JP2006324893A - 圧電型振動素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の圧電振動体のそれぞれの圧電素子の電気的接続及び振動板の電気的接続を容易に行える圧電型振動素子を提供する。
【解決手段】 第1のクリップ部材7により、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bに含まれる4枚の表面電極層27a,29aを電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される第1の電気的接続手段を構成する。第2のクリップ部材9により、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bに含まれる2枚の振動板25を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される第2の電気的接続手段を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧電発音器等に用いる圧電型振動素子に関するものである。
特開昭62−290299号公報の図5には、複数枚の圧電振動体を有する圧電型振動素子が示されている。この圧電型振動素子は、振動板の両面に圧電素子がそれぞれ接合されてなる複数の圧電振動体と、複数の圧電振動体の圧電素子が対向するように複数の圧電振動体を振動可能に支持する支持体とを備えている。そして、複数の圧電振動体のそれぞれの圧電素子は、半田付けしたリード線により電気的に接続されている。また、複数の圧電振動体のそれぞれの振動板も半田付けによりリード線により電気的に接続されている。
特開昭62−290299号公報 (図5)
しかしながら、このような圧電型振動素子では、リード線の半田付け及び配線を行わなければならず、製造が煩雑になる。また、半田付けを行うため、複数の圧電振動体の振動方向の寸法が大きくなる。また、圧電素子の半田付け部の高さ寸法が大きくなると、複数の圧電振動体が相互に干渉しあうという問題がある。
本発明の目的は、複数の圧電振動体のそれぞれの圧電素子の電気的接続及び振動板の電気的接続を容易に行える圧電型振動素子を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の圧電振動体の振動方向の寸法を小さくできる圧電型振動素子を提供することにある。
本発明の他の目的は、複数の圧電振動体が相互に干渉しあうのを防ぐことができる圧電型振動素子を提供することにある。
本発明の圧電型振動素子は、n枚(nは2以上の整数)の圧電振動体と、支持体と、第1の電気的接続手段と、第2の電気的接続手段とを具備している。n枚の圧電振動体は、表面に第1の極性の表面電極層を有し裏面に第2の極性の裏面電極層を有するように複数の電極層と1以上の圧電振動層とが交互に積層された第1及び第2の圧電素子と導電性を有する振動板とを有し、第1の圧電素子の裏面電極層が振動板の表面に電気的に導通可能に接合され、第2の圧電素子の裏面電極層が振動板の裏面に電気的に導通可能に接合されている。支持体は、n枚の圧電振動体のそれぞれの第2の圧電素子とそれぞれの第1の圧電素子とが所定の間隔をあけて対向し且つn枚の圧電振動体が振動し得るように、n枚の圧電振動体を支持している。第1の電気的接続手段は、n枚の圧電振動体に含まれる2n枚の表面電極層を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される。第2の電気的接続手段は、n枚の圧電振動体に含まれるn枚の振動板を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される。そして、第1及び第2の圧電振動体は、それぞれ支持体によって支持される部分に振動板の一部分が露出して構成される振動板露出部分を有している。また、支持体は、n枚の圧電振動体の端部または中央部をn枚の圧電振動体がそれぞれ振動し得るように支持する構造を有している。そして、第1の電気的接続手段は、2n枚の表面電極層と接触する複数本の導電性接触片を備えてn枚の圧電振動体に対して装着される構造を有しており、第2の電気的接続手段は、n枚の圧電振動体の振動板露出部分と接触する複数本の導電性接触片を備えてn枚の圧電振動体に対して装着される構造を有している。
本発明によれば、従来のように、圧電素子に半田付けを行う必要がないので、複数の圧電振動体の振動方向の寸法を小さくできる。また、複数の圧電振動体が相互に干渉しあうのを防ぐことができる。また、2n枚の表面電極層は、半田付けに耐えられる材質に限定されることがない。そのため、金属樹脂ペーストまたは金属箔等の種々の材質のものを用いることができる。
第1及び第2の電気的接続手段のそれぞれは、圧電振動体に対して弾発的に装着される第1及び第2のクリップ部材から構成するのが好ましい。このようにすれば、第1のクリップ部材を圧電振動体に装着するという単純な作業で、圧電振動体に含まれる表面電極層を電気的に相互に接続することができ、第2のクリップ部材を圧電振動体に装着するという単純な作業で、圧電振動体に含まれる振動板を電気的に相互に接続することができる。そのため、圧電型振動素子の量産が容易になる。
支持体に第1及び第2のクリップ部材をn枚の圧電振動体に装着するための装着用凹部が形成されている場合には、装着用凹部に接着剤を充填するのが好ましい。このようにすれば、第1及び第2のクリップ部材のn枚の圧電振動体への装着及びn枚の圧電振動体の支持体への支持を容易且つ確実に行える。
