JP2020124069A - アダプタ付き振動発電装置、振動発電装置キット、振動発電装置の装着構造、振動発電装置およびアダプタ - Google Patents

アダプタ付き振動発電装置、振動発電装置キット、振動発電装置の装着構造、振動発電装置およびアダプタ Download PDF

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大輔 穴井
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Abstract

【課題】振動源の振動条件に最適な取り付け箇所を任意に設定し、振動発電装置が効率よく発電するように振動源に装着するアダプタ付き振動発電装置を提供する。【解決手段】アダプタ付き振動発電装置は、振動発電素子100および回路体(蓄電回路)27を有する発電デバイス20が収容されるケース(筐体)11と、ケース11と振動源との間に設置されるアダプタ30と、ケース11とアダプタ30とを磁力で固定する永久磁石61、67と、を備え、永久磁石61、67は、少なくともケース11内およびアダプタ30の一方に設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、アダプタ付き振動発電装置、振動発電装置キット、振動発電装置の装着構造、振動発電装置およびアダプタに関する。
近年、環境振動の振動エネルギーを、MEMS技術を利用して形成された小型の振動発電素子により電力に変換する技術の開発が進められている。例えば、特許文献1では、櫛歯電極が形成された固定部に対して櫛歯電極が形成された可動部を振動させることで発電を行うようにしている。このような、共振型の振動発電素子は、環境振動の振動条件で効率よく発電するように設置する必要がある。
特許6338071号公報
上記特許文献1には、振動発電素子を振動源に装着する構造に関する記載がない。このため、振動源の振動条件に最適な取り付け箇所を予め設定して装着する必要があった。
本発明の第1の態様によるアダプタ付き振動発電装置は、少なくとも振動発電素子を筐体に収容してなる振動発電装置と、前記筐体と振動源との間に設置されるアダプタと、前記筐体と前記アダプタとを磁力で固定する永久磁石と、を備え、前記永久磁石は、少なくとも前記筐体内および前記アダプタの一方に設けられている。
本発明の第2の態様による振動発電装置キットは、第1の態様の振動発電装置とアダプタとを有する。
本発明の第3の態様による振動発電装置の装着構造は、第1の態様の前記振動発電装置と、前記アダプタと、前記アダプタを前記振動源に取り付ける固定部材とを有し、前記振動発電装置の前記筐体に磁力で固定された前記アダプタが前記固定部材により振動源に固定される構造である。
本発明の第4の態様による振動発電装置は、第1の態様の前記アダプタを除いた前記振動発電装置である。
本発明の第5の態様によるアダプタは、振動発電装置に磁力で固定され、固定部材により振動源に固定されるアダプタであって、異なる複数種類の固定部材を取り付けるための複数の固定部材取付部を有する。
本発明によれば、振動源の振動条件に最適な取り付け箇所を任意に設定し、振動発電装置が効率よく発電するように振動源に装着することができる。
図1は、本発明によるアダプタ付き振動発電装置の分解斜視図である。 図2は、図1に図示された振動発電装置の分解斜視図である。 図3は、図1に図示された振動発電装置を、アダプタを用いて振動源に設置した縦断面図である。 図4(a)は、図2に図示された蓋の縦断面図であり、図4(b)は図2に図示されたケースの縦断面図である。 図5は、図2に図示された発電デバイスを示し、図5(a)は、上カバーの半分を透視した一部透視平面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線断面図である。 図6は、図5に図示された振動発電素子の外観斜視図である。 図7は、図2に図示されたケースを示し、図7(a)は上面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線断面図であり、図7(c)は下面図である。 図8は、図1に図示されたアダプタを示し、図8(a)は上面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIIb−VIIIb線断面図であり、図8(c)は下面図である。 図9は、図1に図示されたアダプタに締結部材を取り付けた構造を示し、図9(a)は平面図であり、図9(b)は、図9(a)のIXb−IXb線断面図である。 図10は、本発明の第2の実施形態を示し、図10(a)はケースの上面図であり、図10(b)は、図10(a)のXb−Xb線断面図であり、図10(c)はケースの下面図である。 図11は、図10に図示されたケースに固定されるアダプタを示し、図11(a)は上面図であり、図11(b)は、図11(a)のXIb−XIb線断面図であり、図11(c)は下面図である。 図12は、本発明の第3の実施形態を示し、図12(a)はケースの上面図であり、図12(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線断面図であり、図12(c)はケースの下面図である。 図13は、図12に図示されたケースに固定されるアダプタを示し、図13(a)は上面図であり、図13(b)は、図13(a)のXIIIb−XIIIb線断面図であり、図13(c)は下面図である。 図14は、本発明の第4の実施形態を示し、図14(a)はアダプタの上面図であり、図14(b)は、図14(a)のXIVb−XIVb線断面図である。 図15は、本発明の第5の実施形態を示し、図15(a)はアダプタの正面図であり、図15(b)はアダプタの下面図であり、図15(c)は、図15(a)に図示されたアダプタのXVc−XVc断面図である。 図16は、本発明の第6の実施形態を示し、図16(a)は,3固定部材が設けられたアダプタの上面図であり、図16(b)は、図16(a)のXVIb−XVIb線断面図であり、図16(c)は、固定部材が設けられたアダプタの下面図である。 図17は、本発明の第7の実施形態を示し、図17(a)は、固定部材が設けられたの上面図であり、図17(b)は、図17(a)のXVIIb−XVIIb線断面図であり、図17(c)は、固定部材が設けられたアダプタの下面図である。 図18は、本発明の第8の実施形態を示し、図18(a)は、固定部材が設けられたアダプタの上面図であり、図18(b)は、図18(a)のXVIIIb−XVIIIb線断面図であり、図18図(c)は、図18(a)の側面図である。 図19は、本発明の第9の実施形態を示す断面図である。 図20は、本発明の第10の実施形態を示し、図20(a)は、アダプタの上面図であり、図20(b)は、図20(a)の側面図であり、図20(c)は、アダプタの下面図である。 図21は、本発明の第11の実施形態を示し、図21(a)は、アダプタの上面図であり、図21(b)は、平面図であり、図21(c)は、アダプタの下面図であり、図21(d)は、図21(b)の側面図である。 図22は、ケースとアダプタの磁力による固定構造例を示す図である。 図23は、振動源の形状・材質に適する固定構造例を示す図である。 図24は、本発明のアダプタ付き振動発電装置の変形例の一例を示す断面図である。
本発明によるアダプタ付き振動発電装置は、振動発電装置を振動源に取り付け、取り外しする作業性を改善するとともに、装着箇所を変更する場合でも振動発電装置を廃棄することがないようにするものである。そのため、本発明によるアダプタ付き振動発電装置は、振動発電装置にアダプタを磁力で固着するものであり、次の形態のいずれでも採用可能である。
