JP2020125573A - シート部材用の補強部材及び空調装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】補強部材を取り付ける際の位置決めが容易で、補強部材の取付性を向上することができるシート部材用の補強部材及び空調装置を提供する。【解決手段】本発明のシート部材用の補強部材10は、シート部材に送風手段100を取り付けるための開口孔5の周縁を補強する空調服用の補強部材10であって、開口孔5の周縁の表側に位置する第1補強部11と、開口孔5の周縁の裏側に位置する第2補強部12とを有し、開口孔5の周縁を第1補強部11と第2補強部12とによって挟み込むよう構成されている。【選択図】図4
Description
本発明は、シート部材用の補強部材及び空調装置に関する。
従来から、空気を流通させることにより人体から出た汗を蒸発させる空調服が提案されている(特許文献1)。
特許文献1は、ファンの筒状部を通すための開口孔と、開口孔の周囲におけるシート状部材の端部に固着された、筒状部の外縁の形状と略同じ形状の内縁を有する伸縮性のない扁平な環状の補強部材とを備え、補強部材の各面のうちシート状部材の端部に固着された一つの面以外の面はシート状部材で覆われることなく露出し、ファンの筒状部を補強部材の内縁の中に挿入し、開口孔の周囲におけるシート状部材の端部及び補強部材の端部をファンの所定部位で挟み込むことにより、ファンがファン取付部に取り付けられる技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1の技術では、空調服本体に対して補強部材を取り付ける際の位置決めが難しく、補強部材の取付作業がし難いという問題がった。
したがって、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、補強部材を取り付ける際の位置決めが容易で、補強部材の取付性を向上することができるシート部材用の補強部材及び空調装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、(1)本発明のシート部材用の補強部材は、シート部材に送風手段を取り付けるための開口孔の周縁を補強するシート部材用の補強部材であって、前記開口孔の周縁の表側に位置する第1補強部と、前記開口孔の周縁の裏側に位置する第2補強部とを有し、前記開口孔の周縁を前記第1補強部と前記第2補強部とによって挟み込むよう構成されている。
(2)上記(1)の構成において、前記補強部材は、前記開口孔の周縁と前記第1補強部及び前記第2補強部との間の少なくとも一方に設けられ、両面に粘着面を備えた粘着層を有する。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第1補強部材及び前記第2補強部材の外周縁に刺繍飾りを有し、前記第1補強部材及び第2補強部材の内側を刺繍飾りで止め貝開き状態にする。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記第1補強部材及び前記第2補強部材の外周縁に刺繍飾りを有し、前記第1補強部材及び第2補強部材の内側を刺繍飾りで止め貝開き状態にする。
(4)上記(1)から(3)のいずれか1の構成において、前記補強部材は、布、樹脂含浸布、ゴム、プラスチック、皮革又は人工皮革からなる。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1の構成において、前記開口孔は、楕円を含む円形又は多角形の形状を有し、前記補強部材は、前記開口孔の形状に合わせて、前記円形又は前記多角形の形状を有する。
(5)上記(1)から(4)のいずれか1の構成において、前記開口孔は、楕円を含む円形又は多角形の形状を有し、前記補強部材は、前記開口孔の形状に合わせて、前記円形又は前記多角形の形状を有する。
(6)シート部材を有する空調装置であって、送風手段を取り付けるための開口孔と、前記開口孔の周縁を補強する補強部材と、前記補強部材に取り付けられる送風手段と、を有し、前記補強部材は、(1)から(5)のいずれか1に記載の補強部材である。
(7)上記(6)の構成において、前記補強部材の内周と外周の周縁をそれぞれ縫合する縫合部を有する。
(7)上記(6)の構成において、前記補強部材の内周と外周の周縁をそれぞれ縫合する縫合部を有する。
本発明によれば、補強部材を取り付ける際の位置決めが容易で、補強部材の取付性を向上することができるシート部材用の補強部材及び空調装置を提供することができる。
次に、本発明の実施形態に係る空調服について説明する。以下では、シート部材として空調服を例にとって説明するが、本発明のシート部材用の補強部材及びシート部材を有する空調装置は、空調服に限らず、シート部材を有するベビーカー等にも適用することができる。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る空調服の後ろ側を示す図、(b)は本発明の実施形態に係る空調服の前側を示す図である。
図1に示すように、空調服1は、後ろ側に2つの送風手段100が設けられている。空調服1は、送風手段100によって服内に空気を流通させることにより人体から出た汗を蒸発させるものである。