2つの圧電振動体を備える圧電型振動素子は、第1及び第2の圧電振動体と、支持体と、第1の電気的接続手段と、第2の電気的接続手段とを具備している。第1及び第2の圧電振動体は、表面に第1の極性の表面電極層を有し裏面に第2の極性の裏面電極層を有するように複数の電極層と1以上の圧電振動層とが交互に積層された第1及び第2の圧電素子と導電性を有する振動板とを有し、第1の圧電素子の裏面電極層が振動板の表面に電気的に導通可能に接合され、第2の圧電素子の裏面電極層が振動板の裏面に電気的に導通可能に接合されている。支持体は、第1の圧電振動体の第2の圧電素子と第2の圧電振動体の第1の圧電素子とが所定の間隔をあけて対向し且つ第1及び第2の圧電振動体が振動し得るように、第1及び第2の圧電振動体を支持している。第1の電気的接続手段は、第1及び第2の圧電振動体に含まれる4枚の表面電極層を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される。第2の電気的接続手段は、第1及び第2の圧電振動体に含まれる2枚の振動板を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される。そして、第1及び第2の圧電振動体は、それぞれ支持体によって支持される部分に振動板の一部分が露出して構成される振動板露出部分を有している。また、支持体は、第1及び第2の圧電振動体の端部または中央部を第1及び第2の圧電振動体がそれぞれ振動し得るように支持する構造を有している。第1の電気的接続手段は、第1の圧電振動体及び第2の圧電振動体を間に挟む一対の挟持片と第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の間に挿入される一対の接触片とを備えて第1及び第2の圧電振動体に弾発的に装着される第1のクリップ部材から構成されている。この第1のクリップ部材は、全体的に導電性を有し、一対の挟持片が第1及び第2の圧電振動体の外側にそれぞれ位置する表面電極層に接触する長さを有し、一対の接触片が第1及び第2の圧電振動体の内側にそれぞれ位置する表面電極層と接触する長さを有している、また、第2の電気的接続手段は、第1の圧電振動体及び第2の圧電振動体を間に挟む一対の挟持片を備えて第1及び第2の圧電振動体に弾発的に装着される第2のクリップ部材から構成されている。この第2のクリップ部材は全体的に導電性を有し且つ一対の挟持片の一方の挟持片が第1の圧電振動体の振動板の表面の振動板露出部分と接触し、他方の挟持片が第2の圧電振動体の振動板の裏面の前記振動板露出部分に接触する長さを有している。
このように構成すれば、第1のクリップ部材を第1及び第2の圧電振動体に装着するだけで、第1及び第2の圧電振動体に含まれる4枚の表面電極層を電気的に相互に接続することができ、第2のクリップ部材を第1及び第2の圧電振動体に装着するだけで、第1及び第2の圧電振動体に含まれる2枚の振動板を電気的に相互に接続することができる。そのため、第1及び第2の圧電振動体に含まれるそれぞれの表面電極層の電気的接続及び振動板の電気的接続をクリップを挿入するという単純な作業で行うことができる。
更に、従来のように、第1及び第2の圧電素子に半田付けを行う必要がないので、第1及び第2の圧電振動体の振動方向の寸法を小さくできる。また、第1及び第2の圧電振動体が相互に干渉しあうのを防ぐことができる。
支持体は、第1の圧電振動体と第2の圧電振動体との間に間隔をあけて配置される第1及び第2の隔壁部とを有するように構成できる。この場合、第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の第1の隔壁部が間に配置された部分が第1のクリップ部材の一対の挟持片に挟まれ、第1の隔壁部と第2の隔壁部との間から第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の間に第1のクリップ部材の一対の接触片が挿入され、第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の第2の隔壁部が間に配置された部分が第2のクリップ部材の一対の挟持片に挟まれるようにすればよい。このようにすれば、第1及び第2の隔壁部により、第1及び第2の圧電振動体を支持体にしっかりと支持させることができる。
支持体に第1及び第2のクリップ部材を第1及び第2の圧電振動体に装着するための装着用凹部を形成されている場合には、装着用凹部に接着剤を充填するのが好ましい。このようにすれば、第1及び第2のクリップ部材の第1及び第2の圧電振動体への装着及び第1及び第2の圧電振動体の支持体への支持を容易且つ確実に行える。
第1のクリップ部材の一対の挟持片は、相互に向かい合う方向に突出する形状を有しており、第1のクリップ部材の一対の接触片は、相互に離れる方向に突出する形状を有しており、第2のクリップ部材の一対の挟持片は、相互に向かい合う方向に突出する形状を有しているのが好ましい。このようにすれば、第1及び第2のクリップ部材が第1及び第2の圧電振動体と弾発的に装着され、両者の接合を確実に行える。
この場合、第1の隔壁部に第1のクリップ部材が第1及び第2の圧電振動体に装着される際に第1のクリップ部材の一対の挟持片を押し広げる拡張部を備え、第2の隔壁部に第2のクリップ部材が第1及び第2の圧電振動体に装着される際に第2のクリップ部材の一対の挟持片を押し広げる拡張部を備えれば、第1及び第2のクリップ部材を第1及び第2の圧電振動体に容易に装着することができる。
