡張機能に関して情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定される。その結果、情報入出力機器は、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、基本機能と混同することなく拡張機能の実行が指令されたと判定できる。加えて、情報入出力機器は、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、その拡張機能の実行が指令されたと判定して、その拡張機能に関する情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置にて、情報入出力機器から受信した特定の拡張機能に関する処理を行わせる。
更に、情報入出力機器では、拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じてその拡張機能に関する情報をサーバ装置に送信する情報送信回数を、第1設定期間内に第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われる。つまり、利用者が、所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を、意図して又は誤って第1設定期間内に第1設定上限回数より多い数だけ行ったとしても、情報入出力機器では、その拡張機能に関する情報をサーバ装置には送信しない。その結果、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作である場合には、その誤操作が情報入出力機器で受け付けられてサーバ装置で処理されることを防止できる。また、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作ではない場合であっても、情報入出力機器及びサーバ装置での情報処理の負荷が過大になることを防止できる。
従って、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行でき、利用者による好ましくない操作を無効にできる情報処理システムを提供できる。
本発明に係る情報処理システムの別の特徴構成は、前記情報入出力機器では、前記機器側回数管理処理において、前記第1設定期間内での前記情報送信回数が前記第1設定上限回数に到達するまでは、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付ける度に前記拡張機能の実行が指令されたと判定して、前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、前記第1設定期間内での前記情報送信回数が前記第1設定上限回数に到達した場合には、前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信しない点にある。
上記特徴構成によれば、情報入出力機器は、第1設定期間内での上記情報送信回数が第1設定上限回数に到達するまでは、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付ける度に、その拡張機能に関する情報をサーバ装置に送信して、サーバ装置にて、情報入出力機器から受信した特定の拡張機能に関する処理を行わせることができる。それに対して、情報入出力機器は、第1設定期間内での上記情報送信回数が第1設定上限回数に到達した場合には、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けたとしても、その拡張機能に関する情報をサーバ装置に送信しないようにできる。
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、前記第1設定期間内での前記情報送信回数が前記第1設定上限回数に到達したことに伴って、前記情報入出力機器が前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信しない場合、その旨の通知を前記情報入出力機器の前記出力部から利用者に出力する点にある。
上記特徴構成によれば、利用者は、所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を行ったにも関わらず、そのスイッチ操作が無効になったことを知ることができる。
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
前記情報入出力機器に前記拡張機能が追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置にて処理させ、
前記サーバ装置では、前記情報入出力機器から特定の前記拡張機能に関する情報を受信したのに応じて当該拡張機能に関する情報を処理する処理回数を、第2設定期間内に第2設定上限回数以下に制限するサーバ側回数管理処理が行われる点にある。
上記特徴構成によれば、情報入出力機器に搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加で搭載することができる。そして、情報入出力機器に拡張機能が追加設定されると、情報入出力機器が拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その拡張機能に関して情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定される。その結果、情報入出力機器は、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、基本機能と混同することなく拡張機能の実行が指令されたと判定できる。加えて、情報入出力機器は、入力受付部が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、その拡張機能の実行が指令されたと判定して、その拡張機能に関する情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置にて、情報入出力機器から受信した特定の拡張機能に関する処理を行わせる。
更に、サーバ装置では、情報入出力機器から特定の拡張機能に関する情報を受信したのに応じてその拡張機能に関する情報を処理する処理回数を、第2設定期間内に第2設定上限回数以下に制限するサーバ側回数管理処理が行われる。つまり、利用者が、所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を意図して又は誤って行うことで、サーバ装置が情報入出力機器から特定の拡張機能に関する情報を受信した回数が、第2設定期間内に第2設定上限回数より多い回数になったとしても、サーバ装置では、その拡張機能に関する情報を処理しない。その結果、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作である場合には、その誤操作が情報入出力機器で受け付けられてサーバ装置で処理されることを防止できる。また、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作ではない場合であっても、サーバ装置での情報処理の負荷が過大になることを防止できる。
従って、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行でき、利用者による好ましくない操作を無効にできる情報処理システムを提供できる。