図1(a)は、本発明の実施形態に係る空調服の後ろ側を示す図、(b)は本発明の実施形態に係る空調服の前側を示す図である。
図1に示すように、空調服1は、後ろ側に2つの送風手段100が設けられている。空調服1は、送風手段100によって服内に空気を流通させることにより人体から出た汗を蒸発させるものである。
図2は、本発明の実施形態に係る空調服の送風手段を説明する図であり、同図(a)は空調服の後ろ側から見た送風手段の外観の拡大図、同図(b)は送風手段の簡略化した断面図である。
図1及び図2(a)(b)に示すように、この空調服(空調装置)1は、服本体(シート部材)2と、送風手段100と、を有し、服本体2の後側部の下方には送風手段100が2つ取り付けられている。
送風手段100は、図2に示すように、モータやプロペラが収納される送風手段本体101と、送風手段本体101に装着される環状の係止部材104とを備える。送風手段本体101は、筒状部102と、この筒状部102の上端から筒状部102の側面と略垂直な方向に突出するフランジ部103とを有する。
筒状部102をその中心軸に垂直な平面で切ったときの断面の外形は円形である。ここで、筒状部102の外径は、例えば50mm〜70mmである。
筒状部102をその中心軸に垂直な平面で切ったときの断面の外形は円形である。ここで、筒状部102の外径は、例えば50mm〜70mmである。
また、係止部材104は、送風手段本体101を服本体2の補強部材10に取り付けるためのものである。係止部材104を筒状部102の外側に差し込んで送風手段本体101と係合させることにより、係止部材104を、フランジ部103と対向する状態で送風手段本体101に容易に装着することができる。
図3は、本発明の実施形態に係る空調服の送風手段を取り付ける補強部材を示す図である。図4は、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の断面図である。
図3及び図4に示すように、服本体2の素材は、例えば織布であり、服本体2は、外側に露出する表地と身体側の裏地とがある。この服本体2には、送風手段100を取り付けるための開口孔5と、開口孔5の周縁を補強する空調服用の補強部材10が設けられている。
開口孔5は、送風手段100を取り付けるためのものであり、送風手段100の筒状部102を通すよう形成されている。開口孔5の形状は、円形であり、開口孔5の直径は、筒状部102の外形よりも少し大きい。
開口孔5は、送風手段100を取り付けるためのものであり、送風手段100の筒状部102を通すよう形成されている。開口孔5の形状は、円形であり、開口孔5の直径は、筒状部102の外形よりも少し大きい。
補強部材10は、空調服1に送風手段100を取り付けるための開口孔5の周縁を補強するためのものである。この補強部材10は、送風手段100の筒状部102の外縁の形状と略同じ形状の開口孔5を有する環状のものである。空調服の開口孔5が補強部材10の開口孔となるため、同一符号を付して説明する。
補強部材10の材質は、縫合可能な素材であって、例えば繊維素材、合成樹脂、プラスチック、皮革又は人工皮革などからなる。本実施形態では、繊維補材の補強部材を例にとって説明する。
補強部材10の材質は、縫合可能な素材であって、例えば繊維素材、合成樹脂、プラスチック、皮革又は人工皮革などからなる。本実施形態では、繊維補材の補強部材を例にとって説明する。
開口孔5の周縁の表側に位置する表型としての第1補強部11と、開口孔5の周縁の裏側に位置する裏型としての第2補強部12とを有し、開口孔5の周縁の服本体2を第1補強部11と第2補強部12とによって挟み込むよう構成されている。
補強部材10には、さらに開口孔5の周縁と第1補強部11及び第2補強部12との間に、両面に粘着面を備えた粘着層13、14を設けている。この粘着層13、14は、開口孔5の周縁と第1補強部11及び第2補強部12との間の少なくとも一方に設けられていればよい。粘着層13、14は、例えば両面テープによって構成されている。
粘着層13、14によってさらに位置決めがしやすくなる。
補強部材10には、さらに開口孔5の周縁と第1補強部11及び第2補強部12との間に、両面に粘着面を備えた粘着層13、14を設けている。この粘着層13、14は、開口孔5の周縁と第1補強部11及び第2補強部12との間の少なくとも一方に設けられていればよい。粘着層13、14は、例えば両面テープによって構成されている。
粘着層13、14によってさらに位置決めがしやすくなる。
第1補強部11及び第2補強部12の外周縁に刺繍飾りが架けられている。また、第1補強部11及び第2補強部12の内側を刺繍飾り止めすることで、第1補強部11及び第2補強部12で貝開き状態にすることができる(後述の図6C(c))。
開口孔5は、楕円を含む円形又は多角形の形状とすることができ、補強部材10は、開口孔5の形状に合わせて、円形又は多角形の形状とすることができる。補強部材10の内周と外周の周縁は、縫合部17によって縫合されている。これにより補強部材10が服本体2に強固に固定される。
開口孔5は、楕円を含む円形又は多角形の形状とすることができ、補強部材10は、開口孔5の形状に合わせて、円形又は多角形の形状とすることができる。補強部材10の内周と外周の周縁は、縫合部17によって縫合されている。これにより補強部材10が服本体2に強固に固定される。