(1)振動発電装置に永久磁石を設け、アダプタを磁性材料で製作する。
(2)振動発電装置に永久磁石を設け、アダプタの一部の領域に磁性材料を設ける。
(3)アダプタに永久磁石を設け、振動発電装置を磁性材料で製作する。
(4)アダプタに永久磁石を設け、振動発電装置の一部の領域に磁性材料を設ける。
(5)振動発電装置とアダプタの双方に永久磁石を設ける。
後述する実施形態では、振動発電装置はケース内に振動発電素子と電気回路を実装した回路体である基板が内蔵されて成り、ケースは金属製または樹脂製である。アダプタは金属製または樹脂性の平板状部材である。
−第1の実施形態−
以下、図1〜図9を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は、本発明によるアダプタ付き振動発電装置の分解斜視図である。図2は、図1に図示された振動発電装置の分解斜視図であり、図3は、振動発電装置10を、アダプタを用いて振動源に設置した縦断面図である。図4(a)は、図2に図示された蓋の縦断面図であり、図4(b)は図2に図示されたケースの縦断面図である。
以下の説明において、図示するXYZ座標系で装置や部材の方向を示すものとする。
図1に示すアダプタ付き振動発電装置は、振動発電装置を図示しない振動源に装着するための構造を有する。図1に示すように、アダプタ付き振動発電装置は、振動発電装置10と、アダプタ30とを備えている。振動発電装置10は、ケース11の内部に振動発電素子100(図6参照)および永久磁石61(図3参照)を収容している。アダプタ30は永久磁石61で振動発電装置10の底面に着脱可能に吸着固定される。アダプタ30は、ねじ、ボルト等の締結部材62により振動源(図示せず)に固定される。振動発電装置10のサイズは、例えば、長さ30〜50mm、幅30〜50mm、高さ10〜20mm程度である。
アダプタ30は、樹脂製で、ほぼ平坦な矩形の板状部材である。アダプタ30の4つのコーナーの近傍には、それぞれ、ねじ、ボルト等の締結部材62が挿通される貫通孔31が設けられている。また、アダプタ30の振動発電装置10の底部11aに対向する矩形形状の面(表面)には、矩形形状の一辺から対向辺までの全長に亘り延在された2つの平行な直線状の突部32が形成されている。すなわち、突部32はY方向に延在する。
図2に示すように、振動発電装置10は、ケース11と、蓋12と、発電デバイス20により構成される。ケース11と蓋12は樹脂等の非磁性材料により形成されている。 ケース11は、上部が開口されたボックス状に形成されている。ケース11の底部11aが、振動発電装置10の底部である。図3に図示されるように、蓋12は、ケース11の開口を覆ってケース11に固定される。蓋12には、回路体27から延びる接続配線(図示せず)を挿通するための配線取り出し部18が一体に成型されている。配線取り出し部18には、開口18a(図1参照)が設けられており、接続配線は、開口18a内を挿通して外部に引き出される。接続配線を外部に引き出した後、開口18a内にはエポキシ樹脂等の接着剤が充填され密封される。このように、接続配線を引き出した後に配線取り出し部18の開口18aを密封することで振動発電装置10内に水分等が侵入することを防止している。
図4に図示されるように、蓋12の周縁部には、環状の外壁14aと環状の内壁14bが形成され、環状の外壁14aと環状の内壁14bの間には環状の溝部14cが形成されている。ケース11の環状の上端13は、蓋12の環状の溝部14c内に嵌入され(図3参照)、上端13の外周面と外壁14aの内周面が、エポキシ樹脂等の接着剤(図示せず)により接着され、内部が密封される。
図4(b)によく示されるように、ケース11の底部11aの内面のほぼ中央部には、永久磁石61が固着される平面視で矩形形状の磁石固定用の凹部15が形成されている。また、ケース11の底部11aの外面、すなわち、ケース11の底面には、Y方向に延在する2つの平行な直線状の溝16が形成されている。さらに、ケース11の内壁には、高さ方向(Z方向)の中間に、環状の段部17が形成されている。
後述するように、ケース11内には発電デバイス20が段部17に載置されて収容され、ケース11の開口を覆って蓋12がケース11に接着されて密封される。
(発電デバイス)
図5も参照して発電デバイス20を説明する。図5は、図2に図示された発電デバイスを示し、図5(a)は、上カバーの半分を透視した一部透視平面図であり、図5(b)は、図5(a)のVb−Vb線断面図である。
発電デバイス20は、発電パッケージ21と、振動発電素子100と、蓄電用の回路体27(図2参照)と、上カバー24とを備えている。振動発電素子100は発電パッケージ21に収容され、発電パッケージ21の段部22bに絶縁性のダイボンド材により固定されている。発電パッケージ21は、はんだ等の導電材料より回路体27に実装されている。
回路体27は、エポキシ樹脂等の接着剤(図示せず)によりケース11の段部17に固着されている。発電パッケージ21の内部に振動発電素子100(図6参照)が収容され、その内部空間を真空状態にして、例えば、シーム溶接により発電パッケージ21と上カバー24が溶着される。したがって、発電デバイス20は内部密封した構造体である。
回路体27は、振動発電素子100により発電して得た電力を整流するダイオードや、蓄電用キャパシタ等の電子部品28を回路基板に実装して構成されている。上述したように、回路体27には接続配線(図示せず)が接続されており、発電デバイス20は、配線取り出し部18から引き出された接続配線を介して、例えば、所望の分析装置や情報処理装置に給電される。
発電デバイス20の発電パッケージ21は、例えば、セラミックス等の電気絶縁材料により形成されている。発電パッケージ21は、平面視で、矩形形状をしており、厚さ方向の内面側中間部に上段部22aと下段部22bが形成されている。また、発電パッケージ21の上端には、環状の突起23が形成されている。上述したように、環状の突起23と上カバー24とは、シーム溶接等により溶着されている。
振動発電素子100はダイボンド材により発電パッケージ21の下段部22bに接合されて搭載されている。発電パッケージ21の上段部22aには、導電パッド66a、66b(図5(a)参照)が形成されている。導電パッド66a、66bは、ボンディングワイヤ63a、63bにより振動発電素子100の導電パッド112、128に接続されている。導電パッド66a、66bは、発電パッケージ21の外面にパターニングされている接続リード65(図2参照)を介して回路体27の上面に設けられた配線パターン27a(図2参照)に接続されている。そして、回路体27の配線パターン27aは不図示の接続配線に接続され、接続配線はケース11の蓋12に設けられた配線取り出し部18の開口18aから外部に引き出される。
なお、図5(a)に図示された振動発電素子100は、後述する、固定櫛歯電極110および可動櫛歯電極120が省略されて示されている。
(振動発電素子)
図6は、図5に図示された振動発電素子の外観斜視図である。
