JP2020126198A - 広角レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】4群5枚のレンズ構成で、第2レンズの生産性の維持や、レンズ系全体の物像間距離の短縮化を図りつつ、広角化を図ることのできる広角レンズを提供すること。【解決手段】広角レンズ100は、4群5枚のレンズ構成を有している。第2レンズ、第3レンズ30、第4レンズ40および第5レンズ50はプラスチックレンズであり、第4レンズ40と第5レンズ50とは接合レンズ60を構成している。第1レンズ10の屈折率n1は1.839であり、以下の条件式(1)を満たしている。1.800<n1 ・・・条件式(1)第2レンズ20の焦点距離f2とレンズ系全体の焦点距離f0との比であるf2/f0は−2.680であり、以下の条件式(2)を満たしている。−3.000<f2/f0<−2.500 ・・・条件式(2)【選択図】図1

Description

本発明は、各種撮像系に用いられる広角レンズに関するものである。
広角レンズとして、4群5枚のレンズ構成が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の広角レンズは、物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、絞り、第4レンズ、および第5レンズからなり、第1レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、第2レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、第3レンズは、像側のレンズ面が凸曲面である正レンズであり、第4レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズである。第5レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、第4レンズと接合レンズを構成している。
特許文献1に記載の広角レンズでは、第1レンズには、屈折率が約1.5のレンズ材料が用いられており、第2レンズはメニスカスレンズである。従って、第1レンズおよび第2レンズにおける負のパワーを確保するために、第2レンズの像側のレンズ面が深い凹曲面になっている。
特開2009−63877号公報
特許文献1に記載の広角レンズでは、第2レンズの像側のレンズ面が深い凹曲面になっている。このため、第2レンズを成形する際、金型内に樹脂を充填しにくいため、成形時間が長くなる等、製造しにくい。それ故、第2レンズについては、生産効率が低下しやすいとともに、歩留まりが低下しやすい。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、4群5枚のレンズ構成で、第2レンズのレンズ面を浅い凹曲面とすることができる広角レンズを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る広角レンズは、複数のレンズと、絞りとを備え、前記複数のレンズは、物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、および第5レンズからなり、前記絞りは、第3レンズと第4レンズとの間に配置され、前記第1レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負メニスカスレンズであり、前記第2レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凹曲面である両凹レンズであり、前記第3レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、前記第4レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、前記第5レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、前記第1レンズの屈折率をn1とし、前記第2レンズの焦点距離をf2とし、レンズ系全体の焦点距離をf0としたとき、屈折率n1、焦点距離f2、および焦点距離f0は、以下の条件式
1.800<n1
−3.000<f2/f0<−2.500
の双方を満たすことを特徴とする。
本発明において、第1レンズは、屈折率n1が1.800を超えているので、負のパワーが大きい。また、第2レンズは、両凹レンズであるので、負のパワーが大きい。従って、第1レンズおよび第2レンズの負のパワーを大きくして、各種収差を適正に補正することができ、特に色収差を適正に補正することができる。この場合、第2レンズの像側のレンズ面を浅い凹曲面にすることができるので、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。また、第1レンズの屈折率n1が1.800を超えているので、第1レンズのレンズ面の径を小さくすることができる。従って、第1レンズの小型化を図ることができるので、広角レンズの小型化を図ることができる。また、f2/f0が−3.000より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができる。また、f2/f0が−2.500未満であるため、第2レンズの像側のレンズ面を深い凹曲面としなくてもよい。従って、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。
本発明において、前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、および前記第5レンズはいずれも、プラスチックレンズである態様を採用することができる。かかる態様によれば、広角レンズのコストを低減することができる。また、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、および第5レンズがプラスチックレンズであるため、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、および第5レンズを非球面レンズとすることが容易である。