次に、空調服の開口部周辺の作製方法を説明する。図5は、本発明の実施形態に係る空調服の開口部周辺の作製方法を説明する図である。
図5に示すように、開口部5の周辺の作製方法は、第1工程と第2工程を有する。
第1工程では、円形状の芯地3を用意し、この円形状の芯地3を服本体2の表地2aに貼り合わせる。芯地3の外形は、例えば120mmとすることができる。
次に、第2工程では、自動機や型抜き機を使用して、芯地3と表地2aに丸形状の孔を開けて開口孔5を形成する。開口孔5は、内径が例えば90mmとなるように開口する。
図5に示すように、開口部5の周辺の作製方法は、第1工程と第2工程を有する。
第1工程では、円形状の芯地3を用意し、この円形状の芯地3を服本体2の表地2aに貼り合わせる。芯地3の外形は、例えば120mmとすることができる。
次に、第2工程では、自動機や型抜き機を使用して、芯地3と表地2aに丸形状の孔を開けて開口孔5を形成する。開口孔5は、内径が例えば90mmとなるように開口する。
次に、空調服の補強部材の作製方法を説明する。
図6Aは、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。図6Bは、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。
補強部材10の作製方法は、第1工程から第4工程まで有する。
第1工程では、図6A(a)に示すように、補強部材10の第1補強部11となる表型と第2補強部12となる裏型の2枚のドーナツ形状の生地にカットする。
図6Aは、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。図6Bは、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。
補強部材10の作製方法は、第1工程から第4工程まで有する。
第1工程では、図6A(a)に示すように、補強部材10の第1補強部11となる表型と第2補強部12となる裏型の2枚のドーナツ形状の生地にカットする。
第2工程では、図6A(b)に示すように、第1補強部11と第2補強部のそれぞれに外周縁に外回り刺繍を架ける。
第1補強部11と第2補強部12はともに、例えば内径が90mm、外径が126mm〜130mmとすることができる。
第1補強部11と第2補強部12はともに、例えば内径が90mm、外径が126mm〜130mmとすることができる。
第3工程では、図6B(a)に示すように、第1補強部11と第2補強部12のそれぞれの裏側に粘着層13、14を貼り付ける。
第4工程では、図6B(b)に示すように、粘着層を貼り合わせた第1補強部11と第2補強部12を外表にして重ねて、内側を刺繍飾り16で止めて、第1補強部11と第2補強部12を貝開き状態にする。
第4工程では、図6B(b)に示すように、粘着層を貼り合わせた第1補強部11と第2補強部12を外表にして重ねて、内側を刺繍飾り16で止めて、第1補強部11と第2補強部12を貝開き状態にする。
図6Cは、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の完成した状態を示す図、同図(a)は補強部材の正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は表型と裏型を見開いた状態を示す図である。
図7は、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の完成した状態を示す図、(a)は第1補強部と第2補強部を見開いた状態を示す図、(b)は第1補強部と第2補強部を閉じた状態を示す図である。
図7は、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の完成した状態を示す図、(a)は第1補強部と第2補強部を見開いた状態を示す図、(b)は第1補強部と第2補強部を閉じた状態を示す図である。
図6C及び図7に示すように、補強部材10は、開口孔5の周縁の表側に位置する表型としての第1補強部11と、開口孔5の周縁の裏側に位置する裏型としての第2補強部12とを有しており、開口孔5の周縁を第1補強部11と第2補強部12とによって挟み込むよう構成されている。
補強部材10は、開口孔5の周縁と第1補強部11及び第2補強部12との間に、両面に粘着面を備えた粘着層13、14が設けられている。第1補強部材11及び第2補強部材12の外周縁に刺繍飾りが架けられている。また、図6C(c)に示すように、第1補強部材11及び第2補強部材12の内側を刺繍飾りで止めて、第1補強部11と第2補強部12が貝開き状態となるようにしている。
補強部材10は、開口孔5の周縁と第1補強部11及び第2補強部12との間に、両面に粘着面を備えた粘着層13、14が設けられている。第1補強部材11及び第2補強部材12の外周縁に刺繍飾りが架けられている。また、図6C(c)に示すように、第1補強部材11及び第2補強部材12の内側を刺繍飾りで止めて、第1補強部11と第2補強部12が貝開き状態となるようにしている。
次に、空調服への補強部材の取付方法について説明する
