JP2020124056A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】配線スペースを含めたモータの設置スペースを小さくするとともに、シール性および組立工程の複雑化を抑制すること。【解決手段】モータケース5の端部にエンコーダケース6が固定されるモータ1において、モータケース5は、軸線方向Lと直交する側面である第1面5Aから突出するモータ配線引き出し部7を備える。エンコーダケース6は、モータケース5の第1面5Aと同じ側を向く第2面6Aから突出するエンコーダ配線引き出し部8を備える。モータ配線引き出し口70は、第1面5Aに沿う第1方向F1を向いている。エンコーダ配線引き出し口80は、第2面6Aに沿う第2方向F2を向いている。これにより、ケース面(第1面5A、第2面6A)に沿う方向にモータ配線28とエンコーダ配線48を引き回すことができるので、配線スペースを含めたモータ1の設置スペースを小さくすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、エンコーダを備えたモータに関する。
モータケースにステータおよびロータを収容したモータにおいて、モータケースの軸線方向の端部にエンコーダケースを固定し、エンコーダケースの内部にロータの回転を検出するエンコーダを収容したエンコーダ付きモータが用いられている。特許文献1には、この種のモータが開示されている。
特許文献1のモータは、ステータおよびロータを収容する筒状ケースの両端の開口に第1軸受ホルダおよび第2軸受ホルダを固定したモータハウジング(モータケース)を備えており、モータハウジングの軸線方向の端部にカバー(エンコーダケース)が固定される。エンコーダの配線は、センサ基板に搭載されたコネクタに接続される端部以外は、複数本が束ねられチューブ等によって被覆されたエンコーダハーネスになっており、カバーの側面に形成された開口部からエンコーダハーネスが径方向に引き出されている。モータハウジングの側面にはモータ配線取り出し部が設けられ、給電線等を束ねてチューブ等で被覆したモータハーネスがモータ配線取り出し部から軸線方向に引き出されている。
特開2016−86557号公報
特許文献1のモータにおいて、モータハーネスはモータハウジングの側面から突出するモータ配線取り出し部から軸線方向に引き出されているのに対し、エンコーダハーネスはカバー(エンコーダケース)から軸線方向と直交する径方向に引き出されている。従って、モータハーネスはモータの側面に沿わせて引き回すことができるが、エンコーダハーネスをモータハーネスと同じ側へ引き回すためには、エンコーダケースの外側でエンコーダハーネスを屈曲させなければならない。しかしながら、複数の出力線がシールドや被覆材によって覆われてエンコーダハーネスを形成している場合には、屈曲させるためのスペースを大きくとる必要がある。従って、配線スペースを含めたモータの設置空間を大きくしなければならないという問題がある。特に、モータの軸線方向と直交する方向の設置空間の高さを大きくする必要がある。
また、特許文献1では、エンコーダを収容するカバー(エンコーダケース)の縁部を切り欠いた切り欠き部がエンコーダハーネスを引き出す開口部となっている。切り欠き部にはブッシュが取り付けられるが、モータハウジングに対して固定する面を切り欠いているため、カバー(エンコーダケース)とモータハウジングとの間にシール材を配置するだけではシール性を確保できない。従って、シール性を確保するためにシール剤を塗布する必要があり、組立工程が複雑化するという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、エンコーダ用の配線およびモータ用の配線の配線スペースを含めたモータの設置スペースを小さくすると共に、シール性および組立工程の複雑化を抑制することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、ロータおよびステータと、前記ステータを収容するモータケースと、前記ロータの回転を検出するエンコーダと、前記エンコーダを収容するエンコーダケースと、を有するモータにおいて、前記モータケースは、外周側を向く第1面から突出するモータ配線引き出し部を備え、前記モータ配線引き出し部は、前記第1面に沿う第1方向を向くモータ配線引き出し口を備え、エンコーダケースは、前記第1面と同じ側を向く第2面から突出するエンコーダ配線引き出し部を備え、前記エンコーダ配線引き出し部は、前記第2面に沿う第2方向を向くエンコーダ配線引き出し口を備えることを特徴とする。
本発明によれば、同じ方向を向くケース面(第1面、第2面)に沿ってエンコーダ配線およびモータ配線を引き出すことができるので、ケース面に対して垂直な方向に配線を引き出した場合と比較して、ケース面に対して垂直な方向の配線スペースの必要高さを小さくすることができる。従って、配線スペースを含めたモータの設置スペースを小さくすることができる。
また、本発明によれば、エンコーダ配線引き出し口とモータ配線引き出し口は、いずれも、ケース面から突出する突出部(モータ配線引き出し部、エンコーダ配線引き出し部)に設けられている。従って、エンコーダケースとモータケースは、配線を取り出すために相手側のケースに対して固定される固定面を切り欠く必要がないので、エンコーダケースとモータケースとの間のシール性の低下を抑制できる。また、シール性を確保するためにシール剤を塗布する必要がないので、組立工程の複雑化を抑制できる。
