JP2020124886A - 熱溶着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に熱溶着が可能な熱溶着装置の提供。【解決手段】熱溶着装置24は、循環駆動される第1無端ベルト32及び循環駆動される第2無端ベルト34によって、電極と電極上に配置された樹脂部材とを有するワーク22を挟持して第1方向に搬送しながら、第1ヒータ30Aで第1無端ベルトを介してワークにおける電極と樹脂部材との重複領域を加熱するとともに、第2ヒータ30Bで第2無端ベルトを介して重複領域を加熱する加熱機構25と、第1方向において加熱機構の下流に配置されており、循環駆動される第3無端ベルト40及び循環駆動される第4無端ベルト42によって、ワークを挟持して第1方向にワークを搬送しながら、第1冷却部38Aで第3無端ベルトを介して重複領域を冷却するとともに、第2冷却部38Bで第4無端ベルトを介して重複領域を冷却する冷却機構27と、を備える。【選択図】図5
Description
本発明は、熱溶着装置に関する。
蓄電モジュールとして、例えば、特許文献1に記載されたバイポーラ電池がある。このバイポーラ電池では、集電体(電極板)の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極が、電解質層を介して積層されている。集電体同士の間には、絶縁性のシール部が設けられている。このシール部は、バイポーラ電極(具体的には集電体)の周縁部にシール層(樹脂部材)を熱溶着することによって形成される。
バイポーラ電極といった電極に樹脂部材を熱溶着する場合、ヒートシーラ(熱溶着装置)が用いられる。ヒートシーラで樹脂部材を電極に熱溶着する際、樹脂部材が電極の溶着領域に載置されてなるワークを準備する。次に、循環駆動されている2つの無端ベルトでワークを挟持し搬送しながら、無端ベルトを介してワークをヒータで加熱して樹脂部材を溶融した後、無端ベルトを介してワークを冷却部で冷却する。このようにワークの加熱と冷却とによって樹脂部材を電極に接合する。この場合、無端ベルトも、加熱及び冷却されるので、ワークの加熱効率及び冷却効率が低下し、熱溶着に時間を要していた。
本発明は、効率的に熱溶着が可能な熱溶着装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る熱溶着装置は、電極に樹脂部材を熱溶着する熱溶着装置であって、 循環駆動される第1無端ベルト及び循環駆動される第2無端ベルトによって、電極と上記電極上に配置された樹脂部材とを有するワークを挟持して第1方向に搬送しながら、第1ヒータで上記第1無端ベルトを介して上記ワークにおける上記電極と上記樹脂部材との重複領域を加熱するとともに、第2ヒータで上記第2無端ベルトを介して上記重複領域を加熱する加熱機構と、上記第1方向において上記加熱機構の下流に配置されており、循環駆動される第3無端ベルト及び循環駆動される第4無端ベルトによって、上記ワークを挟持して上記第1方向に上記ワークを搬送しながら、第1冷却部で上記第3無端ベルトを介して上記重複領域を冷却するとともに、第2冷却部で上記第4無端ベルトを介して上記重複領域を冷却する冷却機構と、を備える。
上記構成では、加熱機構が第1無端ベルト及び第2無端ベルトを有し、冷却機構が第3無端ベルト及び前記第4無端ベルトを有する。そのため、第1無端ベルト及び第2無端ベルトは、冷却機構で冷却されないとともに、第3無端ベルト及び第4無端ベルトは、加熱機構で加熱されない。そのため、上記ワークの重複領域の温度を加熱機構で昇温させやすいとともに、上記ワークの重複領域を冷却機構で冷却し易い。その結果、効率的に熱溶着が可能である。
一実施形態に係る熱溶着装置は、上記第1無端ベルトの循環駆動によって回転するとともに、上記第1ヒータより下流に配置され上記第1無端ベルトを介して上記重複領域を押圧する第1押圧ローラと、上記第2無端ベルトの循環駆動によって回転するとともに、上記第2ヒータより下流に配置されており、上記第1押圧ローラと共に、上記第2無端ベルトを介して上記重複領域を押圧する第2押圧ローラと、を有してもよい。この場合、樹脂部材が電極に確実に圧着される。
上記第1無端ベルト及び上記第1押圧ローラは、上記ワークのうち上記樹脂部材側に配置されており、上記第1無端ベルトの上記第1方向に直交する第2方向の長さは、上記第1押圧ローラのローラ表面の上記第2方向の長さより長くてもよい。この場合、第1押圧ローラで押圧されている樹脂部材の領域の近傍が上記押圧によって隆起することが抑制される。
上記第1無端ベルト及び上記第1押圧ローラは、上記ワークのうち上記樹脂部材側に配置されており、上記第1押圧ローラのローラ表面の縁部は湾曲していてもよい。この場合、第1押圧ローラで押圧されている樹脂部材の領域の近傍が上記押圧によって隆起することが抑制される。
上記加熱機構は、上記第1押圧ローラより下流に配置され上記第1無端ベルトを介して上記重複領域を加熱する第3ヒータと、上記第2押圧ローラより下流に配置され上記第2無端ベルトを介して上記第3ヒータとともに上記重複領域を加熱する第4ヒータと、を更に有し、上記第1ヒータ及び上記第2ヒータは、上記樹脂部材の融点より高い第1温度で上記重複領域を加熱し、上記第3ヒータ及び第4ヒータは、上記樹脂部材の融点以下であり且つ上記冷却機構によって冷却される温度より高い第2温度で上記重複領域を加熱してもよい。
