JP2020125370A - 光硬化性粘着シート、剥離シート付き光硬化性粘着シート、光硬化性粘着シート付き光学フィルム、画像表示装置構成用積層体及び画像表示装置 - Google Patents
光硬化性粘着シート、剥離シート付き光硬化性粘着シート、光硬化性粘着シート付き光学フィルム、画像表示装置構成用積層体及び画像表示装置 Download PDFInfo
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Abstract
Description
また、酸性基を有するモノマー成分を実質的に使用しないことから、粘着シートの耐白化性や接着力向上のために、水酸基を有するモノマー成分や窒素原子を有するモノマー成分を使用せざるを得えない。
しかしながら、粘着シートのガラス転移温度(Tg)を比較的高く設定すると、低温での粘着特性に劣るようになり、その結果、冬場及び寒冷地などで使用する際に耐衝撃性が悪くなるという問題が生じることになった。
また、上記特許文献7のように、粘着シートの貯蔵弾性率を極端に高く設定した場合にも、低温での粘着特性が低下し、その結果、落下させた際に剥離したり、冬場の低温環境で使用する際に接着力が低下して剥離したりするなどの問題が生じることになった。
また、本発明の光硬化性粘着シートは、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が100kPa以上500kPa以下であるため、裁断加工性や複雑な形状の打ち抜き加工性と各種粘着特性とをバランスよく兼備することができる。
さらに、本発明の光硬化性粘着シートは、動的粘弾性測定により得られる損失正接(Tanδ)のピーク温度で定義されるガラス転移温度(Tg)が0℃以下であるため、低温での粘着力が高く、冬場や寒冷地などで使用する際でも剥離することがなく、また、落下させた際の耐衝撃性(低温耐衝撃特性)にも優れるものである。
本発明の実施形態の一例に係る光硬化性粘着シート(以下「本粘着シート」という。)は、(メタ)アクリル系共重合体(A)を含有する粘着剤樹脂組成物(以下「本樹脂組成物」という。)から形成される2層以上の粘着剤層を有するシートであり、
温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が、100kPa以上500kPa以下であり、かつ、動的粘弾性測定により得られる損失正接(Tanδ)のピーク温度で定義されるガラス転移温度(Tg)(以下、「実測値としてのTg」という。)が0℃以下であるという特徴を有するものである。
しかしながら、本発明の光硬化性粘着シートは、“温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が比較的高く、かつ、実測値としてのガラス転移温度(Tg)が比較的低い”という相反する性質を有しており、このために低温耐衝撃特性及び打ち抜き加工性を兼備することができる。
なお、下限値は必ずしも制限する意図ではないが、現実的には−40℃以上である。
本粘着シートは、上記の性質を有するために、本樹脂組成物から形成される2層以上の粘着剤層(これら各粘着剤層を総括して「本粘着剤層」と称する)を有し、かつ、該2層以上の粘着剤層は連続する重畳層を構成するのが好ましい。
本粘着シートがこのような構成を備えていれば、各粘着剤層に別々の機能を分担させることができるから、例えば、本粘着シートとして上記のような相反する性質を具備することができる。
より具体的には、例えば、連続する2層の架橋剤の量を変えてそれぞれの弾性率を調整したり、各層の組成を変えてガラス転移温度を変えたりするなどして、本粘着シートの性質として“温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が比較的高く、かつ、実測値としてのガラス転移温度(Tg)が比較的低い”という相反する性質を実現することができる。この際、弾性率の高い粘着剤層のみから構成した場合には、打ち抜き加工性には優れるものの、低温での粘着特性や段差吸収性を担保することができない。
その一方で、Tgの低い粘着剤層のみから構成したのでは、低温での粘着特性や段差吸収性には優れるものの、弾性率が低くなり打ち抜き加工性を担保することができない。
そこで異なる層を積層させることで、第1粘着剤層で低温での粘着特性や段差吸収性を、第2粘着剤層で打ち抜き加工性を付与することができるため、これらの相反する性質を具備することができる。
しかし、本粘着シートのように、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が異なる、連続する2層以上の粘着剤層を有する、すなわち、異方性の弾性体である場合、該関係が成立しない(E’≠3G’)。
したがって、本発明において、本粘着シートが、「温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が異なる、連続する2層以上の粘着剤層を有する」か否かの判断に際しては、温度25℃での引張弾性率(E’)と温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が、E’≠3G’の関係を満足することをもって判断することができる。
より具体的には、本粘着シートのE’/G’が5以上であることが好ましく、より好ましくは7以上或いは100以下であること、さらに好ましくは10以上或いは30以下であることをもって、“温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が異なる、連続する2層以上の粘着剤層を有する”と判断することができる。
上述した、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が異なる、連続する2層以上の粘着剤層を有する積層構成としては、例えば上記粘着剤層のうち少なくとも1つの層(第1粘着剤層)と他の層(第2粘着剤層)とが連続して積層された構成の2種2層構成、又は、第1粘着剤層、第2粘着剤層及び第1粘着剤層が連続して積層された構成の2種3層構成、又は、第1粘着剤層、第2粘着剤層及び第3粘着剤層が連続して積層された構成の3種3層構成を挙げることができる。これらの中でも、とりわけ、第1粘着剤層、第2粘着剤層及び第1粘着剤層が連続して積層された構成の2種3層構成が好ましい。
なお、上記の第1粘着剤層、第2粘着剤層、第3粘着剤層はいずれも、本粘着剤層に該当するものであり、特定の(メタ)アクリル系共重合体から構成される粘着剤層であり、弾性率が互いに異なる層である。
第1粘着剤層及び第2粘着剤層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)を上記のように調整するには、第2粘着剤層に架橋剤をより多く含有させることで、弾性率を高くすればよい。但し、これに限定するものではない。
かかる観点から、上記積層構成における第1粘着剤層は、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が、本粘着シート全体よりも、10kPa〜500kPa低いことが好ましく、中でも30kPa以上或いは300kPa以下、その中でも100kPa以上200kPa以下の範囲だけ低いことがより一層好ましい。