第1及び第2のクリップ部材は、1枚の金属板を加工して形成するのが好ましい。このようにすれば、第1及び第2のクリップ部材を簡単に量産できる。
本発明によれば、第1のクリップ部材を圧電振動体に装着するという単純な作業で、圧電振動体に含まれる表面電極層を電気的に相互に接続することができ、第2のクリップ部材を圧電振動体に装着するという単純な作業で、圧電振動体に含まれる振動板を電気的に相互に接続することができる。そのため、圧電型振動素子の量産が容易になる。
更に、従来のように、圧電素子に半田付けを行う必要がないので、複数の圧電振動体の振動方向の寸法を小さくできる。また、複数の圧電振動体が相互に干渉しあうのを防ぐことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の圧電型振動素子を構成する圧電発音器の一部斜視図であり、図2は、図1のII−II線における断面図であり、図3は、図1のIII−III線における一部断面図であり、図4は、図1のIV−IV線の一部断面図である。なお、図1では、第1及び第2の圧電振動体と支持体と第1及び第2のクリップ部材とを分解した状態を示しており、図2〜図4では、第1及び第2の圧電振動体と支持体と第1及び第2のクリップ部材とを組み合わせた状態を示している。また、各図では、理解を容易にするため、一部の厚み寸法を誇張して描いている。各図に示すように、本例の圧電発音器1は、支持体3と該支持体3に支持されるn枚(nは2以上の整数、本例では2枚)の第1及び第2の圧電振動体5A,5Bと第1のクリップ部材7と第2のクリップ部材9とを有している。
支持体3は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等の絶縁材料からなり、ベース11と本体部13とを一体に有している。本体部13は、直方体の輪郭形状を有しており、内部を貫通する装着用凹部15を有している。装着用凹部15は、第1の開口部15aと該第1の開口部15aに対向する第2の開口部15bとを有している。第1の開口部15a及び第2の開口部15bは、比較的大きく開口しているので、本体部13は、装着用凹部15を囲む第1〜第4の壁部13a〜13dを有することになる。本体部13の第1の壁部13aには、装着用凹部15に連通する2つの振動体嵌合凹部17A,17Bが形成されており(図1には、便宜上17Aのみを図示する。)、第3の壁部13cには、装着用凹部15に連通する2つの振動体嵌合凹部17C,17Dが形成されている。振動体嵌合凹部17A〜17Dは、第1の開口部15a側に開口し、第1の開口部15a側から第2の開口部15b側に延びる細長い形状を有している。第1の壁部13aに形成された振動体嵌合凹部17Aと第3の壁部13cに形成された振動体嵌合凹部17Cとには、第1の圧電振動体5Aが第1の開口部15a側から挿入されて嵌合されている。また、第1の壁部13aに形成された振動体嵌合凹部17Bと第3の壁部13cに形成された振動体嵌合凹部17Dとには、第2の圧電振動体5Bが第1の開口部15a側から挿入されて嵌合されている。
本体部13には、装着用凹部15内に突出する第1及び第2の隔壁部19,21が形成されている。第1の隔壁部19は、第1の壁部13aの振動体嵌合凹部17Aと振動体嵌合凹部17Bとの間の部分から第3の壁部13c側に向かって延びる板状の隔壁本体19aと、隔壁本体19aの第2の開口部15b側端部に位置して隔壁本体19aより厚み寸法(第2の壁部13bと第4の壁部13dとが対向する方向の寸法)が大きい拡張部19bとを有している。第2の隔壁部21は、第3の壁部13cの振動体嵌合凹部17Cと振動体嵌合凹部17Dとの間の部分から第1の壁部13a側に向かって延びる隔壁本体21aと、隔壁本体21aの第2の開口部15b側端部に位置して隔壁本体21aより厚み寸法の大きい拡張部21bとを有している。また、第2の開口部15bには、第2の隔壁部21の拡張部21bと接続し、第1の隔壁部19の拡張部19bとの間に空隙を形成するように、第2の壁部13bと第4の壁部13dとに亘って延びる細長い補強部23が形成されている。
また、本体部13の第4の壁部13dには、装着用凹部15内と外部とを連通する貫通孔3aが形成されている。装着用凹部15内には、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bと第1及び第2のクリップ部材7,9とが組み合わされた状態で貫通孔3aから例えば、エポキシ樹脂からなる接着剤が充填される。
第1及び第2の圧電振動体5A,5Bは、図2に詳細に示すように、いずれも振動板25と第1の圧電素子27と第2の圧電素子29とを有している。即ち、本例では、振動板25の両面にそれぞれ圧電素子27,29を接合するバイモルフタイプの圧電素子を採用している。振動板25は、表面25aと裏面25bとを有する細長い長方形の板形状を有しており、鉄−ニッケル合金、黄銅等からなる金属板により形成されている。第1の圧電素子27は、表面に第1の極性の表面電極層27aを有し裏面に第2の極性の裏面電極層27bを有するように2つの電極層27a,27bと圧電振動層27cとが交互に積層された構造を有する積層圧電素子である。表面電極層27aは、後述するように、半田付けされることがないので、金属樹脂ペーストまたは金属箔等の半田付けに適さない種々の材質からなるものも用いることができる。第1の圧電素子27は、振動板25の表面25aの長手方向の一方の端部に振動板露出部分25cを残すようにして第1の極性の裏面電極層27bが振動板25の表面25aに接合されている。