本発明において、前記第2レンズの像側のレンズ面の直径をR22とし、前記第2レンズの像側のレンズ面と前記第3レンズの物体側のレンズ面との光軸上における距離をd23としたとき、直径R22、および距離d23は、以下の条件式
1.000<R22/d23<2.500
を満たす態様を採用することができる。かかる態様によれば、R22/d23が1.000を超えるため、第2レンズの像側のレンズ面を浅い凹曲面とすることができる。従って、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。また、R22/d23が2.500未満であるため、倍率色収差を補正しやすい。
本発明において、前記第1レンズの焦点距離をf1としたとき、焦点距離f1、および焦点距離f0は、以下の条件式
−5.000<f1/f0<−1.000
を満たす態様を採用することができる。かかる態様によれば、f1/f0が−5.000より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができ、特に倍率色収差を適正に補正することができる。また、広い画角を得るのに必要な負のパワーを第1レンズで得ることができるので、第2レンズの像側のレンズ面を浅い凹曲面にすることができる。従って、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。また、f1/f0が−1.000未満であるため、第1レンズの像側のレンズ面の曲率半径が小さくなりすぎることを抑制することができる。従って、第1レンズを製造しやすい構造とすることができる。それ故、第1レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。
本発明において、前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離をf12としたとき、合成焦点距離f12、および焦点距離f0は、以下の条件式
−2.500<f12/f0<−0.500
を満たす態様を採用することができる。かかる態様によれば、f12/f0が−2.500より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができ、特に像面湾曲を小さく抑えることができる。また、f12/f0が−0.500未満であるため、視野角を大き
くすることができる。
本発明において、前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離をf12とし、前記第3レンズと前記第4レンズと前記第5レンズの合成焦点距離をf345としたとき、合成焦点距離f12、f345は、以下の条件式
−1.000<f12/f345<0
を満たす態様を採用することができる。かかる態様によれば、収差全般を低減することができる。また、f12/f345が負の値であるため、温度変化に起因する焦点距離の変化を小さく抑えることができる。
本発明において、第1レンズは、屈折率n1が1.800を超えているので、負のパワーが大きい。また、第2レンズは、両凹レンズであるので、負のパワーが大きい。従って、第1レンズおよび第2レンズの負のパワーを大きくして、各種収差を適正に補正することができ、特に色収差を適正に補正することができる。この場合、第2レンズの像側のレンズ面を浅い凹曲面にすることができるので、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。また、第1レンズの屈折率n1が1.800を超えているので、第1レンズのレンズ面の径を小さくすることができる。従って、第1レンズの小型化を図ることができるので、広角レンズの小型化を図ることができる。また、f2/f0が−3.000より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができる。また、f2/f0が−2.500未満であるため、第2レンズの像側のレンズ面を深い凹曲面としなくてもよい。従って、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。
本発明の実施例1に係る広角レンズの説明図。 図1に示す広角レンズの球面収差を示す説明図。 図1に示す広角レンズの倍率色収差を示す説明図。 図1に示す広角レンズの非点収差およびディストーションを示す説明図。 図1に示す広角レンズの横収差を示す説明図。 本発明の実施例2に係る広角レンズの説明図。 図6に示す広角レンズの球面収差を示す説明図。 図6に示す広角レンズの倍率色収差を示す説明図。 図6に示す広角レンズの非点収差およびディストーションを示す説明図。 図6に示す広角レンズの横収差を示す説明図。 本発明の実施例3に係る広角レンズの説明図。 図11に示す広角レンズの球面収差を示す説明図。 図11に示す広角レンズの倍率色収差を示す説明図。 図11に示す広角レンズの非点収差およびディストーションを示す説明図。 図11に示す広角レンズの横収差を示す説明図。
本発明を適用した広角レンズ100として、実施例1、2、3を説明する。本願発明において、「レンズ面の直径(Diameter)」とは、レンズ面における光学有効径のことである。有効径とは、結像に寄与する全光線とレンズ面との交わる点を考えたとき、径方向における最も外側の点(最も光軸から離れた点)からなる円の直径のことである。「サグ量(Sag)」とは、光軸と直交する仮想平面を仮想基準面としたとき、レンズ面の有効径の最外周における仮想基準面の光軸L上の点から、レンズ面の光軸L上の点までの距離で
ある。また、サグ量が正の値である場合、仮想基準面における光軸Lの点がレンズ面の光軸L上の点よりも物体側に位置し、サグ量が負の値である場合、仮想基準面における光軸Lの点がレンズ面の光軸L上の点よりも像側に位置する。
[実施例1]
(全体構成)