なお、第1粘着剤層及び本粘着シート全体の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)を上記のように調整するには、第1粘着剤層と第2粘着剤層に用いる架橋剤や開始剤の配合比を調整したり、各層に用いる(メタ)アクリル系重合体の組成を調整したりすればよい。但し、これに限定するものではない。
上記観点から、第1粘着剤層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は0.1kPa〜90kPaであるのが好ましく、中でも1kPa以上或いは70kPa以下、その中でも10kPa以上或いは50kPa以下であるのが好ましい。
第1粘着剤層をこのように形成するためには、架橋剤や開始剤の配合比を調整したり、(メタ)アクリル系重合体の組成を調整したりすればよい。但し、これに限定するものではない。
同じく第1粘着剤層は、さらに段差吸収性を高める観点から、温度70℃での損失正接(Tanδ)が0.5以上10以下であることが好ましく、中でも0.65以上或いは3以下、その中でも0.8以上或いは1.3以下であるのがさらに好ましい。
第1粘着剤層をこのように形成するためには、架橋剤の量を調整したり、第1粘着剤層に用いる主剤組成の組成を調整したりすればよい。但し、これに限定するものではない。
他方、第2粘着剤層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は200kPa〜100MPaであるのが好ましく、中でも500kPa以上或いは10MPa以下、その中でも1MPa以上或いは6MPa以下であるのが好ましい。
第2粘着剤層をこのように形成するためには、架橋剤を多く含有させて弾性率を高くしたり、第2粘着剤層に用いる主剤組成の組成を調整して高弾性率化したりすればよい。但し、これに限定するものではない。
本粘着シートは、上述したように、第1粘着剤層及び第2粘着剤層以外の「他の層」を有することもできる。
本粘着シートは、上記積層構成すなわち、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が異なる第1粘着剤層及び第2粘着剤層を備えている場合、粘着シートに加工性やハンドリング性を付与する観点から、上記第1粘着剤層の厚みt1と、上記第2粘着剤層の厚みt2の比(t2/t1)が、1以上であることが好ましく、中でも1.1以上或いは10以下であることがより好ましく、その中でも1.5以上或いは5以下であることが特に好ましい。
なお、第1粘着剤層、第2粘着剤層及び第1粘着剤層が連続して積層された構成の2種3層構成のような場合、第1粘着剤層の厚みt1は、最外層を構成する2層の合計厚みを表す。
本粘着シートは、光硬化性を有するが、「光」とは、具体的には、波長200nm〜780nmの波長領域の光を意味し、「光硬化性」とは、かかる波長領域において硬化性を有することを意味する。本粘着シートが、該光硬化性を有するには、以下の(1)〜(3)で示される何れかの粘着剤層を備えていればよい。
なお、上記積層構成において、第1粘着剤層又は第2粘着剤層等の何れかの粘着剤層が、光硬化性を有していればよい。とりわけ、被着体と貼合した後の信頼性を向上させる観点からは、少なくとも最外層の粘着剤層が光硬化性を有していることが好ましい。
(2) 粘着剤層のうち少なくとも1層は、下述するように、ベンゾフェノン構造、ベンジル構造、o−ベンゾイル安息香酸エステル構造、チオキサントン構造、3−ケトクマリン構造、2−エチルアントラキノン構造及びカンファキノン構造から選択される何れか1つ以上の光架橋性構造部位を有する(メタ)アクリル系共重合体(A)により予備硬化されてなる。
(3) 粘着剤層のうち少なくとも1層は、水素引抜型光開始剤(c2)を含む粘着剤樹脂組成物から形成され、該水素引抜型開始剤(c2)により予備硬化されてなる。
上記(1)において、上記光開始剤(C)は、該粘着剤層の全質量、すなわち粘着剤層形成材料の全質量に対して、0.3質量%以上含有することが好ましい。
また、前記光開始剤(C)の含有量は、粘着シートに十分な光硬化性を付与させる観点から、とりわけ0.4質量%以上であることが好ましく、0.6質量%以上であることがより好ましく、0.8%質量以上であることが特に好ましい。
なお、前記粘着剤層は、連続する2層以上の何れかの層が光硬化性を具備すればよいことから、少なくとも何れかの層に光開始剤(C)が含有されていればよい。
上記(2)では、粘着剤層の少なくとも1層は、(メタ)アクリル系共重合体(A)の光架橋性構造部位が光照射されることで予備硬化されてなり、また、該光架橋性構造部位は、再度の光照射により本硬化可能であることから、本粘着シートが、光硬化性、すなわち、被着体への貼合後に硬化(本硬化)することができるという、後硬化性を具備することができる。
上記(3)では、粘着剤層の少なくとも1層は、水素引抜型光開始剤(c2)を含む粘着剤樹脂組成物を光照射することで予備硬化されてなり、また、該光開始剤(c2)は、再度の光照射により本硬化可能であることから、本粘着シートが、光硬化性、すなわち、被着体への貼合後に硬化(本硬化)することができるという、後硬化性を具備することができる。
なお、水素引抜型開始剤(c2)の含有量は、上記と同様に、2層以上の粘着剤層中の各層毎の含有量ではなく、複数の層が積層されて成る粘着剤層全体に含まれる水素引抜型開始剤(c2)の含有量を示す。
本樹脂組成物は、少なくとも(メタ)アクリル系共重合体(A)を含有する樹脂組成物である。
本樹脂組成物は、(メタ)アクリル系共重合体(A)以外に、必要に応じて、架橋剤(B)、光開始剤(C)、防錆剤(D)、シランカップリング剤(E)、粘着付与樹脂(F)等の他の成分を含有してもよい。とりわけ、架橋剤(B)及び防錆剤(D)を含むことがより好ましい。
ここで、「主成分」とは、各層を形成する粘着剤樹脂組成物のうち最も質量割合の大きな成分を意味する。この際、該主成分の含有割合は、各層を構成する粘着剤樹脂組成物の50質量%以上、好ましくは70質量%以上、特に好ましくは90質量%以上(100%含む)を占めるものである。
第1粘着剤層を形成する粘着剤樹脂組成物は、粘着力、特に低温での粘着特性を担保させる観点から、架橋剤(B)を含まないことが好ましい。
さらに、第1粘着剤層を形成する粘着剤樹脂組成物は、より高レベルの耐金属腐食性を担保させる観点から、防錆剤を含むことが好ましい。
第2粘着剤層を形成する粘着剤樹脂組成物は、打ち抜き加工性を担保させる観点から、第1粘着剤層よりも架橋剤(B)の含有量が多いことが好ましい。
さらに、第2粘着剤層を形成する粘着剤樹脂組成物は、第1粘着剤層と積層した際により高レベルの信頼性を担保させる観点から、第1粘着剤層と同一の(メタ)アクリル系共重合体を用いることが好ましい。