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、前記サーバ装置では、前記サーバ側回数管理処理において、前記第2設定期間内での前記処理回数が前記第2設定上限回数に到達するまでは、前記情報入出力機器から特定の前記拡張機能に関する情報を受信する度に前記拡張機能の実行が指令されたと判定して、特定の前記拡張機能に関する情報を処理し、前記第2設定期間内での前記処理回数が前記第2設定上限回数に到達した場合には、特定の前記拡張機能に関する情報を処理しない点にある。
上記特徴構成によれば、サーバ装置において、第2設定期間内での上記処理回数が第2設定上限回数に到達するまでは、情報入出力機器から特定の前記拡張機能に関する情報を受信する度に拡張機能の実行が指令されたと判定させて、特定の拡張機能に関する情報を処理を行わせることができる。それに対して、サーバ装置において、第2設定期間内での上記処理回数が第2設定上限回数に到達した場合には、特定の拡張機能に関する情報を処理しないようにできる。
本発明に係る情報処理システムの更に別の特徴構成は、前記情報入出力機器では、前記サーバ装置から受信した、前記サーバ側回数管理処理によって特定の前記拡張機能に関する情報が処理されなかった旨の通知を前記出力部から利用者に出力する点にある。
上記特徴構成によれば、利用者は、所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を行ったにも関わらず、そのスイッチ操作が無効になったことを知ることができる。
情報処理システムの構成を示す図である。 情報入出力機器の具体例を示す図である。 第1実施形態での情報入出力機器及びサーバ装置で記憶されている情報の例を説明する図である。 端末機器の表示画面例を示す図である。 情報入出力機器で行われる情報処理を説明するフローチャートである。 情報入出力機器から出力される情報の具体例を示す図である。 第2実施形態での情報入出力機器及びサーバ装置で記憶されている情報の例を説明する図である。 サーバ装置で行われる情報処理を説明するフローチャートである。 別構成の情報入出力機器の具体例を示す図である。 情報入出力機器から出力される情報の具体例を示す図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
図1は情報処理システムの構成を示す図である。本実施形態に係る情報処理システムは情報入出力機器20を備え、情報入出力機器20は、サーバ装置1との間で情報通信網5を介して情報通信可能に構成される。図示するように、サーバ装置1は、複数の施設6との間で情報通信網5を介して通信可能に接続されている。施設6には、給湯器などの動作機器10と、台所リモコンなどの情報入出力機器20と、ルーター7とが設けられている。動作機器10と情報入出力機器20とは、施設6の内部の有線又は無線の通信回線8を介して情報通信可能になっている。また、情報入出力機器20とルーター7とは通信回線8を介して情報通信可能になっている。加えて、施設6には、浴室リモコンなどの情報入出力機器30や、スマートフォンやコンピュータ装置などの端末機器9も、通信回線8を介してルーター7に接続されて設けられている。図1では、スマートフォンなどの端末機器9がルーター7を介してサーバ装置1に接続される例を示しているが、スマートフォンなどの端末機器9がルーター7を介さず、移動体通信網を介してサーバ装置1に接続されてもよい。
以下の説明では、台所リモコンとしての情報入出力機器20の構成について説明するが、浴室リモコンとしての情報入出力機器30が、情報入出力機器20と同様の機能を果たすように構成してもよい。
情報入出力機器20は、施設6に設置される動作機器10との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して動作機器10の動作に関する情報の出力を行う出力部21と、動作機器10の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部22とを備える。出力部21による情報の出力方法には、音声情報の出力や、文字情報の出力などがある。加えて、情報入出力機器20は、制御部23と、記憶部24と、通信部25とを備える。通信部25は、有線又は無線で動作機器10と通信し、ルーター7を介してサーバ装置1と通信するための装置である。制御部23は、情報入出力機器20の動作を制御するための装置である。記憶部24は、情報入出力機器20で取り扱う情報を記憶する装置である。情報入出力機器20は、情報通信網5に対して接続される装置であるので、その情報通信網5において一意な識別情報を有している。例えば、情報入出力機器20に付与される識別情報は、情報通信網5において一意なMACアドレスなどであり、製造時や出荷時などに記憶部24に記憶されている。
サーバ装置1は、施設6に設置された情報入出力機器20との間で情報通信網5を介して情報通信可能である。サーバ装置1は、情報処理を行うサーバ側制御部2と、情報を記憶するサーバ側記憶部3と、情報入出力機器20や端末機器9などと通信を行うサーバ側通信部4とを備える。
動作機器10,31は、施設6の利用者によって利用される装置である。例えば、動作機器10は、空調装置、燃料電池などの発電装置、風呂湯張りや給湯などに湯を供給するために用いられる給湯器である。本実施形態の動作機器10は、動作部11と、機器制御部12と、機器記憶部13と、機器通信部14とを有する。動作部11は、上述した空調装置の場合には室内機や室外機、発電装置の場合には燃料電池、給湯器の場合には加熱用ヒーターなどの装置である。機器制御部12は、動作部11の制御や、機器運転情報の収集を行う装置である。機器記憶部13は、動作機器10で取り扱われる情報を記憶する装置である。機器通信部14は、有線又は無線で情報入出力機器20と通信するための装置である。
動作機器31は、例えば施設6に設けられる照明機器などである。
図2は、情報入出力機器20の具体例を示す図である。図2(a)及び図2(b)は出力部21と入力受付部22とが各別に設けられている場合の例であり、図2(c)は出力部21と入力受付部22とがタッチパネル式の表示装置を用いて一体で設けられている場合の例である。
情報入出力機器20で実行可能な機能には、動作機器10の動作に関して予め搭載されている基本機能が有る。例えば、動作機器10が給湯器であり、情報入出力機器20が給湯器に付随して設けられるリモコンの場合、給湯実行機能、風呂湯張り機能、風呂追焚き機能などの基本機能がある。尚、情報入出力機器20に追加可能な拡張機能は本実施形態で例示したものに限定されない。
給湯実行機能は、所定の流水量が検知された場合に水の加熱を行う機能である。この場合、情報入出力機器20に設けられた、給湯実行機能の実行・停止を切り替えるための「運転入/切」スイッチ22aが用いられる。情報入出力機器20は、給湯の運転切状態で「運転入/切」スイッチ22aが1回押されると(操作入力)、動作機器10としての給湯器に対して、給湯運転の「入」を伝達する。その結果、給湯器では、所定の流水量が検知された場合に加熱を行う給湯許可状態になる。それに対して、情報入出力機器20は、給湯の運転入状態で「運転入/切」スイッチ22aが1回押されると(操作入力)、動作機器10としての給湯器に対して、給湯運転の「切」を伝達する。その結果、給湯器では、所定の流水量が検知されても加熱を行わない給湯不許可状態になる。