上記構成では、加熱機構内で、加熱温度は上流から下流にかけて低下する。第1押圧ローラ及び第2押圧ローラより上流では、樹脂部材の温度は融点以上にできるので、第1押圧ローラ及び第2押圧ローラによって、樹脂部材を電極に圧着できる。第1押圧ロール及び第2押圧ローラより下流では、第3ヒータ及び第4ヒータによってワークは上記第2温度で加熱される。第2温度は樹脂部材の融点以下であるため、溶融していた樹脂部材はある程度固まる。そのため、第1無端ベルト又は第2無端ベルトに樹脂部材の樹脂が付着しにくい。
一実施形態に係る熱溶着装置は、上記第1ヒータの温度を検出する第1検出器と、上記第2ヒータの温度を検出する第2検出器と、を更に備えてもよい。この場合、樹脂部材及び電極に応じて第1ヒータ及び第2ヒータの温度を適切に制御可能である。
本発明によれば、効率的に熱溶着が可能な熱溶着装置を提供できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電モジュールを備えた蓄電装置を示す概略断面図である。図1において、蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の車両のバッテリとして使用される。蓄電装置1は、複数(ここでは3つ)の蓄電モジュール2を備えている。蓄電モジュール2は、例えば、後述するバイポーラ電極16を備えたバイポーラ電池である。蓄電モジュール2は、例えばニッケル水素二次電池、リチウム二次電池などである。
積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール2同士は、導電板3を介して電気的に接続されている。導電板3は、積層方向に互いに隣り合う蓄電モジュール2間と、積層端に位置する蓄電モジュール2の積層方向の外側と、にそれぞれ配置されている。
積層端に位置する蓄電モジュール2の積層方向の外側に配置された一方の導電板3には、正極端子4が接続されている。積層端に位置する蓄電モジュール2の積層方向の外側に配置された他方の導電板3には、負極端子5が接続されている。正極端子4及び負極端子5は、例えば導電板3の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子4及び負極端子5により、蓄電装置1の充放電が実施される。積層端に位置する蓄電モジュール2の積層方向の外側には、導電板3が配置されていなくてもよい。この場合、蓄電装置1における蓄電モジュール2と導電板3との積層体の最外層(スタック最外層)が蓄電モジュール2となる。また、正極端子4は、積層端に位置する一方の蓄電モジュール2に接続され、負極端子5は、積層端に位置する他方の蓄電モジュール2に接続されることとなる。
導電板3は、蓄電モジュール2において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板3には、積層方向と正極端子4及び負極端子5の延在方向とに垂直な方向に延在した複数の空隙3aが設けられている。これらの空隙3aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール2からの熱を効率的に外部に放出できる。
蓄電装置1は、蓄電モジュール2及び導電板3を積層方向に拘束する拘束ユニット6を備えている。拘束ユニット6は、蓄電モジュール2及び導電板3を積層方向に挟む1対の拘束プレート7と、これらの拘束プレート7同士を締結する複数組のボルト8及びナット9とを有している。
拘束プレート7は、鉄等の金属で形成されている。各拘束プレート7と導電板3との間には、樹脂フィルム等の絶縁フィルム10がそれぞれ配置されている。拘束プレート7及び絶縁フィルム10は、例えば平面視矩形状である。ボルト8の軸部8aが各拘束プレート7に設けられた挿通孔7aを挿通した状態で、軸部8aの先端部にナット9が螺合することで、蓄電モジュール2、導電板3及び絶縁フィルム10に積層方向の拘束荷重が付与される。スタック最外層が蓄電モジュール2である場合には、絶縁フィルム10により、拘束プレート7と蓄電モジュール2との間が絶縁されることとなる。
図2は、蓄電モジュールの概略断面図である。蓄電モジュール2は、電池構造体11と、電池構造体11を取り囲む枠体12とを備えている。
電池構造体11は、セパレータ13を介して積層された複数の電極Eを含む電極積層体14と、複数の樹脂部材15とを含む。
複数の電極Eは、複数のバイポーラ電極16と、負極終端電極17と、正極終端電極18とを含む。本実施形態では、電極積層体14の積層方向(一方向)D1は、蓄電装置1における複数の蓄電モジュール2の積層方向と一致している。
バイポーラ電極16は、電極板19、電極板19の一方面19aに設けられた正極20、電極板19の他方面19bに設けられた負極21を含んでいる。本実施形態では、バイポーラ電極16は、平面視矩形状である。正極20は、正極活物質が塗工されて形成された正極活物質層である。負極21は、負極活物質が塗工されて形成された負極活物質層である。電極積層体14において、一のバイポーラ電極16の正極20は、セパレータ13を挟んで積層方向D1に隣り合う一方のバイポーラ電極16の負極21と対向している。電極積層体14において、一のバイポーラ電極16の負極21は、セパレータ13を挟んで積層方向D1に隣り合う他方のバイポーラ電極16の正極20と対向している。