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)は、本粘着シートが、耐金属腐食性を有しながら、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)を100〜500kPa以下とするために、該共重合体を構成する共重合成分として、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーに由来する構成単位を実質的に含まず、かつ、該共重合を構成するモノマー成分として、ホモポリマーを形成した際のガラス転移温度(Tg)が−30℃未満である低Tg(メタ)アクリレートモノマー(a1)と、水酸基含有(メタ)アクレートモノマー及び窒素原子含有(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択されるいずれか1つ以上の極性基含有(メタ)アクリレートモノマー(a2)と、を含むことが好ましい。
上記ホモポリマーを形成した際のガラス転移温度(Tg)が−30℃未満である低Tg(メタ)アクリレートモノマー(a1)としては、例えば2−エチルヘキシルアクリレート(Tg;−70℃)、n−ブチルアクリレート(Tg;−55℃)、n−オクチル(メタ)アクリート(Tg;−65℃)、イソオクチルアクリレート(Tg;−54℃)、ノニルアクリレート(Tg;−37℃)、イソノニルアクリレート(Tg;−58℃)イソデシルアクリレート(Tg;−60℃)、イソデシルメタクリレート(Tg;−41℃)、トリデシルアクリレート(Tg;−55℃)、トリデシルメタクリレート(Tg;−40℃)、n−ラウリルメタクリレート(Tg;−65℃)、2−エトキシエチルメタクリレート(Tg;−31℃)、エトキシエトキシエチルアクリレート(エチルカルビトールアクリレート)(Tg;−67℃)等を挙げることができる。これらの中でも、ガラス転移温度やモノマーの汎用性などの観点から、上記共重合成分として、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレートからなる群より選択される何れか1つ以上を含むことが好ましい。
上記極性基含有(メタ)アクリレートモノマー(a2)としての水酸基含有(メタ)アクレートモノマーとしては、上記(a1)以外の(メタ)アクリレートモノマーであって、例えば2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5−ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロへキシル)メチル(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
また、前記窒素原子含有(メタ)アクリレートモノマーとしては、ガラス転移温度やモノマーの汎用性、粘着特性を向上させるために極性を付与する観点から、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチル(メタ)アクリルアミド及びN−ヒドロキシ(メタ)アクリルアミドからなる群より選択される何れか1つ以上を使用することが好ましい。
上記(メタ)アクリル系共重合体(A)は、該共重合体を構成する共重合成分として、上記(a1)及び(a2)以外にも、側鎖の炭素数が4〜18の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート(a3)、エポキシ基含有(メタ)アクリレートモノマー(a4)、側鎖の炭素数が1〜3の(メタ)アクリレートモノマー(a5)等を使用してもよい。
上記炭素数が4〜18の直鎖又は分岐アルキル(メタ)アクリレート(a3)は、上記(メタ)アクリル系共重合体(A)を構成する全モノマー成分の合計100質量%中、3質量%以上含むことが好ましく、とりわけ、共重合化したときのガラス転移温度を調整する観点から、5質量%以上50質量%以下の割合で含むことがより好ましく、8質量%以上30質量%以下の割合で含むことが特に好ましい。
上記エポキシ基含有(メタ)アクリレートモノマー(a4)は、上記(メタ)アクリル系共重合体(A)を構成する全モノマー成分の合計100質量%中、1質量%以上含むことが好ましく、とりわけ、粘着シートに凝集力や粘着力を付与する観点から、2質量%以上30質量%以下の割合で含むことがより好ましく、3質量%以上15質量%以下の割合で含むことが特に好ましい。
上記側鎖の炭素数が1〜3の(メタ)アクリレートモノマー(a5)は、上記(メタ)アクリル系共重合体(A)を構成する全モノマー成分の合計100質量%中、1質量%以上含むことが好ましく、とりわけ、共重合化したときのガラス転移温度を調整する観点から、3質量%以上50質量%以下の割合で含むことがより好ましく、5質量%以上30質量%以下の割合で含むことが特に好ましい。
なお、本発明において、上記共重合成分(a2)〜(a5)のガラス転移温度(Tg)が−30℃未満である場合であっても、これらは低Tg(メタ)アクリレートモノマー(a1)ではなく、(a2)〜(a5)のものとして取り扱うこととする。
このように、(メタ)アクリル系共重合体(A)が、ラジカル重合性官能基を有することで、該ラジカル重合性官能基による(メタ)アクリル系共重合体(A)同士の架橋反応を利用することにより、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーや架橋剤(B)を用いなくとも光硬化(架橋)後の凝集力が効率よく上がりやすく信頼性に優れる等の利点があるため、より好ましい。
より具体的には、前記光架橋性構造部位が、ベンゾフェノン構造、ベンジル構造、o−ベンゾイル安息香酸エステル構造、チオキサントン構造、3−ケトクマリン構造、2−エチルアントラキノン構造及びカンファキノン構造から選択される何れか1つ以上の構造であることが好ましい。
上記(メタ)アクリル系共重合体(A)が、このような光架橋性構造部位を有することで、光架橋性構造部位により、効率的に(メタ)アクリル系共重合体(A)を硬化(架橋)することができ、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーや架橋剤(B)を用いなくとも光硬化(架橋)後の凝集力が効率よく上がりやすく信頼性に優れる等の利点がある。
このような光架橋性構造部位を有する(メタ)アクリレートモノマーを使用することで、(メタ)アクリル系共重合体(A)中に、光架橋性構造部位を形成することができる。
上記架橋剤(B)としては、少なくとも二重結合架橋を有する架橋剤が好ましい。例えば(メタ)アクリロイル基、エポキシ基、イソシアネート基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、カルボジイミド基、オキサゾリン基、アジリジン基、ビニル基、アミノ基、イミノ基、アミド基から選ばれる少なくとも1種の架橋性官能基を有する架橋剤を挙げることができ、1種又は2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記の中でも、上述したとおり、とりわけ(メタ)アクリル系共重合体(A)同士の架橋構造を形成させる観点から、架橋剤(B)として、イソシアネート系化合物を使用することが特に好ましい。
ここで、多官能は2つ以上の架橋性官能基を有するものを指す。
なお、必要に応じて3つ以上、4つ以上の架橋性官能基を有してもよい。
また、同様の観点から、前記粘着剤層のうち、いずれかの層が架橋剤(B)を含まない粘着剤樹脂組成物から形成されることが好ましい。