第2の圧電素子29も第1の圧電素子27と同様に、表面に第1の極性の表面電極層29aを有し裏面に第2の極性の裏面電極層29bを有するように2つの電極層29a,29bと圧電振動層29cとが交互に積層された構造を有する積層圧電素子である。第2の圧電素子29も、振動板25の裏面25bの長手方向の一方の端部に振動板露出部分25dを残すようにして第1の極性の裏面電極層29bが振動板25の裏面25bに接合されている。そして、第1の圧電振動体5Aは、振動板25の振動板露出部分25c,25dが位置する長手方向の端部が第1の開口部15a側から挿入されて、支持体3の振動体嵌合凹部17Aと振動体嵌合凹部17Cとに嵌合されている。また、第2の圧電振動体5Bも、振動板25の振動板露出部分25c,25dが位置する長手方向の端部が第1の開口部15a側から挿入されて、支持体3の振動体嵌合凹部17Bと振動体嵌合凹部17Dとに嵌合されている。また、第1の圧電振動体5Aと第2の圧電振動体5Bとの間には、スペーサ6が第1の圧電振動体5Aと第2の圧電振動体5Bとに固定されて配置されている。スペーサ6は、ポリウレタン等の柔軟性を有する合成樹脂により形成されている。第1及び第2の圧電振動体5A,5Bは、いずれも振動板25と第1の圧電素子27及び第2の圧電素子29との間に電流が流れると、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bの厚み方向(矢印A)に振動する。このように、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bは、第1の圧電振動体5Aの第2の圧電素子29と第2の圧電振動体5Bの第1の圧電素子27とが所定の間隔をあけて対向し且つ第1及び第2の圧電振動体5A,5Bが振動し得るように、長手方向の端部が支持体3に支持されることになる。また、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bは、支持体3によって支持される部分に振動板25の一部分が露出して構成される振動板露出部分25c,25dを有することになる。
図1に示すように、第1のクリップ部材7は、リン青銅からなる1枚の金属板が加工されて形成されており、一対の挟持片31,33と第1の連結部35と一対の接触片37,39と第2の連結部41とを有している。一対の挟持片31,33は、いずれも矩形状を有して相互に間隔を隔てて対向している。一対の挟持片31,33は、相互に向かいあう方向に突出する突起部31a,33aを2つずつ端部に有している。第1の連結部35は、横断面がほぼコの字の弧状を呈しており、一対の挟持片31,33を連結している。一対の接触片37,39は、いずれも矩形状を有しており、相互に接触した状態で対向している。一対の接触片37,39は、一対の挟持片31,33の間の中間位置に一対の挟持片31,33と平行な仮想面を想定した場合、この仮想面に隣接するように配置されている。一対の接触片37,39は、相互に離れる方向に湾曲する形状を端部に有している。そして、これらの端部には、相互に離れる方向に突出する突起部37a,39aが2つずつ形成されている。第2の連結部41は、横断面がほぼ角環状を呈しており、第1の連結部35に接続されている。この第2の連結部41は、一対の接触片37,39を連結している。
第2のクリップ部材9も第1のクリップ部材7と同様にリン青銅からなる1枚の金属板が加工されて形成されており、一対の挟持片43,45と連結部47とを有している。一対の挟持片43,45は、矩形状を有しており、相互に間隔を隔てて対向している。一対の挟持片43,45は、相互に向かい合う方向に湾曲する形状をそれぞれ有している。そして、これらの端部に相互に向かい合う方向に突出する突起部43a,45aが2つずつ形成されている。連結部47は、横断面がほぼコの字の弧状を呈しており、一対の挟持片43,45を連結している。
第1のクリップ部材7及び第2のクリップ部材9は、支持体3の第2の開口部15bから挿入されて、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bに対して弾発的に装着される。具体的には、図1及び図2に示すように、第1のクリップ部材7の一対の挟持片31,33が第2の開口部15bの第1の壁部13aと補強部23との間の領域から挿入されると、拡張部19bにより押し広げられた後に、第1の圧電振動体5Aと第2の圧電振動体5Bの第1の隔壁部19が間に配置された部分を挟む。これにより、一対の挟持片31,33の突起部31a,33aが第1及び第2の圧電振動体5A,5Bの外側にそれぞれ位置する表面電極層27a,29aに接触する。即ち、第1の圧電振動体5Aの第1の圧電素子27の表面電極層27aと第2の圧電振動体5Bの第2の圧電素子29の表面電極層29aとにそれぞれ接触する。また、図1及び図3に示すように、第1のクリップ部材7の一対の接触片37,39は、第1の隔壁部19と第2の隔壁部21に隣接する補強部23との間から第1の圧電振動体5Aと第2の圧電振動体5Bの間に挿入される。これにより、一対の接触片37,39の突起部37a,39aが第1及び第2の圧電振動体5A,5Bの内側にそれぞれ位置する表面電極層29a,27aと接触する。即ち、第1の圧電振動体5Aの第2の圧電素子29の表面電極層29aと第2の圧電振動体5Bの第1の圧電素子27の表面電極層27aとにそれぞれ接触する。このように、第1のクリップ部材7により、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bに含まれる2n枚(本例では4枚)の表面電極層(27a,29a)を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される第1の電気的接続手段が構成されている。