振動発電素子100は、ベース101と、固定櫛歯電極110と、可動櫛歯電極120とを備えている。振動発電素子100は、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いて一般的なMEMS加工技術により形成される。SOI基板はSiベース101とSiOのボックス層(図示せず)とSiの活性層とから成る3層構造の基板であり、固定櫛歯電極110および可動櫛歯電極120は活性層により形成される。固定櫛歯電極110と可動櫛歯電極120のいずれか一方、または双方にエレクトレットが形成されている。可動櫛歯電極120はベース101に弾性部材122で弾性支持されている。可動櫛歯電極120は、外部の振動で図示の振動方向であるX方向に振動して固定櫛歯電極110との間で相対移動する。このような可動櫛歯電極120と固定櫛歯電極110との相対移動により、交流電力が発生する。
振動発電素子100で発生した電力は回路体27のキャパシタ等の電子部品28(図3参照)に蓄電され、不図示の接続配線を介して、所望の分析装置や情報処理装置に給電される。
(ケース)
図7は、図2に図示されたケース11を示し、図7(a)は上面図であり、図7(b)は、図7(a)のVIIb−VIIb線断面図であり、図7(c)は下面図である。
ケース11は、平面視で矩形形状に形成されている。上述したように、ケース11の底部11aの内面のほぼ中央部には、永久磁石61が接着剤で固着される平面視で矩形形状の磁石固定用の凹部15が形成されている。凹部15は、底部11aの他の領域よりも薄肉に形成されている。また、ケース11の底部11aの外面、すなわち、ケース11の底面には、2つの溝16が形成されている。各溝16は、図示Y方向に平行に延在されている。以下の説明において、振動発電装置10内に収容されている振動発電素子100の可動櫛歯電極120の固定櫛歯電極110に対する振動方向をX方向とする。従って、溝16が延在されているY方向は、可動櫛歯電極120の振動方向と直交する方向である。
(アダプタ)
図8は、図1に図示されたアダプタ30を示し、図8(a)は上面図であり、図8(b)は、図8(a)のVIIIb−VIIIb線断面図であり、図8(c)は下面図である。
アダプタ30は、上述したように、樹脂等の非磁性材料により形成された板状部材である。アダプタ30は、平面視でほぼ矩形形状を有し、長辺および短辺それぞれの長さは、ケース11の底部11aの矩形形状の底面の長辺および短辺とほぼ同一の長さである。上述したように、アダプタ30の4つのコーナーの近傍には、それぞれ、ねじ、ボルト等の締結部材62が挿通される貫通孔31が設けられている。本実施の形態では、締結部材62として、皿ねじ (図3参照)が用いられている。アダプタ30は、貫通孔31を挿通された締結部材62により振動源(図示せず)に固定される。
図9は、図1に図示されたアダプタに締結部材を取り付けた構造を示し、図9(a)は平面図であり、図9(b)は、図9(a)のIXb−IXb線断面図である。
図9(a)、9(b)に図示されるように、4つの締結部材62は、それぞれ、アダプタ30に設けられた貫通孔31を貫通され、振動源(図示せず)に締結される。締結部材62は頭部が平坦な皿ねじであり、アダプタ30の板厚が薄い場合でも、図3に図示されるように、皿ねじの頭部を、アダプタ30上面より低い位置に配置することが可能となる。これにより、ケース11の底部11aが皿ねじの頭部に当接するのを防止することができる。すなわち、振動発電装置の厚み(全高)を小さくできる。
アダプタ30の振動発電装置10の底部11aに対向する面である表面30Uには、図示Y方向に平行に延在された2つの突部32が形成されている。
アダプタ30の、2つの突部32が形成された表面30Uと反対側の面である裏面30Lのほぼ中央部には、永久磁石67(図3参照)が固着される、平面視で矩形形状の磁石固定用の凹部33が形成されている。
図3に図示されるように、ケース11の底部11aの凹部15内には永久磁石61が設けられている。非磁性材料で製作されたアダプタ30は、ケース11の底部11aに設けられた2つの溝16内に、2つの突部32が嵌入された状態で、永久磁石61と67により吸着されて振動発電装置10に固定される。ケース11の2つの溝16とアダプタ30の突部32は、位置決め部材となっており、ケース11の2つの溝16内にアダプタ30の突部32を嵌入することにより、振動発電装置10とアダプタ30との位置決めと、相対的な回動防止が達成される。すなわち、振動源の振動によりアダプタ30に対して振動発電装置10が位置ずれしたり、回動したりするのを防止することができる。
ケース11の凹部15内に設けられた永久磁石61と、アダプタ30の凹部33内に設けられた永久磁石67とは、相互の対向面側の磁極が、相手側の磁極とは異極となるように配置されている。従って、 永久磁石61と、永久磁石67の吸着作用により、アダプタ30は、ケース11の底部11aに固定される。この構造では、ケース11およびアダプタ30が樹脂等の非磁性体であっても、ケース11とアダプタ30とは、磁力により固定される。
しかし、ケース11とアダプタ30の一方もしくは両方が樹脂性であっても、少なくとも両者が接触する面の一部に磁力により吸着される吸着固定部を有していれば、永久磁石61または67の一方のみとしても、ケース11とアダプタ30とを磁力により固定する構造とすることができる。以下、このような、構造例について、説明する。
図22は、ケース11とアダプタ30の磁力による固定構造例を示す図である。
つまり、ケース11とアダプタ30とを、それぞれ、非磁性体(図22では「樹脂」と記載)とした場合と、磁性体(図22では「金属」と記載)とした場合について、ケース11の凹部15内およびアダプタ30の凹部33内に配置する部材の一例を示した図である。
構造例1〜4は、ケース11を樹脂により形成した場合であり、構造例5〜7はケース11を金属により形成した場合である。
構造例1〜3では、ケース11およびアダプタ30を樹脂とする構造パターン1である。この構造パターン1では、構造例1に示すように、ケース11の凹部15内およびアダプタ30の凹部33内それぞれに永久磁石を配置する。この構造例1は、上記した実施形態と同一の構造である。また、この構造パターン1では、構造例2に示すように、ケース11の凹部15内に永久磁石を配置し、アダプタ30の凹部33内に磁性体を固着することもできる。さらに、この構造パターン1では、構造例3に示すように、ケース11の凹部15内に磁性体を固着し、アダプタ30の凹部33内に永久磁石を固着することもできる。
構造例1では、ケース11の凹部15内およびアダプタ30の凹部33内のどちらにも永久磁石が配置される。これに対し、構造例2、3では、ケース11の凹部15内およびアダプタ30の凹部33内の一方にの永久磁石が配置され、他方に磁性体が配置される。このため、構造例1が、構造例2、3よりも磁力によるケース11とアダプタ30の固定力が大きく、好ましい。
構造例4および5は、ケース11およびアダプタ30の一方を樹脂で形成し、他方を金属で形成する構造パターン2である。
この構造パターン2では、構造例4に示すように、ケース11を樹脂により形成し、アダプタ30を金属により形成する場合には、ケース11の凹部15内に永久磁石を配置する。構造例4では、アダプタ30が金属で形成されているため、つまり、アダプタ30が磁気吸着固定部であるから、アダプタ30の凹部33内には、永久磁石も磁性体も配置する必要がない。なお、図22において、「−」は、永久磁石も磁性体も不要であることを示す。また、この構造パターン2では、構造例5に示すように、ケース11を金属により形成し、アダプタ30を樹脂により形成する場合には、アダプタ30の凹部33内に永久磁石を固着する。構造例5では、ケース11が金属で形成されているため、つまり、ケース11が磁気吸着固定部であるから、ケース11の凹部15内には、永久磁石も磁性体も配置する必要がない。