負極終端電極17は、電極積層体14において、積層方向D1の一端に配置されている。負極終端電極17は、電極板19、及び電極板19の他方面19bに設けられた負極21を含んでいる。負極終端電極17の負極21は、セパレータ13を介して積層方向D1の一端のバイポーラ電極16の正極20と対向している。負極終端電極17の電極板19の一方面19aには、蓄電モジュール2に隣接する一方の導電板3が接触している。
正極終端電極18は、電極積層体14において、積層方向D1の他端に配置されている。正極終端電極18は、電極板19、及び電極板19の一方面19aに設けられた正極20を含んでいる。正極終端電極18の電極板19の他方面19bには、蓄電モジュール2に隣接する他方の導電板3が接触している。正極終端電極18の正極20は、セパレータ13を介して積層方向D1の他端のバイポーラ電極16の負極21と対向している。
電極板19は、金属製であり、例えばニッケル又はニッケルメッキ鋼板からなる。電極板19は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板19の周縁部19c(バイポーラ電極16の周縁部)は、矩形枠状をなし、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっている。正極20を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極21を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板19の他方面19bにおける負極21の形成領域は、電極板19の一方面19aにおける正極20の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。本実施形態では、セパレータ13は、平面視矩形状である。セパレータ13としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。セパレータ13は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
樹脂部材15は、電極板19の一方面19aにおいて周縁部19cの全周にわたって連続的に設けられ、積層方向D1から見て矩形枠状をなしている。本実施形態では、バイポーラ電極16の電極板19のみならず、負極終端電極17の電極板19及び正極終端電極18の電極板19に対しても樹脂部材15が設けられている。負極終端電極17では、電極板19の一方面19aの周縁部19cに樹脂部材15が設けられ、正極終端電極18では、電極板19の一方面19a及び他方面19bの双方の周縁部19cに樹脂部材15が設けられている。樹脂部材15(例えばバイポーラ電極16の電極板19に設けられている樹脂部材15)の内側端部(枠状の内側の端部)には段差S(換言すれば、厚さが一部薄くなった部分)が設けられてもよい。
樹脂部材15は、電極板19の一方面19aに熱溶着され、気密に接合されている。樹脂部材15の電極Eへの熱溶着方法については後述する。樹脂部材15は、例えば積層方向D1に所定の厚さを有するフィルムである。樹脂部材15の内側は、積層方向D1に互いに隣り合う電極板19の周縁部19c同士の間に位置している。樹脂部材15の外側は、電極板19の縁よりも外側に張り出しており、その先端部分は、枠体12に埋設されている。積層方向D1に沿って互いに隣り合う樹脂部材15同士は、互いに離間していてもよく、接していてもよい。樹脂部材15の外縁部分同士は、例えば熱板溶着などによって互いに接合していてもよい。
電極板19と樹脂部材15とが重なる領域は、電極板19と樹脂部材15との接合領域Kとなっている。接合領域Kにおいて、電極板19の表面は、粗面化されている。粗面化された領域は、接合領域Kのみでもよいが、本実施形態では電極板19の全面が粗面化されている。粗面化は、例えば電解メッキによる複数の突起の形成により実現し得る。複数の突起が形成されることにより、電極板19と樹脂部材15との接合界面では、溶融状態の樹脂が粗面化により形成された複数の突起間に入り込み、アンカー効果が発揮される。これにより、電極板19と樹脂部材15との間に接合強度を向上させることができる。粗面化の際に形成される突起は、例えば基端側から先端側に向かって先太りとなる形状を有している。これにより、隣り合う突起の間の断面形状がアンダーカット形状となり、アンカー効果を高めることが可能となる。
電池構造体11内には複数の内部空間Vが設けられている。各内部空間Vは、隣り合う複数の電極E間に設けられる。内部空間Vは、積層方向D1で隣り合う電極板19の間において、当該電極板19と樹脂部材15とにより気密及び水密に仕切られた空間である。よって、樹脂部材15は、内部空間Vをシールするシール部材として機能する。内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。電解液は、セパレータ13、正極20及び負極21内に含浸されている。
電解液は強アルカリ性なので、樹脂部材15は、耐強アルカリ性を有する樹脂材料により構成されている。樹脂部材15の材料は、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)または変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等の樹脂である。
