JP2020126222A - 画素回路および表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電源配線における電圧降下を低減することができる画素回路および表示装置を提供すること。【解決手段】3つのサブ画素領域11R、11G、11Bからなる画素領域に形成された画素回路10は、サブ画素領域11R、11G、11Bに配置され、発光色が互いに異なる3つの発光素子ELR、ELG、ELBと、第1サブ画素領域としてのサブ画素領域11Gに配置され、3つの発光素子ELR、ELG、ELBへ駆動電流を時分割に供給する1つの駆動回路と、第2サブ画素領域としてのサブ画素領域11R、11Bに配置され、前記駆動回路へ動作電力を供給する第1電源線としての正電源線VCCと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、画素回路および表示装置に関する。
従来、有機EL(Electro−Luminescence)素子を用いたアクティブマトリクス型のカラー表示装置(以下、カラー表示装置という)が実用化されている(例えば、特許文献1など参照)。カラー表示装置は、発光色がそれぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の有機EL素子を搭載した3つのサブ画素回路から構成される画素回路を、複数個マトリクス状に配置して構成される。カラー表示装置は、サブ画素回路ごとに発光輝度を制御することにより、カラー画像を表示する。
特開2007−73499号公報
従来のカラー表示装置では、電源配線における電圧降下のため、表示品位の低下や、電力効率の低下が問題となることがある。
そこで、本発明は、電源配線における電圧降下の小さい画素回路および表示装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、開示される一態様に係る画素回路は、3つのサブ画素領域からなる画素領域に形成された画素回路であって、前記3つのサブ画素領域のうち互いに異なるサブ画素領域に配置され、発光色が互いに異なる3つの発光素子と、前記3つのサブ画素領域のうちいずれか1つのサブ画素領域である第1サブ画素領域に配置され、前記3つの発光素子へ駆動電流を時分割に供給する1つの駆動回路と、前記3つのサブ画素領域のうち前記第1サブ画素領域とは異なる少なくとも1つのサブ画素領域である第2サブ画素領域に配置され、前記駆動回路へ動作電力を供給する少なくとも1つの第1電源線と、を備える。
また、開示される一態様に係る表示装置は、マトリクス状に配置され、各々が前述の画素回路である複数の画素回路と、前記マトリクスの各列に設けられ、前記複数の画素回路のうち当該列に配置された各画素回路の第1電源線同士がつながった列電源線と、前記マトリクスの全体に設けられ、当該マトリクスに配置された前記複数の画素回路の各々のブランケット電極同士がつながった面電極と、を備える。
本発明に係る画素回路によれば、電源配線における電圧降下の小さい画素回路および表示装置が得られる。
一般的な表示装置の機能的な構成の一例を示すブロック図 一般的な画素回路の構成の一例を示す回路図 一般的な画素回路の構造の一例を模式的に示す平面図 一般的な画素回路の構造の一例を模式的に示す断面図 実施の形態1に係る表示装置の機能的な構成の一例を示すブロック図 実施の形態1に係る画素回路の構成の一例を示す回路図 実施の形態1に係る画素回路の構造の一例を模式的に示す平面図 実施の形態1に係る画素回路の構造の一例を模式的に示す断面図 実施の形態1に係る画素回路の駆動方法の一例を示すタイミングチャート 実施の形態1に係る表示装置の駆動方法の一例を示すタイミングチャート 実施の形態1に係る電圧降下の評価に用いた正電源線の平面形状の一例を示す図 実施の形態1に係る電圧降下の評価に用いた負電源線の平面形状の一例を示す図 実施の形態2に係る画素回路の平面構造の一例を模式的に示す平面図 実施の形態2に係る画素回路に形成されているコンタクトホールの構造の一例を示す模式的な断面図 比較例1の画素回路に形成されているコンタクトホールの構造を示す模式的な断面図 実施の形態2に係る画素回路に形成されているコンタクトホールの長手方向の構造の一例を示す模式的な断面図 比較例2の画素回路に形成されているコンタクトホールの構造を示す模式的な断面図 変形例に係る画素回路に形成されているコンタクトホールの構造の一例を示す模式的な断面図
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、従来のカラー表示装置における電源配線における電圧降下が、以下の要因によって生じることを見出した。本発明の実施の形態について説明する前に、カラー表示装置において電源配線に生じる電圧降下について、一般的な有機EL表示装置の例を用いて説明する。
図1は、一般的な有機EL表示装置(以下、表示装置と言う)の機能的な構成の一例を示すブロック図である。以下の説明では、簡潔のため、信号と信号を伝達する配線とを、同一の符号で参照することがある。また、回路と回路が形成される領域とを、同一の符号で参照することがある。
図1に示されるように、表示装置9は、表示部92、ゲートドライバ93、データドライバ95、コントローラ96、および電源97を備える。
表示部92は、複数の画素回路90をマトリクス状に配置してなる。各画素回路90は、R、G、Bの発光色にそれぞれ対応するサブ画素回路91R、91G、91Bからなる。
マトリクスの各行には、同じ行に配置される複数の画素回路90に接続される3本の制御信号線INI、REF、WSが設けられる。制御信号線INI、REF、WSは、ゲートドライバ93から供給される制御信号INI、REF、WSを、画素回路90へ伝達する。なお、制御信号線の本数および制御信号は一例であり、この例には限定されない。