とりわけ、裁断加工性や複雑な形状の打ち抜き加工性と、被着体に貼合した後の信頼性や粘着力を両立する観点から、上述した積層構成において、上記第2粘着剤層は、上記第1粘着剤層よりも架橋剤(B)の含有量が多い粘着剤樹脂組成物から形成されていることが好ましく、さらには、第2粘着剤層は、架橋剤(B)を含む粘着剤樹脂組成物から形成され、かつ、第1粘着剤層は、架橋剤(B)を含まない粘着剤樹脂組成物から形成されることが好ましい。このように、粘着シートを構成する第1粘着剤層及び第2粘着剤層間において架橋度を調整することで、一方の層は実測値としてのTgが低く、かつ、他方の層は、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が高い設計とすることが可能となる。
ただし、上述したように、(メタ)アクリル系共重合体同士の架橋構造により各層の架橋度を調整することも可能であるから、必ずしも架橋剤(B)が必須となるわけではない。
架橋剤(B)の分子量は、1000以下であることが好ましく、50以上800以下であることがより好ましく、100以上600以下であることがさらに好ましい。
架橋剤(B)が有する1反応性官能基あたりの分子量は、300以下であることが好ましく、30以上250以下であることがより好ましく、60以上150以下であることがさらに好ましい。
架橋剤単体の架橋物のTgが100℃以上、好ましくは200℃以上であることが好ましい。
架橋剤添加量、架橋剤分子量、架橋剤の1反応性官能基あたりの分子量、架橋剤Tgを上記の範囲とすることで、粘着剤層あるいは粘着積層体の弾性率を所定の範囲に調整しやすくなるため、打ち抜き加工性を付与しやすくなる。
前記光開始剤(C)は、例えば紫外線や可視光線等の光、より具体的には、波長200nm〜780nmの光を照射することにより活性なラジカル種を発生する化合物を好ましい例として挙げることができる。
上記防錆剤(D)としては、含有する防錆剤によって本樹脂組成物の光硬化性を阻害しない観点から、365nmの吸光係数が20mL/g・cm以下、中でも10mL/g・cm以下、その中でも5mL/g・cm以下、その中でも1mL/g・cm以下であるのが特に好ましい。
該特性を有する防錆剤(D)としては、ナフタレン骨格、アントラセン骨格、チアゾール骨格及びチアジアゾール骨格から選択されるいずれの骨格も有しない、防錆剤が好ましい。該防錆剤(D)が、このような骨格を有しないことで、上記範囲の吸光係数を有することができる。
かかる観点から、25℃における金属腐食防止剤の水溶解度は20g/L以上であるのが好ましく、特に50g/L以上、中でも特に100g/L以上であるのがさらに好ましい。
中でも、ベンゾトリアゾール、1,2,3−トリアゾール及び1,2,4−トリアゾールから選択される1種又は2種以上の混合物であるのが特に好ましい。
また、該ベンゾトリアゾールとしては、置換又は無置換のいずれのベンゾトリアゾールであってもよく、例えば1,2,3−ベンゾトリアゾール、メチル−1H−ベンゾトリアゾール等のアルキルベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、5−アミノベンゾトリアゾール、5−フェニルチオールベンゾトリアゾール、5−メトキシベンゾトリアゾール、ニトロベンゾトリアゾール、クロロベンゾトリアゾール、ブロモベンゾトリアゾール、フルオロベンゾトリアゾール等のハロゲノベンゾトリアゾール、銅ベンゾトリアゾール、銀ベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾールシラン化合物等を挙げることができる。
これらの中でも、本樹脂組成物への分散性や添加しやすさ、金属腐食防止効果の観点から、1,2,3−ベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル]ベンゾトリアゾール、1−[N,N−ビス(2−エチルヘキシル)アミノメチル]メチルベンゾトリアゾール、2,2’−[[(メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)メチル]イミノ]ビスエタノールからなる群より選択されるいずれか1種又は2種以上の混合物が好ましい。
上記シランカップリング剤(E)としては、接着性の向上、中でもガラス材に対する接着力を高める観点から、例えばビニル基、アクリロキシ基、メタクリロキシ基のような不飽和基、アミノ基、エポキシ基等とともに、アルコキシ基のような加水分解可能な官能基を有する化合物を挙げることができる。
シランカップリング剤の具体例としては、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等を例示することができる。中でも、とりわけ、接着性が良好であり、黄変等の変色が少ないこと等の観点から、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン又はγ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを好ましく用いることができる。
前記シランカップリング剤(E)は、1種のみを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記粘着付与樹脂(F)としては、例えばロジン系粘着付与樹脂、テルペン系粘着付与樹脂、石油系粘着付与樹脂、スチレン系粘着付与樹脂、エポキシ系粘着付与樹脂、ポリアミド系粘着付与樹脂、エラストマー系粘着付与樹脂、フェノール系粘着付与樹脂、ケトン系粘着付与樹脂等が挙げられる。これらの中でも、とりわけ、ロジン系粘着付与樹脂が好ましく、該ロジン系粘着付与樹脂としては、ロジンエステル樹脂、不均化ロジンエステル樹脂、水添ロジンエステル樹脂、重合ロジンエステル樹脂等のロジンエステル系樹脂が好ましい。
前記粘着付与樹脂(F)は、1種のみを単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本樹脂組成物は、上記以外の成分として、酸化防止剤、光安定化剤、金属不活性化剤、老化防止剤、吸湿剤、重合禁止剤、紫外線吸収剤、無機粒子などの各種の添加剤を適宜含有させることが可能である。
本粘着シートは、粘着シートの加工性や保管安定性と、貼合時の粘着力や段差吸収性を兼備させる観点から、温度70℃での損失正接(Tanδ)が0.45以上0.75以下であることが好ましく、中でも0.48以上或いは0.70以下、その中でも0.50以上或いは0.60以下であるのがさらに好ましい。
このように調製するには、各粘着剤層の架橋剤や開始剤の配合部数、あるいは予備硬化時の光量を増減させることで、粘着剤層の硬化度を調整したり、第1粘着剤層と第2粘着剤層の厚み(比)を調整したりすればよい。但し、これらの方法に限定するものではない。
本粘着シートを製造する方法の一例について説明する。
先ず、第1粘着剤層、第2粘着剤層等を形成する本樹脂組成物をそれぞれ調製する。
具体的には、(メタ)アクリル系共重合体(A)、必要に応じて架橋剤(B)、光開始剤(C)、防錆剤(D)及びシランカップリング剤(E)、さらにその他の材料等を、それぞれ所定量混合して、それぞれの層を形成する本樹脂組成物を調整する。