枠体12は、電池構造体11の周囲(具体的には、樹脂部材15の周囲)に配置されている。枠体12は、例えば角筒状である。枠体12の材料は、樹脂部材15の材料に対して相溶性を有する樹脂であることが好ましく、例えば、枠体12の材料は、樹脂部材15の材料と同じである。枠体12は、各樹脂部材15に接合されており、内部空間Vを更に封止する。よって、枠体12は、電池構造体11をシール(封止)する機能も有する。そのため、樹脂部材15を例えば1次シールとみなすと、枠体12は、2次シールとみなし得る。
次に、電極Eに樹脂部材15を熱溶着する方法を、バイポーラ電極16に樹脂部材15を熱溶着する場合を例にして説明する。
まず、図3の(a)部及び(b)部に示したように、バイポーラ電極16の周縁部(具体的には、電極板19の周縁部19c)上に樹脂部材15が位置するように、枠状の樹脂部材15を電極板19の一方面19a上に載置する。図3の(b)部は、図3の(a)部の白抜き矢印側からみた概略側面図である。
樹脂部材15の端面(又は側面)は電極板19の端面(又は側面)よりも外側に位置している。電極板19の周縁部19cに樹脂部材15が配置された状態で仮止めしてもよい。仮止めは、治具による固定、樹脂部材15の部分的な加熱による変形などによって行われ得る。このように樹脂部材15が配置されたバイポーラ電極16をワーク22とし、樹脂部材15をバイポーラ電極16に熱溶着することによって、樹脂部材付きのバイポーラ電極16を得る。
ワーク22のうち、バイポーラ電極16と樹脂部材15の重複領域23が溶着されるべき溶着領域である。図3の(a)部のハッチングは、重複領域23を示している。本実施形態では、電極板19及び樹脂部材15の平面視形状は矩形であるため、重複領域23も矩形である。よって、重複領域23は、長手方向D2に延在する第1重複領域23a及び第2重複領域23bと、短手方向D3に延在する第3重複領域23c及び第4重複領域23dとを有する。
バイポーラ電極16と樹脂部材15の熱溶着に使用する熱溶着装置24を、第1重複領域23aの溶着を行う場合を例にして説明する。熱溶着装置24は例えばヒートシーラである。
図4は、熱溶着装置の概略平面図である。図4のハッチングは、図3の場合と同様に、重複領域23を示している。図5は、熱溶着装置の主要部を説明するための図面である。図6は、熱溶着装置が有する制御部の機能を説明するブロック図である。図6では、後述する制御部35の主な機能に関する要素のみ図示している。
熱溶着装置24は、ワーク22を水平搬送しながら、バイポーラ電極16と樹脂部材15との第1重複領域23a(溶着領域)を加熱し、樹脂部材15をバイポーラ電極16(より具体的には電極板19)に熱溶着する装置である。本実施形態では、鉛直方向において樹脂部材15側が上側になるようにワーク22を水平搬送しながら熱溶着を行う場合を説明する。したがって、説明の便宜のため、樹脂部材15側を「上側」と称し、電極板19側を「下側」と称す。
熱溶着装置24は、図4及び図5に示したように、ワーク22の搬送方向(第1方向)Xにおいて上流側から加熱機構25と、冷却機構27とを有するとともに、押圧部26と、図6に示したように、本体部28を備える。図4及び図5では本体部28の図示を省略している。本体部28は、加熱機構25及び冷却機構27を制御する機能を有する。本体部28は、加熱機構25及び冷却機構27等を支持する機能を有し得る。
加熱機構25は、図5に示したように、第1搬送部29と、上側ヒータ(第1ヒータ)30Aと、下側ヒータ(第2ヒータ)30Bとを有する。
第1搬送部29は、ワーク22の上側に配置された一対の第1ローラ31A,31Bに掛け渡された第1無端ベルト32と、ワーク22の下側に配置された一対の第2ローラ33A,33Bに掛け渡された第2無端ベルト34とを有する。第1ローラ31A及び第1ローラ31Bは、搬送方向Xに離間して配置されている。第2ローラ33A及び第2ローラ33Bは搬送方向Xに離間して配置されている。第1ローラ31A,31Bと、第2ローラ33A,33Bとは、第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34とによって、ワーク22を挟持可能に配置されている。第1搬送部29は、第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34を循環駆動することによって、ワーク22を搬送方向Xに搬送する。
第1搬送部29は、図6に示した本体部28が有する第1駆動部43Aによって駆動される。第1駆動部43Aは、本体部28が有する制御部35の制御信号に基づいて第1搬送部29を駆動する。具体的には、第1ローラ31A,31Bの少なくとも一方を回転駆動するとともに、第2ローラ33A,33Bの少なくとも一方を回転駆動する。第1駆動部43Aは、例えばモータといった駆動力発生源と、駆動力発生源で発生した駆動力を、第1ローラ31A,31Bの少なくとも一方の回転軸及び第2ローラ33A,33Bの少なくとも一方の回転軸に伝達する伝達機構を有し得る。第1駆動部43Aは、第1ローラ31A,31Bの少なくとも一方に対して駆動力を提供するための駆動力発生源と、第2ローラ33A,33Bの少なくとも一方の回転軸に対して駆動力を提供するための駆動力発生源と、を有してもよい。