マトリクスの各列には、同じ列に配置される複数の画素回路90に接続される3本のデータ信号線Vdat、Vdat、Vdatが設けられる。データ信号線Vdat、Vdat、Vdatは、データドライバ95から供給されるR、G、Bの発光輝度に関連するデータ信号Vdat、Vdat、Vdatを、画素回路90へ、それぞれ伝達する。
コントローラ96は、外部から映像信号を受信し、当該映像信号の各フレームの画像を表示部92において表示するための制御信号を、ゲートドライバ93およびデータドライバ95へ供給する。
電源97は、表示部92、ゲートドライバ93、データドライバ95、およびコントローラ96へ、参照電圧および電源電圧を供給する。電源97は、例えば、参照電圧VINI、VREF、正電源電圧VCC、負電源電圧VCATHを、表示部92へ供給する。
図2は、画素回路90の構成の一例を示す回路図である。図2に示されるように、画素回路90を構成するサブ画素回路91R、19G、91Bは、互いに同一の構成を有している。以下、画素回路90の構成について、サブ画素回路91Rに着目して説明する。
サブ画素回路91Rは、初期化トランジスタT1、補償トランジスタT2、書込みトランジスタT3、保持容量CS、駆動トランジスタTD、発光素子ELを有している。また、サブ画素回路91Rは、制御信号線INI、REF、WS、参照電圧線VINI、VREF、データ信号線Vdat、正電源線VCC、および負電源線VCATHを有している。
保持容量CSおよび駆動トランジスタTDが、駆動回路98Rを構成する。初期化トランジスタT1、補償トランジスタT2、および書込みトランジスタT3を駆動回路98Rに含めてもよい。
初期化トランジスタT1は、制御信号INIに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのソースノードを基準電圧VINIに設定する。
補償トランジスタT2は、制御信号REFに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのゲートノードを基準電圧Vrefに設定する。
書込みトランジスタT3は、制御信号WSに従ってオン状態となり、データ信号Vdatの電圧を保持容量CSに保持する。
駆動トランジスタTDは、保持容量CSに保持された電圧に応じて、発光素子ELに電流を供給する。これにより、発光素子ELは、データ信号Vdatによって表される輝度で発光する。
サブ画素回路91G、91Bも、サブ画素回路91Rと同様に構成される。
そのため、サブ画素回路91R、91G、91Bにおいて、同じ制御信号INI、REF、WSに従って同じタイミングでデータ信号Vdat、Vdat、Vdatが保持され、保持されたデータ信号に応じた輝度で発光素子EL、EL、ELが発光する。
図3Aは、画素回路90の平面構造の一例を模式的に示す平面図である。
図3Aに示されるように、サブ画素回路91R、91G、91Bは、画素領域90を分割した3つのサブ画素領域91R、91G、91Bにそれぞれ形成されている。
画素回路90は、例えば、基板80の上に、この順に配置された第1配線層、半導体層、第2配線層によって形成されている。第1配線層は、主に、制御信号線INI、REF、WS、参照電圧線VINI、VREF、保持容量CS、CS、CSの一方電極、および各トランジスタのゲート電極として用いられる。半導体層は、各トランジスタのチャネル領域として用いられる。第2配線層は、主に、データ信号線Vdat、Vdat、Vdat、正電源線VCC、保持容量CS、CS、CSの他方電極、および各トランジスタのソース電極、ドレイン電極として用いられる。異なる層同士は、ビアにより接続される。
図3Bは、画素回路90の断面構造の一例を模式的に示す断面図である。
図3Bに示されるように、画素回路90において、基板80、第1配線層、半導体層、第2配線層を覆うように絶縁層81が設けられ、絶縁層81上に、陽極82、有機発光材料を含む発光層83、および透明電極である陰極84がこの順に形成される。発光素子EL、EL、ELは、陽極82、発光層83、および陰極84によって構成される。
発光素子EL、EL、ELの陽極82は、絶縁層81に開口されたコンタクトホール85において、それぞれ駆動トランジスタTD、TD、TDのソース電極に接続される。
発光素子EL、EL、ELの陰極84は、表示部92の全体でつながった1枚の透明かつ面状の電極である負電源線VCATHを構成する。負電源線VCATHは、表示部92の外周端において、電源97と接続される。
駆動トランジスタTD、TD、TDから発光素子EL、EL、ELの陽極82に供給された駆動電流は、発光素子EL、EL、ELの発光層83を発光させ、負電源線VCATH(陰極84)を流れて電源97に戻る。
このように構成された画素回路90では、駆動回路98R、98G、98Bがサブ画素回路91R、91G、91Bにそれぞれ設けられ、高密度でレイアウトされている。そのため、正電源線VCCは、配線幅を広く取ることができず、抵抗が高くなりやすい。また、負電源線VCATHも、面状の透明電極で構成されるため、材料や膜厚の制限から、抵抗が高くなりやすい。つまり、画素回路90では、電源配線の抵抗が高く、そのため電源配線における電圧降下が生じやすい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る画素回路および表示装置について説明する。
本実施の形態に係る画素回路は、発光色が互いに異なる複数の発光素子を時分割で順次発光させることで、駆動回路を画素回路ごとに1つに削減し、駆動回路が削減された領域に大きな電源配線を設けて、電源配線における電圧降下を低減する。
図4は、本実施の形態に係る表示装置1の機能的な構成の一例を示すブロック図である。以下の説明では、簡潔のため、信号と信号を伝達する配線とを、同一の符号で参照することがある。また、回路と回路が形成される領域とを、同一の符号で参照することがある。
図4に示されるように、表示装置1は、表示部12、ゲートドライバ13、14、データドライバ15、コントローラ16、および電源17を備える。