図1は、本発明の実施例1に係る広角レンズ100の説明図である。図2は、図1に示す広角レンズ100の球面収差を示す説明図である。図3は、図1に示す広角レンズ100の倍率色収差を示す説明図であり、最大画角における倍率色収差を示してある。図4は、図1に示す広角レンズ100の非点収差およびディストーションを示す説明図である。図5は、図1に示す広角レンズ100の横収差を示す説明図である。なお、図1には、面番号(Surf)をかっこ内に示し、非球面には、面番号の後ろに*を付してある。
また、図2、図3、図4および図5には、赤色光R(波長656nm)、黄色光Y(波長588nm)、緑色光G(波長546nm)、青色光B(波長486nm)、および紫色光V(波長436nm)における各収差を示してある。また、図4に示す非点収差に関しては、サジタル方向の特性にSを付し、タンジェンシャル方向の特性にTを付してある。また、図4に示すディストーションとは、撮像中央部と周辺部における像の変化比率を示し、ディストーションをあらわす数値の絶対値が小さいほど、高精度なレンズといえる。図5には、赤色光R、黄色光Y、緑色光G、青色光B、および紫色光Vの各角度0.00deg、19.58deg、37.88deg、54.52deg、69.85deg、および84.74degにおける光軸に直交する2方向(y方向およびx方向)の横収差を纏めて示してある。
図1に示すように、本例の広角レンズ100は、複数のレンズと、絞り72とを備えている。複数のレンズは、物体側Laより順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、第3レンズ30、第4レンズ40、および第5レンズ50からなり、絞り72は、第3レンズ30と第4レンズ40との間に配置されている。本形態においては、第5レンズ50に対して像側Lbに平板状の赤外線フィルタ73、透光性のカバー74、および撮像素子75が順に配置されている。本例において、広角レンズ100の射影方式は、中心像よりも周辺像の方が大きくなる立体射影方式である。
本例の広角レンズ100の各レンズの構成等は、表1に示す通りであり、表1には、広角レンズ100の特性として以下の特性を示してある。
レンズ系全体の焦点距離f0(Effective Focal Length)
物像間距離(Total Track)
レンズ系全体のF値(Image Space)
最大画角(Max. Field Angle)
また、表1には、各面の以下の項目が示されている。
曲率半径(Radius)
厚さ(Thickness)
屈折率Nd
アッベ数νd
焦点距離f
レンズ面の有効直径(Diameter)
サグ量(Sag)
なお、曲率半径、厚さ、焦点距離、有効直径、サグ量の単位はmmである。ここで、レンズ面が物体側Laに向けて突出した凸面あるいは物体側Laに向けて凹んだ凹面である
場合には、曲率半径を正の値とし、レンズ面が像側Lbに向けて突出した凸面あるいは像側Lbに向けて凹んだ凹面である場合、曲率半径を負の値としてある。また、正レンズ(正のパワーを有するレンズ)の焦点距離を正の値とし、負レンズ(負のパワーを有するレンズ)の焦点距離を負の値としてある。また、各表に記載の焦点距離は、546nmの波長の光線を用いて546nmの波長における各レンズ材料の屈折率を使用して計算により求めた。
Figure 2020126198
表2には、本例の広角レンズ100に用いた非球面レンズの形状を下式(数1)で表した際の非球面係数A4、A6、A8、A10を示してある。下式においては、サグ量(光軸方向の軸)をz、光軸と垂直方向の高さ(光線高さ)をr、円錐係数をK、曲率半径の逆数をcとしてある。
Figure 2020126198
Figure 2020126198
表1に示すように、本例の広角レンズ100においては、レンズ系全体の焦点距離f0は1.295mmであり、物像間距離は15.472mmであり、レンズ系全体のF値は2.400であり、最大画角は177.163degである。
第1レンズ10は、像側Lbのレンズ面12(第2面(2))が凹曲面である負メニスカスレンズであり、物体側Laのレンズ面11(第1面(1))は凸曲面である。第1レンズ10はガラスレンズであり、レンズ面11(第1面(1))、およびレンズ面12(第2面(2))は球面である。第1レンズ10には、屈折率が1.839、かつ、アッベ数が42.72のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−4.807mmである。
第2レンズ20は、物体側Laのレンズ面21(第3面(3))、および像側Lbのレンズ面22(第4面(4))のいずれもが凹曲面である両凹レンズであり、負のパワーを有している。第2レンズ20は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面21(第3面(3))、およびレンズ面22(第4面(4))は非球面である。第2レンズ20には、屈折率が1.539、かつ、アッベ数が55.98のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−3.471mmである。
第3レンズ30は、物体側Laのレンズ面31(第5面(5))、および像側Lbのレンズ面32(第6面(6))のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、正のパワーを有している。第3レンズ30は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面31(第5面(5))、およびレンズ面32(第6面(6))は非球面である。第3レンズ30には、屈折率が1.646、かつ、アッベ数が23.49のレンズ材料が用いられており、焦点距離は4.330mmである。絞り72の物体側Laの面によって第7面(7)が構成されている。