また、第2のクリップ部材9の一対の挟持片43,45は、図1及び図4に示すように、第2の開口部15bの補強部23と第3の壁部13cとの間の領域から挿入されると、拡張部21bにより押し広げられた後に、第1の圧電振動体5Aと第2の圧電振動体5Bの第2の隔壁部21が間に配置された部分を挟む。これにより、一対の挟持片43,45の一方の挟持片43が第1の圧電振動体5Aの振動板25の表面25aの振動板露出部分25cと接触し、他方の挟持片45が第2の圧電振動体5Bの振動板25の裏面25bの振動板露出部分25dに接触する。このように、第2のクリップ部材9により、第1及び第2の圧電振動体5A,5Bに含まれるn枚(本例では2枚)の振動板25を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される第2の電気的接続手段が構成されている。
本例の圧電発音器1によれば、第1のクリップ部材7を第1及び第2圧電振動体5A,5Bに装着するという単純な作業で、第1及び第2圧電振動体5A,5Bに含まれる表面電極層27a,29aを電気的に相互に接続することができ、第2のクリップ部材9を第1及び第2圧電振動体5A,5Bに装着するという単純な作業で、第1及び第2圧電振動体5A,5Bに含まれる振動板25を電気的に相互に接続することができる。そのため、圧電発音器1の量産が容易になる。
更に、従来のように、圧電素子27,29に半田付けを行う必要がないので、第1及び第2圧電振動体5A,5Bの振動方向(矢印A)の寸法を小さくできる。また、第1及び第2圧電振動体5A,5Bが相互に干渉しあうのを防ぐことができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態の圧電型振動素子を構成する圧電発音器の斜視図である。本例の圧電型振動素子では、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bのそれぞれの長手方向の中央部が支持体103に支持されている。
本例では、支持体103の装着用凹部115は、相互に対向する第1の開口部115a及び第2の開口部115bと、第1の開口部115aと第2の開口部115bとが対向する方向と直交する方向に開口する第3の開口部115cとを有している。第3の開口部115cは比較的大きく開口しており、第1の開口部115aと第2の開口部115bは細長い形状で小さく開口しているので、支持体103は、装着用凹部115を囲む第1〜第5の壁部113a〜113eを有することになる。第1の壁部113a、第3の壁部113c及び第5の壁部113eには、第1の開口部115a及び第2の開口部115b側に開口して装着用凹部115に連通する複数の振動体嵌合凹部が形成されている(図5には、便宜的に、第3の壁部113cに形成された振動体嵌合凹部117A,117Bだけ符号を付している)。これらの複数の振動体嵌合凹部には、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bが第1の開口部115aまたは第2の開口部115b側から挿入されて嵌合されている。
また、支持体103には、装着用凹部115内に突出する第1及び第2の隔壁部119,121と補強部123とが形成されている。第1及び第2の隔壁部119,121並びに補強部123は、図1に示す第1の実施の形態の第1及び第2の隔壁部19,21並びに補強部23と同じ構造を有している。また、補強部123には、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bが貫通する貫通孔が形成されている。
本例では、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bは、支持体103に支持される長手方向の中央部分に振動板125の一部分が露出して構成される振動板露出部分125c,125dを有している。そして、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bは、第1の開口部115aまたは第2の開口部115b側から挿入されて、複数の振動体嵌合凹部117A,117B等に嵌合されることにより、長手方向の中央部分が支持体103に支持されている。これにより、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bは、いずれも振動板125と第1の圧電素子127及び第2の圧電素子129との間に電流が流れると、支持体103の両側において第1及び第2の圧電振動体105A,105Bの厚み方向(矢印A1,A2)に振動する。
第1のクリップ部材107及び第2のクリップ部材109は、図1に示す第1の実施の形態の圧電型振動素子と同様の構造を有している。本例においても、第1のクリップ部材107及び第2のクリップ部材109は、支持体103の第3の開口部115cから挿入されて第1及び第2の圧電振動体105A,105Bに装着される。このため、第1のクリップ部材107により、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bに含まれる4枚の表面電極層(127a,129a)を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される第1の電気的接続手段を構成され、第2のクリップ部材109により、第1及び第2の圧電振動体105A,105Bに含まれる2枚の振動板125を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される第2の電気的接続手段が構成される。