表示部12は、複数の画素回路10をマトリクス状に配置してなる。各画素回路10は、R、G、Bの発光色にそれぞれ対応するサブ画素領域11R、11G、11Bに形成されている。
マトリクスの各行には、同じ行に配置される複数の画素回路10に接続される3本の制御信号線が設けられる。制御信号線は、ゲートドライバ13から供給される制御信号INI、REF、WSを、画素回路10へ伝達する。なお、制御信号線の本数および制御信号は一例であり、この例には限定されない。
また、マトリクスの各行には、同じ行に配置される複数の画素回路10に接続される3本の色選択線が設けられる。色選択線は、ゲートドライバ14から供給される制御信号EM、EM、EMを、画素回路10へ伝達する。
マトリクスの各列には、同じ列に配置される複数の画素回路10に接続される1本のデータ信号線が設けられる。データ信号線は、データドライバ15から供給されるR、G、Bの発光輝度に関連するデータ信号Vdatを、画素回路10へ伝達する。データ信号Vdatは、R、G、Bの各々の発光色の発光輝度に関連するデータ信号を時分割で含んでいる。
コントローラ16は、外部から映像信号を受信し、当該映像信号の各フレームの画像を表示部12において表示するための制御信号を、ゲートドライバ13、14およびデータドライバ15へ供給する。
電源17は、表示部12、ゲートドライバ13、14、データドライバ15、およびコントローラ16へ、参照電圧および電源電圧を供給する。電源17は、例えば、参照電圧VINI、VREF、正電源電圧VCC、負電源電圧VCATHを、表示部12へ供給する。
図5は、画素回路10の構成の一例を示す回路図である。図5に示されるように、画素回路10は、初期化トランジスタT1、補償トランジスタT2、書込みトランジスタT3、保持容量CS、駆動トランジスタTD、色選択トランジスタT4、T4、T4、および発光素子EL、EL、ELを有している。また、画素回路10は、制御信号線INI、REF、WS、基準電圧線VINI、VREF、色選択線EM、EM、EM、データ信号線Vdat、正電源線VCC、負電源線VCATH、および補助電源線VAUXを有している。
保持容量CS、駆動トランジスタTD、および色選択トランジスタT4、T4、T4が、駆動回路18を構成する。初期化トランジスタT1、補償トランジスタT2、および書込みトランジスタT3を駆動回路18に含めてもよい。
初期化トランジスタT1は、制御信号INIに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのソースノードを基準電圧VINIに設定する。
補償トランジスタT2は、制御信号REFに従ってオン状態となり、駆動トランジスタTDのゲートノードを基準電圧Vrefに設定する。
書込みトランジスタT3は、制御信号WSに従ってオン状態となり、データ信号Vdatの電圧を保持容量CSに保持する。
駆動トランジスタTDは、保持容量CSに保持された電圧に応じた大きさの電流を出力する。
色選択トランジスタT4、T4、T4は、制御信号EM、EM、EMに従って択一的にオン状態となり、駆動トランジスタTDから出力される電流を、発光素子EL、EL、またはELに供給する。これにより、発光素子EL、EL、ELは、データ信号Vdatによって表される輝度で発光する。
図6Aは、画素回路10の平面構造の一例を模式的に示す平面図である。図6Aに示されるように、画素回路10は、3つのサブ画素領域11R、11G、11Bに分割された画素領域に形成されている。
画素回路10は、例えば、基板20の上に、この順に配置された第1配線層、半導体層、第2配線層によって形成されている。第1配線層は、主に、制御信号線INI、REF、WS、EM、EM、EM、保持容量CSの一方電極、および各トランジスタのゲート電極として用いられる。半導体層は、各トランジスタのチャネル領域として用いられる。第2配線層は、主に、データ信号線Vdat、参照電圧線VINI、VREF、正電源線VCC、補助電源線VAUX、保持容量CSの他方電極、および各トランジスタのソース電極、ドレイン電極として用いられる。異なる層同士は、ビアにより接続される。
発光素子EL、EL、ELは、サブ画素領域11R、11G、11Bにそれぞれ配置され、保持容量CS、駆動トランジスタTD、および色選択トランジスタT4、T4、T4を含む駆動回路18は、サブ画素領域11Gに配置されている。データ信号線Vdatは、サブ画素領域11Rに配置されている。正電源線VCCおよび補助電源線VAUXは、サブ画素領域11R、11Bに配置されている。
正電源線VCCおよび補助電源線VAUXは、サブ画素領域11R、11Bの対向する2辺(図6Aの例では上辺および下辺)に接して設けられ、上下に隣接する画素回路10の正電源線VCCおよび補助電源線VAUXとそれぞれつながっている。正電源線VCCは、平面視で、サブ画素領域11R、11Bの半分以上の面積を占めてもよい。
図6Bは、画素回路10の断面構造の一例を模式的に示す断面図である。
図6Bに示されるように、画素回路10において、基板20、第1配線層、半導体層、第2配線層、および陽極22を覆うように絶縁層21が設けられ、絶縁層21上に、有機発光材料を含む発光層23、および透明電極である陰極24がこの順に形成される。発光素子EL、EL、ELは、陽極22、発光層23、および陰極24によって構成される。
発光素子EL、EL、ELの陽極22は、絶縁層21に開口されたコンタクトホール25において、それぞれ駆動トランジスタTD、TD、TDのソース電極(第2配線層)に接続される。
発光素子EL、EL、ELの陰極24は、表示部12の全体でつながった1枚の透明かつ面状の電極である負電源線VCATHを構成する。負電源線VCATHは、絶縁層21に開口されたコンタクトホール26において、補助電源線VAUXに接続される。本実施の形態では、陽極22と同時に形成され、かつ、陽極22と絶縁された第3電源線22aを介して、負電源線VCATHは、補助電源線VAUXに接続されるが、負電源線VCATHは、補助電源線VAUXに直接接続されてもよい。補助電源線VAUXは、画素回路10内での全長にわたって負電源線VCATHと接続されていてもよい。負電源線VCATHは、表示部12の外周端において、電源17と接続される。