風呂湯張り機能は、浴槽に湯を貯める機能である。この場合、情報入出力機器20に設けられている、風呂湯張りの開始を指令するための「ふろ自動」スイッチ22bが用いられる。情報入出力機器20は、自動切状態で「ふろ自動」スイッチ22bが1回押されると(操作入力)、浴槽に設定温度の湯を設定水位まで貯める湯張り運転の実行を給湯器に指令する。
風呂追焚き機能は、浴槽に貯えられている湯を設定温度まで加熱する機能である。情報入出力機器20に設けられている、風呂追焚きの開始を指令するための「追いだき」スイッチ22cが用いられる。情報入出力機器20は、追焚き切状態で「追いだき」スイッチ22cが1回押されると(操作入力)、浴槽に貯えられている湯を設定温度まで加熱する追焚き運転の実行を給湯器に指令する。
このように、情報入出力機器20が基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その基本機能に関して情報入出力機器20で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されている。また、スイッチ操作は、複数のスイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、その操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている。
情報入出力機器20の出力部21には、情報入出力機器20がルーター7と情報通信を行うことができる状態であるか否かを示す情報を利用者に出力する通信可否表示領域21aが設けられている。そして、利用者は、通信可否表示領域21aに示される画像を見て、情報入出力機器20がルーター7及びサーバ装置1と情報通信を行うことができる状態であるか否かを認識できる。
情報入出力機器20の入力受付部22は、上述した「運転入/切」スイッチ22a及び「ふろ自動」スイッチ22b及び「追いだき」スイッチ22cに加えて、「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eも有する。「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eは、情報入出力機器20で実行可能な機能のうち、情報入出力機器20に追加設定可能な拡張機能の実行を指令する場合に利用者が操作するスイッチである。
以下の表1は、情報入出力機器20で実行可能な機能と、動作機器10の動作と、利用者に対して要求される固有のスイッチ操作(操作対象スイッチ及び操作入力手法)と、情報入出力機器20で行われる処理との関係を示したものである。
Figure 2020127174
表1に示すように、情報入出力機器20に拡張機能が追加設定されると、情報入出力機器20が拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、その拡張機能に関して情報入出力機器20で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定される。
本実施形態では、2つの拡張機能が情報入出力機器20に追加設定可能に構成されている。そして、情報入出力機器20は、入力受付部22が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けた場合、その拡張機能の実行が指令されたと判定して、その拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する。具体例を挙げると、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」スイッチ22dが1回押されると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。また、情報入出力機器20は、「拡張機能No.2」スイッチ22eが1回押されると、「拡張機能No.2」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。そして、サーバ装置1では、情報入出力機器20から受信した特定の拡張機能に関する情報を処理を行わせる。
次に、図3及び図4を参照して、拡張機能を情報入出力機器20に追加設定する場合の手順について説明する。図3は、第1実施形態での情報入出力機器20及びサーバ装置1で記憶されている情報の例を説明する図である。図4は、端末機器9の表示画面例を示す図である。
図3に示すように、情報入出力機器20の記憶部24には、基本機能情報と拡張機能情報とが記憶されている。基本機能情報は、上述した給湯実行機能についての情報及び風呂湯張り機能についての情報及び風呂追焚き機能についての情報である。拡張機能情報は、情報入出力機器20で追加設定されている拡張機能についての情報である。図3に示す例の場合、「拡張機能No.1」には何らかの拡張機能が設定済みであり、「拡張機能No.2」には拡張機能が未設定であることが情報入出力機器20の記憶部24に記憶されている。この場合、情報入出力機器20の制御部23は、拡張機能の設定が既に行われている「拡張機能No.1」スイッチ22dが1回押されると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達するが、拡張機能が未設定である「拡張機能No.2」スイッチ22eが1回押されたとしても何らかの処理を行わない。つまり、「拡張機能No.2」スイッチ22eは無効になっている。
本実施形態の情報入出力機器20では、後述するように、拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じてその拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する情報送信回数を、第1設定期間内に第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われる。そのため、情報入出力機器20の記憶部24には、第1設定期間及び第1設定上限回数についての情報(制限情報)が記憶されている。図3に示す例では、第1設定期間は5分であり、第1設定上限回数は1回である。
サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、利用者情報、型番別の機器情報、拡張機能候補情報などが記憶されている。利用者情報は、利用者の名前、住所、電話番号、顧客番号(利用者ID)、ログインパスワード、情報入出力機器20としてのリモコンの型番、リモコンID(例えばMACアドレスなど)、設定済みの拡張機能(拡張機能用のスイッチ番号と拡張機能との関係)、通知先アドレスなどを含む。
加えて、サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、様々なリモコンの型番別の機器情報が、リモコン型番と装置情報(スイッチ配置)とを特定可能な様式で記憶されている。例えば、サーバ側記憶部3には、リモコン型番が「001−A001型」であれば、図2(a)のように出力部21と入力受付部22とが各別に設けられており、「運転入/切」スイッチ22a及び「ふろ自動」スイッチ22b及び「追いだき」スイッチ22c及び「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eという5つのスイッチが設けられていることが記憶されている。