上側ヒータ30Aは、一対の第1ローラ31A,31Bの間に配置されている。上側ヒータ30Aは、第1無端ベルト32を介してワーク22を、樹脂部材15の融点以上(又は、ガラス転移温度以上)の温度で加熱する。樹脂部材15の融点(又はガラス転移温度)は、樹脂部材15の材料樹脂の融点(又はガラス転移温度)に相当する。上側ヒータ30Aの温度は、制御部35(図6参照)によって制御される。
下側ヒータ30Bは、一対の第2ローラ33A,33Bの間に配置されている。下側ヒータ30Bは、第2無端ベルト34を介してワーク22を、樹脂部材15の融点温度(或いは、ガラス転移温度以上)の温度で加熱する。下側ヒータ30Bは、上側ヒータ30Aとともに、ワーク22を挟むように配置され得る。上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bは、例えば、バネ機構などによってワーク22に押しつけられていてもよい。下側ヒータ30Bの温度は、制御部35(図6参照)によって制御される。
上側ヒータ30Aには、上側温度センサ(第1検出器)36A(図6参照)が取り付けられ、下側ヒータ30Bには下側温度センサ(第2検出器)36B(図6参照)が取り付けられてもよい。上側温度センサ36A及び下側温度センサ36Bは、例えば熱電対である。図6に示したように、上側温度センサ36A及び下側温度センサ36Bは、制御部35に電気的に接続されており、それらの温度検出結果は、制御部35に入力される。制御部35は、上側温度センサ36A及び下側温度センサ36Bの温度検出結果に応じて、上側温度センサ36A及び下側温度センサ36Bを調整してもよい。
上記のように、上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bによって、ワーク22が樹脂部材15の融点温度以上(或いは、ガラス転移温度以上)の温度で加熱されるので、ワーク22が上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bによる加熱領域を通過することによって、樹脂部材15が溶融される。
押圧部26は、上側押圧ローラ(第1押圧ローラ)26A及び下側押圧ローラ(第2押圧ローラ)26Bを有する。上側押圧ローラ26Aは、一対の第1ローラ31A,31Bの間で且つ上側ヒータ30Aの下流に配置されている。下側押圧ローラ26Bは、一対の第2ローラ33A,33Bの間で且つ下側ヒータ30Bの下流に配置されている。上側押圧ローラ26A及び下側押圧ローラ26Bは、第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34の循環駆動に伴って回転する。
上側押圧ローラ26A及び下側押圧ローラ26Bは、協働してワーク22(具体的には、ワーク22のうち、樹脂部材15と電極板19の第1重複領域23a)を鉛直方向に押圧する。これにより、上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bによって溶融された樹脂部材15が電極板19に圧着される。押圧部26によるワーク22への押圧力は、例えば上側押圧ローラ26A及び下側押圧ローラ26B間の距離を調整することによって調整され得る。
図7に示したように、上側押圧ローラ26Aのローラ表面261の幅w1(第1方向である搬送方向Xに直交する第2方向の長さ)は、第1無端ベルト32の幅w2より狭くてもよい。換言すれば、幅w2は、幅w1より広くてもよい。
上側押圧ローラ26Aのローラ表面261の縁部261a(換言すれば、ローラ表面261と側面262との接続部)はRを有してもよい。すなわち、縁部261aは湾曲していてもよい。
図4及び図5に示したように、冷却機構27は、第2搬送部37と、上側冷却部38A(第1冷却部)と、下側冷却部38B(第2冷却部)とを有する。
第2搬送部37は、ワーク22の上側に配置された一対の第3ローラ39A,39Bに掛け渡された第3無端ベルト40と、ワーク22の下側に配置された一対の第4ローラ41A,41Bに掛け渡された第4無端ベルト42とを有する。第3ローラ39A及び第3ローラ39Bは、搬送方向Xに離間して配置されている。第4ローラ41A及び第4ローラ41Bは搬送方向Xに離間して配置されている。第3ローラ39A,39Bと、第4ローラ41A,41Bとは、第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42とによって、ワーク22の第1重複領域23aを挟持可能に配置されている。第2搬送部37は、第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42を循環駆動することによって、ワーク22を搬送方向Xに搬送する。
第2搬送部37は、図6に示した第2駆動部43Bによって駆動される。第2駆動部43Bは、制御部35の制御信号に基づいて第2搬送部37を駆動する。具体的には、第3ローラ39A,39Bの少なくとも一方を回転駆動するとともに、第4ローラ41A,41Bの少なくとも一方を回転駆動する。第2駆動部43Bの構成は、第1駆動部43Aと同様とし得る。