駆動トランジスタTD、TD、TDから発光素子EL、EL、ELの陽極22に供給された電流は、発光素子EL、EL、ELの発光層23を発光させ、負電源線VCATH(陰極24)および補助電源線VAUXを流れて電源17に戻る。
上述の説明および後述する各実施の形態において、正電源線VCCは第1電源線の一例であり、陰極24(および負電源線VCATH)はブランケット電極の一例であり、補助電源線VAUXは第2電源線の一例である。
駆動回路18が配置されているサブ画素領域11Gが、第1サブ画素領域の一例である。正電源線VCCが配置されているサブ画素領域11R、11Bが、第2サブ画素領域の一例である。補助電源線VAUXが配置されているサブ画素領域11R、11Bが、第3サブ画素領域の一例である。
次に、画素回路10および表示装置1の駆動方法について説明する。
図7Aは、画素回路10の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。図7Aに示されるように、画素回路10では、1フレーム期間を構成し発光色R、G、Bに対応するサブフレーム期間R、G、Bにおいて、サブ画素回路11R、11G、11Bの発光素子EL、EL、ELを時分割で順次発光させ、残像効果によって所望の色を表示する。
つまり、画素回路10では、1フレーム期間内で、発光色R、G、Bにそれぞれ対応するサブフレーム期間R、G、Bの各々において、次の動作が行われる。
サブフレーム期間に対応する発光色R、G、またはBの発光輝度に関連するデータ信号Vdatを、データ信号線Vdatを介して保持容量CSに保持する(初期化、Vth補償、およびデータ書込み)。保持容量CSに保持されたデータ信号Vdatに応じた電流を駆動トランジスタTDから出力する。駆動トランジスタTDから出力された電流を、サブフレーム期間ごとに異なる色選択トランジスタT4、T4、T4を介して、サブフレーム期間に対応する発光色の発光素子EL、EL、またはELに供給する(R発光、G発光、B発光)。
図7Bは、表示装置1の駆動方法の一例を示すタイミングチャートである。図7Bにおいて、信号名に付したかっこ書きの数字は、信号が供給される行を示している。図7Bに示されるように、図7Aに示した画素回路10の動作は、表示装置1のすべての行0〜nの画素回路において、行順次に行われる。
このように構成された画素回路10の電源配線における電圧降下について、画素回路90との対比に基づいて説明する。
画素回路10では、発光素子EL、EL、ELを、時分割で順次発光させて所望の色を表示することにより、従来ではサブ画素回路ごとに設けられていた駆動回路98R、98G、98B(図2参照)を、画素回路ごとに1つの駆動回路18に削減している。これにより、駆動回路18が配置されていないサブ画素領域に、正電源線VCC、および負電源線VCATHと接続された補助電源線VAUXを設けている。
その結果、正電源線VCCを従来よりも広い幅で設けやすくなり、正電源線VCCの抵抗を下げることができる。また、負電源線VCATHの実効的な抵抗を、負電源線VCATHと補助電源線VAUXとの合成抵抗に低減できるので、負電源線VCATHの実効的な抵抗を下げることができる。
画素回路10による効果を確かめるために、正電源線VCC、負電源線VCATH、および補助電源線VAUXの具体的な形状を設定し、電圧降下を評価した。
図8は、電圧降下の評価に用いた正電源線VCCの平面形状の一例を示す平面図であり、(a)、(b)は、画素回路90、10での正電源線VCCの形状例をそれぞれ示している。
図8の(a)では、図3Aの画素回路90に含まれる3本の正電源線VCCを合わせて、長さA、幅Bの矩形の抵抗体R1で表している。また、図8の(b)では、図6Aの画素回路10に含まれる2本の正電源線VCCを合わせて、長さ0.86A、幅7.25Bの矩形の抵抗体R2と、長さ0.14A、幅3.63Bの矩形の抵抗体R3とを直列に接続した抵抗体で表している。
抵抗体R1〜R3のシート抵抗ρ/□を1とし、抵抗体R1の抵抗値を任意単位で1とするとき、抵抗体R2、R3の抵抗値は、それぞれ0.12、0.04である。これより、1画素回路あたりの正電源線VCCの抵抗値は、画素回路90では1(抵抗体R1の抵抗値)であるのに対し、画素回路10では0.16(抵抗体R2、R3の直列抵抗の抵抗値)となり、正電源線VCCの抵抗値は約1/6に低減される。
ここで、画素回路10では、発光素子EL、EL、ELを時分割で順次発光させて所望の色を表示するので、発光素子EL、EL、ELの各々の発光時間は、画素回路90での発光時間の1/3となる。したがって、画素回路10において、画素回路90と同等の発光輝度を得ようとすると、発光素子EL、EL、ELを従来の3倍の輝度で発光させる必要がある。言い換えれば、発光素子EL、EL、ELに従来のおよそ3倍の発光電流を供給する必要がある。
このことを考慮して画素回路90、10での電流を、任意単位でそれぞれ1、3とすると、1画素回路あたりの正電源線VCCで生じる電圧降下は、任意単位で、画素回路90では1、画素回路10では0.48と求まる。
この結果から、画素回路10での1画素回路あたりの正電源線VCCにおける電圧降下は、時分割発光による発光電流の増大を考慮してもなお、画素回路90でのほぼ半分になることが分かる。
図9は、電圧降下の評価に用いた負電源線VCATHの平面形状の一例を示す平面図であり、(a)は、画素回路90での負電源線VCATHの形状例、(b)は、画素回路10での負電源線VCATHおよび補助電源線VAUXの形状例をそれぞれ示している。
図9の(a)では、図3Aの画素回路90での負電源線VCATHを、長さA、幅Cの矩形の抵抗体R4で表している。また、図9の(b)では、図6Aの画素回路10での負電源線VCATHと補助電源線VAUXとを合わせて、長さA、幅Cの矩形の抵抗体R4と、長さA、幅0.1Cの矩形の抵抗体R5とを接続した抵抗体で表している。ここでは、補助電源線VAUX(抵抗体R5)は、全長にわたって負電源線VCATH(抵抗体R4)と接続されているものとする。