更に、サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、情報入出力機器20に追加可能な拡張機能の候補についての情報が記憶されている。図3に示す例では、拡張機能候補として、通知機能(「ただいま」機能)、通知機能(「起床」機能)、通知機能(「食事呼出」機能)、通知機能(「リマインダ」機能)、御用聞き機能、買い物機能、計時機能、計数機能、機器制御機能がある。
次に、利用者が、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に拡張機能を追加設定する場合の手法例について説明する。図4は、利用者のコンピュータ装置などの端末機器9の表示画面例である。利用者が、端末機器9を用いて、拡張機能の設定を行うことができる所定のURLにアクセスし、利用者ID及びログインパスワードの入力を経てサーバ装置1での利用者の認証が行われた後、図4に示すような画面が利用者の端末機器9に表示される。この表示画面では、利用者の名前と、利用者が使用している情報入出力機器20(リモコン)の型番とが利用者情報表示領域40に表示されている。
設定済み機能表示領域42には、利用者の情報入出力機器20で既に設定されている機能のリストが表示される。この場合、基本機能として、給湯実行機能と風呂湯張り機能と風呂追焚き機能とが設定されていることが示されている。未設定機能表示領域43には、利用者の情報入出力機器20に追加設定可能な機能のリストが表示される。
例えば、利用者が未設定機能表示領域43の「御用聞き機能」を選択した状態で追加ボタン44を選択操作すると、「拡張機能No.2」スイッチ22eに「御用聞き機能」が追加設定される。それに対して、設定済み機能表示領域42の「拡張機能No.1」を選択した状態で削除ボタン45を選択操作すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに設定されていた「買い物機能」が設定解除される。このようにして、利用者は、情報入出力機器20に拡張機能の追加及び削除を行うことができる。
利用者は図4に示す表示画面で登録情報変更ボタン41を選択操作することで、自身の利用者情報を変更することができる。例えば、利用者は、住所、電話番号、ログインパスワードなどの変更を行うことができる。また、後述する通知機能で利用される通知先アドレス(電子メールアドレス)の追加や削除を行うことができ、機器制御機能で利用される遠隔制御対象の動作機器10の追加や削除を行うことができる。
〔通知機能(「ただいま」機能)〕
通知機能(「ただいま」機能)は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、スイッチが押されたことが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、子供が帰宅したときに拡張機能用のスイッチを押すと、親が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「ただいま」機能)が設定されている場合、子供が帰宅して「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、帰宅者がいる旨のメッセージを送信する。
〔通知機能(「起床」機能)〕
通知機能(「起床」機能)は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、起床を促すメッセージが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、朝に親が拡張機能用のスイッチを押すと、子供が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「起床」機能)が設定されている場合、朝に親が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、起床を促すメッセージを送信する。
〔通知機能(「食事呼出」機能)〕
通知機能(「食事呼出」機能)は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、スイッチが押されたことが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、食事の用意ができたときに親が拡張機能用のスイッチを押すと、他の家族が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「食事呼出」機能)が設定されている場合、食事の用意ができたときに親が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、食事の用意ができた旨のメッセージを送信する。
〔通知機能(「リマインダ」機能)〕
通知機能(「リマインダ」機能)は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、スイッチが押されたことが登録済み端末機器9に通知される機能である。例えば、何か忘れてはいけないことを利用者自身が思いついた場合に拡張機能用のスイッチを押すと、利用者自身が使用するスマートフォンなどの端末機器9に通知が送信される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(「リマインダ」機能)が設定されている場合、何か忘れてはいけないことを利用者自身が思いついた場合に「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者が設定している通知先アドレス(電子メールアドレス)に対して、何か忘れてはいけない事項が存在する旨のメッセージを送信する。つまり、利用者は、通知を受けることで、忘れてはいけない事項の内容までは分らないが、そのような事項が存在することは認識できる。
〔御用聞き機能〕
御用聞き機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、他者から利用者への電話連絡が入る機能である。例えば、給湯器の不具合が発生した場合に利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、給湯器のサービス担当者から利用者への電話連絡が入る。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに御用聞き機能が設定されている場合、給湯器の不具合が発生した場合に利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、給湯器のサービス担当者に対してその利用者の電話番号を知らせると共にその利用者への電話連絡を行うように通知する。
〔買い物機能〕
買い物機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、特定の品物の購入の注文が実行される機能である。例えば、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、米の購入注文が予め設定された販売者へ通知される。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに通知機能(買い物(米)機能)が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、その利用者から米の購入注文が行われた旨の情報を予め設定された販売者へ通知する。
〔計時機能〕