上側冷却部38Aは、第3ローラ39A,39Bの間に配置されている。下側冷却部38Bは、第4ローラ41A,41Bの間に配置されている。下側冷却部38Bは、上側冷却部38Aとともに、第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42を介してワーク22を挟むように配置され得る。上側冷却部38A及び下側冷却部38Bは、第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42を介してワーク22の第1重複領域23aの温度を室温程度(例えば、30℃以下)まで冷却する。上側冷却部38A及び下側冷却部38Bは、例えば、熱伝導率の高い材料で形成された冷却板であり得る。冷却板には、冷却効率を向上させるために、放熱板が取り付けられていてもよい。更に、冷却効率を向上させるために、冷却板或いは放熱板にブロアーで送風してもよい。例えばブロアーは、本体部28に配置され得る。また、ブロアーの風量などは、例えば制御部35で制御してもよい。上側冷却部38A及び下側冷却部38Bは、例えば、バネ機構などによってワーク22に押しつけられていてもよい。
上側冷却部38A及び下側冷却部38Bによって、ワーク22の第1重複領域23aが上記温度まで冷却されるので、ワーク22が上側冷却部38A及び下側冷却部38Bによる冷却領域を通過することによって、樹脂部材15がバイポーラ電極16(具体的には、電極板19)に確実に固定される。その結果、第1重複領域23aが溶着されたワーク22が得られる。また、上側冷却部38A及び下側冷却部38Bによって、樹脂部材15が冷却されるので、樹脂部材15が確実に固まる。そのため、樹脂部材15の変形(例えばシワ)などを防止できる。
熱溶着装置24は、図4に示したように、ワーク22を搬送方向Xに搬送するとともに、ワーク22を支持するために、搬送機構44を更に備えてもよい。搬送機構44は、加熱機構25及び冷却機構27と同期してワーク22を搬送する。搬送機構44は、制御部35で制御され得る。搬送機構44が、別途制御部を備えている場合、制御部35は、搬送機構44の制御部に制御信号を送って制御すればよい。搬送機構44が、別途制御部35を備えていない場合、搬送機構44の構成に応じた駆動部を本体部28が備えればよい。
図3に示した重複領域23のうち第2重複領域23b、第3重複領域23c及び第4重複領域23dを溶着する場合には、ワーク22の向きを変えて、熱溶着装置24に挿入すればよい。
熱溶着装置24を用いてバイポーラ電極16に樹脂部材15を溶着する場合について説明したが、負極終端電極17及び正極終端電極18についても同様にして樹脂部材15を溶着できる。
熱溶着装置24は、例えば第1重複領域23aと第2重複領域23bを一度に溶着できるように、図4及び図5に示した加熱機構25、押圧部26及び冷却機構27のセットを、2つ備えてもよい。この場合、一方の加熱機構25、押圧部26及び冷却機構27のセットと、他方のセットとは対向配置される。
熱溶着装置24では、ワーク22は、加熱機構25が有する第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34によって挟持され且つ搬送されている間に、上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bによって加熱される。この際、第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34も加熱される。一方、ワーク22は、第2搬送部37が有する第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42によって挟持され且つ搬送されている間に、冷却される。この際、第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42も冷却される。
熱溶着装置24では、加熱機構25と冷却機構27とで無端ベルトを共有していない。すなわち、加熱機構25が有する第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34と、冷却機構27が有する第3無端ベルト40及び第4無端ベルト42とは独立した別体である。従って、第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34が循環駆動され、第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34も上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bで加熱されると、その温度を維持し易い。同様に、第2無端ベルト34と第4無端ベルト42が循環駆動され、第2無端ベルト34と第4無端ベルト42も上側冷却部38A及び下側冷却部38Bで冷却されると。その温度を維持し易い。
そのため、加熱機構25では、ワーク22の温度を上げやすく、冷却機構27では、ワーク22の温度を下げやすい。よって、熱溶着に要する時間(マシンサイクルタイム)を短縮できる。更に、第1〜第4無端ベルト32,34,40,42に対して、温度変化が生じにくいので、第1〜第4無端ベルト32,34,40,42が劣化しにくい。その結果、第1〜第4無端ベルト32,34,40,42の交換に要するコスト及び時間を低減できる。更に、第1〜第4無端ベルト32,34,40,42が劣化しにくいため、溶着品質を向上できる。