本発明において、前記第1方向と前記第2方向は、異なる方向であることが好ましい。第1方向と第2方向が異なる方向であれば、モータ配線とエンコーダ配線との干渉を避けることができる。従って、モータ配線とエンコーダ配線の干渉を避けるために両配線を大きく曲げる必要がない。
本発明において、前記第1方向と前記第2方向のなす角度は、90°以内であることが好ましい。このような角度範囲であれば、モータ配線とエンコーダ配線を大きく曲げることなく、同じ方向へ引き出すことができる。従って、モータ配線とエンコーダ配線を同じ方向に引き出して外部の機器へ接続する際に、配線のためのスペースを小さくできる。
本発明において、前記第1モータ配線引き出し口と前記エンコーダ配線引き出し口は、前記第1面および前記第2面に対して垂直な方向の位置が一致することが好ましい。このようにすると、モータ配線とエンコーダ配線を略同一平面内で引き回すことができる。これにより、ケース面に対して垂直な方向の配線スペースの必要高さを小さくすることができる。従って、配線スペースを含めたモータの設置スペースを小さくすることができる。
本発明において、前記エンコーダ配線引き出し部は、前記第2面から突出する台座部と、前記台座部の先端面で開口し前記エンコーダケースの内部空間に連通する貫通部に配置されるブッシュと、前記台座部との間で前記ブッシュを圧縮して前記台座部に固定する押さえ部材と、を備えることが好ましい。このようにすると、ブッシュを変形させて台座部との隙間をふさぐことができる。従って、エンコーダ配線引き出し部の防水性および防塵性を高めることができる。また、ブッシュおよび押さえ部材は、台座部の先端面で開口する貫通部に取り付けられるため、取付作業が容易である。また、貫通部は、モータケースに対する固定面とは異なる部位に形成されているので、エンコーダケースとモータケースとの間のシール性の低下を抑制できる。
本発明において、前記台座部は、前記先端面を切り欠いた切り欠き部を備え、前記切り欠き部は前記第2方向に開口し、前記ブッシュは、前記切り欠き部に配置される筒部と、
前記先端面と前記押さえ部材との間に挟まれる第1鍔部と、を備え、前記エンコーダ配線引き出し口は、前記筒部の先端で開口することが好ましい。このようにすると、筒部にエンコーダ配線を通して台座部に取り付けることによって、容易にエンコーダ配線の接続作業および引き出し作業を行うことができる。また、押さえ部材と台座部との間で第1鍔部を圧縮して、台座部とブッシュとの隙間をふさぐことができる。従って、防水性および防塵性を高めることができる。
本発明において、前記ブッシュは、前記筒部から前記筒部が延びる方向と交差する方向へ突出する第2鍔部を備え、前記台座部は、前記第2鍔部が配置される溝部を備えることが好ましい。このようにすると、筒部が切り欠き部から抜けることを防止できるため、エンコーダ配線が引っ張られた場合に、台座部からブッシュが外れることを防止できる。また、エンコーダ配線引き出し部を組み立てる際、ブッシュの位置決めを容易に行うことができる。
本発明において、エンコーダ配線引き出し口に通されるエンコーダ配線は、互いに分離した複数本の信号線からなる第1部分と、前記複数本の信号線をシールドするシールド部、および、前記シールド部の周りを被覆する被覆部を備えた第2部分と、を備え、前記貫通部の内側において、前記第1部分が前記第2方向から前記エンコーダケースの内側へ向かう方向へ屈曲していることが好ましい。このように、被覆部およびシールドで覆われていないために容易に曲げることができる部分(すなわち、第1部分)が通る位置でエンコーダ配線の向きを変えることにより、第2部分が通る位置でエンコーダ配線の向きを変える場合と比較して、配線のためのスペースを小さくすることができる。また、エンコーダ配線に加わる負荷を少なくすることができる。
本発明において、前記台座部は、前記先端面を切り欠いた第1の切り欠き部および第2の切り欠き部を備え、前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部は、異なる方向を向いて開口し、前記ブッシュは、前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部のいずれかに選択的に配置される筒部と、前記筒部が前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部の一方に配置されたときに他方を塞ぐ封止部と、前記先端面と前記押さえ部材との間に挟まれる第1鍔部と、を備え、前記第2方向は、前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部のうち、前記筒部が配置される側が開口する方向であり、前記エンコーダ配線引き出し口は、前記筒部の先端で開口することが好ましい。このようにすると、ブッシュの取り付け方向を変えることによって、異なる方向にエンコーダ配線を引き出すことができる。従って、部材の形状を変えることなく、異なる方向にエンコーダ配線を引き出すことができる。