計時機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、経過時間の計時が開始され、次にスイッチを押すとその計時が終了するような機能である。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに計時機能が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、経過時間の計時を開始する。その後、再び利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、経過時間の計時を終了し、計時開始から計時終了までの経過時間を導出する。そして、サーバ装置1は、導出した経過時間を情報入出力機器20に対して送信し、情報入出力機器20の出力部21においてその経過時間が利用者に対して出力される。
〔計数機能〕
計数機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押す度にカウントアップするような計数機能である。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに計数機能が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、「拡張機能No.1」スイッチ22dを押した回数の計数をカウントアップする。そして、サーバ装置1は、カウントアップ後の回数を情報入出力機器20に対して送信し、情報入出力機器20の出力部21においてその回数が利用者に対して出力される。
〔機器制御機能〕
機器制御機能は、利用者が拡張機能用のスイッチを押すと、登録された機器に対して遠隔操作が行われる機能である。
具体的な手順を説明すると、「拡張機能No.1」スイッチ22dに機器制御機能が設定されている場合、利用者が「拡張機能No.1」スイッチ22dに対して1回短時間押し操作を行うと、情報入出力機器20は、「拡張機能No.1」に設定されている拡張機能の実行が指令されたと判定して、「拡張機能No.1」の実行が指令された旨の情報と、利用者を特定するための固有の識別情報(リモコンID(例えばMACアドレスなど))とをサーバ装置1に送信する。そうすると、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶されている利用者情報を参照して利用者を特定し、機器制御機能の実行が指令されたと判定する。そして、サーバ装置1は、サーバ側記憶部3に記憶している遠隔制御対象の動作機器(例えば、照明機器などの動作機器31)を特定し、その動作機器31に対してON指令やOFF指令などを送信する処理を行う。
次に図面を参照して情報入出力機器20で行われる情報処理の具体例について説明する。図5は、情報入出力機器20で行われる情報処理を説明するフローチャートである。
図5の工程#10において情報入出力機器20の制御部23は、拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けたか否かを判定する。そのスイッチ操作を受け付けていない場合にはこのフローチャートの最初に戻り、スイッチ操作を受け付けた場合には工程#11に移行する。例えば、「拡張機能No.1」スイッチ22dに何らかの拡張機能が設定されている場合、「拡張機能No.1」スイッチ22dを操作対象スイッチとして、所定の操作入力手法に則った操作が行われると、情報入出力機器20の制御部23は、「拡張機能No.1」スイッチ22dに設定された拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付けたと判定する。
本実施形態では、情報入出力機器20では、その拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じてその拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する情報送信回数を、第1設定期間内に第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われる。そのため、工程#11において情報入出力機器20の制御部23は、サーバ装置1への、拡張機能に関する情報の送信処理の回数は過去の第1設定期間内で第1設定上限回数に達したか否かを判定する。そして、情報入出力機器20の制御部23は、サーバ装置1への送信処理の回数が過去の第1設定期間内で第1設定上限回数に達していなければ、工程#12に移行して、サーバ装置1への、拡張機能に関する情報の送信処理を行う。そして、正常であれば、サーバ装置1は、情報を受け付けた旨の情報を情報入出力機器20に対して返信する。
それに対して、情報入出力機器20の制御部23は、サーバ装置1への送信処理の回数が過去の第1設定期間内で第1設定上限回数に達していれば、工程#13に移行して、サーバ装置1への、拡張機能に関する情報の送信処理を行わない。この場合、情報入出力機器20は、サーバ装置1から受信した第1設定期間の値及び第1設定上限回数の値に従って機器側回数管理処理を行う。また、第1設定期間の値及び第1設定上限回数の値は拡張機能の種類に応じて各別に設定されていてもよいし、拡張機能の種類によらずに一律で同じ値に設定されていてもよい。
第1設定期間内での情報送信回数が第1設定上限回数に到達したことに伴って、情報入出力機器20が拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信しない場合、情報入出力機器20は、その旨の通知を情報入出力機器20の出力部21から利用者に出力する。例えば、図6(a)に示す例では、出力部21により行われる音声出力によって「スイッチ操作が2回行われましたが、1回分だけ処理しました。確認しましたら「追いだき」スイッチを押してください。」というメッセージの通知が行われる。図6(b)及び図6(c)に示す例では、出力部21により行われる文字出力によって「スイッチ操作が2回行われましたが、1回分だけ処理しました」というメッセージの通知が行われる。
そして、図6(a)に示す画面例の場合、利用者が「追いだき」スイッチ22cを押し操作すると、利用者による確認が行われたと判定する。
図6(b)に示す画面例の場合、「確認」という表示に関連付けられた「追いだき」スイッチ22cを利用者が押し操作すると、利用者による確認が行われたと判定する。
図6(c)に示す画面例の場合、「確認」スイッチ22f(22)を利用者が押し操作すると、利用者による確認が行われたと判定する。
このように、本実施形態では、情報入出力機器20では、機器側回数管理処理において、第1設定期間内での情報送信回数が第1設定上限回数に到達するまでは、入力受付部22が利用者から所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を受け付ける度に拡張機能の実行が指令されたと判定して、拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信し、第1設定期間内での情報送信回数が第1設定上限回数に到達した場合には、拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信しないように構成されている。
〔具体例1〕