また、本樹脂組成物製造時に熱処理工程を入れてもよく、この場合は、予め、該組成物の各成分を混合してから熱処理を行うことが望ましい。
また、各種の混合成分を濃縮してマスターバッチ化したものを使用してもよい。
混合する際の装置も特に制限されず、例えば万能混練機、プラネタリミキサー、バンバリーミキサー、ニーダー、ゲートミキサー、加圧ニーダー、三本ロール、二本ロールを用いることができる。必要に応じて溶剤を用いて混合してもよい。
本発明の実施形態の一例に係る剥離シート付き光硬化性粘着シートは、本粘着シートの少なくとも一面側に剥離シートを有するものである。
また、同じ厚さであっても、異なる厚さであってもよい。
また、剥離力の異なる剥離フィルムや厚さの異なる剥離フィルムを本粘着シートの両側に積層することができる。
また、被着体である画像表示装置用構成部材間に本樹脂組成物を直接充填することによって、本粘着シートの態様とすることもできる。
本発明の実施形態の一例に係る光硬化性粘着シート付き光学フィルムは、剥離シートと、本粘着シートと、光学フィルムとをこの順に有するものである。
本発明の実施形態の一例に係る画像表示装置構成用積層体(以下「本積層体」という)は、本粘着シートが、2つの画像表示装置構成用部材を介して積層されて成る構成を有するものである。
よって、本積層体は、例えば剥離シート/本粘着シート/保護パネル、剥離シート/本粘着シート/画像表示パネル、画像表示パネル/本粘着シート/保護パネルなどの構成であってもよい。
また、上記の構成において、本粘着シートと、これと隣接するタッチパネル、保護パネル、画像表示パネル、偏光板等の部材との間に前記の導電層を介入する全ての構成を挙げることができる。但し、これらの積層例に限定されるものではない。
本積層体は、例えば本粘着シートと偏光板、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、プラズマ表示パネル、タッチパネル及び保護パネルからなる群より選択される何れかの部材とを貼り合せて製造することができる。
より具体的には、本粘着シートと、上記部材とを貼り合せた後、該部材の外側から該部材を介して、光を照射し、本粘着シートの粘着剤層を本硬化させて、2つの部材を貼合させることにより、本積層体を製造することができる。
また、積層後の本粘着シート、すなわち、本粘着シートと上記部材とを貼り合せて積層し、光照射した後(本硬化後)本粘着シートは、温度70℃での本粘着シートの損失正接(Tg)は、0.15以上0.45未満であることが、本硬化後の信頼性を高めたり、厚み方向に圧縮された際の変形を抑えたりする観点から、とりわけ好ましい。
本発明の実施形態の一例に係る画像表示装置(以下「本画像表示装置」という)は、本積層体を有するものである。
本画像表示装置の具体例としては、本積層体を備えた液晶ディスプレイ、有機EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、無機ELディスプレイ、電子ペーパー、プラズマディスプレイ及びマイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)ディスプレイを挙げることができる。
本明細書において「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と表現する場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」の意と共に、「好ましくはXより大きい」或いは「好ましくはYより小さい」の意も包含する。
また、「X以上」(Xは任意の数字)或いは「Y以下」(Yは任意の数字)と表現した場合、「Xより大きいことが好ましい」或いは「Y未満であることが好ましい」旨の意図も包含する。
<水酸基価>
共重合体の水酸基価は中和滴定法にて測定を行った。
三角フラスコにサンプルを採取し、無水酢酸:ピリジン=1:13混合溶液をホールピペットで10ml添加し、さらにトルエン10mlを添加した。
三角フラスコの上部に空冷管を付け、95℃で90分加熱した。
加熱後、トルエン10mlと純水10mlを加え、撹拌しながら放冷し、室温まで冷却した。
その後、フェノールフタレイン溶液を数滴加え、0.1mol/L水酸化カリウム溶液で滴定を行った。
また空試験として、三角フラスコにサンプルを採取せずに、上記と同様の作業を実施した。
以下計算式に基づき、水酸基価を算出した。
計算式
水酸基価=5.611×(空試験に用いた水酸化カリウム溶液量(ml)−滴定に用いた水酸化カリウム溶液量(ml))×F/採取したサンプル量(g)+酸価
共重合体の質量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography:GPC)分析装置(装置名:東ソー社製HLC−8320GPC)を用いて測定した。具体的には、4mgの共重合体に対して、THF12mLを用いて溶解させたものを測定試料とし、下記の条件で分子量分布曲線を測定し、重量平均分子量(Mw)を求めた。
・ガードカラム:TSKguardcolumnHXL
・分離カラム:TSKgelGMHXL(4本)
・温度:40℃
・注入量:100μL
・ポリスチレン換算
・溶媒:THF
・流速:1.0mL/min
共重合体のガラス転移温度(Tg)は、レオメータ(TA Instruments社製、「DiscoveryHR2」)を用いて測定した。具体的には、粘着治具:Φ8mmパラレルプレート、歪み:0.1%、周波数:1Hz、温度:−50〜80℃、昇温速度:5℃/minの条件で、−50℃〜80℃の温度範囲で動的粘弾性スペクトルを測定し、得られたデータから、損失正接(Tanδ)が極大値となる温度を読み取ることでTgを求めた。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、2−エチルヘキシルアクリレート(Tg;−70℃)/2−ヒドロキシエチルアクリレート/メチルアクリレートからなる共重合体(A−1、質量平均分子量44万、Tg−23℃、水酸基価67.4mgKOH/g)1kgと、開始剤(C)として、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン及び4−メチルベンゾフェノンの混合物(C−1)12gと、防錆剤(D)として、1,2,3−トリアゾール(D−1)2gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物1を作製した。
なお、金属腐食防止剤としての1,2,3−トリアゾール(D−1)は、365nmでの吸光係数は0.3mL/(g・cm)であり、25℃における水溶解度は1000g/Lより高かった。
上記粘着剤樹脂組成物2を、剥離処理した2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRF」、厚さ75μm/三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRT」、厚さ38μm)すなわち2枚の剥離シートで挟み、厚さ100μmとなるように、温度80℃でシート状に賦形し、中層用粘着シート(2−1)を作製した。
前記表層用シート(1−1)の表面に残るPETフィルムを介して、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート積層体1を作製した。