図8は、本発明の実施形態に係る空調服へ補強部材の取付方法を説明する図である。図9は、本発明の実施形態に係る空調服へ補強部材の取付方法を説明する図である。
空調服1への補強部材10の取付方法は、第1工程から第3工程を有する。
第1工程では、図8(a)及び図9(a)に示すように、表型となる第1補強部11の外輪を開き、表地2aとの間に挟み込み、裏型となる第2補強部12の外輪を開き、裏地2bとの間に挟み込む。
図8は、本発明の実施形態に係る空調服へ補強部材の取付方法を説明する図である。図9は、本発明の実施形態に係る空調服へ補強部材の取付方法を説明する図である。
空調服1への補強部材10の取付方法は、第1工程から第3工程を有する。
第1工程では、図8(a)及び図9(a)に示すように、表型となる第1補強部11の外輪を開き、表地2aとの間に挟み込み、裏型となる第2補強部12の外輪を開き、裏地2bとの間に挟み込む。
次に、第2工程では、第1補強部11と第2補強部12の上からアイロンにてアイロン加工をして第1補強部11と第2補強部12を表地2a、裏地2bにそれぞれ接着させる。
次に、第3工程では、図8(b)及び図9(b)に示すように、補強部材10の外周部と内周部をそれぞれ縫合して縫合部17を形成し、補強部材10を服本体2に止めて、補強部材10を空調服1に取り付けることができる。
次に、第3工程では、図8(b)及び図9(b)に示すように、補強部材10の外周部と内周部をそれぞれ縫合して縫合部17を形成し、補強部材10を服本体2に止めて、補強部材10を空調服1に取り付けることができる。
次に、次に補強部材の変形例について説明する。
図10は、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の変形例を説明する図である。
上述した例では、丸形状の補強部材を例に説明したが、補強部材の形状は、丸形状に限らず、図10に示すように多角形の形状とすることができる。
多角形状の補強部材10aの大きさは、例えば外形が120mm、内形が90mmとなるように形成することができる。参照符号2aは表地、11aは第1補強部、15aは外側の刺繍、16aは内側の刺繍をそれぞれ示している。
図10は、本発明の実施形態に係る空調服の補強部材の変形例を説明する図である。
上述した例では、丸形状の補強部材を例に説明したが、補強部材の形状は、丸形状に限らず、図10に示すように多角形の形状とすることができる。
多角形状の補強部材10aの大きさは、例えば外形が120mm、内形が90mmとなるように形成することができる。参照符号2aは表地、11aは第1補強部、15aは外側の刺繍、16aは内側の刺繍をそれぞれ示している。
空調服1の開口部5aの周辺の作製方法、補強部材10aの作製方法及び補強部材10aの取付方法は、補強部材10aが丸形状の場合と同じであるので、ここでは説明を省略する。多角形状として八角形の補強部材を例に説明しているが、必ずしも八角形に限らず、多角形であれば、何角形でもよい。
(他の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材について説明する。
図11Aは、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。図11Bは、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。図11Cは、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材の完成した状態を示す図、同図(a)は補強部材の正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は表型と裏型を見開いた状態を示す図である。
次に、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材について説明する。
図11Aは、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。図11Bは、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材の作製方法を説明する図である。図11Cは、本発明の他の実施形態に係る空調服の補強部材の完成した状態を示す図、同図(a)は補強部材の正面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は表型と裏型を見開いた状態を示す図である。
補強部材20の作製方法は、第1工程から第4工程まで有する。この実施形態では、補強部材20の材料として合成樹脂を用いる場合を例に説明する。
第1工程では、図11A(a)に示すように、第1補強部(表型)21と第2補強部(裏型)22となるように2枚のドーナツ形状に合成樹脂をカットする。
第2工程では、図11A(b)に示すように、第1補強部21と第2補強部22のそれぞれの裏側に粘着層13a、14aを貼り付ける。
第3工程では、図11Bに示すように、第1補強部21と第2補強部22を外表にして重ねて、内側を接着剤で止めて接着部30を形成し、第1補強部21と第2補強部22を貝開き状態にする。