本発明によれば、同じ方向を向くケース面(第1面、第2面)に沿ってエンコーダ配線およびモータ配線を引き出すことができるので、ケース面に対して垂直な方向に配線を引き出した場合と比較して、ケース面に対して垂直な方向の配線スペースの必要高さを小さくすることができる。従って、配線スペースを含めたモータの設置スペースを小さくすることができる。また、本発明によれば、エンコーダ配線引き出し口とモータ配線引き出し口は、いずれも、ケース面から突出する突出部(モータ配線引き出し部、エンコーダ配線引き出し部)に設けられている。従って、エンコーダケースとモータケースは、相手側のケースに対して固定される固定面を切り欠く必要がないので、エンコーダケースとモータケースとの間のシール性の低下を抑制できる。また、シール性を確保するためにシール剤を塗布する必要がないので、組立工程の複雑化を抑制できる。
本発明に係るモータの外観斜視図である。 図1のモータの断面図(図1のA−A断面図)である。 エンコーダ配線引き出し部の部分を分解したモータの分解斜視図である。 エンコーダ配線引き出し部およびエンコーダケースの分解斜視図である。 エンコーダ配線引き出し部の断面図(図1のB−B断面図)である。 変形例の台座部の平面図である。 変形例のブッシュの平面図である。
(全体構成)
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータの実施形態を説明する。図1は本発明に係るモータ1の外観斜視図である。図2は、図1のモータ1の断面図(図1のA−A断面図)である。本明細書において、XYZは互いに直交する方向である。X方向の一方側をX1、他方側をX2とする。また、Y方向の一方側をY1、他方側をY2とし、Z方向の一方側をZ1、他方側をZ2とする。
Z方向は、モータ1の軸線方向Lと一致する。モータ1の軸線方向Lの一方側と他方側のうち、モータ1の出力軸10Aが突出している側を出力側L1とし、出力軸10Aが突出している側とは反対側を反出力側L2とする。出力側L1はZ1側であり、反出力側L2はZ2側である。モータ1の出力軸10Aは、モータ1の中心において軸線方向Lに延在する回転軸10の出力側L1の端部に設けられる。
モータ1は、出力側L1から反出力側L2に向かって、モータ部2、電磁ブレーキ3、およびエンコーダ4がこの順に配置される。モータ部2および電磁ブレーキ3は、モータケース5に収容される。モータケース5の反出力側L2の端面にエンコーダケース6が取り付けられ、エンコーダ4はエンコーダケース6に収容される。図2に示すように、エンコーダケース6は、モータケース5の反出力側L2の端面と対向する底部61と、底部61の外周縁からモータケース5に向けて延びる側壁部62を備える。側壁部62の先端とモータケース5との隙間はシール材63によりシールされる。
モータケース5はアルミニウム等の金属からなる。モータケース5は、モータ部2の外周側および出力側L1を囲むモータケース本体50、および、電磁ブレーキ3の外周側および反出力側L2を囲むブレーキケース53を備える。図2に示すように、モータケース本体50は、モータ部2の外周側を囲む第1筒部51、および、第1筒部51の出力側L1の端部と繋がる肉厚の第1軸受ホルダ52を備える。ブレーキケース53は、電磁ブレーキ3の外周側を囲む第2筒部54、および、第2筒部54の反出力側L2の端部と繋がる肉厚の第2軸受ホルダ55を備える。モータケース本体50とブレーキケース53とを接続してモータケース5を組み立てる際、第1筒部51の端部と第2筒部54の端部との隙間は、図示しないシール材によりシールされる。
回転軸10は、第1軸受ホルダ52の中央に形成された凹部に保持される出力側軸受11、および、第2軸受ホルダ55の中央に形成された凹部に保持される反出力側軸受12によって回転可能に支持される。回転軸10の反出力側L2の端部は、第2軸受ホルダ55からエンコーダケース6の内側に突出する。
モータ部2は、回転軸10の外周面にマグネット21が固着されたロータ22と、ロータ22の外周側を囲む筒状のステータ23を備える。ステータ23は、積層コアからなるステータコア24と、ステータコア24に設けられた複数の突極241のそれぞれにインシュレータ25を介して巻回されたコイル26を備える。モータ部2はACサーボモータであり、ステータ23は3相のコイル26を備える。ステータコア24は、第1筒部51の内側に焼き嵌めあるいは圧入により固定される。ステータコア24は12本の突極24
1を備えており、コイル26が配置されるスロット数は12である。また、ロータ22のマグネット21は、外周面を8極に分割してN極とS極を周方向に交互に着磁した8極着磁マグネットである。つまり、本形態のモータ部2は、8極12スロットである。なお、モータ部2の極数およびスロット数は、上記と異なっていてもよい。
インシュレータ25は、ステータコア24の反出力側L2の端面を覆う反出力側鍔部251、および、ステータコア24の出力側L1の端面を覆う出力側鍔部252を備える。コイル26の巻線端末は、インシュレータ25の反出力側鍔部251から突出する端子ピン(図示省略)に接続される。ステータ23の反出力側L2には、環状の配線基板27が配置される。配線基板27は、端子ピンをスルーホールに挿入し半田付けすることにより、ステータ23に固定される。配線基板27には、給電線などのモータ配線28が接続される。従って、配線基板27を介して、コイル26への給電が行われる。なお、モータ配線28は、電磁ブレーキ用の給電線を含む。