第4レンズ40は、像側Lbのレンズ面42が凹曲面である負レンズである。本例において、第4レンズ40の物体側Laのレンズ面41(第8面(8))は凸曲面であり、第4レンズ40は負メニスカスレンズである。第4レンズ40は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面41(第8面(8))、およびレンズ面42は非球面である。第4レンズ40には、屈折率が1.587、かつ、アッベ数が30.17のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−1.081mmである。
第5レンズ50は、物体側Laのレンズ面51、および像側Lbのレンズ面52(第10面(10))のいずれもが凸曲面である両凸レンズである。第5レンズ50は、アクリル樹脂系、ポリカーボネート系、ポリオレフィン系等からなるプラスチックレンズであり、レンズ面51、およびレンズ面52(第10面(10))は非球面である。第5レンズ50には、屈折率が1.539、かつ、アッベ数が55.98のレンズ材料が用いられており、焦点距離は1.278mmである。
ここで、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と、第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とは、同一形状に形成されており、第4レンズ40と第5レンズ50とは、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とが樹脂材により接合された接合レンズ60を構成している。従って、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51との接合面を第9面(9)としてある。本例において、樹脂材は、UV硬化型の接着剤である。接着剤は、硬化後も弾性を有する材質であることが好ましい。
赤外線フィルタ73の物体側Laの面は第11面(11)を構成し、像側Lbの面は第12面(12)を構成している。カバー74の物体側Laの面は第13面(13)を構成している。カバー74の像側Lbの面は第14面(14)を構成している。
このように構成した広角レンズ100において、絞り72より物体側Laに位置する前群のレンズ(第1レンズ10、第2レンズ20、および第3レンズ30)の合成焦点距離f123は55.460mmであり、絞り72より物体側Laに位置する後群のレンズ(接合レンズ60)の合成焦点距離f45は3.596mmである。第1レンズ10と第2レンズ20との合成焦点距離f12は−1.601mmであり、第3レンズ30と接合レンズ60(第4レンズ40、および第5レンズ50)との合成焦点距離f345は3.910mmである。
かかる広角レンズ100において、第2レンズ20、第3レンズ30、第4レンズ40、および第5レンズ50はいずれも、プラスチックレンズであるため、広角レンズ100のコストを低減することができる。また、第2レンズ20、第3レンズ30、第4レンズ40、および第5レンズ50がプラスチックレンズであるため、第2レンズ20、第3レンズ30、第4レンズ40、および第5レンズ50を非球面レンズとすることが容易である。
また、図2〜図5に示すように、本例の広角レンズ100においては、球面収差、倍率色収差、非点収差(ディストーション)、および横収差が適正なレベルまで補正されている。
(条件式)
本例の広角レンズ100において、以下に説明する条件式(1)〜(6)に関連する各値を表3に示してある。本例の広角レンズ100は、以下の条件式(1)〜(6)を満たすため、図2〜図5に示すレンズ特性を有している。なお、表3には、後述する実施例2および実施例3の各値も示してある。また、表3に示す値や以下に説明する値は、四捨五入による端数処理を行ってある。
Figure 2020126198
本例の広角レンズ100において、第1レンズ10の屈折率n1、第2レンズ20の焦点距離f2、およびレンズ系全体の焦点距離をf0は、以下の条件式(1)、(2)の双方を満たしている。
1.800<n1 ・・・条件式(1)
−3.000<f2/f0<−2.500 ・・・条件式(2)
より具体的には、第1レンズ10の屈折率n1は1.839であり、条件式(1)を満たしている。かかる構成によれば、第1レンズ10は、屈折率n1が1.800を超えており、負のパワーが大きい。また、第2レンズ20は、両凹レンズであるので、負のパワーが大きい。従って、第1レンズ10および第2レンズ20の負のパワーを大きくして、各種収差を適正に補正することができ、特に色収差を適正に補正することができる。この場合、第2レンズ20の像側のレンズ面22を浅い凹曲面にすることができるため、第2レンズ20を製造しやすい構造とすることができる。それ故、第2レンズ20の歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることできる。また、第1レンズ10の屈折率n1が1.800を超えているので、第1レンズ10のレンズ面11、12の径を小さくすることができる。従って、第1レンズ10の小型化を図ることができるので、広角レンズ100の小型化を図ることができる。
また、第2レンズ20の焦点距離f2は−3.471mmであり、レンズ系全体の焦点距離をf0は1.295mmである。従って、f2/f0は−2.680であり、条件式(2)を満たしている。かかる構成によれば、f2/f0が−3.000より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができる。また、f2/f0が−2.500未満であるため、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22を深い凹曲面としなくてもよい。従って、第2レンズ20を製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズ20の歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることできる
本例の広角レンズ100において、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22の直径R22、および第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22と第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31との光軸上における距離d23は、以下の条件式(3)を満たしている。
1.000<R22/d23<2.500 ・・・条件式(3)
より具体的には、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22の直径R22は2.130mmであり、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22と第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31との光軸上における距離d23は1.531である。従って、R22/d23は1.391であり、条件式(3)を満たしている。このため、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22を浅い凹曲面とすることができる。それ故、第2レンズ20を製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズ20の歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることできる。また、R22/d23が2.500未満であるため、倍率色収差を補正しやすい。
本例の広角レンズ100において、第1レンズ10の焦点距離f1、およびレンズ系全体の焦点距離f0は、以下の条件式(4)を満たしている。
−5.000<f1/f0<−1.000 ・・・条件式(4)
より具体的には、第1レンズ10の焦点距離f1は、−4.807mmであり、レンズ系全体の焦点距離f0は1.295mmである。従って、f1/f0は−3.712であり、条件式(4)を満たしている。かかる構成によれば、f1/f0が−5.000より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができ、特に倍率色収差を適正に補正することができる。また、広い画角を得るのに必要な負のパワーを第1レンズ10で得る
ことができるので、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22を浅い凹曲面にすることができる。従って、第2レンズを製造しやすい構造とすることができるので、第2レンズの歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることができる。また、f1/f0が−1.000未満であるため、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面12の曲率半径が小さくなりすぎることを抑制することができる。従って、第1レンズ10を製造しやすい構造とすることができるので、第1レンズ10の歩留まりの低下や生産効率の向上等を図ることできる。
本例の広角レンズ100において、第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12、およびレンズ系全体の焦点距離f0は以下の条件式(5)を満たしている。
−2.500<f12/f0<−0.500 ・・・条件式(5)
より具体的には、第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12は−1.601mmであり、レンズ系全体の焦点距離f0は1.295mmである。このため、f12/f0は−1.236であり、条件式(5)を満たしている。かかる構成によれば、f12/f0が−2.500より0に近い値であるため、各種収差を適正に補正することができ、特に像面湾曲を小さく抑えることができる。また、f12/f0が−0.500未満であるため、視野角を大きくすることができる
本例の広角レンズ100において、第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12、および第3レンズ30と第4レンズ40と第5レンズ50の合成焦点距離f345は、以下の条件式(6)を満たしている。
−1.000<f12/f345<0 ・・・条件式(6)
より具体的には、第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12は−1.601mmであり、第3レンズ30と第4レンズ40と第5レンズ50の合成焦点距離f345は3.910mmである。このため、f12/f345は、0.409であり、条件式(6)を満たしている。かかる構成によれば、収差全般を低減することができる。また、f12/f345が負の値であるため、温度変化に起因する焦点距離の変化を小さく抑えることができる。
[実施例2]
図6は、本発明の実施例2に係る広角レンズ100の説明図である。図7は、図6に示す広角レンズ100の球面収差を示す説明図である。図8は、図6に示す広角レンズ100の倍率色収差を示す説明図であり、最大画角における倍率色収差を示してある。図9は、図6に示す広角レンズ100の非点収差およびディストーションを示す説明図である。図10は、図6に示す広角レンズ100の横収差を示す説明図である。図10には、赤色光R、黄色光Y、緑色光G、青色光B、および紫色光Vの各角度0.00deg、19.55deg、37.72deg、54.29deg、68.79deg、および85.40degにおける光軸に直交する2方向(y方向およびx方向)の横収差を纏めて示してある。なお、本例の基本的な構成は、実施例1と同様であるため、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図6に示すように、本例の広角レンズ100も、実施例1と同様、物体側Laから像側Lbに向けて順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、環状の遮光シート71、第3レンズ30、絞り72、第4レンズ40、および第5レンズ50からなり、第5レンズ50に対して像側Lbに平板状の赤外線フィルタ73、透光性のカバー74、および撮像素子75が順に配置されている。