構造例6および7は、ケース11およびアダプタ30の両方を金属で形成する構造パターン3である。
ケース11およびアダプタ30が金属で形成された構造パターン3では、構造例6に示すように、アダプタ30の凹部33内に永久磁石を配置する。構造例6では、ケース11が磁気吸着固定部であるから、ケース11の凹部15内には、永久磁石も磁性体も配置する必要がない。また、ケース11およびアダプタ30が金属で形成された構造パターン3では、構造例7に示すように、ケース11の凹部15内に永久磁石を配置する。構造例7では、アダプタ30が磁気吸着固定部であるから、アダプタ30の凹部33内には、永久磁石も磁性体も配置する必要がない。
なお、永久磁石または磁性体をケース11またはアダプタ30に固定する場合、接着ではなく、インサート成型によりケース11またはアダプタ30と一体に形成してもよい。
図1〜図9を参照して説明した第1の実施の形態についてさらに説明する。
振動発電装置10の発電効率は、振動発電素子100の可動櫛歯の振動方向と振動源の振動方向との整合性に依存する。したがって、振動発電装置10を取付けるにあたり、振動発電素子100の可動櫛歯の振動方向を振動源の振動方向(X方向)に一致させる。アダプタ30は、一対の突部32の延在方向を、振動源の振動方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に向けて振動源に固定する。振動源に固定されたアダプタ30の一対の突部32それぞれは、ケース11の溝16に嵌合される。ケース11とアダプタ30とは磁力により固定される。これにより、振動発電装置10の可動櫛歯の振動方向Xが振動源の振動方向に一致する。また、アダプタ30の突部32とケース11の溝16とは、振動源の振動方向と直交する方向に延在しているので、振動発電装置10が位置ずれしたり、回動したりするのを防止することができる。
振動発電素子100は、可動櫛歯電極120が振動源の振動に効率よく共振するように設計される。そのため、振動発電装置10を振動源に取り付ける位置、向き、姿勢などが制約される。また、振動源の外形形状は多種多用であり、振動発電装置10を設置する箇所の形状が筒状であったり、取付け面が曲面であったり、あるいは取付け面に凹凸があったりして、設置部への取付け条件が、極端に言えば、振動源1つ1つで異なる。このため、振動源とアダプタ30との固定は、取付け面が点接触になる等、不安定な取付け状態になってしまうことがあり、振動源の振動を電気エネルギーに変換する効率が低下し、振動発電装置10が所望の電力を生成しない。
本実施形態においては、アダプタ30は、磁力により振動発電装置10に固定される構造であり、振動発電装置10を容易にアダプタ30に着脱することができる。
このため、振動発電装置10を装着して所望の電力が得られない場合は、振動発電装置10をアダプタ30から取り外し、同じ振動源の別の箇所にアダプタ30を取り付ける。発電電力が所望の値を示せば、その取り付け箇所が適切であるとする。
本実施形態によれば下記の効果を奏する。
(1)アダプタ付き振動発電装置は、振動発電素子100および回路体(蓄電回路)27を有する発電デバイス20が収容されるケース(筐体)11と、ケース11と振動源との間に設置されるアダプタ30と、ケース11とアダプタ30とを磁力で固定する永久磁石61、67と、を備え、永久磁石61、67、は、少なくともケース11内およびアダプタ30の一方に設けられている。このため、振動発電装置10を、振動源に固定されたアダプタ30に対して容易に着脱できる。振動発電装置10そのものを強固に振動源に取り付けてしまうと、所望の発電効率が得られない場合、高価な振動発電素子100を破棄することとなる。
また、アダプタ30を振動源の複数の箇所に設置し、発電効率が最もよい設置箇所を選択して振動発電装置を取り付けることにより、発電効率の高い設置位置を容易に設定することができる。特に、振動方向が様々であり、事前にその方向を把握できない種々の振動源について振動発電装置10を設置する場合には、振動発電装置10を取り付ける工数を大幅に削減できる。
(2)アダプタ30は、少なくとも磁性材料からなる吸着固定部を有し、永久磁石61は、少なくともケース11内に設けられている。永久磁石61が振動発電装置10内に設けられるので、振動発電装置10をアダプタ30に簡単に吸着固定できる。
(3)アダプタ30は、ケース11の底部11aに固定されており、アダプタ30の締結部材62を取り付ける貫通孔31(固定部材取付部)は、平面視で、ケース11の底部11aと重なる領域内に設けられている。つまり、アダプタ30の固定部材取付部が、ケース11の底部11aの平面領域内(底部輪郭の内側)に設けられる。従って、アダプタ30の固定部材取付部をアダプタ30の外周縁に設ける構造に比し、アダプタ30の平面サイズ、ひいては、振動発電装置10の平面サイズを小さくすることができる。
(4)アダプタ30には、位置決め用または回動防止用の突部32が設けられ、ケース11の底部11aには突部32が挿入される溝(突部挿入部)16が設けられている。このため、振動発電装置10をアダプタ30に固定する際、振動発電装置10とアダプタ30との位置決めを容易に行うことができる。また、振動源の振動によりアダプタ30に対する振動発電装置10の回動を防止することができる。
−第2の実施形態−
図10は、本発明の第2の実施形態を示し、図10(a)はケースの上面図であり、図10(b)は、図10(a)のXb−Xb線断面図であり、図10(c)はケースの下面図である。図11は、図10に図示されたケースに固定されるアダプタを示し、図11(a)は上面図であり、図11(b)は、図11(a)のXIb−XIb線断面図であり、図11(c)は下面図である。
第2の実施形態では、第1の実施形態におけるケース11の底部11aに形成される2つの平行な直線状の溝16を、図10(c)に図示されるように、2つのピン穴状の溝16aとした構造を有する。一対の溝16aは、ケース11の底部11a内面に設けられた凹部15の中心に対し線対称または点対称に形成されている。
また、ケース11の溝16aの構造に合わせて、アダプタ30には、図11に図示されるように、2つのピン状の突部32aが設けられている。アダプタ30の突部32aは、ケース11の底部11aに設けられたピン穴状の溝16aに嵌入される位置およびサイズに形成されている。第2の実施形態においても、ケース11の2つの溝16aとアダプタ30の突部32aは、位置決め部材となっており、ケース11の2つの溝16a内にアダプタ30の突部32aを嵌入することにより両者の位置決めがなされる。また、ケース11の2つの溝16a内それぞれにアダプタ30の突部32aを嵌入することにより、振動発電装置10とアダプタ30との相対的な回動が防止される。
なお、ピン穴の溝16aと突部32aは非対称配置でもよいし、溝16aの数は3つ以上でもよい。
第2の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第2の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。アダプタ30の突部32aに代えて凹部を設け、ピン穴16aと凹部に固定ピンを挿入する構造でもよい。
−第3の実施形態−
図12は、本発明の第3の実施形態を示し、図12(a)はケースの上面図であり、図12(b)は、図12(a)のXIIb−XIIb線断面図であり、図12(c)はケースの下面図である。図13は、図12に図示されたケースに固定されるアダプタを示し、図13(a)は上面図であり、図13(b)は、図13(a)のXIIIb−XIIIb線断面図であり、図13(c)は下面図である。