なお、透明両面粘着シート積層体1において、表層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は、中層のそれよりも低く、いずれの層も、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、(A−1)1kgと、架橋剤(B)として、ペンタエリスリトールトリアクリレート(B−1)250gと、開始剤(C)として、(C−1)10gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物3を作製した。
前記1−2の表面に残るPETフィルムを介して、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート積層体2を作製した。
なお、透明両面粘着シート積層体2において、表層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は、中層のそれよりも低く、いずれの層も、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、(A−1)1kgと、架橋剤(B)として、(B−1)180gと、開始剤(C)として、(C−1)10gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物4を作製した。
上記粘着剤樹脂組成物4を、剥離処理した2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRF」、厚さ75μm/三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRT」、厚さ38μm)すなわち2枚の剥離シートで挟み、厚さ100μmとなるように、温度80℃でシート状に賦形し、中層用粘着シート(4−3)を作製した。
前記表層用シート(1−3)の表面に残るPETフィルムを介して、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート積層体3を作製した。
なお、透明両面粘着シート積層体3において、表層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は、中層のそれよりも低く、いずれの層も、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、(A−1)1kgと、開始剤(C)として、(C−1)12gと、防錆剤(D)として、1,2,4−トリアゾール(D−2)2gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物5を作製した。
なお、金属腐食防止剤としての1,2,4−トリアゾール(D−2)は、365nmでの吸光係数は0.3mL/(g・cm)であり、25℃における水溶解度は1000g/Lより高かった。
上記粘着剤樹脂組成物2を、剥離処理した2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRF」、厚さ75μm/三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRT」、厚さ38μm)で挟み、厚さ120μmとなるように、温度80℃でシート状に賦形し、中層用粘着シート(2−4)を作製した。
前記表層用粘着シート(5−4)の表面に残るPETフィルムを介して、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート積層体4を作製した。
なお、透明両面粘着シート積層体4において、表層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は、中層のそれよりも低く、いずれの層も、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、(A−1)1kgと、架橋剤(B)として、(B−2)1gと、開始剤(C)として、(C−1)12gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物6を作製した。
上記粘着剤樹脂組成物2を、剥離処理した2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRF」、厚さ75μm/三菱ケミカル社製「ダイアホイルMRT」、厚さ38μm)すなわち2枚の剥離シートで挟み、厚さ80μmとなるように、温度80℃でシート状に賦形し、中層用粘着シート(2−5)を作製した。
表層用粘着シート(6−5)の表面に残るPETフィルムを介して、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート積層体5を作製した。
なお、透明両面粘着シート積層体5において、表層の温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)は、中層のそれよりも低く、いずれの層も、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、2−エチルヘキシルアクリレート(Tg;−70℃)/2−ヒドロキシアクリレート/メチルアクリレートからなる共重合体(A−2、質量平均分子量28万、Tg2℃、水酸基価68.6mgKOH/g)1kgと、架橋剤(B)として(B−2)15gと、開始剤(C)として、(C−1)18gと、防錆剤(D)として、(D−1)2gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物7を作製した。
なお、透明両面粘着シート6における粘着層は、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
上記粘着剤樹脂組成物1を、剥離処理された2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(「ダイアホイルMRF」厚さ75μm/「ダイアホイルMRT」厚さ38μm)すなわち2枚の剥離シートで挟み、厚さ150μmとなるように温度80℃でシート状に賦形し、一方のポリエチレンテレフタレートフィルム側から、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート7を作製した。
なお、透明両面粘着シート7における粘着層は、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
上記粘着剤樹脂組成物2を、剥離処理した2枚のポリエチレンテレフタレートフィルム(「ダイアホイルMRF」厚さ75μm/「ダイアホイルMRT」厚さ38μm)すなわち2枚の剥離シートで挟み、厚さ150μmとなるように、温度80℃でシート状に賦形し、一方のポリエチレンテレフタレートフィルム側から、波長365nmの積算光量が1000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート8を作製した。