抵抗体R4、R5のシート抵抗ρ/□をそれぞれ50、10とし、抵抗体R5の抵抗値を任意単位で50とするとき、抵抗体R4の抵抗値は10である。これより、1画素回路あたりの負電源線VCATHの抵抗値は、画素回路90では50(抵抗体R4の抵抗値)であるのに対し、画素回路10では8.3(抵抗体R4、R5の並列抵抗の抵抗値)となり、負電源線VCATHの抵抗値は約1/6に低減される。
画素回路90、10での電流を、任意単位でそれぞれ1、3とすると、1画素回路あたりの負電源線VCATHで生じる電圧降下は、任意単位で、画素回路90では50、画素回路10では24.9と求まる。
この結果から、画素回路10での1画素回路あたりの負電源線VCATHにおける電圧降下は、時分割発光による発光電流の増大を考慮してもなお、画素回路90でのほぼ半分になることが分かる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る画素回路について説明する。本実施の形態に係る画素回路は、負電源線VCATHと、補助電源線VAUXとの接続態様において実施の形態1に係る画素回路と相違する。以下、本実施の形態に係る画素回路について、実施の形態1に係る画素回路10との相違点を中心に説明する。
まず、本実施の形態に係る画素回路の平面構造について、図10を用いて説明する。
図10は、本実施の形態に係る画素回路110の平面構造の一例を模式的に示す平面図である。図10においては、実施の形態1に係る画素回路10において、図示及び説明が省略されていた下層絶縁層121も示されている。下層絶縁層121は、補助電源線VAUXと、第3電源線22aとの間に配置される絶縁層である。
実施の形態1に係る画素回路10では、補助電源線VAUXは、第3サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、第3サブ画素領域の対向する2辺間の全長にわたって負電源線VCATHと接続されていた。これに対して、本実施の形態に係る画素回路110においては、図10に示されるように、補助電源線VAUXは、第3サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、第3サブ画素領域の対向する2辺の間において、1以上のコンタクトホール126において負電源線VCATHと接続されている。このような構成によっても、実施の形態1に係る画素回路10と同様に、画素回路110内におけるブランケット電極の実効的な抵抗を効果的に低減し、ブランケット電極における電圧降下をより確実に低減することができる。
本実施の形態に係るコンタクトホール126の形状について、図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態に係る画素回路110に形成されているコンタクトホール126の構造の一例を示す模式的な断面図である。図11においては、図10のXI−XI線における断面が示されている。
図11に示されるように、本実施の形態に係るコンタクトホール126は、底面130と、底面130の周囲を囲む側面140とを有し、コンタクトホール126の少なくとも一つの側面140の少なくとも一部は、1以上の平坦部を含む階段状の断面形状を有する。ここで、底面130は、凹状の形状を有するコンタクトホール126の底部に位置し、基板20の主面に平行な面である。なお、以下では、平行とは、完全に平行である状態だけでなく、実質的に平行である状態をも意味する。例えば、完全に平行な状態から製造誤差程度ずれている状態も平行という。また、完全に平行な状態からのずれが、±5°程度以内である状態を平行としてもよい。
側面140は、凹状のコンタクトホール126の側壁に相当する面である。言い換えると、側面140は、底面130と、コンタクトホール126の外周とを結ぶ筒状の面である。側面140の少なくとも一部は、底面130と交差する面を有する1以上の傾斜部と、底面130と平行な面を有する1以上の平坦部とを有する。図11に示される例では、側面140は、底面130と接する傾斜部141と、傾斜部141と接する平坦部142と、平坦部142と接する傾斜部143と、傾斜部143と接する平坦部144と、平坦部144と接する傾斜部145とを有する。
以下、本実施の形態に係るコンタクトホール126の効果について、図12を用いて、比較例1のコンタクトホールと比較しながら、説明する。図12は、比較例1の画素回路810に形成されているコンタクトホール826の構造を示す模式的な断面図である。比較例1の画素回路810は、本実施の形態に係る画素回路110と同様の層構成を有し、コンタクトホール826の構造において、本実施の形態に係る画素回路110と相違する。
図12に示されるように、比較例1のコンタクトホール826は、底面830と、底面830の周囲を囲む側面840とを有する。比較例1のコンタクトホール826の側面840は、1以上の平坦部を有さない。このようなコンタクトホール826においては、負電源線VCATH(つまり、陰極24)を、スパッタリング、蒸着などによって成膜する際に、コンタクトホール826の周辺部分などの影になる領域に負電源線VCATHを形成する金属粒子が到達しにくくなる。特に、底面830と、側面840とが接する部分付近(図12の破線円で囲まれる領域)に、負電源線VCATHを形成する金属粒子が到達しにくくなる。このため、底面830と、側面840とが接する部分付近において、負電源線VCATHの膜厚が薄くなったり、未成膜部(つまり、断線)が発生したりし得る。このような問題は、コンタクトホール826のアスペクト比(つまり、底面の寸法に対する深さの比)が大きい場合に特に顕著になる。