「拡張機能No.1」スイッチ22dに買い物機能が設定されている場合、利用者が、意図せずに「拡張機能No.1」スイッチ22dを複数回スイッチ操作してしまい、その複数回のスイッチ操作に応じて情報入出力機器20が拡張機能に関する情報をサーバ装置1に複数回送信してしまうと、買い物が重複して行われるという問題がある。そのような問題を回避したい場合、情報入出力機器20では、その拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じてその拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する情報送信回数を、例えば5分間という第1設定期間内に、1回という第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われることが好ましい。この場合、「拡張機能No.1」スイッチ22dに対する利用者による初回のスイッチ操作が行われた時点では、サーバ装置1への送信処理の回数が過去の第1設定期間内で第1設定上限回数に達していないため、工程#12において、情報入出力機器20からサーバ装置1への、拡張機能に関する情報の送信処理が行われる。ところが、「拡張機能No.1」スイッチ22dに対する利用者による過去5分間以内で2回目のスイッチ操作が行われたならば、サーバ装置1への送信処理の回数が過去の第1設定期間内で第1設定上限回数(1回)に達しているため、拡張機能に関する情報は情報入出力機器20からサーバ装置1に送信されない(工程#13)。
〔具体例2〕
1日の間で利用者が拡張機能を利用できる回数を制限したい場合がある。そのような場合、情報入出力機器20では、その拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じてその拡張機能に関する情報をサーバ装置1に送信する情報送信回数を、例えば1日間という第1設定期間内に、5回という第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われることが好ましい。この場合、「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eが過去1日の間に合計5回目のスイッチ操作が行われた時点では、サーバ装置1への送信処理の回数が過去の第1設定期間内で第1設定上限回数に達していないため、工程#12において情報入出力機器20からサーバ装置1への、拡張機能に関する情報の送信処理が行われる。ところが、「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eに対する過去の1日間のスイッチ操作回数が合計6回目になると、その時点では既にサーバ装置1への送信処理の回数が過去の第1設定期間内で第1設定上限回数(5回)に達しているため、拡張機能に関する情報はサーバ装置1に送信されない(工程#13)。
以上のように、本実施形態では、利用者が、情報入出力機器20において所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を、意図して又は誤って第1設定期間内に第1設定上限回数より多い数だけ行ったとしても、情報入出力機器20では、その拡張機能に関する情報をサーバ装置1には送信しない。その結果、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作である場合には、その誤操作が情報入出力機器20で受け付けられてサーバ装置1で処理されることを防止できる。また、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作ではない場合であっても、情報入出力機器20及びサーバ装置1での情報処理の負荷が過大になることを防止できる。
<第2実施形態>
第2実施形態の情報処理システムは、サーバ装置1では、情報入出力機器20から特定の拡張機能に関する情報を受信したのに応じてその拡張機能に関する情報を処理する処理回数を、第2設定期間内に第2設定上限回数以下に制限するサーバ側回数管理処理が行われる点で上記実施形態と異なっている。以下に第2実施形態の情報処理システムについて説明するが、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は、第2実施形態での情報入出力機器20及びサーバ装置1で記憶されている情報の例を説明する図である。
図7に示すように、情報入出力機器20の記憶部24には、基本機能情報と拡張機能情報とが記憶されている。基本機能情報は、上述した給湯実行機能についての情報及び風呂湯張り機能についての情報及び風呂追焚き機能についての情報である。拡張機能情報は、情報入出力機器20で追加設定されている拡張機能についての情報である。図3に示す例の場合、「拡張機能No.1」には何らかの拡張機能が設定済みであり、「拡張機能No.2」には拡張機能が未設定であることが情報入出力機器20の記憶部24に記憶されている。この場合、情報入出力機器20の制御部23は、拡張機能の設定が既に行われている「拡張機能No.1」スイッチ22dが1回押されると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達するが、拡張機能が未設定である「拡張機能No.2」スイッチ22eが1回押されたとしても何らかの処理を行わない。つまり、「拡張機能No.2」スイッチ22eは無効になっている。
サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、利用者情報、型番別の機器情報、拡張機能候補情報などが記憶されている。利用者情報は、利用者の名前、住所、電話番号、顧客番号(利用者ID)、ログインパスワード、情報入出力機器20としてのリモコンの型番、リモコンID(例えばMACアドレスなど)、設定済みの拡張機能(拡張機能用のスイッチ番号と拡張機能との関係)、通知先アドレスなどを含む。
加えて、本実施形態のサーバ装置1では、情報入出力機器20から特定の拡張機能に関する情報を受信したのに応じてその拡張機能に関する情報を処理する処理回数を、第2設定期間内に第2設定上限回数以下に制限するサーバ側回数管理処理が行われる。そのため、サーバ装置1のサーバ側記憶部3には、第2設定期間及び第2設定上限回数についての情報(制限情報)が記憶されている。図7に示す例では、第2設定期間は1分であり、第2設定上限回数は10回である。
図8は、サーバ装置1で行われる情報処理を説明するフローチャートである。
図8の工程#20においてサーバ装置1のサーバ側制御部2は、情報入出力機器20から、特定の拡張機能に関する情報を受信したか否かを判定する。そして、サーバ側制御部2は、特定の拡張機能に関する情報を受信した場合には工程#21に移行し、受信していない場合にはこのフローチャートの最初にリターンする。
工程#21においてサーバ側制御部2は、処理回数は過去の第2設定期間内で第2設定上限回数に到達したか否かを判定する。そして、サーバ側制御部2は、処理回数が過去の第2設定期間内で第2設定上限回数に到達していない場合には、工程#22に移行して処理を行う。
それに対して、サーバ側制御部2は、処理回数が過去の第2設定期間内で第2設定上限回数に到達している場合には、処理を行わないと決定し(工程#23)、処理を行わない旨を利用者に通知する(工程#24)。そして、情報入出力機器20では、サーバ装置1から受信した、サーバ側回数管理処理によって特定の拡張機能に関する情報が処理されなかった旨の通知を出力部21から利用者に出力する。