なお、透明両面粘着シート8における粘着層は、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
(メタ)アクリル酸エステル(共)重合体(A)として、(A−1)1kgと、架橋剤(B)として、プロポキシ化ペンタエリストールトリアクリレート(B−3)100gと、開始剤(C)として、(C−1)10gとを均一に溶融混錬し、粘着剤樹脂組成物8を作製した。
前記表層用粘着シート(5−9)の表面に残るPETフィルムを介して、波長365nmの積算光量が1800mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し、予備硬化させて、透明両面粘着シート積層体6を作製した。
なお、透明両面粘着シート積層体6において、いずれの層も、光照射により光硬化する余地が残されていた(予備硬化品)。
実施例・比較例で得た、透明両面粘着シート積層体及び透明両面粘着シートの物性を、次のようにして測定した。
実施例及び比較例で作製した予備硬化品、すなわち硬化前の透明両面粘着シート積層体1〜6及び透明両面粘着シート6〜8(以下、総称して「硬化前透明両面粘着シート」という。)のそれぞれについて、2枚のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥し、粘着剤層を厚さ0.6〜0.8mmになるように積層して、直径8mmの円状に打ち抜いたものを測定試料とした。
レオメータ(TA Instruments社製、「DiscoveryHR2」)を用いて、粘着治具:Φ8mmパラレルプレート、歪み:0.1%、周波数:1Hz、温度:−50〜200℃、昇温速度:5℃/minの条件で、−50℃〜200℃の温度範囲で動的粘弾性スペクトルを測定し、得られたデータから、温度25℃及び70℃における、硬化前透明両面粘着シートの貯蔵弾性率G’並びに損失正接(Tanδ)を求めた。
また、Tanδが極大値となる温度すなわちピーク温度を読み取ることで、硬化前透明両面粘着シートの実測値としてのTgを求めた。
前記硬化後の透明両面粘着シートのそれぞれ(以下、総称して「硬化後透明両面粘着シート」という。)について、上記と同様に、2枚のポリエチレンテレフタレートフィルムを剥した粘着剤層を、厚さ0.6〜0.8mmになるように積層し、硬化前透明両面粘着シートと同様の測定条件で、−50℃〜200℃の温度範囲で動的粘弾性スペクトルを測定し、得られたデータから、温度25℃及び70℃における、硬化後透明両面粘着シートの貯蔵弾性率G’並びに損失正接(Tanδ)を求めた。
また、Tanδが極大値となる温度すなわちピーク温度を読み取ることで、硬化後透明両面粘着シートの実測値としてのTgを求めた。
引張り法で求める25℃における引張貯蔵弾性率(E’)は、実施例及び比較例で作製した予備硬化品、すなわち硬化前の透明両面粘着シート積層体1〜6及び透明両面粘着シート6〜8(以下、総称して「硬化前透明両面粘着シート」という。)のそれぞれについて、試料寸法:巾4mm×長15mmに裁断し、動的粘弾性測定装置(アイティ計測制御株式会社製、itkDVA-200)を用いて、引張モード:振動周波数1Hz、測定温度:0℃から80℃、昇温速度:3℃/分の速度で、25℃における引張貯蔵弾性率E’を測定した。
次に、波長365nmの積算光量が3000mJ/cm2となるように、上記硬化前透明両面粘着シートを高圧水銀ランプにて光を照射し光硬化させることで、硬化後の透明両面粘着シートを準備した。前記硬化後の透明両面粘着シートのそれぞれ(以下、総称して「硬化後透明両面粘着シート」という。)について、上記と同様に、試料寸法:巾4mm×長15mmに裁断し、動的粘弾性測定装置(アイティ計測制御株式会社製、itkDVA-200)を用いて、引張モード:振動周波数1Hz、測定温度:0℃から80℃、昇温速度:3℃/分の速度で、25℃における硬化後の引張貯蔵弾性率E’を測定した。
前記硬化前透明両面粘着シートそれぞれについて、剥離シートを積層したままトムソン打抜機を用いて50×50mmにカットした。
片面剥離シートを剥離したのち、粘着剤層のみを30×30mmにカットし、改めて剥離した片面剥離シートをロールで貼り合わせることで、両面剥離シートが50×50mm、粘着剤層が30×30mmの裁断加工品を100枚作製した。
さらに、30×30mmの裁断加工品の中央部を、2mmφの円形状に剥離シートごと打ち抜いた。
裁断加工性評価で作製した30×30mmの裁断加工品の中央部を、3mmφの円形状及び3×3mmの正方形状に剥離シートごと打ち抜き、打ち抜いた箇所の状態を観察した。
打ち抜いた箇所又はその周辺の粘着形状が凹んだり潰れたりしたもの、或いは打ち抜き後のカスを取り除く際に粘着剤が付着してうまく取り除けなかったものを不良品とし、不良品が10枚を超えたものを「×(poor)」、不良品が10枚以下に抑えられたものを「○(good)」と判定した。
前記硬化前透明両面粘着シートそれぞれについて、一方の剥離シートを剥離し、裏打ちフィルムとして100μmのPETフィルム(三菱ケミカル社製ダイアホイルT100)を貼合した。
これを長さ150mm、巾10mmに裁断した後、残りの剥離シートを剥がして露出した粘着面をソーダライムガラスにロール圧着し、貼合品とした。
該貼合品にオートクレーブ処理(60℃、ゲージ圧0.2MPa、20分)を施して仕上げ貼着した。
この試料に、PETフィルム面から、高圧水銀ランプを用いて365nmの紫外線を積算光量が3000mJ/cm2となるように照射した後、温度23℃、50%RHで12時間養生することで、接着力測定用サンプルを作製した。
該サンプルについて、温度−20℃又は温度23℃、50%RHの環境で、剥離角180°、剥離速度60mm/分で引き剥がしたときの剥離力(N/cm)を測定した。
そして、1N/cm未満で容易に剥がれるものを「×(poor)」、1N/cm以上3N/cm以下のものを「○(good)」3N/cm以上のものを「◎(very good)」と判定した。
前記硬化前透明両面粘着シートそれぞれについて、剥離シートを積層したままトムソン打抜機を用いて50×80mmにカットした。
片側の剥離シートを剥離し、露出した粘着面を、周縁部5mmに厚さ15μm又は30μmの印刷を施したソーダライムガラス(82mm×54mm×厚さ0.5mm)の印刷面に、粘着シートの4辺が印刷段差にかかるようにして、真空プレス機を用いてプレス圧着した(温度25℃、プレス圧0.1MPa)。
次いで残る剥離シートを剥がし、印刷段差のないソーダライムガラス(82mm×54mm×厚さ0.5mm)をプレス貼合した後、オートクレーブ処理(60℃、ゲージ圧0.2MPa、20分)を施して仕上げ貼着し、段差付ガラス/粘着シート/ガラス積層体を作製した。
印刷段差近傍で粘着シートが追従せず気泡が残ってしまい、印刷段差貼合には適さないものを「△(usual)」、印刷段差15μmには気泡がなく外観良好に貼合できたが30μmには気泡が残ったものを「○(good)」、印刷段差15μmと30μmともに気泡がなく外観良好に貼合できたものを「◎(very good)」と判定した。