本例の広角レンズ100の各レンズの構成等は、表4に示す通りであり、表5には、本例の広角レンズ100に用いた非球面レンズの非球面係数A4、A6、A8を示してある。
Figure 2020126198
Figure 2020126198
表4に示すように、本例の広角レンズ100において、レンズ系全体の焦点距離f0は1.295mmであり、物像間距離は15.480mmであり、レンズ系全体のF値は2.400であり、最大画角は179.185degである。
第1レンズ10は、像側Lbのレンズ面12(第2面(2))が凹曲面である負メニスカスレンズであり、物体側Laのレンズ面11(第1面(1))は凸曲面である。第1レンズ10はガラスレンズであり、レンズ面11(第1面(1))、およびレンズ面12(第2面(2))は球面である。第1レンズ10には、屈折率が1.839、かつ、アッベ数が42.72のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−4.807mmである。
第2レンズ20は、物体側Laのレンズ面21(第3面(3))、および像側Lbのレンズ面22(第4面(4))のいずれもが凹曲面である両凹レンズであり、負のパワーを
有している。第2レンズ20はプラスチックレンズであり、レンズ面21(第3面(3))、およびレンズ面22(第4面(4))は非球面である。第2レンズ20には、屈折率が1.539、かつ、アッベ数が55.98のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−3.535mmである。
第3レンズ30は、物体側Laのレンズ面31(第5面(5))、および像側Lbのレンズ面32(第6面(6))のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、正のパワーを有している。第3レンズ30はプラスチックレンズであり、レンズ面31(第5面(5))、およびレンズ面32(第6面(6))は非球面である。第3レンズ30には、屈折率が1.646、かつ、アッベ数が23.49のレンズ材料が用いられており、焦点距離は4.350mmである。
第4レンズ40は、像側Lbのレンズ面42が凹曲面である負レンズである。本例において、第4レンズ40の物体側Laのレンズ面41(第8面(8))は凸曲面であり、第4レンズ40は負メニスカスレンズである。第4レンズ40はプラスチックレンズであり、レンズ面41(第8面(8))、およびレンズ面42は非球面である。第4レンズ40には、屈折率が1.587、かつ、アッベ数が30.17のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−1.156mmである。
第5レンズ50は、物体側Laのレンズ面51、および像側Lbのレンズ面52(第10面(10))のいずれもが凸曲面である両凸レンズである。第5レンズ50はプラスチックレンズであり、レンズ面51、およびレンズ面52(第10面(10))は非球面である。第5レンズ50には、屈折率が1.539、かつ、アッベ数が55.98のレンズ材料が用いられており、焦点距離は1.260mmである。
第4レンズ40と第5レンズ50とは接合レンズ60を構成している。従って、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51との接合面を第9面(9)としてある。
このように構成した広角レンズ100において、絞り72より物体側Laに位置する前群のレンズ(第1レンズ10、第2レンズ20、および第3レンズ30)の合成焦点距離f123は84.005mmであり、絞り72より物体側Laに位置する後群のレンズ(接合レンズ60)の合成焦点距離f45は3.646mmである。
第1レンズ10と第2レンズ20との合成焦点距離f12は−1.573mmであり、第3レンズ30と接合レンズ60(第4レンズ40、および第5レンズ50)との合成焦点距離f345は3.770mmである。
かかる広角レンズ100においては、図7〜図10に示すように、球面収差、倍率色収差、非点収差(ディストーション)、および横収差が適正なレベルまで補正されている。
本例の広角レンズ100において、実施例1で説明した条件式(1)〜(6)に関連する各値は表3に示されており、本例の広角レンズ100は、条件式(1)〜(6)を満たしている。従って、本例の広角レンズ100も、第2レンズ20の像側のレンズ面22を浅い凹曲面にすることができるため、第2レンズ20を製造しやすい構造とすることができる等、実施例1と同様な効果を奏する。
より具体的には、第1レンズ10の屈折率n1は1.839であり、条件式(1)を満たしている。第2レンズ20の焦点距離f2は−3.535mmであり、レンズ系全体の焦点距離をf0は1.295mmである。従って、f2/f0は−2.730であり、条件
式(2)を満たしている。第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22の直径R22は2.995mmであり、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22と第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31との光軸上における距離d23は1.240である。従って、R22/d23は2.415であり、条件式(3)を満たしている。第1レンズ10の焦点距離f1は、−4.807mmであり、レンズ系全体の焦点距離f0は1.295mmである。従って、f1/f0は−3.712であり、条件式(4)を満たしている。第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12は−1.573mmであり、レンズ系全体の焦点距離f0は1.295mmである。このため、f12/f0は−1.215であり、条件式(5)を満たしている。第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12は−1.573mmであり、第3レンズ30と第4レンズ40と第5レンズ50の合成焦点距離f345は3.770mmである。このため、f12/f345は、0.417であり、条件式(6)を満たしている。