図6は、本発明の第3の実施の形態の圧電型振動素子を構成する圧電発音器の支持体203及び第1及び第2のクリップ部材207,209の斜視図である。本例の圧電発音器の支持体203は、3つの圧電振動体を支持することができる。支持体203には、装着用凹部215内に突出する第1〜第5の隔壁部219,221,222,224,226が形成されている。第1の隔壁部219は、第1の壁部213aから補強部223側に向かって延びる板状の隔壁本体219aと拡張部219bとを有している。第2の隔壁部221は、補強部223から第1の壁部213a側に向かって延びて第1の隔壁部219と間隔を隔てて配置される隔壁本体221aと拡張部221bとを有している。第3の隔壁部222は、第1の壁部213aから補強部223側に向かって延びる板状の隔壁本体222aと拡張部222bとを有している。この第3の隔壁部222は、第1の隔壁部219と並んで配置されており、第2の隔壁部221の端部に対応する位置まで延びている。第4及び第5の隔壁部224,226は、補強部223と第3の壁部213cとに亘って平行に延びている。第4の隔壁部224は、第1及び第2の隔壁部219,221と対応する位置に配置されており、第5の隔壁部226は、第3の隔壁部222と対応する位置に配置されている。第4の隔壁部224は、隔壁本体224aと拡張部224bとを有している。第5の隔壁部226は、隔壁本体226aと拡張部226bとを有している。
第1のクリップ部材207は、1枚の金属板が加工されて形成されており、一対の挟持片231,233と第1の一対の接触片237,239と第2の一対の接触片238,240とを有している。一対の挟持片231,233は、いずれも矩形状を有して相互に間隔を隔てて対向している。一対の挟持片231,233は、相互に向かいあう方向に突出する突起部231a,233a(231aのみ図示)を2つずつ端部に有している。一対の接触片237,239は、いずれも矩形状を有しており、相互に接触した状態で対向している。第1の一対の接触片237,239は、一対の挟持片231,233の間の挟持片231よりの位置に一対の挟持片231,233と平行な仮想面を想定した場合、この仮想面に隣接するように配置されている。第1の一対の接触片237,239は、相互に離れる方向に湾曲する形状を端部に有している。そして、これらの端部には、相互に離れる方向に突出する突起部237a,239aが2つずつ形成されている。一対の接触片238,240は、いずれも矩形状を有しており、相互に接触した状態で対向している。第2の一対の接触片238,240は、一対の挟持片231,233の間の挟持片233よりの位置に一対の挟持片231,233及び第1の一対の接触片237,239と平行な仮想面を想定した場合、この仮想面に隣接するように配置されている。第2の一対の接触片238,240は、相互に離れる方向に湾曲する形状を端部に有している。そして、これらの端部には、相互に離れる方向に突出する突起部238a,240aが2つずつ形成されている。
第2のクリップ部材209は、1枚の金属板が加工されて形成されており、第1の一対の挟持片243,245と第2の一対の挟持片244,246とを有している。第1の一対の挟持片243,245は、矩形状を有しており、相互に間隔を隔てて対向している。第1の一対の挟持片243,245は、相互に向かい合う方向に湾曲する形状をそれぞれ有している。そして、これらの端部に相互に向かい合う方向に突出する突起部243a,245aが2つずつ形成されている。第2の一対の挟持片244,246は、矩形状を有しており、相互に間隔を隔てて対向している。第2の一対の挟持片244,246の一方の挟持片244は、第1の一対の挟持片243,245の間の挟持片245よりの位置に第1の一対の挟持片243,245とほぼ平行な仮想面を想定した場合、この仮想面に隣接するように配置されている。第2の一対の挟持片244,246の他方の挟持片246は、第1の一対の挟持片243,245の挟持片245に連続して形成されている。第2の一対の挟持片244,246は、相互に向かい合う方向に湾曲する形状をそれぞれ有している。そして、これらの端部に相互に向かい合う方向に突出する突起部244a,246aが2つずつ形成されている。
第1のクリップ部材207及び第2のクリップ部材209は、支持体203の第2の開口部215bから挿入されて、図示しない第1〜第3の圧電振動体に対して弾発的に装着される。具体的には、第1のクリップ部材207の一対の挟持片231,233が第2の開口部215bの第1の壁部213aと補強部223との間の領域から挿入されると、第1の隔壁部219の拡張部219bと第3の隔壁部222の拡張部222bとにより押し広げられた後に、一対の挟持片231,233の突起部231a,233aが第1及び第3の圧電振動体の外側にそれぞれ位置する表面電極層に接触する。また、第1のクリップ部材207の第1の一対の接触片237,239は、第1の隔壁部219と第2の隔壁部221との間から第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の間に挿入される。これにより、一対の接触片237,239の突起部237a,239aが第1及び第2の圧電振動体の内側にそれぞれ位置する表面電極層と接触する。また、第1のクリップ部材207の第2の一対の接触片238,240は、第3の隔壁部222と補強部223との間から第2の圧電振動体と第3の圧電振動体の間に挿入される。これにより、第2の一対の接触片238,240の突起部238a,240aが第1及び第2の圧電振動体の内側にそれぞれ位置する表面電極層と接触する。このように、第1のクリップ部材207により、第1〜第3の圧電振動体に含まれる2n枚(本例では6枚)の表面電極層を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される第1の電気的接続手段が構成されている。