第1工程では、図11A(a)に示すように、第1補強部(表型)21と第2補強部(裏型)22となるように2枚のドーナツ形状に合成樹脂をカットする。
第2工程では、図11A(b)に示すように、第1補強部21と第2補強部22のそれぞれの裏側に粘着層13a、14aを貼り付ける。
第3工程では、図11Bに示すように、第1補強部21と第2補強部22を外表にして重ねて、内側を接着剤で止めて接着部30を形成し、第1補強部21と第2補強部22を貝開き状態にする。
図11Cに示すように、補強部材20は、開口孔5bの周縁の表側に位置する表型としての第1補強部21と、開口孔5bの周縁の裏側に位置する裏型としての第2補強部22とを有しており、開口孔5bの周縁を第1補強部21と第2補強部22とによって挟み込むよう構成されている。
補強部材20は、開口孔5bの周縁と第1補強部21及び第2補強部22との間に、両面に粘着面を備えた粘着層13a、14aを設けている。
第1補強部21と第2補強部22の内側を接着剤で止めた接着部30を有するため、第1補強部21と第2補強部22を貝開き状態にすることができる。
第1補強部21と第2補強部22の内側を接着剤で止めた接着部30を有するため、第1補強部21と第2補強部22を貝開き状態にすることができる。
図12は、本発明の他の実施形態に係る空調服へ補強部材の取付方法を説明する図である。図13は、本発明の他の実施形態に係る空調服へ補強部材の取付方法を説明する図である。
第1工程では、図12(a)及び図13(a)に示すように、表型となる第1補強部21の外輪を開き、表地2aと挟み込み、次いで裏型となる第2補強部22の外輪を開き、裏地2bと挟み込む。
第1工程では、図12(a)及び図13(a)に示すように、表型となる第1補強部21の外輪を開き、表地2aと挟み込み、次いで裏型となる第2補強部22の外輪を開き、裏地2bと挟み込む。
第2工程では、図12(b)及び図13(b)に示すように、第1補強部21と第2補強部22の上から高圧プレス機で高圧プレス加工をして第1補強部21と第2補強部22を表地2a、裏地2bにそれぞれ接着して合成樹脂製の補強部材20を空調服1に取り付けることができる。
以上、本実施形態によれば、補強部材を取り付ける際の位置決めが容易で、補強部材の取付性を向上することができる。
上記実施形態では、シート部材として空調服を例にとって説明したが、シート部材としてベビーカー等にも適用することができる。
上記実施形態では、シート部材として空調服を例にとって説明したが、シート部材としてベビーカー等にも適用することができる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 空調服(空調装置)
2 服本体(シート部材)
5、5a、5b 開口孔
10、10a、20 補強部材
11、11a、21 第1補強部(表型)
12、22 第2補強部(裏型)
13、13a、14、14a 粘着層
15 外側の刺繍飾り
16 内側の刺繍飾り
17 縫合部
30 接着部
100 送風手段
2 服本体(シート部材)
5、5a、5b 開口孔
10、10a、20 補強部材
11、11a、21 第1補強部(表型)
12、22 第2補強部(裏型)
13、13a、14、14a 粘着層
15 外側の刺繍飾り
16 内側の刺繍飾り
17 縫合部
30 接着部
100 送風手段
Claims (7)
- シート部材に送風手段を取り付けるための開口孔の周縁を補強するシート部材用の補強部材であって、
前記開口孔の周縁の表側に位置する第1補強部と、前記開口孔の周縁の裏側に位置する第2補強部とを有し、前記開口孔の周縁を前記第1補強部と前記第2補強部とによって挟み込むよう構成されている、シート部材用の補強部材。 - 前記補強部材は、前記開口孔の周縁と前記第1補強部及び前記第2補強部との間の少なくとも一方に設けられ、両面に粘着面を備えた粘着層を有する、請求項1に記載のシート部材用の補強部材。
- 前記第1補強部材及び前記第2補強部材の外周縁に刺繍飾りを有し、前記第1補強部材及び第2補強部材の内側を刺繍飾りで止め貝開き状態にする、請求項1又は請求項2に記載のシート部材用の補強部材。
- 前記補強部材は、布、樹脂含浸布、ゴム、プラスチック、皮革又は人工皮革からなる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシート部材用の補強部材。
- 前記開口孔は、楕円を含む円形又は多角形の形状を有し、
前記補強部材は、前記開口孔の形状に合わせて、前記円形又は前記多角形の形状を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のシート部材用の補強部材。 - シート部材を有する空調装置であって、
送風手段を取り付けるための開口孔と、
前記開口孔の周縁を補強する補強部材と、
前記補強部材に取り付けられる送風手段と、を有し、
前記補強部材は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の補強部材である、空調装置。 - 前記補強部材の内周と外周の周縁をそれぞれ縫合する縫合部を有する、請求項6に記載の空調装置。
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