第3の実施形態では、ケース11の底部11aに、溝16aは形成されておらず、図12(b)、図12(c)に図示されるように、ケース11の相対向する一対の側部11bの下端部に、それぞれ、溝部16bが形成されている。一対の溝部16bは、ケース11の底部11a内面に設けられた凹部15の中心に対し線対称または点対称に形成されている。
また、ケース11の溝部16bの構造に合わせて、アダプタ30には、図13に図示されるように、一対の突片32bが形成されている。突片32bを金属とする場合には、プレス加工によりケース11に切欠き72を設けて、ほぼ直角に屈曲してアダプタ30を形成することができる。また、突片32bを樹脂とする場合には、アダプタ30はモールド成型により形成する。突片32bを金属片で形成し、インサートモールド成型によりアダプタ30を形成することもできる。図12および図13に図示された2本の二点鎖線73は、ケース11の溝部16bそれぞれの内側面の位置を示している。図12および図13に示されるように、各突片32bの内面の位置は、ケース11の溝部16bそれぞれの内側面の位置に一致している。
従って、アダプタ30の2つの突片32bを、ケース11の2つの溝部16bに嵌入することができる。
第3の実施形態においても、ケース11の2つの溝部16bとアダプタ30の突片32bは、位置決め部材となっており、ケース11の2つの溝部16b内にアダプタ30の突片32bを嵌入することにより両者の位置決めがなされる。また、ケース11の2つの溝部16b内それぞれにアダプタ30の突片32bを嵌入することにより、振動発電装置10とアダプタ30との相対的な回動が防止される。
第3の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第3の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。
−第4の実施形態−
図14は、本発明の第4の実施形態を示し、図14(a)はアダプタの上面図であり、図14(b)は、図14(a)のXIVb−XIVb線断面図である。
第4の実施形態は、アダプタ30と振動源との固定を、第1の実施形態に示す締結部材62による締結に替えて、接着による構造としたものである。
第4の実施形態においては、アダプタ30の突部32が形成された表面30Uと反対側の裏面30Lは中央部以外の領域が平坦面とされており、この裏面30Lに接着剤74が設けられている。接着剤74として、両面に接着剤が塗布された、熱硬化あるいは紫外線硬化型の両面接着テープや、常温で接着可能な両面粘着テープ等を用いることができる。また、アダプタ30に流動性を有する接着剤を塗布してもよい。
なお、図14に図示された実施形態では、アダプタ30に、締結部材62が挿通される貫通孔31が形成された構造として例示されている。このため、第4の実施形態のアダプタ30は、締結部材62(図3参照)により振動源に固定することも可能であり、接着剤74により固定するか、締結部材62により固定するか選択することが可能となっている。
第4の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第4の実施形態においても、磁力によりアダプタ30をケース11に固定したり、ケース11の底部11aの溝16内にアダプタ30の突部32を嵌入したりする構造に関しては、第1の実施形態と同様である。
このため、第4の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。
−第5の実施形態−
図15は、本発明の5の実施形態を示し、図15(a)はアダプタの正面図であり、図15(b)はアダプタの下面図であり、図15(c)は、図15(a)に図示されたアダプタのXVc−XVc断面図である。
第5の実施形態のアダプタ30は、ケース固定部37aと振動源固定部37bを有する。ケース固定部37aと振動源固定部37bとは、断面L字状に、直角に交差する方向に延在されている。アダプタ30を金属製の磁性材料を用いて形成する場合は、プレス加工により、ケース固定部37aと振動源固定部37bとを屈曲して形成する。また、アダプタ30は、モールド成型により形成することもできる。
ケース固定部37aには、ケース11の底部11aの溝16内に嵌入される2つの突部32が形成されている。振動源固定部37bには、アダプタ30を振動源に直接または間接的に固定する締結部材62が挿通される貫通孔31が形成されている。
ケース11の底部11aは、図15(a)に示すアダプタ30のケース固定部37aのXY面に、ケース11の溝16を、アダプタ30のケース固定部37aの突部32に嵌入して固定される。この状態では、振動発電素子100の可動櫛歯電極120の振動方向は、突部32に直交する方向である。また、アダプタ30の図15(b)に示す振動源固定部37bのYZ面には振動源が固定される。
第5の実施形態では、振動発電装置10を、振動源の固定面に対して90度方向を変えた姿勢に配置することができる。例えば、振動源の振動方向が水平方向のとき、振動源の水平面にアダプタを取り付けることができない場合がある。この場合、たとえば、振動源の外周面のうち鉛直面にアダプタ30の振動源固定部37bを取り付け、可動櫛歯の振動方向が水平方向になるようにケース固定部37aに振動発電装置10を取り付ける。すなわち、アダプタ30は、振動源の振動方向と櫛歯振動方向とを合致させる角度で交差するケース固定部37aと振動源固定部37bを有する。
なお、上記では、ケース固定部37aと振動源固定部37bとは、直角に交差する構造として例示した。しかし、これに限らず、ケース固定部37aと振動源固定部37bとは、交差部で連結され、一方が他方に対し所定の角度傾斜する構造であればよい。
第5の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第5の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。加えて、第5の実施形態では、ケース固定部37aと振動源固定部37bとを傾斜させているので、振動源の固定面が水平方向に向いていない場合でも、ケース固定部37aを水平方向に向けることができる。このように、アダプタ30自体がケース固定部37aと振動源固定部37bとの角度変更構造を有しており、アダプタ30と振動源との間に、アタッチメントのような、角度変更用の中間部材を用いる必要が無いので、部品点数を削減し、コストを低減する効果がある。
−第6の実施形態−
図16は、本発明の第6の実施形態を示し、図16(a)は、固定部材が設けられたアダプタの上面図であり、図16(b)は、図16(a)のXVIb−XVIb線断面図であり、図16(c)は、固定部材が設けられたアダプタの下面図である。
第6の実施形態は、第1の実施形態のアダプタ30を振動源に固定する固定部材としての締結部材62を、永久磁石69に変えたものである。 アダプタ30の振動源の固定面91との対向面側には、3つの溝34が設けられている。3つの溝34には、それぞれ、三角形の頂点の位置に配置されている。各溝34内には、球状の永久磁石69が固定されている。永久磁石69は、例えば、接着材により溝34の底面に固定される。アダプタ30を、永久磁石69をインサート部材とするインサートモールド成型により形成してもよい。なお、図16(a)には、図面の明確化のため、永久磁石69を点線で図示している。