段差吸収性評価に使用した、印刷段差15μm付のソーダライムガラスと、前記硬化前透明両面粘着シートと、印刷段差のないソーダライムガラスとを貼合したサンプルに、印刷段差付のソーダライムガラス側から、高圧水銀ランプを用いて、365nmの紫外線を積算光量が3000mJ/cm2となるように照射した後、温度23℃、50%RHの環境下で12時間養生することで、貼合信頼性評価用サンプル1を、各3枚作製した。
なお、前記硬化前透明両面粘着シートのうち透明両面粘着シート7については、印刷段差に気泡なく貼合できなかったため、貼合信頼性評価は行わなかった。
60×45mm、厚さ0.7mmのガラス上に、線幅70μ/線間30μ(パターニング精度±8μm)、線長46cm、電極サイズ5mm□、電極間距離50mmのパターニング条件で、ITO200Åを成膜した、耐ITO腐食性評価用基板を準備した。
前記硬化前透明両面粘着シートそれぞれについて、片面剥離フィルムを剥離し、PETフィルム(三菱ケミカル社製ダイアホイルT100、厚さ50μm)にロール貼合した後、52mm巾にカットした。
その後、もう片側の剥離シートを剥離し、電極間に粘着シートが位置するように、基板にロールで貼合した後、オートクレーブ処理(温度60℃、ゲージ圧0.2MPa、20分)を施して仕上げ貼着した。
その後、PETフィルム側から、波長365nmの積算光量が2000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し光硬化させた(本硬化品)。
その後、室温で12時間養生することで、図1に示すような、耐ITO腐食性評価用試料を作製した。
前記環境試験にて、抵抗値上昇が5%を超えたものを「×(poor)」、抵抗値上昇が4%以下に抑えられたものを「○(good)」、さらに抵抗値上昇が3%以下に抑えられたものを「◎(very good)」と判定した。
60×45mm、厚さ0.7mmのガラス上に、線幅70μ/線間30μ(パターニング精度±8μm)、線長46cm、電極サイズ5mm□、電極間距離50mmのパターニング条件で、ITO1300Å、Cu3000Åの順に成膜した、耐Cu腐食性評価用基板を準備した。
前記硬化前透明両面粘着シートそれぞれについて、片面剥離フィルムを剥離し、PETフィルム(三菱ケミカル社製ダイアホイルT100、厚さ50μm)にロール貼合した後、52mm巾にカットした。
その後、もう片側の剥離シートを剥離し、電極間に粘着シートが位置するように、基板にロールで貼合した後、オートクレーブ処理(温度60℃、ゲージ圧0.2MPa、20分)を施して仕上げ貼着した。
その後、PETフィルム側から、波長365nmの積算光量が3000mJ/cm2となるように高圧水銀ランプにて光を照射し光硬化させた(本硬化品)。
その後、室温で12時間養生することで、図1に示すような、耐Cu腐食性評価用試料を作製した。
前記環境試験にて、抵抗値上昇が5%を超えたものを「×(poor)」、抵抗値上昇が3%以下に抑えられたものを「○(good)」、さらに抵抗値上昇が1%以下に抑えられたものを「◎(very good)」と判定した。
なお、表1の各実施例及び比較例において、粘着剤樹脂組成物の各項目に記載された数値は質量部である。
中でも、実施例1〜3の透明両面粘着シート積層体は、表層と中層の配合の選定、層厚さ比の選定、防錆剤(D)との併用などによって、特に段差吸収性と耐金属腐食性の性能において優れたものであった。
この透明両面粘着シート6は、複雑な形状の打ち抜き加工性には優れるものの、Tgが高くなってしまい、低温での粘着性能や、冷熱条件での貼合信頼性に劣るものであった。
Claims (14)
- (メタ)アクリル系共重合体(A)を含有する粘着剤樹脂組成物から形成され、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が異なる、連続する2層以上の粘着剤層を有し、
前記(メタ)アクリル系共重合体(A)は、カルボキシル基含有(メタ)アクリレートモノマーに由来する構成単位を実質的に含まず、かつ、該共重合体(A)を構成するモノマー成分として、水酸基含有(メタ)アクリレートモノマー及び窒素原子含有(メタ)アクリレートモノマーからなる群から選択されるいずれか1つ以上の極性基含有(メタ)アクリレートモノマー(a2)と、該(a2)以外であって、モノマー成分からホモポリマーを形成した際のガラス転移温度(Tg)が−30℃未満である低Tg(メタ)アクリレートモノマー(a1)と、を含み、
粘着シートの温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が、100kPa以上500kPa以下であり、かつ、動的粘弾性測定により得られる損失正接(Tanδ)のピーク温度で定義されるガラス転移温度(Tg)が0℃以下であることを特徴とする、光硬化性粘着シート。 - 前記の連続する2層以上の粘着剤層のうち少なくとも1つの粘着剤層(「第1粘着剤層」と称する)は、温度25℃での剪断貯蔵弾性率(G’)が他の粘着剤層(「第2粘着剤層」と称する)よりも低い、請求項1記載の光硬化性粘着シート。
- 前記の連続する2層以上の粘着剤層は、前記第1粘着剤層、第2粘着剤層及び前記第1粘着剤層が、この順に積層されてなる3層構成からなる、請求項1又は2記載の光硬化性粘着シート。
- 前記第2粘着剤層は、第1粘着剤層よりも架橋剤(B)の含有量が多い粘着剤樹脂組成物から形成されている、請求項2又は3記載の光硬化性粘着シート。
- 前記第1粘着剤層は、架橋剤(B)を含まない粘着剤樹脂組成物から形成されている、請求項2〜4の何れか一項記載の光硬化性粘着シート。
- 前記第1粘着剤層の厚みt1と、前記第2粘着剤層の厚みt2の比(t2/t1)が、1以上である、請求項2〜5の何れか一項記載の光硬化性粘着シート。
- 前記粘着剤層の全質量に対して光開始剤(C)を0.3質量%以上含有する、請求項1〜6の何れか一項記載の光硬化性粘着シート。
- 温度70℃での損失正接(Tanδ)が0.45以上0.75以下である、請求項1〜7の何れか一項記載の光硬化性粘着シート。
- 剥離シートと、請求項1〜8の何れか一項記載の光硬化性粘着シートとを有する、剥離シート付き光硬化性粘着シート。
- 剥離シートと、請求項1〜8の何れか一項記載の光硬化性粘着シートと、光学フィルムとを、この順に有する光硬化性粘着シート付き光学フィルム。
- 前記光学フィルムが、偏光フィルム、位相差フィルム、位相差フィルム、光学補償フィルム及び輝度向上フィルムからなる群より選択される何れかである、請求項10記載の光硬化性粘着シート付き光学フィルム。
- 請求項1〜8の何れか一項記載の光硬化性粘着シートを用いてなり、かつ、2つの画像表示装置用構成部材が前記光硬化性粘着シートを介して積層されてなる構成を有する、画像表示装置構成用積層体であって、
前記2つの画像表示装置用構成部材の少なくとも1つが、偏光板、液晶表示パネル、有機EL表示パネル、プラズマ表示パネル、タッチパネル及び保護パネルからなる群より選択される何れかの部材であることを特徴とする画像表示装置構成用積層体。 - 積層後の前記光硬化性粘着シートは、温度70℃での損失正接(Tanδ)が0.15以上0.45未満である、請求項12記載の画像表示装置構成用積層体。
- 請求項12又は13に記載の画像表示装置構成用積層体を用いてなる、画像表示装置。
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