これに対して、本実施の形態に係るコンタクトホール126は、側面140は、1以上の平坦部142、144を含む階段状の断面形状を有する。これにより、コンタクトホール126のアスペクト比を実質的に低減できるため、底面130において、コンタクトホール126の周辺などの影になる領域を低減できる。したがって、コンタクトホール126内において負電源線VCATH(つまり、陰極24)の膜厚が薄くなったり、未成膜部が発生したりすることを低減できる。
また、本実施の形態では、図11に示されるように、画素回路110は、陽極22と同時に形成された、つまり、陽極22と同一の材料で形成された第3電源線22aをさらに備える。補助電源線VAUXは、コンタクトホール126の底面130において、第3電源線22aを介して、負電源線VCATHと接続されている。負電源線VCATHは、底面130及び傾斜部141だけでなく平坦部142においても、第3電源線22aと接している。
このように、負電源線VCATHが、傾斜部141だけでなく、平坦部142においても、第3電源線22aと接している。このように負電源線VCATHが、第3電源線22aと階段形状にコンタクトすることにより、コンタクトホール126のアスペクト比を実質的に低減できる。したがって、負電源線VCATHの形成時に、コンタクトホール126の全体にわたって金属粒子が到達しやすくなる。また、負電源線VCATH及び第3電源線22aの形成時に、平坦部142には金属粒子が堆積しやすいため、側面140が傾斜面だけで構成される場合より、負電源線VCATH及び第3電源線22aの段切れを抑制できる。
続いて、本実施の形態に係るコンタクトホール126の長手方向(図10の上下方向)の構造について、図10及び図13を用いて説明する。図13は、本実施の形態に係る画素回路110に形成されているコンタクトホール126の長手方向の構造の一例を示す模式的な断面図である。図13においては、図10のXIII−XIII線における断面が示されている。
図10及び図13に示されるように、本実施の形態に係る1以上のコンタクトホール126は、第3サブ画素領域の対向する2辺に交差する方向に配列され、当該方向において長尺状の複数のコンタクトホール126を含み、複数のコンタクトホール126は、互いに離隔されている。本実施の形態では、図10に示されるように、画素回路10は、サブ画素領域11R及び11Bの各々の対向する2辺に交差する方向に配列される三つのコンタクトホール126が形成されている。三つのコンタクトホール126は、各サブ画素領域の対向する2辺に交差する方向において長尺状の形状を有し、互いに離隔されている。また、図13に示されるように、各コンタクトホール126の長手方向に沿った断面においても、側面140の少なくとも一部は、1以上の平坦部を含む階段状の断面形状を有する。
本実施の形態に係る画素回路110において、第3サブ画素領域の対向する2辺に交差する方向に配列され、当該方向において長尺状の複数のコンタクトホール126を含むことによって奏される効果について、比較例2のコンタクトホールと比較しながら、図14を用いて説明する。図14は、比較例2の画素回路910に形成されているコンタクトホール926の構造を示す模式的な断面図である。比較例2の画素回路910は、本実施の形態に係る画素回路110と同様の層構成を有し、コンタクトホール926が第3サブ画素領域の対向する2辺間の全長にわたって形成される点において、本実施の形態に係る画素回路110と相違する。
図14に示されるように、コンタクトホール926は、底面930と、側面940とを有する。比較例2に係る画素回路910においては、底面930の長手方向の長さが、長くなるため、補助電源線VAUX、第3電源線22a、および負電源線VCATHが接する領域が長くなる。一般に、補助電源線VAUXおよび第3電源線22aと、負電源線VCATHとは、互いに異なる材料で形成されるため、補助電源線VAUXおよび第3電源線22aと、負電源線VCATHとの熱膨張係数が異なる。また、比較例2の画素回路910では、第3電源線22aと、負電源線VCATHとが接する領域が長いため、接する領域が短い場合より、これらの電源線間に加わる応力が大きくなる。これに伴い、図14に示されるように、第3電源線22aおよび負電源線VCATHの膜剥がれが発生するおそれがある。
一方、本実施の形態に係る画素回路110では1以上のコンタクトホール126は、第3サブ画素領域の対向する2辺に交差する方向に配列され、当該方向において長尺状の複数のコンタクトホール126を含み、複数のコンタクトホール126は、互いに離隔されている。これにより、各コンタクトホール126における第3電源線22aと、負電源線VCATHとが接する領域は、比較例2のコンタクトホール926より短くなるため、これらの電源線間に加わる応力は、比較例2における応力より小さくなる。したがって、第3電源線22aおよび負電源線VCATHの膜剥がれを抑制できる。
なお、本実施の形態では、負電源線VCATHは、第3電源線22aを介して補助電源線VAUXと接続されたが、負電源線VCATHは、補助電源線VAUXと直接接続されてもよい。つまり、負電源線VCATHと、補助電源線VAUXとの間に、第3電源線22aが配置されていなくてもよい。
(変形例など)
以上、本発明の各実施の形態に係る画素回路および表示装置について説明したが、本発明は、個々の実施の形態には限定されない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、ゲートドライバ13、14は、表示部12の両側に配置されていてもよい。ゲートドライバ13、14は、フリップフロップ回路を多段に接続したシフトレジスタで構成されてもよい。ゲートドライバ13、14は、CMOSトランジスタ、N型チャネルトランジスタ、およびP型チャネルトランジスタのいずれのトランジスタで構成されてもよい。
表示部12およびゲートドライバ13、14は、表示パネル上に形成されていてもよい。データドライバ15は、表示パネル上に形成されていてもよく、また、表示パネルとコントローラ16とを接続するフレキシブル配線フィルム上に形成されていてもよい。