アダプタ30は、3つの点状の永久磁石69により振動源の固定面に固定される。アダプタ30は、1つの平面のみが形成される3つの点状の永久磁石69により固定されるので、振動源の固定面に凹凸があっても、アダプタ30の振動源への固定を安定させることができる。
第6の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第6の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。加えて、第6の実施形態では、アダプタ30に固定された永久磁石69を振動源の固定面に3点吸着により固定することができるので、振動源の取り付け面の形状にかかわらず、つまり、取り付け面が水平面なくとも、アダプタ30と振動源との固定作業を効率よく行うことができる。
−第7の実施形態−
図17は、本発明の第7の実施形態を示し、図17(a)は、固定部材が設けられたアダプタの上面図であり、図17(b)は、図17(a)に図示されたアダプタのXVIIb−XVIIb線断面図であり、図17(c)は、固定部材が設けられたアダプタの下面図である。
第7の実施形態は、第6の実施形態における球状の永久磁石69を、棒状の永久磁石69aに変えたものである。
アダプタ30の振動源の固定面91との対向面側には、突部32と同方向であるY方向に延在された一対の溝35が設けられている。一対の溝35は、アダプタ30のX方向の中心線に対して対称位置に設けられている。各溝35内には、棒状の永久磁石69aが固定されている。永久磁石69aは、例えば、接着材により溝35の底面に固定される。アダプタ30を、永久磁石69aをインサート部材とするインサートモールド成型により形成してもよい。
アダプタ30は、一対の棒状の永久磁石69aにより振動源の固定面91に固定される。一対の棒状の永久磁石69aは、アダプタ30のX方向の中心線に対して対称位置に設けられているため、図17(b)に図示されるように、振動源の固定面91の断面が、円形や楕円形のように湾曲している場合でも、アダプタ30を振動源に確実に固定することができる。
第7の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第7の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。加えて、第7の実施形態では、アダプタ30に固定された棒状の永久磁石69aを振動源の固定面91に吸着により固定することができるので、アダプタ30と振動源との固定作業の能率化を図ることができる。また、アダプタ30に突部32と同方向に延在された一対の棒状の永久磁石69aを設けているので、アダプタ30を、固定面91が、円弧上に湾曲された振動源に固定することが可能である。
−第8の実施形態−
図18は、本発明の第8の実施形態を示し、図18(a)は、固定部材が設けられたアダプタの上面図であり、図18(b)は、図18(a)のXVIIIb−XVIIIb線断面図であり、図18図(c)は、図18(a)の側面図である。
第8の実施形態では、アダプタ30を振動源に固定する固定部材は、いわゆるタイバンドと呼ばれる、一対のタイ付き固定体として構成されている。
各タイ付き固定体81は、タイ保持部82と、タイ(固縛バンド)83と、係止部84とを有している。
タイ83は、タイ保持部82に設けられた開口82a内を挿通され、アダプタ30の突部32の延在方向(Y方向)と直交する方向(X方向)に延在するように取り付けられている。タイ83の一端には、係止部84が設けられている。係止部84は、開口84aと、開口84aに突出する係止片84bとを有する。タイ83は、他端側が開口84a内を挿通され、係止片84bにより係止される。
アダプタ30には、X方向の中心線上に配置された一対の貫通孔31aが設けられている。タイ付き固定体81のタイ保持部82は、それぞれ、アダプタ30のY方向の一端側および他端側に配置され、各貫通孔31aを貫通するねじ等の締結部材75により、アダプタ30に固定される。
タイ付き固定体81は、タイ83を振動源の外周に巻き付けて、タイの他端側を係止部84で係止して、振動源を固縛した状態で、振動源に固定される。
第8の実施形態として示されたタイ付き固定体81は、振動源が、円柱や角柱等の筒状の場合に、特に、有効な固定部材である。
第8の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第8の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。
−第9の実施形態−
図19は、本発明の第9の実施形態を示す断面図である。
第9の実施形態では、アダプタ30は、二点鎖線で示された振動源90に固定されるアタッチメント40に固定される装着構造となっている。つまり、アダプタ30は、中間部材であるアタッチメント40を介して振動源90に固定される。
アタッチメント40は、フレーム41と、昇降部42とを有する。フレーム41は、連結部41aと、固定部41bと、保持部41cとを有する。連結部41a、固定部41bおよび保持部41cは一体的に形成されており、固定部41bおよび保持部41cは、それぞれ、連結部41aの一端側および他端側に、連結部41aに対し、ほぼ直交する方向に屈曲されている。
昇降部42は、おねじ部42aと、圧接部42bと、つまみ部42cとを有する。おねじ部42aは、フレーム41に設けられた不図示のめねじ部に螺合しており、つまみ部42cを回転することにより、フレーム41に対して昇降する。
振動源90をフレーム41の固定部41bと、昇降部42の圧接部42bとの間に配置し、つまみ部42cを回転することにより、フレーム41の固定部41bと、昇降部42の圧接部42bとの間に振動源90を挟持して、振動源90にアタッチメント40を固定する。この装着例は、アタッチメント40と振動源との固定がクランプ式であり、このクランプ式装着構造は、振動源90が、磁性体であっても非磁性体であっても適用することが可能である。
アダプタ30には、X方向に離間して配置された3つの貫通孔31、31aが設けられている。アダプタ30は、両端側に設けれられた2つの貫通孔31に締結部材62を挿通して、フレーム41の固定部41bに設けられためねじ部76に螺合して締結される。なお、アダプタ30の両端側に設けれられた2つの貫通孔31の間に、もう1つの貫通孔31aが設けられているが、この貫通孔31aは、アダプタ30とアタッチメント40との固定に用いてもよいが、用いなくてもよい。貫通孔31aの用途は、第10の実施形態において説明する。
第9の実施形態に示す、振動発電装置の装着構造は、振動源が薄い平坦板の場合に有効である。
第9の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第9の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。加えて、第9の実施形態では、アダプタ30は、中間部材であるアタッチメント40を介して振動源90に固定される。アタッチメント40と振動源90との固定はクランプ式であるので、振動源90が磁性体であっても、非磁性体であっても適用することができる、というメリットがある。
−第10の実施形態−
図20は、本発明の第10の実施形態を示し、図20(a)は、アダプタの上面図であり、図20(b)は、図20(a)の側面図であり、図20(c)は、アダプタの下面図である。
図20に示されたアダプタ30は、アダプタ30を振動源に固定するための種類の異なる複数の固定部材を取り付けるための複数の固定部材取付部を有する。