熱溶着装置24が、上側温度センサ36A及び下側温度センサ36Bを備える場合、上側温度センサ36A及び下側温度センサ36Bの検出結果に応じて、上側ヒータ30A及び下側ヒータ30Bの温度を制御できる。その結果、樹脂部材15側の温度及び電極板19側の温度を、それらに応じた温度でより正確に制御できるため、溶着品質を向上可能である。
図7に示したように、第1無端ベルト32の幅w2が、上側押圧ローラ26Aの幅w1より広い場合の作用効果を、幅w2が幅w1より狭い場合と比較して説明する。
幅w2が幅w1より狭いと、上側押圧ローラ26Aによって、ワーク22を押圧すると、搬送方向Xからみて第1重複領域23aの両側に、隆起(エッジ)が生じる場合がある。これに対して、第1無端ベルト32の幅w2が、上側押圧ローラ26Aの幅w1より広いと、第1無端ベルト32のうち上側押圧ローラ26Aより外側の部分で樹脂部材15を抑えることができるので、上記隆起を防止でき、滑らかな表面を形成可能である。その結果、溶着品質を向上可能である。更に、上記隆起を防止できるので、材料歩留まりを向上できる。滑らかな表面を形成可能であることから、樹脂部材15の良好な外観を得られる。更に、樹脂部材15が溶着された電極Eは、電池構造体11を形成するために積層される。そのため、上記隆起が防止できており樹脂部材15の表面が滑らかであることで、樹脂部材15が溶着された電極E同士がより適切に接合され得る。
上側押圧ローラ26Aのローラ表面261の縁部261aが湾曲している場合、縁部261aでの押圧力を分散できる。そのため、上記隆起を抑制できる。そのため、幅w2が、幅w1より広い場合の作用効果と同様の作用効果を有する。幅w2が、幅w1より広く且つ縁部261aが湾曲している場合、更に上記隆起部の発生を抑制できる。
上述した隆起を更に防止する観点からは、加熱機構25による加熱領域であって樹脂部材15側に配置されている一対の第1ローラ31A,31B(特に、第1ローラ31B)、上側ヒータ30Aの大きさ(幅)より、第1無端ベルト32の幅w2が広い方が好ましい。同様の観点から、一対の第1ローラ31A,31B(特に、第1ローラ31B)、上側ヒータ30Aの形状も上側押圧ローラ26Aと同様に加工されていることが好ましい。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
例えば、第1ローラ31A,31Bの間には、複数の上側ヒータが配置され、第2ローラ33A,33Bの間には、複数の下側ヒータが配置されてもよい。この場合、複数の上側ヒータ及び複数の下側ヒータの温度は、上流から下流側に段階的に低くなるように設定され得る。複数の上側ヒータ及び複数の下側ヒータを備える実施形態の一例を、図8を利用して説明する。
図8には、第1ローラ31A,31Bの間に上側ヒータ30A、上側ヒータ30C及び上側ヒータ(第3ヒータ)30Eが配置された実施形態を例示している。具体的には、上側ヒータ30Aは、第1ローラ31A寄りに配置され、上側ヒータ30Cは、上側ヒータ30Aと上側押圧ローラ26Aとの間に配置され、上側ヒータ30Eは、上側ヒータ30Cと第1ローラ31Bとの間に配置されている。この場合、図8に示したように、第2ローラ33A,33Bの間に上側ヒータ30A、上側ヒータ30C及び上側ヒータ30Eに対応して、下側ヒータ30B、下側ヒータ30D及び下側ヒータ(第4ヒータ)30Fが配置される。
上側ヒータ30A,30C,30Eの温度は、樹脂部材15の融点温度以上に設定される。上側ヒータ30A,30C,30Eの温度は、上流から下流にかけて温度が低くなるように設定される。すなわち、上側ヒータ30Aの温度(第1温度)は、上側ヒータ30C及び上側ヒータ30Eの温度より高く設定される。上側ヒータ30Cの温度は、上側ヒータ30Aの温度と上側ヒータ30Eの温度の間の温度に設定される。上側ヒータ30Eの温度(第2温度)は、樹脂部材15の融点以下(好ましくは融点未満)であって、冷却機構27で冷却される温度(上側冷却部38A及び下側冷却部38Bの温度又は目標冷却温度)より高い温度に設定される。下側ヒータ30B,30D,30Fの温度の関係も対応する上側ヒータ30A,30C,30Eの温度の関係と同様である。
図8の構成では、上流から下流にかけて、樹脂部材15の温度は徐々に低くなる。押圧部26までは樹脂部材15の融点以上に加熱されるので、押圧部26によって樹脂部材15を電極Eに圧着できる。更に、押圧部26の下流では樹脂部材15の融点温度以下の温度で加熱されるので、溶融していた樹脂部材15がある程度固まる。そのため、樹脂部材15の温度が急激に低下する場合に比べて、溶融した樹脂部材15の樹脂が第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34に張り付くことを防止できる。これにより、材料歩留まりを向上可能である。更に、溶融した樹脂部材15の樹脂が第1無端ベルト32及び第2無端ベルト34に張り付かないので、溶着品質を向上可能であるとともに、材料歩留まりも向上できる。