[実施例3]
図11は、本発明の実施例3に係る広角レンズ100の説明図である。図12は、図11に示す広角レンズ100の球面収差を示す説明図である。図13は、図11に示す広角レンズ100の倍率色収差を示す説明図であり、最大画角における倍率色収差を示してある。図14は、図11に示す広角レンズ100の非点収差およびディストーションを示す説明図である。図15は、図11に示す広角レンズ100の横収差を示す説明図である。図15には、赤色光R、黄色光Y、緑色光G、青色光B、および紫色光Vの各角度0.00deg、28.96deg、46.48deg、62.41deg、77.27deg、および88.49degにおける光軸に直交する2方向(y方向およびx方向)の横収差を纏めて示してある。なお、本例の基本的な構成は、実施例1と同様であるため、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図11に示すように、本例の広角レンズ100も、実施例1と同様、物体側Laから像側Lbに向けて順に配置された第1レンズ10、第2レンズ20、環状の遮光シート71、第3レンズ30、絞り72、第4レンズ40、および第5レンズ50からなり、第5レンズ50に対して像側Lbに平板状の赤外線フィルタ73、透光性のカバー74、および撮像素子75が順に配置されている。
本例の広角レンズ100の各レンズの構成等は、表6に示す通りであり、表7には、本例の広角レンズ100に用いた非球面レンズの非球面係数A4、A6、A8を示してある。
Figure 2020126198
Figure 2020126198
表6に示すように、本例の広角レンズ100において、レンズ系全体の焦点距離f0は1.296mmであり、物像間距離は15.402mmであり、レンズ系全体のF値は2.400であり、最大画角は176.987degである。
第1レンズ10は、像側Lbのレンズ面12(第2面(2))が凹曲面である負メニスカスレンズであり、物体側Laのレンズ面11(第1面(1))は凸曲面である。第1レンズ10はガラスレンズであり、レンズ面11(第1面(1))、およびレンズ面12(第2面(2))は球面である。第1レンズ10には、屈折率が1.839、かつ、アッベ数が42.72のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−4.679mmである。
第2レンズ20は、物体側Laのレンズ面21(第3面(3))、および像側Lbのレンズ面22(第4面(4))のいずれもが凹曲面である両凹レンズであり、負のパワーを
有している。第2レンズ20はプラスチックレンズであり、レンズ面21(第3面(3))、およびレンズ面22(第4面(4))は非球面である。第2レンズ20には、屈折率が1.539、かつ、アッベ数が55.98のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−3.640mmである。
第3レンズ30は、物体側Laのレンズ面31(第5面(5))、および像側Lbのレンズ面32(第6面(6))のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、正のパワーを有している。第3レンズ30はプラスチックレンズであり、レンズ面31(第5面(5))、およびレンズ面32(第6面(6))は非球面である。第3レンズ30には、屈折率が1.587、かつ、アッベ数が30.17のレンズ材料が用いられており、焦点距離は3.403mmである。
第4レンズ40は、像側Lbのレンズ面42が凹曲面である負レンズである。本例において、第4レンズ40の物体側Laのレンズ面41(第8面(8))は凸曲面であり、第4レンズ40は負メニスカスレンズである。第4レンズ40はプラスチックレンズであり、レンズ面41(第8面(8))、およびレンズ面42は非球面である。第4レンズ40には、屈折率が1.646、かつ、アッベ数が23.49のレンズ材料が用いられており、焦点距離は−1.504mmである。
第5レンズ50は、物体側Laのレンズ面51、および像側Lbのレンズ面52(第10面(10))のいずれもが凸曲面である両凸レンズである。第5レンズ50はプラスチックレンズであり、レンズ面51、およびレンズ面52(第10面(10))は非球面である。第5レンズ50には、屈折率が1.539、かつ、アッベ数が55.98のレンズ材料が用いられており、焦点距離は1.544mmである。
第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と、第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51とは、同一形状に形成されており、第4レンズ40と第5レンズ50とは接合レンズ60を構成している。従って、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面42と第5レンズ50の物体側Laのレンズ面51との接合面を第9面(9)としてある。
このように構成した広角レンズ100において、絞り72より物体側Laに位置する前群のレンズ(第1レンズ10、第2レンズ20、および第3レンズ30)の合成焦点距離f123は2.767mmであり、絞り72より物体側Laに位置する後群のレンズ(接合レンズ60)の合成焦点距離f45は4.886mmである。
第1レンズ10と第2レンズ20との合成焦点距離f12は−1.603mmであり、第3レンズ30と接合レンズ60(第4レンズ40、および第5レンズ50)との合成焦点距離f345は3.647mmである。