エンコーダ4は磁気式エンコーダである。エンコーダ4は、回転軸10の反出力側L2の先端にマグネットホルダ41を介して固定されるエンコーダマグネット42と、エンコーダマグネット42に対して反出力側L2で対向するMR素子等の感磁素子43を備える。エンコーダマグネット42は、感磁素子43と対向する着磁面にN極とS極が1極ずつ着磁されている。感磁素子43が搭載されるセンサ基板44は、基板ホルダ45を介してブレーキケース53の第2軸受ホルダ55に固定される。エンコーダケース6の内側にはセンサカバー46が固定される。センサ基板44は、センサカバー46によって外周側および反出力側L2が覆われる。
エンコーダ4は、回転軸10の回転に伴ってエンコーダマグネット42が回転し、エンコーダマグネット42の回転による磁界の変化を感磁素子43が検出する。感磁素子43による検出結果は、センサ基板44上のコネクタ47に接続された信号線などのエンコーダ配線48を介して外部に出力される。エンコーダ配線48は、エンコーダケース6の側面から突出するエンコーダ配線引き出し部8から外部に引き出される。
電磁ブレーキ3は、回転軸10と一体に回転する摩擦板と、摩擦板に軸線方向で対向するアーマチュと、アーマチュアを摩擦板に向けて付勢するトルクスプリングと、ソレノイドを備える。電磁ブレーキ3は、ソレノイドに通電しない状態では、トルクスプリングによってアーマチュアが摩擦板に押し付けられて回転軸10に回転負荷が加えられる。従って、ブレーキ力が発生する。また、ソレノイドに通電した状態では、アーマチュアがトルクスプリングに抗してソレノイドに吸引されるため、アーマチュアと摩擦板との間に隙間が発生する。従って、回転軸10に摩擦による回転負荷が加えられないので、ブレーキ力が作用しない状態となる。
図1、図2に示すように、モータ1は、モータケース5から突出するモータ配線引き出し部7、および、エンコーダケース6から突出するエンコーダ配線引き出し部8を備える。モータケース5は、X1側を向く側面である第1面5Aを備え、モータ配線引き出し部7は、第1面5Aから突出する。また、エンコーダケース6は、第1面5Aと同じ側(X1側)を向く側面である第2面6Aを備え、エンコーダ配線引き出し部8は、第2面6Aから突出する。第1面5Aは、モータケース本体50の側面とブレーキケース53の側面を含む。モータケース本体50の側面とブレーキケース53の側面には段差がなく、同一平面上に位置する。また、第1面5Aと第2面6Aには段差がなく、第1面5Aと第2面6Aは、X方向に対して垂直な同一平面上に位置する。
(モータ配線引き出し部)
モータ配線引き出し部7は、第1面5Aに沿う第1方向F1を向くモータ配線引き出し
口70を備える。図1、図2に示すように、本実施形態では、第1方向F1は出力側L1(Z1側)と一致しており、モータ配線引き出し口70は出力側L1を向いている。従って、モータ配線引き出し部7は、モータ配線引き出し口70からモータ配線28を第1面5Aに沿って出力側L1へ引き出すことができる。
モータ配線引き出し部7は、モータケース5の第1面5Aに固定される第1ホルダ71と、第1ホルダ71にX1側から固定される第2ホルダ72を備える。図2に示すように、第1ホルダ71と第2ホルダ72の間に、モータ配線28を引き回す空間が設けられている。第1ホルダ71は、モータケース本体50とブレーキケース53との接合部を跨ぐ位置に固定される。第1ホルダ71は、第1面5Aに接する固定部73と、固定部73の出力側L1の端部からX1側へ突出する突出部74を備える。固定部73には、モータケース5の第1面5Aを貫通するモータケース貫通部75と重なる位置にホルダ貫通部76が設けられている。モータケース貫通部75は、モータケース5の第1筒部51の反出力側L2の端縁を出力側L1に切り欠いた切り欠きである。モータ配線引き出し口70は、第1ホルダ71の突出部74を軸線方向L(Z方向)に貫通する貫通孔である。
図2に示すように、インシュレータ25に固定された配線基板27は、径方向外側へ延びる腕部271を備える。腕部271は、モータケース貫通部75およびホルダ貫通部76に通され、モータ配線引き出し部7の内部空間に突出している。配線基板27に接続されるモータ配線28は、結束帯や熱収縮チューブなどの固定部材(図示省略)によって腕部271に固定される。
モータ配線28は、配線基板27のスルーホールに半田付けされる給電線からなる第1部分281と、複数本の給電線がシールドおよび被覆材で覆われたモータハーネスである第2部分282を備える。第1部分は、複数本の給電線が互いに分離した状態になっている。モータ配線28は、第2部分282がモータ配線引き出し口70に配置され、第1方向F1に延びている。モータ配線引き出し部7の内部空間では、モータ配線28の第1部分281が第1方向F1から配線基板27の腕部271に沿う方向に屈曲している。
(エンコーダ配線引き出し部)