上側ヒータ30A,上側ヒータ30C及び上側ヒータ30Eそれぞれには、上側温度センサが取り付けられていてもよい。上側温度センサの例は、熱電対である。同様に、下側ヒータ30B、下側ヒータ30D及び下側ヒータ30Fそれぞれには、下側温度センサが取り付けられていてもよい。下側温度センサの例も熱電対である。このように、上側ヒータ30A,30C,30Eそれぞれに上側温度センサが取り付けられ且つ下側ヒータ30B,30D,30Fのそれぞれに下側温度センサが取り付けられている場合、制御部35は、上側ヒータ30A,30C,30E及び下側ヒータ30B,30D,30Fそれぞれの温度を、対応する上側温度センサ及び下側温度センサの検出結果に基づいて制御し得る。よって、樹脂部材15側の温度及び電極板19側の温度を、それらの材料に応じた適切な温度で制御できるため、溶着品質を向上可能である。
冷却部の構成は例示したものに限定されない。例えば、冷媒などを流してもよい。冷却部の温度調整が可能な構成を有する場合には、制御部で温度調整をしてもよい。
本発明は、例示した電極に樹脂部材を溶着する場合に限らず、他の電極に樹脂部材を溶着する場合にも適用可能である。
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、例示した種々の実施形態は適宜組み合わされてもよい。
E…電極、15…樹脂部材、22…ワーク、23…重複領域、24…熱溶着装置、25…加熱機構、27…冷却機構、30A…上側ヒータ(第1ヒータ)、30B…下側ヒータ(第2ヒータ)、32…第1無端ベルト、34…第2無端ベルト、36A…上側温度センサ(第1検出器)、36B…下側温度センサ(第2検出器)、26A…上側押圧ローラ(第1押圧ローラ)、26B…下側押圧ローラ(第2押圧ローラ)、261…ローラ表面、261a…縁部、38A…上側冷却部(第1冷却部)、38B…下側冷却部(第2冷却部)、40…第3無端ベルト、42…第4無端ベルト、30E…上側ヒータ(第3ヒータ)、30F…下側ヒータ(第4ヒータ)。
Claims (6)
- 電極に樹脂部材を熱溶着する熱溶着装置であって、
循環駆動される第1無端ベルト及び循環駆動される第2無端ベルトによって、電極と前記電極上に配置された樹脂部材とを有するワークを挟持して第1方向に搬送しながら、第1ヒータで前記第1無端ベルトを介して前記ワークにおける前記電極と前記樹脂部材との重複領域を加熱するとともに、第2ヒータで前記第2無端ベルトを介して前記重複領域を加熱する加熱機構と、
前記第1方向において前記加熱機構の下流に配置されており、循環駆動される第3無端ベルト及び循環駆動される第4無端ベルトによって、前記ワークを挟持して前記第1方向に前記ワークを搬送しながら、第1冷却部で前記第3無端ベルトを介して前記重複領域を冷却するとともに、第2冷却部で前記第4無端ベルトを介して前記重複領域を冷却する冷却機構と、
を備える、
熱溶着装置。 - 前記第1無端ベルトの循環駆動によって回転するとともに、前記第1ヒータより下流に配置され前記第1無端ベルトを介して前記重複領域を押圧する第1押圧ローラと、
前記第2無端ベルトの循環駆動によって回転するとともに、前記第2ヒータより下流に配置されており、前記第1押圧ローラと共に、前記第2無端ベルトを介して前記重複領域を押圧する第2押圧ローラと、
を有する、
請求項1に記載の熱溶着装置。 - 前記第1無端ベルト及び前記第1押圧ローラは、前記ワークのうち前記樹脂部材側に配置されており、
前記第1無端ベルトの前記第1方向に直交する第2方向の長さは、前記第1押圧ローラのローラ表面の前記第2方向の長さより長い、
請求項2に記載の熱溶着装置。 - 前記第1無端ベルト及び前記第1押圧ローラは、前記ワークのうち前記樹脂部材側に配置されており、
前記第1押圧ローラのローラ表面の縁部は湾曲している、
請求項2又は3に記載の熱溶着装置。 - 前記加熱機構は、
前記第1押圧ローラより下流に配置され前記第1無端ベルトを介して前記重複領域を加熱する第3ヒータと、
前記第2押圧ローラより下流に配置され前記第2無端ベルトを介して前記第3ヒータとともに前記重複領域を加熱する第4ヒータと、
を更に有し、
前記第1ヒータ及び前記第2ヒータは、前記樹脂部材の融点より高い第1温度で前記重複領域を加熱し、
前記第3ヒータ及び第4ヒータは、前記樹脂部材の融点以下であり且つ前記冷却機構によって冷却される温度より高い第2温度で前記重複領域を加熱する、
請求項2〜4の何れか一項に記載の熱溶着装置。 - 前記第1ヒータの温度を検出する第1検出器と、
前記第2ヒータの温度を検出する第2検出器と、
を更に備える、
請求項1〜5の何れか一項に記載の熱溶着装置。
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JP2019019727A JP2020124886A (ja) | 2019-02-06 | 2019-02-06 | 熱溶着装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023210482A1 (ja) * | 2022-04-28 | 2023-11-02 | 株式会社豊田自動織機 | 電極の製造方法 |
-
2019
- 2019-02-06 JP JP2019019727A patent/JP2020124886A/ja active Pending
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