かかる広角レンズ100においては、図12〜図15に示すように、球面収差、倍率色収差、非点収差(ディストーション)、および横収差が適正なレベルまで補正されている。
本例の広角レンズ100において、実施例1で説明した条件式(1)〜(6)に関連する各値は表3に示されており、本例の広角レンズ100は、条件式(1)〜(6)を満たしている。従って、本例の広角レンズ100も、第2レンズ20の像側のレンズ面22を浅い凹曲面にすることができるため、第2レンズ20を製造しやすい構造とすることができる等、実施例1と同様な効果を奏する。
より具体的には、第1レンズ10の屈折率n1は1.839であり、条件式(1)を満
たしている。第2レンズ20の焦点距離f2は−3.640mmであり、レンズ系全体の焦点距離をf0は1.296mmである。従って、f2/f0は−2.809であり、条件式(2)を満たしている。第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22の直径R22は2.337mmであり、第2レンズ20の像側Lbのレンズ面22と第3レンズ30の物体側Laのレンズ面31との光軸上における距離d23は1.800である。従って、R22/d23は1.298であり、条件式(3)を満たしている。第1レンズ10の焦点距離f1は、−4.679mmであり、レンズ系全体の焦点距離f0は1.296mmである。従って、f1/f0は−3.610であり、条件式(4)を満たしている。第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12は−1.603mmであり、レンズ系全体の焦点距離f0は1.296mmである。このため、f12/f0は−1.237であり、条件式(5)を満たしている。第1レンズ10と第2レンズ20の合成焦点距離f12は−1.603mmであり、第3レンズ30と第4レンズ40と第5レンズ50の合成焦点距離f345は3.647mmである。このため、f12/f345は、0.440であり、条件式(6)を満たしている。
[他の実施の形態]
上記実施の形態では、第1レンズ10がガラスレンズであったが、プラスチックレンズであってもよい。この場合、第1レンズ10の像側Lbのレンズ面11を非球面とすることができる。
10…第1レンズ、20…第2レンズ、30…第3レンズ、40…第4レンズ、50…第5レンズ、60…接合レンズ、71…遮光シート、72…絞り、73…赤外線フィルタ、74…カバー、75…撮像素子

Claims (6)

  1. 複数のレンズと、絞りとを備え、
    前記複数のレンズは、物体側より順に配置された第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズ、および第5レンズからなり、
    前記絞りは、第3レンズと第4レンズとの間に配置され、
    前記第1レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負メニスカスレンズであり、
    前記第2レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凹曲面である両凹レンズであり、
    前記第3レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、
    前記第4レンズは、像側のレンズ面が凹曲面である負レンズであり、
    前記第5レンズは、物体側のレンズ面および像側のレンズ面のいずれもが凸曲面である両凸レンズであり、
    前記第1レンズの屈折率をn1とし、前記第2レンズの焦点距離をf2とし、レンズ系全体の焦点距離をf0としたとき、屈折率n1、焦点距離f2、および焦点距離f0は、以下の条件式
    1.800<n1
    −3.000<f2/f0<−2.500
    の双方を満たすことを特徴とする広角レンズ。
  2. 請求項1に記載の広角レンズにおいて、
    前記第2レンズ、前記第3レンズ、前記第4レンズ、および前記第5レンズはいずれも、プラスチックレンズであることを特徴とする広角レンズ。
  3. 請求項1または2に記載の広角レンズにおいて、
    前記第2レンズの像側のレンズ面の直径をR22とし、前記第2レンズの像側のレンズ面と前記第3レンズの物体側のレンズ面との光軸上における距離をd23としたとき、直径R22、および距離d23は、以下の条件式
    1.000<R22/d23<2.500
    を満たすことを特徴とする広角レンズ。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載の広角レンズにおいて、
    前記第1レンズの焦点距離をf1としたとき、焦点距離f1、および焦点距離f0は、以下の条件式
    −5.000<f1/f0<−1.000
    を満たすことを特徴とする広角レンズ。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載の広角レンズにおいて、
    前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離をf12としたとき、合成焦点距離f12、および焦点距離f0は、以下の条件式
    −2.500<f12/f0<−0.500
    を満たすことを特徴とする広角レンズ。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載の広角レンズにおいて、
    前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離をf12とし、前記第3レンズと前記第4レンズと前記第5レンズの合成焦点距離をf345としたとき、合成焦点距離f12、f345は、以下の条件式
    −1.000<f12/f345<0
    を満たすことを特徴とする広角レンズ。
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