また、第2のクリップ部材209の第1の一対の挟持片243,245は、第2の開口部215bの補強部223と第3の壁部213cとの間の領域から挿入されされて、図示しない第1〜第3の圧電振動体に対して弾発的に装着される。具体的には、第2のクリップ部材209の第1の一対の挟持片243,245が第4の隔壁部224の拡張部224b及び第5の隔壁部226の拡張部226bにより押し広げられた後に、一対の挟持片243,245の一方の挟持片243が第1の圧電振動体の振動板の表面の振動板露出部分と接触し、他方の挟持片245が第3の圧電振動体の振動板の裏面の振動板露出部分に接触する。また、第2のクリップ部材209の第2の一対の挟持片244,246が第5の隔壁部226の拡張部226bにより押し広げられた後に、一対の挟持片244,246の一方の挟持片244が第2の圧電振動体の振動板の表面の振動板露出部分と接触し、他方の挟持片246が第3の圧電振動体の振動板の裏面の振動板露出部分に接触する。このように、第2のクリップ部材209により、第1〜第3の圧電振動体に含まれるn枚(本例では3枚)の振動板を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される第2の電気的接続手段が構成されている。
なお、上記各実施の形態では、第1及び第2の圧電素子27,29は、2つの電極層27a,27bと1つの圧電振動層27cとを有しているが、3つ以上の電極層と2つ以上の圧電振動層を有する圧電素子を備えた圧電型振動素子にも本発明を適用できるのは勿論である。
また、上記各実施の形態では、2つ及び3つの圧電振動体を備える圧電型振動素子の例を示したが、4つ以上の圧電振動体を備える圧電型振動素子にも本発明を適用できるのは勿論である。その場合、各圧電型振動素子に接合する挟持片及び接触片を増やすように、1枚の金属板を加工して、第1のクリップ部材及び第2のクリップ部材を作ればよい。
本発明の第1の実施の形態の圧電型振動素子を構成する圧電発音器の第1及び第2の圧電振動体と支持体と第1及び第2のクリップ部材とを分解した状態での一部斜視図である。 第1及び第2の圧電振動体と支持体と第1及び第2のクリップ部材とを組み合わせた状態での図1のII−II線における断面図である。 第1及び第2の圧電振動体と支持体と第1及び第2のクリップ部材とを組み合わせた状態での図1のIII−III線における一部断面図である。 第1及び第2の圧電振動体と支持体と第1及び第2のクリップ部材とを組み合わせた状態における図1のIV−IV線の一部断面図である。 本発明の第2の実施の形態の圧電型振動素子を構成する圧電発音器の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態の圧電型振動素子を構成する圧電発音器の支持体及び第1及び第2のクリップ部材の斜視図である。
符号の説明
1 圧電発音器
3 支持体
5A,5B 第1及び第2の圧電振動体
7 第1のクリップ部材
9 第2のクリップ部材
15 装着用凹部
17A〜17D 振動体嵌合凹部
19 第1の隔壁部
21 第2の隔壁部
25 振動板
27 第1の圧電素子
29 第2の圧電素子

Claims (10)

  1. 表面に第1の極性の表面電極層を有し裏面に第2の極性の裏面電極層を有するように複数の電極層と1以上の圧電振動層とが交互に積層された第1及び第2の圧電素子と導電性を有する振動板とを有し、前記第1の圧電素子の前記裏面電極層が前記振動板の表面に電気的に導通可能に接合され、前記第2の圧電素子の前記裏面電極層が前記振動板の裏面に電気的に導通可能に接合されてなるn枚(nは2以上の整数)の圧電振動体と、
    前記n枚の圧電振動体のそれぞれの前記第2の圧電素子とそれぞれの前記第1の圧電素子とが所定の間隔をあけて対向し且つ前記n枚の圧電振動体が振動し得るように、前記n枚の圧電振動体を支持する支持体と、
    前記n枚の圧電振動体に含まれる2n枚の前記表面電極層を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される第1の電気的接続手段と、
    前記n枚の圧電振動体に含まれるn枚の前記振動板を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される第2の電気的接続手段とを具備し、
    前記第1及び第2の圧電振動体は、それぞれ前記支持体によって支持される部分に前記振動板の一部分が露出して構成される振動板露出部分を有しており、
    前記支持体は、前記n枚の圧電振動体の端部または中央部を前記n枚の圧電振動体がそれぞれ振動し得るように支持する構造を有しており、
    前記第1の電気的接続手段は、前記2n枚の表面電極層と接触する複数本の導電性接触片を備えて前記n枚の圧電振動体に対して装着される構造を有しており、