このように、サーバ装置1では、サーバ側回数管理処理において、第2設定期間内での処理回数が第2設定上限回数に到達するまでは、情報入出力機器20から特定の拡張機能に関する情報を受信する度に拡張機能の実行が指令されたと判定して、特定の拡張機能に関する情報を処理し、第2設定期間内での処理回数が第2設定上限回数に到達した場合には、特定の拡張機能に関する情報を処理しないように構成されている。
以上のように、本実施形態では、利用者が、情報入出力機器20において所定の拡張機能に対応するスイッチ操作を意図して又は誤って行うことで、サーバ装置1が情報入出力機器20から特定の拡張機能に関する情報を受信した回数が、第2設定期間内に第2設定上限回数より多い回数になったとしても、サーバ装置1では、その拡張機能に関する情報を処理しない。その結果、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作である場合には、その誤操作が情報入出力機器20で受け付けられてサーバ装置1で処理されることを防止できる。また、利用者による所定の拡張機能に対応するスイッチ操作が誤操作ではない場合であっても、サーバ装置1での情報処理の負荷が過大になることを防止できる。
<別実施形態>
<1>
上記実施形態では、本発明の情報処理システムについて具体例を挙げて説明したが、その構成は適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、情報入出力機器20、動作機器10、サーバ装置1などの構成や、それらで記憶されている情報などについて具体例を挙げて説明したが、それらは例示目的で記載したものであり、それらの内容は適宜変更可能である。
<2>
上記実施形態では、拡張機能の実行を指令する場合に利用者が操作する専用の「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eが情報入出力機器20に設けられている場合の例を説明したが、そのような専用の「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eを設けなくてもよい。
図9は、別構成の情報入出力機器20の具体例を示す図である。図9に示すように、この情報入出力機器20の入力受付部22は、上記実施形態と同様に「運転入/切」スイッチ22a及び「ふろ自動」スイッチ22b及び「追いだき」スイッチ22cを有するが、「拡張機能No.1」スイッチ22d及び「拡張機能No.2」スイッチ22eを有していない。
以下の表2は、図9に示した構成の情報入出力機器20で実行可能な機能と、動作機器10の動作と、利用者に対して要求される固有のスイッチ操作(操作対象スイッチ及び操作入力手法)と、情報入出力機器20で行われる処理との関係を示したものである。
Figure 2020127174
表2に示すように、2つの拡張機能が情報入出力機器20に追加設定可能に構成されている。例えば、利用者が参照できる取扱説明書などに、「追いだき」スイッチ22cに対する1回の長押し操作が「拡張機能No.1」の実行指令に対応すること、「ふろ自動」スイッチ22bに対する1回の長押し操作が「拡張機能No.2」の実行指令に対応することが記載されている。そして、情報入出力機器20の制御部23は、「追いだき」スイッチ22cに対して1回の長押し操作が行われると、「拡張機能No.1」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。また、情報入出力機器20の制御部23は、「ふろ自動」スイッチ22bに対して1回の長押し操作が行われると、「拡張機能No.2」の実行が指令されたことをサーバ装置1に伝達する。
<3>
上記実施形態では、利用者が、端末機器9を用いて、自身の情報入出力機器20の拡張機能用のスイッチ(入力受付部22)に拡張機能を追加設定する例を説明したが、他の装置を用いてもよい。例えば、利用者は、自身の情報入出力機器20を用いて、その拡張機能用のスイッチに拡張機能を追加設定するように構成してもよい。
<4>
上記実施形態において、利用者の課金情報と紐づけて、第1設定期間の値及び第1設定上限回数の値などが決定されてもよい。例えば、無料モード(無料サービス)では、情報入出力機器20は、例えば1日間という第1設定期間内に、5回という第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理を行い。有料モード(有料サービス)では、情報入出力機器20は、例えば1日間という第1設定期間内に20回という第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理を行うような運用を行ってもよい。
例えば、図10(a)に示す例では、出力部21により行われる音声出力によって「1日に利用できる上限回数、5回、を超えるスイッチ操作が行われました。取り止める場合は「追いだき」スイッチを押してください。上限回数が20回の有料サービスを申し込むには「ふろ自動」スイッチを押してください。」というメッセージの通知が行われる。図10(b)及び図10(c)に示す例では、出力部21により行われる文字出力によって「1日に利用できる上限回数(5回)を超えるスイッチ操作が行われました。上限回数が20回の有料サービスを申し込むことができます。」というメッセージの通知が行われる。
そして、図10(a)に示す画面例の場合、利用者が「追いだき」スイッチ22cを押し操作すると、利用者がスイッチ操作を取り止めたと判定し、「ふろ自動」スイッチ22bを押し操作すると、利用者が有料サービスの申し込みを行う意思を示したと判定してその申込手続の案内を行う。
図10(b)に示す画面例の場合、「取り止める」という表示に関連付けられた「追いだき」スイッチ22cを利用者が押し操作すると、利用者がスイッチ操作を取り止めたと判定し、「有料サービス申込」という表示に関連付けられた「ふろ自動」スイッチ22bを利用者が押し操作すると、利用者が有料サービスの申し込みを行う意思を示したと判定してその申込手続の案内を行う。
図10(c)に示す画面例の場合、「取り止める」スイッチ22g(22)を利用者が押し操作すると、利用者がスイッチ操作を取り止めたと判定し、「有料サービスを申し込む」スイッチ22h(22)を利用者が押し操作すると、利用者が有料サービスの申し込みを行う意思を示したと判定してその申込手続の案内を行う。
<5>
上記実施形態において、スイッチ操作は、利用者の物理的な動作を受け付けて行われるものだけでなく、利用者の音声を受け付けて行われるものや、利用者のジェスチャーを受け付けて行われるものなども含む。そして、入力受付部22が有するスイッチは、利用者の物理的な動作を受け付けて状態が切り替わるスイッチである場合だけでなく、利用者の音声やジェスチャーなどの入力を受け付けて状態が切り替わる仮想的なスイッチである場合も含む。スイッチ操作が利用者の音声を受け付けて行われるものの場合、情報入出力機器20が備える入力受付部22としてのマイクロフォンが認識した音声が例えば「拡張機能No.1」の実行を指令する音声であれば、情報入出力機器20は「拡張機能No.1」の実行指令が行われた(スイッチ操作が行われた)と判定する。或いは、スイッチ操作がジェスチャーによって行われるものである場合、情報入出力機器20が備える入力受付部22としてのカメラが認識した人のジェスチャーが例えば「拡張機能No.1」の実行を指令するジェスチャーであれば、情報入出力機器20は「拡張機能No.1」の実行指令が行われた(スイッチ操作が行われた)と判定する。また、情報入出力機器20が、入力受付部22を用いた音声認識や顔認識で個人を特定できる場合、「拡張機能No.1」の実行を指令できる利用者を予め設定された人物のみに制限してもよい。