エンコーダ配線引き出し部8は、第2面6Aに沿う第2方向F2を向くエンコーダ配線引き出し口80を備える。図1に示すように、第2方向F2は、モータ配線引き出し口70が開口する方向である第1方向F1(出力側L1)と異なる方向であり、第1方向F1と第2方向F2のなす角度θは90°以内である。例えば、第1方向F1と第2方向F2のなす角度θは45°である。従って、エンコーダ配線引き出し部8は、モータ配線28に対して90°以内の角度で傾いた方向へエンコーダ配線48を引き出すことができる。例えば、エンコーダ配線引き出し部8は、モータ配線28に対して45°傾いた方向へエンコーダ配線48を引き出すことができる。
図2に示すように、エンコーダ配線引き出し口80は、第2面6Aに対して垂直な方向であるX方向の位置(すなわち、第2面6Aからの高さ)がモータ配線引き出し口70のX方向の位置と一致する。ここで、本明細書において、「モータ配線引き出し口70とエンコーダ配線引き出し口80のX方向の位置が一致する」とは、モータ配線引き出し口70が開口する開口範囲H1(図2参照)と、エンコーダ配線引き出し口80が開口する開口範囲H2(図2参照)のX方向の位置が完全に一致することを意味するのではなく、両開口範囲H1、H2の一方が、他方の少なくとも一部のX方向の位置と一致すればよいことを意味するものとする。すなわち、モータ配線引き出し口70とエンコーダ配線引き出し口80の少なくとも一部が、第1面5Aおよび第2面6Aから同じ高さに位置していればよいものとする。
図3は、エンコーダ配線引き出し部8の部分を分解したモータ1の分解斜視図である。図4は、エンコーダ配線引き出し8およびエンコーダケース6の分解斜視図である。エンコーダ配線引き出し部8は、第2面6AからX1側へ突出する台座部81と、台座部81をX方向に貫通する貫通部84に配置されるブッシュ82と、ブッシュ82のX1側から台座部81の先端面811に固定される押さえ部材83を備える。押さえ部材83には、3箇所に貫通孔831が形成されている。固定部材であるネジ89を貫通孔831に通して台座部81の先端面811に設けられたネジ孔812にネジ止めすることにより、押さえ部材83が台座部81に固定される。ブッシュ82は、押さえ部材83を台座部81との間で圧縮されて台座部81に固定される。
貫通部84は、台座部81の先端面811で開口しており、エンコーダケース6の内部空間に連通している。エンコーダ配線48をエンコーダ4に接続する際には、エンコーダ配線48を保持したブッシュ82をX1側から貫通部84に取り付けて、エンコーダケース6の内部空間にエンコーダ配線48を引き込んでセンサ基板44に接続する。
台座部81の先端面811には、貫通部84の第2方向F2側をX2側へ切り欠いた切り欠き部85が設けられている。切り欠き部85の一端は第2方向F2に開口し、他端は貫通部84と連通する。台座部81の第2方向F2側の角部は、X方向およびY方向に対して45°傾斜した方向に切り欠かれており、第2方向F2に対して垂直な傾斜面813が設けられている。切り欠き部85は傾斜面813で開口する。また、貫通部84を挟んで対向する2箇所には、第2方向F2と直交する方向に延びる溝部86が設けられている。溝部86は先端面811において開口し、X2方向に凹んでいる。
ブッシュ82は弾性のある素材からなり、切り欠き部85に配置される筒部821と、台座部81の先端面811と押さえ部材83との間に挟まれる第1鍔部822と、筒部821の外周面から突出する第2鍔部823を備える。筒部821は直線状に延びている。筒部821は、X1側の外周面が平坦面824になっている。第1鍔部822は、X1側から見て平坦面824の外周側へ延びている。第2鍔部823は、筒部821の第2方向F2とは反対側の端部から第2方向F2と直交する方向へ突出している。第2鍔部823のX1側の端部は、第1鍔部822と繋がっている。
ブッシュ82を台座部81に取り付けると、筒部821の第2方向F2側の端部が切り欠き部85に配置され、第2方向F2とは反対側の端部が貫通部84に配置される。第2鍔部823は溝部86に配置される。第2鍔部823を溝部86に配置することにより、ブッシュ82の第2方向F2の移動が規制される。これにより、ブッシュ82に保持されたエンコーダ配線48が引っ張られた場合に、ブッシュ82が台座部81から外れることを防止できる。第1鍔部822は、貫通部84および切り欠き部85の縁に沿って、先端面811に載る状態に配置される。図4に示すように、押さえ部材83のX2側の面には、第1鍔部822のX方向の高さより浅い凹部832が設けられている。第1鍔部822は、押さえ部材83と先端面811との間で圧縮されて弾性変形するため、ブッシュ82と貫通部84との隙間、および、ブッシュ82と切り欠き85との隙間を塞ぐことができる。
図5は、エンコーダ配線引き出し部8の断面図(図1のB−B断面図)である。エンコーダ配線48は、複数本の信号線からなる第1部分481と、複数本の信号線がシールドおよび被覆材で覆われたハーネス部である第2部分482を備える。エンコーダ配線48は、第2部分482がエンコーダ配線引き出し口80に通されて第2方向F2に延びている。エンコーダ配線引き出し部8の貫通部84では、エンコーダ配線48の第1部分481が第2方向F2からX2方向に屈曲させられてセンサ基板44が位置する側へ延びている。第1部分481の先端に設けられたコネクタ483をセンサ基板44上のコネクタ4
7に接続することにより、エンコーダ配線48がセンサ基板44に接続される。
(本形態の主な効果)