また、上記実施の形態2では、各コンタクトホール126の側面140は、1以上の平坦部142及び144を有したが、コンタクトホールの側面形状は、これに限定されない。例えば、コンタクトホールの側面の少なくとも一部は、底面に対して大きく傾斜していてもよい。このような変形例について、図15を用いて説明する。
図15は、変形例に係る画素回路210に形成されているコンタクトホール226の構造の一例を示す模式的な断面図である。変形例に係る画素回路210は、実施の形態2に係る画素回路110と同様の層構成を有し、コンタクトホール226の構造において、実施の形態2に係る画素回路110と相違する。図15に示されるように、コンタクトホール226は、底面230と、側面240とを有する。コンタクトホール226の側面240は、底面230に対して20度以上、40度以下の傾斜角θで傾斜している。これにより、コンタクトホール226のアスペクト比を実質的に低減できるため、底面230において、コンタクトホール226の周辺などの影になる領域を低減できる。したがって、コンタクトホール226内において負電源線VCATHの膜厚が薄くなったり、未成膜部が発生したりすることを低減できる。
(まとめ)
上記目的を達成するために、開示される一態様に係る画素回路は、3つのサブ画素領域からなる画素領域に形成された画素回路であって、前記3つのサブ画素領域のうち互いに異なるサブ画素領域に配置され、発光色が互いに異なる3つの発光素子と、前記3つのサブ画素領域のうちいずれか1つのサブ画素領域である第1サブ画素領域に配置され、前記3つの発光素子へ駆動電流を時分割に供給する1つの駆動回路と、前記3つのサブ画素領域のうち前記第1サブ画素領域とは異なる少なくとも1つのサブ画素領域である第2サブ画素領域に配置され、前記駆動回路へ動作電力を供給する少なくとも1つの第1電源線と、を備える。
これにより、画素回路ごとに設けられた1つの駆動回路を用いて、発光色が互いに異なる複数の発光素子を時分割で順次発光させることで、残像効果によって所望の色を表示することができる。そのため、従来はサブ画素回路ごとに配置されていた駆動回路を、画素回路ごとに1つに削減して第1サブ画素領域のみに配置し、1画素としてのレイアウト面積密度を減らすことができる。その結果、第1電源線を、第1サブ画素領域とは異なる第2サブ画素領域において幅広に設けて、画素回路内における第1電源線の抵抗を低減できるので、第1電源線における電圧降下が低減する。
また、前記第1電源線は、前記第2サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、平面視で前記第2サブ画素領域の半分以上の面積を占めてもよい。
これにより、画素回路内における第1電源線の抵抗を効果的に低減し、第1電源線における電圧降下をより確実に低減することができる。
また、前記画素回路は、前記画素領域の全体に前記3つの発光素子と接続して配置され、前記3つの発光素子に供給された前記駆動電流が流れるブランケット電極と、前記3つのサブ画素領域のうち前記第1サブ画素領域とは異なる少なくとも1つのサブ画素領域である第3サブ画素領域に配置され、前記第3サブ画素領域内において前記ブランケット電極と接続された第2電源線と、をさらに備えてもよい。
これにより、ブランケット電極の実効的な抵抗を、ブランケット電極と第2電源線との合成抵抗に低減できるので、ブランケット電極における電圧降下が低減する。
また、前記第2電源線は、前記第3サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、全長にわたって前記ブランケット電極と接続されていてもよい。
これにより、画素回路内におけるブランケット電極の実効的な抵抗を効果的に低減し、ブランケット電極における電圧降下をより確実に低減することができる。
また、前記第2電源線は、前記第3サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、前記第3サブ画素領域の対向する2辺の間において、1以上のコンタクトホールにおいて前記ブランケット電極と接続されていてもよい。
これにより、画素回路内におけるブランケット電極の実効的な抵抗を効果的に低減し、ブランケット電極における電圧降下をより確実に低減することができる。
前記1以上のコンタクトホールは、前記第3サブ画素領域の対向する2辺に交差する方向に配列され、前記方向において長尺状の前記複数のコンタクトホールを含み、前記複数のコンタクトホールは、互いに離隔されていてもよい。
これにより、各コンタクトホールにおける第2電源線と、ブランケット電極とが接する領域は、第3サブ画素領域の対向する2辺の間の全長にわたってコンタクトホールが形成される場合より短くなる。このため、これらの電源線間に加わる応力は、比較的小さくなる。したがって、第3電源線22aおよび負電源線VCATHの膜剥がれを抑制できる。
前記1以上のコンタクトホールの各々は、底面と、前記底面の周囲を囲む側面とを有し、前記1以上のコンタクトホールの少なくとも一つの前記側面の少なくとも一部は、1以上の平坦部を含む階段状の断面形状を有してもよい。
これにより、コンタクトホールのアスペクト比を実質的に低減できるため、底面において、コンタクトホールの周辺などの影になる領域を低減できる。したがって、コンタクトホール内においてブランケット電極の膜厚が薄くなったり、未成膜部が発生したりすることを低減できる。
前記第1電源線と同一の材料で形成された第3電源線をさらに備え、前記第2電源線は、前記底面において、前記第3電源線を介して、前記ブランケット電極と接続されており、前記1以上の平坦部の少なくとも一つにおいて、前記ブランケット電極は、前記第3電源線と接していてもよい。
このようにブランケット電極が、第3電源線と階段形状にコンタクトすることにより、コンタクトホールのアスペクト比を実質的に低減できる。したがって、ブランケット電極の形成時に、コンタクトホールの全体にわたって金属粒子が到達しやすくなる。また、ブランケット電極及び第3電源線の形成時に、平坦部には金属粒子が堆積しやすいため、側面が傾斜面だけで構成される場合より、ブランケット電極及び第3電源線の段切れを抑制できる。