<6>
上記実施形態では、サーバ装置1のサーバ側記憶部3に記憶されているリモコン型番と装置情報(スイッチ配置)とに基づいて、利用者の情報入出力機器20の入力受付部22に割り当て可能な拡張機能の数を特定する例を説明したが、例えば、情報入出力機器20からサーバ装置1へその入力受付部22に割り当て可能な拡張機能の数を予め送信しておくような構成を採用してもよい。
<7>
上記実施形態(別実施形態を含む)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、予め搭載されている基本機能とは別の拡張機能を情報入出力機器に追加でき、情報入出力機器が、外部のサーバ装置と連動してその拡張機能を実行でき、利用者による好ましくない操作を無効にできる情報処理システムに利用できる。
1 サーバ装置
5 情報通信網
6 施設
10 動作機器(給湯器)
20 情報入出力機器(台所リモコン)
21 出力部
22 入力受付部
22b 「ふろ自動」スイッチ
22c 「追いだき」スイッチ
22d 「拡張機能No.1」スイッチ
22e 「拡張機能No.2」スイッチ
30 情報入出力機器(浴室リモコン)
31 動作機器

Claims (7)

  1. 施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
    前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
    前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
    前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
    前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
    前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
    前記情報入出力機器に前記拡張機能が追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
    前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
    前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置にて処理させ、
    前記情報入出力機器では、当該拡張機能の実行が指令されたと判定したのに応じて当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信する情報送信回数を、第1設定期間内に第1設定上限回数以下に制限する機器側回数管理処理が行われる情報処理システム。
  2. 前記情報入出力機器は、前記機器側回数管理処理において、
    前記第1設定期間内での前記情報送信回数が前記第1設定上限回数に到達するまでは、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付ける度に前記拡張機能の実行が指令されたと判定して、前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
    前記第1設定期間内での前記情報送信回数が前記第1設定上限回数に到達した場合には、前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信しない請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第1設定期間内での前記情報送信回数が前記第1設定上限回数に到達したことに伴って、前記情報入出力機器が前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信しない場合、その旨の通知を前記情報入出力機器の前記出力部から利用者に出力する請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報入出力機器は、前記サーバ装置から受信した前記第1設定期間の値及び前記第1設定上限回数の値に従って前記機器側回数管理処理を行う請求項1〜3の何れか一項に記載の情報処理システム。
  5. 施設に設置される動作機器との間で情報通信を行うと共に、利用者に対して前記動作機器の動作に関する情報の出力を行う出力部と、前記動作機器の動作に関する利用者による操作入力を受け付ける複数のスイッチを有する入力受付部とを備える情報入出力機器を備え、
    前記情報入出力機器は、サーバ装置との間で情報通信網を介して情報通信可能に構成され、
    前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記動作機器の動作に関して予め搭載されている基本機能が有り、
    前記情報入出力機器が前記基本機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有のスイッチ操作と、当該基本機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で予め設定されており、
    前記スイッチ操作は、複数の前記スイッチのうちの何れかの操作対象スイッチと、当該操作対象スイッチに対する操作入力手法との組み合わせで規定されている情報処理システムであって、
    前記情報入出力機器で実行可能な機能には、前記情報入出力機器に追加設定可能な拡張機能が有り、
    前記情報入出力機器に前記拡張機能が追加設定されると、前記情報入出力機器が前記拡張機能を実行する場合に利用者に対して要求される固有の前記スイッチ操作と、当該拡張機能に関して前記情報入出力機器で行われる処理とが関連付けられた状態で追加設定され、
    前記情報入出力機器は、前記入力受付部が利用者から所定の前記拡張機能に対応する前記スイッチ操作を受け付けた場合、当該拡張機能の実行が指令されたと判定して、当該拡張機能に関する情報を前記サーバ装置に送信し、
    前記情報入出力機器から受信した特定の前記拡張機能に関する情報を前記サーバ装置にて処理させ、
    前記サーバ装置では、前記情報入出力機器から特定の前記拡張機能に関する情報を受信したのに応じて当該拡張機能に関する情報を処理する処理回数を、第2設定期間内に第2設定上限回数以下に制限するサーバ側回数管理処理が行われる情報処理システム。
  6. 前記サーバ装置では、前記サーバ側回数管理処理において、
    前記第2設定期間内での前記処理回数が前記第2設定上限回数に到達するまでは、前記情報入出力機器から特定の前記拡張機能に関する情報を受信する度に前記拡張機能の実行が指令されたと判定して、特定の前記拡張機能に関する情報を処理し、
    前記第2設定期間内での前記処理回数が前記第2設定上限回数に到達した場合には、特定の前記拡張機能に関する情報を処理しない請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 前記情報入出力機器では、前記サーバ装置から受信した、前記サーバ側回数管理処理によって特定の前記拡張機能に関する情報が処理されなかった旨の通知を前記出力部から利用者に出力する請求項6に記載の情報処理システム。
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