以上のように、本形態のモータ1は、ロータ22およびステータ23と、ステータ23を収容するモータケース5と、ロータ22の回転を検出するエンコーダ4と、エンコーダ4を収容するエンコーダケース6と、を有する。モータケース5は、外周側を向く第1面5Aから突出するモータ配線引き出し部7を備え、モータ配線引き出し部7は、第1面5Aに沿う第1方向F1を向くモータ配線引き出し口70を備える。エンコーダケース6は、第1面5Aと同じ側を向く第2面6Aから突出するエンコーダ配線引き出し部8を備え、エンコーダ配線引き出し部8は、第2面6Aに沿う第2方向F2を向くエンコーダ配線引き出し口80を備える。
このように、本形態では、同じ方向を向くケース面(第1面5A、第2面6A)に沿ってエンコーダ配線48およびモータ配線28を引き出すことができるので、第1面5Aおよび第2面6Aに対して垂直な方向であるX1方向に配線を引き出した場合と比較して、第1面5Aおよび第2面6Aに対して垂直な方向の配線スペースの必要高さを小さくすることができる。従って、配線スペースを含めたモータ1の設置スペースを小さくすることができる。
また、本形態では、エンコーダ配線引き出し口80とモータ配線引き出し口70は、ケース面(第1面5A、第2面6A)から突出する突出部であるモータ配線引き出し部7とエンコーダ配線引き出し部8に設けられている。従って、エンコーダケース6とモータケース5は、配線を取り出すために相手側のケースに対して固定される固定面を切り欠く必要がないので、エンコーダケース6とモータケース5との間のシール性の低下を抑制できる。また、シール性を確保するためにシール剤を塗布する必要がないので、組立工程の複雑化を抑制できる。
本形態では、第1方向F1と第2方向F2は異なる方向である。第1方向F1と第2方向F2が異なる方向であれば、モータ配線28とエンコーダ配線48との干渉を避けることができる。また、モータ配線引き出し部7とエンコーダ配線引き出し部8とを第1方向F1に並べて配置した場合に、エンコーダ配線48を極端に曲げることなく、エンコーダ配線48とモータ配線引き出し部7との干渉を避けることができる。
具体的には、本形態では、第1方向と第2方向のなす角度θが45°である。このような方向へ引き出していれば、モータ配線28とエンコーダ配線48を大きく曲げることなく、且つ、モータ配線引き出し部7とエンコーダ配線48との干渉を避けて、両配線を同じ方向(例えば、出力側L1)へ引き出すことができる。従って、モータ配線28とエンコーダ配線48を同じ方向に引き出して外部の機器へ接続する際に、配線のためのスペースを小さくできる。なお、第1方向と第2方向のなす角度θは、45°に限定されるものではなく、90°以内であればよい。θが90°以内であれば、エンコーダ配線48を極端に曲げることなく、モータ配線28と同じ方向へ引き出すことができる。
本形態では、モータ配線引き出し口70とエンコーダ配線引き出し口80は、第1面5Aおよび第2面6Aに対して垂直な方向(X方向)の位置が一致しており、モータ配線引き出し口70とエンコーダ配線引き出し口80は、両引き出し口の少なくとも一部が、第1面5Aおよび第2面6Aを基準として同じ高さに位置する。言い換えれば、モータ配線引き出し口70とエンコーダ配線引き出し口80は、両引き出し口の少なくとも一部が、第1面5Aおよび第2面6Aから同じ距離の位置に位置する、従って、モータ配線28とエンコーダ配線48を略同一平面内に引き出すことができる。これにより、ケース面(第1面5A、第2面6A)に対して垂直な方向の配線スペースの必要高さを小さくすること
ができるため、配線スペースを含めたモータ1の設置スペースを小さくすることができる。
本形態のエンコーダ配線引き出し部8は、第2面6Aから突出する台座部81と、台座部81の先端面811に開口しエンコーダケース6の内部空間に連通する貫通部84に配置されるブッシュ82と、台座部81との間でブッシュ82を圧縮して台座部81に固定する押さえ部材83を備える。従って、ブッシュ82を変形させて台座部81との隙間をふさぐことができるため、エンコーダ配線引き出し部8の防水性および防塵性を高めることができる。また、ブッシュ82および押さえ部材83は、台座部81の先端面で開口する貫通部84に取り付けられるため、取付作業が容易である。また、貫通部84は、モータケース5に対する固定面とは異なる部位に形成されており、エンコーダケース6は、モータケース5に対する固定面が切り欠かれてていない。従って、エンコーダケース6とモータケース5との間のシール性の低下を抑制できる。
本形態のエンコーダ配線引き出し部8では、台座部81はその先端面811を切り欠いた切り欠き部85を備え、切り欠き部85は第2方向F2に開口し、ブッシュ82は、切り欠き部85に配置される筒部821と、先端面811と押さえ部材83との間に挟まれる第1鍔部822と、を備え、エンコーダ配線引き出し口80は、ブッシュ82における筒部821の先端に設けられている。従って、ブッシュ82の筒部821にエンコーダ配線48を通して台座部81に取り付けることによって、容易にエンコーダ配線48の接続作業および引き出し作業を行うことができる。また、押さえ部材83と台座部81との間で第1鍔部822を圧縮して、台座部81とブッシュ82との隙間をふさぐことができる。従って、防水性および防塵性を高めることができる。