アダプタ30の、振動発電装置10の底部11aに対向する表面30Uには、図示Y方向に平行に延在された2つの突部32が形成されている。アダプタ30の、表面30Uと反対側の面である裏面30Lは、平坦面に形成されており、突起状の部分は設けられていない。アダプタ30の裏面30Lのほぼ中央部には、永久磁石67が固着される、磁石固定用の凹部33が形成されている。上記構造は、第1の実施形態と同様である。
アダプタ30には、4つのコーナー部のそれぞれに貫通孔31(第1固定部材取付部)が形成されている。各貫通孔31に、締結部材62を挿通すると、第1の実施形態(例えば、図9参照)に示す固定部材付きアダプタとなる。
アダプタ30の裏面30Lは、平坦面(第2固定部材取付部)とされており、この裏面に両面テープ等の接着剤74を取り付けると、第4の実施形態(図14参照)に示す固定部材付きアダプタとなる。
アダプタ30の裏面30Lには、3つのピン孔状の溝34(第3固定部材取付部)が設けられている。3つの溝34は、それぞれ、三角形の頂点の位置に配置されている。各溝34内に球状の永久磁石69を固定すると、第6の実施形態(図16参照)に示す固定部材付アダプタとなる。
アダプタ30の裏面30Lには、突部32と同方向であるY方向に延在された一対の直線状の溝35(第4固定部材取付部)が設けられている。一対の溝35は、アダプタ30のX方向の中心線に対して対称位置に設けられている。各溝35内に棒状の永久磁石69aを固定すると、第7の実施形態(図17参照)に示す固定部材付アダプタとなる。
アダプタ30には、X方向の中心線上に配置された一対の貫通孔31a(第5固定部材取付部)が設けられている。各貫通孔31a内に締結部材75を挿通して、タイ付き固定体81を固定すると、第8の実施形態(図18参照)に示す固定部材付きアダプタとなる。
つまり、図20に示すアダプタ30は、締結部材62、接着剤74、球状の永久磁石69および棒状の永久磁石69a、およびタイ付き固定体81等の、異なる複数種類の締結部材を取り付ける複数の固定部材取付部を有する。
第10の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第10の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。加えて、第10の実施形態では、アダプタ30は、異なる複数種類の締結部材を取り付ける複数の固定部材取付部を有する。このため、形状や材質が異なる振動源に適する固定部材を用いてアダプタ30を振動源に固定することが可能であり、アダプタ30の共通化を図ることができ、以って、コスト低減を図ることができる。
なお、アダプタ30には、第1〜第6の固定部材取付部のすべてを設ける必要はない。アダプタ30には、使用頻度の高い複数種類の固定部材を取り付け可能な複数の固定部材取付部を設ければよい。
−第11の実施形態−
図21は、本発明の第11の実施形態を示し、図21(a)は、アダプタの上面図であり、図21(b)は、平面図であり、図21(c)は、アダプタの下面図であり、図21(d)は、図21(b)の側面図である。
第11の実施形態のアダプタ30は、第5の実施形態(図15)のアダプタ30を、第10の実施形態に示された、アダプタ30を振動源に固定するための種類の異なる複数の固定部材を取り付けるための複数の固定部材取付部を設けたものである。
第11の実施形態のアダプタ30は、ケース固定部37aと振動源固定部37bを有する。ケース固定部37aと振動源固定部37bとは、断面L字状に、直角に交差する方向に延在されている。
ケース固定部37aには、ケース11の底部11aの溝16内に嵌入される2つの突部32が形成されている。振動源固定部37bには、振動源に固定される締結部材62が挿通される貫通孔31が形成されている。
ケース11の底部11aは、図21(b)に示すアダプタ30のケース固定部37aのXY面に、ケース11の溝16をアダプタ30のケース固定部37aの突部32に嵌入して固定される。この状態では、振動発電素子100の可動櫛歯電極120の振動方向は、突部32に直交する方向である。また、振動源は、アダプタ30の図15(c)に示す振動源固定部37bのXZ面に固定される。
アダプタ30の振動源固定部37bには、4つのコーナー部のそれぞれに貫通孔31(第1固定部材取付部)が形成されている。各貫通孔31には、締結部材62が挿通される。アダプタ30の振動源固定部37bの振動源に対面する下面38は、平坦面(第2固定部材取付部)とされており、この裏面に両面テープ等の接着剤74を取り付けることができる。
アダプタ30の振動源固定部37bの下面38には、3つの溝34(第3固定部材取付部)が設けられている。3つの溝34は、それぞれ、三角形の頂点の位置に配置されている。各溝34内に球状の永久磁石69を固定することができる。
アダプタ30の振動源固定部37bの下面38には、一対の溝35(第4固定部材取付部)が設けられている。一対の溝35は、アダプタ30のX方向の中心線に対して対称位置に設けられている。各溝35内に棒状の永久磁石69aを固定することができる。
アダプタ30の振動源固定部37bには、一対の貫通孔31a(第5固定部材取付部)が設けられている。各貫通孔31a内に締結部材75を挿通して、タイ付き固定体81を固定することができる。
つまり、図21に示すアダプタ30は、締結部材62、接着剤74、球状の永久磁石69および棒状の永久磁石69a、およびタイ付き固定体81等の、異なる複数種類の締結部材を取り付ける複数の固定部材取付部を有する。
第11の実施形態の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
従って、第11の実施形態においても、第1の実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏する。加えて、第11の実施形態では、アダプタ30は、異なる複数種類の締結部材を取り付ける複数の固定部材取付部を有する。このため、形状や材質が異なる振動源に適する固定部材を用いてアダプタ30を振動源に固定することが可能であり、アダプタ30の共通化を図ることができ、以って、コスト低減を図ることができる。
第11の実施形態では、振動発電装置10を、振動源の固定面に対して90度方向を変えた姿勢に配置することができる。したがって、第5の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお、上記では、ケース固定部37aと振動源固定部37bとは、直角に交差する構造として例示した。しかし、これに限らず、ケース固定部37aと振動源固定部37bとは、交差部で連結され、一方が他方に対し所定の角度傾斜する構造であればよい。
図23は、振動源の形状・材質に適する固定構造例を示す図である。
振動源の固定面が平坦であり、振動源の材質が非磁性体の場合;
振動源が加工可能であれば、構造例1に示すように、固定部材として、図1に第1の実施形態として示す、たとえばネジのよう締結部材62を用いることが適する。
振動源を加工することが不可能または困難であれば、構造例2に示すように、固定部材として、図14に第4の実施形態として示す、接着剤74を用いることが適する。
振動源の固定面が平坦であるが、固定面に凹凸が形成されている場合;
振動源の材質が非磁性体であれば、構造例3に示すように、固定部材として、図14に第4の実施形態として示す、接着剤74を用いることが適する。但し、接着剤74は、凹凸を吸収する厚さを有することが好ましい。