    前記第2の電気的接続手段は、前記n枚の圧電振動体の前記振動板露出部分と接触する複数本の導電性接触片を備えて前記n枚の圧電振動体に対して装着される構造を有していることを特徴とする圧電型振動素子。
  2. 前記2n枚の表面電極層は、金属樹脂ペーストまたは金属箔からなる請求項1に記載の圧電型振動素子。
  3. 前記第1及び第2の電気的接続手段のそれぞれは、圧電振動体に対して弾発的に装着される第1及び第2のクリップ部材からなることを特徴とする請求項1に記載の圧電型振動素子。
  4. 前記支持体には、前記第1及び第2のクリップ部材を前記n枚の圧電振動体に装着するための装着用凹部が形成されており、
    前記装着用凹部には、接着剤が充填されていることを特徴とする請求項1に記載の圧電型振動素子。
  5. 表面に第1の極性の表面電極層を有し裏面に第2の極性の裏面電極層を有するように複数の電極層と1以上の圧電振動層とが交互に積層された第1及び第2の圧電素子と導電性を有する振動板とを有し、前記第1の圧電素子の前記裏面電極層が前記振動板の表面に電気的に導通可能に接合され、前記第2の圧電素子の前記裏面電極層が前記振動板の裏面に電気的に導通可能に接合されてなる第1及び第2の圧電振動体と、
    前記第1の圧電振動体の前記第2の圧電素子と前記第2の圧電振動体の前記第1の圧電素子とが所定の間隔をあけて対向し且つ前記第1及び第2の圧電振動体が振動し得るように、前記第1及び第2の圧電振動体を支持する支持体と、
    前記第1及び第2の圧電振動体に含まれる4枚の前記表面電極層を電気的に相互に接続して電源の一方の出力端子に接続される第1の電気的接続手段と、
    前記第1及び第2の圧電振動体に含まれる2枚の前記振動板を電気的に相互に接続して電源の他方の出力端子に接続される第2の電気的接続手段とを具備し、
    前記第1及び第2の圧電振動体は、それぞれ前記支持体によって支持される部分に前記振動板の一部分が露出して構成される振動板露出部分を有しており、
    前記支持体は、前記第1及び第2の圧電振動体の端部または中央部を前記第1及び第2の圧電振動体がそれぞれ振動し得るように支持する構造を有しており、
    前記第1の電気的接続手段は、前記第1の圧電振動体及び第2の圧電振動体を間に挟む一対の挟持片と前記第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の間に挿入される一対の接触片とを備えて前記第1及び第2の圧電振動体に弾発的に装着される第1のクリップ部材から構成され、
    前記第1のクリップ部材は、全体的に導電性を有し、前記一対の挟持片が前記第1及び第2の圧電振動体の外側にそれぞれ位置する前記表面電極層に接触する長さを有し、前記一対の接触片が前記第1及び第2の圧電振動体の内側にそれぞれ位置する前記表面電極層と接触する長さを有しており、
    前記第2の電気的接続手段は、前記第1の圧電振動体及び第2の圧電振動体を間に挟む一対の挟持片を備えて前記第1及び第2の圧電振動体に弾発的に装着される第2のクリップ部材から構成され、
    前記第2のクリップ部材は全体的に導電性を有し且つ前記一対の挟持片の一方の挟持片が前記第1の圧電振動体の前記振動板の表面の前記振動板露出部分と接触し、他方の挟持片が前記第2の圧電振動体の前記振動板の裏面の前記振動板露出部分に接触する長さを有していることを特徴とする圧電型振動素子。
  6. 前記4枚の表面電極層は、金属樹脂ペーストまたは金属箔からなる請求項5に記載の圧電型振動素子。
  7. 前記支持体は、前記第1の圧電振動体と前記第2の圧電振動体との間に間隔をあけて配置される第1及び第2の隔壁部とを有しており、
    前記第1の圧電振動体と前記第2の圧電振動体の前記第1の隔壁部が間に配置された部分が前記第1のクリップ部材の前記一対の挟持片に挟まれ、
    前記第1の隔壁部と第2の隔壁部との間から前記第1の圧電振動体と第2の圧電振動体の間に前記第1のクリップ部材の前記一対の接触片が挿入され、
    前記第1の圧電振動体と前記第2の圧電振動体の前記第2の隔壁部が間に配置された部分が前記第2のクリップ部材の前記一対の挟持片に挟まれる請求項5に記載の圧電型振動素子。
  8. 前記支持体には、前記第1及び第2のクリップ部材を前記第1及び第2の圧電振動体に装着するための装着用凹部が形成されており、
    前記装着用凹部には、接着剤が充填されていることを特徴とする請求項7に記載の圧電型振動素子。
  9. 前記第1のクリップ部材の前記一対の挟持片は、相互に向かい合う方向に突出する形状を有しており、
    前記第1のクリップ部材の前記一対の接触片は、相互に離れる方向に突出する形状を有しており、
    前記第2のクリップ部材の前記一対の挟持片は、相互に向かい合う方向に突出する形状を有しており、
    前記第1の隔壁部は、前記第1のクリップ部材が前記第1及び第2の圧電振動体に装着される際に前記第1のクリップ部材の前記一対の挟持片を押し広げる拡張部を有しており、
    前記第2の隔壁部は、前記第2のクリップ部材が前記第1及び第2の圧電振動体に装着される際に前記第2のクリップ部材の前記一対の挟持片を押し広げる拡張部を有していることを特徴とする請求項7に記載の圧電型振動素子。
  10. 前記第1及び第2のクリップ部材は、1枚の金属板が加工されて形成されている請求項1〜9のいずれか1つに記載の圧電型振動素子。
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