前記1以上のコンタクトホールの各々は、底面と、前記底面の周囲を囲む側面とを有し、前記1以上のコンタクトホールの少なくとも一つの前記側面の少なくとも一部は、前記底面に対して20度以上、40度以下の傾斜角で傾斜していてもよい。
これにより、コンタクトホールのアスペクト比を実質的に低減できるため、底面において、コンタクトホールの周辺などの影になる領域を低減できる。したがって、コンタクトホール内においてブランケット電極の膜厚が薄くなったり、未成膜部が発生したりすることを低減できる。
また、開示される一態様に係る表示装置は、マトリクス状に配置され、各々が前述の画素回路である複数の画素回路と、前記マトリクスの各列に設けられ、当該列に配置された複数の画素回路の第1電源線同士がつながった列電源線と、前記マトリクスの全体に設けられ、当該マトリクスに配置された複数の画素回路のブランケット電極同士がつながった面電極と、を備える。
これにより、前述した画素回路の効果に基づき、電源配線における電圧降下が低減された表示装置が得られる。
本発明は、画素回路および表示装置として、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、テレビジョン受信機などの様々な映像表示装置に広く利用できる。
1、9 表示装置
10、90、110、210、810、910 画素回路(画素領域)
11R、11G、11B、91R、91G、91B サブ画素回路(サブ画素領域)
12、92 表示部
13、14、93 ゲートドライバ
15、95 データドライバ
16、96 コントローラ
17、97 電源
18、98R、98G、98B 駆動回路
20、80 基板
21、81 絶縁層
22、82 陽極
23、83 発光層
24、84 陰極
25、26、85、126、226、826、926 コンタクトホール
121 下層絶縁層
130、230、830、930 底面
140、240、840、940 側面
141、143、145 傾斜部
142、144 平坦部
VAUX 補助電源線
VCATH 負電源線
VCC 正電源線

Claims (10)

  1. 3つのサブ画素領域からなる画素領域に形成された画素回路は、
    前記3つのサブ画素領域のうち互いに異なるサブ画素領域に配置され、発光色が互いに異なる3つの発光素子と、
    前記3つのサブ画素領域のうちいずれか1つのサブ画素領域である第1サブ画素領域に配置され、前記3つの発光素子へ駆動電流を時分割に供給する1つの駆動回路と、
    前記3つのサブ画素領域のうち前記第1サブ画素領域とは異なる少なくとも1つのサブ画素領域である第2サブ画素領域に配置され、前記駆動回路へ電源電圧を供給する少なくとも1つの第1電源線と、
    を備える画素回路。
  2. 前記第1電源線は、前記第2サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、平面視で前記第2サブ画素領域の半分以上の面積を占める、
    請求項1に記載の画素回路。
  3. 前記画素領域の全体に前記3つの発光素子と接続して配置され、前記3つの発光素子に供給された前記駆動電流が流れるブランケット電極と、
    前記3つのサブ画素領域のうち前記第1サブ画素領域とは異なる少なくとも1つのサブ画素領域である第3サブ画素領域に配置され、前記第3サブ画素領域内において前記ブランケット電極と接続された第2電源線と、
    をさらに備える請求項1または2に記載の画素回路。
  4. 前記第2電源線は、前記第3サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、全長にわたって前記ブランケット電極と接続されている、
    請求項3に記載の画素回路。
  5. 前記第2電源線は、前記第3サブ画素領域の対向する2辺に接して設けられ、前記第3サブ画素領域の対向する2辺の間において、1以上のコンタクトホールにおいて前記ブランケット電極と接続されている、
    請求項3に記載の画素回路。
  6. 前記1以上のコンタクトホールは、前記第3サブ画素領域の対向する2辺に交差する方向に配列され、前記方向において長尺状の複数のコンタクトホールを含み、
    前記複数のコンタクトホールは、互いに離隔されている、
    請求項5に記載の画素回路。
  7. 前記1以上のコンタクトホールの各々は、底面と、前記底面の周囲を囲む側面とを有し、
    前記1以上のコンタクトホールの少なくとも一つの前記側面の少なくとも一部は、1以上の平坦部を含む階段状の断面形状を有する、
    請求項5または6に記載の画素回路。
  8. 前記第1電源線と同一の材料で形成された第3電源線をさらに備え、
    前記第2電源線は、前記底面において、前記第3電源線を介して、前記ブランケット電極と接続されており、
    前記1以上の平坦部の少なくとも一つにおいて、前記ブランケット電極は、前記第3電源線と接している、
    請求項7に記載の画素回路。
  9. 前記1以上のコンタクトホールの各々は、底面と、前記底面の周囲を囲む側面とを有し、
    前記1以上のコンタクトホールの少なくとも一つの前記側面の少なくとも一部は、前記底面に対して20度以上、40度以下の傾斜角で傾斜している、
    請求項5または6に記載の画素回路。
  10. マトリクス状に配置され、各々が請求項1から9のいずれか1項に記載の画素回路である複数の画素回路と、
    前記マトリクスの各列に設けられ、前記複数の画素回路のうち当該列に配置された各画素回路の第1電源線同士がつながった列電源線と、
    前記マトリクスの全体に設けられ、当該マトリクスに配置された前記複数の画素回路の各々のブランケット電極同士がつながった面電極と、
    を備える表示装置。
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