本形態のエンコーダ配線引き出し部8では、ブッシュ82は、筒部821が延びる方向と交差する方向へ突出する第2鍔部823を備えており、台座部81は、第2鍔部823が配置される溝部86を備えている。従って、溝部86に第2鍔部823を配置することによって、筒部821が切り欠き部85から抜けることを防止できる。よって、エンコーダ配線48が引っ張られた場合に、台座部81からブッシュ82が外れることを防止できる。また、エンコーダ配線引き出し部8を組み立てる際、ブッシュ82の位置決めを容易に行うことができる。
本形態では、エンコーダ配線48は、互いに分離した複数本の信号線からなる第1部分481と、これらの複数本の信号線をシールドするシールド部、およびシールド部の周りを被覆する被覆部を備えたハーネス部である第2部分482と、を備える。そして、エンコーダ配線引き出し部8の貫通部84の内側において、エンコーダ配線48の第1部分481が、第2方向F2からエンコーダケース6の内側へ向かう方向へ屈曲している。このように、被覆部およびシールドで覆われていないために容易に曲げることができる第1部分481を曲げてエンコーダ配線48の向きを変えることにより、第2部分482を曲げてエンコーダ配線48の向きを変える場合と比較して、配線のためのスペースを小さくすることができる。また、エンコーダ配線48に加わる負荷を少なくすることができる。
(変形例)
(1)上記形態のエンコーダ配線引き出し部8は、エンコーダ配線48を決まった方向に引き出すように構成されているが、エンコーダ配線48を引き出す方向を変更可能にすることができる。以下、上記形態と同一の構成は同一の符号を付し、異なる構成は異なる符号を付して説明する。図6は、変形例の台座部181の平面図であり、図7は、変形例のブッシュ182の平面図である。変形例のエンコーダ配線引き出し部108は、図6に示す台座部181、および、図7に示すブッシュ182を備える。変形例のエンコーダ配線引き出し部108は、出力側L1に対して45°傾いた第1引き出し方向G1、および、
第1引き出し方向G1とは反対側の第2引き出し方向G2のいずれかの方向を選択して、選択した方向にエンコーダ配線48を引き出すことができる。
図6に示すように、変形例の台座部181は、貫通部84と、貫通部84から出力側L1に対して45°傾いた方向に延びる第1の切り欠き部185A、および、貫通部84から第1の切り欠き部185Aとは反対側に延びる第2の切り欠き部185Bを備える。また、台座部181は、貫通部84を挟んで対向する溝部86を備える。変形例の台座部181は、対向する2箇所の溝部86を結ぶ直線を基準として線対称な形状である。
図7に示すように、変形例のブッシュ182は、第1の切り欠き部185Aおよび第2の切り欠き部185Bのどちらにでも配置可能な筒部821と、第1鍔部822および第2鍔部823と、第1の切り欠き部185Aと第2の切り欠き部185Bの一方に筒部821が配置された場合に他方を塞ぐ封止部825と、筒部821と封止部825とを繋ぐ接続部826と、第3鍔部827を備える。第3鍔部827は、X1側から見て封止部825の外周側へ延びている。
変形例のブッシュ182は、筒部821が第1の切り欠き部185Aに配置され、封止部825が第2の切り欠き部185Bに配置される第1の取付位置、および、筒部821が第2の切り欠き部185Bに配置され、封止部825が第1の切り欠き部185Aに配置される第2の取付位置のいずれの位置にでも取付可能である。第1の取付位置では、筒部821の先端が第1引き出し方向G1を向くので、出力側L1に対して45°傾いた方向にエンコーダ配線48を引き出すことができる。これに対し、第2の取付位置では、筒部821の先端が第2引き出し方向G2を向くので、出力側L1に対して45°傾いた方向の反対側へエンコーダ配線48を引き出すことができる。
このように、変形例のエンコーダ配線引き出し部108は、ブッシュ182の向きを変えて取り付けることにより、エンコーダ配線48を引き出す方向(第2方向F2)を第1引き出し方向G1から第2引き出し方向G2に変更することができる。従って、部品を変更することなく、エンコーダ配線48を引き出す方向の変更に対応することができる。
(2)上記形態では、第2方向F2は第1方向F1と異なる方向であったが、第1方向F1と第2方向F2が同一方向であってもよい。第1方向F1と第2方向F2を同一方向にする場合には、エンコーダ配線引き出し口80のY方向の位置をモータ配線引き出し部7とずらすことが好ましい。このようにすると、エンコーダ配線48とモータ配線引き出し部7との干渉を避けるためにエンコーダ配線48を大きく曲げる必要がない。
(3)上記形態のモータ1は、モータ部2とエンコーダ4との間に配置される電磁ブレーキ3を備えるものであったが、本発明は、電磁ブレーキ3を備えていないモータに適用可能である。
1…モータ、2…モータ部、3…電磁ブレーキ、4…エンコーダ、5…モータケース、5A…第1面、6…エンコーダケース、6A…第2面、7…モータ配線引き出し部、8…エンコーダ配線引き出し部、10…回転軸、10A…出力軸、11…出力側軸受、12…反出力側軸受、21…マグネット、22…ロータ、23…ステータ、24…ステータコア、25…インシュレータ、26…コイル、27…配線基板、28…モータ配線、41…マグネットホルダ、42…エンコーダマグネット、43…感磁素子、44…センサ基板、45…基板ホルダ、46…センサカバー、47…コネクタ、48…エンコーダ配線、50…モータケース本体、51…第1筒部、52…第1軸受ホルダ、53…ブレーキケース、54…第2筒部、55…第2軸受ホルダ、61…底部、62…側壁部、63…シール材、70