振動源の材質が磁性体であれば、構造例4に示すように、固定部材として、図16に第6の実施形態として示す、点状の複数(3点以上が好ましい)の永久磁石69を用いることが適する。
振動源が平坦であるが、振動発電装置10およびアダプタ30を保持するには強度的に不足するような薄い板状部材である場合には、構造例5に示すように、固定部材として、例えば、図19に示す第9の実施形態であるクランプ式挟持型のようなアタッチメント40を用いることが適する。この固定部材を用いる場合、振動源の材質は、非磁性体であっても差し支えなく、勿論、磁性体であってもよい。
振動源が、円柱や角柱等の筒状の場合;
振動源の材質が磁性体であれば、固定部材として、構造例6に示すように、図17に第7の実施形態として示す、離間配置された棒状の永久磁石69aを用いることが適する。
振動源の材質が非磁性体であれば、固定部材として、構造例7に示すように、図18に第8の実施形態として示す、タイ付き固定体81を用いることが適する。
(変形例)
図24は、本発明のアダプタ付き振動発電装置の変形例の一例を示す断面図である。
第1の実施形態では、アダプタ30に設けられた突部32がケース11の底部11aに設けられた溝16に嵌入される構造であった。
これに対し、図24に示された変形例では、ケース11の底部11aに突部32aを形成し、アダプタ30に溝16aを形成して、ケース11の突部32aをアダプタ30の溝16aに嵌入する構造を有する。
このように、ケース11とアダプタ30の位置決め用および回動防止用の溝および突部は、ケース11とアダプタ30のどちらに設けてもよい。
振動発電装置10とアダプタ30とは、磁力により固定される構造を有している。このため、運搬時や保管時において、振動発電装置10とアダプタ30とは、固定された状態に保持しておく必要はなく、分離しておいてもよい。また、分離した状態で梱包して提供することもできる。すなわち、分離された振動発電装置10とアダプタ30はキットである。
上記実施形態において、ケース11やアダプタ30を磁性材料で形成する場合、全体を磁性材料で形成する必要はない。ケース11内に収容された永久磁石61に対向する領域のみを固定部として磁性材料で形成してもよい。
上記実施の形態では、筐体11内に発電デバイス20と回路体27とを一体化して振動発電装置10として構成した。しかし、発電デバイス20と回路体27を同じ筐体11内に収容する必要はない。回路体27を筐体11の外部に実装してもよい。たとえば、回路体27を筐体11の上部に実装したり、アダプタ30に実装してもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。上述した種々の実施の形態および変形例を組み合わせたり、適宜、変更を加えたりしてもよく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
10 振動発電装置
11 ケース(筐体)
11a 底部
16、16a 溝(突部挿入部)
20 発電デバイス
21 発電パッケージ
27 回路体(蓄電回路)
30 アダプタ
31、31a 貫通孔(固定部材取付部)
32、32a 突部
33 凹部
34、35 溝(固定部材取付部)
37a ケース固定部(筐体固定部)
37b 振動源固定部
40 アタッチメント
61、67 永久磁石
62、75 締結部材(固定部材)
69、69a 永久磁石(固定部材)
74 接着剤(固定部材)
81 タイ付き固定体(固定部材)
90 振動源
91 固定面
100 振動発電素子

Claims (14)

  1. 少なくとも振動発電素子を筐体に収容してなる振動発電装置と、
    前記筐体と振動源との間に設置されるアダプタと、
    前記筐体と前記アダプタとを磁力で固定する永久磁石と、を備え、
    前記永久磁石は、少なくとも前記筐体内および前記アダプタの一方に設けられているアダプタ付き振動発電装置。
  2. 請求項1に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    さらに、前記アダプタを、直接またはアタッチメントを介して振動源に固定する固定部材を備えるアダプタ付き振動発電装置。
  3. 請求項2に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタは、前記固定部材を取り付けるための固定部材取付部を有するアダプタ付き振動発電装置。
  4. 請求項2に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタは、少なくとも磁性材料からなる吸着固定部を有し、前記永久磁石は、少なくとも前記筐体内に設けられているアダプタ付き振動発電装置。
  5. 請求項3に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタの前記固定部材取付部に前記永久磁石が設けられ、前記筐体は、磁性材料からなる吸着固定部を有するアダプタ付き振動発電装置。
  6. 請求項3に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタは、前記筐体の底部に固定されており、前記アダプタの前記固定部材取付部は、平面視で、前記筐体の底部と重なる領域内に設けられているアダプタ付き振動発電装置。
  7. 請求項6に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタおよび前記筐体の前記底部の一方には、位置決め用または回動防止用の突部が設けられ、他方には、前記突部が挿入される突部挿入部が設けられているアダプタ付き振動発電装置。
  8. 請求項3に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタは、前記筐体に固定される筐体固定部と、振動源またはアタッチメントに固定される振動源固定部を有し、前記筐体固定部と前記振動源固定部とは、交差部で連結され、一方が他方に対し所定の角度傾斜しているアダプタ付き振動発電装置。
  9. 請求項2から8までのいずれか一項に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記固定部材は、前記アダプタと振動源とを磁力で固定する、相互に離間して配置された複数の永久磁石を含むアダプタ付き振動発電装置。
  10. 請求項3、および5から8までのいずれか一項に記載のアダプタ付き振動発電装置において、
    前記アダプタの前記固定部材取付部は、異なる複数種類の固定部材を取り付けるための複数の固定部材取付部を含むアダプタ付き振動発電装置。
  11. 請求項1から10までのいずれか一項に記載の振動発電装置と、
    請求項1から10までのいずれか一項に記載のアダプタと、を備える振動発電装置キット。
  12. 請求項1から10までのいずれか一項に記載の振動発電装置と、
    請求項1から10までのいずれか一項に記載のアダプタと、
    請求項2に記載の固定部材と、を備え、
    前記振動発電装置の前記筐体が磁力で固定された前記アダプタが前記固定部材により振動源に固定された振動発電装置の装着構造。
  13. 請求項1から10までのいずれか一項に記載のアダプタ付き振動発電装置に用いられる振動発電装置。
  14. 振動発電装置を磁力により固定し、固定部材により振動源に固定されるアダプタであって、
    異なる複数種類の固定部材を取り付けるための複数の固定部材取付部を有するアダプタ。
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