…モータ配線引き出し口、71…第1ホルダ、72…第2ホルダ、73…固定部、74…突出部、75…モータケース貫通部、76…ホルダ貫通部、80…エンコーダ配線引き出し口、81…台座部、82…ブッシュ、83…押さえ部材、84…貫通部、85…切り欠き部、86…溝部、89…ネジ、108…エンコーダ配線引き出し部、181…台座部、182…ブッシュ、185A…第1の切り欠き部、185B…第2の切り欠き部、241…突極、251…反出力側鍔部、252…出力側鍔部、271…腕部、281…第1部分、282…第2部分、481…第1部分、482…第2部分、483…コネクタ、811…先端面、812…ネジ孔、813…傾斜面、821…筒部、822…第1鍔部、823…第2鍔部、824…平坦面、825…封止部、826…接続部、827…第3鍔部、831…貫通孔、832…凹部、F1…第1方向、F2…第2方向、G1…第1引き出し方向、G2…第2引き出し方向

Claims (9)

  1. ロータおよびステータと、
    前記ステータを収容するモータケースと、
    前記ロータの回転を検出するエンコーダと、
    前記エンコーダを収容するエンコーダケースと、を有するモータにおいて、
    前記モータケースは、外周側を向く第1面から突出するモータ配線引き出し部を備え、
    前記モータ配線引き出し部は、前記第1面に沿う第1方向を向くモータ配線引き出し口を備え、
    エンコーダケースは、前記第1面と同じ側を向く第2面から突出するエンコーダ配線引き出し部を備え、
    前記エンコーダ配線引き出し部は、前記第2面に沿う第2方向を向くエンコーダ配線引き出し口を備えることを特徴とするモータ。
  2. 前記第1方向と前記第2方向は、異なる方向であることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記第1方向と前記第2方向のなす角度は、90°以内であることを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記モータ配線引き出し口と前記エンコーダ配線引き出し口は、前記第1面および前記第2面に対して垂直な方向の位置が一致することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のモータ。
  5. 前記エンコーダ配線引き出し部は、
    前記第2面から突出する台座部と、
    前記台座部の先端面で開口し前記エンコーダケースの内部空間に連通する貫通部に配置されるブッシュと、
    前記台座部との間で前記ブッシュを圧縮して前記台座部に固定する押さえ部材と、を備えることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載のモータ。
  6. 前記台座部は、前記先端面を切り欠いた切り欠き部を備え、前記切り欠き部は前記第2方向に開口し、
    前記ブッシュは、前記切り欠き部に配置される筒部と、前記先端面と前記押さえ部材との間に挟まれる第1鍔部と、を備え、
    前記エンコーダ配線引き出し口は、前記筒部の先端で開口することを特徴とする請求項5に記載のモータ。
  7. 前記ブッシュは、前記筒部から前記筒部が延びる方向と交差する方向へ突出する第2鍔部を備え、
    前記台座部は、前記第2鍔部が配置される溝部を備えることを特徴とする請求項6に記載のモータ。
  8. エンコーダ配線引き出し口に通されるエンコーダ配線は、
    互いに分離した複数本の信号線からなる第1部分と、
    前記複数本の信号線をシールドするシールド部、および、前記シールド部の周りを被覆する被覆部を備えた第2部分と、を備え、
    前記貫通部の内側において、前記第1部分が前記第2方向から前記エンコーダケースの内側へ向かう方向へ屈曲していることを特徴とする請求項5から7の何れか一項に記載のモータ。
  9. 前記台座部は、前記先端面を切り欠いた第1の切り欠き部および第2の切り欠き部を備え、
    前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部は、異なる方向を向いて開口し、
    前記ブッシュは、前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部のいずれかに選択的に配置される筒部と、前記筒部が前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部の一方に配置されたときに他方を塞ぐ封止部と、前記先端面と前記押さえ部材との間に挟まれる第1鍔部と、を備え、
    前記第2方向は、前記第1の切り欠き部および前記第2の切り欠き部のうち、前記筒部が配置される側が開口する方向であり、
    前記エンコーダ配線引き出し口は、前記筒部の先端で開口することを特徴とする請求項5に記載のモータ。
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